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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

DANGAN・WORLD 第Ⅹ章【再会】

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  1. 1 : : 2014/02/12(水) 23:04:48
    【DANGAN・WOULD】第十章です。  第一章、第二章、第三章、第四章、第五章、第六章、第七章、第八章、第九章を見ていない方は  こちらからどうぞ ↓     

    第一章       

    http://www.ssnote.net/archives/3407       

    第ニ章       

    http://www.ssnote.net/archives/3664       

    第三章       

    http://www.ssnote.net/archives/3815       

    第四章      

    http://www.ssnote.net/archives/4645    

     第五章    

    http://www.ssnote.net/archives/5159    

    第六章   

    http://www.ssnote.net/archives/5694   

    第七章  

    http://www.ssnote.net/archives/6344  

    第八章 

    http://www.ssnote.net/archives/7218 

    第九章

    http://www.ssnote.net/archives/7774









    遂に遂に第十章突入!!
    因縁の再会を果たしたアレスとフリート!そして、遠退く意識の中再びカムクラと再会する日向!!


    反撃を開始したジ・ホープ!!
    彼らはこの終わり無き悪夢を打ち砕く事が出来るのか!?




    起動日は未定ですが皆様の応援、コメント等よろしくお願いします(* ̄∇ ̄)ノ
  2. 2 : : 2014/02/13(木) 00:43:45
    いや~もう十章ですか、早いもんですね
  3. 3 : : 2014/02/13(木) 05:03:35
    気づいたら九章終わってたw
  4. 4 : : 2014/02/13(木) 06:10:56

    >>2

    そうですね~( ̄∇ ̄)

    >>3

    予告も無しにスイマセンwwσ( ̄∇ ̄;)
  5. 5 : : 2014/02/13(木) 14:00:53
    楽しみにしてるからね!
    がんばって〜
  6. 6 : : 2014/02/14(金) 09:40:54
    >>4
    いえいえ、雑草魂さんが誤ることないよ、
    無理せずに頑張れよ!
  7. 7 : : 2014/02/14(金) 14:54:50
    頑張ってください!
  8. 8 : : 2014/02/16(日) 06:02:38
    たのしみにしてます!
    登録しました!
  9. 9 : : 2014/02/16(日) 20:02:11

    >>5

    >>6

    >>7

    >>8


    応援、コメント等ありがとうございます!
    ネタ閃き次第起動開始しますね(* ̄∇ ̄)ノ
  10. 10 : : 2014/02/18(火) 12:11:33



    アレス「マサカ……金ノ帝王ニ身ヲ隠シテイタトハナ……」

    アレス「ヴァルキリーハドウシタ?」

    フリート「悪いが、この装備を拝借するときに退場してもらったよ」

    アレス「ククク……マサカ、我ガ配下最強ノヴァルキリーヲ倒ストハナ……」

    アレス「ヤハリ……オ前ハ強イ……」





    アレスは軽く微笑むと笑みを止め、真剣な表情でフリートを睨む。





    アレス「俺ヲ殺シニ来タノカ?」

    フリート「…………」

    フリート「何故、ティアラを殺した?」

    アレス「…!」

    フリート「アイツは俺たちの親友……いや妹のような存在だった」

    フリート「それを……何故だ?」

    アレス「…………」



    フリート「俺はお前にそれを聞きにきた」

    フリート「そして、お前との決着をつける為に……!!」

    アレス「………………」



    フリート「答えろ!どうしてティアラを……俺たちを裏切った!?」

    アレス「……………」




    アレス「……己ノ支配力………」

    フリート「?」



    アレス「…俺ハ……コノ力ヲ支配デキナカッタ……」

    アレス「 ダカラ……俺ハ今度コソ、コノ力ヲ支配スル!!」

    アレス「俺ハ……全テヲ破壊尽クス【闘神アレス】!!」

    アレス「ソノ為ニ……俺ハ………俺ハ!!」







    アレス「コノ世ヲ統ベル覇者トナルノダァァッ!」ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!



    苗木「な、なんだ!?」

    フリート「くっ!?」




    アレスから放たれた謎のオーラがフロア全体を支配する。





    アレス「モード……ティアラァァァァッ!!!」
    ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!


  11. 11 : : 2014/02/21(金) 00:53:46
    やっと追いつきました!
    バトル物とかあまり読みませんけど、これは凄い熱くなれて面白いです…!
    完結まで見守っています!頑張ってください!
  12. 12 : : 2014/02/21(金) 06:38:28

    >>11

    気に入っていただけて良かったです
    ありがとうございます(* ̄∇ ̄)ノ
  13. 13 : : 2014/02/24(月) 17:55:04


    ーー第三階層ーー




    セリオス「エメラルド・ブレス!!」

    『ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』





    翆に輝く火炎がフロア一帯を無惨に破壊し尽くす。






    大和田・九頭龍・辺古山「「うわあああああああぁぁぁぁぁッ!!?」」








    破壊し尽くされたフロアを不気味な煙幕が覆い隠す。






    大和田「が……は………」

    九頭龍「つ……強い………」

    辺古山「こ、これが……奴の力……なのか……?」






    弱点が分かった今、セリオスへのダメージは確実に蓄積している



    しかし、セリオスは屈しなかった。

    どれだけ斬りつけても、叩いても……セリオスは身体中から血を噴き出しながらも決して崩れない。






    セリオス「ハァ……ハァ……どうやら、俺の勝ちのようだな……」


    九頭龍「なんて……タフな野郎だ……」

    大和田「チクショウ……あともう一押しだってのに……!」


    セリオス「終わりだ………」






    セリオスは拳を大きく振りかぶる。
    ギチギチと腕が発する革の締まる音がその拳に込められた力を物語る。







    九頭龍「ま、マズイ!…今あれを喰らったら……!!」

    辺古山「くっ……!このままでは………!」






    先程のブレスで力が入らない……
    避けるどころか、指先一本にも動かす力が彼らには残されていなかった……。







    大和田「……………………」







    大和田「……なぁ、俺たちってよぉ……仲間か?」

    九頭龍「あぁ!?なんだよこんなときに!」

    大和田「仲間か?」

    九頭龍「!」







    大和田の真剣な眼……その眼差しを目にした九頭龍も同様に真剣な表情で答えた。







    九頭龍「あぁ……仲間だ。紛れもなくな」



    大和田「………そうか……………」








    九頭龍の言葉を聞いた大和田は嬉しそうに口を緩め、傷だらけの体を無理矢理立ち上がらせる。








    大和田「だったらよ……俺の名、忘れんじゃねえぜ?」

    九頭龍「お前……一体何を………?」

    大和田「………………」





    『ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!』






    九頭龍「っ!?」

    辺古山「な、なんだ!?」









    突如大和田から発火した強烈なオーラががフロア中を揺さぶる。









    セリオス「ヌゥ……!?」

    大和田「セリオス……テメェの覚悟、大したもんだよな………」

    大和田「だけどよ………俺も……俺の名を覚えていてくれる仲間を……死なせる訳にはいかねえんだ」



    大和田「悪いな豚神………テメェの約束、守れなかったぜ」









    大和田「ラスト・ソウル!!」






    『ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』


  14. 14 : : 2014/02/24(月) 18:01:06
    すごく面白いですねー
    頑張ってください
  15. 15 : : 2014/02/24(月) 18:02:44

    >>14

    気に入っていただけて嬉しいです(* ̄∇ ̄)ノ
    初めまして……ですよね?


    今後もよろしくお願いします(* ̄∇ ̄)ノ
  16. 16 : : 2014/02/24(月) 21:30:54
    よろしくお願いします
  17. 17 : : 2014/02/25(火) 22:26:29
    実習からかえってきたら、大和田がラストソウルを使うとこやったわ
  18. 18 : : 2014/02/26(水) 20:44:19
    急に更新しててびっくりしたよ!!
  19. 19 : : 2014/02/26(水) 20:57:04

    >>18

    再起動いい忘れちゃいましたw
    申し訳ないですσ( ̄∇ ̄;)
  20. 20 : : 2014/02/27(木) 13:08:41
    最高です!頑張ってください!
  21. 21 : : 2014/02/27(木) 16:48:03
    >>20

    最高だなんてw光栄の極みですよ!
    いつも応援ありがとうございます(* ̄∇ ̄)ノ
  22. 22 : : 2014/02/28(金) 17:49:36

    お待たせしました!
    久々の~再起動です(* ̄∇ ̄)ノ
  23. 23 : : 2014/02/28(金) 17:51:11
    ーー第四階層ーー




    リオゼット「「ぐはぁッ!?」」





    リオゼットの体が凄まじい威力でフロアの壁に叩きつけられる。





    リオゼット「「が……はぁ!?」」

    狛枝「…………………」ザッザッザッ

    リオゼット「「ッ……テメェ……一体何をしやがった!」」

    狛枝「…………」ザッザッ

    リオゼット「「ふ、ふざけやがって!!」」ガシャッ






    リオゼットは二つの金槌を再度握り締め、怒涛のごとく飛びかかる。






    狛枝「遅いよ…」

    リオゼット「「!?」」




    背後に狛枝の気配を感じるよりも早く、リオゼットは再び床に叩きつけられた。





    リオゼット「「ガハッ……!?」」

    田中「ど、どうなっているのだ!?」

    ソニア「急に狛枝さんが強く……!」

    リオゼット「「ッ……これが貴様のラスト・ソウルか……!」」

    狛枝「アハハハッ!何言ってんのさ、僕みたいな屑がそんな希望みたいな技を使えるわけないじゃないか」

    リオゼット「「…ッ…!?」」






    何とか体勢を立て直したリオゼットを罵倒するような不気味な笑みで狛枝は言葉を続ける。






    狛枝「僕の禁断奥義……【ラスト・バイト】(
    最期の晩餐)は………」







    狛枝「触れた相手から一定感覚で力を奪う能力なんだよ!」


    自らの能力を説明する狛枝の笑みはまさに希望という仮面を被った悪魔のようだった。
  24. 24 : : 2014/02/28(金) 21:17:31
    待ってました!
    狛枝かっこいいヽ(≧▽≦)ノ
  25. 25 : : 2014/03/01(土) 00:02:44

    >>24

    コメントありがとうございます!



    今日はここまでにします。
    見てくれた読者様ありがとうございました(* ̄∇ ̄)ノ
  26. 26 : : 2014/03/01(土) 12:32:14
    やっと追い付いたー!
    もうあなたのファンです!頑張ってください!
  27. 27 : : 2014/03/01(土) 13:17:39

    >>26

    嬉しいですね~(涙)
    ありがとうございます!(* ̄∇ ̄)ノ

  28. 28 : : 2014/03/01(土) 15:32:35
    狛枝のラストソウルとカムクラの色能力が似てる気がする
  29. 29 : : 2014/03/01(土) 15:37:45
    >>28

    カムクラは相手の能力ごと奪いますが、狛枝は相手の力を奪い続けるんですよ。



    つまり、狛枝の能力は無防備で食らっても痛くないくらい相手を弱体化できるんですね(* ̄∇ ̄)ノ



    以上、雑草魂講座でした。
    (分かりにくくてスイマセンσ( ̄ ̄;))
  30. 30 : : 2014/03/01(土) 16:17:18
    え…っと【D・W】を読んでくださってる読者様に
    お知らせです。



    以前からPixivで【D・W】の資料設定画を描いているのですが、事情によりマイピク限定にしました……スイマセンσ( ̄ ̄;)


    なので、資料設定画を見たいと思う方はPixivで私にマイピク申請をしてください。


    わがままな私情で迷惑だと思いますが、読者様のご理解等よろしくお願いしますm(__)m
  31. 31 : : 2014/03/01(土) 23:09:55

    ネタが閃きつつあるので再起動で~す!(* ̄∇ ̄)ノ
  32. 32 : : 2014/03/01(土) 23:10:02

    ーー第五階層ーー




    七海「たああああっ!!」ポカポカ

    シルヴィア「………………」

    七海「たああああっ!!」ポカポカ

    シルヴィア「……………」

    七海「たああ…シルヴィア「いい加減にしろ!!」ズン

    七海「かふっ……!?」






    腹部に強烈なブローが炸裂し、七海はたまらずシルヴィアの足元に倒れる。




    シルヴィア「なんのつもりだ…?突然姿を隠したかと思えば、一番戦力の低い貴様が一人で挑んでくるなど……」

    シルヴィア「まぁおそらくは………」

    霧切「はあああっ!」







    突如物陰から姿を現した霧切ががら空きとなったシルヴィアの背中目掛けて疾風の一撃を放つ。






    シルヴィア「囮……と言ったところか?」

    霧切「!?」

    シルヴィア「甘い……甘すぎるぞ!!」バキィ

    霧切「がはっ!!」







    霧切の突きは虚しく空気を貫き、代わりに奇襲を読んでいたシルヴィアの強烈な凪ぎ払いが霧切に叩きつけられた。




    勢いよく弾かれた霧切の体は床を数回跳ね、勢いが止まったところで霧切は気を失う。





    シルヴィア「フン、そんな子供だましが私に通じるとでも……………」

    戦刃「思ってるよ!」ガシッ

    シルヴィア「!」







    また違う物陰から現れた戦刃が今度は確実にシルヴィアの背後を捕らえた。

  33. 33 : : 2014/03/02(日) 12:32:24

    戦刃「今度は確実に当てる!」

    戦刃「色能力……【ウィング・メイル】!!」







    風を纏った戦刃のグレイ・ナイフが風切り音を唸り、渾身の力を込めてシルヴィアの背中に降り下ろす。







    シルヴィア「………甘いと言っているだろう」ボソ

    戦刃「!?」





    凄まじい風切り音で周囲には聞こえなかったが戦刃には確かに聞こえた。



    しかし……その言葉を理解する前にシルヴィアは動く。







    シルヴィア「知っているか?【アルティメット・ノヴァ】の魔方陣は相手に直接刻むことも可能だ…」

    戦刃「!?」







    気がつけばシルヴィアの背中を掴んでいたはずの戦刃の左腕が逆に捕まれている。






    戦刃「に、逃げれない!」

    シルヴィア「さあ……特と味わえ!!」







    シルヴィアは戦刃の渾身の一撃を受けながらも一瞬たりとも怯まず、戦刃の胸元に槍を突きつける。






    戦刃「しまっ━━━━━━━━」

    シルヴィア「アルティメット……(銀の……)」

    シルヴィア「ノヴァッ!!(制裁)」







    戦刃の胸元が強く輝き、同時に凄まじい爆発音が発された。






    戦刃「うあああああああああああああああああああああああああああっ!!!」








    爆発は止まることなく起こり、最初の爆発で吹き飛ばされた戦刃の速度を急速に加速させる。



    そのまま速度は加速を続け、遂に戦刃の背中がフロアの壁に大の字で叩きつけられた。






    戦刃「ーーーーーッ!!」





    声に出せない苦痛の悲鳴をあげ、壁からずり落ちた戦刃は動くことなく無惨に崩れ落ちる。





    戦刃「………………………」





    シルヴィア「……死んだか」

    シルヴィア「しかし、予想以上に時間を無駄にした。一刻もはやくアレス様の元へ戻らねば……」ガシャ



  34. 34 : : 2014/03/02(日) 13:03:32





    ズシュッ


    シルヴィア「!?」





    何かが刺さるような音と共にシルヴィアの足首に何らかの感触が伝わってきた。


    シルヴィア「…なっ!?」





    目線を下ろした先にはシルヴィアの足首に深々と己の色具を突き刺した七海の姿があった。





    七海「やっと………捕まえたよ……」グググ

    シルヴィア「き、貴様、まさかはじめからこれが狙いで……!!」

    七海「どんなに堅い鎧でも………間接部分だけは、どうにもならないからね!」

    七海「色能力……ハード・アウト!!」





    『『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…………!!…』』





    シルヴィアの体が内側から強く発光し次の瞬間、鉄壁を誇っていたシルヴィアの身体がへこみ始める。






    シルヴィア「なっ!?」

    七海「これで………今のあなたは防御力ゼロ……だよ」

    シルヴィア「そ、そんな……!私の絶対防御が!?」

    霧切「ナイスよ七海さん」

    戦刃「作戦……大成功だね」

    シルヴィア「!?」




    倒れこむ七海の後ろに自身が葬ったはずの霧切と戦刃の姿が映り、シルヴィアから驚きが溢れ出す。





    シルヴィア「そんなはずは……!?貴様らは死んだはず………!」

    舞園「そうさせないために私がいるんですよ」

    シルヴィア「!?」





    戦刃と霧切の更に後ろから二人の背中に手を添える舞園の姿。


    よくみれば添えている手から何かが二人に注がれているのが確認できる。





    シルヴィア「!…ち、治癒!」

    舞園「ええ、これが私の役目ですしね」

    シルヴィア「し、しかし……そんな時間が何処に……!?」

    シルヴィア「!」ハッ




    シルヴィア「そ、そうか!あの囮作戦は時間稼ぎか!」

    七海「うん……最初、貴方が霧切さんに気をとられている内に私を回復……」

    霧切「そして、戦刃さんが挑んでいる間は私の回復を……」




    シルヴィア「…あの風切り音は舞園の足音をけすためか……!」



    戦刃「そして、最後に物体を柔らかくする七海さんの能力で隙を見せた貴方の鎧を無力化する……」

    七海「私の能力は直接当てないと発動しないからね!」






    シルヴィア「クッ……!」







    始め七海がわざと単独で挑んできたのも、能力の射程範囲に自分を近づけるため……。






    シルヴィア「…お………オノレ………」

    シルヴィア「オノレェェェェッ!!!!」





    戦刃「石丸くんに聞いたよ……確か貴方は攻撃力と引き換えに絶対的な防御力を得たんだよね」

    七海「その防御力が無い今、貴方に抗う術はない!」



    シルヴィア「クッ……な、舐めるな!私にはまだアルティメット・ノヴァが……!」



    霧切「無駄ね」

    シルヴィア「!?」


    霧切「不二咲さんに解析してもらったの、貴方の能力について……」

    霧切「貴方の奥義、【銀の制裁】はその破壊力故に凄まじい量のエネルギーを消費する」

    霧切「つまり、銀の制裁は連発では撃てない……そうでしょ?」


    シルヴィア「クッ…!!」


    戦刃「さぁ……今度は私たちが攻める番だね」

    七海「そうだね、ヤられた分はきっちり返さないと!」

    舞園「サポートは任せてくださいね!」



    シルヴィア「オノレェ………害虫の分際でエェェェェェェッ!!!」




    戦刃「さあ……第2ラウンドの開始だよ」
  35. 35 : : 2014/03/02(日) 14:48:23
    やっぱり
    希望が書く作品は最高だね
  36. 36 : : 2014/03/02(日) 19:52:21
    再起動きたああああ
  37. 37 : : 2014/03/02(日) 22:41:42

    今日はここまでにします。
    見てくれた読者様ありがとうございました(* ̄∇ ̄)ノ
  38. 38 : : 2014/03/06(木) 13:59:28
    続きマダー?
  39. 39 : : 2014/03/06(木) 14:43:48
    >>38


    本当申し訳ないですm(__)m

    最近勉強づくめだったので、あまり再起動出来ませんでした

    今日の夜か明日には再起動したいと思いますのでもう僅かお待ちくださいσ( ̄∇ ̄;)
  40. 40 : : 2014/03/06(木) 17:24:48
    期待してまーす
  41. 41 : : 2014/03/06(木) 21:49:19
    期待だあぁぁぁぁぁぁ
  42. 42 : : 2014/03/08(土) 02:18:38
    >>39
    気長に待ちまーす!
    勉強がんばれいw
  43. 43 : : 2014/03/08(土) 12:52:59

    >>42

    ありがとうございます!
    何とか今日中には再起動しますね(* ̄∇ ̄)ノ
  44. 44 : : 2014/03/08(土) 16:22:05

    ーー第六階層(最上階)ーー



    沈黙……。
    正にその言葉に相応しい状況だった。


    モード……そこまでは問題じゃない。
    だがその後、その後…何と言った?



    黒く染まったアレスの皮膚は人間らしい綺麗な肌色に。

    焼けるような紅い髪は、星のように靡く金色。



    外見にまだ恐ろしげな印象が残るが、その姿は……。




    フリート「ティ……ア……ラ………?」

    アレス「ククク……驚きを隠せないか?」




    アレスの口から出る口調も以前のような荒々さが消えていた。



    アレス「ティアラ……彼奴の持つデータは俺ととても相性が良くてな」

    アレス「犠牲なくして力は生まれない、これこそが支配だ!!」


    フリート「アレス……まさかその為にティアラを………」

    苗木「酷い………」


    アレス「ククク……凄いだろう?たった一人の犠牲で俺は完全な力を得た!」

    アレス「それだけティアラを構成していたデータが貴重だったと言うことだな…」

    アレス「さぁ、フリート!お望み通りあの時の決着を………」



    言葉を積み上がりきる前に、フリートの肘が腹部に突き刺さった。


    アレス「!?」ゴプ



    予想外の不意打ちにアレスの口から溢れた血が下顎を伝う。



    フリート「アレス……お前だけは……お前だけは………」

    フリート「殺す!」



    髪が逆立ち、フリートの容姿からは想像もつかない表情。

    その怒りに支配された鬼のような眼光は見るものを恐怖させた。


    それはアレスでも例外ではない……。



    アレス「く、ククク、やっと戦えるな……本気のお前と!」

    フリート「オオオオオオオオオオオォォォォォォォォォッ!!」



    『ズガアァァァァァァァッ!!』




    苗木「!!」
  45. 45 : : 2014/03/09(日) 02:40:43
    続きがとても楽しみです!
  46. 46 : : 2014/03/10(月) 01:09:11
    ウィード!
    再起動まだかな? ワクワク♪
  47. 47 : : 2014/03/10(月) 01:22:20
    >>46 ウィードって忘れられてた
    よね!!
  48. 48 : : 2014/03/11(火) 21:18:46
    >>45

    ありがとうございま~す!(* ̄∇ ̄)ノ

    >>46

    なつかしいですね~!ウィードッ!



    大変長らくお待たせしました!
    それでは再起動です!
  49. 49 : : 2014/03/11(火) 22:28:28

    セリオス「クッ……ヌゥ…!」

    大和田「…………………」



    大和田の全身から燃えたぎる紅い炎。

    温度計がない為、具体的な温度は分からないが百万度はゆうに越えているだろう。


    証拠に大和田の踏みしめる鉄の床は、その高温に溶かされ液状化しているのがわかる。


    九頭龍「な、なんなんだ……大和田はどうしちまったんだ!?」

    辺古山「【ファイナル・インパクト】………」

    九頭龍「なに?」

    辺古山「別名(最期の闘志)……自身の生命力を源に、一時的に爆発的な力を生む大和田の禁断奥義です」

    九頭龍「生命力を源に、だと!?」

    辺古山「はい、言うまでもないですがその能力が尽きた時は自身の死。それが能力の代償です」

    九頭竜「……ッ!」


    『だったら俺の名、忘れんじゃねえぜ?』


    九頭竜「あの馬鹿!カッコつけやがって!」グググ

    九頭竜「クッ……!」ガクン

    辺古山「いけません!その体では……」

    九頭竜「クソっ!足に力が……!」

    大和田「邪魔すんなよ九頭龍?」


    大和田「…………勝負だセリオス!!」ダダダダダダダダ

    セリオス「図に乗るなよ雑魚があああぁぁぁぁぁっ!!」



    両者から突き出される拳。

    それは迷うことなく双方の顔面へと放たれた。


    だが、腕のリーチはセリオスへと軍配が上がる。



    僅かな差で大和田の拳は届かず、先にセリオスの拳が炸裂した。


    大和田「!」


    豪腕をえぐり込まれた顔面から血が噴き出す。



    九頭龍「大和田!!」

    セリオス「グハハハハハハハハッ!!所詮は雑魚………」

    セリオス「ッ!?グアッ!」


    余裕を浮かべていたセリオスが突然笑みを止め、突きだした拳を素早く引き抜く。


    セリオス「ハァ!……ハァ!……」

    大和田「………………」

    九頭龍「な、なんだ?何がどうなったんだ…」



    引き抜いた右拳をまるで慰めるように左手でさするセリオス。

    そして、血を流しながらも全く微動だにしない大和田。


    セリオス「ッ!……なんだその『血』は……!?」

    九頭龍「血……?」


    大和田の顔面から溢れだす血液。

    その雫が床の鉄板に滴り落ちる。



    ジュウゥゥゥゥ………


    九頭龍「!」

    辺古山「ち、血で鉄板が溶け……!」



    大和田「……どうした?その程度かよ」

    セリオス「なるほど……自らの血液を煮えたぎらせる能力か……!!」

  50. 50 : : 2014/03/12(水) 01:59:03
    大和田は相手をぐつぐつのシチューnげふんげふん

    よッ!再起動待ってました!( ;∀;)
  51. 51 : : 2014/03/12(水) 16:05:02
    >>50

    いつも応援ありがとです!(* ̄∇ ̄)ノ



    それでは今日も楽しく再起動~!
  52. 52 : : 2014/03/12(水) 16:05:44
    血液の温度を上げる……。

    それは恐らく十神と同じ様に血液の循環を加速させているのだろう。


    しかしーー、




    九頭龍「鉄板が溶けるほどの高温、だと……!?」



    一体どれ程の速度で循環すればそんな高温になるのか……まるで想像もつかない。



    大和田「ざっと、秒速100循環ってとこか……」

    九頭龍「ひゃ、100!?」



    確かにそれなら煮えたぎった血液にもつじつまが合う。

    だがそんなことをしては自身の血管はおろか、内臓までもをその血液で焼け溶かしてしまう。




    九頭龍「命が源ってそういう意味かよ……」

    セリオス「グヌゥ……!」

    大和田「今度はこっちから行くぜ!」

    セリオス「!」



    溶けゆく床を力強く蹴りあげ、固く握りしめた拳を渾身の力で腹部に叩き込む。



    セリオス「グ……グハハハハハハハハハッ!!効かんなぁ!」

    九頭龍「駄目だ大和田!そいつには打撃は無意味だ!色具を使え!」

    大和田「………………」




    九頭龍の呼び掛けを余所に大和田は鱗によって阻まれた拳を引き抜こうとはしない。



    大和田「………爆ぜろ」



    『ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!』



    突然巻き起こされた強烈な爆発、
    凄まじい爆音と爆風が周囲を圧倒する。


    九頭竜「なっ!?」

    辺古山「くっ……!!」



    爆音が止み、爆煙が徐々に晴れていく。



    九頭龍「!?」

    辺古山「こ、これは!」

  53. 53 : : 2014/03/15(土) 15:28:00


    ……黙々とたちのぼる爆煙から現れたもの、



    それは…原型を失い、グシャグシャになった右腕の大和田。


    ━━━ そして、




    セリオス「ア……ア………」


    幾度も九頭龍達を阻んだあの「鱗」が砕け散ったセリオスの姿。


    あれほど攻撃を阻んできた鱗が大和田の右腕を中心に弾け飛んでいる。



    九頭龍「!」

    辺古山「私でも微量しか剥げなかったあの鱗を……!?」



    セリオス「き……貴様………な、何をし…た…」

    大和田「簡単な話だ……」



    大和田の目線を追った場所には内部から爆発を起こしたような無惨な右腕。



    大和田「俺の全身に血液を循環させる心臓の震動力を、右腕に集中させたんだよ……」


    セリオス「そ……そんな芸当まで……ガフッ!?」



    腹部から直接喰らわされた鱗をも砕く爆発力。


    (この感覚……内蔵が潰れたか……)


    想像を遥かに上まった破壊力に伴い、それによって与えられたダメージも凄まじいものだった。


    だが、それは大和田も同じ。



    大和田「う……くっ!」


    まるで垂れ下がるようにダランと項垂れる右腕……凄まじい爆発により黒く焼け焦げ、皮膚はほとんど残っていない。


    大和田「ま、まだだ……まだ左腕があるぜ!」

    九頭龍「お、大和田……」


    九頭龍は心のそこから自らの弱さを恨んだ。


    九頭竜「俺には…何にも出来ないのかよ!」

    辺古山「ぼっちゃん……」



    大和田「オオラァァァァッ!!」

    セリオス「クッ!?」


    右腕の代わりに新たに力が込められた左腕……。


    それを見ていることしか出来ないセリオスを余所に、大和田の最後の腕が顔面へと突き刺さる。




    そして………


    『ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』



    一度目に続く二度目の大爆発が炸裂した。


    ……黙々とたちのぼる爆煙から現れたもの、



    それは…原型を失い、グシャグシャになった右腕の大和田。


    ━━━ そして、




    セリオス「ア……ア………」


    幾度も九頭龍達を阻んだあの「鱗」が砕け散ったセリオスの姿。


    あれほど攻撃を阻んできた鱗が大和田の右腕を中心に弾け飛んでいる。



    九頭龍「!」

    辺古山「私でも微量しか剥げなかったあの鱗を……!?」



    セリオス「き……貴様………な、何をし…た…」

    大和田「簡単な話だ……」



    大和田の目線を追った場所には内部から爆発を起こしたような無惨な右腕。



    大和田「俺の全身に血液を循環させる心臓の震動力を、右腕に集中させたんだよ……」


    セリオス「そ……そんな芸当まで……ガフッ!?」



    腹部から直接喰らわされた鱗をも砕く爆発力。


    (この感覚……内蔵が潰れたか……)


    想像を遥かに上まった破壊力に伴い、それによって与えられたダメージも凄まじいものだった。


    だが、それは大和田も同じ。



    大和田「う……くっ!」


    まるで垂れ下がるようにダランと項垂れる右腕……凄まじい爆発により黒く焼け焦げ、皮膚はほとんど残っていない。


    大和田「ま、まだだ……まだ左腕があるぜ!」

    九頭龍「お、大和田……」


    九頭龍は心のそこから自らの弱さを恨んだ。


    九頭竜「俺には…何にも出来ないのかよ!」

    辺古山「ぼっちゃん……」



    大和田「オオラァァァァッ!!」

    セリオス「クッ!?」


    右腕の代わりに新たに力が込められた左腕……。


    それを見ていることしか出来ないセリオスを余所に、大和田の最後の腕が顔面へと突き刺さる。




    そして………


    『ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!』



    一度目に続く二度目の大爆発が炸裂した。
  54. 54 : : 2014/03/15(土) 15:30:34

    あっスミマセン、
    なんか二回連続で出ちゃいました……(汗)


    愚かな間違いスミマセンm(__)m
  55. 55 : : 2014/03/15(土) 22:15:52
    ドンマイです
  56. 56 : : 2014/03/17(月) 22:45:20


    ーー第四階層ーー


    リオゼット「「ち、力を奪う能力……だと……!?」」



    聞いたこともない異質な能力に戸惑いを隠せない……。


    (一定時間、相手のステータスを変化させる能力なら分かる……だが)

    (一度でも触れた相手から【一定時間ごと】に力を奪い続ける能力など…聞いたこともないぞ!?)



    狛枝「そりゃそうだよ」

    リオゼット「「!?」」

    狛枝「禁断奥義ってのはね、アバターの思いに反映することが多いんだ…」

    狛枝「僕はね……友情とか、輪廻とか、愛情なんか無くとも……希望だけで生きていけるんだ」

    狛枝「だから……僕は誰からも恨まれる外道にすらなるよ……」

    狛枝「それで希望が報われるなら!!」

    リオゼット「「!」」



    不敵な笑みでリオゼットに差し向けられるダーク・アギト。



    狛枝「君からもらった力を返すよ」

    狛枝「【リバース】」



    瞬間、ダーク・アギトの先端が強く発光し、凄まじい電流を放つ巨大な球体が生成された。



    リオゼット「「なっ!?」」

    狛枝「君からもらった力を具現化したものさ……」

    狛枝「ほら……返すよ!」ブン




    色具から切り離された高出力の球体は意思をもつ生き物のように迷うことなくリオゼット目掛けて襲い掛かる。



    リオゼット「「ッ!?」」




    『ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!』



    鳴り響く大爆発と共に、フロア全体を揺るがすような轟音と爆炎が周囲に容赦なく襲いかかった。



    田中「グゥ!?」

    ソニア「キャッ!」

    狛枝「……!…………」



    その後 爆発は止まることなく弾け続けた。


    ━━━━━そして、数十回もの爆発の末、ようやく終わりを向かえた爆発は巨大な煙へと姿を変えた。



    黙々と立ち上る煙幕と同時に、辺りに不気味なほど静寂で無音な空気が立ち込める。


    田中「お…終わったのか……?」



    未だ発煙を止めない黒く焼き焦げたフロアがそんな思考を頭に過らせた。


    狛枝「うん……やっとね……」


    悪魔のような笑みでは無く、いつもの愛想よい笑顔で振り向く狛枝。



    ソニア「そ、それじゃあ!」

    狛枝「うん、僕らの…………」

    狛枝「勝」




    狛枝は「ち」まで言えなかった……。

    けっして舌をかんだとかそういう類いではない。



    黙々と立ち上る爆煙から、

    音も気配もなく、

    現れた「ソレ」が、



    一瞬で狛枝を背後から刺し貫いたから……。



    狛枝「あ……あれ……?」ゴプ

    狛枝「ま……まさか…アレを食らって動ける……なんて…………」


    狛枝「ハ……ハハ………素晴らしい………ヨ」ドシャ


    ?「「…う……ァ「……ウァ」………」


    煙にうっすらと浮かび上がる影と、安定性の無い不気味な声……。


    それは……もはや……「人」ではない。


    ?「サ、ぁ……「…モぅ、……シ」ラナ…イよ?」」

    ?「「…こ……コウナ「りゃ……」……ミ、みな……ゴ、ゴ、「ごろシ……」ダ……」

    ?「「アア「ア……ああア」アああアアアア「あァアアアア」!!!」…
  57. 57 : : 2014/03/18(火) 00:25:18
    やっぱり、雑草さんに作品も面白い
    期待です
    あと、他の作品の続き出来れば頑張ってください
    これからも応援してます
  58. 58 : : 2014/03/18(火) 18:20:50
    うわっ、めっちゃ進んでた!
    雑草さん頑張ってね
  59. 59 : : 2014/03/19(水) 21:52:30
    灰や埃が混じった爆煙の中から現れた「ソレ」は、見る者の背中に冷たく突き刺さるような悪寒を走らせた。


    限りなく黒に近い紺色の肌に充血を起こしたかのように血管に支配された真っ赤な眼。


    そして極めつけなのが、まるで男女の体を半分ずつ合わせたような異形の身体に、その体からつきだした二つの首。



    幼い少女と少年を思い描かせるその顔には生気はなく、歯をギリギリと鳴らしながら狂気に満ちた4つの眼が上下左右バラバラに辺りを見回している。



    その人間性を失った異形の姿は、彼ら流に呼ぶと恐らくこんな感じだろう……。



    田中「ふ、不完全なる……融合……」

    ?「「あレ「ぇ?」…な「んダ、サきニい」わレチャっ「タか」………」



    息の合わない男女が話しているような複雑で不気味な声。


    どちらが喋っているのか検討もつかないが、依然として狂気に満ちたその眼は常識外れなほどにグルグルと回っている。



    ?「ス……「スゲぇダ」ろ?コれ「がオれタチ」のキり「フ…だ……」」

    ?「「っテ「も……こノ」スガた……「にナる」…ことハ「ニド…と」ナイとおもッ「テたが……」な?」

    ?「ワ…が「ナは……」リオ…「デッ」ど……「サイア」くにシ……て「さいキ」ョウの…「ソんざ」いナリ……!」」



    ソニア「り、リオデッド……」

    狛枝「な……なんだ…結局はただの、薄醜い化け物……じゃないか……」

    リオデッド「ダマ……「レ!」」

    狛枝「がはぁ!」



    リオデッドと名乗る異形の化け物は足元に倒れる狛枝の背中を同じく原型を失った異形の脚で踏み潰した。


    背中の傷口と狛枝の口から大量の血が吹き出す。



    田中「や、止めろ!」ダッ

    ソニア「田中さん!?」

    田中「色能力━━━━━」

    リオデッド「ジャ…「まダ…」」」



    自ら先手を打たんとする田中の身体が空中に大きく仰け反る。

    能力を唱えようとした田中の下顎をリオデッドの握る大岩のような金槌が殴りあげたからだ。


    田中「!ゴハァ!?」


    田中の身体は高く舞い上がり、天井にぶつかった所で床に弾きおとされる。



    ソニア「しっかりしてください!田中さん!」

    田中「………………」



    返事がない。いや、口を動かそうとも下顎が砕け、まともに言葉が出ない。

    悟った田中は口から伝うように流れる血を指先ですくい、床に書いていく。


    ソニアはそれを一字一句見逃さない。



    「スマナイ・お前・を・守れ・なか……」


    『ビーーーッ!!
    ユーザー名 : ガンダム
    break・over!!』


    田中「……………」バシュ



    ソニア「!」

    狛枝「!」



    最後の力も空しく、言葉を全て書き残す前に田中の身体が粉々にくだけ散った。


    ソニア「あ……あ………」


    震えの止まらない手、そして…眼から溢れ出す大粒の涙。


    今まで一緒に戦ってきた仲間が……唯一自分が好意を寄せた相手が……死んだ。



    ソニア「い……イヤアアアァァァァァァァァァァァッ!!!」


    王女らしからぬ悲痛の叫び。

    それはフロア中に響き渡り、そして山びこのように何度も聞こえてきた。



    リオデッド「アハハ「ハハ」ハハハハハハハハハ「ハハハハハハハ」ハハハハハハハハハハハハハ「ハハハハハハ」ッ!!」


    その悲痛の叫びすら笑うリオデッド。

    その狂ったように笑う姿は……まさに血も涙も失った悪魔……。



    リオデッド「こン「ナものデ」はオワラ「ン!もっト……モ」っとゼツボうさ「せ━━━━━━━」」



    快楽に溢れた顔で言葉を重ねていたリオデッドを、痛みによる叫びすら出さぬ程に……一本の雷が迅雷の如く腹部を貫いた。


    リオデッド「「!!「?」ガフゥ

    「……こ………し……や……る………」


    身体から放電が止まらない。
    流れていた涙すら蒸発していく……身体が焼き焦げてしまうほどに……でも。


    彼女は敵に対して歩んでいく。


    狛枝「ソニア……さん?」

    ソニア「殺してやる!!」バチバチバチ


    リオデッド「いイ「ネェ…そウこ」ナキャな「ぁ!?」」


    ソニア「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

  60. 60 : : 2014/03/20(木) 00:02:39
    ソニアさんワロタ(驚愕)
  61. 61 : : 2014/03/20(木) 12:45:43

    ーー第五階層ーー



    シルヴィア「ぬおおおおおおおおおおっ!!」


    『ズガアアァァァァァァッ!!』



    戦刃「うっ!」

    霧切「くっ!」

    シルヴィア「打つ手がないだと?私はまだ負けてはいない!!」

    シルヴィア「敗北と言う名の死を味わうのは貴様らの方だぁ!!」



    完全に頭に血が上ったシルヴィアは分け目も降らず槍を振り回している。



    七海「こ、これじゃあ近づけない……」

    舞園「どうすれば…!」

    戦刃「だけど、一撃……あと一撃与えられれば奴の鎧を貫ける!」

    霧切「……じゃあ私達が時間を稼ぐわ」

    戦刃「でも……!」

    霧切「大丈夫……私達は死なないから」

    戦刃「……………」

    七海「信じて……仲間として」

    舞園「死にそうになっても私が治癒しますから!」

    戦刃「……うん、わかった……」

    戦刃「1分、1分だけ……お願い!」



    霧切「決まりね……行くわよ!」

    七海「うん!」

    舞園「ええ!」

    シルヴィア「小賢しいわぁッ!!」



    視界に入ってきた三人に狙いを定め、差し向けられた槍の先から銀の閃光が放たれた。


    三人はその閃光を横に飛ぶことで回避し、更にシルヴィアとの距離を詰めていく。



    霧切「はああああああああっ!!」


    何千本にも見える剣の雨が凄まじい速度でシルヴィアに注がれる。


    しかし、シルヴィアはそれを更に上回る速度で網の目のように迫り来る剣をかわした。


    霧切「!?」

    シルヴィア「防御力だけが私の全てだと思うなよ?」

    シルヴィア「この神速こそが私の真骨頂だと言うことを………」

    シルヴィア「その身に刻み込んでくれる!」



    シルヴィア「【ミーティア】(銀の流星)!!」



    身体がまばゆく輝き、光が止むとそこにシルヴィアの姿はない。



    霧切「え?」

    シルヴィア「後ろだ」シュ

    霧切「!!」

    シルヴィア「遅い!」



    背後に回ったシルヴィアはそのまま霧切の脇腹を槍の切っ先で切り裂く。


    霧切「うぐっ!」


    即座に後ろへ剣を振るうが手応えがない。


    シルヴィア「この領域は絶対だ……」



    声が聴こえたと同時に、後ろを向いていた霧切の背中をなにかが切り裂いた。


    霧切「なっ……」


    霧切が驚く間もなく、その斬撃は全方位から驚くべき速度で襲いかかる。



    『ズババババババババババババッ!!』


    霧切「……!…!?」


    声を出す暇も無いほどに斬撃は止まることなく霧切の全身を切り刻さむ。



    シルヴィア「ふははははははっ!どうした?この速度が貴様に見切れるか!?」

    霧切「う……ぐぅ!」

    舞園「霧切さん!」

    七海「させな━━━━━━」

    シルヴィア「邪魔だ」



    援護しようと一歩踏み出した瞬間、突如自分の前に現れた光が七海の体を霧切と同じように切り刻ざんだ。


    七海「うわあぁ!!」

    シルヴィア「ふはははははははははっ!!」



    戦刃(あと少し……あと少し!)
  62. 62 : : 2014/03/20(木) 12:48:31
    速いとかチートじゃん!!
    雑草さん
    これからも、頑張ってください
  63. 63 : : 2014/03/20(木) 13:26:36
    厨二病死んじゃった…
  64. 64 : : 2014/03/20(木) 13:31:58
    >>62

    いつもコメントありがとうございます(* ̄∇ ̄)ノ
    これならも宜しくお願いしますm(__)m

    >>63

    死んじゃいましたね…(涙)
  65. 65 : : 2014/03/23(日) 18:34:00
    今思ったけど、弐大が来ないね
  66. 66 : : 2014/03/23(日) 18:53:33
    日向がどうなったのか…
  67. 67 : : 2014/03/24(月) 18:42:46
    七海「うっ……まるで動きが捉えられない……!」

    シルヴィア「ふはははははっ!まずは貴様からだ!」

    七海「!?」



    霧切から七海に狙いを変えたシルヴィアの槍が傷だらけの七海へと襲いかかる。



    霧切「な、七海さん……!」


    体に力が入らない……全身を刻まれ、出血の止まらない体は霧切の指令を聴いてはくれなかった。


    シルヴィア「まず、一人目!」


    銀に輝く槍が、柔らかそうな腹部を、まるでナイフのように突き刺さる………

    ━━━━━しかし、その貫かれた腹部は……七海のものではなかった。



    シルヴィア「な……なに!?」

    舞園「ぐっ……がハァ!」

    戦刃「!」

    霧切「!」

    七海「舞園さん!」

    舞園「な、七海さん……よ……よかった…無事で……」

    七海「そんな……私を庇って…?」

    舞園「ふふ……か、悲しまないで下さい……」

    舞園「七海さんは……私に戦う勇気をくれました………」

    舞園「だから……今度は!」グッ


    『パアァァァァァァァァァァッ!』


    シルヴィア「くっ!?」

    舞園「私が……その恩返しをします!」

    七海「あの光……!ダメだよ、舞園さん!」

    舞園「ラスト・ソウル………」

    舞園「【エンジェル・スフィア】(天使の加護)!」


    『パァァァァァァァァァァッ!!』


    シルヴィア「な、なんだ!?眩し……」


    舞園から発せられた光はフロア中に広がり、その場にいるアバター達を包み込んだ。


    七海「あ、温かい……」

    霧切「こ、この感じ……まさか治癒…?」


    深く刻みこまれた傷口が、まるで時間戻しのように無くなってゆく。


    戦刃「それだけじゃない……これは……補助能力……?」

    舞園「そう……私の禁断奥義は、自分の生命力を他者に分け与える能力………」

    舞園「そして……治癒と同時に特殊な補助能力も備えることが……で………き…………」スゥウウウウ


    七海「ま、舞園さん………体が!」

    霧切「崩れて……!?」

    舞園「はい………この代償………は私の…………生命力……………」

    舞園「でも………た…だ………では………死にません………!」

    シルヴィア「!」


    舞園の睨みを見たシルヴィアはその意味がなんなのか直ぐに理解できた。

    しかし、退こうにも舞園の体から槍が引き抜けない。



    シルヴィア「き、貴様……!」

    七海「舞園さん!」

    舞園「……皆さん………どうか……死なないで…………」

    舞園「さよ……うなら………」ニコ

    シルヴィア「くっ!?」


    『ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンっ!!!』


    直後、舞園の体が弾けた………悲しげな笑顔だけを残して………。


    七海「あ……」


    まるで魂が抜けたように膝から崩れ落ちる……。

    無理もない……死んだ者との……思い出や記憶があるだけ、別れは辛くなる………。


    ましてやそれが死ぬ瞬間なら………言うまでもないことだ。


    不気味なまでに無音に立ち込める煙を前に、一同はただ……魂が刈り取られたような心境に呆然と立ち尽くしたままだった………。


    七海「まいぞの……さん………」

    霧切「………………」

    戦刃「………………」


    「害虫が………余計な真似を……」

    「「!!?」」


    立ち込める煙の中から聞こえた声……。
    その声を聴覚が捉えた途端、三人はまた辛い現実へと引き戻される。


    七海「あ……」

    霧切「そ……そんな……!」

    戦刃「あ、ありえない……」

    「何をそんなに驚いている……?」
    ガシャッガシャ………

    「俺がそう簡単に滅びると思ったか?」
    ガシャッガシャ……

    「二原帝の称号を……あまくみるなよ?」ガシャン


    煙から這い出てきたのは……何事も無かったかのような態度で出てきたシルヴィア。

    そして、右腕で引きずられているのは……丸焦げになり変わり果てた舞園の姿………。


    舞園「………………」

    『ビーーーッ!
    ユーザー名 : サヤカ
    BreakOVER!!』

    舞園「…………」バシュン

    シルヴィア「さて………次は誰が死にたい?」

    七海「そ、そんな………!」

    霧切「クッ……!?」

    シルヴィア「どうした?もう戦意喪失したのか……?」

    シルヴィア「ならば……こちらから行くぞ━━━━━━」


    シルヴィアが霧切達めがけて地をけろうとした瞬間、それを上回る速度がシルヴィアの側頭部に強烈な一撃をかました。


    シルヴィア「ッ!!?」


    たまらず壁に叩きつけられるシルヴィアを余所に、無言で近づく一人の影。


    「みんな……ありがとう………」ザッ

    戦刃「後は……任せて!」ジャキン
  68. 68 : : 2014/03/24(月) 21:25:58
    残姉来たー!
  69. 69 : : 2014/03/24(月) 22:58:31

    今日はここまでにします。
    見てくれた読者様ありがとうございました(* ̄∇ ̄)ノ
  70. 70 : : 2014/03/27(木) 19:40:55

    シルヴィア「後は任せろ………だと?」

    戦刃「うん……もう、誰も死なせない……」

    戦刃「私が……守るから!」

    戦刃「ラスト・ソウルッ!」

    シルヴィア「!」


    勢い良く床を蹴り上げ、戦刃はあっという間にシルヴィアの懐に入り込む。


    シルヴィア「なっ!?」

    七海「は……」

    霧切「速い!」

    シルヴィア「クッ!」


    危険を察知したシルヴィアはそれをさらに上回る速度で戦刃を回避し、その戦刃の背後を取る。


    シルヴィア「ふふふ……少しはやるようだが、その程度の速度では私は捉えられん!」


    戦刃が振り向くよりも早く、銀の槍を背中に突き刺す、

    ━━━が、槍の先端が捉えたのは戦刃の背中ではなく、その奥にあった床。


    シルヴィア「!?」


    『ガキィン』と高い金属音が鳴り響き、フロア中に木霊する。


    シルヴィア「ば、馬鹿な……奴は何処へ?」

    「ここだよ」


    その言葉を聴覚が捕らえると同時に右脇腹に戦刃の右肘が炸裂した。


    シルヴィア「ガハッ!?」


    思わず兜越しから血が溢れ出す。

    戦刃はその隙を見逃ない。

    今度はガラ空きとなった腹部の中心に、遠心力を加えた回し蹴りが追加された。


    シルヴィア「ッ!」


    その一撃により意識の戻ったシルヴィアは痛みと吐血を抱えながらもその場から離脱し、目の前の脅威と距離を取る。


    シルヴィア「はぁ……はぁ………」

    シルヴィア「な、なんだ?この速度は……まるで見えない……」


    少しでもその驚異的な速さの秘密を知ろうと、シルヴィアは戦刃を観察する。


    シルヴィア「……?」

    戦刃「はぁ!はぁ!はぁ!」


    気づくと戦刃の呼吸が荒くなっているのがわかる。

    何故、攻撃を仕掛けている方が自分よりも息切れしている?

    握っているのは軽量型のナイフ、そんな物を振り回したところで大したことは無いはず。


    シルヴィア(何か仕掛けが……?)

    シルヴィア「ッ!?」


    考えに気を取られていた為、視界から戦刃が消えていた事にシルヴィアは僅かばかり反応が遅れる。

    しかし、その僅かな時間は戦刃には十分なほどの時間だった。


    戦刃「色能力……」

    シルヴィア「!」


    突如視界に現れた黒髪の少女、

    あまりに突然な不意打ちにシルヴィアの動きが石のように凍りつく。


    戦刃「風神の太刀ッ!」


    握られた薄暗く輝くナイフに風が集束し、風切り音を唸らせる太刀へと姿を変える。


    戦刃「はあああああっ!」


    まだ地に足が着かないまま、戦刃は体の向きを横に捻り、シルヴィアの脳天から渾身の斬撃を浴びせた。


    シルヴィア「ッ!?」


    ヒビの入った銀の鎧が割れると同時に粉ゴナに砕け散り、シルヴィアの身体は床へと沈んだ。


    七海「や、やった……!」

    霧切「流石……としか言えないわね……」

    戦刃「…ううん、皆のおか………うッ!?」


    地に着地したと同時に突如顔を引きつらせ崩れ落ちる戦刃、


    七海「い、戦刃さん!?」

    戦刃「ハァ…!ハァ……ハァ……ハァ」

    霧切「さっきより呼吸が荒い?」

    シルヴィア「ふ、ふふふ……やはりな」


    三人の視線の先にいたのは余裕そうな笑みを浮かべたシルヴィア。

    額の皮が切れたのか、頭から血が流れてはいるものの、それ以外は全くの無傷。


    霧切「!?」

    七海「そ、そんな……」

    戦刃「…確実に当てたと思ったのに……!」

    シルヴィア「ふふ、流石の私もここまで追い詰められたのは初めてだな……」

    シルヴィア「間近に接触して分かった……貴様、空気抵抗が無いな?」

    戦刃「!」

    霧切「空気抵抗が……ない?」

    七海「そ、それって……山の麓みたいな状況ってこと?」

    シルヴィア「空気抵抗が無い分、行動への制限が無くなる……」

    シルヴィア「そして、無くなった酸素は自らの色具に宿すことで威力増加……それが貴様の奥義の秘密だ」

    戦刃「クッ……!」

    シルヴィア「まぁ、私の鎧を砕いたことは褒めてやる……」

    シルヴィア「だが、その反撃もここまでだ……」

    シルヴィア「その黒髪の女以外に私を傷つけられる者はいない」

    シルヴィア「終わりだ、害虫共……」

  71. 71 : : 2014/03/28(金) 09:41:53
    つ、強い!
    流石に簡単にはいかないね…(;´Д`)
  72. 72 : : 2014/03/28(金) 15:21:24
    空気無いのに走れる戦刃さんすごいな
  73. 73 : : 2014/03/28(金) 19:39:43
    残姉凄えな
  74. 74 : : 2014/03/30(日) 02:26:38
    さすが、残姉強い!
  75. 75 : : 2014/03/31(月) 09:19:40
    空気抵抗無いとかすげぇー
  76. 76 : : 2014/04/04(金) 23:55:49
    >>71

    >>72

    >>73

    >>74

    >>75


    沢山のコメントありがとうです!
    それでは、長らくお待たせしました!

    【D・W】……再起動です(* ̄∇ ̄)ノ
  77. 77 : : 2014/04/04(金) 23:55:58
    ーー第六階層ーー



    フリート「……………」

    苗木「…そ……そんな……」ガク

    アレス「…ククク……やはり見せて正解だったな」



    フリートと一撃を交わす瞬間、アレスは拳の代わりに突き出したつま先で地を蹴りフリー卜の槍を回避した。



    そして『パチン』と右手の指を鳴らすと、フロアの床ぞこから現れた巨大なスクリーン。

    そこに映るのは敵を前に次々と死んでいく仲間たちと画面越しからでも伝わる奈落に落ちたかのような絶望感……



    アレス「クク……だがしかし……」

    アレス「……我が配下をあそこまで追い詰めるとはな……やるではないか?」

    苗木「くっ……!」

    フリート「……アレス、お前は本当に……墜ちてしまったんだな」

    アレス「なんだぁ?今頃気づいたのか?」

    アレス「言ったはずだ……俺は昔の俺ではない」

    アレス「つまらん思い出に身を委ねる暇があるなら、その身を戦意にかたむけるのだな」

    フリート「…………ああ……」スッ



    身に纏っている黄金の鎧に手を当てると鎧は砕け散り、その下に隠された純白に輝く鎧……いや装束が姿を現す。



    アレス「……英雄の衣か」

    フリート「ああ、あの時の……お前が壊れたあの日に手にした……戦利品だ」

    アレス「あらゆる攻撃をも無効化する能力を持つ、最強の装備か……」

    アレス「面白い……だが、もう少し続けようではないか…このスリル満点の鑑賞会をな……」

    フリート「………………」

    苗木(起きて、日向くん……!君の力が必要なんだ!)


  78. 78 : : 2014/04/06(日) 14:25:04

    日向『お前……少し変わったか?』

    神座『…もしや、貴方が戦ったアレと私を同一人物扱いしてますか?』

    日向『え?違うのか?』

    神座『……アレは単に私が作り出した分身ですよ…』

    神座『しかし……適当に造ったと言っても過言ではないほどの出来でしたので……』

    神座『私の1000分の1……ほどの力しかありませんでしたけど』

    神座『理性も安定してませんでしたし……【劣化神座】と言ったところですしょうか…』

    日向『!?』

    日向『あれで……たった1000分の1?』

    日向『俺達は……そんな相手にあんな死闘を繰り広げていたのか…?』


    神座『だからこそツマラナイ……』

    神座『本体だの、影だの……私には一寸の興味もありません…』

    神座『しかし、日向創……あなたはそんな私の分身にすらあれだけの痛手をおった……』

    神座『ツマラナイ……あまりにツマラナ過ぎて笑いが出ました』

    神座『本体など、影には興味ありませんが……』

    神座『ツマラナ過ぎる者は私の中にはいらない……』スッ



    神座が何も無い空間に右腕を突き出すと、黒い霧のような物が集束し、黒い剣を形成した……。



    日向『!』

    神座『私の中で永遠の偽りと化せ……日向創…』ジャキ



    かつて無い恐怖、目の前の圧倒的な存在から放たれる威圧……。


    目があっただけで恐怖で死にたくなる。
    土下座でもして必死に命乞いをしたくなる。


    だが、その行動に移る寸前……ある記憶が日向の脳を過った……。






    ーー作戦開始前ーー


    日向『……………』

    七海『日向くん……』ツンツン

    日向『どうした?』

    七海『ボスに挑む前に……一つ、私と約束して……くれないかな?』

    日向『約束?』

    七海『たいしたことじゃないんだけど……多分』

    日向『お、おう……』

    七海『その…………』













    七海『帰って……きてね?』


    ーーーーーーーー

    ーーーーーーー

    ーーーーーー

    ーーーーー

    ーーーー

    ーーー

    ーー



    そうだ……


    俺は……




    日向『約束……したんだ!』



    生まれた子鹿の足のように震える脚を強引に奮い立たせる。


    神座に向けられたのは命乞いをするような臆病者の眼ではない、

    弱気ながらも必死に抗い続けるような闘争心を全開にした【命懸け】眼光。




    神座『…あえて私に歯向かいますか……』

    神座『いいでしょう……』

    神座『精々、最後の最後まで……ツマラナイままで死んで下さい』




    変わらず突き刺さるかのような魔の眼光。

    だけど……今度は屈しない、怖じけない!





    日向『帰るって……約束したからな!!』












    第十章・・・・【完】

    第十一章へ続く………
  79. 79 : : 2014/04/07(月) 12:03:00

    第十一章へはコチラからどうぞ ↓

    http://www.ssnote.net/archives/14207

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Deviltaiki

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