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モノクマ「オマエラ頭悪すぎ」 ダンロン1

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  1. 1 : : 2014/04/04(金) 21:15:18
    教室


    苗木「…」

    苗木「…あ…れ…?」

    苗木「ここは…?」

    苗木「ん?」

    苗木「…入学…おめでとうございます…?」

    苗木「なんだこれ…誰かのイタズラ書きか?」

    苗木(…それにしても…ここはどこなんだ…?)

    苗木(見たところ…普通の教室みたいだけど…)

    苗木「…あれ?」

    苗木「これは…鉄板?」

    苗木「…うん。鉄板だ。どこからどう見ても鉄板だ。叩いてみてもゴンゴン言ってるし。絶対間違い無く鉄板だな」

    苗木「でも…なんでこんなところに鉄板が…?」

    苗木「虫でも閉じ込めてるのかな?」

    苗木「それにしても頑丈すぎるよな…」

    苗木「うーん…」

    苗木「そうだ。もしかしたら、ここの壁が壊れたから修復されてるのか?」

    苗木「うん。きっとそうだな。何枚か鉄板があるけど、きっと全部壁が壊れたところなんだな」

    苗木「妙に規則正しく壊したな…まあどうでもいいか」

    苗木「えっと…もう一度叩いて確認してみよう」

    苗木「…うん。完璧に鉄板だ」

    苗木「それにしても鉄板かあ…。無駄に頑丈に直したなあ…。おかげで薄暗…」

    苗木「…」

    苗木「…あっ!!なんか薄暗いと思ったら、窓がないんだ!?」

    苗木「教室なのに窓がないなんてな…。変な教室。それに、鉄板のせいか窓がないせいか、なんか教室がせまく感じるな…」

    苗木「もう壁壊れたままでいいから、鉄板外せばいいのに。無駄にやたら頑丈だなあ…」

    苗木「これじゃあ、いざ直そうと思っても、直したとしても、鉄板外すのにすごい苦労するよ…」

    苗木「誰だよ…壁が壊れたからって鉄板付けようとしたの…」

    苗木「それにしても、このネジでっかいなあ…。しかもきっちり閉められてるし…」

    苗木「これどうやって閉めたんだろう?っていうかどうやって開けるんだろう?やっぱり専用の工具とか使うのかな?」

    苗木「もしかしたら、壁を直すときはこの鉄板を破壊するのかな?その方が楽だし」

    苗木「…あれ?なんで直すのに破壊してるんだ?」

    ???(なげええええよ!!どんだけ鉄板が気になんだよ!!さっさと玄関ホールに行って自己紹介なりなんなりしろよ!!)
  2. 3 : : 2014/04/05(土) 15:13:43
    廊下


    苗木「やっぱり学校なんだ…。教室みたいだったからもしやと思ったけど…」

    「あら?」

    苗木「あっ」

    舞園「苗木君じゃないですか!久しぶりです!」

    苗木「舞園さん!?覚えててくれてたの!?」

    舞園「はい!当たり前ですよ!それよりも、苗木君の方が、私を覚えててくれたんですね!嬉しいです!」

    苗木(そりゃあ当たり前だよ…!というかクラスで舞園さんの事忘れてる人なんていないって…!)

    舞園「ところで、ここってどこなんでしょうか?」

    苗木「さあ…。気付いたらここに居たんだ…」

    舞園「えっ苗木君もですか?」

    苗木「うん」

    舞園「私もなんですよ!」

    苗木「え!?そうなの!?」

    ???(気付けよ)


    寄宿舎


    苗木「絶望ホテル…?」

    舞園「丁度広い場所があったので、みんな好き勝手に調べてるようなんですけど…」

    朝日奈「あっ!舞園ちゃん!その人誰?」

    舞園「あ、朝日奈さん。この人は苗木誠君です」

    朝日奈「へえー!こんちわ!朝日奈葵っす!よろしくね!」

    苗木「うん。よろしく」

    舞園「で、朝日奈さん。何かありました?」

    朝日奈「全然…。どの部屋も鍵が掛かっていたり、封鎖されたりで…」

    苗木「部屋があっても、使えないんじゃ意味ないな…」

    朝日奈「…あれ?」

    舞園「どうしました?」

    朝日奈「ほら、後ろ」

    苗木達は、さっき入ってきた入り口を見た。

    苗木「…?」

    舞園「これ、なんて読むんですか?」

    朝日奈「うーん…?」

    腐川「…希望ヶ峰学園よ」

    苗木「え?」

    舞園「あ、腐川さん」

    腐川「と…十神君が…この看板が逆さまになってるのに気付いて…それを…あたしが解読したのよ…」

    苗木(解読って…)

    朝日奈「へえー。これって希望ヶ峰学園って読むんだー」

    朝日奈は、顔を逆さまにして看板を読んだ。

    舞園「あれ?ということはここは…」

    苗木「…希望ヶ峰学園?」
  3. 5 : : 2014/04/05(土) 22:08:35
    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『あー!あー!マイクテスッ!マイクテスッ!』

    モノクマ『大丈夫?聞こえてるよね?えー…ではでは』

    モノクマ『新入生のみなさん。至急、体育館まで移動してください』

    苗木「…」

    舞園「…?」

    朝日奈「今の…何?」

    苗木「体育館に移動しろ…って…」

    「よしみんなっ!今すぐ体育館へ移動するぞ!」

    苗木「っ!?」

    すごく大きな声が聞こえた。

    舞園「ああ、あれは超高校級の風紀委員の石丸君の声ですね」

    朝日奈「ところで、体育館ってどこにあるの?」

    腐川「…知らないわよ」

    石丸「とりあえず、全員でそこら中調べて見よう!!」

    朝日奈「もうとっくにそこら中調べたって…」





    約1時間後

    体育館


    ボクが最後に体育館に入った瞬間

    それは始まった

    モノクマ「オマエラ遅すぎ!!どんだけ時間かかってんだよ!!ほとんど一方通行じゃん!!」

    石丸「すみませんでした!!」

    腐川「謝らなくていいわよ…」

    石丸「ただ、指示の仕方が悪かったんだ!!もう少し具体的に説明してくれたまえ!!」

    大和田「急に体育館集まれとか言われても、訳分かんねーよ」

    ついでに、体育館探してる間に自己紹介は済ませておいた。

    モノクマ「つかオマエラなんで寄宿舎ん中ばっか探すんだよ!!」


    モノクマ「…えー…というわけで、ざっくり簡単にまとめると、オマエラはこれから一生ここで暮らさなければならない。出たければ誰にもばれずに誰かを殺せ。以上」

    葉隠「なるほど、分からん」

    モノクマ「いや分かれよ」

    十神「つまり、俺達はこれから一生ここで暮らさなければならない。出たければ誰にもばれずに誰かを殺せ。ということか」

    葉隠「なるほどな」

    モノクマ「あれ?それさっき言ったよね?ボク完璧に同じ事言ったよね?」

    大和田「ざけんなゴラァ!さっさと外へ出しやがれ!」

    モノクマ「ふざけてるって?君の頭の事?」

    大和田「んだとゴルァ!!」

    そう言った瞬間、大和田はモノクマに飛び掛かった!

    大和田「捕まえたぞ、コラァ!!」

    モノクマ「ぎゃー!学園長への暴力は、校則違反だよ〜!」

    大和田「今更謝ってもおせえぞ!!一発ぶん殴ってやる!!」

    ピコーンピコーンピコーンピコーン…!

    大和田「変な電子音出して…!!」

    大和田「誤魔化すんじゃねえ!!」

    大和田は、思いっきりモノクマを投げた!!

    その瞬間…

    ドゴオオオオオン!!

    霧切「!」

    大和田「なっ…!?」

    山田「ば…爆発したあああ!?」

    モノクマ「全くもう!」

    桑田「うお!?もう一体出てきやがった!?」

    モノクマ「校則違反するかr…ぎゃあ!」

    大和田は再びモノクマに掴み掛かった!

    大和田「捕まえたぞ、コラァ!!」

    モノクマ「ぎゃー!学園長への暴力は、校則違反だよ〜!」

    大和田「今更謝ってもおせえぞ!!一発ぶん殴ってやる!!」

    ピコーンピコーンピコーンピコーン…!

    大和田「変な電子音出して…!!」

    大和田「誤魔化すんじゃねえ!!」

    大和田は、思いっきりモノクマを投げた!!

    その瞬間…

    ドゴオオオオオン!!

    霧切「!」

    大和田「なっ…!?」

    山田「ば…爆発したあああ!?」

    モノクマ「全くも…ぎゃあ!」

    再び大和田が掴み掛かった!

    大和田「今度こそ捕まえたぞ、コラァ!!」

    モノクマ「無限ループって…怖くね?」

    モノクマ「いやそれ以上に…学習能力0って…怖すぎね?」
  4. 6 : : 2014/04/06(日) 00:01:48
    その後、なんだかんだで一区切りつき、とりあえず30分かけて自室に戻った。


    苗木部屋


    苗木「ここがボクの部屋か…」

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『校内放送。ただいま、夜10時になりました。…』

    苗木「あ、夜10時か…。もう寝よっかな…」


    翌日


    モノクマ『オマエラ!おはようございます!…』

    苗木「…」

    苗木(不快だ…)

    ピンポーン

    苗木「ん?」

    ガチャ

    石丸「苗木君!おはよう!」

    石丸「今すぐ食堂に集まってくれたまえ!待っているぞ!僕はこれからみんなを起こしてくる!」

    苗木「…」


    廊下


    苗木「あ、桑田クン。おはよう」

    桑田「よう苗木。お前も石丸の野郎に起こされたんか?」

    桑田「…あー駄目だわ。やっぱ二度寝してこようかな…わり、苗木。今日は俺欠席するって石丸に言っといて」

    苗木「…いいけど」

    桑田は部屋に戻っていった。

    直後、石丸に追い出された。


    食堂


    石丸「うむ!今日は1人欠席がいるようだが、みんな集まってくれて、嬉しく思う!さあ!朝食を頂こうではないか!」

    桑田「よく言うぜ…。無理矢理連れてきたくせによ…」


    苗木「…あれ?そういえば、山田クン見ないな…」

    セレス「あらー。山田くんならー、部屋で死んでいるのを見かけましたわー」

    苗木「え」


    山田部屋


    苗木「鍵が開いてる…!」

    ガチャ

    苗木「山田クン!」

    そこで見たものは

     悪夢だった

    モノクマ『死体が発見されました!』
  5. 7 : : 2014/04/06(日) 14:43:23
    学級裁判の説明を何度も受け、江ノ島が死んだ後…


    山田部屋


    【モノクマファイル】コトダマGET!!

    苗木(えっと…?被害者は山田一二三…。山田の部屋で発見された。死亡推定時刻は昨日の夜…。体のいたるところに傷が付けられていて、腹部に包丁が刺さっている)

    舞園「酷いですね…」

    苗木「…うん」

    モノクマファイルを見なくても、山田を見れば大体分かった。


    捜査開始


    苗木「じゃあ…まずはどうしようかな…」

    舞園「みなさんに色々話を聞いたり、調べていったりしましょうか」

    苗木「そうだね」

    セレス「あら…苗木君と舞園さん」

    セレスが現れた。

    舞園「あ、セレスさん」

    舞園「あら?その赤模様、今までありましたっけ?」

    セレスの服や体に、所々赤い模様が付いていた。

    セレス「え…ええ。前からありましたですわよ??」

    苗木(なんか…口調変わってるし…)

    【赤い模様】コトダマGET!!

    苗木「あ、そういえば、山田クンを最初に見つけたのってセレスさんだったよね?何で見つけたの?」

    セレス「たまたまですわ。部屋から出て、食堂に向かおうとすると、山田クンが死んでいるのを見つけたのです」

    【セレスの証言】コトダマGET!!

    セレス「もういいでしょうか?」

    苗木「うん。ありがとう」


    廊下


    苗木「あ、石丸クン?」

    石丸「む、何だ?」

    苗木「石丸クンは今朝、全員を呼びにいったよね?」

    石丸「うむ。そうだがどうした?」

    苗木「その時、山田クンは起こしに行かなかったの?」

    石丸「ああ、それなんだが…」

    石丸「全員呼び、部屋の順番的に山田君を最後に呼びに行ったんだが…何度インターホンを押しても出なかったのだ。もう先に食堂に行っているのか。感心感心と思いながら、山田君の部屋を後にした」

    【石丸の証言】コトダマGET!!

    【部屋の順番】コトダマGET!!

    石丸「これでいいか?」

    苗木「うん。ありがとう」

    苗木(あまり聞いてなかったけど…まあいいか)

    舞園「大丈夫ですよ。私がちゃんと聞いておきましたから」

    苗木「えっ!?聞こえた!?」

    舞園「エスパーですから」

    苗木「え…?」

    舞園「嘘です。ただの勘ですよ」

    苗木(鋭すぎるだろ…)


    食堂


    朝日奈「あ、苗木。舞園ちゃん」

    苗木「あ。朝日奈さんに大神さん。どう?捜査進んでる?」

    朝日奈「いや…全然だめ…」

    大神「うむ…。我らは一休みしているところだ」

    朝日奈「あ!でも、【ひとつだけ成果あったよ!】」

    苗木「成果って?」Re;アクション

    朝日奈「えっとね、厨房の包丁が、一本だけ無くなってたんだよ!」

    大神「ただ無くしただけではないのか…?」

    苗木(とりあえず覚えておこうかな)

    【朝日奈の証言】コトダマGET!!

    苗木「それ、いつ頃気付いたの?」

    朝日奈「昨日の夜だよ」

    大神「昨日の夜もここで朝日奈と一休みしていたのだが…」

    朝日奈「一回目厨房に来た時は全部揃ってたんだけど、休み終わってもう一度厨房に入ったら、もう無かったんだ…」

    【朝日奈の証言】コトダマ更新!!

    苗木(消えた包丁…か…)
  6. 8 : : 2014/04/06(日) 16:13:22
    苗木「うーん…」

    苗木(だめだ…。全然分からない…)

    苗木「とりあえず山田クンの部屋に戻ってみようかな…」


    山田部屋


    苗木「あれ、霧切さん」

    霧切「…」

    苗木「なに…してるの?」

    霧切「…」

    苗木「死体…調べてるの?」

    霧切「…」

    苗木「…」

    霧切「…ふう」

    苗木「?」

    霧切「大した手掛かりは得られなかったわ…。モノクマファイルに載ってるので全部みたいね…」

    苗木「あ、やっぱり死体を調べてたんだ」

    霧切「ええ…。傷口の形・大きさ・口の中・服の中・手の中…全部調べて見たけど、特に異常は無かったわ…」

    苗木「そ…そこまで調べたの!?」

    【霧切の証言】コトダマGET!!

    霧切「…中々手強い謎ね…」

    苗木「そうだね…。犯人の目星すらまだ立ってないよ…」

    苗木「霧切さんは?誰か怪しい人とかいる?」

    霧切「…」

    霧切「そこまで共有するのは危険よ。その辺は学級裁判で…

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『やあオマエラ!どう?捜査は進んでるかな?』

    モノクマ『ではオマエラは、赤い扉にお集まりください』

    モノクマ『うぷぷ。じゃあまた後でね』

    霧切「…行きましょうか」

    苗木「…そうだね」


    裁判待機部屋前


    苗木「…」

    既に、ほぼ全員が集まっていた。





    数分後


    十神「どういうことだ…?もう全員集まっているぞ…?」

    朝日奈「モノクマー!どうしたのー!?」

    モノクマ「…オマエラさあ、何してんの?」

    苗木「モノクマ…。お前はボク達をどうしたいんだよ?」

    モノクマ「あのなあ…!扉の前で固まってないで、とっとと入れっての!!」

    葉隠「あ、入っていいんか?」

    モノクマ「そうだよ!とっとと入れ!!」

    苗木「逆ギレするなよ!もっと具体的に言ってくれればいいじゃないか!」

    モノクマ「これ逆ギレなの!?」

    石丸「次からは、赤い扉の奥でお待ち下さいと言ってくれたまえ!」


    …緊張感のない始まりではあったが…

    とうとう始まる

    学級裁判が…!


    学 級 裁 判
      開 廷
  7. 9 : : 2014/04/06(日) 22:29:37
    モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう。…」

    苗木(何か気付いたら、ボク自身が発言しないと…ボクだけじゃない…みんなの命がかかってるんだ…!)


    議論開始!


    石丸「断言しよう!殺されたのは山田一二三だ!」

    葉隠「そんなん分かってんべ」

    不二咲「きっと山田君は…」

    不二咲「部屋にいるところをいきなり襲われて…」

    不二咲「【包丁で一突きされて…殺されちゃったんだね…】」

    【モノクマファイル】

    苗木「それは違うよ!」論破

    BREAK!!

    苗木「丁度今モノクマファイルを見返してたんだけどさ…」

    苗木「山田クンは、体のいたるところに傷が付けられているらしいんだ。これって…包丁で傷つけられたんじゃないかな?」

    不二咲「え…?っと…いうことは…?」

    十神「一突きで殺されたんじゃなく、何度も切られた上で、とどめに刺されたんだろう」

    葉隠「なるほどな。犯人は、山田っちの部屋に入り、隙を突いて包丁で先制攻撃したんだ!」

    葉隠「そんで、まだ生きてる山田っちに攻撃しまくって、とどめに刺して殺したんだな!」

    葉隠「これが、あの部屋で起きた、一部始終だべ!」

    霧切「じゃあ、ここからは犯人の話に移りましょう」

    モノクマ「うぷぷ。すっごく不安だったけど、ちゃんと裁判してて、ボク今すごく安心してるよ!」


    議論開始!


    桑田「犯人の話に移るっていってもよ〜」

    桑田「何か手掛かりとかあんのか?」

    霧切「とりあえず、疑問に思った事を挙げていきましょう」

    朝日奈「なんで山田が殺されなきゃいけなかったの…?」

    十神「【犯人の個人的な恨みや好みが選んだ結果】だろう」

    葉隠「そういや、あの包丁ってどっから持って来たんだ?」

    大和田「【最初から持ってた】んだろ」

    【朝日奈の証言】

    苗木「それは違うよ!」論破

    BREAK!!

    苗木「あの包丁は、多分厨房から持って来たんだよ」

    苗木「そうだよね、朝日奈さん」

    朝日奈「そうなの?」

    苗木「だって、朝日奈さんが言ってたじゃないか」


    朝日奈「一回目厨房に来た時は全部揃ってたんだけど、休み終わってもう一度厨房に入ったら、もう無かったんだ…」


    苗木「それってつまり、誰かが包丁を持ち出したって事だよね?」

    朝日奈「あっ…!」

    苗木「朝日奈さんが休んでいる間、誰か来た?」

    大神「そうだ…来た者がいたのだ…!」

    朝日奈「セレスちゃんだ!」

    セレス「…っ!」

    苗木(じゃあ…包丁を持ち出したのって…)

    人物を指名しろ!

    セレス

    苗木(これがボクの答えだ!)解

    苗木「セレスさん…!?」

    セレス「くっ…!」

    セレス「わ…私は…たまたまその時食堂に寄っただけですわ…」

    セレス「その程度の証拠で、私を犯人扱いするつもりですか!?」

    苗木(…そうだ…それだけじゃない…)

    【赤い模様】

    苗木(これだ!)

    苗木「セレスさんの体や服に、赤い模様が所々付いてるよね…」

    苗木「それは実は模様なんかじゃなくて、山田クンの血が飛んで付いたものなんだ!」

    セレス「っ!!」

    セレス「ふ…ふふ…」

    セレス「ふふふふふふふふふふふふふふふふふふ…」

    セレス「ふざけんなこのビチグソがああああ!!なんで私があんな奴を殺さなくちゃいけないんですかあ!?」

    セレス「私が犯人であるっていう、完璧な証拠でもあるっていうんですかあ!?この程度じゃ、まだ私を犯人だとは言い切れねえだろうがあ!!」

    苗木(認めてくれない…!?)

    苗木(なら…認めさせるしかない…!!)
  8. 10 : : 2014/04/06(日) 22:29:43

    苗木(まずは…これを確認しておかないとな…)

    【セレスの証言】

    苗木(これだ!)解

    苗木「セレスさん…自分のこの発言を覚えてる?」


    セレス「たまたまですわ。部屋から出て、食堂に向かおうとすると、山田クンが死んでいるのを見つけたのです」


    セレス「もちろん覚えてますわよ?これが、私を犯人だという証拠に…なるっていうんですかあっ!?」

    苗木(もちろんこれだけじゃ足りない…)

    苗木(でも…これで終わりだ!)


    マシンガントークバトル開始!


    「よろしいですか?」   「私が犯人だという証拠があるんですか!?」       「ビチグソがああ!!」
       「聞きませんわよ…!」     「私が犯人だという証拠があるんですか!?」  「わたくしは…」
     「よろしいですか?」       「聞きませんわよ…!」               「ビチグソがああ!!」

    とどめを刺せ!

    セレス「【わたくしが犯人であるという決定的な証拠があるのですか?】」

    【部屋の順番】

    苗木「これで証明するよ!」

    BREAK!!

    苗木「セレスさん…みんなの部屋の順番って覚えてるかな?」

    セレス「…はい?」

    苗木「山田クンの部屋は、セレスさんの部屋よりも、食堂から遠い位置にあるんだ」

    苗木「つまり、セレスさんが部屋を出て、食堂に向かおうとしても、山田クンの死体を見つけられるはずがないんだ!!」

    セレス「っ!!!」

    セレス「そ…そうですわ…。わたくしは、たまたま別の道から行こうとして…たまたま山田クンの死体を見つけて…!」

    苗木(いや…それもない…!)

    【石丸の証言】

    苗木(これだ!)解

    苗木「その頃は、石丸クンがインターホンを連打してる頃だよ。つまり、中に人がいると思ってインターホンを押してるわけだから、部屋のドアが開いてるはずないんだ。もし開いてたら、石丸クンが中の山田クンの死体に気付いてるはずだよ!」

    セレス「う…!!っく…!!!」

    十神「どうやら…これで終わりのようだな…」

    葉隠「あ、最後十神っちが持ってったべ」

    桑田「葉隠。さらっとお前が最後持ってってんじゃねえよ」

    大和田「桑田、おめーもな」
  9. 11 : : 2014/04/07(月) 01:20:56
    モノクマ「えー。非常に低レベルな議論ではありましたが、決着がついたようなので、投票タイムに移りたいと思います」

    モノクマ「犯人だと思った人に、投票してください。必ず誰かに投票するように」

    桑田「つまり何すりゃあいいんだ?」

    モノクマ「いやだから言ってんじゃん。犯人だと思う人のスイッチを押せばいいんだよ」

    モノクマ「さて…投票の結果、クロとなるのは誰なのか…その答えは…正解か…不正解なのか…」

    苗木「え?え?」

    霧切「どういう意味…?」

    モノクマ「…。オマエラが決めた犯人は、本当に合ってるかなー」


    MONOKUMA VOTE

    セレス セレス セレス


    モノクマ「ヒャッホーウ!大正解!!今回山田一二三クンを殺した犯人は…」

    モノクマ「安…セレスティア・ルーデンベルクさんでしたあー!!」

    モノクマ「いやあ、謎も議論もレベル低かったけど、とりあえず初っ端全滅は避けられたねー!」

    大和田「てめえセレス!何で山田を殺しやがったあ!!」

    セレス「勿論ここから脱出する為ですわ」

    朝日奈「そのため…だけに?」

    セレス「当然です。そのために山田君を狙ったわけですが…詰めが甘かったようですわね…」

    モノクマ「詰め以前の問題だったけどね。血が付いてる時点で気付いて下さいと言ってるようなもんだけどね」

    モノクマ「さてと。オマエラのばかばかしい議論のせいで時間が押してるんで、とっとと始めちゃいますか!」

    モノクマ「では、はりきっていきましょう!おしおきターイム!」


    ゴオオオオ…!

    ズシャアア!!


    モノクマ「エクストリーム!!」

    モノクマ「アドレナリンがあー!染み渡るぅー!!」

    苗木「えっと…つまりどういう意

    モノクマ「うっさい。いちいち意味聞くな」

    モノクマ「じゃ、今日はこれで解散ね!ばーい!」

    苗木「…」

    モノクマは、混乱と絶望を持った苗木達を残し、とっとと去って行ってしまった…

    苗木「…」
  10. 12 : : 2014/04/07(月) 14:11:17
    翌日

    苗木部屋


    苗木「…はあぁぁぁ〜〜……」

    苗木(なんかやる気がおきないな…)

    苗木(…とりあえず食堂に行こう)


    食堂


    舞園「あっ…苗木君…」

    葉隠「苗木っち!おはようさん!」

    桑田「うるせえよ!」

    苗木「お…おはよう…」

    葉隠「あ、そういや、関係ねえ事言うけど…」

    桑田「ないなら言うなよ」

    葉隠「いや、言うべ」

    葉隠「昨日裁判から帰ったとき、俺は玄関ホールに行ったんだべ。そしたらな…」

    葉隠「聞こえたんだ…」

    朝日奈「き…聞こえた…って…?」

    葉隠「なんかよく分からん音だ…。工事のような…ガガガッって音が…」

    朝日奈「な…何それ…?!」

    葉隠「まあぶっちゃけ気のせいって可能性もあるべ。うっすらと聞こえただけだし」

    朝日奈「気のせいに決まってるじゃん!」

    石丸「いや!もしかしたら、この学校は工事中なのかもしれないぞ!」

    大和田「なるほどな!工事中だから、上には行けねえと!」

    モノクマ「なんでそんなばかばかしい上に間違ってる考えだけ一瞬頭良くなるし…」

    苗木「っ!モノクマ…!」

    モノクマ「オマエラに朗報だよ!今まで封鎖していたシャッターが消えて、新たな世界が開かれました!!」

    苗木「…つまり?」

    モノクマ「希望ヶ峰学園の2階に行けるようになりました!」

    石丸「よし!行くぞ!」


    希望ヶ峰学園2F


    苗木(本当だ…ここが2階か…)

    苗木「ここは何があるんだ?モノクマ」

    モノクマ「いや自分で調べろよ」


    プール


    苗木「へえー。プールもあるんだーぁぁああああ!?何あれ!?」

    2つの更衣室の間に、大きな銃がぶら下がっていた。

    モノクマ「見ての通り、銃だよ」

    モノクマ「もし女子更衣室に侵入するなんて卑劣な輩がいたら、これで血も涙もなく木っ端微塵にするからね!」

    朝日奈「木っ端微塵にされたら、怪我しちゃうじゃん!」

    モノクマ「むしろ木っ端微塵で無傷ってどんなモンスターだよ。っていうか怪我どころじゃなく普通に死ぬから」

    モノクマ「ドアの横のカードリーダーに電子生徒手帳をかざすと扉が開くんだけど、まあ分かってないだろうし、実際にやってみなよ」

    苗木「どうすればいいんだよ?」

    モノクマ「だから聞いてろって。はい、生徒手帳を取りだして〜」

    モノクマ「ドアの横の黒い所に近づけて〜」

    ピッ

    ガチャ

    モノクマ「はい完了」

    苗木「すごいっ!!え、なにこれ!魔法みたい!」

    モノクマ「お前どこの原始人だ」
  11. 13 : : 2014/04/07(月) 21:05:19
    図書室


    苗木「あれ?なんだろうこれ」

    霧切「ノートパソコンね」

    十神(最初にそれ調べるか)

    霧切「でも、電源がつかないのよ」

    苗木「電池切れ?」

    霧切「いえ、壊れてるみたい。分かりやすくここに書いてあるわ」

    パソコンの裏…

    『壊れてます』(超デカ文字)

    苗木「わあ分かりやすい」

    苗木「十神クンは何か見つけた?」

    十神「気安く話しかけるな」

    苗木「はい」

    苗木「あっちの扉はなんだろう?」

    十神「そっちは書庫のようだ。お前には無縁の場所だろう」

    苗木(確かにそうかもな…)

    苗木(もう少しここを調べないとな…)

    苗木「えっと…これは?」

    霧切「手紙みたいね」

    十神(やっとか)





    苗木「希望ヶ峰学園が閉鎖なんて…そんな話聞いた事も無かったよ…」

    霧切「そうね…。閉鎖した学校に入学してたのね…私達…」

    十神「…」

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『校内放送。ただいま、夜の10時になりました。…』

    苗木(もうそんな時間か…)

    霧切「ここまで来るのに随分時間がかかったものね…」

    苗木(まあ、一旦帰るか…)


    翌日

    苗木部屋


    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『オマエラ!おはようございます。…』

    苗木「…」


    食堂


    石丸「む?今日は不二咲君がいないのか?」

    桑田「おい風紀委員。呼びに行けよ」

    石丸「よし」

    石丸は食堂から出て行った。

    朝日奈「…大丈夫…だよね?」

    「…」

    朝日奈の言ったことは、全員が理解していた。

    葉隠「ん?何がだ?」

    …この男以外は
  12. 14 : : 2014/04/07(月) 22:06:22
    …数分後


    不二咲「あっ…みんな…ごめん。遅れちゃった…」

    不二咲が現れた。

    葉隠「何があったんだ?」

    不二咲「え…えっとぉ…ちょっと…お風呂に入ってて…」

    大神「朝風呂は体に良くないぞ」

    不二咲「う…うん…」

    石丸「み…みんなあああ!!」

    苗木「うわっ!?」

    石丸が叫びながら走って来た!

    石丸「不二咲君が…いないんだ!!」

    葉隠「いや不二咲っちならここに居るべ

    石丸「何度インターホン押しても出なかった上…鍵が開いていたから、そっと中を見てみたのだ!」

    桑田「いやだから

    石丸「くっそおお!!またやられてしまった!!急いでみんなで捜さ…ってうおおおお!?不二咲君!?」

    朝日奈「あ、やっとだ。やっと気付いた」

    石丸「心配したんだぞ!!どこ行っていたんだ!?」

    不二咲「ご…ごめんなさい…!えっと…ちょっと…お風呂入ってて…」

    大和田「だとよ。うるせーからもう放してやれや」

    石丸「そ…そうか…分かった…」

    苗木(…まあ…石丸クンなりに、全力でみんなを心配してるんだよな…)

    モノクマ「ハローエブリワン!」

    桑田「んだよオメーかよ」

    モノクマ「冷めてるなあ。愛らしいボクにそんな態度をとると、罰が当たっちゃうよ?」

    霧切「で?何の用?」

    モノクマ「いや別に。楽しそうだったから邪魔したいだけ」

    葉隠「暇なのか!?」

    モノクマ「ええそうです…。暇で暇で…」

    モノクマ「近い内に何か刺激的な事が起こらないと、ボクから行動起こしちゃうかもね〜」

    苗木「出てけよ」

    モノクマ「はーい。ばいなら」

    モノクマは去った。

    その後、沈黙の朝食会が続いた。


    学校エリア 2階


    苗木(あれ?)

    3階へのシャッターが開いてる…?
  13. 16 : : 2014/04/08(火) 19:41:16
    ズドオオオオオオオン!!!

    苗木(えっ…!?)

    苗木(何だ今の…爆発音…?)

    苗木(下から聞こえたみたいだ!行ってみよう!)


    1F 廊下


    苗木「ってなんだここ!?空気がすごい汚れてる…!!」

    苗木(本当に爆発でも起きたのか!?)


    玄関ホール


    そこにあったのは…

    苗木「く…車!?」

    明らかに頑丈そうな、やりすぎな程に頑丈そうな、頭悪そうな、大きな車だった。

    そして盛大に壊れていた。

    苗木(いや…それよりも…)

    苗木(玄関が開いてる…!?)

    十神「…何が起きているんだ?」

    苗木「十神クン…!」

    大神「…何かが起きた事だけは間違いないようだな…」

    苗木「そう…みたいだね…」

    ガチャ

    苗木「っ!」

    唐突に車のドアが開いた…!

    「ってて…。乗り心地最悪だな…」

    「突っ切ったんだからしょうがねえだろ!むしろここまで来れた事に感謝しろよ!」

    「ここは…希望ヶ峰学園かな?やっぱり来られたんだ!さすがだね!」

    苗木「…」

    車から、ぞろぞろと人が出てきた。

    「ん?」

    「あ、コイツら!コロシアイ学園生活の参加者だ!」

    苗木「き…君達は…?」

    左右田「オレは、超高校級のメカニック。左右田和一ってんだ!オレらがここまで来れたのは、ほぼ全てオレのおかげだからな!」

    弐大「わしは超高校級のマネージャー、弐大猫丸じゃあああ!!」

    終里「俺は超高校級の…体操部!終里赤音ってんだ!」

    辺古山「私は超高校級の剣道部、辺古山ペコという」

    狛枝「ボクは超高校級の幸運、狛枝凪斗だよ」

    松田「超高校級の神経学者…松田夜助だ」

    松田「で、これが超高校級の希望。カムクライズルだ」

    松田は、遅れて車から出てきた人の肩を叩きながら言った。

    苗木「そ…そんな…超高校級生達が…何で…」

    松田「っと。のんびりしてる余裕はない。さっさと上に行くぞ」

    十神「上…だと?」

    大神「2階に何かあるのか?」

    左右田「あ?なんだよ。何も聞いてねえのか?」

    狛枝「まあ当然だよ。変に勘づかれても困るしね」

    松田「話は後だ。今はとにかく急ぐぞ」

    苗木「う…うん…??」

    なんだかよく分からないまま、苗木達は上へ向かった。
  14. 17 : : 2014/04/08(火) 23:16:24
    3階

    4階


    途中で仲間達と合流した。

    霧切「なんで…こんなにスムーズなの…?」

    左右田「予め開けておいたんだよ」

    松田「とりあえず黙ってついてこい」


    情報処理室前


    松田「よし。弐大。終里」

    弐大&終里「任せろおおお!!」

    ズガガガガガガ!!ドゴオオン!!

    扉をぶっ壊した!!

    苗木「うわっ…!」


    情報処理室


    苗木「えっ…?ここは…」

    松田「よし。次はこの扉だ」

    大神「では我がやろう」

    葉隠「霊長類ヒト科最強のオーガなら楽勝だべ!」

    ドゴオオオン!!

    モノクマが描かれた扉を破壊した。


    モノクマ操作室


    松田「…出て来い。江ノ島盾子」

    苗木「えっ?江ノ島盾子…?」

    松田「…よし。戦闘系3人。この床の扉を破壊しろ」

    ズドオオオオオオン!!!

    苗木「…」

    桑田「なんつーゴリ押しな…」

    中から、1人の人を引っ張り出した。

    苗木「…っ!?」

    …江ノ島盾子だった。

    細かい違いはあるが、間違い無く江ノ島盾子だった。

    江ノ島「やだー!来るの早いし速いよお!松田君っ!」

    松田「…」

    江ノ島「シカトされた…」

    葉隠「え…江ノ島…?死んだはずじゃあ…?」

    葉隠「さてはおめー、幽霊なんだろ!?そうなんだろ!?」

    苗木「そうだ…!江ノ島さんは殺されたんだから、幽霊以外の可能性が思い浮かばないよ!」

    松田「…これもお前の仕業なのか?」

    江ノ島「いやー。別に狙ったわけじゃないよ。単なるミス。記憶消去のつもりが、ちょっとやりすぎちゃったみたいで」

    松田「…まあいいけどな」

    左右田「いいのか!?」

    松田「江ノ島…。もうお前の絶望は終わりだ。これ以上…世界を巻き込むのは止めろ」

    江ノ島「それは無・理」

    松田「そうか…」

    松田「まあ予想はしていた。弐大・終里・辺古山・大神。江ノ島盾子を捕らえろ」

    江ノ島「ちょっちょっ!ストップ!ストップ!いくらアタシでも、そんなモンスター達相手なんて無理だって!」

    松田「だから用意したんだ」

    江ノ島「それにさ、アタシを殺したり捕らえたりしたところで、絶望は止まらないよ。それどころか、アタシによく教育された者達が、暴走しちゃうかもしれないよ!?」

    松田「…」

    江ノ島「そこで!アタシと苗木君達で勝負するってどうよ!」

    苗木「えっ…?」

    江ノ島「正当な勝負をして、正当にアタシが負ければ、そこの4人にやられるよりは世界はまだ安定すると思うけど?」

    松田「…」

    松田「苗木。いけるか?」

    苗木「…」

    苗木「…うん!」

    松田「なら、お前に任せるからな」

    苗木「分かった」

    苗木「で、何するの?」
  15. 18 : : 2014/04/09(水) 00:30:35
    江ノ島「うんうん。ダンガンロンパってさ、そんな戦闘ジャンルじゃなくて、もっと…知的なジャンルだよね」

    江ノ島「まずこの学園と外の世界の謎を全て解き明かしてもらいます」

    苗木「…」

    江ノ島「そしてその次に……って、これは後で言えばいいか」

    苗木「えっ?」

    江ノ島「ま、謎を全て解き明かしたら教えてやるよ。とにかく、この学園と外の世界で何があったのかを解けばいいんだよ!」

    苗木「…つまり…どうすれば?」

    江ノ島「今言っただろ!!この学園と外の世界で何があったのかを解けばいいんだよ!」

    十神「つまり、この学園と外の世界で何があったのかを解けばいいんだな?」

    江ノ島「だからさっきからそれ言ってるっつーの!!このやりとり何回目だよ!!」

    松田(…急激に心配になってきたな…)

    江ノ島「まあ…時間多めに取って、明日の9時に学級裁判を開廷するからさ、まあ頑張ってね」

    苗木「…」

    苗木「…分かった」

    苗木「やるよ…!」

    苗木「絶対負けるもんか!」


    捜査開始


    食堂


    松田「今回、俺達は手を出せない。だから、全て任せる事になる」

    霧切「時間がないわけだけど…これだけは聞いておきたいのだけれど」

    松田「何だ?」

    霧切「さっきの突入…。最後のドアを破る以外は、全て計算されたもののようだったけど…?」

    松田「ああ、ここには、プログラマーとメカニックが予め作っておいた、シャッターを開けるスイッチと通信機があったんだ」

    松田「で、それを調整してもらって、あいつがモノクマを動かしている時…監視カメラを見てない時を見計らって、シャッターを開けてもらったわけだ」

    左右田「で、俺があの玄関を開け、更に超頑丈な車を作って、ここに突っ込んできたわけだ」

    左右田「つまり、今回の作戦には、オレがものすごく関わっていたわけだ!」

    苗木「へえ…」

    霧切「それと…さっきさらっと聞こえたのだけれど…。超高校級の希望って…?」

    松田「ああ、カムクラのことか?」

    カムクラ「…ツマラナイ…」

    松田「こいつは、希望ヶ峰学園が作り上げた、天才中の天才だ。あらゆる才能が詰め込んである。人類の進化形…らしい」

    松田「だから、全てを理解していて、全てがつまらないらしい」

    松田「ちなみに、ここに突入してきた奴等全員軽く絶望堕ちしそうだったが、簡単な希望更生機で更生させといたんだ。まだ浅かったからな。超高校級の才能は何かと使える」

    苗木「絶望堕ち?」

    松田「ああ…。おまえら本当に全部忘れちまってんだな…」

    松田(…さすがにこれ言うのはルールに引っ掛かるか…?)

    松田(ルールには従った方がいいよな…。あのブスの事だし…下手にやらかすと、逆に不利になる可能性も高いよな…)

    松田(…まあ、江ノ島盾子についてなら少しならいいよな…)

    松田「江ノ島盾子は、超高校級の絶望。それは、関わった人間全てを絶望させてしまうんだ」

    松田「まだ被害が浅い奴はなんとかなるが…」

    松田「完璧に絶望に染まると、自ら絶望を求め、希望を消し、自分の体や身内も容赦なく破壊し、更生も難しくなる」

    苗木「ごめんよく分からない」

    松田(…江ノ島盾子のミスとはいえ…この理解力のなさは反則だろおい…。本当に大丈夫か…?)
  16. 19 : : 2014/04/10(木) 00:08:08
    寄宿舎2階

    学園長室


    苗木「パスワードか…」

    霧切(適当に自分の名前を入力してみようかしら…)

    カタカタ

    ピー

    ガチャ

    霧切「開いた!?」
    苗木「開いた!?」


    コトダマGET!!


    学校エリア3階


    苗木「ここ来た事ないし…とりあえず調べておこうかな…」

    しかし大した成果は得られなかった。

    苗木(あるとしたら空気清浄機くらいか…)


    学園エリア4階


    苗木「ここも、情報処理室以外は知らないしな…。とりあえず全ての部屋を調べよう…」


    学園長室


    苗木「うわっ…。荒らされてるな…」

    十神「まあそのおかげで、目当ての物が見つかりやすかった。これを見てみろ」

    苗木「名簿?」


    コトダマGET!!


    5階


    苗木「ここには何が…?」

    何も無かった。

    苗木(あるとしたら、大和田クンのツルハシとモノクマフラワー程度だよ…)

    苗木(生物室寒いし…武道場も教室も何も無かったし…)


    食堂


    左右田「よう苗木。お疲れさん」

    松田「なんとかなりそうか?」

    苗木「うーん…。一応行けるようになった所には全部行ったけど…」

    狛枝「ボクも手伝えればいいんだけどね…。こんな時に役に立てないなんて…。ボクって本当に最低な人間だよ…」

    左右田「おい。お前と同じ才能の奴が目の前にいるんだが。別にそれは関係ねーのか」

    松田(っていうか、本当に幸運な狛枝の方がまだ上だろ。不運な苗木より)

    苗木「ま、一休みしたらまた捜査してみるよ」
  17. 20 : : 2014/04/10(木) 21:31:12
    霧切「あら」

    苗木「あっ。霧切さんも一休み?」

    霧切「ええ…まあ」

    終里「おかわりっ!!」

    辺古山「…流石に食い過ぎではないか?」

    弐大「否っ!!試合に向けて、どんどん食うぞおおお!!」

    左右田「いやオレらは何もしねえから!」

    カムクラ「…」

    苗木「なんかこの食堂…一気に賑やかになったね…」

    苗木(そろそろ捜査に戻ろうかな…)

    苗木が席を立つと…

    霧切「あ、苗木君」

    苗木「ん?」

    霧切「これを後で見ておいて」

    苗木「…DVD?」

    苗木「…どうやって見るの?」

    霧切「視聴覚室にDVD再生プレイヤーがあったから、なんとかすれば見られると思うわ」

    左右田「…不安だからついていくわ」

    苗木「あ、ありがとう」


    コトダマGET!!


    図書室


    大和田「おう、苗木」

    苗木「不二咲さんに大和田クン?何してるの?」

    不二咲「このパソコン、なんとか直して動くようになったんだよ」

    苗木「ああ、あの分かりやすく壊れてるって書いてあったパソコン?」

    大和田「で、中のファイルを開こうとしているんだけどよ…」

    不二咲「ファイルのロックが馬鹿みたいに厳重でね…。なんとかロック解除をやってるところだよ」

    苗木「そう。頑張って」

    不二咲「うん!」


    植物庭園


    苗木(相変わらず、モノクマフラワー…大きいなあ…)

    葉隠「おう、苗木っち」

    苗木「あ、葉隠クン」

    葉隠「みてくれ苗木っち!ここのニワトリ、ピッタリ5羽いるんだべ!」

    苗木「…ピッタリ?」

    葉隠「なんか色々とキリがいい数字なんだ!リアルな話、神秘的な何かを感じるべ!」

    苗木「…」


    生物室


    苗木「だから寒いって!!」

    苗木(…あれ?あれは…なんだ?)

    苗木(…取り扱い説明書?)

    苗木(…)

    苗木(つまり…これは…死んだみんなの保管場所?…3人だけど)


    コトダマGET!!


    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ『えー、校内放送。夜の10時になりました。引き続き捜査にあたるか、各自休むかは自由とします。ではではいい夢を』

    苗木(こんなもんか…とりあえず帰ろうかな…)

    苗木(明日に備えて…)
  18. 21 : : 2014/04/10(木) 23:11:31
    食堂前廊下


    左右田「オレらはどこで寝ればいいんだよ?」

    松田「どこでもいいだろ…。俺達はここの生徒扱いじゃないから、校則は適用されないはずだ」

    苗木「…」

    食堂前を通りすがった時、そんな声が聞こえた。


    翌日


    キーン、コーン…カーン、コーン

    モノクマ『オマエラ!おはようございます。…』


    食堂


    桑田「おっす。苗木」

    苗木「おはよう」

    舞園「もうすぐ裁判が始まりますね…」

    霧切「やるだけやってみましょう」

    苗木(そうだよな…)

    苗木(やるだけやってやる!)


    図書室


    不二咲「苗木君!」

    苗木「ど…どうしたの?」

    大和田「喜べ!ロックが解除されたぞ!」

    苗木「本当に!?」

    不二咲「うん!」


    コトダマGET!!


    寄宿舎2階


    苗木「あれっ?ロッカーが開いてる…」


    コトダマGET!!


    キーン、コーン…カーン、コーン

    モノクマ『えーでは、そろそろ始めましょうか』

    モノクマ『終わりの学級裁判の、始まりだよ!』

    モノクマ『オマエラは、学校エリア1階にある赤い扉の奥に集まっててください』

    モノクマ『うぷぷ。じゃあまたあとでね』

    苗木「…」

    苗木(行こう…)


    裁判前待機場


    苗木「あっ」

    すでにみんな集まっていた。

    十神「遅いぞ苗木」

    苗木「ご…ごめん」

    モノクマ「うぷぷ。全員揃いましたでやんすか?」

    モノクマ「じゃあ行きましょうか」


    苗木(とうとう始まる…)

    苗木(最後の…命がけの…学級裁判…!)


    学 級 裁 判
      開 廷
  19. 22 : : 2014/04/11(金) 17:00:57
    モノクマ「今回は特別ルールとして、ボクも議論に参加するよ」

    松田「っていうか…なんでモノクマなんだ?もうばれてんだし、普通に出て来いよ。江ノ島盾子」

    モノクマ「はいはい。言っておくけど、これを最後にあんたらは喋っちゃだめだからね!」

    左右田「へいへい。分かりましたよ〜っと」

    そして…モノクマから大量の煙が吹き出し、そこから江ノ島盾子が現れた。

    苗木(江ノ島さん…)

    苗木(なんで江ノ島さんが…)


    議論開始!


    江ノ島「ここで問題でーすっ!なんで私は生きているのでしょーっか!」

    葉隠「いや!オメーは死んだはずだべ!間違いねーべ!!」

    腐川「ならここにいるのは誰なのよ…」

    葉隠「こいつはきっと【幽霊なんだ】べ!!」

    朝日奈「それ以外の可能性がないもんね…」

    桑田「あの死んだ方は、本当に江ノ島盾子なんだよな?」

    桑田「俺達は15人だし、偽物用の【16人目】とかは居なかったもんな」

    【生徒名簿】

    苗木「それは違うよ!」論破

    BREAK!!

    苗木「いや…16人目がいたんだよ」

    桑田「はあ!?どこにだよ!?」

    大神「我らは、確実に15人だったはずだ…」

    十神「例えば、15人目がそこの江ノ島で、16人目が死んだ江ノ島ならどうだ?」

    霧切「死んだはずの江ノ島さんがここに居るって事は、最初に会った方が偽物だったわけね」

    桑田「なら、それは誰なんだよ?」

    苗木「戦刃むくろだよ」

    桑田「いく…?なんだ?」

    霧切「いくさばむくろ。16人目の高校生よ」

    大和田「そんなやつが本当にいたのか?」

    苗木「もちろんだよ。戦刃むくろが、江ノ島盾子になりすましていたのは間違い無い」

    苗木(それに…本当にいた証拠もあるんだ…)

    【戦刃むくろのプロフィール】

    苗木(これだ!)

    苗木「このプロフィールに書いてあるんだ。戦刃むくろ。超高校級の軍人だよ」

    石丸「軍人にしては…あっけない最期だったな…」

    腐川「所詮軍人なんて捨て駒よ…」

    苗木「とにかく、戦刃むくろは本当にいて、その戦刃むくろが、江ノ島盾子の身代わりになったんだ」

    桑田「なるほどなぁ〜…。…あ?」

    桑田「いやちょっと待てよ!身代わりになるって、いつ、どうやってなったんだよ!」

    苗木「えっ?」

    霧切「一瞬で無数の槍が飛んできて…入れ替わる隙もないし、入れ替わったのなら誰かが気付くはずよ」

    葉隠「そうか分かったべ!」

    十神「お前か…」

    葉隠「何で残念そうなんだべ!?しっかり俺が解決してやんよ!」

    十神「…一応聞いてやろうか」

    葉隠「戦刃むくろっつーのは軍人だべ?だから、江ノ島っちに変わり身の術をしたんだ!そうやって、江ノ島っちと戦刃っちが入れ替わったんだべ!」

    腐川「…軍人は忍者じゃないわよ…」

    葉隠「あっ!そうか…!軍人と忍者を完璧に間違えてたべ…!」

    苗木「…」

    十神「時間の無駄だったな」

    苗木(いつ…どうやって入れ替わったか…。入れ替わる隙がないなら…)


    閃きアナグラム開始!


    か た き ら い だ ょ さ し

    さいしょから

    苗木(そうか分かったぞ!)

    BREAK!!

    苗木「入れ替わる隙がないなら、最初から入れ替わっていればいいんだ!」

    舞園「最初から…?」

    石丸「最初とは、どこからなのだ!」

    苗木「勿論、この学校で最初に会った時だよ」

    苗木「ボク達がこの学校で目を覚まして、江ノ島さんに会った時、それはすでに戦刃むくろだったんだ」

    苗木「そして戦刃むくろは、江ノ島盾子の姿をしたまま、モノクマに殺された」

    苗木「だけど、モノクマを操っていた本物の江ノ島盾子は生きていて、それが今ボク達の前に居る、江ノ島盾子なんだ!」
  20. 23 : : 2014/04/12(土) 00:08:13
    松田(なんか普通に議論してるし)

    左右田「松田さんよォ。これ、どう思うよ?」

    松田「…」

    江ノ島「お見事だよ!」

    江ノ島「じゃあご褒美に…ちょっと見せちゃおっかな〜?」



    苗木「?」

    モニターに何かが映し出された…

    苗木「…は?」

    …世界が崩壊していた。

    江ノ島「外の世界だよ。これが、オマエラが出たがっていた外の世界だよ」

    苗木(これが…外の世界…?)


    議論開始!


    大和田「外の世界で…何があったんだよ…」

    石丸「あのモノクマ集団は何なのだ…!?」

    朝日奈「もうムチャクチャだよ…」

    腐川「あれが…外…なの?本当に…?」

    十神「…いや…嘘に決まっている…!」

    十神「あれほどの事をするには、巨大な組織や集団が必要なはずだ…!」

    十神「世界をあれほどにするほどの【巨大な組織】は…」

    【超高校級の絶望】

    苗木「それは違うよ!」論破

    BREAK!!

    苗木「あったはずだよ。超高校級の絶望という組織が…!」

    十神「超高校級の…絶望…!?」

    霧切「…」

    苗木「なんとなくだけど…それがすごく関係あるように思えるんだ…」

    苗木「でも…あんなの、あの平和な入学の日からたった数日でなったものとは思えない…」

    苗木「長い間眠らされていたといっても、そんなに眠らされたら命に関わるレベルだよ…」

    苗木「つまり、ボクが思いついた可能性は…」

    苗木「ボク達全員が、入学時から次に目が覚めた時までの記憶を失ってる…」

    不二咲「記憶を…失ってる…」

    桑田「そ…そんなの信じられっか…!」

    桑田「なら証拠を見せてみろっての!!」

    苗木(ただの可能性なのに…)

    苗木(いや…でも…分かる…)

    苗木(ボク達…というよりも、あの人だけは記憶を失ってる事が分かるはずだ…)

    【授業ノート】

    苗木「葉隠クン。これを見てくれる?」

    葉隠「お?なんだこれ」

    葉隠「…ん?な…なんで…」

    葉隠「俺の名前が書いてあるんだって!?」

    苗木「そのノート…書き覚えある?」

    葉隠「い…いや…知らんけど…」

    苗木「やっぱりそうだよね」

    舞園「えっと…つまりどういうことですか…?」

    苗木「葉隠クンは、この学校で授業を受けた。でも忘れていたんだ」

    苗木「恐らくボク達全員が、この学園で生活し、その記憶を奪われてるはずだよ!」

    苗木(確証はないのに…次から次に頭に浮かんでくる…!)
  21. 25 : : 2014/04/12(土) 23:03:02
    松田「…」

    桑田「葉隠がそうだとしてもよ。何で俺達まで?」

    苗木「なんとなく。葉隠クンだけ特別なのもおかしいし、ボク達には、思い当たる事があるはずだよ」

    朝日奈「え?そんなのあったかな?」

    苗木(あったはずだ…。それは、一番最初にあった異変…)

    →めまいがした
     希望ヶ峰学園に入学した
     才能を持った

    苗木(これだ!)

    苗木「みんなはこの学園に来た時、めまいがしたよね?」

    大和田「そうだったな。よく覚えてんな、そんなこと」

    石丸「ぼくは完璧に覚えていたぞ!」

    苗木「多分、あの時に記憶が奪われたんじゃないかな?」

    葉隠「だ…だけどよ…いくらなんでもそれは…

    江ノ島「その通りい!」

    葉隠「はあああああああ!?」

    江ノ島「アタシが、てめえらの2年間の記憶を奪ったんだよ!」

    大神「そのような事が…」

    江ノ島「可能なんだよ!実際やったんだよ!不完全だったけどな!!」

    苗木「不完全?」

    江ノ島「やはり、もっと分析・実験を重ねた上で実行するべきでした。今回は少々早めに実行してしまったせいで、不具合が起こってしまったようですね。あなた達の頭が悪くなってしまったのも、恐らくそのせいです」

    江ノ島「でもお、ちょっと頭が悪くても、元々悪いんだし、あんまり変わらないよね?」

    十神「…早く戻せ。今すぐ戻せ」

    江ノ島「勝負に勝ったらね☆」

    葉隠「『☆』じゃねえべ!」

    腐川「いい迷惑よ…!」

    霧切「勝てばいいんでしょ?」

    苗木(そうだ。元々勝つつもりだったんだ。関係ない!)


    議論開始!


    江ノ島「では【次の問題】でーすっ!」

    江ノ島「外の世界では、一体何が起こってるんでしょーかっ!」

    十神「【外で何かが起こっている】んだな?」

    舞園「…何も…【心当たりがありませんよ】…」

    【人類史上最大最悪の絶望的事件】

    苗木「それは違うよ!」論破

    苗木「心当たり…あるはずだよ」

    舞園「え…?」

    苗木「ねえ、不二咲さん」

    不二咲「え…?」

    苗木「不二咲さんがロック解除したパソコンに、ある事件が載ってたよね?」

    不二咲「えーっと…」

    不二咲「…あ!人類史上最大最悪の絶望的事件…!」

    苗木「うん。多分それだよ。人類史上最大最悪の絶望的事件。それが外で起こったんだ」
  22. 26 : : 2014/04/13(日) 11:12:59
    議論開始!


    大神「だが…その事件と…」

    大神「我らの今の事態は【関係ある】のか…?」

    十神「恐らく俺達は…」

    十神「【その事件に巻き込まれて】…」

    【霧切のDVD】

    苗木「それは違うよ!」論破

    BREAK!!

    苗木「逆だよ」

    十神「逆…だと?」

    苗木「ボク達は、事件に巻き込まれたんじゃない。むしろ、事件から避難して、こんな目に合ったんだと思う」

    十神「…どういうことだ…!」

    苗木「霧切さんからもらったDVDに、学園長とボク達全員が面談をしている映像が映っていたんだ」

    十神「なんだと…!?」

    霧切「恐らくその記憶も、奪われたんでしょうね」

    苗木「そしてその内容から…」

    苗木「ボク達は、自分からこの学園に閉じ込められたらしいんだ…!」

    葉隠「じ…自分から…!?そんなの…自殺行為だべ!」

    朝日奈「なんで私達は…そんなこと…!」

    苗木(ちゃんと…それなりの理由があるからだ…!)


    議論開始!


    葉隠「【自分からこんなところに閉じ込められる】なんて…」

    葉隠「正気の沙汰とは思えんって!」

    葉隠「【やっぱり、俺達は江ノ島っちに閉じ込められた】んだべ!!」

    石丸「【自分から進んでコロシアイをする】など!」

    石丸「やはり考えられないことだ!」

    霧切「2人とも落ち着いて」

    霧切「ここにいるみんな、元々《コロシアイなんてするつもり無かった》はずよ」


    苗木「もちろん…誰もコロシアイなんてしたくないはずだ…!)


    葉隠「【自分からこんなところに閉じ込められる】なんて…」

    葉隠「正気の沙汰とは思えんって!」

    葉隠「【やっぱり、俺達は江ノ島っちに閉じ込められた】んだべ!!」

    石丸「【自分から進んでコロシアイをする】など!」

    【コロシアイなんてするつもり無かった】

    苗木「それは違うよ!」論破

    BREAK!!

    苗木「いや、自分から進んでコロシアイなんてするはずないよ」

    石丸「矛盾しているではないか!今さっき、君は自分から閉じ込められたと…!」

    苗木(矛盾なんかしていない…。自分達が自分から閉じ込められた理由もちゃんとあるんだ…!)

    【シェルター計画】

    苗木(これだ!)

    苗木「元々この学園では、ある計画が進められていたらしいんだよ」

    石丸「計画…?」

    苗木「シェルター計画。外から身を守る為に、学校中を閉鎖したんだ。そうして、ボク達は学園の中に避難した」

    江ノ島「またまた大正ー解っ!」

    江ノ島「その通りだよ苗木君!君達は、人類史上最大最悪の絶望的事件から逃れる為に、学園内に避難したんだよ!」

    江ノ島「うぷぷ…。でも皮肉にも、その学園内でコロシアイが始まってしまって、この学校は、盾じゃなく檻になってしまったんだ」

    苗木「…らしいよ」
  23. 27 : : 2014/04/13(日) 16:38:05
    苗木「そろそろ分かってきたよね…。全ての謎が」

    葉隠「サッパリ分からん」

    苗木「…じゃあ…全部整理して、もう一度最初から振り返ってみるよ…」

    桑田「なんでそうなるよ?まあいいけど」


    クライマックス推理開始!


    苗木「これが事件の全貌だよ」

    苗木「まず最初に…ボク達は、この学校に入学した。そして、この学園で長い期間過ごしたんだ」

    苗木「そして…入学してからしばらくした後、超高校級の絶望による、人類史上最大最悪の絶望的事件が起こったんだ」

    苗木「希望ヶ峰学園は、超高校級の才能を持つボクらを保護するため、この学園をシェルター化し、ボク達は学園の中で暮らす事になったんだ。ここまでは、ボク達も了承の上なんだよ」

    苗木「でも…その中に紛れ込んでいた超高校級の絶望は、ボク達の記憶を奪い、学園を改造し、コロシアイ学園生活を目論んだんだ」

    苗木「だけど、少し焦っていたのか…超高校級の絶望は失敗したんだ。記憶を消すどころか、それ以上に理解力まで奪ってしまった」

    苗木「でも、実際にこの計画は成功してしまった…。一番外に出たがっていたセレスさんが山田クンを殺し…そして処刑されてしまったんだ…」

    苗木「それからしばらくして、外の世界から人が現れたんだ。その人達は、超高校級の才能を持つ人達だった」

    苗木「その人達は、外の世界で絶望に染まらずに生き延び、さらには学園内に強行突破し、黒幕を暴いてくれたんだ…」

    苗木「これが…全てだよ!」

    苗木「そうだよね?黒幕…超高校級の絶望…江ノ島盾子!」

    BREAK!!
  24. 29 : : 2014/04/14(月) 00:11:30
    江ノ島「…」

    大和田「半分何言ってんのか分かんねーけど…」

    大和田「どうなんだ江ノ島ぁ!!」

    江ノ島「…」

    石丸「黙ってないで、何か言いたまえ!」

    江ノ島「…」

    十神「モノクマじゃあるまいし…壊れたフリは通用しないぞ」

    江ノ島「…」

    霧切「これで終わりよ…江ノ島盾子…」

    江ノ島「…は?」

    江ノ島「終わり?」

    江ノ島「うぷぷ…。まさか、本気でそう思ってるわけじゃないよね?」

    苗木「え…?」

    江ノ島「最初に言ったじゃん。まだ終わってないんだよ?」

    苗木(まだ終わってない…?それってつまり…)

     本当の戦いは…これからだ!
     まだ何かがある
    →江ノ島との勝負

    江ノ島「ヒャッハー!正解ぃ!!」

    苗木「まだ…何も言ってないのに…」

    江ノ島「どれ選んでも正解なんだよ!何も言わなくていいんだよ!」

    苗木(じゃあわざわざ答えさせるなよ…って…ボクが勝手に言おうとしただけか…)

    葉隠「…で?俺らに何をさせる気だ…?」

    江ノ島「投票」

    葉隠「は?」

    江ノ島「学級裁判なんだから、やっぱ最後は投票だよね?」

    腐川「と…投票って…?あああんたに投票すれば…いいのね…!?」

    江ノ島「そうだけど違う」

    石丸「どういうことなんだ!?はっきりしたまえ!」

    江ノ島「あんたらさあ、まだ外の世界に出たいと思ってる?」

    苗木「えっ…?」

    朝日奈「そんなの決まってるよ!今まで、外の出る為に…!」

    江ノ島「外では人類史上最大最悪の絶望的事件がまだ起こってるんだよ?外に出るなんて…自殺行為だよ」

    朝日奈「自殺…行為?」

    十神「外に出たら死ぬ…ということか?」

    江ノ島「ええその通りです。汚染…絶望…崩壊…。ありとあらゆる要素が、貴方たちをすぐさま殺してしまうでしょう」

    左右田「おーい。外から来た連中がここに

    江ノ島「しかしこの学園にいれば、みなさん揃って、平和に、永遠に、楽しく、暮らせるのです」

    葉隠「マジか!?なら決まりじゃね!?」

    十神「お前はとりあえず今は黙っていろ。うるさいだけだ」

    江ノ島「それにみなさんが生き残るのは、希望ヶ峰学園の学園長の意志なのですよ。外に出る理由などありませんよね?」

    苗木「…」

    江ノ島「ですが、そのままだとつまらない。だからこうしましょう」

    苗木「…どうするんだよ」

    江ノ島「みなさんで投票するのです。死んで欲しい人を」

    苗木「死んで欲しい人を…投票する…!?」

    朝日奈「…え…?…え?」

    江ノ島「私に投票すると、みなさんは外の世界に放り出され、私はおしおきされます」

    江ノ島「誰かが誰かに投票すると、1票でもあったら、その人はおしおき。残った人で、学園生活を送るのです」

    苗木「…は?」

    江ノ島「つまり、誰かがここに残る事を望むと、その人が多ければ多いだけ、犠牲者も増えるわけですね」

    江ノ島「まあ、ちょっと人数多すぎるし、ちょっと減らした方が丁度良いよね!」

    江ノ島「生き残りたい人は、私以外の誰かに投票すればいい。それだけで、一生平和に暮らせる」

    江ノ島「外に出たい人は、私に投票すればいい。この場合も、1票でもあれば私はおしおきされる。投票した人は外に出る」

    江ノ島「ちなみにね、私以外に投票された時に重複した時は、2人とも生き残れるから、できるだけ重複した方がいいかもね!」

    苗木「…」

    苗木(生き残りたければ…誰かを犠牲に…)

    苗木(それが嫌なら…自分が外にでて…死ぬ…)

    苗木(…)

    苗木(…今までと変わらないじゃないか…)

    苗木(誰かを犠牲にして…生き残るなんて…)

    苗木(今までのコロシアイ学園生活と…全く変わらないじゃないか!)

    苗木(…ボクは…!!)

    大和田「…」

    石丸「…」

    不二咲「…」

    桑田「…」

    舞園「…」

    大神「…」

    朝日奈「…」

    葉隠「…」

    十神「…」

    腐川「…」

    霧切「…」
  25. 30 : : 2014/04/14(月) 15:48:36
    議論開始!


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    大和田「…そう…だよな…」

    大和田「誰かを犠牲にするくらいなら、俺を犠牲にする。仲間は絶対に守る」

    大和田「そんな単純な事を、何で俺は忘れてたんだ!そんなんで暮威慈畏大亜紋土のリーダーが務まるか!!」


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    石丸「…ありがとう…苗木君…」

    石丸「君のおかげで思い出せたぞ!ぼく達は、コロシアイなどをする敵同士ではない!仲間同士なんだ!」


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    不二咲「そうだ…変わらなきゃ…!強くならなきゃ…いけないんだ…!」

    不二咲「逃げてばかりじゃ…いられないんだ!」


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「希望を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    桑田「…はあ?俺がこんなとこにずっといるつもりだとでも思ってんのか?」

    桑田「それによ!外の世界を救えば、オレってヒーローじゃん!?うっしゃ決めた!」


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「希望を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「希望で絶望を打ち砕いてやるよ!」

    江ノ島「あんたらなんか、外に出てすぐに死ねるよ」

    舞園「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    舞園「…そう…ですよね」

    舞園「どんなに嫌でも…つらくても…やらなければならない事は…ありますよね…!」


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「希望を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「希望で絶望を打ち砕いてやるよ!」

    江ノ島「あんたらなんか、外に出てすぐに死ねるよ」

    舞園「私は希望を信じます!」

    江ノ島「そんな自殺行為、あんたらにできるの?」

    大神「【…】」

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    大神「…我は…絶望などに屈しはしない…」

    大神「強さは困難に立ち向かう事でしか掴めん。ならば、我はあえて茨の道を進もう」
  26. 31 : : 2014/04/14(月) 15:50:14
    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「希望を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「希望で絶望を打ち砕いてやるよ!」

    江ノ島「あんたらなんか、外に出てすぐに死ねるよ」

    舞園「私は希望を信じます!」

    江ノ島「そんな自殺行為、あんたらにできるの?」

    大神「我の希望は…絶望などに屈しはしない…!」

    江ノ島「たった1人犠牲にすれば、ずっと平和に暮らせるんだよ?」

    朝日奈「【…】」

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    朝日奈「…そうだよ…思い出した…」

    朝日奈「どんな困難にも負けない…!窮地に立った時こそ、人間は真の力を発揮できる…!私は…絶望なんかに負けないよ…!」


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「希望を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「希望で絶望を打ち砕いてやるよ!」

    江ノ島「あんたらなんか、外に出てすぐに死ねるよ」

    舞園「私は希望を信じます!」

    江ノ島「そんな自殺行為、あんたらにできるの?」

    大神「我の希望は…絶望などに屈しはしない…!」

    江ノ島「たった1人犠牲にすれば、ずっと平和に暮らせるんだよ?」

    朝日奈「希望は絶望なんかに負けないよ!」

    江ノ島「外に出ても意味も無く死ぬだけなんだし」

    葉隠「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    葉隠「…生きる事ってよ…辛くても…怖くても…前に進む事だよな…?」

    葉隠「俺は前に進みたいべ…!次の扉を開きたいべ!きっと、新しい何かが待ってるはずだって!俺は自分を信じるんだ!!」


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「希望を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「希望で絶望を打ち砕いてやるよ!」

    江ノ島「あんたらなんか、外に出てすぐに死ねるよ」

    舞園「私は希望を信じます!」

    江ノ島「そんな自殺行為、あんたらにできるの?」

    大神「我の希望は…絶望などに屈しはしない…!」

    江ノ島「たった1人犠牲にすれば、ずっと平和に暮らせるんだよ?」

    朝日奈「希望は絶望なんかに負けないよ!」

    江ノ島「外に出ても意味も無く死ぬだけなんだし」

    葉隠「俺は…俺の希望を信じるべ!」

    江ノ島「生き残る為には、この学園に残るしかない」

    十神「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    十神「…どうした?まさかお前如きが、この俺を励ますつもりじゃないだろうな…?」

    十神「俺は最初から…絶望なんぞに屈するつもりはない…。俺の力で十神家を更に大きな存在にし、絶望など消し去ってやる」
  27. 32 : : 2014/04/14(月) 15:50:25
    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「希望を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「希望で絶望を打ち砕いてやるよ!」

    江ノ島「あんたらなんか、外に出てすぐに死ねるよ」

    舞園「私は希望を信じます!」

    江ノ島「そんな自殺行為、あんたらにできるの?」

    大神「我の希望は…絶望などに屈しはしない…!」

    江ノ島「たった1人犠牲にすれば、ずっと平和に暮らせるんだよ?」

    朝日奈「希望は絶望なんかに負けないよ!」

    江ノ島「外に出ても意味も無く死ぬだけなんだし」

    葉隠「俺は…俺の希望を信じるべ!」

    江ノ島「生き残る為には、この学園に残るしかない」

    十神「俺が希望へ導いてやる!十神の名にかけて!」

    江ノ島「さあ、どうするの?」

    腐川「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    腐川「…確かにこの世界は…絶望だらけかもしれないけど…」

    腐川「き…希望だって…いくらでもあるわよ!白夜様とか白夜様とか白夜様とか!だからわたしは…白夜様についていくわ!」


    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…希望を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、希望などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「希望を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「希望で絶望を打ち砕いてやるよ!」

    江ノ島「あんたらなんか、外に出てすぐに死ねるよ」

    舞園「私は希望を信じます!」

    江ノ島「そんな自殺行為、あんたらにできるの?」

    大神「我の希望は…絶望などに屈しはしない…!」

    江ノ島「たった1人犠牲にすれば、ずっと平和に暮らせるんだよ?」

    朝日奈「希望は絶望なんかに負けないよ!」

    江ノ島「外に出ても意味も無く死ぬだけなんだし」

    葉隠「俺は…俺の希望を信じるべ!」

    江ノ島「生き残る為には、この学園に残るしかない」

    十神「俺が希望へ導いてやる!十神の名にかけて!」

    江ノ島「さあ、どうするの?」

    腐川「白夜様が…わたしの希望よ…!」

    江ノ島「死ぬの?死にたいの?」

    霧切「【…】」

    【希望】

    苗木「希望を失っちゃだめだ!」論破

    霧切「…そうね…やっぱり…こんなのおかしいわ…」

    霧切「誰かを殺して生き残るなんて、やっぱりおかしい。そんなの、誰も…希望ヶ峰学園すら望んでいないはずよ…」
  28. 33 : : 2014/04/14(月) 18:36:41
    苗木「ボク達は負けない…」

    苗木「《希望》がある限り、負けないんだ!」

    大和田「もう俺は…《希望》を失わねえよ!」

    江ノ島「外は人類史上最大最悪の絶望的事件が起こってる」

    石丸「仲間同士なら、《希望》などいくらでも作れるさ!」

    江ノ島「それに、殺人や破壊など日常茶飯事」

    不二咲「《希望》を持って…前に進むんだ!」

    江ノ島「あと、空気も汚染されてるから」

    桑田「《希望》で絶望を打ち砕いてやるよ!」

    江ノ島「あんたらなんか、外に出てすぐに死ねるよ」

    舞園「私は《希望》を信じます!」

    江ノ島「そんな自殺行為、あんたらにできるの?」

    大神「我の《希望》は…絶望などに屈しはしない…!」

    江ノ島「たった1人犠牲にすれば、ずっと平和に暮らせるんだよ?」

    朝日奈「《希望》は絶望なんかに負けないよ!」

    江ノ島「外に出ても意味も無く死ぬだけなんだし」

    葉隠「俺は…俺の《希望》を信じるべ!」

    江ノ島「生き残る為には、この学園に残るしかない」

    十神「俺が《希望》へ導いてやる!十神の名にかけて!」

    江ノ島「さあ、どうするの?」

    腐川「白夜様が…わたしの《希望》よ…!」

    江ノ島「死ぬの?死にたいの?」

    霧切「絶望で《希望》は潰せないわ!」

    江ノ島「みんな揃って【絶望】しなよ」

    【  希 望  】

    全員「それは違うよ!!」論破

    BREAK!!

    苗木「ボクらは絶望なんかしない!絶望になんか負けない!」

    霧切「絶望が伝染するなら、希望だって伝染するのよ…!」

    江ノ島「なっ…なっ…」

    江ノ島「なんなのあんたら!?さっきまで諦めムードだったくせに!!」

    松田「絶望しか知らないお前が、見たことないものかもな」

    江ノ島「っ…!!」

    左右田「オメーら、中々やるじゃねーか!」

    終里「なんかよく分かんねーけど、すげーな!」

    弐大「うむうむ!中々根性のある選手達じゃのう!」

    辺古山「絶望に立ち向かう希望か…」

    カムクラ「…そろそろ本当に終わりみたいですね。江ノ島盾子」

    江ノ島「終…わり…?」

    江ノ島「そんなの…そんなのって…!」

    カムクラ「…苗木君。貴方は…絶望を打ち破る事ができるあなたは…」

    カムクラ「超高校級の希望…と…よべるかもしれませんね…」

    【超高校級の希望】コトダマGET!!


    マシンガントークバトル開始!


    「外には絶望しかない!!」   「絶望に侵されろ!」       「絶望的ぃ!」   「絶望的ぃ!」
         「絶望的に愛してる!」        「うぷぷ…」      「外には絶望しかない!!」
     「楽しく暮らそうよ…!」   「うぷぷ…」     「絶望に侵されろ!」   「ふざけろ希望!」
               「ふざけろ希望!」    「絶望的に愛してる!」   「絶望的ぃ!」
    「外には絶望しかない!!」        「楽しく暮らそうよ…!」  「うぷぷ…」      「絶望に侵されろ!」


    トドメを刺せ!


    江ノ島「【世界に絶望しろ!!未来に絶望しろ!!全てに絶望しろ!!】」

    【超高校級の希望】

     苗木
      & 「希望は前に進むんだッ!」
    カムクラ

    BREAK!!
  29. 34 : : 2014/04/16(水) 00:25:19
    江ノ島「な…本当に…何なの…」

    江ノ島「何で…わざわざ辛い道に行く選択肢が選べるの…?」

    苗木「辛くなんかない。みんなと…仲間達といれば…希望を持っていれば…辛い事なんて何もないんだ」

    十神「さあ…投票タイムだ…!」


    MONOKUMA VOTE

    江ノ島 江ノ島 江ノ島


    江ノ島「…」

    松田「…ふう…やりやがったな…」

    辺古山「私達の助けは要らなかったな」

    江ノ島「…な…」

    江ノ島「なに…これ…」

    十神「ふ。やはり自分を襲う絶望には弱いか…」

    江ノ島「最っ高じゃなあああああい!!」

    苗木「…え?」

    江ノ島「この足元が崩れ落ちていく感覚!!この虚無感!!絶望感!!死を待つ絶望感!!最っ高…!!」

    霧切「…究極の絶望フェチね…」

    江ノ島「もっと小規模に…希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件でも起こして、実験を重ねてから慎重に計画を進めるべきだった…!でも…この…長い間かけて…失敗して…そしてこの死を待つ絶望は…そんな事したら…結局味わえないよね…!!」

    松田「…お前は急ぎすぎた。俺から神経学を吸収して…いきなり人類レベルの大規模な事件を起こすなんてな…」

    江ノ島「でも、だからこそここまでの絶望感が味わえたのよ!きっと本気で入念に準備したら、誰にも止められなかったし!」

    十神「…もういいだろう。さっさと始めろ」

    江ノ島「そうだね…!ああ…楽しみだわ…!!」

    松田「…」

    江ノ島「うぷぷ…!!」

    江ノ島は、おしおきを発動させるスイッチの上に手を添えた…

    苗木「ま…待てよ…!ボクはお前に死んでもらおうなんか…!」

    江ノ島「…私は今…一生に一度の最高の絶望…死を体験しようとしてるんだから…!!邪魔しないでよおお!!」

    苗木「えっ!?」

    松田「…江ノ島盾子…」

    江ノ島「うぷぷぷぷぷ…!!この絶望感…10分の1でも100分の1でも…もっとみんなに味わって欲しかった…!」

    江ノ島「じゃあいっくよー!!おしおきターイム!!」

    江ノ島「アーッハッハッハ!!!」

    松田「…やっぱお前…最後まで最低なブスだったな…」


       CONGRATULATION!

    エノシマさんがクロにきまりました。
      おしおきを開始します。

    【超高校級の絶望的おしおき】

    ベルサイユ産火あぶり魔女狩り仕立て

    宇宙旅行

    千本ノック

    猛多亜最苦婁弟酢恵慈

    ショベルの達人

    江ノ島盾子首相就任パレード

    人間★失格

    ぶー子あやうし! 大怪獣襲来!

    クイズ! 3割の確率で聞きました!

    江ノ島盾子inファイナルステージ

    ウォーター・イリュージョン・ショー

    はじめてのイタズラなチュウ

    銀河まるごと超大戦

    スーパー・江ノ島・ブラザーズ

    補習
  30. 35 : : 2014/04/16(水) 15:29:10
    …その後…苗木達は、江ノ島が遺した脱出スイッチを持って、玄関ホールに集合した。


    玄関ホール


    苗木「…そういえば、玄関破壊したままだったっけ」

    十神「見事にスイッチが意味無いな」

    葉隠「ま、記念に貰っとけって」

    苗木「何の記念だよ…コロシアイなんて思い出したくないし…捨てようかな…」

    霧切「希望を勝ち取った記念として貰っておきなさいよ」

    苗木「…」

    松田「よし、おまえら乗れ」

    …突入してきた時の車の大きいバージョンが停めてあった。

    苗木「…これ…壊れてなかった?」

    左右田「壊れた壊れた。あれをちゃちゃっと改造して、他の所からも部品かき集めて、ガチャガチャいじくったらなんか出来た」

    苗木「わあ」

    松田「よし。じゃあ行くぞ」

    全員車に乗り込んだ。

    苗木(さようなら…希望ヶ峰学園…)

    別に名残惜しくはなかったが…不思議な気分だった。


    狛枝「そういえば、君達は記憶を奪われたんだよね?」

    苗木「みたいだけど」

    松田「苗木は自覚はないだろうが、もう既に記憶を取り戻しかけてるけどな」

    苗木「えっ?そうなの?」

    松田「つまりお前があんな推理できたのは、記憶が戻ったからだ。知ってる事を話すなんて簡単だからな」

    苗木「…」

    十神「だが、何故苗木だけ治っている?」

    松田「偶然だ偶然。多分、苗木の時に丁度良く不具合が起こったか、何かの拍子に戻ったんだろ。不完全な記憶制御だったしな」

    朝日奈「さすが、超高校級の幸運だね!」

    苗木(まあ…良かった…か…)

    松田「で、おまえらはこれからどうするんだ?まさか、絶望に怯えて影でこそこそ逃げてる訳じゃないだろ?」

    苗木「うん」

    苗木「絶望に対抗する組織を創ろうかな…」

    霧切「絶望に対抗する組織…いいんじゃないかしら」

    石丸「うむ!ではまず、その名前を決めるとしよう!」

    苗木「え!?ま…まだ早いって…!」

    左右田「超高校級の希望軍団とかどうよ!」

    全員「ダサい」

    左右田「…」

    弐大「では希望部じゃああ!!」

    桑田「対絶望用超希望組織!」

    大和田「蝶光子宇灸之木戊羽!」

    十神「希望機関」

    朝日奈「希望グループとか!」

    舞園「KBU12で!」

    狛枝「田中クン辺りなら、なんかすごいの決めてくれそうだね」

    辺古山「そうだな」

    松田「カムクラは?なんかないのか?」

    カムクラ「…未来機関」

    苗木「未来機関…か…」

    不思議と違和感のない響きだった。

    苗木「…うん!中々いいんじゃないのかな。未来機関って!」

    霧切「希望によって、未来を切り開き…未来へ導く機関…ね」

    苗木「…よし!ボクは決めたよ!」

    苗木「ボクはきっと…!未来機関を創るよ!」

    苗木「そして…世界を絶望から救うんだ!」


    END
  31. 36 : : 2014/04/16(水) 15:34:44
    前作・2バージョン↓
    http://www.ssnote.net/archives/10194
    続編ではありません。繋がりは全くありません。
  32. 37 : : 2014/04/16(水) 20:08:00
    面白かったです!お疲れさまでした!
  33. 38 : : 2014/04/16(水) 22:15:54
    お疲れ様です
    次の作品を楽しみに待ってます
  34. 39 : : 2014/06/21(土) 18:18:10
    1.2Reload verです→http://www.ssnote.net/archives/15497

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hurenn1gou

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