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進撃の巨人Another ――番外編―― 第17話 『左眼が見つめる先』
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                  - 1 : : 2013/12/26(木) 11:55:53
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 進撃の巨人Another ――番外編―― 第17話
 
 
 ――Part 1――
 
 ――――前回までのあらすじ――――
 
 俺は、104期訓練兵「エレン・イェーガー」
 順位を競い、鎬《しのぎ》を削る「ユーク・トラス」は、俺の3番目に出来た親友だ!!
 
 前回は、またミカサがユークとアニを唆して、お祭りに誘ったんだったな
 
 祭りの前日は、浴衣を買いに行き…ミカサの浴衣姿に見惚れたのは、一応事実だ
 
 当日の最後は、花火だったわけだが、俺達はそれぞれ2人組に分かれる事になって――――
 
 
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 ――――
 ――
 
 
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                  - 2 : : 2013/12/26(木) 11:56:59
 ――――休日 正午前――――
 エレン「……」スタスタ
 エレン「(散歩に出掛けはしたが…)」
 エレン「(…暇だなぁ)」ポケーー
 エレン「(やっぱり時間を無駄にしない為にも、特訓しようかな?)」ウズウズ
 エレン「(よしっ!そうと決まれば…おっ!)」
 エレン「(あの木陰に居るのは…)」ジーーッ
 
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                  - 3 : : 2013/12/26(木) 11:57:18
 ユーク「……」
 ユーク「…Zzz」スピーー
 エレン「(…ユークか!)」
 エレン「(あいつが外で寝てるなんて、珍しいな)」
 エレン「(休日に寝てる時は、基本的に部屋から出ない事が多かったのに)」
 エレン「(なんでまた、外で寝てるんだ?)」
 
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                  - 4 : : 2013/12/26(木) 11:57:33
 サァーーー ヒューーーッ
 ユーク「Zzz」スヤスヤ
 エレン「(そうか。風があるからか!)」ピーン
 エレン「(確かに今の季節は、部屋が暑くて寝苦しいよな)」
 エレン「(…そっとしておくか)」ソローリ ソローリ
 エレン「(さて、昼飯まで何していようかな?)」スタスタ
 エレン「(…とりあえず、散歩を続けるか――――)」
 
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                  - 5 : : 2013/12/26(木) 11:57:49
 ――――同時刻 女子寮――――
 ミカサ「あっつぅーい」グテン
 アニ「しゃきっとしなよ」パタパタ
 クリスタ「あっついねぇ」パタパタ
 ユミル「クリスタには、私が扇いでやるよ!」パタパタ
 クリスタ「あぅぅ、ありがとぉ」
 ユミル「だからクリスタは、私を扇いでくれよ!」パタパタ
 
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                  - 6 : : 2013/12/26(木) 11:58:20
 クリスタ「いいよぉ、交換だね!」パタパタ
 サシャ「微笑ましいですね」パタパタ
 ミーナ「ふっふっふー、じゃあ私がここで、もっと暑くなる事を言っちゃうよぉ!」
 ミカサ「…やめてほしい」グテテン
 アニ「めんどくさいなぁ」パタパタ
 クリスタ「まぁそう言わずに、聞いてあげようよ」パタパタ
 
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                  - 7 : : 2013/12/26(木) 11:58:55
 ユミル「そうだな。ほんとに鬱陶しかったら、追い出せばいいだけだ」パタパタ
 ミーナ「そんな事を言っていられるのも、今のうちだからね?」ニヤニヤ
 ミカサ「…それで?」
 アニ「一体、何の話さ?」
 ミーナ「これを聞いたら、ミカサもエレンともっと仲良くなれるかもね?」ニヤリ
 ミカサ「その話、詳しく!!」グワッ
 
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                  - 8 : : 2013/12/26(木) 11:59:15
 アニ「身代わり早いね」パタパタ
 ミカサ「わくわく」
 クリスタ「(私もそれ、応用できるのかな?)」パタパタ
 ミーナ「えっとね…それは、『ほっぺキス』!!」
 ユミル「は?」
 サシャ「(お腹空きましたね)」グゥゥ
 
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                  - 9 : : 2013/12/26(木) 11:59:43
 ミカサ「…どういう事?」ポカン
 アニ「(また、ミーナはくだらない事を…)」ハァ
 ミーナ「私、この前マルコにキスしちゃったの!」エヘ!
 ミカサ「本当に!?」グワッ
 アニ「(…意外だ)」ビックリ
 クリスタ「ほんと!?その話、詳しく教えて!!」キラキラ
 
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                  - 10 : : 2013/12/26(木) 12:00:29
 ミーナ「と言っても、さっき言った『ほっぺキス』なんだけどね」シレッ
 ミカサ「なんだ…口じゃないの」ガッカリ
 クリスタ「もう、驚かさないでよ」ガッカリ
 ミーナ「えぇぇ…そこまでがっかりされる事でもないと思うけど…」シュン
 アニ「まっ、話し始めたんだから、最後まで言いなよ」
 ミーナ「アニだけが私の味方だよぉ」ダキッ
 
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                  - 11 : : 2013/12/26(木) 12:01:24
 アニ「暑いから、離れてよ」ギューギュー
 ミーナ「それじゃあ、詳細を発表するね!」
 アニ「(ちょっとだけ気になったとは、言えない)」
 ミーナ「この前、彼が木陰で寝ていたところに、偶然通りかかってね」
 ミーナ「それで、彼の隣に座って、顔を眺めていたら…きゃっ///」テレテレ
 ミカサ「それで…ほっぺにキスをしたと?」
 
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                  - 12 : : 2013/12/26(木) 12:01:59
 クリスタ「意外とロマンチックだね」
 ユミル「でも、口にする勇気はなかったと?」
 ミーナ「うぅぅ…だって、口は流石に憚《はばか》られたんだもん」
 ミカサ「別に今更、貴方達の間で気にする事なんてないはず」
 ミーナ「でもっ!恥ずかしいからさ…///」テレテレ
 アニ「……」
 
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                  - 13 : : 2013/12/26(木) 12:02:40
 クリスタ「いいなぁ。そういうの」ウットリ
 ユミル「(もしやこいつ、また『あの馬面』の事を…)」ジーーッ
 ミカサ「…私もエレンにキスしたい」ボソリ
 アニ「…!!」ピクッ
 ミーナ「行って来れば?」ニマニマ
 ミカサ「エレン、待っていて!」ドロン ピューーッ
 
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                  - 14 : : 2013/12/26(木) 12:02:59
 クリスタ「行っちゃったね」
 ユミル「あぁ、“逝った”な…きっとまた、爆死して帰って来るぜ」ニシシ
 クリスタ「『爆死』ってなぁに?」ポカン
 ユミル「良い子のクリスタちゃんは、知らなくてもいい事なんだぜ?」ナデナデ
 クリスタ「うん、良い子にしているね!」
 ミーナ「(クリスタ…)」
 
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                  - 15 : : 2013/12/26(木) 12:03:15
 ユミル「(こいつ、危ういなぁ)」ソワソワ
 アニ「(ユーク…)」
 ミーナ「ミカサは行っちゃったけど、話は続けるね?」
 アニ「私は散歩に出掛けるから、またね」スクッ
 ミーナ「アニには、聞いてもらいたかったんだけどなぁ」
 アニ「悪いね。ここは暑いし、外の風をあたりに行くよ」
 
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                  - 16 : : 2013/12/26(木) 12:03:27
 サシャ「もうすぐお昼ですよ?」
 アニ「わかった。お昼には間に合うようにするさ」
 サシャ「来ない場合は、私にお任せください」ドヤァ
 アニ「残念だけど、その心配はないよ」
 サシャ「…そうですか」シュン
 アニ「それじゃあね」ヒラヒラ
 
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                  - 17 : : 2013/12/26(木) 12:03:40
 ――――女子寮 外――――
 アニ「(『ほっぺにキス』…ね)」トコトコ
 アニ「(ミーナは、随分と進んでいるんだね)」
 アニ「(…私は)」ピタッ
 アニ「(私は、ユークの事を異性として好き)」
 アニ「(この前、ようやくこの気持ちに気付いたけど…)」
 (『――番外編―― 第16話』参照)
 アニ「(あれからもう1週間…特に何も起っていない)」
 
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                  - 18 : : 2013/12/26(木) 12:04:38
 アニ「(ううん。私が『何も起こしていない』から)」
 アニ「(ユークの事が好き…でも、ここからどうしたらいいのか…私にはわからないよ)」
 アニ「(ユーク…)」シュン
 エレン「よぉ、アニ!」
 アニ「…エレンじゃないか」
 エレン「お前も散歩か?」
 
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                  - 19 : : 2013/12/26(木) 12:05:30
 アニ「あぁ。部屋の中は暑くてね」
 エレン「俺もだ。外は風があるからな」
 アニ「そうかい」
 エレン「…ユークなら、さっき見かけたぞ?」
 アニ「なんで、あいつが出てくるんだい?」
 エレン「いや、なんとなくだけど」
 
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                  - 20 : : 2013/12/26(木) 12:05:41
 アニ「…それで?」
 エレン「あぁ、『あっちの木陰で寝ていたから、行ってみれば?』って言おうとした」
 アニ「そうかい。ありがとね」
 エレン「…あぁ」
 アニ「それじゃ」トコトコ
 エレン「またな」スタスタ
 
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                  - 21 : : 2013/12/26(木) 12:06:00
 ――――例の木陰――――
 アニ「…まだ寝てた」
 ユーク「Zzz」スピーー
 アニ「(とりあえず、座ろう)」チョコン
 ユーク「Zzz」スースー
 アニ「(気持ち良さそうに眠って…)」チラ
 アニ「(ユーク…)」ジーーッ
 
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                  - 22 : : 2013/12/26(木) 12:06:26
 アニ「(…『ほっぺにキス』)」
 アニ「(…はっ!私、何を思って…///)」カァァ ブンブン
 アニ「……///」ジーーッ
 ユーク「Zzz」スヤスヤ
 アニ「(…キス…したい)」
 アニ「(…そっか。またわかった)」
 
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                  - 23 : : 2013/12/26(木) 12:07:15
 アニ「(ユークに倒れ込んだ“あの時”も…私は…『そう』しようと…していたんだね)」
 (『――番外編―― 第16話』参照)
 アニ「(…ユークは…怒るかな?)」ドキドキ
 アニ「(ユーク…)」スーーッ
 ユーク「Zzz…!」ピクン
 アニ「(どきりっ!!)」ピクッ
 ユーク「Zzz」スヤスヤ
 
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                  - 24 : : 2013/12/26(木) 12:08:22
 アニ「(びっくりした…!!)」バクバク
 アニ「(そっか…ダメだよね。勝手にそんな事したら…)」
 アニ「(でも…///)」ジーーッ
 ユーク「Zzz」スースー
 アニ「(…心の弱い私を許して…ユーク///)」スーーッ
 アニ「……///」Chu…
 
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                  - 25 : : 2013/12/26(木) 12:08:45
 ユーク「……」ピクリ
 アニ「……///」スッ
 アニ「(ほっぺにだけど…しちゃった…///)」ドキドキ
 アニ「(…なんか、幸せ///)」ポーー
 ユーク「…うぅん」モゾモゾ
 アニ「(まずいっ!起きちゃう!!)」アセアセ
 
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                  - 26 : : 2013/12/26(木) 12:08:58
 ユーク「…あれ?」パチリ
 アニ「お、おはよう」アセアセ
 ユーク「…そうか。俺は寝ていたんだったな」
 アニ「夏とはいえ、また風邪引くよ?」ドキドキ
 ユーク「そうだな。気をつけないと」
 アニ「もうすぐ、お昼だよ?」アセアセ
 
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                  - 27 : : 2013/12/26(木) 12:09:20
 ユーク「そっか、じゃあ一緒に行こう」スクッ
 アニ「うん、勿論さ」ニコ スクッ
 ユーク「木陰は涼しいよな」
 アニ「私も今度、涼みに来るよ」
 ユーク「その時はさ、――――」スタスタ
 アニ「うん。そうだね――――」スタスタ
 
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                  - 28 : : 2013/12/26(木) 12:10:20
 ――――周囲の物陰――――
 ミカサ「…見てしまった」ドキドキ
 ミカサ「アニ…ほっぺにだけど、よくぞ頑張った!」ジーン
 ミカサ「エレンを探しに外に出てみたけれど、エレンは見つからなかった」
 ミカサ「でもその代わりに、とてもいいものが見られたので、私も満足」ホッコリ
 ミカサ「『大満足』を得るには、やはり私もエレンにキスする他ない」キリッ
 ミカサ「待っていて、エレン。すぐに貴方の元へ行くから!」ソソクサ ピューーッ
 
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                  - 29 : : 2013/12/26(木) 12:11:26
 Part1終わり
 年末は、この話と本編で終わりかな?
 なお年始には...
 
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                  - 30 : : 2013/12/26(木) 14:51:10
- 年始には....!?
 
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                  - 31 : : 2013/12/26(木) 16:22:06
- >>30
 でも秘密さ!
 
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                  - 32 : : 2013/12/26(木) 22:19:34
- >>31
 じらしますねぇ
 
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                  - 33 : : 2013/12/26(木) 23:40:05
- >32
 実際にすぐ明かすより、楽しめるでしょ?
 
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                  - 34 : : 2013/12/27(金) 13:52:38
 ――Part 2――
 ――――数日後 食堂――――
 ミカサ「ところで、ユーク、貴方は髪は切らないの?」
 ユーク「え?」ドキリ
 アニ「(確かに…)」チラ
 ミカサ「この暑い季節に、貴方のような長い髪は…正直、暑苦しくて、且つ鬱陶しい」
 ユーク「(な、なんだってぇ!!)」グサリ!
 アニ「(確かに…)」ジーーッ
 
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                  - 35 : : 2013/12/27(金) 13:53:12
 エレン「(今日の話題は、ユークの髪の事か)」モッグモッグ(←無関心)
 ユーク「そ、そんな…」ワナワナ
 ミカサ「別に、短髪にしろとまでは、言わないけれど」
 ミカサ「その眼を覆わんとする前髪は、早いうちに何とかした方がいい」
 ユーク「(これ結構、気に入っていたのに…)」グサリ!!
 アニ「(確かに…)」ジトーーッ
 
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                  - 36 : : 2013/12/27(金) 13:53:31
 エレン「(一体、どうなっちゃうだろうな…ユークの奴)」モッグモッグ(←他人事)
 ユーク「…で、どうしろと?」
 ミカサ「ので、『斬る』」
 アニ「いや、それはダメ!」
 ミカサ「ごめんなさい。『切る』」
 アニ「……」ホッ
 
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                  - 37 : : 2013/12/27(金) 13:53:44
 ユーク「…誰が?」
 ミカサ「…私が」
 アニ「え!?」
 ユーク「なんで、君が?」
 ミカサ「私は、他人の散髪は出来る」
 ユーク「…費用が掛からないのは、良いけど…信用できるの?」
 
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                  - 38 : : 2013/12/27(金) 13:54:18
 ミカサ「クリスタにも聞いてみて」
 ユーク「今、聞いて来るから…」
 ガチャ バタン
 クリスタ「お腹空いたねぇ」トコトコ
 ユミル「あぁ、またここのまずぅい飯にありつくとするか」
 クリスタ「もう!そんな事言ったら、生産者と作ってくれた人に失礼でしょ!!」プンプン
 ユミル「はいはい、わるぅござんしたぁ」ケラケラ
 
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                  - 39 : : 2013/12/27(金) 13:54:34
 スタスタ トコトコ
 アニ「都合よく、向こうからやって来たよ」
 ユーク「じゃあ、聞いてみるか」
 ミカサ「クリスタ、少しこちらへ来てほしい」チョイチョイ
 クリスタ「なぁに、ミカサ?」トテトテ
 ユミル「一体、何の用だ?」
 ミカサ「私達は、クリスタに用がある」
 
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                  - 40 : : 2013/12/27(金) 13:55:00
 ミカサ「ので、貴方には用はない」
 ユミル「んだと、こらぁ!」ガオーー
 アニ「言い方が悪いよ、アンタ」ハァ
 ユーク「ごめんな。落ち着いてくれ」ドウドウ
 ユミル「…まぁこれくらいで怒る私もどうかしてたよ」スーハー
 クリスタ「それで、何の話なの?」
 
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                  - 41 : : 2013/12/27(金) 13:55:15
 ミカサ「実は、ユークの髪を切るという話になって…」
 クリスタ「え!?ユーク、遂に髪を切るの?」
 ユミル「こりゃあ、明日は雪かもな!」ニシシ
 ユーク「…随分な言われ様だな」シュン
 アニ「それくらいアンタは、髪を切っている印象がないって事さ」
 ユーク「ちゃんと、長さが自然体を維持しているだろ?前髪とか…」シュン
 
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                  - 42 : : 2013/12/27(金) 13:55:39
 ユミル「そういや、そうだな」
 クリスタ「もしかして、ちょくちょく自分で整えていたの?」
 ユーク「…まぁね」ズーン
 ミカサ「…話を戻しても良いだろうか?」
 アニ「また逸れる前に、全部話してしまいなよ」
 クリスタ「ごめんね?」
 
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                  - 43 : : 2013/12/27(金) 13:56:03
 ミカサ「それで、ユークの髪を私が切ろうという流れになったのだけれど」
 ミカサ「どうもユークは、私の腕を信じていないようで」
 ユミル「まぁ確かに不安だわな」
 クリスタ「それを証明してほしいって事?」
 ミカサ「その通り。クリスタ、貴方からも彼に何か言ってあげて」
 ユーク「……」ジーーッ
 
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                  - 44 : : 2013/12/27(金) 13:56:25
 クリスタ「あのね、ユーク。ミカサの髪を切る腕は確かだよ?」
 ユーク「え?本当に?」
 ミカサ「ほら」ドヤァ
 ユーク「どう思う、アニ?」チラ
 アニ「…頼ってみたら?」
 ユーク「…そうだなぁ」ウーン
 
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                  - 45 : : 2013/12/27(金) 13:56:47
 アニ「(どうせなら…私が切ってあげたいんだけど)」
 アニ「(他人の髪を切るのは、あまり得意じゃないから…)
 ミカサ「さぁどうするの、ユーク?」ズイ
 ユーク「…じゃあ…任せてみるよ」
 エレン「(おっ、ようやく決意したか)」(←あくまで喋らない)
 ミカサ「それでは、いつがいいだろうか?」
 
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                  - 46 : : 2013/12/27(金) 13:57:05
 アニ「また今度の休日でいいんじゃない」
 ミカサ「となると…3日後?」
 ユーク「道具の準備は、出来ているの?」
 ミカサ「その点に関しては、問題ない」チッチッチ
 ミカサ「なにせ、こちらは女の子」
 ミカサ「身嗜みの道具の数だけは、男子を凌駕《りょうが》している」エヘン
 
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                  - 47 : : 2013/12/27(金) 13:57:24
 ミカサ「というわけで、クリスタ!道具を貸して!!」グワッ
 ユーク「なんだ。結局、クリスタ頼みなのかい?」
 クリスタ「勿論、それはいいけど」
 ミカサ「…?」
 クリスタ「ミカサ1人だけで大丈夫?」
 ミカサ「どういう事だろうか?」キョトン
 
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                  - 48 : : 2013/12/27(金) 13:57:35
 ユミル「ミカサがちゃんとできているか、誰か付き添った方がいいんじゃないか?」
 アニ「それなら、私が付き添うよ」
 ユーク「是非、そうしてくれ」ホッ
 ミカサ「では、これで予定は整った」
 ミカサ「ので、当日は楽しみにしておいて、ユーク」フフフ
 ユーク「(大丈夫かなぁ?)」
 
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                  - 49 : : 2013/12/27(金) 13:57:53
 ――――夜 男子寮――――
 ユーク「――――というわけで、髪を切られる事になっちゃってさ」
 ライナー「…災難…だな?」ウーン
 ベルトルト「そうなんだ」
 アルミン「どれくらい短くするの?」
 ユーク「さぁ…ミカサ次第…じゃないかな?」
 エレン「そりゃあ、初めては不安だな」
 
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                  - 50 : : 2013/12/27(金) 13:58:05
 ユーク「正直、髪を切るのは、あまり好きじゃないんだけどなぁ」
 ライナー「断ればよかったじゃないか」
 ユーク「いやぁ…あんな風に『鬱陶しい』とか『暑苦しい』とか言われたら…な?」
 ベルトルト「断りにくいよね」アハハ
 アルミン「まぁミカサなら大丈夫だって!」
 ユーク「なんで、そんな事を言えるんだ?」
 
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                  - 51 : : 2013/12/27(金) 13:58:38
 アルミン「まぁ本人から聞いた方が早いかもね」チラ
 エレン「……」
 ユーク「じゃあ、ミカサ『本人』に聞いてみるとするよ」
 アルミン「(違うんだけどなぁ…)」チラ
 エレン「……」
 エレン「(まぁ、大丈夫だろ?)」
 
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                  - 52 : : 2013/12/27(金) 13:59:18
 ライナー「まぁ確かに、ミカサの言い分もわからんでもないな!」ワハハ
 ユーク「え?」ピクッ
 ライナー「俺もな、いつその長い髪を切るんだろうかと、ずっと思っていたんだ!」ワハハ
 ユーク「…え?」ピククッ
 ライナー「俺を見てみろよ。それに比べたら、鬱陶しいだろ?」
 ユーク「(な、なんだってぇ!!)」ガーン
 
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                  - 53 : : 2013/12/27(金) 13:59:35
 ベルトルト「まぁ、確かに…ね?」
 ユーク「そ、そんな…ベルトルトまで…」ワナワナ
 アルミン「訓練中に、邪魔になったりしない?」
 ユーク「いや…別にそんな事は…」オロオロ
 エレン「片目がほぼ覆われてたら、見えねぇだろ?」
 ユーク「いや、本人からは、ちゃんと見えているんだけど?」アセアセ
 
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                  - 54 : : 2013/12/27(金) 13:59:48
 ライナー「周囲の人間は、そんな事はわからんもんだ」ワハハ
 ベルトルト「ちょっと、危なっかしく見えるかもね?」
 ユーク「(そ、そんな…俺の周囲からの印象って…)」ズーン
 アルミン「でも、それが恰好良いっていう話も聞くんだけどね?」
 ユーク「…!!」ピクリ
 ライナー「まぁ、ユークも顔はいい方だからな」
 
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                  - 55 : : 2013/12/27(金) 14:00:16
 ベルトルト「成績も上位だし、人気はあるのかもね」
 ユーク「そうなのか?」
 エレン「まぁ、そうなんじゃないか?」
 アルミン「長めの髪型も相まって、より恰好良く見えているのかもね!」
 ユーク「ありがとな、お前ら…」ジーン
 アルミン「でもその髪も、もう切っちゃうんだけどね」シレッ
 
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                  - 56 : : 2013/12/27(金) 14:00:25
 ユーク「(…ぐはぁっ!!)」ズテン
 ライナー「まっ、大丈夫さ」
 ベルトルト「例え髪を切っても、それだけで人気が落ちる事もないと思うからさ」
 ユーク「(別に、モテたいわけじゃない)」ググッ
 ユーク「(それに意味がない事は…わかっているから)」
 エレン「たかが髪の所為で、訓練に支障を来すのは、良くないと思うぞ?」
 
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                  - 57 : : 2013/12/27(金) 14:01:17
 ユーク「…それもそうだよな」シュン
 アルミン「正論だね」
 ライナー「俺達にとって、これ以上に説得力のある言葉はないな」
 ベルトルト「流石のユークも、言い返せないだろうね」
 ユーク「わかった。“今は”髪は切る」
 ライナー「ん?」
 
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                  - 58 : : 2013/12/27(金) 14:01:26
 ベルトルト「おや?」
 ユーク「だが、来年の春にかけて、また伸ばす!」
 ユーク「これは決定事項だ!」ドーン
 アルミン「(ユークも意外な所で、結構頑固だよね)」
 エレン「(俺は今くらいの長さで、丁度いいや)」
 エレン「(伸びてきたら、また『あいつ』に切ってもらわなきゃな)」
 
- 
                  - 59 : : 2013/12/27(金) 14:01:35
 ユーク「そうと決まれば、もうさっさと寝る!」
 ユーク「うん。これに限る!!」バサッ
 アルミン「今日は早いね」
 ライナー「なんでだろうな?」
 ベルトルト「多分、気を紛らわせたいんだと思うよ?」
 ユーク「(でも…正直、まだ不安がある――――)」モンモン
 
- 
                  - 60 : : 2013/12/27(金) 14:02:16
 Part2おわり
 年末まで研究とは...辛い
 
- 
                  - 61 : : 2013/12/27(金) 19:21:49
- 頑張れ!!これは俺の楽しみの一つなんだ!!!
 
- 
                  - 62 : : 2013/12/27(金) 20:24:26
- >>61
 今日は一応これで帰れるけど...明日の朝も実験だよぉ
 
- 
                  - 63 : : 2013/12/28(土) 02:22:08
- ライナーたちやめて、ユークのライフはもう0よ!
 
- 
                  - 64 : : 2013/12/28(土) 19:40:49
- 本編ってどうなってますか?
 
- 
                  - 65 : : 2013/12/28(土) 20:14:04
 ――Part 3――
 ――――休日――――
 ミカサ「それでは、始めよう」チャキン!
 ユーク「…切り過ぎないでね?」
 ミカサ「大丈夫」
 ユーク「…前髪は、眼に掛かるかどうかくらいで、止めておいてもらいたいんだけど」
 アニ「注文が多いね、アンタ」
 ミカサ「男は黙って、待つべき」チョキチョキ
 
- 
                  - 66 : : 2013/12/28(土) 20:14:15
 ユーク「(…不安だ)」ソワソワ
 ミカサ「…ユークは髪が多くて、1本1本が長め」チョキチョキ
 ユーク「後ろを自分で整えるのは、少し難しくてね」
 ユーク「こうして、人の手ですかしてもらわないといけないんだよ」
 アニ「大変だね」
 ユーク「量が多いのは、どうも俺の髪質らしい」
 
- 
                  - 67 : : 2013/12/28(土) 20:14:41
 ミカサ「ので、まずはこうして、後ろから量を落としに行っている」チョキチョキ
 ユーク「手馴れているね」
 ミカサ「ええ。昔はエレンの髪を切っていくうちに、練習を積んだから」
 アニ「なるほど、そう言う事ね」
 ミカサ「……」チョキチョキ
 ユーク「……」ジーーッ
 
- 
                  - 68 : : 2013/12/28(土) 20:14:56
 アニ「……」ペラッペラッ
 ミカサ「誰も喋らなくなってしまった」チョキチョキ
 ユーク「集中した方がいいと思ってね」
 ミカサ「これくらいのおしゃべりなら寧ろ、勢いが乗る」チョキチョキ
 ユーク「じゃあ、アニは何を読んでいるの?」チラ
 アニ「…雑誌」
 
- 
                  - 69 : : 2013/12/28(土) 20:15:22
 ユーク「内容は?」
 アニ「髪型だよ」
 ミカサ「何か、良さそうな参考があった?」チョキチョキ
 アニ「それなりにね。流行とかが書いてあるよ」
 ユーク「『流行』…ねぇ」
 ミカサ「こちらも多少なりとも、流行に合わせた方がいいだろうか?」ウーム
 
- 
                  - 70 : : 2013/12/28(土) 20:15:42
 アニ「…まぁ、ユークの意見を聞くのが最もさ」
 ミカサ「確かに、他人に決められる事ではないと思う」
 ユーク「だから、さっき言ったように…」
 ミカサ「でも、長さは少し取るから」チョキチョキ
 ユーク「……」シュン
 アニ「(ユークの反応…面白い)」チラチラ
 
- 
                  - 71 : : 2013/12/28(土) 20:16:50
 ――――――――
 ミカサ「後ろは粗方、取り終わった」
 ユーク「アニ、見てくれない?」
 アニ「はいはい」ジーーッ
 ユーク「どんな感じ?」
 アニ「…いいんじゃない?長さも残っているし」
 ミカサ「単純に、量を3割程度落としただけだから」
 
- 
                  - 72 : : 2013/12/28(土) 20:17:32
 ユーク「頭が軽くなった気がする」
 ミカサ「後ろはこれでいいけれど、まだまだ始まったばかり」チャキン
 ミカサ「これから、側頭部から前頭部に掛けて切っていく」
 ユーク「正念場だな」
 アニ「私も見ていてあげるから、ミカサを信じなよ」
 ミカサ「それでは、いく」チョキチョキ
 
- 
                  - 73 : : 2013/12/28(土) 20:18:06
 ユーク「……」ソワソワ
 アニ「……」ペラッペラッ
 ミカサ「……」チョキチョキ
 ユーク「ミ、ミカサ…」ソワソワ
 ミカサ「少し黙っていて…」チョキチョキ
 ユーク「…はい」シュン
 
- 
                  - 74 : : 2013/12/28(土) 20:18:27
 ――――――――
 ミカサ「終わった。どうだろうか?」
 アニ「…うん、変ではないね」
 ユーク「何、その含みのある言い方」ソワソワ
 アニ「別に?」ニコ
 ユーク「…不安なんだけど?」ソワソワ
 ミカサ「大丈夫。普通に纏まっている」
 
- 
                  - 75 : : 2013/12/28(土) 20:18:40
 ユーク「漠然としていて、全然わからない」
 アニ「今、鏡出すから」ゴソゴソ
 アニ「はい」サッ
 ミカサ「どうだろうか?」
 ユーク「…ちゃんと出来ていたね」
 ミカサ「だから、言った通り」エヘン
 
- 
                  - 76 : : 2013/12/28(土) 20:18:58
 アニ「私も正直、ここまで腕がいいとは思っていなかったよ」
 ミカサ「もっと褒めて」ドヤァ
 ユーク「すごいよ、ミカサ!」
 ユーク「前髪もちゃんとギザギザに施してあって、バランスがいいし」
 アニ「左眼もちゃんと見えているね」
 ユーク「あぁ、少し視界が広がった気がする」
 
- 
                  - 77 : : 2013/12/28(土) 20:19:10
 ユーク「それに全体的に軽くなったけど、長さもちゃんと残してくれている」
 ミカサ「これくらい軽くなれば、見た目も暑苦しくなくていいと思う」
 ユーク「気に入ったよ、ありがとう!」パァァ
 ミカサ「どういたしまして」
 アニ「それはそうと、髪の毛の掃除しなきゃね」
 ユーク「掃除用具を持って来なきゃ」
 
- 
                  - 78 : : 2013/12/28(土) 20:19:22
 ミカサ「それは、既に用意してある」
 ミカサ「けれど、少し待ってほしい」
 ユーク「...?」
 アニ「何?」
 ミカサ「折角なので、次は私の髪を切ってもらいたい」
 ユーク「え!?一体、誰に?」
 
- 
                  - 79 : : 2013/12/28(土) 20:19:36
 アニ「私には、出来ないよ?」
 ユーク「という事は?」チラ
 ミカサ「ユークに頼みたい」
 ユーク「やっぱり、そうなるの?」
 ミカサ「ええ、その通り」
 ユーク「なんでまた?」
 
- 
                  - 80 : : 2013/12/28(土) 20:19:52
 ミカサ「勿論、根拠もある」
 アニ「それって?」ジッ
 ミカサ「貴方はこれまで、極力自分で毛先を整えたりしてきたと言っていた」
 ミカサ「ので、その腕を信じてみようと思う」
 ユーク「…俺自身、少し不安だよ?」
 ミカサ「貴方を信じる」
 
- 
                  - 81 : : 2013/12/28(土) 20:20:06
 アニ「これは、責任重大だね」
 ユーク「全くだよ」
 ミカサ「それで、頼んでもいいだろうか?」
 ユーク「…わかったよ」
 アニ「私も見ているからさ」
 ミカサ「ありがとう。是非お願いしたい…」
 
- 
                  - 82 : : 2013/12/28(土) 20:20:24
 ガチャ バタン
 ミーナ「あっ!アニ見つけた!!」
 ミカサ「ミーナ」
 アニ「どうかした?」
 ミーナ「アニが物資調達の当番を忘れているから、呼びに来たんだよ」
 アニ「あっ!すっかり忘れていたよ」
 ユーク「あれ?アニの当番は、来週じゃなかったっけ?」
 
- 
                  - 83 : : 2013/12/28(土) 20:20:33
 アニ「アンタには、間違えて伝えちゃったみたいだね」
 ミカサ「それならば、早く行くといい」
 アニ「アンタ達2人で、大丈夫かい?」
 ミカサ「大丈夫、ユークに任せるから」
 ユーク「…行って来たら?」
 アニ「…すまないね」
 
- 
                  - 84 : : 2013/12/28(土) 20:20:44
 ミカサ「いいえ、付き合ってくれて、ありがとう」
 ミーナ「アニ、行くよ?」
 アニ「わかったよ、すまなかったね」
 ミーナ「ううん!今からだからさ!!」
 アニ「それじゃあ、2人とも」フリフリ
 ミーナ「またねぇー!」フリフリ
 
- 
                  - 85 : : 2013/12/28(土) 20:21:04
 ガチャ バタン
 ユーク「2人か…」
 ミカサ「では、お願いする」スチャ
 ユーク「…頑張るよ」チャキン
 ミカサ「気軽に切ってくれればいい」ニコ
 ユーク「どんな感じにすればいいの?」
 ミカサ「全体的に、2cmずつくらい切ってほしい」
 
- 
                  - 86 : : 2013/12/28(土) 20:21:21
 ミカサ「量が多くて大変だけれど、お願い」
 ユーク「量は落とさなくていいの?」
 ミカサ「ええ、あまり髪全体の長さがまばらだと、纏まらなくなるから」
 ユーク「なるほど。これまでのミカサの髪の纏まりは、そこに起因していたのか」
 ミカサ「ふふっ、参考にしてみると良い」
 ユーク「確かに知らなかった事だから、俺にとっては新発見だ!」ピーン
 
- 
                  - 87 : : 2013/12/28(土) 20:21:42
 ミカサ「それでは、お願い」ジッ
 ユーク「…あまり期待しないでね?」
 ミカサ「別に構わない」
 ユーク「失敗しても起こらないでね?」
 ミカサ「不安なのも分かるけれど、集中して?」チラ
 ユーク「…はい」チョキチョキ
 
- 
                  - 88 : : 2013/12/28(土) 20:22:27
 ――――――――
 ユーク「(ミカサの髪は、本当に綺麗だな)」チョキチョキ
 ユーク「(色も漆黒で…俺も黒いけど、それ以上に黒いな…ははっ、意味わかんないな!)」
 ユーク「(…触った印象は、さらさらだ)」チョキチョキ
 ユーク「(いいなぁ…こういう髪質)」
 ユーク「……」チョキチョキ
 ミカサ「ユーク、さっきから静かだけれど、どうかした?」
 
- 
                  - 89 : : 2013/12/28(土) 20:22:53
 ユーク「いや、ミカサの髪質がいいなぁって思っていてね」
 ミカサ「そうだろうか?」
 ユーク「とても羨ましいよ?」チョキチョキ
 ミカサ「ありがとう」
 ユーク「何か手入れで工夫をしているのかい?」
 ミカサ「これといって、何かをしているわけではない」
 
- 
                  - 90 : : 2013/12/28(土) 20:23:05
 ユーク「じゃあ、このさらさらな髪は、君の髪質そのもの?」
 ミカサ「おそらく、そう」
 ユーク「羨ましいね」
 ミカサ「ユークはなぜそんなに、髪への拘《こだわ》りがあるの?」
 ユーク「…わからない」
 ミカサ「どういう事?」
 
- 
                  - 91 : : 2013/12/28(土) 20:23:21
 ユーク「昔から、髪は割と長めだったけど、さっきまで程じゃなかったよ」
 ミカサ「…じゃあ、何かきっかけが?」
 ユーク「あったと思うんだけど…忘れちゃったよ」
 ミカサ「では、なぜそんなに伸ばしていたの?」
 ユーク「…それもわからない」
 ミカサ「……?」
 
- 
                  - 92 : : 2013/12/28(土) 20:23:43
 ユーク「ただ…何となく、その思いに動かされて、伸ばしていたからね」
 ミカサ「そうだったの」
 ユーク「…次は前髪へ行くよ?」
 ミカサ「お願い」
 ユーク「前髪は、顔の印象を決める大事な要素だから、慎重にね」チョキ…チョキ…
 ミカサ「それは、とても良い心掛け」
 
- 
                  - 93 : : 2013/12/28(土) 20:24:00
 ユーク「自分でも調整するときに、細心の注意を払っていたからね」
 ミカサ「ええ、とても上手」
 ユーク「でも、実際に自分で見てみるまでは、わからないよ?」チョキ…チョキ…
 ミカサ「いいえ、きっと大丈夫だと信じているから」
 ミカサ「余計な迷いは必要ない」
 ユーク「…頑張るよ」
 
- 
                  - 94 : : 2013/12/28(土) 20:25:16
 ――――――――
 ユーク「次は、前髪の長さに合わせて、側頭部を切るね?」
 ミカサ「ええ」
 ユーク「…今更なんだけどさ」
 ミカサ「...?」
 ユーク「君はこの暑い中で、どうして長袖シャツを着ているんだい?」
 ミカサ「…どうして、そんな事を聞くの?」
 
- 
                  - 95 : : 2013/12/28(土) 20:25:47
 ユーク「いや、普通気になるでしょ?」
 ミカサ「…セクハラ」ボソリ
 ユーク「…ごめん」シュン
 ミカサ「いいえ、私が意地悪しただけ」クスリ
 ユーク「じゃあ。答えてくれるの?」
 ミカサ「(ユークなら…大丈夫だろう)」
 
- 
                  - 96 : : 2013/12/28(土) 20:26:15
 ユーク「…?」
 ミカサ「ええ、なら脱ごう」
 ユーク「無理しなくてもいいけど?」
 ミカサ「いいえ、貴方はきっと髪を切った時に、服の中へ落ちてしまう事を懸念していた」
 ミカサ「違う?」
 ユーク「…正解」
 
- 
                  - 97 : : 2013/12/28(土) 20:26:40
 ミカサ「ので、脱ぐ」
 ユーク「むこう側、向いているね?」クルッ
 ミカサ「デリカシーがあって、助かる」ヌギヌギ
 ユーク「……」
 ミカサ「ユーク、こっちを見ても構わない」
 ユーク「それじゃあ、再開するね」チャキン
 
- 
                  - 98 : : 2013/12/28(土) 20:26:53
 ミカサ「お願い」
 ユーク「……」チョキチョキ
 ミカサ「……」ジッ
 ユーク「……」チョキチョキ
 ミカサ「……」ジーーッ
 ユーク「(…あれ?)」ピタッ
 
- 
                  - 99 : : 2013/12/28(土) 20:27:11
 ミカサ「…ユーク、どうかしたの?」
 ユーク「…いや?」
 ミカサ「(…気付かれただろうか?)」
 ユーク「ミカサのさ…」
 ミカサ「ええ」
 ユーク「肩の方にある…」
 
- 
                  - 100 : : 2013/12/28(土) 20:27:21
 ミカサ「…ええ」
 ユーク「その…模様の様なものって?」
 ミカサ「(やはり、気付かれてしまった)」
 ユーク「…ミカサ?」
 ミカサ「……」
 ユーク「答えられない事?」
 
- 
                  - 101 : : 2013/12/28(土) 20:27:54
 ミカサ「…その通り」
 ユーク「…じゃあ、聞かないさ」
 ミカサ「ありがとう。そうしておいてほしい」
 ユーク「…エレンにも?」
 ミカサ「ええ、エレンはこの事を知っているけれど、これが何かは、教えていない」
 ユーク「エレンさえも教えていないの?」
 
- 
                  - 102 : : 2013/12/28(土) 20:28:18
 ミカサ「私の故郷の…秘密らしいから」
 ユーク「『らしい』って?」
 ミカサ「実は私も、あまりよく知らないの」
 ユーク「……」
 ミカサ「私の家系が、代々受け継いでいるものらしいけれど」
 ミカサ「その意味を教えてもらう前に、両親が殺されてしまったから」
 
- 
                  - 103 : : 2013/12/28(土) 20:28:29
 ユーク「…ごめん、余計な事を聞いてしまって」シュン
 ミカサ「いいえ、私が勝手に話しただけ」
 ミカサ「ので、貴方は負い目を感じないで?」
 ユーク「…ありがとう」
 ミカサ「この話は、これで終わりにして、続きをお願い」
 ユーク「…はい」チョキチョキ
 
- 
                  - 104 : : 2013/12/28(土) 20:28:45
 ――――――――
 ユーク「はい、終わったよ?」
 ミカサ「どんな感じになっただろうか?」
 ユーク「はい、鏡」サッ
 ミカサ「…おお!いい感じ」
 ユーク「お気に召せば、何よりだよ」ホッ
 ミカサ「とても上手」チラチラ
 
- 
                  - 105 : : 2013/12/28(土) 20:28:59
 ユーク「それじゃあ、片付けをしようか」
 ミカサ「ええ、そうね」
 ユーク「アニ、いつ帰って来るかな?」サッサッ
 ミカサ「ふふっ、早く彼女に会いたいの?」ニヤニヤ
 ユーク「…まぁね」サッサッ
 ミカサ「…素直」サッサッ
 
- 
                  - 106 : : 2013/12/28(土) 20:29:09
 ユーク「…ねぇ、ミカサ」ピタッ
 ミカサ「どうかしたの?」ピタッ
 ユーク「……」
 ミカサ「……」
 ユーク「…ごめん。今はいいや」
 ミカサ「…そう?」
 
- 
                  - 107 : : 2013/12/28(土) 20:29:27
 ユーク「変な雰囲気にして、ごめんね!」ニッ
 ミカサ「それは…別に構わない」
 ユーク「さっ!掃除の続きをしよう」サッサッ
 ミカサ「ええ、わかった」サッサッ
 ユーク「落ちている髪の毛…多いね」
 ミカサ「長いものは、ほとんどは貴方のもの」
 
- 
                  - 108 : : 2013/12/28(土) 20:31:15
 ユーク「それを言うなって!」ハハッ
 ミカサ「ふふっ、そうね」クスリ
 ユーク「それより、ミカサの髪がとても艶々していてさ!」
 ミカサ「貴方は、髪にこだわりを持っているのね」
 ユーク「ミカサの髪がとても羨ましいよ」
 ミカサ「男の子にそう言う事を言われたのは、これが初めて――――」クスス
 
- 
                  - 109 : : 2013/12/28(土) 20:31:59
 Part3おわり
 なんか、おしゃべりであっという間に終わった感じがします
 
- 
                  - 110 : : 2013/12/28(土) 20:33:11
- >>64
 今、無い時間を削って頑張って書いてますよ!
 時間が欲しいです
 もっともっと書きたいものが沢山あるんですよね!!
 
- 
                  - 111 : : 2013/12/29(日) 01:21:16
- いいね!
 
- 
                  - 112 : : 2013/12/29(日) 14:18:56
 ――Part 4――
 ――――夕方 食堂――――
 ユーク「アニ、帰ってこないね」チラチラ
 ミカサ「確かに、買い出しにしては遅いわね」
 ユーク「大丈夫かなぁ」ソワソワ
 ミカサ「アニは強いから、きっと大丈夫」
 ユーク「……」ソワソワ
 ミカサ「ふふっ、ユーク、少しは落ち着いたら?」クスリ
 
- 
                  - 113 : : 2013/12/29(日) 14:19:11
 ガチャ バタン
 ミーナ「たっだいまぁ!」
 アニ「ただいま」クタクタ
 ユーク「アニ!こっちだよ!!」フリフリ
 ミカサ「2人とも、一緒に食べよう」
 ミーナ「私達を待っていてくれたの?」
 アニ「またまた悪いね」
 (『――番外編―― 第7話』参照)
 
- 
                  - 114 : : 2013/12/29(日) 14:19:48
 ユーク「当たり前さ」
 アニ「ありがと。そんな風に思ってくれていて、嬉しいよ」
 ユーク「…お腹空いた?」
 アニ「うん。腹ペコさ」
 ユーク「配膳、取ってきたら?」
 アニ「なんだ。今回は取ってきてくれないのかい?」クスリ
 
- 
                  - 115 : : 2013/12/29(日) 14:20:04
 ユーク「取ってきてほしい?」クスッ
 アニ「お願い」ニコ
 ユーク「じゃあ、少し待っていてね!」スタスタ
 ミカサ「…ユークはアニに甘い」ニヤニヤ
 ミーナ「甘々だね」ニッコリ
 アニ「(そんなあいつが…私は好きなのさ)」ニコ
 
- 
                  - 116 : : 2013/12/29(日) 14:20:19
 スタスタ スタスタ
 ユーク「アニ、お待たせ!」コトン
 アニ「ありがと」ニコ
 ユーク「どういたしまして!」ニカッ
 ユーク「それじゃあ、食べようか!」
 アニ「いただきます」スッ
 ミーナ「いただきまーす!」
 
- 
                  - 117 : : 2013/12/29(日) 14:20:36
 ミカサ「ようやく、いただきます」スッ
 ミーナ「…そういえば、2人とも髪が!」
 ユーク「流石に、気が付くよな」
 ミカサ「ええ。でも私は気に入っている」ニコ
 ユーク「俺も一時はどうなるかと思ったけど、気に入っているよ?」ニコ
 アニ「ユークはミカサの髪を、ちゃんと出来たみたいだね」
 
- 
                  - 118 : : 2013/12/29(日) 14:20:52
 ユーク「あぁ、何とかなるものだな」
 ミカサ「ユークのはさみ使いは、上手だった」
 ユーク「俺自身、意外だったけどね」
 アニ「今まで自分で切っていたんだから、自然と技術が身に付いていたのさ」
 ユーク「そうなのかもね」
 アニ「(私もいつか“また”…ユークに切ってもらおう)」
 
- 
                  - 119 : : 2013/12/29(日) 14:21:24
 ユーク「(実は昔、開拓地時代に、アニの髪の毛を切ってあげたりしていたんだけどね)」
 ユーク「(これを言うと、またミカサの『美味しいおやつ』になっちゃうから)」
 ユーク「(敢えて、言わないでおいたんだよな)」ニヤリ
 ユーク「(…多分、俺が髪を伸ばすきっかけになったのも…その頃だったよな)」
 ユーク「(あの時のアニの髪が…とても綺麗で、憧れていたんだ…だから)」
 ユーク「(俺も髪を伸ばせば、そうなると信じ込んでいて…我ながら子供っぽいよな)」ハハッ
 
- 
                  - 120 : : 2013/12/29(日) 14:21:48
 ――――――――
 ミーナ「ユーク、髪切ってもかっこいいね!」
 ユーク「おっ!ありがとね」ニコ
 アニ「むっ」ムスッ
 ミカサ「(アニ…)」クスリ
 ミーナ「ユークの左眼って、初めて見た気がするよ」
 ユーク「あれ?そんな印象だったの、俺って?」
 
- 
                  - 121 : : 2013/12/29(日) 14:22:00
 ミーナ「うん!だって左眼だけは、隙間から少ししか見えなかったんだもん」
 ユーク「俺からは皆の事を、ちゃんと見えていたんだよ?」
 ミーナ「でも、両目とも見えているのも、やっぱりいいね!」ニコ
 ミカサ「ミーナ、そんな事を言っていると、マルコに言いつけるかもしれない」
 ミーナ「え!?そ、それは止めて!」アセアセ
 ユーク「ははっ、本当に言ったりはしないさ」
 
- 
                  - 122 : : 2013/12/29(日) 14:22:21
 ミカサ「勿論、冗談」ニコ
 ミーナ「はぁ…びっくりしたよぉ」ホッ
 アニ「ユ、ユーク…」ジッ
 ユーク「何?」ニコ
 アニ「か、かっこいいよ…///」ボソリ
 ユーク「(どきりっ!!)」ドキンッ
 
- 
                  - 123 : : 2013/12/29(日) 14:22:32
 アニ「……///」ドキドキ
 ユーク「あ、ありがと、アニ!///」ニコ
 アニ「うん…///」モジモジ
 ミカサ「にやにや~」
 ミーナ「にまにま~」
 アニ「ア、アンタら…」アセアセ
 
- 
                  - 124 : : 2013/12/29(日) 14:22:44
 ユーク「あっ、あそこでエレンがミカサを褒めているよ?(棒)」チラ
 ミカサ「今すぐ行く!!」ピューーッ
 ユーク「(はい、1人目)」
 アニ「ミーナ、マルコがあそこで女の子と話しているけど?」シレッ
 ミーナ「た、大変!行かなきゃ!!」ピューーッ
 アニ「(これで2人とも)」
 
- 
                  - 125 : : 2013/12/29(日) 14:23:08
 ユーク「……」チラ
 アニ「……」チラ
 ユーク「ありがとね、アニ」
 アニ「うん」ニコ
 ユーク「(アニにも褒めて貰えたか…嬉しいな)」
 アニ「(本当にかっこいいよ…ユーク?)」
 
- 
                  - 126 : : 2013/12/29(日) 14:23:27
 エレン! ホメテ! ホメテ!
 ウワ ダキツクナヨ!
 マルコ! ウワキハ ダメ ダカラネ!
 エッ!? ナニカノ カンチガイジャ?
 ユーク「…俺は知らない」ニコ
 アニ「…私も知らないさ」ニコ
 ワーワー ワイワイ
 ギャーギャー ガヤガヤ
 
- 
                  - 127 : : 2013/12/29(日) 14:24:03
 ――――数日後 朝 食堂――――
 ユーク「アニは?」
 ミカサ「まだ来ていないみたい」
 ユーク「起こさなかったの?」
 ミカサ「勿論、起こしたけれど、のそのそと着替えていたので、先に来た」
 ユーク「…まぁ着替え始めたなら、また寝たりはしないだろうね」
 ミカサ「心配?」
 
- 
                  - 128 : : 2013/12/29(日) 14:24:20
 ユーク「少しね」
 ミカサ「そう」
 ユーク「…ミカサ」
 ミカサ「何?」
 ユーク「この前に途切れた話を…してもいいかい?」
 ミカサ「髪の掃除をしていた時の話?」
 
- 
                  - 129 : : 2013/12/29(日) 14:24:46
 ユーク「そうさ」
 ミカサ「…その話とは?」
 ユーク「……」
 ユーク「アニが…キスをしてきたんだ」
 ミカサ「…!!」ピクリ
 ユーク「…勿論、ほっぺにね」
 
- 
                  - 130 : : 2013/12/29(日) 14:25:15
 ミカサ「(それって、あの時の…)」
 ユーク「髪を切る1週間くらい前に、木陰で寝ている時にね」
 ミカサ「あの時、起きていたの?」
 ユーク「『あの時』?」
 ミカサ「あっ、いえ…何でもないの」アセアセ
 ユーク「…まぁ続けるけど、アニが近づいてくる気配で、本当は起きていたんだ」
 
- 
                  - 131 : : 2013/12/29(日) 14:25:44
 ミカサ「寝たふりを…していたの?」
 ユーク「…少しだけ、アニを驚かせようと思っただけなんだ」
 ミカサ「でも反対に、貴方の方が彼女に驚かされる事になった、と?」
 ユーク「…あぁ、驚いたよ」
 ミカサ「それで…貴方は」
 ユーク「ミカサ…」
 
- 
                  - 132 : : 2013/12/29(日) 14:25:54
 ミカサ「...?」
 ユーク「どういう事だと思う?」
 ミカサ「『ど、どういう事』…とは?」
 ユーク「アニに…変化が訪れている」
 ミカサ「気付いていたの?」
 ユーク「今回の事で、ある程度の確証を得たんだ」
 
- 
                  - 133 : : 2013/12/29(日) 14:26:13
 ユーク「(でも、その前にも…今回のきっかけになるような事も…あった)」
 (『――番外編―― 第16話』参照)
 ユーク「ミカサ、君は前に言ったよね?」
 ユーク「『今の俺には、絶対に話せない』事があるって」
 (『――番外編―― 第10話』参照)
 ミカサ「ええ、そうね」
 ユーク「それはまだ…話せないのかい?」
 ミカサ「……」
 
- 
                  - 134 : : 2013/12/29(日) 14:26:41
 ユーク「……」ジーーッ
 ミカサ「…ええ、話せない」
 ユーク「なんでさ?」
 ミカサ「あの時…貴方には、『その時が来るのを待つように』とも言った」
 (『――番外編―― 第10話』参照)
 ユーク「…そうだけどさ」
 ミカサ「アニはきっと…自分の本当の気持ちに…気が付いたのだと思う」
 
- 
                  - 135 : : 2013/12/29(日) 14:27:11
 ユーク「……」
 ミカサ「ので、貴方へキスをした」
 ミカサ「口ではなく、ほっぺにしたのは…きっと貴方への最後の遠慮だったのだと思う」
 ミカサ「(きっとアニは、この前のミーナの会話に…触発されてしまったのだと思う)」
 ミカサ「(でなければ、あのアニが…そんな大胆な行動に出るとは、考えにくい)」
 ミカサ「(しかしアニの想いも、それだけ強くなっているという事でもある)」
 
- 
                  - 136 : : 2013/12/29(日) 14:27:40
 ユーク「俺はこれから…アニとどう接すればいいんだ?」
 ミカサ「アニは…その事を知っているの?」
 ユーク「多分、俺が本当に寝ていたと思っている…と思う」
 ミカサ「そう…」
 ユーク「……」ジーーッ
 ミカサ「…きっと」
 
- 
                  - 137 : : 2013/12/29(日) 14:28:09
 ユーク「ん?」
 ミカサ「きっと…もう少しだから…諦めないで!」
 ユーク「『諦める』って何を?」
 ミカサ「今の貴方は、私に『答え』を求めて、考える事から逃げようとしている」
 ミカサ「私は貴方には…諦めてほしくない!」
 ユーク「ミカサ…」
 
- 
                  - 138 : : 2013/12/29(日) 14:28:28
 ミカサ「アニは自分の力で、その『答え』に辿り着いた」
 ミカサ「その結果が、今回の事なのだと思う」
 ミカサ「だから貴方も、自分で『答え』を探し続けてほしい!!」
 ユーク「…そうか、わかったよ」
 ユーク「『答え』を人に求める、俺が間違っていた」
 ユーク「やってみせるさ!絶対に見つけるから!!」
 
- 
                  - 139 : : 2013/12/29(日) 14:28:57
 ミカサ「うん…頑張って」グスン
 ユーク「…泣かないでよ」
 ミカサ「ごめんなさい。少し感動して…」グシグシ
 ユーク「もうすぐ、アニも来るからさ」
 ミカサ「アニとは…」グシグシ
 ユーク「ん?」
 
- 
                  - 140 : : 2013/12/29(日) 14:29:30
 ミカサ「貴方はこれからも、アニとは今まで通りに接してほしい」
 ユーク「…わかったよ」
 ミカサ「私も『この事』は一切、彼女には言わないから」
 ユーク「ミカサには、助けられてばかりだね」
 ミカサ「いいえ、私もこれが楽しいから」ニコ
 ユーク「…ありがとう」
 
- 
                  - 141 : : 2013/12/29(日) 14:29:53
 ガチャ バタン
 トコトコ
 アニ「おはよう、2人とも」
 ユーク「あぁ!おはよう、アニ」ニカッ
 ミカサ「おはよう」ニコ
 アニ「私は、ここでいいかい?」
 ユーク「あぁ、いつも通り、隣に座りなよ」
 アニ「うん」スチャ
 
- 
                  - 142 : : 2013/12/29(日) 14:30:28
 ミカサ「アニ、良かったわね」ニコニコ
 アニ「…?いつもの事じゃないか」
 ユーク「そっ、『いつも通り』」ニコ
 アニ「アンタ達、どうかしたの?」チラチラ
 ミカサ「いいえ、何にも?」ニコニコ
 ユーク「アニ、食べようか!」
 アニ「そうだね。いただきます」スッ
 
- 
                  - 143 : : 2013/12/29(日) 14:33:46
 ――――――――
 ユーク「(…アニの予想外の行動に対して)」
 ユーク「(きっと俺も…少し焦っていたんだな)」
 ユーク「(人へ答えを乞うなんて、俺らしくなかったよ)」
 ユーク「(さっきミカサは、『もう少しだから、諦めるな』と言った)」
 ユーク「(落ち着いて考えると、俺もそんな気がしてきたよ)」
 ユーク「(『諦めない事』…それはこれまでに、君から教えられてきた事だったね…ミカサ)」
 
- 
                  - 144 : : 2013/12/29(日) 14:34:01
 ユーク「(そして、アニ…君があの時にしてくれたキスが…本物の想いだったとしたら…)」
 ユーク「(俺はもうすぐ…『その答え』に辿り着けるかもしれないからさ)」
 ユーク「(…だからね…だから!)」
 ユーク「(アニ…君を本当に笑顔にさせてあげられる日が…来ると思うんだ!!)」
 ユーク「(その時まで…そして、それからもずっと…)」
 ユーク「(この眼で君の事を…見つめ続けるから――――)」
 進撃の巨人Another ――番外編―― 第17話
 『左眼が見つめる先』
 La Fin.
 
- 
                  - 145 : : 2013/12/29(日) 14:34:21
 【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】
 ――本編――
 【執筆中 進撃の巨人Another 第34話 『駒の数』】
 http://www.ssnote.net/archives/5377
 【執筆中 進撃の巨人Another 第33話 『タイキ』】
 http://www.ssnote.net/archives/5376
 【13/12/24 進撃の巨人Another 第32話 『特質』】
 http://www.ssnote.net/archives/5206
 【13/12/20 進撃の巨人Another 第31話 『敵の敵』】
 http://www.ssnote.net/archives/5204
 【13/12/17 進撃の巨人Another 第30話 『隠す者』】
 http://www.ssnote.net/archives/4699
 【13/12/15 進撃の巨人Another 第29話 『ハツゲン』】
 http://www.ssnote.net/archives/4697
 【13/12/06 進撃の巨人Another 第28話 『キタイ』】
 http://www.ssnote.net/archives/4287
 【13/12/05 進撃の巨人Another 第27話 『夜明け』】
 http://www.ssnote.net/archives/4235
 【13/11/30 進撃の巨人Another 第26話 『蓄積』】
 http://www.ssnote.net/archives/3742
 【13/11/27 進撃の巨人Another 第25話 『帰る先』】
 http://www.ssnote.net/archives/3554
 【13/11/23 進撃の巨人Another 第24話 『隠れる』】
 http://www.ssnote.net/archives/3249
 【13/11/21 進撃の巨人Another 第23話 『行き互い』】
 http://www.ssnote.net/archives/3189
 【13/11/18 進撃の巨人Another 第22話 『次世代』】
 http://www.ssnote.net/archives/2988
 【13/11/15 進撃の巨人Another 第21話 『鍵《ヒント》』】
 http://www.ssnote.net/archives/2740
 
- 
                  - 146 : : 2013/12/29(日) 14:34:34
 【13/11/10 進撃の巨人Another 第20話 『懐古、そして展望』】
 http://www.ssnote.net/archives/2440
 【13/11/08 進撃の巨人Another 第19話 『待つ者』】
 http://www.ssnote.net/archives/2307
 【13/11/06 進撃の巨人Another 第18話 『以心』】
 http://www.ssnote.net/archives/2219
 【13/11/05 進撃の巨人Another 第17話 『志と命』】
 http://www.ssnote.net/archives/2140
 【13/11/04 進撃の巨人Another 第16話 『選ぶ』】
 http://www.ssnote.net/archives/2041
 【13/11/03 進撃の巨人Another 第15話 『悪癖』】
 http://www.ssnote.net/archives/1992
 【13/11/02 進撃の巨人Another 第14話 『クチは...』】
 http://www.ssnote.net/archives/1943
 【13/11/01 進撃の巨人Another 第13話 『ドウキ』】
 http://www.ssnote.net/archives/1886
 【13/10/31 進撃の巨人Another 第12話 『人柄』】
 http://www.ssnote.net/archives/1841
 【13/10/30 進撃の巨人Another 第11話 『危機と嬉々』】
 http://www.ssnote.net/archives/1815
 【13/10/29 進撃の巨人Another 第10話 『見上げる先』】
 http://www.ssnote.net/archives/1748
 【13/10/28 進撃の巨人Another 第9話 『辛辣』】
 http://www.ssnote.net/archives/1702
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
 http://www.ssnote.net/archives/805
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
 http://www.ssnote.net/archives/800
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
 http://www.ssnote.net/archives/796
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
 http://www.ssnote.net/archives/795
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
 http://www.ssnote.net/archives/793
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
 http://www.ssnote.net/archives/792
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
 http://www.ssnote.net/archives/791
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
 http://www.ssnote.net/archives/790
 
- 
                  - 147 : : 2013/12/29(日) 14:35:07
 ――番外編――
 【13/12/25 進撃の巨人Another ――番外編―― 第16話】
 http://www.ssnote.net/archives/5229
 【13/12/14 進撃の巨人Another ――番外編―― 第15話】
 http://www.ssnote.net/archives/4702
 【13/12/10 進撃の巨人Another ――番外編―― 第14話】
 http://www.ssnote.net/archives/4373
 【13/12/04 進撃の巨人Another ――番外編―― 第13話】
 http://www.ssnote.net/archives/3949
 【13/11/30 進撃の巨人Another ――番外編―― 第12話】
 http://www.ssnote.net/archives/3487
 【13/11/24 進撃の巨人Another ――番外編―― 第11話】
 http://www.ssnote.net/archives/3066
 【13/11/17 進撃の巨人Another ――番外編―― 第10話】
 http://www.ssnote.net/archives/2668
 【13/11/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第9話】
 http://www.ssnote.net/archives/2257
 【13/10/27 進撃の巨人Another ――番外編―― 第8話】
 http://www.ssnote.net/archives/1550
 【13/10/24 進撃の巨人Another ――番外編―― 第7話】
 http://www.ssnote.net/archives/1374
 【13/10/15 進撃の巨人Another ――番外編―― 第6話】
 http://www.ssnote.net/archives/1078
 【13/10/14 進撃の巨人Another ――番外編―― 第5話】
 http://www.ssnote.net/archives/1040
 【13/10/13 進撃の巨人Another ――番外編―― 第4話】
 http://www.ssnote.net/archives/941
 【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第3話】
 http://www.ssnote.net/archives/923
 【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第2話】
 http://www.ssnote.net/archives/878
 【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
 http://www.ssnote.net/archives/845
 ――その他――
 【執筆中 進撃の巨人Another ――104期相談所編―― 第2話】
 http://www.ssnote.net/archives/5371
 【13/12/08 進撃の巨人Another ――104期相談所編―― 第1話 ユーク「勉強の方法が分からない?」】
 http://www.ssnote.net/archives/4493
 ――雑談――
 【随時更新中 進撃の巨人Another シリーズ ――思い出(過去コメント)保管所――】
 http://www.ssnote.net/archives/1038
 【随時更新中 進撃の巨人Another シリーズ ――雑談所――】
 http://www.ssnote.net/archives/924
 
- 
                  - 148 : : 2013/12/29(日) 14:36:46
 16話がとても長かったので、感覚が麻痺しますが、今回はいつもくらいの長さでした
 さて、頑張って本編2話分を年越し前に完成させます!!
 相談所は、もうしばらく待ってね!
 
- 
                  - 149 : : 2013/12/29(日) 15:48:14
- わかった
 
- 
                  - 150 : : 2013/12/29(日) 19:06:26
- >>110
 急かしてしまったようで申し訳ない・・・・!
 
- 
                  - 151 : : 2014/01/23(木) 20:18:15
- てすと
 
- 
                  - 152 : : 2020/10/10(土) 22:56:01
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
 http://www.ssnote.net/archives/80410
 恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
 http://www.ssnote.net/archives/86931
 害悪ユーザーカグラ
 http://www.ssnote.net/archives/78041
 害悪ユーザースルメ わたあめ
 http://www.ssnote.net/archives/78042
 害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
 http://www.ssnote.net/archives/80906
 害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
 http://www.ssnote.net/archives/81672
 害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
 http://www.ssnote.net/archives/81774
 害悪ユーザー筋力
 http://www.ssnote.net/archives/84057
 害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
 http://www.ssnote.net/archives/85091
 害悪ユーザー空山
 http://www.ssnote.net/archives/81038
 【キャロル様教団】
 http://www.ssnote.net/archives/86972
 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
 http://www.ssnote.net/archives/86986
 http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=53
 
- 
                  - 153 : : 2020/10/10(土) 22:56:47
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
 http://www.ssnote.net/archives/80410
 恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
 http://www.ssnote.net/archives/86931
 害悪ユーザーカグラ
 http://www.ssnote.net/archives/78041
 害悪ユーザースルメ わたあめ
 http://www.ssnote.net/archives/78042
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 害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
 http://www.ssnote.net/archives/85091
 害悪ユーザー空山
 http://www.ssnote.net/archives/81038
 【キャロル様教団】
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 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
 http://www.ssnote.net/archives/86986
 http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=53
 http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=56
 
- 
                  - 154 : : 2020/10/26(月) 14:12:26
- http://www.ssnote.net/users/homo 
 ↑害悪登録ユーザー・提督のアカウント⚠️
 http://www.ssnote.net/groups/2536/archives/8
 ↑⚠️神威団・恋中騒動⚠️
 ⚠️提督とみかぱん謝罪⚠️
 ⚠️害悪登録ユーザー提督・にゃる・墓場⚠️
 ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
 10 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:30:50 このユーザーのレスのみ表示する
 みかぱん氏に代わり私が謝罪させていただきます
 今回は誠にすみませんでした。
 13 : 提督 : 2018/02/02(金) 13:59:46 このユーザーのレスのみ表示する
 >>12
 みかぱん氏がしくんだことに対しての謝罪でしたので
 現在みかぱん氏は謹慎中であり、代わりに謝罪をさせていただきました
 私自身の謝罪を忘れていました。すいません
 改めまして、今回は多大なるご迷惑をおかけし、誠にすみませんでした。
 今回の事に対し、カムイ団を解散したのも貴方への謝罪を含めてです
 あなたの心に深い傷を負わせてしまった事、本当にすみませんでした
 SS活動、頑張ってください。応援できるという立場ではございませんが、貴方のSSを陰ながら応援しています
 本当に今回はすみませんでした。
 ⚠️提督のサブ垢・墓場⚠️
 http://www.ssnote.net/users/taiyouakiyosi
 ⚠️害悪グループ・神威団メンバー主犯格⚠️
 56 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:53:40 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ごめんなさい。
 58 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:54:10 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ずっとここ見てました。
 怖くて怖くてたまらないんです。
 61 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:55:00 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 今までにしたことは謝りますし、近々このサイトからも消える予定なんです。
 お願いです、やめてください。
 65 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:56:26 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 元はといえば私の責任なんです。
 お願いです、許してください
 67 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 アカウントは消します。サブ垢もです。
 もう金輪際このサイトには関わりませんし、貴方に対しても何もいたしません。
 どうかお許しください…
 68 : 墓場 : 2018/12/01(土) 23:57:42 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 これは嘘じゃないです。
 本当にお願いします…
 79 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:01:54 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 ホントにやめてください…お願いします…
 85 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:04:18 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 それに関しては本当に申し訳ありません。
 若気の至りで、謎の万能感がそのころにはあったんです。
 お願いですから今回だけはお慈悲をください
 89 : 墓場 : 2018/12/02(日) 00:05:34 このユーザーのレスのみ表示するこの書き込みをブックマークする
 もう二度としませんから…
 お願いです、許してください…
 5 : 墓場 : 2018/12/02(日) 10:28:43 このユーザーのレスのみ表示する
 ストレス発散とは言え、他ユーザーを巻き込みストレス発散に利用したこと、それに加えて荒らしをしてしまったこと、皆様にご迷惑をおかけししたことを謝罪します。
 本当に申し訳ございませんでした。
 元はと言えば、私が方々に火種を撒き散らしたのが原因であり、自制の効かない状態であったのは否定できません。
 私としましては、今後このようなことがないようにアカウントを消し、そのままこのnoteを去ろうと思います。
 今までご迷惑をおかけした皆様、改めまして誠に申し訳ございませんでした。
 
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