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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

シンダンガンロンパ7 絶望対希望

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  1. 1 : : 2021/04/25(日) 09:12:34
    ・オリロンパです。
    ・更新はクソ遅いです。
    ・文章力はありません。
    ・n番煎じ注意。
    ・荒らしやアンチコメはやめてね。
    ・これ単体でも楽しんでいただけると思いますが、基本的には『最原探偵事務所シリーズ リメイク版』に繋がる内容となっておりますことご了承ください
    ・諸々OKな人のみそのまま読み進めてください。


    この物語はフィクションです、実際する人物及び団体とは一切関係ありません。
  2. 2 : : 2021/04/25(日) 14:46:32
    1945年4月某日


    「…はぁ、はぁ、…てめーら無事か?」


    「無事なように、見える?」


    「…どうする?外は敵だらけだよ」


    「このままだと全滅しゃうね…」


    「ふざけんな、こんな所で死んでたまるかよ…!」


    「…?どうしたの?」


    「…おれが囮になる、おまえらはその隙に逃げろ」


    「「「っ!!!」」」


    「…おまえらはおれの大事な仲間だ、死なせる訳には…」


    「…はっ、なに一人で格好つけてんだよ。」


    「私達は一心同体、死ぬときは一緒だよ」


    「…うん、最後まで付き合う」


    「…そっか、悪い…」


    『ドゴォォォォン』


    「…ちっ、ここまでか…」


    「おれが合図する、みんなはそれに合わせて…」


    「あぁ、特攻だ。」


    「アイツらに、超學堂級の力、見せてやろうよ!」


    「…そうだな」


    「…みんな!臨戦態勢を取れ!三、二、一、いくぞ!」


    「「「「「「おー!」」」」」」

  3. 3 : : 2021/04/25(日) 15:22:44



    【Prologue:ようこそ絶望戦争】



    そして、現在

    おれの名前は如月勇輝(キサラギ ユウキ)、今はまだ普通の高校生だ。


    如月「…募集、今日までだったよな」


    一週間前、ネットである募集がかけられた。全国から色んな高校生を集め、希望ヶ峰学園に入学できるように授業だかなんだかやってくれるらしい。


    如月「ようやく爺ちゃんや姉ちゃんから了承してもらったってのに間に合わなかったら意味ねーからな。」


    そうして、おれはこの募集に応募した。


    如月「…え?」


    その瞬間、おれが当選した事を知らせるメッセージが入った。


    如月(…これって、すぐ分かるもんなのか?)


    如月「まさか、詐欺だったりして…そんなわけねーか」


    如月(えーっと?詳細は…?)


    如月「って、明日からじゃねーか?!」


    急いで支度をしなければ間に合わないかもしれない、というか絶対間に合わない。なんて言ったってここはど田舎で、教室は大都会にある。今日中に家を発たなければ


    如月「…あー、くそ。爺ちゃんは今仕事だし姉ちゃんも部活だ…せめて書き置きだけでもしていこう!」


    支度を終わらせ、書き置きを残したおれは早速家を出る事にした。


    如月「…なんか家出するみてーだな。まぁ、なんとかなるだろ。」


    如月「つーわけで、いってきまーす!」


    翌日、無事目的地に着いたおれは姉に連絡し、名前が呼ばれるのを待った。





    ………


    ……………


    ………………………………………………………………………………………………………………………………………………


    如月「…あれ、ここは一体…」


    気がつくと、おれは見知らぬ島に立っていたのだった。


  4. 4 : : 2021/04/25(日) 21:37:07
    ???「いいぞ……どんどん、書き続けろ……俺の目的が達成するまでは……ふぁーふぁふぁふぁ」
    ???「親父ぃ……何やってる…」
    ???「お、お前」
    ???「ヘァ!!」
    ???「door!?」
    ???「すいません…おやじぃがこんなことして……さとりーさん……期待してます……」
    ???「お、俺も期待してる……ぞ」ガクッ
  5. 5 : : 2021/04/26(月) 09:52:40
    >>4 ありがとうございます


    集められた高校生は数万人を超えていた。


    如月「スッゲー数…一体どうなってんだ?」


    「あ、あの…ごめんなさい」


    如月「…え?」


    「君って、さっき私を助けてくれた人?」


    如月(…さっき?)


    そういえば、会場に向かう前に不良に絡まれてる女の子を颯爽と助けた気が…


    如月「もしかして、さっき絡まれてた…?」


    「うん!さっきは助けてくれてどうもありがとうね。お礼したかったけどすぐ行っちゃったから…」


    如月「あ、あぁ…思ったより冷静なんだな……別に、今じゃなくて良くね?」


    「…まぁ、うん。たしかに訳わかんない状況だけど、こんだけ人がいるんだもん…せっかく見つけたんだし見失う前にって思って…」


    如月「そっか…あ、おれの名前は如月勇輝!よろしくな」


    「うん、私の名前は音無こころ(オトナシ ココロ)、よろしくね。」


    音無「それより、勇輝くんは首についてるコレ、なんだか分かる?」


    音無は自分の首元を指差しながら言い、おれはそこで初めて自分の首に何か取り付けられてる事に気付いた。


    如月「あれ、なんだこれ…」


    音無「…私、今のシチュエーションとそっくりな漫画見たことあるの。首に爆弾が取り付けられた子供たちが島で殺し合いをするって…もしかしてさ」


    如月「…」


    『ピンポンパンポーン』


    「「!!??」」


    『オマエラ、中央広場にお集まりください。繰り返す、オマエラ、中央広場にお集まりください』


    如月「…中央広場…?」


    音無「…ね、ねぇ」


    如月「…嫌な予感がするけど、とにかく行ってみよう。」


    如月(………一応、念のため木の棒くらい持って行くか)


    そうして、おれはそこら辺に落ちていたちょうど良い感じの棒を手に持ち、音無を連れ看板に従いながら中央広場に向かった。
  6. 6 : : 2021/04/26(月) 09:52:56
    『オマエラには、この島でコロシアイをして貰います。』


    『最後の一人になるまで殺し合う、バトルロワイヤル的サバイバルデスゲーム、それが今回行われるコロシアイです。』


    『外への連絡はご自由に、電波が届く保証はないけどね。』


    『勝手に島の外に出ようとしたり妙な真似をすれば皆さんがつけてる首輪がドカンと爆発しますのでご注意ください』


    『殺し方は問いません。一人で殺すも良し集団で殺すも良し、不意討ち闇討ち騙し討ち、撲殺刺殺斬殺銃殺射殺殴殺轢殺溺殺焼殺毒殺感電殺絞殺圧殺暗殺惨殺虐殺、特にルールによる縛りはございません、どうぞお好きに殺し合ってください』


    中央広場に現れたモノクマはそれだけ言い残すと一目散に去っていった。


    音無「…ど、どうしよう…電話、繋がらないよ…!」


    如月「…一応連絡先を交換しておこう、この島の中なら繋がるだろ」


    音無「あ、うん…そうだね」


    如月「…ん?なんだ、このアプリ…」


    音無「私も、身に覚えがないアプリが入って…?!」


    よく見ると、それはモノクマの顔がアイコンになっているようだった。


    如月「…なるほど、これに色々注意事項が…」


    音無「ここの地図も書いてあるみたいだよ」


    如月「だな」


    音無「…ねぇ、これからどうしよう」


    如月「…」


    「ふ、ふざけんな!誰がこんなのやるかよ!」


    如月「…え?」


    声のする方へ振り返ると、そこには男が自分の首輪を外そうとする姿があった


    「は、この首輪さえ外れれば爆発の心配なんねねーんだよ…!」


    如月「な、おい!その人止めてくれ!」


    「え…?」


    「な、なんで…?」


    「い、嫌だ…こんなの、絶対…」


    音無「ダメだよ、みんは今は自分の事で手一杯だ…」


    如月「クッソ…」


    結局、おれたちは間に合う事はなく…


    「大丈夫ですよ」


    如月「…!?」
  7. 7 : : 2021/04/26(月) 09:53:07
    「やめた方が良いですよ。」


    「な、え?」


    「恐らく、ソレはモノクマが言ってた『妙な事』に該当する筈です。一度冷静になってください」


    「ーっ」


    如月「…なぁ、あんた…」


    「…ぼくの名前は、櫻井天(サクライ ソラ)…よろしく。」


    櫻井「にしても、こんな状況で人の心配できるなんて、随分と余裕なんだね」


    如月「…は?」


    櫻井「別に。それでは失礼します」


    そう言い残すと櫻井は去っていってしまった。


    音無「…あれ、この人…さっき絡んできた」


    「…っ、てめーら!?」


    如月「なんだおまえかよ…別に助けなくて良かったな」


    「はぁ!?」


    音無「まぁまぁ…私の名前は音無こころで、この人は如月勇輝。君は?」


    「…剣城辰也(ツルギ タツヤ)だよ。」


    音無「そっか…じゃあ剣城くん、しばらく一緒に」


    剣城「お断りだ!どうせ裏切るつもりなんだろう?」


    音無「っ、そんなこと…!」


    剣城「どうだかな。結局てめーらは赤の他人だ、信用できる訳ねーだろ」


    如月「まぁ、おまえがそういうなら好きにしろよ。」


    音無「ちょ、勇輝くん…!」


    如月「ただ、本当に生き残りたいんならおれらを利用するぐらいしろよな。少なくとも、今おまえが助かったのはその赤の他人のおかげだぞ」


    剣城「…ッ!」


    如月「…おまえらも!生き残りたいならいつまでもぼーっと突っ立ってんじゃねーぞ!!」


    おれは、広場にまだ残ってるその他大勢に向けて声を上げた。


    如月「ここで絶望に屈してみろ!それこそあっという間に殺されちまうぞ!!死ぬのが嫌ならさっさと自分の意思で行動しやがれってんだよ!!」


    すると、広場にいた人はみな顔を上げて各々行動に移し始めたのだった。


    音無「…すごい、演説の才能あるんだね。カッコよかったよ」


    如月「へへっ、やっぱりそう思うか?」


    剣城「…確かにてめーの言う通り…かもな」


    如月「…別に、今すぐじゃなくても良いよ。ぶっちゃけ今のでかなり目立っちまったからな…」


    音無「もし、今度また会えたらその時は一緒に行こうね。」


    如月「それまで死なねーよう気をつけるんだな」


    剣城「あぁ、てめーもな」


    そうして、おれたちはその場を後にした。
  8. 8 : : 2021/04/28(水) 22:44:58
    あのーこれって日向創はでますか?
  9. 9 : : 2021/05/01(土) 14:12:03
    >>8 名前は出るかもですが、本人は出ません


    音無「…ねぇ、勇輝くん…これからどうするの?」


    如月「…そうだなぁ…助けを待つにしてもいつになるかわかんねーし、ひとまず拠点でも探そうか…」


    音無「…拠点?」


    如月「…モノクマから説明があった後、半数は茫然自失だったけど残りはさっさと行動し始めてた…そいつらも多分拠点を探してるんじゃねーかな。その方が安全を確保しやすいからな」


    音無「そっか、自分達の身を守る為に…」


    如月「それに、武器も用意されてるだろうしな」


    音無「…えっ?」


    如月「…拠点となり得る場所に置いてあるかは知らねーけど、少なくともこの島の何処かに武器が置いてあるはずなんだ。だって、向こうも素手でコロシアイさせるつもりねーだろ」


    音無「それもそうかも知れないけど、いきなり武器を使えって言われても…」


    如月「…静かに、誰かいる」


    音無「…ッ!」


    耳を澄まし、精神を集中させる。


    音無「…あ、あの、何処?何処に誰が居るの?ねぇ、ねえってば、」


    如月「…いた」


    現れた影は音無の元へ一直線に跳び、その命を摘み取ろうと腕を伸ばして来た。


    音無「…えっ?」


    しかし、そいつの手が音無に届くことはなかった。


    「ガッ…!?」


    おれは、手に持っていた木の棒でそいつが接近した瞬間に上へと打ち上げたのだった。


    打ち上げられたそいつは木の棒を掴み体を捻らせ、体勢を崩したおれの首めがけて強烈な蹴りを食らわせた。


    音無「勇輝くん!?」


    如月「ッッ!下がれ音無!」


    「へぇ、あそこから受け身とるとはやるじゃねえか。」


    如月「…おまえ、誰だ」


    「…俺か?俺の名前は降魔赫李(ゴウマ アカリ)、以後よろしく」


    そう名乗ると、降魔は隠し持った長ドスをこちらに向けて来た。


    如月「ッ!くそ、もう得物見つけてんのかよ…」


    降魔「いや、これは自前だ。どうやら手荷物には一切触れてないらしい」


    如月「んだよそれ、ちょっとずるいんじゃねーのか…!」


    「おい、何を遊んでる」


    音無「…誰!?」


    「…はぁ、答える義理が」


    降魔「この子の名前は神薙ロゼ(カンナギ ロゼ)、よろしくしてやってくれよ」


    神薙「…おい」


    降魔「いいだろ?コイツらとは長い付き合いになりそうだ」


    神薙「…ったく、勝手にしろ」


    降魔「…えーっと、勇輝っつったっけ?オメーらも拠点探してんだろ?」


    如月「…あぁ、それがどうかしたか?」


    降魔「折角巡り合ったんだ、しばらくご一緒しねーか?戦力は多いに越した事ねーからな」
  10. 10 : : 2021/05/01(土) 14:14:13
    如月「…は?」


    降魔「ほら、生存確率を上げる為だよ。どうせオメーも最後までやるつもりねーんだろ?」


    如月「…まぁ、確かにそうだけど…」 


    如月(まさか同じ事考えてる奴がいたなんて…)


    降魔「あ、もしかして信用できねーか?まぁ、そりゃあいきなり殺しにかかってくるやつ信用ならねーかも知れねーけど、今のは腕試しっつーか…」


    音無「いや、その…神薙さんはいいの?」


    神薙「別に、貴様らの好きにすればいい」


    如月「…分かった、これからよろしく頼むよ」


    降魔「あぁ、こちらこそ」


    そう言って、おれ達は握手を交わそうとしたその瞬間


    「きゃああああああ!!!」


    降魔「…ッ!」


    音無「誰かの悲鳴…?!」


    神薙「まさか…」


    如月「こっちだ…!」


    駆けつけるとそこには小柄な女子が男三人に命を狙われていた。


    降魔「早く助けるぞ!」


    如月「あぁ!」


    そいつらは、どうやら戦いは素人だったようで思いの外簡単に追い払う事が出来た。まぁ、男三人で女一人狙うぐらいだから当然なのかも知れないが


    如月「…おい、大丈夫」


    「近寄らないで!」


    如月「…っ」


    「どうせあんたらもさっきの奴らみたいに助けるフリして襲ってくるんでしょ!?」


    降魔「んな事しねーよ。まぁ信用ならねーってんならオレ達は消えるが…」


    音無「一人でいたら危ないよ、一緒に行こう?ほら、大丈夫だからさ」


    「…あんた、名前は?」


    音無「音無こころ、だよ」


    「そっか…あたしの名前は王一花(ワン・イーファ)、あんたの事だけは信用してあげる。」


    音無「ありがとう、よろしくね」


    王「…うん、よろしく」
  11. 11 : : 2021/05/03(月) 09:23:52
    おれたちはしばらく拠点となり得る場所を探したが、使えそうな場所が驚くほど見つからなかった…。


    降魔「…くそ、何処もかしこも既に誰かが陣取ってやがる…!」


    神薙「貴様が遊んでるからだ」


    降魔「はいはい、悪かったよ」


    王「…ねぇ、まだー?もう疲れたんだけど…」


    如月「…多分、そろそろ見つかるだろうからもう少し」


    王「あんたには聞いてない!!」


    如月「…そーですか」


    音無「あ、あそこは?誰もいないんじゃない…?」


    音無が指した先には小さめの洞穴があった。


    降魔「…確かに周りには誰もいなさそうだな」


    如月「………」


    神薙「…どうかしたか?」


    如月「…いや、なんか気配が…」


    王「気の所為でしょ、やっとこれで休めるー!」


    音無「あ、待って一花ちゃん…!」


    そう言って二人は洞穴へ向かった。


    如月(確かに気の所為か、周りは木だけで人影は何処にも見当たらないし…木?)


    如月「まさか…!」


    見上げると、そこには木の天辺からこちらを見下ろす影があった。


    降魔「…?上に何か……ッ!?」


    如月「危ない!!」


    音無「…ッ、一花ちゃん…!」


    王「…えっ?」


    そいつはそのまま一直線に下へ降りた。目の前に突然現れた影に驚いた王はそのまま気を失ってしまい、そいつは王を人質にしてきたのだった。


    「テメェら、一体何もンだァ?」


    如月「…おれは如月勇輝、そしてこいつらはおれの仲間だ。おまえこそ誰だ、要件は?」


    「仲間ァ?意味が分かンねェなァ、ンなもン作ッてどうしようッてンだ?どうせ生き残れるのは一人だけなんだろォがよォ」


    降魔「…しばらくの間行動を共にしてるだけだ、それに俺達は最後までコロシアイするつもりはねぇ」


    音無「ねぇ、早くその子を離してよ!」 


    如月「お、落ち着けって…!」


    神薙「…別に、殺しても構わんぞ」


    降魔「ちょっ…!?」


    「…ッ!」


    神薙「ただし、その時は貴様の首が落ちるだけだ。まさかとは思うが、そいつを殺した後我々4人を相手に生き残るとは思ってないだろう?」


    「…あァ、分かッたよ。確かにテメェの言う通りだからなァ」


    そう言って奴は王を解放した。


    音無「…っ、一花ちゃん!」


    王「んっ…あ、あれ…?こころ…?」


    神薙「…貴様が話の通じる男で助かったぞ、炎鷹寺迦楼羅(エンオウジ カルラ)


    炎鷹寺「…なァンでオレの名前を知ッてやがる?」


    神薙「どうやら、このアプリで相手の首輪を読み込むとその名前がわかるらしい。知らなかったのか?」


    如月「え、マジ?」


    炎鷹寺「…成る程なァ、そう言う事かよォ」


    降魔「どうだ、オメーも一緒に来るか?徒党を組んだ方が生き残る可能性は高いぞ」


    炎鷹寺「…いいだろォ、その提案に乗ッてやる。だがもし裏切れば…その時は覚悟しやがれ」


    降魔「あぁ、肝に銘じておくさ」


    そうやって、おれたちは新しい仲間と拠点を手に入れた。
  12. 12 : : 2021/06/19(土) 09:30:36
    降魔『拠点も手に入った事だしまずは食料を調達するか。』


    神薙『あと、武器になりそうな物だな。のんびりしてると他の連中に取られてしまう』


    降魔『まぁ、そんな訳で頼むわ。俺達二人はここで見張りしてるからよ』


    炎鷹寺を仲間にした後、降魔と神薙はそう言っておれ達に辺りを探し回るよう指示して来た。


    如月「で、その武器や食料って何処に置いてあるんだよ?」


    音無「さぁ…?とりあえず虱潰しに調べていくしか…」


    炎鷹寺「クソが、アイツら面倒事押し付けやがッて…絶対許さねェ。」


    王「ぐちぐち五月蝿い。あんたの分け前なしにするよ」


    炎鷹寺「あァ?」


    王「何よ」


    音無「もう!二人とも喧嘩しないの。今は仲間なんだから」


    炎鷹寺「はッ、どォせ少しの間だけだろォがよ。時が来たら真ッ先にテメェら全員皆殺しにしてやるよ」


    王「やれるもんならやってみろっての。あたし根に持つタイプだから、さっきのまだ許してないんだからね?もしそうなった時、意地でもあんたを道連れにするから」


    如月「似た者同士…おまえら実は気が合うんじゃねーか?」


    王「ふざけないで!誰がこんな奴と…!はぁ!?」
    炎鷹寺「ふざけンな!誰がコイツと…!あァ?!」


    音無「…息ぴったり」


    炎鷹寺「真似すンじゃねェよ!」


    王「そっちが真似してんでしょうが!」


    如月「…もう放っとこうぜ、めんどくさくなって来た。」


    音無「うーん、絶対仲良く出来ると思うんだけどなぁ…」
  13. 13 : : 2021/06/19(土) 10:37:33
    それから暫く辺りを探し回ったおれ達は無事ある程度の武器や食料を手に入れる事が出来た。


    如月「さて、そろそろ戻るか…」


    音無「うん、そうだね…って、あれ?」


    王「どうかしたの?」


    音無「いや…あの子、あんな所で何してるんだろうって…」


    そこにはただならぬ気配を帯びた白髪の少女がじっとこちらを見ながら立っていた。


    如月「…なぁ、音無…あいつの名前分かるか?」


    音無「あ、ちょっと待ってね…えーっと、あの子の名前は黒斬白愛(クロギリ ハクア)だよ。」


    炎鷹寺「おいテメェ、一体に何の用だァ?」


    黒斬「それ、何処にあったの」


    炎鷹寺「あァン?」


    黒斬「その武器と食料、何処で見つけたのって聞いた」


    如月「何処って、その辺で見つけたけど…たぶんもう無いぞ?」


    黒斬「…そう」


    すると、黒斬はすうっと目を閉じると、空気を一変させてこう言い放った。


    黒斬「じゃあ、置いてって」


    如月「…ッ!」


    いつの間にか目の前まで接近していた黒斬に驚き、おれは咄嗟に鉄パイプを構えた…が


    如月(う、動かない…!?なんで…)


    目を凝らすと、鉄パイプにはワイヤーのようなものが巻き付いていた。そのワイヤーは右後ろの木を迂回して黒斬の左手に通じていた。


    如月「やべっ…!」


    黒斬は左手をさらに後ろへ引き、鉄パイプはおれの手元から離れていった。相手はそのままもう片方の手でナイフを持ち、首を切り落とそうと腕を振り下ろした瞬間


    炎鷹寺「…シィッ!」


    黒斬「…ッ!?」


    その瞬間、おれの前に出た炎鷹寺が鋭い蹴りを黒斬の顔面に食らわし、相手は後ろに吹き飛んでいった。


    炎鷹寺「雑魚が、何いきなり殺されそうになッてンだッ!あァ?!」


    如月「…悪い、助かった」


    音無「よ、良かったぁ…私、殺されちゃうのかと…」


    炎鷹寺「おい、気ィ付けろ…どうせ効いてねェ。」


    王「え、なんでよ…あれだけ吹っ飛んだら…」


    炎鷹寺「感触が全然しなかッた、見事に受け身取られたンだよ。オマケにこれだ」


    よく見ると炎鷹寺の脚はナイフによる創傷で血だらけになっていた。


    炎鷹寺「あのヤロォ、躱すついでにカウンター決めて来やがッた…只者じゃねェぞ」


    如月「…みたいだな」


    そうこうしているうちに、黒斬はその場に起き上がった。


    「いつまで待たせるつもりだ?白愛」


    「「「「「!?」」」」」


    気付くとそこには白髪の、黒斬によく似た雰囲気の男が立っていた。


    炎鷹寺「チッ、新手かァ?」


    如月「名前は…?」


    音無「…黒斬黎矢(クロギリ レイヤ)…あの子の兄妹みたい」


    王「ねぇ、これってピンチなんじゃ…」


    黎矢「早く戻れ、ボスが待ってる」


    黒斬「…でも」


    黎矢「いいから早く戻れ、命令だ」


    黒斬「…分かった」


    黎矢「…命拾いしたな、まぁせいぜい余生を愉しむといい。どの道貴様らは死ぬのだからな」


    そう言い残し二人は去っていった。


    如月「…はぁーあ、危なかった…おれ達も急いで戻ろう」


    音無「…そうだね…なんかどっと疲れちゃった」
  14. 14 : : 2021/06/19(土) 11:36:08
    炎鷹寺「おい、別に何ともねェッつッてンだろォが!…ッ痛?!」


    王「はぁ…痛がってるじゃんか。大人しくして、治療してあげるから。」


    炎鷹寺「だァーかァーらァー!必要ねェッつッてンだろォが!」


    王「放っとくと死ぬよ。なんか毒塗ってたみたいだし」


    炎鷹寺「…ッ!」


    神薙「成る程、そんな事があったのか…」


    降魔「まぁ、全員無事で良かったじゃねーか。いや無事じゃねーか」


    神薙「ふむ、しかし…実際に会ったのは好都合、か…」


    音無「…え、なんで?」


    降魔「別に俺達も何もしなかった訳じゃねーさ。いや、俺は見張りしてただけなんだが…」


    神薙「私は島中を回って情報収集をしていたんだ、そして強敵となり得る人間を調べた…と言う訳だ。」


    如月「…じゃあ、もしかして最初に会った時ってその最中だったのか?流石に短時間では無理だろ?」


    神薙「あぁ、その通りだ。それで内容についてだが、一人目は貴様らが遭遇した黒斬黎矢と黒斬白愛を率いる血濡幽魔(チヌレ ユウマ)だ。武器は銃を使うようで、調べた限りだとその二人より遥かに強い。更には黒斬らと同等、またはそれ以上の戦闘力を持つ者をあと5人、配下に引き入れている。」


    如月「…あのレベル以上が、少なくとも7人同じ陣営にいるって訳か…」


    神薙「そういう事になる。二人目は煌焔獅(ファン・イェンシー)、こいつは相当な武術家だ。素手での戦闘力は勿論、一通りの武器を人並み以上に扱える。」


    王「!」


    炎鷹寺「…あァ?どうかしたのか?」


    王「…別に」


    神薙「…三人目、無頭輪廻(ムトウ リンネ)。詳細は省くが、昔から顔見知りでな…こいつの強さはよく知っている。一人ではあるが、油断ならない相手だ。武器はその場にあるものをなんでも使う」


    炎鷹寺「へェ、面白そうじゃねェか…!」


    神薙「四人目は瑠葵雄・E・ブルーローゼン(ルキオ・イー・ブルーローゼン)、五人目は大仏蓮花(オサラギ レンカ)、六人目は深作玄路(フカサク ゲンジ)だ。この三人はこれと言って特出した才能はないが、非常に高い潜在能力があると見た。故に注意が必要と感じた。因みに如月勇輝、貴様も同様の理由でマークしていた」


    如月「…そうだったのか」


    神薙「そして七人目…神咲千鶴(カムサキ チヅル)。正直こいつは得体が知れない、はっきり言って危険…あまり戦いたくない相手だ。」


    音無「神薙さんがそこまで言うなんて…」


    降魔「あぁ、こんなのは滅多にないんだが…こいつは相当だぞ。」


    神薙「調べたデータは全員のスマホに送っておく。他にも何人か要注意人物を纏めてあるので、それぞれ目を通しておくように。」


    音無「うん、分かった。」


    降魔「さて、飯も食ったし今日は疲れただろ?見張りは俺に任せてゆっくり休むと良いさ」


    如月「あぁ、そうさせて貰うよ…」


    そのまま俺達は用意してくれていた寝床に入り、眠りについた。
  15. 15 : : 2021/06/28(月) 08:47:47
    >>9以降、赤崎降魔の名前を降魔赫李に変更しました


    黎矢「…ボス、ただいま戻りました」


    血濡「…遅えよ鈍間、お陰で(オモチャ)を早速、五つも(こわ)しちまったろうが」


    黒斬「…ごめんなさい」


    血濡「…相変わらず表情一つ崩さねえよな?本当に謝罪する気はあるのか?」


    黒斬「…」


    血濡「はぁ、それで?遅刻分に見合う土産はあるんだろうな?」




    煌「…へぇ、あの臆病者がここに?」


    「どうなさいますか?陛下」


    煌「そうだなぁ、しばらく見張っといてよ。殺されたら嫌だからさ」


    「承知致しました。」


    煌「…十年ぶりか…また昔みたいに遊べるね、姉さん」




    無頭「…何か用?」


    「…そう身構えないで、挨拶しに来ただけだよ。まさか君まで来ていたなんて…」


    無頭「オマエこそなんで来たの?ろくに戦えないくせに」


    「…だって、赫李が…それにロゼも」


    無頭「…そうだろうと思ったけど…なら大人しく隠れてろよ。じゃないと死ぬよ?ここにはオレより強い奴たくさん居るみたいだし…」




    神咲「うぷぷ…ここまでは順調そのもの…いやあ、楽しくなって来たねえ。キミ達もそう思うだろう?」


    「私は哀しいです…誰一人生き残れはしない、みんな死んでしまうのですから。」


    「そうかぁ?オレは喜ばしいと思うぜぇ、有象無象の無能(ゴミ)がいなくなるんだからさぁ!」


    「煩いな、少し黙れ。俺は怒ってるんだ…この腐った現状に」


    神咲「はぁーあ、相変わらずだねえ…そんなんじゃ人生退屈だろうに。」


    神咲「さぁ、夜になるよ。今日はもう休もうか?明日からもっと忙しくなるからねえ。精一杯このコロシアイ無人島生活を盛り上げようじゃないか!」




    櫻井「ただいま、戻ったよ魔夜さん」


    「えぇ、おかえり天。それで、どうだったかしら?」


    櫻井「大丈夫、言われた通りのものはある程度揃えたよ」


    「ふぅん、相変わらず優秀ね…ちょっとつまらないわ。もし揃えられなかったら目一杯詰ってあげようと思ったのに」


    櫻井「前にも言ったけど、ぼくにはそっちの趣味はないからやるなら他の人にしてよ」


    「嫌よ、そんな趣味の人を詰ってもご褒美になるだけじゃない。それじゃあ面白くないもの」


    櫻井「ほんと、良い性格してるよね…知らない間に味方も増やしてるみたいだし」


    「このワタシ、蝶野魔夜(チョウノ マヤ)様に不可能な事はないわ。アナタもよく知っているでしょう?」

     
    蝶野「さぁ、行くわよ天。共にこの地獄を生き延びましょう?」
  16. 16 : : 2021/06/28(月) 08:51:41


    音無「…ねぇ、起きてる?」


    音無「…私ね、最初はもの凄く不安だったんだ…急にこんな所に連れて来られて、もしかしたら一生うちに帰れないんじゃないかって…」


    音無「…でも、きみを見つけた時なんだか安心しちゃって…理由は分からないけど…ね」


    音無「…もし、無事にうちに帰れたら…ううん、やっぱり辞めとく…」


    音無「こういうのは、さいご(・・・)まで取っとかないと。口に出したら願い事は叶わないって言うしね…」


    音無「…今日は色んな人に会ったね。剣城くんに櫻井くん、赫李くん、ロゼさん…一花ちゃんに迦楼羅くん。それと、黒斬さん…」


    音無「私、勇輝くんって敵すらも味方にしちゃいそうだって思ってるんだ…」


    音無「みんなを仲間にして、それで、絶望に打ち勝ってくれるって、そう思ってるんだ」


    音無「初対面の人に、何を期待してるんだって思うけど………でも」


    音無「…あなたは、私の………だから」


    音無「…勇輝くんは、最後まで生き抜いて、みんなを助けてあげてね。」


    音無「……それじゃあ、おやすみなさい。」


    そうして、おれ達のコロシアイ無人島生活激動の1日目は終わりを迎えたのだった。
  17. 17 : : 2021/07/26(月) 11:53:18
    断章


    「…」


    「………」


    「…………………………………………………くそ」


    「なんで、みんな死んじゃったんだよ」


    「また会おうって、みんなで酒の酌み交わそうって、言ったじゃないか…」


    「キミ達は、絶対嘘なんか吐かないって、信じてたのに、どうして…」


    「どうして、また独りにするんだよ…」


    「ちくしょう…」


    「なんで、この子を遺して逝っちゃうんだよ、バカやろう」


    「…この世界は理不尽だ。どうして良い人に限ってすぐ死んじゃうんだろう」


    「…どうしてボクみたいなロクでなしが生き残ってしまうんだろう。」


    「…悩んでいても仕方ない、後悔しても仕方ない、泣いたって仕方ない、怒ったって仕方ない、恨んだって仕方ない。」


    「全部、今となっては手遅れなんだから…」


    「ならせめて、この子だけは…」


    「アイツの子供だけは、何としてでも守り抜かないと…」


    「糞爺に見つからないよう、隠し通さないといけない。」


    「みんなの宝を、穢させるわけにはいかないんだ。」


    「…あの世(そっち)で見ててね、みんな…ボク頑張るから。最後の最期まで頑張るからさ…」


    「………ッ」
  18. 18 : : 2021/08/19(木) 04:41:05



    【Chapter1:鬼が生まれた日】



    降魔「よう、オメーら昨日はよく眠れたか?」


    如月「あぁ、お陰様で…音無、どうかしたのか?」


    音無「ううん、何でもないよ。神薙さん、これからどうするの?」


    神薙「まずは仲間を増やしたいと思っている。」


    炎鷹寺「仲間だァ?」


    神薙「正直、今の戦力では到底他のグループを倒すのは難しい。だから仲間が欲しい、以上だ。」


    王「…そんな事急に言われても、手掛かりとかないんでしょ?」


    神薙「安心しろ、候補については昨日渡したデータの中に入ってる。それと、保護が必要な者達も出来得る限り集めて欲しい。我々は大量虐殺がしたい訳ではないからな」


    如月「あぁ、任せろ。おまえらは休んでるといい」


    降魔「そうだな、後は頼んだぜ…オレはもう寝る」


    神薙「私も少し仮眠させて貰う。流石に疲れた」


    音無「うん、お疲れ様!」


    神薙「もし、昨日言った要注意人物達に遭遇した場合は必ず撤退しろ。今の私達では絶対勝てないからな…それと」


    如月「まだ何かあるのか…?」


    神薙「『もしも』の時のため、相手を倒す覚悟ではなく、殺す覚悟をしておけ。手を汚さずに生き残るのは不可能だからな…」
  19. 19 : : 2021/08/19(木) 12:28:49
    がんばれ
  20. 20 : : 2021/09/12(日) 11:47:07
    >>19 ありがとうございます!


    如月「殺す覚悟…かぁ」


    島を探索しながら、ぽつりと呟く。


    如月「まぁ、そうだよな…向こうはおれ達を殺しにくるんだから」


    音無「そう…だね…」


    炎鷹寺「甘ちゃんがァ、オレはとッくに出来てるぜェ?」


    王「初対面でいきなり殺そうとして来たしね。忘れたとは言わせないから」


    炎鷹寺「これはコロシアイなんだから当然だろォが」


    王「…単細胞が」


    炎鷹寺「あァ?何か言ッたかチビ」


    王「何も言ってないわよ、イカれ野郎」


    音無「ま、まぁまぁ…二人とも仲良く、ね?一花ちゃんも汚い言葉使わないの」


    王「…ふんっ」


    炎鷹寺「ケッ…」


    如月「…先が思いやられるなぁ、本当に大丈夫かよ…っと、誰か来たみたいだな…おまえらちょっとこっち来い」


    炎鷹寺「愚図が、オレに指図すんじゃねェ!」


    如月「うわメンドクセー…いいから早く隠れろよ!」




    「…あれ?さっきまでここに誰かいなかった?」


    「さぁ…気の所為じゃないかしら?」


    「うーん、気の所為じゃないんだと思うけどなあ」


    「そんな事より、早くみんなのところに戻るわよ。もし今襲われてもまともに抵抗なんてできないんだから…」


    「…うん、そうだね」




    如月「…仲間がいんのかな」


    音無「みんなって言ってるし、そうなんじゃないかな…」


    音無「ねぇ、あの子達良いんじゃない?話通じそうだしさ」


    如月「…だな、口振りから察するに仲間の方はそれなりに戦えそうな感じするし」


    王「そんな簡単に決めて、大丈夫なの?」


    如月「…まぁ、もしもの時はその時はその時だ。悩んでいても仕方ねーだろ…ほら、見失う前に行くぞ」


    炎鷹寺「…オイ、それどころじゃねェみたいだぞ」


    如月「…はぁ?」


    音無「…大変!あの二人襲われてるよ!?」


    如月「な…っ!?」


    王「丸腰の女二人、呑気に喋りながら歩いてたらそりゃ狙われるよね…!」


    如月「ちっ、早く助けるぞ!」
  21. 22 : : 2021/09/22(水) 11:17:42
    如月「…あんたら、大丈夫か?」


    二人を襲っていた連中は、武器の扱いには疎かったようで難なく抑えつける事に成功した。今は大人しく縄で縛られている。


    「…うん、助かったよ。ありがとうね」


    「あなた達は、一体?」


    音無「えーっと、私たちは…」


    自己紹介とこちらの事情を一通り説明し終えると、二人は驚いたように言葉を返した。


    「…実は私達も同じ事を考えていたの。」


    「そもそも、あたしらのリーダーは如月くんの事を探していたんだよ。凄い、まさかこんなに早く会えるなんて!」


    炎鷹寺「ケッ、物好きなヤツもいるもんだなァ」


    「改めて、私の名前は山本椎名(ヤマモト シイナ)よ。」


    「あたしは事宮安守菜(コトミヤ アスナ)、よろしくね!早速みんなにはついてきて欲しいんだけど…」


    王「そんなの、いきなり言われても信用できるわけないでしょ」


    事宮「だよねー」


    山本「…私達のリーダーの名前は蝶野魔夜、先日あなた達が出会った櫻井天の仲間よ」


    如月「…ッ!そうか、あいつの…」


    王「えっ?誰それ…」


    音無「大丈夫、信用できると思うよ?」


    如月「分かった、案内してくれ」


    王「案内させるのはいいけど、こいつらどうすんの?」


    如月「あー、そうだなぁ…解放するのはまずそうだし、放置もダメだろうしなぁ。とりあえず連れていってこのまま拘束しとくのが一番良いんじゃねーかな?」


    炎鷹寺「それより、おいテメェら一体誰の指示で襲ッたんだァ?」


    山本「…どういう意味?」


    炎鷹寺「コイツら、雑魚の癖に装備だけは一流だァ。生き残る為に徒党を組む必要があるこのコロシアイで、並み居る曲者を差し置いてマヌケ二人が集められる訳がねェ。で、どうなんだァ?」


    「し、知らない!」


    炎鷹寺「言えば殺されるッてかァ、少なくとも今死ぬよりマシだと思うけどなァ?」


    事宮「ちょっ…!?」


    「ほ、本当に知らないんだ!顔も見てないし名前も聞いてない!」


    音無「…嘘はついてなさそうだけど…?」


    炎鷹寺「男か女かぐらいはわかるだろォ?」


    「た、たぶん女…だ」


    「お、おいお前!?」


    「し、仕方ねーだろうが!」


    炎鷹寺「…なんて言われたんだァ?」


    「…ッ、とにかくこれで人を殺してこいって…殺した分だけ待遇をよくしてやるって言われた…」


    「なぁ、もういいだろ!?早く解放してくれ!」


    如月「…ダメだ、したらおまえら何処かで人を殺すだろ?」


    「…ッ!でも、じゃねーと俺らが…!」


    その時、突如として不気味なアラーム音が鳴り始めた。


    「「「「「!!!???」」」」」


    「ち、ちくしょう!やっぱり見てやがった!」


    「おい!早く助けてくれって!頼むよ!?」


    炎鷹寺「ッ!伏せろォ!!」


    「あぁ、あぁ!死にたくねえ、死にたくねえよ!!」


    「くそぉ!お前らの、お前らのせいで…!!……あ、」


    『『ドガアアアアン』』


    大きな爆発音と共に、二人は木っ端微塵に吹き飛んでしまった。


    「………」


    その場にいた誰もが呆然と立ち尽くしていた。


    如月「うっ…」


    肉体が飛び散る様を目撃したおれは、生臭いような、焦げ臭いような、それでいてどこか懐かしいような、血と肉が混ざり合った嫌な匂いに、思わず口を塞いでしまう。


    正直、あまり実感出来ていなかったけど、ここに来てようやく思い知った。


    そう、これは絶望渦巻くコロシアイだったんだ。
  22. 23 : : 2022/02/21(月) 20:04:45
    うんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこうんこう
  23. 24 : : 2022/03/04(金) 11:08:08
    低身長が不利で高身長が有利な誰も変えられない残酷な事実から逃げられない。その事実を受け止めて前に進まないとモテないし、人生は後悔したままになるぞ(^ω^)
    http://www.ssnote.net/archives/91282
    (^ω^)

    てか低身長コンプレックス丸出しの現実逃避君の方が感想しか言えないじゃん笑笑


    低身長が不利なのは皆んなが実感してるし、諦めてその現実を受け入れて身の程をわきまえて行動するしかないだろう(^ω^)

    低身長低スペック人間が現実逃避するな( ^ω^ )
    能力と容姿に見合わないような妄想的な恋愛観をネットで語る前に、現実でモテるように低身長なりに少しは努力したらどうだ?(^ω^)

    俺らは正論しか言ってないからなぁ(^ω^)
    残念ながら能力の高い高身長で誠実な人間には低身長コンプレックス丸出しの現実逃避君達は到底勝てません(^ω^)
    低身長は不利です(^ω^)
    もうそこは変えられません(^ω^)
    逃げられません(^ω^)
    嘘言っても低身長がモテる妄想的な世界には変化しません(^ω^)
    諦めて低身長が不利な残酷な事実を受け入れましょう(^ω^)
    ネットではなくリアルで頑張りなさい(^ω^)
    ここで低身長コンプレックス丸出しの現実逃避君達が妄想を垂れ流しても何も変わらない(^ω^)
    それどころか高身長高スペック人間にはどんどん遅れを取っていきます( ^ω^ )

    低身長コンプレックス丸出しの現実逃避くんたちは身長が伸びなかったのだから、せめて精神的には成長しましょう(^ω^)

    低身長コンプレックス丸出しの現実逃避くんたちは正論言われて悲しいね(^ω^)

    女性が恋愛相手に選ぶのは誠実な男性。それが一番。
    高身長が誠実じゃない妄想をするな(^ω^)
    低身長は恋愛でも仕事でもスポーツでも不利な事実を受け入れなさい(^ω^)
    だからモテないんだよ笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3808

    低身長低ステータス男の未来はこうなる
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3807

    低身長が不利な現実から逃げられません(^ω^)
    低身長コンプレックスを拗らせるとこうなります^_^
    皆さんはこのような妄想的な発言しか出来ない現実逃避君にはならないように気をつけましょうね(^ω^)
  24. 25 : : 2022/08/02(火) 13:29:25
    おもんな

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