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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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オリキャラ達のコロシアイ学園生活 2章

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  1. 1 : : 2017/11/01(水) 22:11:15




    前話のあらすじ

    突如現れたモノクマという人形に唐突に告げられたコロシアイ学園生活

    学園に閉じ込められた16名の高校生達は学園から脱出するために探し出すが見つからなかった

    そんな時、五十鈴達に最悪の事態が起こる


    ピンポンパンポーン
    モノクマ『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』


    死んだのは東雲…


    五十鈴達は東雲を殺した犯人を探すべく捜査に動く。


    そして、最初の学級裁判が開廷された…





    鷺沢「あ、わかった!『モノクマからの動機でもらった凶器を使ったんだよ!!』」

    五十鈴【コトダマ:なくなったピアノ線】チャキッ
    五十鈴「それに賛成だ!!」バーーン




    エル「だれか『目撃者がいるわけでもなく』根拠があるというのはやめてくださらない?」

    五十鈴【コトノハ:九鬼の証言】チャキッ
    五十鈴「その言葉……斬る!」ズバァァン



    九鬼「モノクマが『見逃してた』んだろ?」

    【コトダマ:頭の打撃痕】チャキッ
    五十鈴「それは違うぞ!!」バーーン






    意見を出し合い議論し、遂にクロを追い詰める
    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    五十鈴「近藤……お前じゃないのか?」


    近藤「ん?どうして?」
    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    ーーーーーーーーーーーーーーーー
    九十九「……今回、トラッシュルームは使われてないはずですよ」


    五十鈴「(え!?)」


    エル「うん、ボクと九十九さんで見張っていたからね!!」


    近藤「うそだ!!そんなはずはない!!俺がとラッシュルームで証拠を破棄した時は誰もいなかった!!」


    五十鈴「!?」


    九十九「……ボロを出しましたね」


    近藤「……!?」


    エル「私はもともとそこにはいなかったんだよ~!」


    近藤「な!?」
    ーーーーーーーーーーーーーーーー



      ―VOTE―
    近藤 近藤 近藤


    モノクマの処刑により、近藤は死んだ…

    しかし、まだコロシアイは終わらない…

    残る生存者は14名…

    さて、再び話を戻そう…

  2. 2 : : 2017/11/01(水) 22:16:42















    ……







    ………






    今、俺は夢を見ている…


    これは…何だ?俺の記憶にない風景だな…


    すると俺の視界にとある5人の子供達が遊んでいる風景が見えた


    しばらくして今度は二人の男女が星空を見上げながら何かを話していた…





    ーなぁ、父さんにきいたんだけどさ…ー


    ーうん…ー


    ー俺達、こんやくするらしいんだよー


    ーえ!?ー


    ーなぁ?ーーー、こんやくって何だ?ー





    その時、俺の意識が現実へと帰還する








  3. 3 : : 2017/11/01(水) 22:28:22



    五十鈴「ん……?」パチ


    今何時なんだ?


    キーンコーンカーンコーン……
    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』


    なんだよ…いつの間にか朝まで寝てたのか…


    俺は眼鏡を着ける


    やはり視界がぼやけていた


    眼鏡を外すとはっきりと景色が見えていた


    五十鈴「やっぱり何かおかしい…」


    そして、俺は普段通りシャワーを浴び身支度を整え部屋を出る。


    俺は食堂に向かう前にある場所に立ち寄った






    ー保健室ー


    ガラッ


    五十鈴「…」



    ない…



    東雲の死体が消えている…


    それどころか薬品棚やベットなどがキレイに戻っている


    モノクマ「やっほー!!五十鈴クン!グッドモーニング!!」


    五十鈴「東雲の死体はどうした…?」


    モノクマ「あー、彼女の死体ね。流石に死体がある場所を利用したくないでしょ?だから、僕が片付けておけました!僕って凄く優しいよね!」


    そう言うとモノクマは俺の前から消えた


    くそ!!死体に拝む事すらできないのかよ!!


    俺は悔しい気持ちだった…


    もし、俺が東雲や近藤を止める力があれば…


    二人を死なせずに済んだのに!!


    そんな屈辱感を胸にしまい込み、保健室を後にした

  4. 4 : : 2017/11/01(水) 22:41:10

    ー食堂ー

    食堂に入ると矢吹、如月以外は全員揃っていた


    九鬼「おせーぞ、和真!」


    五十鈴「すまない…最近寝不足気味で」


    蜜火原「あれ?いっちゃん、眼鏡はどうしたの?」


    炎村「あ!ホントだ着けなくて大丈夫なのですか?」


    五十鈴「ああ…大丈夫だ。それより、矢吹と如月は?」


    鴉間「お二人なら部屋に閉じこもりっぱなしです」


    箱田「は?別にあんな奴らほっとけばいいだろ?」


    九十九「でも、またいつコロシアイが起きてもおかしくはありませんね…」


    その言葉で俺を含め全員が俯き始める


    その時、意外な人物が空気を変えた


    ユキ「ッ!!」


    五十鈴「?ナツムラ?」


    相変わらずナツムラは口をパクパクさせていて何を言ってるかさっぱりだったが…


    ユキ「ッ!!」(気合入れるポーズ)


    九鬼「フッ、用はメソメソするなら前に進めみたいなことユキは言ってじゃねぇか?」


    ユキ「ッ!!」コク


    九鬼の言葉にナツムラは嬉しそうに頷く


    蜜火原「流石ユッキーとクッキー!!いい事言ってくれるぜ!!」


    上木「なんかそのあだ名だと二人が兄妹に思えるのは僕だけだろうか?」


    九鬼「うるせぇ!!」


    その時、さっきまで暗い顔をしていたみんなが笑顔に変わった


    そう、ここで立ち止まるわけには行かない…


    死んだ、東雲や近藤の為にも俺達は前に突き進むしかないんだ…




  5. 5 : : 2017/11/01(水) 22:56:49



    Chapter2 男か女と聞かれたら絶望


  6. 6 : : 2017/11/02(木) 10:49:04


    矢吹の個室


    矢吹「…」


    ーお前はゴミなんだよー


    ー死ねばいいんだよー


    ーこの恥晒しが!!ー


    矢吹「ククク…前の僕なら直ぐに死んでいた…けれど…まだ死ぬ訳にはいかないんだよ…」


















    九鬼とナツムラの励ましで俺達は朝の朝食を済ませた


    個室に戻った俺はもう一度眼鏡をかけてみる


    昨日の夜と今朝のようにやはりぼやける


    何故この学園に来てから急に視力が良くなったのか…


    五十鈴「謎だな…」


    俺は眼鏡を机の引き出しにしまい込みベッドに横たわろうとした


    その瞬間…



    キーンコーンカーンコーン……
    モノクマ『非常招集!大至急体育館にお集まり下さい!』






    非常招集?


    ……………


    まさか…また動機か?


    しかし、行かないとモノクマに殺される…


    行くしかないのか…


    ピンポーン!


    その時部屋のチャイムが鳴る


    誰だ?


    俺は玄関のドアを開けるそこには


    九十九「五十鈴さん」


    五十鈴「九十九?どうした?」


    九十九「例の放送聞きましたね?」


    五十鈴「ああ…モノクマの招集だ」


    九十九「なら、行くしかないですね…」


    五十鈴「怖いのか?」


    九十九「いえ…怖いというわけではありません…不安なだけです」


    五十鈴「なら一緒に行こうぜ」


    九十九「いいのですか?」


    五十鈴「言ったはずだ。お前を守るって…」


    九十九「っ!ふふ…そうですね」ニコ


    五十鈴「よし、体育館に行こうぜ?」


    九十九「はい!」


    こうして、俺と九十九は体育館へと向かった








  7. 7 : : 2017/11/02(木) 14:25:24

    体育館

    五十鈴「俺達で最後か?」


    鴉間「如月さんが来てないです」


    鳳「一体、彼は何をしてるんでしょうか?」


    エル「そろそろかな?」


    エルの言葉と共に全員が演壇を見る


    全員「…」


    モノクマ「っ!」ビヨヨーン!


    モノクマ「やぁやぁ、元気そうで何よりだよ」


    九鬼「何が元気そうで何よりだ!テメェのせいで東雲と近藤が死んじまったんだぞ!!」


    モノクマ「あのねー、ボクは悪魔でオマエラに殺人のきっかけを作っただけでそれを実行したのはオマエラなんだよ?」


    九鬼「っ!」


    モノクマ「それに近藤クンの処刑だってオマエラが手を下した物じゃないか?」


    九鬼「そ、それは…」


    モノクマ「だったら!口答えせずにボクの話を聞くことだ!わかったか!クソ共!」


    矢吹「ねーねー!非常招集って何?何のようで僕達を呼んだの?」


    モノクマ「慌てない慌てない。教えて上げるから」


    鴉間「それより、如月さんはいいのですか?」 


    モノクマ「ん?如月クン居ないのか…まぁ、いいや!」


    炎村「いいのですか!?」


    モノクマ「えー、オマエラに集まって貰ったのは刺激を与えようと思いましてね」


    箱田「まさかまた動機なのか!?」


    モノクマ「違う違う。二階を開放させました」


    五十鈴「二階を開放?」


    モノクマ「では良い冒険を」


    モノクマは姿を消し、取り残された俺達は棒立ちしていた


    矢吹「二階の開放か…」


    鴉間「何か脱出する方法が見つかるかもしれませんね?」


    鳳「そうと決まれば行ってみましょう」



    鳳の言葉に全員頷くと皆体育館を後にする


  8. 8 : : 2017/11/02(木) 20:35:17

    体育館から少し歩いた所にあるはずのなかった階段が存在していた


    ピロロン!


    蜜火原「ん?なんだ今の音?」


    エル「ねぇ、もしかして電子生徒手帳じゃない?」


    エルの言葉で全員が電子生徒手帳を取り出す。

    するとホーム画面に新着が2件…


    1つは二階の地図が表示された

    男女別更衣室、トレーニングルーム、職員室、給水室、警備員室…

    そして…ファイナルデッドルームという名前…


    鳳「なんですか?ファイナルデッドルームって?」


    モノクマ「ようやく気がついたね!!」


    蜜火原「うお!!モノクマかよ!!」


    モノクマ「なんだよ!僕がそんなに怖いってのか?!」


    鴉間「いいから教えてください。何ですか?ファイナルデッドルームって…」


    モノクマ「うぷぷ…その名の通り一度部屋に入ると二度と出られない部屋なのさ」


    鷺沢「何ですって!!」


    モノクマ「けれど、二度と出られない訳じゃないよ?部屋の謎を解けば出られる仕組みになっているんだよ」


    箱田「はぁ?誰がそんな部屋に行くのさ?」


    モノクマ「うぷぷ…これから言う所だよ。ファイナルデッドルームをクリアした人にはもれなく何でも願いを叶えられます!」


    矢吹「へー?本当に何でもなの?」


    モノクマ「ただし、僕を殺すというお願いは無理だよ?僕にも限界があるんだよ」


    鴉間「で、ですが、誰もそんな人が挑戦するわけ…」


    モノクマ「あのね?オマエラが今願ってることは何さ?」


    五十鈴「そりゃ、ここを出るためさ!!」


    モノクマ「うぷぷ…それだよ…もしかしたら早く出たいという欲望から挑戦する人がいるかもしれないよ?」


    全員「っ!」


    モノクマ「まぁ、別にこれは強制という訳じゃないから挑戦したい人はじゃんじゃんするといいよ?でもね、部屋に入ったら最後本当に死んじゃうかもしれないけどね?」


    そう言うとモノクマは瞬く間に消え去った



  9. 9 : : 2017/11/02(木) 20:42:02

    2つ目の新着を確認すると校則が増えていた


    ーアニメ学園の校則ー

    1、生徒達はこの学園内だけで共同生活を行いましょう。共同生活の期限はありません。

    2、夜10時から朝7時までを"夜時間"とします。夜時間は立ち入り禁止区域があるので注意しましょう。

    3、就寝は寄宿舎エリアに設けられた個室でみ可能です。他の部屋での故意の就寝は居眠りとみなし罰します。

    4、アニメ学園について調べるのは自由です。特に行動に制限は課せられません。

    5、学園長ことモノクマへの暴力を禁じます。監視カメラの破壊を禁じます。

    6、倉庫を利用する際、倉庫から持ち出せる品物は一人二つまでとします

    7、仲間の誰かを殺したクロは"卒業"となりますが、自分がクロだと他の生徒に知られてはいけません。

    8、また、校則は今後も増えていく事があります 

    9、生徒内で殺人が起きた場合は、その一定時間後に、生徒全員参加が義務付けられる学級裁判が行われます。

    10、学級裁判で正しいクロを指摘した場合は、クロだけが処刑されます。

    11、学級裁判で正しいクロを指摘できなかった場合は、クロだけが卒業となり、残りの生徒は全員処刑です。

    12、電子生徒手帳の他人への貸与を禁止します。





    上木「これってもしかして…学級裁判に関する校則かな?」


    九十九「それより、12番の生徒手帳の貸し借りを禁止とは一体…」


    矢吹「ねぇ、いつまでも階段の前で棒立ちするのもなんだし早く行こうよ」


    九鬼「テメェは黙っとけ」


    五十鈴「いや、矢吹の言うとおりだ…早く行こう」

    俺の言葉と共に皆、階段を一段一段重い足で登っていく


  10. 10 : : 2017/11/02(木) 21:02:18
    二階に上がると一階とは違う雰囲気が廊下に漂っていた


    九十九「取り敢えず皆さん、隅々まで探索しましたらまた食堂で報告会をしましょう」


    九鬼「ったく、面倒くさいな…」


    炎村「あっしは食堂でお菓子の準備でもしてきますぜ」

    ユキ「っ!」オロオロ

    炎村「ユキちゃんもどうですぜ?」

    ユキ「っ!」パアァ!


    五十鈴「よし、早速調査開始だな」






    ー男女別更衣室ー

    上木「やぁ、五十鈴君」


    鷺沢「五十鈴さん!見てくださいよ!更衣室ですよ!更衣室!!」


    五十鈴「あ、ああ…」


    上木「それにしても、なんでドアの前にガトリングが?いくらなんでも物騒にも思えるけど…」


    モノクマ「それは異性の不純行為を避けるためだよ」


    鷺沢「も、もし、私が男子更衣室に入ったら?」


    モノクマ「そのときはこのガトリングでハチの巣にしちゃいます」


    五十鈴「マジかよ…」


    上木「これは恐ろしいね…」


    モノクマ「だから校則にもちゃんと書いてあるでしょ?」


    上木「確かに…男子が女子の生徒手帳を借りようもんならやりたい放題だからね…」


    モノクマ「それが分かったなら紛らわしい行為を慎むことだね」


    俺は男子更衣室を除く

    中は無数のロッカーがあり、それぞれに鴉間や蜜火原の名前があった…










    ートレーニングルームー

    五十鈴「ここが、更衣室の隣にあるトレーニングルームか…」


    鴉間「ここの設備はとてもいいですね」


    蜜火原「ランニング用のマシンにダンベル…鍛えるための用具がいろいろあるな…」


    鴉間「ですが、ここで鍛えたところで何の意味があるのでしょうか?」


    蜜火原「確かに…」





    ー廊下ー

    五十鈴「箱田?何してんだ?」


    箱田「見てわかるでしょ?調査よ」


    五十鈴「はは…」


    箱田「あ?何笑ってんだ?」ギロ


    五十鈴「いや、すまない!何か口は悪いけどちゃんとしているんだなって…」


    箱田「そりゃ、ここから出るためよ。私だってあんた達に協力するしかないでしょうが…」


    五十鈴「ありがとうな」


    箱田「なっ!礼を言うんじゃねぇよ!この田舎者が!!」


  11. 11 : : 2017/11/03(金) 07:33:06


    ー職員室ー

    九鬼「まぁ…ここは見ての通りだな」


    鳳「教師専用の部屋…職員室」


    五十鈴「ここには何かあったか?」


    九鬼「いや、特にこれといった物はなかった。けどよ…こんな物を見つけた」

    ー1期生の名簿ー

    五十鈴「1期生の名簿?」


    ファイルの中身を確認してみるとそこには…


    一期生 名簿

    ・苗木誠(ダンガンロンパ)

    ・日向創(スーパーダンガンロンパ2)

    ・潮田渚(暗殺教室)

    ・エレン・イェーガー(進撃の巨人)

    ・比企谷八幡(やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。)

    ・マカ=アルバーン(ソウルイーター)

    ・ソウル=イーター(ソウルイーター)

    ・西住みほ(ガールズ&パンツァー)

    ・キリト=桐ヶ谷和人(ソードアートオンライン)

    ・アスナ=結城明日奈(ソードアートオンライン)

    ・松野おそ松(おそ松さん)

    ・音無結弦(AngelBeats!!)

    ・仲村ゆり(AngelBeats!!)

    ・上条当麻(とある魔術の禁書目録)

    ・御坂美琴(とある科学の超電磁砲)




    五十鈴「何だよこれ…」

    これって…あの有名なアニメキャラクター達の名前じゃないか…でも…この学園の名前はアニメ学園だった…


    一体…この学園は何なんだ…








    ー給水室ー

    エル「あ、キタキタ」


    矢吹「遅いよー、五十鈴君」


    五十鈴「悪い、いろいろと見て回ってたからよ」


    矢吹「まぁ、ここは給水室…警備員さんがティーブレイクするのにうってつけな場所だね」


    五十鈴「そうか…」


    矢吹「それにしても素晴らしくないね…」


    五十鈴「え?」


    矢吹「ここには凶器となりそうな物がないじゃないか…これじゃ、生と死の素晴らしさが成り立たないね…」 


    エル「アイツの事は無視しとこ?」


    五十鈴「あ、ああ…」

  12. 12 : : 2017/11/03(金) 07:44:46
    ー警備員室ー

    九十九「五十鈴さん」


    五十鈴「ここの調査が最後か…」


    九十九「ここにはいろいろな資料が置いてありました」

    棚を調べると色々な雑誌や本があった。

    『モノクマ名言シリーズ』

    『Xジェンダーについて』

    『アニメ学園歴史資料本』


    どれもあまり、興味がない物だな


    九十九「五十鈴君、このパソコンも見てください」


    九十九が指をさしたパソコンをマウスで操作してみる。そこには…


    ー3期生 名簿ー

    3期生名簿?

    そう言えば、職員室で九鬼から渡されたのは1期生の名簿だったな…

    俺は3期生の名簿アイコンをクリックする

    そこには…

    名前:五十鈴和真

    性別:男


    名前:蜜火原風吾

    性別:男


    これは俺と蜜火原の名前…ん?って事は3期生って…俺等の事なのか?

    九十九「女性の方も見ましたが同じでした」

    五十鈴「俺達が3期生?でも1期生の名簿てまは…アニメキャラの名前が…わけが分からないな…」




    こうして、二階の調査を全て終えた俺達は食堂へ集まった



  13. 13 : : 2017/11/04(土) 07:51:13

    前回のように各自それぞれの報告をした


    更衣室のガトリング


    トレーニングルームの設備


    そして、警備員室のパソコンなど


    矢吹「ねぇ?誰もファイルデッドルームには入らなかったの?」


    箱田「はぁ?アンタ馬鹿なの?入るわけ無いでしょ?」


    矢吹「でもでも!クリアしたらお願い事を叶えてくれてるんだよ?素晴らしい事じゃないか!もしかしたら…僕の求める理想にも辿り着けるかもしれないし!!」キラキラ


    鴉間「ですが、本当に願いを叶えてくれるかの確証がありませんからね…」


    矢吹「なんだよ!みんな釣れないなー」


    九鬼「おいテメェ!いっぺん、殴られてみてぇようだな!」パキポキ


    五十鈴「よせ!九鬼!」


    九鬼「っ!………悪いな和真、部屋に戻る」


    九鬼は皆に背中を向け、食堂を後にする


    上木「私も戻らせてもらうよ…」


    箱田「私も戻る」


    鷺沢「私も戻らせてもらいます」


    続々と九鬼に続いて上木達が食堂から出ていった…


    残されたのは、俺、九十九、エル、鳳、炎村、ナツムラだけだった


    九十九「みんな…なんだか人を避けるようになりましたね…」


    エル「そりゃ、近藤の処刑を見たら、誰だって人を殺さないために避けようとするね。デスゲームのよくある展開…」


    鳳「ですが、あのモノクマです…私達の殺意を引き出す事は容易いと思います」


    炎村「恐ろしいものですぜ…」


    ユキ「…」ガクガク


    九十九「五十鈴さん、大丈夫ですか?」


    九十九は心配そうに俺の手を触れながら顔を覗き込む


    五十鈴「ああ…大丈夫だ…俺も部屋に戻る…」


    そう言うと俺も食堂を後にする


    炎村「九十九さん、もしかして五十鈴君の事好きなんですかぜ?」ニヤ


    九十九「うえっ!///」


    ユキ「っ!」


    エル「へぇー?そうなの?」


    九十九「な、何言ってるんですか!炎村さん!!」


    炎村「だってさ、さっき五十鈴君の手を何の躊躇いもなく触れてたよね?」


    九十九「っ!///」


    炎村「安心してこれはここにいる人達で内緒にしておくから」


    九十九「も、もう!そんなんじゃないですから!私はただ五十鈴君の…………あれ?」


    炎村「ん?どうしたんですぜ?」


    九十九「ううん、何でもないです。私も部屋に戻ります」

    九十九(どうして、私はあんな言葉を言ったのだろうか?………考え過ぎかな?)


  14. 14 : : 2017/11/04(土) 07:56:07

    部屋に戻った俺はベッドに横たわる


    出口のない学園…


    コロシアイ…


    学級裁判…


    もう嫌になってくる…


    キーンコーンカーンコーン……
    モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』


    もう夜か…


    取り敢えず、寝よう…



    そう言うと俺は深い眠りの中へ落ちていった…





  15. 15 : : 2017/11/04(土) 08:00:20
    ーモノクマ劇場ー

    モノクマ「運命というものが存在するのなら」


    モノクマ「人の未来とは、生まれた時から決まっているんでしょうか?」


    モノクマ「過去の積み重ねが未来となるなら」


    モノクマ「人の未来とは、過去の時点で決まっているんでしょうか?」


    モノクマ「わかりません」


    モノクマ「わからないから生きているのです。
    だからこそ、必死こいて生きているのです!」




  16. 16 : : 2017/11/04(土) 09:30:18


    ーあ!流れ星だ!!ー


    ーじゃあ、お願い事をしないとね?ー


    ーうん!ー 


    俺と少女は手を合わせて目を瞑りながら祈りをした…


    しばらくして、目を開ける



    ーなぁ!なんてお願いした?ー


    ーえ?………君と幸せに過ごせられますようにって!ー


    ーっ!そ、そうか!ー


    ー君はどんなお願い事をした?ー


    ー俺は…ー













    そう言えば俺と流れ星でお願い事をした少女は…誰だったけか?





    ……


    ………


    胸が苦しい…


    何だか切ない…



    そして俺は再び目を覚ます



  17. 17 : : 2017/11/04(土) 09:35:45



    五十鈴「…ん……」


    俺は体を起こし、周りを見渡す


    いつも通り…アニメ学園で俺の個室…


    その時、俺はある異変に気付く


    ポロ…


    五十鈴「え?」


    涙?泣いてる?俺が?


    あの夢は悪い夢でもなかった…


    と言ってもいい夢でもないかもな…


    流れ星で一緒にいた少女…


    本当にあれは誰だろう…


    キーンコーンカーンコーン……
    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』



    とにかく、食堂に行こう…


    今俺には九十九や九鬼の大事な友達がいる…


    ここで、俺の思い出を探っている暇はない…


    そう自分に言い聞かせ、俺は身支度を整え食堂に向かう



  18. 18 : : 2017/11/04(土) 09:45:09

    ー食堂ー

    五十鈴「おはよう」


    鴉間、鳳「おはようございます」


    ユキ「…」ニコ


    九十九「おはようございます。五十鈴さん」


    五十鈴「他のみんなは?」


    鳳「多分時期に来ると思います」


    鳳がそう言うと他のメンバーが食堂に集まってきた


    矢吹「あれれ?如月君は今日もお休みなのかな?」


    如月「俺ならここにいる」


    五十鈴「っ!如月!?」


    炎村「一緒に朝御飯を作っていたのですぜ!」


    蜜火原「へー、おさむんって、料理できんだ!意外だな」


    如月「まぁな…」


    箱田「軍人の癖にやるじゃないかよ!」


    如月「軍人の癖には余計だ」


    でも、如月の作る飯は美味かった…


    一流シェフになってもおかしくない味だ…


    こうして、如月の意外な一面を見た俺達は自由行動を取り始めた



  19. 19 : : 2017/11/04(土) 09:52:18


    俺は気晴らしにトレーニングルームに向かった


    すると、室内に蜜火原、鴉間が筋トレをしているところを目撃する


    蜜火原「お!いっちゃん!俺等と筋トレしないか!」


    五十鈴「そうだな…久々に運動でもしようかな…」


    鴉間「ならまずはウォーミングアップのための筋トレから始めましょう!」





    蜜火原と鴉間の三人で筋トレをし、仲を深めたようだ




    蜜火原「ふー、疲れたぜ!」


    鴉間「かなり、鍛えられましたね」


    蜜火原「カラスマンって、服着てて、体型よく分からなかったんだが、意外とガッシリとした体型だったんだな?」


    鴉間「よく運動はしていましたから」


    五十鈴「それだけ健康的な生活を送ってきたってことだな」


    鴉間「ええ、睡眠時間や食事もバランスよくしていますから」


    蜜火原「羨ましいぜ」


    五十鈴「全くな」



    三人は笑い合いながら、自分の私生活について語り合った



  20. 20 : : 2017/11/04(土) 10:02:43


    筋トレして疲れた俺は食堂で休憩をしていた


    その時、九十九と炎村が入ってきた


    炎村「ん?五十鈴さんじゃないですか」


    五十鈴「炎村と九十九か」


    九十九「何してるの?」


    五十鈴「まぁ、ちょっと休憩を…」


    炎村「それなら一緒にお茶なんてどうですぜ?」  


    五十鈴「おう、一緒に飲もうぜ」


    炎村「なら紅茶作ってきますぜ!」






    炎村の作った紅茶を飲みながら三人で世間話でもした。そのおかげで炎村と九十九と仲を深めたようだ。



    炎村「九十九さんの家って将棋一家なんですよね?」


    九十九「はい…両親の出会いも将棋からでした」


    五十鈴「それは凄いな…やっぱお父さんが強いのか?」


    九十九「いえ、母です」


    炎村「それは意外ですぜ」


    九十九「私も母のように強くなりたいと将棋をよく兄としていましたから」


    五十鈴「お兄さんも強いのか?」


    九十九「いえ、私より弱いです」


    五十鈴「マジかよ…やっぱ九十九が一番凄いって事だな…」


    九十九「今度将棋を教えてあげますよ?」


    五十鈴「本当か?九十九に教えられるなんて俺感激だ!」


    九十九「…」ニコ



    炎村(青春だぜ…)


  21. 21 : : 2017/11/04(土) 10:13:56
    炎村さんオカンみたいになってるw
  22. 22 : : 2017/11/04(土) 10:20:43
    >>21
    ※元々オカンキャラです
  23. 23 : : 2017/11/04(土) 17:36:27
    リクエストは迷惑かもしれないけど族軍(大和田×戦刃むくろ)の戦刃攻めの大和田受けの長編ssを書いてほしい
  24. 24 : : 2017/11/04(土) 21:57:17

    九十九と炎村と別れた俺はランドリーに向かった


    ランドリーにナツムラが一人で洗濯をしようとしていた


    五十鈴「よう、ナツムラ」


    ユキ「っ!」ビクッ!!


    五十鈴「あ、悪い。驚かせて…」


    ユキ「…」フリフリ(首を横に振る)


    五十鈴「ん?洗濯してないのか?」


    ユキ「…」ズーン


    まさか洗濯のやり方が分からない奴なのか!?


    五十鈴「よし!手伝うぜ!」


    ユキ「っ!」パアァ!


    こうして、ナツムラと一緒に洗濯をしながら過ごし、仲を深めた。

  25. 25 : : 2017/11/04(土) 21:59:47
    ナツムラと別れ夕食を済ました俺は自分の個室に戻った





    キーンコーンカーンコーン……
    モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい……』


    五十鈴「もうそんな時間か…」


    俺はベッドに横たわり、目を瞑り眠りについた


  26. 26 : : 2017/11/04(土) 22:06:22
    モノクマ劇場

    モノクマ「ボクがクマになる前の話をしましょう」

    モノクマ「最初はね…迷ってたんだ。自分は何になるべきか迷ってたんだ」

    モノクマ「サポートセンターのお姉さんはエビを推してたんだよ」

    モノクマ「我が社が長年温めてきた最上級のアイデアですって……これは破格のオファーなんですよ……だって」

    モノクマ「でもね、よくよく話を聞いたてみたら……」

    モノクマ「」しかクルマエビじゃなくて、サクラエビだったんだよ!!」

    モノクマ「小さいよ!世界最小のマスコットだよ!」

    モノクマ「食べるのはともかく、エビになるなんて嫌だよ!」


    モノクマ「しかも、サクラエビなんて、踏まれて終わりだし!」

    モノクマ「そうしたら、サポートセンターのお姉さんは鼻で笑いながら言うんだ」

    モノクマ「お客様のご予算では、クルマエビはとてもじゃないけど無理です………だってさ」

    モノクマ「なので最終的にクマを選びました」

    モノクマ「以上、モノクマ誕生秘話でした」



  27. 27 : : 2017/11/05(日) 00:09:22
    リクエストは駄目ってことかな?まあいいわ
    期待っす
  28. 28 : : 2017/11/05(日) 08:49:38


    キーンコーンカーンコーン……
    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』


    五十鈴「ここに来て何日目だ?もう数えてないな…多分一週間ぐらいかな?」


    俺は身支度を整える





    食堂による前に購買部に立ち寄った


    モノクマ「やぁやぁ、五十鈴君。何か用かな?」


    五十鈴「カメラが欲しいんだ」


    モノクマ「うぷぷ…まさかそれで盗撮とか!?」


    五十鈴「しねぇよ!」


    モノクマ「まぁ、いいや!はいこれ、モノクマ特製!一眼レフカメラ!」


    五十鈴「……」


    俺はモノクマからカメラを受け取る


    モノクマ「お題はモノクマメダル10枚ね」


    そう言われると俺はモノクマメダルを10枚渡す


    モノクマ「毎度わりー!!」




    五十鈴「…よし!」






    食堂

    九鬼「は?写真?」


    五十鈴「ああ、もし良かったらって…」


    箱田「あんたさ、よくそんな呑気に言えたものだね…」


    五十鈴「頼む…俺は…せっかく皆と会えた記念に残したいんだ…」


    全員「…」


    矢吹「僕は賛成だよー」


    五十鈴「矢吹…」


    矢吹「だってさ!五十鈴君が珍しく何かを頼むなんて滅多にないじゃん、聞いてあげようよ」


    矢吹の言葉に九十九や炎村も頷く


    九十九「私も一緒に撮りたいです」


    炎村「一生の思い出にしましょうぜ!」


    そして、続々とみんな頷き合い…


    九鬼「まぁ、和真のお願いなら仕方ねぇな」


    エル「ボクの美しさに酔いしれるといいよ?」


    鳳「なら、私はモノクマから東雲さんと近藤君の遺影を借りてきます」


    如月「写真か…久々だな」


    蜜火原「よし!写真撮ろうぜ!」


    箱田「仕方ないわね…撮ってあげればいいんだろ!」


    鷺沢「撮りましょう!」


    上木「いい思い出作りのためにね…」


    ユキ「っ!」コクン!


    鴉間「みんな賛成のようですよ?」


    五十鈴「よし!撮ろうぜ!」







    蜜火原「ちょ!カミッキー寄り過ぎだ!!」


    上木「仕方ないでしょ?写らないんだから」


    エル「九鬼、あんたでか過ぎで私が入ってないよ!」


    九鬼「悪かったな!!」


    五十鈴「よし!撮るぞ!」


    俺はタイマーを起動しすぐ様中央に入り込む


    隣にいた九十九は笑顔で俺に囁く


    九十九「いい思い出を…」


    パシャ!!







    そして、写真をすぐに確認する


    すると、綺麗に取れていた


    笑顔をこちらに向ける九十九と炎村とナツムラ


    相変わらず無表情な如月と鴉間


    取られているのにもかかわらず口喧嘩しているエルと九鬼


    満面の笑みでこちらにピースしている蜜火原と矢吹と上木


    東雲と近藤の遺影を持ち苦笑いする鳳と鷺沢


    カメラの方を向いてないが視線をこちらに向ける箱田


    そして、そんな皆の周りを取り囲みながら笑顔をする自分



    九鬼「綺麗に撮れてるじゃねぇか!」


    矢吹「ちょっと箱田さん!何クールぶってんのさ!如月君じゃあるまいし!」


    箱田「はぁ?」ギロ


    如月「その前に俺がクールぶってるとはどういう意味だ」ギロ


    俺は写真の皆と今の皆を見ながら安心した笑顔になる…


  29. 29 : : 2017/11/05(日) 09:02:39


    朝食を済ませた俺達は解散した


    廊下を歩いているとばったり上木に出会った


    上木「やぁ、五十鈴君」


    五十鈴「なぁ、上木。雑談でもしないか?」


    上木「いいよ」



    俺は上木と雑談をし、仲を深めた



    五十鈴「それにしても上木って、なんで私と僕を使い分けてんだ?」


    上木「いやー、小さい頃から悩んでいるんだよ。僕と言うべきなのか私と言うべきなのか」


    五十鈴「でも上木って女子だろ?」


    上木「何故そう思うんだい?」


    五十鈴「いや…格好と声からしたら…」


    上木「五十鈴君、世の中見た目で判断しないほうが良いって時もある」


    五十鈴「た、確かにな…ん?それ言うってことは男なのか!?」


    上木「はぁ、君のリアクションにはいつも疲れさせるな…僕は休むよ」


    五十鈴「お、おう…………………ん!!逃げやがった!!!」


    逃げられた上木の背中を見送りながら俺は自分の個室に戻った




  30. 30 : : 2017/11/05(日) 09:17:32

    食堂に入ると厨房から音がした


    五十鈴「炎村か?」


    厨房に入ると如月がいた


    如月「五十鈴か?」カチャカチャ


    五十鈴「如月?何してんだ?」


    如月「見ての通り、生クリームを作っている」カチャカチャ


    五十鈴「どうして急に?」


    如月「ただの気分転換にだ」カチャカチャ


    五十鈴「なぁ、如月…」


    如月「なんだ?」カチャカチャ

     
    五十鈴「どうしてお前は軍人になんかなっちまったんだ?お前みたいな料理が美味いやつは料理人になったほうが…」


    如月「五十鈴…これだけは言っておく」コトッ


    五十鈴「ん?」


    如月「人生では自分に必要のない才能を持ってしまうことがある…俺はその経験をしている」


    五十鈴「もしかして、今それをやってることを指しているのか?」


    如月「その通りだ…俺は小さい時から軍人に憧れていた………しかし、父は一流シェフ…母は有名なパティシエの店を営んでいる。だからこそ余計な才能を持ってしまった」


    五十鈴「…」


    如月「俺は両親とは別々の道を歩みだした…だが、感謝はしている…」


    五十鈴「感謝?」


    如月「こうして、お前と他の奴らに料理を振る舞えたのだからな」スッ


    五十鈴「これって…ショートケーキ?」


    如月「食ってみろ。母のレシピから作ったものだ。味の方は保証しよう」


    俺は如月の作ってくれたケーキを一口食べる


    すると甘くて…何やら懐かしい味がした


    五十鈴「美味しい」


    如月「ふっ、そうか…なら良かった。だが、俺は食べる資格はない」


    五十鈴「何でだよ?お前が作ったんだから食べる資格は当然だろ?」


    如月「軍人になる前…母と喧嘩し父との縁も切った」


    五十鈴「…」


    如月「身勝手な俺に母のケーキを食べるなんて俺のプライドが許すわけがない。ケーキはここに置いておく、他の奴らに食わせるなり何なんなりしとくといい」


    そう言うと如月は厨房を後にする


    さっきの話を聞いて、ケーキの味が少し変わった…




    甘くて…懐かしくて…




    切ない味が……



  31. 31 : : 2017/11/05(日) 09:52:02


    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『オマエラ!今すぐ体育館に来てください!ハリーアップ!!』




    ー体育館ー


    九鬼「ったく、こんな時間に何だってんだよ!!こっちは今から寝ようとしてたんだぞ!!」イライラ


    鳳「それは皆一緒です…」ファー


    五十鈴「眠そうだが大丈夫か?」


    鳳「コーヒー飲んだので多分大丈夫だと思いますが…」


    九十九「来ます」



    九十九の言葉で全員演壇を見る




    全員「…」




    モノクマ「っ!」ビヨヨーン




    モノクマ「やぁやぁ皆さん」


    鴉間「今度は何の呼び出しですか?」


    如月「つまらない事なら帰らせてもらうぞ?」


    モノクマ「まぁまぁ、もう手っ取り早くするから」ポチッ


    モノクマのスイッチと共に謎の光が体育館全体を包み込む


    五十鈴「何だ!?」


    蜜火原「うわっ!眩し!!」


    鷺沢「ちょっと!全身全霊失明してしまいます!!!」


    炎村「全身全霊の使い方違いますぜ!!」










    光が収まる…


    自分の体を探るが特に変化もなかった…


    皆も特に変化もなかった…


    九鬼「おいモノクマ!!何しやがった!!」


    鳳「でも、お陰で目が覚めました」


    モノクマ「これが今回の動機思い出しライトです!!」


    エル「思い出しライト?」


    上木「なんか名前からして嫌な予感がするね」


    モノクマ「ええ、オマエラの中に記憶を復旧させられた人がいます」


    五十鈴「記憶を復旧させた?」


    モノクマ「はい!外の世界の状況や君達の人間関係をね!でも、僕の正体は復旧させてないけどね?」


    矢吹「なーんだ、完全に復旧させた訳じゃないのか」


    如月「待てよ、お前の正体と言ったな?お前はまさか黒幕かなんかなのか?」


    モノクマ「さぁね?それら教えてあげられないよー!」


    鴉間「一体…誰が記憶を復旧させたのですか?」


    モノクマ「さぁね?一人の人もいれば複数人じゃないの?名乗り出れば簡単な話だけどね?」


    蜜火原「そ、そうだよな!おい!記憶が戻った奴は挙手しろよ!」


    シーン


    五十鈴「誰も挙げない…」


    蜜火原「お、おい!なんで誰も挙げないんだよ!」


    モノクマ「それじゃ、後は任せるよ!うぷぷ…」


    モノクマが姿を消すと皆互いに疑うめで見つめ合う


    また同じ状況だ…


    最初の動機の時もみんなそんな目をしていた


    まさか…また殺人が…


    その時、九十九が口を開く


    九十九「とにかく皆さん、一度部屋に戻りましょう。このまま、疑い続けても何も解決しません」


    鷺沢「そ、そうですね!とにかく個室に帰りましょう」


    矢吹「ククク…面白くなってきたよ…疑心暗鬼のコロシアイが復活だね」



    九鬼「チッ、ふざんけな…そんなことさせないからな…」


    続々とみんな体育館を後にし残ったのは俺と九十九だけだった…


  32. 32 : : 2017/11/05(日) 10:08:44


    五十鈴「九十九…」


    九十九「五十鈴さん…」


    五十鈴「心配するな、俺が必ずお前を守る!だから…」


    すると、九十九が俺の胸に飛び込んだ


    五十鈴「お、おい…」


    九十九はただ、涙を流しながら俺の服をギュッと掴み続ける


    五十鈴「九十九、今は泣くなって、大丈夫さ。もう誰も死ぬ訳ないだろ?」


    九十九「でも…皆さんあの時と同じ目を…」


    五十鈴「心配するなって!アイツ等、あんな目をしておいて本当は良い奴らなんだからよ。それに…誰も失いたくないって皆分かってるはずだからよ」


    九十九「そう……ですね…」


    そして、九十九は五十鈴から離れ涙を拭く


    九十九「五十鈴さんが羨ましいです…どんな時でも冷静にいられることに…」


    五十鈴「俺なんて全然、前向きだけが取り柄何だよ」


    九十九「ふふ、そうですね…」


    九十九の顔が笑顔になり、自分は安心した


    五十鈴「さ、俺達も帰ろうぜ?」


    九十九「はい…」


    その時、九十九は俺の手を握って来た


    五十鈴「え?」


    九十九「五十鈴さんの手暖かいですね…」


    五十鈴「それはどうも」




    こうして、俺は九十九の部屋まで見送り、自分の部屋に戻る…


    そう…起きるはず無いんだ…


    殺人なんて絶対に起きさせない…


    俺がなんとしても…九十九を守るんだ…


    そう自分に言い聞かせ、俺はまた眠りについた…













    ピンポーン


    ガチャ


    矢吹「あれ????、僕に何か用?」


    ???「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


    矢吹「え?ククク…そんなの僕に頼んでもいいの?まぁ、いいよ面白そうだからね。まさか、君みたいな人が殺っちゃうなんてね……」


    ???「…」

  33. 33 : : 2017/11/05(日) 16:29:49
    モノクマ劇場


    モノクマ「人生には愛という物があるよね?」


    モノクマ「お互いを信頼し、好きでいられる魔法の言葉」


    モノクマ「けれど、愛は時に残酷を呼び寄せる事がある」


    モノクマ「例えば育児費の負担や家計まさに経済のお悩み!!」


    モノクマ「君たちはそれに耐えられるのかな?」


    モノクマ「もちろん僕は到底無理だね!」


    モノクマ「え?モノクマーズがいるじゃないかって?モノクマーズ?何それ美味しいの?」



  34. 34 : : 2017/11/05(日) 18:48:06

    ーえ…引っ越し?ー


    ー…両親の都合でなー


    ーそう…ー


    ー安心しろ!俺は必ずお前と結婚する!だからそれまで待っててくれ!ー


    ーっ!そうだね…和真さんが羨ましいです…どんな時でも元気でいられる事ができる事に…ー


    ーまぁ…前向きだけが俺の取り柄だからなー


    ーそうだこれ…ースッ


    ー眼鏡?ー


    ー和真さん、最近目が悪くなったとお聞きしました。これは私からの送り物ですー


    ーありがとうー


    ーあと、これは私のお気持ちですー


    ーえ?ー




    少女は少年の頬にキスをした

    少年は赤らめた顔をし、少女は少量の涙を流しながら…









    ……


    ………



    そう言えばあの眼鏡…


    その少女に貰った物だったな…


    それからずっとその眼鏡だけを付けていた…


    ん?そう言えば…


    ーっ!そうだね…和真さんが羨ましいです…どんな時でも元気でいられる事ができる事に…ー


    ーまぁ…前向きだけが俺の取り柄だからなー



    この会話…何処かで…





    その時、俺は再び目覚める…


  35. 35 : : 2017/11/05(日) 18:54:19



    五十鈴「ん……」ムク


    3度目の夢…


    一体…夢は俺に何を見させたいんだ?


    そうだ…眼鏡…


    俺は机の中の眼鏡を取り出す


    良かった…ちゃんとそこにあった…


    これは俺の大切な人から貰った大事な物…


    そんな物を俺は簡単に手放す所だった…


    俺は眼鏡を胸ポケットにしまい込み


    身支度を整え、個室を後にする


    例の動機…記憶の復旧で殺人なんか起きるはずがない…


    そうだ!起きるはずなんてないんだ!!


  36. 36 : : 2017/11/05(日) 20:58:58
    ー食堂ー

    食堂には鷺沢と上木以外が揃っていた


    五十鈴「珍しくその二人が欠席なんだな?」


    炎村「もしかしたら寝不足なのかもしれませんぜ…」


    五十鈴「目のクマがうっすら出てるぞ…」


    鷺沢「全身全霊遅れてすいません!!」


    九十九「あら、鷺沢さん。朝御飯の遅刻は珍しいですね」


    鷺沢「それが、寄宿舎のトイレが故障中だったみたいなので、体育館付近のトイレを使用して遅れていました」


    九鬼「残りは上木だけか?」


    蜜火原「カミッキーが来ないのは珍しいな…」


    矢吹「もしかしたら、もう起こってたり…」


    箱田「縁起でもないこと言うんじゃねぇ!」


    鴉間「ですが、心配ですね」


    九十九「なら探しに行きましょう。私と炎村さんと鳳さんは体育館へ五十鈴さんと鴉間さんは二階へ残りは寄宿舎と一階を探しましょう」


    九十九は指示すると皆すぐさま食堂を出て上木の捜索に出る







    ー二階 廊下ー

    鴉間「二階と言われてもここにいるとは思えませんが…」


    五十鈴「とにかく、探そう」


    鴉間「なら、ここから近い更衣室から探しましょう」


    五十鈴「そうだな…」


    鴉間「っ!!」


    五十鈴「どうした!?」


    角を曲がった途端に突然唖然とした鴉間が見た先を俺は見た…そこには…


    五十鈴「血………なのか?」


    鴉間「まさか…そんな筈は…五十鈴さんは中の確認を!!僕は皆を呼んできます!!」


    鴉間は一目散に駆け出し俺は勇気を出し更衣室に入る…


    血は女子更衣室に続いていた……


    だが、俺は入ることが…


    モノクマ「現在、調査のため入室を許可します」


    五十鈴「入室を許可?」


    俺は女子更衣室に足を踏み込むそこには……






  37. 37 : : 2017/11/05(日) 20:59:52










    上木「」


    手足を縛られ、腹部にナイフをぶっ刺された上木の無残な姿があった…










  38. 38 : : 2017/11/05(日) 21:23:58


    なんで……


    なんで………








    上木が死んでいるんだよ!!!!





    ピンポンパンポーン
    モノクマ『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』


    っ!!


    嘘だ………


    嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!!




    五十鈴「嘘だああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

  39. 39 : : 2017/11/05(日) 21:46:22



    皆が集まるのに掛かった時間はそんなに長くはなかった…



    蜜火原「か、カミッキー!!嘘だろ?!」


    炎村「また起きてしまったんですね……殺人が…」


    九鬼「クソ!!不覚だったぜ…俺がもっと注意しとけば…」


    矢吹「別にいいんじゃない?」


    九鬼「んだと?」


    矢吹「だって、素晴らしいじゃないか…!!僕達人間同士のコロシアイがこうして立ち向かうという希望の姿というものをさ!!」


    九鬼「テメェ…何が希望だ……何がコロシアイが素晴らしいんだよ!!」


    九鬼が矢吹を殴りかかろうとしたその時九鬼を止めようと立ち塞がったのは


    九十九「止めてください!九鬼さん!」


    九鬼「そこをどけ!!俺はコイツを殴らないと気が済まねぇ!!!」


    九十九「そんな事をして!死んだ東雲さんや近藤さんに上木さんが悲しむとは思わないのですか!!!」


    九鬼「っ!!」


    九十九「だからお願いです…仲間同士で傷つけ合うのは止めてください…!!」ポロポロ


    九鬼「っ!な、泣くなよ!!」


    矢吹「あーあー、九鬼君が九十九さんを泣かせちゃった〜」


    九鬼「はぁ!!テメェのせいで!!」


    鳳「言い訳は堅苦しいです」


    九鬼「っ!………すまねぇ九十九……」


    九十九「はい……」ポロポロ


    炎村「歩ちゃん、食堂に戻って一度落ち着きましょうぜ?」


    九十九「ですが…捜査をしないと…」


    五十鈴「ここは俺達に任せろ…」


    九十九「五十鈴さん?」


    五十鈴「九十九、お前はよく頑張った…お前の分まで俺達がなんとかする!」


    九十九「っ!………はい……」


    炎村「ユキちゃんも一緒に来て」


    ユキ「っ!」オロオロ


    ナツムラは迷っていた…


    一緒に捜査すべきか…


    九十九と一緒にいるべきなのかと…


    俺は迷わずナツムラにお願いした


    五十鈴「九十九の事頼んだ」


    ユキ「っ!!」


    ナツムラは少し俯いていた


    しかし…


    ユキ「っ!!」コク


    親指を真っ直ぐに上げグッドサインを俺に向けた


    そして、九十九、炎村、ナツムラの三人は女子更衣室を後にした




  40. 40 : : 2017/11/05(日) 21:51:14


    五十鈴「さて、始めようぜ?」


    矢吹「大丈夫なの?さっきまで放心状態だったのにさ?」


    五十鈴「ああ…もう大丈夫だ…。二度と起こしたくなかった…殺人が起きてしまったなら仕方ない……だったらやるしかないんだよ!!」


    俺の言葉に全員が顔を見合わせ頷き合う


    そう…あの時の全員で写真を撮った時の団結が戻りつつある…


    如月「よし、そうと決まれば捜査を始めるとするか…」


    九鬼「なら俺は前回に続いて見張りだ」


    鳳「各自怪しいと思うところは報告してください」


    エル「やれやれ、これはボクの思ってた展開じゃなかったんだけどね」


    矢吹「ククク…素晴らしい事になってきた…」


    鴉間「…では、始めましょう」


    五十鈴「ああ…死んだ上木の為にも俺達でクロを暴こう」










    ー捜査開始ー









  41. 41 : : 2017/11/06(月) 14:53:31


    モノクマ「はいこれモノクマファイルね」


    五十鈴「お前は知ってるのか…上木を殺した犯人を…」


    モノクマ「当然!この目でバッチリ見てましたから」


    五十鈴「…」


    モノクマファイル
    被害者は上木出音。死亡推定時刻は午前5時。
    腹部にナイフによる刺し傷と後頭部に殴られた跡がある


    五十鈴「東雲の時と同じ詳しく書かれている…」


    如月「ならこれは信用してもいいかもな…」


    五十鈴「如月、頼みが…」


    如月「任せろ。検死なら得意中の得意だ」


    五十鈴「すまない」


    だが、如月ばっかり頼る訳にもいかない…


    俺も詳しく調べてみよう…


    俺は上木の死体をじっくり見つめる


    五十鈴「まずこのナイフだな…」


    九鬼「なぁ…このナイフ見覚えないか?」


    五十鈴「ああ…直ぐに気が付いた…これ…前回の殺人の原因の1つであるナイフだな…」


    九鬼「これが上木にぶっ刺してるってことはよ…凶器は…」


    五十鈴「まだ、分からない…本当にナイフが致命傷なのかな…」





    五十鈴「次は縛られた縄だな…」


    如月「縄はまだ新しい物だ…それに上木は殺された後に縛られた形跡もある」


    五十鈴「縄を調達できる場所といったらあそこしかないよな?」


    如月「それとこれは悪魔で俺の推測だが上木はここで死んだ可能性が低いと思う」


    九鬼「なんでそう思うんだ?」


    如月「上木の出血量だ…ナイフで腹を刺したのなら血が大量に出てるはずだ」


    五十鈴「確かになんでナイフを刺しているのに出血量が少ないんだ…」


    九鬼「つうことはよ!モノクマファイルに書かれていた後頭部に殴られた跡があるってのに関係しているのか?」


    如月「死因がナイフでない以上、その関係も重要になってくるな…」



    コトダマ


    【モノクマファイル】
    被害者は上木出音。死亡推定時刻は午前5時。
    腹部にナイフによる刺し傷と後頭部に殴られた跡がある

    【ナイフ】
    最初の動機に渡されたナイフ。それが上木の腹部に刺さっていた

    【手足に縛られた縄】
    上木の手足に縄が縛られており、まだ新しい。また、如月によると縛られたのは殺された後らしい。

    【如月の推測】
    如月によると上木は女子更衣室で死んだ可能性が低い事と致命傷はナイフではない。また、出血量が少なすぎる
  42. 42 : : 2017/11/06(月) 21:43:28


    五十鈴「あと気になるといえば…上木の死体からドアにかけて引きずられた跡のような血跡があるな…」


    九鬼「なぁ、上木って、女だったんだな…」


    五十鈴「え?」


    九鬼「ほらここ女子更衣室だろ?上木の名前が書かれたロッカーがあるぜ?」


    五十鈴「ちょっと、確認したい事があるから見張り頼む」


    九鬼「おう!任せろ!」






    男子更衣室


    五十鈴「頼む…見間違いなら頼む…」


    俺はとある異変に気が付いた…


    五十鈴「そんな…なんでだよ…」


    俺の目先に上木出音のロッカーがあった


    五十鈴「どういうことだよ…なんで上木のロッカーが両方あるんだよ…」





    更衣室前

    五十鈴「確か更衣室に入るには…男子更衣室は男子の生徒手帳…女子更衣室は女子の生徒手帳だったよな?なら……上木を殺した犯人は何らかの理由で入ったってことなのか?」




    コトダマ

    【引きずられた跡】
    ドアから上木の死体までかけて引きずられた血の跡がある。

    【上木のロッカー】
    男子更衣室と女子更衣室の両方に上木のロッカーがあった

    【更衣室のセキュリティ】
    女子更衣室に入るには女子の生徒手帳が必要。犯人は何らかの理由で女子の生徒手帳を使った恐れがある


  43. 43 : : 2017/11/06(月) 21:53:38



    鳳「五十鈴さん」


    五十鈴「鳳か?どうした?」


    鳳「警備員室に来てください」


    五十鈴「警備員?」



    ー警備員室ー


    警備員室に入った俺が真っ先に目撃したのは


    五十鈴「血!?」


    そこには床や机にベッタリと血が付着している光景だった


    鳳「なんでこんなことになってるんでしょうか?」


    五十鈴「ここで何かがあっとしか考えられないぞ」


    鳳「私、今思ったのですが…ここで上木さんが殺されたと私は思います」


    五十鈴「何でだ?」


    鳳「ここに引きずられた跡がありますよ?恐らく犯人は上木さんを殺した後女子更衣室まで引きずって運んだとしか考えられません」


    鳳「それとまだ疑問が残っているのです」


    五十鈴「疑問?」


    鳳「昨夜、私がトレーニングルームからタオルを持ち出そうとしたとき、鴉間さんが警備員室に入っていくのを見かけました」


    五十鈴「鴉間の奴が?」



    コトダマ

    【引きずられた跡】※アップデート
    ドアから上木の死体までかけて引きずられた血の跡がある。また、警備員室でも引きずられた跡が残っていた。

    【机の血痕】
    パソコンのある机の上に血が付いていた

    【床の血痕】
    床には大量の血が付着していた

    【鳳の証言】
    昨夜、鴉間が警備員室に入っていく所を見かけたとのこと

  44. 44 : : 2017/11/06(月) 22:01:18


    五十鈴「やっぱ気になるな…」


    鳳「何がですか?」


    五十鈴「上木についてだ…」


    鳳「そういえば、あのパソコンに私達の情報が載ってあったのですよね?」


    五十鈴「一応、調べてみるか…」



    俺は恐る恐るパソコンを起動させるが…


    五十鈴「あれ?スリープモードになってるぞ…」


    鳳「誰かが操作した後なのでしょうか?」


    俺はスリープモードを解除させ、画面を開く


    そこに映し出されていたのは上木の情報だった…


    しかし、俺はある物を目にする…



    五十鈴「おい…なんだよこれ…どうして上木の性別に『Xジェンダー』なんて言葉があるんだよ…」


    鳳「Xジェンダー……確か無性別の意味を指しますね」


    五十鈴「そんなバカな……上木には…性別がないってのか!!」




    コトダマ

    【パソコンの名簿】
    パソコンに記載されていた俺達3期生の名簿。その中に上木の性別に『Xジェンダー』と書かれていた。また、誰か操作した後であり、スリープ状態だった。



  45. 45 : : 2017/11/07(火) 15:13:08



    寄宿舎に寄るとモノクマが何か慌ててた様子だった


    五十鈴「何してんだ?」


    モノクマ「五十鈴君かよ!僕はね今忙しいんだよ!!」


    五十鈴「なんで忙しいんだ?」


    モノクマ「誰か分からないけど昨日の夜に寄宿舎のトイレのパイプを詰まらせたんだよ!!」


    五十鈴「え…」


    そう言えば今朝鷺沢が言ってたな…





    ………………………………


    鷺沢「全身全霊遅れてすいません!!」


    九十九「あら、鷺沢さん。朝御飯の遅刻は珍しいですね」


    鷺沢「それが、寄宿舎のトイレが故障中だったみたいなので、体育館付近のトイレを使用して遅れていました」

    ……………………………………


    けど、誰が…



    モノクマ「それでパイプの中身を確認してみたらこんな物が出て来たよ!」


    五十鈴「紫色の布?」


    モノクマ「全く殺人が起きているのにくだらないイタズラをするものだ!」


    一応、モノクマにお願いし、トイレの中を確認すると…


    五十鈴「これは……五円玉?」




    【モノクマの証言】
    モノクマによると午前5時半頃にトイレが詰まっていたとの事。


    【パイプに詰まっていた布】
    モノクマによって取り出された紫色の布。何処かで見たような…


    【落ちていた5円玉】
    トイレの床に落ちていた5円玉。


  46. 46 : : 2017/11/07(火) 19:51:43


    ー倉庫ー


    箱田「五十鈴、来てくれよ」


    五十鈴「どうした?」


    箱田「このコインケースだけどよ。見てくれ」


    箱田が開けたコインケースの中身は様々な硬化が入っていた


    中には日本の硬化もあったが…


    五十鈴「あれ?一部ないぞ?」


    箱田「そうなんだよ…5円玉と50円玉の硬化だけなくなってんだよ」


    五十鈴「それって、前にも見たのか?」 


    箱田「ああ…確か一昨日ぐらいまではあったんだがな…あとこれだ」


    五十鈴「ワイヤーの束?」


    箱田「これがこのコインケースの側にあったんだよ」


    コトダマ

    【針金】
    使われた跡のある針金

    【コインケース】
    コインケースには様々な硬化が入っていたが、その中に5円玉と50円玉だけが消えていた


  47. 47 : : 2017/11/07(火) 19:59:39

    再び警備員室に来た俺は鴉間が調査していた





    鴉間「あ、五十鈴さんでしたか…」


    五十鈴「何かわかった事はあるか?」


    鴉間「2つお話があります。1つはこの部屋のロッカーです」


    五十鈴「ロッカー?」


    鴉間「入り口付近にあるロッカーに隠れれば恐らく背後からの撲殺は可能だと思われます」


    五十鈴「なるほど。じゃあ、あそこのロッカーは…」


    鴉間「あそこに隠れれば出てきたとき上木さんの視界に入ってしまう恐れがあります」



    五十鈴「となると、あそこのロッカーに隠れていた所を撲殺ってわけか…」



    鴉間「あと私が今日の午前5時半ぐらいに矢吹さんが倉庫から縄を持ち出している所を目撃しました」


    五十鈴「矢吹が?」


    鴉間「あまり考えたくありませんが…矢吹さんがクロという可能性も…」



    確かに矢吹は危なそうな奴だが…人を殺す才能なんてないはずだ…


    俺には俄に信じ難い証言だな…



    コトダマ

    【鴉間の証言】
    5時半頃に矢吹が倉庫から縄を持ち出していた


    【ロッカー】
    警備員室にあったロッカー。人一人が入れるスペースがあり、犯人はここに隠れていた可能性がある

  48. 48 : : 2017/11/07(火) 21:03:24

    九十九の様子も心配だな…

    見に行ってみるか…


    ー食堂ー

    五十鈴「よう」


    九十九「五十鈴さん…」


    炎村「お!王子のご登場ですぜ」


    五十鈴「王子?」


    炎村「気にしないでくだせぇ」


    五十鈴「九十九…大丈夫か?」


    九十九「五十鈴さん…手を繋いでください…」


    五十鈴「え…別にいいが…」


    俺は震えてる九十九の手を握った


    その時、さっきまで震えていた九十九の手が徐々に和らいだ


    五十鈴「落ち着いたか?」


    九十九「はい…ありがとうございます…五十鈴さんは私を安心させてくれますね…」


    五十鈴「なら、俺は捜査に戻る…」


    九十九「待ってください。私も行きます…」


    五十鈴「いいのか?」


    九十九「私も五十鈴さんや皆さんの為にも頑張りたいんです!」


    五十鈴「ならいいが…ところで炎村達はアリバイはあるか?」


    炎村「あー、あっしとユキちゃんでトイレに来た時。矢吹が自分の部屋に戻る所を見ましたぜ」


    五十鈴「そうか…それはいつだ?」


    炎村「んー?確か5時…上木さんが殺された時間でしたな」


    ん?何かおかしいぞ…




    コトダマ

    【炎村、ナツムラの証言】
    炎村、ナツムラが上木が殺された5時頃に自分の個室に入っていく矢吹を見かけた
  49. 49 : : 2017/11/07(火) 21:14:40


    九十九「あと調べてないのは何処ですか?」


    五十鈴「え?うーん、被害者の個室ぐらいか?」


    九十九「なら上木さんの個室に向かいましょう」


    五十鈴「そうだな」


    モノクマ「そう言うと思ったので上木さんの個室の鍵を解除させました」


    五十鈴「仕事が早いな…」


    モノクマ「捜査は公平にやらないとね!」






    ー上木出音の個室ー


    上木の部屋に入ると真っ先に目が入ったのは机の書類だった…


    『Xジェンダーについて』のファイル…


    俺はそのファイルを見る


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    Xジェンダー(X-gender)とは、出生時に割り当てられた女性・男性の性別のいずれでもないという性別の立場をとる人々を指す。


    両方を区分する限りでは、中性、無性、両性、性別という枠組みから脱する、女性か男性か定まりきらない流動的であるというあり方など人により様々である。


    世界には数少ない無性別者がいるが

    上木出音という高校生がXジェンダーであることが判明されたが現在消息不明。


    ーーーーーーーーーーーーーーー



    五十鈴「やっぱり…上木は無性別者だったてのか…」


    九十九「これは私の推測に過ぎないと思いますが…上木さんは…この書類を私達に隠そうとしていたんですね…」


    五十鈴「なんでそう思うんだ?」


    九十九「あの人にとって…性別あるないに関係なく…ただ、普通の高校生として生きたかったとしか考えられません」


    五十鈴「確かに…これは国家秘密レベルの奴だもんな…」



    コトダマ

    【Xジェンダーに関するファイル】
    Xジェンダーとは無性別の意味のことであり、世界に数少ない存在であった。その中に上木の名前があった。

    【九十九の推測】
    上木は恐らくXジェンダーの存在になる情報を隠滅させようとしていたとの事
  50. 50 : : 2017/11/07(火) 21:22:04




    キーンコーンカーンコーン……
    モノクマ『それでは、僕も待ちくたびれましたので、学級裁判を始めたいと思います!みんな、一階の赤い扉の中に来てくださいな!』




    五十鈴「もう、こんな時間か…」


    九十九「ごめんなさい五十鈴さん…私が…もっとしっかりしていれば…」


    五十鈴「気にすんなって、俺達だってやればできるんだからよ」


    九十九「怖いです…またあの処刑を見なくちゃならないことに…」


    五十鈴「…」


    九十九「五十鈴さん…これだけ言わして頂きます」


    五十鈴「いや、その言葉は学級裁判の後で頼む…」


    九十九「っ!………分かりました…」


    五十鈴「さ!行こう!皆待ってるぜ!」


    九十九「はい!」ニコ






    ー赤い扉ー


    九鬼「相変わらずおせーぞ!和真」


    五十鈴「悪い遅れちまった」


    如月「五十鈴、検死結果を伝える」


    五十鈴「どうだった?」


    如月「やはり、背後からの打撃で即死した」


    五十鈴「つまり、あのナイフはやっぱり…無関係なのか?」


    如月「それはまだ分からない…だが、学級裁判で時期に分かるだろう」


    【如月の検死結果】
    如月の検死によると背後から殴られて即死した恐れがある


  51. 51 : : 2017/11/07(火) 21:32:48

    俺達はエレベーターに乗り込んだ


    するとエレベーターは古い金属音をたて、行くりと扉を閉め、下へと下降した


    再びの殺人…


    今回犠牲となったのは上木出音…


    雰囲気のよく分からない性格でで謎の多い奴だったアイツが殺されちまった…



    モノクマ「やっと来たね!さぁさぁ!席に着いてくださいな!」







    そして、始まる


    蜜火原、鷺沢、鴉間、九十九、(東雲)「…」


    俺たちはこの席についた瞬間に自分の命をベットした…



    箱田、矢吹、如月、ユキ、(近藤)「…」


    勝てば生、負ければ死……


    炎村、九鬼、エル、鳳、(上木)「…」


    負けられない史上最悪のデスゲーム…


    五十鈴「…」


    だましだまされの戦いののろしが再び上がった


  52. 52 : : 2017/11/07(火) 21:37:19
    コトダマ

    【モノクマファイル】
    被害者は上木出音。死体発見場所は二階の女子更衣室。死亡時刻は午前5時ちょうど。後頭部に打撃痕があり、腹部にナイフが刺されている。

    【ナイフ】
    最初の動機に渡されたナイフ。それが上木の腹部に刺さっていた

    【手足に縛られた縄】
    上木の手足に縄が縛られており、まだ新しい。

    【引きずられた跡】
    ドアから上木の死体までかけて引きずられた血の跡がある。また、警備員室でも引きずられた跡が残っていた。

    【如月の検死結果】
    如月の検死によると背後から殴られて即死した恐れがある

    【如月の推測】
    如月によると上木は女子更衣室で死んだ可能性が低い事と致命傷はナイフではないとの事。また出血量が少なすぎる

    【上木のロッカー】
    男子更衣室と女子更衣室の両方に上木のロッカーがあった。

    【更衣室のセキュリティ】
    女子更衣室に入るには女子の生徒手帳が必要。犯人は何らかの理由で女子の生徒手帳を使った恐れがある

    【Xジェンダーに関するファイル】
    Xジェンダーとは無性別の意味のことであり、世界に数少ない存在であった。その中に上木の名前があった。

    【九十九の推測】
    上木は恐らくXジェンダーの存在になる情報を隠滅させようとしていたとの事

    【モノクマの証言】
    モノクマによると午前5時半頃にトイレが詰まっていたとの事。

    【パイプに詰まっていた布】
    モノクマによって取り出された紫色の布。何処かで見たような…

    【落ちていた5円玉】
    トイレの床に落ちていた5円玉。

    【パソコンの名簿】
    パソコンに記載されていた俺達3期生の名簿。その中に上木の性別に『Xジェンダー』と書かれていた。また、誰か操作した後であり、スリープ状態だった。

    【机の血痕】
    パソコンのある机の上に血が付いていた

    【床の血痕】
    床には大量の血が付着していた

    【ロッカー】
    警備員室にあったロッカー。人一人が入れるスペースがあり、犯人はここに隠れていた可能性がある

    【針金】
    使われた跡のある針金

    【コインケース】
    コインケースには様々な硬化が入っていたが、その中に5円玉と50円玉だけが消えていた

    【鳳の証言】
    昨夜、鴉間が警備員室に入っていく所を見かけたとのこと

    【鴉間の証言】
    5時半頃に矢吹が倉庫から縄を持ち出していた

    【炎村、ナツムラの証言】
    炎村、ナツムラが上木が殺された5時頃に自分の個室に入っていく矢吹を見かけた




    今回殺されたのは上木出音…

    手足を縛られ腹部にナイフをぶっ刺された状態だった上木に何があったのか…それが今明かされる…


  53. 53 : : 2017/11/07(火) 21:37:54












    ーーー学級裁判 開廷!!ーーー






  54. 54 : : 2017/11/07(火) 21:50:32
    モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます」


    モノクマ「正しいクロを指摘できればクロだけがおしおき、だけど……もし、間違った人物をクロとした場合は……」


    モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となりまーす!」


    蜜火原「やっぱ…増えてんだな…」


    そこには東雲の写真と共に前回の学級裁判で処刑された近藤の写真と今回の被害者である上木の写真があった…


    九鬼「チッ、相変わらず悪趣味だぜ…」


    矢吹「それはどうでもいいよ!とにかく議論しようよ!」


    箱田「アンタ随分今日はやる気ね?」


    矢吹「だってさ…あんな死体を見たらウズウズしてられないからねー」


    鴉間「相変わらず不快な気持ちにさせてくれますね?」


    如月「そんな奴は相手にするな…それより、俺が今一番議論したいのは上木の死因だ」


    エル「え?死因も何もあのナイフが死因でしょ?」


    如月「だが、モノクマファイルを見てみろ何処にも死因らしき物が記載されてないぞ?」


    被害者は上木出音。死体発見場所は二階の女子更衣室。死亡時刻は午前5時ちょうど。後頭部に打撃痕があり、腹部にナイフが刺されている。



    九十九「まずは…上木さんの死因から議論したほうがいいですね…」



    ー議論開始ー

    【モノクマファイル】
    【如月の検死結果】
    【床の血痕】


    如月「まず上木の死因は何なのか?」


    九鬼「《モノクマファイル》に書かれないと分からねーな…」


    エル「いやいや、あの《ナイフこそ致命傷》でしょ?」


    九鬼「やっぱ…ナイフが《死因》なのか?」


    如月「こいつ等に話しても無駄か…」



    五十鈴「(本当にナイフが死因なのか?)」
    【如月の検死結果】カチャ


    如月「まず上木の死因は何なのか?」


    九鬼「《モノクマファイル》に書かれないと分からねーな…」


    エル「いやいや、あの《ナイフこそ致命傷》でしょ?」



    五十鈴「それは違うぞ!!」

    ―Break!―



  55. 55 : : 2017/11/07(火) 22:10:41

    五十鈴「いや待て…ナイフが致命傷なのはどうも納得がいかない…」


    鳳「納得がいかないとは?」


    五十鈴「実は如月に上木の検死をしてもらったんだけど…如月からは背後からの打撃によって即死したらしいんだ」


    蜜火原「それは本当なのかおさむん?」


    如月「ああ、軍人でも分かるぐらいの死亡状態だ…恐らく上木は背後から打撃されて殺された」


    エル「反論させてもらうよ!」


    ー反論ー

    五十鈴「エル…またお前か…」


    エル「背後から打撃されて死んだならあのナイフは一体何なのさ?」




    ー反論ショーダウンー

    【コトノハ:如月の検死結果】
    【コトノハ:如月の推測】
    【コトノハ:九十九の推測】



    エル「そもそも!上木が背後から打撃したとしてもさ!」


    エル「気絶だけで済むかもしれないよ?」


    エル「だからこそ!あのナイフが致命傷なんだよ!!」

    ー発展ー

    五十鈴「それじゃ、聞くが…上木の死体の状態はちゃんと理解しているのか?」



    エル「理解しているって何?」


    エル「上木は手足を縛られてお腹にナイフがずぶりと刺されていた!!」


    エル「《あの状態こそナイフの致命傷》の証拠よ!!」


    五十鈴「(いや、エルには見落としている所がある…!!)」

    【コトノハ:如月の推測】カチャ



    エル「そもそも!上木が背後から打撃したとしてもさ!」


    エル「気絶だけで済むかもしれないよ?」


    エル「だからこそ!あのナイフが致命傷なんだよ!!」

    ー発展ー

    五十鈴「それじゃ、聞くが…上木の死体の状態はちゃんと理解しているのか?」



    エル「理解しているって何?」


    エル「上木は手足を縛られてお腹にナイフがずぶりと刺されていた!!」


    エル「《あの状態こそナイフの致命傷》の証拠よ!!」



    五十鈴「その言葉……斬る!」

    ―斬―





    五十鈴「エル、お前は残念な事に大事な部分を見落としている」


    エル「え?見落としている?」


    五十鈴「もし、ナイフが致命傷だとしたら上木の出血量は多かった筈だ。だけど、現場の上木の死体から出血量はそこまでなかった…ここまで言えば分かるよな?」


    エル「っ!なんてこと…このボクが…そんな事を見逃していたのか……」


    鴉間「つまり…上木さんはナイフによって殺害されたのではなく…背後からの何者かによる打撃で殺されたと言う事で良いのでしょうか?」


    鳳「ここまで重要な証拠が揃っているのです…信じないわけにもいきません」


    九十九「なら次は…上木さんが殺された場所が何処なのかもハッキリさせないと駄目ですね?」


    五十鈴「そうだな…」


  56. 56 : : 2017/11/08(水) 21:45:45


    ー議論開始ー

    【引きずられた跡】
    【ロッカー】
    【如月の検死結果】


    九十九「上木さんの死んだ場所は何処なのか…」


    エル「《女子更衣室》でしょ?」


    鳳「いえ、《他の場所》です」


    矢吹「なんで?」


    蜜火原「もしかしてカミッキーを《移動させた》りして?」


    箱田「わざわざそんな事をするのか!?」




    五十鈴「(いや、アイツの言うとおりだ…だって現場にはアレがあるんだからな…)」
    【引きずられた跡】カチャ!



    九十九「上木さんの死んだ場所は何処なのか…」


    エル「《女子更衣室》でしょ?」


    鳳「いえ、《他の場所》です」


    矢吹「なんで?」


    蜜火原「もしかしてカミッキーを《移動させた》りして?」


    五十鈴「それに賛成だ!!」

    ―Break!―



    五十鈴「蜜火原の言う通り…犯人は女子更衣室に上木の死体を移動させたんだよ!!」


    蜜火原「え!マジで?!」


    五十鈴「現場を思い出してみろ…女子更衣室のドアから上木の死体にかけて引きずられた跡が残っていた筈だ」


    鴉間「確かに移動させたのが納得できますね…」


    箱田「じゃあよ!!上木が女子更衣室で死んでないならよ!!一体何処で死んだって言うんだよ!!」



    五十鈴「(上木が死んだ本当の場所…それは…)」



    ーロジカルダイブー

    Q1、上木が運ばれた場所は?

    A、女子更衣室


    Q2、上木が殺された場所は?

    A、警備員室



    五十鈴「すべては繋がった!!」

    ーCOMPLETEー




    五十鈴「警備員室だ!!上木は警備員室で殺されたんだ!!」


    鷺沢「け、警備員室ですか?」


    五十鈴「ああ…だってあそこには…」




    証拠の提出:【床の血痕】

    五十鈴「これだ!」





    五十鈴「警備員室の床には大量の血が付着していたんだよ」


    鳳「それに関しては私も見ましたので間違いありません」


    鴉間「私も見ました」


    矢吹「ククク…となると、次は上木さんがどうして警備員室で殺されたのか突き止めないとね?」


    五十鈴「矢吹、どうしてお前はさっきから何か知ってるような口振りをしている!」


    矢吹「ん?どういう意味かな?」


    五十鈴「(矢吹は何かを俺達に隠している…けれど…今は上木について集中だ!)」


  57. 57 : : 2017/11/08(水) 22:05:58

    ー議論開始ー

    【ナイフ】
    【パソコンの名簿】
    【九十九の推測】
    【Xジェンダーに関するファイル】



    九十九「どうして、上木さんは警備員室で殺されたのか…」


    蜜火原「《何かしていた》んだろ?」


    箱田「だったら何をしていたんだよ?」


    蜜火原「うーんわかんねーな」


    鴉間「何か私たちには《知られてはならない事》でしょうか?」


    箱田「そんなの上木に限ってはないだろ!どうせ、アイツは《たまたま警備員室にいただけ》だろ!?」


    五十鈴「(いや、アイツは警備員室で何かをしていた筈だ…)」
    【パソコンの名簿】カチャ




    九十九「どうして、上木さんは警備員室で殺されたのか…」


    蜜火原「《何かしていた》んだろ?」


    箱田「だったら何をしていたんだよ?」


    蜜火原「うーんわかんねーな」


    鴉間「何か私たちには《知られてはならない事》でしょうか?」


    箱田「そんなの上木に限ってはないだろ!どうせ、アイツは《たまたま警備員室にいただけ》だろ!?」


    五十鈴「それは違うぞ!!」


    ーBreakー



    五十鈴「いや、上木は警備員室に目的があっていた筈だ」


    箱田「え!?そうなのか?」


    五十鈴「警備員室にはパソコンがあった筈だ」


    如月「確か俺達の名簿が載っていた奴だな?」


    五十鈴「ああ、そして、そのパソコンがスリープ状態になっていたんだ」


    鷺沢「つまり、上木さんはパソコンを操作していた途中だったわけなんですか?」



    五十鈴「それに、上木がパソコンを操作していた根拠もある…」



    証拠の提出:【机の血痕】

    五十鈴「これだ!」



    五十鈴「パソコンが置いてある机には上木の血らしき物が付着していたんだ」


    如月「つまり、上木はパソコンで何かを探っている最中に犯人による襲撃で殺されてしまったわけか…」


    五十鈴「ああ…それにスリープ状態を解除させた時上木のプロフィールが映っていたんだが…アイツの性別にはXジェンダーという単語があったんだよ」


    箱田「Xジェンダー?」


    鳳「Xジェンダーとは無性別のことです」


    矢吹「と言う事は上木さんは男でも女でもないってことか!!」


    五十鈴「その通り…上木には性別がないんだよ!!」


    蜜火原「おい待てよ、いっちゃん!!」

    ー反論ー


    蜜火原「そのXなんちゃら?男でも女でもないってやつか?あり得ないだろ!!そんなのオカルトにも過ぎないぞ!!」


    五十鈴「まぁ、分かっていたが…信じてもらうしかないようだな…」

  58. 58 : : 2017/11/08(水) 22:19:32

    ー反論ショーダウンー

    【コトノハ:パソコンの名簿】
    【コトノハ:九十九の推測】
    【コトノハ:Xジェンダーに関するファイル】


    蜜火原「性別がないなんてありえないだろ!!」


    蜜火原「パソコンの名簿に書いてあるって言うけどよ!」


    蜜火原「そんなの誰かのイタズラかなんかだろ!!」


    ー発展ー

    五十鈴「だけど、そのXジェンダーが本当に実在しているんだよ!」



    蜜火原「いっちゃん何度も言わせんなよ!!」


    蜜火原「そんなのオカルトかなんかの話に過ぎないんだよ!!」


    蜜火原「あのパソコンの名簿だって!《ただの偽情報》かなんかだろ!?」



    五十鈴「(蜜火原にXジェンダーの存在を信じさせるにはあれしかない…)」
    【コトノハ:Xジェンダーに関するファイル】 カチャ





    蜜火原「性別がないなんてありえないだろ!!」


    蜜火原「パソコンの名簿に書いてあるって言うけどよ!」


    蜜火原「そんなの誰かのイタズラかなんかだろ!!」


    ー発展ー

    五十鈴「だけど、そのXジェンダーが本当に実在しているんだよ!」



    蜜火原「いっちゃん何度も言わせんなよ!!」


    蜜火原「そんなのオカルトかなんかの話に過ぎないんだよ!!」


    蜜火原「あのパソコンの名簿だって!《ただの偽情報》かなんかだろ!?」




    五十鈴「その言葉斬る!!」


    ー斬ー



    五十鈴「蜜火原、残念ながらXジェンダーは本当に実在しているんだ」


    蜜火原「うえ!!本当かよ…」


    五十鈴「実は上木の個室からこんな物を見つけたんだよ」


    鳳「Xジェンダーに関するファイルですか?」


    五十鈴「このファイルは如月が一番詳しいんじゃないか?」


    如月「ああ、政府が極秘に保管している貴重なファイルだな…」


    五十鈴「そんな物がここにあると言うのはさて置いて…これがあるという事はXジェンダーはいるんだよ!」


    鳳「ファイルの中身を見ましたが…上木さんの名前がバッチリ書かれていますね」


    蜜火原「マジかよ…カミッキーは…男でも女でもなかってのかよ…」


    五十鈴「なんとか納得したみたいだな…」


    蜜火原「いや…納得なんかしたくなかったぜ…けどよ…こんな物を見せられたら信じるわけにはいかねぇじゃん…」



  59. 59 : : 2017/11/09(木) 13:06:52
    炎村「とにかく、上木さんが無性別のことは分かりましたが、その本人がどうして警備員室にいたんですぜ?」


    九十九「私はあまり捜査をしていませんが…上木さんには何か事情があったはずです…」


    五十鈴「そう…アイツはあそこで何かをしていた筈だ…」




    ―閃きアナグラム―

    し ょ う こ い ん め つ

    五十鈴「そうか!!わかったぞ!!」
    ―COMPLETE!!―




    五十鈴「上木はXジェンダーその物を俺達に知られない為に証拠を隠滅させようとしたんだ!」


    鳳「もしそうなら、パソコンの画面に上木さんのプロフィールが出てきたという事は上木さんは自分のXジェンダーという証拠を消す為に警備員室を訪れたんですね…」


    矢吹「ふーん!なんで上木さんは証拠を隠滅させようとしていたのかなー?」


    五十鈴「(やっぱり…アイツの言動が何か引っかかる…)」



    怪しい人物を指名しろ

    ヤ ブ キ  レ イ シ ロ ウ

    五十鈴「お前はしかいない!!」







    五十鈴「矢吹、お前が犯人なのか?」


    九十九「っ!」


    ユキ「っ!」


    矢吹以外全員「っ!!」


    矢吹「…」


    五十鈴「いや、違うなら違うって言ってほしい…けど、何か引っかかるんだよ!まるでお前がこの殺人に大きく関わっているみたいなんだよ!!」


    矢吹「あーあー、バレちゃったか…」


    九鬼「やっぱりテメェだったのかよ!!」


    矢吹「うまくやってたつもりだったけど。ここで終わりか…」


    鴉間「つまり、犯人は矢吹で確定ですね!さっさと投票しましょう!」


    箱田「そうだな!前から怪しいと思ってたぜ!」


    鷺沢「後で真相を全身全霊聞かせてもらいますよ!」


    五十鈴「(矢吹は怪しいと思う…けれど、何かあっさりだな…まるで矢吹は犯人じゃないような…)」



    炎村「ちょ、ちょっと待ってくだせぇ!皆さんおかしいですぜ!!」


    鴉間「え?なんでですか!犯人は矢吹でしょう!」


    炎村「さっきから矢吹の言動は何か他人事にも思えるのです…もう少し話し合った方がいいかと…」


    「ふざけなんな!!!」


    全員「っ!」


    五十鈴「か、鴉間?」



    鴉間「ったく、どいつもこいつも使えない奴ばかりだな!!」


    蜜火原「か、カラスマンがどうかしちまったぜ!?」


    九十九「いえ…恐らくアレが鴉間さんの本性なのですよ…」


    矢吹「へー、通りでなんか態度が嘘臭いと思ってたんだよね…」


    鴉間「黙れ矢吹。オマエは凌遅刑だ…。肉を少しずつ削いでやる…吊るされた豚肉みたいにしてやるッ!」


    九鬼「どうやら…アイツの本性みたいだな…」


    鴉間「いいからお前ら!!この罪人に投票するぞ!!」


  60. 60 : : 2017/11/09(木) 13:25:48

    ー議論開始ー

    【鴉間の証言】
    【更衣室のセキュリティ】
    【炎村、ナツムラの証言】



    鴉間「いいからテメェら!!さっさと投票するぞ!!!」


    炎村「で、ですが!!あっしには矢吹が《犯人とは思えない》のですぜ……」


    鴉間「いや、矢吹が犯人の筈だ!!!《上木を殺害した》のもお前だろ!!!」


    矢吹「あのね…僕は上木さんが《殺された時間はずっと部屋にいた》んだよ?」


    鴉間「そんな《嘘》俺が通用するのか!!」



    五十鈴「(犯人は本当に矢吹なのか?確か矢吹にはアリバイがあったはずだ…)」
    【炎村、ナツムラの証言】カチャ




    鴉間「いいからテメェら!!さっさと投票するぞ!!!」


    炎村「で、ですが!!あっしには矢吹が《犯人とは思えない》のですぜ……」


    鴉間「いや、矢吹が犯人の筈だ!!!《上木を殺害した》のもお前だろ!!!」


    矢吹「あのね…僕は上木さんが《殺された時間はずっと部屋にいた》んだよ?」



    五十鈴「それに賛成だ!!」


    ーBreakー




    五十鈴「いや、矢吹は上木を殺していない!」


    鴉間「はぁ?テメェも俺に刃向かうのか?」


    五十鈴「そういう訳じゃない!!矢吹にはアリバイがあるんだよ!!そうだろ?炎村、ナツムラ!!」


    炎村「はい!上木さんが殺される時間…あっしとユキちゃんが寄宿舎のトイレにいたんです…その時、矢吹は自分の個室に戻って行く所をしっかりと目撃していました」


    九十九「そうなの?ナツムラさん」


    ユキ「っ!!!」コクコク‼


    九十九「二人が嘘を付くような感じでもないので私も違うとは思います…」


    如月「俺も思うな…まだ、矢吹には聞きたい事もあるからな」


    エル「ごめんだけど、私は矢吹が犯人と、思う」


    五十鈴「え!?」


    箱田「私もそんな簡単には二人の証言が信じられないわ」


    蜜火原「悪いないっちゃん……俺もなんか誰を信じられればいいのか分かんなくなっちまった…」


    鷺沢「誰を投票すべきなのか…全身全霊分かりません…」



    九鬼「まるで…意見が別れちまってる…」



    モノクマ「お!!遂に言いましね!!『意見が別れた』となら意見が違う人同士の議論をするために裁判場を変形させましょうか!」


    五十鈴「へ、変形!?」


    モノクマ「その名も『議論スクラム』開始!!」


    その時、俺達の席が宙に浮き出した…


    そして…2つのグループにわけられた…




    鴉間、エル、蜜火原、箱田、鷺沢、鳳「…」


    五十鈴、九十九、九鬼、矢吹、如月、炎村、ナツムラ「…」



  61. 61 : : 2017/11/09(木) 22:41:14


    ー議論スクラムー



    Q、矢吹は犯人か?


    犯人だ!:鴉間、エル、蜜火原、箱田、鷺沢、鳳「…」


    犯人じゃない!:五十鈴、九十九、九鬼、矢吹、如月、炎村、ナツムラ「…」








    鷺沢「矢吹さんは自分の《犯行を黙って》いましたよね?」


    五十鈴「如月!」


    如月「《犯行を黙って》いたのは何か理由があるはずだ」




    箱田「矢吹は上木の《殺害時》ずっと部屋に居たわけじゃないよな?」


    五十鈴「炎村!」


    炎村「上木さんの《殺害時》、矢吹は自室に戻ってたのは事実なんですぜ!」




    鳳「炎村さんとナツムラさんが《嘘》を言ってる可能性もあると思いますけど…」


    五十鈴「九十九!」


    九十九「《嘘》かどうかはもっと議論し合えば分かるはずです!」




    エル「鴉間は矢吹が倉庫から縄を持っていったていう《証言》もあるんだよ?」


    五十鈴「九鬼!」


    九鬼「矢吹のアリバイの《証言》だって炎村とナツムラが証言したじゃねぇかよ!!」




    鴉間「矢吹が犯人じゃないって言うならそれなりの《証拠》があんだな?」


    五十鈴「俺が!」


    五十鈴「《証拠》ならアイツが知ってるはずだ!!」









    五十鈴、九十九、九鬼、矢吹、如月、炎村、ナツムラ「これが俺、私、僕、あっし達の答えだ!!!」全論破


    ーBreakー







    五十鈴「矢吹が犯人じゃない証拠ならモノクマ、お前だ」


    モノクマ「ん?僕?」


    五十鈴「お前は確か寄宿舎のトイレで俺に言ったよな?」


    ………………………………

    モノクマ「五十鈴君かよ!僕はね今忙しいんだよ!!」


    五十鈴「なんで忙しいんだ?」


    モノクマ「誰か分からないけど昨日の夜に寄宿舎のトイレのパイプを詰まらせたんだよ!!」


    五十鈴「え…」


    ………………………………



    モノクマ「それがどうかしたの?」


    五十鈴「なら、そのトイレが詰まった時間を教えてくれないか?」


    モノクマ「うーん、確か午前5時半ぐらいだったかな?」


    五十鈴「そして、矢吹。正直に答えろ…お前が犯行を偽装するために倉庫から縄を持ち出した時間はいつだ?」


    矢吹「ん?確か午前5時半だったね!」


    鴉間「っ!」


    五十鈴「これでハッキリしたな…矢吹は犯人じゃない…」


    炎村「え?どういうことなんですぜ…」


    五十鈴「(そう…矢吹が犯人じゃない理由…それは…)」


    【トイレで証拠隠滅してないから】←
    【トイレで排泄してないから】
    【トイレに入ってないから】



    五十鈴「トイレで証拠隠滅をしてないんだよ…」


    全員「っ!」


  62. 62 : : 2017/11/09(木) 22:51:34


    五十鈴「そうトイレにこんな物があったんだよ…」


    証拠の提出:【落ちていた5円玉】




    五十鈴「トイレに5円玉が落ちていたんだよ」


    箱田「この5円玉が何か関係あるのか?」


    五十鈴「そう、この5円玉には大きく関係している…それは…」




    【記念硬化】
    【凶器】←
    【お金】


    五十鈴「この5円玉が上木を殺した凶器なんだよ…」


    鷺沢「5円玉を凶器にですか!!?」


    箱田「もしかしてあのコインケースに関係してるのか?」

    五十鈴「コインケースから5円玉と50円玉を取り出して穴にワイヤーを通して棒金にしたんだ…そして…それを使って上木の背後から殺れるのは簡単な筈だ…」


    如月「それなら上木の後頭部の傷も一致するかもな…かなり細めの棒状で殴られた跡だったからな…」


    炎村「で、でも…犯人は誰なんですぜ?」


    五十鈴「俺はもう目星は付いている…」


    炎村「え!?誰なんですぜ!!」



    五十鈴「(今回の犯人の……信じたくない……もし、違うなら…お願いだ……)」






    怪しい人物を指名しろ

    ツ ク モ  ア ユ ム


    五十鈴「犯人はお前だ!!」




  63. 63 : : 2017/11/09(木) 23:08:54


    五十鈴「九十九……まさか…お前が犯人なのか?」



    炎村「え!?」


    九鬼「っ!!」


    矢吹「…」


    全員「っ!!」


    九十九「…」


    五十鈴「いや…もし、違うなら…違うって…言ってくれれば…」


    九十九「もし、私の行った事を五十鈴さんや皆さんは信じてくれますか?」


    五十鈴「そりゃ!そうだろ!俺達は九十九を信じるに決まってるだろ!!」



    コトダマ

    【信じる】
    九十九の言葉を信じる




    九十九「なら、教えます…私がクロなのです…」


    五十鈴「っ!!!」


    全員「っ!!」


    九鬼「本気で言ってやがんのか…」


    鷺沢「な、何かの……聞き間違いですよね?さっきクロじゃないって言いましたよね?」


    蜜火原「鷺沢…やめろ……俺だっていま受け入れにくい事実なんだよ…」


    五十鈴「…本当なんだな…?」


    九十九「うん…本当です…私がクロなのです」


    炎村「そんなの聞きたくありませんぜ!!」


    ー反論ー

    炎村「九十九さん!!あなたはどうかしてますぜ!!クロじゃないんでしょ!?何かの冗談なんですよね?!」


    五十鈴「炎村…頼むから…現実を受け入れてくれ…」


    炎村「五十鈴さん!!あなたは目を覚ましてくだせぇ!!どうしてそんな事になってるんですか!!」


    五十鈴「目を覚まさないといけないのは…お前なんだよ…」


  64. 64 : : 2017/11/10(金) 13:00:03


    ー反論ショーダウンー

    【コトノハ:パイプに詰まっていた布】
    【コトノハ:鴉間の証言】
    【コトノハ:更衣室のセキュリティ】




    炎村「九十九さんは犯人じゃないですぜ!!」


    炎村「九十九さんは仲間ために頑張ってくれたんですぜ?」


    炎村「そんな人が殺人なんてするわけないんだよ!!!」



    ー発展ー
     


    五十鈴「止めてくれ炎村…もう…俺はこれ以上見てられないんだよ…」




    炎村「こんなのあんまりですぜ!!」


    炎村「しかしですな!!」


    炎村「《九十九さんが犯人という証拠》はあるのですか!!?」





    五十鈴「(あるんだよ……九十九が犯人という証拠が…)」
    【コトノハ:パイプに詰まっていた布】カチャ




    炎村「九十九さんは犯人じゃないですぜ!!」


    炎村「九十九さんは仲間ために頑張ってくれたんですぜ?」


    炎村「そんな人が殺人なんてするわけないんだよ!!!」



    ー発展ー
     


    五十鈴「止めてくれ炎村…もう…俺はこれ以上見てられないんだよ…」




    炎村「こんなのあんまりですぜ!!」


    炎村「しかしですな!!」


    炎村「《九十九さんが犯人という証拠》はあるのですか!!?」


    五十鈴「その言葉…斬る!!」


    ー斬ー






    五十鈴「炎村…九十九が犯人だと思う証拠があるんだよ…」


    炎村「え…」


    五十鈴「この布だよ…トイレのパイプに詰まっていたんだよ…」


    如月「紫色の布か…ん?待てよ…それは…」


    五十鈴「これは布であって…元は…」


    【服の裾】←
    【タオル】
    【ただの布】



    五十鈴「服の裾なんだよ…」


    鷺沢「服の裾ですか?」


    五十鈴「そして…このメンバーで紫の服を着ている人物は…」


    人物を指名しろ

    ツ ク モ  ア ユ ム


    五十鈴「九十九だけなんだよ…」


    炎村「な、何か言ってくださいよ!九十九さん!」


    九十九「…」


    五十鈴「それじゃあ…始めるぞ…最後の推理を…」


    ユキ「っ!!」バッ!


    五十鈴「っ!ナツムラ?」


    突如かナツムラが九十九の前に立ち守るように両腕をあげ俺たちを涙目になりながら睨みつける


    ユキ「っ!!」ポロポロ


    九鬼「まさか…まだ九十九が犯人じゃないって言ってるのか?」


    ユキ「っ!!」コク


    九十九「ナツムラさん…」


    五十鈴「もうやめろ……これ以上、誰も否定するなよ…」


  65. 65 : : 2017/11/10(金) 13:06:54


    ーマシンガントークバトルー


    ユキ「っ!!」


    ユキ「っ!!」ポロポロ


    ユキ「っ!!」ムキー


    ユキ「っ………!!」


    【信じる】カチャ


    ユキ「っ!!!」ポロポロ


    五十鈴「これで終わりだ!!!」


    ーBreakー




    五十鈴「ナツムラ…九十九を信じてないのか?」


    ユキ「っ!!」


    五十鈴「言ったはずだ…九十九は俺達に言った言葉を信じろって言ったんだ!!なら……九十九はどうしたいんだ?それを聞かせてくれよ…」



    九十九「……。うん…五十鈴さんの言う通り…私の言葉を信じて下さい…」


    九十九「私が…クロです…」


    五十鈴「く……」


    炎村「そんな……本当なんですか……」


    ナツムラ「…」ポロポロ


    五十鈴「なら終わらせよう…最後の推理を……」



  66. 66 : : 2017/11/10(金) 13:24:16


    ークライマックス推理ー

    まず事件が起きる前夜、犯人は倉庫に凶器の材料を手に入れる…それは、コインケースに入っている5円玉と50円玉とワイヤーだった…


    犯人「…」スッ…


    そして、それを組み合わせる事によって棒金が完成したんだ…


    犯人「…」ゴゴゴゴゴ



    その頃、何らかの理由で警備員室に立ち寄っていた鴉間は犯人が近づくのに気付いてロッカーに隠れて、それを知らない犯人はもう片方のロッカーに隠れたんだ…


    鴉間「っ!」

    バタンッ!


    犯人「っ!」

    バタンッ!


    そして、犯人が待ち伏せていたのはXジェンダーの情報を消そうとした上木だった!


    上木は、パソコンの名簿に記載されていた自分のプロフィールを消そうとした。しかし、これは上木にとって最期の行動だった…


    上木「…」カタカタ


    ロッカーに潜んでいた犯人は上木の背後に近づき撲殺したんだ…


    ドスッ!!ベチャッ!!


    上木「」


    犯人「…」ゴゴゴゴゴ


    この時、鴉間の視界には犯人の姿が見えなかったが殺害された瞬間は目撃していたはずだ…



    上木を殺した後、犯人は返り血を浴びた服を片付けるために凶器と共にトイレに流し捨てたんだ…

    しかし、犯人には誤算があった。何故なら5円玉とトイレのパイプを詰まらせ証拠を残してしまったんだからな…


    五円玉「」チャリ



    同時刻、矢吹は倉庫からな輪を持ち出し警備員室に向かう。その時、警備員室を後にしていた鴉間が目撃し、それをクロが矢吹だと勘違いしてしまった…


    矢吹「…」スタスタ


    鴉間「…」


    そして、矢吹による、殺害偽装が行われた


    矢吹「…」ニヤリ

    ギュッ!ギュッ!

    矢吹「…」シャキン…

    ドスッ!!



    こうして、犯人と矢吹によって俺達は混乱を招いてしまったんだ…







    五十鈴「そして…真の犯人は九十九歩…お前しか居ないんだ!!!」


    九十九「…」


    ―COMPLETE!!―


  67. 67 : : 2017/11/10(金) 15:17:26



    九十九「…」


    五十鈴「これが事件の全ての全貌だ…」


    九十九「はい…お見事な推理でした…」


    炎村「そんな…どうして!!」


    ナツムラ「っ!!っ!!」ポロポロ


    九鬼「クソ…なんでよりにもよって…」


    矢吹「はぁ…まさかこんな結末になっちゃうなんてね…」


    如月、鴉間「…」


    九十九「真相を話す前にまずは…モノクマさん」


    モノクマ「ん?」


    九十九「始めてください…いえ、終わらてください…学級裁判を…」


    モノクマ「それでは、投票タイムと参りましょう!皆さんお手元のスイッチを押して投票してください」


    五十鈴「く…」


    モノクマ「上木さんを殺したクロは誰なのか……その答えは正解なのか不正解なのか……どっちだ!!」















  68. 68 : : 2017/11/10(金) 15:17:53
        WHO IS FOUND GUILTY?

            MONOKUMA




            V O T E


         九十九 九十九 九十九


             GUILTY



  69. 69 : : 2017/11/10(金) 15:18:12






    ー学級裁判 閉廷ー







  70. 70 : : 2017/11/10(金) 19:51:59
    続きみないと死んじゃう
  71. 71 : : 2017/11/10(金) 22:16:28



    全員「…」


    モノクマ「こりゃまた大正解!!今回、Xジェンダーである上木出音さんを殺したクロは史上最強の将棋一家である九十九家の三兄妹の末っ子。九十九歩さんでした!!」


    九鬼「マジかよ…九十九!!なんでお前がこんな事したんだよ!!」


    炎村「そうですぜ!!あんなに仲間思いだった九十九さんがどうしてこんなことを!?」


    九十九「……実は記憶が戻ってたのです…」


    如月「まさか例の動機でか?」


    九十九「はい…私には婚約者がいたのです…許嫁というべきでしょうか?」


    鷺沢「こ、婚約者…ですか?」


    九十九「でも、私はその人にまた会いたくて…気付いたら上木さんを…」


    五十鈴「…」


    九鬼「でもよ…お前に一番聞きたいんだよ…矢吹!!なんでテメェは九十九を止めなかったんだよ!!」


    矢吹「ん?何のこと?」


    九鬼「とぼけるな!!昨日の夜中にテメェと九十九が話してんのを俺は見てんだんだ!!」


    五十鈴「え…」


    九鬼「その時、なんの会話をしていた!!」


    矢吹「あー、あれか…一応言うけど、僕があの殺人偽装をしたのは彼女のお願いだったんだよ?」


    九鬼「な、何!?」


    矢吹「けどさ、九鬼君。君はどうして止めなかったって言うけどさ?もし、僕が九十九さんを止めようとしたところでさ。九十九さんはそれで殺人をしないと思うかい?」


    九鬼「そ、それは…」


    矢吹「そうでしょ?だから、僕は彼女の願いを叶えるためにしたんだよ…これこそ生と死の素晴らしい実現…新たな希望の誕生なんだよ!!」


    エル「矢吹、悪いけど黙っててくれない?すごい不愉快だから」


    矢吹「…」


  72. 72 : : 2017/11/10(金) 22:30:55


    九十九「私って馬鹿ですよね?自分の願いを叶えるために一人の尊い命を奪い…危うく、全員の命を奪っところなんでしたから…」


    炎村「それでも……それでも納得できないですぜ!!」


    九十九「炎村さん…ごめんなさい…私…ずっと一人で悩みすぎました…もし、炎村さんに相談すれば…何か変わってたかもしれません…」


    炎村「九十九…さん…」


    九十九「私はこれから罪を償わければなりませんよね…」


    鴉間「当たり前だ。貴様は人を殺したという重罪を死で償うべきなのだからな!」


    炎村「ちょっと!!そんな言い方はないでしょう!!」


    鴉間「あ?殺ろうってのか?」ギロ


    九十九「やめてください!!」


    炎村「っ!」


    鴉間「…」


    九十九「もうこれ以上、皆さんが傷つけ合うのは見たくないって言いましたよ?だから…やめて…」ポロポロ


    炎村「す、すいませんぜ……」


    鴉間「ふん…」


    九十九「さてと…そろそろお別れの時間ですね…」


    ギュッ!!


    九十九「え…?」


    ユキ「っ!!」ポロポロ ギュッ


    九十九「ナツムラさん…」ギュッ


    ユキ「っ!!っ!」ポロポロ


    五十鈴「…」


    九十九「ナツムラさん…これを渡します…」スッ(ヘアピン)


    ユキ「?」ポロポロ


    九十九「お守り代わりです…大事にしててくださいね?」


    ユキ「っ!」ポロポロ


    九十九「そして…」チラ


    五十鈴「…」


    九十九「ありがとうございます五十鈴さん。私を信じてくれて…」


    五十鈴「っ!」


    九十九「例え死んでも…」



    モノクマ「それでは九十九歩さんのスペシャルなお仕置きをしましょう!!」



    九十九「あなたの事を…」


    モノクマ「それでは張り切ってまいりましょう!!おしおきターイム!!」















    ー愛していますー







  73. 73 : : 2017/11/10(金) 22:31:32





    GAME OVER

    ツクモさんがクロにきまりました。
    おしおきをかいしします。






  74. 74 : : 2017/11/10(金) 22:36:44



    九十九「…」正座


    九十九の周りに巨大な将棋の駒が置かれていた


    目の前には巨大なモノクマが九十九を見下ろしていた




    『九十九歩流 王手』



    モノクマの駒が九十九の駒を蹴散らしていく


    九十九はただ顔を青ざめながら死を待つばかりだった


    そして、九十九の駒は無くなり本人のみとなってしまった


    モノクマによる、王将が九十九の真上から降ってくる


    その直後、九十九の顔に涙と笑みが浮かび上がる


    そして…



    ベチャッ!!!



    九十九は将棋の駒によって押し潰された…



  75. 75 : : 2017/11/10(金) 22:49:31




    九十九の死を見た瞬間。大半の人物が青ざめていた。


    蜜火原「あゆが死んじまった…」


    炎村「九十九さん……」ポロポロ


    ユキ「っ!!」ポロポロ


    モノクマ「いやー!!素晴らしい処刑だったね!!」


    矢吹「うんうん!!これで九十九さんも天国に行けるね?」


    九鬼「っ!!テメェ!!」


    矢吹「おっと!九十九さんの約束忘れたの?」


    九鬼「そんなのどうでもいい!!人の死を軽く見てる奴を殴らずにいられるか!!」ブンッ!!


    ガシッ!!


    九鬼「っ!なんのつもりだ?」ギロ


    如月「お前がカッとなる気持ちも分からない訳じゃないが…九十九の約束は俺も守りたい…」


    鴉間「チッ、こんな処刑甘いものだ…もっと苦しい思いをするぐらいの処刑が必要だ」


    モノクマ「ひゃー、さすが鴉間くん!言う事が違うね!!」


    鴉間「黙れ…いつかお前も俺がこの手で殺す!」


    モノクマ「オー怖い怖い!!それじゃ引き続き学園生活を送ってくださいな!」


    そう言うとモノクマは俺達の前から消え去った


    鴉間「…」ギロ


    矢吹「ん?何か用?」


    鴉間「命拾いをしたな…」スタスタ


    矢吹「ククク…お互いにね…」スタスタ


    捨て台詞を吐く鴉間とそれを不敵な笑みを浮かべる矢吹は裁判場を後にする


    そして、残ったのは俺と九鬼、炎村、ナツムラ、如月だけどなった


    五十鈴「…」


    如月「おい、五十鈴?大丈夫か!?」


    五十鈴「あぁ…大丈夫だ…」


    九鬼「なぁ、和真?」


    五十鈴「なんだよ…」


    九鬼「ちょっと歯ぁを食いしばれ!!」


    ドスッ!!


    九鬼が俺の顔を殴る鈍い音が響き渡った…


  76. 76 : : 2017/11/10(金) 22:56:10


    九鬼「和真!!お前なんで九十九に何も答えなかった!?」


    炎村「ちょっと!!やりすぎですぜ!?」


    九鬼「うるせぇ!!おい和真!!お前はなんの為に九十九が犠牲になってくれたと思ってんだ!!」


    九鬼「アイツは俺達の為に死んだんだぞ!!アイツは俺達の為に必死に戦ってきたんだぞ!!それなのにお前はどうして九十九を見殺しにした!!!」


    五十鈴「俺だって……辛いさ…大事な人を守れなかったんだからな!!俺は九十九が好きだったんだよ!!!でも…アイツには婚約者がいたんだよ……アイツには既に大切な人がいたんだよ……」ポロポロ


    九鬼「っ!和真…お前…」


    五十鈴「それなに……俺は九十九に……何もしてあげられなかった…………うわああああああああぁぁぁぁぁ!!!!」ポロポロ


    俺は叫んだ…悲しみと屈辱の入りまみれた声で…俺は泣いた…




  77. 77 : : 2017/11/10(金) 23:05:11



    如月「歩けるか?」


    五十鈴「すまない如月…」


    如月に肩を借りて俺は個室前まで来た…


    如月「一応、余計なお世話かもしれないが…自分を責めるな…俺にも九十九を救えなかった責任がある…」


    五十鈴「いや…悪いのはこのゲームを始めた黒幕だ……俺は絶対に黒幕を赦さない…」


    そして、俺は自分の個室に戻った


    如月「あの目は殺意の目だな………気のせいだろうか?アイツから得体の知れない殺意が見えた…」









    ー五十鈴の個室ー


    俺は部屋の隅にいた…


    ただ…俯きながら…


    その時、俺のポケットから一枚の写真が出てくる…



    そう…あの時撮った写真…まだ九十九や上木が生きていたあの時の……



    笑顔をこちらに向ける九十九…




    五十鈴「……約束する…俺は絶対に皆を救ってみせる…だから…見守っていてくれ…九十九…」


    ーうん、後は任せたからね?ー




    ーいつでも見守っているますから…和真さん…ー
















  78. 78 : : 2017/11/10(金) 23:06:12






    Chapter2 男か女と聞かれたら絶望  完





  79. 79 : : 2017/11/10(金) 23:07:03







    モニター『感染率37%』







  80. 80 : : 2017/11/10(金) 23:08:35
    生存メンバー

    ・五十鈴 和真
    ・鷺沢 奈鶏
    ・ナツムラ ユキ
    ・箱田 愛子
    ・鳳 志保
    ・鴉間 國羽
    ・矢吹 霊士郎
    ・【東雲 琉偉(×)】
    ・九鬼 平太
    ・蜜火原 風吾
    ・【近藤 村正(×)】
    ・エルフェルド・フローレライ
    ・【上木 出音(×)】
    ・炎村 しらは
    ・如月 修
    ・【九十九 歩(×)】

    生存者残り 12人



  81. 81 : : 2017/11/10(金) 23:10:40
    と言う訳で第二章終了でございます!


    これで僕の仕事もしばらくはないと思います!


    次回三章はどんな展開になるのかとても楽しみです!


    と言う訳で…今回も見てくださった皆さんありがとうございました!


    また何処かで会いましょう!


    GOODBYE!!


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