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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

マルコ「俺と君の」サシャ「秘密の共闘戦線」(マルサシャ、チート逆行)Ⅵ

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  1. 1 : : 2017/03/11(土) 09:16:03
    どうも皆様サシャスキーです!(・∀・)ノ

    この作品はこのシリーズの6番目です↓

    http://www.ssnote.net/series/3242

    今回でマルサシャ逆行6番目となります!!折り返しに来ましたね!!
    そろそろ、12までしか数字ないのでそこまでに終わらなかったらどうしよう的な不安が込み上げてきます!w

    今回は、壁内の話になりますね!クーデター編までいけるか…くらいだと思います

    では今回の注意点↓

    ◤◢WORNING!◤◢WORNING!◤◢

    学生故の亀更新、誤字脱字、駄文、原作ストーリーとキャラの崩壊や捏造、改変、cp要素

    …大丈夫だという神様はどうぞ!
  2. 3 : : 2017/03/11(土) 17:57:15
    ウォール・シーナ…ストヘス区

    …ヂュッ































    ドォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

    マルコ「逃げるよアニ!!」

    アニ「…やっぱりさ、この作戦、頭おかしいんじゃないの?」

    サシャの作戦は、はっきり言って大成功だった
  3. 4 : : 2017/03/11(土) 18:06:58
    ストヘス区の壁や、ウォール教の建物に(怪我人は出ないよう細心の注意を払って)火薬を仕掛ける
    それも、工業地帯で岩盤を壊すのに使う程とびきり強力な奴を…

    アニがアルミンに路地裏に連れていかれ、地下通路に着くまでの間、俺が壁の下まで垂れた細く、長い導火線に火をつける

    最終的には取り押さえる人達の気をそらすには十分すぎる程の大爆発が起こり、そのスキに逃げる…

    そして、爆破された壁からは…

    巨人「………」

    皆を騒がせ、注目させるにはもってこいの壁の中の巨人、これで逃げ切らなければもうどうしようもなかっただろう…

    アニ「案外やれば出来るもんだね」

    マルコ「俺も、ここまで上手くいくとは思わなかったよ」あはは

    一応、俺にはまだ仕事がある
    これをしなくては、さらにマズいことになるとサシャは言っていたから失敗する訳にはいかない
  4. 5 : : 2017/03/15(水) 07:09:06
    マルコ「それにしても…」

    ストヘス区は内地、今日のエレンの護送の為に憲兵団もいた
    それが、きっと今までになかったであろう壁を爆破するという事件が起きたのだ、街は大パニック状態
    もし犯人として俺らが捕まろうものなら極刑は免れないだろうそれを、サシャはやってやろうと考えつき、行動したのだ

    マルコ「…敵わないなぁ」

    アニ「なにが?」

    マルコ「なんでもないよ、それじゃ、行こっか?」
    アニ「ああ」
  5. 6 : : 2017/03/15(水) 09:47:05
    期待‼
  6. 7 : : 2017/03/15(水) 12:25:31
    >>6
    ハッシュさんコメントありがとうございます!
    絶賛スランプ中ですが頑張ります!(・∀・)
  7. 8 : : 2017/03/16(木) 16:52:30
    空山さんお気に入り登録ありがとうございます!!(・∀・)b
    励みになります!
  8. 9 : : 2017/03/16(木) 22:23:17
    期待!!スランプでも頑張って!!
  9. 10 : : 2017/03/16(木) 22:58:45
    ぴおさんコメントとお気に入り登録ありがとうございます!!スランプ乗り越えて頑張っていきたいと思います!(・∀・)
  10. 11 : : 2017/03/17(金) 07:52:49
    モブリットside

    ニック司祭をこちらに投げてよこし、その場に力なく座り込む分隊長は

    ハンジ「怖いなぁ…」

    そう呟いて、苦笑した

    まさか、自分達が巨人から守ってたと思ってた壁の中に巨人がいたなんて、流石の分隊長も、いや壁内中で考えた人などいなかっただろう

    これからどうなるのだろう?
    エレンの事はきっとエルヴィン団長がなんとかしてくれただろうが、それ以上のことで頭が回ってくれない

    …だから

    ???「すみません、貴方がハンジ分隊長でありますでしょうか?」

    今更他の事を起こさないでくれ、どうにかなってしまいそうだ…

    モブリットsideEND
  11. 12 : : 2017/03/18(土) 20:37:04
    ローブを羽織り、フードを深くかぶって仮面をつければ、俺が誰だか見ただけでは分からないだろう

    モブリット「!」

    ハンジ「…君は」

    そして急にそんな奴が自分達の目の前に現れれば当然相手は警戒するのは当たり前だ

    マルコ「申しおくれました、といっても()には名乗るような名前は持ち合わせてはいないのですが…」

    あえて一人称を変えて喋る

    マルコ「(そういえば、『前回』の世界では自分のこと、僕っていってたな)」

    死を経験し、『今回』になってからは使ってなかった一人称だと、なんだか懐かしく感じた
  12. 13 : : 2017/03/23(木) 21:37:55
    そんな俺にハンジ分隊長はつとめて落ち着いた声で聞いてきた

    ハンジ「…君らかい?リヴァイ達が言ってたのは」

    マルコ「!」

    ハンジ「トロスト区で目撃された〈見えない刃〉それの正体と思わしき人物と戦闘したと報告があってね」

    マルコ「(やっぱり、兵長から話はされてるみたいだな)」

    マルコ「ええ、といってもそちらの兵士長との戦闘をしたのは僕ではありませんが」

    マルコ「しかし、その人物ではなくとも、僕だって今この場を一人で切り抜けるくらいの力はありますよ?」

    ハンジ「そっか、というわけだモブリット、他の皆もブレードをしまってくれ」

    モブリット「?!し、しかし…!」

    ハンジ「おそらく、そういう事が出来るというだけで今実際にそれをするわけじゃないんだろう?」

    マルコ「もちろん、貴方達が何もしないのでしたらこちらからも何もしません、約束します」
  13. 14 : : 2017/03/24(金) 15:54:05
    ハンジ「オーケー、口約束な所は少し不安だけど何も言ってもらえないよりマシだね」

    ハンジ「…それじゃ、いくつか聞いてもいいかな?リヴァイ達が言ってた人物とは違って君は話す事が出来るみたいだし」

    マルコ「ええ、といっても僕の口から答えられるのはほんの少しですがね」

    ハンジ「今はほんの少しでも情報が欲しい、少なくても構わないよ」

    ハンジ「まず一つ、 女型の巨人(アニ・レオンハート)はもしかしなくても君たちの所に?」

    マルコ「ええ、後今回の爆発も僕等の仕業といっておきましょう」

    ニック「な…?!」
  14. 15 : : 2017/03/24(金) 16:03:18
    絶句するニック司祭を無視し、話を続けた

    マルコ「人に被害が出ないよう細心の注意をしたつもりですが…大丈夫でしたか?」

    ハンジ「ああ、数名怪我人が出たが全員軽傷で済んでるよ」

    マルコ「そうですか」

    ハンジ「…君等は味方かい?敵なのかい?」

    マルコ「…あえて言えば、貴方達よりではありますが、第三勢力に近い存在だと思いますよ」

    そう、俺達はあえて言えば仲介者的存在なのだ
    戦いの果てにどんな結末が待っているか、それをなんとかして伝え、止めなくてはいけない

    ハンジ「そう…巨人側、とは言わないんだね」

    マルコ「僕等も、なるべくこちら側の人達に死んで欲しくはないんですよ」

    マルコ「例えその手段がどれ程ぶっ飛んでいても、結果が出せなくては意味ないですから」

    ハンジ「結果ねぇ…君等の目的が分からないな」

    ハンジ「一体、君等の最終目標はなんだい?それを達成する為なら…どれ程の犠牲を躊躇せずいられる?」

    マルコ「…」
  15. 16 : : 2017/03/27(月) 14:37:14
    期待してるよ
  16. 17 : : 2017/03/27(月) 15:09:14
    >>16えんぴつさんコメントとお気に入り登録ありがとうございます!!期待に応えられるよう頑張らせていただきます!(・∀・)
  17. 18 : : 2017/03/27(月) 15:12:09
    おお…物語に芯がしっかりと入っていて読みやすいし面白い。
    どっか空っぽになっているわけでもない……上から目線ですいません!
    期待!!
  18. 19 : : 2017/03/27(月) 15:16:33
    >>16蜜柑さんコメントありがとうございます!
    いえいえ!そこまで言ってもらえて嬉しいです!
    頑張ります(・∀・)ゞ
  19. 20 : : 2017/03/29(水) 06:11:19
    追いついた(*´д`*)ハァハァ
    期待です!
  20. 21 : : 2017/03/29(水) 09:00:56
    レオンハート&アルレルト調査兵さんコメントとお気に入り登録ありがとうございます!!
    ただいまスランプ中ですが失踪する気はさらさらないのでゆっくり更新をお待ちください!
  21. 22 : : 2017/03/30(木) 08:51:06
    心の充電器さんお気に入り登録ありがとうございます!!
  22. 23 : : 2017/03/30(木) 08:58:20
    期待です!\( •̀ω•́ )/
  23. 24 : : 2017/03/30(木) 09:07:32
    期待です!!
  24. 25 : : 2017/03/30(木) 09:13:07
    >>23>>24
    心の充電器さん、ハッシュさんコメントありがとうございます!!ゆっくりですが更新できると思いますので!!ゆっくりお待ちください!
  25. 26 : : 2017/04/05(水) 19:38:26
    期待です*\(^o^)/*
  26. 27 : : 2017/04/05(水) 19:39:16
    >>26
    ガイアさんコメントありがとうございます!
  27. 28 : : 2017/04/08(土) 18:09:06
    俺が、俺たちが…どれほど犠牲を躊躇しないか
    正直俺にとってもサシャにとっても犠牲は出したくない

    でも、そうそう上手くいかない

    マルコ「…犠牲を躊躇しないなんて思ったことありませんよ」

    マルコ「僕達等なりに色々しても犠牲が出てる…それだけです」

    マルコ「これでも『前回』よりはよっぽど…」

    ハンジ「『前回』?」

    マルコ「…」

    少し、喋りすぎたかもしれない
    でも、言わないと…俺達は自身の正体は流石にダメだけど敵ではない位の事は

    マルコ「…僕は」

    マルコ「たった一人、その子の望みを叶えたい」

    マルコ「そしてその子は惨劇を、悲劇を回避したいと望んでる」

    マルコ「それだけです」

    ハンジ「…なるほどね」

    マルコ「…これを渡しておきます」

    そう言って俺はハンジさんに目的のものを投げて渡した

    ハンジ「おっ、と!…これは」

    そう、これがないと【壁を塞ぐ】なんて考えを思いつかずに終わってしまう

    マルコ「女型の巨人、アニ・レオンハートの硬質化した時の皮膚のカケラです」

    ハンジ「!?」

    ハンジ分隊長の眼が変わった
    もう十分だろう
  28. 29 : : 2017/04/08(土) 18:16:31
    マルコ「…では、俺はもういきます」

    ハンジ「…逃げれると思う?」

    マルコ「…捕まえられると思いますか?」

    ハンジ「…はいはい、今回は見逃すよ」

    モブリット「分隊長!?」

    ハンジ「無理でしょ?手の内が分からない相手だよ?もし今まさにこの至近距離で巨人化とかされてみ?」

    モブリット「…」

    マルコ「…では」

    そう言って踵を返し、この場を去ろうとする

    マルコ「…ああ、そうそう」

    ハンジ「?」

    マルコ「あえて言います」

    マルコ「今すぐ、ウォールローゼに援軍に行く準備をしてください」

    ハンジ「え…」

    マルコ「それだけです、では」

    そう言って、今度こそ、俺はその場をあとにした
  29. 30 : : 2017/04/13(木) 08:06:03
    アニ「…」

    マルコ「おまたせ、急ごう」

    アニ「ああ」

    これからだ、これからが一番気がぬけなくなってくるはず
    もし、ここから少しでも油断すれば俺たちが築き上げたものは一気に崩壊すると言っても過言じゃない

    マルコ「少しでもはやく、行こう」

    マルコ「ウォールローゼへ」
  30. 31 : : 2017/04/15(土) 15:05:13
    ウォール・ローゼ

    慌てた様子のナナバさんが巨人が来たことを全員に伝える

    ライナー「壁が…壊されたってことなのか…?」

    サシャ「…」

    そう言いながらベルトルトと顔を合わせるライナーを横目に見ながら私は馬小屋へと駆け出す

    今思えば彼らのこの会話は…そういうことだったのだろうと、納得して

    ミーナ「…サシャ」

    サシャ「分かってます、でも…まだです」

    ミーナが言いたいことは分かる
    ユミルが巨人になったことも
    前にエレンが拉致されることも聞いた

    …私が、その場にいなかった時のこと

    サシャ「(今度こそ、間に合ってみせる)」

    その為にもここからの行動が全てを分ける…が
    だからと言って私はこのまま計画を実行するわけにはいかない

    サシャ「…助けなきゃいけない子がいるんです」

    ミーナ「…分かった、先に色々しておく」

    サシャ「…助かります」

    私はミーナにある程度の指示をした
  31. 32 : : 2017/04/15(土) 15:14:06
    馬に乗り、出発する
    私、コニーはこの辺りの地形に詳しいと上官に伝え、案内をすることにした

    ミーナとは別の班だ

    サシャ「(…まぁ、そうしたんですけどね)」

    ミーナ「…」コクリ

    サシャ「皆さん!気をつけて!!」

    クリスタ「うん!サシャも気をつけてね!」

    ユミル「お前に言われる位ならまだまだ平気だっての!」

    …クリスタ、ユミル
    …私は、あなた達がいたから

    この後の、あの子を救う時に動けた
    心からの言葉が出せた

    サシャ「(今度こそ…お礼言わせてくださいね?二人とも)」

    上官「ブラウス!案内しろ!」

    サシャ「ハイ!」
  32. 33 : : 2017/04/15(土) 15:19:25
    期待
  33. 34 : : 2017/04/15(土) 15:48:00
    >>33
    アルロキさんコメントありがとうございます!
  34. 35 : : 2017/04/15(土) 16:02:02
    私はとにかく村の付近の案内をする
    上官と手前の村で別れ、急いであの村へ

    あの子の家に向かう

    サシャ「(『前回』より早く!早くいかないと!!あの子の…お母さんが!)」

    急げ、急げ…!

    足跡は…






















    『前回』と同じように、そこにあった

    サシャ「…っ!まだ、まだ間に合う!!」

    更に馬の速度をあげる
  35. 36 : : 2017/04/15(土) 16:03:17
    期待
  36. 37 : : 2017/04/15(土) 16:03:48
    >>36アニ大好き!コメントさんありがとうございます!
  37. 38 : : 2017/04/15(土) 16:14:30
    あの子と会った家に一目散に駆ける

    …1秒1秒が遅く感じる

    身体に嫌な汗が流れていく

    お願い…間に合って

    サシャ「ハッ…ハッ…ついた!」

    サシャ「巨人は……!」

    見れば、巨人はあの時と同じことを繰り返すように少女の母親に手を伸ばしていた

    サシャ「…」

    そう、手を伸ばしてるだけ
    まだ食われてない、怪我はない…なら!

    家の外にあった弓矢を確認し、また私はあの時のように、斧を取った
  38. 39 : : 2017/04/15(土) 16:24:40
    少女side

    私とお母さんは村にいた
    巨人が来たことは知ってる

    でも、お母さんが足が悪いことを知ってた人達は逃げた
    手伝ってくれる人がいない以上、お母さんは逃げられない

    お母さんを置いてけないというのと
    なんで誰も私達を助けてくれないのかと思ってる間に私も逃げ遅れた

    お母さんがさっきから逃げろ逃げろといっているけど…逃げた先に何があるの?

    このままならお母さんは助からない
    でも、だからって私だけ助かって何があるの?

    村の人達のように…誰も助けてくれないのなら
    逃げたって、意味はないんじゃないの?

    …誰も、助けてなんかくれない

    …ほら、とうとう巨人が来た
    私より先にお母さんを食べようとしてる

    私は、ただそれを見てる

    …こんな状況になっても…やっぱり


    誰も、助けてくれn…






















    サシャ「うぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

    急に叫びながら来たその人は
    勢いよくお母さんに手を伸ばした巨人の右腕を切り落とした
  39. 40 : : 2017/04/15(土) 16:31:48
    母「!貴方…は?」

    サシャ「そんなこと後でいいです!早く!」

    そう言ってその人はお母さんを背負った

    サシャ「そこの貴方!」

    少女「え…」

    サシャ「あそこにある弓矢を持って来てください!!逃げますよ!!」

    そう言って走り出すその人によく分からないまま私は従い、ついていった

    サシャ「この先の橋は使えない…でも」

    ブツブツいいながらその人は村の橋とは違う方へ走った
    そこには橋の川が緩やかな小川みたいに細くなってる場所だった

    そこを急いで渡るその人
    背負われているお母さんも訳が分からないといった様子だった

    そして渡った先に小さな荷台みたいなのがあった

    少女「(こんなの…いつから?)」

    そんな疑問は置いてけぼりでその人はお母さんをその荷台に乗せて荷台を引っ張るように走り出した

    …でも、お母さんを背負って
    更には川も渡ったり、荷台を下ろしたり

    そうこうしてるうちにさっきの巨人がまた追ってきてた

    サシャ「…っ、そろそろですかね」
  40. 41 : : 2017/04/15(土) 16:40:58
    サシャ「…ねえ、貴方」

    少女「…?」

    サシャ「この先の道をお母さんを連れて走って…貴方を助けてくれる人は必ずいるから」

    そういいながら私から弓矢を受け取って
    彼女は荷台の部分を私に握らせる

    少女「…」

    私達を…助けてくれる人?
    そんなの…いるのかな?

    サシャ「すぐには会えないかもしれない」

    サシャ「…それでも!会えるまで走って…!」

    少女「!」

    まるで目の前のこの人は私の心でも読むように
    優しく、それでもハッキリとそう言ってくれた

    サシャ「さぁ行って!走って!」

    それでも、まだ動けずにいる私にその人は

    サシャ「走らんかい!!」

    そう叫んだ
    不思議と…力が湧いた気がした

    荷台を引いて走った…でも少し、少し振り向いて

    少女「…お姉さんを助ける人も!見つけてくるから!!」

    少女「だから!死なないで!!」

    サシャ「!」

    少し驚いた後、その人は優しい顔で頷いた

    少女sideEND
  41. 42 : : 2017/04/15(土) 16:50:40
    だてに『前回』を経験してない
    私は『今回』の訓練兵時代からずっと準備していたのだ
    村の周辺を調べて、荷台をそっと村人に見つからないようにあそこに隠して

    巨人の時だけは一か八かだった
    …なんとかあの子のお母さんの足を掴んでた巨人の右腕を切り落とせた

    落とせなかったら…多分、私は『前回』と同じ方法を取るしかなかっただろう

    でも、そんなに色々準備していても
    少女が荷台を引いて走っていくのを見ながら少しだけ驚いていた

    サシャ「(…まさか、あんな事言ってくれるなんて、思ってもみなかった)」

    サシャ「(…これは、死ねないですね)」

    もちろん、そもそもここで死ぬ気は元よりさらさらないが…
    …もっと、死ねなくなった

    サシャ「…さて」

    目の前の巨人…これをなんとかしないとですね
  42. 43 : : 2017/04/15(土) 16:53:32
    前と同じような事なら出来なくもないが…
    今回はあの子のお母さんを助けた

    今、あの巨人に返り血はない
    つまり、『前回』と同じことをすれば…

    サシャ「抱き潰されて終わり、と…全く」

    サシャ「本気、いかせてもらうけぇな?」

    そういいながら私は弓矢を強く握りしめた
  43. 44 : : 2017/04/15(土) 17:06:34
    noside

    時間を少し戻し、104期収容施設
    そこで死闘とも言える戦闘しているのは調査兵団で人類最強とも言われるリヴァイ兵長に次ぐ実力者、ミケ・ザカリアス

    時間稼ぎの為に収容施設に一人残り、巨人達と戦闘をしていた

    もう十分時間を稼いだそう思って彼は自身の愛馬を指笛で呼んだ

    そんな彼は、一つの気がかりがあった

    ミケ「(あの奇行種…何か妙だ…)」

    その17M程はあるであろう巨人は…獣のような体毛に包まれていた

    しかし、近づいたりせず歩き回ってるところをみると奇行種だろうとタカをくくっていた

    馬が戻ってくるのを確認しここで夜まで耐えずに済むと彼は安堵した


    …否、油断した
  44. 45 : : 2017/04/15(土) 17:18:06
    奇行種とタカをくくっていた巨人が彼の愛馬を掴む、そして…

    その獣と目が合った時逃げなかった彼の判断は最悪だったと言ってもいい

    獣の巨人「…」ブンッ

    馬をこちらに向け投げられようやく逃げの体勢をとったが屋根に馬が直撃した衝撃で落下する

    そして、落下先には巨人が待ち構えていた

    マズい、死ぬ、すでにそんな思考にまでいった彼に、予想外のことが起きた

























    ミケ「…は?」

    目の前の巨人が、急に生き絶えたのだ
    うなじを削がれたその巨人の上に立つ人物と

    ???「…間に合った」

    自身の重い身体を辛くも受け止めた人物
    彼は何が起こっているのかとしか考えられなかった

    nosideEND
  45. 46 : : 2017/04/15(土) 17:36:45
    ミケside

    近づいてくる獣の巨人、周りには寄らないでいる巨人があと2体

    目の前の二人組は顔を悪趣味な仮面で隠して黒いマント…表情は分からないが、とりあえず巨人からは助かった

    しかし助けた?とはいえいきなり現れた目の前の二人組が味方かわからない以上信用できない
    実質3対2対1…油断できるはずもなかった

    獣の巨人「…へぇ、仲間まだいたんだ」

    ミケ「!?」

    喋った…巨人が…

    しかしそれを気にしないように、獣の巨人に対し二人組の片割れは言った

    ???「仲間、ではありませんね」

    ???「助けはしますが…彼とこうして会うのは初めてですから」

    獣の巨人「…んじゃ何?おたくらはそいつらの味方ではあるけど信用されてないわけ?」

    ???「残念ながら」

    俺を下ろしながら、そいつは苦笑した

    獣の巨人「…で?俺らの敵ではあんの?」

    ???「…正直微妙な立ち位置ですので、なんとも言えませんね」

    ???「ですが、壁内の人類は守らせていただきますよ…」

    そうハッキリいうそいつに「あっそ」と獣の巨人は返す
  46. 47 : : 2017/04/15(土) 17:42:22
    獣の巨人「で、どうすんの?俺と戦う?」

    正直言って勝てるわけない、知性のある巨人の脅威は女型の巨人との戦いで身に染みてわかった

    ミケ「(…しかし)」

    俺はナナバに言った
    「人は戦うことをやめた時初めて敗北する」
    「戦い続ける限りは、まだ…負けてない」
    ああ言った以上、俺は…

    ???「いえ、戦いません」

    そう言った奴に俺はまた理解が遅れた
    戦わない?じゃあ、この状況をどうするというのだこいつは

    そいつは俺の方を振り向き、こう言った

    ???「すみませんが、立体起動装置を…奴に渡してもいいですか?」

    …は?
  47. 48 : : 2017/04/15(土) 17:48:31
    一体、こいつは何を…

    …しかし、今死ぬことができないのは確かだ

    ???「死よりも、今は生きることを優先させるべきです」

    ミケ「…わかった」

    立体起動装置を外し、そいつに渡す

    ???「あなたはこれがなんなのか知りたいでしょう?なら勝手に持っていけばいい」

    ???「…しかし、それでもまだ戦いたいと思うのなら」

    ???「面倒くさいと思う位、抵抗してやりますよ?」スッ

    ミケ、獣の巨人「「!」」

    そう言ってそいつは口の近くに手を運んだ
    それは、エレンが巨人に変化する時と同じモーションで…

    獣の巨人「…一体、誰が」

    ???「ご安心を、あなたが考える人物から引き継いだものではありません」

    ???「…で?どうします?」

    獣の巨人「…あーもう、わかったわかった」

    獣の巨人「面倒くさいし、いいよ今は見逃してあげる」
  48. 49 : : 2017/04/15(土) 17:55:00
    そう言って獣の巨人は帰っていく

    ミケ「(…助かった、のか?)」

    獣の巨人「あ、でも」

    獣の巨人がそう言った瞬間、また他の巨人達が動き出した

    獣の巨人「追ってこられても面倒だからね」

    獣の巨人「それの始末でもしといてよ」

    そして、今度こそ獣の巨人は帰っていった

    ???「…俺は大きい方の巨人をやる!もう片方は任せた!!」

    ???「…」コクリ

    そいつは今まで喋らなかった奴に指示を出し
    動き出した巨人達に向かっていった

    …一体、俺は


    ミケ「(俺が見たのは…なんだったんだ)」

    その後、巨人を倒したそいつらのうち一人の立体起動装置を受け取り、馬を一体見つけて

    壁に帰るまでの間、俺は一体どうやってそこまで行ったのかハッキリと覚えてない

    分かるのは、俺ら以外の第三勢力
    それの動きが本格化した、ということだろう

    それを、一刻も早く伝えねば

    ミケsideEND
  49. 50 : : 2017/04/15(土) 19:46:02
    ???side

    …時を進め、夜ウトガルド城

    壁に異常がないという異常事態、これ以上調べようも疲労がピークに達している
    104期と調査兵団の上官達は夜は巨人が動かないとふんで、近くにあった城跡、ウトガルド城にて身体を休めていた

    クリスタ、ユミル、ライナー、ベルトルト、コニーも少しの間身体を休めていた

    …が、安息を壊したのはまたもや上官の大声
    いや、リーネ上官に責任はない

    本当に安息の時間を壊したのは

    リーネ「月明かりが出てきて…気づいたら…」

    ゲルガー「なんでだよ!?」

    昼と同じ、巨人の襲撃によるものだ
  50. 51 : : 2017/04/15(土) 22:31:43
    クリスタ達にバリケードを作るよう指示を出してナナバさん、ゲルガーさん、リーネさん、ヘニングさんは巨人達に戦闘を開始…

    それを、まるで当たり前のように通り過ぎる獣の巨人は壁を登り始める

    そして、塔の上付近にいるリーネさん、ヘニングさんに向け投石をしようと岩に手を伸ばす



































    ミーナ「(…まぁ、させないけど、ね!!)」

    私はウォールマリア側の壁の影から、彼女から貸してもらった立体起動装置を使い獣の巨人の腕を切り刻んだ
  51. 52 : : 2017/04/16(日) 14:22:39
    獣の巨人「!?」

    ミーナ「なぁに?驚いちゃってさ」

    ミーナ「どっから?いつから?そんな感じ?」

    獣の巨人「…なんなの君、またさっきの子達の仲間?」

    ミーナ「そうでーす、でもって…」

    ミーナ「お届けものにあがりましたー」

    そう言って獣の巨人にとっては小さな手紙を渡す

    獣の巨人「…」

    ミーナ「言っておきますけど…私は普通の一般兵位の実力ですから、今殺そうと思えば殺せますけど?」

    ミーナ「どうします?」

    獣の巨人「…フン、誤算だらけでこっちはイライラしてるんだよ」

    獣の巨人「とっとと帰って、不貞寝する」

    またね、お嬢ちゃん。そんな台詞でまた壁を降りてマリアの方に走って行った獣の巨人を私はジッと見ていた

    ミーナ「…ハァ〜!怖かったー!!」

    そして全身の力が抜けてその場に腰を下ろした

    ミーナ「…これで、あそこにいる上官達が助かるんだっけ?」

    アニ「多分ね、後はこれからこっちに向かってくる調査兵団のスピード次第ってことだし」ヒョコ

    マルコ「とりあえずお疲れ様、ミーナ」
  52. 53 : : 2017/04/16(日) 17:06:36
    ミーナ「ありがとう、ふぅ…」

    アニ「…しっかし、なんでサシャもあんたにこんな事させたんだろうね?」

    そう、何故か獣の巨人に接触する役目をサシャは私に任せた
    何故かは全く分からない

    ミーナ「(私よりもマルコやアニの方が動けるし、それでいてもし獣の巨人が襲って来ても少なからず戦えたはず…)」

    私とアニが考えているとマルコは言った

    マルコ「多分だけど…俺らは先に獣の巨人に接触したから、他にも戦力がいることを匂わせる為、じゃないかな?」

    ミーナ「?」

    生憎、あまり座学の成績が芳しくない私にマルコは説明した

    マルコ「俺らはたった四人、対してあっちは組織として十分な戦力がある」

    マルコ「だから、こっちの戦力がどれほどか…相手に感付かれないようにする必要がある」

    マルコ「じゃないと、たった四人位ならと、戦闘に持ち込まれる可能性もあるから」

    マルコ「既に会った俺達より、ミーナが接触した方が戦力が少ない事を感付かれ難い…そうサシャは思ったんじゃないかな?」
  53. 54 : : 2017/04/16(日) 17:14:17
    ミーナ「へえー…」

    アニ「あのサシャにそれほど考えられる能力があったなんてね」

    アニがそういうと少しマルコの顔に影が落ちる

    マルコ「…サシャは」

    マルコ「一度、皆がいなくなった世界を見ちゃってるから…」

    マルコ「次こそはって、『前回』からは想像出来ないほど必死に努力してたんだ」あはは

    ミーナアニ「…」

    ミーナ「(そっか、サシャは一度見てるんだ)」

    最悪の結末を、自分以外の人達を全て失った世界を、私の知らない『前回』の世界で

    どんな気持ちになるんだろう?

    目を覚まして、何が起きたかも分からないまま大切な人達が消えて、一人その世界で生き残って

    …少なくとも、私はそんな事になったら

    ミーナ「…辛いよね、絶対」

    アニ「…」
  54. 55 : : 2017/04/16(日) 17:27:14
    マルコ「…俺は、ほとんど知らないんだ」

    マルコ「『前回』で俺が死んでから、サシャがどんな風に過ごしてたか」

    マルコ「もちろん、色々聞いたしサシャも余程じゃなきゃ包み隠さず話してくれる…でも」

    マルコ「…自分がその時、どんな気持ちだったかとか、辛かったとかそういう事は自分からはほとんど言ってくれない」

    マルコ「…だから、俺はそれに気付いてあげたい」

    ミーナ「マルコ…」

    アニ「…ふぅん、随分一途なことで」

    マルコ「んなっ!?」

    アニの一言で真っ赤になって戸惑うマルコ
    私も便乗してからかいだす

    ミーナ「ホントねー、さっさと告白すればいいのにさぁ?」

    マルコ「い、いや…その…!」

    ミーナ「マルコは知らないのかもしれないけどさ」

    ミーナ「エレンも多分、サシャのこと好きだよー?」

    マルコ「は!?」

    アニ「へぇ、あいつが?ちょっと意外」

    ミーナ「ねー」ニヤニヤ

    ミーナ「…早くしないと、とられちゃうんじゃないの?」

    マルコ「ぅ…」
  55. 56 : : 2017/04/16(日) 17:53:58
    マルコ「…で、でも」

    まぁ、マルコが言わんとしてることは大体分かる
    私達も、もし世界が平和になったからといってそうそう元の生活には戻れないだろう

    ミーナ「(一度調査兵団に楯突くだけならいざ知らず、壁の爆破はどう考えても重罪だよねぇ…)」

    そもそも、マルコは死んだ事になってるのだ
    この戦線のメンバーの中でもアニと同じ位平和になった後も苦労するかもしれない

    ミーナ「…まぁ、でもさ」

    マルコ「?」

    ミーナ「別にいいでしょ?」

    マルコ「え?」
  56. 57 : : 2017/04/16(日) 18:03:37
    そう、つまりは平和になってから考えればいい

    ミーナ「壁の爆破のやつだって壁が必要ではなくなった世界になれば話は別だし」

    そもそも、私達は皆が死なないように動いてる

    もちろん、全員助けられてるわけではないけれど、こうして私は生きててマルコも生きててアニもエレンの班の人達を殺さずに済んでる

    サシャ達は本当に頑張ってる
    なるべく人が死なないように、なるべく多くの人が生き残れるように

    私は特になにか出来るわけでもない
    この戦線のメンバーの中で一番戦闘力がないしなにか特出した能力があるわけでもない

    …それでも

    ミーナ「もし、平和になった世界でアニとマルコとサシャ、皆が幸せになろうとするのにケチつける奴がいたら…」

    私は、ある意味戦線で一番平凡だからこそ
    その平凡を代表して…












































    ミーナ「私がぶん殴ってやるからさ」ニッ
  57. 58 : : 2017/04/16(日) 18:04:23
    マルコアニ「…」

    ミーナ「…え?私、もしかしてなんか変なこと言っちゃった?」

    アニ「…フッ、あんたに殴られるような相手なら私が先に殴ってるよ、バカ」

    ミーナ「えー、そういうこと言う?」

    マルコ「あはは、でも」

    マルコ「ありがとう、ミーナ」

    アニ「…ま、頼りにしておくよ」ニコ

    ミーナ「!」

    ミーナ「フフン!このミーナ様に任せなさい!」

    普通の人として見た戦線の皆をキチンと伝える
    分かろうとせず、皆を貶そうとする人には私が分からせてやる

    それが、私がこの戦線のメンバーとして皆に出来る数少ないことだろうから

    ミーナsideEND
  58. 59 : : 2017/04/16(日) 18:46:58
    私がエルミハ区に着いてエレン達と合流してウトガルド城に着いた時、予定通りの展開になっていた

    ナナバ「私達全員がガス欠になって、もうどうしようもなくなった時に…ユミルが」

    ゲルガー「最終的には塔ごと巨人を下敷きにしようとした時に「生きたか捕まれ」と…それで」

    リーネ「…助けてくれたのは分かる、でも」

    ハンジ「ああ、分かってるさ」

    サシャ「…」

    ユミルが上官達のガス欠を機として巨人化
    結果的に、ナナバさん達は死ぬことはなかった

    ミケ分隊長とも途中で合流した

    …よかった、ミーナ達が動いてくれたおかげだ
    なんとか上手くことが進んだ

    サシャ「(…あとは)」チラッ

    ベルトルトライナー「…」

    サシャ「(貴方達ですベルトルト、ライナー)」

    …この後もかなりキツイというか、生き残ることを最優先しながら色々しないと

    サシャ「…」

    クリスタ「…サシャ」

    サシャ「クリスタ?どうしました?」

    クリスタ「ユミルは…ユミルは…」

    サシャ「分かってますよ」
  59. 60 : : 2017/04/16(日) 19:04:09
    サシャ「ユミルが、ガサツで、不器用で、単純で、でも優しい人であることは」

    サシャ「自分で言うのもなんですが、貴方の次位に私が知ってるつもりですよ、クリスタ」

    クリスタ「…うん、ありがとう」

    サシャ「…とりあえず、まずはユミルの意識が戻ってからでしょう?」

    クリスタ「うん…」

    サシャ「今まですごくストレスのかかる状況にいたのですから、ひとまず休んでください」

    クリスタ「うん…」

    私がそう言うと、クリスタはユミルのところへとまた歩き出した

    ミーナ「サシャ」

    サシャ「!ミーナ…」

    サシャ「…お疲れ様でした」ニコッ

    ミーナ「ホントよ、すっごく怖かったんだから」

    ミーナ「…まぁ、サシャの言った通りならもうすぐでもっと怖い目にあうんだろうけどね」

    そう苦笑するミーナを見ながら私はウォールマリアの方角を見ながら

    サシャ「…私は最低ですね」ボソッ

    ミーナ「へ?」

    そう呟いた
  60. 61 : : 2017/04/16(日) 20:02:25
    ミーナ「な、なんでよ?」

    周りの人達に聞こえないよう小声で続けた

    サシャ「それは…いえ、なんでもありません」

    サシャ「すみません…私も少しだけ、まいってるようです」ハハ…

    ミーナ「…そう」

    サシャ「(…これから、ついに)」

    そう、これから私はついに見る

    ライナーとベルトルト
    二人の裏切りの瞬間を…

    今度こそ、人から聞くことなく、その場で
    当事者として…覚悟を決められる

    …だからこそ

    サシャ「(…いやや)」

    見たくない、信じたくない

    このまま、何事もなくトロスト区に戻れたらどれほどいいか

    でも、そういうわけにはいかない

    もっと他に方法があったんじゃないのか?
    訓練兵時代に説得しておけばよかった?
    いや、そもそも、この裏切りの瞬間を見る前に二人を…この手で…

































































    ミーナ「サシャ!」

    サシャ「っ!」ハッ
  61. 62 : : 2017/04/16(日) 21:12:33
    ミーナ「大丈夫!?すごい顔色悪いよ?!」

    サシャ「…」ハァ、ハァ

    …私は今、何を考えて

    サシャ「っ!」ギリッ

    サシャ「すみません…本当にまいってたようです…でも、大丈夫ですから」

    ミーナ「大丈夫って…」

    サシャ「本当に、大丈夫ですから…」ヘラ…

    ミーナ「…無理だけはしないでね?」

    サシャ「はい」

    まさか、ここまで自身が人を殺す事に抵抗を無くしてるとは…

    …今は考えないでおこう
    ほら、ライナー達がエレンと話始めた

    聞いた話通りならそろそろだ

    …私はきっと、この世界が望む形になったとしても、ろくな死に方をしないだろう

    ここに至るまでどれほどの嘘をついて
    どれほどの命を見捨て、選抜するかのように人を助けたことか

    『前回』人を殺した、『今回』も、私は必要とあれば殺す…いや、すでに多くを見殺した

    知っていながら…たくさん、たくさん

    …私が行くのは

    ベルトルト「うあああああああああ!!?」

    ミカサ「エレン!!逃げて!!」

    ドォオオオオオオ!!!

    クリスタ「ユミル!!」

    今、目の前で正体を現した同期の二人
    ライナー(鎧の巨人)ベルトルト(超大型巨人)なんかよりずっとずっと暗く深い…地獄がお似合いだ

    巨人が発生した時にでる蒸気に紛れ浮かべた私の笑みは、ひどく歪んでいたことだろう
  62. 63 : : 2017/04/16(日) 21:37:52
    現在公開可能な情報
    今作品でのミーナ・カロライナのステータス

    格闘術:5

    行動力:6

    頭脳戦:5

    協調性:10

    気遣い:10

    戦線のメンバーからの分析

    評価A
    アニ:ミーナは本当に深くまでは踏み込まないでくれる。訓練兵時代の時も危ない時あったけど特に詮索しようとしないでくれた。サシャが『前回』のトロスト区戦の話してくれたけど…私なら確かにそういうこと、したと思うよ。

    評価B+
    マルコ:空気を読んで、いい空気は壊さず、悪い空気は変えてくれる。本人にどれほどの自覚があるかは分からないけど、ああいう彼女の所には助けられた子はすごく多いんじゃないかな?
    アニとの会話の時とか、彼女だからアニは心からの言葉で話せたと思うよ。

    評価A+
    サシャ:正直、ミーナは気づいてないだけですごく才能はあります。巨人体からアニを取り出す時、実は作戦を言っただけでぶっつけ本番ですから…あれはもうセンスですね。戦線のメンバーで一番普通なんて言いますが…私達みたいな能力なしであのポテンシャルは一種の恐怖すら感じます。
  63. 64 : : 2017/04/16(日) 21:52:13
    この後、特に大した変化はない
    あと少しというところで超大型の巨人体が壁から落下、調査兵団の多くが行動不能になる

    そして、エレンとユミルは連れていかれた

    私は指示通りに動きながらも、自分達でここはなにか変えるつもりはなかったので成り行きを見ていた

    行動不能になった人達の中にはハンジさんの他にもナナバさん達もいた

    少し意外だったが…まぁ、死ななかっただけでも喜んでおかないといけない

    …おそらく、『今回』はほぼほぼ『前回』と同じメンバーの人達が行くということだ

    どうやら、死なないようにしても変えられない所もあるらしい

    サシャ「( エレンの班(リヴァイ班)も何故か解散したらしいですし…)」

    もしかして、このままいっても…

    サシャ「(…いや、それはないですかね)」

    私達がしてきた事が、全て無意味だったなどとは決して言わせない…
    少なくともこうして調査兵団の精鋭達が多く生き残っている

    ミケ分隊長の他にもナナバさん達、そして元リヴァイ班の精鋭の人達…

    彼らが生き残っているのに最後の戦いでの戦況に一切の変化がない…ということはないはず

    サシャ「…」

    ミーナ「…サシャ」
  64. 65 : : 2017/04/16(日) 21:57:46
    サシャ「?ミーナ?一体どうし…」

    ミーナ「ちょっとごめんね」

    サシャ「え?ちょっ!?」

    急にミーナは私の装備のベルトを外し始めた

    サシャ「ミ、ミーナ?!なにを…!」

    ミーナ「…やっぱり」

    ミーナは私のシャツをめくり、そうぼやく



























































    そこには、まるで壁外調査で初めて強化された能力を使った時のような紅いアザが身体あった

    ミーナ「さっきのベルトルトとライナーとの戦闘中…動き、鈍かった」

    サシャ「…」
  65. 66 : : 2017/04/16(日) 22:06:06
    ミーナ「これ、使わないんじゃなかったの?」

    どうやらこれでも周りを気にしてはくれてるらしく、小声で、それでいて周りに私のアザが見えないようにしてくれている

    サシャ「えっと…」

    ミーナ「…怒らないから、ちゃんと言って?」

    サシャ「…」

    そして私は、まるで叱られた子供のようにポツリポツリと経緯を話した

    結果として私は少女を、あの子を助けるために行った巨人との戦闘で前回と同じ手を使ったのだ

    返り血はない、このままだと抱き潰される
    …そして私はまた能力を使ってしまった

    発見としては、これ自体は発動中に発声しなければ触れられてても発動できるらしい…
    見られても大丈夫かは、相手の目を潰してたので分からないが…

    そして、父に見つけてもらう寸でのところまで私はまたあの時のように【実際なら死ぬ】痛みを味わい、またミハエル区につき、そしてここに至るまでマシとはいえ内臓を潰される痛みに耐えながら行動した

    ミーナ「…バカなの?」

    サシャ「…すみません」
  66. 67 : : 2017/04/16(日) 22:26:51
    ミーナ「もう…」

    ミーナ「…今からエレン達の奪還に行くんだよ?動けそうなの?」

    サシャ「平気ですよ、もうほとんど痛みはないですし、首のアザの時もアザはあるけど痛みは消えてるみたいな感じでしたから」

    ミーナ「…ならいいけど」

    サシャ「…心配してくれてありがとうな、ミーナ」

    ミーナ「!…当然じゃない」クスッ

    サシャ「…さて、そろそろミカサ達が意識を取り戻すはずです」

    サシャ「こちらも、心構えをすますとしましょう」

    ミーナ「そうしよっか」

    そういって、いつものように私が拳を突き出し
    それにミーナも拳を突き出しコツンと合わせた

    ミーナ「…この後、下手すれば死ぬんだよね?」

    サシャ「…死なせませんよ」

    ミーナ「あっはは…頼もしいなぁ」

    サシャ「当たり前です、それに私達にはこの戦線の純粋な戦闘力のナンバーワンとナンバーツーがいるんですから」

    ミーナ「あはは、それどっちがどっち?」

    サシャ「そりゃ彼女が一番でしょう?」

    ミーナ「だよねー」
  67. 68 : : 2017/04/16(日) 23:02:39
    ミーナと別れ、一人また物思いにふける

    サシャ「(ミーナにはああ言いましたが…)」

    そう、私だって死ぬかもしれない
    なにか予測してなかった異常自体が起こるかもしれない

    それでもまだ、私は死ぬわけにはいかない
    というよりまだ、死にたくない…

    サシャ「(死んでなんかいられない)」

    目的を果たすその時までは
    その目的を果たす事が私の『今回』での最終目標
    それを果たす事で…私は…

    サシャ「(そして…私は……)」

    …そろそろ思考を切り替えよう

    さあ、ミカサ達が起きた
    エルヴィン団長達も来た
    ハンジさんのおかげで行くべき場所も分かった

    あとはそこまで…夜までにたどり着く!
  68. 69 : : 2017/04/16(日) 23:24:04
    巨大樹の森、そこで俺はアニと待機していた

    マルコ「…そろそろ、来てもいいはずだね」

    アニ「…ああ」

    サシャの話通りなら、この巨大樹の森にもう少しでエレンとユミルを攫ったライナーとベルトルトが来るはずだ

    俺らは別にそこで戦闘しろってわけじゃない
    もし、異常事態としてライナー達が移動が予定より早かった時の為の時間を稼ぐ

    …だから

    マルコ「…やっぱり不安?」

    アニ「!…そりゃ、ね」

    最悪、アニはライナーとベルトルトと戦闘する事になる…自分は彼らを裏切ったと、そう伝えるようなものだ

    アニ「どんな顔をするんだろうって思ってる」

    アニ「悲しみ、失望、怒り、どれでも不思議じゃないだろうね」

    マルコ「…」

    アニ「…でも、【不安】なのと【覚悟が出来てない】のは別だよ」

    マルコ「…そっか」

    アニ「…!来た」

    アニの言葉通り、俺らが入って来た森の入り口の方から鎧の巨人の重い足音が響いてくる

    マルコ「…あとは、日没まで」

    アニ「…どれほど死ぬのかな」

    マルコ「…言い方を選ばなくていいのなら、君が殺した兵士の数よりきっと多いよ」

    アニ「…そう」
  69. 70 : : 2017/04/16(日) 23:26:21
    アニ「それを聞いて、少しだけ…ほんの少しだけ、気が楽になったよ」

    マルコ「…」

    アニ「…やるよ、必ず成功させないとミーナやあんたの愛しのサシャが死んじゃうからね」

    マルコ「…最近アニは意地悪だね?」

    アニ「冗談を言うようになっただけだよ」フッ

    マルコ「フフッ、そっか」

    マルコ「…」

    マルコ「(…サシャは『今回』では、このエレンの奪還作戦には初めて参加すると言っていた)」

    なら、『前回』で無事だった保障のないものに参加しない方がよかったんじゃ…
    そう思って聞いたら

    〜〜〜〜〜

    サシャ「…今度こそ、ちゃんと見たいですから」

    サシャ「人から聞くんじゃなくて、この目で」

    〜〜〜〜〜

    …サシャは、見たのだろうか?
    ライナーとベルトルトの巨人化の瞬間を、今度こそ
    覚悟を…決めたのだろうか?

    …どちらにしても

    マルコ「(俺はサシャを支えるだけだ)」
  70. 71 : : 2017/04/16(日) 23:49:39
    馬に乗って、巨大樹の森に向かって駆けて行く
    私の隣でミーナが壁外調査の直前、ほどではないにしても恐怖や不安が表情に出ていた

    サシャ「…ミーナ、危険を感じたらなるべく自衛に徹してください」

    ミーナ「…」

    サシャ「これから、もう何が何やらの混乱状態になるでしょうし…バレやしませんよ」

    ミーナ「…そういうわけには、いかないよ」

    ミーナ「二人が頑張ってくれてるんだから」

    サシャ「…ミーナのそういう強さは素直にすごいと思いますよ」

    ミーナ「ぅえ?!あ、ありがとう…」

    信煙弾が上がる

    きっと、ライナー達は気付いただろう
    そしてユミルとエレンを連れて更に先へ、ウォール・マリアまで逃げようとするはずだ

    ここで私が出来ること、それはもちろんなるべく助けられる命があれば助かる、が…

    それ以上に、ここで私は【ごくごく普通の兵士】を演じる事が重要だ
  71. 72 : : 2017/04/17(月) 00:03:08
    最近、思ったのだ

    『今回』の世界で私は『前回』以上に目立っていないか?と

    訓練兵時代での事、トロスト区戦での補給場奪還時の時間稼ぎ、その後のキッツ隊長にも啖呵をきるなどし…

    …これ以上、私が目立つのはマズい
    ここで、私自身が普通の、なんてことない兵士と周りに植え付けねば…目をつけられでもしたら自由に動けず今後に支障をきたす

    サシャ「(それに伴い、今回私は能力を使えないですね)」

    そもそも周りに人の目がありすぎて発動出来ないだろう、強化版の方はさっきミーナに叱られたばかり

    サシャ「(これ以上使えばどうなるか分かったものでもないだろうし……?)」

    そういえば、とふとした違和感に気付いたような気がした

    サシャ「(…今回、使った時)」

    サシャ「(…ありえなくは、ない)」

    その違和感の正体が私の思った通りならば
    うまく、うまく使えば私の目的達成の時に使えるかもしれない

    …でも、今はまだその時ではない以上、思考の端にでもとめておこう

    …巨大樹の森が見えて来た
    アルミン達と一緒になって森の中へと続いていった
  72. 73 : : 2017/04/17(月) 00:14:34
    森の中に待ち受けていたのは、巨人体のユミル

    サシャ「(…やっと見れた)」

    なんだか嬉しさが混じる複雑な気持ちが整理される前に、ユミルはクリスタを見つけ口に含むと逃走を始めた

    サシャ「(なるほど、確かに速い…)」

    小柄なのもあるのでしょうが機動力が並の巨人とは比べものにならない

    ユミルを追いかけ森を抜ける瞬間、また巨人化の光を見た

    サシャ「(ライナーですね)」

    すぐ後ろをついて来ていたハンネス隊長が馬を使えと指示を出した

    サシャ「(確か、このハンネス隊長も…)」

    この戦いで…エレン達を守ろうとして……

    サシャ「(…なら、私がすべきことは)」

    能力もなしにどこまで出来るか分からない
    それでも、助けられる人がいるなら…
  73. 74 : : 2017/04/17(月) 00:30:12
    鎧の巨人にアルミン、コニー、ジャン、ミカサが飛び乗っていく

    私とミーナも追いかけるようにライナーにアンカーを刺して、肩の近くに乗った

    ジャン「一緒にシメてやろうぜ」

    ジャン「…まぁ出てこいよ」

    ミカサ「ベルトルト…返して!」

    コニー「なあ嘘だろベルトルト?ライナー?」

    コニー「今までずっと…俺達のことを騙してたのかよ…そんなの……ひでぇよ…」

    アルミン「…」

    皆が悲壮な声で、ライナーとベルトルトに話しかける…信じられないと嘆くコニーやエレンを早く奪還したいミカサ、様子を見るアルミン、ジャンは思い出話をしながらベルトルト達を糾弾する

    皆が皆、様々な反応だった

    ミーナは…

    ミーナ「ねえ!ライナーもベルトルトもよく助けてくれたじゃない!!」

    ミーナ「ライナーは私達104期の兄貴みたいな存在でベルトルトも控えめだけど見守ってくれる優しいお兄ちゃんみたいな!」

    ミーナ「…なんでよ、なんで?」

    ミーナ「元から敵だったのなら…なんで私達に優しくなんかしたの?」

    本音の気持ち、周りの怒り以上に悲しそうな声で思いを叫ぶ

    サシャ「(…アニから話を聞いてたとしても、言いたくなる気持ちはありますもんね)」

    …私は、彼らになんと言えばいいのだろう?

    …いや、そんなの決まってる
    ずっと『前』から、ずっと…言いたかったこと
  74. 75 : : 2017/04/17(月) 00:40:42
    サシャ「…ベルトルト、ライナー」

    サシャ「私、私は…」

    サシャ「優しい二人のこと、それはもう、大好きだったんですよ?」

    サシャ「…ユミルも」

    ユミル「!」

    サシャ「…なんで、なんて聞いてもどうせ意地悪やから答えんやろうけど!!」

    サシャ「ずっとずっと!」

    サシャ「不器用で!でも棘だらけの言葉の中に優しさを感じる優しいあんたが好きやった!!」

    サシャ「私に姉がいたらこんな感じなんかな?なんてしょうもないこと考えてた事もある!」

    サシャ「ライナーも!ベルトルトも!ユミルも!私は、私は3人とも大好きやった!!」

    サシャ「…辛いやんか」

    サシャ「…裏切られたとか、それ以上に」

    サシャ「このまま何も言わずに!!逃げようとするなんて!!狡いし!寂しいやんか!!」

    サシャ「私の知らんとこで!!なんで皆して消えようとするんよ!!そこまで私が嫌いなら最初っから!!嫌いって言わんかいこんのドアホ!!」

    ユミルライナーベルトルト「…」

    …ようやく、言えた

    『前回』の時から、私の知らないところで消えた皆を思っては積もりに積もっていた気持ち
  75. 76 : : 2017/04/17(月) 00:56:59
    コニー「なあ!?お前ら…お前らは、今まで何考えてたんだ!?」

    ミカサ「…そんなもの分からなくてもいい」

    コニーの言葉をピシャリと制するミカサ
    声に余裕がないのが伝わってくる

    ミカサ「こいつらは人類の害、それで十分」

    ベルトルト「っ!」

    そして、その言葉にベルトルトが反応する

    ベルトルト「だッ…誰がッ!!」

    ベルトルト「人なんか殺したいと!!」

    ベルトルト「ッ…思うんだ!!!」

    今まで静かなイメージしかなかったであろうベルトルトの、心からの叫びが響いた

    ベルトルト「誰が好きでこんなこと!!こんなことしたいと思うんだよ!!」

    ベルトルト「人から恨まれて!…殺されても…当然のことをした」

    ベルトルト「取り返しのつかないことを…でも…僕らは、罪を受け入れきれなかった」

    不思議と、鎧の巨人の手の中のベルトルトの表情が泣きそうなのが分かった

    ベルトルト「兵士を演じてる間だけは…少しだけ楽だった…」

    ライナーの鎧の巨人の目が悲しそうになっているように見えた

    ベルトルト「嘘じゃないんだコニー!ジャン!ミーナ!サシャ!」

    ベルトルト「確かに皆騙した…けど、全てが嘘じゃない!」

    ベルトルト「本当に仲間だと思ってたよ!!」

    そしてそんな悲痛な声に…

    ベルトルト「僕らに…謝る資格なんてあるわけない…けど…誰か……」

    ユミルの瞳が

    ベルトルト「頼む…誰か…お願いだ……誰か僕らを見つけてくれ…!」

    心が揺らいだように思えた
  76. 77 : : 2017/04/17(月) 01:06:30
    ミカサのエレンを返せという最終通告に拒否をするベルトルト

    ベルトルト「誰かがやらなくちゃいけないんだよ…誰かが…」

    ベルトルト「自分の手を、血で染めないと…」

    サシャ「…」

    そうだ、なにか大きな目標を果たすにはそこに至るまで確実に血は流れる

    それを、私はすでにしている

    だからか、今のベルトルトの言葉が深く心に刺さる

    ハンネス「お前らそこから離れろ!!」

    104期「!!」

    サシャ「(もう団長が巨人を…!)」

    慌ててライナーから降り、馬に乗る

    サシャ「!」ガシッ

    着地に失敗しかけるミーナを慌てて支えた

    ミーナ「あ、ありがとう!」

    サシャ「どういたしまして!早よ馬に!」

    ミーナ「うん!」

    サシャ「(さあ、こっから先…)」

    サシャ「(気が抜けた者、油断した者から死んでいく…!)」
  77. 78 : : 2017/04/17(月) 01:17:20
    エルヴィン「エレンを奪い返し即帰還するぞ!!心臓を捧げよ!!」

    調査兵団+駐屯兵団「うおおおおおお!!!」

    走る

    走る!

    走る!!

    走る!!!

    エルヴィン「進め!!」

    団長の腕が喰われたこの瞬間にも!

    人が次々と喰われていくこの瞬間にも!

    進むしかない!!ここで少しでも止まった者には【死】しかない!!

    進んでも止まっても死ぬのなら!!
    進んでから!!死力を尽くしてから!!目一杯抗ってから!!死んだ方がずっとマシだ!!

    ミカサが巨人に掴まれる
    それをジャンが助ける

    二人の兵士がアンカーを刺し、ベルトルトに向かう
    それをライナーが防ぐ

    ジリジリと、こちらが不利になっていく一方だ

    なにか、なにかなければ…この状況は変えられない
  78. 79 : : 2017/04/17(月) 01:22:33
    サシャ「(…でも)」

    私は知ってる
    この時誰よりも機転の利く動きが出来る人を
    彼の頭の良さを、覚悟を知っている!

    ベルトルト「この悪魔の末裔が!!根絶やしにしてやる!!」

    冷静さを失い、周りが見えなくなったベルトルト彼のベルトごとエレンのを縛っていた紐を断ち切る団長

    サシャ「(片手の立体起動のみでここまで来れるなんて…)」

    流石、調査兵団のトップだと思う
    片腕になったとしても、団長は彼がきっと歴代最高だっただろう
  79. 80 : : 2017/04/17(月) 01:37:36
    エルヴィン「総員撤退!!」

    団長の一声で全員がその場を離脱していく

    …が、そこまで簡単にはいかない

    ドォオオオ!!

    ジャン「ライナーの野郎…!!」

    ジャン「巨人を投げて寄越しやがった!!」

    …そして、それの衝撃でミカサとエレンが落馬してしまう

    サシャ「(…来た)」

    エレンが巨人を憎む一番最初の要因
    しかし、その正体は…

    ただただ、悲しい人生を歩んだ一人の女性
    夫を愛し、子を愛した
    しかし、子に裏切られ、愛する夫の前で巨人とされた女性…

    サシャ「(エレンのお父さんの、前妻…)」

    ダイナ・フリッツ…

    エレンの母を喰らった巨人

    サシャ「…」

    ここから私はただ戦闘しながら離脱するのみ
    しかし、エレンがいなければ意味はない

    …なら

    ハンネス「見てろよ!お前らの母ちゃんの仇を!!俺が!!ぶっ殺す所を!!」

    エレン「ハンネスさん!」

    ミカサ「うぅッ…」

    エレン「!?ダメだミカサ!そんな怪我じゃ!」

    エレン「俺の腕を解いてくれ!!早く!」

    エレン「オレがやんなくちゃなんねぇんだ!!オレがケリをつけねぇと!!」

    サシャ「…なら、エレンが巨人化するまで」ザッ

    エレンミカサ「!」

    サシャ「私があの人守りつつ、殺さないようにしておきますね?」ニコッ

    エレン「サシャ!?ダメだ!危険だ!!」
  80. 81 : : 2017/04/17(月) 01:41:53
    …ごめんなさい、エレン
    貴方はここで巨人化することは出来ないんです
    それを知ってて、黙っててごめんなさい

    …でも

    サシャ「…平気ですよ」

    私がこの戦いですべきことは、あのハンネス隊長を、エレン達の大切な人を守ることだから

    サシャ「ミカサ!あとは任せます!」バシュッ

    ほんの少しにしかならないけれど、せめての罪滅ぼしとさせてください
  81. 82 : : 2017/04/17(月) 01:50:59
    エレンside

    エレン「ダメだサシャ!!戻れ!!オレが!オレがやらないと!!」

    お願いだサシャ
    そいつは俺が殺らないとなんだ

    お前は下がっててくれ

    エレン「(こいつに、母さんまで喰ったこいつに!お前まで喰われたら…!)」

    エレン「ミカサ!早く!!」

    ミカサ「分かってる!!」

    俺はもう、誰にも死んで欲しくなんかないんだよ
    お前に死んで欲しくなんかないんだよ

    好きな奴が、俺というバカを作っちまった元凶に喰われるとこなんか…それこそ

    エレン「死んでも見たくねぇんだよ!!」ガブッ

    そして解かれた腕に噛み付いた俺は…
    世界の理不尽さと、ライナーの言っていたこの能力の都合がいいもんじゃないっていうのを身に染みて教えられることになる

    エレンsideEND
  82. 83 : : 2017/04/17(月) 02:03:07
    サシャ「ハンネス隊長!落ち着いてください!」

    立体機動装置で巨人に標的を絞らせないように動く

    ハンネス「あんたに何が分かるってんだ!?」

    ハンネス「俺はこいつに一度屈した!!」

    ハンネス「もう折れるわけには…負けるわけにはいかねぇんだよ!!」

    …彼の気持ちは5年前、そこにいたわけでもない私にだって分かる
    …がここで私が退けば彼は死ぬ、仇を討てるわけでもなく、死ぬ

    そんなこと…させない

    サシャ「…これはエレンが!!彼が討つべき仇なんでしょう!?」

    ハンネス「!」

    サシャ「エレンのルーツですらある存在なんでしょう!?それを貴方の一存で討伐しようというんですか!!」

    ハンネス「ッ!」

    私は彼を説得しなくてはいけない、止めなくちゃ
    これ以上、親しい人達の大切な人達が死ぬのを止めなくちゃいけない

    …しかし、私も彼の説得で視野が狭くなっていたようだ

    サシャ「!!!」

    ハンネス「…なら!どうしろっt…」

    サシャ「危ない!!」ドンッ

    気がつけば、私は彼を押し飛ばした
    そして…

    サシャ「…ぁ」

    ハンネス「!?」

    私は、ダイナの巨人の腕に思い切り払われた

    サシャ「(…やばい)」

    人間、本当の危機には単純思考しか出来ないようだと今一番知りたくない知識を得た

    地面を回避するのは不可能らしい

    痛みが走ったかまでは不明だが
    私は確実に意識を失った
  83. 84 : : 2017/04/17(月) 02:16:03
    エレンside

    エレン「ははは!!ははははは!!」

    エレン「はははははは!!!」

    もう笑うことしか出来やしない

    蒸気がたちながら回復する手を見ながらオレはただただ笑った

    何にも変わってねぇ、なんにも出来やしねぇ
    今まさに巨人にならねえとなのに…

    こうしてる間にもサシャやハンネスさんが危険な目にあってまでオレを守ってくれてんのに…

    皆が…たくさん人が死にながら…オレを助けに来てくれたのに…

    ハンネス「嬢ちゃん!?」

    ああ、母さんを喰った巨人が
    意識を失ってるサシャに手を伸ばしてやがるのに

    エレン「母さん…オレは何も…」

    エレン「なんっにもできないままだったよ!!」

    エレン「うぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!」

    悔しくて、叫ぶオレに…ミカサは声をかけた

    ミカサ「エレン」

    エレン「ッ!?」

    ミカサ「そんなことないよ」

    こいつのこんな優しい声…いつぶりだっけ?

    少し後ろを見ると意識を失ってるジャンをかかえ
    こっちに来るなというようにブレードを巨人に向けるアルミンと目があった

    ミカサ「エレン、聞いて」

    ミカサ「伝えたいことがある」
  84. 85 : : 2017/04/17(月) 02:18:05
    ミカサ「私と…一緒にいてくれてありがとう」

    ミカサ「私に…生き方を教えてくれてありがとう」

    ミカサ「……私に」










































    ミカサ「マフラーを巻いてくれて、ありがとう」

    エレン「!!」
  85. 86 : : 2017/04/17(月) 02:23:12
    泣きながら、まるで最後みたいに言うミカサを見て、オレは拳を握りしめた

    エレン「そんなもん」

    エレン「何度でも巻いてやる」

    エレン「これからもずっと、オレが何度でも」

    オレは走り出して、サシャに伸ばす巨人の手を殴った

    エレン「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァアアァアアァァアア!!!」

    そいつに、サシャに!触れんじゃねえええええええええええええええええええ!!!

    エレン「(皆!!オレが!!守る!!!)」

    エレン「(お前なんか!!くたばりやがれ!!)」

    ペチンッ…
















































    ユミルライナーベルトルト「!!?」ビリビリ
  86. 87 : : 2017/04/17(月) 02:35:01
    一発やったって意味はないだろうし二発やったって一緒かもしれないけど…諦めない

    エレン「アァアアァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

    でも、二発目は空ぶった
    他の一体の巨人がそいつに飛びついたから

    そいつだけじゃない…

    アルミン「え…?ええ??」

    近くの巨人、皆して…そいつに飛びかかってった

    エレン「(って!それどころじゃねえ!!)」

    慌ててサシャの背負う
    …ぱっと見怪我はしてないっぽいけど、そんなのこんな緊急時にちゃんと診れっか!

    ハンネス「ミカサ!」

    ミカサはハンネスさんが背負った
    今だ、今は逃げねえと!!

    ミカサ「何で…あいつが……食べられてるの?」

    分からない、分からないことだらけだ
    でも今は帰ってから全部考えろ!!

    ライナーがまた追って来ようとしてる

    エレン「(クッソ!!)」

    エレン「来るんじゃねえ!!てめぇら!!クソ!!ぶっ殺してやる!!」

    ライナーベルトルト「!!?」ビリ!

    そしたら今度はまたライナー達の方に巨人達は向かっていった

    よく分からないことだらけだけど
    そのあと、撤退してる間にライナー達が追ってくることはなかった

    そして…

    サシャの意識が戻ることも…

    エレンsideEND
  87. 88 : : 2017/04/17(月) 02:48:41
    …とりあえず、今回はここまでといたします!
    長いような短いような、とうとうここまで来ましたね!

    今回の話は…まぁ、ご覧の通りのミーナの見せ場を作ったり、調査兵団の皆様救済ルートを全開で展開させていただきました!
    途中、急遽コミックス最新巻のネタを出してしまった為、まだ読んでない方には大変申し訳ありませんでした

    次回はついに壁内の話になっていきますね

    そろそろ物語も終盤へと移行していっております
    どんな結末かはともかく、最後までお付き合いしていただけたら誠に幸いです(^^)

    それでは!ここまで読んだくれた読者の皆様!
    本当にありがとうございます!!(・∀・)ノ
  88. 89 : : 2017/04/17(月) 08:40:21
    ps.

    今回より、ストーリーの最後に質問コーナーを設けさせていただくと共に、もう一つ!企画をご用意いたしました!

    詳しく説明をいたしますと
    私のグルのところで質問や知りたいことなどを書いてくださると
    ストーリーの最後に、私サシャスキーや皆様からリクをいただいたキャラとのQ&A形式で読者様の質問に答えさせてさせていただきます!

    更には!もし「あ!これは!」と思った意見や質問にはストーリー途中にある[現在公開可能な情報]のところでも答えるかもしれません!!

    期待コメや感想コメはいつも通り、作中に書いてくださって構いません(・∀・)

    皆様の質問、意見お待ちしておりますm(_ _)m

    私の自グル↓

    http://www.ssnote.net/groups/2274/archives/6
  89. 90 : : 2017/04/18(火) 07:07:52
    続編です!(・∀・)

    http://www.ssnote.net/archives/52955#bottom
  90. 91 : : 2017/04/18(火) 18:54:52
    メッチャ面白かったです!(´・ω・`)/

    次作も期待!……ついにエレン奪還まで
    来た!(´・ω・`)/
  91. 92 : : 2017/04/18(火) 19:51:49
    心の充電器さんコメントありがとうございます!
    私も、実のところここまで行くとは思ってませんでした…w
  92. 93 : : 2017/06/25(日) 23:19:38
    カエサル古参兵さんお気に入り登録ありがとうございます!!

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7MSsthnm

サシャスキー@受験シーズン

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