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漆黒の竜喚士 ※現パロ

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  1. 1 : : 2016/08/29(月) 16:12:09
    どうもですっ!!
    はい、モンハン作品3作目なんですが
    まぁ、いまさらって感じですねすんません!!
    少しでも、モンハンss需要が存在していることを
    祈ります!切実に!!

    ※モンハンの世界観が跡形も無く消え去っている
    完全オリジナルストーリーです。
    (モンスター自体は原作と同じ)

    ※登場人物は全員オリキャラなので若干
    読み辛いかも.....
    (キャラ説明が欲しいところは気軽に言ってね!)

    ※現パロです。

    ※主人公チートややハーレムです。


    ※もしかしたら今世紀最大の駄作となるかも
    しれません。
    「あ、これおもんね」と思った方は
    ソッ閉じでお願いします.....


    立ち読み程度の気持ちでゆったり読んでいただければ嬉しいです!


  2. 2 : : 2016/08/29(月) 16:15:42


    ハンターに恋したリオレイア
    http://www.ssnote.net/archives/42420

    イビルジョー「あなたのお悩み」
    ラージャン「解決します」
    http://www.ssnote.net/archives/43766

    こちらの作品も是非読んでいただければ
    感激デスッ!!
  3. 3 : : 2016/08/31(水) 18:29:29
    今から約100年前、黒龍 ミラボレアス と呼ばれる一体の龍によって、地上の文明はたちまち存亡の危機に立たされた。

    しかし、竜を召喚し、操る『竜喚士』らによる死闘の末、撃退に成功。

    以降、黒龍の再来に備え、
    竜換士の育成に、より一層力が入れられることとなった。
  4. 4 : : 2016/08/31(水) 19:06:39
    静かに流れる川。
    その河原に接する草むらに寝転がりながら
    少年は呟く。

    「...........あぁぁぁ、暇だ。」

    空を仰ぎながら、そうボヤく。

    少年の名は、『東城 ツバサ』
    現在絶賛暇を持て余し中なのである。

    「今世紀最大級に暇だ。やる事が無いってまさにこういうことを言うんだろうな。」

    「なら、学校行けばいいのに。」

    聞きなれた声、ツバサは振り向かずに返事をする。

    「......早苗か?」

    「せいかーい!」

    そう言って、後ろからヒョコッと顔を出す少女は『一ノ宮 早苗』。

    「だって、学校行っても俺は無意味だし。
    つか、なんでお前はここにいんだよ?」

    「ツバサがあまりにも学校に来ないから、お昼休みを返上して幼馴染の私がわざわざ迎えに来てあげたのよ。」

    そう、誇らしげに言う。

    「え、もう昼なのか?」

    「.....ツバサ、あんたボーッとしすぎて体内時計狂っちゃったんじゃないの?」

    「あー.....そうかもな。まあなんにせよ、学校には行きませんよぉ。」

    早苗から目を背けるように、ツバサはゴロンと寝返りを打つ。

    「そんなこと、この私が許すとでも?
    せっかく『竜喚』の適性が認められたのに、それを無駄にする気なの?」

    竜喚、古代より伝わる竜を召喚し使役する術。

    竜喚の適性を認められた15才以上の少年少女は普通科高校だけでなく、『竜喚士学校』への入学も許可される。

    ツバサも竜喚の適性を認められたので
    竜喚士学校へ入学したのだが......

    「いや、確かに俺は適性認められたけどよ。
    お前らみたいに竜喚がうまく出来る訳じゃねぇんだよな。サボりたくもなるっての。」

    そう、ツバサは竜を呼び出すことが出来ないのだ。
    通常、素人でも適性さえあれば鳥竜種や草食種と呼ばれる小型の竜ならば呼び出せるはずなのだが、ツバサはそれさえも不可能だという。

    「今は無理でも、練習すれば絶対出来るようになるよ!」

    「えぇぇぇ.........だるい。」

    「ほら、そうやって直ぐ面倒くさがる!
    そんなので竜喚士になんてなれる訳ないでしょ!」

    全くの正論をツバサは突きつけられる。

    「とにかく、早く学校行くよ!
    お昼休み終わっちゃうよ!」

    早苗は、ツバサの腕を引っ張って起こそうとする。

    「おい、俺は行くなんて一言も.....」

    「....来ないなら、もうツバサの夜ご飯作ってあげないんだから。」

    「な......ッ!」

    ツバサの顔が青ざめる。
    海外出張中で、両親が不在のツバサに
    早苗はいつも夜ご飯を作ってあげているのだ。

    「....ちっ、痛いとこを突きやがって。」

    「ふふん、じゃあ学校来てくれるよね?」

    「へいへい、わかりましたよ〜
    しゃーなしな、しゃーなし。」

    (早苗に手伝ってもらいながら)重い身体を起こし、ツバサは行きたくもない学校への道を歩くのだった.......







  5. 5 : : 2016/09/01(木) 18:22:41
    閑静な住宅街を抜け、
    その先の山道を登った場所に、竜喚士学校は
    建立されている。

    竜喚士のための学校なだけにその広さは尋常ではなく、マンモス大学にも劣らない。

    「うん、なんとか午後の授業までに到着できて良かった!」

    「うげぇ....山道登んのマジで疲れた。
    もう帰っていいかぁ?」

    「何バカなこと言ってるの。午後の授業はしっかり受けてもらうんだから!ほら、教室行くよ!」

    「ほんっと面倒くせぇ......」

    竜喚士学校は下位、上位、G級の3クラスに分かれており、それらは竜喚の実力を示す単位である『ハンターランク』によって昇格降格が決められる。昇格降格試験は年に一度行われることとなっている。

    ツバサや早苗のように入学したての生徒は
    どれだけ強力であろうと下位クラスに入ることとなっている。

    「下位棟ってどこだっけかぁ?」

    「目の前の棟。もう忘れちゃったの?」

    「最近、ずっとサボりっぱなしだったからなぁ。」

    ツバサと早苗の組は、下位-A。
    ちなみに全部でA,B,C,Dの4組ある。

    歩きながら、学校サボって何してたかとか
    授業は今どんな感じなのかを話していると、
    A組に着いてしまった。

    「はぁぁぁ......ついに来てしまった....。」

    「ほらほら、早く自分の席に行くよ!」

    教室のドアを開きながら、早苗がツバサ
    を急かす。

    教室に入ると、休み時間を各々の過ごし方で満喫している生徒がちらほら見える。

    「おれの席どこだっけか?」

    「ツバサの席は......ほらっ、あそこ!」

    早苗が指差したのは、一番後ろの窓際だった。

    「.....あれ、入学した時と席変わってね?」

    「席替えだよ、席替え!ツバサ全然来ないからいっつも一席余るの。」

    「なるほどなぁ、何にせよ良い席で助かった。」

    自分の席に近づいて、座る。
    チラッと横を見ると、何人かの生徒が
    グラウンドで体力作りに励んでいた。

    「おい貴様。」

    不意に声をかけられる。
    こんな呼び方するやつは1人しかいない、
    と思いながらツバサは振り向く。

    「よう、久々だな、翔。」

    「フッ....貴様もついに学校へ来る気になったのか。良い心がけだ、東城ツバサ。」

    この男は『東雲 翔』
    ツバサとは小学校からの友人。
    中二病と呼ばれる難病にかかっており、
    若干、鬱陶しいやつとして知られている。

    「しかし貴様、何故今まで学校をサボり惚けていたのだ?」

    「面倒だったから。だって来ても意味ねぇしな。」

    「ふん、相変わらず労力を費やすことが苦手のようだな貴様は。」

    「いやお前も相変わらずだな、色々。」

  6. 6 : : 2016/09/01(木) 18:38:08
    「東城くんッ!!」

    またまた声をかけられる。

    「やっと学校に来たのね!もう、いつまでサボるつもりなのよ!」

    「いや委員長。これには俺なりの理由が....」

    「駄目なものは駄目なの!東城くんの出席日数が大変なことになってるんだから!」

    この少女は『加藤 由利』
    A組の学級委員長であり、風紀委員の一員でもある生徒。

    「ほら、東雲くんも何で学校に眼帯や包帯を付けてきてるの!」

    「フッ、貴様には分かるまい。これは我の力を封印せし枷。それを解き放とうとは愚かなものよ......」

    そう言って翔は足早に自らの席へと戻る。
    ツバサの目には加藤から逃亡したようにしか
    見えなかったが。

    「はぁ、また訳のわからないことを......」

    「ごもっともだ。」

    「とにかく東城くんはもうこれ以上学校をサボらないこと!良い?」

    「善処する。」

    「うぅ、信用出来ない.....。
    まあ今日はこのあたりにしておくわ。
    早く準備して、『竜喚演習場』に来なさい!」

    「............え」
  7. 7 : : 2016/09/03(土) 23:56:44
    竜喚士を育成する学校ゆえに
    当然、竜喚のための演習場が用意されている。
    その面積は学校の半分を占め、周りを機にすることなく竜喚に集中できる。

    「ぅぅ.....東城くん.....やっと、やっと学校に来てくれたのね......!!」

    「早苗に無理やり連れて来られたんすよ。」

    この号泣してる女性は『不知火 巴』
    A組のクラス担任だ。

    「ずっと学校休みっぱなしだっだから心配してたのぉ......来てくれてよかったぁぁ...!!」

    「.....先生、とりあえず鼻水拭いて欲しいんですけど。はい、ハンカチ。」

    不知火先生は東城からハンカチを受け取り....

    「ん......ズビビビッッッ!!」

    盛大に鼻をかむ。

    「ふぁ......あ、東城くんごめんね!!
    洗って返すから....!!」

    「....まあいいっすけど、それよりこれから竜喚の演習って本当なんすか?」

    「ええ、これからというか、午後の授業は全部竜喚演習だけど。」

    「.........ハメられたか。」

    向こうの方で早苗が(悪魔の如き)笑みを浮かべている。

    「....さ、今から竜喚演習を開始します!
    くれぐれも細心の注意を払って行うこと!」

    「「はいッッ!!」」

    「何かあれば直ぐ先生に報告してください!
    ..........では、始めッ!!」

    「「よろしくお願いしますッ!!」

    先生の掛け声で、竜喚演習が開始される。

    「フッ......来いツバサ。貴様に我の実力を見せてやろう。」

    「いや、俺はあっちでサボっとk」

    「委員長としてそれは許しませんよ東城くん!」

    「ほら、あっちで竜喚の練習するから
    ツバサも早く来なさいっ!」

    「........なんなのお前ら。」

    翔、加藤、そして早苗に引っ張られるようにして演習場の端の方に連れて来られる。

    「......さあ、演習を始めるよツバサ!
    えっと、まずは小型種の召喚から練習しよっか!」

    「だから、何回もやったけどその小型種とやらの召喚も満足に出来ないんだが。」

    「....東城くん、まずは意識を集中させて。」

    「えぇぇ.........おう。」

    目を閉じて、息を整える。

    「そう、竜を召喚することだけ考えてね。
    まずは小型種でも初歩の初歩、ランポスの召喚からやってみましょう。」

    「ランポス.......ランポス......」

    頭の中で、ランポスの姿を反芻させる。

    「ランポス........ランポス.....」

    手を前に出しながら言ってみる。

    「.........できねぇじゃん。」

    「お、おかしいわね......。」

    「やーっぱ俺が適性あるとか何かの間違いなんじゃないのか?」

    「そんなことないよ、ツバサの適性試験に私も同行してたんだから!!」

    その時、ふと翔が口を開く。

    「もしかすると......貴様の力は潜在的なものなのではないのか?」

    「....潜在的って?」

    「貴様には確かに適性がある。だが、まだその力は『眠っている』のではないのか?」

    何かと思えば予想以上にいつもの翔だった。

    「力が眠ってるってお前なぁ。」

    「フッ....貴様の力が顕現せし時、世界は闇に包まれ、そして滅びるだろう.....ッ!!」

    「あー.....うん。まあ翔はほっとくとして...」

    「なッ」

    「力が眠ってる.....ねぇ。そうだと良いんだがな。早く起きて欲しいもんだ。」

    「ふふっ、ツバサの力だから何度起こしても起きなさそうだよ。ツバサ本人と同じで....」

    「誰がうまいこと言えと。」

    「うーん、でも東雲くんの言う通りなら
    やっぱり地道に努力を続けなくちゃね!」

    「そう、由利の言う通り精進あるのみ!
    もし、力が起きてくれたら『要詠唱モンスター』の召喚もできるかもだしね。」

    要詠唱モンスター。
    小型種や中型種ならば念じるだけで召喚が可能だがそれらは戦闘に特化していない。

    戦闘用モンスター、すなわち大型モンスターの召喚には『詠唱』と呼ばれる呪文のようなものを唱える必要がある。

    「要詠唱モンスターねぇ.....。
    えっと、お前らはもうその段階に達してんだよなぁ?」

    「まあね。というかこのクラスの殆どの人が出来るよ!」

    「......これが格差社会か。すげぇなお前ら。」

    「フッ、ここは1つ。お前に我のサーヴァントを見せてやろうではないか。」

    「東雲、モンスターは召使いじゃないよ。」

    「でも、実際に見せてあげるのも東城くんのためになるかもしれないわね。」

  8. 8 : : 2016/09/04(日) 00:46:55
    「あぁぁ....私はちょっと遠慮しようかな?」

    なぜか、早苗が竜喚をしぶる。

    「.......もしかして、実は出来ません......ってオチじゃねぇだろうな?」

    「で、できるもんっ!でもね.....」

    「一ノ宮さんは確かに、要詠唱モンスターの召喚は可能なの。でも少し特殊なモンスターで.......」

    「そうなのか。えっと確か要詠唱モンスターって1人一体が普通なんだっけ?」

    「うん、だから今は出来ないの。ゴメンねツバサ!」

    「まあ、仕方ない....か。んじゃあ、翔と委員長のお手並み拝見と行こうじゃねぇか。」

    「フッ、任せておけツバサ。貴様に目にもの見せてやろうではないか。」

    「じゃあ、東雲くんからお願いね。」

    「.......あいつ本当に大丈夫なのか?」

    「うん、いつも東雲くんは変なことばかり言ってるけど.......竜喚の実力は確かよ。」

    「なるほど、中二病が竜喚に影響したんだな。」

    「フッ.......では行くぞ。よく見ておけツバサ。」

    翔は目を閉じ、詠唱を始める。



    『怒涛の重撃、貪食の恐王。総べてを屠り、糧とせよ...........』

    「出でよッ.......我がサーヴァントよッ!!」

    叫ぶと同時に、空間に裂け目が生まれ.......
    『それ』はゆっくりと姿を現す。

    恐竜を思わせる巨大な体躯。
    地をしっかりと踏みつける強靭な脚。

    「.......でっけぇ........あれは....」

    「恐暴竜 イビルジョー.....
    こいつが我のサーヴァントだッ!!」

    「グォォオァァァァァアアッッ!!!」

    翔の感情に呼応するように
    イビルジョーは天高く咆哮をあげる。

    「イビルジョーを召喚できる人はそうそういないの。この学校でも召喚可能なのは東雲だけらしいしね。」

    「へぇ.....お前ってすごかったんだな。
    ただの中二病だと思ってたわ。」

    「フッ........我の恐暴竜は神でさえ喰い殺す...。
    .........え、中二病?」

    「なんでもない。なんでもないぞ。
    いや、でもすげぇな。近づいたりしても
    大丈夫なのか?」

    「フッ、興味津々だな。かまわんぞ。」

    「マジか、サンキュー
    もっと近くで見たいんだよなー」

    許可を貰い、ツバサはイビルジョーへ
    近づいて行く。

    「あ、でも東城くん、注意散漫にはならないようにね!万が一ってことが.....」

    「まぁ....確かに伝説で恐暴竜は地域一帯の生物総てを食い尽くした、と言われている。それでこそ我がサーヴァントに相応しい.....。」

    「マジでかよ。それって結構危険なんじゃ....」

    「グルゥァアァ.......!」

    ツバサがイビルジョーにどんどん近づいて行く。するとイビルジョーは体をブルッと震わせ............







    ザッ......





    一歩、たしかに後ずさった。

    「なッ......!ど、どうしたのだ我がサーヴァントよ.....!!」

    「いや、そんな慌てることもねぇだろ。
    ちょっと動いただけだし.....」

    「い、いえイビルジョーは元々気性が非常に荒いことで有名なのよ。どんな強大なものを目の前にしても、決して物怖じしない......。
    ましてや後ずさるなんて.......。」

    「いやだから、ただちょっと動きたかっただけじゃねぇのか?」

    「........ツバサよ、もう一度我がサーヴァントに接近してみるがよい。」

    「.....おう。」

    ツバサがもう一歩、イビルジョーに近づく。

    すると、イビルジョーももう一歩後ずさった。

    「グルゥ......ァァ....」

    「な.........なんてことだ.....。わかるぞ....我がサーヴァント.....ツバサに怯えているのだな....。」

    「なんで俺が怯えられなきゃなんねぇんだよ?ちょっとショックだぞコラ。」

    「そんなにツバサ顔って厳ついかなぁ?」

    「いえ、イビルジョーは東城くんの顔に怯えたように見えなかったわ......。」

    「だとしたら俺泣くぞ、マジで。」

    「我がサーヴァントが恐れているのは........ツバサ自身.....ということか。」

    「..............え、悲しっ」

    「あ、あらら.....ツバサ、こんな厳ついのに怯えられちゃったね.....。」

    「くっ...我がサーヴァントよ.....
    一体どうしたと言うのだぁ......!」




  9. 9 : : 2016/09/05(月) 21:08:29
    「じゃあ気を取り直して....由利の竜喚を見せてもらおう!」

    「ああ、どんなモンスターなのか楽しみだ。」

    「うん、じゃあ行くわよ....!」

    加藤も、翔と同様に目を閉じて詠唱を始める。




    『閃光の雷撃、海と陸の共振。両界を巡り、支配せよ。』



    「ラギアクルスッッ!」


    「グルゥォオォッッ!!!」

    また、空間に裂け目が生まれ、
    今度は薄い青色をした両生類を思わせる
    竜が飛び出す。

    「加藤のモンスターは、海竜 ラギアクルス...。
    大空の王者 リオレウスと相対峙する竜だと言われている。」

    「へぇ、なるほどわからん。」

    「それはツバサが学校サボってるからでしょ.......。」

    「どう東城くん、詠唱がどういうものかは今ので分かったかしら?」

    「おう、まあ俺が届くレベルじゃねぇってことは充分にわかったぞ。」

    「もうっ、またそうやって捻くれたこと言う.....」



    ちなみにさっきと同様。
    ツバサはラギアクルスにも怯えられてしまった。

    「うーん、不思議ね.....。東城くんみたいなダラダラした人にモンスターが怯えるだなんて....」

    「確かにな。一体何故、ツバサ如きに我が恐暴竜が......!」

    「おい、今『如き』つったかコラ」

    「...まあとにかく、ツバサはもっと私たちを見て竜喚を勉強すること。いい?」

    「まあ確かに、早苗なんかに遅れを取るなんて癪だしな。プライドが許さん。」

    「そこまで言わなくてもいいじゃんっ!!」

    憤慨する早苗を横目に、くるっと辺りを見回してみると早苗の言う通りほぼ全員の生徒が大型モンスターを召喚している。


    「練習あるのみ....か。面倒くせぇなぁ....」



  10. 10 : : 2017/03/29(水) 14:39:49
    そろそろ、更新して欲しいニャ。
  11. 11 : : 2017/04/03(月) 14:49:25
    >>10
    すみません!もう誰も見てないかなー...と
    思って放置してしまいました...

    執筆、再開させていただきます!
  12. 12 : : 2017/04/03(月) 14:50:10

    「東城くん、竜喚のほうはどうですか?」

    不知火先生が声をかけてくる。

    「いや、前と同じで全然っすよ。
    どうにも俺は向いてないみたいで...」

    「そうですか...。でも心配することはありませんよ。誰しも最初から上手く行くという訳ではありませんし!」

    「駄目ですよ不知火先生!ツバサは甘やかすとすぐ調子に乗るんでっ!」

    「そうですね、確かに東城くんにはもう少し厳しく指導すべきかと...」

    「お前らな...」

    不知火先生のフォローを、早苗と加藤が
    ねじ伏せる。

    「で、でもでも、焦る必要はないです!
    ゆっくりコツを掴んでいきましょう。
    先生も学生の時、苦労しましたから。」

    「ですよねですよね。
    やっぱりゆっくりでいいと思うんすよ」

    「ほら、直ぐに調子乗るっ!」

    「でも、先生の学生時代ですか...
    少し気になります」

    と、加藤が何気なく口を開いたその時。

    「ん?」

    「え、ですから...先生の学生時代にどのような生活を....」

    「あ、それ私も気になるかも!」

    早苗も加藤に同調する。


    「へぇ、先生の学生時代が知りたいと...?」

    「.......」

    変わった。
    明らかに先生の雰囲気が変わった。

    先生は2人に近づき、その手を2人の肩に置くと、(猛禽の如き)視線を双方に送りながら
    口を開く....


    「ぜ っ た い に 、 さ ぐ っ た り し て は
    い け ま せ ん よ ?」

    口調こそ穏やかだった。
    が、言葉一文字一文字に呪いでもかけているかのように、聞く者全てを震え上がらせた...

    等の2人はチワワの如く涙目で震えていた。

    そして先生はパッといつもの笑顔に
    戻り...

    「では、みなさん授業終了まで
    頑張ってくださいね?」

    そう言って去って行った

    「なあ、翔」

    「なんだ」

    「女って...怖いな」

    「......同感だ」

    「そして女教師は...もっと怖いな」

    「......同感だ」


    【不知火先生は、絶対に怒らせてはならない】という教訓が、ツバサの胸に刻まれた今日この頃であった。
  13. 13 : : 2017/04/03(月) 14:50:59
    見にくいと感じますので、次回からはセリフの横に名前をいれさせていただきます
  14. 14 : : 2017/04/04(火) 22:21:49
    とても良いですニャ~。
  15. 15 : : 2017/04/06(木) 17:34:47


    早苗「ほら、もう一回!」

    ツバサ「ゲネポスゥゥッッ!!」

    喉を枯らしながら叫ぶツバサ。

    あれから更に1時間ほど、小型モンスターの竜喚を試してはみるものの一向に成功しない。

    翔「ふん、気合いが足りんのだ。」

    ツバサ「いやいや、俺にしては頑張った方だと思うぜ?」

    早苗「確かに、ツバサにしては珍しく額に汗かいたんじゃないかな」

    加藤「竜喚に必要なものは、強い精神力と目的意識なの。それを踏まえてもう一度やってみましょう。」

    ツバサ「くっそぉ...
    こんだけやっても無理ならやっぱら出来ないんじゃ...」

    翔「諦めるのはまだ早いぞ、我が半身よ」

    ツバサ「半身じゃない」

    翔「人間は成長する生き物。故に、鍛錬を積み重ねていけばいずれ力は目覚めるッ!」

    ツバサ「...中学二年から成長してない翔に言われたくねぇ....」

    翔「む、何のことだ?」

    早苗「とにかく、東雲の言うことにも一理あるよ。努力が肝心なの!」

    ツバサ「チッ、努力って言葉は嫌いなんだよなぁ....」

    加藤「そんなだらしないこと言わない!
    ほら、さっさと立つ!」

    ツバサ「うぇぇ.....」

    3人からの割礼を浴び
    ツバサは重い腰を上げた。

    竜喚の訓練ってこんなに喉が痛くなる
    ものだったんだな。おえ。





    ツバサ「し、しんどい....」

    やっとの思いで
    下校時刻を迎え、ツバサと早苗は
    2人で帰路についていた。

    ツバサ「あれから2時間も頑張ったってのに.....」

    早苗「う、うーん...どうしてだろうね...?」

    ツバサ「俺が聞きてぇよ...
    つか通学路長いんだよ....」

    早苗「これから毎日通ってもらうんだから、こんなことでへこたれちゃダメだよ〜」

    ツバサ「は、毎日?」

    早苗「逃さないからね...!」

    ツバサ「」

    疲弊しきったところに、魔の宣告を受けて
    身体的にも精神的にもオーバーキルされた
    ツバサは、考えることをやめた。
  16. 16 : : 2017/04/06(木) 17:39:14



    さて
    ズタボロになった身体と心を引きずって
    ツバサはやっと自宅へ到着する。

    早苗「それじゃ、少ししたら晩御飯作りに行くからちゃんと起きといてね〜」

    ツバサ「あぁ...頼んだ...」

    早苗はそう言って、小走りで玄関へと
    向かって行った。

    ツバサ「.....さてと、俺もさっさと着替えないとな」


    ガチャッ


    鍵を回し、扉を開ける。
    早苗の家はちょうど東城宅の目の前なので
    そう時間はかからないだろう。

    そのまま薄暗い廊下を歩き、リビングの
    扉を開く。

    ツバサ「ただいま〜...」

    「おかえりなさい、兄さん」

    ツバサ「あれ、もう帰ってたのかアヤメ。」

    ソファーの方で、もぞもぞと影が動く。

    アヤメ「はい...さっき帰ってきました」

    東城アヤメ。
    ツバサの妹である。


    アヤメ「兄さんこそ、今までどこに?」

    ツバサ「ん、学校」

    アヤメ「え?」

    ツバサ「ん?」

    アヤメ「.......すみません兄さん。
    よく聞こえませんでした。ワンモアプリーズです。」

    ツバサ「え...だから学校」

    アヤメ「......がっ....こう.....
    兄さんが.......学校に.....?」

    鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をするアヤメ

    次いで、

    アヤメ「兄さん....ついに.....あぁ....
    そうですか、そうですか.......」

    今にも決壊するのではないかというほど
    目をウルウルさせてみせたりする。

    ツバサ「そんなにか」

    アヤメ「流石は兄さんです。
    やはり私の兄。正しい道へと帰結するのですね...今夜はお赤飯をお願いしましょうね...」

    ツバサ「そんなにか」

    よくわからないことを述べるアヤメは
    放っておいてツバサはリビング横の自室で着替えを済ませる。



    アヤメ「兄さん兄さん。
    竜喚のほうはどうでしょうか?」

    ツバサ「んー...全然ダメだわ」

    アヤメ「そうですか...。
    でも兄さんなら大丈夫です。
    私が保証しますよ。」

    ツバサ「お前に保証されてもな」

    アヤメ「兄さんは昔から、やる時はやる人でしたから。きっと心配いりません。」

    なぜアヤメはこんなにも
    俺以上に俺に自信を持てるのか正直
    わからないところではある。

    が、悪い気はしない。

    アヤメ「あ、兄さん。制服、預かります」

    ツバサ「ん、頼んだ」

    今日着ていた制服を手渡す。

    食事以外、例えば洗濯などの家事はアヤメに任せっきりなのでちょっと申し訳ない。

    そして

    アヤメ「えへ」


    たまに俺の衣服を手渡す際

    『宝物を手に入れたぜッ!!』

    みたいな目をするのでちょっと不安

    これからは家事も勉強しようと思う

    アヤメ「早苗さんはどのくらいで来てくださるんですか?」

    ツバサ「んー、あとちょっとだと思うぞ」

    アヤメ「そうですか。いつも作りに来ていただいている訳ですし、感謝しないとですね」

    ツバサ「だな」

    時々俺に容赦ないけどね、あいつ。

    そのタイミングで

    『ピーンポーン』

    と、インターホンが鳴る。

    ツバサ「噂をすれば、だ。」

    アヤメ「お出迎えしてきますね。」



    台所にて、調理の準備を整えたところで
    早苗が仁王立ちで口を開く。

    早苗「ーーーと、いうわけで
    今日も晩御飯を作りに来たよ」

    ツバサ「毎度すまねぇな」

    早苗「いいよ、ツバサが毎日学校に
    来てくれれば!」

    ツバサ「クソッ」

    早苗「さて、今日は何を作ろうか」

    アヤメ「お赤飯を」

    ツバサ「しつこいわ」


    これが俺の日常。
    騒がしくも、どこか温かい日々。

    これを守るためなら
    学校くらい行ってやってもいいかも。

    ふと、ツバサはそんなことを思った。
  17. 17 : : 2017/04/06(木) 17:39:38
    >>14
    いつもいつもありがとうございますッ!
  18. 18 : : 2017/04/07(金) 02:00:52
    そして、いつも通り3人で晩御飯(オムライスでした)を食べ、俺は玄関先で早苗を見送る。

    ツバサ「ごちそうさま、サンキューな」

    早苗「はい、お粗末様〜」

    ツバサ「毎度毎度、申し訳ねぇ」

    早苗「だから〜、気にしないでよ。
    お父さんもお母さんも忙しいんだし」

    ツバサ「うーむ、俺も料理の勉強でもしてみるかね〜。いつも作りに来てもらうのは気がひける。」

    早苗「いいの、私が好きでやってるんだから......それよりツバサ」

    ツバサ「ん?」

    早苗「明日、一緒に学校行こうね。
    また昔みたいに...」

    ツバサ「....そういえば、小学生の時はよく
    家の前で待ち合わせしてたっけ。」

    中学生では、早苗の朝練が始まって
    別々に登校してたけど。

    早苗「うんうん、あの頃と同じように
    2人で歩けたらな....って。
    駄目...かな?」

    子犬のように、上目遣いで見上げてくる。
    心なしか頬も少し赤いような...

    ツバサ「はぁ...どうせ駄目って言っても
    無理やり付いてくるんじゃねぇのか?」

    早苗「そ、そんなことしないもんっ!
    ツバサが駄目って言うなら....」

    ツバサ「別にいいぞ」

    早苗「え、ほんとっ!?」

    ...こういうところは昔から変わらない。

    嬉しいことがあるとキラキラした目を大きく広げて、胸の前で両手の握り拳をつくる。

    ツバサ「ただし、あんまし早い時間は却下だ。眠い。」

    早苗「ツバサが眠いのはいつもじゃんっ!
    .....でも、ふふっ....」

    ツバサ「ん、何がおかしいんだよ」

    早苗「別に何も。ただ、あの頃みたいに2人で歩けるのが...その...嬉しいな....って」

    ツバサ「......そうかい」

    まあ、たまにはこういうのも悪くない。

    早苗「じゃ、私そろそろ帰るねっ!」

    ツバサ「おう」

    家の前の小道を、元気よく横切っていく。

    早苗「7:30に、ここに集合ねっ!
    遅れたら罰金だからね〜!!」

    扉に手をかけながら、振り返って
    叫びだした。近所迷惑考えなさい。

    ツバサ「はいはい、罰金とか小学生かよ」

    早苗「ふふっ、また明日ねっ」

    ツバサ「おう、また明日」

    一ノ宮宅の扉が閉まるまで
    俺は早苗を見送った。
    その光景に妙な懐かしさを感じた。

    そこで重大なことに気づく


    ツバサ「......ちょっと待て。
    7:30って早くね」


    ツバサの悲痛なつぶやきは
    誰に届くこともなく
    夜に吸い込まれていった。
  19. 19 : : 2017/04/07(金) 02:02:14


    ーーー


    ーー

    ーーーめよ

    汝のーーーーーをーれーーー

    ーーーのつーーーーーはーーーなり

    ーーーー我ーーむーーー

    ーー命をーーーーー

    ーーーーよ

    ーーーめよ



    ーーーーーーーー目覚めよ、東城ツバサ。





    ツバサ「んぁ?」パチッ



    アヤメ「あ、やっと起きましたね兄さん。
    何度声をかけても起きないので少し心配しましたよ?」

    ベッドの横で、アヤメが俺の顔を
    覗き込んでいた。

    どうやら朝らしい。


    ツバサ「あれ、アヤメ...」

    と、アヤメが突然不機嫌そうな顔になる


    アヤメ「....もう、朝起きたら言うことがあるでしょう?」

    ツバサ「ぇ、あぁ、おはよう」

    アヤメ「はい、おはようございます」

    おはようを言ってやると
    アヤメは普段の優しい顔に戻る

    ツバサ「つか、なんでアヤメが俺の部屋に」

    アヤメ「兄さんが自分で言ったんじゃないですか。学校に行くから起こしてくれって」

    ツバサ「そうだっけ...?」

    やべ、全然覚えてないぞ。
    つか俺いつの間に寝たんだろうな。
    疲労ってすごい。

    アヤメ「もう、忘れん坊さんですね。
    早苗さんと待ち合わせしているんでしょう?」

    ツバサ「あ、そういやそうだったな...」

    ふと壁の時計に目をやる。

    その短針は8の文字に差し掛かろうと
    していた。

    ツバサ「......ってやべぇ!?
    十分遅刻じゃねぇか!!」

    アヤメ「もう、兄さんったら...。
    私はもう学校に行きますからね?」

    ツバサ「お、おう...って大丈夫か!?
    お前も遅刻なんじゃ...」

    アヤメ「...それはまあ、そうですね。
    でも兄さんに頼まれた以上、途中で放り出すわけにはいきませんし。」

    ツバサ「アヤメ...サンキューな。
    そしてソーリー...」

    アヤメ「いえいえ、それでは....」

    満足気に笑ってアヤメは部屋から
    出て行った。

    ツバサ「やっぱ、妹ってのは持つものだな」

    兄妹の大切さを実感した朝である。

    ツバサ「......ってそんなこと感じてる場合じゃねぇ!!」

    早苗との約束を思い出して、ツバサは
    ベッドから跳ね起きた。
  20. 20 : : 2017/04/09(日) 00:55:36



    そのあと、着替えたり歯を磨いたり
    その他もろもろしてる内に8時を
    回ってしまった。

    早苗「遅すぎ!!
    昨日の約束もう忘れたの!?」

    で、ただいま早苗に絞られながら
    通学路を走っている最中。

    ツバサ「だ、だから悪かったって...」

    早苗「悪かったで済んだら
    罰金はいらないんだけど!?」

    激しく激昂なさっている。

    ツバサ「いやー、昨日の疲れが」

    早苗「叫んでただけじゃん...
    うぅ、完全に遅刻だぁ...」

    ツバサ「先に行ってればいいものを」

    だいたい、早苗にしろアヤメにしろ
    なんで俺に合わせるのか。

    起きなければ放っておけばいちし
    来なかったら先に行けばいいのに。

    早苗「だ、だって....
    楽しみにしてたんだもん...」

    ツバサ「だからってこんだけ待たなくても
    いいzy」

    早苗「もうっ察してよ、ばか!鈍感!!」

    怒鳴られました。
    何を察しろと。

    と、ふと横を見ると
    早苗の顔が、リンゴのように
    真っ赤だった。怒気ヤバイ。

    ツバサ「あ、そうだ。
    早苗の大型モンスターなら学校まで
    運んでくれるんじゃね?」

    早苗「校外での竜喚は禁止。
    あと、昨日も言ったけど私のモンスターはちょっと厄介なの」

    ツバサ「そういうもんかぁ」

    早苗「とにかく口動かすより
    足を動かしなさいっ!!」

    ツバサ「運動不足にはキツイって」

    あれ、登校ってこんなにしんどかったっけ。
    しばらく行ってない間に文明は
    進化したようだ。
  21. 21 : : 2017/04/09(日) 14:38:23



    思わぬ文明開花に落胆しながら
    通学路は山道に差し掛かる。



    ちなみ始業の鐘は8:30。

    今は学校までの山道の中腹辺りみたいなのだが、時間は8:40を回った。完全なる遅刻である。

    早苗「まったく...ツバサのせいだからね〜」

    ツバサ「わかってるっての...」

    8:35を回ったあたりから諦めがついて
    先ほどの疲れを癒しながら歩いている。

    ツバサ「にしても、なんで山のてっぺんなんかに学校建てたんだ?」

    早苗「えっとね、黒龍の生態を考えるとこうするのが良かったって先生が言ってた」

    ツバサ「黒龍って言ったら...
    ミラボレアスのことか。」

    この前、ニュースでチラッとそんな
    単語を聞いた気がする。

    早苗「そうそう。
    100年前の大災害の時、黒龍は空から
    現れたみたいなの。」

    ツバサ「飛んで来たって訳か」

    早苗「んー、どこから来たのかは
    わからないらしいんだけど。
    ...その時に黒龍は高度の高い物から破壊して回った。」

    ツバサ「なるほどな。
    ここらへんじゃ、山の山頂が一番狙われやすいってことか。」

    早苗「そうみたい。
    だから、こんなてっぺんに建ててあるんだって。」

    ツバサ「...俺が学校にいる時には、黒龍に現れて欲しくねぇな」

    早苗「ツバサも竜喚ができるようになれば
    戦えるんじゃない?」

    ツバサ「いつになることやら」
  22. 22 : : 2017/04/17(月) 22:11:21
    連絡が遅れました。
    少しでも見てくださっている方がいると
    信じて報告します。

    ただいまテスト期間中で更新が出来ません。
    終わり次第早急に取り掛かりますので
    しばらくの間、お待ちください!
    ごめんなさい!!
  23. 23 : : 2017/04/29(土) 06:18:32
    それはしょうがないニャ
    テスト頑張って欲しいニャ!
  24. 24 : : 2017/05/04(木) 23:42:24
    >>23
    ありがとうございますっ!


    試験、無事終了いたしましたので
    執筆を再開させていただきます!!
    お待たせしてしまい、
    申し訳ありませんでした...!
  25. 25 : : 2017/05/05(金) 01:08:57



    先が思いやられ、ツバサがため息をつくのと




    山頂から爆発音が響くのはほぼ同時だった。


    ドォオオオォォォンンッッ!!!


    ツバサ「うおっ!?」

    早苗「きゃっ!?....な、なに!?」

    ツバサ「なんだ今の......爆発?
    竜喚の訓練か...?」

    早苗「...それにしては妙だよ。
    こんなとこまで響く爆発なんて今まで
    一度も......」

    ツバサ「.........なんか、胸騒ぎがする」

    早苗「......早く行こうっ!!」タタッ

    ツバサ「お、おう....!」タッ


    ーーーーーーーーーー



    ーーーーーー



    ーーー


    ツバサ「これは.....」


    校門に到着したツバサが見たもの、それは...


    所々、崩れた校舎。

    地面に空いた数々の穴。

    そして、負傷して地に横たわる生徒たち...


    早苗「ひどい.....!」

    ツバサ「お、おい、こりゃどういう....」

    加藤「東城くん!一ノ宮さん!!」

    ツバサ「!....委員長!!
    何があったんだ!?」

    加藤「説明してる暇はないわ!
    2人とも...特に東城くんは早く学校の地下に....!!」







    『爆砕の剛拳、爆ぜる魂。轟音を響かせ、大地を砕け。』





    ズズズズズ..........


    ツバサ「いや学校に地下ってどこなんd」

    加藤「ッ!?
    東城くん後ろッッ!!」

    ツバサ「は....」クルッ





    『グルァァッッ!!!』




    そこには、巨大な影がツバサに向けて
    襲いかかろうとしていた


    ツバサ「うおぁっ!?」バッ


    ズドオォォンンッッ!!!


    ツバサ「くっ....!?」


    すんでのところで、ツバサは地面に
    転がり、攻撃を避けることができた。

    早苗「ツバサッ!!」

    ツバサ「だ、大丈夫だ....
    それよりコイツは.....」


    『ガグァ.........』


    加藤「.......砕竜 ブラキディオス。
    大型モンスターよ。」



    『グルォォォォッッ!!!!!』


    早苗「な、なんで!?
    どうしてモンスターが暴れてるの!?」

    加藤「わからないわ.....!
    でも、モンスターは竜喚士がいて初めて実体化するわ。つまり.....」

    ツバサ「誰かが操ってる......ってことか」

    加藤「ええ...それも、相当訓練を積んだベテランよ.....!」

    早苗「周りに竜喚士らしい人はいないし....
    どこから操って.....」



    『ギシャァアァアァアッッッ!!』

    ブンッ!!!


    ツバサ「考えてる余裕はねぇだろ!
    早く逃げるぞお前ら!!」






    『閃閃の翼、雷の反逆者。紫電の如く、殲滅せよ。』





    ヒュッ!!!

    ズガァァアァッッッ!!!!
  26. 26 : : 2017/05/05(金) 01:09:44
    『ガァッッ!?』



    ブラキディオスがツバサたちに拳を
    振りかざした瞬間

    別の竜が空からブラキディオスへ
    突っ込んで行った。




    『キュルァァッッ!!!!』


    加藤「!?....あれは、雷竜 ライゼクス...!!
    ということは.....」


    コツ....コツ......


    不知火「.......無事かてめぇら」

    ツバサ「先生........ん?
    あれ?先生......だよな?」

    不知火「無事かって聞いてんだよ。
    さっさと答えろ」

    早苗「!?.....は、はい!!
    私たちは無事です........けど、他の生徒たちが...!!」

    不知火「チッ.....日頃の訓練はなんだったんだ。明日からは倍鍛えてやる。」

    早苗「.......んん!?」

    ツバサ「.....な、なぁ、先生って
    あんな喋り方だっけか?
    なんか妙にヤンキーっぽいっていうか...」

    加藤「へ、変なものでも食べたのかしら...」

    不知火「お前らもう下がれ。
    あとは私がなんとかする。」

    『クルルゥ......!!!』


    バチバチィッ....!!


    早苗「じ、上位とG級の先輩方はどこに...」

    不知火「あいつらは海外遠征中だ。
    今はお前ら下位しか学校にいねぇ....。」

    不知火「チッ...タイミングを見計らったように....」

    加藤「せ、先生1人で大丈夫なんでしょうか...」

    不知火「舐めるなよ加藤。
    これでも私は教師だ。少なくともお前らより実力はある...」

    加藤「わ、わかりました....
    ご武運を...!」

    不知火「なぁに、ブラキディオス一体くらい
    単騎で沈めてやるさ....!」


    『キュルァァァアァッッッ!!!』


    『グルァァアッッ!!!!』









    (やはり竜喚士学校。その教師も伊達では、ない......か。)


    (やむを得まい。お前たち、作戦通り行動を開始しろ。)

    (はっ....)





    『灼熱の炎、大空の王者よ。その獄炎
    たる熱を以て、標的を焦がせ。』



    ゴォォッッ!!!!




    不知火「ッ!?
    この気配は.....!!」




    『グオォォオオォッッ!!!』



    突如、学校全域に咆哮が響き渡る。

    それも、一体ではない。

    無数の『産声』が空気を伝っているのだ。



    ツバサ「こ、今度はなん......!?」






    ツバサは言葉を失った。

    理由は単純。


    今朝は快晴だった。



    その青い空を、
    数十体の火竜 リオレウスが
    飛び交っているのだ。


    早苗「なにあの数....!!
    1人じゃないってこと!?」



    不知火「チッ......確実に仕留めようってか....!!」

    ツバサ「....気持ちわるっ...」

    不知火「チッ.....背に腹は変えられねぇ。
    一ノ宮。」

    早苗「は、はい!」

    不知火「竜喚を許可する....。
    こんな非常事態だ。お前の力を貸してくれ。」

    早苗「!.....了解ですッ!!」

    ツバサ(非常事態にしか使えねぇモンスター.....一体どんな....)

    不知火「加藤、お前は東城を守ってやれ。
    こいつはこんなかで一番弱い。」

    ツバサ「」

    加藤「は、はいっ!!」



    不知火「......一ノ宮。頼んだ。」

    一ノ宮「はいっ!!
    .........いきます。」

    スゥ.....





    『いにしへの力、風を翔る龍。豪風を纏い、吹きすさべ。』
  27. 27 : : 2017/05/05(金) 01:10:29
    ーーーーーーーーーー



    ーーーーー


    ーー


    ビュォォォオオオッッ!!!!!

    『ガ......グォォ.....!?』


    早苗が竜喚の詠唱を唱えた瞬間

    快晴だった天気は一変し、
    嵐が吹き荒れ出した。

    空のリオレウスたちも飛行困難となり
    地面に降り立っている。

    それでもなお、その豪風は容赦なく
    モンスターたちに吹きつける。


    ツバサ「こ、これは......!?」

    加藤「これが、一ノ宮さんのモンスターよ。」


    当のツバサは加藤と共に、ラギアクルスに
    守られている。


    一ノ宮「もっともっと......!
    吹き荒れなさい.....!!」


    加藤「強大すぎる力ゆえ、天候さえも捻じ曲げてしまうという禁断の龍......」




    古龍 クシャルダオラ



    『キシャァァアァァアッッッ!!!!』


    暴風雨の中、空中で鋼色の翼を
    広げるクシャルダオラ。

    その銀翼は雨水を受け、キラキラと
    輝きを放っている。




    (古龍の使い手がいたか....!
    見くびっていた.....が、こちらとしては
    好都合だ。)




    ツバサ「どうりで....訓練じゃ使えないわけだ....」


    早苗「はぁ.....はぁ......!」


    不知火「.....恐ろしいほどの威力だ。
    .....が、それゆえにこちらもモンスターを扱えねぇ。」

    ツバサ「じゃあジリ貧なんじゃ...」

    不知火「あぁ、しかも古龍の竜喚というのは通常より遥かに体力を消耗する。
    いずれ一ノ宮も.....」


    早苗「ぅ......くっ....!?.」ガクッ


    ツバサ「!!」


    早苗が膝をつくと同時に、雨風が弱まる。

    『グ.......ガァァッッ!!!』


    グワァッ!!

    それを見計らってか、ブラキディオスが
    早苗に飛びかかった。


    早苗「っ!?」

    不知火「チッ.....!!
    なんだあのブラキディオスは...!!」

    加藤「さっきの暴風雨でも全然体力を消耗していない....!?」

    ツバサ「早苗ッッ!!!」








    翔「おおぉぉぉッッ!!!」

    『グォオォォッッ!!!!」


    ドガァッッ!!!


    『ガァッッ!?』


    ブラキディオスの拳が振り下ろされる
    その寸前で翔のイビルジョーが
    体当たりをぶち当てた。


    ツバサ「翔.....!!」

    翔「フッ.....危ないところだったな。」

    ツバサ(やべぇ、翔がカッコよく見える....!!)

    早苗「あ、ありがと....東雲....」


    不知火「ナイスだ、東雲。
    お前のイビルジョーなら、ブラキディオスにも対抗できる。」


    翔「フッ、我は使命をまっとうする者。
    任された命、追行しよう......!!」


    不知火「私は再び飛び上がったリオレウスを狩る。....一ノ宮、よくやってくれた。」

    早苗「は、はい.....」


    ツバサ「........俺は、なんにもできねぇんだな...」

    加藤「東城くん?」

    ツバサ「いや、みんなは何かしら貢献できてるが、俺はただ守られてるだけだし...」

    加藤「....まあ、確かにちょっと情けないわね。」

    ツバサ「うぐ...」

    加藤「だから、みんなを見て学んで欲しいわ。竜喚士とはどういうものなのか....」

    ツバサ「.......おう」
  28. 28 : : 2017/05/05(金) 02:28:46


    目の前では、激しい攻防が
    繰り広げられている。

    特に凄まじいのは不知火先生とライゼクスだ


    一対多戦でよくもまあ、あれだけ
    立ち回れるもんだ...。



    翔の方もすごい。

    爆発する粘液をうまくかわしつつ

    ブラキディオスとやらに攻撃を
    仕掛けている。



    だが、2人の表情に疲弊が見られるのは
    事実で、否定できない。


    不知火「く......はぁ.....はぁ.....
    クソ....何体いやがる.....!!」

    『クルル....ゥ.......』




    翔「く....くく.......こやつ。
    なかなかやるではないか.....!!」

    『グ.......ォォォ......!』




    ツバサ「.......やっぱり無茶だ。
    詳しくねぇが、どう考えても分が悪い」

    加藤「わ、私もそう思うわ.....
    このままじゃ.....」



    とは言っても、他の生徒は倒れてるか
    地下に避難中。

    加勢しようにも、俺に力はない



    となれば....



    ツバサ「.......よし、加藤」

    加藤「なにかしら...」

    ツバサ「俺の護衛はいいから
    2人の加勢に回ってくれ」

    加藤「!....でも、先生からの指令だから
    反することはできないわ」

    加藤「それに、東城くん1人なんてリオレウスからすれば格好の餌食よ。」

    ツバサ「.....それでも、1人の雑魚を切り捨てることも必要だと思うぞ」

    加藤「そんな自己犠牲は許さないわよ。」






    (....そろそろいいだろう。
    やれ、お前たち。)

    (はっ.....)


    ギィンッッ!!!


    『グォォオォォッッ!!!!』


    ギュンッ!!!


    不知火「なっ.....!?」



    咆哮と共に、空のリオレウスがライゼクスを
    無視して不知火先生に襲い掛かる。



    同時に

    『グギャァァッッ!!!』


    グワッ!!!

    翔「なにッッ!?」


    ブラキディオスも同様に、翔を狙い出した。
  29. 29 : : 2017/05/05(金) 02:29:46



    ツバサ「!?...モンスターが急に2人を....!!」

    加藤「そんな.....!!
    人間相手にあんな.......これで確信できたわ。
    あのモンスターたちの使い手には『殺意』がある....!!」

    ツバサ「殺意.....だと?」

    加藤「モンスターを使役することには、竜喚士の心が伴うわ。」

    加藤「だから、使い手が心から攻撃しようと思っていない対象には攻撃しないの。」

    ツバサ「じゃあこいつらを操ってるやつらは....本当にあの2人を.....!!」

    加藤「ええ.....!不味いわ!」




    自分が狙われれば当然集中力も落ちる。

    それはつまり、モンスターの制御不能を
    意味するのだ。


    モンスターという盾が無くなった人間が
    モンスターに敵うはずもなく....


    ズドォッッ!!!

    不知火「ぐぅっ!?」


    ガッ!!

    翔「うぁっ!?」


    ツバサ「!!
    先生ッ!翔ッッ!!!」

    加藤「くっ......!」




    不知火「く....そ........がァ....
    私としたことが......!」


    翔「ふ、不覚.....だ.....!」


    モンスターの攻撃を喰らい、地に伏す2人。

    直撃していない分、致命傷になっていないことが奇跡である。


    ツバサ「......!!
    クッソォ....!!」



    バッ!!


    加藤「あっ.....東城くん!?」

  30. 30 : : 2017/05/05(金) 02:30:59

    『グルァァッッ!!!』


    翔「ぅ.......ぐぅ.....」

    ブラキディオスがトドメを刺そうと
    翔に拳を振りかざす.....



    ブンッッ!!!


    その拳が振り下ろされる直前



    ツバサ「翔ッッ!!!」


    翔「ツバサ!?
    な、なぜお前が.....」


    ツバサ「おらァッッ!!」


    ツバサが蹴りを繰り出す。




    翔に。


    バッキィッ!!

    翔「がァッ!?」


    昔、ちょっとだけキックボクシングを
    かじったことがある。

    その経験が今に活きた。


    蹴りの威力で翔が数メートル飛ぶ。



    次の瞬間



    『ガァァァッッ!!!!』


    ドズゥンンッッ!!!


    翔の元いた場所........


    つまりツバサに拳が振り下ろされた。

    更に悪いことに、ブラキディオスは
    『怒り状態』に達しているため

    その粘液は爆発性がより増していたのだ。


    ドォオォォンンッッ!!!




    ツバサ「ガふッッ!?」


    爆風をもろに喰らい、ツバサは吹っ飛ばされ
    地を転がる。



    早苗「ツバサァァッ!!!!」

    不知火「あいつ.....ッッ!!」



    翔「ツバサ.......我を庇ったのか.....?
    お前なんてことを.....!!」



    ツバサ「ぐ......ゥゥ......」
  31. 31 : : 2017/05/05(金) 02:33:03

    痛い。

    痛いなぁ......

    いや、ほんと痛い。骨折れたんじゃね?


    何やってんだ.....俺。


    翔を助けられても、俺が怪我しちまったら
    結局足で纏いじゃねぇか....



    なんで.....俺には自分を守る力すら
    ねぇんだろうな.....



    『..........か』



    せめて、自分くらい守りてぇよ...



    『.........欲するか』


    あぁ.....?


    『汝は力を欲するか』


    ......?


    『汝は力を欲するか、と聞いている』


    はぁ......?

    そりゃ欲しいに決まってんだろ。


    『我が与うは、滅龍の力。』



    『我が求むは、汝の命。』



    .........なんだそりゃ。

    要は、俺の命渡せば
    あいつらを助けられる力をくれんのか?


    .......現実か夢かわかんねぇが


    いいだろう。

    どうせロクでもない命だ。

    こんなもんくれてやるさ。





    『汝の覚悟、しかと見定めたり。』



    『汝の身体、心、魂.......総べてを以て
    我が漆黒の翼を使役するがよい。』




    『力は.......汝の手の中に....。』








    ツバサ「........」



    ツバサはゆっくり立ち上がる。

    体中が軋むが、不思議と痛みはない。


    早苗「ツバサ....?」

    不知火(....なんだ.....さっきまでとは
    雰囲気.....いや、身に纏うオーラが
    一変した.....?)


    ツバサ「.......」



    (ッ!!この気配は......!!)


    今まで、なんでみんな竜喚が出来るのか
    本当に不思議だった。


    でも、今は違う。


    今まで、なんで俺は竜喚が出来なかったのか
    本当に不思議だ。


    .....こんなにも簡単なことなのに。


    ツバサは言葉を紡ぐ。

    口から...いや、心から流れ出るように。


    それは自然と発することができた。




    『暗黒の王、黒き神光。』



    『闇の象徴、神への冒涜。』



    『その双翼は天を断ち、その双角は天をつらぬく。』



    『全龍を統べし、災厄の巨龍。』




    『力を解き放ち、総べてを滅ぼせ。』




    その瞬間、世界に『闇』が君臨した。
  32. 32 : : 2017/05/06(土) 05:38:51
    超最高ですニャ!
  33. 33 : : 2017/05/14(日) 02:48:02
    >>32
    いつもありがとうございますっ!!
  34. 34 : : 2017/05/21(日) 13:55:40
    あれほど青々としていた空が

    一変して黒雲に覆われ

    昼のはずなのに

    まるで太陽光を無理やり遮断したように

    辺りは薄暗く、不気味な雰囲気を

    かもしだしている。


    (...........見つけたぞ。遂に.....ッ!)


    不知火「......これはまさか.......
    いや、そんなはずは.....」

    早苗「せ、先生!ツバサは一体.....
    どうなっちゃったんですか...!?」

    不知火「わからない......が、一つ
    確信できることがある」

    翔「.....?」


    不知火「これは......『神域化』だ。」

    加藤「神域.....?」


    先生は続ける


    不知火「私も、古い書物でしか読んだことが
    ないんだが.....」




    神域とは、この世とあの世の境

    すなわち神が支配する空間と言われる。


    そして、この世の空間を

    何らかの強大な力で捻じ曲げて

    一時的に現実世界から切り離すことを

    『神域化』と呼ぶ。


    不知火「.......だそうだ」

    早苗「じ、じゃあ今この学校は....」

    不知火「ああ、言ってみりゃ
    結界の中みてぇなもんだ。
    私たちは出れねぇし、外からは入れねぇ」

    翔「結界.......ぉ、おぉ...」


    翔が結界という響きに目をキラキラさせる。


    不知火「そして.....神域化には必ず
    『ある古龍』が干渉する」

    早苗「古龍......?」

    不知火「信じられないが......
    もうじき.....」




    ギィァアァァアァァアアアアッッ!!!!




    先生の言葉を遮るように

    凄まじい咆哮が響き渡る。
  35. 35 : : 2017/05/21(日) 13:56:13
    不知火「くぅっ!?」

    加藤「み、耳が......ッ!」


    空気そのものを震わしているかのような

    けたたましい咆哮。


    その『煌鐘の音』にその場の全員が
    耳をふさぐ。


    ブラキディオスや、上空のリオレウスさえ
    一瞬怯んでしまうほどの響き。


    翔「......ぉ、収まったか...?」

    早苗「何、今の.........ッ!?」

    加藤「......ひっ.....」

    不知火「やはりか......
    気をつけろよ、てめぇら」



    この中で唯一冷静なのは先生だけだ

    この事を事前に調べていたからかもしれない



    大空を飛び交うリオレウス





    その更に上空から『なにか』が降りてくる。



    黒く禍々しいものに覆われ

    まるで、『恐怖そのもの』が

    意思を持って動いているような......。



    それは、リオレウスの大群を
    気にする様子もなく

    ただゆっくりと地上に向かってくる。


    当のリオレウスたちも
    近づくことを拒むかのように

    それの通る道を空ける。



    早苗「せ、先生、あれは.....」

    不知火「.......あまり見ねぇほうがいい。
    下手すりゃ心を侵される....。」


    そうは言うものの

    みな、目が離せなかった。


    それは、強大すぎる恐怖からではない。




    神々しいのだ。


    その神にも匹敵するのではないかという程の

    眩ゆい黒光が、目を釘付けにしている。



    ツバサ「..........」


    ズゥゥ.........ン....


    それは、ツバサの前へと降り立つ。

    その時、初めてはっきりと姿を
    視認することができた。




    天をつらぬかんとする、冠の如き双角。


    世の終焉を告げる、巨大な双翼。


    力強く、地を踏みつける四肢。


    そして、全身に張り巡らされた

    触れることを許さない『逆鱗』




    不知火「.......まさか、本当に存在していた
    とはな。それも、こんな近くに....。」




    神ですら、恐れおののくとされた

    漆黒の古龍。

    残した伝説は数知れず

    かの黒龍と互角に争ったとも言われる。



    名を.......


    ツバサ「煌黒龍 アルバトリオン」



    呟くと同時に、煌黒龍は

    前足を持ち上げ、もう一度

    高く高く、煌鐘の音を響かせた。
  36. 36 : : 2017/05/26(金) 23:41:31
    報告があります。
    今までかなり更新速度が遅かったのですが
    個人的な事情により、更に6/6まで執筆が
    不可能となってしまいました...

    ご覧になってくださっている方々には
    本当に申し訳ないのですが
    執筆可能となるまでお待ちいただくことと
    なってしまいます。



    長文、失礼しました。
  37. 37 : : 2017/05/27(土) 18:18:57
    それは、しょうがないニャ。
    待ってるので頑張るニャ!
  38. 38 : : 2017/06/14(水) 23:50:00
    >>37
    ありがとうございます!!

    そして約束の日を大幅に過ぎてしまって
    本当にごめんなさい!!
  39. 39 : : 2017/06/15(木) 20:22:15
    (想定外の事態です.....ッ!
    いかが致しますか....?)


    (......かまわん。
    あの小僧を試そうじゃないか。
    引き続き、攻撃を続けよ。)

    (承知....)




    グオォオォォオオッッ!!!!



    突如、弾かれたように

    リオレウスの群れは
    ツバサ目掛けて高速で滑空し始める。



    ツバサ「........数は15.......。
    .....おい、やれるか?」


    『ォォォ.......』


    ツバサ「.......。」


    ツバサの問いに応える代わりに

    煌黒龍はその首を巡らせ、

    襲い来るリオレウスを一瞥する。










    .........その瞬間

    眩い光と、凄まじい轟音によって

    世界は真っ白に染まり、音が消えた。




    ツバサ以外、その場にいた者には

    何が起きたのか理解できなかっただろう....。


    が、すぐに気づくこととなる。


    ツバサへ飛来する十数体の火竜.......




    その全てが、無数の落雷によって

    地に叩きつけられていたのだ。


    (!?........この威力は.....ッ!!)


    早苗「っ!?」

    翔「こ、れは.......」

    不知火「.......これほどまでとはな.....」


    一同は、驚きを隠しきれなかった。


    無理もない。

    教官である不知火先生でさえも

    1体倒せるか倒せないか。


    それほどまでに強化されたリオレウスを

    一瞬で屠ったのだから。


    『.............』

    ツバサ「.........」


    煌黒龍はツバサを見つめる。

    さながら、

    主からの命令を待つ従者のように。
  40. 40 : : 2017/06/15(木) 20:22:51
    ツバサ「.....アルバトリオン。
    まだ、終わってねぇぞ。上に何体か残ってる。」


    そんな従者に、主は再び使命を言い渡す


    『ォオッ.....!!』

    ブワッッ!!!


    命を受け、その両翼を大きく
    なびかせながら、煌黒龍は飛翔する。


    そして、ありえない速度で
    リオレウスの群れへと突っ込もうとする。


    『グオォァッ......!!』


    ボォッ!!ボッボォッッ!!!!


    だが、リオレウス達も
    やすやすと近づかれる訳にはいかない

    炎のブレスを一斉に、迫り来る
    恐怖へと射出する。



    これ以上、近づかないでくれ。


    そんな懇願の意が
    怯えきった目から伺える。




    『ォォォ.....ッ!!』


    だが、煌黒龍にとって
    そんな『火の粉』が迎撃にはなるはずもない


    パキパキィ........ッ!!!



    空中の温度を一気に低下させ、

    『氷の刃』を無数に生成し、

    迫り来るブレスに向けて飛ばす。



    ドォッ!!ドゴォォッッ!!!



    ブレスに刃が次々と命中し、

    煌黒龍に辿りつく前に

    黒煙を上げて弾けてしまった。



    『........ォオァッッ!!』



    大空に立ち込める黒煙を突っ切り、

    煌黒龍は遂にリオレウスの

    目と鼻の先にまで肉薄する。


    そして......


    『ギィァアッッ!!!』


    ドゴォォッッ!!!


    『ガァッ.....!?』


    前足を以って、鉄槌を下した。


    その身には、赤黒く光る稲妻.......

    龍属性エネルギーが纏われている。


    脳天を殴打されたリオレウスは
    意識を失い、墜落していく。
  41. 41 : : 2017/06/17(土) 05:54:23
    良いですニャ~
  42. 42 : : 2017/06/28(水) 00:49:04
    >>41
    ありがとうございます!!
    ほんっとに更新遅くて
    申し訳ありませんんん!!!
  43. 43 : : 2017/06/28(水) 00:49:08
    『グオォァ.....!』


    『ガァッッ!!』


    たじろぐリオレウス達に

    煌黒龍は容赦無くその『拳』を振るう。

    一体、また一体と

    リオレウスの群れはどんどん

    小さくなっていく。




    ズドォッ!!!


    『ガァッッ!?』



    翔「やれッ!!我がサーヴァントよ!!」

    不知火「ぶっ潰せライゼクスッ!!」


    『グォォオァァッッ!!!』

    『キュルァァッッ!!!!』


    ズドォッ!!バチバチィッ!!!

    『ガアァアァ......!?』




    煌黒龍が最後の一体を
    叩き落すと同時に

    地上のブラキディオスが
    不知火先生らによって殲滅される。



    (......本物.....か。)


    (あの少年でしょうか。)


    (間違いないだろう。
    ...まさかこんな所でお目にかかれるとは)


    (煌黒龍 アルバトリオン.....)


    (ああ....。)


    (いかがいたしましょう?)


    (.....なに、焦る必要はない。
    今は様子見と行こうか)


    (御意。)






    (またな........漆黒の竜喚士よ....。)







    ォォオ.........


    不知火「神域化が....解けた。」

    加藤「敵影も見当たりません。
    なんとかなった....のでしょうか」

    不知火「まあ、使い手には逃げられちまっただろうが.....早急に対処できて良かった」



    ドサッ!!


    ツバサ「」


    早苗「っ!?
    ツバサっ!!しっかりして!!」

    翔「ぉ、お、落ち着くのだッ!!
    ま、まま、まずは呼吸を....!!」

    不知火「落ち着くのは東雲くんです。
    少し失礼しますね...」

    翔「あ、あぁ.......ん?あれ??
    また話し方が変わって.....」

    不知火「はい?」ギョロリ

    翔「ひぃっ!?!?」

    不知火「.......心拍数も、呼吸も、異常なしです。気絶してるだけですよ。」

    早苗「よ、よかったぁ.....」

    不知火「ですが、精神的疲労が否めないので
    まずは医務室に運びこみましょう。
    東雲くん、お願いします!」

    東雲「ぁ、あぁ......
    行くぞ、我がサーヴァントよ!!」

    『グルァッ.....』

    グイッ!!


    イビルジョーの牙をツバサの制服の襟に
    ひっかけ、持ち上げる


    ツバサ「」ブラーンブラーン

    早苗「ち、ちょっと!
    もう少し丁寧に....!!」
  44. 44 : : 2017/06/28(水) 00:49:39
    不知火「.......さて、私と加藤さんは
    その他のけが人を確認していきましょう。」

    加藤「は、はい!」

    不知火「..........もしもし。
    ......竜喚士学校教官の不知火です。
    救急と、警察を.....。
    何者かの竜喚による襲撃を受けました。
    ............はい、住所は....」




    .......こうして、一連の騒動は

    想定外の出来事によって幕を閉じた。


    神域化という未知の現象によるものなのか、


    落雷や、リオレウスの墜落による

    地面のクレーター。

    所々、崩壊した校舎。

    その他、神域化領域内における

    遍く無生物の破損は

    時間でも巻き戻したかのように

    元と相違ない姿形を留めていた。




    漆黒の古龍 アルバトリオン。


    一人の少年に

    下手をすれば世界を滅ぼしかねない

    あまりにも強大な力が宿った。


    いや........宿ったのではないのかもしれない。


    東雲 翔の言うように

    『今まで眠っていた力』の扉が

    何らかの拍子で開け放たれ

    「覚醒」したと考えることも

    できるのであろう.........。





  45. 45 : : 2017/07/08(土) 21:01:31
    ホント、面白いニャ!
  46. 46 : : 2017/08/22(火) 19:34:12
    更新来ないかニャー
  47. 47 : : 2017/12/07(木) 15:57:30
    大変面白いですね。そちらのご活動もあると思いますが無理はせず頑張ってください。期待してます!
  48. 48 : : 2017/12/31(日) 22:45:15
    まだかなぁ。
  49. 49 : : 2018/01/02(火) 14:53:45
    みなさん
    本当に長い間放置してしまい、本当に本当に
    申し訳ありません。

    しかも何の連絡も無しに...

    現在、自分は受験生でして2月頃くらいまで
    更新することが難しい状況です。

    ご覧になっていただいている方々には
    誠に申し訳ありませんが、受験が終了するまでお待ちいただけると幸いです。

    重ね重ね、お詫び申し上げます。
  50. 50 : : 2018/01/11(木) 22:10:59
    更新お待ちしております!受験頑張ってください!
  51. 51 : : 2018/01/11(木) 22:14:09
    あと今更ですが明けましておめでとうございます。2018年、今後もよろしくお願いいたします。
  52. 52 : : 2018/03/27(火) 00:26:44




    大変ながらく、お待たせしてしまい
    本当に申し訳ありません。
    かなりの期限超過です...

    自分、今年の受験に失敗してしまい、もう一年勉強を続けなくてはならなくなってしまいました。

    みなさんのご声援があったにも関わらず、このような結果になってしまい、非常に申し訳なく思います。全て自分の努力不足でした。

    この一年死ぬ気で勉強を続け、来年にまた試験を受けますので、ssを書き続けることが難しくなります。

    ですが、完結させると約束いたしましたので、一年後になったとしても執筆を続ける所存です。

    恐らく、みなさんこのssを忘れてしまっているでしょうが、「そういえばこんなのあったな」と思い出していただいた際に、また覗いていただけるとこの上なく幸いです。

    改めまして、このような結果を招いてしまい、本当に本当に、申し訳ありませんでした。

    長文失礼しました。
  53. 53 : : 2018/04/01(日) 22:50:14
    忘れてないですよ!頑張ってね!
  54. 54 : : 2018/04/05(木) 07:11:55
    忘れてニャんかニャいよ!
    頑張って下さいニャ!
  55. 55 : : 2018/07/24(火) 12:18:45
    そういえばモンハンもうやってないなぁ…
  56. 56 : : 2018/11/17(土) 23:04:12
    こんばんわ、ちょくちょく確認してます、ちゃんと見守ってますからね!受験頑張れ!
  57. 57 : : 2018/12/04(火) 17:32:37
    韓国版アンパンマンマーチにハマったんだが
  58. 58 : : 2018/12/31(月) 18:02:35
    早めにあけおめ
  59. 59 : : 2019/03/17(日) 23:21:53
    皆さん、お久しぶりです。
    1年間もこのssを放置していたことを
    深くお詫びいたします。

    無事、進路も確定いたしました。
    皆さんの温かい声援のおかげです。
    ありがとうございます。

    これから、ゆっくりとですが
    執筆を再開しようと思います。
  60. 60 : : 2019/05/26(日) 22:37:40
    キターーーー!
  61. 61 : : 2019/10/27(日) 16:37:03
    更新されるのをいつまでも待ってます!
  62. 62 : : 2020/01/20(月) 07:29:10
    良かったニャ!
    おめでとうニャ!

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nagomu756

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