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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

霧切「私の名前は霧切響子。超高校級の美少女よ」苗木「お、おう」

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  1. 1 : : 2016/07/31(日) 23:43:50
    霧切「見て、このすらっとした脚。たまらないでしょう?」

    苗木「いや、その...」

    霧切「恥ずかしがらなくていいわ。男の子が自分の欲を表に出すのは苦手だものね。」

    苗木「大体、超高校級の美少女って...」チラッ

    舞園「...」

    江ノ島「...」

    セレス「...」

    朝日奈「...」

    腐川「...」

    不二咲「...」

    苗木「みんな可愛いじゃないか!美少女って才能なの!?」

    霧切「そうよ。ここで目が覚めてしばらくぼんやりしていたけど、急に記憶が舞い降りてきたの。『 私は超高校級の美少女だ』って」

    苗木「そ、そうなんだ...」

    霧切「だから恥ずかしがらないではっきり言いなさい?『 私の体がたまらなく色っぽい』って。」

    苗木「色っぽさと美少女って直結しないよね!?」

    霧切「素直じゃないんだから、もう」

    苗木「ごめん、慣れてないんだ...色っぽいよ。うん、色っぽい。またね!」

    霧切「えぇ、私はいつでもフェロモン全開で待ってるわ。」

    苗木(めんどくさい人だな...)

    苗木(あ、あっちにいるあの人...確か超高校級の御曹司...挨拶しなくちゃ)

    苗木「あの...」

    十神「超高校級の美男子であるオレに何の用だ?」

    苗木(あれぇ...?)
  2. 2 : : 2016/07/31(日) 23:50:53
    苗木「えっと...超高校級の御曹司、十神白夜では...?」

    十神「御曹司である前に、美男子だと言っているだろう!!」

    苗木「は、はぁ」

    十神「オレがこの学園に来たのは御曹司だからではない...美男子だからだ!」

    苗木「そ、そうなんだ...」

    苗木(確かに否定しようのないくらいイケメンだけど...あれ...?なんかおかしいよな...?)

    十神「超高校級の美男子たるもの超高校級の美少女と共にいなければならん。またな」

    苗木「う、うん...?」

    苗木「参ったな...」

    舞園「あの、苗木くん?」

    苗木「舞園さん!」

    苗木(まさか...)

    舞園「どうしたんですか?私の顔になにかついてますか?」

    苗木「いや、別に...ところで、舞園さんは超高校級の...なんだっけ?」

    舞園「忘れたんですか?あんまりです...」シクシク

    苗木「ご、ごめん!泣かないで...」

    舞園「フフ、冗談ですよ。私は超高校級の小悪魔系アイドルですから。」

    苗木(...。)
  3. 3 : : 2016/07/31(日) 23:57:26
    苗木「アイドルじゃ...ないの?」

    舞園「ただのアイドルじゃありません!小悪魔系アイドルです!しかも...超高校級のですよ!」

    苗木(なんだろう...何かがおかしいよな...)

    舞園「あそこにいる朝日奈さんは美人スイマーですし...あそこにいる不二咲くんは奇跡のショタプログラマーですよ」

    苗木「えっ!?男なの!?」

    舞園「私も女の子だと思ってましたけど、奇跡のショタプログラマーって肩書きに、答えが現れてますよね...」

    苗木「......」

    苗木(なんで皆自信たっぷりな肩書きなの...?)
  4. 4 : : 2016/08/01(月) 00:28:51
    苗木(ボクは...超高校級の幸運...間違いないよね...)

    苗木「ねぇ舞園さん、他の皆の肩書きもおしえてくれないかな」

    苗木(いちいち挨拶して回るの、疲れそうだし...)

    舞園「...?いいですよ」

    5分後

    苗木「つまり、舞園さんと十神クン、霧切さんと朝日奈さん、それと不二咲...クン以外は...」

    超高校級のイケメン野球選手 桑田怜恩
    超高校級のグレートな暴走族 大和田紋土
    超高校級の神絵師同人作家 山田一二三
    超高校級の男前風紀委員 石丸清多夏
    超高校級のラブリーギャンブラー セレスティア・ルーデンベルク
    超高校級の最強格闘家 大神さくら
    超高校級のギャル 江ノ島盾子
    超高校級のハンサム占い師 葉隠康比呂
    超高校級の文学美少女 腐川冬子

    苗木「...こういうことなんだね?」

    舞園「はい!」

    苗木(...なんだかなぁ )
  5. 5 : : 2016/08/01(月) 00:48:10
    舞園「他の皆のことばかり気にかけて...私への興味はなくなっちゃったんですか?」シュン

    苗木「いや、そうじゃないというかそんな場合じゃないというか...」

    舞園「......冗談です。冗談ですから」

    苗木「うん、わかってるよ」

    舞園「苗木くんのいじわる...」

    苗木「!?」

    舞園「ドキッとしちゃいました?」

    苗木「な、あ...うん...?」

    苗木(くっ、これも超高校級の小悪魔系アイドルの才能なのか...?)

    と、その時...

    モノクマ「ういーす。コロシアイしろよー。説明は省くよー」

    このssは本編のコロシアイ開始前の時間軸です。説明し忘れてました。

    モノクマ「ばいならー」

    苗木「コロシアイだって...!?そんなの、絶対にしないぞ!」

    十神「当たり前だ、超高校級の美男子であるオレがいる限りコロシアイなど起きん。オレに見とれて誰も動けないだろうからな。」

    霧切「あら?たかが美男子に何が出来るのかしら。私は超高校級の美少女なのよ?」

    十神「オレの誘いを拒んだ挙句ここで対抗してくるとはな...!」

    桑田「つーかよー、オレも含めてほとんど美男美女だし見とれるとかはないだろーぜ」

    霧切「そう...残念だわ...」

    霧切「でも諦めないわよ。私のスレンダーボディに発情しない男子がいるはずないもの。コロシアイなんて起きないわ。オカシアイなら起きるかもしれないけれど。」

    苗木(やっぱ霧切さんが一番面倒くさそうだなあ...)
  6. 6 : : 2016/08/01(月) 09:36:27
    霧切「それより...この学園を探索しない?誰か私と二人きりになりたい人はいる?」

    苗木(逆に誰も声挙げないよ...)

    霧切「...」

    霧切「皆照れてるのね!」

    石丸「風紀を乱すような言動は慎み給え...霧切クン」

    霧切「あら、心外ね」

    石丸「そもそも...皆に言えることだがスカートが短すぎる!」

    石丸「腐川クン!君もだぞ!」

    腐川「な、何よ...膝上たったの20cmじゃない...」

    苗木(短いよ...)

    江ノ島「まぁとにかくさ、霧切とはアタシが行くってことでいいよね?じゃ、探索始めよ?」

    霧切「あら、まさかの百合展開なのかしら」

    江ノ島「アンタ絶対肩書き『 美少女』じゃないでしょ...」

    苗木(多分...『 クラスのマドンナ』とかそんなのだろうな...)
  7. 7 : : 2016/08/01(月) 10:59:40
    こうしてそれぞれに学校内を調べ始め...

    自然と、全員が食堂に集まった。

    大和田「おう、皆いるっすね...グレート」

    石丸「君で最後か!よし!ではこれより、第1回希望ヶ峰学園定例会議を...始めるぞ!!!」ビシッ

    苗木(若干かっこつけてるなぁ...)

    セレス「出口もなく、脱出は不可能だと証明されてしまうような、残念な探索結果でしたわ。ですが...」

    セレス「外の美しい自然や青い空を見れなくても、超高校級のラブリーギャンブラーであるわたくしがいるのです。適応ですわ。」

    舞園「あら、現役小悪魔系アイドルの私もいるんですよ?」

    朝日奈「美人スイマーだっているよ!ね!さくらちゃん!」

    大神「我最強也...」

    腐川「フン、文学美少女に勝てるわけないでしょ...」

    霧切「下々の争いは見てて滑稽ね...」

    江ノ島「アンタも同類だと思うけど」

    苗木(なんだこれ...)

    不二咲「奇跡のショタプログラマーの存在も忘れちゃ困るよ!」

    山田「神絵師同人作家の絵を見れば...三次元の女子だけでなく二次元にも癒しを得られますぞ」

    桑田「イケメン野球選手もいるぜ」ニカッ

    葉隠「おっと、ハンサム占い師も、忘れないでくれよ?」(鼻にかけた声)

    石丸「男前風紀委員も忘れるんじゃあないぞッ!!」

    大和田「グレート...さすが超高校級達ッスねえぇ〜〜〜〜」

    十神「フン、オレがいる時点でここでの生活に『 退屈』は存在しない......」

    苗木(これコロシアイ起きないで済むかもしれない...)
  8. 8 : : 2016/08/03(水) 16:28:29
    昼―

    苗木(さて、これからどうしようかな...)

    江ノ島「苗木ー、暇?」

    苗木「え?うん...暇だけど」

    江ノ島「ちょっと話さない?」

    苗木「うん、いいよ」

    江ノ島「じゃあ、ちょっと...人気(ひとけ)のないところに行こっか」

    苗木「ん?...うん」




    江ノ島の部屋―


    江ノ島「入って入って」

    苗木「でも、女の子の部屋に...」

    江ノ島「アタシでさえこの部屋入るの二回目なんだからほぼ新築だっての」

    苗木「それもそうだね...」

    バタン

    江ノ島「...ねぇ、皆おかしいと思わない?」

    苗木「おかしいって...美少女とか、イケメンとかいう肩書きのこと?」

    江ノ島「そう、それ!確かにアタシだってキャワイイしボンキュッボンのわがままボディだけどさ、さすがにそれが肩書きにはならないっしょ」

    苗木(ボン...?)

    江ノ島「......何胸元見てんだよ、変態ッ!」

    苗木「いや、だって...」

    江ノ島「まぁ見せブラだしいいけどさ...それで、超高校級のただの『 幸運』の苗木から見て、みんなの事はどう見えてる?」

    苗木「どうって...皆、入学前に仕入れた情報と違うなって...江ノ島さんもさ」

    江ノ島「は?」

    苗木「雑誌と印象違うかなって...」

    江ノ島「カバーショットのこと?あれは盛ってるんだって!画像編集ソフト知ってるっしょ?」

    苗木「そっか、盛ってるんだ...」

    江ノ島「あらら?夢、壊しちゃった?」

    苗木「そんなことないよ。そのままでも江ノ島さんは充分かわいいよ!」

    江ノ島「...!...その、「充分」って言葉に悪意を感じるんだけど?」

    苗木「ち、違うよ!そうじゃなくて...」

    江ノ島さんと少し仲良くなったみたいだ...
  9. 9 : : 2016/08/03(水) 16:56:48
    苗木(さて、まだ時間があるな...)

    自由行動開始

    苗木(近くに誰か...いた!)

    セレス「...あら?苗木クン、暇なら一緒にお茶でも嗜みませんか?」

    苗木「うん、いいよ」

    セレスさんとティーを飲んで過ごした...

    セレス「ところで苗木クン?わたくしの才能は覚えてくれてますの ?」

    苗木「えっと...ビューティーギャンブラー...だっけ」

    セレス「ラブリーギャンブラーですわよ。全く...」

    苗木(すごくどうでもいい...)

    セレス「ねぇ苗木クン?普段ゴスロリのわたくしがウィッグを取ってジャージなどを着ていたら...そそりません?」

    苗木「うん...どうだろうね...」

    苗木(なんだか、江ノ島さん以外の皆「自分が一番可愛い」のスタンスだな...)
  10. 10 : : 2016/08/03(水) 18:53:37
    キーンコーンカーンコーン...

    モノクマ「寝ろ」

    苗木(夜時間って奴か...)

    苗木(不安だけど...寝るしかないな)

    苗木(コロシアイなんてしない...!)



    次の日―


    眠い目をこすって食堂へ行くと、全員が集合していた。

    石丸「苗木クン!遅刻とは......」クルンッ

    石丸「けしからんじゃあないかッ!!」ビシッ!

    苗木「遅刻って...集合とは言ってなかったでしょ?皆が集まってるのもたまたまで...」

    大神「昨日明日朝食堂集合旨通達舞園頼我!」

    朝日奈「昨日、明日の朝食堂に集合するように舞園ちゃんに伝えたはずだ...だって!」

    苗木「...」チラッ

    舞園「だ、だって...何言ってるかわからないじゃないですか...」

    葉隠「だべ」(鼻にかけた声)

    苗木「ところで、十神クンと霧切さんは?」

    腐川「...美男美女なら朝食作ってるわ...明日はアンタとアタシよ...そう決まったわ」

    苗木「そうなんだ...」


    厨房―


    霧切「ふぅん、なかなかの手際ね」カッ...パカッ

    十神「フン、貴様もな...霧切」トントントントン

    霧切「美少女たるもの女子力がなくちゃいけないもの。このくらいは朝飯前よ」カッカッカッカッ

    十神「文字通り朝飯前だな。オレとて美男子...料理くらいできなくてどうする」トントントントン

    霧切「御曹司として、じゃないの?」カッカッカッカッ

    十神「関係ないな」ゴトッ

    霧切「そう...」チャッ

    霧切「ところで卵焼きは甘い味付け?それとも甘くない味付け?」

    十神「両方作って二皿に盛ればいいだろう。余ったら余ったで昼食にでもすればいい」

    霧切「そうね...じゃあ、片方はだし醤油でもう片方は甘くするわ」

    十神「だしか...だしといえば味噌汁の出汁は鰹節でよかったのか?」

    霧切「えぇ。ちゃんと一番だしと二番だし使った?」

    十神「当たり前だ...豆腐とキャベツのシンプルな味噌汁だ。赤味噌ベースのな」

    霧切「赤味噌ですって...?」

    十神「不満か?」

    霧切「私は白味噌が...」

    江ノ島「どうでもいいから早くしてくんない!?」
  11. 11 : : 2016/08/03(水) 19:11:10
    30分後、朝食は完成した...

    大和田「”待”ってたぜェ!!この”瞬間”(とき)をよォ!!」

    腐川「ずいぶん待ったわね...苗木、こんなことがないように明日は起床アナウンスの30分前には食堂に来るわよ...」

    苗木「あ、うん...」

    腐川「何よ...文学美少女が周りを気遣っちゃいけないって言うの...?」

    苗木「そんなことないけど、でもどうやって起きるの?」

    腐川「目覚ましくらいどこかにあるでしょ...朝食食べたら探しに行くわよ」

    苗木「わかった」

    不二咲「デート?」

    桑田「苗木も隅に置けないな」

    腐川「違うわよ...」
  12. 12 : : 2016/08/03(水) 20:29:11
    朝食後、苗木と腐川は目覚まし時計を探しに行った。

    霧切「...暇ね。誰かと過ごそうかしら」

    自由行動開始

    大神「我暇霧切良共過?」

    霧切「.........是非。」

    よくわからない大神さんと過ごした...

    プレゼントを渡しますか?

    霧切「いいえ(プレゼント持ってないもの...)」

    大神「...?」

    霧切「気にしないで」

    スキル 大神解読 を獲得しました。

    大神解読
    └大神さくらの言っていることがわかるようになる。朝日奈は取得済み

    大神「我好敵手外故我外出欲」

    霧切「そう、ケンイチロウという人が心配だから外のことが気になるのね」

    大神「有無」

    霧切「そこは当て字なのね」
  13. 13 : : 2016/08/03(水) 20:58:37
    霧切「さて...まだ時間があるわね」

    自由行動開始

    霧切「桑田くん、少しお話でもしましょう?」

    桑田「いいぜ!」

    霧切「ふふ、このすらっとした脚、たまらないでしょう?」

    桑田「たまらないってなんだよ...」

    霧切「とぼけないで。苗木くんと違って貴方は女の子慣れしてるでしょうから褒めるのも得意でしょう」

    桑田「まぁ、綺麗な脚してるよな」

    霧切「...セクハラね」

    桑田「どう答えればよかったんだ...?」

    霧切「超高校級の美少女に質問をするならそれ相応の態度があるでしょう?」

    桑田「美少女って...本当に超高校級の美少女ってだけか?」

    霧切「何の話かしら?」

    桑田「だから、才能の話。オレはイケメン野球選手だけど、美少女だけってのは...」

    霧切「私は美少女。それだけでいいんじゃないかしら」

    桑田「いや、だから...」

    霧切「他に才能はないわ。私は美少女なのよ」

    桑田「そうか...」

    霧切「プレゼントはあげないわ。またね」

    桑田「おい、プレゼントってなん...」

    霧切「またね、桑田くん」ニコッ

    桑田「......あいつずりーなぁ」
  14. 14 : : 2016/08/03(水) 21:26:21
    ???―

    ?「何これ...何が超高校級の美少女?」

    ?「イケメン?ハンサム?ショタ?」

    ?「記憶の接合の時に何があったわけ...?」

    ?「そういえば...やたらとはりきって...自分に自信を持ったキャラって設定でやってたかもしれない...」

    ?「それ?そんなこと?」

    ?「でもいいか...とりあえず動機見せりゃあなんとかなるっしょ」

    ピンポンパンポーン

    ?「えー、オマエラ、視聴覚室に集まってくださーい」

    ?「原作より一日早い気もするけどいいよな!」
  15. 15 : : 2016/08/03(水) 21:58:14
    視聴覚室―

    モノクマ「オマエラにこれやる。見なさい」

    苗木「DVD...?」

    山田「D・V・D!D・V・D!」

    山田「.........誰もわからないんですかな?悲しいですぞ」

    苗木(ボクはわかるけどね......)

    葉隠「そのDVDはなんだべ?」(鼻にかけた声)

    石丸「きっと...」グルグル

    石丸「教材に違いないッ!!」ビシイッ!!

    大和田「どうっすかねえぇ〜〜ッ」

    モノクマ「いいから持ってけ!そして見ろ!ここで!」

    苗木「わかったよ...」

    各々DVDを受け取り、そばにあるモニターでDVDを視聴し始めた...

    苗木「...」

    パッ

    そこに映し出されたのは苗木の家族だった


    苗木母「はーい、元気?私の息子!名前なんだっけ忘れちゃったwっふふwお母さんったら...」

    苗木父「ヤッホー!ヤッホー!ヤッホーヤッホーヤホー元気かい?元気かい?」

    こまる「Foo↑私は萌え系の妹です。お兄ちゃん大好き!」

    苗木(なんだこれ...)

    と、その時!

    突然映像が切り替わり、荒れ果てた家が映し出された!

    苗木「お、おおっ!?」

    苗木「ボクの家族に何があったっていうんだ...クソ!クソが!」

    モノクマ「どこかで見たようなやり取りして恥ずかしくないの?」

    苗木が声を上げるとほぼ同時に、他の皆もなんらかの反応を示し始めた。

    その中でも...

    舞園「イヤアアアアアアアアア!!!!???」

    舞園は一番動揺していた。

    舞園「どうして...?どうして超高校級の小悪魔系アイドルの私の仲間がこんな目に...」

    舞園「イヤアアアア!!!」ダッ!

    苗木「舞園さん!」ガタッ

    霧切(...追いかけるつもりなのね)

    霧切(行くがいいわ。心が大変なその...女の子に...は男の子が抱きしめるのが一番よ)

    霧切(それよりも...こんなもの見せられたら...いくら超高校級の美少女の私がいても外に出たいと思う人が出てきてしまいそうね)
  16. 16 : : 2016/08/03(水) 22:23:28
    視聴覚室を後にしてから、数時間が過ぎた。


    寄宿舎、廊下―

    霧切「さて、これから美少女としてどう皆を癒していかなきゃいけないのかしら...」

    キーンコーンカーンコーン

    モノクマ「10時になりました。只今より夜時間となります。食堂入れないからね!おやすみ!グッナイ!いい夢見ろよ!」

    霧切「部屋に戻ろうかしら...」

    苗木「...霧切さん?まだ廊下にいたの?」

    霧切「あら、苗木くん。大丈夫?美少女抱き枕、欲しくないかしら」

    苗木「別に大丈夫だよ...」

    霧切「手に持ってるそれは...」

    苗木「これ?お茶だよ。喉渇くだろうしさ」

    霧切「ふぅん...寝ないつもりなのね?」

    苗木「ギクッ...いや、なんでもないよ!本当に!」

    霧切「本当?お姉さんがいなくて大丈夫?抱きしめてあげまちょうか?」

    苗木「それ、美少女なの...?」

    霧切「私は何を言おうと美少女よ」キリッ

    苗木「あはは...それじゃまた明日。」ガチャッ

    バタン

    霧切「...『 おやすみ』くらい言ってくれてもいいじゃない」
  17. 17 : : 2016/08/03(水) 22:32:03
    次の日、モノクマアナウンス30分前―

    腐川「苗木のやつ何してんのよ...」イライラ

    腐川「文学美少女は気が短いのよ...」イライラ

    腐川「もういい!迎えに行ってやるわよ...どうせ寝坊でしょ...」


    苗木の部屋前―

    腐川「...」ピンポーン

    チャイムを鳴らすが...

    腐川「...」イライラ

    何分経っても、苗木が出てくることは無かった

    腐川「......まさか、死んでる!?」

    腐川「いや、いや...そんなの...あたし血は苦手なのよ...」

    覚悟を決め、ドアノブを回す!

    ガタガタ!

    腐川「鍵がかかってる...?」

    腐川「寝坊じゃないの!キィーッ!もういいわ!ひとりで作る!文学美少女的朝ご飯を披露よ!女子力を見せつけてやるわ...」ツカツカ
  18. 18 : : 2016/08/03(水) 22:48:15
    キーンコーンカーンコーン...

    モノクマ「オマエラ、グッモーニン!本日も絶好の南...コロシアイ日和ですよー!7時だよ!全員起床!」

    食堂―

    腐川「...疲れた」

    十神「ご苦労だったな腐川。少し休め」

    腐川「!...あ、ありがと...十神くん...」

    大和田「けど苗木が食事当番サボるとはな...」

    舞園「後できつく言わないとですね!」

    石丸「しかし苗木クンが未だに来ていないのはどういう事なんだ!!迎えに行かねば...」クルンッ

    石丸「なるまいッ!!」ビシッ

    不二咲「それ、毎回やるのお?」

    石丸「当たり前だ!」

    江ノ島「いいからさっさと苗木呼んできてよー、カレー早く食いたいし」

    桑田「けど朝からカレーか...」

    腐川「んぎぎ...文句あるの...?昼もこれでいいようにしてあげたのよ...」

    桑田「いや、オレは好きだぜ」ニコッ

    葉隠「だ☆べ☆」(鼻にかけた声)

    大神「我辛飯好故腐川感謝」

    朝日奈「さくらちゃんもカレー好きだから腐川ちゃんに感謝してるって!」

    腐川「や、その...何よこれ...」テレッ

    江ノ島「そういえば石丸は?」

    セレス「もう呼びにいきましたわ」

    山田「あくしろよ」

    山田「...おおおおん!!ネットスラングに疎い人しかいないのがここまで辛いとは...」

    霧切「うるさいわよ」

    山田「はい」

    江ノ島「んじゃ先食べよーよ」

    セレス「そうですわね」
  19. 19 : : 2016/08/03(水) 22:57:09
    苗木の部屋前―

    石丸「苗木クン!」ピンポーン

    石丸「...返事がないッ!!」

    石丸「開けるぞ!」ガチャッ

    石丸「....いないな」

    石丸「苗木クン!いるのか!?」

    しかし、姿はない...

    石丸「...シャワールームか?」ツカツカ

    シャワールームのドアノブに手をかけ、回す!

    ガタガタ!

    石丸「開かない...?鍵でも...いや、男子の部屋に鍵は...」クルンッ

    石丸「無いはずだ!」ビシッ

    石丸「...力づくで!」

    石丸「......」ガタガタ!ガタガタ!

    石丸「......ん?」

    中からシャワーの音が聞こえる...

    石丸「あ、そうか...苗木クン、シャワータイムか!し、失礼した...」

    石丸は部屋をあとにした―
  20. 20 : : 2016/08/03(水) 23:04:11
    食堂―

    腐川「シャワータイムゥ!?ふざけんじゃないわよ!」モグモグ

    石丸「だ、だが...」

    腐川「冗談じゃないわ!なんとしても連れてきてやるわ!」

    舞園「あ、私も行きます!」

    霧切「抜けがけ?私も行くわ」

    セレス「わたくしもご一緒しますわ」

    十神「苗木の裸を見たい奴らの集まりか...」




    苗木の部屋―

    腐川「苗木!」バーンッ!

    舞園「腐川さん落ち着いてください!」

    霧切「...シャワーの音が聞こえるわね!」ワクテカ

    セレス「さぁ、覗きますわよ」

    腐川「...ぬんっ!」ガタガタ!ガタガタ!

    腐川「あら?開かない...」

    霧切「本当に?私にも貸して...」ガタガタ!

    セレス「貸してご覧なさい」ガタガタ!

    舞園「私もやってみます!」ガタガタ!

    ガチャッ!!

    舞園「あ、開きました!!」

    霧切「...!?」














    ピンポンパンポーン...














    モノクマ「死体が発見されました!」
  21. 21 : : 2016/08/03(水) 23:08:19
    期待
  22. 22 : : 2016/08/03(水) 23:43:12
    モノクマ「一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!」



    腐川「血、血が...言うほど出てないからなんとかなるわ...」

    霧切「...今のアナウンス、本当に...」

    セレス「......」

    舞園「い、いや...イヤアアアア!!!苗木クン!!」

    モノクマ「あちゃー、死んじゃったねー」

    霧切「モノクマ...」

    モノクマ「それじゃオマエラ、体育館に集合ね!」

    腐川「な、何よあいつ...な、苗木が死んじゃったのにのんきな声して......!!」グギギ

    セレス「行きますわよ、体育館に。きっと、これからゲームが始まりますわ」

    舞園「ゲーム...ですか?」

    セレス「えぇ。校則にある、ゲームが」

    霧切(昨日の夜...一緒にいてあげられればこんなことにはならなかったのよね...)

    霧切(美少女としての魅力があればあの時も誘いに乗ってもらえたのに...)

    霧切(そんなこと言ってる場合じゃないわ。今は美少女を捨てるのよ霧切響子)
  23. 23 : : 2016/08/03(水) 23:57:17
    体育館―

    モノクマ「モノクマファイルー!」

    モノクマ「学級裁判の説明ー!」

    モノクマ(あれ、お姉ちゃん、出番ですよ?)

    モノクマ(あたしはそんなのいやー!とか言って出てくるはずでしょ!?)

    江ノ島(...苗木くん、どうして...)

    江ノ島(苗木くん......)

    モノクマ(仕方ない)

    モノクマ「とにかく!苗木クン殺しの犯人を捜す為に、捜査を開始してくださーい!」

    葉隠「う、嘘だべ...死人が出るとかよ...」

    桑田「嘘だろ...」

    十神「苗木...クッ!」

    大神「我悲絶許犯人我怒」

    朝日奈「そのとおりだよ...」

    不二咲「一体誰が苗木くんを...怖いよお...」

    大和田「犯人捜しか...こいつぁグレートにヘヴィだぜ...」

    霧切「...苗木クン、絶対に犯人を見つけるわ」









    捜査開始
  24. 24 : : 2016/08/04(木) 00:01:43
    期待です!!!
  25. 25 : : 2016/08/04(木) 11:44:26
    霧切(さてと...まずは渡されたモノクマファイルのチェックからね...)

    霧切(被害者は苗木誠、死亡推定時刻は昨夜の23:30頃...現場は苗木誠の個室ね。)

    霧切(死因が書いていないわね...)

    霧切(...現場に行っていろいろ調べなくちゃならないかしら)

    霧切(犯人を突き止めるために...今は超高校級の美少女探偵になるわ!)

    コトダマゲット!

    【モノクマファイル1】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    大和田「まさか殺人が起きるとはな...」

    霧切「大和田くん、何かグレートな犯人の手がかりはないかしら」

    大和田「あ?特にないぜ」

    霧切「何でもいいの。昨日の夜、誰かが何してたとか...」

    大和田「特にねーっすよ...あ、そういや」

    霧切「ん?」

    大和田「苗木は舞園のことを追いかけていったけどあの後どうなったんだろうな...」

    霧切「そうね...舞園さんと何をしていたのか、彼女に話を聞く必要がありそうね」

    コトダマゲット!

    【 追いかけた苗木】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。
  26. 26 : : 2016/08/04(木) 12:26:28
    霧切「舞園さんは...どこかしら」キョロキョロ

    大和田「あぁ、あの女なら桑田と一緒に苗木の部屋に行くって話してたな」

    霧切「モノクマファイルを読んでる間に...わかったわ」



    苗木の部屋―


    舞園「...」

    桑田「...」

    霧切「...」ガチャッ

    霧切「あら、二人とも黙って...何してるのかしら」

    桑田「別に、犯人が現場を荒らさないように見張ってるだけだ」

    霧切「そう...ねぇ、舞園さん」

    舞園「はい...?」

    霧切「昨日、DVDを見た後苗木クンと何をしていたのか教えてくれるかしら」

    舞園「...苗木クンに励まされて、その後護身用の武器を探したり、お話したりしてました」

    霧切「それは何時くらいまでの話かしら」

    舞園「6時くらい...でしょうか」

    霧切「なるほど...」

    コトダマアップデート!

    【追いかけた苗木】を更新しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切「...死体を調べたいのだけれど、いいかしら?」

    桑田「...変なことするなよ。オレは見張ってっかんな」

    霧切「しないわよ、超高校級の変態美少女じゃあるまいし」

    そう言いながらシャワールームのドアへ手をかける...が。

    霧切「...」ガタガタ!

    霧切「うーん...」

    舞園「あ、それちょっとコツがいるんですよ!貸してください」

    ドアノブを握ると、ひねりつつ上に持ち上げるようにして開けた!

    霧切「...よく開けられるわね」

    舞園「苗木クンに、開けるコツを聞いていましたから...」

    霧切「それはいつのこと?」

    舞園「さっき話したとおりです」

    霧切「ふーん...」

    コトダマゲット!

    【ドアの建付け】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切(さてと...次は現場検証ね...)
  27. 27 : : 2016/08/04(木) 12:43:55
    期待です(*^^*)
  28. 28 : : 2016/08/04(木) 12:50:12
    霧切「...無残ね」

    霧切(苗木クンは...全裸で仰向けになって死んでるわね...)

    コトダマゲット!

    【全裸の苗木】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切(死因は不明......?明らかに...首を絞めた跡もあるし、顔に鬱血も見えるし...絞殺ね...)

    霧切(...ん?でも、この腫れ方...それだけじゃなさそうね)

    コトダマゲット!

    【死体の状況】を記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切「...濡れてるのは、死体発見の時までシャワーが出ていたからよね」

    霧切(...)

    霧切(だとすると...おかしいことがあるわね...)
  29. 29 : : 2016/08/04(木) 13:19:13
    霧切(夜時間はシャワーが出ない...けれど、蛇口をひねっておけば朝になった時点で水は出てくるわよね...)

    霧切(死亡推定時刻ははっきりしているし、シャワーがどうだろうと夜時間に死んだ事は変わりないわ)

    コトダマゲット!

    【夜時間のシャワー】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切(それよりも...どうして苗木クンは全裸なのかしら?)

    霧切(シャワーを浴びていてその時に殺された...?)

    霧切(いや、それはないわね...だって私は夜時間になった直後に苗木クンを見ているもの...)

    コトダマゲット!

    【苗木を目撃】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切(だとしたら...)

    霧切(夜時間に何らかの目的で全裸になったのね...)

    霧切(一人遊びかしら?いや、でも...)

    霧切(それはともかく......次はシャワールームの外、部屋もちゃんと見ないといけないわね)
  30. 30 : : 2016/08/04(木) 16:25:00
    霧切「...」バタン

    霧切「ベッド...何かないかしら」

    舞園「ベッドですか?...特に何も落ちてないですけど」

    桑田「...いや?なんだこれ?」クンクン

    桑田「汗臭いというか...うっ!?」

    霧切「?」

    桑田「......苗木、誰かと身体を重ね合ったみたいだな。そんな匂いだ」

    舞園「や、やだ卑猥です!」

    霧切「...」

    コトダマゲット!

    【汚れたベッド】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切(そうなると...シャワールームで一人遊びとはあまり考えられないわね...)

    霧切(苗木クンとしたのかなんて聞いても誰も答えないだろうし...この時点で誰かを判断するのは不可能ね)

    霧切(そもそも、カメラもあるのにどうしてベッドで...)

    霧切(苗木クン、露出趣味だったのかしら)

    霧切(そんなはずないわね...)

    霧切(...ん?)

    霧切「これ...」

    舞園「あぁ、コロコロですね」

    桑田「...やけに減ってんな」

    コトダマゲット!

    【粘着テープクリーナー】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    舞園「髪の毛が落ちてたら証拠になってしまうから...証拠隠滅にでも使ったのでしょうか?」

    霧切「そうかもしれないわね...」

    霧切(他には...)

    霧切はゴミ箱の中にペットボトルが入っているのを見つけた...

    霧切「昨日苗木クンが持っていたお茶のペットボトルかしら...」

    桑田「ん?苗木に会ったのか?」

    霧切「えぇ」

    桑田「そっか...」

    霧切「飲むつもりだって、このお茶を食堂から持ってきてたわ」

    コトダマゲット!

    【ペットボトル】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    舞園「...でもこれ、変ですね」

    舞園「ぐちゃぐちゃになってますよ」

    桑田「あー、いろ茶すのペットボトルだからな。飲んだらそりゃ潰すだろ」

    霧切(...少し割れている?それに...ゴミ箱のそこが少し濡れているわ)

    コトダマアップデート!

    【ペットボトル】を更新しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。
  31. 31 : : 2016/08/04(木) 22:49:46
    霧切(この部屋はもういいかしら...)


    食堂―


    霧切「腐川さん、苗木クンのことについて何か知らないかしら」

    腐川「何かって...まさか、あたしのこと疑ってるの!?疑ってるのね!?うぎぎ...」

    霧切「そうじゃないわ」

    腐川「...」

    霧切「信じて...」ギュッ

    腐川「や、ちょ、手握らないでよ...小っ恥ずかしい!わかったわよ、なにか話せばいいんでしょ?」

    霧切「...苗木クンについて何か知ってる事は?」

    腐川「知ってる事って..なによ」

    霧切「じゃあ、苗木クンの部屋には行ってない?」

    腐川「部屋?行ったわよ...」

    腐川「モノクマアナウンスの30分前...より5分くらい後ね」

    腐川「...でもその時は鍵がかかってたわ」

    霧切「鍵が...?私達が行った時には開いてたわよね」

    コトダマゲット!

    【腐川の証言】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    腐川「そうね...石丸は「シャワータイムだ」とか言ってたからきっと石丸が行った時には苗木の部屋は開いてたんでしょうね」

    腐川「...まさか、犯人がまだ中にいたってこと!?」

    霧切「そういうことになるわね...」

    腐川「...」

    霧切「あなたのせいじゃないわ。個室は完全防音だもの...」

    キーン、コーン…カーン、コーン

    霧切「...!」

    モノクマ「えー、ボクも待ち疲れたんで...そろそろ始めちゃいますか?お待ちかねの...学級裁判をっ!!」

    モノクマ「集合場所は学校エリア一階にある赤い扉です。せっかくだから選んでいってね!」

    霧切「いよいよね...」

    腐川「犯人なんて当てられるのかしら...?」

    霧切「当てないと死ぬのよ」

    腐川「ひぃっ!」

    霧切「怖がらないで。きっと大丈夫よ」ニコッ

    腐川「あ、はい...」トゥンク

    腐川(文学美少女が美少女にときめいてどうすんのよ...!!)

    モノクマの放送通り、皆は学校エリア一階の赤の扉へと向かった。
  32. 32 : : 2016/08/04(木) 23:02:00
    エレベーター内―

    霧切「...」

    葉隠「ああ...マジでどうなっちまうんだべ...」

    十神「わめくな...オレが導いてやる!十神の名にかけてだ!」ビシッ

    江ノ島「かっこいーっすわー」

    十神「...フン、美男子たるもの外見中身共に完璧でなくてはならんからな」

    朝日奈「美男子って...そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!人が死んでるんだよ!?」

    大神「否十神己不見失今大切也」

    朝日奈「う、うん...そうかも...」

    腐川「な、なんて言ったのよ」

    霧切「「しかし十神のように己を見失わずにいる事が今は大切だ」って言ってるわ。落ち着きましょう」

    大和田「わかったっすよ...」

    舞園「でも...本当に犯人なんか見つかるんでしょうか...」

    霧切「必ず見つけるわ」

    不二咲「うん...そうだね!」

    山田「あぁ...超高校級の探偵の力があればいいのに...」

    セレス「そろそろ着きそうですわね」

    霧切「ずいぶんと長いエレベーターだったわね」
  33. 33 : : 2016/08/04(木) 23:18:26
    霧切(さて、言弾の確認でもしておこうかしら)


    【モノクマファイル1】
    被害者は苗木誠。死亡推定時刻は昨夜23:30頃。
    現場は苗木誠の個室。

    【追いかけた苗木】
    ヒステリーを起こした舞園を、苗木が追いかけた。
    その後、苗木は舞園を励まし、午後6時頃まで護身用の武器を探したりお話したりしてた模様。

    【ドアの建付け】
    苗木の部屋のドアの建付けが悪い。
    開けるにはコツがいる。

    【全裸の苗木】
    苗木は全裸で死んでいた。

    【死体の状況】
    首を絞めた跡があり、さらに顔に鬱血が見られるため、絞殺と推察される。
    しかし顔の腫れ方には、なにか奇妙な違和感がある。

    【夜時間のシャワー】
    夜時間はシャワーの水が出ない。

    【苗木を目撃】
    霧切は苗木を夜時間になった直後に廊下で目撃している。

    【汚れたベッド】
    ✱「ゆうべは おたのしみでしたね。

    【粘着テープクリーナー】
    使いにくいコロコロ。やけに減っている。

    【ペットボトル】
    苗木が霧切と会った時に持っていたもの。
    ゴミ箱の中でぐちゃぐちゃになって捨てられていた。
    少し割れており、ゴミ箱の底が少し濡れている。

    【腐川の証言】
    モノクマアナウンスの25分前に部屋を訪れた時、苗木の部屋には鍵がかかっていた。




    霧切(スキルセットは...大神解読しかないわね)

    霧切(さて、もうすぐ始まるわね...学級裁判)

    霧切(美少女として皆を癒すのは...犯人を見つけてからよ霧切響子!)
  34. 34 : : 2016/08/05(金) 12:54:50
    学級裁判(ダン!ダダダン!)

    開廷!(ザドォン!)


    モノクマ「えー、学級裁判の説明とかしなくていいよね?」

    モノクマ「まぁでも視聴者様のために説明するよ」

    モノクマ「オマエラは議論して論破して今回の苗木誠殺しの犯人を突き止め...」

    モノクマ「投票して、それが正解ならクロをオシオキ!もし間違えたら...」

    モノクマ「クロ以外の全員がオシオキ!わかるぅ?オシオキってのはあれね?処刑ね!処刑!オッケー?」

    モノクマ「はい!それじゃあ議論を始めちゃってくださーい!」
  35. 35 : : 2016/08/05(金) 15:02:40
    十神「おい、視聴者とは誰の事だ」

    モノクマ「モノクマ特有のメタ発言に難癖つけるとかナンセンスだねえ...」

    舞園「それより、早く議論を始めちゃいませんか?と言っても...何から話せばいいのかわからないですけど」

    桑田「死亡推定時刻とか...」

    江ノ島「はぁ?それはモノクマファイルに書いてあったじゃん...読んでないやつとかいるの?」

    葉隠「読み忘れたべ」(鼻にかけた声)

    江ノ島「...」

    霧切「じゃあ、苗木クンの死体の状況を一度整理しましょう?怖くて実際に見れてない人もいるでしょうし...ちなみに見た人は?」

    舞園「霧切さんと一緒に私と腐川さんとセレスさんは朝に見てますよね...一瞬だったんで詳しくは見れてないですけど」

    セレス「わたくしは捜査時間中にも見ましたわ」

    大和田「オレも見たっすよ...あの光景は正直キツイぜ...」

    霧切「...以上ね。かなりの人数が見てないみたいだから情報を共有しましょう」

    葉隠「......」(モノクマファイル黙読中)
  36. 36 : : 2016/08/05(金) 15:46:44
    議論開始!


    セレス「殺害現場は【苗木誠の個室】...ですわね」

    十神「シャワールームで【全裸で死んでいた】な」

    山田「最期が全裸とは苗木誠殿も哀れですなぁ...」

    不二咲「じゃあ、苗木クンは...」

    不二咲「【シャワーを浴びている最中に襲われて】...」

    不二咲「抵抗する間もなく殺されちゃったんだね...」

    霧切(......)
  37. 37 : : 2016/08/05(金) 16:02:27
    セレス「殺害現場は【苗木誠の個室】...ですわね」

    十神「シャワールームで【全裸で死んでいた】な」

    山田「最期が全裸とは苗木誠殿も哀れですなぁ...」

    不二咲「じゃあ、苗木クンは...」

    不二咲「【シャワーを浴びている最中に襲われて】...」

    霧切「それは違うわ」論破
    【夜時間のシャワー】



    BREAK!!




    霧切「不二咲クン、よく考えてみて頂戴。夜時間はシャワーの水が出ないのよ」

    不二咲「え?」

    十神「死亡推定時刻は23:30...モノクマファイルにもそう書いてあるな。22:00から夜時間になるから...シャワーを浴びるのは不可能だ」

    不二咲「ご、ごめんなさい...」

    桑田「逆に言えば、何らかの理由で裸になったってわけだ...」

    朝日奈「乾布摩擦かなあ?」

    江ノ島「乾布摩擦?」

    朝日奈「うん!私も毎日やってたんだけどね、肌を乾いたタオルで直接こするんだよ!」

    腐川「それをわざわざ夜中に...?するわけないでしょ」

    朝日奈「わかんないよ?苗木って風邪ひきやすそうだし身体鍛えてたのかも!」

    大和田「仮にそうだとしてもよォー...あんな映像見せられたその日にそんな余裕持っていられるか?」

    セレス「わたくしのような者ならともかく、抽選で選ばれただけの幸運ですから...そんな余裕はなかったでしょうね」

    朝日奈「う...すごく正論で論破された...」

    石丸「裸になる理由が...」クルンッ

    石丸「風呂以外にあるだろうかッ!?」ビシッ

    霧切「...」

    霧切(それは...)

    コトダマ提示

    【汚れたベッド】

    霧切(これね...!)
  38. 38 : : 2016/08/05(金) 17:11:56
    霧切「性交...じゃないかしら」

    石丸「成功?どういうこと...」クルンッ

    石丸「なのかねッ!?」ビシッ

    霧切「性交...セックスのことね」

    舞園「こ、こんな状況でですか!?」

    山田「苗木誠殿...やりますねぇ!」

    石丸「...それは夫婦が行う行為のことだろう!」

    霧切「それだけじゃないわ。まぁそれはいいとして...ベッドが汚れていたの。桑田クンも見たわよね?」

    桑田「あぁ。独特の“匂い”もしたぜ...」

    十神「そう、つまり苗木は性交を行ったから全裸になったというわけだ」

    腐川「で、でも殺害現場はシャワールームなのよ?どうしてベッドが汚れているのよ...」

    セレス「ベッドでしたあと、汗をかいて気持ち悪いのでシャワーを浴びようとシャワールームへ行ったのでしょう。夜時間は水が出ないことも忘れて...」

    江ノ島「それについていけば、簡単に殺せるよねー...ってか、死因って不明なんだっけ?」

    舞園「そうですね...モノクマファイルにもそう書いてあります」

    大和田「それじゃ、次は死因についての議論だな...」
  39. 39 : : 2016/08/05(金) 17:47:54
    霧切「死因...」

    コトダマ提示

    【死体の状況】

    霧切(これね...)

    霧切「死因は絞殺...首を絞められたからだったはずよ。首に絞めた跡、そして顔の鬱血...それ以外には考えられないわ」

    セレス「だとしても...健康な男子の首を女子がずっと絞められるでしょうか?」

    十神「難しいだろうな」

    舞園「そうですよ!それにまだ苗木と交わったのが女の子とは限りません!」

    腐川「ど、同性愛ってこと...?」

    舞園「そうですよ、ほら不二咲クンなんてショタですけど完全に女の子の見た目です!」

    不二咲「え?えーと...」

    舞園「不二咲クンだって男の子ですから、力はあるかもしれません...」

    不二咲「えっと、その前に一ついいかな...」

    霧切「何?」

    不二咲「セックスってなにかな...」

    十神「なん...だと...?」

    不二咲「ごめんねぇ、議論を遮っちゃって...疑われてるみたいだから反論したいんだけど...セックスって何なのかがわからなくて...」

    セレス「...超高校級の奇跡のショタプログラマー......伊達にその肩書きではないですわね...」

    石丸「いいかね!」ビシッ

    石丸「セックスとは...」

    割愛

    石丸「...だ!授業で習っただろう!」

    山田「やりましたかな...?」

    不二咲「そ、そうなんだ...ボクそんなことしないよぉ!」

    十神「だそうだ。不二咲は除外していいだろう」

    舞園「そんな...嘘をついてるかもしれないじゃないですか!」

    十神「“知ってる”やつ特有のにやつきがなかった。それでいいだろう...やけに突っかかってくるな。お前が犯人か?それで標的を男にしようとしてるのか?」

    舞園「ち、違いますよ!!」

    十神「それに...難しいだろうとは言ったが女子に健康な男の首を絞めることが不可能とは言っていない」

    セレス「かよわい女子にそのようなことができると?説明してくださる?」
  40. 40 : : 2016/08/05(金) 17:55:49
    議論開始!

    十神「健康な男の首を絞めるのが【難しい】なら...」

    十神「弱らせてから絞めればいい」

    朝日奈「弱らせるって...どうやって?」

    十神「言葉通りの意味だ...」

    十神「【武器を使えば】弱らせるのは容易だろう...」

    セレス「しかし、【武器なんて見当たらなかった】と思うのですが...」

    葉隠「【模擬刀の先制攻撃】だべ!」(鼻にかけた声)

    舞園「武器がないとなると...」

    舞園「【エスパー】ですか?」

    霧切(武器なんて確かに見当たらなかったけれど...)

    霧切(武器に使えそうなものならあるわね...)
  41. 41 : : 2016/08/05(金) 18:38:47
    十神「健康な男の首を絞めるのが【難しい】なら...」

    十神「弱らせてから絞めればいい」

    朝日奈「弱らせるって...どうやって?」

    十神「言葉通りの意味だ...」

    十神「【武器を使えば】弱らせるのは容易だろう...」

    セレス「しかし、【武器なんて見当たらなかった】と思うのですが...」

    霧切「それは違うわ」論破
    【ペットボトル】



    BREAK!!



    霧切「十神クン...ペットボトルを凶器に使ったって言いたいのね?」

    十神「そういうことだ。苗木の顔にいくつもの腫れもある...」

    十神「ペットボトルで殴って弱らせたところを絞めた...そういうことだろう」

    舞園「根拠はなんですか?」

    霧切(やたらと否定してくるわね...)

    霧切(......)

    霧切(狙いを定めてみてもいいかもしれないわ)

    十神「ペットボトルが割れているだろう...いや、少し割れていたんだ」

    大神「凶器成得不思」

    朝日奈「「しかしそれが凶器になるとは思えぬ」...って言ってるよ」

    霧切「確かにペットボトルなんて凶器とは程遠いけれど...液体が入っていたとすれば話は別よ」

    大和田「あぁ、確かにペットボトルに水が入ってる状態だと凶器になるって聞いたことがあるな...」

    江ノ島「3分の1だか4分の1だと威力やばいんだっけ?」

    十神「そうだ...今回の場合、ペットボトルが薄かったせいで少し割れたんだろう」

    腐川「ふ、ふふ...犯人がわかっちゃったわ...」

    霧切「え?」

    腐川「ま、舞園よ...朝、扉を開けられたし...苗木と仲良くしてたじゃない...」

    十神「確かに怪しいな...やたらと犯人を男にしたがったり、発言が多い...」

    舞園「ちょ、ちょっと待ってください!だったら腐川さんだって怪しいじゃないですか!」

    腐川「な、なんですって...!」

    舞園「本当にモノクマアナウンスの前の時点で鍵がかかってたんですか?」

    腐川「かかっていたわよ!」

    霧切(......妙ね)

    舞園「鍵がかかってたと偽り、その時点で入れないから犯人じゃない!と主張した...違いますか?」

    腐川「ほ、本当に鍵がかかってたのよ!」

    舞園「どうですかね...」

    霧切「......ねぇ舞園さん」

    舞園「なんですか?」
  42. 42 : : 2016/08/05(金) 19:00:23
    霧切「どうして腐川さんが苗木クンの部屋を訪れたのがモノクマアナウンスの前だって知ってるのかしら?私の記憶が正しければ、腐川さんは苗木クンの部屋に行ったとは一言も言ってないわよ」

    舞園「そ、それは捜査中に腐川さんから...」

    腐川「会ってないでしょ...」

    皆の冷たい視線が舞園に突き刺さる。

    完全に...墓穴を掘った。

    舞園「そ、そうだ!霧切さんには嘘をついてました...苗木クンとはもっと遅くまでいたんですよ...」

    霧切「舞園さん」

    舞園「私は犯人じゃありませんっ♪」

    霧切「舞園さん」

    舞園「違うんですってばぁ」

    霧切「舞園さん」

    舞園「違うって言ってるじゃないですか!!!」

    マシンガントークバトルの説明を聞きますか?

    霧切「聞かないわ!」
  43. 43 : : 2016/08/05(金) 21:52:53
    マシンガントークバトル開始!


     (ドクン......ドクン......)



    私じゃない!ㅤ私じゃない! 私じゃない!


     証拠あるんですか? 証拠あるんですか?


    違いますよぉ         違いますよぉ


    違いますよぉ         違いますよぉ


    思い出しました!【夜時間ちょうどに苗木クンとさよならしました】よ!?


    霧切「これで終わりよ...」
    【苗木を目撃】


    BREAK!!






    舞園「...夜時間ちょうどに...苗木クンとすれ違った...?」

    舞園「そんなこと...言ってなかったじゃないですか!」

    霧切「その話をする前に...あなたがボロを出した。それだけよ」

    舞園「う、う...」

    十神「その反応...認めたということだな?」

    舞園「い、いや、違...」

    霧切「ベッドにあなたの髪の毛が落ちてたのだけど」

    舞園「!?...そんな、掃除したはずなのに...」

    桑田「いや、捜査で部屋に行ったんだから 落ちててもおかしくないだろ...」

    舞園「あ......」

    セレス「認めた、ということでよろしいですか?」

    舞園「......」

    モノクマ「...あれ?投票行っちゃっていい感じっすか?」

    モノクマ「行っちゃうよ?行っちゃうよ?」

    モノクマ「オマエラ、お手元のスイッチで投票してくださーい!」

    モノクマ「念のために言っとくけど...必ず、誰かに投票するようにしてくださいねっ!!こんなつまらない事で、罰を受けたくないでしょ?」

    霧切「............」

    モノクマ「...はいッ!では張り切って参りますよ!!」

    モノクマ「投票の結果、クロとなるのは誰か!?その答えは...正解なのか不正解なのかーーッ!?」

    モノクマ「さぁ、どうなんでしょーーッ!?」

    皆がお手元のスイッチを押していく...

    霧切(正直証拠不十分だったけど...舞園さんがボロを出してくれて助かったわね)

    霧切(助かったって言うのもあれだけど...なにより、こんな学級裁判があるって知ってたらもっと隠蔽工作とか誰かへのなすりつけとかしてたでしょうね...)

    霧切(クロも、私たちも、今回は未熟だったのよ...)

    霧切(...今回“は”?...何のことかしら...)
  44. 44 : : 2016/08/05(金) 22:01:23
    ーーーーーーーーーーーーーーーー

    モノクマ「...はい!今回苗木誠クンを殺したクロは...舞園さやかさんでしたー!!」

    舞園「...」

    霧切「信じたくはなかったけど...本当に貴方が...」

    十神「...フン、運が良かったな...明らかに証拠不十分だった」

    十神「ボロを出さなければ、誰だか本気でわからなかった...」

    舞園「う...うぅっ...」

    朝日奈「舞園ちゃん...どうして...」

    舞園「私は...外に出たかった...んです...」

    石丸「だから苗木クンを陥れたのかァッ!」ビシッ!

    舞園「違います、私は最初からそんなつもりじゃ...」

    セレス「......あの、舞園さん?一体この事件はどのようにして起きたのですか?説明して下さる?」

    江ノ島「酷だよそれは...」

    舞園「......お話しします」

    腐川「......」

    舞園「これが事件の全貌です......」
  45. 45 : : 2016/08/05(金) 22:41:22
    視聴覚室であのビデオを見たあと、私はパニックになってしまって...

    苗木くんが私を慰めてくれました。

    その後、苗木くんと私は護身用の武器を探したり...ほら、部屋にあったじゃないですか。金箔の模擬刀...使うことはありませんでしたけど。

    あとはお話したりして..苗木くんの部屋に行ったんです。

    そのうちに寝てしまって...苗木くんに起こされたのは夜時間になる少し前でした。

    その時に私は、「喉が乾きました...」と言って、苗木くんは食堂に飲み物を取りに行ってくれました。今思えば、そう言わなければこうなってなかったですね...

    飲み物を取ってきてもらったあと...

    苗木「舞園さん、おまたせ」

    舞園「ありがとうございます」ニコッ

    苗木「間に合ってよかった...夜時間ギリギリだったから、焦ったよ...」

    舞園「さすがは超高校級の幸運、ですね」

    苗木「あはは、そうだね」

    舞園「...」

    その時、どうしようもなく寂しくなって、怖くなって、人肌を感じたくなって...

    舞園「苗木くん、ちょっとここ、座ってくれないかなっ♪」

    苗木「え?...その喋り方、超高校級の小悪魔系アイドルの何かなの?」

    舞園「さて、どうでしょう!ほら、座ってください!」

    苗木「はい」ポフッ

    隣に苗木くんが座った時に...その、キスしてそのまま...

    しちゃったんです。もちろん、恋愛も、枕営業もしたことがないので、初めてで...ただ本能のままに...

    カメラがあることなんてもう関係なく...

    そして、1通りの行為が終わったあと...

    舞園「はぁっ、...は...はぁ...」ハァ、ハァ

    苗木「舞、園...さん...っ、大丈夫...?」

    舞園「ごめんなさい、急にこんなこと...」

    苗木「いや、ボクは気にしてないよ...むしろ...いや...」ゴニョゴニョ

    苗木「舞園さん...ボクが、絶対にこの学園から出る方法を見つけるからね...」

    舞園「苗木くん...っ」

    苗木「どんなことでもする...だから...元気だしてよ、ね?」

    舞園「苗木くん...」

    どんなことでもする...その言葉を聞いた途端、私の中で...良心が黒く...絶望に染まるみたいになって...

    しても...殺...しても...

    .........。

    ほんの出来心というには重すぎるのですが...

    事件の事ですね、すみません...

    シャワールームに行くように言って...その時、近くにあった飲み物の入ったペットボトルで...苗木くんが扉を開けると同時に、後頭部を...

    その後は顔面を......何度も......私を受け入れてくれた彼を......私が......

    もう、終わらせたくて...首も絞めて...

    気が付いた時には、もう苗木くんは...

    少し落ち着いた時に考えたのは証拠隠滅です。

    シャワールームの蛇口をひねって、シャワー中に殺されたように見せかけようとしましたけど...モノクマファイルに書かれちゃいましたね。

    コロコロで髪の毛を取って...コロコロのゴミは私の部屋にあります。

    あとは凶器のペットボトルですが...

    それをゴミ箱に入れたところで証拠隠滅できたと安心したのか...いや、何も隠滅できてませんけど...というかコロコロのゴミ同様部屋に持ち帰ればよかったんですよね...

    ......そのまま眠りに落ちました。

    そんな私を起こしたのは、チャイムでした。

    腐川さんが鳴らしたチャイムです。

    その後は腐川さんがいなくなるのを見計らって自分の部屋に帰って...何食わぬ顔で食堂に行きました。

    ......以上です。
  46. 46 : : 2016/08/05(金) 22:59:42
    腐川「な、なんでよ...なんで愛のあるまぐわいだったのにそんなこと...」

    舞園「どうしても...どうしても外に出たかったんです...」

    舞園「映像で...皆が...皆が...」

    桑田「だからって...」

    大和田「クッ......」

    石丸「...」

    不二咲「うぅ...」グスッ

    セレス「...」

    モノクマ「えーと、無事にクロを突き止めましたので...今回はクロの舞園さやかさんを、オシオキしたいと思います!」

    舞園「!お、オシオキ...」

    モノクマ「人を殺したら死刑!常識でしょ?」

    舞園「嫌、嫌...まだ、私は...」

    モノクマ「超高校級のアイドルだからって何でも許されると思ったら大間違いだぞ!」

    霧切(...?)

    モノクマ「舞園さやかさんのために」

    舞園「...」ガタガタガタガタ

    モノクマ「スペシャルな」

    舞園「ハァ...ハァ...」ガタガタガタガタ

    モノクマ「オシオキを」

    舞園「や...やぁ...だ...」ガタガタガタガタ

    モノクマ「用意しましたー!」

    舞園「う、うぅ...う...」ポロポロ

    モノクマ「それでは、はりきっていきましょう!」

    モノクマ「オシオキタイムー!」

    舞園「......ごめんなさい......皆...」ガタガタガタガタ

    舞園(苗木くん...!)


       マイゾノさんがクロにきまりました。
          おしおきをかいしします。
  47. 47 : : 2016/08/05(金) 23:19:15
    ガチャコン!




     (キラキラ...)


                   (キラキラ...)




    舞園「...」



    モノクマ「さぁ、用意致しますはトラバサミ・ステージ!不合格なら即ガッチャン!超高校級のアイドル!舞園さやかさんは無事、合格できるのでしょうか!」






      ☆舞園さやかinファイナルステージ★
                   






    モノクマ「スタートです!曲は、皆さんおなじみ、国民的アイドルグループのあのヒット曲!」








     (♪。.:*・゜)


               (.•*¨*•.¸¸♬)

    きっと Shooting Love Shooting Heart

       ♩♬*゜
              見上げた空にプリズム


    夢に 続くような 道を踏みしめて
                   ♪。.:*・゜

    ずっと Shooting Love Shooting Heart
    ・。♪*+o

    待ち焦がれてた未来へ
                     .•*¨*•.¸¸♬
    ೨̣̥*♪
    もっと 高く 高く


    モノクマ「おっと!手が滑ったー!」


    ガシャアァーーーン!!!


    ガヂャン!!!


    飛......んで... ゆきた............
                         ♪

    ....................................。
     (♪。.:*・゜)

                   (.•*¨*•.¸¸♬)

    モノクマ「不合格!舞園さやかさん、失格ー!」
  48. 48 : : 2016/08/05(金) 23:58:28
    処刑を見せられた私たちは...

    ただ呆然とするしかなかった。

    霧切「...」

    モノクマ「残念でしたねー舞園さやかさん。あとちょっとで合格だったのに...」

    大和田「...あ?んだとゴラ!オメーのせいじゃねーか!暮威慈畏大亜紋土(クレイジーダイアモンド)!」ゴッ!!

    モノクマ「え?何?スタンド?」

    大和田「...グレート。チームの名前を叫べば勇気が湧いてくる...テメーを殴る勇気もなぁ!」

    ガシイッ!!!

    大神「駄目」

    大和田「く、う......!!」

    石丸「気持ちは...」シュン

    石丸「わかるが...」ピシ

    江ノ島「こーそく見てみ。学園長への暴力を禁ず...」

    大和田「...チッ!」

    霧切「ねぇ、モノクマ...どうして舞園さんを超高校級のアイドルと言ったのかしら。彼女は超高校級の小悪魔系アイドルよ」

    モノクマ「間違えたの!じゃあね!」

    桑田「あっ!逃げやがった...」

    十神「フン...気に食わんな...」

    朝日奈「舞園ちゃん...」グスッ

    不二咲「う、うぅ...」グスン

    霧切(さて、美少女としてはどう動くべきかしら...)

    十神「おい、パーティーをするぞ」

    葉隠「はい?」(鼻にかけた声)

    十神「苗木と舞園の追悼パーティーだ」

    石丸「ふ、不謹慎では...」クルンッ

    石丸「ないか!」ビシッ

    十神「と言いつつ、貴様も本調子になってるじゃないか」

    石丸「いや、それは...」

    十神「ここでうじうじしていても仕方が無い。とにかく思い切り食べて飲んで...気持ちを明るく持つ。それが大事だろ?」

    腐川「や、やだ...この美男子本当美男子...」

    十神「当たり前だ...」

    山田「しかし、パーティーですか...あまり気乗りしませんな...」

    セレス「1人だけ絵を描いていてもよろしくてよ?わたくしたちはパーティーを楽しみますわ」

    山田「そう言われるとですな...」

    霧切(...さすが十神クンね、かっこいいじゃない)

    霧切(...超高校級のアイドル...何か...ひっかかるような...)

    霧切(それに、捜査をしている時も頭が何か...)

    霧切(......)

    霧切(気にしても仕方が無いわよね...)
  49. 49 : : 2016/08/06(土) 23:01:24
    食堂―


    十神「いいか?全員で飯を作る。一度にでなくていい。何かしら関わるんだ」

    十神「同じ釜の飯を食うだけではない...その飯を全員で作る。そうすることで絆はより深まる...」

    十神「そうして生まれる“希望”のカケラを集めていければ、コロシアイなど起きん!」

    腐川「さすがにちょっと臭いわ...」

    十神「な、なんだと!?超高校級の美男子たるもの...!」

    腐川「大体、美男子美男子って言うけど?他の才能は何なのよ」

    朝日奈「まぁまぁ...」

    霧切「で?何を作るの?カレーかしら?」

    腐川「まだ今朝あたしが作ったのが残ってるわよ...」

    石丸「ならば、そのカレーを...」クルンッ

    石丸「再び食べよう!」ビシッ

    大和田「作るのが大事だって言ってたじゃあねえか...」

    不二咲「......まだ、そんな気分になれないよぉ...」

    桑田「落ちこんでても仕方がないだろ...無理にでも笑うんだ」

    不二咲「うん...」

    山田「しかし、作ると言っても何を...」

    大神「拉麺等如何」

    霧切「ラーメン...カレーラーメンね。どうかしら?」

    セレス「嫌ですわ...カレーが服にかかります」

    セレス「...え?ウィッグも取ってジャージになったらいい...ですか?仕方ありませんわね...わたくしのラブリーギャンブラーの真骨頂を見せてあげますわ」

    霧切(あの格好、結構つらいみたいね...)

    十神「...苗木と舞園のことは忘れなくていいが、切り替えを大事にするんだ。さっそく麺作りにとりかかるぞ」

    各々の返事を聞きつつ、十神は厨房へと入っていった。
  50. 50 : : 2016/08/06(土) 23:38:54
    十神「何!?既に麺が麺として置いてあるだと...!?」

    霧切「どうするの?」

    十神「決まってるだろう...これは無視して小麦粉から作るぞ!」

    桑田「えぇ...」

    十神「何度も言わせるな...麺を作るぞ!」

    不二咲「...つよいなぁ、十神くんは(小声)」

    江ノ島「つってもさ、作ったことないからわかんないんだけど?」

    腐川「あら、超高校級の汚ギャルは麺すら作れないのかしら?」

    江ノ島「汚ギャル...?ち、違うって!作れっから!見てろよ!」

    腐川「どうかしら...ただの“ギャル”なんかにできるの?」

    霧切「そう、そこは私も気になっていたのよ。江ノ島さん、あなたは本当にただの“ギャル”なの?」

    江ノ島「え?あー...うん。超高校級のギャルだけど?」

    霧切「そう...」

    江ノ島「哀れみの目で見ないでくれる?超高校級の時点で光栄なことなんだよ!?」

    石丸「キミ達!セレスクンの着替えが完了したぞ!」ビシッ!

    セレス「どう、かな...」

    山田「な、なぬ...おかっぱ黒髪...!これぞ天使...?」

    セレス「ウィッグ取ると...喋り方がこうなっちゃうの...“たえちゃん”になっちゃう...」

    大神「二重人格...」

    朝日奈「二重人格なのか...?だって!」

    セレス「そんなことないよ...超高校級のラブリーギャンブラーと言われる所以がこれなの...いいから!麺作るよ!」

    霧切「立ち直りの早さといい、個性といい、濃い人ばかり...謎は深まるばかりね」

    江ノ島「アンタの“美少女”が一番謎だけどね」

    霧切「女は少しくらいのミステリアスさがあると輝くのよ...怪しい光が...」

    大和田「いいから作り始めようぜ...麺を...材料別に並べて、作るッ!」

    十神「喋ってないで手を洗え...」
  51. 51 : : 2016/08/07(日) 00:03:30
    ???―

    ?「たえちゃん?おかしいなー...?」

    ?「そんなことは絶対ないはずなのに...」

    ?「......」

    ?「まぁ、嘘を本当だと思い込むことで記憶を作り出すこともあるからね...」

    ?「例えば、幼い頃の写真を見て、「この時、池に落ちてね...」と言われたら、そんな記憶を作り出す...」

    ?「うぷぷ...このアクシデント...逆に面白くて、絶望的かもね...」

    ?「さて、超高校級諸君?次の動機には勝てるかしら?」

    ?「...まぁ、何日かは泳がせてやるよ。希望が湧いてきたところを潰すのが一番だからさ」

    ?「ところで...いーなー!らーめん、たべたいなー!」

    ?「ところで...いーなー!らーめん、たべたいなー!」

    ?「はっ!2回!」

    ?「はっ!2回!」

    ?「...でもよぉ、姉貴の件はどうしたらいいんだ?殺すべきか?あぁっ?」

    ?「...大事なお姉ちゃんだから...殺したくない...」

    ?「というわけでもありませんが、ひとまずは彼らの様子見役を兼ねて生かしておくことにしましょうか」

    ?「私様の為に絶望を生んでくれるなら、なんでもいいわ...せいぜい希望を輝かせなさい!」

    ?「...さっきと同じ事言ってる...絶望的...絶望的にダサい...」
  52. 52 : : 2016/08/07(日) 00:56:20
    十神「生地を寝かせる段階に来たな。食堂でトークでも嗜むとしよう」

    桑田「トークを嗜むってなんだよ...」

    セレス「つかれちゃった...もう歩きたくなーいー!」

    霧切「それ、ラブリーなの?キューティじゃないの?」

    セレス「ラブリーだよ!ラブリーギャンブラーだよ!」

    大和田「おい、やっぱウィッグ付けさせようぜ...」

    山田「いや、せっかくの黒髪JKを手放すなど...」

    江ノ島「ウィッグ付けても黒髪だけど?」

    山田「あんなJKがいてたまるかあぁーーーっ!!」

    江ノ島「ひっ!!」

    朝日奈「うるさいですよ?」

    山田「あっ、はい」

    朝日奈「...あ、やだ美人ぽさ出ちゃった...」

    桑田「美人ぽさってなんだよ...それ、ただの美人上司じゃねーか...」

    朝日奈「美人上司でも美人は美人です...」

    十神「いちゃつくな。さぁ、トークを嗜むぞ」

    霧切「貴方本気でそういう事言うの本当面白いと思うわ」
  53. 53 : : 2016/08/07(日) 11:29:18
    十神の言うとおり、全員が食堂の長テーブルに座り、トークを嗜みはじめた...

    十神「さて、ではなにか面白い話はないか?」

    山田「白夜十神のすべらない話ですな...」

    セレス「じゃあ、わたくしがキングオブライアーのお話をしよっか!」

    十神「ギャンブルゲームの話など聞いてどうする...」

    セレス「う...うええ...」グスッ

    大和田「やっぱウィッグ取ってきた方がいいんじゃあないか?」

    朝日奈「さすがにそろそろうざったくなってきたよ!」

    桑田「お、喋り方直ったな」

    大神「我話」

    朝日奈「あ、さくらちゃんが話すって!」

    十神「...まぁ聞くだけ聞いてみるか...」

    3分後

    朝日奈「きひっ...く、くふっ...ぶっ!!!」

    霧切「い...いひひひ...っはははは!!!!」

    朝日奈「ヒーーーwwwwwwwクルシーーーーwwwwww」

    霧切「ぶっへへへへへwwwwwww」

    十神「おい!大神は何を話したんだ!どういうことだ説明しろ霧切!」

    霧切「あー...えーと......ぶっ!!」

    霧切「にひひひひ...ひはははは!!」バン!バン!バン!

    葉隠「世紀末だべ」(鼻にかけた声)

    桑田「すげー気になる...」

    腐川「な、なんであいつの言うことが分かるのよ...」

    不二咲「...ぷふっ」

    不二咲「ふふふふ...」

    江ノ島「あ、つられ笑いが出た」

    十神「...まぁ楽しいならそれでいい」

    江ノ島「と言いつつアタシも...なんか...ぷっ...」

    \どっ/

    十神「だがさすがにうるさいぞ!」
  54. 54 : : 2016/08/07(日) 11:50:58
    5分後―

    十神「やっと落ち着いたか...全く...」

    石丸「す、すまない...つられ笑いなど、初めての経験で...」

    十神「まぁいい...笑う門には福来ると言うからな...」

    十神「さぁ、笑い転げない程度に面白い話はないか?まだ時間がある...」

    十神「腐川、文学美少女だろう?なにかいいネタはないのか?」

    腐川「特には......あぁ、昔...ラブレターを学校の掲示板に晒された話とかならありますけど...」

    山田「へ、ヘビーですな...」

    大和田「やめとこーぜ...オメーのトラウマを抉るだけだ」

    腐川「トラウマってほどでもないわ...でも、そういうならやめておく...」

    セレス「じゃあ、餃子は何で食べるか!これどう?」

    朝日奈「あ、それいいかも!」

    山田「さよなら天さん...」

    江ノ島「...?」

    桑田「は?天さんって誰だよ」

    山田「えっ!?まさか全員ドラゴンボールさえ読んだことがないと?おふっ......」

    霧切「餃子ね...シンプルに酢醤油にラー油ってところかしら」

    セレス「びちぐそがあっ!」反論

    霧切「!?」

    セレス「何もわかってないね...何もわかってないよ!」

    反論ショーダウンの説明を聞きますか?

    霧切「これはスーパーダンガンロンパ2じゃないのよ!」
  55. 55 : : 2016/08/07(日) 12:13:50
    反論ショーダウン開始!


    餃子を食べるなら...

    酢こしょう以外ありえないよ!

    そんなの...

    【認めない】からね!

    霧切「その言葉...斬らせてもらうわ」斬!
    【人それぞれ】

    BREAK!!


    セレス「人それぞれ...それもそうだね...」

    十神「なんだこの茶番は...」

    そんなこんなで、時間は過ぎていった...
  56. 56 : : 2016/08/07(日) 23:56:36
    十神「さて、カレーラーメンもできたことだし、いただくとしよう」

    山田「すっかり夕飯の時間ですな…」

    セレス「今思えば、昼食もまともに食べていませんでしたから…ちょうどいいのではなくて?」

    霧切「セレスさん、ウィッグ被ったら本当に戻ったわね」

    セレス「だからなんだと言うのですか?」

    霧切「いえ、別に…」

    朝日奈「いただきまーす!」

    江ノ島「あ、うまっ…うまっ」

    十神「フライングするんじゃない!手と手を合わせていただきますをしてからだ!」

    腐川「アンタの中の美男子ってなんなのよ…手と手を合わせてなんておかしいわ…」

    十神「やたら突っかかってくるな……ん?少し臭うぞお前…風呂に入れ」

    腐川「え?…や、嘘…超高校級の文学美少女が臭いなんて…絶望的じゃない…」

    腐川「…でもシャワーなのよね…あー、憂鬱だわ…」

    モノクマ「大浴場なら開放されてますよ」ヒョコッ

    腐川「あぁそう、ありが…ひいいいいいっ!!??」

    大和田「モノクマ…テメー…」

    モノクマ「え?大浴場のことを伝えただけで怒られるの?」ヒューン

    桑田「逃げやがった…」

    朝日奈「もぐもぐ…」

    葉隠「リアルな話、大浴場が開放ってかなりいいことだべ!」(鼻にかけた声)

    石丸「よし!ならば…今が7時だから…食べ終わって片付けて…」クルンッ

    石丸「男子か女子、どちらかが大浴場を使うというのはどうかね!」ビシイッ!

    不二咲「異議無しだよぉ…」

    山田「あのー、ところで不二咲千尋殿はどちらに入るのですかな…?」

    不二咲「男…だけど…?」

    山田「ちぃっ!おねショタならずかッ!」

    セレス「誰かあのラードを1発やっちゃって構いませんことよ」

    山田「ごめんなさい拙者が悪うございました」

    セレス「よろしいですわ」

    霧切「それじゃ…じゃんけんで決めましょう。女子の代表は私、男子の代表は十神クンでいいわね?」

    十神「いいだろう」

    大神「美男子美少女対決」

    朝日奈「「美男子美少女対決」…だって!」

    桑田「そのままじゃん…」

    霧切・十神「最初はグー…ジャンケン!」

    霧切・十神「ポン!」
  57. 57 : : 2016/08/08(月) 00:54:30
    じゃんけんに勝ったのは…?

    不二咲「ね、ねぇ…こんなことやめようよぉ…」

    石丸「ふ、不健全だ…」

    大和田「とか言いつつオメーも来てんじゃねえか」

    石丸「う…」

    山田「しかし…十神白夜殿の持っていた「男のロマン」…これを見ただけで勇気が湧いてきますな」

    十神「ここにオレ達の天国がある…」

    桑田「なぁ、やっぱまずいだろ…見つかったら…」

    葉隠「怒られるってか!逆に御褒美だべ」(鼻にかけた声)

    桑田「大神もいるんだぞ…?」

    全員「…」

    十神「とにかく、じゃんけんには負けたが勝負に勝つぞ…さぁ、脱衣所へ行くぞ」

    石丸「ふ、不健全だ…風紀が…」

    大和田「安心しろ、風紀どころじゃない大犯罪だ」

    不二咲「それ、ダメなんじゃ…」

    十神「もう一度言う。脱衣所へ行くぞ…オレ達は前へ進むんだ」




    大浴場―


    セレス「お風呂は広いーよねー大きいーよねー」ザバザバ

    朝日奈「ウィッグを取るって時点で嫌な予感はしてたよ」

    大神「風呂否遊水池」

    霧切「セ…たえちゃん?ここはプールじゃないのよ」

    セレス「むうー」

    腐川「普通ここまで豹変するものなのかしら…?」

    と、その時!

    腐川「いちっ!」ゴンッ!!

    後頭部強打!

    霧切「腐川さん!?大丈夫…?」

    腐川「…あー?」

    腐川「何ココ!お風呂!?風呂!?ニューヨーク!?ゲラゲラゲラゲラ!!!」

    腐川「ナニコレ美少女だらけッ!?でも残念!アタシ貴腐人コースまっしぐらの腐女子なんだもー…んぎゃっ!」スッテン

    後頭部強打!

    霧切「腐川さん?」

    腐川「…何?何かあったの?」

    朝日奈「覚えてないの?」

    大神「後頭部強打依短期的記憶欠如」

    霧切「ショックにより短期的に記憶が飛んだ…?そうかもしれないわね」

    セレス「…」チーン

    朝日奈「大変!セレスちゃんがのぼせてる!」

    霧切「なんですって…すぐに外に運ぶわよ!大神さん!足持って!」

    大神「御意」













    脱衣所―

    山田「女子が来る!まずいですよ!」

    十神「逃げるぞ!」ダッ!

    石丸「のっ、おおっ…」

    大和田「前屈みになってる場合じゃねえ!早く外に出るんだよ!」

    葉隠「ばれたら速攻裁判無しでオシオキだべ…!」(鼻声)

    不二咲「だから言ったのに…」

    桑田「ばれませんようにばれませんようにばれませんように…」

    ばれなかった。
  58. 58 : : 2016/08/08(月) 01:04:25
    一方その頃江ノ島は…

    江ノ島の個室、シャワールーム―


    江ノ島「はぁ…」

    江ノ島「皆才能は変だし、霧切さんや十神くんはキャラ違うし…いやキャラが変なのは皆かもだけど…」

    江ノ島「苗木くんが生きてればなぁ…超高校級の“幸運”だし、皆と違ってあの頃のままだったはずなのに…」

    江ノ島「まさか舞園さんに殺されるなんて…」

    江ノ島「まぁ、でも…」

    江ノ島「それも絶望的でいいかもね……」
  59. 59 : : 2016/08/08(月) 01:23:25
    霧切「…ふぅ、あら?どうしたのかしら男子全員集まって」

    十神「フン、大浴場が早くに開けばオレ達も入れると思ってな」

    大和田「おう、まだ9時15分…行けるよな」

    霧切「そうなの…てっきり私の風呂上がりのセクシーな姿を目に焼き付けたいのかと思ったわ」

    セレス「お風呂…あったかいの…」

    霧切「のぼせてるんだからあまり喋らないで。お水飲みに行くわよ」

    セレス「ふあーい」

    腐川「あ、あたしみたいな地味な女の子の風呂上がりに萌えるのよね…変態共…」

    十神「いいからさっさと朝日奈を呼んで来い…オレ達は風呂を欲している」

    腐川「わかったわ…」



    数分後


    霧切「さぁ、覗くわよ」

    セレス「不二咲クンのアレがどれほどのものか、見させてもらいますわ」

    腐川「なんでこんなこと…」

    朝日奈「筋肉!筋肉!」

    大神「我恥」

    江ノ島「こんなことのためにアタシわざわざ呼ばれたわけ…?」

    どっちもどっちであった。
  60. 60 : : 2016/08/08(月) 01:31:55
    次の日―


    キーン、コーン…カーン、コーン…

    モノクマ「起きろよ!2階も開放されてんぞ!極上の凶器がてんこ盛り!さぁ、ビバコロシアイ!」

    霧切「2階…どんな部屋があるのかしら…」

    霧切(コロシアイ…?昨日料理、風呂イベもクリアした私たちの友情は確かなものよ。コロシアイなんてするわけないわ)

    霧切「料理…あぁ、今日の料理当番、決めてなかったわね…すぐに朝食が食べられないパターンだわ…」
  61. 61 : : 2016/08/08(月) 12:57:03
    食堂―

    十神「……」

    石丸「……」

    霧切「どうかし…!?」

    霧切「な…何なのこの豪華な料理は…」

    大神「我等也」

    朝日奈「「我等だ」」

    セレス「うわー!ぎょうざもあるー!」

    大和田「なんでウィッグ付けてこねーんだよ!」

    セレス「だってめんどくさいんだもーん」

    山田「この言動でブスだったら悲惨でしたな…」

    桑田「でもかわいいぜ」

    山田「故に天使!」

    葉隠「だべ」(鼻にかけた声)

    朝日奈「…あのね、さくらちゃんが朝早くに私を呼びに来てね…朝食の当番決めてなかったから一緒に作ろうって…」

    不二咲「でもすごいね!大神さんと朝日奈さんがこんなに料理をうまく作れるなんて!」

    大神「我修行時一人故一人作飯経験豊富」

    朝日奈「修行する時は1人だからご飯を1人で作っていた…その経験が豊富だからできるんだって!私は…まぁ…ちょっとね」

    十神「確かに…豪華ではあるがコース料理的な豪華さではなく実に庶民的な料理たちだ…」

    十神「わかりやすく言えば「おいちい」という事だ!」

    腐川「噛んだわね」

    十神「……」

    朝日奈「もう!それより早く食べよう!」

    霧切「えぇ…」
  62. 62 : : 2016/08/08(月) 15:11:27
    朝食を摂り終わったあと、(みな)は2階の探索を始めた…

    腐川「図書室ゥゥゥ!!!」

    朝日奈「プールゥゥゥ!!!」

    不二咲「トレーニングルームゥゥゥ!!!」

    石丸「教室ゥゥゥ!!!」

    十神「シャラップゥゥゥ!!!」

    霧切「うるさいわよ」

    2階には図書室、プール、トレーニングルーム…プールの更衣室、そして教室があった。
  63. 63 : : 2016/08/08(月) 18:13:03
    各々叫び声をあげたところで一旦集合し…

    改めて自分の好きな場所や気になった場所を各自で調べることとした。

    2-A教室―

    教室「石丸だ!」

    大和田「逆だぜ…」

    石丸「しかし、どこの窓も鉄板で塞がれているな…一階と同じか」

    大和田「外が見えねーってのは意外とキツイな…」

    石丸「時計があるからなんとかなっているが…あの時計も合っているのかわからんからな…」

    大和田「建物全部の時計が等しくずらされてたら気付きようないよな…」

    石丸「気にしてても仕方が無いな!次の場所へ行くとしよう!」

    図書室―

    腐川「本が…本がたくさん…」ウットリ

    不二咲「…ノートパソコンだ…持ち帰ろっと」

    山田「ノーパソ!?ネットは繋がってないのですか!?」

    不二咲「繋がって………(ピコン)……ないみたいだね」

    山田「うせやろ?」

    不二咲「本当だよぉ…」

    山田「あほくさ」

    プール―

    朝日奈「いやっほおおおおお!!!」ザブゥン

    大神「魚尾尾尾尾尾尾尾尾!!!」ザブゥウン!!

    桑田「ダメだ…大神どころか朝日奈も動きが速すぎて見えねえ」

    葉隠「よし!そんじゃ仕方ねえ…泳ぐべ」(鼻にかけた声)

    桑田「そうだな…」

    女子更衣室―

    セレス「朝日奈さんたちが倉庫から持ってきてくれたこのスクール水着…着るべきなのか否か…」

    セレス「ラブリーギャンブラーの名に恥じぬよう着るべきなのはわかっていますが…やはり恥ずかしいですわね…」

    セレス「なんにせよ着替える前にはウィッグを外さなくては…」シュル

    セレス「いやー!こんなの恥ずかしいよー!」カァァァァ

    江ノ島「見てて飽きないわ…」(筋トレ中)

    2-B教室―

    十神「ただの教室だな…」

    霧切「カメラと鉄板がある以外は…ね」

    十神「しかし美男子と美少女が教室に2人きりというのはまずくないか?」

    霧切「どういうこと?返答によってはセクハラの容疑で訴えるわ」

    十神「他の者が嫉妬するだろう…霧切と2人きりなオレのこの状況を…」

    霧切「それはそうかもしれないけれど、逆はそうでもないわ。あなた、かっこいいけどどこか残念なのよ…」

    十神「どういうとこだ説明しろ霧切!」

    霧切「知らないわよ」

    そんなこんなで今日という日は過ぎていった。
  64. 64 : : 2016/08/08(月) 18:31:49
    ???―


    ?「いい感じに生活楽しんでるねぇ…うぷぷ」

    ?「…そろそろ、次の動機ですかね…」

    ?「いつまでも仲良しスクールライフしてられると思うなよッ!」

    ?「でもどの動機にすっかなぁ…」
  65. 65 : : 2016/08/08(月) 21:03:48
    >>21 >>24 >>27
    ありがとうございます。
    頑張りやす
  66. 66 : : 2016/08/08(月) 21:31:51
    次の日―

    モノクマ「おはようございます!至急、体育館にお集まりください」

    霧切「…動機かしら」

    霧切「そうよね…青春まっさかりだったこの何日かを見て、見過ごすわけがないわよね…でも…」

    霧切「私は戦うわ。動機にも、誰にも負けない…それが私の…」

    霧切「美少女としての使命よ!」ビシイッ!


    体育館―

    石丸「一体…」クルンッ

    石丸「何があるというのかね!」ビシッ

    大和田「知るかよ…ったく、わたやきそば作ってる途中だったのによ…」

    江ノ島「わた…え?」

    朝日奈「焼きそば作りかけって…どの段階?」

    大和田「野菜を切るところだ…」

    腐川「い、今そこならあ、ああ朝ご飯食べられるのはいつよ!」

    石丸「それは君たち次第だ!」ビシイッ!

    山田「手伝えということですな…」

    モノクマ「あのさ、始めちゃっていい?」

    十神「なんだ…さっさと要件を言え」

    モノクマ「えっとね、これを見てもらえる?」

    霧切「紙…?」

    モノクマ「ここにはね、オマエラの黒歴史や知られたくない秘密が書いてあるの!配るからねー」

    モノクマから全員に紙が渡された…

    霧切(知られたくない…秘密…?)パラッ

    「靴下の中に手を入れられるのが嫌い」

    霧切「!……ど、どこでこんな…」

    霧切(でも、この程度で人殺し…)

    大和田「な、な…」

    腐川「あ、ああ…これ…を…?なんで…?」

    十神「…フン」

    セレス「…」

    モノクマ「今から24時間以内に殺人が起こらなかったら、その秘密を全国の皆にバラしちゃうからね!全国ニコ生放送で…」

    不二咲「そ、そんなの皆がかわいそうだよ…!」

    モノクマ「あー、キミはね。男だってハナっからばらしてるもんね。その紙無意味だね。」

    腐川「あ、う…」

    大和田「……」

    モノクマ「それじゃ、レッツコロシアイ!ばいならー!」ヒューン

    霧切「……」

    十神「くだらん…何が秘密だ。今ここで暴露大会でも開いて動機として機能させなくしてやる」

    朝日奈「ちょ、ちょっと待ってよ!そんな簡単に言うけど…」

    江ノ島「じゃあ、殺すわけ?」

    朝日奈「え…?」

    江ノ島「殺して自分だけ助かるか、死ぬか、それとも殺さずに秘密はばらまかれるか…」

    江ノ島「選ばなきゃいけないんだよ」

    セレス「殺すか殺さないか…二択ですわね」

    石丸「そんなの決まっている!秘密がなんだ!人を殺めていい理由にはならない!」

    石丸「…ならない…ならないんだ…」

    霧切(私はともかく、かなり精神的にキテる人もいるみたいね…)
  67. 67 : : 2016/08/09(火) 00:33:05
    桑田「……なぁ、オレ…秘密皆に教えるわ…」

    葉隠「しょ、正気か!?」(鼻にかけた声)

    桑田「あぁ…仮に殺人が起きても、疑われないように…保険だ。殺人なんざ起こらないとは思うが…どうせバレるなら早いうちにだ」

    桑田「オレは…プリンス・アルバートを身につけている」

    セレス「まぁ」

    不二咲「プリンス・アルバートって…?」

    セレス「男性器の外尿道口から下に向けて貫通するピアスのことですわ。まぁ…女子の前でカミングアウトするには恥ずかしいものですわね」

    桑田「…ほらよ。紙にもそう書いてある」ピラッ

    不二咲「じゃ、じゃあボクも…実はボク男なんだ」

    霧切「誰もが知ってるわ。そして私はこれよ。……入れないでね」

    朝日奈「手を…?うん、わかった!不二咲ちゃ…不二咲も了解!」

    大和田「…オレは嫌だぞ」スタスタ

    石丸「僕もだ…」トボトボ

    霧切(まぁ、全員カミングアウトってわけにもいかないわよね…)

    十神「しかたがない…犯人扱いされないための保険として見せるとしよう…オレの秘密はこれだ」ピラッ

    霧切「……」

    不二咲「……」

    桑田「ま、マジか……」

    十神「誰にも言うなよ。十神家の御曹司の美男子が…」

    霧切「口に出さなくていいわ。見たもの。紙を。ね?」

    十神「…そうだな」

    腐川「…ね、ねぇ霧切…」(小声)

    霧切「何かしら」

    腐川「ちょっと…来てくれない…?」

    霧切「……えぇ」
  68. 68 : : 2016/08/09(火) 00:47:04
    腐川の部屋―

    霧切「それで何?何か用なわけ?」

    霧切「言っとくけど、殺すつもりなら丁重にお断りするわよ」

    腐川「こ、殺すわけないでしょ…」

    霧切「冗談よ」

    腐川「…ならいいけど。それで、その…」

    腐川「…あー……」

    霧切「言いにくい話?」

    腐川「まぁ…」

    霧切「告白?」

    腐川「告白ではあるわ…」

    霧切「そう…私は超高校級の美少女だものね…わかるわ…」

    腐川「…?」

    霧切「私だって貴方の事は受け入れるつもりよ」

    腐川「本当に…?誰にも、誰にも言わない?」

    霧切「言わないわ。さぁ、早く告白してちょうだい」

    腐川「……」

    霧切「……」

    5分後

    腐川「……………実はあたし…」

    霧切「何かしら」

    霧切(まさか愛の告白だなんて…腐川さんも大胆ね…)

    腐川「あたし、実は…ジェノサイダー翔なのよ…」

    霧切「えっ?」
  69. 69 : : 2016/08/09(火) 00:59:19
    霧切「ちょっと待って、告白って…」

    腐川「告白は告白じゃない…」

    霧切「そうね…でも、予想外だったわ…」

    腐川「そうよね…あのジェノサイダー翔とあたしなんて結びつかないわよね…」

    微妙にお互いの会話がかみ合っていない。

    霧切「え、えぇ、それは…それがあなたの秘密?知られたくない過去?」

    腐川「過去というか…今も…強いショックを受けたり気絶したりすると…あいつが出てくるの…」

    霧切「二重人格ってわけね…」

    腐川「…セレスなんかとは比べ物にならないくらい、別人らしいわ。あいつとは知識は共有してるけど記憶は共有してないから“らしい”なの」

    霧切「そう…」

    腐川「この秘密をばらしたら、みんなが怯えてしまうでしょ…?そして、殺人が起きたらまっさきに疑われるわ…だからアンタにだけ話したの…秘密保守目的の殺人なんかしないって…伝えたくて」

    霧切「でも、殺人が起きなかったらどのみちバレるわ…」

    腐川「だとしても、よ…」

    霧切「そう…」ガタッ

    腐川「え?何、立ち上がって…」

    霧切「一人で抱え込んで大変だったわね…」ギュッ

    腐川「ひぃんっ!?や、抱きつかないで…」

    霧切「…ごめんなさい、少しこのままでいさせて…」

    腐川「別に…いいけど…」


    一方その頃


    江ノ島の部屋―


    江ノ島「…こんな形で指示を出してくるなんて…」

    江ノ島「もし誰かに紙の中身見られてたらどうするつもりだったの…?」パラッ

    「近いうちに殺人が起こらなかった場合はお姉ちゃんに襲撃者…じゃなくてクロになってもらう。“内通者”はまた別の機会に…だから今は、普通に学園生活を送っててもらいたいの。くれぐれも誰かに殺されるなんて残念な展開はやめてよ。その時になったらまた連絡するから、それまでは変な行動しないこと。いいね?」

    江ノ島「わかってるって……ゴニョゴニョ……ちゃん…」
  70. 70 : : 2016/08/09(火) 01:03:07
    江ノ島のことをお姉ちゃんって呼んでるあたり、犯人は江ノ島の弟の江ノ島盾男だな(名推理)
  71. 71 : : 2016/08/09(火) 13:10:42
    霧切「…」

    腐川「も、もういいでしょ…」

    霧切「…えぇ、ごめんなさい」

    霧切「どうかしら?超高校級の美少女のハグは…最高の御褒美じゃないかしら?」

    腐川「あたしも文学美少女なんだけど…」

    霧切「……」

    腐川「普通に黙りこまないでよ…」

    霧切「とにかく落ち着けたからいいとして…大和田クンと石丸クンが心配ね。行くわよ腐川さん」

    腐川「なんであたしが…」

    霧切「速攻でばらすわよ」

    腐川「ここに来て脅されると思わなかったわ…」
  72. 72 : : 2016/08/09(火) 16:10:58
    食堂―

    霧切「朝日奈さん、石丸クンと大和田クン知らない?」

    朝日奈「見てないよー…はぁ…」

    腐川「あ、アンタ…まさか誰かを殺すつもりじゃないでしょうね…」

    朝日奈「そ、そんなわけないじゃん!」

    霧切「……」



    2-A教室―

    十神「石丸と大和田なら見ていないぞ…」

    霧切「そう…」

    十神「見かけていないだけで、部屋に行ったり探したりはしてないだけだからな…」

    霧切「わかってるわ」

    腐川「……」
  73. 73 : : 2016/08/09(火) 23:18:16
    ???―

    ?「予想してたことだけど…」

    ?「やっぱ動機ぬるいよなぁ…」

    ?「腐川は霧切とレズってるし…」

    ?「ピンで狙い定めてた大和田も石丸に説得されてやんの…こりゃ殺人はねーな…」

    ?「じゃあ…次はお金かなー?」

    ?「…多分…ダメ…ですよね…」

    ?「やはり、最大級の動機を用意しなくてはならないわね!」

    ?「だったら…あれを使うべきですね。早速用意させましょうか」

    ?「…いつまでも日常編やってんじゃねーぞ!オイラは退屈だぞ!」

    ?「そして姉貴ぃ!むくろ姉さん!むくろっち!残姉!やっぱ出番なしな!また今度!」
  74. 74 : : 2016/08/09(火) 23:57:14
    次の日―

    モノクマ「オマエラ体育館集まれよ!」

    霧切「……さて、誰も死んでなければいいのだけれど」

    体育館―

    霧切「…あら、全員いるわね」

    大和田「…」

    モノクマ「まったく…ばらしちゃいますよ?いいんすか?なんで誰も殺さないの?」

    霧切「当然よ。私たちは友情を育んだ…その絆を犠牲にしようとする人はいないわ」

    モノクマ「くっだらねぇなぁ…」

    モノクマ「なんとしてもコロシアイしてもらうからね!明日を楽しみにしとけよ!」ギュム

    桑田「…明日?」

    十神「まぁ、新しい動機だろう…そしてどうだ。モノクマは秘密をばらしてはいないだろう。秘密をばらすと脅しただけで実際はやる気もなかったんだ…」

    石丸「…よ、よかった…」

    桑田「…まぁ、よかったよな」

    セレス「ひとまず、わたくしの秘密は守られたということですわね」ニコッ

    山田「いやー…起きた時はどうなってるのか不安でしたぞ…」

    十神「よし、では今日はみんなで泳ぐぞ!」ビシイッ!

    葉隠「なんでだべ」(鼻にかけた声)

    十神「気分転換だ」

    大神「賛成」

    朝日奈「さくらちゃん同様、賛成だよ!」

    江ノ島「あ、アタシはパス…」

    不二咲「どうして?」

    江ノ島「アタシ泳ぐの嫌いだし…というか水着姿見せたくない…」

    セレス「あら、意外と恥ずかしがり屋さんですの?かわいらしいところもありますわね。ただのギャルなのに、うふふっ」

    江ノ島「超高校級のギャルな!」

    朝日奈「ほら!泳ぐなら早く行く!プール!行っきまーす!」ギュンッ!

    桑田「は、はええ…」
  75. 75 : : 2016/08/10(水) 00:04:00
    石丸「う、うおお…」

    大和田「なーに前屈みになってんだ」

    霧切「当然よ。超高校級の美少女のスク水姿に興奮しないわけないわ」

    不二咲「…なんでボクも女の子用の水着なの?」

    腐川「その見た目で海パンはまずいでしょ…」

    朝日奈「どう見ても女の子だし…」

    不二咲「い、言わないでよぉ…」

    葉隠「おい…今日はちゃんと見えるぞ…」(鼻にかけた声)

    桑田「だな…」

    十神「さぁ、泳ぐぞ!」ビシッ

    大神「我不敗自信有」

    霧切「「我は負けぬぞ」…だそうよ。頑張って」

    十神「フン、俺を誰だと思ってる。超高校級の美男子だぞ?」

    霧切「その自信はどこから湧いてくるの?」

    桑田「ブーメラン刺さってんぞ」
  76. 76 : : 2016/08/10(水) 00:10:31
    次の日―

    モノクマ「オマエラ、視聴覚室に集まれー!」

    霧切「…」

    霧切(次は…どんな動機…?)

    霧切(そう簡単に…友情は崩れないわよ)


    視聴覚室―


    モノクマ「お!来たね!」

    江ノ島「で?動機って何よ」

    モノクマ「これこれ!ちょっと見てもらいたくてさ…」ポチッ

    霧切「……」
  77. 77 : : 2016/08/10(水) 00:21:04
    霧切(映像…?最初の時のような…?)

    霧切(でも、映像くらいで今更…)

    ザザ…

    …とお呼びください』

    ?『 これからあなたがた…14人?には…この街を使って、コロシアイをしてもらいます!』

    ?『 誰かを殺せば、街から出られるよ!よかったねー!』

    ?『な、何それ…』

    ?『ふざけんな!そんなこと…しねーぞ!』

    大和田「た、竹道……ッ!?」

    ?『そのとおりだ!』

    朝日奈「悠太!?え…え…?」

    ?『でもね…せざるを得ない状況になるんだよね…』

    シュー…

    ?『…なんの音だい?』

    葉隠「母ちゃん…!!」

    ?『催眠ガスですか…ずいぶんとシンプルな手ですね』

    十神「おい、今のは…!」

    ?『吸わないように…するのは…無理…』

    ?『…』

    霧切「……!」

    ?『…』ブーン…ポトッ

    腐川「カメ子オオオオオオオオ!!!!!」

    ?『何、これ…』

    桑田「花音…!!」

    ?『ダメ…眠く…な…』

    プツン

    モノクマ「さて、状況が理解出来たかな?」

    十神「……俺達の親族や大切な人たちが、コロシアイをさせられていると?」

    モノクマ「まぁ、そんなとこ」

    霧切「…それも、あなたの仕業?」

    モノクマ「我が同士によるものだとだけ言っておくよ」

    桑田「おい、花音は…花音は…どうなったんだよ!」

    不二咲「お父さんも…映ってた…」

    セレス(グラン…)

    モノクマ「知らないよ。だって今の、ほんの10分くらい前の出来事だもん」

    霧切「まさか…」

    モノクマ「そう。ほぼリアルタイム。今日のうちに誰かを殺して脱出できれば、助けに向かえるかもね…?」

    石丸「な、なん…だと…?」

    霧切(そういう…ことね…)

    霧切(友情よりも…大事な人ってパターンね…)
  78. 78 : : 2016/08/10(水) 22:53:11
    動機提示当日

    つまり

    1日目―

    霧切「……」

    十神「あいつがいなければ…今は誰が十神家を…!?」

    モノクマ「さぁ、どうやって殺す?保健室と3階と4階を開放しますから、殺しちゃってくださいな」

    大和田「ふざけんじゃあねえぞ…オレはあいつがコロシアイに負けるとも、誰かを殺すとも思ってねえ!きっとあの映像も偽物だ…!」

    石丸「そうだ!」

    モノクマ「偽物?いやいや、間違いなく今起きてることだよ?」

    大神「……健一郎生確認」

    モノクマ「あっ」

    大神「我御前従不必要!」ゴゴゴゴ…

    モノクマ「あ、やばい!」

    朝日奈「さくらちゃん、落ち着いて!」

    大神「……」

    大神「……」

    モノクマ「ふ、ふう…」

    霧切(怪しいわね…)

    モノクマ「とにかく、あっちの様子は毎日午後1時〜2時にここで生で中継するからよろしくね!まぁ、見たら見ただけ出たくなるだろうけどもね…」ヒューン

    霧切「やっと消えたわね……」

    霧切「さぁ、保健室と3階と4階を調べるわよ」

    十神「そうだな…」

    山田「あまり気乗りしませんな…何もしたくない…いや、外に出たいですが…」

    セレス「誰かを殺す宣言ですか?」

    葉隠「山田っちが犯人になるんだべ…」

    山田「いや、殺しませんぞ!」

    江ノ島「マジヤバじゃんこの状況…チョベリバ…激おこプンプン丸…」

    大神「怒?」

    朝日奈「「おこなの?」だそうだよ」

    江ノ島「知らねーよ」

    霧切「どっちよ」

    十神「とにかく、3階と4階の探索だな…」
  79. 79 : : 2016/08/12(金) 01:12:15
    ???―

    ?「さて、新たな動機を提示された超高校級たちは、コロシアイをせずにいられるのでしょうか」

    ?「この物語の結末を知る者は、誰もいない」

    ?「あはは!暇すぎて暇すぎて入学前にやってたキャラ引っ張ってきちゃった!絶望的!うぷぷぷぷ…」

    ?「さて、と…まず()りそうなのは…あー…腐川はねーな」

    ?「霧切…も、ないか」

    ?「皆やりそうじゃないですか…絶望的です…」

    ?「お姉ちゃんもやらないよな…あれ?お姉ちゃんのアレがいないことに気付かれたらバレる?やばくね?」

    ?「やばくないわ。そう!これもすべて計算のうち…」

    ?「この絶望的状況で、外に出たい欲望に負けてしまうのは誰なのでしょうか」

    ?「彼らが出たいと望む「外」が、どうなっているのかも知らずに…」
  80. 80 : : 2016/08/12(金) 16:53:34
    食堂―

    十神「さて、探索の成果を発表するとしようか」

    十神「まず、保健室だが…輸血用の血があったな」

    セレス「ベッドもあったよね!」

    桑田「なんでウィッグ取ってんだよ…」

    セレス「邪魔なんだもん!」

    霧切「もう突っ込むのやめましょう?みんな流石に飽き飽きしてるわ」

    大和田「みんなって誰だよ…」

    セレス「それでね!娯楽室もあったよね!みんなで遊べるよ!」

    山田「雑誌なんかもありましたな!」

    不二咲「なぜか何冊か処分してたよね…江ノ島さん」

    江ノ島「だって盛ってる事がバレてる以上…雑誌見せるの恥ずかしいじゃん…言っとくけど、もう雑誌はないかんね!焼却炉で燃やしたから!」

    江ノ島(手がかりは消しておかないと…)

    葉隠「貴重な娯楽が…」(鼻にかけた声)

    朝日奈「そうだよ…せっかくの雑誌なのに…」

    江ノ島「あー、そっか。ごめん」

    石丸「雑誌など…」クルン

    石丸「学園生活には不要だ」シャキ

    腐川「元気ないわね…」

    石丸「仕方ないだろう…あんなものを見せられたのだ…」

    石丸「いくらあんな父でも…心配にはなる…」

    大神「我心配外皆」

    霧切「「我も外の皆が心配だ…」だそうよ」

    十神「だが、まだあの映像がフェイクの可能性は捨てきれん。心配するだけ無駄だ」

    霧切「でも、それは無理な話ね…心配しないわけがないわ」

    霧切「私たちと同じようなコロシアイを強要されてるなんて…赤の他人だったとしても心配になるわ」

    桑田「それもそうだな…んじゃ、探索の成果の話し合いに戻ろうぜ」
  81. 81 : : 2016/08/12(金) 22:10:06
    桑田「…なんだ、誰も話さないのか?んじゃオレから…音楽室があったな」

    十神「あれは音楽室というよりホールだろう」

    桑田「そこは希望ヶ峰クオリティってことで」

    山田「化学室や物理室なんてのもありましたな…危険な薬品がうようよ!」

    江ノ島「で、その薬たち…どうしたの?」

    山田「置いてありますぞ」

    セレス「ばかぁ!それで殺人が起こったらどうするのさ!」

    葉隠「そうだべ」(鼻にかけた声)

    大和田「オイ、まさかその毒を殺人に使おうって魂胆じゃねェだろうなあァ…」

    山田「ま、まさか!たとえ親族が危険な目に遭っていても、殺人なんて…」

    大和田「だよな…すまねぇ山田」

    腐川「教室もあったけど…相変わらず馬鹿みたいに厚い鉄板が貼られてたわ…」

    朝日奈「美術室もあったよね!」

    山田「そう!そうなのです!絵師としての血が震えて燃え尽きて刻みますぞ!」

    ………。

    山田「ジョジョも読んでいないと!?」

    十神「お前は漫画のことから離れろ」

    霧切「さて、こんなものかしら…もう6時くらいだし夕飯を…」

    ピンポンパーンポーン…

    江ノ島「ねえ、この音ってさ…」

    霧切「どこかで聞いたような…」

    モノクマ「死体が発見されました!」

    モノクマ「死亡者…いや、死亡虫はカメ子です」

    モノクマ「嗚呼、助けられなかった小さな命が天へ登っていく…これと同じ傷を負って!!」

    腐川「か、カメ子…!?」バタン

    霧切「…それは、あちらのコロシアイの話?」

    モノクマ「はい!そのとおりでございます!」

    十神「待て…この短時間の間にもう、死者が出たというのか!?」

    モノクマ「さぁ、詳しい事は…」

    モノクマ「とにかく!これ以上誰かが死なないように、早いこと助けに行った方がいいよ!」

    モノクマ「あ!でもここから出るにはやらなきゃいけないことがあったね…うぷぷぷぷ」プツン

    桑田「…クッ!」

    霧切(……なんて趣味が悪いの)
  82. 82 : : 2016/08/12(金) 22:53:34
    不二咲「ね、ねぇ腐川さん大丈夫…?」

    腐川「……」

    桑田「ショックがでかすぎたか…?大丈夫か?腐川!腐川!」

    腐川「うっせーな…つーか根暗と一緒にすんじゃねえよ!」

    刹那、数mジャンプしたかと思うと、腐川は綺麗な着地を決めた。

    腐川「あー…だり…ん?なんだよ殺人鬼でも見たような顔して…」

    腐川「って!アタシ殺人鬼か!ゲラゲラゲラゲラ!!」

    霧切「…「ジェノサイダー翔」…なの?」

    腐川「はい!意外と家庭的な殺人鬼です!」

    葉隠「お、おいちょっと待ってくれ…殺人鬼?ジェノサイダー翔!?な、な、なな、なんなんなべ!!??」

    十神「おい…どういうことだ説明しろ霧切!」

    霧切「腐川さんは二重人格…表が超高校級の文学美少女腐川冬子、裏の人格が…」

    腐川「アタシ!っつーか文学美少女ッ?ゲラゲラゲラゲラ!!アタシが魅力的すぎたのかしらーん!?」

    セレス「なにこれ…」

    石丸「ほ、本当に腐川クン…なのか…?」

    腐川「あん?だから根暗と一緒にすんなっつってんだろ?」

    腐川「あ!そうそう表記上腐川だけどどっちかは口調で判断してねっ☆」

    大神「我困惑」

    朝日奈「私もだよ…」
  83. 83 : : 2016/08/13(土) 18:08:22
    腐川「そんでそんで?今これどういう状況なの?」

    霧切「これ…って?」

    腐川「ここ食堂っしょ?何してんの?」

    腐川「つーか苗木(まーくん)たちいなくね?」

    セレス「なるほどね…何から何までわからないんだ」

    霧切「記憶は共有しないらしいから…」

    腐川「ん?つーかお前誰?」

    セレス「たえこです!」

    腐川「いや、そうじゃなくてさー…お前だよお前」

    腐川が指さす先にいたのは…江ノ島だった

    江ノ島「え?江ノ島盾子だけど?」

    腐川「……あ?そんなわけねーだろ」ツカツカ…

    江ノ島「な、なんだよ…」

    腐川「江ノ島ってこんなに貧乳だったっけ?」モニュ

    江ノ島「うっせーな!盛ってんだよ!」

    山田「女子特有の胸揉みって反応に困りますな」

    桑田「見なきゃいいだろ…」

    腐川「…ってかそのソバカス…あ!わかった!い…いく…」

    山田「急な下ネタがッ!?」

    桑田「違うだろ…」

    腐川「いっくし!」

    腐川「………あれ?」

    朝日奈「おかえり」

    腐川「た、ただいま…」

    江ノ島「…」ダラダラ

    霧切「どうしたの江ノ島さん?すごく汗かいてるけど…」

    江ノ島「いや、ほら…胸触られるの、嫌だから…」

    腐川「な、なんですって…?ビッチ=ギャルじゃなかったの…?」

    江ノ島「どっちの人格でも容赦ねーな!こう見えて貞操大事にしてんだよ!」

    十神「…そんなことはどうだっていい。夕食を作るぞ」

    セレス「ぎょうざ!?ぎょうざ!?」

    十神「昨日も餃子だっただろう…だめだ」

    セレス「うっ…うぅ…」グスン

    大神「突込諦」

    朝日奈「うん…」

    霧切(……ナチュラルに流されてるけどもう死者…死虫が出ているという事は…)

    霧切(すぐに人間も…)
  84. 84 : : 2016/08/15(月) 21:41:15
    夕食(餃子も作らされた)を食べ終わったあと…

    大和田「あー…クソッ、暴走(はし)りてーな…」

    朝日奈「大和田さんって確か…超高校級のグレートな暴走族でしたよね?」

    大和田「(美人上司風になってるのは置いていて…)その通りっすよ…なんつーかこう、刺激というか、自分との…仲間との、熱い何かが足りないんすよ」

    朝日奈「わかるわ…私も泳ぐのは好きだけど、競う相手がいなくて退屈だもの」

    大和田「そういえば桑田…オメーはどうなんだ?イケメン野球選手だろ?」

    桑田「いや、オレあんまり野球好きじゃなくて…」

    朝日奈「は?何の冗談ですか?」

    桑田「だってほら、野球ってダサいじゃん?マキシマムに汗臭くね?それよりやっぱ歌手!歌!歌こそオレにぴったりだと思うわけよ」

    大和田「…少し焼きを入れなきゃなんねぇみてーだな…」

    朝日奈「えぇ…文字通り…焼いてあげないといけないわね…」

    桑田「え?何?」

    大和田「せっかくの野球選手としての才能をドブに捨てるんすか?」ガシッ

    朝日奈「勝負から逃げるなど、言語道断です」ガシッ(ムニュッ)

    桑田「あっ!胸の感触!じゃなくてちょっと待て!お前らオレをどうする気だ!やめろ!離せ!」

    山田「流行らせコラ!」

    桑田「おまっ、見てないで助けて…」

    山田「しょうがねぇなぁ…お前らやめろォ!(建前)ナイスゥ!(本音)」

    桑田「何トンチンカンなこと言ってんだよ!」

    桑田「アポオオオオオ!!!」

    霧切「桑田君がどんどん離れていくわね」

    十神「あぁ、楽しそうで何よりだ」
  85. 85 : : 2016/08/16(火) 13:05:50
    動機提示から2日目、朝―

    桑田・朝日奈・大和田「フハハハハハ!!」

    腐川「朝から3人で肩くんで何してんのよ…」

    桑田「昨日、3人でサウナで我慢比べをしたんだ!マキシマム暑いしマキシマムだせーけど…悪くなかったぜ!」

    朝日奈「うん!」

    石丸「な、異性と共にサウナ…?」クルクルクルクル

    石丸「不健全ではないか!」ビシッ

    朝日奈「そんなことないよ!ちゃんと私は水着だったよ!」

    大和田「オレは学ランのままだったから…今は洗濯してんすよ」

    江ノ島「それでシャツなわけね…」

    不二咲「サウナ対決かぁ…いいなぁ…」

    十神「あぁは言ってるがきっと3人ともへろへろになっただろう…やめておけ」

    ピンポンパンポーン…

    霧切「これは…」

    モノクマ「死体が発見されました!今回の犠牲者はグランボアシェリなんとかさんと石丸高秋さんでーす!」

    セレス「え…」

    石丸「な…」

    葉隠「ふ、2人もかぁっ!?」(鼻にかけた声)

    山田「あわわわ…」

    モノクマ「ほら、早くしないとあっち全滅しちゃうよー?うぷぷぷぷ…」

    朝日奈「…」

    大和田「…」

    桑田「…」

    腐川「どうすんのよそこの仲良し…」

    大神「誰裏切否」

    朝日奈「「誰も裏切りはしない…」うん、そうだよ…私は皆を信じる!もちろん、悠太の事も…他の皆のことも!」

    十神「まぁ、全滅はないな。あいつが死ぬなどありえん」

    霧切「とりあえず…ご飯、作りましょう?」

    大和田「最速カップラーメンでよくないすか?ちっと料理する気分じゃあねーもんで」

    山田「それに賛成ですぞ」
  86. 86 : : 2016/08/16(火) 17:56:52
    大和田「っしゃあ!完食!」

    江ノ島「アタシも」

    山田「拙者も完食でござる…」

    大神「完食」

    朝日奈「あつっ…あつっ…」ハフハフ

    石丸「伸びて……きたな……」

    不二咲「わぁ、もう伸び始めて…」

    霧切「伸びきったわね…」

    十神「……」

    桑田「大人しくオレらみたいに普通のカップ麺にしとけよ…」

    葉隠「だべ」(鼻にかけた声)

    セレス「うふふ…もうすぐ大阪王将の冷凍餃子が出来上がりますわ…」

    腐川「そうよ…最初から冷凍食品を食べればよかったのよ…」

    セレス「あげませんわよ」

    腐川「な、なんでよ…」

    セレス「これはわたくしが見つけたのです」

    腐川「調理してるのは誰よ」

    セレス「主の為に料理をするのは当然ではなくって?」

    腐川「焦がしちゃおうかしら」

    セレス「や、だめ、お願いです焦がさないで…」

    腐川「わかってるわよ…」

    霧切(二人とも…大事な人…人じゃないけれど…亡くなってて辛いでしょうに…)

    霧切(…)

    石丸「本当に…伸びきっているな!ははは…」

    霧切(石丸くんも元気ないわね…)
  87. 87 : : 2016/08/18(木) 22:35:57
    ???―

    ?「さて、あっちの方にも声かけしてあげるかな…」プルルルル…

    ?「もしもーし。元気にやってる?」

    言子『お姉ちゃん!元気にやってますよ!』

    ?「オッケオッケ。とりあえずこれからも誰か死んだら報告よろしくねーん」

    言子『わかりました!』

    大門『オレっちにも話させてくれよ!』

    ?「大くんも頑張ってねー…勇者サマっ」

    大門『もちろんだぜ!』

    ?「んじゃ、またねー。バーイ」ピッ

    ?「…はぁ、ガキのお守りも楽じゃないわ」

    ?「さて、と…こちらは…?うーん、絶望とも希望…うげっ、希望とか言っちゃった…あ!二回言ってやがる!ゲロゲロ!」

    ?「しけた顔してんな…っつーか…最近美男美女要素薄くなってきてね?」

    ?「まぁいいでしょう。これから誰が死ぬかによりますが、きっと殺人は起こります」

    ?「裁判場の掃除でも……します……」
  88. 88 : : 2016/08/19(金) 23:46:29
    霧切「さて、朝食も食べ終わったし…片付けたら何をするの?」

    十神「その前に1つ言っておきたいことがある」

    山田「なんですかな…?」

    十神「モノクマは向こうのコロシアイの様子を1時〜2時に中継すると言っていたが…それを見るのか見ないのか、はっきりしなくてはな」

    朝日奈「見るに決まってんじゃん!」

    大和田「いや、見たことで出たいって思っちまったら…それこそアウトだと思うんすよ」

    石丸「そう、だな…もしかしたら誰かが殺される瞬間を見る羽目に…」

    江ノ島「やめろって…」

    不二咲「……ボクは見るよ…お父さん、心配だし…何も出来ないけど、知りたい…」

    葉隠「同じく見るべ…」

    十神「見る人も見ない人もいることが分かったな…だが、決して1人で見るなよ。早くついたら誰かが来るまで待つ…いいな?孤独こそが心の乱れを生む」

    桑田「お、おう…わかったわ…」

    霧切(見せるからには、きっと生易しいものじゃないでしょうね…)

    大神「片付」

    朝日奈「あっ、そうだよ片付けしなきゃ!ほら!みんな立って!容器運んで!」

    セレス「おいしかったですわ」

    腐川「そうね…もう冷凍餃子ないのかしら…」

    霧切「緊張感ないわね…」
  89. 89 : : 2016/08/21(日) 00:34:00
    霧切(1時までまだ時間があるわね…)

    自由行動開始

    霧切「朝日奈さん、一緒に過ごしてもいいかしら?」

    朝日奈「もちろん、構いませんよ」

    霧切「今そっちモードなのね」

    朝日奈とランニングをして過ごした…

    朝日奈「いい汗かきましたね」

    霧切「汗だくの美少女が2人…由々しき事態ね」

    朝日奈と少し仲良くなったみたいだ

    プレゼントを渡しますか?

    霧切「はいこれ、動くこけしよ」

    朝日奈「…………………………」

    霧切「お気に召さなかったかしら」

    朝日奈「あ、ありがとう…うん…」

    霧切「…?」

    霧切(まだ時間があるわね…)

    自由行動開始

    図書室―

    霧切「腐川さん、一緒に過ごしてもいいかしら?」

    腐川「はーー?ネクラと一緒にすんじゃねーっつーの!」

    こんなジェノサイダー翔と一緒に過ごしますか?

    霧切「はい」

    腐川「わかればいいのよん」

    霧切「あなたへのはいじゃないわ」

    腐川「あん?」

    ジェノサイダー翔と萌える男子について議論した…

    ジェノサイダー翔とかなり仲良くなった!

    プレゼントを渡しますか?

    霧切「はいこれ、動くこけしよ」

    腐川「や、やだ強引なんだからん…ってー!女に渡されても萌えねー!ゲラゲラゲラゲラ!」

    腐川「…つーかもうすぐ1時じゃね?中継始まっちゃわね?」

    腐川「ゲラゲラゲラゲラ!美少女カッコ仮!行くわよ!」

    霧切(早く腐川さんに戻らないかしら…)
  90. 90 : : 2016/08/21(日) 22:05:46
    視聴覚室―

    モノクマ「…あれぇ?来たのこれだけ?」

    霧切「不満かしら?」

    江ノ島「強制参加じゃないっしょー?」

    不二咲「……」

    腐川「ゲラゲラゲラゲラ!つーか記憶共有してないのになんでアタシが知ってんだっつーの!これミスだわ!ゲラゲラゲラゲラ!」

    腐川「ま、アタシの感情が「1時に視聴覚室」って告げてたってことで許してねん♡」

    桑田「来てないのは…十神と石丸、朝日奈、大神…それと大和田か」

    山田「セレス殿もいませんが…」

    セレス「いるよぉ…」ヒョコッ

    山田「あ…完全に桑田怜恩殿の陰に隠れてましたな…」

    セレス「だってぇ…くすん…グランちゃんがぁ…グランちゃんがぁ…!ふええええん!!!」

    モノクマ「なんでそんな状況で見に来たの?せめてウィッグつけてこいっての!」

    モノクマ「まぁいいや、上映会開始ー!もしかしたら…開幕死体だったりして…うぷぷ…」

    霧切「脅しには屈しないわ」

    モノクマ「うぷぷぷぷ、その口から「くっ、殺す!」って言葉はいつ聞けるのかな?」

    腐川「ゲラゲラゲラゲラ!女騎士ってやつー?ssとか根暗大ッ嫌いなんだよねー!ゲラゲラゲラゲラ!しろーとが馬鹿なもん書いてんじゃねーよ!」

    腐川「あっ!深々とブーメラン刺さってる☆めんごめんごっ♡」

    腐川「他の作者様の事は尊敬しておりますゆえ何卒誤解の無いよう…」

    モノクマ「メタ発言は僕の特権だろー!いい加減黙れよ!処すぞ!」

    腐川「えっ、何?処す?処す?」

    モノクマ「がおーっ」

    腐川「きゃーこっわ〜いっ!」

    山田「ツッコミ不在の恐怖ですな…」
  91. 91 : : 2016/08/24(水) 01:16:13
    モノクマ「はい、ポチッとな…」

    モノクマ「じゃあまず橋からでも…!?」

    ?『…やぁ、今カメラが動いたって事は見てるってことだよね?』

    腐川「あん?こいつ…へっくし!」

    ?『聞いてると思って勝手に話させてもらうよ…ボクはね、君のことが誰よりも大好きで、大嫌いなんだ…』

    腐川「え?あれ?ここどこ?」

    霧切「しーっ」

    ?『そんなキミの企みの一つである「この」コロシアイに…協力してあげたくなってね…ってのは嘘だけどさ』

    ?『結局ボクは希望が輝くのを見たいだけなんだよ!キミは希望は予定調和だなんて言うけど…そんなことはない。絶望なんて…運命を諦めてるだけなんだよ』

    桑田「なんだ?こいつ…」

    ?『希望が予定調和なのは、こうなりたいという結果に向かって進むからなんだ!そう、希望は前に…』プツン

    モノクマ「別のとこ!別のとこ見ようね!」カチッカチッ

    花音『ほら、しっかりしてよこまる…皆と合流しなきゃ』

    こまる『う、うぅ…お兄ちゃん…』

    桑田「花音…」

    花音『今はこの場にいないお兄ちゃんじゃなくて、少しは…目の前の人間を頼りなさいよ!』

    こまる『え…?』

    モノクマ「んじゃ、このまま流しとくねー。二時には消すから。バイバーイ」

    江ノ島「殺しとか…本当は起きてないんじゃね?」

    不二咲「でも、街が大変なことになってたよぉ…?」

    霧切「……」
  92. 92 : : 2016/08/24(水) 23:57:29
    食堂―

    十神「まったく…映像なんか見てどうするというんだ、あのバカどもは…」

    大神「外心配皆」

    朝日奈「皆外が心配なんだよ!」

    十神「それは俺もだ。だが…外のことを知れば知るほど出たくなる…そうは思わんか?」

    十神「あれは「動機」だ。モノクマの親切で見れるものじゃない」

    朝日奈「わかってる…けど…」

    十神「不安か?心配するな。あそこにいたアロシャイス・ペニーワース…十神家の元執事は、無意味に人は殺さん。しかも強い…」

    朝日奈「…それ、励ましじゃなくて執事の自慢だよね?」

    十神「それは違うぞ…ハイ論破」

    朝日奈「今の何を論破したのかわからないんだけど…」

    十神「ところで大和田と石丸はどうした?」

    大神「風呂」

    朝日奈「風呂…というかサウナに行くってさ」

    十神「…いいかもしれないな。汗をかくのはいい…疲労を感じれば、熟睡できる…いや、サウナの汗は運動のそれとは…どうだったか…?」

    朝日奈「まだ1時10分かぁ…皆早く帰ってこないかなぁ…」
  93. 93 : : 2016/08/27(土) 19:01:23
    サウナ前―

    大和田「なぁ、石丸…」

    石丸「なんだね!」

    大和田「前によォ〜…桑田と朝日奈とサウナ対決したんすよ」

    石丸「知っているぞ!」ビシッ!

    大和田「そん時によ…これ、見てくれ…」

    石丸「むっ!?電子生徒手帳…こ、壊れてるじゃあ…」グルッ

    石丸「ないかぁッ!」ビシッ!

    大和田「そうなんだ…こいつ、多分熱に弱いんだろうな…」

    石丸「うむ!気をつけるよう皆に言わなくてはな!」

    大和田「あぁ…」
  94. 94 : : 2016/08/28(日) 01:43:07
    視聴覚室での映像鑑賞が終わり、霧切の部屋―

    霧切「……」

    状況は良くない。

    誰が死んだ、誰が死なない…そんな安否確認を目的として映像を見ていたのに…

    死体で遊ぶ子供

    死体に延々と爪を突き刺すモノクマ

    磔にされた死体

    バラバラの死体

    どこが耳なのか目なのかわからない死体

    生きていたのに静かに息を引き取った人

    そんな、非現実的な風景が広がる場所に…大事な人がいる

    この光景は、彼らの目に焼き付いてしまった

    霧切「まずいわ…」

    誰もが助けに行きたくなってしまう。

    そのために誰かを殺したいと思うかもしれない。

    そう思ったがために他人も疑う。

    疑い、疑われ…疑心暗鬼が続けば…

    それは起きてしまう。

    霧切「なんとか…できないかしら…」
  95. 95 : : 2016/08/29(月) 00:51:11
    動機提示から3日目、朝―

    霧切「うーん…今何時かしら…」ウトウト

    ピンポンパンポーン…

    モノクマ『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を…久々に開きまーす!』

    霧切「な、なんですって…?」

    たまらず外に走り出る。そして…

    大浴場の方が騒がしいのがわかってしまった…
  96. 96 : : 2016/08/29(月) 01:12:10
    脱衣場―

    不二咲「うっ…うぅ…」

    霧切「不二咲くん?何があったの?…一体、誰が?」

    桑田「……朝日奈だ」

    霧切「朝日奈…さんが…殺されたの?」

    大和田「クソッ!むごいことしやがるじゃあねーかよ!一体誰がやったんすかねぇ!」

    葉隠「殺人なんて…許せねえべ…」

    腐川「つーかさ、美少女ちゃん来んの遅くね?何?犯人は遅れて現場にやってくるって?」

    霧切「違うわ…ちょっと…寝過ごしたのよ…」

    腐川「あっそ!ならいーわ」

    十神「…おい、モノクマが来ないのはなんでだ?」

    大神「監視不可場所」

    ………。

    霧切(そう…いつも通訳してくれてた彼女がいないのね…なら…私がするしかないわ…)

    霧切「ここは監視カメラがないから…現れようにも現れられないんじゃないかしら」

    モノクマ『オマエラ!いつまでお風呂で乱交パーティーしてるつもり!?体育館来いよ!ファイル渡してやるからさぁ!』

    セレス「…やれやれですわ」

    山田「いやー…朝からキツイですなぁ…」
  97. 97 : : 2016/08/29(月) 19:48:26
    体育館―

    モノクマ「やっと出てきてくれたんだね!まったく…皆でお風呂なんていやらしい…」

    十神「さっさとファイルを渡せ…お前の待ち望んだ殺しが起きたんだぞ?早く調べさせろ…!」

    モノクマ「やれやれ、怖い怖い…尚更ファイルを渡すのが怖いよ…」

    モノクマはてくてくと歩くと、全員にモノクマファイルを渡した。

    モノクマ「えーと…形式に乗っ取らないとね。テロップお願いしまーす」

    捜 査 開 始

    セレス「……」

    セレス「これは何の冗談ですか?」

    霧切「…これが、モノクマファイル?」

    山田「『被害者は朝日奈葵』…それは知ってんだよダボがぁ!」

    モノクマ「仕方ないじゃん!監視カメラないんだから!詳しいことはわからないよ!」

    霧切「本当に?」

    モノクマ「そうだよ!まぁ、僕がてくてく現場に赴けば見ることは出来るけど…」

    腐川「じゃ、今んとこ犯人はわかんないってこと?かな?かな?」

    モノクマ「いや、犯人はわかってるよ。誰が入って誰が出てきたかとかそんなのは見れたからね」

    霧切「……」

    コトダマゲット!

    【モノクマファイル2】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。
  98. 98 : : 2016/08/29(月) 20:31:10
    十神「さて…調べ始める前に今ここで情報交換といこうか」

    葉隠「どういうことだべ?」

    十神「誰が死体を発見し、アナウンスが流れたんだ?」

    大神「我等」

    セレス「わたくしと大神さん…それから腐川さんですわ」

    腐川「根暗がねっ!」

    大和田「どうしてそんな3人で見つけたんだ…?仲良しだったか?オメーら…」

    セレス「大神さんに誘われたのです。『風呂』くらいは聞き取れますわ。わたくしも昨日かなりてんぱってしまって、まぁその…怖くてお風呂に入れてませんでしたから…」

    腐川「根暗は霧切も来ると思って付いてったんじゃね?つーかなんで誘われてないの美少女は」

    大神「誘然返事無恐寝」

    霧切「『誘ったが返事がなかった。おそらく寝ているのだろう』…誘われていたのね。気付かなかったわ」

    腐川「ピンポンしたの?それで起きないとかやばくない?もしかしてぇ、犯人?」

    霧切「バカ言わないで…」

    コトダマゲット!

    【大神たちの証言】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    十神「他に誰か言っておく事はあるか?」

    葉隠「ないべ」

    十神「そうか…ならあとは各自捜査開始だ。裁判で落ち合うぞ」

    霧切「……」
  99. 99 : : 2016/08/29(月) 22:47:58
    霧切「腐川さん」

    腐川「だーかーら根暗と一緒にすんなっての…で?なーに?告白?」

    霧切「そうじゃなくて…現場で、なにか変わったことは無かったかしら?」

    腐川「変わったこと?ねーよ!それよりさぁ、お風呂で根暗から変わった時になんか踏んでさ!足の裏切っちった!クソッタレが!」

    腐川「アタシのセクシーな足が傷物にされちゃったわんっ…お嫁にいけなぁい…」

    霧切「ちょっと足の裏を見せてくれないかしら」

    腐川「とかなんとか言いながら、パンツを見る気なのねっ!?」

    霧切「…怒るわよ」

    腐川「あんっ!冷たい視線っ!美少女の冷たい視線に心が熱くなっちゃう!」

    霧切「いいから」

    腐川「はいはい…よっと…どう?見える?」

    霧切「えぇ」

    霧切(確かに…なにかで切れてるわね…)

    コトダマゲット!

    【ジェノサイダー翔の足の裏】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    腐川「つーか現場行かないくていーの?美少女ちゃん見てなくね?」

    霧切「…それもそうね」
  100. 100 : : 2016/08/30(火) 23:44:26
    大浴場―

    霧切「…」

    あの元気な朝日奈が、頭から血を流して死んでいる。

    美人の意味をよくわかっていないのか、美人な上司っぽい話し方になることもあった。

    …さぁ、捜査を続けよう

    大和田「…霧切か」

    霧切「大和田くん、桑田くん…」

    桑田「よぉ…なんつーか、朝日奈は…」

    霧切「サウナ対決をした仲…だったわね」

    大和田「あぁ…男女の壁を越えた、本当のダチだった…」

    桑田「くそっ…どうして朝日奈が…!」

    霧切「嘆いていても仕方が無いわ…今は彼女の敵を討つため…というのも変ね。彼女のために捜査をするのよ」

    大和田「おぉ…」

    霧切(…朝日奈さんは頭部を何かで殴られて死亡した…ように見えるわね)

    霧切(……間違いない。傷口はひとつ)

    霧切(それと…服を着てるわね。いつもの服装…大浴場でどうしてかしら)

    霧切(……ん? 部屋の鍵も持っていないわね)

    コトダマゲット!

    【死体の状況】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。
  101. 101 : : 2016/09/03(土) 18:57:29
    霧切「一応…サウナも見てみましょうか」

    大和田「そうだな…」

    サウナ―

    霧切「…生徒手帳が落ちてるわ」

    大和田「本当っすねぇ〜…しかも…ん?何か、吹いたような跡…?」

    霧切「きっと、血が付いてしまったのよ…お風呂なんだから、洗い流せばよかったのに…血を吹いたあと、ここに置いて壊したのね…大和田くんと石丸くんが「生徒手帳は熱に弱い…!」って全員に教えてくれてたから…」

    霧切「恐らく、これは犯人の生徒手帳ね」

    コトダマゲット!

    【壊れた電子生徒手帳】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    桑田「けど、防水性があるかどうかは分からないだろ?洗おうとは思えないんじゃないか?それなら拭くしかないし、その上で跡が残ったら…」

    大和田「…いや、防水性ならあるっすよ…モノクマがオレの壊れた手帳を交換してくれた時に…」

    モノクマ『10トンの水圧にも耐えられるんだよ!まじやばくね?衝撃にも強いよ!千本ノックを受けたって、銃弾を受けたって壊れないよ!』

    モノクマ『それと、君の壊れた手帳は苗木くんと舞園さんの手帳と一緒にあそこに置いておくからね!』

    大和田「…ってよ」

    霧切「なるほどね…」

    コトダマゲット!

    【大和田の証言】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。
  102. 102 : : 2016/09/06(火) 01:17:09
    期待

    大和田は東方仗助口調なのか
  103. 103 : : 2016/09/13(火) 23:39:06
    霧切「…こんなところかしら」

    桑田「別のところに行くのか?」

    霧切「えぇ。…2人とも、見張りはお願いね」

    大和田「あぁ…」

    桑田「任せてくれ…」

    霧切(さてと…なにか証拠を探しに朝日奈さんの部屋に行こうかしら…)

    大浴場を後にし、霧切は朝日奈の部屋へと向かった。

    廊下―

    セレス「やっほー」

    霧切「(ウィッグ外してる…)…たえちゃんどうかしたの?」

    セレス「あのねあのね、娯楽室にあったモノクマちゃんのビンがね!ひとつ無くなってたの!なんで?」

    霧切「モノクマのビン…?モノクマボトルのこと?でも知らないわ」

    霧切(後で娯楽室にも行ったほうが良さそうね…)

    コトダマゲット!

    【消えたモノクマボトル】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    セレス「ねぇ…犯人、誰なのかなぁ…怖いよぉ…」

    霧切「いい?たえちゃん。まずはウィッグをかぶるの。いいわね?」

    セレス「うん…そうする…」

    霧切「…ふぅ」
  104. 104 : : 2016/09/25(日) 01:10:59
    朝日奈の部屋―

    霧切「……」

    捜査のために開放されている朝日奈の部屋。

    そこは至って普通の女の子の部屋…ではない。

    ダンベル、飲みかけのプロテイン…普通の女の子の部屋にはそぐわないものだが、彼女にとって、大事なものである。

    霧切「……どうして壁紙が剥がれているのかしら」

    壁紙が剥がれた場所に、「ドーナツ♡」という文字と、ドーナツの絵が描いてあった

    コトダマゲット!

    【ドーナツの落書き】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    次に目に入ったベッドへと向かう。

    霧切「…綺麗なベッドね」

    コトダマゲット!

    【綺麗なベッド】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    何か証拠はないかと、ベッドの下を覗き込む。すると…

    霧切「!…これは…!」ガサッ

    手紙だった。

    霧切「…「朝日奈さんへ。外に出る方法がわかりました。夜の11時に娯楽室にきてください。他の人には内緒でお願いします」…?」

    霧切「それにしても…汚い字ね…」

    コトダマゲット!

    【朝日奈の部屋に落ちてた手紙】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切「あと見ておきたいのは…シャワールームかしら」

    シャワールーム。

    苗木の死体もそこから見つかった。

    シャワールームにはいい思い出がない。だから皆シャワールームはあまり使わないのだとか。

    シャワールームのドアを開けてみる…すると

    霧切「…!これって…」

    シャワールームの床に落ちてたもの、それは…

    モノクマの小さなフィギュアと…びんの破片、それに…血溜まりだった

    コトダマゲット!

    【朝日奈のシャワールームの様子】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切「どういうこと…?朝日奈さんはここで殺された…?でも、それなら大浴場に運ぶ必要なんて…」

    霧切「……ん?このビンのかけら、よく見ると…」

    霧切「……」
  105. 105 : : 2016/09/28(水) 18:55:31
    霧切「…これは回収していきましょうか」

    霧切はちりとりや袋を探したが、朝日奈の部屋からは見つからなかった…

    霧切「汚いけれど…ゴミ箱に入れて…?」

    ゴミ箱を覗き込んでみると…そこには何も入っていなかった。

    コトダマゲット!

    【空のゴミ箱】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切はビンの破片とモノクマのフィギュアを拾い集め、ゴミ箱に入れ…

    ひとまずはトラッシュルームに向かった。
  106. 106 : : 2016/10/02(日) 17:26:20
    トラッシュルーム―

    山田「やや、霧切響子殿…どのような御用で」

    霧切「少し気になったことがあって…山田君は何をしているの?」

    山田「別に何も…いや、証拠隠滅とかじゃないですぞ!その証拠にほら!そこになんか落ちてますぞ!」

    霧切「…これは?」

    山田「ワイシャツの燃えカス…証拠隠滅を図ったのですかな…」

    コトダマゲット!

    【ワイシャツの燃えカス】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    山田「それにほら!ボールが落ちてますぞ!」

    コトダマゲット!

    【野球ボール】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切「ふぅん…ねぇ、ここに来た時はどんな様子だった?」

    山田「様子…?いや、特に何も…鍵は葉隠康比呂殿が当番だったので開けてもらって…本当、何の異常もなかったですぞ」

    コトダマゲット!

    【鍵の当番】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    コトダマゲット!

    【トラッシュルームの状態】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    霧切「そう…わかったわ。ありがとう…」

    山田「それで、あのー…霧切響子殿は犯人の目星はついてるのですか?」

    霧切「さぁ…議論してみないとなんとも言えないわ」

    山田「はうう…不安ですなぁ…」

    霧切「山田君、あなたも頑張って」ギュッ

    山田「はうっ!超高校級の美少女に手をぎゅっとされた!死ぬ!死ねる!手袋してるけど!」

    霧切「しっかり生きて。それから死になさい」

    山田「死にたくない!死にたくない!死にたくなぁい!」

    霧切「ならしっかり捜査して頂戴」

    山田「はいっ!」ビシッ
  107. 107 : : 2016/10/22(土) 00:05:47
    待ってます!
    頑張って下さい(* ̄∇ ̄*)
  108. 111 : : 2017/01/22(日) 02:22:05
    娯楽室――

    娯楽室にやってくるにあたり、霧切はあるものを持ってきていた。

    大神「何物」

    霧切「これ……? 天秤よ。ちょっと、確かめたいことがあってね」

    そう言うと霧切は、朝日奈の部屋から持ってきたモノクマボトルの欠片とフィギュアを左に、娯楽室にあるモノクマボトルそのものを右に乗せた。

    霧切「……やっぱり、重さが違うわ」

    コトダマゲット!

    【欠片の重さ】を手帳に記録しました。
    言弾(コトダマ)メニューで確認できます。

    キーン、コーン

    カーン、コーン……

    霧切「!」
  109. 112 : : 2017/04/21(金) 01:13:38
    期待してます!
  110. 113 : : 2020/07/27(月) 22:29:38
    期待…って何年放置すんねんw

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midori_remon

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超高校級の美少女と絶望少女 シリーズ

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