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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

エレン「最後の」 グリシャ「聖戦」 ② ※進撃×インディ・ジョーンズ

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  1. 1 : : 2016/06/11(土) 14:53:23
    進撃×インディ・ジョーンズ、最後の聖戦、ヴェニス編になります。


    よろしくお願いします<m(__)m>
  2. 2 : : 2016/06/11(土) 14:54:32








    アドリア海の宝石。
    西洋の都市の中でも一際美しい海上の都市。





    エレン「ヴェニスはいいなぁ・・・・・・。」
    キース「私もそう思うぞ。」




    水路の上をゴンドラが行き交うここは、地中海の海風の心地よい、風光明媚な観光都市。


    http://wadaphoto.jp/images/itagon.jpg






    水路の上に敷かれた木製の足場に降り立ったエレンとキースは、呑気なことに、すっかり観光気分に浸っていた。






    キース「ところでエレン、レオンハート博士の顔は知っているのか?」
    エレン「さあな。でも、声をかけてくるだろう。」





    果たして、後ろから女性が声をかけてきた。


    「イェーガー博士?」





    振り返るとそこには、金髪を後ろで結んだ一人の女性が立っていた。
    鼻のすっと通った美人で、エレンはひとめぼれ、といった感じで微笑んだ。





    エレン「ああ、そうだが。」
    「やっぱりね。目が父親に似ている。」

    エレン「それ以外は母親似。で、そのすべてはお前のものだ。」





    早速口説きにかかるエレン。
    エレンは精一杯微笑んだのだが、その女性は表情を崩さずに言い放った。





    「その目だけが素敵。後ろにいるのは、キース・シャーディス博士?」
    キース「その通りだ。」





    キースもまた、常に似合わず鼻を伸ばしていた。
    普段厳格な学長も、ここではただの男であった。


    金髪の女性はすっと手を差し出し、自己紹介を始めた。





    アニ「アニ・レオンハートです。よろしく。」
    キース「よろしく頼む。」





    少しにやけた表情で握手を交わすキースを、エレンは少々苦々しい様子で見つめていた。






  3. 3 : : 2016/06/11(土) 14:55:24
    ワープしてきました((((


    期待ッス!
  4. 4 : : 2016/06/11(土) 14:56:27
    ありがとうございます(∩´∀`)∩

    ところでとろさんは、インディ・ジョーンズのシリーズはご覧になられました?
  5. 5 : : 2016/06/11(土) 14:56:40







    さて、自己紹介を済ませた三人は、アニの案内で水路の脇を歩き始めた。





    アニ「グリシャさんと私は図書館で、騎士の墓所の調査をしていた。“あと一歩だ”とグリシャさんはとてもワクワクしていたけど。」
    エレン「親父がワクワクしてたって!? 信じられないな・・・・・・。」





    アニと話を交わしながら、エレンはどうにか気を引こうとして花屋の白い花をくすねると、アニに差し出した。






    エレン「よろしければこれを。」
    アニ「結構。」

    エレン「そう言わずに。」


    アニ「はぁ、好きにしたら。」
    エレン「それは良かった。」


    アニ「明日にはどうせ枯れてしまうけど。」






    冷たくあしらうアニの胸ポケットに、エレンは白い花を差し込んだ。
    猶も口説こうとするエレンに、キースが後ろから口を挟んだ。





    キース「お取込み中のところ悪いが、仕事の話をしよう。」
    アニ「このメモを見て欲しい。」





    すかさずアニは返事をして、ポケットからメモを取り出す。
    それは、グリシャがアニに宛てたメモであった。






  6. 6 : : 2016/06/11(土) 14:57:31







    アニ「グリシャさんに頼まれて、私は街の古い地図を探した。戻るとグリシャさんは姿を消して、このメモが、残されていた。」
    エレン「貸してくれ。これは、ローマ数字だな・・・・・・。」






    エレンが父親の残したメモを眺めている内に、三人は目的地に到着した。





    アニ「ここが、騎士の墓所があると思われる図書館だ。」
    エレン「!? あれが図書館か?」

    キース「元々は教会だったんだろうな。」


    アニ「流石はキース教授。ご明察の通りです。」






    三人は、元々教会であった巨大な図書館へと入っていった。



    http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/500/30/33/73/500_30337354.jpg?1377553939






  7. 7 : : 2016/06/11(土) 14:59:05
    大体・・というかクリスタルスカルかなんかの話は見ましたw面白かったですww



    改めて期待!
  8. 8 : : 2016/06/11(土) 15:03:22
    お気に入り登録ありがとうございます!(∩´∀`)∩


    第四作目ですね。
    ちなみに今執筆しているのは第三作目になりますw

    次は第一作目、
    最後に第二作目を執筆しようと思っております
  9. 9 : : 2016/06/11(土) 15:31:25







    図書館の中はひんやりとしていて、奥の空間が吹き抜けになっていた。
    一番奥の壁にはステンドグラスがあり、その両脇には獅子をあしらった四本の柱が並べられていた。




    アニ「この柱は十字軍が戦利品としてトルコから持ち帰ったもの。もうすぐ閉館時間になる。残れるように交渉してくる。」




    アニはそう言うと、司書のいるカウンターへと歩いていった。
    エレンは暫くステンドグラスを眺めていたが、ややあってキースに話しかけた。





    エレン「キース。俺はこの絵に見覚えがある。」
    キース「!! どこでだ?」

    エレン「親父の手帳だ。」





    エレンは懐から手帳を取り出し、ページをめくりだした。
    果たして、ステンドグラスと同じ絵が、手帳のページに書き込まれていた。

    と、ここで、エレンと同じくステンドグラスを眺めていたキースがあることに気が付いた。




    キース「見ろ・・・・・・・・・・・・ステンドグラスにローマ数字が書き込まれてる。」
    エレン「ああ、これが謎を解くカギになるな。」

    キース「数字に何の意味があるのだろうな?」


    エレン「それが分かるまで、手帳のことは秘密にしておいてくれ。」





    アニが戻ってくることを察し、エレンはそっと手帳を懐にしまい込んだ。
    戻ってきたアニは二人の様子が変わったことを察し、そっと訪ねてきた。




    アニ「何か分かった?」
    キース「ローマ数字だ。ⅢとⅦとⅩ・・・・・・・・・・・・グリシャのメモと一致する。」


    アニ「!!」




    キースにいわれ、ステンドグラスを見つめるアニ。
    確かにそこには、グリシャの残したメモと同じ、ⅢとⅦとⅩのローマ数字が刻まれていた。





    エレン「そうか・・・・・・・・・・・・親父はこの図書館で、文献じゃなく墓そのものを探してたのか!」






  10. 10 : : 2016/06/11(土) 15:33:34






    エレンは確信した。





    エレン「墓所はこの建物の中にある。ここは元々教会だったんだからな。見ろ・・・・・・・・・・・・Ⅲと、Ⅶだ。」


    そう言うとエレンは、ステンドグラスの両脇に立てられている支柱を順番に指さした。
    そこには、ローマ数字のⅢとⅦが、それぞれ刻まれていた。






    エレン「Ⅹはどこだ? どこにあるんだ?」



    三人は図書館を探し始めた。
    するとエレンは、螺旋階段を昇り始め、吹き抜けを見下ろすと、一階の床を指さした。






    エレン「あったぞ・・・・・・・・・・・・Ⅹだ!」



    アニとキースも床を見ると、感嘆のため息を漏らした。






    ステンドグラス正面の床の模様が、丁度“Ⅹ”の模様を成していたのである。







    エレン「×印か・・・・・・・・・・・・ここを掘れば宝が出るなんて、授業じゃ教えないんだがな。」



    興奮した様子でエレンは螺旋階段を降りると、Ⅹ印の真ん中にしゃがみ込んだ。





  11. 11 : : 2016/06/11(土) 21:47:02







    タイルとタイルの間にエレンが息をふぅっと吹き込むと、細かい埃が床の上に散らばった。
    間違いない。タイルの下は空洞になっている。




    エレン「よし、タイルを壊すぞ。」
    キース「!! 大丈夫か!?」

    エレン「大丈夫だ。」




    エレンはそう言うと、ステンドグラスの前にある、立ち入り規制のための鉄柱を一本持ち上げた。
    丁度その時、司書がカウンターでスタンプを本に押していたので、その動きに合わせるように・・・・・・・・・・・・




    ドゴォンッ!


    司書「!?」




    大きな音が図書館の中に響き、司書は思わず自分の押したスタンプを眺める。




    気のせいだろうか。
    もう一度スタンプを押してみるも、今度は音がしなかった。


    なんだ、気のせいかと司書はスタンプを押し続けた。






    ドゴォンッ!!


    司書「!?」





    再び大きな音が鳴り響き、司書はスタンプを目の前におくと、驚嘆の眼差しでそれを見つめ始めた。






  12. 12 : : 2016/06/11(土) 21:59:26







    エレン「よし、穴が開いたな。」



    穴の中に手を入れて、四角いタイルを動かすと、エレンの予想どおり空洞が拡がっていた。
    興奮した様子で、エレンは叫んだ。






    エレン「見つけたぞ!」
    アニ「流石はグリシャさんの息子、といったところだね。」

    エレン「俺は親父を超えたぞ?」



    アニ「私から下に降りる。手伝って。」






    エレンはアニの手を取り、ゆっくりとアニを空洞の下へと降ろした。






    エレン「キース、これを持っててくれ。」
    キース「気を付けろ。」





    続いてエレンが、キースにグリシャの手帳を預けると、ゆっくりと空洞の中へと降りていった。







  13. 13 : : 2016/06/11(土) 22:08:14







    アニ「この匂い・・・・・・石油?」
    エレン「石油王にでもなるか?」


    アニ「悪くないね。」






    暗い空洞の中は水路になっており、しかも水面は石油に覆われていた。
    しかも・・・・・・・・・・・・




    エレン「あれを見ろ・・・・・・ネズミだ。」
    アニ「恐らく数千匹はいる。」


    エレン「親父は一生無理だろうな。あいつはネズミが死ぬほど嫌いだ。」





    エレンはそうぼやきながら、地下に葬られている死人の骨を手に取ると、先を布で巻いて石油を染み込ませ、松明にした。
    暗かった水路が照らし出され、壁の両脇には白骨化した遺体が何体も安置されていた。


    水に体が半分浸かった状態で、エレンとアニはネズミがうようよいる水路の中を進んでいった。






  14. 14 : : 2016/06/12(日) 22:56:17






    キース「エレンの奴・・・・・・まだ戻らないのか?」





    さて、一人図書館の中に残ったキースは、床にぽっかりと空いている黒い穴を不安そうに見つめていた。
    いざという時のエレンがどれ程無茶をするのか、キースは良く知っていたからである。


    まだエレンが戻らないのかとそわそわしている、その時であった。






    ゴッ!

    キース「!?」



    後頭部に一撃を喰らい、キースはその場に倒れた。
    二人の男に引きずられていくキースをよそ目に、赤いトルコ帽を被り、スーツを着込んだ男たちが次々と穴の中へと潜っていく。





    そうとは知らないエレンとアニは、どんどんと水路の奥へと進んでいく。
    二人は大量のネズミに苦戦しながらも、漸く一番奥の空間へと辿り着いた。


    その空間の中央には、大きな直方体が鎮座していた。






    エレン「!! あれを見ろ! あったぞ・・・・・・。」
    アニ「あれが・・・・・・・・・・・・聖杯を見つけた十字軍三兄弟の、棺桶?」

    エレン「間違いない。よし、開けるぞ。」





    エレンは慎重に棺桶に近づき、周りを丹念に調べると、重い石の蓋を開けた。
    棺桶の中には、胸に大きな盾を横たえた騎士の遺体が静かに眠っていた。






  15. 15 : : 2016/06/12(日) 22:57:34






    アニ「エレン、この盾の文字。」
    エレン「ああ、エルヴィンの豪邸で見たものと同じ文字が刻まれてる。しかも欠損なしだ!」

    アニ「やっぱりあんた、グリシャさんの息子だね。おんなじようにワクワクしてる。」





    アニにそう指摘されるほど、エレンは盾に刻まれている文字に見入っていた。
    懐から紙を取り出し、盾に当てると、エレンは紙をこすりつけて、盾に刻まれた文字を写し取り始めた。




    と、ここでアニは地下水路の異変に気が付いた。




    アニ「エレン? ネズミたちが騒がしい。」
    エレン「ん?」




    ふと奥の通路を見るエレン。
    次の瞬間、通路の奥からものすごい勢いで炎が迫ってきた。




    エレン「!!」(誰かが石油に火をつけやがったな!!)


    自体を把握したエレンは、咄嗟に棺桶を水中へ逆さまにひっくり返すと、大声で怒鳴った。





    エレン「アニ! 水の中に潜れ!!」
    アニ「!!」





    迫ってくる炎から逃れるように、水の中に潜るエレンとアニ。
    水中へひっくり返した棺桶の中の空洞に、二人は顔を出した。


    棺桶の中には、炎から逃れようとするネズミが我先にと入り込んでくる。






    エレン「アニ! お前はここで少し待ってろ!!」
    アニ「はあッ!?」




    反論しようとするも、エレンはすぐに水の中に潜っていった。
    そうこうしている間にもネズミはどんどん入ってくる。

    遂にはアニの髪の毛の中にまでネズミが入り込み、アニは背筋が凍る思いを味わった。






  16. 16 : : 2016/06/12(日) 22:59:27







    漸くエレンが戻ってくると、棺桶の中はネズミだらけになっていた。






    エレン「水路を見つけた。泳いでいくぞ!」
    アニ「このネズミ地獄よりはいくらかマシだ。」




    アニの皮肉に対し、エレンは少しにやけた後、水の中に潜った。
    アニも水の中に潜り、水路を泳いでいくエレンの後を追っていった。











    ガコンッ!!



    エレンの見つけた水路は、図書館の外のマンホールへと続いていた。
    オープンカフェの足元にあるマンホールが突然音を立てて開き、客が驚くなか、エレンとアニはずぶ濡れの状態でマンホールから出てきた。





    エレン「はぁ、ヴェニスはいいなぁ。」




    地下から這い出て、風光明媚なヴェニスの都市を眺めるエレン。
    と、図書館から、地下水路に日を放った赤いトルコ帽の男たちが走って出てきた。





    アニ「!! エレン!」
    エレン「逃げるぞ!!」




    訳も分からず、水路の脇の道を走って逃げる二人。
    二人を追うトルコ帽の男たち。


    優雅な観光都市は、一転して地獄の追いかけっこの会場と化した。






  17. 17 : : 2016/06/12(日) 23:00:29






    エレン「見ろ! モーターボートだ!」



    観光用の木製のモーターボートに飛び乗り、岸につないである縄をほどいていくエレン。





    アニ「これで逃げ切れる?」
    エレン「やるしかねぇよ! 乗れ!!」




    縄をほどき、モーターボートを急発進させる。
    とそこへ、トルコ帽の男の一人が岸からモーターボートへと飛び乗ってきた。


    他の男たちは二台のモーターボートに乗ってエレンとアニを追いかけていく。







    ヴェニスの水路を、モーターボートが爆走していく。





    エレン「運転替われ!」



    エレンはそう言うと、モーターボートに飛び乗ってきた男目がけて飛びあがった。
    アニが運転するその後ろで、エレンと男が取っ組み合いになる。



    バァンッ!
    バァンッ!



    男がアニ目がけて銃を発射する。
    弾は危うくアニに当たりかけ、モーターボートの窓ガラスを撃ち抜いた。


    エレンは必死に銃を持つ手を掴み、撃たせまいとする。






    そして、エレンがマウントポジションを取ると、右手の拳で思いっきり男の頬を殴った。







  18. 18 : : 2016/06/12(日) 23:01:54






    エレン「!! アニ! 貨物船と貨物船の間は抜けるな!!」
    アニ「あそこを抜ける!? あんたどうかしてる!!」




    モーターボートは水路を抜け、貨物船が多く停まる港へと出た。
    アニはこともあろうに貨物船と貨物船の狭い間を進み始めた。





    エレン「くそッ!!」
    男「ぐあッ!!」




    男を殴り飛ばし、モーターボートから突き落とすエレン。
    急いでアニの隣に座ると、エレンは大声で怒鳴った。





    エレン「この狭い間を抜けるなんて何考えてんだ!」
    アニ「アンタが抜けろって言ったんだろ!」

    エレン「抜けるなっつったんだ!」





    エレンたちの後を追って、一台のモーターボートが狭い間に入ってくる。
    と、ここで運悪く小型船が貨物船にぶつかり、貨物船同士の間がさらに狭くなっていく。


    不気味な軋み音を上げる貨物船・・・・・・・・・・・・






    間一髪、エレンとアニのボートは狭い間を通り抜けた。
    が、後続のモーターボートは・・・・・・・・・・・・





    「うわああぁあぁッ!!」


    通過しきれずに爆発、黒い煙を上げて炎上した。







  19. 19 : : 2016/06/14(火) 02:11:20







    アニ「危なかった。」
    エレン「油断するな! もう一艘来てるぞ!」





    貨物船の間を避けて進んできたもう一艘のモーターボートがエレンたちに近づいてくる。
    トルコ帽の男の一人がマシンガンを構え、撃ってきた。






    ドガガガガガガガッ!!



    銃弾はモーターボートの後方のモーター部分に命中し、モーターが黒煙を上げ始める。
    エレンたちのモーターボートのスピードが落ちていき、トルコ帽の男たちのモーターボートが接近してきた。




    エレン「うおおおッ!!」


    男「なッ!?」
    男「ぐあッ!!」




    と、ここでエレンが敵のモーターボートに飛び乗って、二人の男と取っ組み合いになった。
    一人の男の顔面を蹴飛ばし、もう一人の男の胸ぐらをつかんで背負い投げ。


    一発顔面を殴られるも、すかさず殴り返し、もう一発胸を蹴飛ばして男を一人海へと蹴落とした。





    男「なんて男だ!」
    エレン「次はお前だッ!!」





    狭いボートの中で取っ組み合う二人。
    すると、二人を乗せたボートが貨物船の巨大なスクリューに引き寄せられ始めた。






  20. 20 : : 2016/06/14(火) 02:29:31






    アニ「エレン!」




    アニが心配そうに見つめる中、エレンはマウントポジションをとり、男の胸ぐらをつかんだ。
    どんどんとモーターボートがスクリューに引き寄せられる中、エレンは怒鳴り散らした。




    エレン「テメエ、なんで俺たちの命を狙ったんだッ!!」
    男「お前が聖杯を求めるからだッ!」


    エレン「だから俺の親父を狙ったのかッ!?」

    男「違うッ!」





    モーターボートの後方がスクリューに巻き込まれて破壊されていく。
    そんな中にあっても、エレンは男の胸ぐらを離さなかった。




    男「これ以上やると、お前は死ぬぞ!?」
    エレン「構うもんかよッ!」


    男「俺は覚悟ができている!」


    エレン「これが最後のチャンスだッ!」
    男「お前こそ最後のチャンスだッ!」





    巻き込まれていくボートの上でにらみ合う二人。



    そこへ、アニがモーターボートを近づけてきた。

    やむなくエレンは男の胸ぐらを離し、モーターボートへと飛び乗る。
    すると、男もちゃっかりモーターボートに乗り込んできた。






  21. 21 : : 2016/06/14(火) 02:30:04







    エレン「お前・・・・・・。」
    男「俺を助けるというのなら、お前の父親の居所を教えてやる。」

    エレン「この期に及んで取引かよ。仕方ねぇな・・・・・・。」





    アニの運転するモーターボートはヴェニスの水路へと入っていく。





    エレン「なぜ俺たちの命を狙ったんだ? お前は何者だ?」
    ダズ「俺の名はダズだ。聖杯の秘密は、1000年間守り通されてきた。俺たち、十字剣兄弟団によってな。」





    ダズと名乗るその老け顔の男は、胸元に彫った十字架の入れ墨を見せた。
    聖杯を発見した十字軍の三兄弟の秘密を1000年間守り通してきた秘密組織――――――――十字剣兄弟団。


    その構成員の一人がダズであった。





    やがて、モーターボートは桟橋の一つに接岸した。
    ダズは船を下りると、エレンに問いかけた。






    ダズ「お前はなぜ聖杯を追う? 神の栄光のためか? 自分の栄光のためだろう。」
    エレン「いや、俺が追っているのは・・・・・・・・・・・・親父だ。」





    きっぱりというエレンの眼光は、鋭かった。
    聖杯を追う本当の理由を知ったダズは、エレンに対する態度を少し改めた。





    ダズ「そういうことなら助けてやろう。お前の父親はオーストリア、ブルンヴァルト城に捕われている。」
    エレン「!!」





    ダズはエレンに一礼すると、桟橋を去っていった。







    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇







  22. 22 : : 2016/06/14(火) 12:22:59






    エレン「キース、傷はまだ痛むか?」
    キース「大丈夫だ。」




    頭を氷嚢で冷やしながら、キースは不機嫌そうにつぶやく。
    エレンは紙に写し取った文字を、エルヴィンのマンションの一室でキースとともに分析していた。





    キース「町の名前だな。アレクサンドレッタ・・・・・・。」
    エレン「第一次十字軍が一年間ろう城下町だ。結局町は滅んだんだがな。」

    キース「ほう。」


    エレン「今はイスケンデルンという町になっている。」





    手帳の中の一節を、エレンは思い出す。




    エレン「手帳にはこうあった・・・・・・。


    “砂漠を横切り、山を越え
    三日月の谷へ”


    その場所は・・・・・・。」



    キース「グリシャがいればな・・・・・・。」
    エレン「ああ・・・・・・。」





  23. 23 : : 2016/06/14(火) 12:23:37







    とここで、キースが思い出したかのように手帳のページを開き始めた。




    キース「そうだ! あの地図だ!」
    エレン「あの地図?」



    キース「キースは手掛かりをつなぎ合わせて、地図にしたのだ!


    まず東にオアシスのある町、
    砂漠から南の方向に川と山があり、


    その先に――――――谷がある。」





    開いたページは、グリシャが手書きで書いた地図であった。





    キース「問題は、出発点となる町の名前だ。」

    エレン「成程な、それが・・・・・・アレクサンドレッタってわけか!」
    キース「そういうことだ。」


    エレン「よし、ライナーに連絡を取る。キース、イスケンデルンでライナーと合流してくれ。」

    キース「エレン、お前はどうする?」





    エレンは立ち上がると、手帳を手に取って答えた。





    エレン「親父を助けに行く。」






  24. 24 : : 2016/06/15(水) 15:24:42








    エレンは自分の部屋を出て、アニの部屋へと入った。
    勿論、次の目的地を伝えるためである


    ところが・・・・・・・・・・・・






    エレン「アニ、入るぞ。」


    エレンが部屋に入ると、アニの部屋はひどく荒らされていた。





    エレン「!? くそ、あいつら以外にも俺たちを狙ってるやつらがいるってか!」





    エレンが愚痴交じりに呟いていると、浴室のほうからレコードの音が聞こえてきた。
    どうやら、アニ自身は入浴中に襲撃されたようだ。





    エレン「アニ、入るぞ!」
    アニ「!? いきなり入ってくるなッ!」

    エレン「痛ってッ!!」





    慌てて浴室に入ったエレンは、アニに思いっきり蹴飛ばされた。
    残念なことに、すでにバスローブを身に着けていたのであるが。







  25. 25 : : 2016/06/15(水) 15:25:33







    アニ「このスケベ親父。」
    エレン「痛てて・・・・・・そんなことより、部屋の中を見ろ。」

    アニ「!! こ、これは・・・・・・。」





    アニもまた、部屋の中を見て愕然としていた。





    アニ「いったい、何のために・・・・・・。」
    エレン「おそらくこれだろ。」

    アニ「それは・・・・・・グリシャさんの手帳。ふん、今まで黙っていたなんて、ずいぶんと甘く見られたものだね。」


    エレン「おいおい、俺はお前をここまでついてこさせたんだぞ?」


    アニ「ついてこさせた? 己惚れるのもいい加減にしな。」
    エレン「と、あぶねえな。」





    二度目の蹴りを躱し、エレンはアニに詰め寄った。





    エレン「ホントは俺のことを見直したんだろ? お前を助けてやったんだからな。」
    アニ「己惚れもここまでくると呆れるね。私もあんたを助けた。勘違い男は嫌いだ。」

    エレン「おっと。」

    アニ「また躱すのか。」



    エレン「俺たちがここに来てから災難続きだ。溺れかけ、焼かれかけ、ぶった切られかけた。
    親父が何か重要な手がかりをつかんだからだ。」

    アニ「ふん、そうやってあんたは時折鋭い。そういうときのあんたは、嫌いじゃない。」





    次の瞬間、アニは不意にエレンの唇にキスをした。




    アニ「よくもキスなんか。」
    エレン「男に近づいてくる女は嫌いだ。」




    今度はエレンからキスを仕掛ける。
    首筋にキスをすると、アニは恨めしそうにつぶやいた。




    アニ「己惚れた男は一番嫌いだね。」





    二人はそのままベットに倒れこんだ。
    外からは、ゴンドラの船頭が歌うイタリアの民謡が聞こえてくる。


    奔流のような情熱に任せ、二人は感情の赴くまま、お互いを求めあった。







    エレン「ヴェニスはいいなぁ・・・・・・。」










    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇







  26. 26 : : 2016/06/16(木) 16:42:56









    翌日、エレンとアニはキースと別れ、ブルンヴァルト城を目指し始めた。






    車でイタリア―オーストリア国境を越え、音楽祭で有名なザルツブルクを通り過ぎ、
    二人は、嵐の中に佇む幽霊城のようなブルンヴァルト城にたどり着いた。



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    エレン「やっとたどり着いたな。」
    アニ「ブルンヴァルト城の城主は古美術品のコレクターだ。何か作戦はある?」




    雨が降りしきる中、車内でやや緊張の面持ちを浮かべるアニ。
    すると、エレンはいたずらっぽい表情を浮かべ、アニの身に着けているベレー帽とベージュのコートを見つめた。





    エレン「作戦ならあるぞ。その帽子とコートを貸せよ。」












  27. 27 : : 2016/06/16(木) 16:44:36









    ドンドンッ!



    ブルンヴァルト城の木製の扉がたたかれ、執事がギイイと扉を開けると、ベレー帽にベージュのコートを纏った男がずかずかと入ってきた。





    エレン「おせぇよバカッ! お前がのろまなせいでずぶ濡れだろうが! ぶぇっくしッ!! 見ろ、風邪をひいたじゃないか!?」
    執事「あなたはどちら様で?」





    眼前で思いっきりくしゃみをしたエレンを、執事は冷淡にあしらった。
    エレンは怒った様子で執事にまくしたてた。





    エレン「どちら様だぁ!? それはお前の主人に伝えてやれ! スコットランド貴族のマクドナルド卿が訪ねてきたんだぞ!?」
    執事「はぁ。」


    エレン「もっと気の利いた挨拶はできねえのか!?」

    執事「それで、そのようなお方が一体何をしに?」




    エレン「お前はバカか!? この古城には古いタペストリーがあるだろ!? それを、俺の美人助手と一緒に見に来たってんだよ!」






    そういうとエレンは、テンガロンハットを被ったアニの腕をつかんで引き寄せた。
    ひきつった笑顔を浮かべるアニ。

    と、ここで、執事の堪忍袋の緒が切れた。




    執事「ええ、ありますとも! 古いタペストリーなら山の様にね!!

    あなたがスコットランド貴族!?
    あなたが貴族なら、私はミッキーマウスだッ!」




    エレン「おいおい、失礼な奴だな・・・・・・・・・・・・おらぁッ!!」
    執事「へぶッ!!」





    不意にエレンは執事の顔面に裏拳を食らわせた。
    そのまま執事を物置に閉じ込め、エレンはベレー帽とコートを脱いだ。





    アニ「呆れたね。」
    エレン「それは俺へのセリフか?」

    アニ「あんたもだけど、その執事にもだよ。」


    エレン「ふん、執事がマヌケなおかげで思ったよりうまくいったな。」






    エレンはくすっと笑うと、アニからテンガロンハットを受け取った。







  28. 28 : : 2016/06/16(木) 16:54:49








    城の中を進んでいき、吹き抜けの中をそっと見下ろすエレンとアニ。
    そこには、見慣れたあの鉤十字の紋章の入った垂れ幕と、たくさんの軍人たちの姿が見えた。











    エレン「・・・・・・・・・・・・ナチスだ。クソ・・・・・・。」





    思わずエレンは毒づく。
    それもそのはず、エレンはナチスと少なからず因縁があった。




    オカルト趣味のあるヒトラーは、考古学的に価値のある遺物でさえ、自らの力にしようと目論んでいた。


    ちょうど一年前、エレンはモーセの十戒が納められている聖柩(アーク)を巡ってナチスとやりあったばかり。
    今回の聖杯捜索も簡単に考えていたわけではなかったが、ナチスが絡んでくるとなるとより一層困難なのは確実だった。






    再び廊下を歩きだすエレン。




    エレン「!! ここだ。この部屋に親父は監禁されてる。」
    アニ「!? どうしてそう思う?」

    エレン「隠しマイクだ。」





    エレンが指さしたほうを見て、アニははっとした。
    部屋の扉の上には確かに隠しマイクと思しきコードが張り巡らされていた。


    エレンはグリシャが監禁されていると思われる部屋を素通りし、隣の部屋へと入った。






  29. 29 : : 2016/06/17(金) 08:37:30







    アニ「どうして隣の部屋に?」
    エレン「窓から親父の部屋に入る。お前はここで待ってろ。」




    エレンはそういうと、腰にぶら下げている鞭―――――ライオンのゲージの中に落ちて以来、持ち歩くようになった道具の一つを取り出すと、窓を開けて雨の降りしきる中に鞭を打った。






    パシンッ!!
    ヒュルヒュル・・・・・・



    鞭は外の電線に絡まり、エレンは鞭につかまって窓の外へと飛び出した。
    反対側の壁にいったんつかまり、勢いよく壁を蹴って・・・・・・・・・・・・





    ガシャアンッ!!


    エレンは隣の部屋の窓を勢いよく突き破って床に転げ落ちた。






    エレン「いてて・・・・・・強引すぎたか。」



    ゆっくりと立ち上がるエレン。
    とそこへ・・・・・・・・・・・・





    ガシャアンッ!!


    エレン「いってッ!!」






    後頭部を花瓶で思いっきり殴られ、エレンはしりもちをついた。
    割れた花瓶を手に持ち、様子をうかがっているのは・・・・・・・・・・・・






    グリシャ「・・・・・・・・・・・・ジュニアか?」
    エレン「って~な! ジュニアって言うなッ!」






  30. 30 : : 2016/06/17(金) 08:38:13






    エレンは不機嫌そうに立ち上がり、グリシャに背を向けて鞭を回収し始める。
    すると、グリシャはつぶやき始めた。




    グリシャ「ああ、私はなんてことを。」
    エレン「おかげでこぶができたぞ。」

    グリシャ「取り返しのつかないことをした。」


    エレン「お、大げさだな・・・・・・治るから大丈夫だ。」





    エレンが振り返ると、グリシャは安心したような笑みを浮かべていた。





    グリシャ「それはよかった。」
    エレン「気にするなよ。」

    グリシャ「これを見ろ。」


    エレン「はっ!?」





    グリシャは手に持っていた割れた花瓶の割れた部分を指さした。




    グリシャ「この花瓶、14世紀の明朝のものかと思っていたが偽物だった。ほら、この割れ方。偽物の証拠だ。」

    エレン「・・・・・・。」






  31. 31 : : 2016/06/17(金) 08:39:12






    ほっとした様子で花瓶を投げ捨てるグリシャ。





    グリシャ「ああ、花瓶で頭を殴ってしまってすまなかった。奴らが来たかと思ったんだ。」
    エレン「奴らなら前の扉からやってくんだろ普通。」

    グリシャ「それも道理だな。」






    相変わらずの学者肌で、エレンは少しうんざりしていた。
    家出した頃と、グリシャは全く変わっていなかった。

    が、エレンも学者になり、尊敬しない部分がないわけでもなかった。





    エレン「親父・・・・・・・・・・・・ヴェニスに行ってきたぞ。」
    グリシャ「!! 本当か!?」

    エレン「ああ! あの図書館だ!」


    グリシャ「図書館! それで、墓はあったのか!?」
    エレン「しっかりと見てきたぞ! 盾に文字が刻まれてた!」

    グリシャ「それで・・・・・・その盾にはなんと?」


    エレン「アレクサンドレッタだ!」
    グリシャ「アレクサンドレッタかッ!!」





    グリシャはまるで子供の用に両手のこぶしを握り締めて喜んだ。
    アニの言う、ここまでワクワクする父親を、この時エレンは初めて見たのである。




    グリシャ「第一次十字軍が遠征した都市の名だ! 私も立ち会いたかった!」
    エレン「ネズミだらけだぞ?」

    グリシャ「ね、ネズミ!?」





    ネズミが死ぬほど嫌いなグリシャはシュンとなった。
    が、すぐに気を取り直し、満面の笑みを浮かべて、





    グリシャ「お前に手帳を託して正解だった。奴らに手帳を渡さないようにした甲斐があったよ。」
    エレン「!!」





    その言葉にぎくりとするエレン。





    エレン「ともかく、ここから逃げるぞ。」
    グリシャ「う、うむ。」




    鞄の取っ手に傘を横にさして荷物を手に取るグリシャ。
    ちょうど、その時であった・・・・・・・・・・・・






    バタンッ!!


    エレンの侵入に気が付いたナチスの将校が数人、手にライフル銃を構えて部屋に入ってきた。






  32. 32 : : 2016/06/17(金) 08:39:59






    将校「イェーガー博士?」


    エレン「何だよ?」
    グリシャ「何だ?」





    父子そろって手を挙げて返事をする。
    将校はエレンに銃を向けて脅しをかけてきた。






    将校「手帳を渡してもらおうか?」



    エレン「手帳って?」
    グリシャ「手帳って?」






    父子そろってとぼけるので、少しいらだつナチス将校。






    将校「聖杯についての情報が書かれた手帳だ。」


    グリシャ「私のせがれが手帳を? ははは、バカバカしい。わざわざ敵地に手帳を持ってくる愚か者だと?」


    エレン「あはは・・・・・・。」
    グリシャ「え? お前まさか・・・・・・。」


    エレン「・・・・・・。」






    グリシャ「なんてことをしてくれたんだ!」
    エレン「俺は親父を助けに来たんだぞ!?」

    グリシャ「ジュニア! お前は自分のしでかしたことが・・・・・・・・・――――エレン「だからッ!!」





    と、エレンは一瞬のスキをついて将校からライフル銃をひったくるとさんざんに撃ちまくった。





    将校「ぐおッ!?」
    将校「うあッ!?」

    グリシャ「なッ!?」



    エレン「ジュニアって呼ぶんじゃねえよ・・・・・・。」





    何度も危険な目にあっているエレンにとっては日常茶飯事であったが、部屋にこもって研究するタイプのグリシャにとっては信じがたい出来事に唖然とした。






    グリシャ「何ということを・・・・・・お前は正気なのか?」
    エレン「いいから逃げるぞ。」





    ちょっと信じられないといった顔をしているグリシャを、エレンは引っ張っていった。






  33. 33 : : 2016/06/17(金) 11:49:33







    エレン「よし、アニと一緒にここから逃げるぞ!」
    グリシャ「何だって!?」





    部屋から出たエレンはアニを待たせてある隣の部屋の扉を乱雑に開けた。





    ベルトルト「おっと、動くなよ・・・・・・イェーガー博士。」



    そこにいたのは、ナチスの将校であるベルトルトに銃をこめかみに突き付けられたアニであった。





    アニ「すまない、エレン。」
    グリシャ「騙されるな。彼女もナチだ。」

    エレン「何だって!?」



    アニ「私のことはほっといていい。」
    ベルトルト「武器をよこせ! さもないと撃つぞ!!」


    エレン「わ、分かった!!」





    エレンは銃をテーブルに置き、ベルトルトのそばへと滑らせた。
    ベルトルトは銃を取ると、アニをエレンへと突き飛ばした。






  34. 34 : : 2016/06/17(金) 11:50:32






    アニ「エレン、あんたってやつは・・・・・・。」
    エレン「気にしなくていい。」





    さて、銃を手放したエレンは大ピンチ。
    しかも・・・・・・・・・・・・








    アニ「・・・・・・・・・・・・あんたはもっと父親の言うことを聞くことだ。」
    エレン「えっ?」





    アニに手帳をすられてしまい、挙句にアニはベルトルトの元へと戻っていった。








    ベルトルト「つくづくマヌケな男だね、イェーガー博士。」
    アニ「疲れたよ、まったく。」

    エレン「・・・・・・・・・・・・まじかよ。」








    こうしてエレンはアニに裏切られ、父子そろってナチスに捕らえられてしまったのだった。







  35. 35 : : 2016/06/17(金) 11:55:02
    以上で第二話が終了になります。
    次回もまたよろしくお願いいたします<m(__)m>

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進撃×インディ・ジョーンズ ~最後の聖戦~ シリーズ

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