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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

LINKS〜始まりの赤い林檎〜

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  1. 1 : : 2014/06/02(月) 08:11:16
    みなさんこんにちは!!

    大変長らくお待たせしてしまいましたが、やっと俺たちの合作SSが完成しました!!

    今回は

    あらすじ:進撃女性人全員好き
    日常・ギャグ:もじゃお、キース教官
    描写:あるぱか・もふこ
    世界観:進撃のLOVE速報
    作画:LOL
    バトル、総合執筆:いろはす

    というパート分業でお送り致します。


    最後には作者側からそれぞれコメントなども書かせていただこうかと思っているので、もしよければ最後までお付き合いください。


    では!物語のはじまりです!
  2. 12 : : 2014/06/02(月) 22:06:00
    沢山の期待ありがとうございます!!
    では少しずつ投下させていただきます!
  3. 14 : : 2014/06/02(月) 22:10:13
    それは10年前のお話……



    ある時、世界を滅ぼそうとする恐ろしい魔王が現れました。



    魔王は人間が大嫌いでした。



    そこで、魔王は全ての人間を消してしまおうと思いました。



    人間がいなくなればこの醜い世界もなくなると考えたからです。



    魔王は人間への攻撃を始めました。



    魔王はとても強く、人々には立ち向かう術がありませんでした。



    魔王の力によって世界は暗闇につつまれ、人々の心にも暗い影を落としていました。



    たくさん、たくさん人が殺されました。



    そんな時です。



    7人の勇者が立ち上がりました。



    いかなる生命をも生み出しその力とすると言われた『召喚師』



    その剣に断てぬ物はないと言われた『剣聖』



    その手を持ってして癒せぬ物はなく、払えぬ穢れはないと言われた『聖職者』



    その者はこの世の全てを知り、その魔法たるやまさに無限と言われた『大賢者』



    その者に操れぬ金属はなく、その者に生み出せぬ物はないと言われた『錬金術師』



    その拳は山をも砕き、川の流れを一糸も乱さぬと言われた『武闘家』



    その目ははるか遠くを見据え、放つ弓は針の穴を通すが如く、いかなる物も見通す天眼を持つと言われた『弓師』



    彼らはそれぞれが大きな力を持っていました。



    しかし、それでも魔王には及びません。



    彼らは心をひとつにし、力を合わせることにしました。



    そして互いの力を何倍にも高め合い、遂には魔王を打ち倒すことに成功したのです。



    世界中を覆っていた魔王の力は破られ、空には太陽が輝きました。



    その輝きは世界の人々の心にも希望を届け、沢山の国々に活気がもどりました。



    全てが元通りの世界



    しかし元通りにならない物がありました。



    魔王によって殺されてしまった人々は帰ってきません。



    魔王はこの世界に悲しみと言う呪いを残したのです。



    そして、もう一つ。



    魔王を打ち倒したはずの勇者たち。



    彼らは遂に帰ってくる事はありませんでした。



    あらゆる人々が彼らを探しました。



    しかし、誰も彼らを見つけることは出来ませんでした。



    彼らはどこへ消えてしまったのか。



    それを知る者は誰も居ませんでした。
  4. 16 : : 2014/06/02(月) 23:00:54












    そして、10年後──










    「いってきまーす。」





    少女が家の奥に向かって声をかけると、足音と共に、慌てた声が返ってくる。





    「ミカサ!待ちなさい、忘れ物だよ。」





    そう言いながら彼女の母親であるカルラが包みを差し出した。





    ミカサ「あ、ごめん。ありがとう、お母さん。」






    ミカサと呼ばれた少女は差し出された包みを受け取りながら言う。




    すると、カルラが手を伸ばしてミカサの頭を撫でた。





    カルラ「気をつけて行ってくるんだよ」




    ミカサ「ええ、行ってきます。」





    ミカサはにっこり笑うと、マリア村はずれにある森に向けて歩き出した。



    ミカサ「~♪」



    ミカサは鼻歌まじりに歩いていく。



    向かう先は森の奥にある大きな林檎の木だ。



    ミカサ「この辺に………あったあった!」



    ミカサ「………ん?」



    いつもの通り林檎の木の元へ辿り着いたミカサだったが、すぐにある異変に気が付いた。



    ……人がいる。



    「うぅ……」



    身長から察するに10歳前後、その体躯とは明らかに不釣り合いな刀剣を背にさした少年が、木の根元に倒れていた。



    見るからに体調が悪そうでぐったりとしており、心配になったミカサはあわてて駆け寄った。



    ミカサ「どうしたの?」




    (挿絵)
    https://www.dropbox.com/s/kd69ea8gfjklbf2/%E5%86%99%E7%9C%9F%202014-08-06%2013%2027%2022.jpg
  5. 18 : : 2014/06/02(月) 23:02:59
    声を掛け、軽く揺さぶると、男の子は薄く目を開け、弱々しく言った。



    「だ、れ……?」



    ミカサ「私はミカサ。すぐそこの村に住んでるの。あなたは?」



    「俺はエレン。でも……」



    エレンがそう言い掛けたとき、ぐぅぅぅっという音がする。



    ミカサ「ふふっ、お腹が空いてるのね」



    ミカサは優しく笑い、エレンの頭をなでた。



    エレン「ああ……」



    エレンは恥ずかしそうに俯く。



    そんなエレンの様子を見て、ミカサはおもむろに立ち上がり、放り出してあったバスケットを拾いに行く。



    エレン「……?」



    ミカサ「ちょっと待ってね……よいしょっと」



    持ってきたバスケットを下ろして開けると、その中から包みを1つ取り出してエレンに差し出した。



    ミカサ「エレンくん」



    エレン「ん……?」



    エレン「おおお!!」



    俯いていたエレンは、包みを見るなり目を輝かせる。



    ミカサ「はい、お弁当。お口に合うといいんだけど……」



    エレン「貰っていいのか!?」



    エレンは嬉しそうに包みを受け取った。



    ミカサ「ええ、もちろん」



    ミカサはにっこりと微笑んだ。



    エレンは歓声を上げて包みを開けようとしたが、ふと手を止めて顔を曇らせた。



    エレン「でも……ミカサちゃんのお弁当無くなるんじゃ……」



    ミカサはしばらくきょとんとしていたが、くすりと笑いエレンの顔を指差す。



    ミカサ「いいのいいの、私はついさっき朝食を食べたばかりだから。あと、涎垂れてるわよ」



    するとエレンは口元をごしごしと拭いつつ、再び顔に歓喜の色を浮かべる。



    エレン「本当か!?ありがとう!」



    言うが早いかエレンは包みを開け、弁当をがつがつと食べ始め、ミカサも微笑みながらそれを見守る……が……
  6. 19 : : 2014/06/02(月) 23:04:51
    ミカサ「ふふ………ってええ!?」



    ミカサは目の前の光景に目を見張った。



    エレン「ごちそうさまー!美味しかったよ!」



    そう笑顔で言うエレンの手の中には、ものの30秒で平らげられた空の弁当箱があった。



    ミカサ「早すぎない!?」



    ミカサは思わず驚きの声をあげるが、エレンはなんと言うことはないという様子で満足げに笑う。



    エレン「そうか?」



    エレン「あ、そうだ!」



    ミカサがまだ何も言えないうちに、エレンが口を開く。



    ミカサ「?」



    エレン「せっかくお弁当を貰ったんだし……お礼をしないとな!」



    エレンはにこにこと笑いながらミカサに弁当箱の包みを差し出す。



    ミカサ「え?」



    ミカサは呆気にとられ、エレンのなすがままに包みを受け取った。



    エレン「お礼をさせてくれよ!」



    そう言いながら、エレンは服に付いた砂を払い落とし、ぴょんと立ち上がる。



    お礼を断ろうと思い、ミカサも立ち上がった。



    ミカサ「別にそんなこと」



    エレン「でも!」



    ミカサ「これは私が好きでやったわけだし」



    エレン「いや、でも死ぬところを助けてもらったんだから!」



    2人はお互い譲れないと押し問答を続けていたが、ついにエレンの熱意にミカサが折れ、渋々籠を差し出す。



    ミカサ「もう………わかった。じゃあそこの木の林檎を私が取る……ので、下で受け取ってこの籠に入れて欲しい」



    エレン「おう!」

  7. 20 : : 2014/06/02(月) 23:06:49
    エレンは籠を受け取ると、素早く駆けていき、その間ミカサは木を登っていった。



    ミカサ「んしょ……」



    ミカサは下を見てエレンの準備が出来ていることを確認すると、林檎を取り、手渡して行く。



    ミカサ「はい」



    エレン「ん」



    ミカサ「はい」



    エレン「ん」



    そうしていくつか取ったあと、ミカサは上を見上げ、手を伸ばして林檎を取ろうとする。



    ミカサ「あとは上の林檎………」



    ミカサ「んー……んー……!」



    しかし、林檎があまりに高いところにあるため手が届かない。



    その様子をエレンが訝しげに見ていた。



    エレン「どしたんだ?」



    手が届かないことを悟られたくなかったミカサは慌てて取り繕ろうとするが、そんなを余所にエレンはさらに続ける。



    ミカサ「い、いえ……何もっ……」



    エレン「トイレ?」



    エレンの突拍子もない一言に、ミカサは思わず木から落ちそうになったが、なんとか持ちこたえる。



    ミカサ「ちっ、違う……本当に、何もないから……」



    体勢を整えつつ、なんとか誤魔化そうとするミカサにエレンは納得がいかない様子で、口を尖らせた。



    エレン「ふーん、変なの」



    ミカサ「ふぅ………よし」



    ミカサは気合いを入れ直し、再び林檎に手を伸ばす。



    ミカサ「よっ……」



    指先が林檎をかすめたことで、木の枝が揺れ、僅かながら手応えを感じる。



    ミカサ(届きそう……)



    林檎へとさらに体を伸ばす。



    ミカサ(あと……ちょっと……)



    ミカサ「ふ……っ……!」



    限界まで体を伸ばしたが、どうしても届かない。



    ミカサ「はぁ……」



    がっくりと肩を落とし、溜め息をつく。



    するとエレンが再び言った。



    エレン「なぁ、本当にどうしたんだ?」



    ミカサ「うっ……」



    ミカサはこれ以上誤魔化すのは無理だと悟り、観念したとばかりに本当の事を話すのだった。



    エレン「なるほど、上の方の林檎に手が届かないのか……」



    エレンは木を見上げつつ言った。



    ミカサ「ええ……」



    ミカサが俯きながらいうと、エレンはそんなミカサの様子を不思議そうに眺めた。



    エレン「どしたんだ?顔赤いぞ」



    ミカサの顔を下から覗き込みながら尋ねる。



    するとミカサは、自分で採れなかったことを知られるのが恥ずかしかったのか、ますます顔を赤くしてふいっと顔を背けた。



    ミカサ「い、いやっ何も……」

  8. 21 : : 2014/06/02(月) 23:09:43
    エレン「ふーん……まあ、とりあえず俺に任せてくれよ」



    ミカサ「え?」



    得意気に言うエレンを、今度はミカサが不思議そうに見る。



    エレン「まあまあ任せろって」



    エレンは無邪気な笑顔を浮かべ、胸をトンと叩く。



    ミカサ「いや、エレンくん、私より小さいじゃ……」



    エレン「まあ見てろって」



    ミカサの制止も聞かず、エレンが木に手を当てる。



    エレン「このくらいなら術式なしでも……」



    エレン「木の精霊……林檎を取ってくれ!召喚《コール》!!」



    その時、木からぶわっと猪を思わせる様な木でできた生き物が現れた。



    ミカサ「え…?」



    ミカサが何が起こったのか分からず混乱している様子を見て、エレンは得意気に笑った。



    エレン「じゃあ、よろしく!」



    その掛け声を合図に、猪の様な姿をした獣が木を駆け上がる。



    木の上部まで辿り着いたとき、獣は一度枝に向かってどんっと体当たりをした。



    近くの林檎が3つ程、エレン達の元へ落ちてくる。



    それだけすると獣は、光の粒となって消えてしまった。



    エレン「あちゃー、もう消えたかぁ……3個しか採れなかったな」



    エレンは落ちてきた林檎を拾い集めながら呟く。



    エレン「もっと修行しないとな!」



    エレンが嬉しそうに笑いながらミカサに言った。





    (挿絵)
    https://www.dropbox.com/s/xj0w1wv9ma4odu1/%E5%86%99%E7%9C%9F%202014-06-02%2022%2028%2038.jpg
  9. 29 : : 2014/06/03(火) 22:17:01
    しかしミカサは固い表情のまま真っ直ぐ前をみつめていて返事をしない。



    ミカサはやっと頭の中を整理できたのか、ゆっくりとエレンに向き直ると、ようやく口を開く。



    ミカサ「ねぇ」



    その声は今までとは別人のように冷たく、険しい表情をしていた。



    エレン「ん?」



    エレンはミカサの異変に気付かぬ様子で、林檎を籠に入れながら答える。



    ミカサ「エレンくん……あなた、召喚士なの?」



    ミカサはエレンに嫌悪の眼差しを向けた。



    流石のエレンもその視線には気づき、ミカサのあまりに剣呑な雰囲気に押され2、3歩後ろに下がる。



    エレン「そ、そうだけど……どうかしたのか?」



    ミカサ「悪いけど、私、召喚士嫌いなの」



    エレン「………え?」



    突然の言葉に、驚きを隠せない様子のエレンに容赦なくミカサは続けた。



    ミカサ「林檎、取ってくれてありがとう」



    ミカサ「でも、召喚士だなんて聞いてなかった」



    まるで最早未練は無いと言わんばかりに急いでその場から立ち去ろうと背を向けるミカサにエレンは戸惑いを隠せずにいた。



    エレン「………え、ちょっと待ってくれよ!」



    さっきまで会話を楽しんでいたというのに、いきなり冷たくされたのだから当然といえば当然の反応だろう。



    せめて訳だけでも聞こうと、ミカサを呼び止めた。



    ミカサ「何?もう恩返しは終わったでしょう?」



    ミカサは顔半分振り向きつつ、低い声で言った。



    エレン「ぐっ………な、なんで召喚士が嫌いかぐらい教えてくれたっていいだろ!」



    その突き放すような声色に怯みながらも、エレンは必死に引き留めようと試みる。



    するとミカサは押し黙る。



    ミカサ「……」



    エレン「そんな……いきなり嫌いとか言われても………」



    エレンが困ったような、悲しいような顔をして言うと、それっきり何も言わず俯いてしまった。



    そんなエレンの様子を見てか、ミカサはエレンに向き直り、ゆっくりと近づく。



    ミカサ「そう……じゃあ教えてあげる。召喚師の醜さを」



    そのミカサの重く、静かな言葉を聞いたエレンはまるで背中に冷や水をかけられた様な気分だった。
  10. 30 : : 2014/06/03(火) 22:23:42
    ◇ ◇ ◇



    2人は林檎の木の根元に並んで座る。



    そして一息つくと、ミカサは召喚士を嫌いになった経緯を話し出した。



    ミカサ「今私が住んでるマリア村に、最近召喚士の山賊ども押しかけてきてる」



    ミカサ「召喚獣を出して住人を脅しては金を奪って行くの」



    ミカサ「抵抗なんてことした人は……」



    ミカサ「うっ……」



    ミカサがうめき声をあげ、その後の言葉が紡がれる事はなかった。



    ミカサの脳裏には仲間が山賊に向かって抵抗し、悲惨な末路を辿った仲間の顔や、その姿が浮かんでいたのだ。



    エレン「……ミカサちゃん?」



    ミカサの体が小刻みに震える。



    エレンがミカサに手を伸ばしたところでミカサははっと我に返り、エレンの手を軽く払いのける。



    ミカサ「何でもない。大丈夫」



    ミカサは荒くなった呼吸を整え、再び話し出した。



    ミカサ「……抵抗なんてした人は、全員殺される」



    エレン「そんな……」



    エレンは信じられないといった顔でミカサを見つめる。



    それを横目で見たミカサは、畳みかけるように言った。



    ミカサ「分かったでしょう?私達にとって召喚師は敵。どんな理由があっても好きにはなれないし、なってはいけないの」



    エレンは口をパクパクとさせ何かを言おうとするが、何も言葉が見つからず顔を伏せ押し黙ってしまう。



    これならミカサや村の人々が召喚士を嫌っても無理はないと思ってしまった。



    それほどに悲惨な現状がそこにはあった。



    悔しかった。



    そんな奴らと一緒にされることが。



    自分の力はそんな為にあるのでは無いと分かって欲しかった。



    どれだけ歯を食いしばろうとも、その口惜しさは消える事はない。



    エレンは静かに呟いた。



    エレン「それが召喚師を嫌う理由なのか?」



    ミカサ「ええ」



    それに対しミカサは興味のなさそうな声で答える。



    エレン「そうか……」



    エレン「じゃあ、もし……」



    エレンが顔を上げる。



    するとミカサと目があう。



    エレン「もし俺がそいつらを倒したら召喚士を好きになってくれるか?」



    ミカサの目を真っ直ぐ見ながら言う。



    ミカサ「……は?」



    ミカサは訳が分からないといった様子で眉間に皺を寄せた。



    エレン「俺の召喚獣でやつらを倒したら……」



    ミカサ「悪いけど、さっきみたいな召喚獣とは比べものにならない」



    エレンが言い終えるのを待たず、ミカサがきっぱりと言い放ち、さらに続ける。



    ミカサ「あなたの召喚獣とは比べものにらないほど強大で、恐ろしいやつなの。あなたでは勝てない」



    そう断言するミカサに、エレンもむきになって反論した。



    エレン「そんなのやってみないと分からないだろ!」



    ミカサ「……」



    ミカサは尚も食い下がるエレンをじっと見つめた。



    確かにやってみないも分からない。それはエレンの言うとおりだ。



    しかし、いくら召喚士とはいえまだ子供のエレンがあの山賊共に勝てるわけがない……



    そこでミカサは閃いた。 



    ミカサ「本当に山賊どもを倒してくれるの?」



    エレン「おう、絶対だ!」



    改めてエレンに尋ねると、エレンは手をぎゅっと握りしめ、ミカサに向かって大きく頷いた。



    ミカサ「ふぅん……」



    ミカサは信用ならないという目でエレンを見ながら考える。



    ミカサ(所詮この子も、あいつらと同じ。)



    ミカサ(召喚士なんて、ひどい奴しかいないに決まってる。)



    ミカサ(なら・・・私もこいつを利用してやる・・・)



    ミカサ「そろそろお昼を過ぎる……行きましょう」



    エレン「おう!」



    2人は立ち上がり、ミカサの家に向かって歩き出した。

  11. 34 : : 2014/06/05(木) 22:28:35
    早足で歩くミカサの後をエレンが小走り混じりに追いかける。



    2人の間に会話は無く、痺れを切らしたのかエレンが口を開く。



    エレン「……なぁ」



    ミカサに声を掛けるが、彼女はそのまま歩き続ける。



    エレン「なぁってば!」



    エレンが語気を強めると、ミカサは渋々といった様子で返事をした。



    ミカサ「……なに」



    エレン「その山賊の召喚獣ってどんな感じなんだ?」



    ミカサ「……あなたのとは比べものにならない」



    興味津々といった感じで尋ねるエレンにミカサは素っ気なく答える。



    流石のエレンも少し苛立ちを覚えたのか眉を寄せる。



    エレン「そ、それはさっき聞いたって!だからこう……何か特徴とかないのか?」



    ミカサ「かなり巨大な……」



    ミカサは少し考え込み、思い出すように言った。



    ミカサ「そう……10mくらいはあった……と思う。」



    エレン「10m!?すげぇな!」



    エレンは予想を遥かに超える回答に目を見張る。



    それを見たミカサは少し怪訝そうな顔をする。



    ミカサ「………それが村を暴れ回るの」



    そんなミカサの様子も意に介さず、エレンは屈託のない笑顔を浮かべる。



    エレン「絶対倒してやるから、大船に乗ったつもりでいろよ!」



    ミカサ「………そう」



    ミカサは強気なエレンを横目に、再び眉間に皺を寄せる。



    ミカサ(その自信は一体どこから出てくるのよ、子供のくせに)

  12. 35 : : 2014/06/05(木) 22:46:27

    ◇ ◇ ◇



    ミカサ「ただいま」



    ミカサが家のドアを開けて中に入る。



    エレンはミカサの陰に隠れながら家の中をこっそり覗いていた。



    カルラ「あら!おかえりなさいミカサ」



    グリシャ「おかえり」



    ミカサの声を聞いて、グリシャとカルラは揃って顔を上げる。



    すると、グリシャとエレンの目が合った。



    エレン「あ!お、おじゃまします」



    エレンは慌ててミカサの陰から飛び出して、顔色を伺う様にお辞儀をする。



    グリシャ「おや?……君は?」



    カルラ「見たこと無い顔だねぇ」



    不思議そうな顔をする2人の様子を見て、ミカサは両親にエレンの紹介をした。



    ミカサ「さっき知り合ったの。私が取れなかったリンゴを取ってくれて...…」



    ミカサはさらに、エレンが召喚士であることも2人に説明する。



    ミカサ「名前は……」



    エレン「エレンって言います!」



    グリシャ「エレン...…?」



    グリシャは訝しむような顔をする。



    グリシャはエレンという名前に少なからぬ違和感を覚えていた。



    グリシャ(エレンと言う名前……どこかで聞いたことがある。)



    グリシャ(召喚士と言っていたが………)




    そこまで考えたが、エレンの姿を見てグリシャは思考に蓋をする。



    グリシャ(……いや、まさかな。この子はまだ子供だ)



    グリシャ(同じ名前の子なんていくらでもいるだろう……)



    グリシャは再び笑顔にもどり、エレンに向き直った。



    グリシャ「そうか。ミカサを手伝ってくれてありがとう、エレンくん」



    そうにこやかに言うと、エレンはほっとしたように笑う。



    グリシャの不審そうな様子を見て不安になっていたのだ。



    エレン「いえ、礼には及びません!あの時は本当に助かりました」



    エレン「ミカサちゃんが助けてくれなかったら、俺は空腹で死ぬところでした」



    エレンは頭を掻きながら言う。



    カルラ「えらく大げさだねぇ」



    カルラはそう言うと陽気に笑った。



    そしてエレンの目線に合わせてしゃがむ。



    カルラ「エレンくん。この後はどうするの?」



    エレン「この後は...…」



    エレンは口ごもった。



    行く宛が無かったのだ。



    エレンが目線をうろうろさせたまま黙っていると、カルラが見かねて口を開こうとする。



    しかし先に口を開いたのはそれを見たグリシャだった。



    グリシャ「カルラ」



    静かに声を掛ける。



    カルラは呼ばれた意図を少なからず汲み取ったのか、ちらりとグリシャを見た。



    すると、グリシャは首を横に振る。



    グリシャ「あいつらが来るかもしれない...…。よしておきなさい」



    カルラ「でも約束の日は3日後でしょう?」



    カルラは今度はしっかりとグリシャと目を合わせながら言った。



    グリシャ「だが...…」



    グリシャが尚も止めようとするのを聞かず、カルラは再びエレンに向き直る。



    そして、エレンの肩に手を置きながら優しく微笑んだ。



    カルラ「エレンくんがよければ、うちで夕食を食べていきなさい。ミカサを助けてくれたお礼もあるし。」



    エレン「い、いいんですか?」



    エレンは少し申し訳なさそうに答えを返す。



    不安と喜びを織り交ぜたような表情を見せるエレンの姿に、カルラもくすりと笑った。



    カルラ「もちろんよ。ねぇ、あなた?」



    カルラがグリシャを振り向きつつ尋ねる。



    険しい表情をしていたグリシャだったが、嬉しそうに笑うカルラに、諦めたように溜め息をひとつついた。



    グリシャ「はぁ...…好きにしなさい」
  13. 39 : : 2014/06/06(金) 22:39:53
    グリシャの言葉にエレンの顔から不安の色が消える。



    エレン「ありがとうございます!あ、でもそれじゃあ俺が助けてもらってばっかりだ...…」



    エレン「俺も何かお礼がしたいです!」



    エレンが3人に向かってそう言うと、ミカサは顔をしかめ、グリシャとカルラは顔を見合わせた。



    エレン「そう言えばミカサちゃんに聞いたんですけど、この村には山賊が来るって」



    エレン「そいつらは俺が倒します」



    エレンがそう宣言すると同時に、グリシャとカルラは同時にミカサの方に視線を移す。



    村の住人でもないエレンに山賊のことを教えるなどと誰も考えてはいなかったからだろう。



    かく言うミカサは二人の視線から逃げるように慌てて顔を逸らすのだった。



    グリシャ「エレンくん。それはありがたい」



    グリシャ「でもね、山賊が来たら君にも被害が及ぶかもしれない。夕食を食べたらすぐに、この村から出なさい」



    エレン「でも!」



    グリシャ「自分の身は大切にするんだ」



    グリシャがそういうのには訳があった。



    以前村に山賊が襲ってきた時、彼は勇敢にも立ち向かった。



    しかし、戦いの代償は大きかった。



    命は助かったものの、片足を奪われてしまったのだ。



    二度と自分と同じ思いをする人は見たくない。



    その気持ちが今のグリシャを動かしていた。



    しかし、エレンは首を横に振った。



    エレン「いや...…いいんです。俺が勝手言ってここに来たんですから」



    エレン「それに俺は...…そんな奴らが許せないっ……」



    歯を食いしばるエレンが自分の手のひらを見つめながら言う。



    グリシャ「エレンくん。気持ちは嬉しいが……」



    エレン「俺は大丈夫です!」



    エレンが強く言い放つと、4人の間にしばしの沈黙が流れる。



    グリシャはエレンの目に宿る強い意志を確かに見た。



    しかしエレンはまだ子供。危険な目にあわせるわけにはいかなかった。



    グリシャ「……薪割りを手伝ってくれるかな?ちょうどたくさんあったところでね」



    エレン「...…薪割り?」



    あからさまに話をそらされ、エレンはきょとんとして聞き返した。



    グリシャ「あぁ。君は薪割りをしたことがあるかな?」



    エレン「いえ」



    グリシャ「なら、ミカサに教えてもらいなさい」



    そういってその場を立ち去ろうとするグリシャを、エレンは慌てて呼び止める。



    エレン「グリシャさん!俺はっ……!」



    グリシャ「ほら、早くしないとあっという間に夕食の時間になってしまうよ」



    グリシャの強引な物言いは明らかな拒絶を含んでいた。



    それを感じ取ったのか、エレンは何も言い返せず、黙ってしまう。



    ミカサ「エレンくん行こう」



    エレン「……ああ」



    ミカサがエレンの肩に手を置き促す。



    するとエレンは渋々といった様子で頷き、ミカサと共に薪割りに向かった。

  14. 42 : : 2014/06/07(土) 23:23:59
    ◇ ◇ ◇



    しばらくして、二人はミカサの家の裏庭にいた。



    目の前には大量の薪、手には斧を持っている。



    ミカサ「薪割りの仕方はさっき言った通り。わかった?」



    エレン「うん、わかった!」



    エレンは勢い良く頷き、目の前の薪の山を指差した。



    エレン「ここにある薪を全部割ればいいのか?」



    ミカサ「えぇ」



    ミカサが頷くと、エレンは腕まくりをして気合いを入れた。



    エレン「よしっ!任せて!」



    ミカサ「頼もしいのね」



    ミカサ「でも、私もやる」



    エレン「いいよ!それじゃあ恩返しにならない」



    ミカサが斧を手に取ろうとすると、エレンは慌ててそれを止める。



    しかしミカサは少し首を振ると、そのまま斧と薪を手に取った。



    ミカサ「手伝ってくれるだけで充分だから」



    そう言うと、ミカサは薪割りを始める。



    エレンは納得いかないという顔でしばらくそれを見ていたが、やがてミカサに倣って薪割りをはじめた。



    作業に慣れていないエレンは少々ぎこちなく手を動かしていたが、ミカサは作業をしつつ、エレンにも話しかけた。



    ミカサ「そういえば、エレンくんはどうしてあそこに倒れていたの?」



    するとエレンは照れくさそうに笑う。



    エレン「あぁ...…前いた街で財布をすられちゃってさ。」



    ミカサ「盗賊は倒せるのに、スリは倒せないの?」



    ミカサはちらりとエレンを見て、くすりと笑った。



    エレン「取り返すのは簡単だけど、あんまり小さな子だったし、なんか可哀想になっちゃって……」



    ミカサ「それでご飯を食べられなくてあそこで?」



    エレン「ははっ。今思い返すと恥ずかしいな」


    エレンは顔を赤くしながら頭を掻く。



  15. 43 : : 2014/06/07(土) 23:25:42
    ミカサ「そうだ。もうひとつ。エレンくんは、どこから来たの?」



    エレン「どこから、か」



    そう答えると、エレンは考えながらゆっくりと言った。



    エレン「俺は今、あらゆる村を旅して回ってる。だから...そうだな」


    エレン「方角で言えば、北から来た...…なんちゃって」



    ミカサ「...……」



    ミカサは驚いた。そして混乱した。



    ミカサ(旅?旅をしているの?)



    ミカサ(まだ子供なのに……)



    ミカサが黙ったままでいると、エレンはバツが悪そうな顔をした。



    エレン「……だよな。俺が悪かった」



    突然謝られてミカサはますます混乱する。



    ミカサ「ん、えっと……北?」



    エレン「...…あぁ」



    ミカサ「………」



    エレン「………」



    ミカサ「………?」



    エレン(あれ、通じてない……)



    エレンの実にくだらないギャグはミカサには通じなかったようだった。



    それを慌ててフォローをする……自分の。



    エレン「でっ、でも西へ行ったり、東を目指したり!とにかく、色んな村を渡り歩いてるよ!」



    そう言うとミカサは感心したように頷いた。

  16. 51 : : 2014/06/09(月) 22:29:56
    ミカサ「へぇ。でも、どうして旅を?」



    エレン「俺は過去に...。いや、そうだな...」



    エレンが薪割りの手を止める。



    脳裏にふと師匠であるピクシスの顔が浮かんだのだ。



    ミカサ「?」



    喋るのをやめてしまったエレンを、ミカサは不思議そうに見つめる。



    エレンはピクシスのことをミカサに話すべきか迷った。



    しかし、そこまで踏み込んだ話をする必要は無いだろうと思い、ほかの理由を話すことにした。



    エレン「色んな人に出会うためだ」



    ミカサ「色んな人?」



    エレン「色んな人に出会って、触れ合って。人っていうのはどういうものなのか...。俺はそれを知りたくて旅をしてる」



    ミカサ「……」



    ミカサはまたまた驚いて目をぱちくりさせた。



    エレンの言うことがとても10歳の子供が言うことには思えなかったからだ。



    エレンはさらに続ける。



    エレン「俺はここへ来てミカサちゃんに出会った。見ず知らずの俺を助けてくれた」



    ミカサ「それは...、エレン君が倒れていたから。倒れている人を見て見ぬふりなんて出来ない。それが普通でしょう?」



    エレン「いや、違う。それはミカサちゃんが優しいからだ」



    ミカサ「……」



    エレンにきっぱりとそう言われると、ミカサは少し申し訳ないような気持ちになる。



    エレンに優しいと言われたことは単純に嬉しかった。



    しかし、自分はエレンを山賊撃退に利用しようとしている。



    そのことが小さな葛藤となっていた。



    エレン「俺は今まで、色んな人を見てきた。陽気な人とか、自信に満ちた人、もちろんその反対も」



    エレン「そして、ミカサちゃんのように優しい人も」



    エレンがミカサを見る。



    ミカサはエレンに対する罪悪感からその目をみることが出来ず、ふいっと横に目を逸らした。



    エレン「でも、もっと知りたいんだ。俺の知らない場所には、どんな人がいるんだろう、って」

  17. 54 : : 2014/06/11(水) 22:11:00
    二人の間に沈黙が流れる。



    エレンは何も言わないミカサをじっと見つめていたが、目の前のものを見てはっとした。



    エレン「あぁ!そういえば、薪!早くしないと!」



    ミカサもはっとして、慌てて作業に取り掛かる。



    ミカサ「いつまで旅を続けるの?」



    エレン「さぁ、わからない」



    ミカサ「そう……」



    その一言を境に再び黙々と薪割りを続ける。



    エレンは薪を割るのに必死だったが、ミカサは依然として罪悪感から来るもやもやとした感情が消えず、それを振り払うようにして斧を振り下ろし続けた。



    エレン「よしっ!出来た!全部割ったぞ!」



    しばらくして、エレンが斧を放り出しながら叫んだ。



    ミカサ「ふぅ。いい仕事をした」



    ミカサも斧を置き、額にうっすらと浮かんだ汗を手で拭う。



    エレン「ちょっと失敗したのもあるけど、大丈夫だよな?」



    エレンが細く裂けた薪をつまみあげながら心配そうに言った。



    ミカサ「えぇ、大丈夫。それより早く家へ入ろう。きっと夕食が出来上がっているはず」



    エレン「うん!行こう!」



    ミカサがエレンを急かすと、エレンは今にもスキップでもし出しそうなほど嬉しそうに家に向かった。
  18. 55 : : 2014/06/11(水) 22:12:05
    ◇ ◇ ◇



    カルラ「おかえりなさい!ミカサ、エレンくん」



    グリシャ「おかえり」



    二人が家の中に入ると、グリシャとカルラが笑顔で出迎えた。



    ミカサ「ただいま。お父さん、お母さん」



    エレン「ただいま戻りました!」



    カルラ「元気がいいわね。大変だったでしょう?」



    カルラが頭を撫でながら言うと、エレンはすこしむずがゆそうに笑った。



    エレン「いえ、これくらい平気です」


    グリシャ「さぁ、二人とも。早く手を洗っておいで?お話はそれからにしよう」


    カルラ「そうね。ご飯が冷めちゃうわ」


    そう言われると二人は素直に頷いて、家の奥へ手を洗いに行った。



    その間にグリシャとカルラの二人は食事を準備する。



    匂いにつられていち早く駆け戻ってきたエレンがテーブルの上、一杯に並ぶの料理を見て歓声を上げた。



    エレン「うおぉ!すごい!」



    ミカサ「今日はちょっと豪華」



    テーブルを見渡しながら言うミカサの顔は心なしか嬉しそうだった。



    カルラ「エレンくんお腹減ってるでしょう?」



    エレン「は、はい」



    そう言われ流石に自分の意地汚さに気づいたのか、エレンは恥ずかしそうにはにかむ。



    その様子にグリシャも目を細めた。



    グリシャ「遠慮しないでたくさん食べなさい」



    カルラ「食後のデザートにはミカサとエレンくんの採ってきてくれたリンゴで作ったアップルパイを作るからね」



    ミカサ「本当!?」



    カルラ「ええ」



    ミカサ「やった!」



    ミカサが嬉しそうに笑う。それを見たカルラも優しく微笑んだ。



    カルラ「ミカサは本当にアップルパイが好きねぇ」



    ミカサ「お母さんの焼いたアップルパイはおいしいもの」



    カルラ「あら。嬉しいこと言ってくれちゃって」



    ミカサ「えへへ」



    他愛もない話をしながら食卓に着く。



    全員がぞれぞれ座ったところでカルラが声をかけた。



    カルラ「さぁ、食べましょうか。いただきます」



    ミカサ「いただきます」



    エレン「いただきます!」



    グリシャ「いただきます」



    一斉に料理に手を伸ばす。



    するとすぐにテーブルの一角から歓声が上がった。



    エレン「うふぁいへふ!!」



    その声はすでに口いっぱいに食事を頬張るエレンのものだった。



    ミカサ「口の中のものを飲み込んでから話なよ……」



    ミカサの言葉に口に入っているものをそのままゴクリと飲み下す。



    エレン「うまいです!!」



    カルラ「どんどん食べなさい」



    エレン「はい!」



    ミカサ「いや噛んでから飲み込みなよ……」



    エレンはもう何日も食事をしていなかったのではないかという勢いでひたすらがつがつと食べ続ける。
  19. 62 : : 2014/06/13(金) 00:23:08
    その食べっぷりにはさすがにグリシャとカルラも驚いた。



    グリシャ「ミカサに聞いてた通り、すごい食べっぷりだね」



    ミカサ「あの時はもっとすごかった。お弁当が一瞬にして消えたの」



    エレン「これもうまい!」



    カルラ「あらあら。そんなに急いで食べなくてもご飯は逃げないわよ?」



    ミカサ「お母さんったら」



    エレン「こっちもうまい!」



    グリシャ「見ていて気持ちいいね」



    エレンの様子を見てミカサたちは顔を見合わせてくすりと笑った。



    その間もエレンは1人もぐもぐと食べ続ける。



    そんな時。



    突然、家の扉が音を立てて勢いよく開いた。



    エレンたちは一斉に扉のほうに目を移す。



    そこにはミカサたちの住む村の村長であるハンネスが肩で息をしながら立っていた。



    ハンネス「たっ、大変だグリシャ!」



    グリシャ「どうしたハンネス。ノックもしないで」



    グリシャが尋ねる。



    グリシャはハンネスの様子を見て、何かが起きたことを悟っていた。



    ハンネス「あいつらが!」



    ハンネス「ナイルの奴らが来やがった!」



    ハンネスの言葉にミカサたちは目を見開いた。



    ミカサ「!?」



    カルラ「なんだって!?それは本当かい!?」



    エレン「...…」



    ハンネス「あぁ、本当だ!納金の期限はあと三日もあるっていうのに...…っ!」



    ハンネスが疲労と苛立ちに顔を歪める。



    グリシャ「..….そうか」



    一方グリシャは何かを決意したような表情で呟く。



    そしてエレンたちのほうに向きなおると、強い口調で言った。



    グリシャ「お前たちはここにいなさい。絶対外に出るんじゃないぞ」
  20. 63 : : 2014/06/13(金) 00:28:29
    エレン「いえ、俺も行きます」



    ミカサ「私も行く!」



    すかさずエレンとミカサが声をあげる。



    しかしグリシャはさっきよりも語気を強め2人を止めた。



    グリシャ「ダメだ」



    ミカサ「いや!」



    ミカサも負けじと反論する。



    グリシャもこのミカサの勢いには少し驚いたようで、一瞬怯む。



    元々大人しい性格のミカサのこと。ここまで激しく感情を出すことは珍しかった。



    こことぞばかりにミカサはさらに続ける。



    ミカサ「あいつらのせいで、お父さんは不自由な暮らしを強いられている」



    エレンはグリシャの足をちらっと見る。



    エレン「……!?」



    エレンがグリシャの右足を見ると、彼にはそこにあるはずの片足がないことに気づく。



    これまでの話を聞いていれば、この傷が山賊によってつけられた物だと言うことは一目瞭然であった。



    ミカサ「私は許せない。どうして正しい者が辛い思いをしないといけないの?」



    ミカサ「お父さんはただ、村を守ろうとしただけなのに...…」



    ミカサ「私たちのために..….。だから私はっ!!」



    グリシャ「ミカサ。やめなさい」



    ミカサ「...…っ」



    感情が昂ぶってきたミカサをグリシャが制する。



    ミカサもそれにより冷静さを取り戻し、大人しく口をつぐんだ。



    それを見計らって、グリシャはミカサに優しく、諭すような口調で語りかける。



    グリシャ「その気持は嬉しいよ、ミカサ。でもね、正しい行いでも、時にはそれが身を滅ぼすこともあるんだ」



    グリシャ「お前には私のような思いをしてほしくない」



    グリシャ「どうかわかってくれ」



    ミカサ「...」



    ミカサは黙ったまま俯く。



    グリシャはこれを了承と受け取り、まだ納得がいかない様子のミカサの頭を黙って撫でた。



    全員の間に沈黙が流れる。エレンはこのやり取りを黙って見ていた。



    そしてついにしびれを切らしたハンネスが焦った様子で声を上げる。



    ハンネス「グリシャ!どうするんだ!!」



    全員の目が一斉にグリシャを見る。



    グリシャは皆の顔を見渡し、ゆっくりと言った。



    グリシャ「...…行こう」



    エレン「グリシャさん。俺もっ──」



    エレンが再び声をかけるが、それはグリシャの手によって再び制されてしまう。



    グリシャはミカサの様子をちらりと伺ってからエレンの肩をしっかりと掴み、目をまっすぐ見る。



    グリシャ「エレンくん。君はミカサに付いててやってくれ」



    ミカサを見ると恐怖と怒りの入り混じった様な顔をしていた。



    それは一目見ただけでも彼女の不安定な精神状態を理解させた。



    エレンはグリシャの目をしっかりと見返すと、大きく一度頷く。



    エレン「...…わかりました」



    グリシャはエレンに軽く頷き返すと、今度はカルラに向かって言った。



    グリシャ「カルラも。頼んだぞ」



    カルラ「えぇ。あなたも気をつけて」



    カルラは心配そうな顔をしながらもしっかりと答える。



    一方エレンは、歯を食いしばり今にも泣き出しそうな顔をしているミカサをダイニングの椅子に座らせると、ミカサを落ち着けるようににそっと耳打ちした。



    エレン「ミカサちゃん、大丈夫だから。俺が絶対なんとかする」



    ミカサ「エレンくん...…」



    ミカサは初めてエレンを頼もしく思った。



    何故かは分からなかったが、この時のエレンは表情、声音どれをとってもとても十歳の少年のものとは思えなかった。

  21. 66 : : 2014/06/14(土) 19:57:08
    グリシャが扉をあけると、そこには山賊が既に待ち構えていた。



    その数、約二十人。



    グリシャ「何の用だナイル……」



    二人が警戒して近づかずに声をかけると、集団の中から声が飛んだ。



    ナイル「おうおう。ハンネス村長さんにグリシャさんよぉ」



    山賊1「やっと出てきやがったか」



    山賊2「遅ぇぞぉぉ」



    山賊3「小便ちびって震えてんのかと思ってたぜ」



    山賊たちは口々に罵声を浴びせると、がははは、と下品な笑い声をあげる。



    グリシャの言葉に返事をしないナイルを見兼ねて、ハンネスは山賊たちに叫び返した。



    ハンネス「お前ら!なっ、何しに来たんだ!」



    山賊4「何しに?ぶはっ!笑わせやがる!」



    山賊たちがまた一斉に笑う。



    ハンネスは固く握った拳を小刻みにと震えさせながら再び声を張る。



    ハンネス「金なら三日後の約束のはずだ!」



    ナイル「それなんだけどねぇ村長さん。昨日みんなで町で飲んだくれてよ。もう金が無くなっちまったんだ」



    ナイル「何が言いたいかわかるよなぁ?」



    ナイルは顔に意地が悪い笑みを浮かべ、小馬鹿にしたように話し続ける。



    すると、そこまで一言も話さなかったグリシャが静かに口を開いた。



    グリシャ「今渡せ、ということだな?」



    一見何も感じていないような声だったが、ハンネスはすぐにグリシャが怒りで震える声を必死で抑えているのに気が付いた。



    ナイルはそんな二人のの様子など気にも留めずににやりと笑う。



    ナイル「さすがはお医者様。頭が働くねぇ。それともアレか?自分の身をもって学習したか?」



    山賊たちが一斉にひゃはははと下卑た笑いを響かせる。



    ナイルがこう言うのには訳があった。



    グリシャは以前、同じような状況で山賊に歯向かってしまったために片足を失ったのだ。



    そのために現在も不自由な生活をしいられていた。



    ハンネス「お前らぁあ!!」



    ハンネスがナイルたちを睨み付けるが、ナイルはそんなこと気にも留めず、グリシャに向かって歩みる。



    ナイル「ほら、早く出せよ。もう片方の足も失いたいのか?」



    グリシャ「..….っ!」



    ナイルは待ちきれないのか苛立ちを含んだ声をだす。



    その顔は一見笑っているようだったが、笑う口に対し目は冷やかな視線を送り続けていた。



    ナイルのあまりの態度に怒りを堪えきれなくなったハンネスが飛び出す。



    ハンネス「ぐうっ!もう我慢できん!」



    ハンネスは地面に手をつけると呪文を唱え始めた。




    大地の精霊よ

    力の化身となりて

    我が元に顕現せよ



    召喚(コール)!!』
  22. 71 : : 2014/06/15(日) 23:17:30
    ハンネス召喚の掛け声と共に3m程の土の巨人が現れる。



    ハンネス「俺がお前を殺す!!」



    ナイルはハンネスの強い怒りのこもった咆哮をものともせぬどころか嘲笑う。



    ナイル「冗談だろ?そんな低級召喚獣で俺を殺す?」



    ナイル「ゴミが粋がってんじゃねぇよ!」




    大地の精霊よ

    凄絶なる爪痕を

    今ここに刻め



    召喚(コール)!!』




    ハンネスに続きナイルも召喚獣を呼び出す。



    およそ10mはあろうかと言う巨体。



    その出で立ちはまさに巨大な黒豹を思わせるものだった。



    ナイル「だから勝てねぇって言ったろ?ん?」



    ハンネス「くそっ!」



    ナイルの言う通り、圧倒的な実力差は目に見えていた。



    しかし、ハンネスはそれでも引くわけにはいかないその一心で気を引き締める。



    ハンネス「先手必勝だ!いけぇぇえっ!!」



    ハンネスの召喚獣は敵の懐に入り数回拳を振るう。



    しかし、全く攻撃は意味をなさない。



    そして、ナイルの召喚獣の爪によって一撃で切り裂かれ、光の粒となって消えるのだった。



    ハンネス「そんな馬鹿な……ここまで差があるなんてっ……!」



    ナイルは顔を絶望に染めたハンネスを見下ろしながら、喜々とした笑みを浮かべて召喚獣に命じた。



    ナイル「こいつをじわじわと踏み潰してやれ」



    召喚獣の足がハンネスの体にのしかかり、少しずつ重圧を強めて行く。



    ハンネス「うぁっ……ぐっ……!」



    ナイル「俺に歯向かったりするからこう言うことになるんだよ!」



    ハンネスは抗おうとするも、召喚獣の力の前には全く意味はなく、声にならぬ悲鳴をあげることしかできなかった。
  23. 75 : : 2014/06/16(月) 22:58:11
    そんな時家の中からエレンが姿を表し、ナイルの前に立ちはだかる。



    ナイル「ん?なんだ?このガキは」



    エレン「お前の相手は俺がしてやる。その人を離しやがれ!」



    グリシャ「辞めるんだ!エレンくん!」



    エレン「大丈夫。家のなかに隠れててください」



    ナイル「クソ生意気なガキだ、死ぬ前に取っとと消えろ」



    エレン「その臭ぇ口をとじやがれ。消えるのはてめぇだ」



    エレンはそう告げると同時に、水の入った水筒を傾け、流しながら呪文を詠唱し始める。




    水の精霊よ

    万物を浄化する

    不朽の力となれ



    召喚(コール)!!』




    すると地面に落ちた水が集まり膨れ上がり、人の形を成しハンネスのよりも一回り小さい程度の水の召喚獣が現れる。



    ナイル「ほう……ガキの割にバカではないらしいな」



    エレン「純粋な力で勝てないなら、こっちの力を増す手をうつしかねぇだろ」



    エレン「いけ!!」



    エレンの召喚獣は小型で有るが故に、うまく敵の攻撃を交わしつつ着実に攻撃を当てる。



    しかし、攻撃のあった部位は少しずつ崩れていくものの、決定的なダメージを与えるには到底至らない程度のものだった。



    エレン「くそっ……!このままじゃジリ貧だ!」



    ナイル「ちょこまかと鬱陶しい!!」



    ナイルは苛立ちを隠せない様子だった。



    もう我慢の限界なのか、声を荒げる。



    ナイル「おい召喚獣がダメなら術師を狙え!!殺すな!奴は俺が殺す!」



    するとナイルの召喚獣は一歩後ろに飛び退き、エレンに向け猛烈なスピードで突進する。



    エレンも必死に回避を試みるが、10歳の少年の逃げる速度には限界があった。



    すぐに追いつかれ巨大な足によって吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。



    エレン「がはっ……!」



    エレンはすぐに立ち上がろうとするが、体に力が入らず崩れ落ちる。



    目の前に歩み寄るナイルの姿に歯を食いしばるが、そのかいもなく意識をうしなってしまうのだった。
  24. 77 : : 2014/06/17(火) 23:17:40
    ◇ ◇ ◇



    エレン「うっ……ッツ……!」



    エレンが鈍痛に目を覚ますと、先を半分程まで埋められた丸太にくくりつけられていた。



    縄は硬く結ばれており、いくらあがこうともびくともしない。



    抜け出そうと身体を動かしていると、エレンが目覚めたのに気づいたのかナイルがエレンに歩み寄ってくるのだった。



    ナイル「よぉ。やっと起きやがったか」



    ナイル「さっきはよくもやってくれやがったなっ!」



    ナイルがエレンの腹を蹴る。肺の空気が全て吐き出され、悲痛の声すらも言葉にならない。



    エレン「か……はっ……」



    ナイル「良い様だなぁおい!」



    そのあまりに凄惨な光景を見ていられなかったのか、グリシャとハンネスがナイルの前に割ってはいる。



    グリシャ「やめてやってくれ!その子はうちの村の子じゃない」



    グリシャ「しかも、年端もいかぬ子供じゃないか!」



    ハンネス「そ、そうだ。やるなら、俺をやれ!」



    ナイル「うるせぇ!どきやがれ!!」



    グリシャ・ハンネス「ぐあっ……!」



    グリシャやハンネスの制止も意味をなさず、ナイルはエレンの小さな身体中を見境も、手加減もなく蹴り続ける。



    すぐにエレンの小さな身体はボロボロになり全身から血を流した。



    ナイル「てめぇら!これでよーくわかったろ!俺に逆らえばどうなるかよぉ!」



    ナイル「これに懲りたら二度と逆らうんじゃねぇぞクソが!!」



    エレンを好き放題蹴って満足したのか、高笑いしながら言い放っていた。

  25. 78 : : 2014/06/17(火) 23:21:44
    その時……ナイルの隙をついて物陰からミカサがナイフを持って飛び出す。



    ミカサ「はぁぁぁぁあっ!!」



    彼女は気合と共に、ナイルに向かって一直線で突き進んだ。



    一撃で確実に仕留める自信があった。



    しかしその起死回生の一撃はかわされ、ナイルにナイフを奪われてしまう。



    ナイル「このアマっ!まだ俺に楯突く気か!」



    そこでナイルは何かを思いついたのか、にやけ顏に一層いやらしい笑みを浮かべ舌舐めずりをした。



    ナイル「お前よく見たらなかなか可愛顔してんじゃねぇか」



    ナイル「丁度いい。てめぇも見せしめにしてやる」



    ナイルはミカサを押さえつけ、まるでその状況を楽しむかのように鼻息を荒くする。



    そして弄ぶかのようにゆっくりと奪ったナイフでシャツのボタンをひとつ。またひとつと千切って行く。



    ボタンが千切れる度に、徐々に白くなめらかな肌が露わになって行き、ついには下着に包まれた胸までもがはっきりと見えるほどまではだける。



    ミカサの顔には羞恥と恐怖が刻み込まれ、頬には涙が伝っていた。



    その事が余計に嗜虐心を刺激したのか、ナイルは愉悦の色に顔を染める。



    ナイル「最高だなぁ……」



    ナイル「次は下着もいっとく
    か?」



    ナイルがさらに鼻息を荒くし、下卑た笑い声をあげ、ミカサに顔を寄せる。

  26. 80 : : 2014/06/18(水) 22:15:14








    その場の誰もが諦めかけたその時。



    エレン「その子から薄汚ねぇ手を話せクズ野郎!!」



    ハンネス「もうやめるんだ!それ以上やられれば君は死んでしまう!」



    エレン「うるせぇ!!このまま黙って見てるくらいなら死んだ方がマシだ!」



    首をうな垂れていたエレンが顔をあげる。その顔は怒りに溢れ、額や首筋には血管がはっきりと浮き上がっていた。



    エレン「ったく……気色の悪りぃ盗賊だ。」



    エレン「悪いなミカサ……俺が甘いばっかりに。お前に辛い思いさせちまった」



    エレンの静かで重い言葉を虚勢と判断したのか、ナイルは怒ることもなく声をあげて笑っていた。



    ナイル「何もできねぇくせに口だけは達者だなぁおい」



    ナイル「てめぇは黙ってこの女が泣きながら犯される姿を見てりゃいいんだよっ!!」



    ナイルは小さなエレンの体に蹴りを入れる。腹に突き刺さった蹴りに内臓を傷つけたのかエレンは口から血反吐を吐く。



    しかし、その目は未だにナイルを力強く睨め付けていた。



    ミカサ「もうやめて!私の事はいいから!」



    ミカサ「このまま続けたら本当にエレンくんが死んでしまう!」



    ミカサが必死に止めるが、それに対しエレンは笑いながら優しい声音で返す。



    エレン「言ったろ?見てるくらいなら死んだ方がマシだって」



    エレン「それにもう大丈夫だから心配すんな。すぐに終わらせる」



    ミカサはそれ以上エレンを制止しようとする事は出来なかった。



    エレンの笑顔に、声にどこか安心を覚えてしまったから。



    勝てるはずがないと思っていても、心のどこかで彼を信じてしまったから。



    ミカサ「なんで……私はあなたを……」



    今にも消え入りそうな声。



    先程の叫びとは対象的に弱り切った声。それでも、エレンは聞き逃さなかった。



    エレン「何言ってんだ。ミカサは俺を信じてくれただろ?」



    そう言うとエレンは眩しいほどの笑顔を見せる。



    それはミカサにとって、今までに自分の考えていた事がどれほど愚かしい事か、思い知らされるにはそれで十分であった。



    エレン「おいそこのクズ。口だけかどうか見せてやる……」



    エレン「ありがとよ……てめぇのおかげで体を傷つける手間が省けたぜ。」



    そう言うと口から血を手の甲にある紋章に吐き出し、ボソボソと呪文のようなものを唱え始める。




    封印されし力

    魂の血約に従いて

    今その全てを解き放たん



    封印解放(リベレイト)!!』




    最後の一言と共にエレンを中心に竜巻の様な突風が巻き起こり、そこにいる皆があまりの風の強さに目をつむる。
  27. 83 : : 2014/06/19(木) 22:22:14
    少しして風がおさまると、その場にいる全員が一様に驚愕した。



    その場には、先程の10歳程度の小柄な少年の姿ではなく、外見から見るに20歳程度、身の丈180cmを超えるほどはあろうかと言う男が立っていた。



    https://www.dropbox.com/s/2idawndg3fq8a2f/%E5%86%99%E7%9C%9F%202014-06-23%2020%2048%2002.jpg(挿絵)



    そこに縄に縛られたエレンの姿はなく、その男がエレンであると言う事を物語っていた。



    ???「なに素っ頓狂な顔してんだよ。でかくはなったが、俺はエレンだぞ」



    ミカサ「な、なんで……?」



    エレン「悪い時間がねぇんだ説明は後にさせてくれ」



    ナイル「へっ!図体がでかくなってパワーアップか?笑わせんな!」



    エレン「てめぇだけは許さねぇぞ……!」






    ナイルは先程から待機させていた召喚獣をエレンにけしかける。



    ものすごいスピードで迫る召喚獣にエレンは動じなかった、迫る爪を全て交わし、噛み付こうとした顎にサマーソルトを決める。



    すると、顎を襲う衝撃に召喚獣は後ろに下がる。その隙をエレンは見逃さなかった。



    エレン「人間一人に負けるのが召喚獣だって?笑わせんな。」



    エレン「召喚獣ってのはなこういうのを言うんだよ!」
  28. 85 : : 2014/06/19(木) 22:38:27
    エレンは背中の剣を抜き放ちそれに手を添える。



    グリシャ「ま、まさか……あれは聖剣アロンダイト……いやそんなバカな……」



    剣の記憶を引き出すべく意識を潜らせ、召喚のための呪文を唱える。




    鋼剣に眠る英霊よ

    今再び目覚め

    我が刃となれ



    召喚(コール)!!』




    エレン「来い!剣聖ランスロット!!」



    エレンの叫びと共に、身長はエレンと同程度の白銀に輝く甲冑を纏い、背には真紅のマントをなびかせた騎士が現れる。



    その姿を見てナイルは声を上げ笑った。



    ナイル「そんなちっこいので俺の召喚獣を倒そうってか?なかなかジョークがキレてるぜガキ」



    エレン「そう言うことは勝ってから言いやがれ」



    ナイルが召喚獣にエレンを襲う様に指示を送る。



    しかし、先程とはうってかわって、エレンは微塵も動こうとはしなかった。



    「ランスロット」と一言召喚獣の名を呼ぶのみ。



    その場にいる誰もがやられる。



    そう思った。



    明らかに体格で劣るランスロットが敵の召喚獣に勝てる道理がないだろう。



    着実にエレン達へ召喚獣がせまる。



    そしてついには召喚獣の足がエレン達を踏みつけにし、その勢いで辺りには砂煙が舞い上がった。



    ミカサ「……えれん……くん……エレェェェン!!」



    ナイル「もう終わりかよつまんねぇな。雑魚が粋がりやがって」



    その場にはミカサの悲痛の叫びとナイルの笑い声だけが響き渡る。



    皆が目の前の光景に目をつぶり、悲鳴を抑えていた。
  29. 86 : : 2014/06/22(日) 12:24:23
    そんな中にひとつの声が響きわたる。



    『おいおい。人を勝手に殺すなよ』



    その声に場は一気に静まり返り、声の先を探す。



    すると砂煙の先に二人分の人影があった。



    砂煙が少しずつはれていき、視界がクリアになる。



    そして、そこにはランスロットが召喚獣の足を剣で受け止め、2人とも無傷で立っていた。



    その時グリシャは確信した。



    あり得ないと思っていた。



    しかし、その手に持った剣、実力、召喚獣なにもかもが彼を伝説の勇者である裏付けであった。



    ナイル「そ、そんなばかな!?上級召喚獣だぞ!」



    エレン「上級精霊術なんざ今の俺からしたら初歩の初歩だよ」



    エレン「時間もなくなってきた。そろそろフィナーレだ」



    エレン「行け!ランスロット!」



    エレンの合図と共に召喚獣の足を弾き飛ばす。



    体制を崩された召喚獣の体とランスロットが交差し、すれ違い動きを止める。



    ランスロットが剣を鞘に収め、カチンという澄み切った金属音が静寂に響き渡る。



    すると召喚獣に無数の光の筋が奔り霧散した。



    ナイル「そ、そんな……ばかなっ……」



    盗賊達「ひ、ひぃっ……!化け物だ!」


    エレン「おい……待て。てめぇらそっから一歩でも動いてみろ。今度はてめぇらを粉微塵にしてやる」



    盗賊達「は、はひぃっ!」



    エレンのひと睨みで逃げ出そうとする、盗賊達は震え上がるのだった。




    彼は



    創生の召喚師と呼ばれた伝説の勇者



    エレン・イェーガー



    だったのだ。




    そんなグリシャの驚嘆を他所にエレンは、ランスロットに歩み寄り『ご苦労さん』と声を掛ける。



    すると、光に戻り剣の中へ納まるのだった。



    そして剣を鞘に納めたエレンは、自らの肩を抱き震えるミカサの側に行きそっと上着をかけてやるのだった。



    エレン「大丈夫か?俺のせいでこんな目に合わせちまってすまないな」



    するとようやくその一言で緊張の糸がきれたのか、せき止められていた感情が溢れ出すかのようにミカサはエレンに抱きつき声をあげて泣いた。



    それをエレンはそっと抱き寄せ、姿が戻るまでずっと困った様な、優しい様な顔をして頭を撫でるのだった。
  30. 89 : : 2014/06/23(月) 20:58:47
    ◇ ◇ ◇



    その後盗賊達を縛り終えると、エレンは元の子供の姿に戻っていた。



    ハンネス「いやぁ。このちびっ子があの伝説の勇者様だったとはなぁ」



    ハンネスが大声で笑いながら、エレンの頭をぺしぺしと叩く。



    ハンネス「グリシャから聞いておったまげたぜ」



    村人1「まったくだ」



    グリシャ「あとは奴らの処断だな」


    グリシャの指差す先には縄で縛り付けられたナイル達の姿があった。



    村人1「こいつら、どうする?」



    村人2「決まってんだろう!皆殺しだ!」



    ミカサ「そう、殺せばいい!こんなやつらに救う価値なんてない!」



    ミカサ「こいつらが......こいつらがたくさんの村の人を...…!」



    村人3「そうだ!今まで俺たちにやってきたことを、死んで償え!」



    ナイル「うぅ...ゆ、許してくれぇ」



    山賊1「お助けぇ~」



    山賊2「命だけは勘弁してくださぃぃ」



    エレン無言でナイル達の前にいく



    エレン「てめぇら自分達の言ってる事がわかってるのか……」



    エレンはナイル達の自分勝手な言葉に憤りを覚え、ナイルの胸ぐらをつかみ上げる。



    エレン「てめぇらはそうやって命乞いする奴らを何人殺してきた!!」



    エレン「お前達はくだらない悦楽の為に沢山の命を奪ったんだぞ!!」



    ナイル「で、でも!逆の立場に立たされてはじめてわかったんだ!」



    ナイル「俺たちがどんな事をしてきたかがよ!」



    エレン「わかったからなんだと言うんだ。お前達がやった事は消えやしないんだぞ!!」



    エレン「だが、てめぇらみたいなクズを簡単に死なせなどしない。その言葉。偽りが無いか試させて貰うぞ」



    先ほどまで怒鳴り声をあげていたのと一変。最後の一言はナイル達のみに聞こえる低く冷めた声で告げた。



    エレンの恐ろしい声音にナイル達は背筋に悪寒が走るのがわかり、縮み上がる。



    村人3「そうだそうだ!!エレンくんの言う通りじゃないか!!」



    村人4「グリシャさん。あなただってそうでしょう?」



    村人5「見てないで何とか言ってください」



    村人6「あなただってきっと憎いはずだ!」



    グリシャ「そうだな……」



    グリシャ「私もそれが1番良いと思うよ」



    グリシャ「ここで逃がしてまたこいつらが力をふるえば、我々に望みはないからな」



    ナイル達を殺せと多くの声が響く。



    それにグリシャも賛同し、完全に処刑ムードであった。

  31. 94 : : 2014/06/24(火) 22:38:11

    しかし、その流れをエレンの一言が断ち切った。



    エレン「ちょっと待って!みなさん聞いてください」



    エレン「俺はあなた達にこいつらを殺す様な真似をして欲しくない」



    エレンの言葉にミカサが噛み付く。



    ミカサ「どうしてよ!?こいつらは、沢山の人をっ……!」



    熱くなったミカサを諌めるように、静かにエレンは告げた。



    エレン「ああ。わかってる」



    エレン「こいつらはどうしようもないクズ野郎だ」



    エレン「けど俺はミカサ達にこんな奴のために、その綺麗な手を汚して欲しくないんだ」



    ミカサ「エレンくん……」



    エレン「こいつらを憎むのもわかる。けど!いや、だからこそ!」



    エレン「こいつらに死なんて安易な逃げ道じゃなくて、しっかりと生きて償わせなければいけないんだ」



    エレン「村の皆さんもお願いします。わかってはもらえませんか?」



    ミカサ「……わかった。私はエレンくんを信じる」



    先ほどの感情に支配された状態とは一変、ミカサは微笑みながら深くうなづいた。



    エレン「ありがとうミカサ。もちろん皆さんが危険にならないように俺が責任をもちます!」



    グリシャ「ふむ……エレンくんが守ってくれると言うなら安全だろうが……しかしなぁ」



    それでも渋るグリシャの姿にエレンは続ける。



    エレン「実はまだ続きがあってですね」



    エレン「おいナイル」



    エレン「てめぇのさっきの言葉本当なら、これからこの村のために働け」



    ナイル「え?」



    エレン「この近くに肥沃な土地があったはずだ。そこで穀物や野菜育てろ」



    エレン「そして毎年収穫物の60%を村に納めてもらう」



    エレン「それ以外は食うなり、売るなり好きにしろ」



    エレン「俺の代わりにこいつをおいて行く」



    エレンは指を軽く切って血を滲ませると、呪文を唱え始める。




    我が血を捧げ

    魂の分身を生み出さん



    召喚(コール)!』



    ハンネス「召喚獣なら時間が経てば消えちまうんじゃねぇのか?」



    エレン「こいつは俺の血から使ってますから、継続的にほんの少しエネルギーを供給してやれば離れていても使役できるし、俺が死なない限り消えません」



    エレン「こいつが死ねば俺にはわかりますし、視覚聴覚も同期できる優れものです」



    ハンネス「ほえー便利なもんだなぁ」



    エレンはハンネスとの会話を切り上げると、ナイル達に向き直り背筋も凍る様な目線を送る。



    エレン「もし逃げ出そうとしたり、村に危害を加えようものならすぐに戻って来て、てめぇらの喉を掻っ捌いてやる」



    エレン「わかったな?」



    ナイル「うぅ……」



    エレン「返事は!!!」



    言葉を発せずにいるナイル達に声を張り上げる。



    盗賊一同「は、はひぃっ!」



    エレンは今度は村人の方を振り返り、先ほどからは想像できないほどにこやかに告げた。



    エレン「というわけですが、どうでしょう?」



    村人達(この人怒らせちゃダメな人だ……)



    グリシャ「実に面白い」



    グリシャ「この話乗ってみようじゃないかハンネス」



    ハンネス「お、おう……」



    ハンネス「まあでも、そりゃあ、ありがてぇ話だな」



    ハンネス「みんなはどうだ?」



    ハンネスの言葉を皮切りに、静まっていた村人達が一斉に歓声ををあげる。



    ハンネス「だそうだ」



    それにエレンは目を輝かせ、勢い良く頭を下げた。



    エレン「ありがとうございます!」



    ミカサ「よかったね!」



    エレン「ああ!」
  32. 97 : : 2014/06/25(水) 22:48:14
    そんな事を話しているとミカサが頬を薄紅に染めながら控えめに問いかける。



    ミカサ「ところでエレンくん......あの……」



    エレン「ん?」



    ミカサ「さ、さっきから私のことミカサって呼ぶから、私も……そ、その……エレンって呼んでもいいかな……なんて」



    エレン「あっ……ごめん。つい……」



    なんとなく流れでしていたことだが、指摘されてようやく気づき反射的に謝る。




    ミカサ「ううんいいの。さっき大丈夫って声をかけてくれた時も。抱きしめてくれた時も」



    ミカサ「エレンくんにミカサって呼ばれて凄く嬉しかったから」



    ミカサ「だからこれからもミカサって呼んでくれると嬉しい」



    その言葉と共にミカサは今までに無いほど可愛らしく華やかに笑う。



    それにエレンは意図せず見惚れてしまい、言葉を出せずにいた。



    エレン「……」


    ミカサ「どうしたの?エレンくん」



    エレン「あ、ああ悪りぃ。なんでもない。」



    エレン「これからもミカサって呼ばせて貰うよ」



    エレン「あと俺の事はエレンって呼んでくれてかまわないよ」



    ミカサ「うん。ありがと!」



    ミカサの笑顔をみていると、少なからず自分が彼女の心にかかる暗雲を払えたと思え嬉しくなってくる。



    そんなことを考えていると、ミカサが口を開く。



    ミカサ「あ、そうだ。エレン怪我もしてるし、出発を延ばしてうちに泊まっていかない?」



    流石に食事をご馳走になった上に、泊まらせて貰うなど申し訳なくてとてもできなかった。



    エレン「え?いやそんなに迷惑はかけられないよ……」



    ミカサ「貴方は私達を救ってくれたのよ?お礼させてよ」



    エレン「いやでもこれはお弁当のお礼であってだな」



    ミカサ「お弁当と今回のことじゃ全然つりあわない!お願い!」



    エレン「え、えっと。じゃあ一日だけお世話になるとするよ」



    半分押し付けの様なお礼に心当たりがあり、エレンは甘んじて受け入れることにする。



    ミカサ「ありがとうエレン」



    エレン「いや、お礼を言うのは俺の方だよ」



    ミカサ「いいから気にしないで。じゃあ行こう!」



    ミカサは嬉しそうにエレンの腕をつかんでぐいぐいと引っ張って先に行く。



    エレン「お、おいまってくれよ」



    それにエレンは身体が追いつかず、半ば駆け足で追いすがるのだった。



    その後グリシャ達にも快く受け入れられた。


    村人達にももてはやされ、少し気恥ずかしいながらもその日は村にとどまる事になった。
  33. 100 : : 2014/06/26(木) 23:17:04
    ◇ ◇ ◇



    翌朝



    雲一つない青空。些細な事など笑い飛ばしてしまいたくなりそうなほどに空は晴れ、心地よい風が頬をなでる。そんな清々しい朝にエレンを送りだすためミカサ達は村の入り口に集まっていた。



    エレン「お世話になりました!」



    笑顔で頭を下げるエレンに対してカルラとグリシャは少し申し訳なさそうな笑顔を浮かべる。



    カルラ「お礼を言いたいのは私たちだよ」



    グリシャ「ありがとう、エレン君。気をつけて行くんだよ」



    エレン「はい!ありがとうございます」



    カルラ「またいつか、ここに寄ってね。その時はまたうちへいらっしゃい。歓迎するからね」



    エレン「はい!」



    エレン「では、俺はこれで。皆さんお元気で!」



    カルラやグリシャの心配に嬉しさと少しの寂しさを感じながらも、俯き黙るミカサに『またな』と告げ歩き去ろうとする。



    しかしそれを声が遮った。



    ミカサ「待ってエレン!私も連れて行って!」



    あまりに唐突なミカサの言葉に、誰もが驚きの表情を隠せず彼女を見つめる。



    カルラ「ミカサっ!?あんた何言ってんだい!」



    エレン「どっ、どうしたんだよ急に!」



    エレンは動揺を隠せずにいたが、ふぅと息をつくとミカサの側に寄り諭す様な優しい声音で言った。



    エレン「ミカサ。...世の中には山賊だけじゃない、もっと危険な奴もいるんだぞ?」



    ミカサ「それは……わかってる」



    エレン「ならここに残ってくれ。ミカサを危ない目に遭わせるわけにはいかない」



    ミカサ「・・・」



    ミカサ「...…それでも私は、行きたい。ううん。行かなきゃダメなの」


    ミカサの重く静かな声に何かを感じ取ったのかグリシャもカルラも冷静さを取り戻し、顔を引き締める。



    カルラ「突然どうしたんだい?」




    グリシャ「訳を話してみなさい」



    2人の言葉にミカサは少し間をおくとその口を開いた。



    ミカサ「私は...…」



    ミカサ「私はずっと、負い目を感じてた」



    ミカサ「誰かに守られて、大切な人が傷つくのを見て、その度自分は弱いんだって気付かされる」



    ミカサ「もうこんな思いをするのは嫌」



    カルラ「ミカサ……」



    ミカサ「私だって、守りたい。お父さん達が私を守ってくれたように」



    ミカサ「私は......強くなりたいの」



    ミカサ「そう思わせてくれたのは、エレン。あなた」



    ミカサ「だから私はあなたの見る世界を見てみたい」



    ミカサ「そう思ったの」



    (挿絵)
    https://www.dropbox.com/s/n6x3zfxarx8butt/%E5%86%99%E7%9C%9F%202014-06-10%2022%2001%2030.jpg
  34. 102 : : 2014/06/27(金) 17:47:58

    ミカサの強い決意を秘めた言葉を聞いて、意志宿した目を見て、それぞれ思うところがあるのか、違った顔をしながら押し黙る。そして、その沈黙を打ち破ったのはグリシャだった。



    グリシャ「...…行ってきなさい」



    その一言にカルラや、ミカサの瞳に驚きの色が映る。



    ミカサ「……!?」



    カルラ「あなた!」



    グリシャは止めようとするカルラを制し続ける。



    グリシャ「見てきなさい、その世界を」



    ミカサ「お父さん...…」



    グリシャ「そして私に教えておくれ。お前の見た世界を。お前がこれから築きあげるであろう世界を」



    グリシャ「だがこれだけは言わせてくれ..….」



    グリシャ「無事で帰ってくるんだよ」



    グリシャの人としての言葉、父としての言葉、その両方がミカサにとって力強い後押しとなった。そして目尻に涙の粒を溜めながらもしっかりと頷く。



    ミカサ「うん……っ」



    グリシャ「エレン君。ミカサを頼んでもいいかい?」



    エレンはグリシャの言葉に少し考える様な素振りを見せながらも、心なしか嬉しそうに首を縦に振った。



    エレン「……わかりました。娘さんは俺が責任を持って守ります」



    カルラ「まったく。この父にしてこの子ありね……」



    呆れた様に頭を抱えながらも、カルラの顔はどこか嬉しそうに見えるのだった。



    するとそこに、今までのしんみりとした空気をぶち壊すかの様にハンネスが大声を上げ走って来る。



    ハンネス「おーい!!」



    ハンネス「悪い悪い、遅れちまってよ!せっかくの見送りだって言うのに俺としたことが」



    やけにハイテンションなハンネスをグリシャは苦笑を浮かべながらミカサとエレンの方へ促す。



    グリシャ「まぁまぁ、嘆くのは後にしてくれ」



    ハンネス「ん?」



    ハンネス「あれ?ミカサどうしたんだ?」



    少し涙ぐんでいるようなミカサを見て、ハンネスは今にも頭の上に「?」が浮かぶのではないかと言う様な顔をする。



    ミカサ「ハンネスさん、今までありがとう」



    ハンネス「ん?どういうことだ?」



    ミカサ「私は、エレンと一緒に行く」



    ハンネス「一緒に...行くって、おま……まさか!?」



    ミカサ「私は強くなるために、エレンと旅に出るの」



    ハンネスはあまりに突然の事に空いた口が塞がらぬ様子であった。



    エレンを見送るつもりが、まさかミカサも見送ることになるなどと誰が想像しようか。



    それを考えると、誰もが当然の結果だと納得していた。



    ハンネス「……そうか」



    ハンネスも山賊との戦いで屈辱を受けた身、ミカサの気持ちは痛いほどにわかる。



    だが一方で女の子を危険な目に会うとわかっていながら、外に出すと言うのには抵抗があった。



    しかし、ミカサの目を見ているとそんな事は考えるのが馬鹿馬鹿しいとすら思えた。



    ハンネスはふっと自嘲にも取れる様な笑みを浮かべたあと、ミカサの頭をわしゃわしゃと撫でた。



    ハンネス「頑張るんだぞミカサ!強くなって帰って来い!」



    ハンネスのせいでぐちゃぐちゃになった髪を整えると、ミカサは花開く様に笑った。



    ミカサ「ありがとうハンネスさん!」



    その光景を見ていたエレンは、村の絆を垣間見て少し嬉しくなり、顔がにやけていまいかと必死に平静を装うのだった。



    ミカサ「じゃあ、いってきます」



    そういって2人はは歩き出した。



    もう豆粒の様に小さくなった2人の背中を見てカルラが呟く。



    カルラ「今まで当たり前のように一緒にいた子が急にいなくなるなんて……。私は耐えられるかしら」



    グリシャ「それはお前だけではないさ」



    少し複雑な顔をしたグリシャを見て、意地の悪い事だとわかっていながらも告げた。



    カルラ「あら!あなたは賛成したじゃない」



    グリシャ「まぁ……そうだが」



    グリシャが少しバツの悪そうな顔をするので仕方なくカルラは話題をすり替える。



    カルラ「にしても強くなりたい……ねぇ」



    カルラ「その思いだけで、十分強いと思うんだけど。まさかあの子がそんなことを考えてたなんて……」



    グリシャ「ミカサにもミカサなりの考えがあるんだろう」



    カルラ「……そうね」



    そして、2人はどこか誇らしげにミカサ達の背中が消えるまで見送るのだった。

  35. 103 : : 2014/06/28(土) 21:32:52
    一方その頃...…



    ~マリア村 外れの畑~




    耕されている畑から、何かがはじける音が響き渡る。



    ナイル「うあっ、いてえええっ!」



    それは山賊の頭領であるナイルが無知で叩かれる音だった。



    ナイル「てめえ!このクソ召喚獣め!」



    ナイル「あぁ!わかってるよ!やりゃいいんだろ、やりゃあ!」



    ナイル「あのガキ!こんなやっかいなもん残して行きやがって」



    ナイルはエレンが召喚した、プカプカと空中に浮かぶ白い小さな人形のような可愛らしい外見とは裏腹に、鬼のように厳しい召喚獣にバシバシと叩かれ、強制的に働かされていた。



    山賊1「ナイルさーーん!」



    山賊1「この苗はどこに植えたらいいんですかあ?」



    ナイル「ああ!?知らねぇよんなもん!そこら辺に適当に植えとけ!」



    召喚獣は、更にナイルのケツに鞭を打ち放つ。



    ナイル「痛ってぇえ!!」



    痛みに飛び跳ねるナイルになおも容赦無く鞭打ち続ける。



    ナイル「わ、わかったよ!わかったってえ!」



    ナイル「あれだ!そこに穴を掘ってだな」



    召喚獣は、適当に指示を出すナイルに更に鞭を叩き込む



    ナイル「いっ、いいぃいいい!!」




    山賊2「よっ、よっ」



    山賊2「よっこらせ、っと」



    ナイルのような、サボる奴がいながら



    中には真面目に畑仕事をする山賊もいた。



    召喚獣は、真面目に働く山賊には頷き満足そうな表情を見せる。



    しかし、先ほどまでサボっていたナイルには、あたりが強いのだった。



    ナイル「なんだよ!なんなんだよもう!しっかり働いてるだろうが!」



    ナイル「あぁ、帰りてぇえ!酒飲みてええ!」



    そこにはナイルの悲痛の叫びと、鞭打ちの音が響き渡る。



    ナイル「うあああああっ!」




    今日も、ナイル達は遅くまで働き



    彼のお尻は赤く染まっていたという
  36. 104 : : 2014/06/29(日) 23:51:39
    ◇ ◇ ◇



    エレン達は恵まれた天候にも助けられ、順調に旅を続けていた。


    エレン「~~~♪」



    エレンは鼻歌を歌いながら道中を歩き



    ミカサ「ふふっ……」


    旅についてきたミカサは、その光景を微笑ましく見る



    エレン「……マリア村、良いところだったなぁ」



    ミカサ「そう?」



    エレン「あぁ。温かい場所だよ」



    ミカサ「そう……かな」



    エレンの言葉にミカサは、嬉しそうに頬を染める。



    エレン「……でも」



    エレン「いいのか?ミカサ」



    ミカサ「?」



    エレン「その……」



    エレン「オレなんかと一緒に来て……さ」



    ミカサ「……ふふっ」



    ミカサ「うん。エレンだから、一緒に行きたいと思った」




    エレン「……そっか」



    エレンは照れ臭そうに頭をかくと、恥ずかしいのか顔を背ける。



    ミカサ「うん」



    そんなエレンの様子を見てか、ミカサも嬉しそうにニコニコと笑うのだった。



    そこでミカサは何かを思いついたのか声をあげる。



    ミカサ「あ、そうだ」



    エレン「ん?」



    ミカサ「ねぇ。エレンは今までどういう村を旅してきたの?」



    エレン「今まで、かあ」



    エレン「色々だ」



    エレンのあまりにもざっくりとした答えにミカサも肩すかしを食わされ、呆れたように続ける。


    ミカサ「その色々、聞きたいな」



    エレン「うーん、そうだなぁ……」



    エレン「例えば、ケンカばかりしてる村とかか?」



    ミカサ「ケンカ?」



    自分の想像を上回るエレンの言葉に思わず問い返す。



    エレン「あぁ。村中売り言葉に買い言葉が飛び交ってる」



    ミカサ「どういう村なの?そこは」



    エレン「正直、印象は悪かった。初めはな」



    エレン「他人をけなしたり、小馬鹿にしたり」



    エレン「でもすごく不思議で、きついことを言われても村の人は平気な顔して笑ってるんだ」



    エレン「俺も、最初は理解できなかったよ」



    ミカサ「……うん。私も理解できない」



    エレン「……でもさ」



    エレン「そこに居れば居るほど気付く。おもしろい村だな、って」



    ミカサ「どういうこと?」



    エレン「その村にとってはそれがコミュニケーションらしい。愛情の裏返しなんだってさ」



    ミカサ「ええ……?どこが」



    エレン「まぁ簡単に言えば、冗談も言い合える仲、ってことだな」



    エレン「だからきついことを言われても、平気で笑ってる。平気というか、それが普通なんだろうな」



    エレン「なんというか、陽気な村だった」



    ミカサ「へぇ。そんな村もあるのね」



    エレン「うん。そういう発見もあるから旅は楽しいんだよ」



    ミカサ「そうね。私も楽しみ」

  37. 109 : : 2014/07/01(火) 08:10:24
    ミカサ「ねえねえ」



    ミカサ「これからどこへ行くの?エレン」



    エレン「あぁ...…それなんだけどな」



    エレンの表情が少し陰りをみせる。



    それに気づいたのかミカサは不思議そうに首を傾げる。



    ミカサ「……?」



    エレン「これから、南にある《シガンシナ城》へ行くつもりだ」



    ミカサ「!?」



    ミカサ「シ、シガンシナ城ってまさか...…!」



    ミカサ「若き暴君、ダズ・ロゲレミーマが支配している、絶対王政の国のところ!?」



    エレン「あぁ。酷いところだと聞いたよ」



    エレン「でも俺は、その世界を直に見てみたい」



    ミカサ「...…」



    ミカサ「...…そうね。私も見てみたい。一体どんな場所なのか」




    エレン「ああ」




    エレン「どんな場所の、どんな人間でも」




    エレン「会ってみないと……話してみないと、わかんないからさ」




    ミカサ「……」



    エレン「ただの、風の噂なら、誰にも聞くことはできるし、知ることはできる」



    エレン「だけど、オレは……」



    エレン「やっぱり、そんな噂が流れているところでも、直に見て、話して、自分で感じたいんだ」




    ミカサ「……そうね」




    エレン「噂なんて、あてにならない」




    エレン「自分で見て、聞いて、感じてこそ、人間は初めて分かり合えるんだ」




    ミカサ「……」




    ミカサ「本当、そうね」



    ミカサ(エレンくんの言葉は、いつも何かしら《経験》に基づき自分で考え導き出された答え。)




    ミカサ(だからこそ、私は、彼についていきたくなったのかしら。)

  38. 117 : : 2014/07/01(火) 22:14:14
    エレン「ま、偉そうなこと言っちまったけど」




    エレン「とりあえず、ゴハンにしないか?」




    エレンは二カッと笑いながら、腹のなったお腹を押さえて、ミカサにそう言う。




    ミカサ「……」



    ミカサは締まらないエレンの姿に少し呆れを見せるが、次の瞬間には、笑顔に舞い戻った。



    ミカサ「ふふ、そうね」



    ミカサ「よおーっし!じゃあ、ゴハンにしようか!」



    ミカサ「たくさん食べてね!エレン!」




    ミカサがそう言うと



    エレン「おうっ!!」



    エレンもこれに、笑顔で返し




    ミカサは、両親から受け取ったお弁当を広げ




    レジャーシートを地面に引いた
  39. 118 : : 2014/07/01(火) 22:14:48
    to be continued……
  40. 119 : : 2014/07/01(火) 22:21:13
    総合執筆・バトルのいろはすです!

    まず、ここまでお付き合い頂いた読者の皆様ありがとうございました!


    これにてひとまずエレン達の旅の序章とも言うべき第1話は終了です!

    バトルでは出来る限り臨場感、スピード感のある執筆を心がけてみました!
    いかがでしたでしょうか?


    また、総合執筆ということで全体との兼ね合いなどもあり、衝突することもありとても大変でした。しかし、その分やりがいのある仕事でもありました。とても楽しかったです!


    ひとまずここでエレン達の旅はひと休みとなりますが、2話も必ず完成させます!
    その時は何卒よろしくお願いします!

    この後各担当からのコメントもありますのでよかったら見てみてください!


    本当にありがとうございました!
  41. 120 : : 2014/07/01(火) 22:26:16
    さてさて、1話が終わりました。
    日常パート担当のキース教官です。
    どうでしたか?個人的には(やべぇ、ミカサかわええ……///)やったわけですが。
    も少しナイルもやっちゃって良かったと思います。
    冗談ですよ?間に受けないで下さいよ?ね?

    話を戻しまして、、、
    先が気になる展開で終わりましたね。
    流石は助さん。
    あと、地の文担当のもふさんや総合執筆のいろはすさんなど、ここまでグッとくる文に仕立て上げた実力、流石だと思います。
    自分はちっぽけだなぁと思い知らされました。


    さてさて、みなさんお待ちかねの二話の公開はも少し先になると思いますが、お付き合いお願いします( ̄▽ ̄)
  42. 121 : : 2014/07/01(火) 22:40:15
    えーとw作画担当のLOLです(´-`)
    みなさんここまで読んでくださってありがとうございました!
    挿絵に関してのコメント、すごい嬉しかったです!!読者達のコメントが私達に力をくれる!(リヴァイですはい)
    これからもまだまだいろんなキャラを描いていきますのでお楽しみに!!!
  43. 122 : : 2014/07/01(火) 22:47:04

    リンクスで世界観等を担当させていただいた進撃のLOVE速報と申します!


    今回のLINKSという作品は僕にとって初の合同SSでございました!正直言ってわかんないことだらけでなにしたらいいのか分からなかったり内容が把握できてないなんてことも多々ありました(笑)でも、メンバーたちの協力とフォローで一つの作品として完成することができました!

    ……この作品に込めた思いみたいなものをちょっと紹介すると、「人と人とのつながり」というのが大きなテーマで
    僕個人としては「人の人生って決まってるようで決まってない」って感じです。SSなんだから作者が運命決めんだろ!なんてツッコミをなさる方もおられるかもしれませんが、やはり決まった未来なんて作者だってわからないまものだなーと第一話を終えて感じました(意味深)

    やっぱりSSって面白いっすね(笑)スタートとゴールを決めて行き方は物語の主人公が決めて行く!

    次回からは地の文に参加しようと思います!読んでて目に浮かぶ文を目指して頑張ろうと思います!

    次回、2話をお楽しみに(^_^)


  44. 123 : : 2014/07/01(火) 23:09:04
    描写担当のもふこです。

    まずはここまで読んで下さりありがとうございました。
    私自身、初めてのファンタジー&初めての合作ということだったので至らない点も多々あり、大勢で作品を作り上げることの難しさを痛感した1話となりました。
    完成に至るまでに何度も何度も練り直して、互いに意見をぶつけ合いながら作ったこの作品は、私にとってとても大切な作品になると思います。

    全文の描写(地の文)は大変ではあったけど、とてもやりがいがあって、私なんかにこの重要な場所を任せてくれたメンバーにはとても感謝してます。ありがと。

    2話も目下製作中です。次も描写担当する予定です。(でも今回は分担してくれるみたい、ありがたや。)
    公開はもう少し先になってしまうかもしれませんが、その時は是非またエレン達の旅に付いてきてやってくださいね。
  45. 124 : : 2014/07/02(水) 01:00:24
    キース教官と同じく日常パートを担当させて頂いたもじゃおです☆

    今回の合作はいろはす氏の提案によるものですが、いや、楽しかったですまじで(笑)
    私の腐った日常に華が咲きました。
    執筆を一人でするとなるとやっぱりアイデアにも限界がありますが、三人寄れば文殊の知恵と言うように、今回は七人も集まったわけですからアイデアが豊富なこと!
    逆にまとまりませんわ|д゚)でもなんとか乗りきれた。為せば成る。一皮むけた感じがします。

    個人的な感想としては、私普段ギャグっぽいのしか書いてないんでシリアスちっくな内容は(・∀・)でした。
    慣れてないしどう進めればいいかわからないしみんなに聞きまくる始末。
    でも、いい経験になりましたね。
    書いたことの無いジャンルを書いた、という点もありますが、やっぱり共同作業という点で色々学んだこともありますし。
    執筆者の方々、機会があれば合作やってみてください(笑)楽しいですよ。

    普段普通に生きてると気づかないものですが、人と人はなんらかの繋がりを持ってます。
    ここで出会った人も私が進撃を読んでないと出会わなかっただろうし、執筆をしていないと出会えてないです。
    一ヶ月前の日常が今変わっていたりします。不思議。
    そういったことを絆・繋がりという物語のテーマで改めて振り返ることが出来たのではないかと。
    繋がりって、当たり前のようで当たり前ではないですよね。
    そう考えると、ここでの出会いは私にとって貴重なものです。
    なんか物語から話がそれている感じがしますが、そうでない!
    タイトルをLINKSにしたのも、人と人との繋がりはすごいんだぞぉおお!!ということを表に持ってきたかったからです。(たぶん)

    読者のみなさんと私たちはLINKしています。
    この絆を大事にしたいですね。
    ここまで読んでいただきありがとうございました!
    次回もよろしければ読んでください。
  46. 125 : : 2014/07/02(水) 02:17:37
    皆様こんばんは。
    あらすじを担当させて頂きました、進撃女性全員好き、と言います。

    まずは、ここまで閲覧してくださった方々、最後まで読んで頂きありがとうございました。
    大変感謝しております(^_^)

    今回のお話については、私があらすじを提供したことになってはおりますが、現在私が多忙な毎日を過ごしており、ほぼ上記の皆様の暖かいご協力のおかげで、この度のお話を完成することができました。

    このお話を読んで下さった方々に最大の経緯を払うとともに、この度お話の完結のために労力を尽くして下さった仲間たちに最大の経緯を捧げます。

    第一話のエンディングを見て頂いたとおり、このお話はまだまだ続きます。

    ただ、ただただ私のあらすじの提供が遅れているため、第二話の掲載が遅れることについては、ご理解頂けますと幸いです。申し訳ありません。

    精一杯頑張りますので、またこの物語を見て頂けると嬉しいです。

    皆様本当に、ありがとうございました!!
  47. 126 : : 2014/07/02(水) 10:37:27
    作者の皆さんコメントありがとうございました!

    この物語は一旦ここで幕とさせていただきます!


    皆さんの感想、応援メッセージ、批評なんかも受け付けております!


    ではでは!また次の機会にお会いしましょう!バイバイ!ノシ
  48. 127 : : 2014/07/02(水) 19:05:27
    ssに革命の風が来た!!!史上最強の執筆陣に心臓を捧げよ!!!お疲れ様でした!!!次回も期待です!!!!!!!!
  49. 128 : : 2014/07/03(木) 10:00:27
    >>127
    ありがとうございます!
    今後もより良い作品をお届けできるように、一掃精進させていただきます!
  50. 129 : : 2014/07/03(木) 10:06:01
    一人一人の担当が凄すぎですね!!
    物語も絵も素晴らしくて本当に凄いです!!
    次も期待してます!!!頑張ってください!
  51. 130 : : 2014/07/03(木) 15:10:03
    >>129
    ありがとうございます!!
    次回以降も一層力を込めてより良い作品をお送りできるように頑張ります!
  52. 131 : : 2014/07/05(土) 21:03:00
    読ませていただきました!
    文句なしの素晴らしい作品でしたね、次回にも期待させていただきます。
  53. 132 : : 2014/07/06(日) 03:06:49
    読ませていただきました
    とても面白く、引き込まれる作品ですね
    2話にも期待してます
    頑張って下さいね
  54. 133 : : 2014/07/07(月) 12:19:37
    >>131
    文句なしとまで言っていただけるとは……感動です!また読んでいただけるよう、さらにがんばって行きたいとおもいます!
  55. 134 : : 2014/07/07(月) 12:21:50
    >>132
    ありがとうございます!その面白いの一言が我々の支えと言っても過言ではないです。ほんとに嬉しいです!!
  56. 135 : : 2014/07/07(月) 12:23:15
    あ、いい忘れてましたが、

    面白くもないのにGOODは押さないでくださいね?悲しくなるのでww


    その代わり面白かった時のGOODは大歓迎です!!もう存分にどうぞww作者喜びます
  57. 136 : : 2014/07/07(月) 13:29:36


    お疲れ様でした!



    文章に引き込まれながら読むとは、まさにこのような事だったのか…と思いながら読んでましたw


    とても面白かったです。


    2話にも期待しています^ ^
  58. 137 : : 2014/07/07(月) 14:53:09
    >>136
    丁寧な感想ありがとうございます!!ただ単に良いじゃなく、こういうところが良いって言ってもらえると作者としても嬉しいですね!

    今後も頑張ります!!
  59. 138 : : 2014/07/07(月) 14:57:08
    (・∀・)イイ!!

    すごく(・∀・)イイ!!

    特にグリシャさん(*^▽^*)親心が丁寧に書かれてると思います(≧∇≦)b
  60. 139 : : 2014/07/07(月) 18:06:52
    >>138
    子供の自立を心配押しのけて背中押してやるのが男の役目ですよね!

    最後まで読んで頂いてありがとうございました!次回も是非見てくれると嬉しいです!
  61. 140 : : 2014/07/07(月) 20:42:00
    まず一言。
    とても、とても良かったです‼︎
    言葉では言い表せないくらい‼︎

    全体的なスピード感とどこか私達の世界とは違う非日常感。


    そして、日常パートのほのぼのさと、

    戦闘パートの白熱感‼︎


    その全てに引き込まれてしまいました‼︎w




    また、
    いろはすさんの、呑み込まれるような総合執筆と、バトル。

    キース教官さんと、もじゃおさんのほのぼのとしていて、拝見させて頂いて、なごむ日常パート。

    LOLさんの素敵なエレンやミカサの絵には、ただ息を飲むばかり…

    進撃のLOVE速報さんによる、リンクスと世界観。
    世界観には何か引き込まれるものがありました。

    あるぱか・もふこさんによる、描写はエレン達が生き生きとしていて、さすがだとおもわされました。

    進撃の女性人全員好きさんのあらすじ。
    凄いです。ただただそう思います。




    このような素敵な作者さん達によるこの物語はこれからも加速していくのをとても楽しみにしています。

    あと、これだけ言わせて下さい。

    このような神なssを作って戴きありがとうございます‼︎
    これからも、一読者として楽しませていただきます‼︎

    機会があれば私もしてみたい…なんてw←いや、冗談ですよ(真顔)


    本当にありがとうございました‼︎
    これからもよろしくお願い致します‼︎
  62. 141 : : 2014/07/08(火) 09:29:43
    >>140
    おお!こんなに長い感想を書いてくれるとまさに感無量といった感じですw

    私個人の意見ですが、こういったしっかりと作品に対して向き合った意見は作者を大きく成長させると思います。


    そういった意見にも、厳しい意見、嬉しい意見様々あります。


    そのどれも作者に対して成長の糧となり、作者を大きく作者を成長させると私は考えています。

    最近の読者は作品にしっかりと向き合ってくれない方も見えます(ここに来てくれる方達は作品をしっかりみてくれますが)。お世辞やクレームがためにならないことはわかってるでしょうにねw


    そんな中で本気の意見を頂けると、作者冥利に尽きると言うものです。


    これからも是非是非我々の作品を読んで頂きたいです!よろしくお願いします!
  63. 142 : : 2014/07/08(火) 21:08:06
    はじめまして!

    お話読ませて頂きました!
    久々に熱くなりました!

    メンバーの方々の素晴らしさが混ざり合ってて読む手が止まりませんでした!


    感想の表現が下手な僕にはこの程度しか自分の感想を表せませんでしたが本当に素晴らしかったです!

    素晴らしいssをありがとうございます!
    これからも頑張ってください!
  64. 143 : : 2014/07/09(水) 00:31:16
    >>142
    そういっていただけると書いている甲斐があるというものです!


    いえいえ!真剣に作品に向き合おうという姿勢だけで十分です!

    本当にありがとうございます!
  65. 144 : : 2014/07/12(土) 02:16:02
    非常に申し訳ないのですが、作品終了までの中途コメントは非表示にさせて頂きました。運営からのお願いとのことで注意書きがありましたので……。

    これで作品も読みやすくなるかとおもいます。

    感想は作者のほうで必ず確認していますし、とても感謝しています!

    ご理解のほどよろしくお願いします
  66. 145 : : 2014/07/23(水) 21:16:50
    素晴らしいの一言ですね!!
    この作家陣が揃ってこの作品ありって感じでした(((o(*゚▽゚*)o)))
    それと、続くの英語表記がかっこよかったので使わせて頂きましたw
  67. 146 : : 2014/07/25(金) 07:27:19
    >>145
    ありがとうございます!
    見てもらえてると思うと次作への活力になります!

    to be continuedなんてどこにでもある表現なので好きなだけ使っちゃって大丈夫ですよーw
  68. 147 : : 2014/08/06(水) 13:39:38
    LINKS次回作が始動しました!まだ少し時間はかかると思いますが、お楽しみに!

    まだ読んでないという方もこの機会にどうぞ!!


    次回作リンクはまたここに貼ります!!


    あとオマケに画像集リンクです!!

    https://www.dropbox.com/sh/8jynzrsmc0w2gjc/AAB2wnvKxU_UsTN_STQLXdvPa
  69. 148 : : 2014/08/23(土) 14:40:23
    面白い
  70. 149 : : 2014/08/25(月) 15:34:28
    >>148
    ありがとうございます。
    今後ともエレン達の旅をお見逃し無く!
  71. 150 : : 2014/08/29(金) 21:33:27
    いやぁ、とてもすばらs((

    はい!とてもすごかったです!

    文章力が…小説ください!

    所々の挿絵がすごいですね…真似できません…

    バトルも迫力があってすごかったです!

    そして、ストーリーが…すごすぎて怖いですw

    素晴らしい通り越しましたw

    来たいです!
  72. 151 : : 2014/08/30(土) 16:24:57

    LOLさんの挿絵と引き込まれる文章力に最高に感動しました!!
    2話も期待しております!
  73. 152 : : 2014/08/31(日) 18:23:28
    >>150>>151
    そういっていただけるとなによりです!!まだエレンたちの旅は始まったばかりです!乞うご期待!
  74. 153 : : 2014/10/28(火) 17:07:48
    >>54の一番下のレス「嬉しそうにで」になってますがこれは誤字でしょうか

    合作陣が豪華すぎて発狂しました。
    挿絵などもミカサが可愛すぎてフォオオ!!!ってなってしまいましたw
    大人の力を感じました。面白かったです。
    お疲れ様でした!!
  75. 154 : : 2014/10/29(水) 08:34:58
    >>153
    ご指摘ありがとうございます!!訂正させていただきました!

    続編も形になりつつありますのでお楽しみに!
  76. 155 : : 2014/11/03(月) 22:57:21
    おぱんつ
  77. 156 : : 2014/11/07(金) 10:03:07
    >>155
    コメントありがとうございます(^ω^)次回はもっと面白い!とかそういうコメントをいただけるよう頑張りますね!
  78. 157 : : 2014/11/10(月) 21:59:30
    合作陣がかなり豪華だなぁと思いました( 'ω')

    ダズ・ロゲレミーマに吹きました(´^ω^`)ブフォwww

    挿絵のミカサがめちゃくちゃ可愛かったですあともう10回はこのss読み返しましたお( ̄ー ̄)

    次作にも期待です(/・ω・)/シャッ
  79. 158 : : 2014/11/13(木) 23:49:14
    >>157
    読んでいただいてありがとうございます。楽しんでいただけているようで何よりです!
  80. 159 : : 2014/12/26(金) 00:52:02
    素晴らしいい!!!
    本当に文句のつけようがない
    あえて言うなら厨二っぽi(ryゲフンゲフン
    いやしかし。。。実に良かった(^^)d
  81. 160 : : 2014/12/26(金) 00:57:47
    >>159
    ありがとうございます!!

    厨二っぽいのはファンタジーだから仕方ないんですけどねww
  82. 161 : : 2014/12/28(日) 08:19:06
    素晴らしいですねッ。
    期待を遙かに上回る作品でした。
    挿絵も綺麗で小説を読ませていただいた気分です。次回作も期待度MAXですッ
  83. 162 : : 2014/12/30(火) 12:34:04
    >>161ありがとうございます!!
    次回作は2月頃までには投下したいと思っているのでまたよろしくお願いします!
  84. 163 : : 2015/02/09(月) 23:38:30
    2話はいつ?
  85. 164 : : 2015/02/10(火) 02:00:39
    >>163
    もう最終チェックの段階に入ってきているので近日中に公開できそうです!
  86. 165 : : 2015/02/21(土) 22:56:31
    楽しみです!!期待してますよ!!
  87. 166 : : 2015/02/23(月) 14:53:11
    >>165
    ありがとうございます!!もうしばしお待ちください!
  88. 167 : : 2015/02/25(水) 21:46:52
    はよ
  89. 168 : : 2015/03/02(月) 19:45:25
    正直な感想を言うとつまらなかったです。

    特に理由などはなかったのですがつまらなかったです。
  90. 169 : : 2015/03/05(木) 19:36:47
    >>167
    本当に申し訳ないです。トラブルが発生していて予定よりかなり遅れています。もうしばしお待ちを。
  91. 170 : : 2015/03/05(木) 19:40:13
    >>168
    コメントありがとうございます。ですが無根拠につまらないというのは些かおかしな話ですね。
  92. 171 : : 2015/03/07(土) 16:07:37
    凄く面白かったです!

    勧められて見にきたのですが、もう途中から見入ってしまい、気がついたら終わっていました!

    続編も期待しています!頑張ってください!
  93. 172 : : 2015/03/10(火) 09:58:29
    >>171
    ありがとうございます!!

    勧めていただいた方にも感謝感謝です。
    急いで続編を投稿せねば!(笑)
  94. 173 : : 2015/03/10(火) 14:29:46
    大変お待たせ致しました。続編の完成です。


    http://www.ssnote.net/archives/32513
  95. 174 : : 2015/05/24(日) 13:02:03
    以前に、タイトルで英語を使ってて何だか堅そうな物語と思ってあまり読む気がしてなかったんです。

    けど、実際読み進めてみるととても面白い作品でした。

    タイトルで印象を決めたらいけないということを痛感しました。

    今更ですが乙!
  96. 175 : : 2015/05/24(日) 14:51:14
    >>174
    少しタイトルに意味をもたせつつできる限りオシャレなものにしようということでこのタイトルにしました。少し難しそうに見えてしまうということもあるかもしれません。ただストーリーの本筋に関わる大切な意味が篭っていて、あとあとその関係性なんかも解き明かせたらなとおもっています!

    面白いといっていただけるのは何よりです!現在3話の制作に着手していて、6月頃に完成を目処としています!お楽しみに!


    勇気を出して読んで頂いたことを心から感謝します!
  97. 176 : : 2015/08/08(土) 22:10:07
    今頃ですがアニメにしてもいいと思います。いやそれくらい面白いということでもあります
  98. 190 : : 2017/04/11(火) 09:04:31
    今更感満載ですが
    とても素晴らしい作品でした‼
  99. 191 : : 2019/02/10(日) 22:27:06
    ●害悪ユーザーの暴言まとめ1●

    ⚠害悪登録ユーザーカエサル(@caesar0909)⚠
    http://www.ssnote.net/archives/78715
    2 : カエサル : 2018/12/09(日) 10:42:18 このユーザーのレスのみ表示する
    痛いのはどっちでしょうかね〜?井上きゅーん?

    9 : カエサル : 2018/12/09(日) 10:46:12 このユーザーのレスのみ表示する
    井上君は構って欲しいかまってちゃんです。皆さん無視しましょう

    21 : カエサル : 2018/12/09(日) 10:50:55 このユーザーのレスのみ表示する
    かまってちゃんだからかまうほどウキウキしちゃうから撤退しましょうねー

    ⚠害悪登録ユーザースルメ(@kouhei)⚠
    http://www.ssnote.net/archives/78042
    84 :   : 2018/01/08(月) 14:36:37 このユーザーのレスのみ表示する
    駄目だこいつ
    次見つけたら今度こそ追い出すまでやろ

    86 :   : 2018/01/08(月) 14:42:18 このユーザーのレスのみ表示する
    おけ
    今度こそip割っとくわ

    87 :   : 2018/01/08(月) 14:42:42 このユーザーのレスのみ表示する
    自宅凸覚悟しとけよ^^

    ⚠害悪登録ユーザー華虞螺(@RIRI)⚠
    http://www.ssnote.net/archives/78041
    300 : 華虞螺 : 2018/11/26(月) 18:49:13 このユーザーのレスのみ表示する
    ほんと、同じ大和民族の血が通ってることが恥ずかしいよ

    305 : 華虞螺 : 2018/11/26(月) 18:52:06 このユーザーのレスのみ表示する
    国のお陰で人間名乗れてる虚言癖負け組クソザコ蛆虫息してるー?wwwwwwwww

    310 : 華虞螺 : 2018/11/26(月) 18:53:47 このユーザーのレスのみ表示する
    人生無駄に使って負け組どん底人生で醜く這いずり回ってどうぞwwwwwwwwwwwwwwwwww


    ●報告場所● http://www.ssnote.net/users/namusyaka

    ●拡散グループ● http://www.ssnote.net/groups/2566/archives/818

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