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【安価あり】赤松「最原君って本当に男の子なのかな…?」春川「え…?」

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  1. 1 : : 2017/05/17(水) 21:00:06
    ・ネタバレ注意
    ・安価あり
    ・エロは時と場合によりけりですが、グロは最安価対象になります
    ・キャラ崩壊注意 ←new!(5/25)



    赤松「最近思うんだよ…。最原君って本当に男の子なのかなって…」

    春川「…どういうこと?」

    赤松「最原君と仲良くなんて結構経ったけど…なんていうか、実は女の子なんじゃないかって…」

    春川「…なんでそう思ったの? 私が見る限りあいつが女には見えないけど」

    赤松「うん…この前ね…」



    ~回想~

    赤松と最原は並んでピアノの前に座り、連弾をしていた。

    最近は最原も慣れてきたのか、素早く軽快に鍵盤を叩いていた。

    最原「ふー、やっぱりまだまだうまくなれないや」

    赤松「そんなことないよ! 始めに比べたら断然上手くなってるよ!」

    最原「あはは…でも、今まで思ったこともなかったけど、ピアノって楽しいね」

    赤松「あ! 最原君もピアノの良さがわかってきたんだね。嬉しいな」

    最原「僕も嬉しいよ。……本当、ありがとう」



    不意打ちだった。

    普段苦笑か、せいぜい微笑しかしない最原が…ニッコリと笑った。

    赤松(か、かわいい…)

    この時はそうとしか思わなかったが…


    ~回想終了~


    赤松「他にも女の子みたいな要素があるんだよね。最原君って」

    春川「…あいつってそんなにっこり笑うわけ? 想像できない」

    赤松「一度見たら堕ちると思う…」

    春川「…は?」

    赤松「あ、こんな話もあるの>>2


    【選択肢安価】
    1.着替え
    2.トイレ
    3.モノクマ
    4.その他

    ※キーワードのみです。その他については安価の内容がそのまま使えたら使います。話が作れそうになかったら最安価です…(そのときは申し訳ない。
  2. 2 : : 2017/05/17(水) 21:01:27
    4で百田と一緒にいるのも好きだから
  3. 3 : : 2017/05/17(水) 21:13:13
    赤松「百田君と一緒にいるのもそうだよ」

    春川「…あれはどっちかというと百田の方から最原を誘ってるように見えるけど…」

    赤松「いや、私は見たんだ」


    ~回想~

    百田「よぉ、終一。今から宇宙に行ったらまず何をするかって考えようと思うんだが、一緒にどうだ?」

    最原「うん。行くよ」

    百田「終一ならそう答えると思ったぜ!」

    ~回想終了~



    赤松「百田君に誘われて頬を赤らめる最原君を…!」

    春川「……照れてたんじゃない?」

    赤松「いや、あれは女の顔だったよ! つまり、最原君は百田君が好きなんだよ!」

    春川「…………」

    春川は嫉妬心なんかよりも、目の前の友人に何を言っていいかわからなくなり、呆然とした。


    赤松「他にも>>4



    【選択肢安価】
    1.着替え
    2.トイレ
    3.モノクマ
    4.クラスの女子
    5.その他 (安価の内容)
  4. 4 : : 2017/05/17(水) 21:14:28
    ゴン太といる時
  5. 5 : : 2017/05/17(水) 21:14:31
  6. 6 : : 2017/05/17(水) 22:47:53
    赤松「他にもゴン太くんといる時もだよね」

    春川「…全く共感が得られていないことに気づかないの?」

    赤松「聞いてくれればわかるって。ゴン太君って最原君を紳士になるにはどうすればいいかっていう話をよくしてるんだけど…」



    ゴン太「ゴン太は紳士になりたいんだ。でも、どうしたらいいかわからなくて…」

    最原「…ごめん、僕もどうしたらいいかっていうのはわからないよ。だから、一緒に考えよう?」

    ゴン太「ありがとう! 最原君!」




    赤松「紳士についてわからない、っていう時、最原君、すごい悩んでるみたいだった。あれはきっと、自分が男の子じゃないから答えがわからなかったからだと思うんだよね」

    春川「いや、普通に紳士になるにはどうしたら、って質問に答えるのは難しいと思う…」

    赤松「最原君は紳士だよ!」

    春川「女の子疑惑掛けてるやつが何言ってんの?」

    赤松「女の子で紳士なんだよ!」

    春川「…もう訳がわかんない…」


    赤松「いいよ。まだまだ証拠はあるんだよ! >>7


    【選択肢安価】
    1.着替え
    2.トイレ
    3.クラスの女子
    4.その他 (安価の内容)

    ※モノクマの選択肢は、諸事情で消えました…
  7. 7 : : 2017/05/17(水) 22:48:23
    3で
  8. 8 : : 2017/05/18(木) 22:39:37
    赤松「クラスの女子と過ごしている時もそうなんだよ」

    春川「クラスの女子って……私たちのこと?」

    赤松「そう! 特に女子が複数人で話をしてる時とか…」




    茶柱「いやぁ、お茶が美味しいですね、夢野さん!」

    夢野「んあー…」(めんどい…)

    東条「良ければこのお菓子も一緒にどうぞ」

    赤松「わぁ、そこらの喫茶店よりも断然に美味しそう!」

    アンジー「にゃははー、うれしいなー、うれしいなー」


    そこに通りがかる最原…しかし、女子で集まっているのを見ると、すぐに立ち去った。




    赤松「きっと最原君は…私たちの輪に入りたかった…けど、女子であることを隠しているから、入れない…っていう悲しみを背負ったんだよ!」

    春川「……普通にあいつが男だから遠慮したんじゃないの?」

    赤松「わからないの!? 男子として振舞ってるから女子の輪に入れない最原君の気持ちが!」

    春川「………そもそもなんであいつが自分の性別を隠さなきゃいけないのさ…」

    赤松「それは>>9

    【選択肢安価】
    1.探偵をやっていく上で女は不利だから
    2.キャラ設定
    3.男が嫌いだから
    4.その他

    ※最原が女であることを隠す理由とは…?
  9. 9 : : 2017/05/18(木) 22:42:28
    4

    ノリで
  10. 10 : : 2017/05/19(金) 18:37:45
    赤松視点がすごい。笑うとかわいい男子に頬を染めた女紳士はノリで性別を隠しているから打ち明けられないの図。
  11. 11 : : 2017/05/19(金) 20:37:34
    赤松「それはノリだよ!」

    春川「ノリ…!?」

    赤松「そう…きっと最原君は…」




    最原(初めましての人が多い……仲良くなれるかな…? どうしよう、みんな個性的な人ばっかりだ…)

    最原(そ、そうだ。最初は男と思わせておいて、実は女だった、って言えば僕も少しは個性が出るかな? よ、よし、何となくいい案に思えてきた…! 何となくやってみよう!)



    ~自己紹介後~


    最原(あ、あれ…なんだか、言い出せない…ど、どうしよう…)







    赤松「ってなったんだよきっと!」

    春川「馬鹿なの…?」

    赤松「若さゆえの過ちだよ」

    春川「最原じゃなくてあんたが」

    赤松「馬鹿じゃないよ!」

    春川「説得力がないよ」

    赤松「ここまで言ってもまだ納得できないだなんて…春川さんもなかなかやるね」

    春川「どこに納得する要素があったってのよ…」

    赤松「まだ根拠はあるんだから! >>12


    ※選択肢のことは忘れて自由にお願いします
  12. 12 : : 2017/05/19(金) 20:39:55
    ぬいぐるみ持ってた(ファンシーなの)
  13. 13 : : 2017/05/19(金) 22:46:07
    >>12
    ファンキーなの?(難聴)
  14. 14 : : 2017/05/19(金) 23:01:54
    ファンキー…モノキッド・・・
  15. 15 : : 2017/05/19(金) 23:04:11
    ファンシー……ウサミかな?
  16. 16 : : 2017/05/19(金) 23:08:30
    ファンキー「てんてるてーん☆」
    ファンシー「ヘルイェェェェイッ!!」
  17. 17 : : 2017/05/20(土) 00:16:28
    赤松「最原君ってぬいぐるみを持ってるの」

    春川「…ぬいぐるみ?」

    赤松「そう。可愛らしいテディベアから、ピンクと白のうさぎみたいなぬいぐるみとか……あと、なぜか知らないけど、モノクマーズの人形も持ってたよ。特にモノキッドのぬいぐるみがお気に入りみたいで…」

    春川「どうでもいいよ。……でも、ぬいぐるみ持ってるから女っていうのもおかしくない?」

    赤松「いや! ぬいぐるみもそうだけど……」





    最原『うーん……プレゼントするならどれだろう…。これとか……うん。可愛くていいかもしれない…』




    赤松「あれはもう完全に女の子。自分の部屋に飾るぬいぐるみを決める思春期の女の子そのものだったよ!」

    春川「いや、普通に女子の誰かにあげるつもりだったんじゃ…?」

    赤松「それだけじゃあ説明つかないほど最原君はぬいぐるみを持ってるんだよ! あれはもう、趣味と言っても過言じゃない! それに、女子なら普通ぬいぐるみの1つや2つ持ってるよ!」

    春川「……悪かったね。普通じゃなくて…」


    春川はいじけてしまった!


    赤松「あ、ごめん……。大多数のって言い直す……」

    春川「……どうでもいいけどさ…私は普通じゃないし…」

    赤松「あーもう! ごめんって! あ、ああ、そうだ。こういうこともあったんだ! >>18


    ※最原は女なんじゃないかというエピソード。本当はプレゼントのテディベアだけのつもりでしたが、>>14>>15 頂き。
  18. 18 : : 2017/05/20(土) 00:20:00
    スイーツに目がなかった(パフェやあんみつなど)
  19. 19 : : 2017/05/20(土) 17:34:46
    ペルソナ4の白鐘みたいな風貌だからね。仕方ないね ←
  20. 20 : : 2017/05/20(土) 23:01:32
    人形を持っている俺は女だったのか...
  21. 21 : : 2017/05/20(土) 23:33:34
    赤松「最原君は甘いものに目がないんだよ!」

    春川「………で?」

    赤松「つまり女の子なんだよ!」

    春川「論理の飛躍って知ってる?」

    赤松「知ってるよ?」

    春川「甘いものが好きだから最原が女だっていうのはそうじゃないの?」

    赤松「数ある証拠中の一つだから大丈夫!」

    春川「……そう」

    赤松「それでね。最原君ってば……」





    赤松と最原が食堂で話していると、東条がケーキとコーヒーを持ってきてくれた。

    東条「では、ごゆっくり」

    赤松「わぁ、美味しそうだね!」

    最原「そうだね。頂きます」

    と、最原はケーキを一口食べた。

    最原「んー……さすが東条さん。すごい美味しいや」

    赤松「……」

    最原「赤松さん?」

    赤松(何、今の女の子みたいな仕草……頬に手を当てて、全身で甘味を味わうようなその姿…まさか…最原君は…)

    最原「おーい…?」






    赤松「ってことがあって、尚更最原君は女の子だと思うんだよ」

    春川「反応してあげなよ。……甘いもの好きな男もいるでしょ」

    赤松「うーん…春川さんを説得するには足りないかぁ…」

    春川「最原が女ということに私が納得する未来は来ない気がする」

    赤松「仕方ない……。じゃあ、援軍を呼ぶよ!」

    赤松が一度手を叩くと、ガチャと扉が開く。

    東条「お呼びかしら?」

    春川「呼んでないよ」

    赤松「いや、呼んだよ。実は…」

    赤松は東条に今までの経緯を話した。

    東条「なるほど。つまり、最原君は女の子だった、というわけね?」

    春川「いや、違う…」

    東条「それで、私にもそう思う根拠を示して欲しい、というのが依頼というわけね?」

    赤松「そうそう。東条さんならそう思うエピソードとかありそうだからさ」

    東条「わかったわ。実は、私も以前から最原君は女の子なんじゃないかという疑念は抱いていたの」

    春川「…冗談、じゃないよね」

    東条「ええ。実はそう思う根拠として>>22


    ※東条が最原を女だと思う根拠とは…?

    >>20 現代において趣味は多種多様。このSSの赤松の価値観はかなーり偏っていますので、お気に鳴らさず!
  22. 22 : : 2017/05/20(土) 23:39:46
    たまに仕草がものすごい女っぽい
  23. 23 : : 2017/05/21(日) 00:48:07
    料理がうまい
    スイーツとか?
  24. 24 : : 2017/05/21(日) 01:59:51
    仕草が女の子っぽいか……すれ違う時にふと胸を庇うように腕が動いた姿を思い浮かべてしまった。
  25. 25 : : 2017/05/21(日) 02:26:35
    座るときは腕を膝辺りまで伸ばして、
    手は重ねてたりとか…ですかね。
    内股である事が前提ですけども。
  26. 26 : : 2017/05/21(日) 10:24:11
    東条「実はそう思う根拠として、最原君の仕草にあるのよ」

    赤松「仕草…?あ、もしかして…」

    春川(そんな思い当たるものないんだけど…)

    東条「こうやって過ごしていると個人を見ていられる機会も多いのだけれど、時々最原君の仕草が女性みたいに見えるわ」

    春川「……例えば?」

    東条「そうね……例えば…」



    最原がキッチンにミネラルウォーターを取りに来た時、東条のそばを通る必要があった。

    東条が立っていた場所は横歩きでギリギリ通れる程度の幅しかないため、最原も東条に一声掛けてから、その横を通った。

    東条「その際、最原君は私に背中を向けて通っていたわ。女性が胸元を意識して、相手側に向かないのと同じようにね」

    東条「他にもあるわ。最原君は髪が少し長いでしょう? 食事のときに髪をかき揚げる仕草には彼に女性を感じたわ」

    春川「……咄嗟の仕草っていうのは隠してても出るものだけど…」

    赤松「そう! つまり、隠してるつもりでもどうしてもそういったところで最原君は女であることを隠しきれてないんだよ!」

    春川「……赤松が言うと嘘っぽくなる」

    赤松「なんで!?」

    東条「仕草もそうだけれど…実は>>27


    ※東条が最原を女性ではないかと疑う根拠とは…?
  27. 27 : : 2017/05/21(日) 11:10:46
    百田や王馬達と連れションに行くのを嫌がってる
  28. 28 : : 2017/05/21(日) 12:16:25
    おいwwwキルミーになんちゅうこと言わせてんだwww
  29. 29 : : 2017/05/21(日) 21:13:10
    東条「実は、この前見てしまったのだけれど……百田君や王馬君と連れションするのを嫌がっているのよ」

    赤松「つ、連れション…」

    春川「……連れション…」

    東条「連れションとは連れ小便の略で、他の人がトイレに行くときに誰かを連れ立っていくことを言うわ」

    赤松「用語の意味はわかるよ!」

    東条「同性の…そして、男性に多いらしいわ」

    赤松「もういいよ! それで最原君がそれを嫌がってるっていうのは…?」

    東条「簡単なことよ」




    百田「よぉ、終一。便所に行こうぜ!」

    最原「い、いや、ちょっと今忙しくってさ」

    百田「なにぃ…そうか…ならしゃあねぇな…」

    最原「…」ホッ




    王馬「ねぇ、最原ちゃん。ちょっとオレと一緒にトイレ行かない?」

    最原「…何か狙いでもあるの?」

    王馬「嫌だなぁ。ただ友人と一緒に連れションしようとしてるだけじゃない」

    最原「……何かありそうだから断るよ」

    王馬「えー! オレが誘うなんて滅多にないのにー!」

    その後も王馬の誘いを避け続けた最原だった。




    東条「何か理由があるのだろうけれど、彼らと一緒にトイレへ行くのを最原君は避けていたと思うわ。その理由が…」

    赤松「実は最原君は女の子なんじゃないか…そして、男子と一緒に連れションだなんて、性別がバレてしまうからできない…というわけだね!」

    東条「そうよ」

    春川「そうじゃないと思うよ」

    赤松「もう! ここまで証拠を出しても納得しないなんて、春川さんは強情だなぁ」

    春川「……私が悪いの…?」

    東条「いいえ。春川さんが納得できるような証拠を持ってこれていないこちらが悪い、ということよ。…というわけで、更なる証人を連れてきましょう」

    春川「…更なる証人?」

    東条「お願い、赤松さん」

    赤松「わかったよ!」

    赤松が二度拍手するように手を叩くと……


    夢野「んあー……呼んだか?」

    春川「誰も呼んでないよ」

    赤松「来てくれたんだね、夢野さん! 適当に手を叩いただけだったのに!」

    春川「良かったよ。これが打ち合わせ済みとかじゃなくって」

    夢野「んあ……何なんじゃ?」

    赤松「最原君って実は、女の子なんじゃないかと思うんだけど、夢野さんはどう思う?」

    夢野「んあー……そんなこと考えるのはめんどい…」

    赤松「そう言わずに何かない?」

    夢野「……そう言われれば、>>30
  30. 30 : : 2017/05/21(日) 21:19:02
    転子が投げ飛ばさなくなった
  31. 31 : : 2017/05/21(日) 21:20:32
    待て赤松、危機感を持つんだ
  32. 32 : : 2017/05/21(日) 22:26:48
    危機感持ってもどうしようもないこの状況
  33. 33 : : 2017/05/21(日) 22:33:45
    夢野「……そういえば、最近最原は転子に投げ飛ばされておらんな」

    赤松「転子、って茶柱さんのことだね。…というか、そんなに投げ飛ばされてたの?」

    夢野「うむ。ウチが知る限りでまだ転子と最原がそこまで仲良くなかった頃、結構投げ飛ばされておったぞ」

    春川「…私も見たことある」

    赤松「私も数回だけど、見たことはあるけど……それって、茶柱さんが最原君に慣れたってだけじゃ……ハッ!」

    夢野「ふむ、気づいたか。赤松…」

    春川「え…? なに…?」

    東条「まさか……」

    春川「これ、察せない私が悪いの?」

    夢野「転子は男子を敵視しておる。そんな転子が最原を投げ飛ばさなくなった、ということは…」

    赤松「つまり、茶柱さんはどこかのタイミングで最原君が女の子だって察した…ってこと…!?」

    東条「もしくは、本能的に察知した…とも考えられるわ」

    夢野「もしかしたら…最原が転子に打ち明けてる可能性もあるのう…」

    春川(何なんだろう、私がおかしいのかな)

    赤松「こうしちゃあいられないね! 茶柱さんに話を聞きに行かないと…」

    東条「そこは任せてちょうだい」


    と、東条が1枚の写真を取り出し、指で弾くようにして宙に放る。


    その写真には眠そうにウトウトしている夢野が写っていた。



    茶柱「夢野さんの写真!」

    春川「もうなんでもありだね」

    茶柱「ハッ! 皆さんお揃いで……女子会ですか?」

    赤松「ちょっと違う」

    春川「ちょっと…?」

    赤松「茶柱さんって最原君を最近投げ飛ばさなくなったって聞いたけど、それって理由があったりする?」

    茶柱「それは>>34
  34. 34 : : 2017/05/21(日) 22:38:01
    胸の感触
  35. 35 : : 2017/05/21(日) 22:42:15
    胸囲91cmの男「ん?」
  36. 36 : : 2017/05/22(月) 00:35:28
    続きが楽しみすぎる
  37. 37 : : 2017/05/22(月) 21:29:15
    茶柱「それは……胸の感触です…」

    赤松「胸の感触…?」

    茶柱「その……最原さんを背負い投げをしたときなんですが…背中に何か…柔らかい感触があったんですよね…。それで……最原さんは男性ではなく、女性なんじゃないかって…馬鹿なことを考えてしまいまして…あはは、そんなはずないですよね」

    赤松「いいや、茶柱さん。その考えは正しいよ」

    春川「まだはっきりとしたことはわかんないよね?」

    茶柱「ま、まさか……本当に?」

    赤松「うん。そう思う根拠は、あるんだよ」

    東条「わかりやすいように箇条書きにしたわ」


    ・笑顔がかわいい
    ・百田やゴン太と一緒にいるときに嬉しそうに頬を染めてた
    ・キャラ付けをしようとして女子特有のノリで性別を隠す
    ・ぬいぐるみが好き
    ・甘味に目がない
    ・仕草が女の子
    ・男子との連れションを断わる
    ・茶柱さんが投げ飛ばさなくなった


    バン!と赤松は、机を叩いた。

    赤松「どう!?」

    春川「文句なしにひどいよ」

    茶柱「こ…こんなにも証拠が…!」

    春川「物的証拠は何一つないよ?」

    茶柱「こんなの…完全に女の子じゃないですか! い、今まで転子は女の子を投げ続けて…」

    春川「そこまでの後悔は必要ないと思う」

    夢野「大丈夫じゃ…」

    茶柱「夢野さん?」

    夢野「謝ればきっと最原は許してくれる。何、不安ならウチが一緒に着いて行ってやろう」

    茶柱「夢野さん……」ウルウル

    春川「最原も女子疑惑をかけられたら許してくれないと思うよ」

    赤松「春川さん!? ここまで証拠があるのになんで認めないの!?」

    春川「いやだって、どう考えたって最原って男だし…」

    東条「……赤松さん。どうやら春川さんに最原君を女性であると認めさせるには、もっと証拠が必要なんじゃないかしら?」

    赤松「くっ…何が春川さんをここまで強情に…」

    春川「常識かな?」

    赤松「じゃあ、次! 何かある人はいない?」



    その時、食堂の扉が勢いよく開かれた!




    入間「待たせたな!」

    春川「それ、アンタのセリフじゃない」

    入間「最原が女だぁ? そんなことは天才であるこのオレ様はとっくに気づいてたぜ!」

    赤松「入間さん……ま、まさか…」

    入間「そう、オレは見ちまったのさ! >>38

    入間が見た衝撃の光景とは…


    【選択肢安価】
    1.女装
    2.化粧道具
    3.生徒手帳
    4.その他(安価の内容)


    ※このSSを書いて思ったのは、春川さんのツッコミはやりやすい
  38. 38 : : 2017/05/22(月) 21:35:47
    やっぱり1
  39. 39 : : 2017/05/22(月) 21:36:06
    4で女性ものの水着で何か悩んでいた
  40. 40 : : 2017/05/22(月) 22:21:26
    入間「オレは見ちまったのさ! 最原が女の格好してるのをな!」

    赤松「やっぱり!」

    春川「やっぱり?」

    東条「前から最原君には、メイド服が似合うと思っていたわ」

    夢野「うむ。ウチの使い魔になる暁には、魔法使いの格好をしたら似合うと思っとったぞ」

    入間「オレ様の制服は絶対に無理だろうが、アイツならそこいらの女の制服がピッタリだろうなぁ!」

    春川「…みんな妄想に囚われすぎでしょ」

    茶柱「……最原さんって、黒い制服とか似合いそうですよね」

    赤松「その意見に賛成だよ!」

    春川「いや、賛成じゃないよ。そもそも、入間が見たっていう最原の女の格好っていうのはなんだったのさ?」

    入間「そりゃあ……何だろうな。趣味じゃねーか?」

    春川「…適当すぎる」

    赤松「それは違うよ! 最原君は常日頃から女の子であることを隠してる。でも、女の子としての格好をたまにはしたくなってもおかしくない…。そして、その欲求を満たすために女の子の格好をしているのを入間さんに目撃されちゃったんだよ!」論破

    春川「…これ論破してる…?」

    東条「素晴らしいわ、赤松さん。」

    茶柱「なるほど。最原さん…そんなに追い込まれて…」

    春川「どうしよう、頭が痛くなってきた…」

    赤松「大丈夫? 休憩する?」

    春川「誰のせいだと思ってんの? …っていうか、最原が女装してたっていうけど、どんな格好だったのさ?」

    入間「ハーッハッハ! そこはこの天才、入間美兎様の発明品でちゃーんと激写してやったぜ!」

    赤松「見せて?」

    グイっと、赤松が入間の顔面の数センチ先にまで迫る。

    その顔はにっこりと笑っていながら目が笑っていない。

    入間「ひ、ひぃぃぃ…! ほ、ほらぁ…これだよぉ…お宝写真だぞぉ……」

    そこに写っていた最原は>>41を着ていた。


    ※写真の中に写っていた最原が着ていたものは…?
  41. 41 : : 2017/05/22(月) 22:23:58
    スク水
  42. 42 : : 2017/05/22(月) 22:31:38
    それならついてれば分かるんじゃね?もっこりして
  43. 43 : : 2017/05/22(月) 22:44:00
    小さいんすよ・・・
  44. 44 : : 2017/05/22(月) 22:50:24
    最原くん、これで女じゃなかったらそろそろキレて良いレベルだぞ(笑)
  45. 45 : : 2017/05/22(月) 23:50:28
    ある作品では、スク水の股間部分にパッドを入れて新ジャンルを確立しようとした…なんて事がありましてね…
  46. 46 : : 2017/05/23(火) 00:52:46
    >>43
    連れション嫌がってたのはそういうことだったのか……
  47. 47 : : 2017/05/23(火) 23:10:30
    そこに映っていた最原は、スク水を着ていた。

    赤松「ぐふっ……」

    東条「赤松さん! しっかり!」

    赤松「だ、大丈夫…」

    夢野「しかし……よくにあっておるな…」

    茶柱「そうですね…男死の変態的な欲望を満たしている…というより、普通に女の子が水着を着ている、と見れなくもないです」

    春川「……これさ、なんで最原の背中側を撮ってるの?」

    入間「し、仕方ねーだろ。前から撮ったらバレちまうし…」

    赤松「ま、前からだなんて…春川さん、エッチだよ!」

    春川「アンタが言うな」

    東条「しかし…これは決定的ではないかしら?」

    茶柱「確かに、スクール水着を着ている時点で最原さんは女性であった、という何よりの証拠ではないでしょうか?」

    夢野「そうじゃの、これには春川も異論はあるまい…」

    春川「いや、あるよ。」

    モノクマ「そこはあるよ、あるある。あるに決まってんだろ! って言わないと」

    春川「引っ込んでて」

    モノクマ「ハーイ…」ショボン

    赤松「…モノクマ、聞いてたんだね…」

    春川「どうでもいいでしょ。それで、この写真だけど、肝心の前が見えてない。これだけじゃあ男か女かなんてわかんないでしょ」

    東条「それなら、なぜ最原君がスクール水着を着ているのかしら?」

    春川「それはわかんないけど……この写真の背景を見てもプールではなさそうだし、何か事情があるんじゃない?」

    夢野「仮に最原が男だったとして、スク水を着なければならなくなる事情とはなんじゃ…?」

    春川「だから、わかんないって。とにかく、この写真で最原が女だっていうのは説得力に欠けるよ」

    入間「言ってくれんじゃねーか! 待ってろよ! 写真を解析するだけで男か女か判別する機械を開発してやる!」

    赤松「時間がかかるからいいよ」

    入間「ひぅぅ……扱いが酷い…」ビクンビクン


    赤松「…春川さん…どうやらとことんやり合うつもりのようだね」

    春川「私にそんなつもりはなかったよ」

    赤松「私たちは争い合う運命(さだめ)…」

    春川「悲しいね」

    赤松「もう! なんでそんなに冷たいの!」

    春川「友情だよ、友情」

    赤松「そ、そっかぁ…」

    春川「喜ぶんだ……」

    赤松「それはともかく、春川さんがまだ納得しないというなら次の証人を呼ぶよ!」

    赤松が手を合わせて、むむむと唸り始めた。


    ガチャ



    アンジー「神様の気配がするよー?」

    赤松「今日の夕飯のこと考えてたらアンジーさんが来た!」

    春川「もう突っ込まないからね」

    赤松「それで、アンジーさん、実は、最原君って…」

    アンジー「あぁ、終一って女の子なんでしょー? 神様が言ってたよー?」

    夢野「おぉ! さすが神様じゃの!」

    春川「…実は扉の向こう側で聞いてただけなんじゃないの?」

    アンジー「神様だよー? 神様が言うことは、正しいんだよー?」

    赤松「それで、アンジーさん。最原君が女の子だっていう根拠を集めてるんだけど、アンジーさんも何かない?」

    アンジー「神様が言ってたよー。>>48



    東条「ところで、夕飯は何にしましょうか?」

    赤松「ハンバーグで!」

    春川「ここではないどこかでやって」

    アンジーが話だそうとする裏でそんなやりとりもあった。

    ※このレスを生み出すのにすごい苦労しました(笑) まだ終わらせたくなかったので
  48. 48 : : 2017/05/23(火) 23:14:46
    喉仏がない
  49. 49 : : 2017/05/23(火) 23:33:47
    この手のぶっ飛んでる系赤松さんわりと好きです
  50. 50 : : 2017/05/24(水) 22:36:28
    アンジー「神様が言ってたよー。終一には喉仏がないんだってー」

    赤松「喉仏…」

    夢野「んあー…あれか、こう飲み物をグイっと飲んだときに動く…」

    東条「そうね。特に中学生くらいの年代に発達すると言われているわね」

    赤松「女の子だからそんなに発達するわけがない…というわけだね」

    春川「…いや、普通に喉仏がない…というか目立たない男っているし…」

    アンジー「んー? そうかー?」

    赤松「やっぱり反論してきたね…!」

    春川「そりゃするよ」

    夢野「ところで、春川はなぜそこまで最原が女じゃと認めないんじゃ?」

    春川「最原の名誉のためだよ」

    入間「ケッ、いい子ちゃんぶりやがってよ! 赤松も早く(ツッコミを)入れてほしそうにしやがって!」

    赤松「何言ってんの!?」

    春川「重大な何かが抜けてる気がするけど……とりあえず、女でも喉仏がある人だっているし、男でも喉仏がない人もいる…」

    茶柱「そこまで言い切るということは何か根拠があるんですか?」

    春川「……仕事の都合上」

    赤松「え…つまり……」



    夜。ビルの最上階で優雅にワインを揺らす男は、夜景を見ながらニヤついていた。

    春川は誰がターゲットであっても関係ない。

    ニヤつくターゲットの背後に素早く近づいて、ナイフを突き立ててその生命を奪った。

    その時……


    春川(あ、この人喉仏ない…)




    赤松「ってこと!?」

    春川「殺されたいの?」

    赤松「友情ガード!」

    春川「友達として、最後は看取ってあげる」

    赤松「やだなぁ、冗談だよ! 冗談!」

    ちなみにここまで周りに聞こえないように小声で話している。


    東条「話が脱線してしまっているけれど、確かに喉仏の有無については男性のほうが発達しやすいけれど、女性でもある人はいるし、説得力には欠けると思うわ」

    アンジー「そうかなー? 終一は女の子だからあんなに声が高いと思ってたんだけどなー?」

    春川「男でも声が高い人いるから根拠として弱いよ」

    これらの根拠では春川を論破できない、そう感じた赤松は…


    赤松「あは…あははは…」


    笑っていた。


    春川「何笑ってんの…?」

    赤松「嬉しいだけだよ。春川さんとこんなに熱い議論ができるなんて思ってなかったからね」

    春川「私のテンションはかなり冷めてるけどね」

    赤松「でも、ここまで来たら私も最後のカードを切るしかないようだね…」

    春川「だいたい誰が来るかはわかるよ」

    赤松「ふっふっふ、じゃあ登場してもらうよ!」

    赤松が食堂の扉を引いて、開けるとそこには………






    「おっす! 俺は葉隠康比呂ってモンだべ!」




    ウニ頭の男がいた。


    春川「……誰?」

    赤松「誰!?」

    春川「赤松は知っといてよ。頼むから。」

    葉隠?「あー、ごめんごめん」

    葉隠がくるりと1回転すると…

    白銀「実は地味に私のコスプレだったのだよー」

    皆がよく知る白銀の姿になった。

    白銀「いいリアクションもらえて嬉しかったよ! 赤松さん地味に゚ナイスリアクション!」

    赤松「うわぁ、白銀さんのコスプレってもう別人ってレベルだね。すごいなぁ」

    白銀「うん。ありがとう。…で、えっと、何となく呼ばれてる気がしたから来たんだけど…」

    春川「ここにいる全員、本当になんでここに来たわけ?」

    赤松「えっとね、実は…」

    赤松はここまでの顛末を簡単に話した。

    白銀「ふむふむ。最原君は実は女の子…何それおもし……いやごめん、何でもない」

    赤松「おもし…? えっと、どう? 思い当たる節ない?」

    白銀「うーん…」

    春川「白銀、ないならないっていいなよ」

    白銀「いや、あるにはあるよ>>51


    ※白銀脳内(最原君が男か、女か……女であることを隠す探偵、うん、いいじゃん! 視聴率取れそう!)

    こんな感じ。
  51. 51 : : 2017/05/24(水) 22:40:18
    男とよく関わっていたから
  52. 52 : : 2017/05/25(木) 22:29:26
    白銀「いや、あるにはあるよ。最原君って男の子とよく関わってるんだよね」

    赤松「そうかな? 女の子とも割と関わってると思うけど……ハッ…」

    春川「その流れ二度目だからね?」

    赤松「まさか……自身を男だと偽る目的は……」

    白銀「そう…地味に男の子に近づくため…だったんじゃないかな?」

    入間「おいおい、クソビッチじゃねえか!」

    春川「アンタに言われたらおしまいだよ」

    赤松「男の子が男の子と遊ぶのは自然! 性別を隠すことで最原君は、女の子である身でありながら男の子と積極的に遊べるようになった……」

    春川「女の子疑いの上にビッチ疑いまでかけられるわけ…? それに、別に性別を隠してまですることじゃない…」

    白銀「ここにいるみんなも心当たりはあるんじゃないかな? ほら、最原君のことを信頼しちゃって距離感近くなっちゃったりしたでしょ?」

    心当たりがあるために、皆押し黙った。

    赤松「……どう? 春川さん?」

    春川「いいドヤ顔だよ」

    赤松「私の顔はいいよ! これで納得したでしょ?」

    春川「もうめんどくさいし、納得したってことでいいよ」

    白銀「諦めんなよ…諦めんなよ! どうしてそこで諦めるんだ!」

    春川「暑苦しいしうるさいよ」

    赤松「もう! どうしたら納得してくれるの!?」

    春川「……もう直接確かめたらいいんじゃない?」

    赤松「ちょ、ちょ、ちょく…!?」

    茶柱「は、春川さん! なんてことを言うんですか!」

    春川「いや、最原に直接聞いてみたらって言ってるんだけど…何想像したわけ?」

    赤松「な、なにも!? そ、そうだよね! 本人に聞けばいい話だよね!」

    入間「取り繕ってもやっぱり赤松もえろえろ女だな」

    赤松「えろえろ女じゃないよ! と、とりあえず私と春川さんで聞いてくるから、みんなは待ってて!」

    春川「え、私もう疲れたから部屋に…」

    赤松「私たち友達だよね!」

    春川「友達なんだから気を遣え」

    赤松「じゃあ行くよ!」

    春川「……はぁ、わかったよ」

    ため息混じりに春川は赤松についていった。




    赤松「最原君の部屋に行く前に、男の子にも意見聞いてみようか?」

    春川「長くなりそうだからやめよう」

    赤松「行くついでに少しだけ聞くだけだよ! あ、噂をすればゴン太くんだ!」

    ゴン太「やぁ! 赤松さんに春川さん! どうかしたの?」

    赤松「うん。実は、最原君が女の子かもしれないからその根拠になる話を集めてるんだ」

    ゴン太「えぇ!? 最原君って女の子なの!?」

    春川「まだ確定したわけじゃないよ」

    赤松「私の中ではもう女の子なんだけど…それで、ゴン太君もそう言われてみればって感じで最原君が女の子かもっていう話あったりしない?」

    ゴン太「うーん……そう言われても……あっもしかしたら>>53


    【選択肢安価】
    1.虫に驚く
    2.力が弱い
    3.その他(安価)

    ※注意書きにキャラ崩壊注意を追加しました(遅い)
  53. 53 : : 2017/05/25(木) 22:32:46
    1で。
  54. 54 : : 2017/05/27(土) 22:14:51
    ゴン太と比べたら男子はみんな女子みたいなもんじゃ...
  55. 55 : : 2017/05/28(日) 01:48:47
    ゴン太「もしかしたら虫さんに驚くのは、最原君が女の子だったからなのかな…?」

    赤松「虫さんに驚く?」

    ゴン太「うん。最原君と仲良くなれて…それで、虫さんのことも好きになってもらいたくて、この前…」




    ~回想~

    ゴン太「最原君! 今日もゴン太と過ごしてくれてありがとう!」

    最原「ううん。こちらこそありがとう。それで、今日は何をしようか?」

    ゴン太「そうだなぁ……あ、最原君」

    最原「え? どうし……」

    ゴン太が指さした先を最原が見ると、一匹のトノサマバッタが最原の顔面目掛けて飛んできた。

    最原「うわあああああ!?」

    ゴン太「ど、どうしたの!? イナバウアーの練習!?」

    最原「い、いや、急に現れたから驚いちゃって…」

    ゴン太「……やっぱり最原君も虫さんが嫌いなの…?」ゴゴゴ

    最原「い、いや! 虫さんを嫌いになるわけないじゃないか! でもやっぱり突然現れたらやっぱり驚いちゃうよ」

    ゴン太「ご、ごめん…そうだよね。いきなりだったら誰だって驚いちゃうよね…」

    最原「う、ううん…」

    この時はゴン太も特に気にせずに話は終わった

    ~回想終了~


    ゴン太「もしかしたら、あれは女の子だから虫さんが苦手なのかもしれない。悔しいけど、女の子は虫さんが苦手な人が多いから…」

    赤松「なるほどね。ありがとう、ゴン太君。参考にするね!」

    春川「あ、ちょっと…!?」

    赤松は春川を強引にその場から引き離した。


    春川「ちょっと…いきなり何?」

    赤松「あのままだと虫さんの会を開く展開になってた気がするから…」

    春川「なるほど」

    赤松「それはともかく、ゴン太君の証言も結構有力だよね!」

    春川「最原じゃなくてもそんな状況誰でも驚くよ」

    赤松「でも、男の子って虫好きじゃない?」

    春川「何その偏見」

    赤松「ほら、カブトムシとか!」

    春川「さっきのはバッタ…しかも、顔面目掛けてだったみたいだけど」

    赤松「……」

    赤松はその光景を想像して少しだけ背筋を寒くさせた。


    赤松「この話はやめよう。一応証拠には入れておくけど…」

    春川「……」

    赤松「さぁ、次。誰かいないかなー…?」

    王馬「誰を探してんのー?」

    赤松「別に誰ってわけじゃ…ってうわ!?」

    春川「……なんでいんの?」

    王馬「ヒドイなー、そんな殺気を込めなくてもいいんじゃない?」

    春川「………で?」

    王馬「ゴン太からおもしろそうなことを聞いてたから、オレも何か話そうかなって思ってねー?」

    赤松「本当!? やっぱり男の子の間でも最原君って女の子説は有力なんだね!」

    春川「女子では有力って勘違いさせる発言はやめて」

    王馬「……二人ってそんな感じだったっけ? まぁ、いいや。最原ちゃんが女の子ねぇ……ああ、>>56とかあったっけ」
  56. 56 : : 2017/05/28(日) 01:50:26
    胸(筋)が貧相なことを気にしていた
  57. 57 : : 2017/05/28(日) 08:17:18
    珍しく嘘はついてないな
    全部話してるわけじゃないけど
  58. 58 : : 2017/05/28(日) 22:12:21
    王馬「ああ、そういえば胸(筋)が貧相なことを気にしてたっけなー」

    赤松「やっぱり!?」

    春川「最原の性別がどっちでもその反応は失礼」

    赤松「こう言ったらなんだけど、最原君ってスレンダーだからね。やっぱり体の悩みっていうのは誰もがするから、そういうことで悩んでるんじゃないかって思ってたんだ」

    春川「…ちなみに、王馬はどうやって知ったわけ?」

    王馬「え? ああ、それはね…」



    ~回想~

    最原「うーん……」

    最原は、自分の腕や体を触りながら、唸っていた。

    王馬「最原ちゃーん」

    最原「うわっ!? お、王馬君?」

    王馬「にしし、いいリアクションだねー。なーにしてんのさ?」

    最原「いや、百田君とトレーニングしてるのにあんまり筋肉ついてないなーと思って…」

    王馬「えー、最原ちゃんってば筋肉隆々のゴン太みたいな体になりたいわけ?」

    最原「そこまでは望んでないよ…。ただ、これだけトレーニングしてるし、少しは成長してもいいんじゃないかって思って…」

    そう言って、最原は胸(と言っても鎖骨辺り)も触っている。

    王馬「…胸って異性に揉まれると大きくなるって聞くよねー?」

    最原「なんで今そんなこと言ったの?」



    ~回想終了~


    赤松「そんな……言ってくれればいつでも揉んだのに…」

    春川「いや、今の話胸っていうか筋肉の話じゃん…」

    王馬「いいや! 最原ちゃんは胸が小さいことを悩んでたのさ! 女のコだからね!」

    春川「……殺されたいの?」

    王馬「あぁ、春川ちゃんもそこまで大きくないから気にしてーーー」



    ※しばらくお待ちください



    赤松「は、春川さん! 死んじゃう! 王馬君死んじゃうから!」

    春川「…………」

    赤松「無言で殴り続けるのやめてよ!」



    ※もうしばらくお待ちください



    春川「……最原の研究教室に劇薬があったっけ」

    赤松「本当に殺す気なの!? さ、さすがにここまでされたら王馬君も反省…というか気絶しちゃってるから…」

    春川「…はぁ。これに懲りたらセクハラすんじゃないよ」

    赤松(気絶してるんだよなぁ…)

    気絶してる王馬を放置して、二人はその場から離れた。



    赤松「さ、さて気を取り直して……次は…」

    春川「…寄宿舎ってこんなに遠かったっけ? 異常に遠く感じるんだけど…」

    赤松「そうだっけ? こんなものじゃないかな…。あ、あれは…」

    赤松が指差す方向にいたのは、真宮寺だった。

    真宮寺「やぁ。二人揃ってどうかしたのかナ?」

    赤松「実は今最原君は女の子なんじゃないかっていう説があるんだけど、その証拠となる話をみんなから聞いてまわってるんだ」

    その時、真宮寺の目が妖しく光る。

    真宮寺「へぇ……最原君が女の子…ネ」

    赤松は今までの調査結果をまとめたノートを真宮寺に見せた。

    赤松「うん。今のところ、色々要素はあるけど、一番有力な証拠はノリで性別を隠した、かな?」

    春川「アンタ、もうノリで行動してない?」

    赤松「ノリは大切だよ」

    春川「喧しいよ」

    真宮寺「確かに最原君もぜひ姉さんの友達になって欲しいとは思っていたんだ…男の子だから無理だと思っていたんだケド…最原君が女の子なら素晴らしいヨ…!」

    赤松「だよね? それで、真宮寺君も何か最原君が女の子なんじゃないかっていうエピソードがあったりしない?」

    真宮寺「そうだネ……>>59


    ※ちなみに王馬はゴン太に救出されました。
  59. 59 : : 2017/05/28(日) 22:16:46
    床之物語を見たがらない
  60. 60 : : 2017/05/30(火) 23:47:20
    真宮寺「そうだネ……床之物語を見たがらないのは、最原君が女の子だったからかもしれないネ」

    赤松「…床之物語?」

    春川「…なにそれ…?」

    真宮寺「クックック…知らなくても無理はないネ…。床之物語は民俗学的にすごい価値のある文献でネ。民間に古くからある慣習や伝説、知識の内性知識のみに関することを専門的に集めた説話集だヨ」

    赤松「…せ、性知識…?」

    真宮寺「おや、やっぱりそちらに興味を持つんだネ? この書物の性知識とは民間で伝わるーーー」

    赤松「いい! いいよ別に!」

    春川「…殺されたいの?」

    真宮寺「……まぁ…民俗学的にとても価値があって、最原君にも見せようとしたことがあったんだけど、見てくれなくってネ。彼…彼女が女性であって、今の赤松さんや春川さんのようであったのなら見たがらなかったのも納得カナ?」

    春川「……見たがらないって言っても、どんな感じだったのさ?」

    真宮寺「そうだネ…」




    最原「い、いや! そ、そういうのはまだ……もうちょっと他の文献とかを見てからでもいいかな!」

    真宮寺「そう…? なら、こっちの食生活の書物とか…」

    しかし、真宮寺が新しい文献を出したにも関わらず、最原は真宮寺が側に置いた、床之物語に目が向いている。

    真宮寺「最原君?」

    最原「あ、いや? なんでも…」

    しかし、しばらくはチラチラと視線を送っているのだった。




    春川「未練ありすぎでしょ…」

    真宮寺「そういう意味では、男の子だったネ。クックック、興味が尽きないヨ」

    春川「だってさ、赤松?」

    赤松「い、いや! 最原君はこれまでの証拠から考えても女の子だよ! そ、それに! 女の子でもそういうの興味持つもん!」

    春川「…………」

    真宮寺「…………」

    赤松「……何か言ってよ!」

    顔を真っ赤にした赤松は、全力で叫んだ。




    真宮寺と別れた二人は、最原の部屋を目指していた。

    赤松「まさか、春川さんがツッコミを放棄するなんて…」

    春川「…必ず触れてもらえると思わないことだね」

    赤松「私もっと頑張るよ!」

    春川「他に頑張ることがあるでしょ」

    赤松「うん。最原君が女の子だって証明するんだ」

    春川「違う、そうじゃない」

    赤松「あ、あれは、星君!」

    無理やり話題を打ち切った赤松の視線の先には、確かに星がいた。

    星「よぉ。揃ってどうした?」

    赤松「実はーーー」

    赤松はこれまでの顛末、及び、最原が女のコではないのか、という話を星にした。

    星「…大変だな、春川」

    春川「……どうも」

    赤松「何話してるの…? それで、星君。何かエピソードとかない?」

    星「…と、言われてもな。今までそんなこと考えたこともねえし、いきなりはひねり出せねえよ」

    赤松「そっか…」

    星「…あぁ、だが>>61

  61. 61 : : 2017/05/30(火) 23:56:09
    テニスをしてる時、女っぽかった、俺としたことが女と試合してるかと思っちまって手を抜いちまったぜ
  62. 62 : : 2017/06/01(木) 15:49:21
    走り方が女の子特有のやつって感じなのかな?
  63. 63 : : 2017/06/01(木) 18:58:57
    なるほど...女の子走りの最原君...
    いいね!
  64. 64 : : 2017/06/02(金) 22:17:52
    星「…あぁ、だが、テニスをしているときに……何だろうな、女っぽかったな。…俺としたことはあの時は、最原が女に思えちまって手を抜いちまったぜ…」

    赤松「テニス…? 星君、テニス再開したんだね?」

    星「…いや、俺自身が再開したわけじゃねえ。最原にしつこく言われてな。最原に教えるって形でまた、ラケットを握っただけさ…」

    春川「……それで? テニスをしてる時の最原ってどうなのさ?」

    星「あぁ…」



    ~回想~

    星「……じゃあ…行くぞ?」

    最原「うん…!」

    星(やれやれ……またこいつを握ることになるとはな…)

    最原に願われたとは言え、再びラケットを握ることになるとは夢にも思っていなかった。

    星(だが、これはいい機会だ。俺にとってテニスってのは何なのか、それを見極めるチャンス…)

    星がそんな思いを込めて、ボールを最原に向かって…打つ!




    最原「はう……!」



    星「………」

    星(…なんだ、今のは…)

    簡潔に説明すると、内股、及び腰、持ち方がおかしいラケット……。

    星「おい、最原……」

    最原「ご、ごめん…実はテニスって初めてで…」

    星「いや…何というか…」

    最原「こ、今度はちゃんとできる…と思うから!」

    星「………まぁいいが…」


    星(…素人の女と練習してるみたいだぜ…)



    ~回想終了~


    星「ってことがあったな」

    赤松「すごい見たい」

    春川「……何だろう、簡単に想像できる…」

    赤松「でしょ!?」

    春川「星に言ったんだよ」

    星「まぁ、この程度は大した話じゃねえ。俺は…俺たちはアイツのやるときはやる姿ってのを知ってるからな」

    赤松「かっこいいよね最原君」

    春川「アンタ、最原をどうしたいの?」

    赤松「かっこいい女の子にしたい」

    春川「それが目的か」

    赤松「え、よくない?」

    春川「………」

    赤松「あ、今想像したでしょ?」

    春川「……うっさい。いいから行くよ」

    赤松「あ、待ってよ。じゃあ、星君! またね」

    星「あぁ……ふっ、姦しいことだ…」

    星はポケットに手を突っ込んで去っていった。




    赤松「待ってよ、春川さん!」

    春川「……はぁ、寄り道しすぎだから急ぐよ」

    赤松「乗り気だね春川さん!」

    春川「早く終わらせたいんだよ…」

    赤松「そんなこと言って…あ、あれは…天海君だ」

    春川「……また、寄り道…」


    天海「おや、赤松さんに春川さんじゃないっすか。どうもっす」

    赤松「天海君! 最原君のことどう思う?」

    天海「どう思う…? と、いきなり言われましても」

    赤松「天海君なら最原君の秘密…わかるよね?」

    天海「最原君の秘密…?」

    春川「いや、そんなのわかるわけ…」

    天海「もしかして、最原君が女性であるかもしれないってことっすか?」

    春川「この変態が!」

    天海「答えただけなのにひどいっす」

    赤松「やはり……」

    天海「その反応…まさか…!?」

    赤松「私も……気づいちゃったんだよ…」

    天海「……悲しいっすね…俺だけが知っていれば良かったのに…」

    春川「この茶番いつまで続くの?」

    天海「冗談っすよ。ただ、最原君が女性かもしれない、って思ったことがあるのは本当っす」

    赤松「それは、何か根拠があるんでしょ?」

    天海「もちろん。>>65



    中盤にあった星の思考  星(素人の女と練習してるみたいだぜ)
    当初は         星(素人の女とやってるみたいだぜ)

    いかんいかんいかん……
  65. 65 : : 2017/06/02(金) 22:28:18
    恋愛相談を受けた
  66. 66 : : 2017/06/02(金) 22:34:15
    ↑ミス
    恋愛相談してた時が乙女の顔してた
  67. 67 : : 2017/06/02(金) 22:47:17
    ヤバくないか…?
    赤松さんにその話題を振るの…
  68. 68 : : 2017/06/02(金) 23:57:05
    いや、これは赤松さんに「男であって欲しい」と思わせるチャンスでは…?
  69. 69 : : 2017/06/03(土) 00:14:44
    百合最赤!!最高かよ!!
  70. 70 : : 2017/06/03(土) 01:41:41
    天海「恋愛相談を受けたことがあるんすよ」

    赤松「詳しく、詳細に、細かやかに…話して」

    春川「それ、全部同じこと言ってるよ」

    天海「は、はいっす…。と言っても、さすがに最原君のために内容は伏せるっすよ?」



    ~回想 最原の恋愛相談~

    最原「天海君、ちょっといいかな?」

    天海「最原君。どうしたんすか?」

    最原「その…ちょっと相談したいことがあってさ」

    天海「ほぅ、最原君が相談とは珍しいっすね。どっちかというと相談を受けることのほうが多い印象っすけど」

    最原「僕も悩んだりはするよ。それで…どうかな?」

    天海「もちろんオッケーっすよ」

    最原「ありがとう。それで相談内容なんだけど……実は、好きな人がいるんだ」

    天海「…恋愛相談っすか。」

    最原「ダメかな…? 天海君って恋愛とか得意そうな感じがするから相談してみたんだけど」

    天海「恋愛が得意、とみられるのはいいのか悪いのか…。とりあえず、オレはそんな人間ではありませんよ」

    最原「そっか…」

    天海「それは別にして、友人の相談には乗るっすよ。」

    最原「天海君…」

    天海「さっ、まだ途中っす。好きな人がいる、で、何に悩んでるんすか?」

    最原「実は……僕ってみんなと仲良くなるために、プレゼントをあげることがあるんだけど」

    天海「ああ、オレもたくさんもらっちゃったっすね」

    最原「うん…それで、気づいたんだ…。その好きな人にもたくさんものを送ったけど……これじゃあまるで、モノで釣ろうとしてるみたいじゃないかって…」

    天海「……」

    最原「やっぱり、僕のことを好きになってもらいたいなら、モノじゃなくって、行動や性格で見せていくしかないよね…」



    天海「その推理は大外れっす!」論破



    天海「最原君。モノを上げて、モノで釣ろうとしている、なんていうのは穿った見方っすよ」

    最原「でも、僕は…」

    天海「でももなにもないっす。大切な人に何かを送りたい、結構な話っす。それは少なくとも最原君の気持ちが篭ってるんすから何の問題もない。逆に、モノをくれなかったら最原君と付き合っていけない、なんていう人がいるならその程度の人、ってことっすよ」

    最原「………」

    天海「だから、これまで通り、プレゼントは上げて問題ないっす。…最原君はなにも間違っていませんよ」

    最原「……ぁ」


    天海(ん…?)


    最原「…よかったぁ……」


    その時、天海は見た。

    涙目で顔を紅潮させて、ほっと胸をなでおろす最原を……。

    そんな最原を見て、天海の心臓が一回高鳴る。

    天海(いや、ドキじゃないっすよオレ…)

    感謝を言う最原の前で、天海は自分を戒めていた。


    ~回想終了~
  71. 71 : : 2017/06/03(土) 01:43:56

    天海は、最終的に最原の表情や仕草にドキっとさせられたことを話した。

    天海「ってことがあったっす。あれは、ドキってしたっすね」

    赤松「どうだ!」

    春川「何が?」

    赤松「天海君をドキっとさせちゃう、最原君。これは女の子でしょ!」

    春川「……天海がホモだったんじゃない?」

    天海「それが心外すぎるっすよ」

    春川「冗談だよ。……にしても、最原ってばどれだけみんなを惑わせてんのさ…」

    赤松「魔性の女だね」

    春川「赤松が言うか」

    赤松「春川さんも魔性の女だよね! 魔姫だし!」

    春川「………」

    赤松「ストップ! 無言で拳を振り上げないで! 怖い!」

    天海「…仲がいいっすね。それでは、オレはこの辺で」

    赤松「天海君、ありがとう! 私たちも急ごうか」

    春川「寄り道したのはアンタだけどね」

    赤松「旅は道連れ世は情けって言うじゃない」

    春川「道連れにしかされてないんだけど」

    赤松「まぁまぁ……あ、百田君だ!」

    春川「………」

    赤松「今、ドキっとしたでしょ」

    春川「うっさい…」

    百田「…何やってんだテメーら」

    赤松「百田君、実は今最原君が性別を詐称してるんじゃないかっていう調査をしてるの」

    百田「…は? 何言ってんだ?」

    赤松「実は、最原君は女の子なんじゃないかっていう説が急激に広まってるんだよ!」

    春川「広めてるのはアンタ」

    百田「終一が女ぁ…? んなわけねぇだろ」

    春川「百田、アンタはそう言うって信じてた」

    赤松「これだけの証拠があるんだよ!」


    バン、と赤松はこれまでの証言をまとめた紙を百田に渡した。


    百田「マジかよ…こんだけ証拠が…!」

    春川「そういやアンタ馬鹿だったね」

    百田「馬鹿じゃねー! 宇宙に轟く‥」

    春川「はいはい」

    赤松「それで、百田君も最原君が女の子かもしれないって思ったことない?」

    百田「…終一が女…な…。つってもな…。ああ、>>72

  72. 72 : : 2017/06/03(土) 02:17:49
    男性特有の汗臭さが全くなく、むしろ甘い香りがする。
  73. 73 : : 2017/06/03(土) 11:23:58
    甘い香りがする最原君たまりません
  74. 74 : : 2017/06/03(土) 11:25:40
    きっとアロマソープの香り
  75. 75 : : 2017/06/03(土) 11:47:05
    百田「ああ、そういや、終一はなんか…汗臭い臭いとかしねーな。なんつーか、甘い…臭いつーか、香りがするな」

    赤松「ちょっと確認してくる」

    春川「待て」

    赤松「離して! 私にはやらなきゃいけないことが!」

    春川「百田から話を聞くことだよね」

    赤松「正直、今すぐ最原君の体臭を確認しに行きたい」

    春川「我慢して。最終的に行くんだからさ」

    赤松「……わかった…」

    春川「はぁ……それで、百田。甘い臭いって具体的にどんな?」

    百田「どんなって言われてもな…。例えようがねえな。不快な臭いじゃねえってのは確かだが」


    モノクマ「ちなみに、男性で甘い臭いがするっていうのは糖尿病を疑ったほうがいいらしいよ、うぷぷ」

    春川「ありがとう、モノクマWIKI。帰れ」

    モノクマ「しょぼーん…」

    赤松「あしらいが上手くなってるね」

    春川「アンタの相手をしていれば、そりゃあね」

    赤松「モノクマと同等!?」

    春川「それ以上だよ」


    春川たちは、百田へと向き直った。

    百田「…終一が糖尿病…? いや、ねえだろ」

    春川「だね。シャンプーの臭いか、香水でも付けてたんでしょ」

    百田「あぁ、かもしれねえ。肩を組んだときに気づいたしな」

    赤松「香水を付けてる…となれば、身だしなみに気を遣う女子…素でそういう体臭を百田君に感じさせたということは、最原君は女子でいい匂い…。うん、やっぱり揺るがない…」

    春川「男でも香水は付けるんじゃないの? よく知らないけど」

    百田「付けるやつもいるんじゃねえか? 天海とかそういうこと気にしてそうだがな」

    赤松「さっき聞けばよかったね。とりあえず、百田君。ありがとう! 君の証拠は必ず役立てるから!」

    春川「……じゃあね」

    百田「おう、またな」




    赤松「だいぶ証拠が集まってきたね」

    春川「あとはキーボでしょ? 流れ的に」

    赤松「え、でも、もう最原君の部屋の前だけど…」

    春川「いつの間に…」

    赤松「ご都合主義だよ」

    春川「最初から知ってる」

    赤松「じゃあ、ノックを…」


    キーボ「ちょっと待ってください!」

    赤松「あれ、キーボ君?」

    キーボ「百田君との会話、そして、今のお二人の会話を聞いていました。順番的に次はボクでしょう!? それとも、ロボットは無視してもいいという差別ですか!?」

    春川「…自分から出てくるのか…」

    赤松「そんな差別するつもりはないけど…まぁいいか。最原君の部屋の前だけど、話を聞かせてもらおう!」

    春川「ここまで来たら本人交えて話しない?」

    赤松「ダメだよ! 最後にキーボ君の話を証拠に加えて、最原君に突きつける!」

    春川「最原がかわいそう」

    赤松「さぁ、キーボ君! 君の機能を用いて判明した事実を説明して!」

    キーボ「…な、なにも特別な機能は使っていませんが……>>76


    >>73 >>74 モノクマが言いましたが、調べてみたら夢も希望もないことが書かれててリアルでしょんぼりしました
  76. 76 : : 2017/06/03(土) 11:51:41
    綺麗な花を見つめていた
  77. 77 : : 2017/06/04(日) 00:02:17
    キーボ「綺麗な花を見つめていましたね」

    春川「…はぁ、所詮はロボットだね」

    キーボ「あ! それはロボット差別な発言ですよ! しかるべきところに訴えますよ!」

    春川「いや、花が好きな男もいるでしょ」

    キーボ「そんな!? 女性は花を贈り物にすれば必ず嬉ぶのでは!?」

    春川「何その情報…」

    赤松「そうか…!」

    春川「何がわかったの迷探偵?」

    赤松「もちろん、最原君が女の子だってことだよ!」

    春川「一応、聞くけど、今のキーボの証言で?」

    赤松「そう! これは、さっきの百田君の話につながるんだよ!」

    春川「…そう来るんだ」

    赤松「最原君は花が好き…そして、その花を使ってポプリを作ったんだよ!」

    キーボ「ポプリとは、良い匂いとされる様々な花や草を乾燥させて袋に詰めたものですね。衣服などと一緒に入れておくことで良い匂いになるとか……まぁ、ボクは嗅げないんですが…」

    春川「解説しといてへこまないでよ。百田が言ってたいい匂いっていうのは、そのポプリだ、って言いたいわけね」

    赤松「そう! 全ては繋がってるんだよ!」

    春川「最原が確実にポプリを作ってるっていう証拠があれば本当に繋がってたんだけどね」

    赤松「ここまで来たら作ってるに決まってる!」

    キーボ「…ま、まさか本当に最原君は女性だったんですか…?」

    春川「違うよ」

    赤松「それは違うよ!」論破

    春川「論破するな」

    赤松「ここまで数々の証言が出ていることから、最原君が女の子であることは明確…」

    春川「最原が実はオカマ、っていうほうが私は納得いくんだけど…」

    赤松「なんてこと言うの! 女の子だからいいんじゃない!」

    春川「…アンタは何を言っているの…」

    キーボ「…つまり、このあと最原君に事の事実を確かめる…というわけですね?」

    赤松「うん。ここまでの証拠を元に最原君を女性だということを認めさせる!」

    春川「……力づくはやめてよ?」

    赤松「そんな物騒なことしないよ。何言ってるの?」

    春川「……殺されたいの?」

    赤松「さぁ、ラスト行こうか!」

    キーボ「目の前ですし、ボクも見届けさせてもらいます」

    こうして、赤松、春川、キーボの3人は最原の部屋の前に立った。


    赤松「さぁ! 最後の関門。最原君にここまでの証拠を突きつけるよ!」

    春川「…さっさとノックしなよ」

    赤松「ちょっと心の準備が…」

    コンコンーーー

    赤松「あぁ!? 私がしたかったのに!」

    春川「さっさとしないからだよ」


    ガチャーーー


    最原「はーい…赤松さんと春川さん、キーボ君? どうしたの?」

    赤松「…ここに来た用件は……最原君の秘密についてだよ」

    最原「僕の秘密…?」



    赤松「ズバリ……最原君って、女の子だよね!?」



    最原「……>>78



    ※最後の安価。赤松の問いかけに対する最原の返答とは…
  78. 78 : : 2017/06/04(日) 00:15:47
    …男としてすら見てもらえてなかったんだね…僕ってそんなに男らしくないのかな…(前半を小声で)
  79. 79 : : 2017/06/04(日) 08:05:26
    (´;ω;`)ブワッ
  80. 80 : : 2017/06/04(日) 21:40:08
    最原「………………、僕ってそんなに男らしくないかな…」

    赤松「……!」

    春川「………認めるんだ?」

    最原「認める? いや、確かに力も弱いし、百田君やゴン太君と比べると体つきも細いし…確かに、男らしくないかもね…」


    赤松「……もう、もういいんだよ、最原君…」

    最原「赤松さん…」

    赤松「無理しなくていいの…ありのままの君で…いいんだよ」

    最原「………うん。そうだね。ありがとう、赤松さん」

    赤松「だから、これからは今までできなかったことも一緒にしようね。まずは、お買い物から…」

    最原「……ん?」

    春川「……アンタも辛かったんだね。…相談できることがあったら言いなよ」

    最原「あの…?」

    キーボ「最原クンがここまで悩んでいたなんて……ボクは自分が酷く情けないです…」

    最原「あの、3人とも落ち着いて…」

    赤松「そうだ! とりあえず、その制服じゃなくて女の子っぽい服着よう! 今までそういう服装できなかったんだから!」

    最原「ちょっと待って!? 一体何の…」

    春川「アンタが女の子で、それを今まで隠してた、って話」

    最原「……は?」

    最原は驚きのあまり口をポカーンと開けて、3人の正気を確かめるように見回した。

    赤松「わかってるよ…今まで女の子だってことを隠してたんだよね…。証拠もたくさんあるし…」

    最原「証拠って何?」

    春川「これ」



    ・笑顔がかわいい
    ・百田やゴン太と一緒にいるときに嬉しそうに頬を染めてた
    ・キャラ付けをしようとして女子特有のノリで性別を隠す
    ・ぬいぐるみが好き
    ・甘味に目がない
    ・仕草が女の子
    ・男子との連れションを断わる
    ・茶柱さんが投げ飛ばさなくなった
    ・女装(スク水)してた
    ・喉仏がない
    ・男とよく関わってる(男の子と遊びたかった?)
    ・虫に驚く
    ・胸が小さいことを気にしてる
    ・床之物語を見たがらない
    ・テニスをしてる時の仕草が女みたいだった
    ・恋愛相談の時の顔が乙女だった
    ・体臭が甘い
    ・綺麗な花を見つめていた


    最原「どれが誰かよくわからないけど……これはひどい…」

    赤松「最原君が認めないならこれで一つずつ論破しようと思ってたけど……必要なかったね」

    最原「……赤松さん、僕……男だよ」

    赤松「そ、そんな…さっき認めて…」

    最原「いや、一言も認めてないよ。僕の言い方も悪かったかもしれないけどさ」

    赤松「じゃあ、じゃあ……なんでこんなにも女の子っぽいの!」

    最原「知らないよ!?」

    春川「……今更だけど、赤松は最原が男であってほしいの? 女であって欲しいの?」

    赤松「……どっちの最原君も大切だよ…でも、もし秘密を抱えて苦しんでるなら何とかしてあげたいって…」

    最原「僕は男だよ」

    赤松「……わかったよ。最原君は素で人々を惑わす魔性の男だったんだね…」

    最原「とんでもなく不名誉だよ!?」

    春川「………はぁ……終わったならもういい?」

    赤松「ごめんね、春川さん。最原君は男の子だったよ…」

    最原「なんで僕が悪いみたいな…」

    春川「…まぁ紛らわしい最原も悪い」

    最原「そんな!?」ガーン

    キーボ「結論は出たんですね。では、ボクはこの話をみなさんに伝えてきます」

    春川「はぁ、結局なんだったんだろ、今回の話…」

    赤松「最原君はかわいくてかっこいいって話」

    春川「…わかったよ…」

    春川「アンタがどれだけ最原のことが好きかってことがね」

    春川はため息混じりに、それでも苦笑しながら赤松を見つめた。


    赤松「最原君って本当に男の子なのかな…?」春川「え…?」 ~終~
  81. 81 : : 2017/06/04(日) 21:44:09
    良かったです

    これの王馬とかアンジーに関する疑惑とかも読んでみたいです
  82. 82 : : 2017/06/04(日) 21:44:11
    乙です!
    読んでてとても楽しかったです!
  83. 83 : : 2017/06/04(日) 21:44:51
    今回も面白かったです!また読みたい!
  84. 84 : : 2017/06/04(日) 21:45:00
    乙でーす
  85. 85 : : 2017/06/04(日) 21:47:24
    >>81
    入間は本当は清楚とか読んでみたい
  86. 86 : : 2017/06/04(日) 21:50:36
    ~赤松たちが部屋を訪れてから次の日の朝~


    最原「ふわぁ……なんか……体が重い…?」


    最原「あれ? 髪もなんだか長くなって……あれ、声も…たかい……」


    最原「……こ、れ…は……胸?」


    最原に訪れた体の異変…


    モノクマ「うぷぷ…どう? 女の子の体になった気分は?」


    不敵に笑うモノクマ。



    赤松「大変だよ…このままじゃあ、コロシアイになっちゃう…」


    最原が女になったことで、争いが始まる…。



    真宮寺「男が女になる…興味深いヨ」


    天海「最原君のことは守りますよ。俺の命に替えてもね…」


    百田「テメーはテメーだ。変わっちまってもな」


    星「ふん。こんなことで恩が返せるなら、俺の命ぐらいなんてことはねえ」


    ゴン太「ゴン太は……みんなを守りたい…でも、最原君を一番に守りたいよ…」


    王馬「にしし、最原ちゃんを独占したら面白いことになりそうだね?」


    キーボ「最原君を…奪うというなら…あなたを破壊します!」




    >>78の安価次第では、最原君が本当に女性になってしまっていたんですが、女性だったら、女最原のギャルゲーではなく、乙女ゲー風味の男同士の争い、というところまで考えました。


    ちょっとしか書くつもりなかったのに結構長くなった。すいません。
    そして、終わって直ぐなのに>>81 ~ >>85コメントありがとうございますw

    入間は実は清楚っていうのは、他にいなかったかな…? ネタ被りなさそうなら書くと楽しそうですね
  87. 87 : : 2017/06/04(日) 21:52:23
    後は、ゴン太には苦手な虫が1種類いるとかも面白そう

    王馬は実は夢野がタイプかもしれないとか
  88. 88 : : 2017/06/04(日) 21:53:03
    >>86キーボ主人公だったら面白そう
  89. 89 : : 2017/06/04(日) 22:38:08
    お疲れ様です。最原くんの女の子説、体験版をプレイする前は少し信じてました。結果はバリバリの男死でしたが

    結局何故スク水を着ていたのかは解明されず…この点に関しては最原くん自身が悪いですね
  90. 90 : : 2017/06/04(日) 22:48:09
    >>89 (書くの忘れてたなんて言えない)

    赤松「そういえば、なんでスク水着てたの?」

    最原「男子会の罰ゲームでね…」


    男子会で罰ゲームありゲーム→最原敗北→王馬が考えた罰ゲームを施行

    みたいな流れを考えていましたが、スク水という安価が来て困って、その理由を考えるのも語る場もなくて困って、結局忘れ去られました。
  91. 91 : : 2017/06/04(日) 22:55:52
    お疲れ様でした。
    ボケが加速し続ける赤松さんと、気苦労が絶えない春川さん。やっぱり不思議な塩梅がありますね…

    私個人てとしては、実はおくびに出さないだけで煩悩まみれな斬美さんを見てみたい気持ちがあります…
  92. 92 : : 2017/06/04(日) 22:56:46
    連投失礼します。
    誤字訂正 「私個人としては」
  93. 93 : : 2017/06/05(月) 19:28:22
    >>86
    うわぁ…ヤバい…あの安価俺がとってよかったんでしょうか…
    面白かったです!ありがとうございました!
  94. 94 : : 2017/06/05(月) 21:40:03
    >>91 >>92
    超真面目な顔をして、エロいことを妄想する東条とか面白そうですね

    >>93
    安価とってくれて嬉しかったっすよ?
    ただ、あの安価は最原を男にも女にもできた、ってだけですw
  95. 95 : : 2017/06/05(月) 21:42:07
    >>94
    エロイ東条さん・・・よだれが止まりませんな

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