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進撃の巨人Another ――番外編―― 第13話 『求めるは近き、見つめるは遠き』
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                  - 1 : : 2013/12/01(日) 19:36:33
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 進撃の巨人Another ――番外編―― 第13話
 
 
 ――Part 1――
 
 ――――前回までのあらすじ――――
 
 季節は初夏に移り変わった。104期訓練兵・第5席「ユーク・トラス」は様々な人との
 関わりを通じ、己にとっての護るべき『玉《ぎょく》』を定め、決意を新たにした――――
 
 夜も寝苦しくなり始めた初夏、ミカサの提案で、皆で川へ水浴びに行くことに!
 
 アニはユークへの気持ちを募らせ始めるも、当の本人はいざ知らず…
 
 アニは、びしょ濡れとなった自身を庇うユークの姿に戸惑うも、アニもまた彼の心情を知らず――――
 
 
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 ――――
 ――
 
 
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                  - 2 : : 2013/12/01(日) 19:38:17
 ――――対人格闘訓練――――
 ユーク「先日の水浴びは、楽しかったな」
 ミカサ「ええ、アニも貴方もいい思い出が出来たようで、私も満足」ホッコリ
 ユーク「それは、何の事だい?」
 ミカサ「貴方だけが、透けたアニの服の事を知っている」
 ユーク「(どきり!!)」ビクッ
 ミカサ「そして帰り道、アニをおぶっていた貴方は、間違いなく何か感じていた筈」ニヤニヤ
 
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                  - 3 : : 2013/12/01(日) 19:39:19
 ユーク「な、何の事かな?///」プーイ
 ミカサ「恥ずかしがらなくてもいい」クスッ
 ユーク「……///」シーン
 ミカサ「それで、感触はどうだった?」ニマニマ
 ユーク「…さぁ、どうだろうね?///」
 ミカサ「正直に言えばいい」ニヤニヤ
 
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                  - 4 : : 2013/12/01(日) 19:39:39
 ユーク「君に正直に話せば、忽《たちま》ち拡散しちゃうだろ?」
 ミカサ「それは、勿論」
 ユーク「なら、尚更駄目だな。絶対に言わないよ」
 ミカサ「でも、それも状況次第」
 ミカサ「あまり芳しくない結果に成り得るのであれば、そんな事はしない」
 ユーク「本当だろうね?」ジッ
 
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                  - 5 : : 2013/12/01(日) 19:40:11
 ミカサ「ええ、私を信じて」ジーーッ
 ユーク「……柔らかかったよ」
 ミカサ「え?何が?」ニマニマ
 ユーク「勿論、彼女の身体がね」
 ミカサ「それは、どこの部位?」
 ユーク「…知らないね、もう」プーイッ
 
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                  - 6 : : 2013/12/01(日) 19:41:20
 ミカサ「ふふ、恥ずかしがって」クス
 ユーク「恥ずかしいのは、寧ろ正常だろ?」
 ミカサ「ええ、大丈夫。誰にも言わないから」
 ユーク「そうか。信じて良かったよ」
 ミカサ「こんな面白い事、広めたら勿体無い」
 ユーク「なんだよ。結局、魂胆はそこに起因するのか…」ハァ
 
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                  - 7 : : 2013/12/01(日) 19:41:56
 ミカサ「そんなに悪い話じゃない」
 ユーク「まぁ、良かったという事で!」
 ミカサ「そうね、この話はこれで終わりにしましょう」
 ユーク「それじゃ、今日も宜しくお願いね?」スッ
 ミカサ「ええ、今日も鍛えましょう!」スッ
 ユーク「じゃあ、俺が先攻だっ!!」ダッ
 
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                  - 8 : : 2013/12/01(日) 19:43:25
 ミカサ「ふふっ、かかってきなさい」
 ミカサ「返り討ちにしてみせよう!」バッ
 バシバシ! ドカッ!
 ビュンッ! ササッ!
 ミカサ「(そういえば…もうすぐ“あの日”だった!!)」
 ミカサ「(近日中に、ユークに相談してみよう!)」
 
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                  - 9 : : 2013/12/01(日) 19:44:16
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 アニ「(この前は、帰りにユークにおぶってもらっちゃったね)」
 アニ「(あいつの背中…暖かくて、頼もしかった…)」
 アニ「(なんでそんな風に思うのか、今の私には…よくわからないけど…)」
 アニ「(とても心地良かった)」ポーー
 アニ「(そういえば、服が濡れちゃって…あいつに庇ってもらったんだよね)」
 アニ「(…嬉しかった///)」
 
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                  - 10 : : 2013/12/01(日) 19:45:38
 アニ「(あいつが庇ってくれなかったら…私は…)」
 アニ「…...!」ハッ
 アニ「(そういえば、私って…)」
 アニ「(事ある毎に、あいつに世話になっているよね)」
 アニ「(私って、あいつに貰ってばかりだなぁ)」
 アニ「(私も何か、ユークに恩返しが出来たらいいのにな――――)」
 
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                  - 11 : : 2013/12/01(日) 20:04:30
 ――――数日後 掲示板――――
 ――――成績一覧――――
 【104期訓練兵 第27回 定期試験 成績順位】
 第1位 ミカサ・アッカーマン(943 / 1000)
 第2位 ライナー・ブラウン(901 / 1000)
 第3位 ベルトルト・フーバー(861 / 1000)
 第4位 アニ・レオンハート(855 / 1000)
 第5位 マルコ・ボット(797 / 1000)
 第6位 ユーク・トラス(776 / 1000)
 第7位 エレン・イェーガー(752 / 1000)
 第8位 ジャン・キルシュタイン(751 / 1000)
 第9位 ユミル(742 / 1000)
 第10位 コニー・スプリンガー(719 / 1000)
 第11位 サシャ・ブラウス(701 / 1000)
 第12位 クリスタ・レンズ(671 / 1000)
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 第16位 ミーナ・カロナイナ(623 / 1000)
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 第43位 アルミン・アルレルト(517 / 1000)
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                  - 12 : : 2013/12/01(日) 20:05:09
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 ユーク「なん…だと…!?」ワナワナ
 マルコ「やった!ついに5位だ!!」
 ジャン「……」ギリギリ
 エレン「おお!1つ上がった!!」ウキウキ
 ユーク「成績が…下がっている…」
 ジャン「ちくしょー!エレンに1点及ばなかったぁー!!」ガァーー!!
 
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                  - 13 : : 2013/12/01(日) 20:05:52
 エレン「落ち着けよ、ほぼ同率じゃねぇか」ハハハ
 ジャン「1点でも、差が出来ている事が悔しいんだよっ!!」
 ユーク「マルコは、何があったんだ?」
 ジャン「そうだ、そうだ!」
 エレン「そうだな、俺も気になる」ワクワク
 マルコ「うぅーん、最近は訓練に身が入るようになってね」
 
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                  - 14 : : 2013/12/01(日) 20:06:22
 ユーク「何か、あったっけ?」
 マルコ「まぁ…僕にとって大切なものが出来てね」
 マルコ「それを守る為に、僕がもっと強くならなくちゃと思ったら、やる気が出てね」
 ジャン「なんだよ、そりゃ?」
 マルコ「ははっ、秘密さ」ニコ
 エレン「ふぅーん、そういうものなのか」ヘェーー
 マルコ「(もしかしたら、彼女の成績が上がっているのも…同じ事を考えていたりしてね)」
 ユーク「……」
 
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                  - 15 : : 2013/12/01(日) 20:08:09
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 ミーナ「やった!10番台に到達したよっ!!」ウキウキ
 アニ「よかったね。もう少しじゃないか」
 ミーナ「うん!私、もっと頑張るっ!!」
 アニ「(でもユーク…アンタは一体、何やっているんだい?)」チラ
 アニ「(前回より、点数も成績が下がっているね…何かあったのかな?)」ソワソワ
 アニ「(…私が元気づけて…あげるべきなのかもね)」
 
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                  - 16 : : 2013/12/01(日) 20:10:44
 アニ「(庇ってくれた分も、おぶってくれた分のお礼もしなきゃ!)」
 アニ「(でも…いつがいいだろう?)」モンモン
 アニ「(私がユークと会えるのは、朝食と夕食の時か、例の夜の倉庫くらいだし)」
 アニ「(私は…一体、何を…あいつに返してあげられるんだろう?)」
 アニ「(次に会う時まで、あいつが喜ぶような事を…考えておかないとね)」
 アニ「(どうしようかなぁ?)」
 
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                  - 17 : : 2013/12/01(日) 20:11:10
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 ライナー「ミカサに少しだけ追いついたな」
 ベルトルト「まぁ、1位への道は、少し遠いと思うけどね」
 ライナー「まぁ、一歩ずつな」
 ベルトルト「…『彼』は大丈夫だろうか?」
 ライナー「…そうだな。また俺達との差を意識してなければいいが…」
 (『――番外編―― 第3話』参照)
 ベルトルト「頑張ってほしいね、『彼』には」
 ライナー「あぁ、そうだな」
 
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                  - 18 : : 2013/12/01(日) 20:12:12
 ――――――――
 クリスタ「うぅーん、またまた12位…遠いなぁ」
 ユミル「そう、くよくよするな、クリスタ!」
 クリスタ「ユミルも少し順位が落ちちゃったね」
 ユミル「まぁ、私の事はいいんだよ」
 ユミル「(調節してクリスタが10位に入れるように謀ってたなんて…言えねぇよな)」
 クリスタ「うぅーん…」
 
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                  - 19 : : 2013/12/01(日) 20:13:32
 ――――――――
 コニー「よっしゃ!今度はオレがトップ10入りだぜ!!」
 サシャ「ぐぬぬ、コニーやりますねぇ」ムムム
 コニー「このまま憲兵団へ一直線だぜ!」
 サシャ「そうはさせませんよ!憲兵団に入るのは私です!!」
 コニー「へっへー、今のザマじゃ、まだまだ天才のオレには勝てねぇよ!!」
 サシャ「いいえ、私も負けませんから!!」
 
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                  - 20 : : 2013/12/01(日) 20:14:32
 ワーワー ワイワイ
 ガヤガヤ エレンエレン!
 ユーク「(最近、気が緩んでいたみたいだ)」
 ユーク「(こんな体たらく、“2人”に言った事に対して、立場がないじゃないか!)」
 (『――番外編―― 第8話』参照)
 ユーク「(…悔しい)」
 ユーク「(何かきっかけが欲しい…何か…)」
 ユーク「(…そういえば)」
 ユーク「(マルコが言っていた…『大切なもの』…)」
 
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                  - 21 : : 2013/12/01(日) 20:16:12
 ユーク「(俺にとってのそれは…アニ達3人)」
 ユーク「(この前、そう決めたばかりだ…)」
 (『――番外編―― 第11話』参照)
 ユーク「(そして、アニ…)」
 ユーク「(君を『玉』として護ろうと決めた…家族のように…)」
 ユーク「(…それだけじゃあ…ダメなのか?)」
 ユーク「(俺の成績が下がった原因…)」
 
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                  - 22 : : 2013/12/01(日) 20:16:33
 ユーク「(その原因がたった今、俺が思った事であるとするなら…)」
 ユーク「(俺には…何が足りないんだ?)」
 ユーク「……」
 ユーク「(心が…もやもやとする)」
 ユーク「(俺は…この感覚の正体が…どうしても掴めない…)」
 ユーク「(…答えが…出ない)」
 
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                  - 23 : : 2013/12/01(日) 20:17:35
 ――――その日の夜 食堂――――
 ミカサ「ユーク、少し相談がある」ヒョコッ
 ユーク「なんだい、ミカサ?」
 アニ「私も居るけど、いいの?」
 ミカサ「構わない。アニにも話を聞いてほしい」
 ユーク「わかったよ、それで?」
 ミカサ「実は、次の次の休暇日は、エレンの誕生日に当たる」
 
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                  - 24 : : 2013/12/01(日) 20:18:13
 ユーク「そうだったんだ!」ハツミミ!
 アニ「ふぅーん」ヘェーー
 ミカサ「ので、貴方達にエレンの誕生日会を開催するのを手伝ってほしい」
 ユーク「いいよ!賛成だ!!」
 アニ「まぁ、いいんじゃない?」
 ミカサ「ありがとう!では早速、打ち合わせを始めよう」
 
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                  - 25 : : 2013/12/01(日) 20:18:51
 ユーク「君がエレンよりも早く来て、ここに座ったのはその為だね?」
 ミカサ「ええ、そういう事」ニコ
 アニ「成功すればいいね」
 ユーク「アニも手伝うんだから、そんな他人事のように言っちゃダメだろ?」クスッ
 アニ「ごめん、そうだったね」
 ミカサ「そんな訳で2人とも、よろしくお願いします」ペコリ
 
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                  - 26 : : 2013/12/01(日) 20:19:10
 ユーク「分かったよ、頼まれた!」
 アニ「それで、何から始めたらいいの?」
 ミカサ「日程は、休暇日にしようと思う」
 ミカサ「場所は、食堂」
 ユーク「時間は、夕方頃かい?」
 ミカサ「ええ、でももう少し早く始めて、お昼過ぎでもいいかもしれない」
 
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                  - 27 : : 2013/12/01(日) 20:19:27
 ユーク「確かに、その方がいいかもね」
 アニ「夕食と被らないし」
 ミカサ「そういう事」
 ユーク「了解だ!」ワクワク
 アニ「(ユークったら、自分の事のように楽しそう)」チラ
 ミカサ「それで、買い物についてなのだけれど――――」
 
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                  - 28 : : 2013/12/01(日) 20:21:02
- Part1おわり
 続きはまた明日!と言いたいところだけど、
 明日は、おそらく本編かな?
 
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                  - 29 : : 2013/12/02(月) 20:40:07
 ――Part 2――
 ――――夜 倉庫――――
 ユーク「1週間ぶりくらいだね」ナデナデ
 アニ「うん」スリスリ
 ユーク「今日も耳掃除するんでしょ?」
 アニ「うん…お願い///」スリスリ
 ユーク「今回は、よく1週間持ち堪えたね。偉いよ!」ナデナデ
 アニ「辛かった…」ウズウズ
 
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                  - 30 : : 2013/12/02(月) 20:40:45
 ユーク「じゃあその鬱憤は、俺が解消してあげよう!」スチャ
 アニ「よろしくお願いします」ゴロン ジッ
 ユーク「それじゃあ、今日も始めるか!」ホジホジ
 アニ「(あぁ、気持ちいいなぁ♪)」ニャーン
 ユーク「(アニ、とても気持ち良さそうだ)」
 アニ「♪」ニコニコ
 
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                  - 31 : : 2013/12/02(月) 20:41:58
 ユーク「(見ているこちらが、寧ろ癒される)」ウットリ
 ユーク「(心なしか、アニから猫の鳴き声が聞こえてきそうな程、和んでるなぁ)」ニコニコ
 アニ「(…やっぱり、気持ちいい♪)」ニャーン
 アニ「(最近は、少しずつユークの手捌きにも慣れてきた)」
 アニ「(もう、あんな恥ずかしい声は出さないっ!!)」キリッ
 ユーク「あっ、少しだけ奥に発見!」ムッ
 
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                  - 32 : : 2013/12/02(月) 20:42:20
 アニ「(この気持ち良さ、やめられないなぁ♪)」ニャーン
 ユーク「採掘開始っ!」ホジホジ
 アニ「…きゃぁっ!!///」ビクリッ!
 ユーク「ごめん、痛かった?」ナデナデ
 アニ「だ、大丈夫…びっくりしただけ///」ドキドキ
 ユーク「そうか…また少し奥の方、行くよ?」ホジホジ
 
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                  - 33 : : 2013/12/02(月) 20:43:20
 アニ「う、うん。そう言う風に言ってもらえれば、安心する…///」ギュッ ドキドキ
 ユーク「本当に1週間ぶりのようだから、いつもより多めだね」ホジホジ
 アニ「恥ずかしいから、そういう事は言わないで…///」モジモジ
 ユーク「ごめん、女の子に向かって失礼だったね」ハンセイ
 アニ「(ユークは優しいなぁ…///)」ポーーッ
 ユーク「アニ、気持ちいいかい?」ホジホジ
 
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                  - 34 : : 2013/12/02(月) 20:44:37
 アニ「うん。アンタ上手だから、ついつい癖になるよ…///」ウットリ
 ユーク「それは、俺も嬉しいな!」ホジホジ
 アニ「♪」ニコニコ
 アニ「……!」ハッ
 アニ「(あっ!そういえば、ユークを元気づけようって話だったんだ!!)」ピコーン
 アニ「(私としたことが、誘惑に負けてすっかり忘れていた!)」
 
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                  - 35 : : 2013/12/02(月) 20:44:57
 アニ「(どうしようかなぁ?)」ウーン
 アニ「(今は、こんな状態だけど…)」
 アニ「(ユークにも…また耳掃除…してあげるべきなのかな?)」
 (『――番外編―― 第1話』参照)
 アニ「(でも、ユークからしてほしいって、言われた事なんてないし…)」
 アニ「(そんな事は、全然思っていないのかな?)」
 アニ「(…一応、後でそれとなく聞いてみよう!)」
 
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                  - 36 : : 2013/12/02(月) 20:45:27
 ――――――――
 ユーク「はい、こっちは終わり。反対側向いて」サッ
 アニ「うん///」ゴロン ジッ
 ユーク「……」ホジホジ
 アニ「……///」モジモジ
 ユーク「……」ホジホジ
 アニ「……///」ソワソワ
 
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                  - 37 : : 2013/12/02(月) 20:46:38
 ユーク「…アニ、落ち着きがないけど、どうかした?」キョトン
 アニ「え?いや…何でもないよ…///」ソワソワ
 ユーク「(何を考えているんだろ?)」
 アニ「(…『単に気持ちがいいから』とは、良い訳として言いにくい)」
 ユーク「……」ホジホジ
 アニ「(気持ちいいなぁ♪)」ニャーン
 
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                  - 38 : : 2013/12/02(月) 20:47:37
 ユーク「…はい、こっち側も終わり!」
 アニ「ありがとね」ムクリ
 ユーク「今日は、すぐに起きるんだね?」
 アニ「え?」
 ユーク「だって、いつもは耳掃除中に寝落ちしちゃうか、暫くは膝枕を続けているでしょ?」
 アニ「そうだったっけ?」
 
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                  - 39 : : 2013/12/02(月) 20:48:17
 ユーク「アニが気付いていないだけで、実際はそうだよ?」
 アニ「そ、そうなんだ」゙
 アニ「(恥ずかしい…///)」モジモシ
 ユーク「今日は、もう終わりにする?」
 アニ「えっと…あのね」モジモジ
 ユーク「ん?」キョトン
 
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                  - 40 : : 2013/12/02(月) 20:49:03
 アニ「今度は、久しぶりに…私が…耳掃除してあげるよ///」
 ユーク「あ、ほんと?」ラッキー!
 アニ「う、うん!いつも私ばかりで悪いしね」アセアセ
 アニ「(案外、すんなり通ったね)」イガイ
 ユーク「(本当は、できればいつでも頼みたかったんだけど…)」
 ユーク「(アニが基本的に寝落ちしちゃうから、状況的に無理だったんだよね)」
 
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                  - 41 : : 2013/12/02(月) 20:49:39
 ユーク「(でも、アニの方から誘ってくれるとは、なんという僥倖だ!)」
 アニ「それじゃあ、寝転がって」チョコン
 ユーク「お願いします」ゴロン ジッ
 アニ「アンタほど上手じゃないから…あまり期待しないでね?」ホジホジ
 ユーク「前にしてもらった時は、少なくとも下手ではないと思ったよ?」
 アニ「ふふっ、なにそれ?上手でもないって事?」クスリ
 
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                  - 42 : : 2013/12/02(月) 20:52:02
 ユーク「まぁ、やっていくうちに上手になるさ」
 アニ「そ、そうだね」ホジホジ
 ユーク「(そう。やっていくうちに…ね)」
 アニ「(や、やっていくうちにって事は…///)」ドキドキ
 ユーク「……」
 アニ「……///」ホジホジ
 
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                  - 43 : : 2013/12/02(月) 20:52:29
 ユーク「……」
 アニ「ど、どうかな?気持ちいい?」ホジホジ
 ユーク「うん。上手だよ?」アンシン!
 アニ「そう、よかった」ニコ ホジホジ
 ユーク「(どきりっ!!)」ズキュンッ
 ユーク「(“また”…だ)」ドキドキ
 
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                  - 44 : : 2013/12/02(月) 20:55:32
 ユーク「(この感覚…アニと居る時にだけ…現れている?)」
 ユーク「(俺に一体、何が起こっているんだ?)」ムムム
 ユーク「……///」ドキドキ
 アニ「……」ホジホジ
 アニ「(ユーク、気持ちいいんだ…嬉しいなぁ!)」パァァ
 アニ「(…そうだ!少し気になっていた事を聞いてみよう!!)」
 
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                  - 45 : : 2013/12/02(月) 20:56:23
 ――――――――
 アニ「ねぇ、少し話…いいかい?」ホジホジ
 ユーク「ん、何だい?」チラ
 アニ「アンタってさ…やっぱり、私の身体には…興味がないわけ?」ジッ
 ユーク「…まだその事を…気にしていたのかい?」ジッ
 (『――番外編―― 第10話』参照)
 アニ「う、うん…少し…ね///」モジモジ
 ユーク「…興味がないわけじゃない」
 
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                  - 46 : : 2013/12/02(月) 20:56:56
 アニ「え?」ドキリ
 ユーク「でもね、“そういう事”じゃないんだよ」
 アニ「そ、それって…?」
 ユーク「…アニは、どうしたいんだい?」
 アニ「…最近、アンタが元気ないように思えてね…それでさ」
 ユーク「なるほどね。それじゃあ…『心配掛けてごめん』…でいいのかな?」
 
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                  - 47 : : 2013/12/02(月) 20:57:16
 アニ「うぅーん、そんな答えを望んでいるわけじゃないんだけど…」
 ユーク「つまり、どういう事?」
 アニ「アンタがなんで元気がないのかが…知りたくてさ…」モジモジ
 ユーク「…成績が下がったからだよ」
 アニ「この前の発表の?」
 ユーク「そっ。マルコに…負けちゃったからね」
 
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                  - 48 : : 2013/12/02(月) 20:57:43
 アニ「でも、アンタ達の順位が入れ替わる事なんて、これまで日常茶飯事だったじゃないか」
 アニ「何を今更…」
 ユーク「いや、アニ達とまた差が離されてしまった事が…悔しいんだよ」
 アニ「そう…なんだ」
 アニ「(そういう事だったの?本当に?)」ジッ
 ユーク「(半分嘘だ…ばれたかな?)」チラ
 
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                  - 49 : : 2013/12/02(月) 20:58:32
 アニ「……」ジーーッ
 ユーク「(疑っているって顔だ)」ジッ
 アニ「本当に…それだけ?」
 ユーク「あぁ、それだけの事さ」
 ユーク「(ごめん、嘘なんだ…)」
 アニ「……」
 
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                  - 50 : : 2013/12/02(月) 21:00:30
 ユーク「……」
 アニ「…ねぇ、ユーク」ボソリ
 ユーク「…何だい、アニ?」
 アニ「アンタはさ…私に触りたいとか…考えた事はないの?」
 ユーク「…またその話かい?」スクッ
 ユーク「それは、さっき終わって…」
 
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                  - 51 : : 2013/12/02(月) 21:01:22
 アニ「ううん!終わってないよ!!」ズイッ
 アニ「アンタは…話を逸らしただけ…」
 ユーク「…ばれていたか」
 アニ「…こんな状況なんだよ?」
 アニ「普通の男女なら、到底考えられないような」
 ユーク「……」
 
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                  - 52 : : 2013/12/02(月) 21:02:51
 アニ「アンタは、いつも快く私を迎えてくれるけど」
 アニ「“その時”に、いつも何を考えているの?」
 ユーク「……」
 アニ「ねぇ…答えてよ」
 アニ「教えてよ…アンタの気持ちを!」ジッ
 ユーク「…俺はね」
 
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                  - 53 : : 2013/12/02(月) 21:04:55
 アニ「私も…少しくらいなら…いいと思っているんだよ?」ジッ
 アニ「アンタが“そう望む”んだったら…私は…!!」
 ユーク「アニ」
 アニ「私は、“アンタならいい”って…そう思えるかも…しれないからさ」
 ユーク「アニっ!!」
 アニ「!!」ビクッ!!
 
- 
                  - 54 : : 2013/12/02(月) 21:06:50
 ユーク「そんな事を…口にしないでくれ!!」
 アニ「…どうして?」ポロッ
 アニ「ねぇ、どうして…答えてくれないの?」ポロポロ
 アニ「私はこんなにも…アンタの気持ちが…知りたくて堪《たま》らないのに…」グスッ
 ユーク「……」
 アニ「ぐすっ…うぅぅ…」グスッグスッ
 
- 
                  - 55 : : 2013/12/02(月) 21:07:22
 ユーク「アニ…」ダキッ ギュッ!
 アニ「うぅっ…うぅぅ…」グスッグスッ ギューーッ
 ユーク「俺が怒った理由…わかる?」ナデナデ サスサス
 アニ「…ううん」フルフル ギューーッ
 ユーク「それはね…アニが自分を蔑《ないがし》ろにしていたからだよ」ナデナデ
 アニ「私が…自分の事を?」グスッ
 
- 
                  - 56 : : 2013/12/02(月) 21:08:15
 ユーク「少しの気の迷いが生じたからって…」
 ユーク「そんな簡単に、自分を捨てないでくれ!」ギュッ
 アニ「…うん」グスッグスッ
 ユーク「俺は、アニの事を大切に想っている」
 アニ「…!!」
 ユーク「でも、それは…女の子としてよりも家族愛に近いもの…だと、思うんだ」ギュッ
 
- 
                  - 57 : : 2013/12/02(月) 21:09:35
 アニ「…うん」シュン
 ユーク「だから一時の気の迷いの為に、自分を捨ててしまいそうだったアニが…許せなくて」
 ユーク「つい、大声で怒鳴ってしまったんだ…ごめんね」ナデナデ
 アニ「うん…うん。私も…ごめんなさい」グスッ
 ユーク「これからは、“あんな事”を軽々しく、言っちゃダメだからね?」ナデナデ
 アニ「ありがとう、ユーク…ありがとう…」グスッ ギューーッ
 
- 
                  - 58 : : 2013/12/02(月) 21:11:48
 ユーク「思う存分、泣いていいからね?」ナデナデ ギュッ
 アニ「……」グスッグスッ
 ユーク「……」ナデナデ
 アニ「(ユーク…)」スリスリ
 ユーク「(アニ…」」ギューーッ
 アニ「(私は…)」ギューーッ
 
- 
                  - 59 : : 2013/12/02(月) 21:12:54
 ――――――――
 ユーク「今日は、この辺にして…戻ろうか?」
 アニ「うん…今日もありがとね…」グスッ ズピッ
 ユーク「(ごめんね、アニ…俺はきっと…)」
 アニ「(私…嬉しかったん…だよね…?)」ゴシゴシ
 ユーク「(この気持ちは、もしかしたら家族愛だけじゃない…のかもしれない…けど!!)」
 ユーク「(俺がこの気持ちの正体に辿り着くまでは…誰にも言ってはいけないんだ!」
 
- 
                  - 60 : : 2013/12/02(月) 21:14:05
 ユーク「(だから、アニ…君は“その時”まで、待っていてくれるかい?)」
 ユーク「(俺は必ず、そこへ辿り着いて見せるから…その時は、絶対に!!――――)」
 アニ「(ユークが私の事を、大切に想っていてくれている)」
 アニ「(それが再確認できただけでも、良かったじゃないか)」
 アニ「(焦る必要なんて…なかったんだよ)」
 アニ「(ユークが返事をくれる、“その時”まで…私は、待とう!――――)」
 
- 
                  - 61 : : 2013/12/02(月) 21:16:16
 Part2おわり
 今回の話は、2人の転機となるかもしれませんね
 この話が完成したのは、かれこれ1か月ほど前ですが、
 特に文章に力を入れたので、少しでも感動していただけたら嬉しいです
 
- 
                  - 62 : : 2013/12/03(火) 18:08:13
 ――Part 3――
 ――――『次の』休暇日――――
 ミカサ「それでは、買い出しに出掛けましょう!」
 ユーク「エレンには、勘付かれてはいないようだ」
 アニ「順調だね」
 ミカサ「ええ、今日の事も出来れば気付かれない方がいい」
 ミカサ「ので、細心の注意を払って、行きましょう」コソコソ
 ユーク「なんかこの感じ、久しぶりだな」ソローリソローリ
 (『――番外編―― 第6話』参照)
 
- 
                  - 63 : : 2013/12/03(火) 18:08:42
 アニ「楽しんでいたのは、アンタ達だけでしょ?」ソソクサ
 エレン「お前ら、何やっているんだ?」ヒョコッ
 ミカサ「ひゃっ!?エ、エレン!!」
 アニ「アンタこそ、何やっているんだい?」
 ユーク「(絶妙なタイミングだったな)」
 エレン「いや?あっちの方を歩いている時に、お前達3人が見えたからさ?」
 
- 
                  - 64 : : 2013/12/03(火) 18:09:11
 ミカサ「そ、そ、そうだったの!」アセアセ
 アニ「(ミカサ、慌て過ぎだよ…ユーク、頼んだよ?)」チラ
 ユーク「(わかったよ)」チラ
 ユーク「俺達3人で買い出しを頼まれてな。ちょうどさっき」
 ユーク「これから出かけるところだったんだ」
 ユーク「ね、アニ?」チラ
 
- 
                  - 65 : : 2013/12/03(火) 18:09:37
 アニ「そういう事」
 エレン「なんだ。じゃあ俺もついて行こうか?」
 ミカサ「エ、エレンは…い、いいからっ」アセアセ
 ユーク「(ミカサ…君はもう喋れなくていいから)」
 アニ「(ぼろが出る前に口を封じておこう)」サッ
 ミカサ「もがもが…」ジタバタ
 
- 
                  - 66 : : 2013/12/03(火) 18:09:58
 アニ「暴れるんじゃないよ、エレンにばれてもいいの?」ヒソヒソ
 ミカサ「(そ、それは嫌っ!)」シーン
 エレン「ミカサもすぐに大人しくなったな」
 ユーク「彼女も大人になったという事さ」
 エレン「いつもは全力で抵抗するのにな」ハハハ
 ユーク「まぁ、彼女の事は、今は置いておいて…」
 
- 
                  - 67 : : 2013/12/03(火) 18:10:22
 エレン「そうだな。それでいいのか?」
 ユーク「あぁ、今日は俺達3人で大丈夫だからさ」
 ユーク「エレンは特訓するなり、勉強するなりで頑張ってくれ!」
 エレン「そうだなぁ。勉強は嫌だけど…」
 ユーク「マルコに逆転されて悔しくないのか?俺は悔しいぞ?」
 エレン「…そうだよなっ!俺ももっと頑張って、マルコに勝ってみせるぞぉー!!」
 
- 
                  - 68 : : 2013/12/03(火) 18:10:46
 ユーク「その意気だ!時間は今しかないんだからな?」(強調!)グッ!
 エレン「それじゃあ、俺はひとっ走り行ってくるぜ!!」クルッ ダッ!
 タッタッタ
 ユーク「…これでよし」フゥ
 アニ「…もういいよ、ミカサ」パッ
 ミカサ「苦しかった…」ケホッ
 ユーク「それじゃあ、また邪魔が入らないうちに“次へ”行こうか?」スタスタ
 アニ「そうだね」スタスタ
 ミカサ「誰も心配してくれない…寂しい」トコトコ
 
- 
                  - 69 : : 2013/12/03(火) 18:11:21
 ――――街中――――
 ユーク「買い出しという名目だが…」
 アニ「まぁ、嘘はついてないよね…半分」
 ミカサ「そうね。教官が指示したという事以外は、至って事実」
 ユーク「まずは、小物や装飾品から買いに行くか?」
 アニ「そうだね、食材は最後に…」
 ミカサ「ええ、それでは雑貨屋から行きましょう!」スタスタ
 
- 
                  - 70 : : 2013/12/03(火) 18:12:09
 ――――街中――――
 ユーク「さて、買い出しという名目だが…」
 アニ「まぁ、嘘はついてないよね…半分」
 ミカサ「そうね。教官が指示したという事以外は、至って事実」
 ユーク「まずは、小物や装飾品から買いに行くか?」
 アニ「そうだね、食材は最後に…」
 ミカサ「ええ、それでは雑貨屋から行きましょう!」スタスタ
 スタスタ トコトコ
 ワイワイ ペチャクチャ
 
- 
                  - 71 : : 2013/12/03(火) 18:12:42
 ――――雑貨屋――――
 ユーク「飾り用のキラキラや輪っか用の紙とか探せばいいの?」キョロキョロ
 ミカサ「ええ、その通り」
 アニ「招待数もある程度絞ってあるから、そんなに大袈裟なものじゃなくてもいいよね?」
 ユーク「そうかもね。あまり派手だと、エレンも気恥ずかしいかもしれないし」
 ミカサ「食堂とは言ったけど、14人座れるだけのスペースと机があれば、それで十分」
 アニ「参加者は、私達とエレン」
 
- 
                  - 72 : : 2013/12/03(火) 18:13:05
 ユーク「そして、ライナーやベルトルトをはじめとした」
 ミカサ「アルミン、マルコ、ジャン、コニー、ユミル、クリスタ、サシャ、ミーナ」
 ユーク「以上14名だな」
 アニ「誰に向かって説明したの?」
 ミカサ「今は、そういう無粋な事は言わないの」メッ!
 アニ「わかったよ」
 
- 
                  - 73 : : 2013/12/03(火) 18:13:40
 ユーク「順応は必要な事だよ?」ニコ
 アニ「…うん」
 ミカサ「それでは、再び探しましょう!」
 ユーク「探しているうちに良い物も見つかるかもね!」ガサゴソ
 ミカサ「ええ、プレゼントも用意しなくては…」ガサゴソ
 アニ「何がいいだろうね?」キョロキョロ
 
- 
                  - 74 : : 2013/12/03(火) 18:14:11
 ユーク「エレンの希望はわかるかい、ミカサ?」チラ
 ミカサ「いいえ、怪しまれてもいけないので聞いては来なかった…でも」
 アニ「…?」
 ユーク「でも?」
 ミカサ「心の籠ったものであれば、例えどんな下手な手作りのものでも」
 ミカサ「エレンはきっと、快く受け取ってくれるはず」ニコ
 
- 
                  - 75 : : 2013/12/03(火) 18:14:36
 ユーク「…そうだな」
 アニ「大切な事だね、それは」
 ミカサ「ええ、なので心を込めて選びましょう!」
 ユーク「さーて、何か珍しいものはないかなぁ?」ガサゴソ
 アニ「ユークは今の話、ちゃんと分かっていたの?」クスクス
 ミカサ「本当に…」クスッ
 
- 
                  - 76 : : 2013/12/03(火) 18:16:18
 ユーク「あぁ、ちゃんと聞いていたさ!」
 ユーク「大切なのは、エレンに喜んでもらう為に心を込める事」
 ユーク「そしてエレンはどんなプレゼントでも、快く受け取ってくれるはず」
 ユーク「…だろ?」
 ミカサ「ええ、その通り」ニコ
 アニ「なんだ。ちゃんと聞いていたんじゃないか」
 
- 
                  - 77 : : 2013/12/03(火) 18:17:28
 ユーク「だから、びっくりするような面白そうな物がないか、探しているんだよ」ガサゴソ
 ミカサ「ふふっ、やっぱり分かっていないのかもしれない」クスッ
 アニ「ほんとにね…」クスリ
 ユーク「♪」ガサゴソ
 ミカサ「…私達も探しましょう!」チラ
 アニ「そうだね。探そうか――――」ガサゴソ
 
- 
                  - 78 : : 2013/12/03(火) 18:17:50
 ――――市場――――
 ミカサ「今度は、食糧品」
 アニ「暑さにやられてダメにならないように保管しなきゃね」
 ユーク「食糧庫に置かせてもらえるか、帰ったら交渉しようか」
 ミカサ「そうね。来る前に予め交渉(物理)しておけばよかった」
 ユーク「ミカサ、またよからぬ方向(物理)で解決しようとしていなかった?」
 アニ「……」
 
- 
                  - 79 : : 2013/12/03(火) 18:18:13
 ミカサ「そんな事はない」クスリ
 ユーク「だといいんだけどね」ハハ
 アニ「……」ジーーッ
 ミカサ「(…アニが見つめている)」タラタラ
 ユーク「それで、何の料理を作るんだい?」
 ミカサ「今回もまた、アニに料理を決めてもらった」
 
- 
                  - 80 : : 2013/12/03(火) 18:19:10
 ユーク「『今回もまた』って?」
 ミカサ「前回のシチューは、アニが献立として決めてくれた」
 (『――番外編―― 第9話』参照)
 ユーク「どうしてまた、シチューにしたんだい、アニ?」
 アニ「シチューの料理法は、他のいろんな料理に応用できるんだよ」
 アニ「野菜を切ったり、煮込んだり、アクをとったり」
 アニ「そんな基礎的な動作が、色々と詰め込まれているからね」
 
- 
                  - 81 : : 2013/12/03(火) 18:19:59
 ユーク「勉強になるよ」
 ユーク「それで、今回の料理は?」
 ミカサ「今回は、誕生日という事で『グラタン』!!」ババーン!
 ユーク「もう夏なのに、それは熱くないかい?」アハハ
 アニ「確かに誕生日らしい料理だけど、考えどころかもね」
 ミカサ「……」シュン
 
- 
                  - 82 : : 2013/12/03(火) 18:21:16
 ユーク「そんな顔をしないでくれよ」
 アニ「アンタもさっき言っていたでしょ?」
 ユーク「気持ちを込める事が何よりも大事」ニカッ
 アニ「後は、相手がそれを快く受け取るのを待つだけさ」ニコ
 ミカサ「そうだった。ありがとう!思い出す事ができた」パァァア
 ユーク「それじゃ、他にも料理は作るとして…」
 
- 
                  - 83 : : 2013/12/03(火) 18:22:35
 ユーク「(俺が作るわけじゃないけど…)」
 ユーク「(…俺もアニに料理を習おうかな?)」
 アニ「他の献立は、私が考えてもいいの?」
 ミカサ「ええ、アニに可能範囲でよろしくお願いする」ペコリ
 ユーク「アニ、責任重大だな」ハハ
 アニ「じゃあ、こんな料理を作ろうと思うんだけどさ――――」
 
- 
                  - 84 : : 2013/12/03(火) 18:23:33
 ――――――――
 ユーク「ふぅ、買った、買った」ヨイショッ!
 ミカサ「14人前ともなると、量も結構となる」ズシッ
 アニ「後は、そうだね」キョロキョロ
 ユーク「まだ、買う物あるのか?」ズシズシ
 ミカサ「両手が塞《ふさ》がってきた」ズシィ
 アニ「サラダ用の野菜を買っておかないとね」トコトコ
 ユーク「待ってくれよ、アニぃー」ズシズシ
 ミカサ「(私はここで待とうか?――――)」
 
- 
                  - 85 : : 2013/12/03(火) 18:23:51
 ――――帰路――――
 ユーク「結局、3人とも両手が塞がっちゃったな」ハハッ
 ミカサ「結構、重たい」ズシィ
 アニ「最後の野菜達が重たいね」ズシズシ
 ユーク「…ようやく兵舎が見えてきたな」ジーーッ
 ミカサ「荷物を食料庫の前に置いて来て、その後に教官に交渉(物理)に行きましょう!」
 ユーク「だから『物理』はダメだって!」
 
- 
                  - 86 : : 2013/12/03(火) 18:24:08
 アニ「それに、あの『野生種』に食べられてしまわないように、1人は見張りをしなきゃね」
 ミカサ「確かに。では、私とユークで交渉に行く」
 ミカサ「ので、アニに見張りを頼みたい」
 アニ「仕方ないね、わかったよ」
 ミカサ「サシャと闘うのが嫌ならば、私が代わりに見張りでも構わない」
 アニ「いいよ。私が交渉へ行っても、結局ユークが全部喋っちゃうんだし、私は不要だよ」
 
- 
                  - 87 : : 2013/12/03(火) 18:24:32
 ミカサ「それも、そうかも」クスリ
 ユーク「それよりもミカサは、自分のエレンへの想いの強さを教官へ伝える事が仕事だよ?」
 ミカサ「わかった。頑張る」
 ミカサ「2人とも、今日は本当にありがとう!」ペコリ
 ユーク「ははっ、どういたしまして」ニコ
 アニ「でもそれは、兵舎に着いて、全て終わった後にしなよ」クスリ
 
- 
                  - 88 : : 2013/12/03(火) 18:24:52
 ミカサ「それもそう。では、頑張って帰ろう!」オーー!
 ユーク「(今日は、楽しかったな)」
 アニ「(ミカサったら、あんなに嬉しそう)」
 ミカサ「(エレン、当日は楽しみにしていて♪――――)」ニコ
 
- 
                  - 89 : : 2013/12/03(火) 18:25:47
 Part3はこれで終了
 明日でこの話も終わりです
 でも明日は、長めのPartだからお楽しみに!
 
- 
                  - 90 : : 2013/12/04(水) 18:36:59
 ――Part 4――
 ――――『次の次の』休暇日――――
 ミカサ「それでは、皆。今日は集まっていただき、ありがとう」
 ミカサ「今日皆には、エレンの誕生日を祝ってもらいたくて招待した」
 ミカサ「ので、料理も食べて、皆にも楽しんでいってもらいたい」ニコ
 エレン「正直、驚いたぜ!」
 エレン「皆、ありがとな!!」
 アルミン「発案はミカサで、アニとユークが手伝ったらしいよ?」
 
- 
                  - 91 : : 2013/12/04(水) 18:37:13
 エレン「そうだったのか!ありがとな、3人とも!!」
 ミカサ「ええ、嬉しそうでなにより」ニコ
 ユーク「誕生日おめでとう!」
 アニ「料理も期待してなよ」
 エレン「そうだな!わくわくしてきた!!」
 ミカサ「それでは皆、初めにエレンを祝いましょう!」
 
- 
                  - 92 : : 2013/12/04(水) 18:37:39
 ユーク「アニ」
 アニ「うん、ミカサ」
 ミカサ「ええ、そして皆、せーのっ!」
 「「「お誕生日おめでとぉーう!!」」」
 パチパチ パチパチ
 エレン「うっ…ありがとな…お前ら」グスグス
 ユーク「エレン、泣くの早過ぎだ」
 アニ「涙腺脆かったんだね」
 
- 
                  - 93 : : 2013/12/04(水) 18:38:05
 ミカサ「さぁ、エレン!まずは私が作ったグラタンを食べてほしい!!」ワクワク
 エレン「おう!いただくぜ!!」パクッ
 ミカサ「ど、どうだろうか?///」ドキドキ
 エレン「…すっげぇ、美味いぞっ!!」キラキラ
 ミカサ「よかったぁ///」パァァ
 アニ「それじゃあ、皆も食べていいよ」
 
- 
                  - 94 : : 2013/12/04(水) 18:39:00
 ユーク「いただきまーっす!!」パクパク
 アニ「ふふっ、アンタ早いね?」クスッ
 ユーク「お腹も減っていたし、アニの料理をいち早く食べたくてね!」ニカッ
 アニ「そ、そうなんだ…///」ポッ
 ユーク「今日も美味しいよ、アニ?」ニコ
 アニ「ありがとう、ユーク///」
 
- 
                  - 95 : : 2013/12/04(水) 18:39:57
 ワイワイ キャッキャッ
 クリスタ「このグラタン、美味しいねっ!!」ピョンピョン
 ユミル「ほんとだな、こりゃいける!」ガツガツ
 ジャン「(ミカサのグラタンか…どれ)」パクッ
 ジャン「(うん…生きててよかった…俺)」ジーン
 ライナー「いやぁ、美味いな」
 ベルトルト「料理の1つ1つが丁寧に作ってあるね」
 
- 
                  - 96 : : 2013/12/04(水) 18:41:01
 ミーナ「マルコ、このサンドイッチも美味しいよっ!」
 マルコ「ありがとう!食べてみるよ」
 ミーナ「美味しいよね?」
 マルコ「うん、卵がとてもふんわりとしているね」
 コニー「オレはグラタンが美味いと思うぞ!」
 サシャ「私はサンドイッチの方ですかね?」
 
- 
                  - 97 : : 2013/12/04(水) 18:41:28
 ワイワイ ガヤガヤ
 パクパク モグモグ
 ユーク「よかったね、ミカサ」
 アニ「皆、アンタの作ったグラタンを褒めてくれているよ」
 ミカサ「その様で、安心した」ホッ
 ユーク「また1つ腕を上げたね」
 アニ「アンタはよく頑張ったと思うよ、私は」
 ミカサ「ありがとう、嬉しい」ニコ
 
- 
                  - 98 : : 2013/12/04(水) 18:42:05
 ユーク「それじゃあ、そろそろプレゼントを渡そうか?」ヒソヒソ
 アニ「そうだね。盛り上がっている今が頃合いかも」ヒソヒソ
 ミカサ「それじゃあ、ユーク。皆の注目を集めてほしい」ヒソヒソ
 ユーク「あいよ」
 アニ「頼んだよ?」
 ミカサ「では、3、2、1…どうぞ」サッ
 ユーク「(せーのっ!)」スゥッ
 ユーク「皆!聞いてくれ!!」
 
- 
                  - 99 : : 2013/12/04(水) 18:42:26
 ザワザワ ガヤガヤ
 ピタッ シーン
 エレン「ん?どうしたんだ、ユーク?」
 サシャ「何か始まるんですか?」
 ユーク「あぁ!まだ誕生日会の盛り上がりは、これからさっ!!」グッ
 ライナー「(ユークの奴、随分と熱が入っているな)」ヒソヒソ
 ベルトルト「(きっと、彼も楽しんでいるんだよ)」ヒソヒソ
 クリスタ「(なんだろ?)」ジッ
 
- 
                  - 100 : : 2013/12/04(水) 18:42:46
 ジャン「(そっか、確かに今かもな)」ジーーッ
 ユーク「ご馳走も食べて、皆気分が良くなったところで!」
 ユーク「エレンへのプレゼントへと移ろうか!!」イエーーイ!
 ミカサ「イエーイ!!」ピーッス!
 アニ「い、いえーい…」プルプル
 エレン「おぉ!それは嬉しいな!!」ワクワク
 
- 
                  - 101 : : 2013/12/04(水) 18:43:32
 ユーク「皆も何かしら、持って来たんだろ?」
 ジャン「へっ、たりめーじゃねぇか!」
 ライナー「俺達を嘗めてもらっては困るな」フフン
 ベルトルト「うん!ちゃんと用意して来たさっ!!」
 クリスタ「そっか!やっぱり一番のお楽しみは、プレゼントだよね!!」キャッキャッ
 ユミル「私だってちゃんと持って来てやったぞ?」ヘヘッ
 
- 
                  - 102 : : 2013/12/04(水) 18:44:16
 ミーナ「勿論、そんなに大事なものを忘れるわけないじゃない!」エヘン
 コニー「おう、俺も持って来たぞ!」
 エレン「ほんとか、お前ら!?」
 エレン「いやぁ、楽しみだ!!」ワクワク
 ユーク「うん。それじゃあ、誰から渡す?」チラ
 ミカサ「私は最後がいい」
 
- 
                  - 103 : : 2013/12/04(水) 18:44:38
 ユーク「そうだね。その方がきっといいさ!」
 ミカサ「ありがとう」
 ユーク「それじゃあ、特攻隊長はジャンに任せるぞ!」ビシィ
 ジャン「おっ!俺が一番ってか?」ニヤ
 ユーク「最近ジャンは、“誰かさんのお陰”か知らないが」
 ユーク「エレンとは、意気投合し始めたようだしな!」ニカッ
 
- 
                  - 104 : : 2013/12/04(水) 18:45:05
 ジャン「へっ!随分と言うじゃねぇか、どこかの『誰かさん』よぉ」ニヤ
 ユーク「頼んだぜ、ジャン?」ニヤ
 ジャン「よっしゃ!期待しておけよ、エレン?」ズイズイ!
 エレン「初めはジャンか。何だろうな?」ワクワク
 ジャン「ほらよ!ありがたく受け取りやがれ!」スッ
 エレン「サンキュー!早速、開けてもいいか?」ドキドキ
 
- 
                  - 105 : : 2013/12/04(水) 18:45:23
 ジャン「へっ、恥ずかしいが、しゃあねぇな!」ニッ
 エレン「なんだろうなぁ」ガサガサ
 ジャン「……」
 エレン「お!これは…!!」
 ユーク「何が入っていたんだ?」チラ
 ジャン「…どうだ、エレン。俺の実力を見たか?」ニヤ
 
- 
                  - 106 : : 2013/12/04(水) 18:45:40
 エレン「あぁ!やっぱお前のセンスはすげぇよ!!」キラキラ
 ミカサ「一体、何が入っていたの?」チラ
 アニ「私達には見えないね」チラ
 ユーク「なるほどな、これを選んだのか」
 ライナー「エレン、俺達にも見せてくれ」
 ベルトルト「なにが入っていたんだい?」
 
- 
                  - 107 : : 2013/12/04(水) 18:45:59
 エレン「…これだ!!」ジャーーン!
 クリスタ「あ!あれって…」
 ユミル「…ほぉ、あの馬面、誕プレとしては中々やるじゃねぇか」ヘッ
 マルコ「アルミン、あれって」
 アルミン「うん。間違いないと思うよ」
 ユーク「外の世界の本…だよな?」チラ
 
- 
                  - 108 : : 2013/12/04(水) 18:46:45
 ジャン「あぁ…そうだ!」ニッ
 エレン「…すっげぇ、嬉しい」キラキラ
 ユーク「エレンも感動して、言葉に力が入っていないようだよ」クスッ
 ミカサ「エレン、良かったわね」ジーン
 アニ「あいつ、一番目にしてハードル上げすぎだよ、全く」クスリ
 サシャ「なぁんだ、食べ物じゃないんですかぁ」ガッカリ
 
- 
                  - 109 : : 2013/12/04(水) 18:46:57
 コニー「オレは、難しい本はわかんねぇなぁ」
 ミカサ「サシャ、今は大事な時だから、邪魔しないで」バッ
 サシャ「もがもが…」ジタバタ
 ユーク「コニー、君はもっと本を読んで、知見を広めるべきだ」バッ
 コニー「もがもが…」ジタバタ
 アニ「似た者どうしが2組だね」クスッ
 
- 
                  - 110 : : 2013/12/04(水) 18:47:17
 エレン「これは…海や火山が載っている本だよな?」
 ジャン「そうだな…あの時には時間がなくて、皆で読めなかったものだ」
 (『――番外編―― 第7話』参照)
 エレン「お前…こんな危険な真似して…」
 ジャン「アルミンだって、あの時に1冊こっそりと買ってただろ?」
 ジャン「冊数が少なけりゃ、努力と運次第で、ばれやしねぇよ」
 エレン「…ありがとな」
 
- 
                  - 111 : : 2013/12/04(水) 18:47:40
 ジャン「おう!ありがたく受け取っておけ!!」ヘヘッ
 ユーク「はい、感動をありがとう!」
 ミカサ「ありがとう、ジャン」
 ミカサ「エレンも嬉しそうで、私も嬉しい!」ニコ
 ジャン「(どきりっ!!)」
 ジャン「へっ、別に大した事じゃねぇよ」プイ
 
- 
                  - 112 : : 2013/12/04(水) 18:47:59
 ミカサ「うん。ありがとう」ニコ
 ジャン「お、俺はもういいだろ?」チラ
 ユーク「あぁ、元へ戻っていいよ」
 ジャン「ったく、恥ずかしいったらないぜ」
 ミカサ「では次は、誰がいいだろうか?」
 アニ「ジャンがハードル上げちゃった所為で、次は行き辛いね」
 
- 
                  - 113 : : 2013/12/04(水) 18:48:11
 タジタジ ソワソワ
 ユーク「じゃあ、次は俺が一転させてみるか!」
 ミカサ「『一転』とは?」
 ユーク「ジャンとは違った…美しさだよ」トオイメ
 ミカサ「…?」ポカン
 アニ「…?」ポケーー
 ユーク「まっ!見ていてくれ――――」スタスタ
 
- 
                  - 114 : : 2013/12/04(水) 18:49:03
 ――――――――
 エレン「皆!色々なプレゼントありがとな!」
 エレン「どれもこれも気持ちがこもっていて、すげぇ嬉しかったぞ!」ニコニコ
 ユーク「エレン、まだ全員は終わっていないぞ?」チラ
 アニ「そうだよ」チラ
 エレン「…そうだよな!」チラ
 ミカサ「……///」ソワソワ モジモジ
 
- 
                  - 115 : : 2013/12/04(水) 18:49:56
 ユーク「それじゃあ最後は、ミカサだよ?」
 アニ「頑張って!」
 ミカサ「う、うん…///」
 エレン「ミカサ」ジーーッ
 ミカサ「わ、私のプレゼントは…」
 エレン「何だ?」ワクワク
 
- 
                  - 116 : : 2013/12/04(水) 18:50:18
 ミカサ「ま、まずは…この…料理のつもりだった」モジモジ
 エレン「あぁ!すげぇ美味かったからな!!」ニカッ
 ミカサ「う、うん!嬉しいっ…」ニコ
 ミカサ「アニ達にも手伝ってもらったけれど…」
 ミカサ「私は…エレンの為に…一生懸命に作った!」ジッ
 エレン「あぁ。お前の気持ちは、ちゃんと食べて受け取ったよ」ニッ
 
- 
                  - 117 : : 2013/12/04(水) 18:50:46
 ミカサ「そ、それともう1つ…プレゼントがあるの…」モジモジ
 エレン「…それは?」
 ミカサ「…エ、エレンの…お願いを…何でも1つだけ…聞いてあげる事!!」ドーン
 エレン「え!?」ドキリッ
 ユーク「(…ほぉ、なるほどねぇ)」ヘェェ
 アニ「(最後の締めとしては、中々に面白いモノをプレゼントしたね)」ホゥホゥ
 
- 
                  - 118 : : 2013/12/04(水) 18:51:07
 ミカサ「エ、エレンは…私に…何をお願いしたい?///」チラ ジッ
 エレン「(…何でもか…あっ!!)」ピコーン
 ユーク「(おっ!エレンは早速、何か思いついたのか?)」チラ
 アニ「(一体、何をお願いするんだろうね?)」チラ
 ユーク「(さぁな?それは俺にも解らないさ)」チラ
 エレン「(ずっと気になってた、“あの事”をお願いにしてみよう!)」ウン!
 
- 
                  - 119 : : 2013/12/04(水) 18:51:26
 ミカサ「エ、エレン…決まった…?///」モジモジ
 エレン「あぁ!決めたぜ?」ニッ
 ミカサ「じゃ、じゃあ…遠慮なく言って?///」モジモジ
 ユーク「(ミカサは勝負に出たな)」チラ
 アニ「(何とか上手く行くといいけどね)」チラ
 エレン「じゃあ、『遠慮なく』頼むぞ?」ジッ
 
- 
                  - 120 : : 2013/12/04(水) 18:51:50
 ミカサ「う、うんっ!!」ジッ
 エレン「ミカサ…」ジッ
 ミカサ「エ、エレン?」ジッ
 エレン「俺は、お前に…」
 ミカサ「『私に』…?」
 ミカサ「(遂に、“本当の家族”になってほしいって!?)」ドキドキ!!
 
- 
                  - 121 : : 2013/12/04(水) 18:52:06
 ユーク「(遂に、エレンも言うのか!?)」ワクワク
 アニ「(どうなるんだろう…?)」ソワソワ
 エレン「お前の…」
 ミカサ「(わ、『私の』…?)」ドキマギ
 ユーク「……」ワクワク
 アニ「……」ソワソワ
 
- 
                  - 122 : : 2013/12/04(水) 18:52:27
 エレン「俺に、お前の腹筋を触らせてほしいんだ!!」ドーーンッ!!
 ミカサ「…え?」
 ユーク「…は?」ズテンッ!!
 アニ「……(放心)」ポケーー
 ミカサ「エ、エレン…今、何て言ったの?」エーット?
 エレン「二度も言わせるなよ…恥ずかしいな」
 
- 
                  - 123 : : 2013/12/04(水) 18:52:53
 ミカサ「え、え?私の…腹…筋…?」アセアセ
 エレン「そうだよ。ずっと気になってたんだよ!」
 (『――番外編―― 第8話』参照)
 ユーク「(エ、エレン…君は最後の最後に、盛大に仕出かしてくれたな!)」グググ スクッ
 アニ「アンタ、思いっきりこけたけど、大丈夫なのかい?」サスサス
 ユーク「大丈夫さ」
 ユーク「だが、たった今のエレンの大失態には、少々文句がね…」
 
- 
                  - 124 : : 2013/12/04(水) 18:53:11
 エレン「何だよ、『大失態』って!失礼だな!!」プンプン
 ユーク「いや、怒りたいのはこっちの方!…って言うよりもミカサだよ!!」
 ユーク「エレンの所為で、ミカサがあっち側へ召されちゃっただろ!」
 エレン「いや、どういう事だよ?」
 ユーク「ほら、見てみろよ!」スッ
 ミカサ「……(放心)」チーン
 
- 
                  - 125 : : 2013/12/04(水) 18:53:37
 アニ「(ミカサ、お悔やみ…)」ナムナム
 エレン「おーい、ミカサぁ?どうしたんだよぉ?」ユサユサ
 ミカサ「…エ…エレ…ン」グラグラ
 ユーク「(凄い精神力だな。既に立ち直りかけている)」
 アニ「(まぁ今までの、あの死に急ぎ野郎の事から察すれば、理解も適《かな》うかもね)」
 エレン「それで、どうなんだ?」
 
- 
                  - 126 : : 2013/12/04(水) 18:53:56
 ミカサ「え?何が?」
 エレン「だから、お前の腹筋を触らせてくれるのか、ダメなのかだよ!」
 ミカサ「エ、エレンは…何でそんな事を?///」モジモジ
 エレン「いやさ、お前のあの底なしの体力もさ」
 エレン「その腹筋があってこそなんじゃないかと、考えたんだよ」
 ミカサ「そ、それで…私の腹筋を触らせてほしいと?」ワナワナ
 
- 
                  - 127 : : 2013/12/04(水) 18:54:29
 エレン「そういう事だよ」
 ユーク「(…あぁー、思い出したような気がする)」
 ユーク「(確かあの長距離走の後、風呂場でそんな話していたっけ?)」
 (『――番外編―― 第8話』参照)
 ユーク「(いや、ちょっと待てよ。それってさ…)」モヤモヤ
 ユーク「(俺がミカサの身体の構造に、興味を持った事を話したからであって…)」
 ユーク「(このきっかけを作ったのって…実は俺じゃないのか?)」ピーン
 
- 
                  - 128 : : 2013/12/04(水) 18:54:48
 ユーク「(あれ?俺このままだと…なんかまずくないか?)」タラタラ
 ユーク「(…今のところ、その事実に気付いているのは俺だけのようだ)」
 ユーク「(後はエレンが余計な事を言わなければ、万事解決する(誤魔化せる)のだが…)」
 ミカサ「エレンは何をきっかけに、そんな事を思うようになったの?」
 エレン「あぁー、確かユークがそう言ってたんだよなぁ」チラ
 ミカサ「え、ユークが?」チラ
 
- 
                  - 129 : : 2013/12/04(水) 18:55:19
 ユーク「……」フイッ
 アニ「(どうするの、ユーク?)」チラ
 ユーク「(もう知らないよ!後の成り行きは、まさに運任せだっ!!)」チラ
 アニ「(頑張ってね…)」ハァ
 ユーク「(全くだよ…)」ハァ
 ミカサ「ユーク、どういう事?」ジッ
 
- 
                  - 130 : : 2013/12/04(水) 18:55:55
 ユーク「…さぁ、俺には見解が付かないよ」フイッ
 ミカサ「なぜ目を逸らすの?」ジーーッ
 ユーク「…さぁ?」フイッ
 ミカサ「もういい。エレンに直接聞くから」クルッ
 ユーク「あっ!それはやばいって、マジで!!」アセアセ
 ミカサ「さようなら、ユーク」チラ
 
- 
                  - 131 : : 2013/12/04(水) 18:56:16
 ユーク「ちょ、ちょっと待って!弁解の余地をくれ!!」アセアセ
 ミカサ「それじゃあ、エレン。続きを話して」ジッ
 ユーク「エレン!君こそ今、何も言うんじゃない!!」
 エレン「ユークがミカサの体力が維持されている原因が、筋肉にあるって言ってたからさ」
 ユーク「おい、くそ鈍感エレンよぉ…」ガクッ
 ミカサ「そう、ユーク。後で“付き合ってね”?」ニコ
 
- 
                  - 132 : : 2013/12/04(水) 18:56:45
 ユーク「(アニ!助けてぇ!!)」チラ
 アニ「(…アンタ1人で頑張りな)」フイ
 ユーク「(え!?ちょっと!不条理な!!)」
 アニ「(私の勇気を無下にした事への…ちょっとした “仕返し”だよ?)」クスッ
 エレン「それでな、ユークがさ――――」
 ユーク「エレンは、もうしゃべるなぁー!!」ジタバタ
 ミカサ「逃がさない」ガシッ ニコニコ
 アニ「(ふふっ――――)」ニコ
 
- 
                  - 133 : : 2013/12/04(水) 18:56:59
 ――――その日の夜 倉庫――――
 ユーク「俺にわざわざ弱点を晒すなんて、何を考えての行動だい?」
 ミカサ「そう難しく考える必要はない」
 ユーク「ほんとかい?」
 ユーク「油断を誘う為の、君の罠だったりして」
 ミカサ「別に、そんな事は一切ない」
 ミカサ「“前”と同じように、私にもしてくれればいい」
 
- 
                  - 134 : : 2013/12/04(水) 18:57:13
 ミカサ「ので、私にもまた…お願い」ゴロン ジッ
 ユーク「『付き合って』とか言うから、てっきりボコられると思って」
 ユーク「それなりの覚悟を決めて、ここへ来たんだけどね」
 ミカサ「そんな事はしない」
 ユーク「そうかい。でもまさか、また耳掃除を頼まれるとは…」
 ユーク「それも…アニ以上に、耳が弱いくせに」クスッ
 
- 
                  - 135 : : 2013/12/04(水) 18:57:35
 ミカサ「いいから始めてほしい…お願い」ギュッ
 ユーク「わかりましたよ」ホジホジ
 ミカサ「相変わらず上手」
 ユーク「それで、ミカサ」ホジホジ
 ミカサ「何?」
 ユーク「わざわざこの為だけに、休戦しているわけじゃないんでしょ?」ホジホジ
 
- 
                  - 136 : : 2013/12/04(水) 18:58:14
 ミカサ「鋭い。半分正解」
 ユーク「もう半分は?」ホジホジ
 ミカサ「もう半分は、本当に貴方の耳掃除が希望だった」
 ユーク「そう。お褒めに預かり、光栄だな」ホジホジ
 ミカサ「あの…ユーク」
 ユーク「ん?」
 
- 
                  - 137 : : 2013/12/04(水) 18:58:35
 ミカサ「もう少し、上の方をお願い…痒いから」モジモジ
 ユーク「『上』って、ここら辺?」ホジホジ
 ミカサ「そう、そこ!」
 ユーク「それで、話を戻すけど」
 ミカサ「ええ」
 ユーク「君は今日、エレンに決死の覚悟で臨んだね」
 
- 
                  - 138 : : 2013/12/04(水) 18:59:00
 ミカサ「私なりの本気のつもりだった」
 ユーク「その本気は、俺達にも伝わっていたよ。でも…」
 ミカサ「…ええ」
 ユーク「エレンの壁は、まだ崩壊とまでは行かなかったね」
 ミカサ「残念だった」
 ユーク「まっ!近道は遠回りって事さ」
 
- 
                  - 139 : : 2013/12/04(水) 18:59:24
 ミカサ「そうね。私も急ぎすぎたかもしれない」
 ユーク「ほんとだよ…物事には、順序ってものがあるのにさ…」ピタッ
 ミカサ「どうかしたの、ユーク?」チラ
 ユーク「いや、何でもないさ。こっちの話」ホジホジ
 ミカサ「そう」
 ユーク「…はい、反対側だよ?」パッ
 
- 
                  - 140 : : 2013/12/04(水) 19:00:09
 ミカサ「ええ」ゴロン ジッ
 ユーク「……」ホジホジ
 ミカサ「そういえば…」
 ユーク「何だい?」ホジホジ
 ミカサ「貴方がプレゼントしたもの…」
 ユーク「…あぁ、あれ?」
 
- 
                  - 141 : : 2013/12/04(水) 19:00:29
 ミカサ「あの時の貴方の様子からは、おそらくサプライズ要素だと思っていた」
 ユーク「まぁ、買い物の時もそう言う風に言っていたしね」
 ミカサ「貴方がエレンにあげた『万華鏡』」
 ユーク「ミカサも覗いてみたかい?」
 ミカサ「ええ、とても綺麗だった」ウットリ
 ユーク「あの雑貨屋で、ふと気になってね」
 
- 
                  - 142 : : 2013/12/04(水) 19:00:49
 ミカサ「貴方もいいセンスをしていた」
 ユーク「ありがとう」
 ミカサ「ところで、ユーク」
 ユーク「何だい?」ホジホジ
 ミカサ「貴方はこうして、膝枕で私に耳掃除をしてくれているけれど」
 ユーク「…それで?」ホジホジ
 
- 
                  - 143 : : 2013/12/04(水) 19:01:09
 ミカサ「アニはいいの?」
 ユーク「今アニとは、あまりこういったべたべたするのは…止《よ》したいんだ」
 ミカサ「何かあったの?」
 ユーク「いいや、こっちの都合だ」ホジホジ
 ミカサ「そう」
 ユーク「こっちも終わったよ?」パッ
 
- 
                  - 144 : : 2013/12/04(水) 19:01:31
 ミカサ「ありがとう。でも…」
 ユーク「ん?」
 ミカサ「もう少し…このままで居させて…」ギュッ
 ユーク「寂しいの?」
 ミカサ「ええ、それに少し悲しい」ギュッ
 ユーク「…エレンがきっと、ミカサの想いに応えてくれる日が、必ず来るから」
 
- 
                  - 145 : : 2013/12/04(水) 19:01:46
 ミカサ「…ええ」
 ユーク「だから今は、辛抱強く待っていてあげて」ニコ
 ミカサ「…ありがとう、ユーク」ニコ
 ユーク「…夜は、少し寒くないかい?」
 ミカサ「そうね。この長椅子には毛布が敷いてあるけれど」
 ユーク「直接椅子に寝転がったり、座ったりすると腰を痛めるからね」
 
- 
                  - 146 : : 2013/12/04(水) 19:02:09
 ユーク「もう、毛布が常備されているのが、定番なんだよ」
 ミカサ「そうだったの。アニの為?」
 ユーク「そっ!アニの為さ」
 ミカサ「…アニは幸せ者ね」
 ユーク「不幸には、絶対にしないさ」
 ミカサ「でも、貴方達はまだ互いに、最高の幸せではない」
 
- 
                  - 147 : : 2013/12/04(水) 19:02:28
 ユーク「いずれ、君には感謝してもしきれないと思う時が…来るのかもね」
 ミカサ「ええ。私がこれほどまで働いたのだから」
 ミカサ「成功させないと…許さない」ニコ
 ユーク「…身体にも、毛布掛けようか?」バサッ
 ミカサ「ありがとう。いただくとする」モゾモゾ
 ユーク「温かいでしょ?」
 
- 
                  - 148 : : 2013/12/04(水) 19:02:53
 ミカサ「ええ。もう夏ではあるけれど…今は、温かく感じる」ヌクヌク
 ユーク「アニもね、こうやって膝枕されながら、毛布に包まっているのが好きみたいなんだ」
 ミカサ「まるで、猫みたい」クスッ
 ユーク「本当にね」
 ミカサ「今日はこのまま寝てしまっても、構わないだろうか?」ジッ
 ユーク「どうぞ、今日は許そう」
 
- 
                  - 149 : : 2013/12/04(水) 19:04:10
 ミカサ「…ありがとう」ヌクヌク
 ユーク「今日は、よく頑張ったね」
 ミカサ「ええ…」ウトウト
 ユーク「おやすみ、ミカサ」
 ミカサ「おやすみ…なさい…」ウトウト
 ミカサ「Zzz――――」
 
- 
                  - 150 : : 2013/12/04(水) 19:04:41
 ――――――――
 ユーク「(『近道は、遠回り』…か)」
 ユーク「(アニも…もしかしたら俺だって…そうだったのかもしれないな)」
 ユーク「(アニが積極的にアプローチを掛けてくれたのは…俺は嬉しかった)」
 ユーク「(けれどそれが、アニを女の子として意識している為なのかは、正直わからない)」
 ユーク「(俺は自分の気持ちすら…まともにわかっていない。だから…)」
 ユーク「(“その”結論を出すのは…まだ、時期尚早なのかも…しれないな――――)」
 進撃の巨人Another ――番外編―― 第13話
 『求めるは近き、見つめるは遠き』
 La Fin.
 
- 
                  - 151 : : 2013/12/04(水) 19:04:58
 【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】
 ――本編――
 【13/11/30 進撃の巨人Another 第26話 『蓄積』】
 http://www.ssnote.net/archives/3742
 【13/11/27 進撃の巨人Another 第25話 『帰る先』】
 http://www.ssnote.net/archives/3554
 【13/11/23 進撃の巨人Another 第24話 『隠れる』】
 http://www.ssnote.net/archives/3249
 【13/11/21 進撃の巨人Another 第23話 『行き互い』】
 http://www.ssnote.net/archives/3189
 【13/11/18 進撃の巨人Another 第22話 『次世代』】
 http://www.ssnote.net/archives/2988
 【13/11/15 進撃の巨人Another 第21話 『鍵《ヒント》』】
 http://www.ssnote.net/archives/2740
 【13/11/10 進撃の巨人Another 第20話 『懐古、そして展望』】
 http://www.ssnote.net/archives/2440
 【13/11/08 進撃の巨人Another 第19話 『待つ者』】
 http://www.ssnote.net/archives/2307
 【13/11/06 進撃の巨人Another 第18話 『以心』】
 http://www.ssnote.net/archives/2219
 【13/11/05 進撃の巨人Another 第17話 『志と命』】
 http://www.ssnote.net/archives/2140
 【13/11/04 進撃の巨人Another 第16話 『選ぶ』】
 http://www.ssnote.net/archives/2041
 【13/11/03 進撃の巨人Another 第15話 『悪癖』】
 http://www.ssnote.net/archives/1992
 【13/11/02 進撃の巨人Another 第14話 『クチは...』】
 http://www.ssnote.net/archives/1943
 【13/11/01 進撃の巨人Another 第13話 『ドウキ』】
 http://www.ssnote.net/archives/1886
 【13/10/31 進撃の巨人Another 第12話 『人柄』】
 http://www.ssnote.net/archives/1841
 【13/10/30 進撃の巨人Another 第11話 『危機と嬉々』】
 http://www.ssnote.net/archives/1815
 【13/10/29 進撃の巨人Another 第10話 『見上げる先』】
 http://www.ssnote.net/archives/1748
 【13/10/28 進撃の巨人Another 第9話 『辛辣』】
 http://www.ssnote.net/archives/1702
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
 http://www.ssnote.net/archives/805
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
 http://www.ssnote.net/archives/800
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
 http://www.ssnote.net/archives/796
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
 http://www.ssnote.net/archives/795
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
 http://www.ssnote.net/archives/793
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
 http://www.ssnote.net/archives/792
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
 http://www.ssnote.net/archives/791
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
 http://www.ssnote.net/archives/790
 
- 
                  - 152 : : 2013/12/04(水) 19:05:10
- ――番外編――
 【13/11/30 進撃の巨人Another ――番外編―― 第12話】
 http://www.ssnote.net/archives/3487
 【13/11/24 進撃の巨人Another ――番外編―― 第11話】
 http://www.ssnote.net/archives/3066
 【13/11/17 進撃の巨人Another ――番外編―― 第10話】
 http://www.ssnote.net/archives/2668
 【13/11/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第9話】
 http://www.ssnote.net/archives/2257
 【13/10/27 進撃の巨人Another ――番外編―― 第8話】
 http://www.ssnote.net/archives/1550
 【13/10/24 進撃の巨人Another ――番外編―― 第7話】
 http://www.ssnote.net/archives/1374
 【13/10/15 進撃の巨人Another ――番外編―― 第6話】
 http://www.ssnote.net/archives/1078
 【13/10/14 進撃の巨人Another ――番外編―― 第5話】
 http://www.ssnote.net/archives/1040
 【13/10/13 進撃の巨人Another ――番外編―― 第4話】
 http://www.ssnote.net/archives/941
 【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第3話】
 http://www.ssnote.net/archives/923
 【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第2話】
 http://www.ssnote.net/archives/878
 【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
 http://www.ssnote.net/archives/845
 ――雑談――
 【随時更新中 進撃の巨人Another シリーズ ――思い出(過去コメント)保管所――】
 http://www.ssnote.net/archives/1038
 【随時更新中 進撃の巨人Another シリーズ ――雑談所――】
 http://www.ssnote.net/archives/924
 ――その他情報媒体――
 【随時更新中 SS Pedia記事 『進撃の巨人Another』】
 http://dic.ssnote.net/article/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BAAnother
 
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                  - 153 : : 2013/12/04(水) 19:08:38
 番外編もこれで13話が完結し、ようやくここまで来ました
 少し大学が忙しすぎて、ろくに本編を書けておりません
 もしかしたら、2週間ほど番外編をおし進めるかもしれません
 番外編も早く完結させたいのも、私の想いの1つではありますが、少々腑に落ちない気持ちです
 
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                  - 154 : : 2020/10/06(火) 15:02:03
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
 http://www.ssnote.net/archives/80410
 恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
 http://www.ssnote.net/archives/86931
 害悪ユーザーカグラ
 http://www.ssnote.net/archives/78041
 害悪ユーザースルメ わたあめ
 http://www.ssnote.net/archives/78042
 害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
 http://www.ssnote.net/archives/80906
 害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
 http://www.ssnote.net/archives/81672
 害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
 http://www.ssnote.net/archives/81774
 害悪ユーザー筋力
 http://www.ssnote.net/archives/84057
 害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
 http://www.ssnote.net/archives/85091
 害悪ユーザー空山
 http://www.ssnote.net/archives/81038
 【キャロル様教団】
 http://www.ssnote.net/archives/86972
 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
 http://www.ssnote.net/archives/86986
 http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=51
 
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                  - 155 : : 2020/10/06(火) 15:03:07
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
 http://www.ssnote.net/archives/80410
 恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
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 害悪ユーザーカグラ
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 害悪ユーザースルメ わたあめ
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 害悪ユーザー空山
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 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
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