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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

ホワイト オア ブラック

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  1. 1 : : 2020/04/28(火) 12:45:39







    白黒で分けられるんだったら、簡単なんだろうな。

    俺は瞼を閉じながら、思い出す。

    エレン「もう一度…やり直せたらな」

    叶うはずもない言葉を繰り返し呟く。


    もう一度…あの頃に。


    『システムを設定してください』

    『…無設定のまま、時間を巻き戻します』



    ◻️■◻️



    カルラ「エレーン!ご飯できたわよ!」

    下で母さんの呼ぶ声が聞こえる。

    エレン「…あれ、なんかすっげー長い夢を見た気が…」

    カルラ「エレン!?起きさなーい!」

    エレン「…起きてるよー!」

    俺は自分の部屋のドアを開け、1階へ行く。



    ―ー―ー―ー―ー―
    面白かったらGoodください。
    ―ー―ー―ー―ー―
  2. 2 : : 2020/04/28(火) 12:56:43

    エレン「行ってきます!」

    カルラ「はーい、行ってらっしゃい」

    母さんが笑顔で見送ってくれる。

    俺はそれをみて、ドアノブに手をかける。

    今日は、確か高校の入学式。

    エレン「…めんどくさい」

    正直に言うと、凄くめんどくさい。

    中学の入学式の頃の経験から言うと、校長の話がものすごく長かった。

    エレン「なんか面白いことないかな」

    俺はお気楽な言葉を発して周りを見る。


    すると――

    ???「ミカサ!」

    ???「わかってる!」

    どこからか、声が聞こえてきた。

    これが〝あの世界〟と俺の物語の始まりだった
  3. 3 : : 2020/04/28(火) 13:12:07

    路地裏…そこは、ヤンキーがあつまる。

    だが、

    目の前で繰り広げられているのは、どこからどう見ても、〝魔法〟の〝バトル〟だった。

    エレン「…えぇ」

    俺は目の前の光景が、あまりにも現実離れしすぎて、口をあんぐりとあけ、唖然としていた。


    ???「リヴァイ!あいつは水!炎魔法は効かない!」

    ???「うるせぇな!俺は炎魔法しかできねぇんだよ!」

    ???「じゃあ、近接戦術でもなんでもしたらいい!」


    エレン「…おいおい、冗談だろ…なんだよ炎魔法って」


    ???「ミカサ!回復魔法を使ってるやつを殺れ!」

    ???「わかってる!」


    色々とおかしい…なんだよ回復魔法…って。

    ???「…これで最後だ!」

    ???「ふぅ…」

    ???「…あいつ、こっちみてるぞ」


    エレン「!?…やべ、なんか絡まれそう」

    俺は颯爽にその場を離れる。

    だが――

    ???「逃がさない」

    エレン「うわっ…びっくりした」

    肩を掴まれてしまった。

    ???「…こっちに来て

  4. 4 : : 2020/04/28(火) 13:34:07


    ◻️■◻️



    エレン「なんでしょう」


    俺は肩を掴まれたあと、何故か路地裏に引きづりこまれた。

    こわいな。


    ???「…自己紹介がまだだったな」

    ???「そうね、私はミカサ」

    ???「俺はリヴァイだ」

    エレン「お、俺は…エレン」


    2人は俺を舐めるような視線を向けてくる。


    リヴァイ「さっきの、戦いはみたか」

    エレン「…はい」

    ミカサ「リヴァイ、どうするの」

    リヴァイ「そうだな…見られた以上、自由には出来ない」


    え…こ、殺されるパターンだ。


    リヴァイ「…こいつ、おかしいぞ」

    ミカサ「なにが?」

    リヴァイ「魔力がある」


    魔力…また新しいワードが出てきたな。


    ミカサ「魔力…なんで?こいつはこの世界の人間じゃないの」

    リヴァイ「…だが、こいつに魔力の匂いがする」


    に、匂い…?臭い?


    リヴァイ「しかも、匂いが強い…」

    ミカサ「…そう、でも私たちには関係ない」

    リヴァイ「いやまて、こいつを連れて帰ろう」


    つ、連れて帰る?

    俺どうなるの。


    ミカサ「はぁ?本気で言ってる?」

    リヴァイ「ああ、使えるかもしれない」

    ミカサ「…人を物扱いするのは良くない」


    2人は、少しの間、黙って俺を見ていた。


    ミカサ「…まあ、見たところ肉付きもいいし」

    リヴァイ「よし、決まりだな」


    リヴァイ…っていう人が、俺の腕を掴み、立ち上がらされる。


    リヴァイ「こい」

    エレン「え、ちょ…俺はどうなるんです?」

    リヴァイ「こっちの世界に来てもらう」


    そう言って、リヴァイっていう人は手を壁に向ける。


    リヴァイ「〔ワープゲート〕」


    すると、リヴァイの手のひらから、魔法陣が出てきて…壁に張り付いた。

    そして…黒いゲートが出てきた。


    エレン「…」


    俺は少しの間、また口をあんぐりあけて唖然としていたが、リヴァイに腕を引っ張られ、無理やりゲートに入れられた。
  5. 5 : : 2020/04/28(火) 13:48:00

    『異世界へ転生したので能力を解除します』

    『能力が解除されました』

    『白魔法を解除されました』

    『黒魔法を解除されました』


    頭の中で、次々と文字が浮かんでくる。

    頭が痛い…。一気に情報が入ってくるような。


    リヴァイ「エレン!大丈夫か!」

    エレン「いっ…てぇ…頭割れる」

    ミカサ「直ぐにベッドに運んで!」


    何だこの痛さは…。


    エレン「うっ…あぁ…」


    ――意識はそこで途切れた。


  6. 6 : : 2020/04/28(火) 14:55:12
    タイトルを変更しました
  7. 7 : : 2020/04/28(火) 15:11:37

    エレン「ん…?」


    見たことの無い天井…そしてベッド。

    一体ここは?


    ???「あ、起きた?」

    エレン「…?」


    声がした方向を向くと、見知らぬ人。


    ???「私はクリスタ、君が起きるまで回復魔法を勝手にさせてもらった」

    エレン「回復魔法…」ムクッ(起)

    クリスタ「ああ、ちょっと…まだ起きたばっかりなのに」


    クリスタは、そう言って俺の背中に手を回し、背中を支える。


    エレン「…悪い」

    クリスタ「いいよいいよ…で、他の世界から来たんだよね?」

    エレン「…ああ」


    俺は確か…リヴァイとか言う人に…無理やり――


    クリスタ「転入生だって、みんな騒いでたよ」

    エレン「転入生?…どういうことだ」

    クリスタ「え?…転入生じゃないの?」

    エレン「違う」


    転入生…?なんだ?学校かなにかか?


    エレン「ここはどこだ?」

    クリスタ「知らないの?魔法学園だよ」

    エレン「はぇ?」


    また新しいワードが…魔法学園?


    クリスタ「おかしいな…君の名前は?」

    エレン「エレンだ」

    クリスタ「やっぱり…君、転入生でしょ?」

    エレン「いやだから、違うって」


    何かの間違いだろう?
    それに、転入なんてした覚えがない。


    クリスタ「…転入生の名簿にエレンって書いてあったよ?」

    エレン「だから、何回言えば…」


    ちょっと待て…転入生じゃないとして…この先どうすればいいんだ?

    前の世界には戻れないし…リヴァイっていう人が居ないと。

    仮に居たとしても、『見られた以上、自由にはできない』とか言って帰らさせてくれないと思う。


    エレン「…まあ、転入生って言うことでいいんじゃないか」

    クリスタ「やっぱり…嘘ついたね」

    エレン「…ごめん」

    クリスタ「いいけど……あっ、もうこんな時間、行かないと…君もほらっ」グイッ

    エレン「おわっ…ちょ、引っ張るな」


    クリスタに腕を掴まれ、引っ張られる。

    さっきまで『まだ起きたばかりなのに』とか言ってた人はどこに行ったのだろうか。


  8. 8 : : 2020/04/28(火) 15:34:40


    ◻️■◻️


    クリスタ「ふぅ…間に合った」

    エレン「いてぇ…」


    クリスタに掴まれ引っ張られたところがまだ痛い。


    クリスタ「…そんなんでグズグズ言ってたら男じゃないよ」

    エレン「…おう」

    クリスタ「ほら、あそこ、君の席」


    そう言ってクリスタは、空いている席を指さす。


    エレン「…」ガタッ


    俺は黙って席に座る。

    …すると、何故か視線を感じる。


    ミカサ「…」ジ-


    横を見ると、さっきの…なんだっけ、ミカ…わかんないけど、横の人が見てくる。


    エレン「…なんです」

    ミカサ「いや、別に…なんか、クリスタと仲がいいって思って」

    エレン「…そんなことは無い」


    腕を引っ張られてなにが仲がいいのか。


    ミカサ「そう…」


    話が終わり、俺は前を向く。

    ――すると…。


    ???「…」ガラッ


    スキンヘッドのロングコートを着た、目つきのイカついおじさんが教室に入ってきた。


    ???「…揃っているな」


    そのイカつい…こわい目つきで、教室にいるみんなをじろりと、一瞬でみた。

    一瞬だけだけど、俺に目が止まったように見えた。


    ???「みんな分かってはいると思うが…転入生がこのクラスにきた」


    何故か、このおじさんが教室に入ると、冷たい空気がさっきから流れている。


    ???「…エレン」


    イカつい目つきで急に呼ばれて、ちょっとビクッとなってしまったのは、内緒だ。


    エレン「はい」

    ???「前に来い」

    エレン「はい」


    俺は呼ばれ、教壇らしき物の前に立つ。


    ???「私はキースだ」

    エレン「…はい」


    急な自己紹介で、一瞬固まってしまったが、直ぐに返事をする。


    キース「みんなに自己紹介を」

    エレン「はい…」


    俺はみんなの視線がちょっとキツいが、なんとか声を出す。


    エレン「えー…俺は転入生のエレンだ」

    キース「…使用可能魔法を言え」

    エレン「え…使用可能魔法…」


    な、なんかあったっけ…。

    よく思い出せ…俺、なんか。


    『白魔法を――』

    『黒魔法を――』


    そんな声が、ワープゲートをくぐる時に、聞こえた気がする。

    これだ。多分。


    エレン「…白魔法と、黒魔法が使えます」

    キース「…ほう」


    ザワザワ


    何故か、使用可能魔法を言ったら何やらザワザワしだした。

    え?白魔法とか黒魔法とか聞いたことない?

    無いのか?

    いやでも、あの声を聞いたし…。


    キース「白黒魔法か…興味深い」
  9. 9 : : 2020/04/28(火) 17:24:30

    ◻️■◻️


    キース「では、近接戦術の訓練を行う」


    場所は変わってグラウンド。

    どうやらここで〝接近戦術〟を行うそうだ。


    エレン「戦術…ってことは戦うのか」


    〝戦い〟は人生で1度もしたことがない。

    だから、戦術をできる気がしない。


    キース「ペアを組んで、自由に始めろ」


    みんなはゾロゾロと、ペアを組始める。


    ???「おい、ペア組もうぜ」


    後ろから、声が聞こえる。

    俺は声の方を向く。

    すると、ごっついガタイをしている人が立っていた。


    ???「俺はライナーだ」スッ


    ライナー…という人が、手を出してくる。

    どうやら、握手を求めているようだ。


    エレン「…エレンだ」ガシッ


    俺はその手を握って握手をする。

  10. 10 : : 2020/04/28(火) 18:32:20

    ◻️■◻️


    ライナー「じゃあ、始めようぜ」サッ

    エレン「ああ」


    そう言ってライナーは、如何にも〝戦闘体制〟っぽいポーズをし、俺に向き合った。

    俺は戦闘経験がないので、全然分からない。


    ライナー「おい、構えはしないのか?」

    エレン「…ちょっとまってな」サッ


    俺はそれっぽい構えをする。


    ライナー「…なんか変だが…まあいいや、やろうぜ」

    エレン「ああ」


    ライナーは、足にグッと力を入れて、俺に向かって走ってくる。

    タックルだ。


    エレン「うあっ…」シュッ


    なんとかそのタックルを避け、直ぐにライナーに向かい合う。

    ライナーは、もう一度タックルを繰り出す。


    ライナー「ふんっ!」ブンッ


    だが、さっきのタックルとは違い、スピードが違う。


    エレン「ぐあっ!」ドンッ


    俺はそのタックルにやられ、地面に叩きつけられる。


    ライナー「どうした?もう終わりか?」

    エレン「…はぁ…はぁ…まだ、まだやれる」

    ライナー「よし」


    またもやライナーが、タックルを繰り出してくる。

    俺はそれをよけ――


    ライナー「あまい」


    俺の〝避け〟は読まれ、ライナーは手を伸ばし、俺の胴体を掴んで、またもや地面に叩きつけられる。


    エレン「がはっ!…す、ストップ!」

    ライナー「…もう終わりか?」

    エレン「はぁ…はぁ…死ぬかと思った」


    俺は胸を抑えて、息を繰り返す。


    ライナー「おいおい、そんなんだったら任務なんか行けないぞ?」

    エレン「任務?」

    ライナー「ああ、知らねぇのか…任務ってのは、上級の奴らが、モンスターとかを狩るやつだよ。お金が出るぞ」

    エレン「モンスター…そんなの居るのか」


  11. 11 : : 2020/04/28(火) 22:25:26
    ようやくまともなSS出てきたか
  12. 12 : : 2020/04/28(火) 23:15:37
    ミカサとリヴァイはタメなのか
  13. 13 : : 2020/04/29(水) 08:23:12


    ◻️■◻️


    ライナー「もっと腰を低くしろ」

    エレン「…こうか?」


    俺はライナーに見せるように、腰を低くする。


    ライナー「…なんか違うんだよな」

    エレン「…こう…?」

    ライナー「…ストップ、それでいい」


    腰を低くしたまま、俺はライナーの方に体を向ける。


    ライナー「…よし、やるぞ」

    エレン「え、ちょ、やだやだ」

    ライナー「…はぁ?」

    エレン「絶対まけるもん」


    俺は腰を低くしたまま、手を前にやる。


    ライナー「…俺とやるのが嫌なのか?」

    エレン「おう、お前ごっついもん、負ける」


  14. 14 : : 2020/04/29(水) 08:30:01


    ライナー「…じゃあ、あいつを見ろ」


    俺はライナーの指先を指した人物を見る。

    小さい…金髪の女性。


    ライナー「あいつなら、勝てそうだろ?」

    エレン「確かに…そうだな」


    見るところ、華奢で細い。


    ライナー「にしても…上手くサボってんな」


    人と人の間をすり抜け、キースの目に入らないようにしている。

    それほど近接戦術が嫌なのか…?


    ライナー「ほら、行ってやれ」

    エレン「わかった」


    俺はライナーに押され、金髪の女性に近づく
  15. 15 : : 2020/04/29(水) 08:53:06


    エレン「おい、ちょっと待ってくれ」

    ???「…」ジロッ


    金髪の女性は俺の声を聞いて、その目付きの鋭い目で俺をみた。


    エレン「…あぁ…俺と組んでやらねぇか?」

    ???「…いいよ」


    金髪の女性は、俺を見てため息を吐き、戦闘体制を取った。

    俺もライナーから教えてもらった戦闘体制を取る。


    ???「変だね、そのポーズ」

    エレン「そうか?ライナーから教えてもらったんだが…」

    ???「ライナー…馬鹿だね、あんなのに教えて貰ったの?」

    エレン「えぇ?…そうだが」


    金髪の女性は、またため息を吐いた。


    ???「始めるよ」

    エレン「あ、ちょまって、名前は?」

    ???「アニ。ほら、始めるよ」

  16. 16 : : 2020/04/29(水) 09:03:18

    そう言って、アニは俺目掛けて飛び出してくる。


    エレン「うわ…早」


    俺はライナーから教えてもらった〝避ける〟体制をとり、避けようとして――


    アニ「それで避けたつもり?」ヒュッ

    エレン「うわっ――」


    アニは、俺の避けた所にいつの間にかに居る。

    そのまま俺は押し倒されて、自由を失う。


    エレン「う…」


    誰だよ…『あいつなら、勝てそうだろ』って言ったやつ…。

    俺はそのセリフを言った張本人を見る。


    ライナー「ハハハッ、エレン!俺に騙されたな」

    エレン「…笑いやがって」

    ライナー「…お前ら、今どうなってる分かるか?」

    エレン「はぁ?」


    俺はアニを見る。

    …アニは、俺に馬乗りになっている。


    エレン「…どいてもらえるか」

    アニ「まだ勝負は決まってない」

    エレン「決まってるだろこれ」


    アニはようやく起き上がって、俺は自由になる。

  17. 17 : : 2020/04/29(水) 13:14:48


    ◻️■◻️


    キース「次は、魔法戦術だ。ペアを組め」


    皆はさっきと同じく、ゾロゾロとペアを組み始める。

    俺も同じく、ライナーと組もうと思ってたが、なんか身長がデカい人と組んでて断られた。

    俺は誰かいないかな…と思ってうろつき回る。


    ???「組む人が居ないのか?」


    その時、どこからか、声が聞こえた。

    俺は声の方をへ、体を向ける。


    エレン「…そうだが」

  18. 18 : : 2020/04/29(水) 13:19:46
    タイトルが厨二臭いのを何とかした方が面白くなると思うよ
  19. 19 : : 2020/04/29(水) 15:13:32
    >>18
    タイトルなんてどうでもいいわ
    問題はストーリーだろ
  20. 21 : : 2020/04/29(水) 16:31:51
    >>18

    書き込みありがとうございます

    良い提案ですね。

    ですが、私は厨二病です、「やべぇ‪w厨二病やん‪w」という感じがちょうどいいのです。
  21. 22 : : 2020/04/29(水) 16:39:34
    >>18

    でもそれもいいかもしれませんね。

    HAHAHAははははは
  22. 23 : : 2020/04/29(水) 18:44:29
    そうか、なんか偉そうに言ってスマンな
  23. 24 : : 2020/04/29(水) 19:43:16
    脱糞スレばっかりでまともなスレ無いから期待
  24. 25 : : 2020/04/29(水) 21:56:08


    ジャン「その様子じゃあ、組む人が見つからない様子だな」

    エレン「ん?…あぁ」

    ジャン「じゃあ俺が組んでやってもいいんだぜ」

    エレン「え…」


    なんだこの上から目線…。

    初対面だけどちょっとイラッとしたぞ。


    エレン「まあ…じゃあ」

    ジャン「よし、じゃあやろうぜ」

    エレン「ああ」


    俺は腰を下ろして、ライナーに教えてもらった戦闘体制を取る。


    ジャン「…んぁ?何してんだおめぇ」

    エレン「え…なにって…」

    ジャン「いいか?魔法戦術だぞ、近接戦術じゃねぇ」

    エレン「…そうか」


    とは言っても…どう体制を取ればいいのかわかんねぇよ。


    ジャン「いいか、両手をちょっとだけ前に出せばいいんだ。力を入れればいいだけだからな」クイッ

    エレン「こう…」クイッ

    ジャン「そうそう…」


    そして、俺はジャンに言われた通りにして、開始の合図を待つ。


    ジャン「じゃあ行くぜ」

    エレン「おう」
  25. 26 : : 2020/04/29(水) 22:21:44
    このエレンとジャンは仲良くなれそうだな
  26. 27 : : 2020/04/30(木) 03:19:14
    魔法が厨二ならハリーポッターとかも厨二なん??w
  27. 28 : : 2020/04/30(木) 03:39:43
    そんなのどうでもいいわ
    とりあえずまともなスレならそれでいい
    最近うんこスレ乱立する奴いて辟易してたからな
  28. 29 : : 2020/04/30(木) 06:55:28
    >>27

    難しい質問ですね。

    あなたから見ると厨二病と感じるのかもしれませんが、私から見ると厨二病では無いのです。

    感じ方は人それぞれなので「厨二病なの?」という発言に答えることは出来ません。



    関係ありませんが、私は小説のハリーポッターが大好きなので、ちょっとハリーポッターに寄せてる部分があるかもしれません。
  29. 30 : : 2020/04/30(木) 20:33:04



    ジャンは、右手を俺に向ける。


    ジャン「〔ファイヤーボール〕」

    エレン「にょあっ!?」


    この世界にきて、初めて魔法っぽい魔法をみたと思う。

    俺は素直に『美しい』と思った。だって、手から魔法陣が出てきて火が飛び出してくるんだよ!?3Dじゃなくて4Dだよ!

    だが、そう思っているのもつかの間、直ぐに炎は俺の胸元に――


    エレン「あっち!」


    …思ってたより威力低いな。
    そう思って俺はジャンを見る。

    すると、ジャンは何故か、驚いたような顔をして俺を見ていた。


    ジャン「…俺の魔法を『あっち』だけで済む奴なんか…初めて見たぞ」


    なんかボソボソ言っているが、俺には聞こえない程度の小ささだった。

    …これは俺のターンだな…魔法って…どうやって撃つんだ。

    イメージしてみよう。…ゲームか?
    例えば…Sky〇im?Obli〇ion?

    …うーん。ドラマや映画の魔法をイメージしてみよう…。GameOf〇hrones?Harry〇otter?

    …クルーシオ!
    アバダ・ケダブラ!

    …だめだな。


    ジャン「どうした、撃ってこないのか?」

    エレン「…撃つってどうやればいい?」

    ジャン「…は?何言ってんだお前…撃ち方もわかんないのか?」

    エレン「…」


    くそっ…なんかウザイぞこいつ。言い方が。

    こうなったらやけでもやってやる。

    イメージ…手のひらに…力を入れて…。


    その瞬間、俺の手から魔法陣が現れた。


    エレン「にょえっ!?」


    そして、魔法陣から、白い塊見たいのが、ジャンに向けて発射される。

    ――そして、ジャンは、

    ジャン「――!?…なんだ…あれ、見たこねぇぞあんな魔法陣…うえっ!?なんか出てき――」ドゴオオォッ!!


    見事その白い塊?みたいなやつはマッハが出てるんじゃないかと言うぐらいジャンに向けて徐々に加速して、ジャンの胸元にあたる。
    これでおあいこだな。


    ジャン「うごぁぁっ…」


    …なんか…ジャンが動かなくなったぞ?

    ジャ、ジャアアアァァン!!
  30. 31 : : 2020/05/01(金) 10:24:14

    ◻️■◻️


    ジャンの胸元に魔法をぶっぱなした1時間後。

    俺は教室?みたいな所に来た。


    キース「――そして、魔物は心臓部分に『魔石』という魔力の塊がある」


    そして、授業みたいなことをしている。

    みんなが、キースの言っている事をメモしている。

    俺もメモしようとしても、紙がないので、自力で覚えるしかない。


    ちなみにジャンは、医務室という所で寝ている。


    エレン「魔石…」

    キース「その魔石は、魔物ごとに違う。特に色だな」

    エレン「色…」

    キース「大きさも違う」

    エレン「大きさ…」

    キース「発する魔力も違う」

    エレン「…なんだそりゃ」


    ああもう、覚えられないよ。


    キース「魔石の使い道は、売るか武器にするかだ」


    売る…はわかるけど…武器?


    キース「魔石を武器の中心に埋め込む事で、その魔石の種類によって、能力が違ってくる
    例えば…ファイヤーバードの魔石を埋め込むと、燃える武器ができ上がる」

    エレン「…ん?燃える?」


    ますますわかんなくなってきたぞ。
    助けてどら――


    キース「防具に埋め込むこともできる
    アイアンアントの魔石を皮の防具に埋め込むと、鉄の硬さを手に入れることが出来る」

    エレン「はい、先生」


    俺は気になることをキースに言う。


    キース「なんだ」

    エレン「生物に埋め込むとで、能力を得ることってのは出来るのですか」

    キース「…ふむ…いい質問だが…」


    キースは、何やら難しい顔をしている。

    うん、そうだよな…生物に埋め込むっていうサイコパスじみた質問をしたんだもの。


    キース「能力を得れるのだが…埋め込むことで死ぬ可能性が高い。高度な技術を持って埋め込まないと行けないことになる」


    ふむふむ…能力を得られることは確実なのか。

  31. 32 : : 2020/05/01(金) 10:46:38


    ◻️■◻️


    あれから1日後の朝。

    俺は学園長?に呼び出されていた。


    エレン「…失礼します」

    ???「エレン君か」


    俺は学園長と書いてある部屋に入る。

    すると、金髪の…か、カツラ…?じゃない…はずだけど、ズラっぽい人が座っていた。


    ???「私はエルヴィンだ、よろしく」

    エレン「はぁ…エレンです」


    そう言って…エルヴィンという人は、手を差し出してくる。

    その手に握手をする。


    すると、何故か吸い込まれるような感覚に陥った。


    エレン「!?…」

    エルヴィン「…ほう、白黒魔法か…」

    エレン「…何をしました?」

    エルヴィン「エレン君の適性魔法を調べさしてもらつた」


    て、適性魔法…?なんだそりゃ。


    エルヴィン「君は…白黒魔法という古代の魔法が適性だな…珍しい」


    エルヴィンは、驚いたような…でも、落ち着いたような口調で、俺の適性魔法を説明してくる。


    エルヴィン「この魔法は、古代に失われた魔法だ。と言っても、まだ使える者は1人いるのだが」

    エレン「は、はぁ…」


    なんかどんどん説明されても理解が追いつけない。

    なんだ古代の魔法って…しかも失われた魔法って…1人使えるんなら失われてなくね?


    エルヴィン「まあ…来てもらった理由は適性魔法のことでは無い。さあ、本題に入ろう」

  32. 33 : : 2020/05/01(金) 11:14:14

    そう言って、エルヴィンは本題…とやらを説明する。


    エルヴィン「君には、テストをしてもらう」

    エレン「…テスト?」

    エルヴィン「そうだ。任務を任せれるかを確かめるテストだ」


    任務…なんかライナーかジャンのどちらかが言ってた気がする。


    エルヴィン「早速今始めようと思うのだが、良いかね」

    エレン「…はい」


    ◻️■◻️


    エルヴィンの後について行って、俺は廊下を歩く。

    こう見ると、俺が前にいた世界の学校とそれほど変わらないんだな…と思った。


    エルヴィン「着いたぞ、ここだ」


    俺はエルヴィンに連れられて、コロシアムみたいな所に連れてかれる。

    ここは…?


    エルヴィン「あれが見えるか。あれを倒したらテストは合格だ」


    俺はエルヴィンが指を指す方を見る。

    そして、目に映る光景は…――


    エレン「きょ、巨大ガエル…!?」


    目の前には、3mぐらいあるカエルが俺を食わんばかりにヨダレを垂らしている。

    カエルって人間食うの!?


    エルヴィン「危なそうだったら私が助ける。期待してるぞ」


    と言ってエルヴィンはワープをして、どこかえ消える。

    え!?どこ!?


    エレン「ああ…落ち着けおれ、まずは…」

    巨大ガエル「ガアアアアアアアッ!!!」

    エレン「え!?ねぇ!?完全にカエルの声じゃないよね!?」


    そしてカエルが口を開けて、俺めがけて跳んでくる。


    エレン「うわっ!?あっぶねぇ!」


    俺はギリギリで躱して、カエルと距離を取る。


    だが、すぐ後ろには壁…壁!?やべぇ!死ぬ!


    エレン「おおおお、お、落ち着け俺!どうしたら…」


    だが、そんな事を考えてる暇は無く、カエルが口を開けて、また俺に跳んでくる。

    今度は一直線に飛んでくる――やべぇ死ぬんじゃね?


    エレン「…もう、こうなったら…!」


    俺は地面を蹴り、空中に飛んで躱す。


    エレン「え、えええ!?なんで俺こんな飛べるの!?」


    カエルは俺のすぐ下を通り、壁に激突する。

    ――チャンス!

    俺は両手をカエルに向ける。


    「…魔法…!」


    俺はとにかく何でもいいから、攻撃魔法を撃ちたかった。

    そして、何故か知らない言葉が、脳内で浮き出てきた。一瞬焦ったが、すぐにその言葉を叫ぶ。


    「〔ホワイトゴースト〕!」


    すると、右手から、白い魔法陣が出てくる。

    …え!?右手だけ!?左手は!?


    するとまた、脳内で言葉が浮き出る。


    「〔ブラックゴースト〕!」


    そう叫ぶと、左手からも黒い魔法陣が出る。

    か、かっけぇ。

    すると、両手の魔法陣から、右は白いの塊…そして、黒い塊が出てくる。

    そして、その白と黒が、くねくね動いて…。

    いや早く攻撃しろよ。
    なんか幽霊みたいだな。


    エレン「…なんだこれ…攻撃しないぞ?」


    そして、俺は徐々に…カエルの背中に着地する。


    エレン「うわぁ…なんかネバネバしてる…背中」


    おおい!俺の魔法!攻撃しろ!


    …すると、俺のふたつの魔法は、巨大ガエルの両脇に行き…。


    ――スパアアァァァンッ!!


    …巨大ガエルは爆発しましたとさ。

    おしまい。


    エレン「…ぎゃあああ!!グロ!なんだ!?」


    俺は血まみれになった地面から、徐々に視線を上げる…。

    …これはグロイから表現するのはやめとこう。


    ◻️■◻️


  33. 34 : : 2020/05/01(金) 11:16:05
    結局エレンチートになっちゃいましたね。

    どうしましょ。
  34. 35 : : 2020/05/01(金) 17:45:15


    ◻️■◻️


    エルヴィン「…ほう、これが古代の魔法か」


    エルヴィンが、今見ているのはエレンと巨大ガエルの戦闘。

    その最後が、エレンの撃った魔法で巨大ガエルが破裂して、グロいことになった。


    エレン「おおおい!!学園長!?倒したぞおお!!」


    ◻️■◻️


    俺は、大声をだして、エルヴィンを呼ぶ。

    声枯れそう。


    エルヴィン「見事な戦いだった」


    後ろを向くと、エルヴィンが満足している様子で言った。


    エレン「…グロいことになりましたけどね」


    俺は苦笑いを浮かべながらエルヴィンに言う。


    エルヴィン「…この実力なら、任務を任せれそうだな」



    ◻️■◻️



  35. 36 : : 2020/05/02(土) 12:40:49
    俺は、今何故か学園長の部屋にいる。

    そして、俺の隣にはミカサ…という人がいる。


    エレン「…えっと、学園長。何の御用で?」

    ミカサ「…」


    エルヴィンは、俺達を見る。


    エルヴィン「今から任務に行ってもらいたい」


    お、でた任務。

    任務って何をするんだ?と思っていると、エルヴィンが言う。


    エルヴィン「今から行ってもらう任務は、ワイルドウルフという魔物を討伐すると言う任務だ」

    エレン「ワイルド…ウルフ…?」

    エルヴィン「そうだ。エレンは初めてだから、ミカサがエスコートしてやれ」

    ミカサ「はい」

    エルヴィン「場所は、この街をでて、西にある森だ。そこで目撃情報が入った」


    …そういえば、この世界に来て、1度もこの学園から出たことがないんだよな。


    エルヴィン「以上だ」

    ミカサ「はい」

    エレン「…はい」


    そう言って俺たちは、学園長の部屋からでる。


    ミカサ「…くれぐれも、邪魔しないでね」ギロッ

    エレン「…おう」


    鋭い目付きで、こっちを見て言ってきたので、ちょっとだけビクッとしてしまった。

  36. 37 : : 2020/05/02(土) 12:48:56

    俺たちは、学園をでて、街に出る。

    おお…こうなっているんだな…。

    見たことの無い、石でできた建物がズラリと並んでいる。


    ミカサ「早く来て」

    エレン「おう」


    いつの間にか、立ち止まって建物を見ていたらしい。

    俺は直ぐにミカサの後ろに行く。


    ミカサ「…何故、エルヴィン学園長が貴方に任務を任せたかは分からないけど…邪魔はしないで」

    エレン「…おう」


    どんだけ信用されてねぇんだよおれ。


    ミカサ「これは私の経験話だけど、敵に突っ込んで死ぬのが、大体の新人だから」

    エレン「…おう」


    怖がらせるなよ…。

    俺たちは、街を出て、森へと入る。


    ミカサ「魔力酸素が高くなるから、ちょっと息苦しいと思う」

    エレン「分かった」


    すると、急に山頂に来たかのように、息苦しくなる。

    ほ、ホントだ…不思議な感じだな。


    ミカサ「まあ、すぐ慣れると思う」


    よかった、ずーっとこの状態じゃないと…安心した。


  37. 38 : : 2020/05/02(土) 13:01:35

    ◻️■◻️


    少し森を歩くと、俺は高魔力酸素に慣れて、息苦しさが無くなる。


    ミカサ「ちなみに慣れた状態は、体に魔力が行き渡っているって言う証拠。
    だから、ちょっとだけ魔法の火力が増す」


    おお…わかりやすい説明ありがとうございます。


    ミカサ「もうそろそろ、ワイルドウルフの場所」

    エレン「…おう」


    ――ワオオオォォォン!!


    来たか。


    ミカサ「私の合図で横に避けて」


    …。緊張するな。


    ミカサ「今!」


    俺は、直ぐに横に避ける。

    すると、さっきまで俺たちがいた場所に、2mぐらいの狼らしき生物が居た。

    で、でけぇ。


    ミカサ「〔センスブースト〕!〔パワーアップ〕!」


    ミカサは、魔法の詠唱みたいな言葉を叫び、ワイルドウルフに突っ込む。

    あれ?新人が突っ込んで死ぬってさっき言ってなかった?


    …まあいいや。


    エレン「〔ホワイトゴースト〕〔ブラックゴースト〕」


    俺も魔法の詠唱をして、巨大ガエルを破裂させた幽霊ちゃん達を呼び出す。


    ミカサ「…!?…なに…この魔法」


    幽霊は、ワイルドウルフの両脇に言って…。

    やばい。俺は直ぐにミカサの目に手をやる。


    ――スパアアァァァンッ!!


    わあああ!グロおぉぉぉい!


    何とか、ミカサにグロ所を見せずにすんだ。


    ミカサ「な、なに?何が起こってるの」


    ミカサの目にやっている手はまださ離さない。

    まだグロイからな。


    エレン「ちょっとあっち向いてて」

    ミカサ「…なんで」

    エレン「ちょっとね…やばいから」


    何かとは言わない。


    ミカサ「…グロことでしょ、そう言うのは慣れてるから」


    ほう、じゃあ内蔵とか血が飛び散ったのを見てもそれを言えるかな?

    俺は手を離す。


    ミカサ「…うっ…――…あぁ…」


    俺はまたミカサの目に手をやる。


    エレン「あっち向いてろ」

    ミカサ「…わかった」
  38. 39 : : 2020/05/02(土) 18:40:24
    ◻️■◻️


    俺は血まみれになって、転がっている討伐証拠品の魔石を拾う。


    エレン「よし、戻るか…」


    と言って、俺はミカサの元へ行く。


    ミカサ「…なんなの、あの魔法」

    エレン「あぁ…学園長によると、失われた魔法だって言ってた」

    ミカサ「失われた魔法…?」


    俺はミカサと共に、森を出る。


    ミカサ「…」ジロ


    なぜかミカサが俺の事を見ている気がする。

    こ、怖い。


    エレン「…なんだ?」

    ミカサ「ん…なんでもない」


    そう言ってミカサはふいっと顔を背ける。

    な、なんでもないのにジロジロみるのか?

    この世界ではそうなのか?


    エレン「なぁ…ミカサの適性?魔法ってなんなんだ?」

    ミカサ「今聞く?」


    ミカサは、またジロリと俺をみる。


    エレン「…ああ、ごめん。まずは学園に戻ろうか」

    ミカサ「…強化魔法」


    ミカサはボソッと吐く。


    エレン「…?」

    ミカサ「私の適性魔法。強化魔法」


    …ほう、強化魔法…?



    ミカサ「筋肉を一時的に固くして、身体能力をあげることや、聴覚とか視力を一時的に上げることが出来る魔法」


    あぁ…そう来たか。


    エレン「他人に魔法をかけることは?」

    ミカサ「出来る」


    おお、仲間に1人居れば圧倒的戦力になるやつだ。


    ミカサ「だから…近接戦術しか出来ない」

    エレン「…」


    あれ、空気が重くなった気がするぞ。


    ミカサ「私も…普通の魔法で戦いたい」

    エレン「…そうか」

    ミカサ「…」


    あれれ?気まずいぞぉ?

  39. 40 : : 2020/05/02(土) 18:54:06


    エレン「まあ…強化魔法を使えるだけで、仲間とかは安心して戦えるんじゃないか?」

    ミカサ「でも…私も魔法で戦いたい」


    …まあそりゃそうだよな。

    近接戦術と魔法戦術でどっちが強い…と言ったら、遠距離の魔法だよな…。


    エレン「他の魔法は使えないのか?」

    ミカサ「適性魔法は強化魔法しかない」

    エレン「…そうか」


    適性魔法の魔法しか使えないのか?

    俺は試しにその場で右手を木に向ける。


    イメージは水だ。


    …流れる川、時々あらい波をイメージする。


    ミカサ「…?…なにを――」


    すると、俺の手から、行き良いよく水が出る。


    エレン「お、でた」


    行き良いよく出た水は、木にぶつかり――

    ――ドゴアアッ!!


    …………木から出る音じゃねぇぇぇぇぇえええ!!!


    ミカサ「…え?」


    ほら!ミカサも顔が引き攣ってる!


  40. 41 : : 2020/05/02(土) 20:59:13


    見事にその木は折れて、木から出る音では無い音が響く。


    ミカサ「…貴方って適性魔法水?」

    エレン「ちがう」

    ミカサ「何故?」

    エレン「わからん」


    あれ?水ってそんなに殺傷能力高かったっけ?


    ミカサ「…おかしい」


    うん、俺もそう思う。


    ミカサ「おかしい」


    うん、2回言わなくていいよ?


    ミカサ「…」ジロッ


    いやそんなに怖い目付きで俺を見ないでくださいお願いします。


    エレン「…とりあえず学園に戻ろう」

    ミカサ「…」ジー


    ……


    ミカサ「…」ジー




    やめようか、そうやって俺を見るのは。


    ◻️■◻️


    俺はミカサにジロジロ見られながらも、何とか学園に戻ってきた。


    エルヴィン「戻ったか…早いな」

    エレン「はい。これが証拠品です」


    俺は懐から、魔石を取り出す。

    エルヴィンは取り出した魔石をじーっとみる。


    エルヴィン「報酬だ」


    その魔石がワイルドウルフと分かったのだろう。俺たちにこの世界のお金を渡してきた。


    エルヴィン「明日は休日だ。そのお金を使うといい」


    この世界にきて、初めてお金を見た気がする。

    ほへー…こうなってるのか。


    俺は学園長の部屋をでて、教室に行く。

    どうやら、まだ授業をしているようだ。


    ミカサ「ねえ」

    エレン「ん?」


    ミカサが後ろから話しかけてきたので、体を向ける。


    ミカサ「…どうして水魔法を出せたの?」

    エレン「イメージ…だ」

    ミカサ「イメージ…?」

    エレン「そう。川の流れや、波の水」


    ミカサは難しい顔をしている。

    まあ…俺も出るとは思わなかったしな…。


    ミカサ「ふーん…」


    俺たちは、教室に入り、キースに挨拶をする。


    キース「戻ってきたか…座れ」

    エレン「はい」

    ミカサ「はい」


    俺とミカサは、席に座る。


  41. 42 : : 2020/05/03(日) 15:38:43





    ◻️■◻️


    翌日。俺は街に出ている。

    今日は休日らしいので、何かしようかな。と悩んでる所だ。


    エレン「…なにしようかな」


    昨日の任務でお金が貰えたので、それを消費しようと思っている。


    そう思っていた時――


    ???「ああっ!!」


    叫び声が聞こえた。


    エレン「んん?なんだ?」


    俺は叫び声が聞こえた方を見る。


    ???「せ、窃盗…!」


    どうやら、窃盗に会ったようだ。

    よく見ると、黒いフードを被ったやつが早足に逃げている。


    エレン「初めて窃盗現場なんか見たぞ」


    そう言いながら俺はフード野郎を追いかける。


    「!?」


    フード野郎は、俺が追いかけている事を知ったのか、フードの奥の瞳が、驚いているような色をした。


    エレン「待て」


    まるで犬に命令しているような口調でフード野郎に言う。


    「だ、誰が待つか!」


    俺はフード野郎のフードを掴み、後ろへ引く。


    「ぐえっ!」


    後ろに引いたことで首が閉まり、フード野郎は首を抑える。


    エレン「…えぇ?俺こんな動けたっけ?」


    久々に全力で走った気がする。


    「く、この!」

    エレン「うわっ!」


    フード野郎は、左手で首を抑えながらも、右手を俺に向ける。

    これは…魔法か!


    エレン「くそっ」


    俺も右手をフード野郎に向ける。

    そして、手に力を入れる。


    詠唱は無しだ。ジャンの時みたいに、気絶をさせるだけだ。


    「!!?」


    俺の手から、詠唱も無しに、魔法陣が現れ、白い塊が出る。

    そして、フード野郎の胸元で砕ける。


    エレン「…ふぅ…休日だってのに…」

  42. 43 : : 2020/05/09(土) 18:50:54

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