ハンジ「人殺しがダメなのは法律でそう決まっているから。普通の人間ならば理解できている」



ハンジ「じゃあ世界が滅しに来るから皆殺しをしないと生き残れないという過酷な状況に陥ったら?今までの法律や思想が通用するだろうか?」




ハンジ「仮にどんなに正論だったとしても、文化的な背景やどんな人々が力を持っているのかでも話は変わってくる。正論が大勢に否定されるかもしれない」




ハンジ「サネス達のやってきた事は旧王政が健在の時は、それが正しい事であるとまかり通ってきた」




ハンジ「それが私たち革命を起こした連中に否定されて、サネス達は今は牢屋で過ごしている。でも彼は私にこう言った」




ハンジ「そういう役割には順番があると」




ハンジ「実際に私たちはイェガー派によって弾圧されている。現在の正しい事は全てイェガー派の判断によって決まる」





ハンジ「私たちが彼らに敗北すれば世界は滅び、イェガー派による独裁国家が誕生するだろう」





ハンジ「そうなってしまえば歴史の過ちを繰り返すことになってしまう。私たちは学んで改善して行かなければならない。責任があるんだ」





ハンジ「だから私は‥私たちはエレンの行動を否定する。もちろん私たちを守るためなのは分かっている。」




ハンジ「そしてエレン一人に重い責任を負わせてしまった事は私たちの過ちだ。」




ハンジ「今ならまだ間に合うかもしれない。」





ハンジ「そう思いたい。そう信じたいんだ」