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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

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エレン「くだらねぇ」

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  1. 1 : : 2019/11/04(月) 23:33:45
    かつて世界を恐怖に陥れた悪の民族が存在した



    その民族の名はユミルの民



    エルディア帝国の人間で
    巨人という恐ろしい化け物に変異できることから





    世界は彼らを恐れて、根絶やしにしようと目論んだ









    エルディア帝国はパラディ島という資源に溢れた島に存在していたが、世界の大陸に存在する国と比べたら非常に小さくて、世界相手に戦えるよう国ではなかった





    しかし、巨人の力と義勇兵や大国マーレ人の捕虜から得た技術や知識を駆使してエルディア帝国は世界を滅ぼした






    その当時、エルディア帝国内で力を持っていた組織の名前がイェーガー派






    そしてその中心的人物であった


    エレン・イェーガーとジーク・イェーガーは
    2000年も経った現在でも英雄として語り継がれている




    世界を滅ぼした力は



    地ならし




    2000年前のエルディア帝国には大型巨人によって作られた巨大で強固な壁が3つあった




    しかし地ならしによって壁の中の巨人は目覚めて、世界を滅ぼしたので壁は崩壊




    世界へ進撃した大型巨人も世界の国を滅ぼした後に、消滅している





    また、エレン・イェーガーは始祖ユミルと座標で接触して



    巨人の力を解放している
  2. 2 : : 2019/11/04(月) 23:41:14
    先生「つまり今の我々には巨人の力はない。ただの人間に戻ったと言うことだ」




    生徒「先生。どうして世界が滅んだって分かったんですか?」





    先生「我が国の友好国であり同盟国でもあるヒィズル国の観測機によって記録として残っているからだ」





    生徒「でも、ヒィズル国も地ならしで滅ぼされたんですよね?」





    先生「あぁ。英雄エレン・イェーガーはユミルの民だけをこの地上に残す事にしたらしいからな」






    先生「彼の心中は分からないが、我々を救ってくれた救世主である事は間違いない」






    生徒「そうですよね。なら、俺たちは光栄だな」






    エレン「‥」






    生徒「イェーガー家の末裔がクラスに居るなんて」







    先生「あぁ。しかも名前も同じだ。イェーガー君。親がつけてくれたのか?」






    エレン「はい。そうらしいです」






    生徒「そうらしい?」





    エレン「察しろよ馬鹿」





    生徒「な、何だと!?」





    先生「静かにしなさい。授業中だぞ。イェーガー君。すまなかった」





    エレン「いいですよ。慣れてますから」







  3. 3 : : 2019/11/04(月) 23:48:22
    俺の名前はエレン・イェーガー



    エルディア帝国、マリア市シガンシナ区シガンシナ中学出身
    13歳でシガンシナ中学校に通ってる


    今は歴史の授業を受けていたとこだ



    何故、この地球にはエルディア帝国しか無くなったのか?かつて何が起こったのか?




    そんな事を学んでいた



    小学生の時にも少しは習ったが、ここまで深く教わったのは中学生になってからだ






    俺は英雄エレン・イェーガーの一族の末裔で


    親がその英雄さんと同じ名前をつけたらしい




    俺の親は13年前に交通事故で亡くなっている





    だから、親が何故この名前にしたのか分からない





  4. 4 : : 2019/11/05(火) 00:00:38
    ー歴史の授業終了後ー



    エレン「さて、部活に行くか」ガタッ




    6時間目の授業を終えたので、俺は部活に行こうとしていた。ちなみに空手部だ



    アルミン「あ、待ってよエレン!」




    コイツは俺の数少ない友達の1人アルミン・アルレルトだ

    アルミンも俺と同じ部活に所属している





    エレン「遅いぞアルミン。ミカサはもう行ってるぜ」




    アルミン「分かってるよ」





    ミカサはアルミンと同じく俺の友達だ
    運動能力も高くて、成績も優秀なため皆んなから一目置かれている





    エレン「今日こそアイツに勝たないといけない」





    アルミン「まだ勝てないと思うけどな」





    エレン「馬鹿野郎。気持ちで負けていたら勝てるもんも勝てなくなるぞ」





    アルミン「はは、そうだね」





    家族のいない俺はアルミンとミカサの存在が大きい。この2人がいなければ俺は寂しくて狂っていたかもしれない。



    まぁ、ミカサの過保護は少し困ってはいるが‥
    でも、そんな心配性のミカサ も俺は好きだった





    アルミンもそうだ
    体力は人よりないが、空手をやって自分の弱点を補おうとしているし


    成績はあのミカサより上で学年で1番だ
    ちなみにエルディア帝国の学力テストで1番もとった事もある

    それにアルミンは見た目に反して精神的にタフな奴だ

    そんなアルミンを俺は尊敬している




  5. 5 : : 2019/11/05(火) 00:17:17
    生徒「おい!エレン!」



    エレン「あ?何だよ?」



    生徒「さっきはよくも調子に乗ってくれたな?あ?」



    エレン「そんなつもりはないが?」




    生徒「とぼけるな!」ガシッ




    エレン「離せよ。服が破けるだろ?」




    生徒「服なんてどうでも良いだろうが!」




    生徒「英雄の一族だからって調子に乗ってるんじゃねぇぞ!?」





    エレン「だから調子に乗ってねぇよ」ドン





    生徒「なっ!?押すなよ!」





    エレン「てめぇこそ人の服引っ張るなよ馬鹿が」





    生徒「この‥」プルプル





    生徒2「」スタスタ




    アルミン「?」





    エレン「ん?」




    生徒「あぁ?なんだてめぇ?」





    生徒2「」ユラッ





    生徒「人の喧嘩に首を突っ込むんじゃねぇぞ!!」ガシッ





    ガブリ!





    エレン「は?」





    アルミン「噛み付いた!?」






    生徒「ぎぃああああああ!!!!」






    生徒3「な、なんだこの悲鳴は!?」ダッ!





    生徒4「おい!何をやってる!イジメか!?」ダッ!





    生徒5「血が出てるぞ!やめろよ!」





    生徒「ああああ!そんな事より助けろよおおおお!!!」ブチブチブチ





    生徒2「グルルルルル!!!」ガブリ!!!





    エレン「コイツ!離れろ!!!」ドカッ→蹴り





    生徒2「があっ!?」ゴロゴロ→転がった






    生徒「い、イテェ‥イテェよぉ」ボタボタ→血






    アルミン「誰か!先生を連れてきて!」





    生徒6「わかった!俺が行く!」ダッ!





    エレン「おい、大丈夫か?」




    生徒「あぁ‥何とかな‥くそイテェけどよ」ムクリ→起き上がる





    生徒2「‥」ムクリ→起き上がる





    エレン「起き上がった‥結構強く蹴ったつもりだったんだが‥」





    アルミン「エレン気をつけて。あれはゾンビかもしれないよ」




    エレン「ゾンビだと?あのホラーゲームによく出てくる雑魚キャラの事か?」




    生徒「う、うそだろ‥あれは架空の話だろ?」






    アルミン「じゃあ目の前のあれは何なのさ?」





    生徒「そ、それは‥」






    生徒2「あああ‥」スタスタ





    エレン「ま、仮に本物のゾンビだったとしても動きは遅いし、先生が来るまでにガムテープで拘束しちまえばいいだろ?」





    生徒2「」スタスタ





    アルミン「確かに動きは遅いけど‥油断しないでね‥」





    エレン「分かってる。お前は俺がアイツを倒したらガムテープで拘束してくれ」





    アルミン「分かったよ」





    生徒「お、俺はどうすればいい?」





    アルミン「君は保健室に行ったほうがいいよ。ここは僕らに任せてよ」






    生徒「お前‥それフラグだぞ」




    アルミン「あはは、そうだね。でも僕とエレンなら大丈夫さ」







    エレン「おい!抑えたぞ!早くガムテープで縛り上げてくれ!!」ガシッ→押さえつけている







    生徒2「ぐおおおおおお!!!」ジタバタ→暴れている







    アルミン「了解!!」グルグル→ガムテープで全身を拘束






    エレン「口は重点的に塞いでおけよ!コイツすぐ噛もうとしてくるからな!」ガシッ→押さえつけている






    アルミン「分かってるよ!!」シュルル→口をガムテープで塞ぐ






  6. 6 : : 2019/11/05(火) 00:41:39
    エレン「よしこれなら大丈夫だな」




    生徒「ぶるああああああ!!!!」ガバッ!




    エレン「お、おい!」





    アルミン「ゾンビ化したのか!?」





    生徒「‥あ‥ああ」スタスタ





    エレン「次から次へと‥」ガシッ→机を持ち上げる





    エレン「これでもくらいやがれぇ!!!」ブォーン→机を投げる





    生徒「があっ!!??」ドガッ→机が直撃





    アルミン「よし」シュルル→ガムテープで拘束






    生徒「おお!?」ジタバタ





    エレン「大人しくしてろ!!」ガシッ→押さえつけている







    アルミン「よし‥」





    エレン「はぁ‥2人もゾンビ化したぞ‥」





    アルミン「一体何が原因でゾンビ化したんだ?」






    エレン「ゲームの話だとこう言うのはゾンビウイルスってのがあるあるじゃないか?」





    アルミン「そうだけど‥だとしたらどうやって感染したんだろう?」





    エレン「そもそもコイツらは本当にゾンビなのか?」




    アルミン「え?」




    エレン「いや、ただそう思っただけだ。ちょっとまだゾンビがいるなんてなんて信じられないしな」






    アルミン「君だってさっきの見ただろ?これは間違いなくゾンビだよ」





    エレン「あぁ‥だけどなんか‥」





    ガシャン!!!!!







    エレン「ガラスの割れた音か?」





    アルミン「そういえば先生を呼びに行った生徒が遅いね‥」





    エレン「まさか‥他にもゾンビが?」





    アルミン「その可能性は高いね‥」





    エレン「どうする?今みたいに1人ずつガムテープで拘束していくか?」





    アルミン「いや、それはやめたほうがいい」




    アルミン「もし学校全体でパンデミック(爆発感染)が発生しているなら、一体ずつ拘束するのは無理がある」





    エレン「まぁな。ちょっと多すぎるよな」





    アルミン「取り敢えず‥何か武器になる物を持とう」





    エレン「武器か‥傘くらいしかないぞ?」スッ→傘をアルミンに渡す






    アルミン「ありがとう‥でも無いよりはマシだよ」スッ→受け取る





    エレン「まぁな‥ミカサに連絡しねぇと」カチャカチャ→携帯を取り出す





    アルミン「僕は周囲を見張っておくよ」スタスタ





    エレン「くそ‥でねぇな」






    アルミン「エレン!ミカサだ!」





    エレン「マジか!」






    ミカサ「あ、いた」ダッ!






    アルミン「よかった‥無事だったんだね」






    ミカサ「えぇ‥」





    エレン「教室に入れよ。廊下だと奴らに気づかれる」






    ミカサ「分かった」








     
  7. 7 : : 2019/11/05(火) 00:55:24
    ーエレン達の教室ー



    アルミン「机で扉の所にバリケードを作った」




    エレン「これなら少しは耐えられるな」




    ミカサ「‥」





    エレン「ミカサ‥下の階はどうなっている?」





    ミカサ「一階も二階も三階も暴徒と化した人間だらけだった‥」






    エレン「そうか‥よく逃げ切れたな?」





    ミカサ「動きが遅かった‥それに私は運が良かった」






    エレン「とにかくお前が無事で良かった」







    ミカサ「エレン‥」






    アルミン「」カチャカチャ→何かの作業中






    エレン「アルミン?何をやっているんだ?」





    アルミン「緊急避難用の梯子の準備さ」カチャカチャ→梯子の準備





    ミカサ「火事とか起こった時に使うあれ?」





    アルミン「そうだよ‥まさか使う日が来るとはね‥」





    ミカサ「それと‥そっちのは何?」





    アルミン「これは自作の槍だよ」スチャ→槍






    エレン「モップの先端にナイフを取りつけたのか。考えたなアルミン」






    アルミン「うん。これなら遠距離からゾンビの頭を刺す事が出来る」





    アルミン「ただ一回使ったら抜かなきゃいけない‥強度はそんなに高く無いから使い捨てって考えた方がいい」






    ミカサ「いや、それでもだいぶ役に立つと思う」






    エレン「ミカサの言う通りだ。それに傘だってあるし、いざとなったら空手の技で奴らをブチのめせばいいだろ?」







    アルミン「エレン‥ゾンビを舐めない方がいい」






    エレン「‥え?」






    アルミン「確かに動きは遅いけど、噛まれたら終わりだ。それに頭を破壊しないとほぼ不死身。手強いよ」





    ミカサ「アルミンの言う通り。エレンはゾンビの事を甘く見すぎている」






    エレン「そういうわけじゃねぇよ‥」





    エレン「ただこういう悪い状況の時こそ、前向きにならないといけないだろ?」






    アルミン「確かに一理ある。でも決して油断だけはしないでね?」






    エレン「それは俺だって分かってるよ。」






    ミカサ「エレンが冷静で少し安心した」






    エレン「おいおい、俺はそんなに馬鹿じゃねぇし、別にパニックになってねぇよ」








  8. 8 : : 2019/11/05(火) 01:10:57
    ミカサ「アルミン‥これからどうする?」




    アルミン「まずはこの学校から脱出しよう‥」




    アルミン「そしてホープへ帰ろう‥」




    ホープとは孤児院のことだ
    俺たち3人はホープで育った。今でもホープで暮らしている。






    エレン「あぁ‥そうだな。他の皆んなも無事だといいが‥」






    ミカサ「きっと大丈夫。シガンシナ中学とホープの施設はかなり離れている」







    アルミン「でも、ゾンビがシガンシナ全域に発生しているとしたら?」





    ミカサ「何故、そんな風に思うの?」






    アルミン「ゲームではゾンビウイルスは強力で1つの大きな街を壊滅させるほどなんだ」




    アルミン「だから、この学校だけでゾンビが出てるとは考えにくい」






    エレン「アルミン、それはゲームの話だろ?現実とはまた違うだろ?」





    エレン「お前は悪い方向に考えすぎだ」






    アルミン「でも常に最悪を想定しておかないと‥いざって時に動けないかもしれないだろ?」








    エレン「そりや‥そうだが」







    アルミン「それに‥こういう時の悪い予感は当たるもんじゃないか?」








    ミカサ「!」






    エレン「どうしたミカサ?」






    ミカサ「音が近づいてくる」






    エレン「何‥」






    アルミン「2人とも槍を持って!」






    エレン「おう!」スチャ→槍






    ミカサ「さっきまで下にいたのがここまで来ているかもしれない‥」スチャ→槍







    アルミン「よし‥念の為梯子の用意はしておいた」








    ゾンビ大勢「」スタスタ






    エレン「あれは‥」






    ミカサ「物凄い数だ‥あれではこの机で作ったバリケードも簡単に突破されてしまう‥」






    アルミン「仕方ない‥梯子を使って降りよう!」






    エレン「降りた後はどうする!?」






    アルミン「車を使ってホープまで行くよ!」






    ミカサ「車!?」




    エレン「お前運転できるのかよ?それよりどうやって車を調達する?」





    アルミン「車の鍵は教室の先生の机から取った」






    エレン「なるほど‥それで運転は出来るのか?」






    アルミン「ゲームの車しか運転はした事ないよ‥」






    ミカサ「アルミン。ゲームと実際の運転は違う」





    エレン「ミカサの言う通りだ。走って逃げた方がいいんじゃないか?」






    アルミン「走って逃げた方が危険だよ」





    アルミン「それにやるしかないだろ?車の方がずっと生存確率が高いよ」







    エレン「‥仕方ないか」







    ゾンビ大勢「おおおおおおおおおおお!!!!!」ガタガタガタガタ→バリケードが破壊される音







    ミカサ「入ってきた!」






    エレン「逃げるぞ!」






    アルミン「とにかく僕についてきて!!」






  9. 9 : : 2019/11/05(火) 12:20:14
    ーシガンシナ中学 駐車場ー




    エレン「おいおい!ここにもゾンビがいるぞ!」




    ゾンビ「」スタスタ





    アルミン「えいっ!!!」グサッ→槍でゾンビの頭を突き刺す






    ゾンビ「」ドサッ→倒れる







    アルミン「全部は相手にしてられない!!」





    アルミン「進行を妨げるゾンビを倒しながら進むよ!あとちょっとだから踏ん張ってくれ!」ダッ!→走る






    エレン、ミカサ「了解!」ダッ→走る







    ゾンビ「ぐああっ!?」グサッ→エレンが槍でゾンビの頭を突き刺す





    エレン「邪魔だ!!」ダッ→走る






    ミカサ「アルミン!車はどこ!?」ダッ→走る







    アルミン「あれだ!!乗るよ!!」ダッ→走る







    エレン「よし!」ガチャ→車のドアを開ける








    アルミン「エンジンかけたよ!!発進するからシートベルトをして!!」ガチャ→車のドアを閉める







    ミカサ「したよ!」→シートベルトをする








    アルミン「よし行くぞ!!!!」ブォォン!!→アクセルを強く踏む






    ゾンビ多数「!!!!」ガガガガガガ→車に轢かれる








    エレン「はっ!!ざまぁみやがれ!!!」








    ミカサ「‥何とかなったの?」







    アルミン「まだだ‥街がどうなっているか分からないから、ホープに着くまでは安心できない‥」







    エレン「アルミン‥運転上手いな」






    アルミン「昔から器用だったからね‥それにゲームの車は何度も運転しているからね‥」







    ミカサ「アルミンが居なかったら‥私達は死んでいたか、ゾンビになっていたかもしれない」







    アルミン「大袈裟だよミカサ」







    エレン「いや、そんな事ねぇよ。お前には正解を導く力がある」







    アルミン「いや、それはどうかな?」






    エレン「?」





    アルミン「どうやら僕の悪い予感が当たったみたいだ。ほら、前を見てごらん」







    ゾンビ多数「」スタスタ







    ミカサ「そんな‥」







    エレン「まさか‥シガンシナ全域にゾンビが発生してるのか?」






    アルミン「そうみたいだね」






    ゾンビ多数「!」スタスタ






    ミカサ「私達に気づいた!?」






    アルミン「2人ともスピードを出すからしっかり捕まっていて」






    ゾンビ多数「あああああああああ!!!!!」スタスタ






    エレン「こっちに来たぞ!!アルミン!」






    アルミン「こうなったら強行突破だ!!!」ブォォン→アクセルを強く踏み込む








    ゾンビ多数「!!!」ドガガガガ!!!→車で轢かれる








    ミカサ「‥衝撃が‥凄い‥」ユラユラ→車体が揺れる







    アルミン「2人とも耐えてくれ!!ここが正念場だ!!」ブォォン→アクセルを強く踏み込む









    ゾンビ多数「おおおおお!!!」→集まってきた








    エレン「音に反応して他のゾンビも集まってきたぞ!!」







    アルミン「分かってるよ!!!」ブォォン!→アクセルを強く踏み込む







    ゾンビ多数「」スタスタ→追ってくる








    アルミン「もう少しで‥よし‥いまだ!!!」ブォォン→アクセルを強く踏み込む









    エレン「お!やったぞ!!」















    ゾンビ多数「」スタスタ






    ミカサ「‥良かった‥車には追いつけないみたい‥」







    アルミン「うん‥ゾンビの恐ろしさは集団で囲まれた時‥一体一体は動きは遅いから‥そんなに単体では脅威じゃない」








    エレン「車でもヤバかったから‥」







    アルミン「車じゃなかったら‥さっきのは切り抜けられなかった‥」








    ミカサ「‥」










  10. 10 : : 2019/11/05(火) 12:31:22
    ーホープ近くの駐車場ー




    エレン「おい!ここで降りるのかよ?」




    アルミン「うん」




    アルミン「ホープまで行ったら、車の音でゾンビが集まってくるからね」





    エレン「そう言う事かよ」






    ミカサ「じゃあ走っていくの?」






    アルミン「うん‥そうしないといけない」







    ゾンビ「」スタスタ






    アルミン「取り敢えずあのゾンビを走って振り切ろう。」








    エレン「そうだな。だがホープの門はどうするんだ?」






    アルミン「あの門は大きいし、音も出るから門は開けたらヤバイと思う」






    ミカサ「じゃあ‥壁を乗り越えるの?」






    アルミン「うん‥肩車をして1人壁の上に登って、他の2人を引き上げる」






    ミカサ「なら、引き上げる役は私がやろう」






    エレン「そうだな。お前が適任だ」






    アルミン「‥」






    エレン「どうした?」







    アルミン「いや‥何でホープの周りは3メートルの壁で囲まれているのかなって」






    ミカサ「防犯対策では?」






    アルミン「でも窓ガラスも防弾製。防犯対策にしてはやりすぎじゃないかなって思ってさ」






    ゾンビ「」スタスタ






    エレン「近づいてきたな‥」







    ミカサ「アルミン‥考えるのはホープに着いて安全を確保してからにしよう」






    アルミン「うん‥そうだね。」







    エレン「じゃあ‥ホープまで走るか」ダッ→走り出す










    ゾンビ多数「グオオオオオオオオオオ!!!!」








  11. 11 : : 2019/11/06(水) 12:33:13
    そしてエレン達は何とか孤児院ホープまで辿り着いた

    幸いなことに車で移動していたから体力をあまり使わなかったのと


    ゾンビの動きが遅いことから噛みつかれたり、捕まるような事はなかった


    ホープに着いた3人はまずは中に誰か残っていないか調べた



    しかしそこには誰も居なかった





  12. 12 : : 2019/11/06(水) 12:45:06
    ー孤児院 ホープー




    アルミン「何で誰も居ないんだ‥」





    ミカサ「‥」






    エレン「他の生徒は居ないのは仕方ない‥だがホープの先生がいないのはどういう事だ?」






    アルミン「‥」






    エレン「どこかの避難所に逃げたって事か?それとも別の場所にそれぞれ散らばっているのか?」







    アルミン「そうかもしれないけど‥ホープの中が綺麗すぎじゃないか?」







    ミカサ「それは‥どういう事?」






    アルミン「普通‥ゾンビが出たなら慌ててパニックになるはず」







    エレン「そうだな。へやが散らかってないのはおかしいって事か?」







    アルミン「うん‥まるでゾンビが出ることが事前に分かっていたみたいじゃないか?」








    ミカサ「つまり‥ホープの人間がゾンビ発生に関わってるかもしれない‥そういう事?」






    アルミン「あぁ‥考えたくはないけど」






    アルミン「ホープの施設は孤児院にしては頑丈すぎるし、不自然じゃないか?」





    エレン「確かに‥改めて考えてみると‥そうだな」







    ミカサ「‥」







    アルミン「取り敢えず‥戸締りはしたし‥今日はここで休もうか」







    エレン「そうだな‥」






    アルミン「たぶん僕らは想像以上に疲労している」




    アルミン「それに夜は人間の活動能力が極端に落ちる危険な時間帯だ」







    ミカサ「‥憲兵団は‥何をしているんだろう?」






    アルミン「‥ゾンビの対応に追われているんじゃないかな‥」







    アルミン「‥」






    エレン「‥こんな時に調査兵団は何をやっているんだよ‥」







    アルミン「仕方ないよ‥調査兵団は世界各地の調査の任務があるんだし‥」






    現在の世界に兵団は2つしかない


    憲兵団と調査兵団


    駐屯兵団は解体されて、元駐屯兵は調査兵団に取り込まれた
    調査兵団に取り込まれた理由は世界各地の調査をするために人手が欲しかったから


    だから、エルディア国を守るのは実質、憲兵団しかいない


    一応、非常時には調査兵団も帰還することになっているが、期待は出来ない






  13. 13 : : 2019/11/07(木) 13:35:41
    それから1週間後

    3人は救助ヘリで救出された

    ホープにあった非常食があったため何とか3人は救助が来るまで生き延びる事が出来たのだ


    シガンシナの人間はゾンビになったか
    死亡した

    シガンシナは危険区域と認定されて人の出入りができなくなった


    また、シガンシナだけでなくゾンビはマリア領域にまで広がっていたため、マリア領域は隔離されてしまった



    そのため人類はローゼ領域とマリア領域の中継地点に隔離壁を設置した


    人口と活動領域は減少してしまった







    だが






    ある少年の抱いた







    エレン「駆逐してやる‥」ガタッ






    怒りは人類復興への兆しを体現しているかに思えた







    人類はゾンビに対抗するために
    訓練兵団を復活させた


    大人から子供までゾンビと戦う、または復興活動をするために必要な兵士を育て上げる兵団の事である





    ゾンビに復讐を誓ったエレン、アルミン、ミカサは訓練兵団に入団することにした






    そしてー






  14. 14 : : 2019/11/08(金) 00:49:46
    ーマリア領域陥落から20日後 ローゼ領域南方訓練兵団ー



    キース「私が運悪く貴様らの教官になったキース・ジャーディスだ!!」




    キース「貴様らを歓迎する気は毛頭ない!!」





    キース「調査兵団とは連絡が取れず、マリア陥落により人口と領土がが大幅に減少した」





    キース「港に待機していた憲兵団とも連絡が取れない。殺されたかゾンビになったか‥どちらかと考えていいだろう」






    全員「‥」






    キース「ゾンビは南から侵攻してきている。隔離壁と憲兵団のおかげで何とかローゼ領域境界線で食い止めてはいるが、突破されるのは時間の問題だろう」







    キース「残念ながら貴様らには選択肢はない。訓練兵団に入団した時点でゾンビと戦う兵士になる道しかない」







    キース「戦場に行っている憲兵の報告によると、見たこともない化け物が出てきているらしい」








    アルミン(ゾンビ以外にもそんな厄介なのもいるのか‥)







    キース「ここでは貴様らを2年間鍛え上げるが、どの道ここにいる殆どは死ぬだろう」









    全員「‥」








    キース「戦う覚悟はあるのか?ない者は去るがいい」





    キース「ただひとつだけ言っておこう。この訓練兵団から逃げ出しても避難民である貴様らには、行く宛てなど無い」






    キース「野垂れ死にしたいか?それとも盗みを働いて憲兵に殺されたか?」







    キース「貴様らが決めろ」







    全員「‥」







    アルミン(行くわけないよ‥どうせ行くところなんて無いんだ)





    エレン(避難民は訓練兵‥2年は生かしておいてやるから‥その後は戦って死ねって事か?)






    ミカサ「‥」







    キース「誰も居ないようだな。なら次は貴様らを正式に訓練兵に任命する」






    キース「2年間死ぬ気で訓練して強くなれ。それが貴様らが生き残る唯一の方法だ」







    アルミン(果たして2年も保つだろうか?隔離壁を設置したとは言え‥ゾンビ以外にも化け物が出てきているなら‥)





    アルミン(すぐに突破されるんじゃないか?)






    エレン(強くなって見せる‥そして‥俺の故郷を取り戻す)





    ミカサ(エレンとアルミンを失いたくない‥私が2人を守る‥必ず)







  15. 15 : : 2019/11/08(金) 00:57:38
    訓練兵団に入団したのは殆どがマリアの避難民

    半ば強制的に入団させられたのだ

    2年間鍛え上げられて、その後はゾンビと死ぬまで戦えという事だ

    マリア陥落してからの人類にはマリアの避難民まで養っていく余裕はない



    仕方ない事ではあるが‥

    まるで死刑宣告されたようなものだ


    マリア避難民はマリア人口の1割ほど



    つまりマリア人口の9割ほどのゾンビと戦わなくてはいけないという事


    化け物もいるし、絶望的な戦いになるのは誰の目から見ても明白だった



    調査兵団がいれば状況は変わっていたかもしれないが、残念ながら調査兵団も死んでいる可能性が高い



    今、戦闘力を有しているのは憲兵団しかいない

    しかし憲兵団は数も少ない。兵士の殆どが調査兵団にいたからだ




    そのただでさえ数の少ない憲兵団も現在進行形でどんどん死んでいる





  16. 16 : : 2019/11/08(金) 01:12:31
    ー訓練兵団 座学ー



    エレン「なんだよ。座学なんて意味あるのかよ」




    アルミン「エレン。頭も鍛えないと強くならないよ」




    アルミン「サバイバルの知識やゾンビの事は詳しく知っておいた方がいい」




    ミカサ「アルミンの言う通り。エレンはもっと頭のトレーニングをするべき」






    エレン「くそ、勉強は苦手なんだよな‥」






    アルミン「あ、始まるみたいだよ」






    キース「全員揃っているな。これより座学の授業を始める」





    キース「まずは貴様らに悪い知らせだ。先日送り込んだマリア避難民で編成された部隊と憲兵団の連絡が途絶えた」




    全員「!」





    キース「つまり隔離壁は突破された」






    アルミン「それじゃ‥ここも安全ではないという事ですか?」






    キース「いや、そうではない。政府は人員を密集させて守りを固めることにした」





    キース「ローゼ領域を縮小させて、憲兵を各地に配分できるようにしたのだ」





    エレン「じゃあ逆に守りが固くなったって事ですか?」






    キース「あぁ。だがそれだけ追い詰められていると言うことだ」





    キース「今、戦力と呼べるのは2つ。貴様ら訓練兵団と憲兵団」




    キース「東西南北の訓練兵団施設に1000人強の訓練兵と各地に防衛線を展開している憲兵。」





    キース「これだけではどう考えても足りない。政府はミサイルによるゾンビ殲滅作戦も検討した」





    全員「!」





    アルミン「でもミサイルを使えば僕たちも‥」







    キース「あぁ。2000年前の地ならしにより地盤が弱くなっている。ミサイルを使えばゾンビを殲滅出来るが、我らも海に沈み全滅するだろう」







    全員「‥」






    キース「はっきり言って厳しい状況だ」






    キース「だが、我々も何も成果が無いわけではたい」





    キース「死んでいった兵士らがゾンビや化け物についての情報を残してくれている」





    全員「!」






    キース「それをまずはこの時間で教えていきたい」







  17. 17 : : 2019/11/08(金) 12:28:24
    キース「まずゾンビの弱点は頭部の破壊だ。頭部の破壊をしないと、殺す事は出来ない」




    アルミン(ゲームや映画の設定と同じか‥)




    キース「そして、ゾンビは身体の一部を破損しても数十秒で再生することができる」





    全員「!」






    アルミン(巨人の性質と同じ‥)








    キース「動きは遅いが、集団で囲まれれば脱出はほぼ不可能に近い」







    エレン(だよな‥あの時‥車を使っていなかったら‥)






    キース「また、ゾンビに噛まれるとゾンビ化してしまう。個人差はあるが24時間ほどでゾンビ化するそうだ」







    アルミン(学校の生徒はすぐにゾンビ化した‥それも個人差の範疇なのか?‥いや‥)








    キース「ゾンビと戦うために、貴様らには銃の扱いや、ブレードの使い方を学んでもらう」






    キース「当然、それだけでは無い。座学も今後もあるし、運転技能の習得に対人格闘、状況によっては復興活動もしてもらう」






    キース「やる事はたくさんある」






  18. 18 : : 2019/11/08(金) 12:38:12
    キース「今回はガイダンスなので、詳しい話はそれぞれの科目の担当教官が教える」






    キース「続いてゾンビ以外の化け物についてだ」





    キース「その化け物はゾンビより強く、頭部を破壊しても死ななかったらしい」






    全員「!」






    キース「頭部だけでなく、上半身を破壊したり、下半身を破壊しても死ななかったという報告がある」





    キース「ある者の話では肉片の一部から再生したとも聞く」







    キース「黒い皮膚に身長は2メートル前後、体重は推定150キロ以上。大きい図体に反して素早く、力も相当強いらしい」




    キース「車を投げてきたり、人間の体を腕の力だけで2つに引き裂いた個体もいる。また、ゾンビには襲いかからず人間や犬など他の動物には攻撃していたらしい」




    キース「もしかしたらゾンビとその化け物は仲間意識があるのかもしれん」




    キース「‥いまのところ‥その化け物の討伐の報告はされていない。」




    全員「‥」






    キース「ちなみにその化け物はその見た目からブラックと名付けられた」









    アルミン(つまりゾンビや化け物について‥わからない事だらけ‥という事か)










    その後訓練兵達は誰も口を開く事なく


    食堂に行った



  19. 19 : : 2019/11/09(土) 16:03:28
    ー食堂ー


    マルコ「通過儀礼がなかったね」



    ジャン「当たり前だろ。あんな古い慣習やるわけないだろ」




    ジャン「しかも訓練兵団が復活したのも最近なんだぞ」





    マルコ「そうだよね」





    ジャン「それに昔は巨人と戦うために作られたが、今は違うだろ?」





    ジャン「国は訓練兵を使い捨てのコマにする気なんだよ」







    全員「‥」






    マルコ「ちょっとジャン!」






    ジャン「あ?俺がなんか間違った事を言ったか?マルコ?」






    マルコ「‥場所を考えてくれよ。頼むからさ‥」








    ジャン「ま、俺は使い捨てのコマになるつもりは無いけどな」






    マルコ「‥あぁ‥強くなってゾンビに負けないようにー」






    ジャン「何言ってんだよ」





    マルコ「え?」





    ジャン「俺はゾンビと戦うつもりはないぜ」







    マルコ「え?‥それは一体‥」








    エレン「おい‥」







    ジャン「あ?誰だお前は?」








  20. 20 : : 2019/11/09(土) 16:16:50
    エレン「エレン・イェーガーだ」





    ジャン「ふーん。で?エレン君は俺になんの用だ?」




    エレン「ジャンとか言ったな?」




    ジャン「そうだ。ジャン・キルシュタインだ」






    エレン「さっきの発言‥あれはどう言う意味だ?」







    ジャン「あ?お前には関係ないだろ?」





    エレン「関係なくねぇよ」




    エレン「お前みたいな奴がいると士気に関わる。実際お前らの会話で食堂が静まり返っただろ?」






    ジャン「はっ‥なんなんだ?お前は?」







    エレン「お前はゾンビと戦うためにここに来たわけじゃないのかよ?」






    ジャン「当たり前だ。誰が好きで自殺しに行くんだよ」






    エレン「じゃあ何故お前はここにいるんだ?」






    ジャン「死にたくないからだ」





    エレン「は?」





    ジャン「訓練兵団施設は防衛兵もいるし、武器もたくさん置いてある。施設の周りは有刺鉄線を張り巡らせた3メートル超えの壁に覆われている」






    ジャン「訓練兵に志願しただけで2年間はこんな安全なところにいれるんだぜ?」






    エレン「‥おまえ‥本気で言ってるのか?」






    ジャン「あぁ。俺はローゼ出身だ。今はローゼも安全とは言えない。保身のためにここに入って何が悪い?」





    エレン「腰抜けが‥ふざけやがって」





    ジャン「腰抜け?」





    ジャン「俺は心底怯えているのに勇敢気取ってるイキリ野郎よりずっとマシだと思うが?」






    エレン「それは俺の事か?あ?」





    ジャン「当たり前だ。俺みたいな考えをしてる奴はいっぱいいるぞ?」





    ジャン「隙を見て脱走して生き延びようとしてる奴は山ほどいる」





    ジャン「ズル賢く生きる奴が最後には勝つんだよ」







    エレン「このクズ野郎が!」ガシッ






    ジャン「おいおい?論破出来ないからって暴力か?エレン君?」






    マルコ「ちょっとやめなよジャン!」





    アルミン「エレンもやめなよ!教官に見つかったらやばいよ!」ガシッ





    エレン「離せ!アルミン!」ジタバタ





    ミカサ「エレン暴れないで」ガシッ







    ジャン「はっ、保護者様も大変そうだな。エレン君。迷惑かけんなよ」ケラケラ







    エレン「てめぇ!!」








  21. 21 : : 2019/11/09(土) 16:30:39
    ジャン「てかさ‥何でお前はそんなに絡んでくるんだよ?」




    ジャン「そんなに必死になって‥あぁそうか」




    ジャン「お前呪われた街の出身者か」ニヤリ






    エレン「!」





    ジャン「そうか‥どうりで‥ふふくくっ!」





    エレン「何がおかしい!?」ジタバタ






    アルミン「エレン‥堪えてくれ」





    ミカサ「落ち着きなさい。あんな奴相手にしない方がいい」







    ジャン「あーそうかそうか。お前はそういう奴だったのか!!」ケラケラ







    エレン「‥は?」







    ジャン「そうだよな。呪われた街の出身なら頭がおかしくなって仕方ないよな」ガタッ→食堂のテーブルの上に立つ






    全員「‥」







    ジャン「ハッハッハッ!!先日のマリアの避難民で編成された部隊に何故お前らは行かなかった?」






    ジャン「怖いからだろ!?そうだろ?少しでも長く生きたいからここに残ることにしたんだろう!?なぁ、そうだろ?」




    アルミン「何を言っているんだ!?」




    アルミン「先日の部隊は人数制限があっただろ?」




    ミカサ「アルミンまで‥」




    ジャン「そんな言い訳聞きたくないね。本当に戦う勇気があるなら国に行かせてくれって懇願するはずだ。違うか?」






    アルミン「武器も限られていたのに‥ただ行くだけなら無駄死にだろ?」






    エレン「アルミンの言う通りだ。武器の製造が間に合わなかったし、部隊の人数も多ければいいわけじゃない」





    アルミン「あぁ。あの人数がベストだと国が判断したんだ。僕たちは逃げたわけじゃない」






    ジャン「へいへい。ならそう言う事にしといてやるよ」






    ジャン「ただ、お前らは国の命令に背く事なく、言いなりになったって事実は変わりない」







    ジャン「ローゼ東西南北に作られた訓練兵団施設の訓練兵は殆どが余りモノのマリア避難民だ」








    アルミン「‥よくそんな言い方ができるね‥君には人の心はあるかい?」







    ジャン「ハッハッハッ!俺は自分が助かればどうでもいいんだよ」





    ジャン「お前らは勇敢な事はわかったよ!せいぜい勝手に戦って死んでくれ!俺は隙をみて逃げてやるからよ!」







    ジャン「ハッハッハッハッハッハッ!!!!」スタスタ







    全員「‥」







    エレン「あんなクズ野郎‥見たことねぇ」





    アルミン「あぁ‥」






    ミカサ「2人とも‥もうアイツには関わらない方がいい」






    エレン「はっ‥言われなくても」








    マルコ「ジャン‥」







  22. 22 : : 2019/11/09(土) 16:44:13
    ●現在公開可能な情報●


    ●エレン「くだらねぇ」ストーリー解説●

    http://www.ssnote.net/archives/81519
    内容が簡潔にまとめられている。


    ●呪われた街●
    シガンシナ区(マリア領域)のこと。シガンシナ区は二千年前の超大型巨人襲来やウォールマリア最終奪還作戦の主戦場になった事実、マーレに襲撃された過去があり、1ヶ月前にはゾンビが発生したことから、厄災があるため呪われていると人々から噂をされた。
    そして呪われた街などという不名誉な名前が付けられた
    シガンシナ区だけでなくマリア避難民も呪われた街の出身と呼ばれる事が多い
  23. 23 : : 2019/11/10(日) 17:02:02
    ー夜 訓練兵団施設 廊下ー


    エレン「‥」スタスタ




    マルコ「あ!エレン君!」タッタ!



    エレン「お前は‥マルコだっけ?」






    マルコ「うん」





    エレン「何か用か?それと呼び捨てで構わないぞ」






    マルコ「分かった‥さっきの事なんだけど」




    エレン「‥ジャンの事か?」






    マルコ「うん」








  24. 24 : : 2019/11/10(日) 17:11:38
    エレン「アイツの事がどうかしたのか?」





    マルコ「あぁ‥ジャンはさっきあんな発言しちゃったけど。本当はあんな奴じゃないんだ」





    エレン「‥そうなのか?」






    マルコ「1ヶ月くらい前まではジャンも普通の人だったんだ。あんな酷いことを言う奴じゃ無かった」






    エレン「‥まさか‥ゾンビの影響であんな風になったのか?」






    マルコ「そうなんだ‥ジャンの両親がゾンビ化したみたいなんだ」






    エレン「‥そうか‥ローゼにもゾンビが出ていたんだな」





    マルコ「うん‥マリアほど多く無かったけど‥一部の地区では結構ゾンビが発生していたんだ」







    エレン「お前とジャンは同じ出身なのか?」







    マルコ「いや違うよ。僕はジナエ町出身で、ジャンはトロスト区出身だよ」






    マルコ「トロスト区にある中学校に僕とジャンは通っていたんだ」






    エレン「中学の同級生だったのか?」




    マルコ「いや、僕の方が1つだけ歳上なんだ」






    エレン「へぇ‥マルコはジャンの部活か生徒会の先輩だったのか?」






    マルコ「いや、そうじゃないよ」





    エレン「じゃあ、ジャンとはいつ知り合ったんだ?」






    マルコ「不良に僕が絡まれている所をジャンは助けてくれたんだ」





    エレン「へぇ‥案外良いやつなんだな」





    マルコ「そうだよ‥ジャンは素直で言いたい事はハッキリ言う性格だし、誤解されるけど」






    マルコ「‥良いやつなんだよ」







    エレン「そうか‥ゾンビのせいで‥ジャンは変わったってのか?」






    マルコ「‥うん」






    エレン「そうか‥少しアイツに対しての考えが変わった‥」







    マルコ「それなら良かったよ」







    エレン「ただ‥辛い思いをしているのはここにいる奴ら同じだ」





    マルコ「!」







    エレン「悲惨な目に遭ったからって、何でも言って良いわけじゃないと」






    エレン「俺は思う」








  25. 25 : : 2019/11/10(日) 17:21:26
    マルコ「そうだよね‥」




    エレン「さっきのジャンの発言で不快になったのは俺だけじゃない」




    エレン「食堂にいた殆どのやつが不快に思ったはずだ」






    マルコ「‥」







    エレン「ただジャンの事は嫌いだが、お前とは仲良くなれそうだ」





    マルコ「エレン‥」






    エレン「これから2年間訓練がんばろうぜ」スッ






    マルコ「ありがとう‥エレン」スッ






    ガシッ→握手





    マルコ「出来ればジャンとも仲良くして欲しいんだ」







    エレン「まぁ‥頑張ってみるよ‥」スタスタ










    マルコ「‥」








  26. 26 : : 2019/11/10(日) 17:29:05
    それから俺たちは必死に訓練した



    対人格闘

    座学

    運転技能習得


    武器の扱い




    ゾンビと戦うために必要な知識や技術を習得した














    そして2年が経過した









  27. 27 : : 2019/11/10(日) 17:38:34
    ー2年後 訓練兵団 卒団式ー




    キース「これより訓練兵団卒団式を始める」





    キース「この2年で殆どのゾンビが駆逐されたのは貴様らも知っている事だろう」






    キース「しかし、ゾンビの数は大幅に減少したとは言え、ブラックという脅威がまだ健在だ」





    キース「あれから2年も経ったが、未だにブラックの討伐は確認されていない。」








    キース「だが今の貴様らなら少しはマシにブラック共とも戦えるようになっただろう」







    キース「人類には復興の兆しがある。真の平和を取り戻すにはゾンビ及びブラックの殲滅だ」









    キース「これからはしっかりと人類へ貢献してくれ。貴様らの活躍に期待している」










    コニー「なぁ‥今日のキース教官優しくないか?」ボソッ





    アルミン「あれが本音だろうね」ボソッ






    コニー「どういう事だ?」ボソッ





    アルミン「教官は訓練兵のためにも鬼にならないといけなかったからね」ボソッ






    コニー「なるほどな‥」ボソッ












    キース「それではこれより上位10名を発表する」









    キース「呼ばれた者は前へ」











    一位 ベルトルト・フーバー



    二位 ライナー・ブラウン




    三位 ミカサ・アッカーマン



    四位 エレン・イェーガー



    五位 アニ・レオンハート




    六位 ジャン・キルシュタイン




    七位 マルコ・ボット



    八位 ユミル




    九位 サシャ・ブラウス





    十位 コニー・スプリンガー






  28. 28 : : 2019/11/10(日) 17:44:50
    キース「上位10名は部隊の隊長となり指揮をしてもらう」




    キース「なお、コニー・スプリンガーの班にはスプリンガーの補佐としてアルミン・アルレルトに入ってもらう」




    アルミン「了解しました!!」バッ!!






    コニー「え?何でだ?」




    ユミル「お前が馬鹿だからだと思うぞ」




    コニー「な、何だと!?」





    ユミル「黙ってろ馬鹿‥」







    キース「以上!!これで卒団式は終わりだ!!」






    キース「早速、明日から戦場へ行ってもらう」







    キース「班編成の表は貴様らの端末に転送した」








    キース「それを見て明日、それぞれ指定の場所に行ってくれ」







    全員「ハッ!!」










    キース「武運を祈る‥」








  29. 29 : : 2019/11/10(日) 18:12:46
    ●現在公開可能な情報●



    一位 (1班)ベルトルト・フーバー
    ●あらゆる難解な科目を卒なくこなす能力がある
    2年前は消極的な性格であったが、訓練により高い潜在能力が解放されて、本来の実力を引き出せるようになった。主席として妥当な人物である事は断言できる。



    二位 (2班)ライナー・ブラウン
    ●屈強な体格をしており、危険な役目を自ら引き受けるなど、肉体精神共にタフな男。元々は優秀な人物では無かったが、絶え間ぬ努力により実力を身につけた。



    三位 (3班)ミカサ・アッカーマン
    ●女子の中では間違いなくアッカーマンがあらゆる科目においてトップ。男顔負けの身体能力の持ち主で、座学の成績も悪くない。




    四位 (4班)エレン・イェーガー
    ●ブラウンと同じく努力型のタイプ。秀でた科目は対人格闘しかないが、これと言った弱点もないためバランスが良い。また、精神面ではフーバーにも負けてはいない不屈の精神の持ち主。



    五位 (5班)アニ・レオンハート
    ●小柄で女性ながら対人格闘という強みで上位に食い込んだ人物。フーバーやブラウンよりは劣るが、対人格闘では並の男では相手にならない。アッカーマンと互角だが、力技のアッカーマンに対して、技術を用いて戦うことを得意とする。イェーガーに対人格闘を教えていた。



    六位 (6班)ジャン・キルシュタイン
    ●普段の癖のある言動で他の訓練兵は気づいている者は少ないが、指揮官タイプの男。人の気持ちを理解する事ができ、また状況を正しく把握できる。銃の扱いに長けており、銃の操作に対する理解が深い。




    七位 (7班)マルコ・ボット
    ●キルシュタインと同じ指揮官タイプの男。
    自分の手柄よりも班として生き抜くためにどうすれば良いのか考える事が出来き、班を動かすのが上手い。見かけによらず腕力も強く、腕相撲ではブラウンより少し弱いくらい。



    八位 (8班)ユミル
    ●要領の良い人間であり、合理的な思考の持ち主。しかし、ヒストリア・レイスがピンチに陥ると冷静さを失う。基本的に他人に関心がないため、指揮官に向かないが、作戦立案や状況判断も出来る。座学では上位に入っていた。



    九位 (9班)サシャ・ブラウス
    ●食料庫に忍び込み、数多くの罰則を受けていた
    しかし優秀な兵士である事は間違いなく、特に野生の感が鋭く直感で動く。対人格闘はそれほど強くはないが、狩猟民族であるためあらゆる武器の扱いに長けている。




    十位 (10班)コニー・スプリンガー
    ●作戦の誤認が多く、頭が良ければもっと上の順位になっていただろう惜しい男。身体能力はずば抜けて高いので、部隊隊長に任命した。しかし、やはり不安要素が多いためアルレルトを補佐として班に組み込んだ。





    補佐(10班)アルミン・アルレルト
    ●座学トップで参謀役に適正のある人物
    しかし体格はやや小柄で兵士の体力の基準を満たしていない。しかし奇想天外な発想をする事が出来るため、何が起こるかわからない戦場では持ち前の頭脳を生かす事ができるだろう

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