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進撃の巨人Another 第8話 『本物』 ――トロスト区奪還編 No.5――

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  1. 1 : : 2013/10/10(木) 18:02:09
        進撃の巨人Another 第8話 『本物』


    ――――トロスト区奪還作戦後3日経過 火葬場――――

    パチパチパチ

    ジャン「……」

    コニー「……」ガクガク

    サシャ「……」

    ライナー「……」

    ベルトルト「……」

    アニ「……」

    ユーク「……」
  2. 2 : : 2013/10/10(木) 18:02:48

    コニー「あんなに、訓練したのに…」

    コニー「兵站行進・馬術・格闘術・兵法講義・技巧術、そして立体機動」

    コニー「あんなに頑張ったのに…あんなにやったのに…」

    コニー「全部…無駄だったのか...?」


  3. 3 : : 2013/10/10(木) 18:03:14

    ジャン「(皆、後悔してる)」

    ジャン「(こんな地獄だと知ってりゃ、兵士なんて道は選ばなかった)」

    ジャン「(精魂尽き果てた今…頭にあることはそればっかりだ)」

    ジャン「(あんなに凌ぎを削りあった同期たちはこんなにあっさり死んでいった)」

    ジャン「(次に誰が死んでいくなんて考えるのはもう沢山だ)」

    ジャン「(唯一の救いと言えば、重傷を負いながらも、なんとかマルコが命を繋ぎとめたことくらいだ。ユークのおかげだ)」


  4. 4 : : 2013/10/10(木) 18:03:52

    ――――――
    ――――
    ――

    エレン『お前は、戦術の発達を放棄してまで、大人しく巨人の餌になりたいのか?』



    ジャン「(てめぇに言われなくてもわかってるんだよ、
         戦わなきゃいけねぇってことくらい)」

    ジャン「(俺は、お前みたいな馬鹿にはなれねぇ…
         誰しもお前にみたいに強いわけじゃねぇ)」
  5. 5 : : 2013/10/10(木) 18:04:20

    ジャン「(…だが!!俺には…まだ希望が残ってる!!)」

    ジャン「(…マルコ…どうか…俺とまた一緒に…いてくれ…)」グッ



    マルコ『怒らずに聞いてほしいんだけど、ジャンは…』

    マルコ『強い人ではないから、弱い人の気持ちがよく理解できる』

    マルコ『それがジャンの魅力だし、人を惹きつける要素なんだ』
  6. 6 : : 2013/10/10(木) 18:04:40

    マルコ『それでいて、現状を正しく認識することに長けているから』

    マルコ『今、何をすべきか明確にわかるだろ?』

    マルコ『ジャンが現実主義なのもそこから来ていると思うんだ』

    マルコ『まぁ、僕も含めて大半の人間は、弱いと言えるけどさ…』

    マルコ『それと同じ目線から放たれた指示なら』

    マルコ『どんな困難であっても切実に届くと思うんだ』


  7. 7 : : 2013/10/10(木) 18:04:56

    ジャン「……今、何をするべきか」ギュッ



    ジャン「おい、お前ら…」

    サシャ「……」

    コニー「……」

    ライナー「……」

    ベルトルト「……」

    アニ「……」

    ユーク「……」
  8. 8 : : 2013/10/10(木) 18:05:20

    ジャン「所属兵科は何にするか決めたか?」

    ジャン「俺は決めたぞ」

    ジャン「俺は…俺は…」

    ジャン「調査兵団になる!!」


    パチパチパチ

  9. 9 : : 2013/10/10(木) 18:05:45

    ユーク「(ジャン…覚悟を決めたか)」

    ユーク「(俺も捨てる覚悟を決めよう)」

    ユーク「(もしかしたら、もうこの104期メンバーで行動を共にするのも、
         これで最後だったのかもしれない)」

    ユーク「(やり残したこと、後悔がないと言えば、嘘になるかもしれない)」

    ユーク「(でも、俺達は、新たな道に進まなければならない)」

    ユーク「(明日の夜にはまた会議だ。皆にも覚悟のほどを聞いておかないと)」


  10. 10 : : 2013/10/10(木) 18:06:23

    ライナー「よし、みんな、追悼も終わりだ。所属兵科を決めに行くぞ」

    ベルトルト「……」ザッザッザ

    アニ「……」ザッザッザ

    コニー「……」プルプル

    サシャ「……」

    ユーク「……(行こう!)」ザッザッザ


  11. 11 : : 2013/10/10(木) 18:06:45

    ―――集合場所 壇上正面―――

    サシャ「ジャン、どうして調査兵団に?」

    サシャ「その、怖くないのですか?」

    ジャン「は?嫌に決まってんだろう、調査兵団なんか」

    コニー「え?じゃあお前、なんで?」

    ジャン「別に巨人が怖くないから調査兵団に決めたわけじゃねぇよ」
  12. 12 : : 2013/10/10(木) 18:07:19

    ジャン「そして、あの死に急ぎ野郎の言う通り、有能な奴が調査兵団になる
        責任があるなんて言うつもりもない」

    ジャン「俺はな、誰かに説得されて自分の命を懸けているわけじゃない」

    ジャン「こればかりは、自分で決めずに務まる仕事じゃねぇよ」

    上官「訓練兵整列!壇上前に倣え!」


  13. 13 : : 2013/10/10(木) 18:07:58

    エルヴィン「私は調査兵団団長エルヴィン・スミス」

    エルヴィン「調査兵団の活動方針を王に託された立場にある」

    エルヴィン「所属兵団を選択する本日、私が諸君らに話すのは
          やはり調査兵団の勧誘に他ならない」

    エルヴィン「しかし、今回の巨人の襲撃により諸君らは
          壁外調査並みの経験を強いられた」

    エルヴィン「かつて例がないだろう。訓練兵でありながら
          これほどの犠牲を経験したのは…」
  14. 14 : : 2013/10/10(木) 18:09:33

    エルヴィン「すでに巨人の恐怖も、己の力の限界もしてしまったことだろう」

    エルヴィン「しかしだ、今回の襲撃で失ったものは大きいが、
          これまでにないほど人類は勝利へと前進した」

    エルヴィン「それは周知のとおり、エレン・イェーガーの存在だ」

    エルヴィン「彼と諸君らの活躍で巨人の侵攻は阻止され、
          我々は巨人の正体へ辿り着く術を獲得した」

    ユーク「(…どういうことだ?)」ピク
  15. 15 : : 2013/10/10(木) 18:10:43

    エルヴィン「彼のことに関して話せることは少ないが、
          間違いなく我々の味方であることはその働きが証明している」

    エルヴィン「そして、彼の生家があるシガンシナ区の地下室には
          彼も知らない巨人の秘密があるとされている」

    ユーク「(!?)」


    ザワザワ ザワザワ


    エルヴィン「我々は、その地下室に辿り着けば、この100年にわたる
          巨人の支配から脱却できる手がかりが掴めるだろう」
  16. 16 : : 2013/10/10(木) 18:18:04

    ユーク「(この団長…何を考えている?こんな大事な事をこんな場で公表してしまっていいのか?)」

    ユーク「(エレンの巨人化はこれまで人類が考えてこなかった…いや考えることから避けてきた
         “人が巨人になる方法が存在する”という、こちら側が極力知られたくなかった
         巨人の秘密であること)」

    ユーク「(更に、壁内に人間の姿として巨人が紛れ込んでいる可能性が高い
         と言っていることと同義だというのに)」

    ユーク「(どう考えても俺達に公表するのはデメリットでしかない。
         無駄にこちらに内部情報を与えているようなものだ)」
  17. 17 : : 2013/10/10(木) 18:19:36
    ユーク「(これは俺達を炙り出すための罠と考えるべきか、まぁそれ以外に思いあたらない)」

    ユーク「(ここは変に落ち着きを見せるのではなく、適当に周囲に合わせていた方が紛れやすい、あいつらも大丈夫だろうか)」チラ

    ライナー「!?」ドヨドヨ

    ベルトルト「!?」オロオロ

    アニ「……」

    ユーク「(いつも通りだな、下手に考え過ぎていなくていい……だがアニ、
         もうちょっと動揺してくれないか?知ってる人はいいけど団長はアニのこと知らないんだから…)」

  18. 18 : : 2013/10/10(木) 18:19:56

    エルヴィン「……」

    エルヴィン「調査兵団は常に人材を求めている」

    エルヴィン「毎回4割以上の死傷者が出ることによって慢性的に人員が不足している」

    エルヴィン「この際、隠したりしない」

    エルヴィン「今期の新兵調査兵にも1カ月後の壁外調査にも参加してもらう」

    エルヴィン「早急に新たな補給ルートの確保が必要となっている」
  19. 19 : : 2013/10/10(木) 18:20:15

    エルヴィン「新兵の約5割が最初の壁外調査で死亡している」

    エルヴィン「それを乗り越えた者が生存率の高い優秀な兵士へとなってゆく」

    エルヴィン「この惨状を理解したうえで、それでなお自分の命を賭してもやるという者はこの場に残ってくれ」

    エルヴィン「自分に聞いてみてくれ。人類の為に心臓を捧げることができるのかを」
  20. 20 : : 2013/10/10(木) 18:20:46

    エルヴィン「以上だ。他の兵団の志願者は解散したまえ」



    ユーク「……」クル

    アニ「……」クル


    ザッザッザ

    ベルトルト「……」チラ

  21. 21 : : 2013/10/10(木) 18:21:14

    ザッザッザ


    ジャン「(くそ、頼むぞ、お願いだ」」

    ジャン「(頼むからこれ以上…俺のこと嫌いにさせないでくれ…)」

    サシャ「(今、ここから動かないと…また…)」ドクンドクン

    コニー「(そうだ、オレはもともと憲兵団になるために村を出たんだ…)」ドクンドクン

    コニー「(母ちゃん、喜ぶぞ。憲兵になったら村のみんなもオレを見直す)」ドクンドクン

    ジャン「(俺達はもう知ってる。もう見ちまった)」ドクンドクン

    ジャン「(巨人がどうやって人間を食べるのか――――)」ドクンドクン


  22. 22 : : 2013/10/10(木) 18:21:28

    エルヴィン「君たちは、死ねと言われたら死ねるのか?」

    「死にたくありません」

    エルヴィン「そうか、皆いい表情だ」

    エルヴィン「では、ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる」

    エルヴィン「これが本物の敬礼だ!心臓を捧げよ!」バッ

    「「「ハッ」」」バッ
  23. 23 : : 2013/10/10(木) 18:21:55

    ミカサ「……」

    アルミン「皆…」

    ライナー「……」

    ベルトルト「……」

    ジャン「あぁくそが、最悪だチクショウ…調査兵なんて」

    サシャ「こわいよぉ、村に帰りたい…」ブルブル

    コニー「あぁ…もういいや…どうでもいい…」ガクガク
  24. 24 : : 2013/10/10(木) 18:22:06

    クリスタ「……」ブルブル

    ユミル「泣くくらいならよしとけってんだよ」

    エルヴィン「よく恐怖に耐えてくれた」

    エルヴィン「君たちは勇敢な兵士だ。心より歓迎する」


  25. 25 : : 2013/10/10(木) 18:23:05

    ―――男子宿舎―――

    ユーク「(咄嗟にまた身体が動いて、今度はマルコを助ける結果になった)」

    ユーク「(また、あの声だった)」

    ユーク「(ミーナの時もそうだが、俺に何が起こったんだ?)」


    ――――マルコヲ イカセ


    ユーク「(あの声、どこかで聞いたことがある…でも思い出せない)」

    ユーク「(なにか…大切なことだった気がするんだけど…やっぱりわからない)」
  26. 26 : : 2013/10/10(木) 18:23:55

    ユーク「(何はともあれ、マルコの命が繋がって甲斐があった)」

    ユーク「(結局、憲兵団に行くのは俺とアニだけのようだ)」

    ユーク「(あの場から離れなかったということは、他の10傑は皆、調査兵団か)」

    ユーク「(どこまでも俺達の運命に付きまとう奴らだな)」

    ユーク「(もう寝よう、今日はとりわけ疲れた)」

    ユーク「(明日からはまた、新しい戦いが始まる―――)」



    To be continued...
  27. 27 : : 2013/10/10(木) 18:28:54

    読んでいただいた方はありがとうございました。

    第8話でした。今回は話の都合上、7話より数日前の配属兵科決定の出来事です。
    と重複するセリフが多いので、私自身あまり書いていても、あまり面白い回ではありませんでした(笑

    こういったことは特性上仕方のないことですが、モチベーション下げずに頑張りたいと思います。

    書き溜めていた8話分、これで結局、全部放出しました。

    なんか気分もすっきりした気持ちです。

    過去に応援いただいた方はありがとうございます。

    また続きを書いて来ようと思います。

    それでは!
  28. 28 : : 2013/10/10(木) 20:30:06
    乙です(*>ω<*)♡
  29. 29 : : 2013/10/10(木) 20:30:48
    すごく面白いです!
  30. 30 : : 2013/10/10(木) 20:31:40
    乙!!!
    ガンバ!!(o^-^)
  31. 31 : : 2013/10/10(木) 22:12:24
    続き楽しみにしてます!
  32. 32 : : 2013/10/10(木) 23:26:38
    皆さん、応援いただき、ありがとうございまーす。
  33. 33 : : 2013/10/11(金) 19:29:48
    【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】

    【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
    http://www.ssnote.net/archives/845

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
    http://www.ssnote.net/archives/805

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
    http://www.ssnote.net/archives/800

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
    http://www.ssnote.net/archives/796

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
    http://www.ssnote.net/archives/795

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
    http://www.ssnote.net/archives/793

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
    http://www.ssnote.net/archives/792

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
    http://www.ssnote.net/archives/791

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
    http://www.ssnote.net/archives/790
  34. 34 : : 2013/10/11(金) 21:23:08
    このシリーズ好きです!

    頑張ってくだしい!
  35. 35 : : 2013/10/11(金) 21:29:14
    ありがとうございます。
  36. 36 : : 2013/10/11(金) 21:30:10
    現在、番外編第2話をちょこちょこ更新しているので、見ていただければ嬉しいです
  37. 37 : : 2014/03/16(日) 20:35:06
    おもしろかったぜ!
  38. 38 : : 2014/10/21(火) 21:02:15
    >>ダイヤ君へ
    もし、このまま読み進めるのなら、投稿した作品順に読む事をお勧めするよ。(この後は、番外編1~8話→本編9話~)

    その方がフラグとかが理解しやすくなっているからね!
  39. 39 : : 2014/10/22(水) 20:38:58
    >>38分かりましたぁ

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【進撃の巨人Another】 シリーズ

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