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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

苗木に転生した陰キャ原の物語

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  1. 1 : : 2019/04/04(木) 22:02:48
    モノクマ「ハロー!ボンジュール!アロハ~!ということでみんなのアイドルモノクマだぞ☆」

    モノクマ「……ゴメン、ぶっちぎりすぎた。ということで改めてモノクマだよ」

    モノクマ「君は陰キャ原くんって知ってる?狂気的に『ダンガンロンパ』を愛した最原終一……それが陰キャ原くん」

    モノクマ「あ、今さらかもしれないけどダンガンロンパ全作のネタバレだから気を付けてね」

    モノクマ「話を続けるけど、そんな陰キャ原くん…もとい元最原がある日死んでしまい、無印ダンガンロンパの苗木くんに転生したら……いやーよくある転生ものですな」

    モノクマ「真実を、未来を知っているからこその行動……救われ行く犠牲者の数々……ハッピーエンドで終わる物語……」

    モノクマ「…とでも思った?よく考えてみなよ。この物語の主人公はダンガンロンパを『狂気的』に愛しているんだ…」

    モノクマ「まぁ、これが何を意味するかは読み進めていけば分かると思うよ!『背徳感』を味わいたい変人、大歓迎さ!」

    モノクマ「ということで本編の始まり始まり!胸糞展開、誤字脱字、キャラ崩壊などなどがあるので、気を付けてねー」
  2. 2 : : 2019/04/04(木) 22:38:05
    プロローグ ようこそ絶望学園?

    ピヨピヨ…

    小鳥の囀りが僕を苛立たせ、自棄になるように目を覚ます。これが僕の朝だ

    最原「………ふわあ……」

    僕の名前は最原終一。こう見えて全うな男子高校生だ。と言っても、僕には秘密がある

    最原「う…くく…くくくく……!やった!やったぞぉ!僕は耐えきった!」

    僕はいわゆるオタクといわれる部類の人種だ。『ダンガンロンパ』……皆は知ってるかな?

    内容は言わゆるデスゲーム。この世にデスゲームブームを巻き起こしたと言っても過言ではないであろうゲームだ

    そして今日の放課後はそのゲームのイベントがあるのだ。平日なのは気にくわないが、ずっとこの日を待ち遠しく待った僕にとって、その事実はニュースよりも重要だった

    最原「……」シャコシャコ

    洗面器で歯を磨く。僕は親と離れて一人暮らしをしている。寮生活というものだ

    そうこうしているうちに支度は終わり、寮を飛び出した

    最原(……いつもは肩が重くなるような高校が今日は輝かしく見えるぞ……)

    何故肩が重くなるのかというと、噛み砕いて言えばイジメだ。いつの時代であれオタクという生き物はそうなりやすい傾向にある

    まぁ、軽めのものだし、他のオタク仲間と分かり合えるという点ではむしろ僕のアイデンティティーと化していた

    ……ちなみに余談だが、僕のいじめられていた原因はもちろん僕がうまく話せなかったことにある。決してダンガンロンパのオタクというせいではない。むしろこのゲームのお陰で僕は変われた。今までのように目的のない人生に光が差し込んだんだ。本当にダンガンロンパさまさまなんだよね。それに最近は評価が見直されて、学園祭で、それにからめられた売店も多く存在した。ちなみに僕の推しは探偵の霧切さんだ。探偵の元祖であのクールさ。一度絶望にして…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    最原「あー……本当に最悪……何故に雨…」

    ぬかるんだ地面を踏みながらダッシュで寮に行く。この学園は寮と校舎が分かれている形のものだ。よって雨等はこうなってしまう

    ニュースより重要だった、とか言い張っていたら無茶苦茶大切なことを聞き逃したようだ

    最原「エェ…イベントは明日に………?」

    傘は無いが、スマホを開き、イベントについて調べる。結構な大雨だ、延期も仕方がない。それに今日は週末だ。土日休日の我が校ならそちらの方が都合がいい

    さて、明日放課後までどうしようかなぁ……そんなことを考えていた………





    …………あの瞬間までは…
  3. 3 : : 2019/04/04(木) 22:55:00
    ピピーッ!ピピーッ!

    最原「は?」

    目の前に何か眩しいものが来る。しかし大雨で視界はぼやけている。その光はどんどん接近し、妙な音も何度も何度も繰り返され…






    ギィィィィイイイイイイイイッ!!!!!

    醜く、耳を裂くような音で終幕を迎えた
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
























    最原「ッ!?…グッ……はぁはぁはぁ………」グッ

    僕は目を開ける。汗が気持ち悪い。いつものような小鳥の囀りがない目覚めに違和感を覚えながら回りを見渡す

    最原(……ここは)

    暗い……とてつもなく、どこを見渡そうが暗かった。四方八方の黒など、現実的ではない。すぐに人智を越えた存在を読み取ったよ

    最原(…僕はたしか)

    そしてつい先ほどのことを思い出す

    最原「………そうか、僕は……し、死んだ!?」

    ということはここは生死の狭間的な何かなのだろうか?それとももう地獄についていたり?まぁ、どちらにせよだ。何もわからなきゃ進まない

    僕は闇景色に進展があるまで待つことにした
  4. 4 : : 2019/04/04(木) 23:31:56
    ガタッ………キイイイ

    お?早速進展があったようだ。音のなる方を向く

    最原「だっ、誰ですか……!?」

    リンネ「ハーイ、君、起きたみたいだねー。僕の名前はリンネ。リンネ・ゴズネイルっていうんだー。よろしくね!」

    そこには二次元と並ぶ美少年がいた

    最原「は、はぁ………すっ、すいませんけど……こ、ここってどこだか……」

    クソッ、口が回らない。いつもの同人会なら気持ち悪いほど多弁なのに、新しい顔には弱い……顔見知りもいい加減にしてほしいところだ

    リンネ「君の名前は?」

    最原「へっ?あ、さ、最原って……」

    リンネ「最原くんか………本当にゴメンッ!」

    そういうとリンネと名乗る者は手を合わせ、まるで神を拝むかのように苦しい表情をしてみせた

    最原「へっ、えっ、その………何がですか……」

    リンネ「実は……君、死んじゃったんだ……」

    最原「あ、えーと……知ってました」

    リンネ「フェッ!?」

    最原「いや、そんな感じじゃないかな…って。たぶん、あの光も音も大型車のものですよね…」

    リンネ「まぁ、話がスラスラ通じるのはありがたいけどさ……もっとこう!さ?分かるよね?」

    全くもって分からないが、今は無反応に徹しておくか…

    リンネ「実はその大型車、暴走させちゃったの僕なんですよ……」

    最原「は……いや、どういう……」

    リンネ「あ、ゴメン。僕について話してなかったか。僕は魂を操る『輪廻転生』の神だ」

    最原「神………?」

    大して驚かなかった自分の方が怖いくらいだが、ともかく、真面目に話を聞く

    どうやら、事故で『運転手』に『赤ん坊の魂』をぶちこんじゃったらしい。生者に魂を入れると生者の魂は抜け、代わりに新しい魂が体を支配するとかなんとか

    こういうのにも手を伸ばしている僕はそれを理解することが容易に可能だった

    最原「………はぁ、何でだよ…………」

    せめて死ぬなら明日にしてほしかった。この世に未練なんかないが、イベントを見れなかったのはおおいに心残りだ

    リンネ「……最原くん……………」














    リンネ「転生……してみる?」
  5. 5 : : 2019/04/05(金) 00:44:49
    期待
  6. 6 : : 2019/04/05(金) 08:12:59
    >>5、どもです
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    最原「転生?」

    リンネ「そうそう。君、そういうの好きでしょ?現世で言う転生モノってやつ」

    確かに好きだが、まさか自分に降りかかるとは……というより現実でもあるなんて考えもしなかった

    リンネ「君の大好きなダンガンロンパの世界に飛ばしてやりますよ。君も異論ないよね?」

    最原「て、転生………あ、ふふふふ……!」

    最高だ。拝んできたキャラクターと同じ次元で接することができるだなんて

    リンネ「よーし、じゃあこれから君の魂を生まれかけの『苗木誠』に入れる。魂を入れると支配するってのは話したよね」

    最原「な、なるほど……わ、分かりました………」

    リンネ「最後に君にスタートボーナスとして望みを一つ叶えようと思うんだけど…何がいい?」

    最原「望み……か」

    もし本当に苗木に生まれ変わるなら…もし本当にアレと同じ道を辿るのなら、僕の言う願いは決まっているはずだ………

    最原「………記憶を絶対に忘れない体質にしてほしい。僕の生まれ変わる苗木誠をね」

    リンネ「オーケーオーケー!手配しておくねー」

    よし、これで土台は固まった。僕の目的はただ一つ…






























    最原(霧切さんの顔を絶望で歪めたいィッ!)

    両肩を抱き、震えを抑える。アドレナリンが吹き上がり、血液が逆流している気分になる

    最原(最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!最高!)

    最原(霧切さんを絶望で歪めたいィ……!霧切さんの吐く息を吸いたいィ……あ…ふ……くくく……あはは……!)

    リンネ「……へぇー。君も歪んでるねぇ」

    最原「!?」

    僕はリンネに視線を向ける

    リンネ「いいさいいさ。正直ってのは良いことだし、その歪み、僕は嫌いじゃないよ」

    リンネ「じゃ、せいぜい頑張ってねー?バーイ」

    その瞬間、僕の視覚は停止した
  7. 7 : : 2019/04/05(金) 09:22:38
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木「う………うぅん……………」

    目を覚ます。どこか懐かしい雰囲気を感じとりながら辺りを見渡す

    苗木「教………室…?」

    やけに体が重い

    どうやら机にうつ伏せで寝ていたようだ

    確かに授業中は居眠りすることもある僕だが、何故、今、教室にいるんだ?

    苗木「僕は確か希望ヶ峰学園の玄関にいて……それで……あれ?記憶が…」





    苗木(あるんだよなぁ!?これが!)

    僕は立ち上がり、回りを見渡す。望みに望んで、ずっと楽しみにしていた教室……それもこの状況での教室……!

    苗木(長かった…18年間ずっとこれだけを考えて過ごしてきたんだ……!)

    記憶はもちろん消えていない。それはこの一般人が持った生まれ持った体質だからだ

    僕の名前は苗木誠。超高校級の幸運……って設定で生きている転生人

    苗木(幼少期はダンガンロンパなんて感じられない日常を過ごした。僕はダンガンロンパの世界であることを忘れないように毎日こまるに抱きついて寝ていた)

    苗木(夢にも見た苗木こまるの幼少期……かわいかったなぁ………)

    苗木(中学生になると『舞園さやか』と同じ中学に入学した。そこからの6年は足早に感じられた)

    僕はポケットにある電子生徒手帳を取りだし、マップを開く。そして玄関へと進む

    今ここにパラレルワールドのダンガンロンパが始まったのだ…
  8. 8 : : 2019/04/05(金) 16:22:25
    そして二時間後……僕らは体育館にいた

    苗木「さて…と、ここまでは予定調和だな……」ボソッ

    霧切「……苗木くん、何を言っているのかしら?」

    苗木「え?いや、何でもないよぉ………!」ハァハァ

    霧切「…?そう…」

    苗木(霧切さんに話しかけられた!話しかけられた!何てエモいことなのだ!はぁはぁ!や、ヤバイ……鳥肌がヤバイ。僕と同じく肩を並べて存在してくれるだけでありがたいし、それこそ神のように感じられて……)

    ついさっき、僕らは入学式を終えた。全員、同じように体育館にて立ち尽くす。モノクマが出たり、大和田が死にかけたりしたが、特に問題もなく原作通りに事は進んでいた

    どうやらモノクマ達も僕は記憶を失っていると思っているらしい。

    それも無理はない。僕は苗木誠の一言一句、行動のひとつひとつを暗記しきっている。とりあえずは最初期の苗木と差し支えないだろう

    そんなことを考えているときだった

    霧切「それで、これからどうする気?」

    苗木(!来たね……)

    霧切「このまま…ずっとにらめっこしている気?」

    石丸「そうだ……その通りだな!」

    石丸「怖かろうと不安だろうと、歩を進めなければならぬ時がある!」

    その後、僕らは封鎖されたこの学園からの脱出のための出口を探すことになったらしい。

    え?僕はどうなるって?それはもちろん……
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木「………ん、んん…………」

    体がきしむ…僕は地面を押し付けてベッドから起き上がり、回りを見渡す。僕は赤い壁紙で彩られた何とも質素な部屋にいた

    苗木(まぁ、そうなるよなぁ……イテテ)

    一言一句、間違えずに言ったら当然同じ道を辿る。そう、今は大和田紋土に殴られて自身の個室に移動させられたというシーンなのだろう

    苗木(バターも眼鏡も実際に対面すると圧がスゴかったなぁ……まぁ、ずっと君たちを見ていた僕には動作でもない行動だったよ)

    何も言わずに十神を犠牲にする選択肢もあったが、こんな序盤からイレギュラーを発生させるのもまずいし、1人になる時間も欲しかったところだ

    苗木(まずばずっと考えていた僕のシナリオを再確認しておこう………すべては)

    苗木(『霧切さん』に絶望を与えるために…ね)

    僕の推しは霧切響子……ダンガンロンパでも屈指の人気キャラクターだ。

    僕はこのコロシアイゲームを支配し、惑わせ、牛耳り……彼女に絶望のENDを踏ませてみせる!

    不思議と口角が醜く上がるのが実感できた

    プロローグ END 残り15人
  9. 9 : : 2019/04/05(金) 18:35:53
    期待
  10. 10 : : 2019/04/05(金) 20:16:06
    >>9、どもです!
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    僕はずっと考えていた……このゲームで一番充実できる立ち回りとは何なのか……

    救世主となってハーレムを作ること?違う…

    クロになって、事件を複雑にすること?違う…

    何よりも背徳感と達成感を味わえるのは他人の……それも思い寄せる人の歪み……!

    ただ殺すだけじゃダメだ。絶望的な事実を伝えるのみだとダメだ……

    『屈することしかできない状況』…これが僕の導き出した彼女へのプレゼントなんだよぉ…!
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    chapter1 イカシキレ (非)日常編

    ガチャ……ゴツンッ!

    舞園「キャッ!?」

    苗木「う、うわぁ!?」

    僕が個室の扉を開けると、何かとぶつかった。頭をさすりながら前を向くと、そこには尻餅をついた舞園さやかがいた

    舞園「な!苗木くん!す、すいません……!」

    苗木「あ、いや、大丈夫だよ。こっちこそゴメン!」

    苗木(ヤバい、ビックリしすぎた……そういえばこんなシーンもあったなぁ……あれ?)

    僕は目の前の凝視する

    舞園「……苗木くん?」

    最原(そうか…よくよく考えてみたらここは二次元の舞台だが三次元として存在している…つまり、見ることのできなかった部分を見れる…!)

    舞園は少しだけ僕を不思議そうに見つめたあと、何かに気づいたかのようにスカートの裾を伸ばし、叫ぶ

    舞園「な、苗木くんッ!?何を見てるんですかぁ!?み、見ちゃダメです!////」プシュウ

    顔を赤らめて彼女は立ち上がる

    苗木(あ、天使。少し虐めよう)グッ

    僕もつられるように立ち上がると、舞園に問う

    苗木「な、何のことなのか分からないんだけどさ……その『見てる』って何のことなの…?」

    舞園「へ?あ、いや、その……」

    苗木「ごめん、何か怒らせてしまったなら、言ってくれないかな?僕も気を付けるからさ…」

    舞園「あ、あの、そのぉ………や、やっぱりいいです…ごめんなさい………………う、うぅ…////」プシュウ

    目を瞑り、顔を赤くして彼女は言う

    ……一応言っておくと、僕は霧切さん一筋だ。舞園に惚れたと言うわけでも霧切さんに愛想つかしたというわけでは断じてない。霧切さんはクールデレという分類に分けられる聖人。舞園はデレデレという清純派キャラクターである。そりゃ僕も男だ。クールよりデレの方がいい。しかし、それは合わさることによってデレデレにはない有頂天へ昇る気分を引き起こす。霧切さんはいわばメインディッシュ。こんな風に例えるのも嫌だが、メインディッシュなのだ。つまりそれはいわゆる……
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    セレス「それでは、ごきげんよう…」

    セレスは優雅な足取りで、その場から離れていった

    第一回定期報告会(by石丸)は無惨にもセレスの一言で引き裂かれてしまう

    苗木(夜時間の外出を禁ずる……か。分かってはいたがこれは中々、邪魔な規則だな)

    基本的にバレないように動けるのは闇が作られる深夜帯。しかし、僕がもし、その時間に暗躍を行うとして、それが見られた場合、言い訳がしずらくなってしまう

    舞園「…苗木くん?聞こえてますか?」

    横にいた舞園が顔を覗き込んでくる。相変わらず打算的な仕草……動作一つ一つが狙っているように見える…というより確定だろう。これは狙っている

    苗木「へ?あ、ごめん……何かな?」

    ちなみに余談だが、かわいらしい助手(舞園)がつくことになった。まぁ、これも分かってはいたのだが、いざこの立場だとプレイしているときとは違う感覚を覚える

    舞園「もうみんな、解散してしまいましたよ……私達も行きませんか?」

    苗木「あ、うん、そうだね」

    セレスの重々しい言葉は舞園さんにも響いているようだ

    苗木(生活への対応……か。自分は全く思っていないくせによく言うよね。まぁ、そこが魅力的なんだけど)

    僕は舞園さんの足取りに合わせて自室へと向かった
  11. 11 : : 2019/04/06(土) 21:06:28
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ガチャ

    僕は自分の個室に入ると同時にベットにダイブした

    苗木「はぁ……疲れたなぁ……」

    苗木(さて……と『やっと』か)

    ついに僕のターンが来た。分かりやすく言えば僕が一人で暗躍できる時間が出来たわけだ

    苗木「あ、でも、その前に………」

    僕はベットから立ち上がりシャワールームと思われる扉のドアノブを回す

    ガタガタガタ!

    苗木「駄目だ、やっぱり鍵が……」

    モノクマ「ブブーッ!鍵じゃないよッ!」

    苗木「…うわあッ!」

    モノクマ「リアクションが大げさだなぁ。まるで人を幽霊みたいに……」

    モノクマ「いやっ……この場合は『クマを幽霊みたいに』が正しいのかな?」

    苗木(そうそう、最低限ここのイベントは消化しとかないとな…………)

    モノクマとの立ち話に付き合う
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木(ふひぃぃ…………面倒くさぃぃ……)

    何と言うかデジャヴな光景がそこにはあった。というかシャワールームの立て付けの下り、僕は何度聞けばいいんだ……?周回プレイ何回してたか分かる?

    でもまぁ、そこはたいして問題じゃない。重要なのはこの夜時間をいかにして使うか……だ

    苗木(さて、少しのイレギュラーは合ったがどれも些細なものだ。本題はここから)

    僕の最終的な理想郷……そのためにも僕は行動を怠ってはならない…

    僕は思考を働かせる
  12. 12 : : 2019/04/06(土) 21:38:05
    さて、僕の理想郷……気になる人もいるよね?しかし一気に全てを明かすのも勿体ない…ここは僕の『やることリスト』を順次発表していくとしよう

    まず、僕は強大な目的を持っている。『コロシアイを牛耳る』ことだ。そんなことができるのか?って思ったんじゃないかな?実際は無理だ

    なぜ無理なのかと言うと、それは『一人で行えるものではない』からだ。しかしこんな状況で…それに牛耳るなんて目的を持つものを信頼するわけがない

    だけど僕には可能だ。何故なら僕は全てを知っているからだ……

    長ったらしく語ったが、第一にやるべきことは一つ。『協力者』を手にいれることだ……!

    【モクテキ『協力者の入手』を書き留めた】

    この協力者には3つの目的がある。1つは他人の観察……2つは暗躍の頭数……3つはスケープゴートの用意…といったところだね

    1つ目は、いわゆる情報交換だ。僕が自由に動いている間にソイツに情報を取らせれば、単純に怪しまれること無く行動できる

    2つ目は、行動の幅を広げると言うことだ。このコロシアイの中で一人でできることは限られている。二人なら暗躍も簡単にこなせるだろう

    3つ目は、スケープゴート………つまり僕の『功績』を押し付けられる、いわゆる身代わりだな。これで計画の前進を図れるはずだ……!

    さて…と。以上が協力者をつけるべき利点だ。しかし、そんなに妄信的に働いてくれるやつなどいるわけがない

    ウィンウィンで交渉はできるが、こちらも代償を支払うことになる上、もし断られた場合、僕の信頼も地につくだろう

    やはり、交渉など綺麗事を言ってるべきではないな。『弱み』を握り、うまく服従させるしかなさそうだ

    【モクテキ『弱みの搾取』を書き留めた】

    相手はそれに従うしかなくなる。何故なら従うしかないからだ。そうでもしないと自分が地に落ちるわけだからね

    そして、これからの僕の行動にもよるが、明日、『舞園さやか』は『桑田怜恩』の殺害を企てるはずだ

    しかしそれは困る。これで互いにギスギスしていたら僕の目的は達成されない……

    何とかしてchapter1の間の事件を『0』にするしかないな。ついでにそれを上手く利用すれば二人の服従も達成しそうだ……やるしかない

    【モクテキ『事件の防止』を書き留めた】

    正直、ノープランだが、できることからやっていくしかないな……まずは僕の計画の『操り人形』を作りに行くか…

    僕は立ち上がり個室から出た
  13. 13 : : 2019/04/08(月) 00:30:47
    ファイトです!応援します!
    ちなみにこれは無印の最後までなのか3までやるのかどっちですか?
  14. 14 : : 2019/04/09(火) 11:35:35
    期待!
  15. 15 : : 2019/04/09(火) 18:42:06
    >>13、応援どもです!とりあえずこのスレでは、脱出するかはさておき、無印の範囲内で終わらせたいと思ってます

    >>14、期待ありがとー!
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ガチャ……コツコツコツ

    僕は廊下を歩いていた。今の時刻は10時前。夜時間のギリギリ前の時刻だ

    苗木(さすがに誰も歩いていないのか…?)

    報告会は明日に備えるという流れで解散していたため、みんなはもう、寝静まっていると考えられるだろう

    ………いや、あの人は起きているかもしれないな

    僕は倉庫の方へと向かった
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    僕は倉庫の扉を少しだけ開き、中を覗く

    十神「…………」

    倉庫では十神白夜が物々を調べていた。何か探し物でもあるかのように…

    苗木(十神があのルールを守らないのは二章で明らかになっていた。このころから、やはりやっていたのか……)

    そして僕は思い付く

    苗木(………ちょうどいい。操り人形は『十神白夜』にケッテー!!)

    口が裂けるぐらい口角を上げた僕は、改めてどうするかを考えてみた

    さて、どうしようか……誰もいないし脅迫するならこの上ない状況だけど……弱みを握れていないな

    苗木(引き返すか……?いや…)

    僕は一度食堂に回り、待機することにした
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    苗木(………さて…と)

    僕が今いるところは厨房だ。その中でも冷蔵庫の目の前に立っていた

    僕は冷蔵庫を開け、あるものを探す

    …………『コーヒー豆』だ

    苗木(十神が好むような品種…………これだな)

    僕は一つの瓶を取り出した

    苗木(…そろそろ十神も帰ってるだろ)

    僕は再び倉庫へと向かう
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木(いないな………)

    倉庫の中を先程と同じように覗くと、中に人はいなかった。僕は中に入ると早速、思い付いた計画の必要物である『三つ』の物を探す

    苗木(アレとアレとアレ………ふひひひひ……!)

    『薬エリア』らしきところに来たところで僕は目的の物のうち、二つを手に入れられた

    苗木(残りはアレ………)

    そしてそうこうしない内に目的の『ソレ』は見つけることができた

    苗木(さーてと……予定より早くなるかもね…僕の計画………)ククク

    頭をかきながら自分の個室へと向かう

    苗木(明日にでも始めようか…十神の服従を!)

    暗い廊下では僕の足音が響いたのだった…
  16. 16 : : 2019/04/09(火) 21:04:34
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    ピンポーン………ガチャ

    舞園「…はい」

    苗木「…おはよう、舞園さん」

    この学園で迎えた三日目の朝、僕は早速、舞園さんを訪ねることにした

    舞園「あ、苗木くん。ちょうどよかった」

    ちょうどいいのは当たり前だ。何故ならちょうどよくしているからである

    今日は舞園さんと結果的に殺害先の護身になった護身用のグッズを探す日だ。少なくともこのころの舞園さんは誰かを殺したくなどなかっただろう
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木「………はぁぁ…」

    見覚えのある位置にセッティングした模擬刀を見つめながら愚痴をこぼす

    苗木(何故、こんなに重いものを持って帰るのを許容したのだ苗木ィ……)

    …いやまぁ、悪いことばかりでも無かったよ?舞園が思い詰めている場面を生で見られるなんて夢以外の何物でもないわけだけど、特に『こんなことしている余裕ないのにッ!』のセリフはさすがに痺れたねぇ……ちなみに持って帰るときに舞園に手伝ってもらったんだけど、あそこではちょっとオタク的にうれしい展開が……

    苗木(……おっと!危ない危ない!今日の大切なイベントを忘れるところだった)

    と言ってもイレギュラーなイベントなわけだが

    苗木(……今日は十神を服従させる計画の実行日だ……!)

    僕は『ある薬の瓶』を開けると、その一粒を…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    苗木(十神白夜……!)

    午後10時21分。僕は倉庫の中を覗いていた

    苗木(いよいよ、勝負のとき…)

    十神白夜…貴様を服従させるときは来た!

    ギィイイイイ……

    僕は扉を開けると、十神に近づく

    十神「……苗木か」

    チラッと横目で見た後、十神は再び手元に目を落とす。どうやら本を読んでいる途中のようだ

    苗木「あれ?何で十神くんがここにいるの?夜時間のはずだけど…」

    十神「あんな約束、守るとも言っていない。それに貴様も同じだろう?」

    確かに僕も端から見たら規則を破る者だ。だけど破ったのは読書などという趣味のせいではない




    君には……僕の力になってもらおう…!
  17. 17 : : 2019/04/09(火) 21:53:03
    苗木「いや、十神くんの動向が気になってさ。毎晩ここに来てたから、差し入れだよ」

    そういって僕はカップとコーヒーポッドを十神に見せる

    十神「……フン、座れ」

    どうやら相席を認められたようだ。僕は十神くんに対面するように円テーブルの椅子に座った

    ……いや、そもそもこの机なんだよ。倉庫にこんな机なかっただろ

    十神「…この机は適当にそこらから拾って置いてみただけのものだ」

    読まれている!?まさか十神こそが本物のエスパー……なんてやってる場合じゃない

    僕はカップにコーヒーを注ぐと、十神の方へとカップを移す

    苗木「召し上がれ…」コトン

    十神「………」

    十神は数秒の間、カップを睨み付けたあと、僕の方を向いて嫌味な顔で言う

    十神「……飲んでみろ」

    苗木「へ?」

    十神「飲んでみろと言っている。こういうのは使用人が毒味でも何でも行うのがセオリーだろう?」

    そんなセオリー聞いたこともないが、十神は続けて言う

    十神「ほら、早く飲めよ。飲まないということは分かっているのだろうな?」

    苗木「う、うん…じゃあ、失礼します……」ズズッ

    僕はカップに口をつけ、コーヒーを飲み干す

    十神「……フン」

    十神はつまらなさそうに再び本に目線を落とす

    苗木「え、えーと……十神くんも飲むよね?」

    十神「………」

    無反応。まぁ、分かっていたことだが

    僕は持ってきていた別のカップにコーヒーポッドで注ごうとした時だった

    十神「……待て」

    苗木「こ、こんどは何?」

    十神「そのコーヒーポッドと貴様が使ったカップを渡せ」

    苗木「へ?」

    十神「いいから渡せと言っているだろう」

    僕は注文の品を手渡す。すると十神はポケットからハンカチを取り出す

    十神はカップの僕が口をつけた部分を拭くと、コーヒーを注ぎ、そして同じ箇所からコーヒーを飲んで見せた

    苗木「……………」

    十神「ククク……貴様にしてはなかなかセンスのいい品種だったぞ。もう下げろ」

    十神は勝ち誇った笑みを浮かべながらこちらを見つめてくる

    苗木(コイツ…僕の目的を殺害と考えてるな)

    なら都合がいい。ここいらで話を持ちかけるか
  18. 18 : : 2019/04/13(土) 17:59:04
    続き求む!
  19. 19 : : 2019/04/13(土) 19:45:28
    苗木「…あのさぁ、十神くん」

    十神「フン、何だ」







































    苗木「僕と一緒に人を殺さない?」

    十神「………は?」

    彼は口を開け、こちらを見つめてくる

    苗木(そりゃ驚くよねぇ?だって苗木誠ってこんなキャラじゃないもん)

    十神「突然何を言い出すんだ…無論、断るに決まっているだろう。そもそも貴様と共に殺人を犯すメリットがない」

    苗木「メリット……?」

    十神「そうだ」

    僕はポケットに手を突っ込み、十神へ前のめりしながら話を促す

    十神「メリットが無ければ今、動くべきではないだろう。それに『バレないように殺す』の意図が分からない以上、動きたくても動けないものだ」

    苗木「……聞くけど、意図が分かったら殺してでも出たいの……?」

    十神「フン、愚問だな……」

    十神は腕を組み、こちらを睨み付ける














    十神「当たり前だろう?貴様ら愚民がいくら血を流そうと知ったことではない」

    苗木「……………」

    十神「そもそも、この話は貴様が持ち込んだものだろう?何故そんな確認を…」

    苗木「いやいや!だって僕は殺したくないもん!」ダンッ!

    僕はテーブルを思いっきり叩く

    十神「ッ……?」

    さすがの十神も動揺を隠しきれていないようだ

    苗木「僕は絶対に人を殺さない!絶対に!僕は!」

    苗木「アハハハハハハッ!!!!」

    僕はおもむろにポケットから取り出す…































    苗木「これ、なーんだぁ?」

    …1つのシャープペンシルを
  20. 20 : : 2019/04/13(土) 20:59:10
    十神「……何だそれは」

    苗木「これ?これはねぇ…『録音機』ィ……!」

    カチッ!

    そういって僕はシャープペンシルのボタンを押す

    苗木「ククク……これで良し…と」

    苗木「実はこれでずっと、僕らの会話を録音していたんだぁ!」

    十神「ずっと………?」

    さすがの御曹司も顔をピクつかせる。どうやらこの存在の『マズさ』に気づいたようだね

    十神「……その録音機とやらをどうする気だ」

    苗木「いやいやー!分かってるでしょ?」










    苗木「愚問だな。もちろん愚問共と共有するに決まっているだろう?」

    十神「ッ…!」グググ

    十神は表情を歪める

    ………もっとだ。もっといい表情を見せてくれよ

    苗木「君が僕らを何と思っているか……聞かれたらマズイんじゃないかなぁ?」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    十神「当たり前だろう?貴様ら愚民がいくら血を流そうと知ったことではない」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    苗木「もちろん僕らは君を警戒する……拘束か何かでもして君の自由は奪われる……」

    苗木「つまり、十神くんは永遠に卒業できませーん!!!一生このままさ!!!」

    十神「……ふ、フン」

    しかし十神はハッと何かを考え付いたかと思うと、余裕な表情を取り戻す

    十神「そんなことをやってみろ。貴様が人の命を軽々しく見てることが判明するぞ?」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木「僕と一緒に人を殺さない?」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    確かに殺人の話を持ちかけたのも僕で危険思想の持ち主も僕だ。全て事実。だがそれも…

    苗木「………いつ……」

    十神「……?」

    苗木「いつ僕が全てを録音したっていった?」

    十神「は?」

    苗木「だぁかぁらぁ、僕の都合が悪いところは録音されてないに決まってるじゃん!」

    十神「どうやってだ!!」

    十神の額からは汗がにじむ

    苗木「単純明快!僕の都合が悪いところは話の序盤!なら途中から録音を始めればいい!」

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    僕はポケットに手を突っ込み、十神へ前のめりしながら話を促す
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    十神「あの……とき……っかぁ……!!!!」ギロッ

    何かを思い出したのだろう。十神は見たこともないような鋭い眼でこちらを睨む

    苗木「多分、君が思っている時で合ってるよ。僕はそのときに録音を開始した」

    十神「だが、俺という証人がいる…貴様も同じようになるんだぞ…!」

    苗木「ならないよ。だって君と僕とじゃ信頼度が違う」

    十神「ッ!!!」

    苗木「君が正論を十回いっても、僕は一言で返せるよ?『みんな!僕はそんなことを言う性格じゃないでしょ?』ってね」

    十神「ぁ…ググ……………」

    苗木「君じゃ僕には敵わない」

    十神「な……苗木誠は……いつもオドオドし、回りに意見を合わせ、反社会的行動が取れない……典型的な愚民だったはず………」

    苗木「君が思ってる苗木は僕じゃない」

    僕はテーブルを回り込んで、十神くんの耳元でささやく。十神くんはピクリとも動かない

    苗木「君の知る僕は、ツクリモノなんだよ」

    しかし、その瞬間だった

    十神「ッ!…ウオオオッ!!!」ダッ!

    苗木「なッ!?」グググ

    十神は僕の首を片手で閉める

    十神「……少々予定は狂うが、それも微々たるものだな」

    冷酷な目は……健在のようだ
  21. 21 : : 2019/04/14(日) 13:03:03
    面白いです!
    期待デ~ス☆(ブリッコ)
  22. 22 : : 2019/04/14(日) 15:00:17
    トリックスター的な苗木に期待!
  23. 23 : : 2019/04/14(日) 20:05:35
    >>21、期待どもです!

    >>22、期待ありがとー!ちなみにあの苗木は中身、最原なんだよねぇ……(震)
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木「グググ………………!」ギギギギギ

    十神「貴様が死ねばその情報も漏洩しない……つまり今殺せば問題ない」

    十神は手に力を込める

    苗木(フフフ…と、十神くんに首を絞められるなんてぇ……な……んて…幸せェ!!)ハァハァ

    変態的な思考回路は相変わらず自分でも気持ち悪いが、ここで殺されるのも展開としてはアリ…

    苗木(なんて……言うわけないよねぇ…?)ククク

    十神「…?なぜ笑っている」

    苗木「イヒ………ヒヒヒヒヒヒヒ……!」グググ

    僕は彼の目を凝視する……すると…








































    十神「……………ッ!!!???」グラッ!

    バタン!

    十神は頭を抱え、足元をふらつかせ、ついには床に倒れこむ。当然、僕は解放され、そんな十神を見下ろす

    十神「ッ…グググ…………な…なんだ……?」ギギギ

    十神は不思議そうに頭を押さえつける

    苗木「クッ…………ククク……」
















































    苗木「クッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!!!!」

    僕は高らかに笑う。何もおかしくなってるわけじゃない。十神くんに『勝てた』のが嬉しいんだ

    十神「グァァアッ…………きっ…貴様………何をしてくれたァッ………!!」ギロッ

    足元からいつものように見上げる……いつもとは全然印象が変わるもんだなぁ

    苗木「痛い?痛いよねぇー!結構強めの『頭痛』なはずだよー?」クハハハハ!

    十神「ず………つう………」

    苗木「そうそう!『頭痛薬』だよ!君にはそれを接種してもらっていた!」

    十神「ググッ………ハァハァ………ギギィィッ!」

    痛みを必死に我慢してるね。可愛い可愛い!

    苗木「読んで字のごとく『頭痛』を引き起こす『薬』で『頭痛薬』!」

    苗木「とーっても分かりやすいよねぇ?」ドロッ

    僕は勝ち誇った笑みを彼に突き返した
  24. 24 : : 2019/04/14(日) 21:02:57
    十神「クッ………そがぁあ…………」ギンギン

    苗木「君の脳には痛覚神経を刺激する成分が流れ込んでいるのさ。痛覚の刺激だけなら殺すより簡単な仕組みだよねー☆」

    仕組みはよく分からないがとにかくそういうことらしい。僕は軽々しい口調で説明する

    十神「そんな……もの…飲…んだ……覚え……………ギイッ!?」

    苗木「もーもー!ホントは気づいちゃってるんでしょー?あれしか無いよね?君と僕との接触!」

    十神は相も変わらずにらみ続ける

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木「いや、十神くんの動向が気になってさ。毎晩ここに来てたから、差し入れだよ」

    そういって僕はカップとコーヒーポッドを十神に見せる
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    十神「ハァ…ハァ…………まさか…コーヒー……?」

    苗木「だーいせーかーい!そう!薬はコーヒーに混ぜ混んでおいたのさ!それを飲んじゃったから君はこうなっちゃったの!」

    十神「おかしい…だろ……貴様…も……コーヒーを飲んでいたはずだぁッ……グググ………」

    痛みに堪えながらも必死に何かを言っている

    十神「同じカップで……同じポッド…から……注いだ貴様のコーヒーには………何故薬が入っていない!!」

    苗木「結論から言うと、薬は入っていたんだよ?コーヒーにね。でも僕には効かなかった……それだけの話さ」

    十神「何故…効かないんだッ…………!」ギギギギギ

    苗木「だって僕、あらかじめ『中和剤』飲んでたんだからね!効かなくて当然!」

    十神「中和……………剤……?」

    苗木「そうそう!だから、僕に勝ち誇った笑みを見せつけたとき、吹き出しそうだったよ!だって結局、薬は飲んじゃってるんだもん!」

    僕はゲラゲラと笑う。それを苦しそうに見つめる十神の顔が今でも忘れられない

    苗木(あぁ………最ッ高だよぉ!)

    苗木「バーイバイ。十神くーん」ドロッ

    バンッ!!

    僕は後ろに引いた足を思いっきり振り上げ、十神を蹴り飛ばす。彼は壁の方へと転がる

    十神「グガアアアッ!!!???」ドン!

    壁にぶつかった十神は軽蔑の目でこちらを睨む

    苗木「………………」





    苗木(ああっ!もう最高!)ダッ!

    僕は十神に近づき、足で何度も蹴りつける

    十神「ガッ!?グッ!!グググガッ!!!」

    頭を抱え、うずくまる姿はまさに滑稽

    苗木「あっははぁ!!!気持ちわるーい!」

    苗木(憧れの十神白夜くんを何度も何度も蹴りつけて……傷を作って血を流させて……プライドもズタズタにして……『興奮』するに決まってるじゃないかぁッ!!!!)

    蹴りつけて蹴りつけて…時折頭を踏みつける。僕の靴がスニーカーである以上、摩擦が強くて痛いだろうねー!可哀想ー!

    ズダンッ!ガンッ!ババンッ!

    何度も蹴りつけられた彼は気絶したようだった…
  25. 25 : : 2019/04/15(月) 20:04:07
    サイハラやばい...
    最高ーですね
  26. 26 : : 2019/04/15(月) 21:22:16
    >>25、尚、本人は自覚してる様子…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





    清々しい朝。場面はここ、十神の部屋にて始まる。今日はコロシアイ生活四日目だ

    十神「クッ………ん………ググゥ………ハァハァ…」

    十神はベッドから起き上がり、額の汗をぬぐう

    へ?今は誰目線なのかって?そりゃもちろん…

    苗木(僕に決まってるよねぇ!?)

    僕は今、ベッドに座って、十神くんを見つめている。さすがの美形だといったところか、男である僕でも見とれるよ…

    十神「…ッ!?き、貴様ッ!?」バッ

    腕で隣にいる僕をなぎ倒そうとしてきた。まぁ、軽くかわしたわけだけど

    十神「ッ!?い、痛いッ……!」

    苗木「もー。今の君の大怪我でそんなことをするからだよ。安静安静!」

    十神「安静に出来るかッ!何故ここにいる!」

    苗木「覚えてない?十神くんは僕にボコボコにされて気絶したんだよ。だから個室に運び込んでやったんだ」

    苗木「地味に処置もしてやったから、とりあえず動けはするみたいだね」

    十神「………」

    十神は絆創膏が貼られた自分の体をまじまじと見つめた後、何かを思い出したかのように僕に問いを渡す

    十神「……ッ……苗木……あの録音機は………」

    苗木「安心して良いよ?今のところは公開する気はないから」

    安堵のため息を吐いたかと思えば、こんどは焦ったかのように話し出す

    十神「『今のところは』…………?」

    苗木「そうだよ?」

    僕は話を続ける

    苗木「だからこそ取引がしたいんだ」ニヤッ

    十神「取……引…………」

    ついにだ。ついに僕のモクテキが果たされる

    苗木「そうそう!僕からしたら君を絶望させるなんて小指でもできるの!だからこそ!君には美味しい取引のはずさ…!」

    十神「…貴様…最初から目的はそれだったな…」

    苗木「何のことやら。ともかく、取引の内容を発表しよう……『この録音機を公開しない』かわりにお前には『僕の偵察機になってもらう』」

    十神「フン……ずいぶん口調が変わったものだな」

    苗木「そうだろうね。ともかく、それが分かればいいや。『毎晩10時』に君の部屋へいく……くれぐれも変な気は起こすなよ」

    そうして僕は十神の個室を出た
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    カッ…カッ…カッ…

    廊下には僕の足跡が響く

    苗木(ククク……これで従順な協力者を手にいれることができた…しかし、油断も出来ないな)

    なぜなら十神が僕の隙をついて殺しに来る可能性があるからだ

    苗木(まぁ、過激な命令でもしない限り、自分から行動は起こしてこないだろう……しばらくは様子を見るしかないな)

    僕は未知数な背徳感を体に刻んだのだった

    【モクテキ『弱味の搾取』を達成した】

    【モクテキ『協力者の入手』を達成した】
  27. 27 : : 2019/04/15(月) 21:47:21
    わーおこの苗木(最原)まっくろくろすけだねw
  28. 28 : : 2019/04/17(水) 18:03:42
    更新求む

  29. 29 : : 2019/04/19(金) 20:29:52
    >>27、いつの日か目玉をほじくられそうっす…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    石丸「これからは、朝の起床を知らせる校内放送後、この食堂に集まるようによろしくたのむぞ!」ビシッ

    あのあと、僕の個室の前に立っていた石丸くんに連れられ、僕は朝食会に参加することとなった

    当然、そこには全員が集合している

    石丸「では早速、朝食を頂くとしようではないかッ!」

    十神「……………」チラッ

    別テーブルにいる十神はチラチラとこちらを見てくる。関係がバレるかもしれないのだからやめてほしいのが本心なのだが……

    腐川「……あの、それで…どうしたんですか…?十神く…」

    十神「黙れ」

    腐川「はっ、はいィ………!」ハァハァ

    ……まぁ、あっちはあっちで色々と誤魔化してくれそうだな

    そんなことを考えていると、一つの声色がなる

    セレス「……死にますわよ」

    あ、このくだりね。オーケーオーケー。原作苗木の発言をコピペしてきまーす
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    そんなこんなで今は視聴覚室にいる

    朝日奈「こ、これ……本物じゃないよね……?捏造だよね……?」

    桑田「ほ、本物の訳ねーって……ハハ……そんなわけねーじゃん」

    腐川「もう……いや……………」

    腐川「もうイヤァ!ここから出してぇええッ!!」

    ということでここまで来ましたー。今は動機のビデオを観覧しているシーン。感づかれても嫌なので適当に絶望したふりをする

    やがて江ノ島(戦刃)の提案でビデオの内容を発表することになる……ったね!このシーン、意外と楽しみにしてたんだよなー

    ワクワクした眼差しで……しかし回りに悟られないよう、舞園を見つめる

    舞園「………………」

    苗木「舞園さんは…どんな映像を見せられたの?」

    舞園「………………」

    腐川「ど、どうしたのよ……さっさと言いなさいよ……」

    舞園「………………………」

    苗木「……舞園……………さん?」

    僕は彼女の肩にそっと手を…

    舞園「…やめてッ!!」ダッダッダ

    舞園さんは僕の手を振りほどくのと同時に走り出していた

    苗木「……………」





    …………最ッ高!!!本当に最高だよぉ!この世で女の子に手をはたかれる以上の絶望なんてあるのかなぁ!?考えが江ノ島に寄ってきたけどこんな風に絶望になるってのも楽しいものだよね!超高校級の幸運から希望になると思いきやの絶望に転職してしまいたいよね!ここまでくるとさ!だって僕の考えってサイコパスだもんね。割と真面目に。とにかく今は触れた指を舐めながら次のことを…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木「舞園さん……」カッカッカッ

    朝日奈「……やっぱり私も手伝った方がいい?」

    苗木「いや……僕に任せてくれないかな」

    朝日奈「そ、そう……?じゃあ、頑張ってね!」

    廊下を急ぎで歩きながら舞園を探す。視聴覚室から出てきた僕は散らばった皆の様子を確認しながら舞園を探していた

    実際、どこに行ったのかは知っているのだが、他の人にも僕の行動を印象づけたい…

    ということで、いろいろな人と話を交わした後、1ーAの教室に入った

    舞園「…………」

    苗木(……ククク………!)
  30. 30 : : 2019/04/20(土) 08:36:17
    さてチャプター1はどうなるのかー
  31. 31 : : 2019/04/24(水) 07:04:33
    期待
  32. 32 : : 2019/04/25(木) 22:18:36
    期待
  33. 33 : : 2019/04/27(土) 16:22:53
    >>30、どうなるのでしょー?

    >>31、どもっす!

    >>32、どもっす!(二回目)
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木「何があっても、僕たちは仲間同士だって!だって舞園さんは……」

    苗木「僕の助手じゃないか……」

    舞園「……」

    舞園「……苗木くん、ありがとう。そういってくれると…何だか頑張れそうな気がします。苗木くんと一緒なら……頑張れそうな気がします」

    舞園「だって、私は苗木くんの助手だもんね」

    舞園は明るく笑ってみせる

    苗木(グッ……その笑顔………俺を殺しに来ているな……!!)グググググ

    舞園が僕の胸に飛び込んできたとき、衝動的に抱き返してしまったが…ま、まぁ問題ないだろう

    現在、僕がいる場面は舞園極限疾走後の教室での説得中…という場面。とりあえず原作通りの説得を行った僕は謎の達成感を得ている

    だが、救われるようなことを言っちゃいけない…君には今夜、殺人計画を練ってもらう…!

    モノクマ「……たってますね」

    舞園「キャァッ!」

    モノクマ「苗木くん……たってますね…!」

    うん、正直たってる……フラグ以外のがね
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ガチャ……

    僕は個室に戻り、いつしかのようにバタンキュー

    苗木(ふぅ……今日も濃かったなぁ)

    こうして天井を見上げるだけで思えるこの感情。僕が十八年前にいたあの世界がいかにつまらなかったのかがよく分かる

    苗木(こうしている場合じゃないな……今夜は今しか『僕の部屋』に干渉できない……)

    もうじき舞園さんが部屋の交換をせがんでくる…そうなると、今夜は舞園さんの部屋で生活することになる

    苗木「……さて、どうするか考えるか」

    僕は思考を働かせた
  34. 34 : : 2019/04/27(土) 17:25:39
    さて、第一の殺人…簡単に説明するなら舞園が僕に罪を着せるために交換した部屋で桑田に反撃されるというものだ

    桑田は僕の部屋の模擬刀で包丁を防ぎ、奪い、シャワールームに逃げ込んだ舞園を刺そうとする

    だけど僕の部屋のシャワールームの扉は立て付けが悪く、それが鍵だと思った桑田は一度自分の部屋に戻って、工具セットでドアノブを壊す

    それが関係したのか扉は開き、舞園さんを見事刺すことができたというわけだな。ここまでが本編で語られた内容……

    問題なのはどのタイミングでどのように助け船を出すか……そしてどのように服従させるか

    タイミングは三つだ。ひとつは事件前からの抑制。次に包丁と模擬刀でやりあっているタイミングでの介入。最後が桑田が自室に戻る間…

    ひとつひとつのメリットデメリットを明かしていくか。ひとつめは事件前…

    これはダメだ、論外。僕の目標は最後に関係者二人の弱味を握ること。事件前から抑制してしまっては、やましいことを握れない…

    ふたつめは争っている最中…メリットとしてはその場で二人の弱味を握れること、デメリット…というより問題はどうやって二人を止めるかにあるな

    みっつめは二人が離れた間。メリットは一人一人個別に対応できること。デメリットは一方しかケアできないということか

    もし舞園のところに行ったら半狂乱の桑田が介入してくるから危険だ。僕と舞園の二人を殺しに来るかもしれない

    もし桑田のところに行ったら舞園は逃げるかもしれない。まずい証拠だって消すだろう。骨折させた桑田に恐喝をせまるかもしれない。つまり舞園の立場を上げることになる

    となると一番いいのは二番目の包丁と模擬刀の乱戦の途中なのか………?

    ……いや違う………!やはり三番目が一番いいはずだ

    一方しかケアできないと考えていたが、よくよく考えれば二人とも個別に対応できる……!

    苗木「……ふ…ふふふふふ……!」

    そうだよ……あの方法ならなぁ………!

    ニヤリと笑う。監視カメラにも写らないような微かな笑みだったが、きっとおぞましいオーラを纏った笑みだった

    苗木(…今は10時前か。苗木が起きたのと同じくらいの時間だな。ということは…)

    考える暇もなく、その瞬間は訪れる

    ピンポーン……

    部屋にチャイムが鳴り響く。その扉の先にいる人物を確信しながら扉を開けると、そこにいたのは予想通りの人物だった

    舞園「ごめんなさい……こんな夜遅くに……」

    うんうん。待ち望んでいたから気にしないでくれたまえ。とでも言いたげな鼓動の高鳴りを感じた後、僕は話を聞く
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    舞園「…おやすみなさい。また明日………」

    何度かのデレを拝み、舞園さんの部屋の個室を手に入れた僕は廊下に出る

    苗木(早めに話せば10時前に終えると思ってたんだが……さすがに無理か)

    僕が時計を見ると、時刻は10時前過ぎを指していた。まぁ、話しているときにアナウンスがなっていたから知ってはいたけどね…

    僕は一旦ある場所に寄ってから、約束の場所へ急いだ。にやけそうな顔を抑えながら
  35. 35 : : 2019/04/27(土) 18:28:12
    身体能力がはるかに上の桑田をどうするのかな?
  36. 36 : : 2019/04/27(土) 18:42:21
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






    ガチン!ガチン!ガチンッ!!!

    舞園「あなたみたいなッ………芸能界を甘く見ている人なんて見ているだけで虫酸が走るんですよォッッ!!!!」ガキン!ガキン!

    舞園「私は……こんなに悩んでいるのにッ!!苦しいのにッ!!能天気でッ…!!」ガキン!ガキン!

    桑田「落ち着け!舞園ッ!!!」ガキン!ガキン!

    飛び散る金属音。模擬刀と包丁がぶつかり合っている音なのだろう

    あれから数時間がたって、今は午後一時過ぎ。僕は事件の個室の扉の死角で息を潜めていた。扉を開けたままにしてくれているおかげで室内の音も聞ける

    ……へ?あれから今まで何をしていたのかって?そりゃヒミツだよ、ヒミツ。まぁ、多分これから分かると思うし、安心しなよ

    そんなことを思っていると……

    桑田「うらああああッッ!!!!!」

    バンッ!!

    舞園「キャァッ!!!!????」バキッ!

    カタンッ

    舞園が痛覚に訴えるような食い縛った悲鳴を上げる。聞いてるだけで苦しくなるほどだ。骨折という怪我のスケールを再確認させられる

    苗木(ありゃりゃ…骨折はどう処理しようか)

    そんなことを考えてるとバタンという音とともに足跡がこちらに近づいてくる

    苗木(!桑田が出ていくな……)

    僕は一層息を殺すことで何とか気づかれないようにすることに成功する。後ろ姿を見ると、ちゃんと包丁は奪っていたようだ

    苗木(無用心だなぁ…扉を開けっぱなしなんて、誰かに入られたらどうする気だったんだか……まぁ、そのおかげで入れるわけだけどね)

    僕は僕自身の個室の中に入る

    苗木(うわっ……無茶苦茶荒らされてるよ)

    まぁ、知ってたけどね。僕は散らばった家具の中から目的のブツを探す

    『僕の個室の鍵』………だ

    それを手に握りしめ扉を、取り返した『僕の鍵』で施錠する。これで防音空間の完成だ…!

    さて、まず最初に宣言しておくと僕の実行している計画は、知っての通り三番目の『桑田が自室に戻っている最中』を狙うもの……そしてこれから舞園を服従させるつもりだ

    え?桑田は諦めたのかって?いやいや、そんなわけ無いよね?何とかするさ。『やればなんとかなる』…ってやつだよ

    僕は声を出さないようシャワールームに向かう。桑田が来たと思わせて極限の恐怖を浴びせてあげないとねぇ?

    わざと大きな足音をコツコツとたてながらシャワールームの前に立ち、コツをうまく使って扉を開ける

    ガチャ……

    舞園「ッ……う……うぅ…………ひっく……」ボロボロ

    舞園は目を背け、歯を食い縛っている。桑田が侵入してきたと思っているのだろう。大粒の涙を流しながら泣いていた

    苗木(あぁ……………この景色満たされるよぉ………!!!)ゾクゾクゾクッ!

    っと、いけないいけない。時間を空かすのもダメだし、とりあえず安心させてやろう

    苗木「まっ、舞園さんッ!!!!」

    舞園「え………え……?」ボロボロ

    舞園が驚いたようにこちらを向く。右腕を抑えながら涙を拭き、目の前の光景に呆然としている

    舞園「苗木…くんッ…………!!!」ダッ

    彼女は立ち、こちらに抱きついてくる

    舞園「うっ…うっ…私…死ぬかと思いました…もうダメかと思いました……うっ…ううぅ…」ボロボロ

    舞園「うわぁぁぁあああああ!!!!」ボロボロ

    僕の肩は一瞬で涙で濡れる。僕はすぐさま抱き返した。彼女もそれを拒否しないのでそのまま、言葉を続ける

    苗木「……何が…あったんだ………!」

    怒りに燃えた口調で言う。すると彼女は…

    舞園「うぅ……ひっく…く……桑田くんが……いきなり部屋に押し入って…来て……」ボロボロ

    …………まぁ、うん。そうかぁ………せめて本当のことを言ってくれたら良かったんだけど…

    その瞬間、僕はある行動をとる

    ドンッ!!

    舞園「ッ!?…痛ァッ……!!!!」ドシン

    僕は舞園を押し倒し、壁にぶつける

    苗木「……はぁ……残念だよ舞園さん……」ギロッ

    舞園「ッ…な、苗木くん…?」アセアセ

    本気で動揺しているようだ。いいさいいさ。もっと歪ませてあげるよ

    カチッ

    個室に機械音が鳴り響く。そして……

    『あなたみたいなッ………芸能界を甘く見ている人なんて見ているだけで虫酸が走るんですよォッッ!!!!』

    聞き覚えのある台詞が…舞園の心を刺す

    舞園「へッ………へ………?」ボロボロ

    僕は冷酷に舞園をにらんだ

    苗木(さてと……ネクストショータイム…!!)
  37. 37 : : 2019/04/27(土) 20:44:54
    苗木「…いやぁ、嘘までつくとはね。失望しちゃったよ………もう助手は名乗らないでくれないかな?」

    舞園「なっ……何で……」ガタガタ

    苗木「ずっと録音していたんだよ…君の言動すべてをね」

    僕はポケットからまたもやあの『シャープペンシル』を取り出す

    苗木(案外これ、すごく役に立つのでは…?まぁ、それはいいとして……)

    苗木「…手遅れさ。君は正直、死ぬべきだ。僕を裏切ったんだからね」

    舞園「ッ……!……ご、ごめんなさぃ……許してくれませんかぁ……!?」

    僕のズボンにしがみつき、上目遣いでおねだりをしてくる。さすがの腹黒だね…

    僕は舞園を足で振り払い、言葉を放つ

    苗木「ふざけないでよ。止めて」

    舞園「な……苗木………くん……」チクッ

    本気で呆れた目でみつめると、舞園は僕の心情を読み取ったらしく、本心から成る、涙を浮かべる

    苗木「…だけど、このまま桑田くんに殺させはしない。僕は誰も殺させたくないから…」

    舞園「な、苗木くん…」ボロボロ

    安心したのか涙を再度流す。まぁ、死にそうなときにこんな台詞吐かれたら安堵するだろうね













    苗木「だから僕が殺すよ」

    だからこそ裏切る。期待をね

    舞園「………へ?」

    舞園はさっきとはまるで逆の青白い顔を浮かべる

    苗木「僕は別に誰が死のうと関係ないよ……ただ他の人に『殺させたくはない』……それだけさ」

    苗木「だからこそ…君は僕が殺す……!」ギロッ

    僕は舞園の腕を掴みながらシャワールームから引っ張り出す。もちろん骨折している右手は避けてやったよ?

    舞園「痛タタタタタタタタッ!!!…はぁはぁ……な…何するんですか……!」

    苗木「殺すって言ってるじゃん」

    ビリビリ

    僕は掃除用クリーナーの粘着テープを剥がす。それも長く長く……ざっと五メートルぐらい

    舞園「な……なにを……し……しようと……」ガタガタ

    苗木「あーもーうるさいから静かにして。そしてあそこに座って」

    僕は倒れたテーブルの真横を指差す

    舞園「な……何で…?」

    苗木「教える義理ないよ……早く座れって言ってるだろ!」

    僕は舞園を横を倒れた丸テーブルに背をつくように座らせた。どうやら恐怖と痛みで立てなければ抵抗もできないらしい

    苗木「よいしょっと」グルグル

    舞園「へ、ちょっ、待っ……!!」ボロボロ

    僕は剥がした粘着テープで舞園さんと机を巻き付けて固定する。二重、三重と繰り返していくうちに舞園さんは動けなくなっていた

    舞園「動けないッ……!?」ガタガタ

    苗木「さてと、血が流れる前に処置できて良かったよ。じゃあ、今度は君の部屋にいこう!」

    舞園「……え…」

    僕は舞園さんが張り付けにされたテーブルを持ちあげ、廊下に出る
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    僕は舞園さんの部屋を鍵で開け、その中にテーブルを投げ入れる

    ガタンッ!

    舞園「キャッ!!いっ………つ……うぅ…」

    僕は中に入り『舞園さんの部屋のテーブル』を手に持つ。そして電気を消し、廊下に出ようとする

    舞園「へ?ちょっ!待ってください!!」

    舞園は叫ぶ

    苗木「ん……あ、そっか!ごめんね。忘れてたけど君のおかげで思いだしたよ!」

    僕は彼女に近づき………唇 を 奪 う

    舞園「ッ!?………………プハァッ!はぁはぁ…」

    苗木「……甘かったよ。じゃあね」ニヤッ

    舞園「な!何をするんですかぁッ!!!」

    苗木「何って……お別れのキスだよ」

    舞園「おわ…かれ………」

    言葉の意味がどうも理解出来てないようだ。だったら生きていた中で最も辛く、苦しく、狂った絶望を与えてやるよ。感謝してね

    苗木「最後に教えてやるよ。僕はこれから二つのことをするんだ」




    苗木「ひとつはこの部屋に鍵をかけること」

    僕は舞園の個室の鍵を見せつける


































    苗木「もうひとつはこの鍵を燃やすことかな」

    舞園の表情が明らかに歪む

    舞園「……へ………う…嘘……ですよね?」ボロボロ

    苗木「何も嘘はついてないさ。君は今日限りをもってこの部屋から出れないし、出されない」

    苗木「この個室は防音だから外からの声が聴こえることがなければ、聴かせることもできない」

    苗木「君は動くことも出来なければ、何かを食べることも飲むことも見ることも知ることも絶対にない」

    苗木「君 を 餓 死 さ せ て 僕 は こ こ を 脱 出 す る さ」

    舞園「……うそ…だ……苗木くんが…そんな…」

    舞園「たっ、助けて!何でもするから!私を好きにしていいから!助け…」

    ガチャ…

    無情な無機質音を境に雑音は消える

    そのときの彼女は他の何よりも『綺麗』に見えた
  38. 38 : : 2019/04/28(日) 07:22:12
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    コツコツコツ…

    僕は廊下を進む。時刻は2時を越える

    ついさっき、僕は仕事を終えた。舞園さやかを監禁させることに成功したのだ

    苗木(我ながら恐ろしいやり口だな……)

    誰とも関われないし五感が機能しないまま死ぬ……言うなれば宇宙に一人で放り出されたのと同じだからね。そりゃあんな顔もする

    扉を閉める直前、彼女は笑っていた……自分の死を悟って絶望したんだ……あぁ最高……!!

    ……へ?このままじゃ僕がクロになるって?心配しないでよ!僕はこのコロシアイを牛耳るんだから直接手を下さないさ

    もちろん助けるよ。でも、それは今じゃない…!

    ちなみにあのあと、舞園の個室のテーブルは僕の部屋に代わりに設置し、家具を元に戻し、壁紙や床のタイルを交換した。あの日の争いを0にしたんだ

    鍵は燃やしていなくて、二つとも所持している。バレないように舞園の鍵の方はシャワールームに上手く隠している

    そんなことを考えていると…目的の場についた






















    苗木「やぁ、十神くん!」

    十神「……………チッ」

    十神は下を向き、不屈そうに舌打ちをする。当たり前といえば当たり前かもしれない。僕みたいな一般人に『こき使われた』んだからね

    みなさんお察しの通り、カットされた数時間で僕は『十神に作戦を伝えていた』のだった!

    あれは10時過ぎくらいのこと
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ガチャ

    苗木「……あれ?開いている……?」

    僕は部屋に少し顔を入れ、回りを見渡す。僕が今入っているのは十神白夜の個室だ。少し遅れたがちゃんと10時頃に来てやった

    苗木「…いないならこの録音機公開するということを覚えておけよ?」

    僕はポケットから例の録音機を晒し、扉を完全に開ける……その瞬間だった

    「その必要はない」

    苗木「ッ!!」

    背中に強烈な殺気と風圧がかかる。誰かが何かを振りかざそうとしていることは分かるが、振り向く時間すらない

    十神「死ね」ブウンッ!

    声色は完全にあの十神白夜のものだった

    苗木(なっ……まだ指示すらしていない初日から行動を……!?)

    さすがの御曹司ってことなのか。と一人で納得する……いや、そんな場合じゃない!

    僕はすかさず、ある機械を作動させる









    『ピピピピピピピピピピピピピピピ!!!!』

    突然、部屋に爆音で機械音が鳴り響く

    十神「ッ!?な、何だこの音……!?」

    十神は一瞬、放心状態になる。もちろん僕がそんなチャンスを逃すわけがなく…

    苗木「さて定時暗躍会を開催する……ッぞ!!」

    バン!!

    僕は十神の背中側に回り、背中を思いっきり蹴りつけ、蹴飛ばす

    十神「ガアアッ!?」バン!

    十神は個室内に転がり、背中を押さえる

    十神「クソ…………何だこの電子音!?」

    うるさく鳴り響くその音は直、鳴り続ける

    苗木「ああ、ごめん。『防犯ブザー』まだ作動してるよ………タフだよねぇ」

    十神「ぼ、防犯ブザーだと……」

    苗木「ちゃんと防犯できたから、製造会社には感謝しないとね。十神くんも見習って僕の盾として働きな」

    十神「クッ………グググググ………!!!」ギギッ 
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    僕は一旦ある場所に寄ってから、約束の場所へ急いだ。にやけそうな顔を抑えながら
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    苗木(ここに来る前に『倉庫』行っててよかった……おかげで助かったよ)

    苗木「さーて十神……お前に任務を与えてやる」

    十神「任務…だと………」

    苗木「桑 田 を 止 め て ほ し い」
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    それで、今にいたると言うわけだ

    苗木「それで桑田は?」

    十神「…………処理済みだ」

    三つ目の作戦…これは一方しかケアできない難点があったが、二人いればそれぞれ担当して行える…

    つまり、今回の作戦は『僕が舞園を』『十神が桑田を』担当して、弱味を握るというものだった

    苗木「じゃあ十神……とりあえずお前が任務を行った証拠を渡せ」

    十神「…フン、愚問だな」

    十神はそう言うと、一個の機器を渡してくる

    苗木「『ビデオカメラ』か……ナイスだ。これなら桑田の表情も確認できる……!」ゾクゾクゾク

    僕は事前に何かの記録に残すよう言っておいた。そうでもしないと十神がそれを行ったのかどうかが判別できないからだ

    十神「……チッ、何故なんだ…………」ブツブツ

    独り言を呟く十神を放置し、僕はビデオカメラの録画された映像を開いた
  39. 39 : : 2019/04/28(日) 13:51:31
    面白い
  40. 40 : : 2019/05/01(水) 22:39:47
    >>39、どもっす!(三回目)
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    三十分前…

    十神「……クソ」

    焦りそうな気持ちを抑え、廊下で待ち続けて数十分……特に進展もなくむしろ怒りを感じてくる

    俺の名前は十神白夜。超高校級の御曹司として希望ヶ峰学園に新入…する予定だった者だ

    コロシアイというものに巻き込まれた俺はうまく立ち回ることを決めていたはずが…清々しいまでに超高校級の幸運、苗木誠にはめられてしまう

    だが十神の名にかけて『苗木誠』は必ずねじ伏せる。そのためにも、とりあえずは隙がでるまで、ヤツの懐に潜んでおくとしよう…

    十神(………まだなのか……!)

    辺りを見渡す。ヤツが言うには桑田怜恩はこの時刻ごろに部屋に戻ってくる……その時にこの『台本』通りに話せばうまくいく……とかなんとか

    ざっと台本には目を通したが、まるで桑田の行動を一つ一つ予想しているようだ。ヤツは一体何者なんだ……?

    そんなことを考えている時だった

    桑田「……」コツコツコツ

    桑田がこちらに歩いてきているのが分かった

    十神(ッ!…やはり来るのか……)

    苗木にわずかな気味の悪さを感じながらも、桑田の容姿を観察すると……あることに気づく





    十神(…!!?包丁だと……)

    桑田は包丁を持ち、廊下を進んでいた。そう考えて台本を読み返すと分かる部分もある

    十神(しかし何故桑田が包丁を……殺すためだろうが、なら何故苗木がそれを知っている?)

    気味の悪さを越えた何かを感じとりながらも、俺は今回の目的を思い出す

    十神(……そろそろ出るか)ダッ

    俺は廊下に出て桑田の前に立ちはだかった

    桑田「ッ!?とッ…十神………!?何でオメー起きてんだよ!!!夜時間だろッ!!!」サッ

    桑田は抜群の反射神経で片手に握りしめた何かを後ろに隠す。しかし、その動作をすることは『既に読めて』いた

    十神「貴様も起きているだろう?桑田」

    そして言う…『台本の台詞』を

    十神「何 を し て い た か 教 え て も ら う ぞ ?」
  41. 41 : : 2019/05/05(日) 11:13:34
    面白いです!期待です!
  42. 42 : : 2019/05/07(火) 16:42:16
    どもっす!(4回目)
    ……なんで勝手に言っちゃったんすかね?
  43. 43 : : 2019/05/08(水) 16:26:35
    >>42何言ってんだヴァーカ!
  44. 44 : : 2019/05/11(土) 07:07:03
    >>41、嬉しい限りです…

    >>42、俺の台詞を取るなぁッ!!(泣)

    >>43、おっ、落ち着け(汗)
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    桑田「何をしてたって……そ、そりゃアレだよ!アレしかねーだろうがッ!!!」

    十神「アレというのは何だ?」

    桑田「う、うっせー!気持ち悪ィ!いちいち話しかけてくるな!詮索すんな!」

    桑田が焦ったように言葉を紡ぐ

    十神(愚民のなかでも相当頭の悪そうなタイプだ……挙動不審にもほどがあるな)ククク

    俺は桑田に迫り、再び問い詰める








    十神「両手を見せろ」

    桑田「は?」

    十神「両手を見せろと言っている」

    桑田「ッ…………!」

    桑田は一瞬だけ動揺する

    十神「どうした?早く見せてみろ。それとも見せられないものでも持っているのか?」

    十神「なら……どうなるか分かるよな?」

    桑田「うッ、ウオオオオオオオオオッ!!!!」

    その瞬間。桑田は両手を腰に構えて、俺に突進してきた

    十神「…フン」スッ…

    俺は突進してくることは知っていたので軽く避け、背後から桑田を蹴りつける

    桑田「ウガッ!?…ッ……!!」ブルブル

    桑田は地面に滑り込み、両手に握ったものを放す。すかさず俺はそれを踏みつける

    十神「さて……と、包丁を持ってたか」

    桑田「お、おいッ!!これは違うんだって……!!誤解なんだよッ!!!」

    十神「言い訳するな。愚民がッ!」

    俺は桑田の腹に蹴りを入れようとする

    桑田「ッ!」バッ

    しかし、桑田は床を転がることで蹴りを回避する。運動神経は流石だが……甘いな

    十神「避けたつもりか?」ククク

    俺は振り上げた足を思いっきり『降り下げた』

    ドン!!

    桑田「グブハッ!?!?」バン!!

    十神「そんなもの、簡単にケアできる……無駄な抵抗はよせ」

    かかと落としを食らった桑田は腹を死にそうな勢いで押さえている。その間に俺は踏みつけた包丁を手に取る

    十神「刃先に傷があるな…お前、もう手遅れだろう?誰かと戦闘したな?」

    桑田「ウッ……グッ…違ッ……違う……!!」

    桑田は必死に否定する。知られていることを知らないなど、愚の骨頂だな

    十神「苗木か?」

    桑田「違えよ……誰とも戦ってねぇ……って…」

    十神「朝日奈か?」

    桑田「だから……違ェッて……!!だから……!」

    十神「石丸」

    桑田「俺は殺ってねぇって!!信じろよ!」

    十神「舞園」

    桑田「や、殺ってね、ねぇ…何回言ったら!!」

    十神「……なるほど、舞園とやりあったか」

    桑田「は、ハァッ!?!?!?」

    桑田は勢いで言い返す

    桑田「違ェよ!!舞園とはやりあってねぇ!」

    十神「誰かとやりあったのは否定しないんだな」

    桑田「ッ……!?」

    俺は桑田に背を向けた

    十神「まぁいい。舞園とやりあったのは事実なのだろう?俺は調べに行くまでだ」

    桑田「ま、待てってッ!!!!!………………………ま、待って……くれよ……」ハァハァ

    地面に手をつけ、辛そうに桑田は言う

    桑田「これ…誤解なんだよ……違う…違うって」

    気にでも触れられたのか、自分を慰めるかのような言葉を桑田は発する。しかし、俺はそれを聞く義理もない

    十神「見に行ってほしくないか?」

    桑田「見に行くなよ…見に行かないでくれよ…」

    十神「それは何故だ?」

    桑田「何もないから……行くなよ……」

    十神「何もないなら行っていいか?」

    桑田「違う……違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!!!」

    十神(なるほど……錯乱状態か)

    バカなヤツほど錯乱しやすいものだ。心理学的に余裕のない者に起きやすい症状…

    十神「なら……見に行かないでほしいんだな?」

    桑田「そ、そう言ってんだろ…言って…る」

    十神「なら……渡せ」

    桑田「…は……?」

    十神「渡せ……『鍵』をだ」

    俺は桑田をあざ笑った
  45. 45 : : 2019/05/20(月) 08:34:48
    まだー
  46. 46 : : 2019/05/24(金) 21:56:37
    >>45、疲れてて投稿遅れちゃった♪テヘペロ
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    桑田「鍵……?」

    十神「そうだ鍵だ。早くしろ」

    桑田はしぶしぶ鍵を取り出し、渡してくる

    十神(鍵を奪い取る……か。さすがにここまで下衆な発想だと精神を疑うな)

    俺にだって思い付かなかった…個人の自由を完全に支配できる数少ない方法を、アイツは序盤で思い付いていたのか?

    十神「………」

    俺は『少し考えた』後、計画通りに動いた

    十神「貴様に取引…いや、脅迫に近いのかもしれないな。まぁいい……話がある」

    桑田「話……」

    桑田は顔を青く染めながら話を待ち受けている

    十神「俺は『舞園を襲った』ことを黙視してやる。舞園の言い訳もできる範囲で隠蔽する」

    桑田「ッ!!あっ、ありがとよ!十神ィ!!」

    何を勘違いしているんだ。この男は……

    十神「その代わり『お前は俺に従え』」

    桑田「…………は?」

    分かりやすく桑田の顔は凍てつく…

    十神「……一日に一度、俺のタイミングで作戦会議を開く……貴様は必ず来い」

    だが、俺はそれに構わず淡々と話を続けた

    十神「そしてどんなに非日常なことがあっても俺との関係をばらすな。その時点で舞園のことも話す」

    十神「お前は俺の言うことに従い、間違っても反乱するな」

    十神「この条件を守れるならこの契約は成立だな。そしてこれは脅しじゃなくて忠告だと覚えておけ」

    桑田「はっ……はぁ?」ブルブル

    桑田は納得できない様子で俺に問いかけてくる。まぁ、ほぼ初対面の相手からそんな風に言われるのも中々ないだろう

    桑田「ざけんなッ!そ、そりゃ、舞園のこと黙ってくれんのはありがてぇけど…でもおかしいだろ!なんだよ急に……非日常とか…」

    十神「乗らないなら『俺はお前を殺す』」

    桑田「ッ!……や、やれるならやってみろよ!」

    十神「そうか……じゃあ、今やってやるよ」

    俺は後ろを振り向き、桑田の部屋の鍵を『閉めると』その場を立ち去ろうとする

    桑田「は?お前…な、何してんだよ。殺すんじゃなかったのかよ……?」

    十神「自然に死ぬだろ…『個室外での睡眠は禁止』……校則をちゃんと見たか?」

    桑田「………………アッ!?!?」ゾッ!

    十神「お前は自分の個室に入れない…つまり外で寝るしかない……だが、それだと校則に引っ掛かってしまうなぁ?」

    俺は寝そべる桑田の前に立つ

    十神「お前は…死ぬしかない」

    …といっても、朝まで起きていればいいだけの話なのだが……バカはそんな思考なんかできないだろうな

    桑田「ッ!たっ、助けてくれえ!!何でも言うこと聞くからよ…だっ、だから鍵を返してくれよ!黙っててくれよお!!」

    相変わらず、錯乱状態の桑田は暴れる。はたからみると気が狂ってるようにしか見えないな

    十神「……フン、助けてやろう」

    見苦しいから助け船を出すことにする。一悶着あった方がヤツの誤認を誘える……自分の方が悪いんだと

    桑田「まっ、マジだよな!?本当だよな!?」

    十神「本当だ。じゃあ、最後に伝えておいてやる……ついさっきの条件は本当に呑んでもらう」

    桑田「……チッ、しょうがねぇのか……?」グググ

    桑田は条件を許容したようだ

    十神「………午後十一時。俺の個室に来い。招き入れてやる」

    そうして俺は起動させ続けていたビデオを消し、個室の鍵を開けてやった

    桑田「ッ!」バッ

    そして、それと同時に桑田は個室に飛び込む…だが、俺はそれを見逃さず、桑田の服の襟を掴んだ

    桑田「ってグフッ!?……ゲホッゲホッ!いきなり何すんだよ!」

    十神「少し聞け……話がある」

    十神(違和感のないタイミングでビデオは切った……ここからは俺の自由だ……!)ククク

    桑田「……?」

    桑田は混乱しているようだ

    十神(ククク……見てろよ苗木……)

    俺は目を閉じ、再び開く

















    十神(最後に勝つのは………この俺だ…!!)
  47. 47 : : 2019/05/25(土) 07:46:18
    噛ませの逆襲か
    スペックは完全に十神のほうが上だし最原まずいなこれ
  48. 48 : : 2019/05/25(土) 09:56:02
    どうなる…?(wktk)
  49. 49 : : 2019/05/25(土) 17:18:19
    でもかませだしなあ・・・
  50. 50 : : 2019/05/28(火) 22:30:32
    >>47、噛ませの逆襲の語呂いいなぁカンケイナイケド

    >>48、ワクテカ光栄でありますッ!

    >>49、落胆しないであげて!(汗)
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    僕は再生が止まるのを待ち、ビデオを十神に再び持たせた

    ビデオには命じた通り、桑田との交渉もとい脅迫の様子が映っていた。この演技自体には何もおかしなところはないのだが…

    苗木「……少し聞きたいことがある」

    十神「何だ?」

    苗木「このあと桑田はどうした?」

    映像は十神と桑田が約束を契ったところまでしか映ってなかった。僕の名前を出さずにうまく動いていたように思えたが…

    十神「……フン、愚問だな『も ち ろ ん そ の ま ま 個 室 に 帰 ら せ た』に決まっているだろう?」ククク

    苗木「…ならいい」

    …とは言ったものの、何故かその言葉に気持ちが悪い胸騒ぎがした……虫の知らせのような…

    苗木(正直……『不審が募る』な…)

    台本には『桑田が部屋に入り、個室側から鍵が掛かるところ』まで撮すように書いておいたが、十神はそれを守ってなかった

    苗木(………いや、そんなことを気にしてもな)

    僕はもうひとつ、大事なことを言う

    苗木「鍵………さっさと渡せ」

    十神「鍵だと……?」

    苗木「桑田の部屋の鍵だ。奪ってただろ?」

    十神「……」

    十神は中々渡してこない。何故なのか不審に思った瞬間だった…













    十神「………渡すわけないだろう?」ニヤッ

    苗木「なッ…!?」

    そこで帰ってきたのは予想外の反応だった

    苗木「何故だ……まさか反抗しようとでも?」

    十神「ククク……近いと言わざるをえないな。少しでも対等の立場に上るための苦肉の策と言ったところか…」

    十神は僕を威圧する

    十神「今回の作戦……なぜ『苗木誠』の名を出さないようにした?どうして俺が元凶のように演じさせた?」

    苗木「ッ………………」

    確かに今回の台本には『自分が全てを仕組んだかのように演じる』ように書いておいた…

    十神「答えは簡単だ……お前はできるだけ『自分の本性を知る人間を減らしたいんだ』……だから俺を元凶に仕立てあげたんだろ?」

    苗木「…ググ……!」

    正直、当たっていた……確かに今回、桑田に十神が元凶だと誤認させたのは『半分』それを考えていたからだった

    僕の夢のためにもその条件はクリアしたい…!

    ただ、十神は僕に近づき、こう言った






    十神「俺たちは『運命共同体』だ。お前が録音を流すのならば、俺はお前の本性をどんな手を使っても公表してやる」

    苗木「なッ…!!!」

    苗木(こんな賭けができるヤツだったのか!?別に知られてもよかったとしたら、この学園に閉じ込められ続けるのも考えられたのに…!)

    やはり十神には絶対的な自信があるから賭けにも出れるし、なおかつ、推理だっておおかた当てられる…かなり手強いな

    十神は構わず言葉を繋げる

    十神「フン、これで立場が上がったな…!俺は『貴様の本性の黙秘』を理由に『桑田の部屋の鍵の保有』を提案する…!」

    苗木「……クソッ、しょうがないか……ただ、僕が使いたいときの鍵に借与。今まで通りの服従を約束しろ」

    十神「……分かった。これで交渉完了だ」ククク

    そういって十神は背を向け個室に戻っていった

    苗木「………」

    僕も続いて自分の個室に戻った
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




    苗木「……ふぅ…」ジャーー

    シャワーを浴びる……温かいこの水は、張り詰めた僕の脳をほぐしてくれていた

    苗木(……正直、油断していたな……)

    ついさっきのことを思い出す

    苗木(でもまぁ…今日はこのコロシアイの一大イベントを回避できただけでも良しとするか…)

    僕はシャワーを止め、バスタオルで自分の体を拭き始めた

    【モクテキ『事件の防止』を達成した】
  51. 51 : : 2019/05/29(水) 12:31:07
    事件起こらないとなると江ノ島はどう干渉してくるのか
  52. 52 : : 2019/05/30(木) 23:02:46
    あの平凡な苗木がトリックスターやってて面白いなーくらいにしか思ってなさそう
  53. 53 : : 2019/06/03(月) 23:12:38
    >>51、黒幕はむしろ『誰も死なない』方を想定して動いていたはずだよ…

    >>52、トリックスターも顔負けの策師です…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    僕は個室に戻り、服を着替えた

    苗木(……ヤツは何が目的だったんだ?)

    改めて十神の行動を思い出す

    苗木(ヤツは桑田の鍵を独占するのではなく、ちゃんと貸すことを約束した…もちろん嘘かもしれないが嘘をつくメリットもないだろう)

    苗木(『鍵の独占』が目的ではないなら……目的は『鍵の保有』……なんだろうな)

    ベッドに倒れ込み、天井を見上げる

    苗木(桑田の鍵を使えることが何の得になるんだ……?桑田とコミュニケーションとれたところで十神が黒幕だと誤認してるはずなんだが…)

    どう頭を捻っても、答えは出てこない。ヤツの思考を読み取れない

    苗木(……しょうがない……別のことを考えるか)

    今、気にしても仕方がないだろう。まだコロシアイは序盤の序盤……ヤツが動くには準備が必要

    苗木(なら、まだ驚異ではない)

    下手に情報もなしに突っ込むより、きっと後半の方が回避も対抗もしやすいはずだ

    苗木(なら……まずはアイツの存在だな…)

    僕は一人の人物を思い浮かべる












































    苗木(『内通者』……大神さくらだ…)

    大神さくら…chapter4で明らかになったがヤツは黒幕と繋がっており、コロシアイの『火種』を任されていた…

    苗木(大神はソウイチロウを人質に取られ、誰かを殺すように命令されていた…本編では先に殺人が起きたが……まずいな)

    今は僕の介入によって、誰も死んでいない……こうなると、大神は動き出すだろうな…

    苗木(今晩は『朝日奈との同室』を許容しているあたり『実行日ではなかった』……となると)

    苗木(…知る必要があるな。殺害実行の日程を)

    【モクテキ『実行日の把握』を書き留めた】

    苗木(だがしかし、ここである重大な問題がある……大神をどう制すか…どう解決するか…だ)

    いくら誤魔化そうと事実を述べようと大神は殺しを実行するだろう……ならば逆にその心を『利用』してしまうか?

    苗木(それなら同時に解決方法まで導き出されるな…)

    僕は1つの考えを文に起こす









    苗木(大神で…邪魔なヤツを消そう……!!)

    何故、思い浮かばなかったのかが疑問だが、きっとこれほど合理的な判断も他にないはずだ

    苗木(僕の計画には……不必要どころか、リスクを与え続けるコロシアイ参加者も数名存在している…うまくいけば必ず殺せることになる)

    だけど…『朝日奈』ちゃんのメンタル面がなぁ…

    僕は唯一の不満点をあげる

    苗木(大神がクロになっちゃったら絶対壊れちゃうよね……萎えた朝日奈ちゃんなんて見たくないよ……)

    苗木(それに…大神が僕との関わりを明かしてくる可能性もある…それを朝日奈が真に受けるのもマズイ……)

    となると、別の事件を起こしてしまうしかないのだが、それはさすがに厳しいだろう

    苗木(………いや、『逆』に考えるか?)ハッ

    確かに『逆の発想』で思い付いたその案はすべての問題を解決するし『僕的にも満足』な展開……

    苗木「なら……やっちまうか……!」ニヤッ

    久しぶりに『興奮』できそうだ……!

    【モクテキ『大神の対処』を書き留めた】
  54. 54 : : 2019/06/04(火) 01:24:18
    ドキドキですね!
  55. 55 : : 2019/06/04(火) 02:12:39
    ソウイチロウって誰やねん
  56. 56 : : 2019/06/04(火) 09:37:08
    なんというサイコパス
  57. 57 : : 2019/06/05(水) 18:21:28
    >>54、血圧は一定に保ちましょう(仏顔)

    >>55、俺が聞きたいわ…(正:ケンイチロウ)

    >>56、彼に取って殺人は萌え感覚に等しい…
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ピーンポーンパーンポーン!

    苗木「う……ううん…………ふぅ…」ダッ

    朝のチャイムで目を覚ます。相変わらず小鳥の囀りが聞こえない朝……少しうんざりする

    苗木(さて、今日からはまったくのイレギュラーを過ごすことになるな…)

    これからは原作とはまったく違った展開を進んでいかなければいかない……何が起こっても不思議じゃなかった

    苗木「さて、早速行くとしよう……」

    僕は朝食会のため、食堂へと向かった
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    苗木「おはよう石丸くん」

    石丸「うむ!苗木くん、おはよう!これで全……いや、足りないな一人……」

    そこにはすでに石丸くんを含めた13人が集合していた。つまり一人足りない…

    苗木(まぁ、分かってるんだけど……)

    僕は減った一人の行方を明かしてみる

    苗木「……舞園さんが…いない?」

    大和田「あぁ?……たしかにあの女だけいねぇな」

    桑田「ッ……!ハァ…ハァ……!!!」ハァハァ

    江ノ島「は?あんた過呼吸じゃない?大丈夫?」

    桑田「な、何もねぇよ!何もねぇって!」

    江ノ島「?ならいいんだけどさ……」

    苗木(フフフ…桑田だけ動揺を隠しきれてないな。まぁ舞園を骨折させた真犯人だし、その後を確認できてないもんね)

    苗木(まぁいいや。少しでも第三者を演じきってみるか……)ダッ

    僕は舞園の個室へ向かって走り出した
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    苗木「舞園さん!?舞園さん!!!」ダンダン

    扉を強くノックする。まぁ、防音だから音は通らないし返されないけどね

    桑田「ッ!おい!ちょっと待ちやがれ!」ダッ

    大神「舞園はいたか……!?」

    苗木「いや……出てこないよ。でも鍵がかかってるし個室にいると思うけど……」

    後ろを見ると、数名が僕を追いかけてきたらしい。全員が辛い顔つきをしている

    朝日奈「ま、まだ寝てるのかな?」

    石丸「だ、だが!さすがにそれだと起床が遅すぎるだろう!?彼女がそんな…」

    江ノ島「体調を崩す時ぐらいだれでもあるでしょ…昨日のビデオで精神的にまいってるんじゃない?」

    石丸「うむ……そうなのか……?」

    苗木(フフフ…舞園の心情を考えると興奮してくるなぁ……いつ助け出してやろうかなぁ…?)

    悪どい笑いが込み上げてくる

    苗木(まぁ、今は回りに合わせよう…)

    苗木「もしかしたらそうかもしれないね…今はそっとしておこうか……」

    朝日奈「私もそれに賛成ー。舞園ちゃん疲れてたしね」

    そうしたやり取りのあと、僕らは再び食堂へと向かった…
  58. 58 : : 2019/06/05(水) 19:44:30
    そろそろ誰か...?
  59. 59 : : 2019/06/11(火) 13:19:00
    まだ
  60. 60 : : 2019/06/11(火) 13:19:20
    はよ
  61. 61 : : 2019/06/11(火) 13:19:29
    たのむ
  62. 62 : : 2019/06/11(火) 17:41:59
    >>59>>60>>61、放置すまん(汗)
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    苗木「さて……と」コトンッ

    僕は飲みかけの水が入ったコップを置く。朝食会も終わり、それぞれは探索に動くが、僕は一度、部屋に戻っていた

    苗木(そろそろ動き出した方がいいかもな)

    筋書きから外れたこのシナリオはまた別の展開を見せる……その一つである大神の行動は把握していないとまずいな…

    苗木(まぁ、殺害日数を知ることは容易い……それは即ち、朝日奈との同室を拒否するのと同義というわけだしね)

    昨晩、原作では朝日奈と大神は同室で寝ていた………動機ビデオの不安があったらしいし、今晩も同じ行動をしてくれるだろう

    苗木(大神がそれに応じるかどうか……問題はソコなわけだ)

    おそらく、殺すとするなら夜時間を選ぶだろうし………とすると同室を許可したならその日は実行日ではない。否認ならその逆というわけだ…

    苗木(直接大神に聞くのも無理だろうし、朝日奈ちゃんを仲介させた方がいいかもね)

    そこまで考えると、僕は立ち上がった
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    あちらこちらを探索していると、ようやく探していた朝日奈を見つける

    苗木「アッ!朝日奈さん!」

    朝日奈「あ!苗木じゃん!ここの探索?」

    朝日奈が調べていたのはトラッシュルームだった。掃除当番である山田から鍵でも借りたのか、鉄格子は開いている

    苗木「あれ?ここの鉄格子って開いてたっけ?」

    苗木(まぁ、とりあえず、とぼけておくか…)

    朝日奈「ん?ああ!山田がここの鍵を持っておくようにモノクマから言われてたらしいよ。それを借りたんだ」

    朝日奈は戸惑いなく僕に鍵を渡してくる……というより、あわよくば僕に預けられるんじゃないかとか考えていそうだ

    わざわざ返却役を受け持ちたくもないので、朝日奈にそれを返す

    苗木「…あのあと舞園さんは……?」

    自然に大神との仲介役をやらせられないか試行錯誤するため、ちょうどいい話題を持ちかける

    朝日奈「それが全然なんだよね。ノックしても出てこないし………もしかして脱出口見つけて先に行ったのかな?」

    苗木「それだったなら、きっと伝えてくれたと思う……僕は……僕は……ッ!」ブルブル

    朝日奈「へ?あ、だ!大丈夫!?」

    苗木「……ごめん」

    さりげないヒステリックでドラマを演じ、さっそく本題に入っていく

    苗木「…朝日奈さんって昨晩、大神さんと同室で過ごしていたんだよね?」

    朝日奈「うん、そーだけど……って何で苗木がそれを知ってるの!?」

    苗木「舞園さんから昨日、聞いていたんだ。食堂で聴こえたらしいけど、見かけてない?」

    朝日奈「あー!あの時ね!」ポンッ

    合点がいったのか、朝日奈は納得したようだ

    苗木「それでなんだけどさ。今夜も大神さんとは一緒に寝るの?」

    朝日奈「へ?何で?」

    苗木「いや、僕も思ったんだ…そうした方がいいってね」

    僕は理屈を述べる……といっても全てうまい具合に繋げたフェイクでしかないが

    苗木「……もしかしたら舞園さんは黒幕に捕まってしまったのかもしれないんだ…」

    朝日奈「へ!?ど、どう言うこと……?」

    苗木「彼女…昨晩、僕の部屋に来て、不審者が何度もノックしてくるって言ってきたんだ…部屋を交換するよう頼んできたけど僕は断ってしまった…」

    苗木「僕が部屋を交換していれば…彼女は…無事だったかもしれないのに……!」クッ

    朝日奈「ま、まぁまぁ!まだ、そう決まった訳じゃないし……」

    朝日奈は僕を慰めてくれる

    苗木「…だからこそ、黒幕への対抗策を練っていたんだ……君達は抵抗もないみたいだし、良ければ今日もそうしてくれないかな」

    朝日奈「うーん……たしかに……そうすれば安全だろうしね……」

    朝日奈「分かった!ちょっとさくらちゃんに聞いてくるね!」ダッ

    そう言って朝日奈はトラッシュルームを後にした
  63. 63 : : 2019/06/11(火) 19:05:28
    続きーーーーーーーーーーーーワーーーーワーギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  64. 64 : : 2019/06/11(火) 19:06:05
    面白い
  65. 65 : : 2019/06/13(木) 20:56:55
    >>63、おっ、落ち着け(汗)

    >>64、何よりです
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    そして数分後……

    「だからさ!今日も一緒に寝ようよー!危ないじゃん!」

    「すまない朝日奈……我にはどうしても『やらなければならぬこと』があるのだ…」

    「えーッ!?そんなぁ……」





    苗木(………なるほどね……)

    僕は耳をすませ、息を殺す。僕は倉庫の扉に耳をつけながら2人のやり取りを盗み聞きしていた

    苗木(同室を拒否……つまりこれは黒幕からの指示が出たと考えていいだろうな……動機が原因で殺した設定にしたいなら近日に殺らせるとは思っていたが)

    それに彼女は『やらなければならぬこと』と言った。これは十中八九殺人だろう

    僕は倉庫の扉から離れた

    【モクテキ『実行日の把握』を達成した】
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    苗木(……うまくいくかは心配だが、手駒が二人もいるのだから失敗はしまい)ズズッ

    僕は食堂…の中でも厨房で、オレンジジュースを飲みながら今後のことを考える

    苗木(…最初にやるべきは『大神の捕獲』と『邪魔者の確保』だな)

    僕の今回の計画……それは大雑把に言って『僕の理想の縮小図』だ。大神という餌を使って邪魔者に踏ませる絶望……

    苗木(これは………最高だぁ……!!)

    ついに…ついに叶えられそうだ。まだこれは序の口の中でも序の口だが、18年の年月のご褒美には相応しかった

    苗木(そのためにも二人の身柄を手に入れないといけない……!)

    邪魔者……はまだ大丈夫だ。『原作でも捕獲』されてしまっていたし、僕でもできるだろう

    苗木(問題は大神の身柄……安易に捕まってくれるヤツだとは思えないんだよね)

    彼女は人間の中でも秀でて人外………ビンで二回殴られても生きてられるし、ばれないように睡眠薬……ってのは無理だな

    苗木(なら、いっそのこと『脅す』か?)

    一番いい方法はやはりそれだろう。大神はまだ黒幕への反抗心が薄い……内通者だとは、ばれたくないはずだ

    苗木(その心情を利用してしまおう…!)ククク

    僕は手に持ったコップを捨てた
  66. 66 : : 2019/06/16(日) 19:22:56
    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    大神「…………」

    苗木(あ!再び発見ー!)ニヤッ

    厨房を出てから半日弱…僕は時間を潰しながら大神さくらを追跡していた

    苗木(倉庫で何かを探しているのか?)

    大神は倉庫の棚とにらめっこしている。どうせ今晩の殺人の凶器でも探しているのだろう

    苗木(まぁいい………そろそろ7時、ヤツを束縛する時間が来たね。名残惜しいけど)ククク

    僕は不気味な笑いを浮かべて彼女に近づく

    苗木「あ、大神さん!」

    大神「ぬ……苗木か……」

    大神さんは目線をこちらに移した

    大神「どうしたのだ…?」

    苗木(相変わらずの巨体……ゾクゾクするね!)

    苗木「あぁ、あのね……僕はこの状況について一個の仮説を立てたんだ。それを聞いてもらいたいなって」

    大神「仮説……?」

    とりあえず適当な話題で近づく

    苗木「うん。このコロシアイが何かのか……ってのは分からなかったけど、いろいろ考えられることがあって」

    大神「では、それを聞かせてもらおうか…」フッ

    苗木「じゃあ、ハッキリ言うと、この中には一人、黒幕と繋がる『内通者』が…」

    大神「ッ………!?」ザッ

    その瞬間、大神は大きく後退りをする

    苗木「……ん?どうしたの?」

    大神「……な、何でもない…」

    苗木(いや、スゲー動揺してるし)

    苗木「それでね、たぶんその内通者はコロシアイの火種を任されてると思うから今日中に殺人を…」





    大神「………どこまで知っている?」

    突如、大神は口を開く

    苗木「へ?」

    大神「どこまで知っているのかと聞いている…!お主、我のことをどうやって調べた…!」

    苗木「?……単なる推理だけど?」

    大神「そんなわけなかろう……!突拍子もないうえ、的確に的を射ている……何を知った…!」

    苗木「いや、ちょ、待ってよ!大神さん!」

    大神「答えよッ!!!」ゴゴゴゴ

    苗木「ッ……!」

    体が震える。予想はできていたが、人類史上最強はさすがに恐い……

    苗木(でも……この恐怖感心地いいよォ…!!)

    苗木「フッ…ククク……クハハハハ………」












    苗木「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!!!!!!」

    大神「なッ………」

    僕は高笑いを続ける。狂ったように腐ったように砕けたように……相手を威圧する

    苗木(いいよ……さぁ、絶望の始まりだ)

    苗木「ばれちゃったら仕方ないか……大神さん……僕は君が黒幕と関係を持つことを知っているんだ……!」

    大神「ッ!………ど、どこで知ったのだ……!」

    苗木「そんなこと……どうでもいいじゃないか。大事なのはそれを知っているという事実さ」

    大神「グッ………!」

    苗木(まぁ、実際は無駄な理由付けでボロを出すのが怖いだけだけどねー)ニヤッ

    苗木「まぁ、いいや。君がどんな事情を持っているのかは知らないけど、今日、君は誰かを殺さなきゃいけないんだよね?」

    大神「クッ…………」

    大神はうつむき、悔しさを述べる。まぁそりゃ、ばれてしまっては殺せない=ケンイチロウを救えないってことだしね

    苗木(さーて…ここからが楽しいんだ…!)












    苗木「じゃあ、ばらされたくなかったら、この薬を飲みなよォ……!」ゾクゾクゾク

    大神の目の前に粉末が入った紙袋をつき出す

    大神「………何……!?」バッ

    大神はこちらを凝視する

    苗木「だから、この薬を飲みなよってこと!その上で僕とゲームをしようよ!」アハハハ

    大神「ゲーム……だと?」

    苗木「そう!この薬は強力な『睡眠導入剤』さ!君はこれを飲んだ上で今日中に殺人を犯すんだ!」

    苗木「君は睡魔に勝てるのかな…?そんな欲望と願望が入り交じる究極の…!」ニヤッ

    大神「そ、そんなゲーム…やるわけが…」

    苗木「やらないなら暴露しちゃうだけサ☆」テヘリン

    大神「…………」

    大神は迷っている…まぁ結構究極の二択だからね。しょうがないしょうがない

    大神「………いいだろう……そのゲームに乗る…」

    苗木(お!)

    大神は僕の手から薬を奪うと、水もなしに飲んで見せた

    大神「……特に何も感じられないが…」

    苗木「そう速攻で効くものじゃないしね」

    大神「そうか………」

    大神が安堵の言葉を口ずさんだ瞬間だった…







    苗木「………………3…2…1………0」

    大神「?…グッ!?!?グアアアッ!?!?」

    突然、大神は床にうずくまる

    苗木「ククク…簡単に引っ掛かったねぇ!?」

    僕は大神を見下し、再び高笑いする

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20050617

ミスターk

@20050617

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