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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

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シリアス!!進撃の巨人SS【友達】

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  1. 1 : : 2018/10/05(金) 05:28:41
    久しぶりに登校します。
    久しぶり過ぎて文章力は下落しました。
    それでも良い方は、ぜひ最後までお付き合いください。


    ▼以下は前作のURLになります。読んでない方はこちらから読んだ方がいいかもです。
    シリアス!!進撃の巨人SS【願い】http://www.ssnote.net/archives/22284

    では、よろしくお願いします。
  2. 2 : : 2018/10/05(金) 05:29:41

    ・以下ご注意ください

    ※コミック26巻までの要素を含むため、ネタバレに注意してください。
    ※オリジナル学園モノです。『進撃!巨人中学校』とは一切関わりはありません。また作者の都合によって設定には様々な歪曲があります。
    ※作者は無能なため同じ芸しかできません。前作とほぼ同じです。でも書きたかったので書きました。
    ※寒いシリアス作品です。巨人とか戦闘とかそういうものはありません。
    ※作者には文章力が不足しています。

    それではどうぞ。
  3. 3 : : 2018/10/05(金) 05:30:35


    誰かの言葉を聞いた。
    誰かの願いを知った。

    「どうか  あなたの隣にいる人を  大切にしてください」



    〇〇〇



    夢を見たんだ。

    私はどこか暗い所に居て、

    ああ、そこはとても寒くてね。

    体を動かすこともできないし、目を開けることもできないんだ。

    一人ぼっちで、

    言葉を発することもできなくて、

    とても寂しいんだよ。


  4. 4 : : 2018/10/05(金) 05:31:57
    〇〇〇
    【2-B教室】



    アニ「……」

    アニ「……」チラ



    ミーナ「ふぅー、やっと終わったー。あ、川上さんお疲れ~」

    川上「ねぇねぇミーナちゃん、図書室の先生と喋ったことある?」

    ミーナ「少しだけならあるよ」

    川上「ほんとに!?あの先生さー、ちょーイケメンだよね!!」

    ミーナ「わかる!! なんか雰囲気が渋いよね。大人の男性って感じ」

    川上「三十歳こえてるのかな?」

    ミーナ「どうだろう……二十代後半くらいじゃないかなあ?」



    アニ「……」チラ



    クリスタ「ねぇユミル。次の土曜日なんだけど一緒に外出しよ!近所においしいラーメン屋さんがあるって、サシャが教えてくれたの」

    ユミル「女神はラーメンみたいな油ギトギトのもん食わねぇよ」

    クリスタ「私だってラーメンが食べたくなる時だったあるよ。ていうか、ユミルのせいで男子にまで女神って呼ばれるようになっちゃったじゃない」

    ユミル「女神を女神って呼んで何が悪いんだよ。つーかラーメン食ったらまた太るぞ」

    クリスタ「うっ……いいよねえ、サシャは。なんであんなに食べても太らないんだろう……」



    アニ「……」



    ??「やっぱりアニもああいう風に話がしたいんだよね?」

    アニ「!?」ドキンッ

    ??「わかりやすい子……そんなに驚かないでよ」

    アニ「……なんのことだい?」

    ??「ほんとはアニもガールズトークしたいくせに、って言ってるの」

    アニ「興味ないね」

    ??「アニって普段からあまりしゃべらないし、顔怖いし、ノリ悪い奴だって思ってたけど。本当はみんなの会話が気になって仕方ないんだよねぇ」ニヤニヤ

    ??「見ればわかっちゃうよ。さっきから挙動不審だもの」

    アニ「いや……だから興味ないから」ギロ

    ??「都合が悪くなったら睨む癖やめなさい。友達減っちゃうよ」

    アニ「……」シュン

    ??「私やミーナだけじゃなくて、たまには他の女の子とも喋ってみれば?」

    アニ「もういいかい? 今日も放課後は練習なんだ」

    ??「はいはい。どうせ自主練でしょ、すぐそうやって逃げるんだから。でもすごいよね、ちゃんと毎日練習して。女の子なのに総合格闘技だなんて。私はできる気がしないよ」

    アニ「べつに……それ以外にやることないから」

    ??「怪我とか気を付けなよ。アニは綺麗な顔してるんだから」

    アニ「私は行くよ…………えっと……」

    ??「なに?」

    アニ(あれ……なんで……)

    アニ「あんたの名前……」

    ??「私の名前? もしかして私の名前忘れちゃった?」

    アニ「いや……そうじゃなくて……」

    ??「真希よ、湖南真希。ちゃんと覚えといてよね」

    アニ「あ、ああ……ごめん。また明日ね……」

    湖南「せっかく教えたんだから名前呼んでよ……。じゃあね、アニ」

    アニ「ああ……じゃあね」


    アニ(なんでだろう……)

    アニ(なんで私は湖南の名前を)

    アニ(忘れてたんだ……)

    アニ(大切な……数少ない友達なのに)
  5. 5 : : 2018/10/05(金) 05:33:07
    〇〇〇
    【学校 玄関前】



    アニ「」トボトボ

    ライナー「ようアニ。これから格闘技の練習か?」テクテク
    ベルトルト「やあアニ」テクテク

    アニ「」コク

    ライナー「熱心な奴だ。俺らも見習わなければな」

    アニ「……その格好だとあんたらは寮に帰るんだろ? 部活はサボリかい?」

    ライナー「ラグビー部は休みだ。もうすぐ野球部が試合だからな。グラウンドは野球部の貸切だ。コニーのやつ、すげぇはしゃいでたぜ」

    ベルトルト「バスケ部も休みなんだ。今日はバレー部が他校との練習試合で体育館使ってるから」

    アニ「そう……」

    ベルトルト「アニは週末の連休はなにをするんだい?」

    アニ「何もしないよ。たぶん」

    アニ「あんたらはどうするんだい?」

    ライナー「俺らは地元に帰るんだ」

    アニ「二人で?」

    ライナー「ああ。お前も一緒にどうだ?」

    アニ「私は遠慮しとくよ」

    ライナー「たまには親父さんに顔見せてやらんと」

    アニ「帰ったところでどうせ道場で練習だよ」
  6. 6 : : 2018/10/05(金) 05:34:14


    エレン「ようお前ら。もう帰るのか?」テクテク

    ライナー「よう、エレン。俺とベルトルトは帰るところだ。部活が休みなんでな」

    エレン「自主練でもしとけよ。鈍っちまうぞ」

    ベルトルト「剣道部は大変そうだよね。顧問の石川先生は厳しい人だし」

    エレン「まあな。でも慣れたら意外といい人だぞ」

    エレン「アニは今日もジムか?」

    アニ「そうだよ」

    エレン「お前らもアニを見習えよ」

    ライナー「エレンは真面目だな。ところで、エレンは週末の連休は実家に帰るのか?」

    エレン「俺とミカサは寮に残る。アルミンは帰るみたいだけどな」

    ライナー「ほう。まあ俺たち寮生にとっては貴重な休みだ。休日は存分に楽しませてもらうとしよう」

    エレン「そういえばライナーとベルトルトは地元が一緒だよな?お前らの実家ってどこだっけ?」

    ベルトルト「僕たちの地元h……」

    アニ「私そろそろ行くよ。長居しすぎた」

    アニ「エレンもそろそろ部活行きなよ。あんた次期部長に選ばれるってもっぱらの噂じゃないか」ギロ

    エレン「お、おうそうだな……(アニの目つきこえー)」ビクビク

    エレン「じゃ、じゃあ俺行くわ」

    ライナー「おう。部活がんばれよ」

    アニ「……」

    アニ「なんでエレンに故郷の話をしたんだい?」

    ライナー「コキョウ?……ああ故郷な。なんだよその言い方は、地元って言えばいいだろ」

    ベルトルト「アニはなんで話さないほうがいいと思うの?」

    アニ「なんでって……そりゃあ私たちの正体がバレたらまずいからに決まってるだろ」

    ライナー「?」

    ベルトルト「?」

    ライナー「おいおいなに言ってるんだ? 正体ってなんのことだ?」

    アニ「は?」

    ベルトルト「ごめん、アニが何を言いたいのかわからない」

    ライナー「まったくだ。せめてもう少し説明が必要だ」

    アニ「あんたら何言ってるんだい。私たちは何のためにここに……」

    アニ(あれ……私たちはなんで……)

    ライナー「そりゃあ……まあ人それぞれだろ。俺はここに中学の先輩がいるからな」

    ベルトルト「僕はライナーとアニが行くから……」

    アニ「……」

    ベルトルト「アニ、大丈夫?」

    アニ「ごめん。なんでもない。もう行くよ」

    ライナー「待てよ、アニ」

    アニ「なに?」

    ライナー「いや、最近のお前を見ているとこう……なんだ、お前がどこかに行っちまうんじゃないかと思ってな」

    アニ「は? 言ってることがよくわからないんだけど? あんたこそ説明不足なんじゃない?」

    ライナー「あはは……そうだな。とにかくだ、アニ。何か悩みがあるなら俺たちがいつでも相談に乗るぞ。お前は昔から人に頼ることをしないからな。たまには俺たちを頼れよ」

    ベルトルト「最近のアニはなんだか元気がないから……だから僕たちを頼ってくれよ。まあ僕たちが相談に乗って解決できるかどうかわからないけど……」

    アニ「あんたらなんだい急に……きもちわるい……」

    ベルトルト「あはは……」

    アニ「でも……ありがとう」

    アニ「……もう行くよ」スタスタスタ



    ライナー(アニが……かわいい……だと!?)
    ベルトルト(結婚したい)



    アニ「……」

    アニ(私がここへ来た理由)

    アニ(わざわざ実家を出て、寮のある高校を選んだ理由は?)

    アニ(ライナーとベルトルトがいたから? 親から離れたかったから?)

    アニ(私はなんで……ここにいるんだろう)

    アニ「……ジム……今日はいいか……」
  7. 7 : : 2018/10/05(金) 05:35:02
    〇〇〇



    何もかもが夢だったんだ。

    ライナーは……

    長く居過ぎただけ。

    こんな場所に長く居たせいで、

    おかしくなったんだ。

    ベルトルトはなんで何も言わないんだい?

    ライナーがあんな状態になっているっていうのに。

    でも……

    ライナーはどうおかしくなったんだろう?

    あれ?

    何かがおかしい。

    もしかしておかしいのは私?

    コキョウって……

    なんだっけ……?



  8. 8 : : 2018/10/05(金) 05:38:07
    〇〇〇
    【学校 寮前】



    アニ「あれ」ドアガチャッ

    アニ(鍵が開いてない)ガチャガチャ

    アルミン「やあアニ。あれ? もしかしてまだ鍵が開いてないのかな?」

    アニ「どうやらそうみたいだね」

    アルミン「今日の舎監の先生だれなんだろう?」

    アニ「はぁ……めんどくさい」

    アルミン「こんな早くにアニが帰って来るなんて珍しいね」

    アニ「あんたこそ、部活はどうしたんだい?」

    アルミン「白衣を忘れちゃって」

    アニ「科学部だっけ? あんなことして面白い?」

    アルミン「僕は好きだから。アニは興味なさそうだけど……」

    アニ「興味ないわけじゃないよ」

    アニ「ただ……大勢が苦手なだけ」

    アルミン「アニってやっぱりいい人だよね」

    アニ「は?」

    アルミン「いや、なんでだろう。でも僕はそう思うんだ。今だって本当は興味ないのにそうは言わなかったし」

    アニ「……あんた『いい人』って言葉、嫌いなんじゃないの?」

    アルミン「ん? なんで?」

    アニ「なんでって……前に私にそう話してくれたじゃないか」

    アルミン「あれ? そんなことあったけ? いつだろう……」

    アニ「いつって……あれ……」

    アルミン「???」

    アニ「いつなんだろう……?」

    アルミン「アニ大丈夫? 顔色が悪いようだけど……」

    アニ「大丈夫だよ。それよりもあんた部活あるんだろ?」

    アニ「行ってきなよ」

    アルミン「うん……本当に大丈夫? アニはこれからどうするの?」

    アニ「私は……図書室で時間でも潰すよ」

    アルミン「そっか。それじゃあまた後でね」

    アニ「ああ。またね」


  9. 9 : : 2018/10/05(金) 05:38:53
    〇〇〇



    何も見えない。

    瞼が重くて開かないんだ

    そこで話しているのは……

    小南……?

    いや……

    アルミンかい?

    助けておくれよ、アルミン。

    何も見えないんだ。

    体中が痛い……。

    体中が冷え切ってどうしようもないんだ。

    私は……暗いところがダメなんだって、

    前に話したじゃないか。



    ……いつ話したんだろう?

    アルミン……あんたは……何を一人で話しているんだい?

    そんな小さな声じゃ、聞こえないよ。

    アルミン……助けて……。

    誰か……助けてよ……。

  10. 10 : : 2018/10/05(金) 05:39:34
    〇〇〇
    【学校 図書室】



    アニ(なぜか今日は寮が閉まってた)トボトボ

    アニ(舎監が鍵を開け忘れているんだろう)

    アニ(はぁ……めんどくさい。図書館で時間を潰そう……)

    アニ(それにしても……さっきのはいったい……)

    ミカサ「アニ」トコトコ

    アニ「ミカサ……あんたも時間潰しかい?」

    ミカサ「いいえ。いつもここでエレンの部活が終わるのを待ってる」

    アニ「そうなんだ」

    ミカサ「アニは何しにここへ?」
    アニ「寮が開いてなくてね」

    ミカサ「そう」

    アニ「前から思ってたんだけどさ。あんたはどうして帰宅部なんだい?」

    アニ「てっきりエレンを追いかけて剣道部に入ると思っていたんだけど」

    ミカサ「剣道部は人数が多い。ので、男女で分かれてる。それだと意味がない」

    アニ「ふーん」

    ミカサ「……」

    アニ「……」

    ミカサ「アニは…今日はジムにはいかないの?」

    アニ「気分じゃないんだ」

    ミカサ「たまには休んでもいい。アニは頑張っている。それは肉体にもよく表れている」

    アニ「腹筋バキバキのあんたに言われてもね」

    ミカサ「それはまた別。私は本当にアニの努力を称えている」

    アニ「……」


  11. 11 : : 2018/10/05(金) 05:40:14


    アニ「……今日はやけに喋りかけてくるね」

    ミカサ「?」

    アニ「てっきりあんたは私のこと嫌ってると思ってたよ」

    ミカサ「……」

    アニ「……」

    ミカサ「ええ。私はアニのことが嫌い」

    アニ「……だろうね」

    ミカサ「……のはず」

    アニ「!」

    アニ「……奇遇だね」

    アニ「私もあんたのことが嫌い……のはずなんだ」

    アニ「でも何でだろう……今は、あんたのことが嫌いになれないんだ」

    ミカサ「……ねぇアニ、私はなんであなたを嫌いになったのだろうか?」

    アニ「知らないよ、そんなこと」

    ミカサ「本来、私たちは気が合うのかもしれない」

    ミカサ「私たちはどこか似ている」

    アニ「私の語彙力はあんたみたいに残念じゃないよ」

    ミカサ「でもアニも人と喋るのが苦手」

    ミカサ「コミュ障というらしい」

    アニ「一緒にしないでよ」

    ミカサ「ごめんなさい」

    アニ「冗談だよ」

    ミカサ「アニは……なんで私を嫌いになったの?」

    アニ「さあね」

    ミカサ「やっぱりアニもわかr」




    ??「ミカサがエレンを守るからでしょ?」


  12. 12 : : 2018/10/05(金) 05:41:17



    アニ「?」
    ミカサ「?」



    小南「ミカサお疲れ~。アニはまたあったね」

    ミカサ「小南さん」

    アニ「なんだい唐突に」

    小南「ミカサはアニがエレンのことを奪おうとしたから嫌いになった。アニはミカサがエレンを守るから嫌いになった。そうでしょ?」

    アニミカ「???」

    ミカサ「アニはもしかして……エレンのことが好きなの?」

    アニ「な、何言ってるんだい!?」

    ミカサ「……」ジトー

    アニ「……まぁ……たしかにエレンはいい男だと思う。でも手を出そうとは思わないよ」

    アニ「ミカサがアニのことを好きなのはみんな知ってるからね」

    ミカサ「いやっ……私はっ……その……エレンの家族だから……///」




    小南「いやいや。二人とも恋バナじゃないって」

    アニミカ「は?」

    小南「アニはエレンを奪った。ミカサはエレンを守ったからだって」

    アニ「……さっきと言ってることが同じなんじゃない?」

    ミカサ「小南さん、あなたが何を言いたいのかわからない」

    小南「だから奪おうとしたんだよ、アニは。そしてそれをミカサが守ったんだよ」

    アニ「だからそれだと言ってることがおなg…」






    小南「ねぇアニ知ってる?」

    小南「あなたはまだ夢を見てるって」

    アニ「は?」

    アニ「それってどういう意味な――――――――――――


  13. 13 : : 2018/10/05(金) 05:41:49
    〇〇〇



    入学した時から、

    ミカサのことが嫌いだった。

    私から何か仕掛けた覚えはない。

    それなのに、

    ミカサが急に喧嘩を売ってきて……

    喧嘩?

    あれ?

    ミカサと喧嘩なんてしたことはない……

    でも確かにあの時、ライナーが飛んできて……

    ライナーは何で飛んできたんだ?

    あれ?

    あの時、私はエレンと取っ組み合いの喧嘩を……

    いや、あれは喧嘩じゃなくてエレンが教えてくれって……

    そもそもあれはいったい何をしていたんだ?

    ミカサは……

    なんで私のことが嫌いなんだ?


  14. 14 : : 2018/10/05(金) 05:42:47
    〇〇〇
    【図書室】



    アニ「」パチッ

    アニ(あれ……)

    アニ(私は寝てたのか? さっきのは夢?)

    アニ「?」クチャッ

    アニ(何か踏んだ?)

    アニ「!?」





    ミカサ「」グチャ




    アニ「……ミカ…サ……?」




  15. 15 : : 2018/10/05(金) 05:43:36


    アニ「な、なんだいこれ……」キョロキョロ



    エレン「」グチャ
    アルミン「」グチャ



    アニ「ひぃい!? な、なんでみんな……死んで……」



    コニー「」ベチャ
    サシャ「」ベチャ



    アニ「ハハッ……こ、これは夢なんだろ……私は……まだ……」

    ジャン「」グチャ
    クリスタ「」グチャ

    アニ「だ、誰か……」



    ミーナ「」グチャ
    マルコ「」グチャ



    アニ「」

    アニ「……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……」





    ??「アニ」

    アニ「!?」ビクッ




  16. 16 : : 2018/10/05(金) 05:44:51


    小南「もう帰ろう。私たちの故郷に」

    アニ「あ、あんた……なんで……ここに……」

    アニ「それにコキョウって……なんのことだい?」

    小南「エレンは回収できなかったけど、とりあえずライナーとベルトルトの仇は取った」

    アニ「仇? あんたいったい何の話を……」

    小南「これだけの情報量があれば上も納得するはず。作戦失敗のお咎めは受けないはずよ」

    アニ「……」

    小南「アニ?」

    アニ「いや……」

    アニ「これは夢なんだ」

    小南「?」

    アニ「悪い夢なんだ。だって私は……」

    アニ「あんたなんて知らない」

    小南「アニ……ライナーとベルトルトが死んで辛いんだね」

    小南「でも今の私たちには二人の意思を受け継ぐことしかできないの。それだけ悲しんでも、どれだけ涙を流しても、二人はもう生き返らない」

    小南「でもまさか、ミカサたった一人に二人が殺されるなんてね……」

    小南「でもなんとかミカサを仕留めることができた!!」

    小南「さぁ一緒に故郷に帰ろう、アニ! あなたが無事に帰ればお父さんも喜ぶh」

    アニ「私は何もしてない!!」

    小南「アニ!! いい加減にして!!」

    小南「ライナーも相当だったけど……あなたも自分の罪から逃げるつもり!?」

    小南「私と、ベルトルトを置き去りにしてさ!!」

    アニ「……あんた頭おかしいよ」

    小南「アニ……」


  17. 17 : : 2018/10/05(金) 05:45:42


    アニ「全部、夢なんだよ……」

    アニ「私はあんたなんか知らない」

    アニ「……はやくミカサと仲直りしなくちゃ……」



    小南「夢じゃないよ」



    アニ「……」



    小南「夢じゃないよ」



    アニ「やめて……」



    小南「夢じゃないよ」



    アニ「もう許して……」






    小南「夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ。夢じゃないよ」


  18. 18 : : 2018/10/05(金) 05:47:37


    アニ「やめてよ!!」



    小南「」

    アニ「…………?」



    小南「入学して、あなたに初めて声を掛けたのは私だった」

    アニ「えっ……?」


    小南「あなたは本当に嫌そうな顔をしてたけど、あなたはムスッとした顔で私の言葉に耳を傾けてくれた」

    小南「一緒にお弁当を食べて、テストの点数を見せ合いっこして、体育の授業をさぼって……」

    アニ「ああ……いやぁ……」


    小南「一度だけ、私とあなたと……ミカサの三人でエレンの誕生日プレゼントを買いに行ったこともあった」

    アニ「なんでぇ……」グスッ





    小南「そんな記憶も、もう無いんでしょ?」





    アニ「なんで……思い出せないんだ……」ポロポロ





    小南「あなたは、本当はとっても優しい子」

    小南「もしあなた平和な世界に生まれていたのなら、きっと私もミカサも……あなたのいい友達になれたと思う」シャキン

    アニ「うぅ……」グスッ

    小南「でも夢はいつか覚めるの」

    小南「そして朝起きればすぐに忘れてしまう……それが夢……」

    小南「じゃあね。アニ」

    アニ「ねぇ……待って……」



    小南「さようなら」ザクッ

    アニ「」ドサッ





    ―――もしこんな平和な世界に生まれていたのなら。


    ――――私には友達ができたんだろうね。


    ―――――その時はミカサもアルミンも……エレンも……


    ――――――いい友達になれたのかな。

  19. 19 : : 2018/10/05(金) 05:48:24





    アルミン「やるしかなかった」

    アルミン「あの日の君たちのように……」




    アルミン「ねぇ…アニ」

    アルミン「何か…答えてよ」




    アニ「……」




    END
  20. 20 : : 2018/10/05(金) 05:49:24


    はい。ということでこちらで終了になります。
    連続投稿および無駄な長文、大変失礼しました。
    最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

    ではでは、失礼いたします。

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