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短編 拾い子

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  1. 1 : : 2018/02/16(金) 18:58:50



    日が過ぎるのはもう何回目だろうか...




    禁忌魔法も研究しつくした...




    生物の全て、哲学の全て




    挙句の果てには世界の理まで理解した






    「人間...」




    これで何度目か...




    また、殺しに来たのか...




    だが不思議な事だ、何故何度も来るのか?




    この森は通れないと分からないほど愚かでも無いはず...




    「だが、それもどうでもいい事だ」




    死体を片づけに行くか...







    この光景も見飽きた...




    命の抜けた人形が無造作に転がり、怯えた顔で固まっている




    それでも挑み続けるのは私には理解し難いものだ




    「...?」




    違和感




    肌で感じる人間の気配




    「ほう...」




    気配を辿り、森を進む




    入口付近に辿り着くと1人の女性の頭部が木の枝に刺さって死んでいた




    「恐らくここまで見送りに来たところを襲われたのか」




    しかし、気配は女性からしたものだった




    「...」



    まさかとは思い枝に引っかかっている籠の中を見る




    「うぅ...」




    中にいたのは赤子だった




    「面白い...」




    このような事は珍しくはないが、大抵は赤子も巻き添えになっている




    「私が世話をしようか...人間」




    「うぅぅ...」











    それからは育児、教育の日々だった




    「あぁ、うるさい」




    響き渡る泣き声、それは1日中聞かされた




    朝からご飯、昼寝、遊ぶ、たまに魔法教えたり




    「研究してた時より大変じゃないかしら...」








    それから1カ月が過ぎる...
  2. 2 : : 2018/02/16(金) 19:46:34
    とある日の事




    「名前...どうしようかしら」




    子を産んだことも他人と接した事もない私は名前が思いつかない




    「私の[ミカサ]から取るのは...ダメね」




    中々いいのが思い浮かばない




    ミカサ「狩人の息子...ねぇ...あ」




    狩人、これでいいや




    ミカサ「エレンでいいかしら...」




    エレン「んぅぇ?」




    そして、ミカサとエレンの新しい生活が始まる








    そして、14年後




    エレン「母さん!これどうやんの!」




    ミカサ「最初に教えた事をやるのよ」




    エレン「ちょっ、この魔法複雑でわかんnおわぁっ!」




    ミカサ「違うわ、こうよ」




    そう言い、展開した魔法陣を鉄にかざす




    すると、鉄が溶け、剣の形に形成される




    エレン「溶かして形作って冷やすだけ...なのになんで爆発するんだよ...」




    ため息するエレンに




    ミカサ「冷やすのに水を使うからよ」




    エレン「じゃあどうやって冷やすんだよ...」




    ミカサ「気圧を膨張させて温度を下げるのよ」




    エレン「あぁ...もういいや」




    ミカサ「そうね、できないなら仕方ないわ勉強でもしてなさい」



    エレン「へいへい...」
  3. 3 : : 2018/02/16(金) 22:00:39
    これは魔女集会で会いましょうのやつですか?違ったらごめんなさい。期待
  4. 4 : : 2018/02/19(月) 23:08:58
    ミカサ「はて...」




    私が見た物語では子は親に甘えるものだと聞いたのだが...




    これは一体...




    ぶつくさ文句を言うエレンを見つめながら考える




    ミカサ「何か間違えたかしら?」







    エレン「くっそ、全然上達しねぇな」




    と、エレンは何度も鉄を溶かし、爆発させた






    ミカサ「またやってるわ...」




    自分が学んだように教えているが、何故かうまくいかない




    ミカサ「エレン、大丈夫?」




    エレン「何だよ...」




    ミカサ「えっと...」




    うまくできない説明ができない




    その理由も分かっている




    分からないところを何故分からないか分からない




    ミカサ「気圧を膨張させるにはこうやるのよ」




    魔法陣を展開する




    すると、そこにあったものが氷漬けになる




    ミカサ「上達すればこんなこともできるのよ」




    エレン「わかんねぇよ...」




    トボトボと部屋を出る







    夕食の時間になり、エレンを探す




    ミカサ「何処行ったのかしら」




    目の中で魔法陣を展開する




    ミカサ「何処にもいない...?」




    今、ミカサがしたのは[千里眼]で、森の全体を監視カメラとして見ることができる




    ミカサ「まさか...!」




    家を飛び出し街へ向かう







    暗い森を抜け、人間が住む街へと着く




    魔法により自信の周りに氷を発生させ、光の反射、屈折をうまく利用し自信を周りから見えなくさせた




    これは数年前に教えてた魔法だ、エレンが使えるようになっていればいいが...




    ミカサ「エレン...どこにいるの...」




    路地裏、喫茶店、酒場、あらゆる所を探すもエレンの姿は見当たらない




    最後に辿り着いたのは教会だった




    入口で魔法を解き、エレンの元へ向かう




    ミカサ「エレン...ここにいたのね」




    エレン「母さん...」




  5. 5 : : 2018/02/19(月) 23:12:59
    >>3

    そうですね
    オリジナルでストーリーを構成させてもらってます!
  6. 6 : : 2018/03/04(日) 08:16:55
    エレンの返事を最後に、静寂が教会を包み込む




    居心地の悪さにエレンが話を切り出す




    エレン「俺ってさ...人間の子なんだろ?」




    ミカサ「...」




    覚悟はしていた...いずれはこうなると




    エレン「魔法は上達しない...母さんみたいに記憶力がある訳でもない...」




    ミカサ「エレン、これから頑張ればい「じゃあなんで魔法が使えないんだよ!」




    エレン「俺が見た本なら魔女の子は魔法が使えるって書いてあった...それに人間が魔法を使う事は不可能だって...」




    事実...不可能ではない。





    魔法により[器]を人間の中につくればよい。




    それをミカサは出来た




    だが不確かで、成功例もない魔法




    こうなるとは予想はしていた




    当然、エレンは気付いている




    ミカサ「...そうね」




    これでお終い、何もかも




    元から人間と魔女が共存なんて出来ない




    それも予想していた




    ミカサ「それじゃあ、あなたはここで暮らしなさい...」




    エレン「...」




    ミカサ「魔女なんかから離れて、ここで暮らすのよ」




    エレンには幸せに生きてほしい、それはずっと願っていた事だ




    ミカサ「エレンが幸せなら、私も幸せだもの」




    涙を見られないよう振り向き、扉へ向かう




    ミカサ「また会うとしたらその時はきっと...」




    エレンは私を殺しに来る...なんて言えない




    口を閉ざし、扉を開く




    刹那、1本の矢がミカサの肩を貫く




    ミカサ「...!」




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