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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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オリキャラ達のコロシアイ学園生活 4章

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  1. 1 : : 2018/01/13(土) 13:03:00





    さて、4章に突入しました!


    4章はゼロさんの筆跡です   



    ではゼロさんよろしくお願いします


  2. 2 : : 2018/01/22(月) 22:17:58
    大変申し訳ないです

    諸事情のため、日常編は僕

    非日常編&学級裁判はルカさんの執筆になります


    では、よろしくお願いしますm(_ _)m
  3. 3 : : 2018/01/22(月) 22:29:46






    「ニュースです。先月から行方不明の"14名"の高校生は未だ確認されていません。捜査関係者によりますと誘拐の可能性があると推測されています」








    ー最強将棋家の末っ子行方不明ー


    ー14名の高校生謎の失踪ー










    「やぁ…」




    「どうも、このビデオを見て驚くかもしれないね?」



    「なにせ、目の前に自分が居るんだから…」



    「もし、このビデオを見ていると言うことはカウントダウンが迫っていることになるね?」


    「そう…」












    「超高校級の絶望の誕生が…近づいていることに…」









  4. 4 : : 2018/01/22(月) 22:30:42



    4章 

    Lost Hope and Last Hope

    ー日常編ー
  5. 5 : : 2018/01/22(月) 22:45:51






    ……



    ………


    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』




    …朝か…



    俺は普段通りに支度をして食堂に向かう…




    五十鈴「おはよう…」



    九鬼「っ!お、おう…」


    箱田「…」ギロ


    鳳「おはよう…ございます」


    鷺沢「五十鈴さん…おはよう…」




    なんか…冷たいな…


    まぁ、無理もない…






    毒殺された炎村…




    矢吹によって殺された鴉間




    そして、矢吹に嵌められ処刑された蜜火原…




    その後、九鬼達が俺に対する態度も一変した…


    原因は矢吹の起こしたのもそうだが…



    俺が矢吹を甘く見ていたから三人が死んでしまった…


    つまり、俺が原因でもある…





    五十鈴「…」


    エル「おろろ?皆暗すぎるよ?」


    ユキ「?」


    九鬼「エル…お前はヤケに明るいな?」


    エル「んー?だって、前向きにならないとさ。直ぐに死んじゃうよ?」


    箱田「そんな簡単に明るくなれるわけねーだろ…」


    如月「お前ら飯だ」


    九鬼「なぁ、如月」


    如月「なんだ?」


    九鬼「いい加減に和食作ってくれよ…昨日からずっとフレンチとかイタリアンばっかの料理で味に飽きたんだが?」


    如月「バカ言うな。俺のプライドが許さん!」


    エル「じゃあ、なんであの時は肉じゃが作ったのよ?」


    如月「お前達を励まそうとしただけだ」


    九鬼「チッ、カッコつけにも程があるぞ?」


    如月「うるさい…」


    九鬼「んだと?」ギロ


    五十鈴「お、おい!やめろ二人共」


    九鬼「お、おう…分かった…和真」スチャ


    如月「九鬼、お前どうした?」


    九鬼「あ?何がだよ?」


    如月「五十鈴に対する態度がおかしいぞ?」


    九鬼「なんもねぇよ…」


    如月「九鬼だけじゃない…他の人物もそうだ…」


    鳳、箱田、鷺沢「…」


    如月「まぁ、俺には関係のないことだが…」



    こうして、微妙な雰囲気の朝食は終わった…


  6. 6 : : 2018/01/23(火) 09:34:45

    ランドリー


    五十鈴「…」


    …………………

    矢吹「アハハハ!!いい処刑だったね!!いいよ!この処刑はアリだ!」



    五十鈴「矢吹…お前…どうしてそんなに笑っていられるんだよ…」


    矢吹「え?蜜火原くんが死んだんだよ?命の終わりの瞬間を僕達は見ることが出来たんだよ?それすら分からないの?五十鈴くーん」


    五十鈴「お前、言ったよな?俺達の信頼を取り戻すために変な行動をしないって…あれすらも嘘だったのかよ…ようやく…お前と親友になれたと思ったのに…」



    矢吹「は?何それ?」



    五十鈴「え…」


    矢吹「僕は初めから君を親友でも仲間すら思ってないよ?ただの物としか見てないよ?」


    五十鈴「も、物…?」


    矢吹「あのね、このコロシアイに仲間なんて存在しないんだよ?一人一人が敵…ただそれだけの話じゃん!」

    …………………



    俺のバカ…


    なんで俺は矢吹をしっかり見ていなかった…


    それだけじゃない…


    東雲…


    近藤…


    上木…


    九十九…


    それだって…俺が止められればアイツ等は死なずに済んだはずだっ!!


    クソッ!


    クソッ!!



    エル「あららー、相当に追いやられてるみたいだねー」


    五十鈴「エル…」


    エル「まったく、シャキッとしなさい!」


    五十鈴「…」


    エル「ねぇ、どうしたの?いつもの五十鈴らしくないよ?」


    五十鈴「怖いんだ…」


    エル「ん?怖い?」


    五十鈴「もう…誰も関わりたくない…俺と関わると…エルや皆が死にそうなんだ…それが怖い…」


  7. 7 : : 2018/01/23(火) 10:37:05


    エル「なるほどー。じゃあ…」


    ギュムッ!


    その時、エルは俺の頬をつねる


    五十鈴「痛っ!何すんだよ!」


    そして、エルは俺を抱き締める


    五十鈴「え…」



    ただ、俺は黙る…


    エルもただ目を瞑りながら俺の頭を撫でる


    エル「ほら、ボクはここにいるーここにいるー」


    五十鈴「…」



    何だろう?エルの匂い…温かい体温…


    落ち着く…



    しばらくして、俺はエルから離れる


    エル「少しは落ち着いた?」


    五十鈴「あ、ああ…」


    エル「いい?アンタの前にいるのは天才美少女のエルフェルド・フローレライ!そんな簡単に死ぬわけ無いでしょ?」


    五十鈴「そ、そうだな…」



    そうだな…立ち止まる訳にはいかないよな?



    五十鈴「ありがとう…エル」


    エル「お礼したいならここから出て高級あるケーキ一個の奢りね」


    五十鈴「お、おう…」



  8. 8 : : 2018/01/23(火) 12:59:17



    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『校内放送!オマエラ至急体育館にお集まりください』






    体育館

    五十鈴「お待たせ…」


    九鬼「お、おう…」


    鳳「…」


    箱田「…」


    鷺沢「…」




    エル「はぁ…」


    ユキ「…?」


    如月「おい、矢吹はどうした?」


    五十鈴「え?見てないが?」


    鳳「そう言えば彼、あの時言ってましたよね?」


    …………………

    矢吹「因みに僕は『次の学級裁判まで』姿を現さないから…」

    …………………



    鷺沢「次の学級裁判までって…まるでもう殺人が起こってることを知ってるような口ぶりね…」


    九鬼「そんな事させねぇ…絶対に殺人なんて起こさせねぇ…」


    箱田「お前の脳ミソは腐ってんのか?今まで考えてみろ、絶対に殺人なんて起きないなんて考えてるから7人も犠牲にしたんだぞ?」


    エル「まぁ、大半は矢吹の関わりが多いけど…」


    如月「そろそろ突き止めないと駄目なんじゃないか?」


    五十鈴「突き止めるって?」


    如月「黒幕だ…」


    九鬼「黒幕だぁ?」


    如月「考えても見ろ…この学園の設備や学級裁判…そして、モノクマ…」


    鳳「確かに大掛かりすぎですね…ただの誘拐にしては…」


    モノクマ「ホント困っちゃうよねー」


    五十鈴「モノクマ…」


    モノクマ「はぁ…君達には困るよ…」


    鷺沢「な、何がですか?」


    モノクマ「黒幕だなんて君達を信じていたのに…ボクを疑うなんて…なんて素晴らしいんだろう!」


    箱田「何が素晴らしいんだよ!」


    モノクマ「さて、前置きはこれくらいにして。四階を開放させました。楽しい学園生活になるように平和でお願いしますよ?」


    そう言うとモノクマは姿を消す


    如月「四階の開放か…」


    エル「さて、いつも通りに調査しますか!」


    エルの掛け声で俺達は四階に向かう…

  9. 9 : : 2018/01/23(火) 22:58:52

    四階に着くとそこは16個の部屋があった…


    五十鈴「なんだここ?」


    如月「生徒手帳のマップによるとこの階の部屋は俺達の為に用意された物らしいな…」


    五十鈴「俺達の為に?」


    如月「なら、奥の部屋から二番目辺りの部屋を見てみろ」


    奥の部屋から二番目?


    俺は如月の言うとおり部屋の前に行くと


    そこには「五十鈴和真の研究教室」と書かれたプレートがあった…



    研究教室?


    モノクマ「研究教室は君の才能を磨くために用意された部屋なんだよ」


    五十鈴「才能?」


    モノクマ「五十鈴君はカメラマンの才能があるでしょ?」


    五十鈴「あ、ああ…」


    モノクマ「つまり、そういう事だよ」


    モノクマは姿を消し、俺は扉を見つめる…









    五十鈴和真の研究教室


    研究教室に入るとそこには沢山のカメラ機材や写真を焚くための道具などが揃っていた


    五十鈴「す、すげー…こんなの…天国しかねぇな…って、何言ってんだ俺…」


    その時、俺は机の上に一台のノートパソコンを目にする…


    五十鈴「何だこれ?」


    ノートパソコンを開くと…



    『誰だ?』


    五十鈴「うわっ!」


    ガタッ!


    『こら!落とすな!』


    五十鈴「え!え!?」


    もう一度ノートパソコンを拾い上げると…


    画面には…メガネを掛けた高校生らしい人物が映し出されていた…


    五十鈴「お、お前は…」


    『まず、君が自己紹介すべきなんじゃないのか?』


    五十鈴「い、五十鈴和真…」


    『では自己紹介だ。俺はスイッチだ』


    五十鈴「スイッチ?」


    スイッチ『ああ…人工知能プログラム"アルターエゴ"と言うべきだろうか…』


    五十鈴「人工知能プログラム?アルターエゴ?」


    スイッチ『それより、"キリト"…キリトはどこだ?』


    五十鈴「キリト?」


    まさか…

    あの一期生の名簿にあった…

    ・"キリト=桐ヶ谷和人(ソードアートオンライン)"


    を指しているのか?


  10. 10 : : 2018/01/24(水) 13:20:40

    五十鈴「聞かせてもらうが、ここはどんな場所なんだ?」


    スイッチ『む?ここはアニメ学園だろ?』


    五十鈴「そのアニメ学園ってなんなんだよ!ここはなんのために設立した学園なんだよ!外の世界はどうなってんだよ!」


    スイッチ『なるほど…君は例の計画を知らないのか…』


    五十鈴「例の計画?」


    スイッチ『悪いがまだ君に話す事はない…まだな…』


    五十鈴「おい…どう言うことだよ!」


    スイッチ『答えを知りたければ…残り5人になった時に出直す事だ』


    五十鈴「残り5人…ふざけんなよ…あと4人も犠牲を出せってのかよ!」


    スイッチ『また会おう』


    プツッ…


    五十鈴「何だよ…どう言うことだよ…例の計画?なにか…この学園に陰謀があるってのか?」


    ただ、俺は自分の研究教室で呆然と立ち尽くしていた…


  11. 11 : : 2018/01/24(水) 21:04:50



    研究教室を出ると如月がいた


    如月「…」


    五十鈴「どうした?如月?」


    如月「…所詮、ただの才能を磨くための部屋ってだけか…」


    五十鈴「?」


    如月「俺の研究教室…勝手に見ておいて構わない…」スタスタ


    五十鈴「如月の研究教室に何かあるのか?」


    俺は如月の研究教室に入る…







    そこは如月が軍人と思われる物とはかけ離れた物ばかりだった…


    まるで…一流シェフの為に用意された研究教室だった…


    するとそこには新聞の記事があった…


    ー如月健吾 三ツ星シェフにー


    ー如月薫設立。パティシエ店オープンー


    これが…如月のご両親…



    …………………

    如月「人生では自分に必要のない才能を持ってしまうことがある…俺はその経験をしている」


    五十鈴「もしかして、今それをやってることを指しているのか?」


    如月「その通りだ…俺は小さい時から軍人に憧れていた………しかし、父は一流シェフ…母は有名なパティシエの店を営んでいる。だからこそ余計な才能を持ってしまった」

    …………………





    如月にも葛藤はあったんだな…


    親の後を継ぐのか…


    自分の夢を貫き通すのかを…









    エルの研究教室


    エル「あ、五十鈴来たんだ!」


    五十鈴「お、おう…」


    そこはイギリス式の豪邸の一室を思わせる造りになっていて、ソファーとテーブルなどの家具が完備され、大きな本棚が壁一面に設置されている。


    部屋には、様々なボードゲームがあり、ひときわ目立つチェスボードとチェス駒が置かれている。



    エル「この研究教室ボクは気に入ったよ」


    五十鈴「そ、そうなのか?」


    エル「でも…あまり思い出したくない事もあるけどね?」


    五十鈴「それってなんだ?」


    エル「聞くと長くなるよ?」


    五十鈴「遠慮しておきます…」



  12. 12 : : 2018/01/24(水) 21:21:09



    九鬼の研究教室


    そこは和風な感じで部屋の奥には人際目立つ金箔の模擬刀が飾られている部屋だった…


    九鬼「お…和真か…」


    相変わらず、九鬼は俺と目を合わせてくれない…


    するとユキが九鬼の研究教室に入ってきた…


    ユキ「?」


    ユキは俺と九鬼を交互に見て悲しそうな顔をする


    九鬼「あ!そういや、奈鶏に用があったんだ!んじゃな!」



    そう言うと九鬼は逃げるように研究教室を後にする…


    五十鈴「…」


    なんでこんな事に…なっちまったんだろう…


    俺が…矢吹を信じたせいで…


    俺が…蜜火原を殺したも同然だ…



    ギュッ…


    五十鈴「え…?」


    ユキはただ黙って俺の右手を握る…


    ユキ「~っ!」ニコニコ


    笑顔…


    五十鈴「ふっ…にー!」ニコニコ


    ユキ「っ!」


    俺の変顔のせいか、ユキは吹き出しながら笑った…







    五十鈴「…」


    俺は気になる研究教室にいる…


    九十九歩の研究教室だ…


    ドアノブを捻ろうとするが…


    ガチャガチャ


    五十鈴「開かない?」


    モノクマ「あー、そこの研究教室は開かないよ?」


    五十鈴「なんでだよ?」


    モノクマ「だって、その研究教室の主が死んじゃってるじゃん!研究教室の鍵を開けるにはその部屋の主が生きてないとだめなの!」


    五十鈴「はぁ!?そんなのアリかよ!」


    モノクマ「まぁ、生きてなくても開ける方法はもう一つあるけどね?」


    五十鈴「それはなんだよ?」


    モノクマ「僕が許可すれば開くシステムになってるの」


    五十鈴「誰かの研究教室の鍵を開けるにはお前の許可を貰わないと駄目なのかよ!」


    モノクマ「もしかして九十九さんの研究教室でなにやらいやらしい事でもしようとしたのかなー?」


    五十鈴「そんなことするかよ!」


    モノクマ「うぷぷ…その気じゃなくても僕は許可しないけどね?だって、"関係"がバレてしまったら…」


    五十鈴「関係?」


    モノクマ「おっと!口が滑るとこだった!じゃまたね!!」


    五十鈴「おい!」


    モノクマは俺の聞く耳を持たず姿を消した…


  13. 13 : : 2018/01/24(水) 21:30:09



    ユキ「…」ハァ


    五十鈴「どうしたユキ?」


    ユキはメモ帳に文字を書くとそれを俺に見せる


    『どああかない』


    五十鈴「ドア開かない?」


    ユキの研究教室の扉を見るとそれは俺達の研究教室とは明らかに違うものだった…


    五十鈴「なんだよこれ…どうやって開けろってんだよ…」


    モノクマ「あ、その扉は開かないよ?」


    五十鈴「なんでだよ!ユキはここに居るじゃないか!」


    ユキ「っ!」コクコク!!


    モノクマ「そういう訳じゃなくてナツムラさんの研究教室は今使えない状態にあるの!」


    五十鈴「は?使えない状態にってどういうことだよ!」


    モノクマ「とにかく、どう足掻いてもナツムラさんの研究教室にはセキュリティが掛かってるしドアも二枚だからそんな簡単に入れないよ?」


    五十鈴「なんでそんなに厳重にしておく必要があんだよ…」


    モノクマ「それは内緒だよ…」


    そう言うとモノクマはまた再び姿を消した…


  14. 14 : : 2018/01/25(木) 12:58:32


    食堂


    いつも通りの報告…


    いつも通りの沈黙…


    いつも通りの皆からの冷たい態度…



    如月「結局のところ、今回も脱出できる方法はなしか…」


    鳳「それどころか矢吹も姿を見せませんね?」


    箱田「どうせあのクソ野郎の事だ。こそこそ何かするためにコソコソ隠れてんだろ?」


    エル「いや、それはないと思う…」


    五十鈴「何でだ?」


    エル「確かにアイツの考えることは私にも分からないけど…」


    …………………

    矢吹「因みに僕は『次の学級裁判まで』姿を現さないから…」

    …………………


    エル「あの言葉を聞く限りだとボクにはボクたちの事を干渉しないようにも聞こえるけどね…」


    九鬼「じゃあ、なんでアイツはあんな言葉を俺達に残したんだよ?」


    如月「アイツの考えることは大体分かる…俺達の中に殺人が起こるという事を奴は知っている筈だ…」


    鷺沢「それって…」


    如月「既に殺人を企ててる奴がいるという事だ」


    全員「っ!」


    九鬼「おい如月…冗談でも笑えねーぞ?俺達の中に殺人をしようとする奴がこの中に居るってのか?」


    如月「残念だが可能性がある限りだと…」


    九鬼「何が可能性だ!!俺達は互いに信じあってここまで切り抜けてきたんだぞ!!俺は絶対に信じねーからな!!」


    エル「落ち着きなよ!」


    鳳「そうです。私達が取り乱してしまったら…モノクマと矢吹の思う壺になりますよ?」


    九鬼「うるせぇ!!俺は絶対に…絶対に…アイツラの思惑に嵌められてたまるか!!」


    箱田「お、おい!何もテメェが怒ることはないだろ…」


    九鬼「はぁ?俺に指図のつもりか?」


    箱田「そ、そんな…つもりは…」


    五十鈴「もうやめろ!!」


    俺の怒鳴り声で一斉に皆俺を見る


    九鬼も俺の怒鳴り声で我に帰ったように黙り込む


    五十鈴「もう、やめろよ…九鬼、お前九十九の約束は忘れたのか?」


    九鬼「や、約束…」


  15. 15 : : 2018/01/26(金) 08:40:14



    五十鈴「もう仲間同士で傷つけ合わない!仲間同士で歪み合わないって九十九と約束しただろ!!」


    九鬼「っ!………すまねぇ…和真……頭冷やしてくる」



    そう言うと九鬼は食堂を後にする…


    鳳、鷺沢、箱田「…」


    エル「名演説だねー」


    五十鈴「俺はただ…」


    如月「五十鈴の割にはよく言ったな」


    ユキ「〜ッ!」ニコニコ


    五十鈴「…そうだな…」









    さて、こんな状況でも俺達は自由時間を過ごす…









    如月の研究教室


    如月「ん?俺に何か用か?」


    五十鈴「いや…如月と話がしたくてさ…」


    如月「いいだろう…どうせ暇だからな…」






    如月と過ごした…




    如月「ふっ、たまにはこういうのも悪くないかもな…」



    五十鈴「あ、これ…」


    如月「ん?っ!これは料理界では滅多に手に入れないフライパンだと!!」


    五十鈴「如月、一応料理してもらってるから……な?」


    如月「ふっ…ありがたく貰う」




    五十鈴「所で如月って、好きな料理はあるのか?」


    如月「いきなり料理話か?……俺は魚料理が好きな方だな」


    五十鈴「魚料理か…ムニエルとか?」


    如月「いい線だな…まぁ、正解でいい」


    五十鈴「でもムニエルって、鮭とかだろ?」


    如月「お前、何か勘違いしている。ムニエルに使う魚はマスかサケ類の魚だぞ?」


    五十鈴「え!そうなのか?」


    如月「お前、料理はしないのか?」


    五十鈴「うーん…味噌汁を作る程度は…」


    如月「よし!次会う時はお前に料理の腕を叩き直してやる!!」


    こうして、如月になぜか説教され個室に戻った…




  16. 16 : : 2018/01/26(金) 12:56:40



    食堂に行くとそこにエルとユキがいた


    エル「あ、五十鈴じゃん!」


    ユキ「っ!」


    五十鈴「二人で何してんだ?」


    エル「うーん、ただお茶を飲んでるだけー」


    五十鈴「なんだよそれ?」


    エル「そうよねユキ?」


    ユキ「…」コクコク


    五十鈴「なんか二人共仲が良すぎやしないか?」


    エル「えー?そんなことないよ?」


    五十鈴「まぁ、俺には関係ないが…」


    エル「何言ってんのさ?ボクとユキ、そして五十鈴はもう友達じゃん!何言ってんのさ?」
     

    五十鈴「え?」


    エル「ねー?ユキ」


    ユキ「っ!」コクコク


    五十鈴「そうか…ありがとうな」


    こんなほのぼのとした時間と会話も悪くないかもな…



  17. 17 : : 2018/01/26(金) 13:12:08

    五十鈴の個室


    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい』



    もう、夜時間か…


    ピンポーン


    ん?


    玄関のドアを開けるとそこには…


    箱田「…」


    五十鈴「箱田?何しに来たんだ?」


    箱田「その……悪かったよ……冷たい態度をとっちまって…」


    五十鈴「え…?」


    箱田「あの時、私はお前の事を矢吹と共犯してんじゃねーかって思ってたんだよ…けど…あの時のお前の必死な言葉で違うなって…だからよ…悪かったよ…それだけだ!!」


    バタンっ!!


    五十鈴「え?は?」


    まぁ、取り敢えず謝りに来たことは理解した…


    ピンポーン


    今度は誰だ?


    ガチャッ…


    エル「はーい五十鈴。さっき、箱田さんがアンタの部屋から出てきたけどなにかあったの?」


    五十鈴「まぁ…いろいろと…それより、何のようだ?こんな時間に勉強会という感じでもないし…そもそもユキは居ないし…というか…」


    如月「なんだ?」


    五十鈴「なんで如月が?」


    エル「まぁ、ちょっと話をね?」


    五十鈴「話?」










    エル「本題は黒幕についてよ」


    五十鈴「黒幕か…」


    如月「体育館ではあまり話せなかったし…俺達の中にいる可能性がな…」


    五十鈴「でもなんでそんな事を俺とエルに話すんだ?」 


    如月「単純な話…信じられるからだ」


    五十鈴「信じられる…」


    如月がそんな言葉を聞いたのは初めてだな…


    五十鈴「分かった…話してくれ。何か手掛かりはあるのか?」


    如月「まずなんだが…お前達何かおかしいと思わないか?」


    エル「おかしいって?」


    如月「実は…二回目の学級裁判以降…モノクマが動機として用意された思い出しライトで俺は記憶を思い出したんだ…」


    五十鈴「もしかして鴉間や九十九のように?」


    如月「ああ…その時、俺はやっと奴の違和感を感じたんだ…」


    五十鈴「奴?」


    如月「鴉間だ…」


  18. 18 : : 2018/01/26(金) 22:29:52


    如月「あの時だ…俺が鴉間に対して違和感を感じたのは…」


    ………

    鴉間「引き受けてくれますか、如月さん?」



    如月「ッ………」




    鴉間「どうかしました?僕の顔に何か付いてました?」



    如月「……………」


    ………


    五十鈴「ん?何処かおかしい所あるのか?」


    如月「まぁ、お前の場合はこの学園に来たときは鴉間とは初対面だが、俺は違う…」


    エル「まさか…」


    如月「ああ…俺と鴉間は元同僚なんだ」


    五十鈴「っ!」


    如月「だが…元同僚なのにおかしすぎるんだよ…」


    五十鈴「何がだ?」


    如月「アイツはあんなに若くなかった…俺より年上の筈だったのに…何故急に若くなったのか…」


    五十鈴「もしかして、鴉間には双子がいたり?」


    如月「いや…アイツからそんな話は聞いてない…それどころか…鴉間の家族はアイツが物心つく前に死んでるんだよ…」


    エル「確かに…おかしな話よね?もし、そうなら…この学園…いえ…この世界は異変が起きていることになるわね…」


    如月「鴉間の研究教室…あそこに行けば何か手掛かりが掴めるかもしれない…」


    五十鈴「けど、鴉間は殺されてるから入れないし…」


    如月「誰が直ぐに入ると言った?チャンスを伺うんだ…」


    エル「チャンスね…」


    如月「これ以上、長話しているといろいろと面倒になる…今日はここまでだ…」


    エル「んじゃね。五十鈴」


    五十鈴「お、おう…」



    そして、俺は深い眠りについた…


    しかし、この時俺達に危機が迫っていることを…まだ知らない…


  19. 19 : : 2018/01/27(土) 08:39:10
    ーモノクマ劇場ー


    モノクマ「ふと思うんだ…」



    モノクマ「これってダンガンロンパシリーズなのかと?」



    モノクマ「まぁ、どうでもいいけどね?」



    モノクマ「だって、ダンガンロンパと言えばボクでしょ?」



    モノクマ「つまり、この作品のジャンルはダンガンロンパなんだ!」



    モノクマ「うぷぷ…とある巨人ゲームもボクが出てくればダンガンロンパとして成り立つのかもねー」



    モノクマ「ボクという存在は無限大なんだ!!」







  20. 20 : : 2018/01/27(土) 08:50:35



    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』



    今日も朝か…


    ピンポーン!ピンポーン!


    ん?誰だ?


    ガチャッ


    鳳「…」


    五十鈴「鳳?」


    鳳「…すいませんでした…」ペコ


    五十鈴「え?」


    またこの展開?!


    鳳「私…五十鈴さんに…失礼な事をしてしまいました…蜜火原さんが殺されたにも関わらず何も感じてない冷酷な人だと思いましたが…」






    ーーーーーーーーーーーーーーー


    五十鈴「もう仲間同士で傷つけ合わない!仲間同士で歪み合わないって九十九と約束しただろ!!」

    ーーーーーーーーーーーーーーー


    鳳「あの言葉は仲間を信じているからこそ出てきた言葉です…だから…私は五十鈴さんを信じます!次は絶対に疑いません!だから…ごめんなさい…」


    五十鈴「いいよ。俺は皆を信じているからさ…」


    鳳「五十鈴さん…」


    五十鈴「ほら、食堂に行こうぜ?」


    鳳「は、はい」




    食堂


    エル「あら?珍しい組み合わせね?」


    五十鈴「色々とな」


    箱田「色々だぁ?けっ、朝っぱらからいやらしい奴だ」


    鷺沢「え…箱田さん?」


    箱田「あ?なんだよ」


    鷺沢「どうして五十鈴さんと話すように…」


    箱田「それは…まぁ、色々とな…」


    エル「と言うことはアンタもいやらしい奴ね」


    箱田「うるさい!!」


    五十鈴「落ち着けよ箱田」


    鳳「そうです。落ち着きましょう」


    箱田「はぁ…へいへいこの通り落ち着いてますよ?」


    九鬼「…」



    こうして、まだ微妙な雰囲気が残ってる中、朝食を済ました…


  21. 21 : : 2018/01/27(土) 08:59:56



    さて、今日も自由時間だな





    鳳の研究教室


    鳳の研究教室には漫画に使う材料などが揃っており、棚には古い漫画から新しい漫画まであった…


    鳳「五十鈴さん、いらっしゃいです」


    五十鈴「お、おう」


    鳳「暇なんですか?」


    五十鈴「まぁな…」


    鳳「なら、一緒に漫画書いてみましょう」






    鳳と一緒に漫画を書いた




    鳳と少し仲良くなったようだ




    五十鈴「鳳、これ…」


    鳳「それは…私の欲しかった限定漫画ですね。それが五十鈴さんが持っているなんて…ありがとうございます」ペコ



    鳳「ところで五十鈴さんはどんな漫画を読むのですか?」


    五十鈴「うーん…ジャンプとかマガジンかな?」


    鳳「ほう…なるほど」


    五十鈴「やっぱ、鳳はジャンルは全部読んでいるのか?」


    鳳「全部とか言い切れませんがジャンルは全て読んでいますよ?」


    五十鈴「流石だな」


    鳳「私には人を笑顔にする漫画を書くという夢があるのです」


    五十鈴「へー、すごいな」


    鳳「ここから出たらまず五十鈴さんに読んでもらいます」


    五十鈴「お!それはまず楽しみだな」



    鳳「ええ…絶対にここから出ましょう」


    五十鈴「ああ…絶対に…」



    こうして、鳳と漫画話が続き個室に戻った…


  22. 22 : : 2018/01/27(土) 09:14:15



    箱田の研究教室


    箱田の研究教室にはありとあらゆる楽器が揃っていた


    箱田「五十鈴か?何しに来た?」


    五十鈴「なんというか…暇でさ?」


    箱田「けっ、相変わらず退屈野郎だな」


    相変わらず酷い言われよう…


    箱田「ったく、ならそこにあるドラムで適当に叩いてくれ。アタシはギターをひくからよ」


    五十鈴「お、おう…」




    箱田と演奏して過ごした


    箱田と少し仲良くなったようだ




    五十鈴「えっと…これ」


    箱田「なっ!それはアタシがずっと欲しかった有名な楽譜じゃねぇかよ!!五十鈴、お前最高だ!」




    箱田「ふー、いい演奏だったな」


    五十鈴「箱田って、全部の楽器扱えるんだな?」


    箱田「はぁ?お前はバカなのか?今時の高校生なら全部の楽器を扱えるのは当然だろ!」


    五十鈴「いや、素人では無理なような…」


    箱田「まぁ、確かに…アタシは小さい時は何も出来ない凡人な奴だったよ。学校でも問題児扱い…けど…音楽にアタシは救われた…」


    五十鈴「音楽に?」


    箱田「精一杯頑張ったよ…でないとこんな絆創膏…おっと!これ以上は言わせねー」


    五十鈴「いや、お前が勝手に喋ったんだろ?」


    箱田「なっ!う、うるせぇ!つべこべ言わずドラムを叩け!!」


    五十鈴「え!?まだやるのか?!」


    箱田「朝までやるぜ!!うおおおおお!!」



    こうして、箱田がぶっ倒れるまで演奏した…




  23. 23 : : 2018/01/28(日) 09:17:45


    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい』



    五十鈴「もう夜か?」


    ピンポーンピンポーン!


    こんな時間にインターホンということは…



    如月「…」


    エル「やっほー」


    五十鈴「やっぱな…」





    如月「さて、今回も黒幕について話し合うぞ」


    五十鈴「で?今回の話は?」


    如月「もちろんこのゲームの首謀者についてだ」


    エル「デスゲームでもお馴染みの重要人物ね」


    如月「エル、お前はデスゲームについてよく知っているんだよな?」


    エル「ええ、よくアニメや漫画で見ているから大体は分かるわ」


    如月「なら、デスゲームの首謀者はゲームをするきっかけは?」


    エル「まぁ、大抵は誰かさんの復讐のためにデスゲームを起こすって人が多いね?他にも、人の命を弄ぶためにとかもあるね」


    如月「まさにそうなのかもな…このコロシアイゲームは俺達に何らかの因縁があるからこそこんなゲームが始まったんだろうな…」


    五十鈴「でもさ、普通16人の高校生が誘拐された挙げ句に監禁されてたら流石に警察も動くはずだろ?」


    如月「悪いが一般の警察がどうにかなるような状態でもない…」スッ


    五十鈴「?それは?」


    如月「俺の仲間に緊急連絡するためのトランシーバーだ」


    エル「え!携帯は押収されてた筈じゃ」


    如月「運良くコレは残っていた…だが…聞いてみろ」ピッ


    トランシーバーから酷いノイズ音が俺の部屋に響いた


    如月「このノイズ音は…おそらく圏外を表している」


    五十鈴「そりゃ、この学園は国外っていう可能性も…」


    如月「これは地球の裏側でも連絡できる特注品なんだ」


    五十鈴「は!?」


    如月「それに国外と言ってたが、モノクマは普通に日本語で話していた…エルも例外じゃない」


    エル「まぁ、ボクの家は令嬢だからね?外国語を覚えるのは容易いよ?」


    如月「エルはこの学園に来られる前に覚えていることは?」


    エル「うーん…確か…日本の街を観光していたような…」


    如月「五十鈴、お前は?」


  24. 24 : : 2018/01/28(日) 09:27:13


    五十鈴「俺は…」




    キイイイィィィィィ!!!!



    バアアァァァァァァン!!!




    五十鈴「っ!そうだ!俺、この学園に来る前にとある街で観光して車に轢かれたんだ!」


    如月「なるほどな…」


    エル「何か関係あるの?」


    如月「もしかしたら、俺達は偶然出会った訳ではなさそうだな…」


    エル「どういうこと?」


    如月「考えてもみろ…この学園に来た記憶がない…つまり、首謀者にとって何か不都合な記憶があるという事なんじゃないのか?」


    五十鈴「え?不都合な記憶」


    如月「例えば…コロシアイの首謀者は俺達の中にいる…とかな…」


    五十鈴、エル「っ!」


    如月「悪魔で憶測だ…真に受けると何も信じられるなくなる…今日はここまでだな…」


    如月は部屋を後にした…


    エル「ボク達の中に黒幕が…考えてなかった…そういえば…モノクマといったら…"あのゲーム"しかないじゃない…」


    五十鈴「あのゲーム?」


    エル「ごめん五十鈴。部屋に戻って気持ちを整理してくる…」


    こうして、エルも部屋を後にし…


    部屋に残った俺はただ唖然となり佇んでいた…



  25. 25 : : 2018/01/28(日) 09:32:13
    ーモノクマ劇場ー

    モノクマ「奇跡よ、起きろっ!…って祈ったりするよね?」


    モノクマ「日常生活でもギャンブルでも仕事でもさ。でも、奇跡なんて毎日起きてるんだよ?」


    モノクマ「たとえば地球がうまれ変わる確率って、どれくらいか知っている?」


    モノクマ「25メートルプールにバラバラの時計の部品を投げ込んで、水の流れだけで勝手に組み上がる確率と同じなんだって」


    モノクマ「まさに、奇跡だよね!そう、僕らがこうして地球に生きていること自体が奇跡なんだよ!」


    モノクマ「他にも毎日、奇跡は起き続けている。人生は奇跡の連続の上に成り立っているんだ」


    モノクマ「それなのに、起きた奇跡に関しては、すべて必然で片付けてしまうだけとはね」


    モノクマ「まだ起きていない奇跡ばかりを望んでないで、もっと起きた奇跡に感謝すればいいのに。その方が、奇跡を楽しめるはずだよ?」



  26. 26 : : 2018/01/28(日) 19:38:53


    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』




    さて、いつも通り食堂に行こう…





    食堂


    食堂には鳳、箱田、ユキ、エルがいた


    五十鈴「あれ?九鬼と鷺沢は?」


    鳳「体調が優れないとのことで欠席するだそうです」


    箱田「まぁ、どうせ五十鈴を避ける為だろうな?」


    五十鈴「そうか…」


    エル「そんなに落ち込む?そのウチ仲直りできるって!」


    五十鈴「だといいけどな…」


    箱田「鷺沢はともかくあの脳筋バカの九鬼なら仲直りできるって!アタシが保証するぜ?」


    五十鈴「あ、ああ…」


    鳳「もし、本人に聞かれていたら大事になっていますよ?」


    箱田「大丈夫だって!アイツ女には手を出さないタイプだからよ!」


    如月「あまり、言い過ぎると大事になるからそれぐらいにしておけ」


    箱田「けっ、はいはい」


    如月「それにしても妙だな…」


    五十鈴「何がだ?」


    如月「矢吹の奴…ここ数日見かけない…どこに隠れているんだ?」


    五十鈴「確かにな…」


    如月「やっぱり…何か裏があるな…」



    キーンコーンカーンコーン


    如月「ん?」


    モノクマ『ええ、校内放送!大至急体育館にお集まりください!尚、矢吹君は欠席と伺っておるので彼以外お集まりください!』



    箱田「矢吹の野郎が欠席だぁ?けっ、臆病者が…」


    五十鈴「そりゃ、俺達の前にノコノコと現れるような奴じゃないからな…」


    エル「取り敢えず、体育館に行こう?」


  27. 27 : : 2018/01/28(日) 19:49:10


    体育館


    九鬼「おう、お前ら来たのか」


    鷺沢「…」


    如月「これで全員のようだな?」


    鳳「やはり、矢吹は居ませんね?」 


    九鬼「チッ、あの野郎…」


    エル「来るよ」


    エルの言葉と共に全員体育館のステージを見る



    モノクマ「っ!」ビヨヨーン!


    モノクマ「はーい!グッドモーニング!グッドアフタヌーン?」


    鷺沢「あのー、まだ昼間にはなっていないと思いますが?」


    モノクマ「はぁ、ノリが悪くなったねー。蜜火原くんならもっといいリアクションしてくれるのにー」


    九鬼「相変わらず人をイライラさせるクマだな!」バキメキ


    エル「落ち着きなよ」


    鳳「それで、どうして矢吹は欠席なんですか?彼も私達同様生徒であり、このコロシアイ参加者の一人なのでは?」


    モノクマ「いやー、彼は僕の一番のお気に入りだからね。特別なんだよー」


    九鬼「おいテメェ…あんな奴の何処かいいんだ!!」


    モノクマ「君みたいに短気じゃないし!なによりコロシアイ賛成の一人だからね!!」


    エル「いい加減に本題に入ってくれないかな?ボクたちはアンタなんかに構っている暇はないんだよねー」


    モノクマ「はいはい、手っ取り早く済ませるよ?今回も動機をご用意しました!!」 


    箱田「だと思ったぜ…」


    モノクマ「今回の動機は…コロシアイが起きるまでの断食とします!!」


    全員「…」




    全員「は?」


  28. 28 : : 2018/01/28(日) 20:28:53


    五十鈴「だ、断食!?」


    箱田「し、しかもコロシアイが起きるまでって!?」


    モノクマ「その通りです!誰が殺すまで一切の飲食ができないのです!」


    九鬼「テメェ…頭イカれてんじゃないのか?!んなことしたら全滅しちまうぞ!!」


    如月「矢吹以外はな…」


    九鬼「っ!畜生!おいモノクマ!!矢吹の奴も断食だろうな!?」


    モノクマ「当たり前だよ。いくら彼を特別扱いといってもコロシアイのルールにはフェアじゃないからねー」


    鳳「つまり、矢吹も断食の対象に入るという事ですね?」


    モノクマ「はい!入れます!」


    エル「でもさ…こんな事で断食にするとは思えないんだよねー」


    箱田「どう言うことだよ…」


    エル「ねぇ、モノクマ。もしかして、ボクたちに何か隠し事してるんじゃないの?いや…それを今から言おうとしてんじゃないの?」


    モノクマ「流石物分りがいいよー。実はコロシアイが起きるまで断食はなしはそうなんだけど。君達の中に"内通者"がいるんだよねー」


    九鬼「内通者だと!?」


    鳳「私達の中にあなたと手を組んでいる人がいるんですか!?」


    鷺沢「でも一体誰なんでしょうか…?」


    モノクマ「うぷぷ…もしコロシアイが起きなくても内通者を見つけた場合は断食はそこで終了とします!!あとは生徒手帳にこれからのルールが書いてあるから見ておくといいよ?うぷぷ…」


    そう言うとモノクマは姿を消した…



    九鬼「ふざけんなよ…何が内通者だ!アイツのでっち上げなんだ!!」


    エル「だからアンタは落ち着きなよ…」


    如月「それより、ルールを確認してみよう…」




  29. 29 : : 2018/01/28(日) 20:33:16


    ー断食期間のルールー

    1、校内にある食料は全て回収します

    2、水道も止めます。シャワーも使えません 

    3、倉庫の出入りを禁止します。また鍵は締めております

    4、コロシアイが起きるか内通者の発見次第で断食期間は終了とします




  30. 30 : : 2018/01/28(日) 20:44:19



    鷺沢「校内にある全部の食料が帰ってこないなんて…」


    箱田「畜生、お手上げじゃねーかよ!」


    エル「シャワーも使えないなんて…体臭がキツイ人は今から対策考えてね」


    五十鈴「いや、そういう問題じゃないだろ?!」


    鳳「肝心の倉庫も使用できないなんて…」


    如月「とにかく、体力は極力温存するぞ」


    九鬼「おい、何言ってんだ?」


    如月「?」


    九鬼「体力の温存なんざどうでもいい!内通者を探せばいいだけの話だろ!!」


    如月「本当に内通者がこの中にいると思っているのか?」


    九鬼「ああ!内通者は矢吹だ!!」


    五十鈴「えっ?!矢吹が?」


    九鬼「どう考えてもアイツしかいねぇ…俺達の前に現さないのもアイツが内通者だからだ!!」


    エル「残念だけどボクは違うと思うねー」


    九鬼「ああ?どうしてだ?」


    エル「確かにアイツはいかにも怪しくて危険な奴だけどさ。その内通者がわざわざ隠れようとするかな?」


    九鬼「そりゃ!俺達に捕まらないように!」


    エル「それなら、私達といる方が怪しまれにくいと思うけどねー」


    九鬼「は?」


    如月「俺もそれに賛成だ。わざわざ自分は内通者なので隠れますみたいな軽率な行動は起こさないはずだ」


    五十鈴「つまり、内通者は…」


    エル「ボクたちの中に紛れ込んでいることになるねー」


    五十鈴「…」


    ユキ「…」


    鷺沢「…」


    箱田「…」


    九鬼「…」


    鳳「…」 


    如月「…」




    こうして、断食期間のコロシアイが始まった…


  31. 31 : : 2018/01/30(火) 09:37:12



    断食か…


    でも何かするとしよう…


    こうして俺達の自由時間が始まった…






    ユキ「っ!」


    五十鈴「ユキ?」


    ユキ「っ!」クイクイ


    五十鈴「な!また何処かに連れて行く気か?!」





    娯楽室


    五十鈴「また娯楽室…今度はなんだ?」


    ユキ「ーっ!」


    ユキが棚から取り出したのはオセロだった…


    五十鈴「オセロをやりたいって事だな?」


    ユキ「っ!」コクリ


    五十鈴「分かった。やろうぜ?」


    ユキ「っ!」



    ユキとオセロをして過ごした…


    ユキと仲良くなったようだ…





  32. 32 : : 2018/01/30(火) 09:41:20



    如月の研究教室


    如月「五十鈴…」


    五十鈴「どうした如月?」


    如月「この断食期間を乗り切るためにはどうすればいいのか?」


    五十鈴「それを聞かれても…そんなすぐに答えは出ない…」


    如月「食料どころか…水さえも飲めない状況だ…どうしたものか…」


    五十鈴「これからどうなるんだ?」


    如月「少なくとも今の俺達には生きられる日数は"4日"までが限度だ…」


    五十鈴「たった…4日…」


    如月「それまでに殺人…いや…内通者を見つけなければな…」






    こうして、如月とこれからについて話し合った…

  33. 33 : : 2018/01/30(火) 09:43:54

    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい』






    ………



    ……………



    気のせいだろうか?


    一日食べないだけで空腹が来たような?


    って、弱音を吐いてる場合じゃない!


    俺達はコロシアイなんてしない!


    うん!そうだ!!



    そして、俺は深い眠りに落ちた…








  34. 34 : : 2018/01/30(火) 10:42:46



    ーモノクマ劇場ー

    モノクマ「サッカー選手ってユニフォームに背番号をつけてるけど、あの意味って知ってる?」


    モノクマ「あれは、試合後に食べるおしるこにお餅を何個入れるのかのサインなんだ」


    モノクマ「試合が終わってから選手1人1人に確認してたら、おしるこを作る人が大変でしょ?」


    モノクマ「だから、試合中でも確認できるように、ユニフォームにお餅を何個入れるか書いておくんだよ」


    モノクマ「そうすれば、試合中におしるこを準備しておくことができるから…」



    モノクマ「試合が終わってすぐに、美味しくおしるこを食べることができるんだ」



    モノクマ「もし、試合中にお餅の数を変更したくなった場合は、試合後に誰かとユニフォームを交換すれば大丈夫」


    モノクマ「ほら、たまに試合後に選手同士でユニフォームを交換しているときがあるでしょ?
    あれは、そのあとに食べるお餅の数を交換しているんだよ」


    モノクマ「ちなみに、野球の試合の背番号の意味は、おしるこじゃなくて、カレーに入るお肉の数なんだ」


    モノクマ「そして、バレーボールの場合は、ラーメンに入れるチャーシューの数…」


    モノクマ「というように、スポーツによって背番号が示す意味は大きく異なってくるんだよ」


    モノクマ「以上、モノクマがお送りする『すぐに使える雑学』のコーナーでした!」




  35. 35 : : 2018/01/30(火) 12:54:31


    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』






    ………



    ……………



    空腹感が襲われる…


    取り敢えず、皆と話して気分を紛らわそう…











    鳳の研究教室


    鳳「五十鈴さん、いらっしゃいです…」


    五十鈴「大丈夫か?」


    鳳「はい…ですが…喉が乾いて…」


    五十鈴「水も飲めないじゃ…つらいよな…」



    鳳「昨日の朝からこんな調子じゃ…私達もいつ持つのか…」


    五十鈴「…」



  36. 36 : : 2018/01/30(火) 12:57:20





    箱田の研究教室


    箱田「よう…五十鈴…」


    五十鈴「流石に演奏するような元気はないか…」


    箱田「無駄な体力は使うわけにはいかないからな…」フラ


    五十鈴「っ!箱田!」


    箱田「あー、アタシのバカ…なんで昨日の朝飯少なくしてしまったんだ…腹が減った…」


    五十鈴「しっかしろ!箱田!!」



    その後、俺は箱田を部屋に送った後、自分の部屋に戻った…









  37. 37 : : 2018/01/30(火) 12:59:18




    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい』



    ……

    ………


    …………



    腹が減った…


    でも何も食べる物も飲む物もない…


    これからどうすれば…






  38. 38 : : 2018/01/30(火) 13:03:12

    ーモノクマ劇場ー



    モノクマ「正直者はバカを見るっていうけど、
    僕はそんなことないとおもうよ。」


    モノクマ「正直者は、元からバカなんだよ。だって、嘘をつかないで生きる方が、嘘をつくことよりもずっと楽だからね」


    モノクマ「だから正直者って言うのは、楽して生きようとしている怠け者たちなんだ」


    モノクマ「ちなみに、世の中の“嘘はダメ”って風潮も実は嘘なんだよ。嘘つきにとっては、騙されやすい正直者が多い方がいいからね」


    モノクマ「嘘つきがバカ正直者を増やそうとして、そういう風潮を広めているだけなんだよ。
    …って、これも嘘かもしれないけどね」



    モノクマ「うぷぷぷぷ…」





  39. 39 : : 2018/01/30(火) 13:05:26

    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』




    ……


    ………



    …………



    朝なのか?


    起き上がる気力もない…


    出口も無ければ…


    生きる気力もなくなってきた…



    このまま…飢えて死ぬ…のか?



    ……そうだ!


    あそこに行けば!!



    俺は残った気力で起き上がり部屋を後にする…




  40. 40 : : 2018/01/30(火) 13:16:56




    そう…


    あそこなら…


    あそこにいけば…




    俺が向かったのはファイルデッドルームだった…


    ーーーーーーーーーーーーーーー


    モノクマ「ファイナルデッドルームをクリアした人にはもれなく何でも願いを叶えられます!」

    ーーーーーーーーーーーーーーー



    そうだ!ファイルデッドルームをクリアして食料を手に入れるんだ!


    これでコロシアイも内通者も終わりだ!!


    俺がファイルデッドルームのドアノブを捻ろうとしたときを…



    ドスッ!!



    鈍い音が響く…



    五十鈴「え…」


    「何してんだよ…和真」


    五十鈴「く…き…?」


    九鬼「ったく、心配して後を付いていけば…ここに行く気だったのかよ」


    そう言うと九鬼は俺の腕を首に回し、俺を立たせようとする



    九鬼「ほら、しっかりしろ!」


    五十鈴「九鬼…お前は……大丈夫なのか……?」


    九鬼「ああ…俺は大丈夫だ…」


    五十鈴「ごめん…」


    九鬼「いや、悪かったのは俺だ…お前を信じようとしない俺のせいで和真が死んじまうかと思ったぜ…」


    五十鈴「ファイルデッドルームが…俺達の最後の希望なんだ…だから俺はあそこに…」


    九鬼「バカ野郎…あんなの俺達の希望なんかじゃねぇ…俺達の希望は生きることだ…」


    五十鈴「え…?」


    九鬼「生きてりゃ、何でもできる。けど、死んじまったら何も出来ないんだぜ?九十九の約束を守ることさえもな?」


    五十鈴「…」


    九鬼「さて、お前の個室に来たぜ?取り敢えず、お前は横になって休んでろ。あと俺がこの状況をなんとかするからよ」



    五十鈴「なんとかって?」



    九鬼「まぁ、待っとけ、いいな?和真」



    九鬼は力強くその言葉を言うと俺の前から姿を消した…


  41. 41 : : 2018/01/30(火) 22:29:40




    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『えー、校内放送でーす。午後10時になりました。ただいまより夜時間になります。間もなく食堂はドアをロックされますので、立ち入り禁止となりま~す。ではでは、いい夢を。おやすみなさい』



    俺は自分の部屋で横になっていた…


    九鬼とまともに話したのはいつ以来か…


    生きれば何でもできるか…


    俺達は生きなきゃならないんだよな?


    よし!俺達は絶対にこの絶望から抜け出して見せる!!


    ピンポーン!


    ん?


    俺は玄関のドアを開けると…


    矢吹「やぁ、五十鈴くーん」


    五十鈴「っ!矢吹…」


    矢吹「いやー、酷い顔だねー」


    五十鈴「お前…なんで…」


    矢吹「あー、確か次の学級裁判まで姿を現さないって言ったけどどうしても五十鈴くんに伝えたい事があってね」


    五十鈴「なんだよ…一体…」


    矢吹「はい、この時計を見て、今何時?」


    なんだ?時計を見させて何をする気なんだ?


    五十鈴「えっと…22時3分だな…」


    矢吹「オーケー!それじゃあ、今度こそ次の学級裁判で会おうね!」


    バタンッ!


    五十鈴「お、おい……!」


    ガチャッ…


    ドアを開けた時には矢吹の姿は消えていた…








  42. 42 : : 2018/01/30(火) 22:33:12
    ーモノクマ劇場ー


    モノクマ「…」



    モノクマ「………」



    モノクマ「作者のネタ切れのため本日はこれで終了」




  43. 43 : : 2018/01/31(水) 13:04:18



    キーンコーンカーンコーン


    モノクマ『オマエラ、おはようございます!朝です、7時になりました! 起床時間ですよ~!さぁて、今日も張り切っていきましょう~!』








    ……


    ………



    もう…動く力もない…


    皆…あれからどうしたんだ?


    ピンポーン!ピンポーン!


    今度は誰なんだ?


    エル「いす…ず…!」


    五十鈴「エル?……どう…した?」


    エル「ユキが!……大変な…こと…に…」


    五十鈴「っ!今行く…場所は?」



    エル「ユキの研究教室!」



    こうして、エルの肩を借りてユキの元に行く…














    ユキ研究教室


    五十鈴「本当に…開いてんだな…」


    ユキのドアノブを捻り中にはいるとそこには…






  44. 44 : : 2018/01/31(水) 13:05:22






    ユキ「…」ガクガク


    そこには頭から血を流し、右腕を握りしめながら涙を流すユキの姿だった…







  45. 45 : : 2018/01/31(水) 13:09:21



    五十鈴「ユ……キ……!!」


    ユキ「っ!」


    ユキは迷うことなく俺の胸に飛び込み左手で俺の服を握りしめる


    エル「なんで…誰がこんなことを…!!」


    五十鈴「大丈夫か…ユキ?」


    ユキ「…」ガクガク


    ユキを見る限りだと何者かに襲われ怪我を負ったと伺える…


    頭は鈍器ではないが何やら殴られた跡がある


    右腕は銃器の物で撃ち抜かれたようにも見える


    五十鈴「とにかく…如月のところに……!」


    エル「ええ!ユキを手当しないと!」




  46. 46 : : 2018/01/31(水) 13:23:10



    保健室


    ユキ「…」ガクガク


    如月「安心しろ…命に別状はない」


    エル「一体誰なのよ!ユキに酷いことした奴は!!」


    如月「落ち着け、生きていただけでも奇跡だ。見つけるのが遅かったら死んでいた…」


    五十鈴「死ぬ…」


    如月「しかし…妙だ…」


    五十鈴「何がだ…?」


    如月「この怪我…犯人が何か目的があって負ったと考えられる。何故右腕を撃ち抜かれたのか…」


    エル「………っ!まさか!!」


    如月「なんだ?」


    エル「ユキに文字が書けないように!」


    五十鈴「何だって!」


    エル「だとすると犯人は…」


    如月「このゲームの首謀者なのか?」


    エル「そうとしか考えられない!」


    如月「だとすると、黒幕にとって、ナツムラを生かしてはならない状況なんだな?」


    そして、如月はユキに問いかけた


    如月「いいかナツムラ?うんなら頷く。違うなら首を横に振ってくれ…いいな?」


    ユキ「…」コクリ


    如月「お前は…このゲームについて何か知っているのか?」


    ユキ「…」フリフリ


    如月「黒幕は分かるか?」


    ユキ「…」フリフリ


    如月「それじゃあ…この学園に来る前に俺達の中に知り合い…あるいは友達はいるのか?」


    ユキ「…」コクリ


    如月「それは誰なんだ?」


    ユキは指を指す指したのは…


    俺とエルだった…




    五十鈴「え!俺!?」


    エル「私も指しているわね」


    如月「よし、どうやら確信がついたな」


    五十鈴「確信?」


    如月「ナツムラは嘘をつくような奴じゃない…なら、確信できる…俺達はやはり偶然に出会ったわけじゃない…この学園に来る前から出会っていたんだ…」





  47. 47 : : 2018/01/31(水) 17:08:37



    食堂


    もう限界だ…


    食堂には俺とユキ、鳳がいた…


    しかし…俺達には言葉を出す気力もなかった…



    このまま…死ぬ……のか?



    その時…












    俺達は忘れていた…











    あのアナウンスがどんなに不安をさせるのかを…












    ピンポンパンポーン
    モノクマ『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』














  48. 48 : : 2018/01/31(水) 17:15:21

    ピンポンパンポーン
    モノクマ『死体が発見されました!一定の捜査時間の後、学級裁判を開きまーす!』



    は?死体発見アナウンス?






    鳳「なに…が?」



    五十鈴「ウソ…だろ?」



    すると、食堂のドアから如月が入ってきた


    如月「おい!五十鈴!しっかりしろ!!」


    五十鈴「如月……今の……アナウンスは…?」


    如月「そんなことよりこれだ!!」


    如月から渡されたのはおにぎりとお茶の入ったペットボトルだった…


    五十鈴「っ!」


    俺はすぐにおにぎりを食べ尽しペットボトルのお茶を飲み干した


    しばらくすると力が次第に戻っていった…



    五十鈴「死ぬかと思った…」


    鳳「ですが…どうしておにぎりが?」


    如月「説明をしている場合じゃない!!早く来てくれ!」


    如月に急かされ向かった場所は鷺沢の研究教室だった…



    五十鈴「どうして…鷺沢の研究教室なんだ?」



    如月「…見てみれば分かる…」



    俺は恐る恐る鷺沢の研究教室に入る…


    そこには…



  49. 49 : : 2018/01/31(水) 17:17:07








    九鬼「」


    鷺沢「」







    これは悪夢なのだろうか?


    目の前にある光景…


    それは…恋人のように手を繋ぎ…


    無残な姿となった九鬼と鷺沢の姿だった…






  50. 50 : : 2018/01/31(水) 17:17:39




    4章 

    Lost Hope and Last Hope

    ー非日常編ー
  51. 51 : : 2018/02/02(金) 16:20:20
    五十鈴「う……うそ……だろ?」


    ……………………………………………………………………………………
    九鬼「ほら、しっかりしろ!」


    五十鈴「九鬼…お前は……大丈夫なのか……?」


    九鬼「ああ…俺は大丈夫だ…」


    五十鈴「ごめん…」


    九鬼「いや、悪かったのは俺だ…お前を信じようとしない俺のせいで和真が死んじまうかと思ったぜ…」


    五十鈴「ファイルデッドルームが…俺達の最後の希望なんだ…だから俺はあそこに…」


    九鬼「バカ野郎…あんなの俺達の希望なんかじゃねぇ…俺達の希望は生きることだ…」


    五十鈴「え…?」


    九鬼「生きてりゃ、何でもできる。けど、死んじまったら何も出来ないんだぜ?九十九の約束を守ることさえもな?」


    五十鈴「…」


    九鬼「さて、お前の個室に来たぜ?取り敢えず、お前は横になって休んでろ。あと俺がこの状況をなんとかするからよ」



    五十鈴「なんとかって?」



    九鬼「まぁ、待っとけ、いいな?和真」
    ……………………………………………………………………………………


    五十鈴「(俺の頭の中に九鬼と昨日した会話が流れ込んだ……)」


    五十鈴「お前までいなくなったら……俺は……」


    鳳「鷺沢……さん……」


    五十鈴「(俺の横で鳳も目に涙を浮かべていた。)」


    五十鈴「(その部屋にいた箱田とエル、如月、ユキの表情もどこか暗かった。)」


    エル「また二人……」


    箱田「く……」


    如月「…………」


    ユキ「…………」


    五十鈴「(俺たちの希望は瞬く間に失われた。)」


    五十鈴「(鷺沢と九鬼……二人の死体を見てしまった俺たちはもう希望がないんだと思い始めた。)」


    モノクマ「ヤッホー!!絶賛絶望中ですなぁ……」ハァハァ


    五十鈴「(案の定モノクマはやってきた。そしてその前にはワゴンが押されていた。)」


    モノクマ「あ、帰ってきた食糧で如月君の作ったおにぎりを食べた人もいるみたいだけど、そんなんじゃ脳は働かないでしょ?」


    モノクマ「だから……ほら!あんパンと牛乳!!」


    箱田「へッ!そんな毒入りかもしれないパンなんぞ……」


    如月「わかった……もらっておこう……」


    箱田「は!?」


    如月「こいつのことを忘れたのか?いつでも俺たちを殺せるだけの力を持ったこいつが俺たちに手を出さない……つまり、毒を盛ることはないということだ。」



    箱田「け……けどよ……」


    如月「ならばお前は食わなくてもいい……俺はもらうぞ……」


    箱田「……わかったよ」


    如月「そして……お前は食え!五十鈴」


    五十鈴「……え」


    如月「何を呆けているんだ。九鬼を殺したクロを見つけないとお前まで……」


    五十鈴「そう……だな……九鬼のためにも……おれが……」


    エル「…………」


    五十鈴「(俺はあんパンと牛乳を受け取りすぐに腹へと流し込んだ。)」


    五十鈴「(あんこの甘さがゆっくりと脳へとめぐり徐々に思考が回復していった。)」


    五十鈴「ふぅ……」


    五十鈴「(俺は一息つくとその場にいた全員の表情を見た。)」


    五十鈴「(その表情は怒りと絶望が交差していてまがまがしさまで感じた。)」


    五十鈴「(だがここで捜査を中断するわけにはいかない……)」


    五十鈴「(ここからまた始まる……俺たちの戦いが……)」
  52. 52 : : 2018/02/02(金) 16:21:36
    ―捜査開始―
    五十鈴「まずはモノクマファイルからだな……」


    五十鈴「(そうつぶやくと俺はモノクマファイルを開いた。)」


    【モノクマファイル5】
     被害者は九鬼平太。死体発見現場は鷺沢の研究教室。死亡推定時刻は夜時間。死因は頭部を殴打されたことによる脳出血。頭部の打撃痕以外にも体に無数の切り傷がある模様。

    【モノクマファイル6】
     被害者は鷺沢奈鶏。死体発見現場は鷺沢の研究教室。死亡推定時刻は夜時間。死因は胸部に刺さったナイフによる失血死。足首が曲がっており、何かの拍子につまずいてできたものといえる。


    五十鈴「死亡推定時刻は夜時間か……」


    如月「おい、五十鈴……」


    五十鈴「なんだ?」


    如月「今回の見張りは俺と箱田でやることになったから報告だ。」


    五十鈴「あぁ……わかった。」


    如月「それと今回の事件の犯人は矢吹という説はないか?」


    五十鈴「いや……あいつには無理だ。」


    如月「なぜそう言い切れる?」


    五十鈴「夜時間になったとき……22時3分に俺は矢吹と会っているんだよ……」


    如月「なんだと!?」


    …………………………………………………………………………………
    ピンポーン!


    矢吹「やぁ、五十鈴くーん」


    五十鈴「っ!矢吹…」


    矢吹「いやー、酷い顔だねー」


    五十鈴「お前…なんで…」


    矢吹「あー、確か次の学級裁判まで姿を現さないって言ったけどどうしても五十鈴くんに伝えたい事があってね」


    五十鈴「なんだよ…一体…」


    矢吹「はい、この時計を見て、今何時?」


    五十鈴「えっと…22時3分だな…」


    矢吹「オーケー!それじゃあ、今度こそ次の学級裁判で会おうね!」


    バタンッ!


    五十鈴「お、おい……!」
    …………………………………………………………………………………


    五十鈴「ってことがあったんだ」


    如月「そうか……」


    五十鈴「その後すぐ部屋のドアを開けたんだがあいつはすでにいなかった。」


    如月「それで十分だ。それじゃぁ、捜査を頼むぞ。」


    五十鈴「(そういうと如月は俺の肩をたたいて見張り針へと戻った。)」


    五十鈴「今回の犯人は矢吹以外で考えたほうがいいな……」


    【コトダマ:モノクマファイル5】
     被害者は九鬼平太。死体発見現場は鷺沢の研究教室。死亡推定時刻は夜時間。死因は頭部を殴打されたことによる脳出血。頭部の打撃痕以外にも体に無数の切り傷がある模様。

    【コトダマ:モノクマファイル6】
     被害者は鷺沢奈鶏。死体発見現場は鷺沢の研究教室。死亡推定時刻は夜時間。死因は胸部に刺さったナイフによる失血死。足首が曲がっており、何かの拍子につまずいてできたものといえる。

    【矢吹のアリバイ】
    夜時間22:03に五十鈴の個室を訪れた矢吹。この時間帯にちょうど殺害が起きていたため、矢吹に犯行は不可能と推測。
  53. 53 : : 2018/02/02(金) 16:22:25
    五十鈴「(モノクマファイルを見た俺は死体周りの捜査を始めることにした。)」


    五十鈴「(まずは九鬼の死体から調べよう……)」


    五十鈴「ん?これって……矢か?」


    五十鈴「(そこには体に刺さった三本の矢があった。)」


    五十鈴「(場所はそれぞれ心臓、右足、左足だった)」


    五十鈴「両足の動きを止めてそれから心臓を打ち抜いたということか……」


    エル「その線は薄いんじゃない?」


    五十鈴「どうしてだよ……」


    エル「ほら……足元よく見てみなよ……」


    五十鈴「(エルに言われるままに足元を見てみるとそこには矢が7本落ちていた。)」


    五十鈴「この矢って九鬼の体に刺さっているものと同じだな……」


    エル「それに……ほら……」


    五十鈴「(俺はエルの指差すところを見た。そこにはボーガンが複数台設置されていた。)」


    五十鈴「これってボーガン?」


    如月「しかも『バーネット Wild Cat C5』か……また珍しいものがある……」


    五十鈴「というか、これって如月の手持ちじゃないのか?」


    如月「あのな……お前も研究室見ただろ?あんなにボーガンの山はない。」


    エル「山はないということはボーガンはあったんだ……」


    如月「あぁ……だが、これとは全くの別もので本数は1丁だけだ。それにおれの研究室の状況と照らし合わせてもなんでこのボーガンがあるのかはわからん……」


    五十鈴「仮にだけど如月が持ち込んだ可能性は……」


    如月「ない!」


    五十鈴「ということはどこで調達したんだ?俺たちの見覚えのない武器を……」



    【コトダマ:3本の矢】
     九鬼の胸に刺さった3本の矢。大中小様々なものがあるが、五十鈴たちはこの矢を見たことがない。

    【コトダマ:ボーガン】
     研究教室にあったもの。研究教室の各所に設置されており、10丁以上あった。五十鈴たちは初見。如月曰く『バーネット Wild Cat C5』

    【コトダマ:ボーガンの矢】
     部屋の中に7本おちてあった。五十鈴たちは初見。

    【コトダマ:如月の証言】
     ボーガンは彼の研究室にあったがその本数は1丁だけであり、今回の殺人で使われたボーガンとは種類が違う。ただ、如月自身もなぜ置かれていたのかはわからない。
  54. 54 : : 2018/02/02(金) 16:22:50
    五十鈴「確か九鬼の死因は頭部の打撃痕が原因だったな……」


    五十鈴「……あった!これはすごい陥没だ……びっくりするぐらいへこんでる……」


    五十鈴「ん?あそこの砲丸……血がついているな……」


    箱田「あぁ……損砲丸が凶器で間違えねぇ……」


    五十鈴「本当か!?」


    箱田「アタシの勘は外れねぇ!!」


    五十鈴「(勘かよ……)」


    箱田「それよりも砲丸を見てみなって!」


    五十鈴「砲丸?……てこれ、ひもで結ばれてる!」


    箱田「それにこの紐の切り口……」


    五十鈴「何かで斬った跡がある……」


    箱田「な?これが凶器なんだって!」


    五十鈴「(何を持っての『な?』かわからないが……とりあえず凶器はこれで間違いなさそうだ)」


    【コトダマ:頭部の打撃痕】
     九鬼の頭部にあった打撃痕。頭蓋骨は完全に陥没していた。

    【コトダマ:砲丸】
     九鬼の死体のすぐそばに落ちていた。紐で十字に縛られており、その先のひもは切られた跡があった。
  55. 55 : : 2018/02/02(金) 16:23:12
    ユキ「……ッ!!」


    五十鈴「どうしたんだ?」


    ユキ「……ッ」


    五十鈴「(ユキが上を指さしたので、そこを見てみると、そこにはスプリンクラーがあった)」


    五十鈴「(そしてそのスプリンクラーをよく見てみると一本のロープがぶら下がっていた。)」


    五十鈴「待てよ?あの切り口……」


    五十鈴「(その切り口を見た俺はハッとした。)」


    五十鈴「ということは、あそこにつるされていたということか……」


    五十鈴「(そういうとおれはさらに周りを見た。すると棚の最上段にタイマーにセットされたナイフが置いてあったことに気づいた)」


    五十鈴「このナイフって……そうか……これを使って……」


    五十鈴「(俺はさらに部屋を見渡した。するとボーガンにむかって無数のロープが張り巡らされていたことが分かった。)」


    五十鈴「まさか……これが起爆剤になって……」


    五十鈴「ありがとうな!ユキ!」


    ユキ「~~~~~」


    五十鈴「(照れた表情を見せたユキは視線を鷺沢たちの手のほうにやった。)」


    五十鈴「(手は恋人のようにつながれていた。)」


    五十鈴「(するとユキは今度は鷺沢を指差した。)」


    五十鈴「鷺沢がどうしたんだ?」


    五十鈴「(すると今度はユキが廊下に出て歩き始めた。)」


    五十鈴「もしかして、鷺沢が夜時間に廊下を歩いていたのか?」


    五十鈴「(俺はそういうとユキは大きくうなずいた。そして部屋へと戻ってきたユキは九鬼を指差して先ほど歩いたよりも少し後ろのほうでこそこそしながら歩いた。)」


    五十鈴「九鬼が尾行していたのか!?」


    五十鈴「(ユキはまた大きくうなずいた。つまり整理すると夜時間に廊下を歩いていいた鷺沢を九鬼が尾行してその後殺されてしまった……)」


    五十鈴「なんでだろ?」


    五十鈴「考えてもあまりわからなかったおれはここを後にして九鬼の個室へと向かった。」


    【コトダマ:スプリンクラー】
     火事が起きたように設置されていたもの。各研究教室にあるらしい。そのスプリンクラーからロープが伸びていた。そのロープの先端はナイフで切られていた。

    【コトダマ:部屋に張り巡らされたロープ】
    部屋中には蜘蛛の巣のようにロープが設置されていた。そのロープがトラップとなっていた模様。

    【コトダマ:タイマーで固定されたナイフ】
     タイマーは時間がたつとくるくる回るタイマー。音がなるベルのところは抜かれていた。そこに接着剤でナイフをセットしてそのナイフでロープを斬り全トラップが始動する仕組みを作った

    【コトダマ:繋がれた手】
     恋人つなぎをしていた。犯人が意識的につなげたものとは考えにくい。

    【コトダマ:ユキのジェスチャー】
     鷺沢が夜時間に廊下を歩いていたとジェスチャーした。その後ろを九鬼が尾行しているジェスチャーもしていた。
  56. 56 : : 2018/02/02(金) 16:23:31
    ―九鬼の個室―
    五十鈴「(九鬼の個室についた俺は思いのほか整っていた部屋に少し驚いていた。)」


    五十鈴「(そしてもっと驚いたのは九鬼の部屋で鳳が調べ物をしていたことだ。もう吹っ切れたのだろうか……)」


    五十鈴「鳳……」


    鳳「ふぁっ!?」


    五十鈴「わりぃ……驚かせてしまって……」


    鳳「いいえ……私こそみっともない姿をお見せしてもうしわけありません……」


    五十鈴「しかし、鳳がこの部屋にいるなんて驚きだな……てっきり鷺沢の部屋にいるのかと……」


    鳳「そこはもう調べたのですよ……」


    五十鈴「そうか……」


    鳳「それよりも……こんなメモを見つけました。」


    五十鈴「これは……ってファイナルデッドルームの室内案内!?」


    鳳「そうです……しかもこの字……九鬼さんの字です……」


    五十鈴「なんだって!?つまりあいつは……」


    鳳「ファイナルデッドルームに挑戦していたということに……」


    五十鈴「(俺は慌ててメモを見たそこに書いてあったファイナルデッドルームの構図はこうだった。)」


    メモ『入口入ってすぐは脱出ゲーム……その後ロシアンルーレット。これは確立6分の1のものである。』


    メモ『それをクリアしたら終了。奥にある宝物庫の武器(銃、ボーガン、爆弾など)は随時使用可能。そして入り口で電子生徒手帳をかざすと宝物庫までスキップできる。』


    メモ『なお、景品に関しては先にクリア者がおり存在しない……』


    五十鈴「先にクリア者がいたのか……クソ!!誰なんだそいつは!!」


    鳳「どうどう……落ち着いて……わかったことはファイナルデッドルームのクリア率はかなり高いということですかね……」


    五十鈴「あぁ……そうだ!鳳って鷺沢と仲がよかっただろ?なんか変わった様子はなかったか?」


    鳳「変わった様子……そういえば、彼女……感情の起伏が激しかったですね……」


    五十鈴「炎村のことか?」


    鳳「えぇ……彼女は答えませんでしたがおそらく……無理に元気そうにしていましたしね……」


    五十鈴「……そうか」


    鳳「あとこれは誰にも言っていなかったのですが……どうやら鷺和さんは九鬼さんに好意を持っていたようですよ。」


    五十鈴「なんだって!?」


    鳳「以前そのような相談をされていたので……」


    五十鈴「(これまた意外だな……)」


    鳳「それとこの手紙ですが……」


    五十鈴「手紙って……白紙じゃないか……」


    鳳「おそらく……これはモノクマの動機の手紙かと……」


    五十鈴「(そういうと鳳は手紙のところにあるモノクマのマークを指差した)」


    五十鈴「ってことは」九鬼は内通者じゃないのか……」


    鳳「そういうことになりますね……」


    五十鈴「わかった。ありがとう!!」


    五十鈴「(おれは鳳に別れを告げるとその足で鷺沢の部屋へと歩を進めた。)」


    【コトダマ:ファイナルデッドルームの室内案内】
     九鬼の部屋にあったファイナルデッドルームに関してのメモ。そのメモの中にはその部屋の構図が事細かく記されていた。入り口を入ると脱出ゲームがあり、その部屋の奥は武器庫となっている模様。なお景品に関しては先客がいたらしく九鬼は持ち帰れていない。

    【コトダマ:鳳の証言】
     鷺沢の感情の浮き沈みが最近激しかった。無理に元気そうに話している感じがしたため何かあったのか聞いてみたが鷺沢は何も答えなかったらしい。鷺沢は九鬼に好意を持っていたらしい。

    【コトダマ:九鬼がもらった手紙】
     その手紙の内容は白紙だった。
  57. 57 : : 2018/02/02(金) 16:25:01
    ―鷺沢の部屋―
    五十鈴「(鷺沢の部屋に行くと得るとモノクマが話をしていた。)」


    エル「……そっか。ありがと!」


    モノクマ「お安い御用だよ!!」


    五十鈴「(モノクマはそういうとその場から消えた。)」


    エル「あ、五十鈴君!来たんだ!」


    五十鈴「あぁ……例のごとくここで得た情報を教えてほしい。」


    エル「……わかった。まず、これ……」


    五十鈴「(エルはそういうと鷺沢がもらった手紙を俺に見せた。その手紙はモノクマのマークが入っていたことからモノクマの動機に使われたものだろう。)」


    五十鈴「なんだって!?」


    手紙『鷺沢の妹を人質に取った。お前が内通者だ!』


    五十鈴「内通者は……鷺沢……」


    エル「ということだね……あ、それと恋人つなぎをしていたじゃん!あれってね?九鬼と鷺沢がお互いに好意を持っていたということなんだよね」


    五十鈴「言っていることがさっぱりだが……」


    エル「え?あと数日したら九鬼が告白しようとしていたんだよ?」


    五十鈴「まじか!?」


    エル「だってボクが1からレクチャーしたんだもん!女性の落とし方……あぁ、ユキちゃんに関しては安心して!彼女は妹のようで好意はわかないみたいだから!」


    五十鈴「ま……まぁ、それはおいといてさ……さっき、モノクマと何を話していたんだ?」


    エル「あぁ……あれ?内通者はいつからなの?って聞いたんだよ。だって、手紙の内容からしたらいきなりだもん!」


    五十鈴「それで?」


    エル「ボクのにらんだとおりだったよ。今回からスタートだって……つまんない……」


    五十鈴「そんな言い方ないだろ?」


    エル「あのね……ボクは大方今回の事件解決しちゃったようなものなの!結果通りってつまらなさすぎるよ……」


    五十鈴「(そういうとエルは部屋を後にした。)」


    【コトダマ:鷺沢がもらった手紙】
     「鷺沢の妹を人質に取った。お前が内通者だ!」と書かれた手紙が鷺沢の部屋のごみ箱にあった。

    【コトダマ:エルの証言】
    鷺沢と九鬼の関係は良好で、九鬼は鷺沢に好意を持っていたらしい。ユキに関しては妹のようだが好意はわかないといっていた。

    【コトダマ:モノクマの証言】
     今回の動機の内通者はこの事件から任命したもの。
  58. 58 : : 2018/02/02(金) 16:25:17
    キーンコーンカーンコーン……


    モノクマ『明日天気になぁれ!!皆さんの心の中に降り注いだ雨が止むときは来るんでしょうかね?それじゃぁ、いつものところに集合ね!!』


    五十鈴「(いつもの放送が鳴ったところで俺は大きくため息をついた。)」


    五十鈴「(心にもやがかかったままの裁判……)」


    五十鈴「(どうしたらいいかわからないまま俺は赤い扉の奥へと進んだ。)」



    ―エレベーター前―
    如月「準備は整ったのか?」


    五十鈴「……あぁ」


    箱田「またこれやらないといけねぇのかよ……」


    エル「いやなら部屋で休んでいたらどうですか?」


    箱田「だれもやらねぇって言ってねぇ!!それに死ぬのは御免なんだよ!!」


    ユキ「~~~~~」


    鳳「励ましてくれているのですか?ありがとうございます!」


    矢吹「やぁ!久しぶり!」


    如月「フン……何が久しぶりだ……」


    矢吹「ちょっと冷たいなぁ……」


    モノクマ『そろったら早く乗ってよ!』


    五十鈴「(矢吹の登場にいらだっていた如月はモノクマの放送を聞くと舌打ちをしてエレベーターに乗り込んだ。)」


    五十鈴「(その様子を見ていたほかのみんなもうつむき加減でエレベーターへと歩を進める。)」


    ゴウン……ゴウン……


    五十鈴「(全員が乗り込んだエレベーターはゆっくりと裁判所へと向かって進んでいく。)」


    五十鈴「(その中は笑顔の矢吹以外全員沈んでいた。)」


    チ――ン


    五十鈴「(エレベーターが開いた瞬間全員は所定の席に向かった。)」


    五十鈴「(少なくなった裁判場……)」


    五十鈴「(不毛なコロシアイに巻き込まれ命を落としてしまった仲間のためにも……)」


    五十鈴「(俺は絶対に負けられない!!)」
  59. 59 : : 2018/02/02(金) 16:25:41
    ―コトダマ整理―
    【コトダマ:モノクマファイル5】
     被害者は九鬼平太。死体発見現場は鷺沢の研究教室。死亡推定時刻は夜時間。死因は頭部を殴打されたことによる脳出血。頭部の打撃痕尾外にも体に無数の切り傷がある模様。

    【コトダマ:モノクマファイル6】
     被害者は鷺沢奈鶏。死体発見現場は鷺沢の研究教室。死亡推定時刻は夜時間。死因は胸部に刺さったナイフによる失血死。足首が曲がっており、何かの拍子につまずいてできたものといえる。

    【コトダマ:矢吹のアリバイ】
    夜時間22:03に五十鈴の個室を訪れた矢吹。この時間帯にちょうど殺害が起きていたため、矢吹に犯行は不可能と推測。

    【コトダマ:3本の矢】
     九鬼の胸に刺さった3本の矢。大中小様々なものがあるが、五十鈴たちはこの矢を見たことがない。

    【コトダマ:ボーガン】
     研究教室にあったもの。研究教室の各所に設置されており、10丁以上あった。五十鈴たちは初見。如月曰く『バーネット Wild Cat C5』

    【コトダマ:ボーガンの矢】
     部屋の中に7本おちてあった。五十鈴たちは初見。

    【コトダマ:如月の証言】
     ボーガンは彼の研究室にあったがその本数は1丁だけであり、今回の殺人で使われたボーガンとは種類が違う。ただ、如月自身もなぜ置かれていたのかはわからない。

    【コトダマ:頭部の打撃痕】
     九鬼の頭部にあった打撃痕。頭蓋骨は完全に陥没していた。

    【コトダマ:砲丸】
     九鬼の死体のすぐそばに落ちていた。紐で十字に縛られており、その先のひもは切られた跡があった。

    【コトダマ:スプリンクラー】
     火事が起きたように設置されていたもの。各研究教室にあるらしい。そのスプリンクラーからロープが伸びていた。そのロープの先端はナイフで切られていた。

    【コトダマ:部屋に張り巡らされたロープ】
    部屋中には蜘蛛の巣のようにロープが設置されていた。そのロープがトラップとなっていた模様。

    【コトダマ:タイマーで固定されたナイフ】
     タイマーは時間がたつとくるくる回るタイマー。音がなるベルのところは抜かれていた。そこに接着剤でナイフをセットしてそのナイフでロープを斬り全トラップが始動する仕組みを作った

    【コトダマ:繋がれた手】
     恋人つなぎをしていた。犯人が意識的につなげたものとは考えにくい。

    【コトダマ:ユキのジェスチャー】
     鷺沢が夜時間に廊下を歩いていたとジェスチャーした。その後ろを九鬼が尾行しているジェスチャーもしていた。

    【コトダマ:ファイナルデッドルームの室内案内】
     九鬼の部屋にあったファイナルデッドルームに関してのメモ。そのメモの中にはその部屋の構図が事細かく記されていた。入り口を入ると脱出ゲームがあり、その部屋の奥は武器庫となっている模様。なお景品に関しては先客がいたらしく九鬼は持ち帰れていない。

    【コトダマ:鳳の証言】
     鷺沢の感情の浮き沈みが最近激しかった。無理に元気そうに話している感じがしたため何かあったのか聞いてみたが鷺沢は何も答えなかったらしい。鷺沢は九鬼に好意を持っていたらしい。

    【コトダマ:九鬼がもらった手紙】
     その手紙の内容は白紙だった。

    【コトダマ:鷺沢がもらった手紙】
     「鷺沢の妹を人質に取った。お前が内通者だ!」と書かれた手紙が鷺沢の部屋のごみ箱にあった。

    【コトダマ:エルの証言】
    鷺沢と九鬼の関係は良好で、九鬼は鷺沢に好意を持っていたらしい。ユキに関しては妹のようだが好意はわかないといっていた。

    【コトダマ:モノクマの証言】
     今回の動機の内通者はこの事件から任命したもの。
  60. 60 : : 2018/02/04(日) 15:43:20
    モノクマ「まずは、学級裁判の簡単な説明から始めましょう!学級裁判の結果はオマエラの投票により決定されます」


    モノクマ「正しいクロを指摘できればクロだけがおしおき、だけど……もし、間違った人物をクロとした場合は……」


    モノクマ「クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となりまーす!」


    箱田「九鬼の野郎……」


    如月「起きてしまったことを悔やんでも仕方ない……俺たちが前に進んで犯人を見つけるぞ!」


    箱田「わかってるよ!いわれなくてもよ!!」


    ユキ「~~ッ!!」


    エル「ほら、話始めようって言ってるよ!」


    五十鈴「なんでわかるんだ?」


    エル「ボクがお嬢様だからだね!」


    五十鈴「(関係ない気もするが……)」


    五十鈴「(とりあえず、凶器の話から始めるのが先決か……)」


    矢吹「ちょっと待ってよ!」


    箱田「あ?なんだよ!」


    矢吹「ちょっと不公平じゃないかな?僕は事件の話を知らないんだよ?」


    如月「それがなんだっていうんだ?」


    矢吹「誰が殺されたかはわかるけど、それ以外のことはわからないから投票もできないよ。」


    エル「それを今から話していくからそれでつかんでよ」


    矢吹「できるかわからないけどやってみる……」


    鳳「それではまず凶器の話でしょうか?」


    五十鈴「あぁ……そうだな……」
  61. 61 : : 2018/02/04(日) 15:43:42
    ―議論開始―

    【コトダマ:モノクマファイル5】
    【コトダマ:モノクマファイル6】
    【コトダマ:矢吹のアリバイ】



    エル「まずは『九鬼君』のほうから調べてみようか……」


    如月「あいつの凶器って『どっちだったけか?』」


    箱田「そんなの決まってるじゃねぇか!」


    箱田「あれだけの傷と血痕があったんだ……」


    箱田「あいつは『ナイフ』でめった刺しにされたんだ!!」


    矢吹「そうなんだ!九鬼君はナイフでめった刺しにされたんだね?」


    五十鈴「(いや……それは違う……)」


    五十鈴「(九鬼はナイフなんて使われてはいないんだ……)」


    五十鈴「(それはあれにも書いているんだ!)」


    エル「まずは『九鬼君』のほうから調べてみようか……」


    如月「あいつの凶器って『どっちだったけか?』」


    箱田「そんなの決まってるじゃねぇか!」


    箱田「あれだけの傷と血痕があったんだ……」


    箱田「あいつは『ナイフ』でめった刺しにされたんだ!!」


    五十鈴【コトダマ:モノクマファイル5】チャキッ
    五十鈴「それは違うぞ!!」バーーン

    ―Break!―
  62. 62 : : 2018/02/04(日) 15:43:57
    五十鈴「ちょっとまて、箱田!九鬼が殺された凶器はナイフじゃない!」


    箱田「あ?案だけの傷があってナイフじゃねぇってどういうことだよ!!」


    ユキ「~~~ッ(片手で弓を射るポーズ)」


    鳳「……弓?」


    五十鈴「いや……そっちじゃないほうだ……」


    如月「矢だな……」


    五十鈴「そうなんだ!といっても、それが本当の死因には直結しないんだけどな……」


    如月「何!?」


    鳳「ありえないです。あの矢は間違いなく九鬼さんの心臓をとらえていましたよ?」


    エル「いや……五十鈴君のいう通り、確かに屋は使われたんだけど、致命傷を与えた凶器自体はそれじゃないんだ……」


    五十鈴「(そう……九鬼に致命傷を与えた凶器……それは……)」


    ―コトダマを指定しろ!―
    【コトダマ:砲丸】

    五十鈴「これに違いない!!」
  63. 63 : : 2018/02/04(日) 15:44:21
    五十鈴「その凶器は砲丸なんだ。」


    矢吹「ちょっと待ちなよ!」


    ―反論―
    矢吹「僕は現場の様子を全然見ていないけどさ……それで反抗するのは難しくない?」


    五十鈴「けど、凶器は間違いなく砲丸なんだよ!」


    矢吹「そう言える根拠はもちろんあるんだよね?」


    矢吹「根拠もないのに言っているということは片腹痛いよ?」



    ―反論ショーダウン―

    【コトノハ:砲丸】
    【コトノハ:スプリンクラー】
    【コトノハ:部屋に張り巡らされたロープ】


    矢吹「鴉間君ほどではないけど、九鬼君の『身体能力』もそれなりに高いはずだよ?」


    矢吹「その身体能力の高い九鬼君をさ……」


    矢吹「『真正面から殴打する』ってあまりに無理があるんじゃない?」


    五十鈴「誰も真正面からの殴打とは言っていないさ……」


    五十鈴「それに殴打以外にも砲丸の利用方法はあるんだよ!!」


    矢吹「その利用方法って何?上から落とすの?」


    矢吹「もしそれをするのであれば『上でつるしてそれから落とす方法』しかないよね?」


    矢吹「彼女の研究教室には『そんな場所1つもない』んじゃない?」


    五十鈴「(いや……それがあるんだ……)」


    五十鈴「(あそこにつるすことができれば、この方法は成り立つんだ……)」


    矢吹「鴉間君ほどではないけど、九鬼君の『身体能力』もそれなりに高いはずだよ?」


    矢吹「その身体能力の高い九鬼君をさ……」


    矢吹「『真正面から殴打する』ってあまりに無理があるんじゃない?」


    五十鈴「誰も真正面からの殴打とは言っていないさ……」


    五十鈴「それに殴打以外にも砲丸の利用方法はあるんだよ!!」


    矢吹「その利用方法って何?上から落とすの?」


    矢吹「もしそれをするのであれば『上でつるしてそれから落とす方法』しかないよね?」


    矢吹「彼女の研究教室には『そんな場所1つもない』んじゃない?」


    五十鈴【コトノハ:スプリンクラー】チャキッ
    五十鈴「その言葉……斬る!」ズバァァン

    ―斬―
  64. 64 : : 2018/02/04(日) 15:44:39
    五十鈴「それが可能なんだよ!」


    矢吹「それってどこでできるの?」


    五十鈴「スプリンクラーさ!」


    矢吹「スプリンクラーだって!?」


    如月「あの各研究教室についている奴か?」


    五十鈴「そう……犯人はそのスプリンクラーに砲丸をつるしてそこから何らかのトリックを使って落としたんだ。」


    エル「けど、あのスプリンクラーって壊れる心配はないの?」


    モノクマ「その心配はございません!!あれは象をつるしても壊れない代物なのです!!」


    箱田「そんな耐久性はいらないだろ!?」


    鳳「……質問いいですか?」


    五十鈴「あぁ……」


    鳳「先ほど、何らかのトリックを使ってとおっしゃっていましたが、そのトリックとは?」


    エル「じゃぁ、次はその議論だね……」


    五十鈴「(そうだ……そのままつるしただけじゃ絶対に起動することはない……)」


    五十鈴「(何かしらのトリックが絶対にあるはずなんだ……)」
  65. 65 : : 2018/02/04(日) 15:45:04
    ―議論開始―

    【コトダマ:スプリンクラー】
    【コトダマ:部屋に張り巡らされたロープ】
    【コトダマ:タイマーで固定されたナイフ】


    箱田「あそこにつるしたはいいけどどうやって『起動』するんだ?」


    如月「なかなか難しいものがあるなぁ……」


    矢吹「そんなの『不可能』じゃない?」


    鳳「不可能ではないかもしれません……」


    エル「できる方法はあるの?」


    鳳「まだ、わかりませんが……『何かを使って装置を起動』することができれば……」


    矢吹「難しいな……」


    五十鈴「(いや……装置を起動することは可能なんだ……)」


    五十鈴「(その起動装置は俺が見つけているんだ……)」


    箱田「あそこにつるしたはいいけどどうやって『起動』するんだ?」


    如月「なかなか難しいものがあるなぁ……」


    矢吹「そんなの『不可能』じゃない?」


    鳳「不可能ではないかもしれません……」


    エル「できる方法はあるの?」


    鳳「まだ、わかりませんが……『何かを使って装置を起動』することができれば……」

    五十鈴【コトダマ:タイマーで固定されたナイフ】チャキッ
    五十鈴「それに賛成だ!!」バーーン

    ―Break!―
  66. 66 : : 2018/02/04(日) 15:45:31
    五十鈴「いや……起動装置ならあるんだ!」


    矢吹「なんだって!?」


    鳳「当たっちゃいましたか……」


    矢吹「えっと……その起動装置って何?」


    五十鈴「これだよ……」


    矢吹「これって……なんだ?」


    箱田「タイマーにナイフがついているなぁ……」


    如月「なるほど……それで起動させたってわけか……」


    箱田「けどそれってとても難しくないか?」


    エル「確かに起動させるのは難しいんだけど、これが起動の材料になったことは間違いないんだよ……」


    如月「ちょっと待て!タイマーの回転を利用して何か切ったのはいいが、何を切ったんだ?」


    鳳「そうですね……普通では切る必要がないものですからね……」


    五十鈴「(いや……今回の事件ではナイフはとても重要だったんだ……)」


    五十鈴「(そのナイフを使って切ったもの……それは……)」


    ―コトダマを指定しろ!―
    【コトダマ:張り巡らされたロープ】

    五十鈴「これに違いない!!」
  67. 67 : : 2018/02/04(日) 15:45:52
    五十鈴「現場にはかなりの数のロープが張り巡らせていたんだよ……」


    如月「なるほど……犯人はそれを利用したギミックを使ったんだな……」


    鳳「如月さん……そんなの可能なんですか?」


    如月「不可能ではないがかなり難しい……ロープを切ってあれを起動させないといけないからそれなりの重りが必要だし、試射も必要だ。」


    鳳「あれって?」


    五十鈴「(如月が言ったあれ……それは……)」


    ―コトダマを指定しろ!―
    【コトダマ:ボーガン】

    五十鈴「これに違いない!!」
  68. 68 : : 2018/02/04(日) 15:46:04
    五十鈴「それはボーガンだ!!」


    鳳「ボーガン……そんな危険なものが……」


    五十鈴「あぁ……どこから調達したのかはわからないが、ボーガンを使ったことは間違いない!部屋中に設置されていたからな……」


    箱田「あぁ……十台ぐらいはあったな!」


    ユキ「ッ!!」


    鳳「どこからそんなものを調達したんでしょうか……」


    五十鈴「(そんなもの……あそこしかない!)」


    ―ひらめきアナグラム―
    ナ ァ フ デ ー ル ッ ム イ ド ル
    ⇒ファイナルデッドルーム

    五十鈴「そうか!わかったぞ!!」
  69. 69 : : 2018/02/04(日) 15:46:27
    五十鈴「ファイナルデッドルームだ!あそこには武器や弾薬がきっちりそろっている!!」


    エル「ちょっと待って!なんでそんなことわかるの!?まさか行った?」


    五十鈴「違う!言ってないて……」


    五十鈴「九鬼の部屋でこんなものを見つけたんだよ……」


    ―コトダマを選択しろ!!―
    【コトダマ:ファイナルデッドルームの室内案内】

    五十鈴「これに違いない!!」
  70. 70 : : 2018/02/04(日) 15:46:45
    五十鈴「九鬼の部屋からこんなメモがむつかったんだ……」


    エル「『ファイナルデッドルームの室内案内』?しかもこれって手書きじゃん!」


    五十鈴「そうなんだ……しかもこれの筆跡を調べてみたらこれは九鬼の書いたものだったんだ!」


    箱田「ちょっと待て!!ってことはあいつはファイナルデッドルームに挑んでたということか!?」


    五十鈴「そうなるな……」


    五十鈴「そして、それで何かを知ってしまった九鬼を犯人が殺したんだ!」


    鳳「その誰かはもしかして……」


    五十鈴「内通者だな……」


    全員「!?」


    如月「つまり今回鷺沢と九鬼を殺したのは内通者の仕業か……」


    五十鈴「あぁ……おそらくその内通者もファイナルデッドルームに挑戦しているはずだ!」


    五十鈴「挑戦した犯人はそのなかから殺害に使えそうなものをすべて持って帰った。」


    エル「つまり、犯人はこの計画を遂行するためにかなりの時間イメージしながら練習したということだね!ファイナルデッドルーム攻略も含めて……」


    五十鈴「……そうなんだ……そうやって起動することで九鬼の動きをスプリンクラーの前で止めて最後のロープを斬ることで砲丸を九鬼の頭の上に落としたんだ。」


    鳳「つまり、九鬼さんを呼び出した犯人は、九鬼さんが来る時間などをすべて計算して犯行をしたということですか?」


    箱田「その線が濃厚だろ……」


    エル「ま、可能性の話だけどね……」


    ユキ「ッ(首をかしげる)」


    五十鈴「どうしたんだエル?」


    エル「何が?」


    五十鈴「いや……俺の推理にひっかるところでも……」


    エル「あるよ!」


    五十鈴「それはどこだ?」


    エル「それがまだわかんないんだよね……」


    五十鈴「え?」


    エル「わかんないから先進めるよ!これで九鬼君殺害の話は終わったから次は鷺沢さん殺害の話ね!!」


    五十鈴「(エルの引っかかっているところってどこだ?)」


    五十鈴「(だけど、鷺沢の死について話を進めないといけないのは確かだな……)」
  71. 71 : : 2018/02/04(日) 15:47:12
    ―議論開始―

    【コトダマ:モノクマファイル5】
    【コトダマ:モノクマファイル6】
    【コトダマ:矢吹のアリバイ】


    如月「鷺沢に関してはどうやって殺したのかは議論するまでもないな……」


    鳳「鷺沢さんは『ナイフで一突き』みたいですしね……」


    矢吹「ナイフで一突きか……『無抵抗』のままか……」


    箱田「そうに決まってんだろ?『目立った外傷もねぇ』んだし……」


    矢吹「そうか……外傷はなかったんだね!」


    箱田「あぁ……なかったね!」


    五十鈴「(いや……外傷はあるはずだ……)」


    五十鈴「(死体を見張っていた箱田ならわかるはずなんだけど……)」


    如月「鷺沢に関してはどうやって殺したのかは議論するまでもないな……」


    鳳「鷺沢さんは『ナイフで一突き』みたいですしね……」


    矢吹「ナイフで一突きか……『無抵抗』のままか……」


    箱田「そうに決まってんだろ?『目立った外傷もねぇ』んだし……」


    五十鈴【コトダマ:モノクマファイル6】チャキッ
    五十鈴「それは違うぞ!!」バーーン

    ―Break!―
  72. 72 : : 2018/02/05(月) 17:02:11
    五十鈴「ちょっとまて!箱田!見張りをしていたんじゃないのか?」


    箱田「してたよ!当たり前だろ!?」


    五十鈴「だったら鷺沢の足も見ただろ!?」


    箱田「足?んなもん見てねぇよ……」


    五十鈴「(まじか……)」


    五十鈴「鷺沢の足が曲がっていたんだよ!」


    箱田「足が!?」


    如月「確かに、足を挫いた形跡があったな……」


    エル「誰かに突き飛ばされてその拍子で足を挫いたんだろうね」


    五十鈴「争い負けた鷺沢が足を挫いたんだ……その時に……」


    エル「う~~ん……」


    五十鈴「どうしたんだ?」


    エル「いやぁ……そうなんだろうけどさ……それだと説明がつかないことがあるんだよね……」


    五十鈴「説明がつかない?」


    エル「うん……まず、死体の配置なんだけど、鷺沢さんの死体の配置は九鬼君の死体のすぐ横にあったじゃん?」


    如月「確かにな……」


    エル「ということは犯人が突き飛ばした後、彼女を起こし、彼女を運んだことになるじゃん?」


    箱田「だからなんだって……!?」


    鳳「……そういうことですか……」


    ユキ「……(縦にうなずく)」


    如月「なるほど……それならあれは不自然だな……」


    矢吹「僕は現場を見ていないからわからないや……」


    エル「現場の見ていない矢吹君ならともかく五十鈴君はわかるでしょ?」


    五十鈴「(エルのいっていることはおそらくあれだろう……)」


    ―コトダマを選択しろ!!―
    【コトダマ:繋がれた手】

    五十鈴「これに違いない!!」
  73. 73 : : 2018/02/05(月) 17:03:04
    五十鈴「九鬼と鷺沢の手がつながれていたんだ!!」


    矢吹「……それだけ?」


    エル「あなたにはそれだけにしか思えないかもしれないけど、これは重要なことなの……」


    エル「殺害された後だったら間違いなく死後硬直が起こっているはずだからあそこまできれいな手つなぎにはできないし、なおかつあの部屋には鷺沢さんと九鬼君の周辺以外血痕はなかった。」


    如月「だから、あそこで殺されたはずだと……」


    エル「そういうこと……半分はね……」


    五十鈴「残り半分は?」


    エル「なんでみなまで話さないといけないの!!ボクに頼りすぎ!」


    五十鈴「わかったよ……」


    矢吹「ちょっといい?今回の犯人って動機に関係するの?」


    鳳「あの場所にいなかったあなたがなぜ知っているのですか?」


    矢吹「いやぁ~……モノクマから手紙がきたからさ……白紙のね」


    全員「!?」


    五十鈴「(一番可能性のあったやつが消えた……)」


    矢吹「それにね……先に行っておくと僕には犯行は無理だからね!」


    箱田「はぁ!?」


    鳳「証拠はあるんですか?」


    矢吹「証拠は五十鈴君だよ……」


    鳳「はぁ……話になりませんね……」


    五十鈴「いや……それがそうでもないんだよ……鳳……」


    鳳「……どういうことですか?」


    五十鈴「(鳳を納得させるためにはあの証拠をぶつけるしかない……)」


    ―コトダマを選択しろ!!―
    【コトダマ:矢吹のアリバイ】

    五十鈴「これに違いない!!」
  74. 74 : : 2018/02/05(月) 17:03:49
    五十鈴「俺は犯行時刻前後に矢吹にあっているんだよ……」


    エル「うそ!?」


    ユキ「!!!(驚きすぎて尻もちをついた)」


    鳳「なんでまた……」


    五十鈴「たまたまあったんだよ……その時がちょうど夜時間に入ってすぐだったから……」


    エル「確かにそれなら矢吹君の犯行は無理か……」


    如月「その話は事前に聞いていた。五十鈴の表情からもこの話はうそではない。」


    矢吹「だから、僕以外の人が犯人ってことだね……」


    箱田「あのさ……一つわかんねぇんだけど……」


    五十鈴「(ここにきて箱田の疑問か?)」
  75. 75 : : 2018/02/05(月) 17:03:58
    ―議論開始―

    【コトダマ:鷺沢がもらった手紙】
    【コトダマ:エルの証言】
    【コトダマ:モノクマの証言】


    箱田「あのさ……鷺沢はなんで『殺された』んだよ?」


    箱田「ほら……九鬼は『犯人に呼び出された』けど鷺沢はそうじゃないじゃん!」


    エル「なるほど……確かにその部分が分からないんだよなぁ……」


    鳳「私は鷺沢さんには『不幸』が起こったのかもしれないと思うのです……」


    鳳「『漫画』でも時々ある設定なのですが……」


    鳳「鷺沢さんは九鬼さんが殺されたのを見てしまった。」


    鳳「つまり『口封じ』で殺されたんです。」


    如月「口封じか……」


    鳳「こんな……卑劣なことをする犯人を……私は……私は……」


    五十鈴「(う~ん……本当にそうか?)」


    五十鈴「(この疑問……結構重要な気がするんだが……)」


    箱田「あのさ……鷺沢はなんで『殺された』んだよ?」


    箱田「ほら……九鬼は『犯人に呼び出された』けど鷺沢はそうじゃないじゃん!」


    エル「なるほど……確かにその部分が分からないんだよなぁ……」


    鳳「私は鷺沢さんには『不幸』が起こったのかもしれないと思うのです……」


    鳳「『漫画』でも時々ある設定なのですが……」


    鳳「鷺沢さんは九鬼さんが殺されたのを見てしまった。」


    鳳「つまり『口封じ』で殺されたんです。」

    五十鈴【コトダマ:鷺沢がもらった手紙】チャキッ
    五十鈴「それは違うぞ!!」バーーン
  76. 76 : : 2018/02/05(月) 17:04:15
    五十鈴「いや鳳……その線はない……」


    鳳「なんでそう言い切れるんです?」


    五十鈴「……鷺沢の部屋でこれを見つけたんだ……」


    鳳「それは……動機の手紙……」


    五十鈴「そう……ここにはこう書いてあった。」



    ……………………………………………………

    手紙『鷺沢の妹を人質に取った。お前が内通者だ!』

    ……………………………………………………


    鳳「う……うそ……ということは……彼女は私たちを最初から……」


    五十鈴「いや……その可能性も低い……」


    鳳「どうして……そう言い切れるんですか?」


    五十鈴「(これは当事者のあいつが言っていたことだから間違いない!)」


    ―コトダマを選択しろ!!―
    【コトダマ:モノクマの証言】

    五十鈴「これに違いない!!」
  77. 77 : : 2018/02/05(月) 17:04:31
    五十鈴「モノクマからの証言でそれが分かるんだ!」


    箱田「あいつが何言っていたんだ?」


    五十鈴「この内通者システムは今回の動機かららしいんだ。」


    モノクマ「その通りなのです!!」


    エル「てか、何で鷺沢さんなの?」


    モノクマ「ま、彼女の妹さんを人質に取っていたのは事実だからね!」


    エル「とっていたということは……」


    モノクマ「さぁ……どうなったのかな?ウププ……」


    如月「このゲス野郎が……」


    モノクマ「ていうかさ!話を戻さないといけないんじゃないの?」


    鳳「そうですね……制限時間いっぱいになっては困りますし……」


    エル「それもそうだね……五十鈴君!わかったことをとりあえず確定しておこうよ!」


    五十鈴「そうだな……」


    五十鈴「(今回のことでわかったこと……それは内通者が誰だということだ……)」


    五十鈴「(その内通者の正体は……)」


    ―人物を指定しろ―

    サ ギ サ ワ  ナ ト リ

    五十鈴「これで……」
  78. 78 : : 2018/02/05(月) 17:04:52
    五十鈴「今回の動機の内通者は……鷺沢だ……」


    箱田「うそだろ……なんであいつが……」


    如月「信じられないな……」


    五十鈴「信じられなくてもそれが真実なんだ。だとしたら鷺沢の様子も納得がいくんだ……」


    エル「鷺沢さんの様子?」


    ユキ「??」


    五十鈴「(そう……それはあいつに聞くしかないな……)」


    ―コトダマを選択しろ!!―
    【コトダマ:鳳の証言】

    五十鈴「これに違いない!!」
  79. 79 : : 2018/02/05(月) 17:05:39
    五十鈴「なぁ、鳳……」


    鳳「はい?」


    五十鈴「鷺沢の様子がおかしくなったのは、最近のことだったよな?」


    鳳「そうですね……かなりの頻度で情緒が不安定でした。」


    エル「うそ!ボクたちの前ではそんなそぶり見せていなかったのに!?」


    鳳「そうでしょうね……私の前でもそうではありませんでした。炎村さんのことがあったので注意深く見ていたんですが……」
    ……………………………………………………

    鷺沢「……なんで……私なの……」


    鷺沢「ほかの人じゃ……ダメなの……?」


    鷺沢「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い……」


    鷺沢「全身全霊で……」


    鷺沢「こわい……」

    ……………………………………………………


    鳳「というのを陰から見てたんです……」


    鳳「その後私が彼女に話しかけたのですが、必死にそれらの感情を押し殺しているようでしたね……」


    如月「そんなことがあったのか……」


    鷺沢「えぇ……思い詰めているようでした。ただ思い人がいたようで……」


    エル「それならボクも知っているよ!あの人だよね!」


    ユキ「?」


    五十鈴「(ユキにはつらいかもしれないが……)」


    ―怪しい人物を指名しろ!―
    ク キ  ヘ イ タ

    五十鈴「これだ!」


    五十鈴「(これとコトダマで……)」


    ―コトダマを選択しろ!!―
    【コトダマ:エルの証言】

    五十鈴「これに違いない!!」
  80. 80 : : 2018/02/05(月) 17:08:59
    五十鈴「その相手は九鬼だな……」


    ユキ「!?!?!?」


    如月「ほう……あいつらそんな関係か……」


    ユキ「…………(地面にうずくまっていじいじしている)」


    エル「というか、今言わなくてもよかったんじゃない?」


    ユキ「!!(力強く立ち上がり大きく頷く)」


    五十鈴「けど……ほら、これであいつらが恋人つなぎしていた理由が……」


    矢吹「だから何?」


    五十鈴「え?」


    矢吹「恋人つなぎしていたから何さ……それで事件が解決したとでも?」


    五十鈴「い……いや……」


    矢吹「だいたいさ……人の恋愛模様なんて関係ないだろ?事件解決する気がねぇのに善人ぶるんじゃねぇぞ?この偽善者が!」


    如月「矢吹!!」


    矢吹「こんな緊張感だと生と死の狭間なんて出てきやしないんだよ……もっと抗えよ……」


    エル「あいつ放っといて進めるよ~!」


    矢吹「あぁ?何言ってんの?」


    エル「解決する気がないのはあんたでしょ?この詐欺(ペテン)師!」


    矢吹「解決する気がない?そんなわけないじゃんか……」


    エル「なら黙っててよ!もうすぐで解決できる(チェックメイト)んだからさ!」


    五十鈴「(その言葉にそこにいた全員の視線がエルに集まった。)」


    エル「おぉ!この視線!!しびれるねぇ……」


    五十鈴「それで、どうやって解決に持っていくのさ……」


    エル「それじゃぁ、新しい証拠を提出するよ!!」


    五十鈴「(そういってエルが取り出したのは一枚の遺書だった。)」


    五十鈴「これって、遺書か!?」


    エル「そう!!この遺書が彼女の部屋にあったんだ!それと子の遺書が解決の手掛かりになるんだよ!」


    五十鈴「(遺書が解決の手掛かり?どういうことだ?)」


    【コトダマ:遺書】New!
     鷺沢の部屋にあったもの。しっかりと封がされている。
  81. 81 : : 2018/02/05(月) 21:14:49
    ―議論開始―

    【コトダマ:エルの証言】
    【コトダマ:モノクマの証言】
    【コトダマ:遺書】


    箱田「その遺書が『手掛かり』ってどういうことだよ……」


    エル「そのまんまの意味だよ……」


    箱田「わからねぇよ!!」


    鳳「なるほど……そういうことですか……」


    箱田「なに納得してるんだ……」


    箱田「あいつは『誰かに殺された』んだぞ!!」


    箱田「なんでこんなのあるんだよ!!」


    五十鈴「(確かに箱田のいうことはもっともだ……)」


    五十鈴「(どうしてこれが見つかった……)」


    箱田「その遺書が『手掛かり』ってどういうことだよ……」


    エル「そのまんまの意味だよ……」


    箱田「わからねぇよ!!」


    鳳「なるほど……そういうことですか……」


    箱田「なに納得してるんだ……」


    箱田「あいつは『誰かに殺された』んだぞ!!」


    五十鈴【コトダマ:遺書】チャキッ
    五十鈴「それは違うぞ!!」バーーン

    ―Break!―
  82. 82 : : 2018/02/05(月) 21:15:05
    五十鈴「……ひょっとして……鷺沢は自殺か?」


    鳳「……そ……そんなこと……」


    箱田「ある分けねぇだろ!!鷺沢は誰かに殺されたんだって!!」


    五十鈴「お……おい……」


    鳳「そうですね……その後に遺書を偽装すれば……」


    エル「鳳さんも落ち着いてよ!らしくない!!」


    矢吹「ハハハ!そうさ!ボクがすべてやったんだよ~」


    如月「お前は黙っていろ!!」


    モノクマ「ありゃりゃ、せっかくまとまりそうだったのにね……」


    ユキ「ッッ!!(あたふたあたふた)」


    モノクマ「ナツムラさんはボクと観戦ね……それじゃぁ、コアドリル……スピンオン!!」
  83. 83 : : 2018/02/05(月) 21:15:15
    ―議論スクラム―
    Q 鷺沢は自殺か?
    自殺派:エル・如月・五十鈴

    他殺派:箱田・鳳・矢吹


    箱田「鷺沢が自殺なんておかしいだろうが!!」


    五十鈴「エル!」


    エル「遺書は見つかっているんだから自殺で決まりだよ!」


    鳳「その遺書は偽装でしょう?」


    五十鈴「如月!」


    如月「その遺書が偽装という根拠が見つかっていないだろう!」


    矢吹「僕が殺したんだよ?ふふふ……」


    五十鈴「俺が!!」


    五十鈴「お前と俺は犯行時刻あっているだろう!」


    クラウチ・バインド・セット


    エル・如月・五十鈴「これが俺(ボク)たちの答えだ!!」全論破

    ―Break!!―
  84. 84 : : 2018/02/05(月) 21:15:30
    五十鈴「……考えたくない気持ちもわかる……だけど鷺沢は自殺なんだ……」


    箱田「ということは九鬼を殺した罪悪感に駆られて……」


    エル「いや……その線はないよ……」


    箱田「な!?」


    エル「おそらく、九鬼君は鷺沢さんの中で死ぬ予定の人物じゃなかったのかもしれないね……」


    鳳「え?」


    五十鈴「(それは……俺が聞いたことに関係するのか?)」
  85. 85 : : 2018/02/05(月) 21:15:52
    ―コトダマを選択しろ!!―
    【コトダマ:ユキのジェスチャー】

    五十鈴「これに違いない!!」



    五十鈴「ユキって確か鷺沢と九鬼のこと見てるんだよな?」


    ユキ「ッ!(頷く)」


    五十鈴「ユキが言うには、鷺沢の後ろを九鬼が付けていたらしいんだ……」


    矢吹「え!?ストーカー!?」


    五十鈴「……じゃなくて、九鬼が鷺沢のことを怪しんでついていったらしいんだ……」


    五十鈴「そして鷺沢の研究教室についたときに鷺沢が自殺しようとしているところを見て……」


    如月「止めに入った九鬼が殺された……」


    五十鈴「あぁ……その時に足を挫いたんだろな……そして、九鬼を殺してしまった罪悪感に駆られて、近くにあったナイフで自殺したんだ……」


    鳳「そんな……こんな結末って……」


    エル「ということは九鬼君の前にファイナルデッドルームに行った人物は……わかるよね?」


    五十鈴「(あぁ……考えたくないけど……選択肢はこれしかない……)」


    五十鈴「(九鬼の前にファイナルデッドルームに挑戦した人物……それは……)」


    ―怪しい人物を指定しろ―
    サ ギ サ ワ  ナ ト リ

    五十鈴「あいつしか……いない……」
  86. 86 : : 2018/02/07(水) 14:23:45
    五十鈴「九鬼の前にファイナルデッドルームに行った人物……それは鷺沢だ!」


    鳳「鷺沢さんが……」


    箱田「ファイナルデッドルームに!?」


    如月「それならあれだけの武器が用意できたはずだ……」


    鳳「……こんなことって……あんまりじゃ……」


    五十鈴「だけど……これしか考えられないだよ……」


    エル「……五十鈴君……事件をまとめようか……」


    五十鈴「あぁ……」
  87. 87 : : 2018/02/07(水) 14:24:02
    ―クライマックス推理―
    五十鈴「今回の事件はモノクマが用意した内通者への手紙から始まったんだ。その手紙によって内通者に決まったのは鷺沢だった。」

    五十鈴「鷺沢は内通者に決まったことでみんなにばれないようにしながら生活していたが日がたつにつれて空腹が進んでいき、どうにかしないといけなくなったんだ。」

    五十鈴「そこで鷺沢は答えを見つけるためにファイナルデッドルームに行くことにしたんだ。そしてそれをクリアした鷺沢は部屋の奥にある武器庫を見て今回の犯行を思いついたんだと思う。」

    五十鈴「そして鷺沢は準備に取り掛かった。研究教室には基本自分以外の人は来ないからそこを現場にすることを決めたんだ。現場の準備が終わった鷺沢は人気がなくなる夜時間を待つことにしたんだ。」

    五十鈴「夜時間前になり、人通りがないことを確認した鷺沢は研究室に向かってゆっくりと歩を進めることにしたが、その後をつけているものがいることに鷺沢は気づかなかった。それは九鬼だった。」

    五十鈴「鷺沢の後をつけていた九鬼だったが鷺沢の研究教室に入ったことで何かが怪しいと思って中をのぞいたときに衝撃の光景を見たんだ。その光景は十台のボーガンが鷺沢の方向に向いている様だった。」

    五十鈴「それを見た九鬼は全力で鷺沢に体当たりしたんだ。だけどそれと同時ぐらいに仕掛けが作動してしまい、九鬼にボーガンの矢が刺さってしまった。そして、ナイフが最後の糸を切り。上から砲丸が落ちてきて、九鬼は命を落としたんだ。」

    五十鈴「その様子を見た鷺沢は、自分が自殺しようとしたところで事故を起こしてしまった。罪悪感と内通者としてみんなをだましていた罪悪感が膨らみ、近くにあったナイフで自殺したんだ……」


    五十鈴「この事件の犯人は、鷺沢奈鶏……これが……この事件の全容だよ……」
  88. 88 : : 2018/02/07(水) 14:24:12
    モノクマ「さて、でそろったようですね!」


    モノクマ「それでは皆さんお手元のスイッチで投票してください!!」


    モノクマ「九鬼君と鷺沢さんを殺したクロは誰なのか……その答えは正解なのか不正解なのか……」


    モノクマ「どうなんだ!!」




    ―VOTE―
    鷺沢 鷺沢 鷺沢
  89. 89 : : 2018/02/07(水) 14:24:42
    モノクマ「はいは~い!九鬼君と鷺沢さんを殺害したのは鷺沢さんでした!」


    モノクマ「ん?日本語的におかしい気もするけど……気にしないでね!」


    五十鈴「(俺たちはモノクマのジョークも耳に入らないぐらい疲弊しきっていた)」


    五十鈴「(このコロシアイ生活初めての自殺者を出してしまったんだ……)」


    五十鈴「(俺たちでどうにかできなかったものか)」


    如月「……クソ!!」


    エル「……」


    モノクマ「それよりも……ボクは悩んでいるのですよ……」


    箱田「悩んでるって何をだよ……」


    モノクマ「だってさ……ボクの楽しみのおしおきがないじゃんか……」


    五十鈴「(そうか……今回のクロの鷺沢は自殺したから……)」


    エル「別に無理にしなくてもいいんじゃない?」


    矢吹「ダメだよ……そんなことじゃ……生と死の狭間が楽しめないじゃないか……」


    鳳「また余計なことを……」


    モノクマ「そうだよね……やっぱりそうだよね!!よし!それならおしおきをしてやる~!」


    如月「おしおきって……誰をお仕置きするんだ?」


    モノクマ「もちろん……考えてるよ……」


    如月「考えてるって……ここには俺たち以外誰も……」


    モノクマ「ねぇ、五十鈴君……」


    五十鈴「なんだよ……」


    モノクマ「だめだよ?抜け駆けしちゃ……」


    五十鈴「(ま……まさか……)」


    モノクマ「それでは始めましょう!!スペシャルゲスト!!」
  90. 90 : : 2018/02/07(水) 14:24:56
    スイッチのおしおき
    スイッチオン

    目の前の大きなテーブルの上には見慣れないパソコンが置いてあった。

    いや……このパソコンは五十鈴は見覚えがあった……

    モノクマが手に持っていたスイッチを押す。

    するとそのパソコンがバラバラに爆発した。
  91. 91 : : 2018/02/07(水) 14:25:17
    モノクマ「ひゃっほーい!エクストリーム!!ボクの秘密を知ろうとした罰さ!ぶっひゃっひゃっひゃ!!」


    五十鈴「(モノクマはそういうと帰っていった)」


    五十鈴「……はぁ」


    五十鈴「(俺は思わずため息をついた……)」


    如月「おい、五十鈴……」


    五十鈴「なんだ?」


    如月「おまえ……今壊されたパソコンのこと知っていたな?」


    五十鈴「……あぁ」


    如月「なんで知らせなかった!!」


    五十鈴「知らせるタイミングがなかっただけだ……」


    鳳「本当にそうでしょうか……」


    五十鈴「何?」


    鳳「五十鈴さんは私たちにまだ何か隠していませんか?」


    五十鈴「隠してるって何を……」


    鳳「そんなの知るわけがないでしょう……」


    五十鈴「(鳳はそういうと完全に俺に背中を向けてしまった。)」


    五十鈴「すまなかった……次からは報告させてもらう……」


    五十鈴「(俺は頭を下げた。みんなが俺に向けていた敵対心は消えていたように感じた。)」


    五十鈴「(ただ一人を除いては……)」


    矢吹「次?」


    五十鈴「え?」


    五十鈴「(俺は顔をあげて矢吹の顔を見た。その顔は凶器に満ちており、手には針のようなものを持っていた。)」


    矢吹「次はないんだよ……」


    矢吹「俺が……お前たち全員を殺すのだからな!!」
  92. 92 : : 2018/02/07(水) 14:25:40
    五十鈴「(矢吹はそういうと俺に向かって突っ込んだ。)」


    如月「五十鈴!!」


    五十鈴「(如月が俺をかばおうと間に割って入った。すると次の瞬間、如月の体はけいれんを起こし、泡を吹いていた。)」


    エル「あなた、何をしたの!!」


    五十鈴「(珍しくエルが声を荒げていた。それを聞いた矢吹は笑顔になりながら答えた。)」


    矢吹「ククク……いい……実にいい!!如月君は今生と死の狭間にいるんだね……けど……彼には死んでもらうけどね……」


    五十鈴「(すると矢吹は背を向けてゆっくりと出口に向かって歩きだした。)」


    五十鈴「待て!矢吹!!」


    矢吹「あ、そうそう……ひとつだけ……」


    矢吹「君たちは死ぬべきなんだよ……なぜならこの先生きていても希望なんてないからね……」


    五十鈴「(矢吹はそう言い残すと裁判場を後にした。)」


    五十鈴「まて、この!!」


    エル「あんたが待て!!先に如月君をどうにかするのが先でしょうが!!」


    エル「五十鈴君は彼を担いで五十鈴君の部屋のベッドに寝かせて!!箱田さんと鳳さんは保健室に解毒剤があるからそれをとりに行って!!」


    五十鈴「(俺たちはエルの指示通りに動いた。如月の体が小刻みに震えているのを見ながら俺は全速力で自分の部屋まで走った。)」
  93. 93 : : 2018/02/07(水) 14:26:03
    ―五十鈴の部屋―
    如月「すまない……助かった……」


    エル「まだ、あまり話さないほうがいいよ……」


    五十鈴「わるいな……如月……」


    如月「俺のほうこそすまない……守り切らないといけないやつを守れずに……」


    五十鈴「(そういっている途中に鳳が部屋を押し開け、勢い余って五十鈴に体当たりした。)」


    鳳「あら、すいません……勢い余ってしまって……」


    五十鈴「いや……問題ない……それよりめずらしいな……鳳がそんなに慌てるのって……」


    鳳「あ、そうだ、みなさんすぐに大浴場に来てください。」


    五十鈴「(鳳はそういうと大浴場のほうへ歩いていった。俺と如月とエルはお互いの顔を見合わせ首をかしげるとそのまま大浴場へと歩を進めた。)」
  94. 94 : : 2018/02/07(水) 14:28:25
    ―大浴場―
    五十鈴「(大浴場には箱田とユキがいた。)」


    五十鈴「何があったんだよ……」


    箱田「これを見ろって!!」


    五十鈴「(俺たちは箱田が指さした先を見た。すると……)」


    スイッチ『よう!!』


    五十鈴「ひゃぁぁぁぁぁ!幽霊だぁぁぁ!!」


    スイッチ『だれがだ!落ち着け……』


    如月「それよりもお前は処刑されたはずではないのか?」


    スイッチ『あぁ……確かにされたが、こっちのパソコンにもバックアップをとっておいたんだよ』


    五十鈴「バックアップ?」


    スイッチ『まぁ、その辺はどうでもいいだろう……それにこの部屋はほかの部屋と違ってな……』


    エル「隠しカメラがないね!」


    スイッチ『そうだ……だから黒幕も見つけられていない……あ、俺はスイッチだ。よろしく頼む』


    全員「よ……よろしく……」


    全員「(い……いま?)」


    五十鈴「なるほど……」


    エル「あ、そうだ!!」


    五十鈴「どうしたんだ?」


    エル「ねぇ、混浴しようよ!」


    全員「は!?」


    スイッチ『ちょっと待て……今の話からなぜそうなった……』


    エル「だって、何も教えてくれないなら暇だもん!」


    五十鈴「それなら男女別に入ればいいんじゃないか?」


    エル「いやいや……時間削減だよ!」


    箱田「あほか!!男子の前で胸さらすってのかよ!」


    エル「いやぁ、みなさん水着というものを知らないのかね?」


    鳳「体は洗えませんね……」


    エル「それは戻ってからシャワーでいいじゃん!!」


    如月「俺は構わんぞ……こんなの日常茶飯事だ……」


    全員「まじで!?」


    如月「特務の時は裸の付き合いとかざらだったぞ?時間短縮で……」


    五十鈴「そんな訳ないだろ!!」


    エル「はいはい、着替えて着替えて!」


    五十鈴「(そのままエルに押し切られた俺たちは水着に着替えて混浴することにした。)」


    五十鈴「(なんて……天国なんだ……)」
  95. 95 : : 2018/02/07(水) 14:28:44
    ―大浴場前―
    エル「ふ~、気持ちよかったね!」


    箱田「何が気持ちよかったって?」


    鳳「まったく……女の子同士でも男子がいる前で胸の大きさの藩士はやめてくださいよ……」


    ユキ「//////」


    如月「しかし、ここまでゆっくり風呂に入れたのも久しぶりだな……」


    五十鈴「あの動機のせいで入れなかったからな……」


    五十鈴「(俺たちは風呂に入って温まった体で食堂に向かう途中にある人物の声が聞こえた。)」


    ???「楽しそうだね……」


    五十鈴「(俺たちはその声のするほうを見るとそこには矢吹の姿がモニターに映し出されていた。)」


    エル「そんなところで何をしているの?趣味が悪いんですけど?」


    五十鈴「(エルはそういうと腰に手を当てて問いただした。)」


    矢吹「少し浮かれ気分のみんなに最大のヒントをあげようかと思ってね……」


    五十鈴「(矢吹がそういうと、全員は矢吹のほうを注目した。)」






















    矢吹「このゲームの首謀者は……俺なんだよ……」



    五十鈴「(矢吹がそう言い残すとモニターの画面が突然変わり、『感染率87%』という文字が点滅していたのであった。)」
  96. 96 : : 2018/02/07(水) 14:28:55



    4章 

    Lost Hope and Last Hope       完



  97. 97 : : 2018/02/07(水) 14:29:08
    生存メンバー

    ・五十鈴 和真
    ・【鷺沢 奈鶏(×)】
    ・ナツムラ ユキ
    ・箱田 愛子
    ・鳳 志保
    ・【鴉間 國羽(×)】
    ・矢吹 霊士郎
    ・【東雲 琉偉(×)】
    ・【九鬼 平太(×)】
    ・【蜜火原 風吾(×)】
    ・【近藤 村正(×)】
    ・エルフェルド・フローレライ
    ・【上木 出音(×)】
    ・【炎村 しらは(×)】
    ・如月 修
    ・【九十九 歩(×)】

    生存者残り 7人
  98. 98 : : 2018/02/07(水) 14:31:52
    最後まで読んでいただきありがとうございました!非日常担当したルカです!

    さて、さらに謎が深まる黒幕への道、そして謎の人物(?)の登場!まだまだ目が離せません!

    さて、どうなるのかこうご期待!

    ということでスタジオにお返ししまぁす!
  99. 99 : : 2018/02/07(水) 16:57:03


    ルカさんありがとうございました!!

    次回はKAIさんの執筆です!!

    首謀者と名乗った矢吹…

    果たして彼はこのコロシアイの黒幕なのか?

    謎は五章へ!!



    尚、オリキャラの募集も続いておりますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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○○○達のコロシアイ学園生活 シリーズ

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