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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

【安価あり】「超高校級育成計画inコロシアイダンジョン」

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  1. 1 : : 2017/07/18(火) 00:15:30


    コロシアイに、果ては無い。


    コロシアイ心得

    その1・これはダンガンロンパシリーズの重大なネタバレを含んでいます。

    その2・これはオリジナルの展開で進みます。様々なオリジナル要素を含むので、原作との乖離が認められた場合、各々の脳内で補完・妄想とかして頂けると楽しいかもしれません。

    その3・グロテスクな場面や暴力的表現、性描写が見られる可能性があります。

    その4・ダンガンロンパシリーズの様々な要素がごちゃまぜになっています。ニューダンガンロンパV3の育成計画時空を想像して頂けると近い雰囲気かと思います。

    その5・安価が存在します。皆様の参加を、お待ちしております。

    その6・性質やスタッフの都合もあって低速進行です。


    以上の要素をもって「構わん、やれ」という方はどうかそのままお進みくださいませ。
  2. 2 : : 2017/07/18(火) 00:33:23

    ここにはまだ、何も無い。
    名前も、貌も。

    言葉も無い。

    自分と言う人間の存在。
    自分と言う存在の証明。

    誰なんだ?
    感覚さえもあやふやなここにいる誰かは一体何なんだ?

    考えろ。
    考えろ。
    考えろ。
    考えろ考えろ考えろ考えろ。

    (↓1「彼」を以下の人物から決定してください)

    (1最原終一)
    (2天海蘭太郎)
    (3王馬小吉)
    (4キーボ)
  3. 3 : : 2017/07/18(火) 00:35:32
    4番で、
    期待です!
  4. 4 : : 2017/07/18(火) 02:01:38

    (期待に感謝を。)

    ??「そうか……そうだ!僕は、僕の名前は……!」

    キーボ「キーボ!そうだ、僕の名前はキーボ、でした!」

    取り立てて特徴のない高校生。
    それが僕。

    運動も勉学も並大抵。まさに平均を地で行く、それが僕なんです!
    あ、ちなみに暗記は大の得意ですよ。毎度毎度暗記科目に関しては自信があるんです。

    それを論理的に組み立てていくとかはもう大好きなのですが……逆に国語とかはイマイチ苦手ですね。
    人の心情を推し量るとかがどうも、上手くいかないことが多くて。困りものです。

    さてと。
    今現在は……そうでしたね。

    通学でした!
    自分の寮の部屋、その扉に手をかけたところで白昼夢でも見てしまったのでしょうか。

    自己管理はしっかりしていると自負はあったのですが。
    これは……見直しが必要かもしれませんね。
  5. 5 : : 2017/07/18(火) 22:52:49

    通学路を歩いていれば自然に賑やかさが増してきます。
    多くの学生達が賑やかに話し合っていますね。

    ??「やぁ。おはようっす、キーボ君」

    キーボ「あ、おはようございます。天海クン」

    僕に声をかけてくれた男子高校生。
    彼は天海蘭太郎クンです。
    爽やかな笑顔と接しやすい柔らかな雰囲気で男女共に人気が高い人ですね。

    天海「今日もいい天気っすね。とはいえ、俺としては曇り空も結構好きなんすけど……ってあれ、キーボ君?大丈夫っすか?」

    キーボ「?何がでしょう?」

    天海「鏡見てないんすか?顔、真っ青っすけど」

    キーボ「え。あれ、ほんとですか。バイタルチェックはしっかりとしているはずなんですけど」

    天海「何か変な夢でも見たりしたんすか?」

    キーボ「夢……では、ないですけど。その、さっき、軽く立ちくらみを起こしまして」

    天海「……バイタルチェックしたんじゃなかったんすか?」

    キーボ「見直さなきゃいけないかもですね……」

    天海「まぁ、保健室もあるし、無理せず。少しでもやばいと思ったらすぐに行くんすよ?」

    キーボ「はい。ありがとうございます、天海クン」
  6. 6 : : 2017/07/18(火) 23:45:29

    そんなこんなで話している内に、校門が見えてきました。
    この風景を見る度に、僕は決まって今日の課題や今日の抗議について思い返すのです。

    キーボ「あの、天海クン。今日の課題はどうでした?」

    天海「えーっと……あぁ、出てるのは国語の課題だったっすね。やっぱ、難しかったっすか?」

    キーボ「えぇ、どうも。やはり人の感情を把握するのは、どうも苦手で……」

    天海「基本は、人と話す基本と同一なんすけどね……。そっすね、空き時間にまた話してもらえれば、協力するっすよ?」

    キーボ「ほんとですか!?ありがとうございます!」

    そんな事を話しながら、ふと校門で周囲に目を向けると。
    凄まじい違和感が、僕を捉えました。

    言い様の無い違和感。
    何と言いますか、こう。
    写真に写ってはいけないものが、写った、みたいな。

    (↓1「違和感の正体」を下から選択してください)

    (1長髪の手袋が目を引くジャケット姿の少女)
    (2手に持つ機械に熱中しているバッグを背負った少女)
  7. 7 : : 2017/07/18(火) 23:50:04
    2で。あともしかして機械ですか?
  8. 8 : : 2017/07/19(水) 00:13:31

    (誤字指摘に感謝を)


    思わず無言でその校門傍で立ち尽くす少女を凝視してしまう。
    違和感。
    違和感。違和感。違和感。

    あんな子が、この学園にいただろうか?
    そんな、疑問。

    天海「……?キーボ君、どうしたっすか?」

    キーボ「あの、天海クン。あそこでゲームしてる彼女ですが……この学園で、見た事ってありますか?」

    天海「えーっと、あそこの子っすかね?いや、見た事ないっす。もしかしたら、転校生かもしれないっすね」

    キーボ「転校生……あ、成程。転校生と言う可能性がありましたね……」

    天海クンから得た回答と自分の中で出た結論を比較した結果に納得する。
    確かにそれならば違和感があっても当たり前ですからね。

    しかしそれにしても。
    どうしても変な感覚がぬぐえない。

    まるで本当についさっきひょっこり出てきてしまったかの様な感覚。
    自分以外の誰も彼女を気にしていないのもおかしな点です。

    しかし、転校生の可能性が高い彼女にうかつにこちらから話しかける事も出来ないまま。
    首を傾げつつ通り過ぎるしかありませんでした。
  9. 9 : : 2017/07/19(水) 19:23:58

    土足OKの床に感謝しながら自分の教室に天海クンと一緒に歩いていきます。
    飛び交う挨拶の応酬に、こちらもおはようございますと言葉を返す。

    人気者の天海クンの隣にいると自然と賑やかになりますね。
    彼の自然体で人を引き付ける魅力は、素直に凄いと思います。

    もしかしたら、こういう点に天海クンのいう「会話や国語の読解の基本」があるのでしょうか。
    ならばそれをこちらも理解しようと努力しなければいけませんね。

    いよいよ教室に到着。
    扉を開けて一歩を踏み出し……。

    キーボ「……え?」

    そこでまた、違和感に襲われた。

    (↓1どの様な違和感があったのか解答してください)
  10. 10 : : 2017/07/19(水) 19:26:57
    クラスの人の頭にキノコがはえてた。
    (ボケていいんですよね?)
  11. 11 : : 2017/07/19(水) 20:29:02

    キーボ「き、キノコ……?」

    そう。見渡す範囲にいる生徒達の頭に、キノコが生えていたんです。
    それも、よく見る椎茸とかみたいな茶色ではなく、鮮やかな赤の。

    天海「?どうしたんすか、キーボ君」

    キーボ「どうしたも何も!そうだ、天海クン!変な事を尋ねますが、これは実は夢の世界だなんて荒唐無稽な話はありませんよね!?」

    天海「あっはは、それはそれで興味深いっつーか、面白い話だとは思うっすけど。残念ながら、現実っすよ」

    キーボ「ですよねありがとうございます!……ということは、やはり」

    今見ているこれは、現実、なのか。
    それとも僕の視界に問題があるだけなのか。

    キーボ「お、おはようございます。えっとその、頭のそれは……どうしたんです?」

    ??「よう、おはよう!あん?何言ってんだ、俺の頭はいつも通り空目指して一直線だぜ!……いやまぁ、ちょっと特殊な髪型してるって自覚はあるけどよ?」

    キーボ「いやあの、髪型はもう、慣れましたし。その、頭のキノコの事ですよ」
  12. 12 : : 2017/07/19(水) 23:11:32

    ??「キノコだとぉ?なんだそりゃ、遠回しに俺の頭の事馬鹿にしてんのか?」

    キーボ「あ、いえ、そういう訳ではなくてですね!?」

    ??「にっしし、仕方ないよ。だってテストとかの成績は優秀なのに肝心な所に限ってごり押しの精神論からの脳筋だもんね」

    ??「んだとぉ!?もしかしてこの前のゲームの話か!いいじゃねぇか、まっすぐに目標目掛けて突っ走っていくのは男のロマンだろ!?」

    ??「や、だからってあそこまであっさりはまっちゃうと最早笑っちゃうよね?何でこう、肝心な時に限って、こう、馬鹿になっちゃうかなぁ?」

    ??「誰がバカだッ!?」

    そうやって絡んできたもう1人の生徒の頭にもキノコが、確かにある。
    しかしあまりにも気にしていない。そこにあるなんて考えてもいないのだろう。

    ……どういう事なんでしょう。
    本当にどういう事なのかさっぱり解りません。

    大人しく、天海クンの言う通りに保健室へ行った方が良いんでしょうか……。
  13. 13 : : 2017/07/20(木) 00:33:30

    先生「おーいお前等席に座れー。ホームルーム始めるぞー」

    やがて先生が入ってきたので、自分の椅子に座る。
    ……先生の頭にもキノコ生えてるってどういう事なんですかね。

    周りを見渡せばあちこちに赤いキノコ。
    今更ながらに自分の頭を触ってみるけど……うん、僕の頭にキノコは生えてないようですね。

    先生「ほんじゃまずは転校生を紹介するぞー。女の子な。はいそこ一部の男子いきなり目をぎらつかせんな、プレッシャーかけんな」

    転校生。
    その言葉に、思わず僕は反応した。

    今朝。ついさっき
    違和感の、始まりかもしれない、あの「誰か」。

    天海クンと会話した時に出た、あのキーワード。
    「転校生」。

    そして扉が開き。
    「転校生」は、姿を現した。

    ついさっき見たバッグを背負い。
    ついさっき見たどこかふわっとした髪型の。

    ついさっき見た、少女が入ってきた。


    先生「ほい、んじゃ自己紹介よろしく」


    ??「……。えーっと……。七海千秋です。超高校級のゲーマーでーす。オールジャンルで行けまーす」

    七海「……よろしくお願いしまーす」
  14. 14 : : 2017/07/20(木) 01:15:38

    ズキン、と。
    頭が痛んだ。胸が痛んだ。

    今の自己紹介に明らかにおかしい部分が含まれててその違和感が強くて強くて変な吐き気がした気がした。

    超高校級?
    超高校級とは、何なんでしょう?

    理解が及ばない。
    脳内のどの記憶と照らし合わせても納得の行く解答が得られない。

    これは。
    これは、どういう、事なんでしょう。

    七海「……。あぁ、キノコ状態かぁ。これって普通には治せないんだよね。35ドル払わないとヒントってもらえないんだけど……特別に、初回サービスって事で、ヒントをあげるね」

    しかもなんか変な事を言いだしました。
    やはり僕は疲れて幻覚幻聴の類を発揮してるんじゃないでしょうか?


    七海「おかしいのは、君じゃない。……と、思うよ?」


    ……え。


    七海「君が気が付いてないだけ。君が疑問に思わなかっただけ」


    ……何、を?


    七海「うん、今ならまだまだ君は正常。……だと思うな?」


    ……何を、言ってるんですか?
  15. 15 : : 2017/07/20(木) 01:45:18
    七海「うん、だからしっかり自信をもっていいんだよ。君は、君が正しいと思えることをすればいい」

    そういうと、彼女はふあぁ、と欠伸をして。

    七海「ねみぃ……じゃ、私は、これで……」

    そう言うと、彼女はポケットからゲームを取り出し、それを起動しながら歩き出した。
    唖然とする僕らの前を堂々と歩き、そして扉を開けて外へ。……きちんと扉は閉める性格らしい。


    先生「うーっし、ホームルームはだいたいこんなもんかな。ほんじゃ、もう少ししたら授業始めるぞー」


    そんな言葉と同時に、周囲がまた騒がしくなり始める。
    ……明らかに異常である事位は、把握しているつもりです。

    目の前で堂々と訳の解らない事を口にした転校生が、堂々と、席に座らずに外に出ていったにも関わらず。
    まるで皆気にしていない。「七海千秋と言う転校生がいなかったかのように」。

    キーボ「……」

    (↓1どうするか以下の選択肢よりお選びください)

    (1転校生を追いかける)
    (2とりあえず今は何もしない)
  16. 16 : : 2017/07/20(木) 01:49:44
  17. 17 : : 2017/07/21(金) 00:22:14
    キーボ「……先生、すいません。少し体調が優れないので……少し、保健室へ行ってきて良いでしょうか?」

    先生「んお、キーボか。おいおい、お得意のバイタルチェックはどうした?ほれ行ってこい」

    キーボ「すみません、ありがとうございます」

    軽く頭を下げ、教室の外に出る。
    まだ彼女が出ていってから時間は経ってないし、すぐに見つかるはず……!

    キーボ「いた!」

    階段へ曲がっていく誰かの鞄が見えた。
    ダッシュでその背中を追う。

    キーボ「ちょっと、七海……さん!少し、お話を伺いたいのですが!」

    しかし僕のそんな言葉がまるで聞こえていないかの様に、彼女は歩いていく。

    意外とその進むスピードが速くて、思わずこちらもダッシュしてしまいながら後を追う。
    ……先生に見つからないことを祈るしかないですね。

    七海「……」

    ようやっと追い付いたのは、一番上の階の廊下の突き当たりだった。
    「転校生」はそこで、微笑みを浮かべて僕を出迎えた。
  18. 18 : : 2017/07/21(金) 01:30:59
    七海「そういえば……君の名前は、まだ聞いてなかったね?」

    キーボ「へっ?えっと、僕の名前は、キーボ。超高校級の……ッ!?」

    いまいち調子を掴みにくい彼女の物言いに、思わず釣られて自己紹介して。
    そしてそこで、一気に脳天へ痛みが集中した。

    キーボ「う、グゥ……!?」

    七海「うーん……思い出せそう、ってとこなのかな?まぁでも、その物言いじゃあ、そろそろ……だと、思うよ?」

    何だ。何なんですか。
    僕は、いったい、どうして、何が、どうなって……!?

    七海「さっき言ったけど……うん。正直なところ、君が忘れてるのか、それとも目を逸らしたいのかは解らないんだよね。だけど、君がおかしい訳じゃない。それだけは断言出来る」

    頭を抑えて膝をついてる僕を、「転校生」は真っ直ぐ見つめてくる。
    頭が痛い。心臓の部位が痛い。何かが体内で鳴り響いているようで気持ち悪い。

    七海「何かしらの、理由があるんだと思う。だけど……うん。それでももし、自分がどうしてこういう状況にいるのか知りたいなら……こっちへ、来てほしい、な」

    そう言うと、彼女はなんと壁に向って歩いていき……。
    そして、「壁を貫通して向こう側へ歩き去った」。


    キーボ「……」


    (↓1どうするか以下の選択肢よりお選びください)

    (1転校生の元へ行く)
    (2危険な気がする、引き返そう)
  19. 19 : : 2017/07/21(金) 18:01:09
    2で
  20. 20 : : 2017/07/21(金) 20:56:09

    色々おかしな事が起きているのは解っている。
    だけど、しかし。

    キーボ「流石に壁を通り抜けろというのは、厳しい話だと思うんですよ……」

    その向こうに何が待っているのか。
    彼女曰く、そこには状況を知る手掛かりがあるのでしょう。

    しかし、そもそもそれが本当だという確証がどこにもないじゃないですか。
    そもそも、その壁を僕が本当に通り抜けられるかどうかも疑問です。

    先程から体調が優れていないのは事実。
    余計な事をせず、やはり保健室へ向かいましょう。

    下手をすると、また先程の寮の時みたいに白昼夢を見ている可能性だってあるんです。
    そんな場面を他人に見られると流石に問題である気もしますし。

    ……壁を振り返る。
    その向こうへ消えた「転校生」に、どうしてか申し訳なさを感じて。

    キーボ「……ほんと、これが夢だったらある意味助かるんですけどね」

    思わず、独り言が漏れた。
    僕らしくもない。





  21. 21 : : 2017/07/22(土) 00:10:54
    ここにはまだ、何も無い。
    名前も、貌も。

    言葉も無い。

    自分と言う人間の存在。
    自分と言う存在の証明。

    誰なんだ?
    感覚さえもあやふやなここにいる誰かは一体何なんだ?

    決まっている。
    何を馬鹿な事を言ってるんでしょうね、僕は。

    キーボ「キーボ!僕の名前はキーボ、です!」

    取り立てて特徴のない高校生。
    それが僕。

    全く。
    どうしてこう、寮の部屋から出ていこうとする段階で眩暈なんて起きてしまうのでしょう。

    僕のバイタルチェックは完璧なはずです。
    なのにこういう事態が起きてしまうという事は、僕の精神に問題があるのかもしれませんね。

    いずれにせよ、後ほどしっかり考える必要がありそうです。
    今は、とにかく通学を優先ですが。

    外に出て、通学路を歩けば、程なくして声が聞こえ始めます。
    学生が増え、賑やかになってきます。

    ??「おーい。キー坊ー!」
    キーボ「……ハァ。だから、その呼び方は止めてくださいよ、王馬クン」
  22. 22 : : 2017/07/23(日) 14:58:35
    王馬小吉クン。
    僕のクラスメートですね。

    僕は小柄な体格であるという自覚はあるのですが、王馬クンはそんな僕より更に小さいんです。
    僕が見下ろすことになる数少ないクラスメートですね。言い方は悪いですが。

    王馬「なんでー?良いじゃん、減るもんじゃないしさ」

    キーボ「減りますよ。こう、精神的な何かが」

    王馬「へぇ!国語とかでいっつも心情問題にミスって唸ってたりするのに、自分の心情についてはちゃんと把握できるんだ!見直したよキー坊!」

    キーボ「自分の事すら解らないんじゃ流石にやってけませんって」

    王馬「そうかなぁ?案外、自分の事程解ってないってもんじゃない?人間ってさ」

    キーボ「……一番身近にあるのは自分です。自分が一番理解しやすいと考えても道理でしょう?」


    『本当に?』


    どこからか、そんな声が聞こえた気がした。

    その後もダラダラと話しながら校門をくぐり。

    土足OKの床に感謝しながら自分の教室に王馬クンと一緒に歩いていきます。
    飛び交う挨拶の応酬に、こちらもおはようございますと言葉を返す。

    いよいよ教室に到着。
    扉を開けて一歩を踏み出し……。

    キーボ「……え?」

    強烈な、違和感に襲われた。

    (↓1どの様な違和感があったのか解答してください)
  23. 23 : : 2017/07/23(日) 15:04:34
    塩の性別が変わっていた
  24. 24 : : 2017/07/23(日) 17:25:33

    キーボ「おはようございます!」

    ??「おはよう、キーボ君」

    キーボ「おはようございます、真宮寺……クン?」

    自分に話しかけてくれたクラスメートに挨拶すると同時。
    その違和感の正体がはっきりとしました。

    キーボ「えっと、その。いつもつけてたマスクは、どうしたんです?」

    真宮寺?「マスク?変な事を言うのね、キーボ君。私は風邪にもならない限り、マスクなんてつけませんよ?」

    いや。いやいやいやいや。
    思わず頭を振ってしまう。自分の脳が理解を拒否している感覚、というのはこういう事を言うんでしょうか。

    キーボ「え、えっと、口紅なんて、何でつけてるんです?」

    真宮寺?「?つけてちゃいけませんか?」

    王馬「流石にそりゃ変な質問って奴だよ、キー坊。君には理解できないかもしれないけど、『女性』にはおめかしとか、そういうのは必要って言うじゃないか!」

    ……え?

    真宮寺?「フフ、王馬君にそう言われてもそれはそれで変な感じですけどね」

    王馬「えっ?酷くない?俺にだって最低限異性への理解はあるつもりだよ?ほんとだよ!?」
  25. 25 : : 2017/07/23(日) 23:14:33

    キーボ「えっちょっと待ってください。えっ、真宮寺……クン?が、女性……ですか!?」

    真宮寺「キーボ君、ちょっとその発言は流石に傷つきますよ?私は女性だって入学の時から解ってるでしょうに」

    えっ。えっえっえっ?

    真宮寺是清。
    僕のクラスメートで、口元をいつもマスクで隠していて……。

    正直な話、怪しいという認識を持たれても仕方の無い人だ。
    実際、「彼」もそう言って苦笑していたのを覚えている。

    自身に姉がいる事。その姉は病気がちで入院してばかりだという事。その姉をよく心配している事。
    自身は民俗学に目が無く、よくフィールドワークと称して旅に出ている事。

    それらの会話を、覚えている。
    「彼」とその会話をした事を、よく覚えている。

    なのに、どうして。
    どうして目の前にいる真宮寺是清は、女性になっているんでしょうか?

    いやまぁ、確かに元より髪も長く、女性要素も見られたかもしれませんが!
    そんなのって正直些細な部分でしたよね!?
  26. 26 : : 2017/07/24(月) 20:48:34
    王馬「全くもー。デリカシーが欠けてるにも程があるよねー。そういう所、やっぱ女子的には重要なんだよね?ねっ、『七海ちゃん』!」

    キーボ「……え?」

    そんな名前のクラスメート、ここにいたでしょうか。
    そんな疑問が口に出るよりも早く、王馬クンの視線の先に反射的に僕も目を向けて。

    そして、僕の動きはそこで停止した。してしまった。

    ??「……」

    王馬「おーい、七海ちゃーん。天狗と自由の女神がそこで君を呼んでるよー!」

    七海「ハッ!ビームは止めて……!」

    王馬クンの言葉に反応し、顔を上げる。
    椅子に座ってるのに、何故か背負いっぱなしのバッグが妙に気にかかる。

    ふわっとした髪型。
    涎でもたらしていたのだろうか、妙に濡れて見える顎部分。

    ……初対面だ。
    クラスメートに、何故か初対面の女子がいる。どういう事なんでしょうこれ。

    七海「あ、王馬君にキーボ君……おはよ……」

    王馬「うん、おはよう。とりあえず口元拭こうか。七海ちゃんに口紅したら大変なことになりそうだねー?」

    七海「口紅……うーん。そんなに興味ない。……と、思うな……」

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