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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

エレン「アニ…悪かった」アニ「いいさ」

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  1. 1 : : 2017/07/17(月) 02:02:54
    初めまして、柊と申します。
    本日より、こちらで進撃ssを書いていこうと思っております。

    正真正銘の初心者ですので、温かく見てくださると嬉しいです。

    あと、わからないことも多いので、そちらについても教えていただけたら幸いです。

    こちらでssを読み始めたのが最近ですので、もしかすると自分の作品が他の方の作品と結い類似していた場合は、教えていただけたら早急に打ち切りにしたいと思いますので、あわせてお願いします。
  2. 2 : : 2017/07/17(月) 02:11:54
    進撃ss書いていこうと思いますが、自分はアニが好きなのですが、エレアニとかって需要あるんでしょうか?
  3. 3 : : 2017/07/17(月) 02:18:26
    一応考えているのは、原作改変っぽい感じです。

    『もしこうなっていたら、それはそれで良いな~』というような感じで書いていこうと思います。

    ただ、その過程でエレアニになっていくのかわからないので、どうしようか迷ってます。
  4. 4 : : 2017/07/17(月) 02:33:40
    設定を載せておきますね。(変更点のみ)

    ・アニは非巨人であり人類側
    ・女型の巨人はいますが、アニではないです。

    …くらいなんですよね。

    一応原作及び番外編(悔いなき選択とLOSTGIRLS )全巻読んでいますので、ネタバレになってしまう場合があります。

    物語自体は原作に従って進めていきたいですが、飛ばす部分があると思います。

    くどいですが、アニが好きなのでアニ好きの方よろしくです!
  5. 5 : : 2017/07/17(月) 03:07:31
    割と緊張してますが、投下していこうと思います。


    訓練兵団、それは巨人に対抗すべく志願した少年少女達が戦う術を身につける学校のようなものである。

    そこには、巨人への復讐に燃える一人の少年の姿があった。

    ー845年ー

    巨大な壁は100年もの間、人々を巨人の脅威から守っていた。

    だがその安全は、突如として破られた。

    その日、大地を振るわせ現れた、壁から顔を出すほどの巨人によって壁に穴を空けられ、壁内…シガンシナ区への巨人の進行を許す結果となってしまった。

    少年…エレン・イェーガーはその日、母親が巨人に喰い殺されるという悪夢のような現実を見た。

    そして、己の無力さを、何より巨人を憎み復讐…いや、"一匹も残らず駆逐すること"を誓った。

    5年後の850年、彼は兵士を志願し巨人に対抗する術を身につけるために訓練兵団に所属していた。

  6. 6 : : 2017/07/17(月) 04:41:21
    期待です!
    >>1
    エレアニが需要かどうかはひとしだいだとおもいますよ!
  7. 7 : : 2017/07/17(月) 08:50:38
    エレアニ!?
    需要ありますよ!!!期待--っ(^o^)/

  8. 8 : : 2017/07/17(月) 12:28:24
    >>6
    >>7
    お二人とも期待ありがとうございます。期待に添えるかわかりませんが、がんばっていきます。
  9. 9 : : 2017/07/17(月) 13:54:41
    上の年号間違っていますね。

    5年後の850年ではなく、2年後の847年です。すみません…


    教官「オイ、貴様」

    少年「ハッ!」

    教官「貴様は何者だ!?」

    少年「シガンシナ区出身、アルミン・アルレルトです!!」

    アルミン・アルレルト…彼はエレンの幼馴染みで、数少ない友人の一人だ。

    しかし、エレンにはわからなかった。教官が何故志願者を怒鳴り付けているのか。そんなことをしては志願者が減ってしまうのではないだろうか?

    もっとも、この程度で怖じ気づくような者では巨人に立ち向かえるはずがないとエレンは思う。

    数人なにも言われていない者がいるが、それが何故かはエレンにもわかった。目が違う。きっと地獄を見た者達だろう。

    その中に、もう一人の幼馴染み…いや、家族であるミカサ・アッカーマンもいた。

    ミカサは3年前に強盗に殺害され、訳あってイェーガー家で暮らしていた。

    今はエレンにとって会うことのできる唯一の家族だった。母親はあの日殺され、父親は行方不明のまま。

    アルミンと同じくミカサもエレンにとってはかけがえのない存在であった。
  10. 10 : : 2017/07/17(月) 13:57:23
    『ミカサは3年前に強盗に殺され』ではなく、『ミカサは3年前に、両親を強盗に殺され』ですね…

    度々すみません
  11. 11 : : 2017/07/17(月) 23:46:27
    遅くなりましたが、投下していこうと思います。

  12. 12 : : 2017/07/17(月) 23:48:03
    教官「貴様は何故ここに来た!?」

    また、別の誰かが問われている。

    (オレだったら…巨人を駆逐するためです!とかか?)

    だが、ここにいる者の大半は、内地での安全な暮らしを得たいとか開拓地へ行く者への劣等感から、ここに来ているだろう。

    基本的に問いただされているのはそういう者達だ。

    (ん?…あれは)

    ふと目についたのは、少女だった。他にも少女の志願者はいるが、それでも小柄な部類に入るだろう。

    (ミカサよりも小さいな…そもそもミカサがでけぇんだよな)

    小柄であっても教官に怒鳴り付けていないだけあって目が…というか顔が怖い。

    他には体格の良い大男、長身の男、女性の中では長身で目付きの悪い女。それぞれ面構えが違う。恐らく地獄見たのだろう。

    教官「オイ…貴様は何をやってる?」

    少女「………」ムシャムシャ キョロキョロ

    教官「貴様だ!貴様に言っている!何者なんだ貴様は!?」

    少女「ウォールローゼ南区ダウパー村出身、サシャ・ブラウスです!」

    教官「サシャ・ブラウス…貴様が右手に持っているものは何だ?」

    サシャ「蒸かした芋です!調理場に丁度頃合いのものがあったので、つい!」

    (なんか、とんでもないやつがいるぞ…)


  13. 13 : : 2017/07/18(火) 00:11:18
    その日は、通称"通過儀礼"を終え、本格的な訓練は翌日からとなった。

    翌日は立体起動に必須な姿勢制御訓練だったが…

    (なんだこれ…こんなの…どうやって…)

    エレンはいきなり壁にぶつかった。明日までにできなければ、開拓地行きという状況に追い込まれたエレンであった。

    そして翌日、エレンは装備の欠陥によって、できなかった…いや、一時は壊れた装備で姿勢制御を成し遂げ、正常な装備においては問題ないことが判明し、開拓地行きは免れた。

    明日からの本格的な訓練にエレンは気合いを入れるのだった。
  14. 14 : : 2017/07/18(火) 00:59:28
    エレン「今日から訓練だな、アルミン」

    アルミン「うん。でも僕ちょっと怖いなぁ」

    エレン「大丈夫だろ?いきなり危険なことはやらないって」

    アルミン「う~ん、そうだといいけど」

    ミカサ「それより二人とも、早く食べて。もうすぐ訓練が始まる」

    エレン「おう、そうだな」

    ー対人格闘訓練ー

    始まった訓練は対人格闘訓練だった。名前の通り、人間に対抗する格闘術の訓練だ。

    エレン「はぁ、なんなんだよこの訓練、オレたちは巨人を相手にするんだろ。対人格闘なんて…」

    エレン(いや、オレは兵士になるんだ。守りたいものを守れる兵士に)

    エレン(あの時とは違う、なんであろうと使いこなして力をつけるんだ。だから、強くなるためには…)

    対人格闘訓練は二人一組で行う訓練だ。そして、エレンは今相手がいない。

    エレン「クッソ、誰かいないのか…」キョロキョロ

    エレン「あ。あいつ…」
  15. 15 : : 2017/07/18(火) 01:20:15
    エレン「おい!」タッタッタッ

    エレンが声をかけたのはあの小柄な少女だった。

    エレン「なあ、おい」ガシッ

    少女「…あんた、姿勢制御の…」

    エレン「オレと組もうぜ!」

    少女「…遠慮するよ」スタスタ

    エレン「あ、おい、待てよ!」ガシッ

    少女「……何?」ギロッ

    エレン(うっ…ちょっと機嫌悪くしちまったか…近くで見ると迫力あるな…)

    エレン「なあ、オレ強くなりてぇんだ。頼むよ」

    少女「…だったら私じゃなくてもっと強そうな奴に頼めば?」

    エレン「それが、みんな誰かと組んでてよ。だから頼むよ、"手加減するから"さ」

    少女「…あんた、後悔するよ?」ボソッ

    エレン「ん?なんだって?そうだ、オレは…「エレン」え?」

    少女「エレン・イェーガー…でしょ?」

    エレン「あ、ああ、なんで名前を?」

    少女「姿勢制御のとき、教官が大声で呼んでた」

    エレン「ああ、それでか。で、お前は?」

    少女「…アニ、アニ・レオンハート」

    エレン「アニか、よろしくなアニ。じゃあ始めるぞ?まず、オレが襲う側でいくぞ?」

    アニ「まぁ、後悔しないことだね」ボソッ
  16. 16 : : 2017/07/18(火) 01:41:12
    バキ グル ドサッ

    エレン「いっててて…いったい何が?」

    アニ「あんた、そんなもんなの?私、"手加減した"んだけど?」

    エレン「な、何されたんだ…オレ」

    エレン(気がついたら逆さまになってた。"手加減する"だと?本気出しても勝てねぇぞ…)

    アニ「あんたさぁ、いつまでそうしてんの?」

    エレン「あ、ああ」ヨット

    アニ「…もう行っていいかい?あんた、話にならないね」スタスタ

    エレン「あっ、待てよ」

    アニ「まだなんか用?」

    エレン「さっきのすげぇな」

    アニ「は?」

    エレン「いったいどこでそんな力を?」

    アニ「…お父さんに」

    エレン「親父さん?親父さんは兵士なのか?」

    アニ「違うけど」

    エレン「そうなのか、すげぇな」

    アニ(なんだこいつ、あんな大口叩いといてあっさり負けた癖に…いったい)

    エレン「なあ、アニ」

    アニ「何?」

    エレン「もしよかったらこれからも組まないか?」

    アニ「は?何で?」

    エレン「オレに教えてくれよ」

    アニ「え?何を…」

    エレン「なあ、頼む!」

    アニ「あ、ああ…」

    エレン「いいのか?よっしゃー」

    アニ(本当になんなんだ。取り敢えず暑苦しくてめんどくさそうな奴に掴まったな。はぁ)
  17. 17 : : 2017/07/18(火) 01:53:10
    ー夕食ー

    アルミン「エレン!?どうしたのその傷!?」

    エレン「ああ、ちょっと対人格闘でな」

    ミカサ「エレンを痛めつけたのはどこの誰?」

    エレン「痛めつけたって…単にオレが弱いからこうなっただけだろ」

    アルミン「でも、本当にすごいね。いったい誰とやったのさ?」

    エレン「ああ、それはな…ガタッ「許せない」お、おいミカサ」

    ミカサ「エレン、明日は私と組もう」

    エレン「いや、すまんが無理だ。もう相手はいる」

    ミカサ「誰?」

    エレン「あ?誰だっていいだろ、とにかくお前とはやらねぇからな」スタスタ

    アルミン「あっ、待ってよエレン!」
  18. 18 : : 2017/07/18(火) 01:54:48
    そろそろ寝ます。読んでくれている方、いましたらありがとうございます。

  19. 19 : : 2017/07/18(火) 02:00:03
    期待です!!
    頑張ってください(^_^)
  20. 20 : : 2017/07/18(火) 15:08:51
    休憩のうちに投下しておきます。

    翌日の対人格闘訓練もエレンはアニと組み、訓練に打ち込んでいたが…

    エレン「うわっ!」ドサッ

    エレン「いってぇ!くそ、もう一回だ!」

    アニ「もうやめたら?」

    エレン「は?なんでだよ?」

    アニ「今のままだと、何度やっても同じなんじゃない?」

    エレン「じゃあ、どうすりゃいいんだよ?」

    アニ「さあね」

    エレン「おい、そりゃ…「ただ」あ?」

    アニ「相手の攻撃を避けるにしろ防ぐにしろ、その攻撃を知らないといけない。だから、相手の技を見るとかいいんじゃないの」

    アニ(あれ?なんで私こいつにアドバイスしてんだろ。こいつの頑張る姿勢、ちょっと…いやいや、気まぐれだろうね)

    エレン「相手を…見る」ジー

    アニ「な、なんだい、ジロジロ見て…」

    エレン「相手を見てるんだ」

    アニ「あんた…馬鹿なの?今は何もしてないんだけど?」

    エレン「………」ジー

    アニ「…っ、続きやらないなら私は行くけど?」

    エレン「………」ジー

    アニ「いつまで見てんだい!」シュッ ガッ

    エレン「っつ!…でも、顔面への直撃は避けられたぜ?」ニヤニヤ

    アニ「…甘いね」フンッ! バキッ ドサッ

    エレン「いてて…今度は下段か」

    アニ「全然まだまだだね」

    エレン「そうみたいだ、もう一回頼む」

    アニ「どっからでもかかってきな」フフッ
  21. 21 : : 2017/07/18(火) 20:15:59
    期待してます!
  22. 22 : : 2017/07/18(火) 22:08:13
    >>19
    >>21期待ありがとうございます。ぼちぼち書いていきますね。
  23. 23 : : 2017/07/18(火) 23:17:37
    教官「昼食後は座学だ。貴様ら、しっかり学べよ!もし、寝ているものがいたら、夕食抜き…などではすまさんぞ…?」

    サシャ「ひぃぃぃ…」

    座学とは、いわゆる勉強である。勉強といっても主に、巨人の弱点及び対抗策、さらには平気の取り扱いなどを学ぶ。

    エレンには専ら行動派なので、そういったものは苦手分野だ。

    エレン「おい、アルミン座学だってよ…」

    アルミン「うん。僕はちょっと楽しみだな」

    エレン「ああ、アルミンは昔から頭がいいつーか、勉強とか得意だったもんな」

    ミカサ「エレンは昔から覚えるのが得意ではない。でも平気。覚えるまで私が教えてあげるから」

    エレン「はあ?そんなの頼んでねぇだろ。だいたいお前の教え方雑なんだよ」

    アルミン「エレン、それは言い過ぎじゃ…」

    エレン「いや、結構ひどいぞこいつ。オレはアルミンに教わるからな?」

    アルミン「う、うん。頼まれればその時は協力するよ」

    ミカサ「………」シュン

    エレン「おし、そろそろ行こーぜ」

    アルミン「うん。時間に余裕があるわけでもないしそろそろ行こうか」

    エレン「おっとその前に、オレ便所行ってくるわ」

    アルミン「うん」

    ミカサ「わかった。私達はここで待ってる」

    エレン「は?先に行ってろよ」

    ミカサ「でも…」

    エレン「アルミン、頼んだぞ」タッタッ

    アルミン「う、うん。行こうミカサ。エレンももう子どもじゃないし」

    ミカサ「…わかった」シュン
  24. 24 : : 2017/07/19(水) 00:27:18
    エレン(思ったより長引いちまった。席空いてっかな)ガララ

    エレン(えーと、おっアルミン達だ…が隣が空いてねぇか…くっそ、どこか空いてねぇかな)キョロキョロ

    エレン(お、あそこ空いてるな。よっしゃ)

    エレン「隣りいいか?ってアニじゃんか」

    アニ「ん?ああ、あんたか。好きにしな…」

    エレン「おう、悪いな」ストン

    アニ「…別に」

    エレン「もしかして、ここ誰か来るのか?」

    アニ「え?」

    エレン「ここの席だよ。他も空いてるが、ここに座ろうとする奴いなかったからよ。アニの知り合いが来るんじゃねーかってな」

    アニ「いいや、誰も来ないよ」

    エレン「ふーん、じゃあなんで誰も座んねぇんだろな」

    アニ「さあね。私はどうでもいいけど」

    そう言うとアニはつまらなそうに頬杖を突く。

    エレン「ところで、アニは座学とかどうなんだ?」

    アニ「は?」

    エレン「だから、勉強とか得意なのかってことさ」

    アニ「…そんな事聞いてどうすんの?」

    エレン「別にどーもしねーけど?」

    アニ「…じゃあ何で?」

    エレン「はあ?いいじゃねぇか話するくらい」
  25. 25 : : 2017/07/19(水) 00:31:25
    エレン「もしかしてお前、友達少ねぇな?」

    アニ(か弱い乙女に向かって言うことじゃないね。あんたちょっとは女心ってもんを…)

    エレン「まあそう言うオレも、アルミンとミカサぐらいしか仲が良い奴はいなかったけどな」

    アニ「ふーん、あんたは誰とでも上手くやってけそうだけどね…喧嘩腰じゃなければ」

    エレン「そうか?ってかオレって喧嘩腰か?」

    アニ「だろうね」

    エレン「そうなのか。まあそれを言うなら、アニは人付き合いとか苦手そうだな」

    アニ「…そうかい」

    エレン「なんつーか、人を寄せ付けないような雰囲気っての?そんな感じがする」

    アニ「じゃああんたは人じゃないってことになるけど?」

    エレン「オレは人間だろ。ああでも、それはオレが多少なりともアニを知ってるからじゃねーか?」

    アニ「え?」

    エレン「アニがどんな人なのか知ってるから雰囲気なんて関係ない。アニはアニだろ?」

    アニ(な、何?急に手のひら返したみたいに…)

    エレン「だからオレは、アニに話しかけるし、仲良くもなりたいって思ってる。おっとそろそろ時間だな、教官が来るぞ」

    アニ「ああ、そうだね…」

    アニ(始めて人から見てもらえてたって感じがする。なんだろう…これ。ああもう!なんなんだい!こいつは、ホントに…)
  26. 26 : : 2017/07/19(水) 00:59:31
    教官「今日はここまで。今日のことは特に重要だからな?しっかり復習しておけば優秀な兵士に近づけるかもしれないぞ」

    エレン「くっ、ああー…疲れたー」ノビー

    エレン(暇な時もあったが、巨人や立体起動についてのところは兵士になる上では重要だよな。よくわかんねぇこともあったし、後でアルミンに聞こう)

    エレン「アニ、どうだったよ?ちゃんと理解できたか?いやーオレにはちょっとなぁ…ってアニ?」

    アニ「………」ボー

    エレン「おい、アニ?…アニ!」

    アニ「ふあぁっ!?」ガダッ

    エレン「うおっ!?」

    ナンダナンダ? ザワザワ

    エレン「びっくりするじゃねぇか、どうしたよ?」

    アニ「い、いや…なんでも、ないけど///」

    エレン「もしかして、寝てたのか?」

    アニ「寝てないよ、ちょっと…考え事」

    エレン「そうか、驚かせちまったみたいだな、悪かった。大丈夫か?」

    アニ「大丈夫だよ、そんじぁね」スタスタ

    エレン「なんだよ、変な奴だな」

    アニ(まったく、あいつのせいでほとんどの頭に入ってないよ…でも、なんであいつのせいなんだろ…いやいや、偶然だ偶然)

    少女に少しずつ、変化が現れ始めた。だが、彼女にはこれがなんなのか、いったいどうしたら良いのかまだ、わからない。
  27. 27 : : 2017/07/19(水) 01:02:49
    そろそろ寝ようと思います。読んでくださってる方、本当にありがとうございます。

    ああ、エレアニ書くの…楽しいですねぇ…
  28. 28 : : 2017/07/19(水) 12:53:43
    期待!
  29. 29 : : 2017/07/19(水) 23:42:28
    >>28期待どうもです。

    ある方のエレアニ読んでたらこんな時間に…

    今日はあまり投稿できないかもです。
  30. 30 : : 2017/07/20(木) 00:03:28
    日付が変わってしまいましたね。

    去っていくアニの背中を見送り、あの二人に謝罪をするべく駆け寄った。

    エレン「アルミン、ミカサ」

    アルミン「あ、エレン。なかなか来なくて、席も埋まっちゃて心配したんだよ?」

    ミカサ「何かあったの?」

    エレン「は?何もねぇよ。つか、どんな扱い受けてんだオレは!」

    アルミン「アハハ。ところで、どこにいたんだい?ちゃんといたんでしょ?」

    エレン「ああ、お前らよりも後ろの方だったな。アニの隣だった」

    ミカサ「…」ピクッ

    アルミン「ああ、最近対人格闘でペア組んでるって言ってたね?仲良いんだね?」

    ミカサ「…」

    エレン「どうだろうな。なんかあいつ、いつもつまんなそうっていうか…うーん。でも、対人格闘のときは生き生きしてんだよ」

    アルミン「へー、よく見てるんだね?」

    ミカサ「エレンは騙されてる」

    エレン「は?何言ってんだよミカサ」

    ミカサ「くっ、私が見ていない隙に…」ブツブツ

    エレン「行こうぜアルミン。次は立体起動の訓練だぞ!」

    アルミン「あ、でも…」

    エレン「ほら、アルミン!」グイグイ

    アルミン「あ、ちょっと、エレン」ザザザ






  31. 31 : : 2017/07/20(木) 00:04:42
    慣れないこともあって、遅い投稿かもしれませんが、読んでいただけたら幸いです。

    すみません、もう寝ます…
  32. 32 : : 2017/07/20(木) 21:26:23
    期待です!
  33. 33 : : 2017/07/21(金) 00:32:53
    また、日付変わってますね。

    投下します。
  34. 34 : : 2017/07/21(金) 00:34:42
    ー夜、女子寮ー

    「ねぇ、そう言えば座学の時…」コソコソ

    「ああ、あれね」コソコソ

    アニ「っ」ギクッ

    ルームメイト達が、おそらく今日の自分の事であろう話を始め、内心焦るアニ。そこへ…

    「ねーアニー」

    そう声をかけるのは、ルームメイトであり、自から私に声をかけてくる数少ない人の内の一人、ミーナ・カロライナだ。

    初めは鬱陶しかったので、邪険にしていた。しかし、あまりにしつこいので折れて、普通に接するようになった。もっとも、本人は無自覚だが、アニの普通の対応も素っ気ないものではあるが…

    アニ「な、何?」

    ミーナ「?なに焦ってるの?」

    アニ「…別に、焦ってないよ」

    ミーナ「ふーん。あのさ、今日の座学の時間…「私寝るね」えー!ちょっと!

    アニ「なに」

    ミーナ「だから、座学の時間の終わりに急に立ち上がってたでしょ」

    アニ「………」

    ミーナ「あれ、なんだったのかなーって」

    アニ「別に、なんでもn「えーうそ」…え?」

    ミーナ「だって、なんか可愛い声あげてたし、そのあと顔赤くなってたよね?」

    アニ「やっぱり寝る」ガバッ

    そう言って頭まで布団を被ったが、ミーナはまだ諦めていない。

    アニ(もう、やめて…思い出すだけで恥ずかしい)

    アニは、自分らしからぬ声をあげたことに対する羞恥感とさらに、その原因があいつであることへの困惑によって、布団のなかで紅潮していた。

    こんな自分は見せられないと、奮闘するアニだが、ミーナはまだ問いただすのをやめない。





  35. 35 : : 2017/07/21(金) 01:01:28
    ミーナ「なんだったの、あれ?」

    アニ「…隣の奴に、驚かされただけ」

    ミーナ「え、アニって驚くの?」

    アニ「私だって人間なんだよ。そりゃ…驚くさ」

    ミーナ「へー」ニヤリ

    ミーナは不敵な笑みを浮かべていたのだが、アニは布団に潜っているためそれを知らない。だがいずれ、ミーナの企みを知ることになるが…

    アニ「…あんたは私をなんだと思ってんのさ」

    ミーナ「いやぁ、別に…あれ?でもなんで驚いたの?」

    アニ「話聞いてた?驚かされたら驚くでしょ?」

    ミーナ「そうじゃなくて。だって隣だよ?驚かすのが難しいよ?」

    アニ(あ、確かに。もしかして…まずったかな…)

    ミーナ「ひょっとして…寝てた?」

    アニ「寝てない」

    アニ(どうしてすぐにその結論を出すのだろうか。私、朝は弱いけど、そういうので寝ないんだけど…)

    ミーナ「じゃあ考え事でもしてた?」

    アニ「…別に」

    ミーナ「あー!その隣の人のこと考えてたとか?」

    アニ(さらっと当てないでよ…///)

    ミーナ「え、なんで無言?もしかして図星?適当に言ったのに?」

    アニ(かまかけられた…)

    ミーナ「あの時隣にいたの誰だったかなぁ…ねぇ、誰だったの?」

    アニ「…知らない。もう寝る」

    ミーナ「あ、ちょっ…はぁ、わかったよ。おやすみ」

    アニ(なんで私があいつのことで悩むのさ!?明日の対人格闘でボコボコにしてやる…)

    復讐という名の八つ当たりを決行しようと、心に決めたアニだった。
  36. 36 : : 2017/07/21(金) 01:05:04
    もう少し投稿したい…が、明日も当然のごとくしごとなので、寝ます。

    あと、>>32期待どうもです。
  37. 37 : : 2017/07/21(金) 23:55:32
    ー翌日、対人格闘訓練ー

    エレン(よっしゃ、今日こそはアニから一本とってやらぁ!)

    と思っていたのもつかの間、気がつけば完膚なきまでに叩きのめされていた。

    エレン「今日はずいぶん…気合い…入ってるじゃねぇか…アニ」ボロボロ

    アニ「…私はいつも通りだけど」ムスッ

    エレン(全然いつも通りじゃねぇ…なんか機嫌悪くねぇか?)

    アニ「早く立ちなよ。訓練できないんだけど…」

    エレン「ああ、よっと。…なあ、アニ。もしかして機嫌悪いか?」パンパン

    エレンは砂埃を払いつつ、聞いてはいけないことを聞いてしまった。当然エレンはそれに気がついていない。

    アニ「別に…なんでもない…よっ!」シュッ バキッ

    絶対なんかあるだろ…と聞き返す間もなく、エレンの両足はなぎ払われ、またも地面に倒れた。

    エレン「…っ、いって…おい、ずいぶん急じゃねぇか?」ヨイショ

    アニ「相手がいつでも待ってくれるわけないでしょ」

    エレン「なぁ、なに怒ってんだよ?」

    アニ「怒ってない」

    エレン「うそだ。オレはわかってるんだぞ?」

    アニ「っ?!な、なにをわかってんのさ?」

    エレン「だってお前…いつもより顔怖い…」バキ
    グル ドサッ

    エレンはその日の残りを医務室で過ごした…意識不明のまま。
  38. 38 : : 2017/07/22(土) 00:19:43
    アニ「まったく、本当にどうしてやろうか…」

    エレンに一通り八つ当たりし終えたアニは、次の訓練のため移動していた。

    次は座学のため、兵舎ないを移動中だが、廊下には自分以外に誰もいない。まだ時間が早いのだろう。ほんの数分前、対人格闘訓練が終わったばかりなので、着替えるか、話でもしているのだろう。

    アニは服も汚れておらず、話す相手もいないのでさっさと教室に向かっていた。しかし、廊下には一人、不穏な笑みを浮かべる者がいた。

    アニ(あいつ、全然わかってない。こっちはあんたのせいで悩んでたってのに…揚げ句、顔が怖いなんて…か弱い乙女に言うことじゃないったら…)

    アニ「でも、流石にやり過ぎたかな…」

    結局、叩きのめした上に、気絶までさせてしまった。少し反省するアニだった。

    アニ「後で…謝らないと…」

    やはり、やり過ぎてしまったので謝罪をする決意をしたその時…

    「わっ!!」

    アニ「ひゃっ!?」ビクッ

    廊下の突き当たりの角から人が飛び出してきた。
  39. 39 : : 2017/07/22(土) 18:11:31
    昨日投稿しようとしていたんですが、寝落ちしてしまいました…

    投稿していきます。


    ミーナ「わっ、ホントに驚いた」

    アニ「み、ミーナ。なにして…」

    ミーナ「ホントに驚くんだね。びっくりしたよ」

    アニ「それはこっちの台詞」

    ミーナ「ごめんごめん。それにしても~…可愛い声あげてたね?」

    アニ「なぁっ!?///」

    ミーナ「アニはあんな声出すんだねぇ~」

    アニ「もう行く!」スタスタ

    ミーナ「あ、待ってー」スタスタ


  40. 40 : : 2017/07/22(土) 21:45:41
    教室に入ると、予想通り誰もいなかった。隣に座るミーナと私以外は…

    ミーナ「ていうかさー、さっきなんか言ってなかった?」

    アニ「…なにも言ってない」

    ミーナ「えー、『やり過ぎた』とか『謝らないと』とか言ってたけど?」

    アニ「あ、あんた盗み聞きしたの?」

    ミーナ「聞こえてきたの。ねぇなんのこと?」

    アニ「別に…なんでもない」

    ミーナ「あー、もしかしてエレン?」

    アニ「え!?な、なんでエレン!?」

    ミーナ「なに慌ててんの?あ、図星だった?」

    アニ「あ、いや…別に」

    ミーナ「へー、対人格闘で気絶させちゃったから謝ろうってことね」

    アニ「知ってたのかい?」

    ミーナ「うん、見てたから。なんかボコボコにしてたけど…八つ当たり?」

    アニ「……別に」プイッ

    ミーナ「あ、嘘だ」

    アニ「う、嘘じゃない」

    ミーナ「絶対嘘。だってアニ、本当のこと言わないとき、顔逸らすもん」

    アニ「………」

    ミーナ「まあまあ、でもなんでエレンに八つ当たり?」

    アニ「ちょっとね」

    ミーナ「ふーん。じゃあ、後で謝りに行こうか?」

    アニ「え、なんで?」

    ミーナ「なんでって、さっき『謝らないと』って言ってたじゃん。私も行くからさー」

    アニ「なんで?…ミーナも?」

    ミーナ「まあ、いいからいいから。後でね」

    アニ「まあ、謝ろうとは思ってたし…」

    ミーナ「うんうん。あ、だんだん人来たね」

    アニ「そうだね」ハァ

    アニ(本当にどうしたんだろ…私)
  41. 41 : : 2017/07/22(土) 21:48:00
    あ、上の二つの投稿は自分です。

    ログインし忘れていました。紛らわしくてすみません。
  42. 42 : : 2017/07/23(日) 00:32:11
    期待です!
    やっぱりアニの内心デレデレてるの良いですね〜!
  43. 43 : : 2017/07/23(日) 03:24:37
    >>42期待ありがとうございます!内心デレるアニ可愛いですよね!

    そんなに眠くないので書いていこうと思います。
  44. 44 : : 2017/07/23(日) 08:11:29
    可愛い可愛い!アニ可愛い!期待です!
  45. 45 : : 2017/07/23(日) 11:19:08
    >>44ありがとうございます!正直ちゃんとアニになってるか不安だったので嬉しいです!

    昨日寝落ちしてしまったので、書いていこうと思います。
  46. 46 : : 2017/07/23(日) 21:00:58
    その日最後の訓練が終わると、教官からエレンが目覚めたことを知らされた。

    訓練終了後は夕食まで時間があるので、ミーナと話し合いその時間に行くことにした。

    コンコン

    ミーナがノックをすると、中からどうぞーと返事が聞こえた。その声はエレンのものだった。

    面と向かって謝るのは、なんだか恥ずかしいし、申し訳ない気持ちもあった。でも何より、エレンの声が聞こえたときから緊張しているのだ。

    ミーナ「失礼します」ガチャ

    アニ「し、失礼します」ボソッ

    しかし、そうもいってられないので、緊張しつつも医務室に入る。ミーナの後ろから…

    医務室には既に、ミカサとアルミンが来ていた。あの仲良し組だ、すぐに飛んできたのだろう。

    エレン「お?ミーナか?」

    アルミン「ミーナ?」

    ミーナ「やあ、エレン。大丈夫?」

    エレン「ああ…なんとか、ありがとな」

    ミーナ「アルミンとミカサはもう来てたんだね」

    アルミン「うん。訓練終わったあとすぐ来たんだ」

    ミカサ「でも、どうしてミーナが…」

    ミーナ「まあ、私も見てたし。でも、どちらかと言えば私はついで…」

    そう言うとこちらを振り返り、前に出るよう促される。

    アニ「いや…」

    ミーナ「ほーら」グイッ

    しかし、まだ心構えが…と言う間もなく、結局は引っ張られて無理矢理前に出された。
  47. 47 : : 2017/07/23(日) 22:29:28
    アニがどうするか気になる〜!
    投下お願いします!!
  48. 48 : : 2017/07/23(日) 23:29:54
    >>47わかりました、書いていきます。
  49. 49 : : 2017/07/24(月) 00:22:22
    アニ「あ、ちょっと・・・ミーナ!」

    エレン「アニ!」

    アニ「っ・・・今日は悪かったね」

    エレン「お前は悪くねーよ。オレが弱かったのが悪かったんだ」

    アニ「でも・・・」

    ミカサ「違う!」

    エレン「ミカサ?」

    ミカサ「悪いのはこの女。この女は必要以上にエレンを痛めつけた」ゴゴゴ

    アニ自身もやりすぎていたという自覚はあった。そのため、先ほどから俯いたままだ。

    アルミン(ああ、胃にやさしくない状況だ)

    ミーナ(なに?なんなのこの状況?)

    エレン「違うぞミカサ。これはオレとアニの問題なんだ」

    ミカサ「エレン・・・」

    アルミン「ミカサ、エレンの言う通りだよ。僕たちは先に食堂に行ってよう」

    ミカサ「アルミン・・・わかった」

    アルミン「じゃあエレン、僕たちは先に行ってるからね」

    エレン「おう」

    シツレイシマシター バタン

    ミーナ「私も行くね」

    アニ(え、ミーナ!?)

    エレン「おう、ミーナもありがとな」

    ミーナ「じゃあ」バタン

    アニはまだ俯いているが、突然エレンと二人きりの状況に内心戸惑っていた。

  50. 50 : : 2017/07/24(月) 02:06:02
    アニ(ど、どうしよう…突然エレンと二人きりに…)

    エレン「なあ、そろそろ顔上げろよ」

    あには恐る恐る顔を上げた。するとそこには、笑顔のエレンがいた。

    エレン「ん?どうした?オレの顔になんか付いてるか?」

    アニ「目、鼻、口…」

    エレン「そうじゃなくて…まあいいや。元気出せよ、オレは平気だからよ」

    アニ「お、怒ってないのかい?」

    エレン「怒る理由が無いからな」ハハハ

    アニ「は?だって私、あんたに八つ当たりしてたんだよ?」

    エレン「ああ、あれ八つ当たりだったのか…」

    アニ「…その、ごめん」

    エレン「いや、違うんだ。あの時なんでアニが怒ってんのかわかんなくてさ」

    エレン「今わかってよかった。けど、なんで八つ当たりなんか…なにかあったのか?」

    あんたが原因だよ、とは言えない。原因は確かにエレンだと思うが、その理由がわからない。こんな気持ちになったのは始めてだから…

    アニ「あったんだろうね。けど、よくわからない。よくわからないんだ、ごめん」

    エレン「わからないなら仕方がない」

    わからない。エレンの笑顔を見ると、胸が熱くなって締め付けられるような感じがする。それはいったいなんなのか。それをどうすれば良いのか、私にはわからない。
  51. 51 : : 2017/07/24(月) 02:36:58
    エレン「でも、相談にのってやるぞ?」

    アニ「え?」

    エレン「悩みなら聞くし、頼み事ならできる範囲で何とかする。だから、そういう時は頼れよ?」

    アニ(ああ、今…わかった気がする。私…こいつが好きなんだ…)

    エレン「ん?どうした?」

    あんたは目的に対して、小難しく考えずにまっすぐに飛び出していける。私とは違っていて、羨ましかった。

    まあ、目的というのは『巨人を駆逐してやる』とかだったけど…

    私はそういうのがなかった。幼い頃から父に習っていた格闘術も、なにか目的があったからじゃない。ただ教えられるままだった。

    なにより、エレンは私を見てくれていた。外見や性格的な部分以外を。私を見てくれていた人なんて、父以外いかなった。それが嬉しかった。

    エレンは優しい、今だってそう。医務室送りにされるくらいなんだから、体は痛むだろう。そうでありながらも、私の話を聞くと言ってくれた。

    だから、私は…好きなんだ…エレンが。

    エレン「おい、アニ?」

    アニ「なんでもないよ。今日は悪かったね」

    エレン「お、おう。また、明日も頼むぞ」

    アニ「もちろん、じゃ」

    エレン「あ、おい、待てよ」

    アニ「何?私、食堂行かないと」

    エレン「オレも行くんだよ、メシ抜きなんて冗談じゃねぇ」

    アニ「え、大丈夫なのかい?」

    エレン「ああ、頭は痛いが…動ける。なにより、腹減った」

    アニ「ああ、そうだろうね」

    エレン「ほら、行こうぜアニ」

    アニ「それ、私が言うことなんじゃない?」

    エレン「そうかもな」ハハハ

    アニ「大丈夫?なんなら肩貸すよ?」

    エレン「あ、いや、今のところ大丈夫だ。マジでヤバイときは頼む…」

    アニ「そうかい」

    エレン(流石にまずいな。肩借りるってことは、アニの顔が近くに来るもんな…)

    互いに意識はしているようだが、取り敢えずは食堂へ向かう二人だった。
  52. 52 : : 2017/07/24(月) 03:50:22
    エレン「アニ…悪かった」
    アニ「いいさ」
    エレン「アニどこさ」
    アニ「熊本さ」
    エレン「熊本どこさ」
    アニ「船場さ」

    アニ「船場山には狸がおってさ」

    アニ「それを猟師が鉄砲でうってさ」

    アニ「煮てさ焼いてさ食ってさ」

    アニ「SS、期待してるさ」
  53. 53 : : 2017/07/24(月) 06:39:47
    ↑なるほど その手があったか

    期待です!
  54. 54 : : 2017/07/24(月) 06:41:01
    今のところは、

    アニ「エレン・・・悪かった・・・」

    エレン「いいぜ」

    だなー この後の展開楽しみ!

  55. 55 : : 2017/07/24(月) 07:32:22
    >>52
    >>53
    お二人ともありがとうございます!

    >>54
    今のところ確かにその通りですね。なんで使わなかったんだろう…
  56. 56 : : 2017/07/25(火) 00:27:50
    思っていたよりも話していたらしく、食堂はほぼ満席だった。

    ミーナ「アニー、エレーン」フリフリ

    アニ「ミーナ」

    ミーナ「ここ空いてるよ」

    エレン「すまねぇな」

    アニ(え、ちょっと、エレンと隣…///)

    エレン「どうしたアニ?」

    アニ「べ、別に、なにも…」

    エレン「?」

    ミーナ「ははーん」ニヤニヤ

    アニ「…なにさ?」

    ミーナ「べーつにー」ニヤニヤ

    アニ(まさか、あんた…)

    ミーナ「ねーエレン、随分と遅かったけど、アニと何話してたの?」

    エレン「別に大したこと話してないぞ?まあ、アニがすげー反省してるってのはわかったけどな」ニヤニヤ

    アニ「あんた、調子に乗るんじゃないよ」

    エレン「わりぃわりぃ。でも、本当いたかったな…」

    アニ「………」ウツムキ

    エレン「うそうそ」

    アニ「…」ガッ

    エレン「いってぇ!足踏むなよ!」

    アニ「しらない」プイッ

    エレン「ったくよぉ」

    ミーナ(えー、ちょっと何この二人。なんか、恋人同士みたい。あと…なんか不穏な気配が…)

    ミカサ「………」ゴゴゴ

    ミーナ(アニもそっぽ向いたふりしてるけど、顔すごく嬉しそう。エレンはまあ、いつも通りかな)

    この二人面白いかも、などと内心面白がる気満々なミーナであった。

    ミーナ(取り敢えず、アニを驚かすのを流行らせようかな…)ニヤニヤ
  57. 57 : : 2017/07/25(火) 00:52:22
    あの日から数日後、104期訓練兵の間ではミーナの思惑通り、『アニを驚かす』行為が流行っていた。

    「わぁっ!!」

    アニ「きゃっ!?」ビクッ

    「わぁーホントに驚いたー。アニ可愛いー」

    アニ「く、クリスタ?」

    クリスタ「ごめんね…アニを驚かすと可愛い声が聞けるって聞いたから」

    アニ「へー。ねぇ、クリスタ」

    クリスタ「うん?なあに……どうしたの?」ビクビク

    アニ「それ、誰から聞いたの?」ニッコリ

    クリスタ「あ、うん、えっとね…ミーナから聞いたの!」

    アニ「そう、ありがと…」スタスタ

    クリスタ(こ、怖かった…)



    ミーナ「次は誰に教えてあげようかなー」

    アニ「ちょっといいかい?」ガシ

    ミーナ「うん?どうし…アニ!?」

    アニ「ミーナぁ?」ニッコリ

    ミーナ「ど、どうしたのアニ…」ビクビク

    アニ「あんた、なに勝手に「よぉ!アニ!!」ひゃぁ!?」ビクッ

    エレン「うぉっ!なんだよ…びっくりするじゃねぇか」

    アニ「あ、あんた…か弱い乙女にはもっと優しくするもんじゃないのかい!?」ナミダメ

    エレン「あ、ああ。なんか、すまん。お前…泣いて…」

    アニ「泣いてない」

    エレン「………」ギュ

    アニ「え…」

    エレン「前に言ったろ?頼れって。お前が泣くなんてよっぽどだもんな。頼っていいんだぞ?」

    ミカサ「…」バキッ

    オイトビラノトッテガコワレタゾ ナニガアッタンダ

    アニ「ありがと…」

    ミーナ(えー、ホントになんなのこの二人。もう恋人だよね!?)
  58. 58 : : 2017/07/25(火) 01:02:42
    アニのツンデレが良すぎてニヤニヤが止まらん!
  59. 59 : : 2017/07/25(火) 12:06:05
    セイウチさんありがとうございます!本当に嬉しい限りです!

    正直、アニのキャラ崩れてきてますよね?
  60. 60 : : 2017/07/25(火) 16:14:35
    俺はキャラがポロポロ崩れいくアニが大好きなんで!
    最初は全く興味なくても徐々に自分の気持ちに気づいてくるアニが大好き!
  61. 61 : : 2017/07/25(火) 20:36:41
    それならいいのですが…

    本当ありがとうございます!期待通りに書けるかわかりませんが、頑張らせていただきます!



  62. 62 : : 2017/07/25(火) 21:52:15
    ー数分後ー

    エレン「それで?」

    アニ「え?」

    エレン「なんで泣いてたんだってこと」

    アニ「泣いてない。ただ涙目になっだけ」

    エレン「じゃあなんで涙目になったんだ?」

    アニ「………」

    エレン「アニ?」

    アニ「ここ最近、やけに驚かされるんだよ」

    エレン「は?」

    アニ「最低でも、一日に一回はやられる」

    エレン「おい、そりゃ…」

    アニ「それで、さっきのあんたので歯止めが効かなくなったの。それだけ」

    エレン「すまなかった」ギュ

    ミカサ「………」バキン

    「おい、見ろよ…」コソコソ

    「ミカサが持ってるトレイ…」コソコソ

    「なんで真っ二つなんだ…」コソコソ

    アニ「あっ…」

    エレン「驚かすつもりはなかったんだ。でも、結果的にアニを傷つけてしまった。すまん」

    アニ「え…ちょっと…///」

    ミーナ「いつまでやってんの?」

    アニ「っ!?ミーナ!?///」

    エレン「わっ!すまん///」バッ

    ミーナ「二人とも、私が目の前にいるの忘れてない?」

    エレアニ「………///」

    ミーナ「ここ端の方だからいいけどさ、真ん中だったらすごい目立ってたよ?」

    アニ「うぅ…///」

    エレン「め、飯取りに行こうぜ///」

    アニ「そ、そうだね///」

    ミーナ「もう、この二人…くっつけちゃいますか」ニヤリ

    アニ「ミーナ?」

    ミーナ「私も行くよ」

    またまた不穏な笑みを浮かべるミーナだったが、エレンもアニも今は自分のことで精一杯なため、気づくことはなかった。
  63. 63 : : 2017/07/25(火) 23:20:24
    ー食後ー

    ミーナ「ていうか、エレン普通にここで食べたね」

    エレン「ああ、まあいいだろ?いつもミカサとアルミンと食ってたし、たまに違う人と食うのもいいな」

    アニ「それよりミーナ。さっきは忘れてたけど、原因はあんたじゃないの」

    ミーナ(覚えてた…)ギクッ

    エレン「ん?なんの話だ?」

    アニ「私を驚かす話。あれ、ミーナが発端なの」

    エレン「そうだったのか。でもなんでそんな事…」

    ミーナ「いやー、私も初めて驚かしたときさ、アニが可愛い声あげるんだもん。そりゃーねぇ?」

    アニ「あんたねぇ。いい迷惑だよ、まったく」

    エレン「可愛い声って…どんなんだ?」

    ミーナ「なに言ってんのエレン!さっきも『ひゃぁ!?』とか言ってじゃん!?」

    アニ「ちょっと///」

    エレン「そういや『ひゃぁ!?』とか言ってたな」

    アニ「あんたも復唱しなくていいから///」

    ミーナ「でしょ?そりゃーもう可愛くてねー」

    エレン「まあ、意外ではあったな」ハハ

    アニ「それ、どういう意味だい?」パキポキ

    エレン「あ、いやーだってよ、アニ格闘術も強いしいつもクールな感じだから…まさかそんなってことだよ」アセアセ

    アニ「ああ、そう」

    アニ(やっぱり、そう見えてるんだね…エレンにも)

    エレン「まあ、アニにそんな一面があったってことだけどな」

    エレン(つーか、ずっと無視してたけど…すげぇ視線感じるな。最早殺気だろこれ…)
  64. 64 : : 2017/07/26(水) 00:02:16
    これはもしや下げてからのがっと上げるタイプか!?
  65. 65 : : 2017/07/26(水) 12:05:21
    ミーナ「でもさーよく考えたら、エレンが一番最初じゃない?」

    エレン「は?なにがだよ?」

    ミーナ「アニを驚かしたの」

    エレン「はあ?そうだったか?」

    ミーナ「そうだよ、いつかの座学のときの」

    エレン「ああ、あれか。そういやあのときも驚いてたな」

    ミーナ「ねぇーアニ。あれ、理由聞いてなかったけどなんだったの?」

    アニ「知らない、忘れたよ」

    ミーナ「えー嘘!」

    アニ「覚えてない」

    ミーナ「ねーアニー!」

    エレン「オレのことでも考えてたんじゃねぇか?」ハハハ

    アニ「………///」

    ミーナ「え、なにその反応…図星?」

    アニ「ち、ちがっ…///」

    エレン「おおかた、対人格闘でオレをどう痛めつけようか考えてたんだろ?」カンベンシテクレヨナー

    アニ「………」

    ミーナ「え、エレン…それはちょっと」

    アニ「…また、医務室に行きたいかい?」ゴゴゴ

    エレン「おい、待てよ!冗談だって!」

    アニ「あんたの冗談笑えないね」パキポキ

    エレン「い、今の発言取り消す!だから、勘弁してくれ!」

    アニ「ふふっ」

    エレン「え?」

    アニ「あはははは!あんた面白いね」

    エレン「お、おい…」

    アニ「冗談だよ。なに本気で怯えてんのさ」

    エレン「…お前の冗談、マジで笑えねー」ゲッソリ

    ミーナ(い、言えない。私も怖かったなんて…このツンデレさんめ!)
  66. 66 : : 2017/07/27(木) 23:21:11
    お待たせして申し訳ありません。書いていきます。

    ・・・待ってた人はいるのだろうか・・・・・・
  67. 67 : : 2017/07/27(木) 23:21:33
    訓練兵達にも、休暇がある。

    兵士を目指すために訓練は最重要だが、休息も重要である。

    したがって、訓練兵達には週に1、2回程度の休暇がある。

    休暇の過ごし方は様々だ。

    普段行くことのできない街へ出掛ける者。

    日々の訓練の疲れを癒す者。

    休暇であろうと修練に励む者。

    体を休めるか、街へ出掛けるかが殆んどなのだが…

    「おい・・・なんだあいつら」

    「マジかよ・・・休暇だってのに」

    「対人格闘してるぞ・・・」

    "あいつら"、"対人格闘"ときたらもうあの二人しかいない。104期生で有名になりつつある二人だ。

    エレン・イェーガーとアニ・レオンハートだ。

    アニ「ふっ!」シュッバッ

    エレン「!くそ!」シュッ

    アニ「甘いよ・・・」ガッ

    エレン「うあぁ」ドサッ

    アニ「ふぅっ」

    短く息を吐いたアニは、そこらの虫でも見るかのような目で見てきた。

    アニ「折角の休暇に呼び出された挙げ句、全く進歩していない奴を相手にする羽目になるか弱い乙女の気持ちを考えたことはあるかい?」

    エレン「オレ、そんなに進歩してない?」

    アニ「・・・・・・・・・」

    エレン(あ、やべ。流石に休暇に呼び出したのはまずかったか・・・)
  68. 68 : : 2017/07/28(金) 00:34:07
    本当にわかってないんなら大馬鹿なんてもんじゃないね。

    こいつは多分鈍感だ。でも休暇の日に呼び出すもんだから、ちょっとは期待したのにさ・・・

    アニ(って、これじゃ恋する乙女みたいじゃないか!)

    エレン「アニ」

    アニ「なにさ?」

    エレン「悪かったな。休暇なのに朝から呼び出しちまって」

    アニ「今更だね」

    エレン「本当に悪い。それでさ、今日暇か?」

    "普段よりは"遅い朝だったから十分寝れたし、今日は特にやることもないね。これで普段と同じだったら、医務室送りにしてるところだけど。

    アニ「特に何もないね」

    アニ(まだやるってんならお断りだけど・・・)

    エレン「そうか!んじゃ、街いこーぜ!」

    アニ「は?」

    エレン「いや、流石に朝から付き合ってもらって悪いからさ。お礼・・・お詫びだな!オレ奢るしよ」

    アニ「え・・・」

    エレン「あ、嫌だったか?」

    アニ「いや・・・」

    エレン「そうか・・・」

    アニ「違うよ」

    エレン「え?」

    アニ「いいよ、行こうよ」

    エレン「!おう!」

    なに喜んでんだか・・・嬉しいのはこっちだよ、まったく。あんた、やるじゃん・・・

    エレン「んじゃ、着替えてくっから、寮の前でいいか?」

    アニ「そうだね」

    エレン「じゃあ、また」スタスタ

    アニ「・・・私も着替えてこよ」

    今日は楽しくなるかも、そう思ったアニの足取りは軽く、どこか楽しそうだった。
  69. 69 : : 2017/07/28(金) 01:21:58
    待ってる人?
    ここにいる!
  70. 70 : : 2017/07/28(金) 01:22:43
    アニがどんな可愛い服装で来て来るか期待!
  71. 71 : : 2017/07/28(金) 12:24:04
    セイウチさん、本当にありがとうございます…待たせてしまってすみません。

    これからも、遅い投稿かもしれませんが、どうぞ宜しくです。

    服装……アニってパーカしか着てないイメージなんですよね…

    うーん、迷いますね…
  72. 72 : : 2017/07/28(金) 16:38:13
    パーカーの印象確かに強いなー
    他のSS投稿者でクリスタの服とか借りてばり可愛いアニを作っている方もいましたよ!
  73. 73 : : 2017/07/28(金) 23:05:39
    >>72
    そのケースはよく見ますね。いや~あれも可愛いですが、パーカーのアニも可愛くて好きなんですよね~

    どうしようか…
  74. 74 : : 2017/07/29(土) 01:47:59
    かわいいは正義なんで!
    かわいいければオッケーですよ!
  75. 75 : : 2017/07/30(日) 23:34:32
    投稿できずに申し訳ありません。数多くはないですが投稿します。
  76. 76 : : 2017/07/30(日) 23:40:12
    ー男子寮ー

    アルミン「あ、エレンおかえりー」

    エレン「おう」

    ジャン「なんだもう終わったのか?まあ、休暇の日まで訓練とは馬鹿らしいもんだ」

    エレン「ジャン、そんなだからいつまでたってもオレに勝てねーんだよ」

    ジャン「ああ?んじゃ今からやってやろうか!?」

    エレン「やらねーよ」

    アルミン「あれ、いつもみたいに喧嘩乗らないんだね」

    エレン「ああ、いつまでもこんな奴に構ってらんねーからな」

    ジャン「なんだと!?」

    ライナー「まあ待てジャン」

    エレン「ライナー、ベルトルトもいたのか。お前ら街とか行かねーのな」

    ベルトルト「特に用もないしね。今日はゆっくりしようと思うよ」

    ジャン「つーかお前が一番行かなそうだけどな」

    エレン「は?オレは結構行くぞ。アルミンとミカサと」

    ジャン「…ふざけんなよ!羨ましい!!」

    エレン「お前なに言ってんだ?まあいいか」

    アルミン「それよりエレン、もう終わったの?」

    エレン「ああ、流石に休暇まで悪いからな」

    アルミン「まあ、アニにも都合があるかもしれないしね」

    エレン「そうでもないぞ?今日あいつ暇らしいし」

    アルミン「へーそうなんだ」

    エレン「おう。だから、街行ってくる」

    アルミン「うん。僕は今日調べたいことがあるから…って街!?」

    エレン「な、なんだよアルミン。オレだって街くらい…」

    アルミン「ちなみに一人で…かい?」

    エレン「いや、暇らしいしからアニもだ」

    アルジャンライベル「えぇー!?」

    エレン「うわっ、なんだよお前ら」

    あのエレンが女子と、しかも最近仲が良いとは思ったが、あのアニと街に行くなんて…

    エレン以外はそう思ったのだった。
  77. 77 : : 2017/07/31(月) 00:40:56
    エレン(取り敢えず着替えないとな)

    あまりの衝撃に硬直する四人は放っておいて、先ず着替えに取りかかる。

    しかし、エレンはこういったことには疎い。エレン自身も、着れれば問題ない程度に考えていた。

    エレン(まあ、仕方ないよな。アルミン達と行くときもこんなんだしな)

    アルミン「はっ!」

    エレン「お、アルミン復活か」

    アルミン「エレン…まさかとは思うけど…」

    エレン「どうした?」

    アルミン「その格好で行くのかい?」

    エレン「ああ、お前らと行くときもこんなんだしな」

    アルミン「はぁ、エレン…君ってやつは」

    エレン「な、なんだよアルミン」

    アルミン「まあ、君らしいかもね」

    エレン「ん?どういう意味だよ?」

    アルミン「それに案外アニも…」ボソッ

    エレン「まあ、いいや。んじゃ行ってくる」ガチャ バタン

    アルミン「はぁ、まあ頑張っておくれ。……って街だってー!?」

    ジャン「はっ!」

    ライナー「おおっ!」

    ベルトルト「うわっ!」

    ジャン「んだよアルミン…大声出して」

    ライナー「まったくだ。アルミン結構声出せるんだな」

    ベルトルト「あれ、エレンは?」

    アルミン「まずいぞ…今日は確か…」

    ジャン「どうしたってんだ」

    アルミン「みんな…聞いてほしい。今日は………」ゴニョゴニョ

    ジャンライベル「!?」

    ライナー「おい、それは」

    ベルトルト「うん…」

    ジャン「やばすぎねーか…」

    アルミン「もし、そうなってしまったら少々まずいことに…」

    ライナー「ああ、兵士にはやらなければならないときがある」

    ベルトルト「でも、僕たちでなんとかなるかな…」

    ジャン「いや、やるしかないようだぜ」

    アルミン「うん、すまないみんな。行こう」

    ジャンライベル「ああ!」
  78. 78 : : 2017/07/31(月) 00:49:11
    ー女子寮ー

    クリスタ「あ、アニお帰りなさい」

    ユミル「よぉー休暇まで訓練お疲れさん」

    アニ「あんたら、なにしてんの?」

    クリスタ「今日はユミルと街に行こうって話してたんだけど…」

    アニ「けど?」

    クリスタ「ユミルが面倒だって言うから…」

    ユミル「だってよ…」

    アニ「あんたらしいね。まあ頑張りなクリスタ」

    クリスタ「うん。あれ、アニは訓練終わり?」

    アニ「私も馬鹿だったよ、休暇まで訓練なんて」

    クリスタ「うん…エレン対人格闘真剣だからね」

    ユミル「あれはもう馬鹿としか言えねー」

    確かに、あいつはきっと馬鹿なんだろう。でも、街に行こうと誘ってくれたことに内心では喜んでいた。

    取り敢えずは着替え…と思ったが。

    アニ(服どうしよう…私パーカーしか持ってない。まあ、仕方ないね)

    クリスタ「アニ今日は暇なの?」

    アニ「いや、ちょっと」

    クリスタ「へー、どこか行くの?」

    アニ「街に」

    クリスタ「アニも?一緒に行かない?」

    アニ「ごめん。あいつに誘われてて」

    ユミル「あいつって…まさか!」

    クリスタ「エレン!?」

    アニ「そうだけど…」

    クリスタ「えぇー!?」

    ユミル「はぁー!?」

    ミーナ「うそー!?」

    アニ「何、あんたら。あとミーナどこから…」

    クリスタ「ねぇこれって…」コソコソ

    ユミル「ああ、所謂あれだよな…」コソコソ

    ミーナ「デートだね…」コソコソ

    アニ「なにコソコソ話してんの?」

    クリスタ「な、なんでもないよー」

    ユミル「まあ、アニさんも乙女ってことか」

    ミーナ「アニ、エレンとデートだね!」

    アニ「で、デートって、あんた…///」

    クリスタ(え、これって…)

    ユミル(この反応は…)

    ミーナ(アニって…)

    クリユミミーナ(エレンが好きなのか…)

    アニ以外の三人は一時的に、意思の疎通が図れた。
  79. 79 : : 2017/07/31(月) 00:50:37
    あまり投稿できませんでしたが、そろそろ寝ます。すみません。
  80. 80 : : 2017/07/31(月) 18:00:46
    アニさんウブさんやなー
  81. 81 : : 2017/08/01(火) 00:35:17
    >>80アニはウブですよ~きっと。コメントありがとうございます!

    また日付が変わってますね。これだけになってしまいますが、投稿します。
  82. 82 : : 2017/08/01(火) 00:38:00
    ミーナ「それでさ」

    アニ「何?」

    ユミル「お前、まさか…」プッフフッ

    クリスタ「こら!ユミル。…あーえっとね、アニその…」

    ミーナ「そんな格好で行くつもり!?」

    クリスタ(ありがとう、ミーナ。ちょっと言いづらかった…)

    アニ「格好?良いんじゃない、街に行くんだし楽な格好で」

    ミーナ「そうじゃなくて!普段とは違って、もっと着飾るとかさ」

    アニ「ああ、私そういうの疎いから」

    クリスタ(自分で言っちゃうんだ!?)

    アニ「取り敢えず着れれば良いし…」

    実際、彼女にとって服など着れれば問題なかった。とは言っても、汚れていたり古くなったものは着ないが、楽な格好を好む彼女にとっては着飾るなど面倒でしかなかった。

    ユミル「まあ、アニらしいな」

    クリスタ「で、でもアニだって女の子だし、体型だって綺麗だし…」

    ミーナ「そうだよ、アニは笑うとすごい美人なんだよ!」

    アニ「笑わないと?」

    ミーナ「怖い」

    ユミル「ブフッ!ハハハ!」

    クリスタ「笑わないのユミル!」

    アニ(笑うと美人…なんだ。あいつと関わってからかな、笑うようになったのは…って違う違う!)

    ミーナ「アニ、他に服は?」

    アニ「ない」

    ミーナ「え、ないの?」

    アニ「必用なものしかないよ」

    クリスタ「なら、私の貸そうか?」

    アニ「いいよ、別に…」

    クリスタ「そう言うと思った。じゃあさ、街でエレンと服見てきなよ」

    アニ「どうして?」

    クリスタ「エレンに服選んでもらえば良いじゃん!」

    ミーナ「あ、それいいかも!」

    ユミル「あー、だが待てよ。エレンだぞ?あいつも似たようなもんじゃないのか?」

    ミーナ「あー、なんかわかるかも…」

    クリスタ「そ、それならそれでお互い服屋が目的になるしいいんじゃない」

    ミーナ「そうだね。そうしなよアニ」

    アニ「考えとくよ。んじゃ」

    クリスタ「うん、行ってらっしゃい!」

    バタン

    クリスタ「今日の予定が決まったね」

    ユミル「その予定、私も同じだ」

    ミーナ「それじゃあまあ…」

    クリユミミーナ「尾行しますか…」ニヤニヤ

    女子三人の予定も決まった。
  83. 83 : : 2017/08/01(火) 22:25:05
    よし、日付変わってない。書いていきます。
  84. 84 : : 2017/08/01(火) 22:38:38
    エレン「あれ、いねぇな。アニも着替えてんのか」

    微妙な時間なだけあって、寮の前は人気がない。街に行く者は既に行っているだろうし、寮に出入りする者もいない。

    いずれ来るだろう…と思う前に足音が聞こえてきた。

    アニ「待った?」

    エレン「今来たとこだが、お前も着替えてたのか?」

    アニ「まあね。街に行くのに制服じゃあね」

    エレン「まあ、そうだよな」

    アニ「でも、その服なんだね」

    エレン「アニだって、いつものパーカーじゃねぇか」

    アニ「いいだろ。好きなんだよ…楽だし」

    エレン「まあ、良いかもな。アニっぽい」

    アニ「何それ」

    エレン「さあな」

    アニ「…それより、行くんでしょ?」

    エレン「おお、そうだな行くか!」

    イキタイトコアルカ?…ウーンフクヤカナ スタスタ

    ユミル「よし、行ったな」

    クリスタ「うん。じゃあさっそく」

    ミーナ「追跡開始!」

    ユミル「こいつも連れてくのかよ?」

    クリスタ「いいじゃない。人は多い方が楽しいし」

    ユミル「見つかる可能性が上がるけどな」

    ミーナ「ねぇ、あれ…」

    クリスタ「あれは…アルミンとジャン」

    ユミル「それにライナーとベルトルさんだな」

    ミーナ「もしかして」

    ユミル「あいつらも」

    クリスタ「同じ目的かも」

    ユミル「よお、お前ら」

    アルジャンライベル「!?」ビクッ

    クリスタ「どうしたのみんな?」

    アルミン「クリスタ…ユミルにミーナも」

    ユミル「お前ら何してんだよ?ひょっとしてあの二人を尾行する気か?」

    アルミン「違うんだ」

    ジャン「ああ、尾行するだけならどんなによかったか…」

    ライナー「まったくだ…」

    ベルトルト「どうして僕まで…」

    アルミン「実は……」ゴニョゴニョ

    クリユミミーナ「!!」

    ユミル「おい、そりゃ…」

    ミーナ「なんだか…」

    クリスタ「怖そうだね…」

    アルミン「だから、僕たちは防げるなら防ごうと…」

    クリスタ「でも、できるの?」

    アルミン「わからない」

    ジャン「いや、わかるだろ!」

    ライナー「ああ、普通に無理だな」

    ベルトルト「ライナーが既に諦めてる…」

    ユミル「それはそれで面白そうだな」

    クリスタ「で、でも…」

    ミーナ「怖いよね…」

    アルミンが想定する最悪の事態が街で起これば、恐ろしいことになる。

    それを、当人たちは知らない。
  85. 85 : : 2017/08/06(日) 23:51:35
    失踪? 結構楽しみにしてたのに...
  86. 86 : : 2017/08/07(月) 00:05:51
    >>85
    ち、違いますよ!!投稿しなくてすみません。少し忙しかったので・・・

    楽しみにしていただいてありがとうございます!

    では、投稿しますね。
  87. 87 : : 2017/08/07(月) 00:15:05
    エレン「おー賑やかだな」

    アニ「そう?普通じゃないの」

    エレン「オレ初めてだからよくわかんねぇけど、シガンシナよりは賑やかだと思うぞ」

    アニ「そう」

    エレン「アニは来たことあるのか?」

    アニ「何度かあるよ」

    エレン「へー。そういやアニって家はどこだ?」

    アニ「なんで?」

    エレン「いや、聞いてなかったなって」

    アニ「…ローゼの南東に村があるんだ」

    エレン「…遠いな」

    アニ「行きたいのかい?」

    エレン「ああ」

    アニ「どうして?」

    エレン「アニの親父さんに会いたいな!」

    アニ「えっ!?」

    きっとエレンは純粋な気持ちでそう言ったのだろう。しかし、彼女にとっては違う。女の子の親に会いたいと言う男の子。それは別の意味を持ってしまう。

    アニ(お、お父さんに…それって)

    エレン「だってアニに格闘術を教えたのは親父さんなんだろ?」

    アニ「………」

    エレン「オレも教わりてーな!」

    アニ「………」スタスタ

    エレン「あ、おい…アニ!」

    アニ「………」スタスタ

    エレン「なんだよ、急に…」

    アニ「知らない」

    エレン「なに怒ってんだよ?」

    アニ「別に、怒ってなんかないよ」

    エレン「そんなに親父さんに会わせるの嫌なのか?」

    アニ「そんなんじゃないよ」

    エレン「確かに、アニの親父さんには会いたいし、格闘術も教わりたい」

    アニ(少しでも期待した私が馬鹿だったね…ああもうっ、この鈍感駆逐馬鹿!)

    エレン「でもな、一番はアニが暮らしてきた場所を見てみたいんだ」

    アニ「え?」

    エレン「アニが強いのは親父さんの教えだろうけど、アニがアニなのは、アニだからだろ?」

    アニ(あんた…)

    エレン「だから、そんなアニが生活して来たところを見てみたいんだ」

    アニ(あんたって本当に…)

    エレン「あれ、オレなに言ってんだ…す、すまん、今の忘れてくれ!」

    アニ「無理」

    エレン「え?」

    アニ「だから、無理。忘れない」

    エレン「おい、そんな…」

    アニ(ずるいね…)

    アニ「ほら、服屋行くんだろ?」

    エレン「お、おう。でも、それってアニが…」

    アニ「行くんだろ?」

    エレン「行くよ、行きますよ」

    アニ(嬉しかったよ、そんなこと言われたの初めてだから)

    アニ「置いてくよ」

    エレン「おい、待てよ!」

    アニ(いつか行こうね…私の家に)



    ユミル「なんかいい感じじゃねぇか?」

    クリスタ「うん、私もそう思う」

    ミーナ「アニ、いつもより上機嫌に見える」

    アルミン「それよりもみんな、わかってる?」

    ジャン「ああ」

    アルミン「なんとしても、あの二人との接触を阻止するんだ」

    ライナー「ああ、だからまずは…」

    ベルトルト「探さないとね」

    ミーナ「でも、どこに…」

    アルミン「わからない。でも、やらないと…」

    一同「ああ(うん)!」
  88. 88 : : 2017/08/07(月) 14:39:35
    やっとだよ
    やっと生き返った
    危なく発作が起きるとこだったぜ
  89. 89 : : 2017/08/08(火) 00:56:39
    >>88
    本当にすみません。そしてありがとうございます。

    今日は昼頃に一本だけは投稿したいと思います。度々すみません。
  90. 90 : : 2017/08/08(火) 12:31:07
    服屋では、お互いが相手に選んだ服を買った…と言っても、お代はエレンが請け負った。アニは渋っていたが、エレンの頑固さに呆れながらも了承した。

    エレン「面白かったな!」

    アニ「…あんたさ、学習した方がいいよ」

    買った服は一着ずつだが、試着した服は多かった…特にアニが。

    エレン「ん?何をだよ?」

    アニ「女の子との接し方」

    エレン「何だよそれ?」

    アニ「私にばかり試着させてさ…恥ずかしかったんだけど?」

    エレン「あ、ああ…悪かった、つい…」

    アニ「まったく、次はあんたも試着しな」

    エレン「ああ、そうだな…って、次?」

    アニ「え…あっ!」

    アニ(遠回しにまた来ようっていってるようなものじゃないか///)

    エレン「そうだな、また来ような!」

    アニ「そ、そうだね…いってやってもいいよ///」

    エレン「ああ、頼む」

    アニは俯いたまま返事をした。顔は赤かったが俯いているので気づかれていないと思うアニだったが…

    エレン(なんだ?アニ耳赤いな…か、風邪か!?)

    エレン「お、おいアニ大丈夫か?」

    アニ「え、何が?」

    エレン「お前、耳赤いぞ」

    アニ「…っ!?」

    アニ(み、耳まで赤くなってたなんて///)

    エレン「風邪じゃねぇよな?」

    アニ「………」

    アニ(ああ、そう来るんだねあんた…)

    エレン「おい、大丈夫だよな?」

    アニ「ああ、平気だよ」

    エレン「よかった。あれ、でもなんで赤くなってたんだ」

    アニ「ほ、ほら、さっさと行くよ///」スタスタ

    エレン「あ、おい待てよ!どこ行くんだよ?」タッタッタッ

    アニ「昼食、奢ってくれるんだろ?」

    エレン「ああ、いいけど…なんで赤かったんだ?」

    アニ「うるさい!」

    エレン「あ、おいアニ!」



    ユミル「なんかよ、あいつら恋人同士みたいじゃねぇか?」

    ミーナ「アニ赤くなってる…かわいい」

    クリスタ「ちょっと二人とも!何してるのー!」

    ユミル「まあ、あれを見ろよ」

    クリスタ「え?……あの二人って恋人同士だったの!?」

    ミーナ「違うと思うよ」

    ユミル「恐らくな。だが、いい感じには見える」

    クリスタ「違和感全然ないよ…だけど違うんだね」

    ミーナ「でも、二人とも意識はしてるよ…たぶん」

    ユミル「ほー、あのエレンもか?」

    ミーナ「うん」

    クリスタ「それは応援したくなっちゃうね!」

    ユミル「じゃあクリスタは私と結婚しようなー」ダキッ

    クリスタ「ちょっとユミル!」

    ミーナ「そうなると、関門があるね」

    ユミル「あれは相当ご執心だからな」

    クリスタ「大丈夫だと思うけど、ちょっと怖いなぁ…」

    ユミル「大丈夫だ、私が守ってやる」

    アルミン「おーい、三人とも次行くよー!」

    クリスタ「あ、うん!ほら行こう?」

    ユミル「ああ」

    ミーナ(アニ、頑張ってね)
  91. 91 : : 2017/08/12(土) 00:44:51
    期待
  92. 92 : : 2017/08/13(日) 05:15:43
    どうか投稿してくだせぇー!
    俺の中の大事な栄養素がー!
  93. 93 : : 2017/08/14(月) 18:36:17
    >>91
    期待ありがとうございます!

    >>92
    投稿できずにすみません!今日投稿します。本当にすみません!
  94. 94 : : 2017/08/14(月) 19:27:09
    面白いですね!期待!!
  95. 95 : : 2017/08/15(火) 01:00:50
    >>94
    ありがとうございます!

    結局日付が変わってしまいましたが、取り敢えず本日の一本目投稿します。
  96. 96 : : 2017/08/15(火) 01:01:56
    食事を終えた二人は街を回った。露店を見て回り、気に入った商品があれば買った。アニは『悪いから』と言うが、エレンは『奢ると言った以上は奢る』などと全く聞かず、流石に申し訳なく思うアニだった。

    頑固なエレンに半ば呆れるアニだったが、嬉しく思っていた。そして何より楽しかった。

    しばらく街を回り、一段落するとエレンはアニの腕を引いていった。着いたのは風当たりの良い丘だ。そこでまったり話でもしよう、と。

    エレンは話し始めた。シガンシナがどんなところだったかや、幼馴染のアルミンとミカサと遊んだこと。日々の訓練のこと。今日の外出のこと。エレンは話した。アニは相づちを打ちながら聞き、気になることは尋ねた。

    アニはこういった経験をしたことがなかった。誰かと街に出掛けて買い物をしたり、食事をしたり、話をしたり聞いたりすることは無かった。村に同い年の子供はいた。別に嫌われていた訳ではなかったが、私は父から格闘術を習っていた。

    物心ついた頃には格闘術を学ぶ日々だった。来る日も来る日も殴り、蹴り、技の習得に励んだ。何故父は私にに格闘術を教えたのかわからなかった。今でもわからない。でも父には感謝している。

    父に教わった格闘術に興味を持ったエレンが私に話しかけてくれた。そうして一緒に訓練するようになった。いつしか私はエレンを…好きになった…かもしれない。何よりも、エレンとこうして街に出て買い物をしたり出来たことが嬉しかった。なにせ…

    アニ「…こんな経験は初めてだから」

    エレン「え?」

    無意識に声が出てしまっていた。エレンは困惑しただろう。だが、それはアニも同様だった。

    アニ「…なんでもないよ」

    エレン「アニの話も聞かせてくれよ」

    アニ「…仕方ないね」

    アニは話し始める。村のこと、父のこと、格闘術のこと。アニは普段自分について話すことはない。話す理由はないし、意味もない。でもアニは話した。エレンになら話す気になれた。

    アニ「だからさ、あんたに誘ってもらえてよかったよ。今日は楽しかった」

    エレン「アニ!」

    アニ「?」

    エレン「また来ような」

    アニ「ああ、いいよ」

    エレン「よし、そろそろ行くか」

    アニ「そうだね」

    二人は帰路についた。特に急ぐ訳でもないので、ゆっくりと。来た時よりもアニはエレンに寄って歩いた。エレンは普段より近いアニに戸惑いを隠せなかった。

    それを見るやアニは微笑み、エレンは紅潮した。いつか仕返しをすることを心で誓うエレンだった。
  97. 97 : : 2017/08/17(木) 00:19:39
    帰路ついた二人で合ったが、アニの一声で足が止まる。

    アニ「あっ」

    エレン「ん、どうした?」

    アニ「…別に」

    エレンはアニが見ている方を見る。店がある。菓子屋…シガンシナにはあまりなかった類の店。

    エレン「あの店…寄りたいのか?」

    アニ「そんなんじゃないよ」

    エレン「素直じゃねぇな、寄りたいんだろ。オレも行ったことないから行こうぜ」

    アニ「そうかい、勝手にしな」

    エレン「あの店行ったことあるのか?」

    アニ「何度かね」

    エレン「アニも菓子とか好きなんだな」

    アニ「悪いかい」

    エレン「いや、女の子っぽいんだなって」

    アニ(あんたはまだそんなこと言うんだね)

    アニ「なんだ、蹴って欲しいならそう言えばいいのに」

    エレン「あ、おい…じょ、冗談だって」

    アニ「あんたも面白くない冗談言うね」

    エレン「ハハハ…」

    アニ「ほら、行くよ」

    エレン「アニ、オレが…」

    アニ「ここは私が出すよ」

    エレン「でもな…」

    アニ「今日は楽しかったよ。だから、そのお礼。それならいいだろ?」

    エレン「そうか、すまねぇな」

    アニ「何にするの?」

    エレン「アニのおすすめで頼む」

    アニ「そう。外で待ってていいよ」

    エレン「おう」

    アニは入店し、エレンは店の前にあるベンチに座って待った。

    エレン(アニ、やっぱり女の子なんだな…怒ると怖いけど)

    エレンは今日の事を思い出した。訓練場ではそうでもないが、アニは以外と食べる。訓練場の食事があまり美味しくない為かもしれないが。

    あと、普段とは違いよく喋る。よく喋るといっても、"普段よりは"であって、決してお喋りな訳ではない。しかし、アニの事が聞けて良かったと思う。

    そう思っているうちに…

    アニ「はい」

    エレン「おう、すまねぇな。…これは?」

    アニ「ドーナツ」

    エレン「…ドーナツ」

    アニ「知らない?」

    エレン「ああ、全く…」

    アニ「へー…まあ、美味しいと思うから食べてみなよ」

    エレン「ああ、じゃあ…」パク

    エレン(お、これは…)

    エレン「旨い」

    アニ「だろうね」パクパク

    エレン「シガンシナに菓子屋はあまりなかったからな。初めて食べた」

    アニ「そうなんだね」パクパク

    エレン「なんつーかわからんが…旨いな」パク

    アニ「そう…だね」ジー

    エレン「お、もう食ったのか?早いな」

    アニ「………」ジー

    エレン「どうした?…なんだ、食いたいのか?食べかけだぞ」ハハハ

    アニ「食べたい…」ジー

    エレン「え」

    アニ「あ、いや…」

    エレン「ほらよ」スッ

    アニ「でも…」

    エレン「いいよ、食べかけで悪いがな」

    アニ「…ありがと」パク

    あと、アニは甘いものが好きみたいだ。そして、食べるのが早い。



    アルミン「あれ…」

    ジャン「見たか…」

    ライナー「ああ、間違いねぇ…」

    クリスタ「エレンが食べかけてたのをアニが食べてる」

    ユミル「あれって間接ってやつだよな」

    ミーナ「わああ、アニ…」

    クリスタ「ねぇ、アルミン」

    アルミン「なんだい?」

    クリスタ「やっぱりあの二人って」

    アルミン「違うと思うけど…これを見られなくてよかった…」

    ユミル「こんなん見たら、怒り狂いそうだな」

    クリスタ「流石にこれはね…」

    ライナー「取り敢えず、街にはいないみたいだ」

    ジャン「そろそろ帰ろうぜ」

    ユミル「なんだよ、私とクリスタの時間を返せ」

    クリスタ「いいじゃないユミル、楽しかったし」

    アルミン「ごめん、皆。僕の心配は杞憂に終わったみたいだ」

    クリスタ「いいよ。ね、皆」

    アルミン(神様…)

    ジャン(女神…)

    ライナー(結婚したい…)

    ユミル(女神だ)

    ベルトルト(僕の休日が…)

    ミーナ(アニ、よかったね…)

    クリスタ「さ、帰ろう?」

    一同「うん(おう)」

    こちらもまた、帰路につくのだった。
  98. 98 : : 2017/08/18(金) 12:30:33
    今日は7時頃から書いていこうと思います。相変わらず遅くてすみません。
  99. 99 : : 2017/08/18(金) 20:39:55
    投下期待しすぎてヤバイ!
    どうかお願いします!
  100. 100 : : 2017/08/19(土) 00:25:57
    >>99
    申し訳ありませーん!!今日休みですので、投稿頑張っていこうと思います。本当にすみません!
  101. 101 : : 2017/08/19(土) 00:59:30
    それからは、寄り道せずに帰ったので、日が沈む前には訓練場に着いた。

    エレン「晩飯前に着いてよかったぜ…」

    アニ「そうだね」

    エレン「今日は悪かったな急で」

    アニ「街で言っただろ、楽しかったって。別にいいよ」

    エレン「そうか…。また、行こうな」

    アニ「そう…だね」

    アニ(また…また行けるんだ///)

    エレン「どうした?」

    アニ「い、いや…別に///」

    エレン「おい、顔赤いぞ?」

    アニ「ゆ、夕日のせいだきっと!」アセアセ

    エレン「ああ、そうか」

    アニ「そ、そうだよ…」

    咄嗟に出た言い訳は、物凄く苦しいものだったが、相手がエレンであった為にどうにか逃れられた。

    エレン「おっ、お前らも街帰りか?」

    いつの間にか訓練場の門の前には、エレンとアニのほかにアルミン達も来ていた。

    アルミン「やあ…エレン」

    エレン「なんか珍しい組み合わせだな。ってベルトルト、お前今日ゆっくりするって言ってなかったか?」

    ベルトルト(なんで覚えてるんだ?エレン…)

    ライナー「あまりにも暇だったんでな、俺が誘ったんだ」

    ベルトルト(ありがとう、ライナー)

    エレン「あれ、アルミンも確か…」

    アルミン「早く済んだから、気晴らしにね」

    アニ「ミーナ、あんたも珍しいね」

    ミーナ「たまにはいいかな~ってね」

    アニ「あんたらも街に行くって言ってたけど、これのことだったんだね」

    クリスタ「う、うん…」

    ユミル(本当は違うけどな)

    エレンとアニは今日尾行されていたとは露知らず、アルミン達一同は休暇であるにも関わらず、疲れが溜まった。

    アルミン「あ、ああぁぁ……」ビクビク

    突如、アルミンはエレンの後ろ…訓練場の門の方を見て怯えだした。エレンとアニは門に背を向けており気づいていないが…

    ジャン「おい、アルミ…ン」

    ライナー(おいおい、これって…)

    ベルトルト(最後の最後でこれか…)

    ユミル(これは修羅場になるか…)

    クリスタ(こ、怖い…)

    ミーナ(恋敵出現か)

    エレン「おい、どうしたよ?急に黙りこんで」

    アニ(皆、私達の後ろを見て…っ!)

    「これは…どういうこと?」ゴゴゴ

    現れたのは…
  102. 102 : : 2017/08/19(土) 01:35:06
    遂に来たか…
  103. 103 : : 2017/08/19(土) 03:31:44
    なぜか、読んだ瞬間自分の中で殺気しか感じられないのは
    なぜだろう
  104. 104 : : 2017/08/20(日) 07:04:56
    期待してます!
    エレアニ大好物!笑
  105. 105 : : 2017/08/22(火) 00:31:06
    毎度申し訳ないです。とりあえず、一本だけ投稿します。今日も仕事なのでもう寝ます。

    >>102
    ようやくですね

    >>103
    さ、殺気ですか…

    >>104
    期待ありがとうございます!エレアニいいですよね!私が書くものはわかりませんが・・・

  106. 106 : : 2017/08/22(火) 00:34:10
    夕日を背にして現れたのは…ミカサ・アッカーマンだ。

    エレン「お、ミカサか?」

    ミカサ「エレン、これはどういうこと?」

    エレン「どういうことってなんだよ?街から帰ってきたんだろうが」

    ミカサ「後ろのアルミン達は、その人達で街に行っていた?」

    エレン「そうだな」

    ミカサ「であれば、エレンは…その女と」ギロッ

    エレン「その女って…アニだろ。オレはアニと二人だった」

    アルミン達は既に口を閉ざしている。何も言うことはないし、何か言えば巻き込まれるかもしれない。そんな凄みがミカサにはあった。

    アニ「私は誘われたんだよ。それでね…」

    エレン「ああ、オレが誘った。お前には関係ねぇだろ」

    ミカサ「関係はある。私は、エレンの家族。ので、聞く必要がある。どうしてエレンはアニを誘ったの?」

    エレン「それは…訓練で世話になってるから…な」

    ミカサ「本当に?」

    エレン「な、なんだよ?」

    ミカサ「何か特別な感情があるんじゃ」

    エレン「は、はあ!?」

    アニ(と、特別な…感情…エレンが?)

    ミカサ「エレン、答えて」

    エレン「ど、どうでもいいだろ!そんなもん!」

    ミカサ「そう…」

    言い終えたミカサは、アニの前まで行き止まる。辺りは静まり返り、ヒューと風が吹く。二人の対人格闘の成績は上位…いや、トップクラス。この二人を止められる者はここにはいない。

    アニ「…なんだい?」

    ミカサ「アニ、来て」グイッ

    アニ「ちょっと、あんた…なにして…」グググ

    ミカサはアニの腕を引いていく。アニも抵抗するが、力ではミカサに勝てずズルズルと引っ張られていく。

    アニ「わかったから、引っ張らないでくんない?」

    ミカサ「わかった」スッ

    残された者たちはポカンとしていた…一人を除いて。

    エレン「なんだったんだ、ミカサの奴」

    アルミン「ハッ…エレン、ミカサとアニは?」

    エレン「ミカサがどっか連れていったぞ?」

    アルミン「止めに行こう!」

    エレン「は、なんでだよ?」

    アルミン(はあ、君はわかってないのか)

    エレン「それより、もうすぐ晩飯だぞ。早く行こうぜ」

    アルミン「う、うん。エレンは先に行ってて」

    エレン「おう。お前らも行こうぜ?」

    アルミン(仕方ない、僕一人で…)

    いつの間にか復活していた皆に声を掛け、食堂へ向かったエレン達と別れ、一人ミカサを追うアルミンだった。
  107. 107 : : 2017/08/23(水) 20:27:40
    アルミン、、、死ぬなよ
  108. 108 : : 2017/08/24(木) 00:18:54
    >>107
    アルミンは大丈夫…な筈です。

    すみません、今日は疲れてしまって…もう寝ようと思うので投稿できません。
  109. 109 : : 2017/08/25(金) 04:38:21
    エレアニが多くて困るよ……
    原作読んでないガキしかかかねぇよ。
    エレン「エレアニ、エレチーを駆逐してやる!!!!」

    wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwそうだよ、荒らしだよ
  110. 110 : : 2017/08/25(金) 21:39:02
    わざわざ荒らしにくるとかどんだけ暇なんだよ
  111. 111 : : 2017/08/26(土) 02:58:04
    荒らしって何が楽しいの?(純粋に)
  112. 112 : : 2017/08/30(水) 14:58:18
    すげー暇だよ
  113. 113 : : 2017/09/04(月) 19:46:39
    続き期待
  114. 114 : : 2017/09/17(日) 10:40:55
    久しぶりになってしまいました…すみません。少々仕事に嫌気がさしまして。読んでばかりいましたが、今日からまた書いていこうと思います。待っていた方、本当に申し訳ありません。

    久しぶりに見てみたら荒らしがいたみたいで少し驚きました。本当にいるんだなぁ~と。

    >>113
    期待ありがとうございます。今日から投稿します。
  115. 115 : : 2017/09/17(日) 13:43:58
    柊さん!
    正直失踪してしまったのかと思いました
    まだまだ続けてくれるのは大変嬉しいです!
    荒らしには負けないで頑張ってくださいね!
  116. 116 : : 2017/09/17(日) 16:07:30
    セイウチさん…すみません!そしてありがとうございます!
    相変わらず遅いとは思いますがよろしくお願いします!
  117. 117 : : 2017/09/18(月) 00:42:37
    投稿するといいながら日をまたいでしまってすみません。取り敢えずこれだけ投稿します。
    また、今日投稿していくのでご勘弁を…



    アルミン(きっと人気のない所へ行くはずだ。だとしたら…あそこだ!)

    夕食前のこの時間は食堂に人が集まる。普段から人の集まらない場所…食堂の裏。この時間帯であれば人一人いない筈。そう推理したアルミンは急ぎ足で向かう。

    アルミン(話し声が聞こえる…やはりここだったか)



    アニ「こんな人気のない所で何?」

    ミカサ「どういうつもりなの?」

    アニ「は?」

    ミカサ「エレンのこと」

    アニ「あいつがどうかしたの?」

    ミカサ「あなたは、エレンが好きなの?」

    アニ「どうしてそんなこと聞くのか知らないけど、あんたには関係ないね」

    アニ(あんたはあいつにかなり執着しているみたいだけど、みすみす負けてやるつもりはない)

    ミカサ「関係はある。私は家族だから」

    アニ「随分とご執心だね。でもそういうのって鬱陶しく思われるんじゃないの?」

    アルミン(ミカサはいつも通りだけど、アニはなんだか真剣だ)

    ミカサ「………」

    アニ「幼馴染だか、家族だか知らないけど、そういうので回りも苛立つってことを…」

    ミカサ「ふっ」

    アニ「何が可笑しいの?」

    ミカサ「アニ、真剣になってる」

    アニ「え…」

    ミカサが言うようにアルミンにも、アニが真剣に見えた。少なくともアルミンはアニが真剣になっているところを見たことがなかった。

    ミカサ「アニが真剣になるところ初めて見た。それでわかった、あなたはエレンが好き」

    アニ「べ、別にそんなことは…///」

    アルミン(あのアニが紅くなっている?)

    ミカサ「私にとってエレンは唯一の家族。大切な存在だけれど、あなたが思っているものとは違う」

    アニ「あんた…」

    ミカサがエレンに固執するのは、家族として大切な存在であるからだ。できの悪い弟をしつける姉のようなに。本人はお節介に感じるようだか。

    ミカサ「アニ、エレンはきっと鈍い。苦労すると思う」

    アニ「私なりにやってみるさ」

    アニ(初めて人を好きになったんだ…絶対に振り向かせる!)
  118. 118 : : 2017/09/19(火) 00:37:45
    チェンパズやってたら日付が変わってしまった…
    投稿します。



    ミカサ「そう。それより…」

    アニ「ああ…」

    ミカサ「いつまでそうしているの?」

    アニ「全く…出てきなよ、アルミン」

    アルミン(気づかれている!?)ビクッ

    アルミン「や、やぁ…」アセアセ

    ミカサ「アルミン、いつからあなたはそんなことをするようになったの?」

    アニ「盗み聞きなんてね、いい趣味とは言えないよ」

    アルミン「ち、違うんだよ二人とも!」

    アニ「どう違うんだい?」

    アルミン「僕は、ミカサがアニを連れていったからてっきり…」

    ミカサ「私が何かする…と」

    アルミン「ま、まあ、そうだね…」

    ミカサ「アルミン、私はいつまでも子供じゃない。何もしない」

    アルミン「うん…」

    アルミン(もっとも、何かあっても僕じゃ止められないけど…)

    ミカサ「私はただ、家族を失いたくないだけ。だからアニ、エレンを死なせてはだめ」

    アニ「同感。想い人に死なれるなんて冗談じゃないからね」

    ミカサ「では、よろしく」

    アニ「ああ」

    二人はそう話すが、ここにいる皆は訓練兵。戦場に出ることはそうそうないだろう。だが、訓練の内容によっては死亡する可能性がある。しかしアルミンには、もっと別の意味であるように聞こえた。

    アニ「ところであんたさ、今の話を誰にも言うんじゃないよ」

    アルミン「ああ、うん。エレンにも言わない方がいい?」

    アニ「あ、当たり前だ。あいつに知られたら…私どうしていいか…///」

    アルミン(…アニって乙女なんだなぁ。クールぶってたのか)

    ミカサ「それより早く食堂に行こう。エレンも待っている」

    アルミン「あ、そうだね」

    ミカサ「あなたも一緒」

    アニ「え、私も?」

    ミカサ「そう」

    アニ「私はいいよ、ほら行きな」

    ミカサ「そう…でも、アニがいないとうっかりエレンに言ってしまうかもしれない。アニがエレンのことを好きだと」

    アルミン(み、ミカサ…)

    アニ「は!?ちょっと!ああ、わかったよ…」

    ミカサ「そう。では行こう」
  119. 119 : : 2017/09/19(火) 23:16:26
    取り敢えず今日の分です。明日は休みなのですが、用事が…相変わらず遅くてすみません。

    ―食堂―

    アルミン達が食堂に入ると、自分の食事を持って席を探しているエレンがいた。

    エレン「お前ら遅かったな」

    アルミン「ごめんよ」

    エレン「飯取ってこいよ。席はとっておくからよ」

    アルミン「うん、お願いするよ。行こうか」

    ミカサ「ええ。エレン、四人分お願い」

    エレン「四人?誰の分だよ?」

    ミカサ「アニの分」

    何故かミカサの後ろに隠れているアニはピクリと反応した。隣にいたアルミンは気づいたが、エレンからは見えない。

    エレン「アニ?アニならいつもあの辺で…あれ、いねぇ」

    ミカサ「アニならここいいる」

    そう言ったミカサは俊敏な動きでアニの後ろに立ち、背中を押した。

    アニ「え、ちょっ…」

    アルミン(なんかミカサ楽しんでないかな…)

    エレン「お、アニ。お前も一緒か?」

    アニ「あ、その…私もいいかい?」

    エレン「当然だろ」

    アニ「そ、そう…じゃあお願いするよ」

    エレン「おう、任せとけ」

    ミカサ「では行こう」スタスタ

    アルミン「うん」スタスタ

    アニ(さっきから緊張してるな…街に行ったときは大丈夫だったけど)

    エレン「アニ?あいつら行っちまったぞ?」

    アニ(でも、決めたんだ…)

    エレン「おいアニ!」

    アニ「え?あ、何?」

    エレン「何?じゃねぇだろ、飯取りに行けよ。あいつらもう行ったぞ」

    アニ「そ、そうだね…」スタスタ

    エレン「どうしたんだあいつ?…お、あそこでいいや」
  120. 120 : : 2017/09/20(水) 19:48:15
    こういうミカサ、、好きやわ〜
  121. 121 : : 2017/11/04(土) 19:00:17
    エレアニ期待してます
  122. 122 : : 2017/11/05(日) 01:24:45
    柊さん、、、もう1ヶ月以上見れてません
    どうかどうか、投稿を!
  123. 123 : : 2022/05/07(土) 10:04:47
    アニ「死にたい」

    エレン「死ねよ」グサッ

    おわれ

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