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  1. 1 : : 2017/02/22(水) 18:40:43
    新しくスレッド立てちゃいました☆

    今回のテーマは『幻想入り』!主人公チートはお約束です。

    !注意!
     この作品には以下の要素が含まれています

     ・主人公チート

     ・一部原作無視

     ・駄作

     ・亀更新

     ・亀更新

    以上の要素が大丈夫な方はゆっくりしていってください!
  2. 2 : : 2017/02/27(月) 18:00:13
    『鍵をかける』事ができるのに気づいたのは確か六歳ぐらいのことでした。正確には『開と閉を操る程度の能力』だったのですがそれは置いておきましょう。どうやって気づいたかはまた後程。
    さて、話の続きでしたね。僕は今、十二歳なのですが、先ほどコンビニで強盗があり、人が殺される瞬間を見てしまいました。その光景を見て、抑えきれなくなった感情で能力が暴走、その結果、空間の鍵が開いてしまい、絶賛迷子中です。


    「...はぁ。回想で現実逃避は虚しいかな」


    彼女――訂正、彼の名前は草薙 零人(くさなぎ れいと)。ちょっと特殊な男の娘――訂正、男の子だ。能力の暴走によりどこかの森に飛ばされ、一人で歩き続けもう二時間だ。そして今は...


    「グルゥアァ!」


    背後にバケモノがいる。ギギギと効果音がしそうな感じで振り向くとそこにいたのは、熊に似たナニカのバケモノだった。熊に似たというのは大まかな輪郭は熊に似ているが熊とは程遠いモノだったからだ。手足の爪は凶悪に捻じ曲がり、血の色で染まっている。額には角があり、禍々しい紫の瘴気をまとっている。そして何より注目すべきはその大きさだ。もともと平均以下の身長の彼だが、それでもその三倍の体躯は恐ろしいものを感じる。彼が現実逃避をしたくなるのも頷けるだろう。


    「見逃してはくれないよね」


    そう問いかけるも帰ってくるのは唸り声のみ。彼は諦めたのか、もう一度ため息をつき思考回路に生じていた恐怖を閉じてバケモノを見つめる。そして、


    「ハァッ!」


    という掛け声と共にクマの周りの空間をドーム状に閉じる。球にしないのは彼がまだ未熟だからだが、これでもしばらくはしのげるだろう。そして次の作業に移る。やるのは細胞と細胞の間を〈開ける〉という事。やったことはないがこうでもしないと勝てないので、これにかけるしかない。たった五秒、しかし彼にはその何倍もの時間に感じられた。
    ブチッっという音とともにソレは割けた。割けたそれはバケモノ...ではなく、彼の作った結解だった。


    「ッ!?」


    驚愕。それが彼の頭の大半を占める中、フリーズする彼をバケモノが見逃すはずもなく、シュッ、と音を立てて振るわれた腕に彼はあっけなく吹き飛ばされた。彼の体は気を数本へし折り止まった。


    (僕はもう、死ぬのかな...。こんな怪物にあれだけ戦ったんだ。もう、休んでもいいよね)


    ブラックアウトしていく意識の中、彼が最後に見たのは風に揺れる銀色の髪だった。
  3. 3 : : 2017/03/02(木) 22:03:37
    突然感じた歪み。その発生源へと向かう途中、私は何故ゆがみが生まれたかを考えた。能力を持った妖怪が生み出したか、あるいは身を守るために人が能力を使ったか。どちらにしろ妖怪がいるのは確実。私はそこにいるであろう妖怪を考えた。候補に挙がったのは次の三つ。

    一、危険度Bのフラッシュラビット。
    二、危険度Aのポイズンモス。
    三、これは考えたくはないが危険度Sのブラッデイベア。

    この三つだ。それぞれの対応を考えながらも目的地へと急ぐ。しばらくして突然黒い球体が現れた。そこからは先ほど感じた歪みを感じる。急いでそこに近づくと微弱な霊力と巨大な妖力を感じた。後者だったようだ。そしてこの巨大な妖力はブラッデイベアのものだろう。もっとも最悪なパターンだ。人を救うための策を考える。思いつくと同時に人がいるであろう方向へと走るが間に合わなかった。彼女は吹き飛ばされ木々をなぎ倒して止まった。しかし、あれなら生きている可能性がある。その可能性に賭けて彼女の前に立つ。妖怪は予想どうりブラッデイベアだった。体は硬い皮でおおわれている。その為攻撃はほとんど通じない。そう、“ほとんど”である。体内に通じる箇所、つまり眼球や口の中などは弱いのだ。
    気を引き締めてバケモノを見る。私の持つ武器は弓と矢が三種類でそれぞれに十本ずつ。それから薬が五種類各一つずつ。これから導き出される勝率は十割。行動を予想しバケモノを蹂躙する準備を整える。
    張り詰めた空気が限界まで引き伸ばされ、限界を越した瞬間に私が放った矢を合図に戦闘という名の一方的な蹂躙が始まった。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~

    知らない天井だ。そう思いながら起き上がると白い掛け布団がかけられているのに気付いた。隣には点滴のパックがつるされている。どうやらここは病院のようだ。


    「気が付いたわね」


    声がしたほうを向くと銀色の髪の面白い服を着た女性がいた。


    「ありがとうございました」


    とりあえずお礼を言っておく。


    「何がかしら?」


    「?あぁ、けがを治してくれたことですよ」


    そういうと女性の顔が少しにやける。何かいいことでもあったのだろうか。などと考えていると女性が話しかけてきた。


    「何故そう思ったのか、参考までに聞いていいかしら」


    「そうですね…。まず、あなたからは薬品のにおいがします。これから病院に関係している人だと推測できます。次に、あなたのすぐ近くに僕の情報が書かれた紙とバインダーがあるので、僕の治療に参加していることが分かります。最後に、この施設にあなた以外の気配を感じることができないからです」


    本当はほかにもあるがとりあえず三つを挙げる。


    「なるほどね。それじゃあ、いくつか質問をさせてもらうわ」


    「どうせ拒否権はないんでしょう?」


    「よくわかってるじゃない。じゃあ一つ目。あなたの名前は?」


    「草薙 零人といいます」


    「なぜあなたはあそこにいたの?」


    「能力が暴走したからです」


    「あの熊を閉じ込めたのはどうやったの?」


    「能力です」


    「あなたの能力は?」


    「あなたは体重聞かれて答えますか?」


    「質問に質問で返さないで」


    「はぁ。…『開と閉を操る程度の能力』です」


    「それじゃあ最後。あなた男か女どっち?」


    「ドウセボクハオンナッポイデスヨ。シンチョウモヒクイシオンナガオダシアゲクノハテニハヘンシツシャニネラワレルシモウヤダヨ」


    「お、男なのね」


    この後彼を落ち着けるのに一時間ほどかかったとか。
  4. 4 : : 2017/03/07(火) 18:17:23
    「次は僕が質問しますね」


    彼はそう言って質問を開始した。


    「ここに教育機関はありますか?」


    「ええ、あるわ」


    「僕がそこに入るのは可能ですか?」


    「まあ、可能ではあるわね」


    「僕はここの住人ではないのですが、僕が住む場所はありますか?」


    「それはわからないわ」


    「そうですか。次、僕が働くことはできますか?」


    「ええ、できるわよ」


    なぜか彼女はニヤリ、と悪い笑みを浮かべるが彼はそれに気づかない。


    「じゃあ、これで最後にします。あそこの塔に住んでる神様に会うことはできますか?」


    「?!か、可能よ。でもなぜあそこに神がいると?」


    驚いた様子の彼女に彼はさも当然のように答える。


    「僕、能力を使ってない状態だと、人の部分が25%なんですよ。もう25%が妖怪で、残りが神なんですよね。今は人が99%ですけど」


    と。彼女はそれを聞いて思う、嬉しいと。何故?当然、自分の知らないことがまた新しくできたからだ。


    「なるほどね。じゃあ、あなたの会いたいと言った神に会わせてあげるわ。ついてきなさい」


    彼女はそういって歩き出す。彼はベットから降りて、裸足のまま彼女について行った。


    「この神力だったら…月夜見かな」


    塔の前に来ると彼はそうつぶやいた。


    「なぜわかったかは聞かないけど、様をつけなさい」


    「わかりました。ここから月夜見様のところまでどれくらいですか?」


    「五分くらいよ」


    彼はその答えにうなずき、「なら間に合うか」といい、手を合わせた。次の瞬間、ギギ、と音がしたが、特に何も起こらなかった。


    「失礼します。月夜見様、彼が目覚めました」


    「どうぞ」


    声がするとカチリと音がして扉が開いた。そこにいたのは白い肌に白い髪の美女だった。


    「初めまして月夜見様。僕は草薙零人といいます。以後お見知りおきを」


    「先ほど永琳が彼といっていましたが…あなたは女ではないのですよね?」


    彼の顔が陰り、口が歪むが


    「…ハァ。男ですよ」


    何とか持ちこたえてそう口にする。


    「すいません。少し月夜見様と2人で話がしたいのですが…」


    「いいでしょう。永琳」


    月夜見がそういうと永琳は部屋を出て行った。それを見届けた零人はふぅと息をつき目をつむった。怪訝な顔をする月夜見を置いて、何か呪文を唱え始める。三十秒ほど続いたそれを終えて目を開けた彼の周りには神々しいオーラが纏われていた。


    「その神力は…」


    「ええ。天照大御神のものです。あぁ、安心してください、ここの天照のものではないので」


    「ここのとは?」


    「そのことなんですが…僕、たぶん未来か、違う世界から来てるので」

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ReitoSaito

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