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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

マルコ「俺と君の」サシャ「秘密の共闘戦線」(マルサシャ、チート逆行)Ⅳ

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  1. 1 : : 2017/01/10(火) 22:10:17
    どうも皆さんサシャスキーです!(・∀・)
    この作品は↓の続編となっております

    http://www.ssnote.net/archives/50946


    http://www.ssnote.net/archives/51018


    http://www.ssnote.net/archives/51141

    今回でマルサシャシリーズもⅣ(4)ですね!
    …正直ここまで行くと思ってなかったです(汗)

    ゴホン!…気をとりなおして、今回の物語では
    壁外調査編〜女型の巨人編までいきたいと思います
    ついに!ついにマルコの能力が出せます!(´∀`*)
    では、今回の注意点↓

    ◤◢WORNING!◤◢WORNING!◤◢

    学生故の亀更新、誤字脱字、駄文、原作ストーリーとキャラの捏造や崩壊、cp要素

    …大丈夫だという神様はどうぞ!
  2. 2 : : 2017/01/10(火) 22:25:19
    ウォールローゼ、カラネス区
    トロスト区の門が塞がれてからはこちらの門から調査兵団は壁外調査へと出発することとなった

    サシャ「(いよいよ…ですね)」

    ミーナ「…」ギュ…

    隣で、ミーナが馬の手綱を握る力を強めたのが分かった

    サシャ「ミーナ…」

    ミーナ「…大丈夫、平気」

    ミーナ「皆で練った作戦を、信じるよ」

    周りの人がいることを考え、あえてぼかした言い方だけれど…

    ミーナは、私と、彼が考えた作戦が成功すると、信用してくれている

    サシャ「…そうですね」

    策という策は練った、あとは…願うだけ
    祈りはしない…世界は、残酷だから
    神様に祈ったって助けてはもらえないから

    サシャ「(だから…己の手で、掴み取るしかない)」グッ

    「いよいよだ!!これより人類はまた一歩前進する!!お前達の訓練の成果を見せてくれ!!」

    「オオオオオオオオ!!!」

    そして…カラネス区の門が開き

    第57回壁外調査が開始された
  3. 3 : : 2017/01/10(火) 22:43:23
    馬を走らせ、旧市街地を抜け、

    サシャ「(私は『前回』と同じ班…ではないんですけどね)」

    『今回』の世界では、私とミーナは同じ班に配属…右翼側の…端の端だ、女型の巨人に…アニに、壊滅させられた陣形の位置だ

    今回、私達の目的を達成するには『前回』のままの配置だと人に勘付かれる可能性が高い
    その為、命の危険も高まるが…この方法しかないという結論に至った
  4. 4 : : 2017/01/10(火) 23:02:00
    右翼側の壊滅に乗じて、巨大樹の森に先回りをする、とにかくこれを目指して達成出来ない限り、この作戦は失敗だ

    その時は私が能力を使って、また裏工作するしかない

    サシャ「(全く…二人を責める気はこれっぽっちもありませんが、寝不足が続いてそろそろキツいです)」ふぁ…

    ミーナ「ちょっとサシャ!あくびなんてして…!怒られるよ!」

    サシャ「すみません…といっても」

    サシャ「もう私達は、陣形から離脱してるので近くに誰もいませんがね」

    ミーナ「…」

    サシャ「安心してください、巨人が出たら私がなんとかします」

    ミーナ「私だっていっぱい訓練したんだから」

    ミーナ「サシャにばっかり…いい格好させないよ」
    サシャ「ふっ…その意気です」ニッ
  5. 5 : : 2017/01/10(火) 23:08:20
    ミーナ「ふふふ」

    サシャ「ハハハ」

    兵法を無視して、こんな勝手な行動して、バレればタダでは済まないのに…どこか、ワクワクした気持ちを私達は抑えられなかった

    大きな流れに逆らうということは、どんな困難であっても、人を高揚させるなにかがある
    そう感じていた時だった

    …ドォォ…

    サシャ「!…」

    ミーナ「サシャ?」

    サシャ「…ミーナ、もう少し速度を上げられますか?」

    ミーナ「え…まさか」

    サシャ「ええ」































    サシャ「アニが、動き出しています」

    ミーナ「ッ!」
  6. 6 : : 2017/01/10(火) 23:19:28
    ミーナ「…」キョロキョロ

    サシャ「大丈夫です、音の方向と大きさからして…まだそれほど近くには来ていません」

    サシャ「私は元々、耳がいいだけですから」

    ミーナ「そっか、なら…よかった」

    サシャ「(…よかった、か)」

    まだ少しだけ、彼女は信じきれないのだろう
    アニが巨人なんて冗談であってほしいと

    サシャ「(…あの時の、私と一緒です)」

    …彼が、マルコが死んだ事
    …アニ、ライナーとベルトルト、ユミルが巨人だった事…人から聞いた事を信じるしかなかった『前回』の私と一緒だ

    サシャ「…大丈夫ですよ」

    ミーナ「え?」

    サシャ「貴女は、強いですから…私なんかより…ずっと」

    サシャ「だから…彼女の事を、アニを、受け入れられるはずです」

    ミーナ「サシャ…」

    サシャ「それでも、もし辛かったら…私も一緒になって泣いてあげますから」

    ミーナ「…ありがとう」

    サシャ「いえ…」
  7. 7 : : 2017/01/11(水) 15:58:47
    期待です!
  8. 8 : : 2017/01/11(水) 16:43:11
    >>7
    名無しさんありがとうございます!冬休みが終わってしまったので更新が遅くなるとは思いますが、頑張らせていただきます!
  9. 9 : : 2017/01/11(水) 17:05:38
    これを読むのが生き甲斐
  10. 10 : : 2017/01/11(水) 21:59:34
    >>9
    ありがとうございます!!
    生き甲斐⁈∑(゚Д゚)
  11. 11 : : 2017/01/11(水) 22:24:58
    >>9
    友達になろ?!君とは意見が合うみたいだ
    (σ*´∀`)
  12. 12 : : 2017/01/12(木) 00:04:52
    少しして、巨大樹の森に着いた

    サシャ「…よし、誰も来ていないみたいです」

    サシャ「馬は、ここらに繋いでおけば大丈夫でしょう」

    ミーナ「なら…」

    サシャ「ええ、早く向かいましょう」

    一足早く、この巨大樹の森に来て待機しているもう一人の共闘戦線のメンバーと合流する場所へと私達は立体機動装置で向かった
  13. 13 : : 2017/01/12(木) 00:52:06
    エレンside

    増援が、女型の巨人にあっけなく殺されていくのに耐えられず、俺が巨人になって戦おうとするのを、ペトラさん達が止めようとする

    エレン「…」ググ

    ペトラ「ッ!」

    構わない、命令違反なんて関係ない
    そう思って、手に噛みつこうとした時…

    リヴァイ「エレン、お前は間違ってない…やりたきゃやれ」

    リヴァイ兵長が意外な事を言ったから、驚いた

    ペトラ「兵長!?」

    リヴァイ「俺にはわかる、コイツは本物の化け物だ、『巨人の力』とは無関係にな」

    リヴァイ「どんな力で押さえようとも、どんな檻に閉じこめようとも、コイツの意識を服従させることは誰にもできない」

    リヴァイ「お前と俺達との判断の相違は経験則に基づくものだ」

    リヴァイ「だがな…そんなもんはアテにしなくていい…選べ」
  14. 14 : : 2017/01/12(木) 00:57:20
    エレン「(選ぶ…)」

    リヴァイ「自分を信じるか、俺やコイツら調査兵団組織を信じるかだ」

    エレン「(俺自身か、仲間か…)」

    リヴァイ「俺にはわからない、ずっとそうだ…自分の力を信じても…信頼に足る仲間の選択を信じても…結果は誰にもわからなかった」

    リヴァイ「だから…まぁせいぜい…悔いが残らない方を自分で選べ」

    エレン「…」

    俺にとって、悔いがないのは…どっちだ?

    ペトラ「エレン」

    ペトラ「私達を…信じて」

    そういうペトラさんの言葉が、手にある噛み跡が、俺の心を大きく揺らがせた

    リヴァイ「遅い!!早く決めろ!!」

    エレン「〜ッ!」

    そして俺は…













































    エレン「進みます!!」

    仲間を信じる方を選んだ
  15. 15 : : 2017/01/12(木) 01:07:16
    女型の巨人が俺に手を伸ばす
    捕まる…そう思った時に

    エルヴィン「撃て!!」

    団長の声、それに続くようにたくさんの砲声が森に響いた

    エレン「あの巨人を…生け捕りに…!?」

    未だに信じられずにいる俺はリヴァイ班の皆に目を向けた

    グンタ「どーだエレン見たか!!」

    エルド「あの巨人を捉えたんだぞ!?」

    オルオ「これが調査兵団の力だ!!舐めてんじゃねぇぞこのバカ!どうだ!?」

    ペトラ「…」ニコッ

    エレン「!」

    オルオ「わかったか!?おい!」

    エレン「…はい!!」

    俺は…正しい選択が出来た、仲間を信じることこそが正しいと…

    この時は、なんの疑いもなく…そう思ったんだ

    エレンsideEND
  16. 16 : : 2017/01/13(金) 18:56:12
    期待!
    頑張って下さい(。-∀-)
  17. 17 : : 2017/01/13(金) 19:22:21
    >>16
    緑の残党さんありがとうございます!
    頑張らせていただきます(・∀・)
  18. 18 : : 2017/01/22(日) 22:08:31
    一方その頃

    ミーナ「サシャ、今のって…」

    サシャ「ええ、アニが『対特定目標拘束兵器』にかかった音です」

    サシャ「といっても、この後10分経つか経たないかでアニは巨人を呼び寄せ、逃げることでしょう」

    ミーナ「…ねぇ」

    作戦への緊張か、はたまた彼女を心配しているのか、口数が少ないミーナが口を開いた

    サシャ「どうしました?」

    ミーナ「…私さ、ちょっとよく分からないことがあるんだ」

    サシャ「なんです?」
  19. 19 : : 2017/01/22(日) 23:39:33
    もしかしたら、何か作戦に疑問があったのだろうか?そんなことを思いつつ、私は聞いた

    ミーナ「…えっと、サシャってさ」

    サシャ「?私ですか?」

    この時私は気づかなかったし、忘れていた

    ミーナ「うん…その、ね?」
































    ミーナ「サシャって、マルコとエレン、どっちが好きなの?」

    サシャ「………はい?」

    彼女の目がキラキラと輝いていることに、そしてそんな時彼女がする話題といえば、そういう話であることを
  20. 20 : : 2017/01/22(日) 23:44:25
    ミーナ「だぁかぁらぁ!サシャはマルコとエレンはどっちがs…」

    サシャ「いやいや!聞こえてましたから!!というより!え?はぁ!?」

    まさかこんな状況でそんな話題とは思っていなかった私はちょっとしたパニックに陥った

    サシャ「な、なな何言ってるんですかこんな状況で!?」

    ミーナ「いいじゃない、ちょっとくらい」

    サシャ「(…さっき私のあくびを注意したのはどこの誰でしたっけ?)」

    サシャ「そもそも…エレン?なぜですか?」
  21. 21 : : 2017/01/22(日) 23:48:33
    ミーナ「え…気づいてないの?」

    サシャ「何をですか?」

    ミーナ「はぁ…マルコもだけど、エレンも大変だなぁ」

    サシャ「なんなんですか?」

    ミーナ「こっちの話、サシャって…ホント鈍感だよねぇ」

    サシャ「ええ?私は結構自身の危機などには鋭いですよ?」

    ミーナ「…危機ではないからね、うん」

    サシャ「??」

    ミーナ「で、二人ならどっちが好きなの?」

    サシャ「なんでその二人に限定するのかは全く分からないのですが…」
  22. 22 : : 2017/01/23(月) 00:02:00
    ミーナ「い・い・か・ら!なんなら仲がいい方でもいいから!」

    サシャ「は、はぁ…」

    といっても、仲の良さでいえば付き合いの長さもあるしマルコだろう

    サシャ「落ち着くのは、まぁマルコですね」

    ミーナ「おお…!じ、じゃあエレンは?」

    サシャ「エレンは、まぁ確かに、仲良くはあると思いますよ」

    サシャ「ジャンやコニーと同じ位、もしくはそれ以上にはよく喋ると思います」

    …そういえば、エレンとは『前回』と比べればかなり仲良くなっている
    たまに、私が訓練兵時代に隠れ家にしてた場所でよく話したのもあるのだろうが、それ以外でもエレンは私によく話しかける

    サシャ「(少しの変化で大分変わるものですね)」

    ミーナ「コニーとジャンねぇ、本当にサシャって誰とでも話すよね」

    サシャ「コニーは同じ狩猟民族で気が合いますし、ジャンはマルコ繋がりで自然と」

    ミーナ「なるほどね」
  23. 23 : : 2017/01/23(月) 01:36:31
    ミーナ「じゃあ、マルコは?」

    サシャ「マルコは……あれ?」

    ミーナ「どうしたの?」

    サシャ「いや、その…お恥ずかしいことに、覚えてないです」

    ミーナ「え?」

    サシャ「なんだか、いつの間にか、ですね」

    ミーナ「うーん?訓練の班とかで仲良くなったとかなのかな?」

    サシャ「きっとそうですよ」
  24. 24 : : 2017/01/23(月) 07:19:37
    ミーナ「なんていうか、いつの間にか一緒にいるって…熟年夫婦みたいだね」クス

    サシャ「なっ!?で、ですから違いますってば!」

    マルコ「どうしたの?」スタッ

    サシャ「ひゃあ!?マ、マルコいつからいるんですか!?」

    マルコ「え?準備が出来たからミーナを呼びに来ただけなんだけど…」

    サシャ「あ…」

    マルコ「なんかまずかった?」

    サシャ「いや、その…」

    貴方の話をしてました、とはなんとなく言えずしどろもどろになる私を遠くからニヤニヤしながら見ているミーナ

    サシャ「(もう、ミーナのせいです!)」

    そう、彼女の持ち出した話題のせいだ
    だから、これは仕方ないのだ























    彼の顔に安堵する自分に気づいてしまうのも
    顔がやけに熱く感じるのも
    全部、全部…
  25. 25 : : 2017/01/23(月) 07:52:07


    ミーナ「(うーん、やっぱりマルコの方が一歩リードしてるかな?)」

    ミーナ「(二人の事は応援したいけど、固定砲整備班としてはエレンにも頑張って欲しいなぁ)」

  26. 26 : : 2017/01/23(月) 19:01:21
    現在公開可能な情報

    サシャ、マルコ、ミーナの現在の服装はフードの深いマント。
    一人一人が顔を隠す為のマスクやウィッグを常備しているが、体格などから特定されない為にもマントも調査兵団のものではなく、事前に準備していた自前のものである。

    なお、マスクやウィッグはサシャが夜にコッソリそこらの劇団から拝借来たものなのでマルコとミーナは調達元は知らない
  27. 27 : : 2017/01/24(火) 08:24:05
    マルコ「…それじゃ、行こうか」

    ミーナ「あ、うん…」

    サシャ「援護は任せてください、誰にも邪魔させませんから」

    ミーナ「…ありがとう」

    サシャ「…ミーナ」

    ミーナ「?」

    サシャ「よう聞いて?」

    ミーナ「!」

    サシャ「私は、未来を変える為ならたとえ誰であろうと殺す覚悟はできとる」

    サシャ「でも…」

    サシャ「未来が、皆がいてハッピーエンドならそれに越したことはないんよ」

    ミーナ「…」

    サシャ「…私は、ミーナに後悔する選択はして欲しいんやないから」

    サシャ「目一杯言いたい事…言ってき?」

    ミーナ「…うん」ニコッ
  28. 28 : : 2017/01/24(火) 08:40:17
    サシャ「ところで、いつものアレやるん?」

    ミーナ「そうだね、やろっか?」スッ

    マルコ「なんかもう恒例だね」スッ

    サシャ「よし、それじゃ気張っていこか」スッ

    コツン

    マルコ「…」

    マルコ「(最近は、僕らの前でだけは故郷の言葉で話してくれたり、『前回』のような笑顔を少しとはいえするようになってきた気がする)」

    マルコ「(少しずつ、サシャは昔の彼女らしさを取り戻して来ているんだろうか)」

    マルコ「(それなら俺は嬉しい)」

    マルコ「(まぁ、まだぎこちないところはある)」
    マルコ「(でも、今はまだ、それで構わない…いつか、ちゃんと…)」





































    マルコ「(俺がずっと、笑顔にしてみせるから)」
  29. 29 : : 2017/01/29(日) 22:20:04
    サシャ「…それでは、いってらっしゃい」

    ミーナ「うん、いってきます!」

    マルコ「サシャ、無理はしないでくれよ」

    サシャ「あはは、大丈夫です」

    サシャ「ある意味マルコやミーナの方が危険ですよ?」

    サシャ「マルコもミーナも、アニと話す事が今回の目的なんですからまずアニを無力化する事が大前提ですし」

    サシャ「私はそれを、ほんの少し…手伝うだけですからね」

    マルコ「でも…相手が相手じゃないか」

    そう、女型の巨人…アニとの会話をする為にはリヴァイ班、エレン、ミカサ、リヴァイ兵長この全員をなんとかしなくてはいけない

    それも…殺さずに

    …こうして、考えるだけでも巨人が逃げ出しそうなカードばかり、正直私も逃げ出したいかもしれない…が

    サシャ「…平気ですよ」
  30. 30 : : 2017/01/29(日) 23:30:12
    なんとなくの、根拠なんてない妙な自信があった私はそう言った

    マルコ「なんでそう、自信有り気に…」

    サシャ「ふふ、さあ?」

    ミーナ「さあって…もう」

    けれど、決してそれは過信でも、自惚れでもない…ある意味確信に近かった

    サシャ「それじゃ、私も行きますね?」

    マルコミーナ「ああ/うん」

    サシャ「二人共、ご武運を…では」

    そして、私はウィッグをし、フードを深く被り、仮面をつけて飛んだ

    皮肉にも女型の巨人(アニ)と同じ金髪の髪が風に揺れたのが少し気に入らなかった
  31. 31 : : 2017/01/31(火) 19:50:43
    心の充電器さんお気に入り登録ありがとうございます(・∀・)
  32. 32 : : 2017/02/02(木) 17:44:50
    アニside

    アニ「ハァ…!ハァ…!」

    アニ「(なんとか上手く、巨人の蒸気に紛れて逃げる事が出来た…けど)」

    これで、終わりではない

    目的は…エレンを捕まえること、これが出来なければ任務失敗だ

    アニ「(予想が正しければ、エレンを警護するリヴァイ班はそろそろ近くにいるはず)」

    そう思い、信煙弾を撃つとさほど遠くないところから信煙弾が打ち上げられる

    アニ「(…そこか)」

    立体機動で森を掻き分け、信煙弾が上がった場所まで行く

    アニ「(…まだ)」

    巨人として殺した時の感覚が、手にドロリとした油をかけられたかのように不愉快に残っていた

    本当はもうこんな任務を捨てて故郷に帰りたい

    アニ「(分かってる)」

    本当はもっと普通に生きたい

    アニ「(分かってるよ)」

    本当は…もう殺したくなんかない

    アニ「(分かってるんだよ…でも)」

    もうどうしようもないんだ

    グンタ「?」

    アニ「(だから…)」バッ

    グンタ「!!」

    アニ「(ごめんなさい)」

    謝罪を心の中で唱えながら、さながら巨人のうなじを削ぐように、ブレードを彼に向けた時…






























    キィイイン!!

    よく響く金属音がして、私の攻撃が防がれたのが分かった

    アニsideEND
  33. 33 : : 2017/02/02(木) 21:20:41
    マルコって自分のこと僕って言うんだけど…
  34. 34 : : 2017/02/02(木) 21:41:08
    >>33名無しさんコメントありがとうございます!どうやらマルコって、原作の初期では「オレ」だったのですが、いつの間にか僕になっていたようです。アニメでは最初っから「僕」です (´・ω・)
    しかし、作者個人が「オレ」マルコの方が好きなので…修正が欲しい場合はコメントお願いします
  35. 35 : : 2017/02/04(土) 17:44:09
    サシャ「(…間に合ったようですね)」ギリギリ

    アニのブレードをこちらもブレードで受け止めながら、安堵した

    グンタ「な…」

    サシャ「(…まぁ)」

    サシャ「(私も、今この場で完全に味方というわけではありませんが、ね)」バッ

    そう思い、懐から取り出したものを私はアニに斬りかかれていた男性のワイヤーに向けて使った

    バァンッ!ブチィッ

    グンタ「!?ワイヤーが…!」ブラン…

    リヴァイ班ーグンタ「グンタ/さん!!」

    サシャ「(意外と銃でもワイヤーを切れるもんですね…)」

    サシャ「(ワイヤーは片方しか切ってないから、落下死することはないでしょう…にしても)」

    彼を心配するリヴァイ班の中にエレンの顔があって、ホントに彼はリヴァイ班にいたんだなぁ、と実感する

    アニ「ッ!」バッ

    そうこうしてるうちにアニが、逃げる
    恐らく、どこかで巨人化する気だろう

    私も、いつまでもボケっとしていたら他のリヴァイ班メンバーに捕縛されてしまうかもしれないので、動くことにする
  36. 36 : : 2017/02/04(土) 17:53:51
    エレン「グンタさん!無事ですか!?」

    オルオ「バカエレン!止まってんじゃねぇ!」

    グンタ「クソッ!ワイヤーを切られた!俺はこれ以上動けない!!移動はギリギリ行けるか行けないかって感じだ!」

    ペトラ「ッ!誰だ!!」

    エルド「エレンを守れ!!」

    オルオ「チクショウどうする!?エルド!どこに向かえばいい!?」

    エルド「ッ!グンタ!お前だけでもなんとか馬の所に行けるか!?馬の確保頼む!!」

    グンタ「分かった!やってやる!」

    グンタ「お前ら死ぬんじゃねぇぞ!!」バッ

    エルド「俺らは馬に乗るヒマはない!!全速力で本部に向かえ!とにかく味方の元へ!!」
  37. 37 : : 2017/02/04(土) 18:00:23
    立体機動で動いてると、リヴァイ班の声が聞こえる、その声には混乱や怒りが混じっていた

    オルオ「女型の中身が!?さっきの奴も敵なのか!?」

    私は、あえていえば、味方だろうか…?
    しかし、こうして調査兵団に混乱を招いている以上、敵じゃないと声を大にして言うのは難しい

    ペトラ「クッソ…よくも!!」

    ペトラ「かかって来い!!最低でも刺し違えてやるから!!」

    サシャ「(刺し違えられても、困るのですがねぇ…)」

    エレン「女型が?…そんな!!どうして!?」

    エレン「捕まったんじゃなかったのかよ!?」
  38. 38 : : 2017/02/04(土) 18:12:14
    サシャ「(そうそう、現実ってのは優しくもなんでもないんですよ…エレン)」

    いや、この世界が残酷であることを、彼だってよく知ってるはずなのだ

    けれど、彼が知ってる以上に世界は優しさはこれっぽっちもなくて、辛い、苦しいもので形作られている

    ここに至る前ですら、数え切れないほどの《自由の翼》を背負った兵士が食われ、地に叩きつけられ…殺され、奪われたことだろう

    …それを、いつか原形が残らなくなるまで徹底的に壊すことこそ、個人の目的はそれぞれあれど、私達戦線としての…目標なのだろう

    サシャ「(…だから)」

    カッ

    光がして、女型の巨人が姿を現わす
    それにリヴァイ班が立ち向かおうとする中
    私は1人、エレンの方に向かった

    サシャ「(色んな人の思いを踏みにじる形になってしまったとしても構わないです)」

    今度こそ、手遅れになる前に

    サシャ「(それで、少しでも、生きてくれる人がいるなら、私は喜んで悪魔になれることでしょうから)」
  39. 39 : : 2017/02/04(土) 18:24:43
    エレンside

    エレン「我が班の勝利を信じてます!!」

    エレン「ご武運を!!」

    そう言って俺と皆が分断してすぐ、ソイツは現れた

    ???「逃げる…の?」

    エレン「!?」

    ソイツはさっきグンタさんのワイヤーを切ったやつで、気味の悪い仮面をつけていた

    エレン「てめぇ…!」

    ???「話、逸らさない…逃げるの?」

    たどたどしい話し方をするソイツにイライラしながら応えた

    エレン「違う!俺は先輩方を信じて…!」

    ???「それが、正しい選択か…自信あるのなら…それでもいい」

    ???「…今なら、間に合、う」

    エレン「は?」

    ???「早く、手遅れに…なる前に」バッ

    エレン「あ、おい!」

    ソイツはなにひとつ詳しいことを話すことなく消えた

    エレン「…」

    ただ、何故かそいつの言ってた言葉は
    なんとなく、嘘じゃない気がして…俺は来た道を戻り始めた

    エレン「(あいつはグンタさんを、助けたようにも見えたしな…)」

    右手に噛み付く用意をして

    エレンsideEND
  40. 40 : : 2017/02/04(土) 18:35:43
    サシャ「(はぁ〜、緊張しましたぁ…)」

    声で誰かバレないよう仮面の中に色々詰め物をしたのが幸いしたらしい
    なんとかバレずにすんだようで安堵の息を吐く

    サシャ「(さて、『前回』通りならそろそろ来てもおかしくないですね)」

    カッ

    エレン巨人「ガァアアァアアアアア!!」

    サシャ「(…これで、少なくともリヴァイ班の数名は助かるはず)」

    サシャ「(なら、私も精々、アニが殺されないように、そして自分が死なない程度に頑張るとしますか)」

    能力を発動させて、私は我らが104期の首席と人類最強を迎え撃つ準備をすることにした
  41. 41 : : 2017/02/05(日) 11:44:20
    フランスパングランプリさんお気に入り登録ありがとうございます!
  42. 42 : : 2017/02/05(日) 12:34:45
    氷マカロンさんお気に入り登録ありがとうございます
  43. 43 : : 2017/02/10(金) 19:22:02
    ミカサside

    エレンの巨人の声がして、急いでその場まで向かった私の目に飛び込んできたのは

    オルオ「うっ…」

    ペトラ「オルオダメ!!今動いたら…!」

    エルド「クソッ…情けねぇ」

    リヴァイ班のメンバーの人達だろう、男の人が一人怪我を負っていた
    残る二人も、どうやら立体機動装置に異常があったのか、装置を外している

    そして…

    エレン巨人「ガァァアアアアアアアアア!!」

    女型の巨人「…」

    エレンと女型の巨人が、交戦していた

    ミカサ「エレン!!」
  44. 44 : : 2017/02/10(金) 19:34:46
    今すぐにでも援護を…そう思っていた私の前に

    ???「…」

    そいつは現れた

    ミカサ「!…誰?」

    ???「…」

    ミカサ「(なに?仮面とマントで顔が見えないけど…味方では、なさそう)」

    エルド「気をつけろ!」

    急に、怪我をしていない方の男の人が、私に声をかけた

    ミカサ「?」

    エルド「そいつは、俺たちリヴァイ班のメンバー全員のワイヤー切って無力化しやがった!!」

    エルド「気を抜いてると、戦闘不能にされるぞ!」

    ミカサ「…そう、わかりました」

    …とにかく、今動けなくされたら困る、つまり、今、こいつは敵

    ミカサ「…貴方も女型の巨人の仲間?」

    ブレードの切っ先をそいつに向け、問う

    ???「…」
  45. 45 : : 2017/02/10(金) 19:41:27
    ミカサ「…黙っていると、そうだと受け取るしかないのだけれど」

    そういうと、そいつは首をゆっくりと横に振った

    ミカサ「…女型の味方では、ない?」

    なら、この人物の目的はなんだ?
    ただただ、私達の邪魔をしたいの?
    それとも…何か他に…

    ???「…」ヒュンッ

    ミカサ「!?」

    ふと、そいつは動いた

    ガキィィィイン!!!

    慌てて、アンカーを巻き取り相手のブレードを、こちらもブレードで受け止める

    ミカサ「…っ、くっ」ギリギリ…
  46. 46 : : 2017/02/10(金) 21:18:49
    ミカサ「(いけない…!こうしている、間にも…)」チラッ

    エレン巨人「ガァァアッ」ブンッ

    女型の巨人「…」サッ

    ミカサ「(エレンが戦っているというのに…)」

    ミカサ「そこを…退け!!」ギィン!

    ???「!」

    ミカサ「ハァッ!」ブンッ

    そっちがその気なら、こっちもワイヤーを狙ってやる…そう思い、ワイヤーを狙ってブレードを振る

    ???「ッ」サッ

    ???「…」チラッ

    ミカサ「よそ見してる暇があるの?」ブンッ

    ???「!」

    ギィィィンッ

    ???「…ッ、!」

    早く、早くこいつをなんとかしないと、そう…私が気をとられている間に…
















































    バキャァァア!!

    ミカサ「…あ」ズキッ

    エレンの巨人体の頭が、大木ごと吹き飛んだ
  47. 47 : : 2017/02/10(金) 21:29:52
    バキバキと音をたてて、折れる大木
    それと一緒に…

    ドォオ…

    エレン巨人「…」

    膝をつき、動かなくなったエレン

    ミカサ「(ダ、メ…ダメ…!いやだ、いやだ!…エレン!!)」

    ミカサ「ああぁぁああぁあぁあ!!!」ブンッ

    ガキィィィィィイッ…バキン!

    ???「?!」

    思い切り振ったブレードが、相手のブレードを折る

    ミカサ「邪魔を!!するなぁああ!!!」ブンッ

    ???「ッ!」サッ

    相手が回避を行なって、ブレードを交換している…今だ、今しかない
    いける…そう思ったのに…なんで




























    エルド「待て!!そいつの武器はブレードだけじゃない!!!」

    バァンッ!!…ブチィッ

    ミカサ「…な!?」

    なんでこうも、上手くいかないのだろうか?
  48. 48 : : 2017/02/11(土) 17:32:23
    ぶらり、と宙吊りになる身体
    そんな私を、私のワイヤーを切ったそいつは…

    ???「…」

    何も言わず、ただ私達を見つめていた
    そして、私達を構うことなく、こうしてる間にも女型の巨人はエレンに近いていく

    女型の巨人「…」ズシン、ズシン

    ミカサ「ダメ…エレン…行かないでっ」

    もう…家族を失いたくない

    そう思っていた私は、いや…おそらくリヴァイ班のメンバーも含めて、驚くしかなかった

    目の前で起こったことが…あまりにも、信じ難いものだったから

    ミカサsideEND
  49. 49 : : 2017/02/23(木) 07:13:07
    サシャと別れ、俺とミーナは森の奥で、エレン達リヴァイ班と一定の距離を保って移動していた

    ミーナ「…マルコ」

    マルコ「うん、サシャが…戦ってる」

    時々聞こえてくる銃声や、ブレード同士がぶつかる音がそれを教えていた

    マルコ「…!」

    ふと、アニの巨人以外の、他の巨人の雄叫びが聞こえた

    ミーナ「…そろそろだね」

    マルコ「ああ、ミーナ少し離れてて」

    ミーナが少し距離をとったのを確認して、俺は一本の巨大樹の枝の上に乗った

    マルコ「…ふぅ」
  50. 50 : : 2017/02/23(木) 07:17:54
    緊張してないわけがない、今までサシャと訓練してきたとはいえ…初の実践だ

    また暴走したら?他の兵士達に見つかって戦闘になって…負けたら?

    いろんな不安が頭を駆け巡る…それでも

    マルコ「…」キッ

    マルコ「(今、サシャだって危険な目にあってるんだ、俺だけじゃ…ないんだ)」

    これからすることをいえば、俺たちはアニの捕縛した後撤退、サシャは…その間、他の兵士達に俺たちを守るために、人類最強の兵士であるリヴァイ兵長達と戦闘をする
  51. 51 : : 2017/02/23(木) 07:45:05
    どちらも危険なように見える、実際危険じゃない方はないけど…よくよく考えるとそうじゃないんだ

    アニは度重なる巨人化と、エレンや、精鋭であるリヴァイ班との戦闘でかなり疲弊している
    だから、不意がつければそれほどじゃないのだ

    マルコ「(もちろん、油断は禁物だけど…)」

    対してサシャはリヴァイ班、ミカサ、リヴァイ兵長を一人で相手取る…一人で

    マルコ「(確かに、サシャの能力はすごい…だけど)」

    それでも、俺たちと比べればあまりにも危険過ぎるのだ…

    マルコ「(…俺に出来ることは)」

    彼女の、サシャの無事を願って、全力を尽くすしかない

    マルコ「(…信じてるよ、サシャ)」

    手に噛みつき、凄まじい熱を体に感じながら
    俺は彼女を信じる選択をとった
  52. 52 : : 2017/02/23(木) 14:13:16
    ミーナside

    ミーナ「わぷっ?!」

    すごい蒸気が顔にかかって思わず目を瞑る
    そして目を開けると…

    マルコ巨人「…」

    ミーナ「うひゃぁ…」

    マルコが巨人になっていた
    16M級の黒髪の巨人、他の巨人と違って筋肉質な体型

    ミーナ「(エレンの巨人体より少し華奢なくらいかな?腹筋とかすごいけど)」

    私はこのマルコの巨人体自体見るのは初めてだから特にここが他の巨人と違うというのはよくわからない

    ミーナ「(…でも)」

    ただ一つ、気になる所といえば

    マルコ巨人「…」シュゥゥウ…

    マルコの右目、そこにあたる部分からとめどなく蒸気が出続けている
    再生をしている様子でもない、ただただ蒸気を放出しているようだった

    ふと、マルコがこちらを向いた

    ミーナ「あ!ごめんごめん、それじゃ…失礼するね」パシュッ

    右側は蒸気があって視界の邪魔だと思い、マルコの左肩の近くにアンカーを刺して、肩に乗る

    ミーナ「…それじゃ、行こう」

    マルコ「…」コクリ
  53. 53 : : 2017/02/24(金) 07:14:46
    ドシンドシンと、音を響かせながら移動する

    ミーナ「(私…今巨人の肩に乗ってるんだなぁ)」

    チラリと横を見れば、いつものマルコと同じ光の加減で金にも見える薄茶色の瞳が見えた

    ミーナ「(…なんで右目はないんだろ?)」

    ふとそんな疑問が浮かんで消えた
    当たり前だ、前にサシャと彼が言っていた
    マルコの巨人体には『前回』の世界での影響が出ている、と…つまり、そういう事なのだろう

    ミーナ「(もし私がマルコ達みたいな感じだったら…頭半分にどんな影響が出たのかな?)」

    そんなくだらない事を考えている間にそろそろひらけた場所に出るようだ
  54. 54 : : 2017/02/24(金) 07:54:11
    ミーナ「(…この先に)」

    女型の巨人(アニ)がいる
    エレンをさらう為にここまでたくさんの兵士の命を奪ったあの子が…

    ミーナ「(…私は)」

    これから彼女を捕縛する、別に人類の為とかそんな崇高なものじゃない

    私が、吹っ切れる為だけの…ワガママだ
    …でも、吹っ切れる為と思っておきながら私は何一つとして彼女にどんな言葉をかければいいのか

    ミーナ「(全然、分かんないよ…アニ)」

    そんなモヤモヤした気持ちでひらけた場所に出た瞬間私は立体機動にうつって

    女型(彼女)を見た

    ミーナ「(ああ、ホントにあの子なんだな…)」

    そう思うほどに、巨人にはもったいない程の綺麗な金髪と青い瞳が見えた
  55. 55 : : 2017/02/24(金) 08:09:57
    女型「!?」

    マルコ巨人「…」ブンッ

    エレンのうなじに噛み付こうとしているアニにマルコが拳をふるった
    アニは突然の不意打ちに対応出来ずロクな防御もとれずにマトモに攻撃を受けた

    ドガァアアア!!と大きな音が巨大樹の森に響く

    ミーナ「(今だ!)」

    すかさず周りに信煙弾を乱射する
    周りに、見えないようにする為に

    リヴァイ班+ミカサ「!!?」

    ミーナ「…アニ、ごめんね?」

    一言だけ彼女に謝罪をして、私は彼女のうなじに斬りかかった

    アニ「…」

    ミーナ「アニ…」

    ぐったりとしている彼女を担いで私とマルコはいち早くその場を退却した

    サシャ「…」

    ミーナ「(!サシャ…)」

    チラリと、サシャの姿が見えた
    どうやらまだサシャの仕事は終わってないようで、ブレードを未だに構えていた

    ミーナ「(リヴァイ班とミカサはさっき見る限り、動けなくなっているみたいだったよね?)」

    能力があるとはいえ、ミカサを抑えるあたりサシャの強さがよく分かる…が
  56. 56 : : 2017/02/24(金) 08:15:01
    ミカサ達以外で、まだこの場に来る可能性のある人物を思い出す

    ミーナ「(人類最強の兵士、リヴァイ兵長…)」

    サシャの力を疑うわけじゃないけれど…果たして、サシャが兵長をなんとかできるのだろうか?

    ミーナ「(…いや、なんとかする)」

    サシャなら、出来る…とよくわからない自信が湧いた…多分、間違ってはいないと思う

    だから、私は今出来ることをする
    この子に、アニに…言いたいことを言う

    ミーナ「(…ほんの少し、歯痒いな)」
  57. 57 : : 2017/02/24(金) 08:22:06
    今、私がここまでの事が出来たのは紛れもなくマルコとサシャの能力と協力があったからだ

    ミーナ「(二人は気にしなくていいと言ってくれているけど…もし)」

    ミーナ「(もし、私もサシャ達と同じようにやり直しをして…二人を助けられる能力があったら…)」

    二人に、少しでも恩返しが出来るだろうか?

    二人が私を助けてくれたように、私が二人を助ける事が出来るだろうか?

    そんな(もしも)とか(〜たら)とか言っても変わる事はないだろうけど

    ミーナ「(憧れるくらい…いいじゃない?)」

    そんな子供のような気持ちを抱えながら移動していると…

    ギィイン!!

    ミーナ「!」

    先程の場所からまたブレード同士がぶつかる音がした

    ミーナ「(…サシャ、頑張って)」

    今の私には…それくらいの事(応援する事)しか出来ないから

    ミーナsideEND
  58. 58 : : 2017/02/24(金) 13:47:05
    ギィイン!!

    マルコ達がアニを連れて退却した後すぐに()は来た、そしてなんの迷いもなく私にブレードを振った

    サシャ「…ッ」ギリギリ…ブンッ

    サシャ「(…流石ですね、その迷いの無さは素直に尊敬していますよ)」

    リヴァイ「…」

    サシャ「(…リヴァイ兵長)」

    エルド「兵長!気をつけてください!!」

    ペトラ「そいつは銃も所持しています!!かなり危険です!!」

    ミカサ「…っ」ギリッ

    そう心配する部下の声やミカサの表情を一瞥すると、兵長は静かに…そうか、と一言零した
  59. 59 : : 2017/02/24(金) 13:53:36
    リヴァイ「おいお前…率直に聞くぞ」

    リヴァイ「テメェは…敵か?味方か?」

    サシャ「…」

    先程ミカサに聞かれた質問に似たそれは私には答えにくいものでしかない

    サシャ「(せめて、イエスノーで答えられるのにして欲しいですねぇ…)」

    リヴァイ「…敵であるとすら言わねえか」

    リヴァイ「それともお前を生んだ母親はあれか?口をつけ忘れたか?」

    サシャ「……」

    ふむ、私は今仮面の下でどんな顔をしてるのでしょうかね?…そんな事を考えた
    答えは分からない…が

    …今まさに

    サシャ「…」バッ

    キィン!バキッ!

    リヴァイ「!」

    彼は私の中の入るべきではない領域に土足で入った事だけは確かだと確信した
  60. 60 : : 2017/02/24(金) 13:59:33
    ペトラ「兵長!!」

    リヴァイ「ち…」

    急いでブレードの刃を交換する兵長
    …追撃する気は無いが、まだ私の中のふつふつとした怒りは収まるようには思えなかったので

    サシャ「…」カチッ…ヒュン!

    リヴァイ「な…」

    ブレードを遠心力で外して兵長にめがけ投げることにした

    サシャ「…」バンッ!

    銃も撃っておくことにした、サービス精神が旺盛だと誰か私を褒めて欲しい

    リヴァイ「クソが!」バッ

    サシャ「…」





































    ニガサナイ
  61. 61 : : 2017/02/24(金) 14:05:12
    木の影に一瞬隠れ能力を発動させる
    そしてそのまま私はリヴァイ兵長に向けてアンカーを射出した

    リヴァイ「!?」ゾッ

    …が、どうやら兵長も勘がいいらしい

    リヴァイ「!」サッ

    バキッ

    リヴァイ「…!」

    サシャ「(…避けられましたか)」

    …少し落ち着いた、これ以上冷静さを欠いてもなんにもならない

    サシャ「(…とりあえずリヴァイ兵長のワイヤーだけでも切っておかねば)」

    〜〜〜〜

    ごめんね、サシャ

    〜〜〜〜

    サシャ「…」

    何を思い出しているのだろう
    今思い出しても邪魔なだけだ…忘れろ、今目の前のことに集中しろ
  62. 62 : : 2017/02/24(金) 14:15:59
    サシャ「(私は…今この人を殺すわけにも、かといって殺されるわけにも…いかないんです)」

    リヴァイ兵長の周りを立体機動で動きまわる
    近かったり、遠かったり…時にはリヴァイ班の近くを通ったり

    ここまでしても、私の姿は認識されない

    サシャ「(…ホント、すごい能力ですよね)」

    リヴァイ「…」

    ペトラ「…い、一体どこに」

    サシャ「(どこもなにも、貴方達の近くですよ…分からないでしょうが)」

    とにかく、兵長のワイヤーを…そう思っていた時だった

    リヴァイ「…[見えない刃]」ボソリ

    ふと、兵長がそう言った

    サシャ「!」
  63. 63 : : 2017/02/24(金) 14:45:01
    リヴァイ「トロスト区戦からずっと流れてる噂だ」

    リヴァイ「巨人が急に絶命した、うなじが削がれてる…そこまではいい」

    リヴァイ「だが、不自然な事に巨人を殺した奴は見当たらねえ…そんなくだらねえ噂だ」

    サシャ「…」

    リヴァイ「今の今まで、そんな事ありえないと思っていたがなお前がもしその[見えない刃]とかいうクソだせえアダ名で呼ばれてる奴なら…」

    リヴァイ「噂はホントだったと言えるな」

    サシャ「(随分と、ペラペラ喋りますね…)」

    兵長はこんなに饒舌な方だったろうか、もしかしたらエレンあたりは知ってる一面だったりするのか
    そんな事を考えながらも、私は確実に兵長との距離を詰めていった

    …そして兵長の後ろに周り、ワイヤーに向けてブレードを振ろうとしたその時






























    キィィン!と金属の音が響いて、私の一撃が防がれたと分かった
  64. 64 : : 2017/02/24(金) 14:53:05
    サシャ「!!?」

    サシャ「(なっ!?後ろ向きで…)」

    リヴァイ「まぁ、くだらねえ事には変わりなかったがな…なにせ」

    リヴァイ「見えないだけだからな」

    まさか、この人は…
    アンカーが木に刺さる音を聞いて、私の位置を把握したというのか

    サシャ「(…ハハッ流石ですね、兵長)」

    リヴァイ「とりあえず、今こうしてブレードからくる力の感じからして…」

    サシャ「(これは格が違います)」

    そんな苦笑がもれる私に…

    リヴァイ「お前はここだな」ブンッ

    いつも通りの仏頂面で兵長はブレードをふった
  65. 65 : : 2017/02/24(金) 15:02:52
    マルコ「!」

    ふと、今来た道を振り返った

    ミーナ「マルコ?」

    マルコ「あ、いや…ごめん」

    ミーナ「どうしたの?」

    心配そうに俺の顔を覗き込むミーナ
    けれど、この気持ちを、なんと言えばいいか分からず…ただただ

    マルコ「…なんでもないよ」

    そういうしかなかった

    アニ「…ぅ」

    ミーナ「!アニ?」

    アニが意識を取り戻した事にミーナが気付いた
    今から、ここから先はアニの友達であったミーナに任せる他ない

    そもそも、言えるわけがない

    マルコ「(…今、サシャが)」





























































    急に、唐突に、なんの脈絡も根拠もなく
    理不尽に、呆気なく



    消えてしまう気がした…なんて
  66. 66 : : 2017/02/24(金) 15:04:53
    …はい!とりあえずここまでです!(・∀・)

    いやぁ、マルコの能力やっと出せました!!よかったです、ホッとしました

    次回はミーナとアニの会話ですね
    そして、サシャはどうなってしまったのか…
    一体リヴァイ兵長の発言のどこが心の琴線に触れたのか

    それは次回のⅤにて分かる事でしょう
    それでは読者の皆様!ここまで読んでくださりありがとうございました!!m(_ _)m
  67. 67 : : 2017/02/24(金) 20:02:07
    お疲れ様でした!おもしろかったです!
    \( •̀ω•́ )/
    次のVの展開に期待です!(゚∀゚)
  68. 68 : : 2017/02/24(金) 20:11:21
    >>67
    心の充電器さんありがとうございます!!
    次のⅤでも頑張ります!(・∀・)ノ
  69. 69 : : 2017/02/24(金) 23:44:00
    続編です!(・∀・)

    http://www.ssnote.net/archives/52047#top
  70. 70 : : 2017/03/16(木) 16:53:31
    空山さんお気に入り登録ありがとうございます!!(^^)
  71. 71 : : 2017/03/29(水) 08:59:36
    レオンハート&アルレルト調査兵さんお気に入り登録ありがとうございます!!(・∀・)
  72. 72 : : 2017/06/25(日) 23:19:00
    カエサル古参兵さんお気に入り登録ありがとうございます!!

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7MSsthnm

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