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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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願う未来 第二章 エレンチート

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  1. 1 : : 2016/06/02(木) 20:03:47
    第二章です!!
  2. 2 : : 2016/06/02(木) 20:04:23
    ~壁内~


    ―王の間―

    フリッツ「巨人がいなくなった、か…」

    執事「王…」

    フリッツ「あぁ、わかってるさ…。」

    フリッツ「エレン……。」

    フリッツ「…」チラッ



    【エレン・イェーガーの今後について】
                               
           
                               
    我々は巨人のいない今、彼を英霊として処刑するべきと考えております。                  
                               
                               
                               
                               
                              
                               
     処刑する許可を得るためこの紙を送りました。     
                               
     判定よろしくお願いします。             
     判定次第でそちらに繊細を伝えに行きます。      
                               
                               
                               
      

                             
           調査兵団団長  エルヴィン・スミス   





    フリッツ「人とは…恐ろしいものだ…。」

    執事「……はい。」

    フリッツ「だから…先代の王は
    こんな遺言書を残したんだろうな…。」ペラッ





    ____________________
                        |
                        |
    これはこれから王になるものへの     |
    頼み事だ。               |
                        |
                        |
                        |
    巨人が滅びれば人間は          |
    人間同士で争いを始めるだろう。     |
                        |
    そんな事になってはならない。      |
    巨人を殺すな。             |
                        |
    もしもこの先              |
    調査兵団が巨人を滅ぼす様な事があれば  |
    その時は人類を滅ぼせ。         |
                        |
    その方法は               |
                        |
    『獣ノ族』               |
                        |
    もとい                 |
                        |
    『イェーガー一族』           |
                        |
    が知っている。             |
                        |
    この事は他の人に漏らしてはいけない。  |
                        |
    そして、人類を、巨人を守る者は     |
    上記の一族だけだ。           |
                        |
                        |
    ____________________|



    フリッツ「………。」カキカキ

    フリッツ「これを…調査兵団へ。」

    執事「はい……あれ?」

    執事「あの、これは…」

    フリッツ「あぁ、一緒に送ってくれ。」ニヤリ

    執事「『処刑を許可する。ただし、彼の願いを叶えさせることを条件とする』…成程、最善策です。」

    フリッツ「あぁ、これでこっちが直接エレンの元へ行かなくてもエレンが後はやってくれるだろう。」

    執事「…この処刑が終わったら私は自害します。」

    フリッツ「奇遇だな。私もそう考えていた。」
  3. 3 : : 2016/06/02(木) 20:06:02
    ー調査兵団本部ー

    ハンジ「エレン!!モフモフさせて!!」

    エレン「嫌です。」

    ハンジ「なんでさ~せっかくエレン笑うようになったのに~。」

    ハンジ「この前不意打ちで背後からモフモフした時の顔、」

    ハンジ「かわいかった!!」

    ハンジ「私は天使をみた!!」

    エレン「そうですか。」

    ハンジ「エレン、楽そうな顔してるよ~
    やっぱ偽る必要が無くなったから?」

    エレン「……はい。きっとそうです。」

    ハンジ「ふ~ん。あ、本持ってきた!!読んで!!寝るから!!」

    エレン「はい。えっと~



    昔、バケモノと呼ばれる少年がいました。

    少年は家族がいませんでしたが、ちっとも寂しくありませんでした。

    それは人間に期待なんてしていなかったからです。
    例え自分が人間だとしても、この狭い世界は人間だろうがなんだろうが、怪しい『モノ』を差別し、互いに殺し合い、皆が幸せになるわけでも、誰かが、そう努力しているわけでもなかったからです。

    バケモノは不老不死でした。

    バケモノは森の奥の家に住んでいました。
    ここは誰も来なくてバケモノは好きでした。

    ここで一人ひっそり暮らしていました。

    誰かに会うわけでも、
    誰かを待つわけでもなく
    誰かに会いにいくわけでもなく、
    誰かと一緒にいるわけでもなく、


    たった独りで住んでいました。


    バケモノにはある「力」がありました。
    それは、相手を石にしたり、心をよんだり、
    たくさんありました。

    そのせいでバケモノと呼ばれたのです。

    バケモノが嫌いだったものは信頼、友情、仲間、
    そして、何よりも嫌いだったのは自分でした。


    数百年後、バケモノには友達ができました。

    それでも嫌いだったものは変わりませんでした。
    嫌いだった自分はさらに嫌いになりました。

    自分がバケモノだと悟られないように自分を演じたからです。

    まわりの暖かい仲間に申し訳なくなったバケモノは
     
    ある日、――――」


    エレン「…ハンジさん、これ、汚れてますよ。読めません。」

    ハンジ「えぇ…ま、いいか…。寝よう…。」

    ハンジさんが寝息を立てるとともに聴こえてくる声。








    「巨人」 「死ね」 「不用品」


    「キモイ」 「消えろ」






    ――そんな声にも動じなくなった自分がいる










    歌おう。




    エレン「すぅ……」



    森の海を 漂うのは

    憂いたたえ 揺れる小舟

    彷徨える魂と

    澄みわたる 刹那の静寂


    枝葉つたう 時の滴

    震え落ちる 無垢な祈り

    水鏡に映るのが

    潰えぬ哀しみの輪だとしても

    誰もが傷つき 痛みを背負って

    誰かを傷つけ ひた走る

    ひどく残酷な風が 吹き荒れてもなお

    譲れない思い その胸に秘めたまま



    ハンジ「ふふふふ…」

    エレン「!?」

    ハンジ「実を言うと、歌い始めた頃、ふっ、と起きた。」

    エレン「はあぁぁ」

    ハンジ「ため息!?」

    ハンジ「いやいや酷いよ!!って、なんで残念な人でも
    見るような目してるの!?」

    エレン「残念だからです。」

    ハンジ「ひでぇ!!」

    ハンジ「なんかさぁ、エレンが歌うと体が軽くなるっていうか…体調がよくなる?みたいな感じするんだよねぇ。なんでだろ。」

    エレン「それ、誰かに話しましたか?」

    ハンジ「エルヴィンとそばにいたりヴァイに。」

    エレン「なるべく広めないでください。」

    ハンジ「?OK~」



    リヴァイ「おい、休息の時間は終わりだ。」

    エレン「分かりました。」

    エレン「それでは。」

    ハンジ「またねぇ~。」バイバイ
  4. 4 : : 2016/06/03(金) 18:10:16
    誰か【願う未来 第一章 エレンチート 】のURL貼ってください。
    お願いします。(´・ω・`)(´-ω-`)) ペコリ
  5. 5 : : 2016/06/03(金) 18:24:16
    ―とある夜の路地裏―

    エレン「もうすぐ、か。」

    エレン「…ハンジさんには申し訳ないな。良くしてもらったのに巻き込むなんて。」

    エレン「…。」

    エレン「今更戻れない。」

    エレン「仕方ない。」

    ネェ、マタニゲルノ?

    エレン「好きで逃げてるわけじゃない。」

    エレン「出来ることならば、全力で戦いたい。」

    ソレハイイワケジャナイノ?

    エレン「そうかもな。」

    エレン「でも、今更一族の誇りを捨てて逃げようとは到底思わない。」

    ソノセイデナンニンシンダノ?

    エレン「さぁな…。数え切れないほどいるんじゃないか?」

    ワカッテイルナラタスケテアゲレバヨカッタノニ。

    エレン「俺は巨人だ…。いつかバレてしまう。」

    エレン「それに、」

    エレン「先代に申し訳ないからな。そんなことになっては。」

    ドウシテイツモウソノカオデワラッテイルノ。

    エレン「それに関しては自分でもよくわからんな。」

    エレン「まぁ、あの時はいっぱいっぱいだったんだよ。」

    エレン「人を嫌いになった時に人を好きにならなくちゃいけなかったからな。」



    オマエナンテダイキライ。



    エレン「………そうだな。」

    エレン「俺相当病んでるな。幻聴に話かけるって…。」

    エレン「今の声は本当の俺なんだろうか。」



    エレン「………。」



    帰ろう、そう思い歩き出した時だった。

    男「兄ちゃんちょっといいかい?」ニヤニヤ

    エレン「…少しだけなら。手短に。」

    だめだコイツ。全然欺けてない。

    男「金に困っててさ~。貸してくんない?ちゃ~んと返すからさ~。」ナイフ

    男「貸さなかったら勿論ただじゃすまな…」

    ビュッ

    ゴトン

    コロコロ…

    男「」バタン

    まぁ、頭吹っ飛んだが問題はないだろう。

    こいつA級犯罪者だし。処刑されるのが早まっただけだろう。

    手も…うん。汚れてない。手刀は便利だ。
    素早く殺ればいいだけ。


    ____早く帰ろ。



    コツコツ…



    ー食堂ー

    ハンジ「エレン!!一緒食べよ!!」

    エレン「はい。」

    モグモグ…

    ハンジ「あ!!そういえば!!」

    確かバックの中に…

    エレン「?」モグモグ

    ハンジ「あった!!」

    エレン(新聞?)モグモグ

    ハンジ「えっと~『A級犯罪者、死体で見つかる』!!」

    ハンジ「どんな状況だったかは食事中だから言わないけど、」

    ハンジ「結構えぐいな…。」

    エレン「ハンジさん、」

    ハンジ「なぁに?」

    エレン「もしこの世界が終わるとしたらハンジさんは妬みますか?恨みますか?悲しみますか?」

    ハンジ「……!」

    ハンジ「……私は、」

    エレン「いえ、やっぱり何でもないです。
    忘れてください。」エガオ

    私は見てしまった。

    私から目をそらす瞬間見せた悲しそうな目。

    何処か悲しげな笑顔。

    ハンジ「……。」チラッ

    エレン「…。」モグモグ

    ハンジ「……。」ジー

    エレン「?」ゴクン

    エレン「どうしたんですか?」

    ハンジ「え…いや…、うん。あのさエレン。」

    エレン「はい。」

    ハンジ「ご飯食べたら町いこう。」

    エレン「はい!!」

    ―廊下―

    ハンジ「あ、それ私服?」

    エレン「はい。洗濯に出されててこれしかなくって…。」

    エレン「ここあたりに無い服だからなんか恥ずかしくて着れないんですよ…。」

    ハンジ「えぇ…私は結構いいと思うんだけどなぁ。」

    ハンジ「あ、もしいらないのがあるんだったらその服頂戴!!」

    エレン「はい!!持ってきます!!」

    コツコツ

    ハンジ(エレンの服見たことないのだったなぁ)

    ここらの物とは違い白いとっくりがついていた。
    とっくりには茶色のボタンが付いていた。
    全体的に白い服だった。

    腰ぐらいの高さのところで前が開いていて、白衣を
    イメージさせた。
    勿論ズボンは履いていた。(白色)
    足首までの長いものだったけど
    後、白い靴。

    ちなみに私は白いパーカーを羽織っただけだった。


    コツコツ

    エレン「持ってきましたよ~。」

    ハンジ「ありがと…あれ?三つ?」

    渡されたものはエレンが今来ている服の黒色バージョンと
    エレンが着ているそのものと、形がちょっと違うものだ。

    エレン「はい。いくつかありましたので。」

    ハンジ「大丈夫なの?こんなに」

    エレン「はい。」

    ハンジ「ふ~ん、あ、早く行こう!!ホラ!!」

    エレン「はい、って、手を引っ張らないでください!!」
  6. 6 : : 2016/06/03(金) 18:35:21
    ―町―

    エレン「そういえば、どんなだったんですか?死体の状況。」

    ハンジ「えっと~、なんか首がなかったって。」

    エレン「怖いですね。」

    ハンジ「うん。後さ、エレン。」

    エレン「?」

    ハンジ「その喋り方しなくても別にいいよ?」

    ハンジ「大変でしょ。」

    エレン「なれたので大丈夫です。」

    ハンジ「まぁ、そう言わずに!!」

    エレン「分かりました。」


    ___
    __
    _


    ハンジ「あ、林檎!!これください!!二つ!!」

    おじさん「あいよ!」

    ハンジ「はい!!」

    エレン「どうも。」

    ハンジ「♪」シャリシャリ

    エレン「……。」シャ・・・リ

    エレン「!」

    エレン「~♪」シャリシャリ

    ハンジ「おいしい?」

    エレン「!」ブンブン

    ハンジ「ならよかった~。」

    エレン「♪」シャリシャリ

    ハンジ「♪」シャリシャリ



    ____
    ___
    __
    _




    ゴーン…ゴーン…

    ハンジ「ふぁ~。もう帰るかぁ…。」

    エレン「楽しかったです。」

    ハンジ「へへへ…。行くか!!」

    エレン「はい!」






    ~二週間後~





    ―廊下―

    エレン「……。」

    廊下には俺以外誰もいない。



    ……………。


    エレン「すぅ…」






    手に取る人も

    今はいない

    ふるさとの夏







    エレン「…どうして」



    なんで俺はこの判断を簡単に受け入れたんだろうか。



    この状況に嫌気がさしたから?いや、違う。






    きっと自分の夢を覚えていないからだ。


    きっと自分の夢を忘れてしまったからだ。


    きっと自分の夢を自分でいつのまにか消してしまったからだ。


















    ――あの日の俺は何を夢と名づけたんだろうか。



























    ???「エレン?」








    ハンジ「あ、やっぱりエレンだ。」

    エレン「ハンジさん、」

    ハンジ「なんか歌声聞こえてきたからエレンかなぁ、って。」

    エレン「そうですか…。」

    ハンジ「ん?なんか元気ないねぇ。あ、人類最小が何かしたの?呼ばれてたじゃん。」

    エレン「いえ、たいした用ではなかったですよ。気にしないでください。」

    ハンジ「ふ~ん。」ジー

    ハンジ「やっぱり隠してるでしょ。」

    エレン「…どうしてそう思うんですか。」

    エレン「いえ、なにであれ気にしないでください。」

    ハンジ「……エレン。」

    ハンジ「エレンは笑うほうがいいんだから笑って。」

    エレン「…俺の笑みは本物じゃないんです。偽物なんです。」

    エレン「欺いて、偽って、演じて、嘘を重ねて、自分の事すらわからなくなって迷い続けるのが俺なんです。」

    エレン「どう笑っていたかも、何が嫌いで、何が好きで、何が怖くて、何を恐れているのか。…そんな事もわからない。」

    ハンジ「……エレンはエレンだよ。きっと仲間と笑い合ってるのが本当のエレンなんだよ。」

    エレン「そんなの綺麗事なんです。」

    エレン「偽り続けた自分は綺麗じゃないんです。」

    ハンジ「………違うよ。」

    ハンジ「エレンは綺麗だよ。」

    エレン「何を根拠にいうんですか。」

    ハンジ「貴族は自分のことしか考えないクズでしょ、憲兵団は内地にひきこもる臆病のくせに威張り散らす汚い人間の集まりでしょ、そういう調査兵団だって汚い人間はいる。他にも犯罪者、家族を殺す人、人間同士で争う人、友達を、仲間を見捨てる人、利用するだけ利用するクズ上司。」

    ハンジ「ほらね、エレンのほうが綺麗。」ニコ

    ハンジ「人を傷つけないように欺いて、偽って、嘘を重ねたエレンは優しいんだよ。」

    エレン「俺が演じたのはただのエゴです。
    綺麗でもなければ優しくもないんです。」

    ハンジ「エレンの心が汚いんだったらエレンの歌はあんな綺麗に響かないよ。」

    ハンジ「エレンの歌はエレンが綺麗だからあんなに綺麗に響くんだよ。」

    エレン「そんなのただの技術です。」

    エレン「では。」

    タタタタタ…

    ハンジ「エレン……」
  7. 7 : : 2016/06/04(土) 09:23:30
    面白い!頑張って!

    http://www.ssnote.net/archives/45879

    前作
  8. 8 : : 2016/06/04(土) 13:37:58
    名無しvip さんありがとうございます!!
  9. 9 : : 2016/06/05(日) 13:40:15
    ―三十分前団長室―


    エレン「失礼します。」

    エルヴィン「やぁ、…そのゴーグルどうしたんだい?」

    エレン「ちょうど三十分前に『一時間ゴーグルつける』
    という謎の罰ゲーム受けました。」

    リヴァイ「あの糞メガネのか…。」

    エルヴィンとリヴァイは知らない。
    ゴーグルの中のエレンの瞳が漆黒にかわっていることを。


    エレン「……。」

    エルヴィン(まさか罰ゲームをここに来てまで続けるとは)

    リヴァイ(早く斬りてぇ)

    エレン「…。」ズズズ・・・

    リヴァイ「!!」

    リヴァイ「…てめぇ、今なんで殺気だった…。」

    エレン「いえ、ちょと一緒に対人格闘してほしいなぁって。」

    リヴァイ「あ゛?」

    エルヴィン「やってあげなさい。」(まったく…)

    リヴァイ「ちっ」(化物の分際で…弱いくせに。エルヴィンに従うのは面倒だ。)

    エレン(以外に強かったりしますよ。)

    エレン(リヴァイ兵長って団長を心からしたってるわけではないんだ…、なんか意外。)

    エレン(化物の分際で、ねぇ。)ニヤリ

    エレン「宜しくお願いします!!」ニコ



    ―対人格闘練習場―

    勝負が始まったときエレンは構えを取らなかった。
    ただ立っているだけだった。

    リヴァイがエレンに攻撃を仕掛けてきた時のことだ。

    ガルルルル・・・ フシャー チチチチ・・・チッ シャー

    いたるところから動物が出てきて
    エレンを囲むようにして集まった。

    そう、守っていたのだ。

    エレンはその中の一匹の黒猫を抱き抱えた。

    エレン「黒猫さん、あの人の隠し持っているナイフを壊して。」

    黒猫「にゃぁ」

    誰もが、は?となるような内容だろう。

    見学人の中には笑っているものもいた。

    しかし次の瞬間黒猫は雰囲気をガラリと変え
    リヴァイに飛びかかるとナイフを奪い取りそれを噛み砕いた。

    その作業が終わると黒猫は可愛らしく「うにゃあ」と鳴き
    エレンの腕の中にうずくまった。

    えらい、えらい。そういった後にエレンは懐からナイフを
    取り出した。

    エレン「こんなものはいりません。」

    それだけ言うとエレンは素手でナイフを粉々にした。


    それの行為に悪寒が走る。


    笑顔を浮かべたエレンはこう言い放った。


    エレン「…化物みたいでしょ。」


    リヴァイはエレンのゴーグルの中の瞳が鋭い光を放った気がした。





























    バケモノが嫌いだったものは信頼、友情、仲間、
    そして、何よりも嫌いだったのは自分でした。
















































    いつの日か読んだ本のバケモノと俺は似ている。
    不老不死でもないし、相手を石にもできないけど。
    それ以外は似ている。本当に。




    ―――あの後本のバケモノはどうなったんだろうか。



  10. 10 : : 2016/06/05(日) 20:00:42
    面白い すごく続きが気になっています
  11. 11 : : 2016/06/05(日) 23:48:09
    凄く面白いです!
    期待!
  12. 12 : : 2016/06/08(水) 20:59:08
    >>3の曲って「誰ガ為ノ世界」ですか?
  13. 13 : : 2016/06/08(水) 21:42:30
    はい!「誰ガ為ノ世界」です!!
    あの曲大好きなんですよ。かっこいいしキレイ…。(*´∀`*)
    それにこの物語と心なしかあっている気がしたので!!
  14. 14 : : 2016/06/08(水) 22:28:45



    ―三週間後―



    エレン「おぉ!!ライナーとベルトルト!!」

    ライナー「おう。」

    ベルトルト「久しぶり。」(こいつがアニを…!!)

    エレン「二人にどうしても言わなくっちゃいけないことがあってさ。」

    ライナー「?」

    エレン「ん~。言いにくいんだけど………。」

    エレン「二人共、いや、三人共、かな?」




    エレン「知性巨人でしょ?」ニコッ




    ライナー「……いや、知らないな。」

    エレン「そっかぁ~。でも一つだけお願いがある。」

    エレン「悪いことは言わない……早く壁の外へ逃げて。」

    エレン「アニが待ってる。」

    ベルトルト「!!?ちょっと待ってよ!!状況が掴めないんだけど!!?」

    エレン「うるさいな。そのままの意味だっつーの。」

    エレン「早く壁の外へ逃げて。アニを待たせたいの?」

    ライナー「……どうしてアニなんだ?俺達とアイツはそこまで仲が良くない――……

    エレン「うるさい。嘘つくな。さっさと壁外行け。ホモ野郎、早くしないと頚動脈ぶった切るぞ。」ギロリ

    ライナー「!!?」

    エレン「おっと…。ん、何でもない。それより壁外へ逃げて。アニもそこにいるから。な?」ニコッ

    ライナー「…しかし、壁外「死ね。」……!!?」

    エレン「うざい。てか女々しい。はやく壁外まで逃げろって言ってんだろうが。人がせっかく忠告してやったのに。」イライラ

    ベルトルト「なんかさっきからキャラぶれてるね…。」

    ライナー「いや、それどころじゃないぞ…。」

    エレン「早く。ホモ野郎とちょうどいい大きさの木の体格した奴。」

    ライナー「ひどいな…。」

    エレン「今日中に出て。じゃないと追い出す。」

    ライナー「…わかったよ……。」

    ベルトルト「!!?」

    ベルトルト「正気なのか!?ライナー!!」
  15. 15 : : 2016/06/15(水) 19:05:20
    エレン「ありがと。そうして。」

    ライナー「おいエレン…お前キャラぶれてっぞ…いくら巨人がいなくなったからって気を抜くのはダメなんじゃないか?」

    エレン「ん………。」

    エレン「おう!忠告ありがとな!気をつけとくぜ!!ライナー達も達者でな!!」ニカッ タタタタッ



    ―離れた場所―


    エレン「んー……。」

    エレン「とりあえずこれでOK…。」

    エレン「後はタイミングをみはからえばいいだけ…。」

    エレン「えっと……いつだったかな……。」

    エレン「処刑の日…。」

    エレン「まぁ、別にいつでもいいか…。」

    エレン「…。」

    エレン「……ユミルどうしよう。」



    ナンデタスケヨウトスルノ?



    エレン「!!!」ゾクッ
  16. 16 : : 2016/06/15(水) 19:12:37



    スベテコワスノニ。コワソウトキマタクセニ。ナンデタスケヨウトスルノ?



    エレン「……。」



    ミンナコロシタジャン。ミゴロシニシタクセニ。



    エレン「…っ!」



    イマサラダレカヲスクオウトスルナンテオカシインジャナイカ?


    ダレモスクエヤシナイノニ。


    ナンニン、ナンジュウニン、ナンビャクニンガソノチュウセイシンノセイデシンダノ?





    願う未来への道にはもう戻れないし、進めないのに。







    エレン「…………願う未来。」ボソッ
  17. 17 : : 2016/06/16(木) 17:45:56

    ―数年前―




    アルミン「でさ~ミカサがこういったんだよ。『ジャンは馬。それ以外の何にでもなく。』って。ちょっとひどいよね。ジャン泣いてた。」ハハハ


    エレン「意外だな。ミカサがそんな発言するなんて。」ハハハハハ!


    ミカサ「本当のことを言っただけ。」


    ハンジ「その子不憫だねww」 リヴァイ「うるせぇ。」 ミケ「フッ」


    エレン「……。」


    こんな日々が続いてしまえばいい。

    皆で笑いあえて笑顔になってもいいこんな日々が続いてしまえばいい。

    巨人がいなくなることもない、人類を滅ぼすこともない、

    そんな暗くも明るい未来を願おう。

    俺が偽り、欺き続き、演じ続ける人生で終わればいい。

    その人生は巨人がこの世に存在して、人類を滅ぼさない、それを意味する。


    アルミン、ミカサ、ジャン、サシャ、コニー、クリスタ、ユミル、ライナー、ベルトルト、そしてアニ、104期生の皆、エルヴィン団長、リヴァイ兵士長、ハンジ分隊長、調査兵団の上司組、調査兵団の先輩、調査兵団の人達。

    この人達が好きなのは『努力家で仲間おもいで元気があっていつも笑顔のエレン』
    であって演じている俺だ。

    でも、それでいい。それでいいんだ。

    自分の本性はいまだわからないままだ。

    偽り続け、欺き続け、演じ続け、任務を忘れない。

    それだけを忘れなければいい。


    アルミン「エレン?どうしたの?」ノゾキコム


    ミカサ「エレン、大丈夫?」フリカエル


    リヴァイ「…。」ジー ミケ「……。」ジー ハンジ「エレンー?」ジー


    エレン「!!」ハッ


    エレン「ちょっと考え事してた。ハンジさんもミケさんもリヴァイ兵長もすみません。」


    ハンジ「なぁ~んだ。ビックリしたぁ~。」ホッ


    アルミン「どんな事考えてたの?」


    ミカサ「私は家族。ので、知る権利がある。」キッパリ


    エレン「ねーよそんな権利!家族だからって何でも知ろうとするな!!」


    ミカサ「しかし…」


    エレン「だぁー!!そんなんだからデリカシーがないって言われるんだよ!グチグチ聞くなよ!!」


    エレン以外「」


    エレン「えっ…と…どうしたんですか?ハンジさん達まで…。」


    ハンジ「いや…だって…ねぇ?」


    アルミン「なんか…「ムキー」とか、「プンスカ」とかの効果音がつきそうな動作で…」


    ミカサ「初めて見た動きだったのでびっくりした。もう一回。」


    エレン(しまった。キャラがぶれてしまった…。)


    エレン「知らねーよ。やらねーよ。」


    エレン「てか、忘れろ。」


    ミカサ「それは無理。」 アルミン「それは無理。」 ハンジ「それは無理。」


    エレン「即答!?」


    エレン「ったく…。」ハァ・・・


    エレン「…。」



    グリシャ『エレン、』



    ふと脳裏に父の顔がよぎる。

    ―――よく考えたら父さん母さん亡くなった時も任務続行しなくちゃならなかったんだ。

    どんな気持ちだったんだろうか。












    ――神様、




    貴方に何度も願った。

    叶うことはなかったけど。


    だから、一つぐらい叶えさせてください。



    ○○○○○○○○○○○○○○○○○…。


    ____
    ___
    __
    _





    エレン「今と昔じゃ、大違いだな。」



    エレン「純枠に何かを必死に願ってた俺はどこに行ったのやら。」










    エレン「…………隠れて見えなくなった心はまだ澄んでいるんだろうか。」











    彼はまだ知らない。隠れて見えなくなった心が少しずつ姿を出していることに。




    雲に隠れた満月のように…………






    願う未来 第二章 (完)
  18. 18 : : 2016/06/16(木) 18:00:17

    第二章、完了しました!!

    これを投下する時点で観覧してくださった方は360人。

    ありがとうございます!!








    ここでこの物語の裏話。

    実を言うとこれ過去作でファイルに入れたままのものだったんです。ss始めるより前に書いていたものです。それで途中でした。

    「よぉし!ss始めるぞぉ!」

    ってなったとき思い出したのがこの作品です。

    しかし過去作は過去作。
    本物の私得小説。

    調整大変でした。

    なんていったって本物の私得小説ですから。
    好きなアニメ(別の)のセリフたくさん入ってたんです。
    銀魂とかONEPIECEとかその他いろいろ。

    そしてなんとか調節完了し、(その頃には一作品あげてましたww)いざ、第一章投下!!となりました。


    あ、ストーリーはそのまんまです。
    セリフとかを抜いたりしただけで!!


    それでは、



      ∧∧  ミ _ ドスッ
      (   ,,)┌─┴┴─┐
      /   つ 寝 る │
    ~′  /´ └─┬┬─┘
      ∪ ∪      ││ _
          ゛゛'゛'゛


    じゃなかった、


    それでは、


    第二章は…



        ∧_∧  ミ _ ドスッ
        (    )┌─┴┴─┐
        /    つ. 終  了 |
       :/o   /´ .└─┬┬─┘
      (_(_) ;;、`;。;`| |



    第三章も楽しみにしてくださる方は楽しみにしていてくださいね!!


    観覧ありがとうございました~!
  19. 19 : : 2016/06/29(水) 23:20:24
    三章待ってます!頑張ってください!

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totoro

黒蛇

@totoro

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