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紅い想い、君とふたりで

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  1. 1 : : 2015/11/30(月) 23:06:26
    黒執事第22巻で、死神は自殺したもと人間であることが明かされました。
    グレル・サトクリフの壮絶な過去。
    彼はどんな人生を送ってきたのでしょう,,,。
  2. 2 : : 2015/11/30(月) 23:27:11
    とある街に俺は住んでいた。

    真っ赤に焼けるように美しい夕焼けがみえるこの街で。






    エミリア「グーレールッ!」トンッ

    グレル「うわっ!んだよもー!今営業中なんですけど!?」

    エミリア「今日は~グレル特製オムレツが食べたいなぁ」

    グレル「はぁ!?またかよ!,,,っったく。しゃーね、入れば」グイ

    エミリア「ふふん♪楽しみだなぁ~」

    グレル「いいのかよ?御屋敷のお嬢様がこんなとこの常連になっちまって」

    エミリア「いーのいーのっ!あたしが会いに来たんだよ?」キュ

    グレル「,,,んなことわかってら。」///

    エミリア「あっ照れてる~!?」チラ

    グレル「うっせ。ほら、出来たから早く食え」プイ

    エミリア「うわー❤ありがと、いっただきまぁす!」パクパク

    エミリア「んー!やっぱり最高!」

    グレル「あったりめーだ」

    エミリア「あっ、なぁにその口の聞き方はぁ~?!」ウリウリ

    グレル「ちょっやめっみんないるって!」

    エミリア「,,,」ジー

    グレル「?俺の髪、なんかついてるか?」

    エミリア「いや、ちょっと前に切ってあげたばっかなのにもう伸びてる」

    グレル「まぁ,,,そりゃお前以外切ってくれねぇし」

    エミリア「んー。じゃあ今から切ろ?」

    グレル「まじでー?ありがと」

    エミリア「じゃあさ、秘密の場所に今から集合ねっ?」

    グレル「集合?」

    エミリア「一旦家に戻らないと。道具もないし、何よりお父様に怪しまれる,,,」シュン

    グレル「あぁ,,,そうだな。じゃあ待ってるから来いよな」

    エミリア「うんっ!!」


    俺はエミリアに別れを告げ、1人秘密の場所に向かった。
  3. 3 : : 2015/11/30(月) 23:38:56
    グレル「おせえなぁ,,,」


    エミリアは無事だろうか?

    ここに来てくれるだろうか?

    不安ばかりが頭をよぎる。


    グレル「,,,」


    もう、日がくれる。何時間待ったのだろうか。

    夕陽が俺を照らし出す。

    そういえば、エミリアと出会ったのもここだった,,,

    深紅の夕焼けをふたりで見ていたんだ。


    ,,,。ガサッ。



    グレル「エミリアっっっ!」



    振り返るとそこにはエミリアがいた。

    ,,,しかし。鎧をきて剣を構える騎士の姿もあった。


    グレル「エミリア,,,,,,?」

    エミリア「ごめん,,,ごめんね,,,」


    泣きながら謝り続けるエミリアに今にも剣を振りかざしてきそうな騎士。

    俺はまったく状況を理解できなかった。


    騎士「グレル・サトクリフだな」

    グレル「あぁ」

    騎士「捕らえろ」バッ


    騎士の言葉と共に大勢の男たちが俺を捕らえる。

    俺は成す術もなくあっさりと捕まり、そして深い眠りに落ちた。
  4. 4 : : 2015/11/30(月) 23:59:57
    グレル「,,,!」


    気づくと俺は鉄格子に囲まれた牢屋のなかにいた。

    どういうことだ?どうしてエミリアは騎士を連れてきた?

    視界にふと、伸びた赤毛がうつりこむ。

    ,,,この赤毛を好きだと言ってくれたエミリア。

    毎回、秘密の場所で会っては他愛もない会話を楽しんだ。

    時には俺の店にまできて注文をしてくれた。

    ちょっぴりお転婆で、でも可愛い女らしいところもあるエミリア。

    あいつが俺は大好きだ。

    あいつも同じように俺がすき,,,

    そこまできて俺の思考回路はストップした。

    ,,,あいつは本当に俺がすきなのか?

    俺にあわせていただけじゃないか。

    疑いがとりとめもなく出てくる。


    ,,,ガシャン。


    グレル「、、、っ」


    そこにいたのは、俺でも知っている。御屋敷の主人,,,エミリアの父だった。


    父「おまえだな。娘をたぶらかしたのは」グイッ

    グレル「、、、」

    父「お前、、、しってるか?エミリアはじきに結婚する」ニィ


    意地悪な笑みを浮かべそう言われ、俺はなんと返すこともできなかった。


    父「まぁいい,,,。もうお前は永遠にここにいるのだから」


    、、、はぁ?耳を疑った。俺が一生ココでくらすって、、、


    父「もう娘と会うことはない」


    そう言って出ていってしまった。





    絶望の中、俺はエミリアのことを考えていた。





    1ヶ月が過ぎる頃、俺は完全に生きる気力を失っていた。


    ガシャン。

    いつもより少し早い時間に飯が来たのか、、、。

    そう見上げると



    そこにはウェディングドレスに身を包んだエミリアがいた。




    グレル「エミ,,,リア」

    エミリア「グレル,,,。逃げよう」


    エミリアはそう言うと、俺の返事も聞かずに俺を引っ張り出し、

    全力で走り出した。


  5. 5 : : 2015/12/01(火) 00:12:18
    エミリア「、、、っは、、ご、、めん、ね、、、」

    グレル「、、、、、、、、、、」


    俺たちは遠くまで走り、森のなかで止まった。


    エミリア「大人しく案内しないと、、、グレルの命はないって言われたの、、、」

    グレル「本当、、、か?」

    エミリア「,,,ごめん。やっぱりこんな女,,,信用できないよね」

    グレル「、、、っ」

    エミリア「、、!」


    俺は無意識にエミリアを抱きしめていた。


    グレル「、、、」

    エミリア「、、はぁっ、、、どうして急に、、、」

    グレル「、、、罰、だ。これで許す」

    エミリア「、、、ありがと」

    エミリア「もっと遠くに、、、逃げよう。見つからないところへ」

    グレル「そう、、、だな。」


    俺たちはまた走り出した。
  6. 6 : : 2015/12/03(木) 23:21:15
    あきた
  7. 7 : : 2016/02/24(水) 20:34:12
    続きが気になった、、、ので執筆。
  8. 8 : : 2016/02/24(水) 20:44:51
    もう日は暮れ、辺りは暗闇に包まれていた。

    ぽっかりとうかんだ月を見上げながら話をした。

    エミリアの家族のこと、国のこと,,,

    エミリア「グレル。お願い、助けて,,,」

    エミリアは泣きじゃくりながら俺にすがりよった。

    答えをまぎらわすかのように唇をかさねた。

    そして俺たちは月明かりのさす森の中で眠りに落ちた。

  9. 9 : : 2016/02/24(水) 20:56:31
    朝日で目をさます。


    俺は辺りを見回す。


    違和感にきづく。



    ーーーーーエミリアが、いない



    俺は辺りを駆けた。


    キラリと光るものをみつけた。


    真っ赤な真っ赤な口紅。そう、エミリアの口紅だった。


    側の切り株にはその口紅でメッセージが書かれていた。



    『 愛する人へ
    私は最後まで貴方を愛しています
    ここまで一緒に来てくれて本当に嬉しかった
    だけれどもお父様が許さない
    きっと私といれば貴方は殺されてしまう
    私は望まぬ結婚をさせられる
    そんなのは絶対に嫌だ
    あなたは遠くへ逃げて
    この命が途絶える最後まで貴方を想っています
                      エミリア』


    そこにはまだ新しい粒のあとが残っていた。


    まだまにあう。急げ。探し出せ。助け出せ。
  10. 10 : : 2016/02/25(木) 01:14:14
    駆ける。疲れる。諦めない。


    がむしゃらに走り回って、もう日はおちかけていた。

    そして俺は無意識に海の見える場所へでていた。


    その砂浜には足跡が残っていた。

    そしてそのすぐそばに、びしょぬれになった女が転がっていた。


    「エミリア,ァ,,ッッッ」


    エミリアの左腕がなかった。何かに食いちぎられたような痕。

    そこからは真っ赤な血液が滲み出ていた。

    口紅と同じ、深い紅色。


    「返事,,,しろよっ,,,」


    エミリアには呼吸がなかった。

    ーーーーーすでに、死んでいた。


    エミリアを抱き抱えたとき、何かが落ちた。

    それはハサミだった。いつも俺の髪をきってくれたときの。


    俺はハサミを拾ってポケットにしまうとエミリアの遺体を再び抱き上げた。


    エミリアはもう動かない。だらしなくぶら下がる脚。

    こっちを向いて話し、笑うこともない。



    ちゃぷん。


    俺はゆっくりと海にはいる。

    刺されるような冷たさに一瞬体が動かなくなる。

    が、すぐまたはいっていく。


    もうあと数歩で海面が口より上にくる。

    エミリアの口元を確認するがやはり気泡は浮かび上がってこない。

    そして俺はゆっくりと浸かっていった。



    死への痛みを噛み締めながら。


  11. 11 : : 2016/02/25(木) 01:21:48
    ーーーーーあれ?俺は、、、




    ?「グレルサトクリフ、お前は自殺という重い罪を犯した。」


    理解が、おいつかない。


    ?「死神として魂を刈り、死をみとどけよ」



    、、、はぁ?




    俺が望んだのは、無。





    これからの生などいらなかった。





    もう、俺はエミリア以外を愛さない。愛せない。




    すべてを偽って。うわべだけで充分。




    本気になんてならない。



    つくりだすの、、、『アタシ』を。
  12. 12 : : 2016/02/25(木) 01:23:09
    End






    最後を書けて楽しかったです。
  13. 13 : : 2023/07/10(月) 11:02:27
    http://www.ssnote.net/archives/90995
    ●トロのフリーアカウント(^ω^)●
    http://www.ssnote.net/archives/90991
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3655
    http://www.ssnote.net/users/mikasaanti
    2 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 16:43:56 このユーザーのレスのみ表示する
    sex_shitai
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    16 : 2021年11月6日 : 2021/10/31(日) 19:01:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ちょっと時間あったから3つだけ作った

    unko_chinchin
    shoheikingdom

    mikasatosex
    unko

    pantie_ero_sex
    unko

    http://www.ssnote.net/archives/90992
    アカウントの譲渡について
    http://www.ssnote.net/groups/633/archives/3654

    36 : 2021年11月6日 : 2021/10/13(水) 19:43:59 このユーザーのレスのみ表示する
    理想は登録ユーザーが20人ぐらい増えて、noteをカオスにしてくれて、管理人の手に負えなくなって最悪閉鎖に追い込まれたら嬉しいな

    22 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:37:51 このユーザーのレスのみ表示する
    以前未登録に垢あげた時は複数の他のユーザーに乗っ取られたりで面倒だったからね。

    46 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:45:59 このユーザーのレスのみ表示する
    ぶっちゃけグループ二個ぐらい潰した事あるからね

    52 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 20:48:34 このユーザーのレスのみ表示する
    一応、自分で名前つけてる未登録で、かつ「あ、コイツならもしかしたらnoteぶっ壊せるかも」て思った奴笑

    89 : 2021年11月6日 : 2021/10/04(月) 21:17:27 このユーザーのレスのみ表示する
    noteがよりカオスにって運営側の手に負えなくなって閉鎖されたら万々歳だからな、俺のning依存症を終わらせてくれ

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