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黒執事 第一巻 第二話 「その執事、万能」

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  1. 1 : : 2015/02/06(金) 21:42:03
    第二話です!

    他作もよろしく!
  2. 2 : : 2015/02/08(日) 22:00:34



    カランカラン


    店主「いらっしゃいボク。お父さんのお使いかい?」


    シエル「.......」イラッ


    セバスチャン「失礼。主人の杖を受け取りに参りました。」ニコッ


    店主「ああ。この杖の人か。こんな短い杖、一体どんな人が使うのかと思ったらまさかこんな子供...」ビュッ!


    セバスチャン「歪みもなく素晴らしい杖ですね」


    ジャラッ


    セバスチャン「お釣りは結構ですよ。」





    シエル「ったく...フィニの馬鹿力には困ったものだな。おかげで杖を新調するハメになった。」


    セバスチャン「そうですね。身長が伸びた訳でもないのにお手間を取らせました。」モウシワケゴザイマセン


    シエル「...」イラッ


  3. 3 : : 2015/02/16(月) 00:05:19
    子供1「見てママ!!「ファントム」のビターラビット!新しいやつだ!」


    母親1「もう...さっきお菓子買ってあげたばかりでしょ?」


    『ファントム社』

    資産家やプチプルからの強力な援助と強気の事業展開。

    他に類を見ない、斬新な商品アイデアで3年弱で急成長を遂げた、英国の製菓・玩具メーカーだ。

    今グレーターロンドンでその名を目にしない日はない。

    誰一人として気づきはしないだろう。

    玩具の虜となる子供達に紛れ、彼の支配者がそこにいるなど...


    セバスチャン「さあ坊っちゃん。早く屋敷に戻りましょう。いつも楽しみになさっている番組が始まってしまいますよ。」
  4. 4 : : 2015/02/16(月) 00:21:45
    屋敷


    フィニ「あーーー〜〜〜〜っ!!またやっちゃったーー!!!」


    フィニ「昨日、杖折って怒られたばかりなのにー!!」ハワワワ


    セバスチャン『フィニ...貴方は馬鹿力なんですから気をつけろといつも言っているでしょう...?』ゴゴゴゴゴ


    フィニ「木を折っちゃって、またセバスチャンさんに怒られちゃう〜〜〜」


    フィニ「今日は坊っちゃんと一緒に『暴れん坊伯爵VIII』観る約束してたのにー!」


    フィニ「怒られてたら観れな....ん?」


    ドドドドドドドド.......


    フィニ「も...もしかして暴れん坊伯しゃ...」ガシッ!


    フィニ「あ!?あああああああああく!!?」キャーーーーー!
  5. 5 : : 2015/02/24(火) 20:22:20
    セバスチャン「お疲れ様でした坊っちゃん。すぐにお茶の用意を致しましょう」


    シエル「....!」パクパク


    セバスチャン「?どうされまし...!!?」


    現状を説明しよう!
    いつもなら何もないはずのロビーが風船や人形で華やかに飾られていたのであった!


    シエル「ぼ、僕の屋敷が...」


    セバスチャン「これは一体...なにごとです...!!?」


    シエル「ぼ、僕の屋敷が...」ガーン


    ドドドドドドドド


    「「「セバスチャンさあああん!!」」」


    セバスチャン「一体何事です!?」


    セバスチャン「というか...二人は何ですその格好は?」


    バルド「クレイジーガールに聞いてくれ!」


    セバスチャン「クレイジーガール?」
  6. 6 : : 2015/02/24(火) 20:30:01
    ガチャ


    セバシエ「「...」」ソーット


    「こっちのリボンもいいけど、こっちの巻きバラのも最高にかわいーっ♡」


    「迷っちゃう!」


    「でもやっぱりアナタにはそれねっ!すっごくかわいーっ♡アントワネットみたーい!」


    セバシエ「「!!?タナカさ...ッ」」ガタタッ


    「あっ!」


    シエル「!!!しまった!」


    「シーエールー♡♡会いたかったあああああ!!」ギュッ


    シエル「え...エリザベス!!」


    エリザベス「やだぁー!リジーって呼んでっていつも言ってるじゃない!」スリスリ


    シエル「...ぁぁ!!」


    エリザベス「ああああん!やっぱりいつ見ても最高にかわいーっ♡」



  7. 7 : : 2015/03/08(日) 19:34:22
    セバスチャン「コホン..ミス・エリザベス...」


    エリザベス「あらっセバスチャン!ごきげんよう!」


    シエル「ゼェ...ハァ...ゼェ...ハァ」


    セバスチャン「お久しぶりにお目にかかります」


    エリザベス「あなたにもお土産があるのよ♡」


    セバスチャン「え...」


    エリザベス「ほら♡」


    エリザベスはお花や、レースが沢山ついたピンクの帽子をセバスチャンに被せた笑


    シエル「...っ!クスクス」プルプル


    使用人達「「「....!!!!!」」」プルプル


    エリザベス「ああんかわいーー♡いつも黒ばかりだからこういう色もいいと思ってたの!」


    セバスチャン「私の様な者にまでこの様なお心遣い...大変光栄に存じます」


    エリザベス「良いのよ♡」
  8. 8 : : 2015/03/20(金) 23:06:37
    セバスチャン「...」ズーン


    シエル「ゴホン...それよりリジー何故ここに?叔母様はどうした?」


    エリザベス「シエルに会いたくて内緒で飛び出して来ちゃった♡」スリスリ


    シエル「内緒で?お前は何を考えて...」ヤレヤレ


    バルド「...おい、セバスチャンよぉ。あの女一体何者だ?」


    セバスチャン「ああ...エリザベス様は坊っちゃんの許嫁です。」


    使用人達「「「い...!!?いいなずけえええ!!?」」」
  9. 9 : : 2015/03/22(日) 17:41:37
    生まれながらに許嫁を持つことが多い英国貴族


    例外でなく
    ファントムハイヴ伯爵こと坊ちゃんにも許嫁が存在するのでした。


    貴族の妻は貴族でなくてはならない
    エリザベス嬢もれっきとした公爵令嬢なのでございます


  10. 10 : : 2015/03/22(日) 17:51:25
    シエル「何も言わずに出て来たのなら叔母様も心配されているだろう。セバスチャン連絡「シエルーーー♡こっち来てーーー♡」


    エリザベス「見て見て!広間も可愛くなったでしょ!」キラキラ


    シエル「僕の..屋敷が...ボソッ


    エリザベス「あっそうだ☆ねえシエル、せっかくこんなステキな広間になったんだから、今日はダンスパーティーをしましょうよ!!フィアンセのエスコートでダンスをするの!」キャー!


    シエル「!?」アセアセ


    シエル「な...っ」ヒクッ


    セバスチャン「ダンス...ですか」


    エリザベス「あたしの選んだ服を着てねシエルッ!絶対かわいいと思うの〜っ」ルンルン


    シエル「ちょ...おい誰がいいと...」


    エリザベス「あたしの選んだ服を着たシエルと踊れるなんて夢みたいっ!あたしもめいっぱいおしゃれしなくちゃー♡」


    シエル「人の話を......おい!?エリザベス!?」


    シエル「人の話を聞けえええっ!!」ゴゴゴ
  11. 11 : : 2015/03/27(金) 23:35:05
    執務室


    シエル「はぁ...」グッタリ


    セバスチャン「エリザベス様は前当主の妹君であるフランシス様が嫁がれたミットフォード侯爵家の御令嬢...婚約者を無下に追い返す事も出来ませんし仕方ありませんね」


    シエル「別になりたくてなったわけじゃない。されたんだ」


    セバスチャン「ですが、今日の処は大人しく彼女に従ってお引き取り願った方が得策でしょう。」コトッ


    セバスチャン「まだ、この間のゲームも終わっていないことですしね。」


    シエル「全くだ。さっさと夕食でもなんでも口に詰めて追い返せ。少女趣味に付き合っている暇はない。」ゴクッ


    セバスチャン「ですが、エリザベス様はダンスをご所望の様ですが...」


    シエル「!」ピクッ


    セバスチャン「......坊ちゃん」


    シエル「フー...なんだ」カチャ


    セバスチャン「私は拝見した事はございませんが...ダンスの教養はおありで?」


    シエル「......」クルン



  12. 12 : : 2015/05/29(金) 19:35:31
    セバスチャン「ハァ...どうりで...パーティーにお呼ばれしても壁の華を決め込む訳ですね。」


    シエル「…」アセアセ


    シエル「僕は仕事が忙しい。そんなお遊戯にかまけている暇など…」


    セバスチャン「お言葉ですが坊ちゃん。"社交"ダンスとはよく言ったものでして夜会や晩餐会等では当然必要になってくる嗜みでございます。」


    セバスチャン「上流階級の紳士ともなれば出来て当然の事。もし、取引先の御令嬢のダンスをお誘いを断りでもすれば社交界での坊ちゃんの株はガタ落ちに…」


    セバスチャン「ちなみに本日のおやつは『洋ナシ・プラム・ブラックベリーのオーチャードフルーツケーキ』でございます。」ニヤッ


    シエル「わかった!やればいいんだろう。誰か家庭教師を呼べ!ブライド夫人とか、ロドキン夫人とか!」


    セバスチャン「今から家庭教師をお呼びする時間はありません。今日の処は付け焼き刃で結構ですから、一曲だけ基礎と言われるワルツをマスター致しましょう。」


    シエル「じゃあ僕は誰から教わるんだ?この家の連中はどう見ても…」


    セバスチャン「ご安心下さい」


    セバスチャン「僭越ながら私めがダンスのご指導を」ニッコリ


    シエル「馬鹿を言うな!!お前みたいなデカい男相手に踊れるか!!」ゾワッ


    シエル「大体お前がワルツなど踊れる…「ウインナワルツならお任せください。」


    セバスチャン「シェーンブルーン宮殿にはよくお邪魔しておりました。」


    セバスチャン「一曲お相手願えますか?マイロード。」

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