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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

アルミン「エピソードⅢ」 ヴェイダー「シスの復讐」 ⑥ 進撃×スター・ウォーズ

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  1. 1 : : 2015/11/08(日) 19:06:02






















    ・・・・・・・・・・・・ヴヴヴヴヴッ


















    グウウウウウッ・・・・・・・・・・・・






















    残された機械の右腕で土を掴み、全身やけどを負ったエレンは、うつぶせの状態でゆっくりと、土手の上を這い上がっていた。
    全身を刺すような激痛に苛まれ、唸るような声を漏らしながら、内側ではひたすらに憎悪の炎を燃やしていた。











    ・・・・・・・・・・・・あいつが、アルミンが・・・・・・憎いッ!!










    自分をこんな姿にした、アルミンへの憎悪の念が、今のエレンを突き動かしていた。









  2. 2 : : 2015/11/08(日) 19:07:25












    すると、上空にシータ級のシャトルが現れた。



    ※シータ級シャトル
    http://www.starwars.jp/wiki/images/0/05/Theta-class_Shuttle.jpg









    共和国の・・・・・・・・・・・・いや、今は帝国の要人を乗せるためのシャトルは、採鉱施設のプラットフォームへとその両翼を上部へと折りたたんで着陸した。














    「閣下ッ!! こちらです!!」



    エレンの耳に、皇帝を呼ぶクローン・トルーパーたちの声が聞こえてきた。











    「あれだッ!! ・・・・・・・・・・・・まだ息がある。」



    続いてフード付きの黒のローブを纏った皇帝が現れた。
    すると、エレンはそこで力尽きたのか、仰向けになって動かなくなった。








    「直ちに医療カプセルを持ってくるのだッ!」

    「はい! 閣下ッ!!」

    「直ちにッ!!」








    皇帝は慌てた様子で医療カプセルを持ってくるようトルーパーたちへと命ずると、ゆっくりと土手を降り始めた。














    ___________ヴェイダー卿はまだ生きている。



    左手と両足を切り落とされ、溶岩の炎によって全身を焼かれたヴェイダー卿に、皇帝はゆっくりと近づいていった。
    ヴェイダー卿の側にそっと座り、皇帝はまるで死神のようなその白い手を、そっと彼の額の上に当てた。











    ___________生きよ、わが弟子。



    医療カプセルが来るまでの間、皇帝はひたすらに念じた。





















    生きよ。











  3. 3 : : 2015/11/08(日) 19:10:39












































  4. 4 : : 2015/11/08(日) 19:58:51
    ずっと応援しております!頑張って下さい!
  5. 5 : : 2015/11/08(日) 20:22:02
    >>4
    応援ありがとうございます!
    頑張ります!
  6. 6 : : 2015/11/08(日) 21:34:45













    小惑星帯、ポリス・マサ






    太古の昔は惑星であったこのポリス・マサは、天変地異の大災害に見舞われて以来、無数の小惑星帯となっていた。
    その小惑星のうちの一つに、謎めいたエイリアンであるポリス・マサンが、ポリス・マサ基地を築いていた。



    ※ポリス・マサ基地
    http://www.starwars.jp/wiki/images/d/d3/PolisMassaResearchBase.jpg

    ※ポリス・マサン
    http://www.starwars.jp/wiki/images/7/7e/PolisMassan.jpg











    その中の一室、小惑星帯を一望できる展望室の中で、ヨーダは一人、瞑想に耽っていた。
    そして、もう何度もそうしてきたように、ヨーダは何もない空間へ向けて、その思念を送った。



    「わしは・・・・・・・・・・・・皇帝を倒すことが出来なんだ。傲慢じゃった・・・・・・わしらの傲慢が、わしらの敗因ぞ。」









    すると、その何もない空間から、返事があった。



    <まだ完全に負けたわけではありません、マスター・ヨーダ。まだ希望の光は残っています。あなたにもそれは、見えたでしょう?>










    次の瞬間には、何も無かった場所に、一人の男性の幻影が浮かび上がった。
    上背があり、金色の髪を七三に分けた年配の男、かつてアルミンのマスターだった男。








    「うむ、わしにもしかと見えた。」

    <希望はやがてあなたの元に訪れるでしょう。その時、あなたはその光を導くことになる。>

    「希望を・・・・・・・・・・・・わしが、導くとな。」

    <そうです。>








    それから、その男は自分が学んだ秘術について語り始めた。








    <この術は元々、ホイルズのシャーマンが発見した秘術でした。私は長年をかけて、この秘術を研究してきたのです。>

    「死してなお、自らの意志をフォースの中に留める方法か・・・・・・何にも勝る力じゃ。」

    <シスは不死に憑りつかれていますが、彼らは決して不死には辿り着けません。それはむしろ、生を諦めたときに得られるものなのです。>










    「・・・・・・・・・・・・君は偉大なジェダイ・マスターじゃった、エルヴィン・スミス。わしにはそれが見えなんだ。」








    ヨーダは静かに目を開け、目の前に現れたマスター・エルヴィンの霊体と対面した。
    エルヴィンはその強い意志を瞳に宿し、諭すようにヨーダへと語り掛けた。








    <まだ希望は失われていません、マスター・ヨーダ。間もなくここに、二筋の希望が到着します。その時、二人(・・)を導けるように、私があなたへ、この秘術を伝授いたします。>











    するとヨーダは両手を地面につき、深々と頭を下げた。








    まるで、弟子がマスターに教えを乞うときのように・・・・・・。












  7. 7 : : 2015/11/09(月) 14:46:59













    「失礼、マスター・ヨーダ。」



    声が聞こえて、ヨーダが顔を上げると、先ほどまでエルヴィンがいた場所に、ナイルが立っていた。








    「何かのう、ナイル議員?」

    「マスター・アルミンから連絡がありました。」















    ポリス・マサ基地に、銀色のクロームに覆われた一艘の船が近づいてきた。







    ナブー・スター・スキッフは、基地の中のプラットフォームに着陸すると、その中から少し焦げついた服を着たアルミンが、ヒストリアを腕で抱えながらタラップを降りてきた。
    その後に続いて、R2-D2とC-3POも降りてくる。







    「ナイル議員!」



    アルミンは少し慌てた様子で言った。









    「ヒストリアの様子が変なんです! どこか治療施設はありますか!?」

    「!! こちらです! 急ぎましょう!!」










    ナイルに連れられて、アルミンはヒストリアを抱えて治療施設へと向かっていった。










    ◇◇◇◇◇









    コルサント




    シータ級シャトルは、二機のVウィングにエスコートされ、コルサントでも最も高い建物の一つであるパルパティーン皇帝の外科再生センター、通称、エンパル・サレコン・センターのプラットフォームへと着陸した。



    ※エンパル・サレコン・センター
    http://www.starwars.jp/wiki/images/c/ca/Emperorrecon.jpg

    ※Vウィング
    http://www.starwars.jp/wiki/images/4/4e/Alpha-3_Nimbus_V-wing_starfighter.jpg







    雨の降りしきる中、シャトルのタラップからはまずは皇帝が降り、続いてクローン・トルーパーたちによって医療カプセルが降りてきた。
    その中には、人工呼吸器をつけられ、瀕死の状態のエレンが横たわっている。










    重体のエレンを再生するため、皇帝は最新の医療設備が整ったエンパル・サレコン・センターへと入っていった。









    ◇◇◇◇◇









  8. 8 : : 2015/11/09(月) 14:48:10







    ポリス・マサ基地にあるポリス・マサン医療施設は、壁の一面がガラス張りになっており、部屋の外から中が見えるようになっていた。
    ヨーダやナイル、アルミンは、四人のポリス・マサンと医療ドロイドが、懸命に彼女に治療を施す様子を見ていた。



    ※医療ドロイド
    http://www.starwars.jp/wiki/images/7/78/GH-7.jpg










    ややあって、医療ドロイドが、治療室の中から出てきた。










    「医学的には健康なのに、どうして息絶えようとしているのか・・・・・・。」

    「・・・・・・・・・・・・えッ?」











    私は、医療ドロイドの言ったことを、暫時は理解できなかった。
    そのまま私は、呆然と立ち尽くした。



    「彼女には生きる、意欲がないのです。」













    そんな・・・・・・・・・・・・










    あんまりだ。








    あんまりだ。
    あんまりだよッ!



    ヒストリア・・・・・・・・・・・・君が・・・・・・こんなところで・・・・・・・・・・・・どうして!?















    すると、医療ドロイドは言いにくそうに言葉を継いだ。








    「子供たちを、助けるのでしたら、手術が必要です。」

    「!? “子供たち”?」

    「・・・・・・・・・・・・彼女は双子を身籠っているんです。」











    私は口を押え、治療室の中で静かに横たわるヒストリアを見た。
    彼女の首元には、誰かに貰ったものだろうか、小さな木のお守りがかけられていた。











    ◇◇◇◇◇











    グウゥウウゥゥゥウウゥゥゥッ!!
    グオオォォオオォォオォォォッ!!



    ウウウゥウゥウウゥウウウゥゥウウウゥゥゥッ!!











    まるで取調室のような室内では、エレンの苦悶に満ちた唸り声が響き渡った。



    http://www.starwars.jp/wiki/images/f/f1/Anakin_to_Vader.jpg












    焼け爛れた肺を人工の肺と交換し、切断された左腕や両足、その他機能しなくなった内臓を機械に置き換えていく手術。
    これらをエレンは、パルパティーン皇帝の強い要望により、麻酔無しで受けさせられた。










    ウオォオオォォォオオォォオォオオオォォォッ!!










    引き裂くような、食い荒らされるような、激痛というのも生ぬるいほどの痛みの中で、さらに膨れ上がる憎悪と共に、











    ヒ・・・・・・ヒス、トリ・・・・・・ア・・・・・・・・・・・・














    一人の女性の名前を、彼は漏らした。











    ◇◇◇◇◇








  9. 9 : : 2015/11/09(月) 15:31:40








    「ああぁっ!! ああぁあぁぁッ!!」







    ヒストリアが叫んだあと、産声が上がった。
    助産師ドロイドが優しく赤ちゃんを抱き上げ、隣で見守っていたアルミンへと手渡した。



    ※助産師ドロイド
    http://www.starwars.jp/wiki/images/2/28/Midwife_droid.jpg








    「男の子だよ、ヒストリア。」

    「エ、エレン・・・・・・。」








    元気な産声を上げるエレンの頬に、ヒストリアはそっと自分の手を寄せた。


    包み込むように、
    愛おしげに、





    ヒストリアは優しく、エレンの名前を何度も呼んだ。








    「あぁ、ああぁッ!!」



    再び陣痛が始まり、ヒストリアは痛みに満ちた声を上げた。












    ややあって、もう一人の赤ちゃんが、産声を上げた。
    助産師ドロイドが抱える赤ちゃんを見て、アルミンはヒストリアに囁いた。








    「女の子だよ、ヒストリア。」

    「ミ・・・・・・・・・・・・ミカサ。」








    双子の女の子は、ミカサと名付けられた。











    ヒストリアは弱々しい声で、精いっぱい双子の名前を何度も、愛おしそうに呼んでいた。
    まるで、母親として、最後の愛情を注ぐかのように・・・・・・。









    ◇◇◇◇◇









    生命維持装置が取り付けられ、黒の装甲服を身に纏ったヴェイダー卿の顔に、静かに黒のマスクが取り付けられていく。













    ___________これはまるで、宝石箱だ。










    シスの力を誇示し、守るための宝石箱だ。



    見るからに恐ろしい。
    うっとりするほどの出来栄え。












    さぁ、わが弟子よ・・・・・・・・・・・・
















    目覚めよ。


















    ◇◇◇◇◇










  10. 10 : : 2015/11/09(月) 17:12:05













    「・・・・・・・・・・・・アル・・・・・・ミン・・・・・・」



    次第に弱々しくなっていくヒストリアが、絞り出すように言葉を紡いでいく。









    「エレン・・・・・・には・・・・・・・・・・・・まだ、善の心が・・・・・・残ってる・・・・・・・・・・・・」

    「・・・・・・・・・・・・ヒストリア。」
















    「本当よ・・・・・・エレンには・・・・・・・・・・・・まだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
















    胸にあるお守りに触れていた手が、静かに落ちた。



    ヒストリア・レイスは、愛するエレンを案じながら、息を引き取った。















    治療室の中に、双子の泣く声が響いた。



    アルミンはそっと、抱きかかえたエレンに額を寄せて体を震わせた。



































  11. 11 : : 2015/11/09(月) 17:13:55






























    ___________ここは・・・・・・どこだ?











    焼けて色を失った目を開けると、そこには赤いモニターが飛び込んできた。
    もう物を長時間直接見ることはない、モニターがそのかわりをする。












    しばらくして俺の耳に、誰かが俺を呼ぶ声が聞こえた。









    「ヴェイダー卿、私の声が聞こえるか?」








    皇帝の声だった。


    焼けた舌を動かし、声を出そうとすると、自分の声の代わりに、低く唸るような声が出る。
    とても無機質で、恐ろしげな声だ。








    「はい、マスター。」









    ___________そうだ、あいつは・・・・・・・・・・・・ヒストリアは、どうなった?










    「・・・・・・・・・・・・ヒストリアはどこです?」



    低く唸るような声で、暗黒卿は尋ねた。











    「彼女は・・・・・・・・・・・・無事なのですか?」













    ややあって、皇帝は、呟くように答えた。











    「・・・・・・・・・・・・そなたの、激しい怒りが、彼女を、殺したようだ。」
















    ___________!?




    「俺が!? 俺が、殺したッ!? そんなことあるか!! あいつは生きていたッ!!」












    唸り声を上げるヴェイダー卿。








    怒りに駆られた彼はフォースですべてを破壊しつくそうとした。



    自分をベットに拘束している手錠を引きちぎり、
    自分を治療したドロイドを破壊し、
    治療室の壁を引き裂いて、







    しかし、彼はもう、音の聞こえない音楽家、目の見えない絵描き。







    彼の圧倒的な才能は、開花することなく失われた。
    煮え滾る炎の水に焼き尽くされ、体の6割を損失した彼は、以前の4割ほどの力しか出せなかった。











    こんなはずじゃなかった!
    こんなはずじゃ・・・・・・
    こんな・・・・・・





    俺はヒストリアを救うはずだった!
    俺はヒストリアのために力を得たはずだった!
    なのにッ!!






    全てを望んで、
    全てを失って、







    俺は・・・・・・俺はッ!!



















    「ああああぁああぁあぁああぁあぁあぁあぁぁぁッ!!」







    引き裂かれるような慟哭が、手術室の中に谺した。















    絶望と後悔に苛まれ、エレンの精神は、深い闇へと、鎖されていった・・・・・・。














    http://www.mercuryrapids.co.uk/sw-ep3-Image8.jpg
















  12. 12 : : 2015/11/09(月) 17:14:48






































  13. 13 : : 2015/11/09(月) 19:42:27
















    ヒストリアの遺体を乗せたコレリアン・コルヴェットは、やがて、彼女の故郷である水の惑星、ナブーへと到着した。










    船内にある会議室では、アルミンとヨーダ、ナイルが向かい合い、今後の銀河の行く末を話し合っていた。
    エレンとヒストリアが遺した双子の将来について、ヨーダが語り始めた。









    「ふむ・・・・・・エレンの二人の子供は隠さなければならないじゃろう。安全のためにのう。」

    「シスが、その存在を嗅ぎ付けないように・・・・・・。」

    「そうじゃな、マスター・アルレルト。二人は別々にするべきじゃろう。」











    アルミンもこれに同意した。
    二人が一緒にいては、リスクが高い。


    残酷な話だけれど、二人を守るためには・・・・・・仕方のないことだ。










    すると、ナイルが穏やかな顔つきで話し始めた。







    「マスター・アルレルト、女の子は私たち夫婦が引き取ります。」

    「ナイル議員?」

    「養女を欲しがっていた妻のマリーと、ミカサを大切に育てます。」









    誠実なナイルに、ミカサは引き取られることとなった。
    大丈夫、ナイル議員なら愛情を持ってミカサに接してくれる・・・・・・。










    「では、男の子はどうします?」

    「身内のいる、タトゥイーンが良いじゃろう。幼いエレンにとっては、唯一の身内じゃからのう。」









    タトゥイーンは厳しい土地だ。
    貧しさから抜け出せないものも多く、エレンは決して豊かな生活は送れないだろう・・・・・・。









    なら、せめて・・・・・・


    「私がエレンをタトゥイーンまで連れていきます。遠くから、エレンの成長を、見守ります。」












    私は、いつでも君の側にいる。



    それが・・・・・・・・・・・・今は亡きエレンに対して、私の出来る最大のことだから・・・・・・。








  14. 14 : : 2015/11/09(月) 19:44:18










    「では、時が来るまで、わしらは消えることにしよう・・・・・・。」



    アルミンとナイルは立ち上がると、ヨーダに頭を下げて立ち去ろうとした。









    「マスター・アルレルト、しばし待たれよ。」



    すると、アルミンはヨーダに呼び止められた。
    アルミンが再び椅子に座り直すと、ヨーダは穏やかな顔つきで語り始めた。








    「タトゥイーンでの隠遁生活は寂しいじゃろう・・・・・・わしが修行をつけてしんぜよう。」

    「修行・・・・・・ですか?」









    「うむ、永遠の存在になる方法を学んだ友人がおるのじゃ。フォースの冥界から戻ってきてな。お主の・・・・・・かつてのマスターじゃ。」

    「!! エルヴィンが!?」











    ___________懐かしい思い出が心の中に蘇ってきた。






    初めて弟子に見初められた日。
    一緒に修業をした日々。
    彼がエレンを連れて来た日。



    そして、ダース・モールに殺害され、永遠の別れを告げた日・・・・・・。








    もう二度と会えないと思っていた。
    フォースと一体となって、最早語り掛けてくれることはないと思っていた。









    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・マスター。








    気が付くと、僕の双眸から、涙が溢れていた。
    嬉しさと、申し訳なさと、いろんな感情がいっぱいになって、胸から溢れ出た。











    「マスター・アルレルト・・・・・・・・・・・・マスター・エルヴィンは霊体としてこの世界に留まっておる。彼と交信する術を、これから教えよう。」

    「・・・・・・・・・・・・・・・・・・お願いします、マスター・ヨーダ。」










    私は涙を袖で拭き取り、ヨーダに深々と、頭を下げた。
























    さて、ナイルはR2-D2とC-3POを引き取って、ミカサの教育係にすることに決めた。







    「マルロ。」

    「はい、ナイル議員。」

    「暫くこのドロイド二体を君に預ける。それと・・・・・・」








    ナイルは暫く思案顔をしてから、マルロにこう告げた。



    「C-3POはメモリーを消去してくれ。」











    ___________間を読めないC-3POは、記憶を消去されて、新しいドロイドとしてミカサに仕えることになった。










    「そ、そんな・・・・・・。」



    記憶を消される前に、C-3POは最後にこう呟いた。









    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇











  15. 15 : : 2015/11/09(月) 20:13:11










    ナブーの首都、シード。







    その郊外にある葬儀寺院には、ろうそくを持ったたくさんの人が、ナブーで最も愛された女王の葬式に参加した。









    たくさんの人々が街道の両脇に参列するなか、


    ミーナ女王を筆頭に、
    キッツ・ヴェールマン元大臣、
    側近であったユミル、



    グンガンからはボス・ナスにジャー・ジャー・ビンクス、



    家族であった父ロッド、母アルマ、
    姉のフリーダに妹のフロリアン、弟のウルクリン、












    そしてその後ろに、二体の優美なグアラーに曳かれて、ヒストリア・レイスの棺台が、火葬場に向かって静かに通り過ぎていった。



    ※グアラー
    http://www.starwars.jp/wiki/images/a/a4/Gualaar.jpg















    まるで、水の上に揺蕩うような、ブルーのドレスを身に纏ったヒストリアの遺体は、それは美しかった。
    偽装によって膨らんだお腹の上に、組んである両手には、お守りが握りしめられていた。











    かつて9歳の奴隷の少年が、母親に教わりながら刻んだお守りが・・・・・・。



























  16. 16 : : 2015/11/09(月) 20:14:14
















    流刑惑星デスペイア軌道上。
    スター・デストロイヤー。










    コー  ホー








    スター・デストロイヤーの艦橋の中で、鋼鉄の肺を持つ男が、皇帝とグランド・モフ・ジェル・サネスの元へと近づいていく。
    皇帝とサネスは艦橋から、建造の始まった究極兵器の視察を行っていた。








    ___________アルミンに負わされた傷が・・・・・・疼く。




    指の先が痛む。
    足の先が痛む。
    全身をくまなく、火傷の痛みが這いずり回る。



    耳障りな呼吸音は、もう止むことはない。










    それも全て、アルミンのせいだ。アルミンが悪い・・・・・・。












    俺はもう分かっていた。







    力を失った俺は、皇帝の便利な駒にしかすぎなくなったということを。
    時が来れば、使い捨てにされる。


    丁度、俺が首を刎ねて殺した、ザックレー伯爵のように・・・・・・。









    だが、俺はそうはならない。









    いつか、俺は皇帝を殺して、自らが皇帝になる。
    今度こそ、俺がすべてを、支配する。









    ___________裏切りは、シスの道なのだ。












    ヴェイダー卿は皇帝やサネスと並び、銀河帝国の最終兵器――――――――デス・スターを視察した。










    ますます憎悪は膨れ上がり、
    壊れた心を支配欲で満たす。









    エレン・イェーガーの心は、ダークサイドの中へと、深く囚われていった・・・・・・。











    http://vignette3.wikia.nocookie.net/starwars/images/6/6e/Vader_Sidious.png/revision/latest?cb=20130205215534












  17. 17 : : 2015/11/09(月) 20:17:02































































  18. 18 : : 2015/11/09(月) 23:12:16
    この進撃スターウォーズ結構ハマっちゃいました(^^;;

    もし続き(EP4以降)があるのなら、ソロやランドを誰がやるのか楽しみにしときます(^o^)>
  19. 19 : : 2015/11/09(月) 23:19:15
    >>18
    コメントありがとうございます!
    一応考えてありますので、よろしくお願いします<m(__)m>
  20. 20 : : 2015/11/09(月) 23:22:28




















    ナイルの旗艦であるサンダード・ハートはやがて、彼の故郷である、麗しいオルデランへと帰還した。














    自然豊かな高原に、調和するように築かれたオルデランの首都、オルデラのプラットフォームに、サンダード・ハートは静かに着陸した。



    ※オルデラ
    http://www.starwars.jp/wiki/images/3/36/Aldera_City.jpg












    遥かな高原を見渡せるオルデラ王宮のバルコニーで、女王の夫君(プリンス・コンソート)であるナイルはそっと、バルコニーに腰かけるマリー女王に、眠る幼子の顔を見せた。









    この子は、オルデラン王室の娘――――――――ミカサ・アッカーマン。









    マリーはまるで抱きしめるように優しくミカサを抱きかかえ、ナイルはそっと妻に寄り添った。











    ___________今は、ハンジもガームも、離れ離れになってしまった。









    だが、いずれ私たちは、必ず立ちあがる。
    自由の翼の、紋章の元に・・・・・・。













    人知れず、ナイル・アッカーマンは銀河帝国への反抗を決意した。



    やがて樹立されることになる、反乱同盟軍。
    その指導者の、一人として。

















  21. 21 : : 2015/11/09(月) 23:23:06













































  22. 22 : : 2015/11/09(月) 23:23:59








    銀河系の外れにある砂漠の惑星タトゥイーン。





    その片隅にあるラーズ家の水分抽出農場へ、アルミンは幼子を抱いて現れた。













    家の中から、ラーズ家の妻となったハンナが、来客に気が付いて外に出てきた。
    アルミンは彼女に、眠る幼子をそっと手渡した。









    彼は、エレン・イェーガー――――――――アルミンのかけがえのない親友の、息子。









    ハンナは眠っているエレンを抱きかかえると、外で佇んでいたフランツに、エレンの寝顔を見せに行った。














    エレンが二人に抱きかかえられる様子を、アルミンは遠巻きに見ていた。






    ___________さようなら、エレン、ミカサ。











    そして、また会おう。












    君たちの希望が、全銀河を照らす、その日まで・・・・・・・・・・・・


















    遥か彼方の地平線に、沈んでいく双子の太陽・・・・・・・・・・・・


















    アルミンは静かに、ラーズ家の農場を後にした。
















    http://subterranean.up.n.seesaa.net/subterranean/image/swrs2.jpg?d=a1













    最終話


    新たなる希望













    Revenge of the Sith


    The end














  23. 23 : : 2015/11/09(月) 23:27:10
    以上で、進撃×スター・ウォーズ、エピソードⅢ、シスの復讐は終了になります。




    親友であるはずのエレンとアルミンが対立し、結果としてエレンが悪の道に走ってしまうという悲しいストーリーでしたが、いかがだったでしょうか?




    感想を頂けると嬉しいです!
  24. 24 : : 2015/11/09(月) 23:50:20





             CAST(epⅠ~Ⅲ)





    アナキン・スカイウォーカー/ダース・ヴェイダー・・・・・・エレン・イェーガー

    オビ=ワン・ケノービ・・・・・・アルミン・アルレルト

    パドメ・アミダラ・・・・・・ヒストリア・レイス

    クワイ=ガン・ジン・・・・・・エルヴィン・スミス

    キャプテン・パナカ/キャプテン・タイフォ・・・・・・ユミル

    C-3PO・・・・・・アンソニー・ダニエルス

    R2-D2・・・・・・ケニー・ベイカー

    ジャー・ジャー・ビンクス・・・・・・アメード・ベスト

    ヨーダ・・・・・・フランク・オズ

    メイス・ウィンドゥ・・・・・・リヴァイ・アッカーマン

    キ=アディ=ムンディ・・・・・・ミケ・ザカリアス

    ベイル・オーガナ・・・・・・ナイル・ドーク(本作ではナイル・アッカーマンと改名)

    モン・モスマ・・・・・・ハンジ・ゾエ

    キット・フィストー・・・・・・エルド・ジン

    サシー・ティン・・・・・・グンタ・シュルツ

    エージェン・コーラ・・・・・・オルオ・ボザド

    シャアク・ティ・・・・・・ペトラ・ラル

    シミ・スカイウォーカー・・・・・・カルラ・イェーガー

    クリーグ・ラーズ・・・・・・グリシャ・イェーガー(本作ではグリシャ・ラーズと改名)

    オーウェン・ラーズ・・・・・・フランツ

    ベルー・ホワイトサン/ベルー・ラーズ・・・・・・ハンナ

    シオ・ビブル・・・・・・キッツ・ヴェールマン

    ジャミラ女王/アペライーナ女王・・・・・・ミーナ・カロライナ

    キャプテン・アンティリーズ・・・・・・マルロ・フロイデンベルク

    チューバッカ・・・・・・ピーター・メイヒュー

    ジャンゴ・フェット/ボバ・フェット・・・・・・ケニー・アッカーマン

    ザム・ウェセル・・・・・・アニ・レオンハート

    グランド・モフ・ウィルハフ・ターキン・・・・・・ジェル・サネス

    ダース・モール・・・・・・レイ・パーク

    ドゥークー伯爵/ダース・ティラナス・・・・・・ダリス・ザックレー

    シーヴ・パルパティーン/ダース・シディアス・・・・・・イアン・マクダーミド







    ルーク・スカイウォーカー・・・・・・エレン・イェーガー

    レイア・オーガナ・・・・・・ミカサ・アッカーマン











    ※置き換えていない配役は、演じた俳優の名前を記入。









  25. 25 : : 2015/11/10(火) 10:28:35
    面白かったです!
    まだまだ出ていないメインキャラもいますし、続きも楽しみです!
  26. 26 : : 2015/11/11(水) 14:30:58
    >>25

    コメントありがとうございます!
    そうですね、次の作品で漸くメインキャラが勢ぞろいです!


    次回も、よろしくお願いします<m(__)m>

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hymki8il

進撃のMGS

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進撃×スター・ウォーズ ~シスの復讐~ シリーズ

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