ssnote

x

新規登録する

作品にスターを付けるにはユーザー登録が必要です! 今ならすぐに登録可能!

このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

エレン「俺が強くなるのは‥‥‥」エレユミ プチチート

    • Good
    • 10

loupe をクリックすると、その人の書き込みとそれに関連した書き込みだけが表示されます。

▼一番下へ

表示を元に戻す

  1. 1 : : 2015/09/20(日) 23:24:17
    エレン「家族以上恋人未満からの発展」
    http://www.ssnote.net/archives/39176
    の続きです!

    別で書いてるこちらもお願いします!
    【インタビュア】エレユミ 現パロ
    http://www.ssnote.net/archives/39521


    それでは、改めて

    ・荒らしはスルーでお願いします。
    ・キャラ崩壊も見逃していただけると嬉しいです。
    ・ネタバレもあります。お気をつけください。
    駄作でよければ見ていってください!


    また、皆様からいただいた期待コメント等は、私の次の文を書き込んだ時に、それ以前のものを非表示にさせていただきたいと思っています。何卒、ご理解お願い致します。

    では、本編です。


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    あれ?私は今なにしてるんだ?

    たしか、いきなり雀のお面つけたやつが襲ってきて‥‥‥。

    !!!


    ユミル「エレン!!‥‥‥ん?」


    ユミル(どこだここ?何で私はベットに寝かされてるんだ?)


    ????「あ!やっと起きたか!体悪いとこないか?3日も寝てたから心配したんだぜ?」


    ユミル「‥‥‥誰だよ?」


    ????「あ、どーも。雀面こと、イザベルだ!」


    ユミル「!?」


    イザベル「あ、ちょっと待ってな!だんちょー!起きたぜー!」


    ガチャ


    ?????「乱暴をしてすまなかったな。私は調査兵団団長のエルヴィンだ」


    ユミル「それで、エレンは?」


    エルヴィン「冷静になるのが早くてたすかる。こっちだ」
  2. 2 : : 2015/09/20(日) 23:33:47
    ーーー医務室ーーー


    エレン「‥‥‥」


    ユミル「エレン!」


    エルヴィン「まだ治療中だから、あんまり騒がないでくれ」


    エルヴィン「先に紹介しておこう。エレンの手前に座ってるのがリヴァイ。奥に座ってるのがファーランだ」


    リヴァイ「‥‥‥」


    ファーラン「よろしく」


    ユミル「‥‥‥何であんなことをした?ただ連れてくるだけなら素直に言えばよかっただろ?」


    ???「私が頼んだのだ」


    ユミル「キース教官?」


    キース「この頃、奴らはたるんでいたからな。もうお前らには頼れないという状況を作りたかったのだ」
  3. 3 : : 2015/09/20(日) 23:41:36
    エレン「‥‥‥なるほどな」


    リヴァイ「‥‥‥!」


    エルヴィン「もう大丈夫なのか?」


    エレン「はい。明日には訓練にも参加できると思います」


    ファーラン「そう焦るな。訓練は三日後から行う予定だからさ」


    キース「貴様らには2ヶ月間調査兵団で訓練してもらう!いいな?」


    エレユミ「はっ!」


    リヴァイ「話は終わったか?じゃあこっちにこい。お前らが共にこれから訓練する奴らを紹介する」


    ファーラン「俺はどうすればいい?」


    リヴァイ「任せる」


    ファーラン「了解」
  4. 8 : : 2015/09/21(月) 21:31:30
    ファーラン、グンタ、エルドのキャラがいまいち掴めないので、キャラ崩壊が顕著になると思います。
    ご容赦ください。

    では、続きです。


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    ーーー兵舎ーーー


    リヴァイ「‥‥‥入れ」


    ユミル「失礼します‥‥」スッ


    エレン「‥‥‥」スッ


    イザベル「じゃあ、紹介するぜ!改めて、俺がイザベル!医務室にいた優男顔がファーラン!んで、俺たちの班長のリヴァイ兄貴だ!」


    ファーラン「よろしく」


    リヴァイ「‥‥‥」


    イザベル「んで!次が初対面だよな!栗頭のグンタ!俺と一緒に紅二点だったペトラ!兵長の真似っこしてるオルオ!最後に、長髪のエルド!」


    グンタ「栗頭‥‥。まぁ、グンタだ。よろしく」


    ペトラ「ペトラです!これからはユミルちゃん入れて三点になるね」


    オルオ「別に兵長に憧れて真似してるなんてことないんだからな!?」


    エルド「エルドだ。よろしく」
  5. 9 : : 2015/09/21(月) 21:53:16
    リヴァイ「じゃあ、イザベル。二人の部屋に案内してやれ」


    イザベル「おぅ!こっちだ!」


    ーーー廊下ーーー


    ユミル「‥‥‥あの、イザベルさん」


    イザベル「ん?」


    ユミル「イザベルさんって、フルート吹けますか?」


    イザベル「おぅ!吹けるぜ!」


    ユミル「‥‥‥やっぱり!あの時の!」


    イザベル「へ?」


    ユミル「私!あなたに憧れてたんです!」


    イザベル「俺に?へへっ、ありがとう!」


    イザベル「あ、着いたぜ!ここだ!」


    ユミル「‥‥‥結構広いですね」


    イザベル「二人用だからな!んじゃ、明日は訓練内容確認するから、遅刻するなよー!」


    ユミル「あ、はい!」


    ガチャ‥‥バタン


    ユミル「‥‥‥んで、何でそんな不機嫌なんだ?」


    エレン「別に不機嫌じゃねぇ」


    ユミル「嘘つけ、ずっと無言だったくせに」
  6. 10 : : 2015/09/21(月) 22:01:13
    エレン「‥‥‥腹に穴開けられて悔しかっただけだ」


    ユミル「はぁ!?お前腹に穴開いたの!?」


    エレン「あぁ。一瞬決めたと思った隙にな。ダサい話だけど」


    ユミル「いや、大丈夫なのかよ!?」


    エレン「何か傷は無くなってた。あの薬の副作用じゃねぇかな」


    ユミル「副作用‥‥」


    エレン(‥‥ま、悔しいのはそんな理由じゃないんだけどな)


    エレン「‥‥‥ユミル」


    ユミル「ん?」


    エレン「‥‥‥次は絶対守る」


    ユミル「‥‥期待してる」


    エレン「寝るか」


    ユミル「そうだな。あ、私こっちのベット」


    エレン「じゃ、俺はこっちで」


    エレユミ「おやすみ」


    ユミル「ZZZzzz」


    エレン「‥‥‥」


    エレン(‥‥‥まだ足りない。ユミルを守る為には、まだ強くならないといけない。強くなるためならどんな手でも借りてやる。次こそユミルを守るんだ)
  7. 13 : : 2015/09/22(火) 05:54:18
    ーーー次の日ーーー


    ユミル「ん‥‥‥。あれ?エレン?」


    ユミルがエレンのベットを見ると、エレンはそこにいなかった。


    ユミル「どこ行きやがっt ズゥン!


    ユミル「!?」


    ユミル(なんだ今の音!?外から聞こえたぞ!?)


    ユミルが外に出て、音のする方を見た。
    するとそこには、森があり、巨大な土煙が上がっていた。
    ユミルはその土煙が上がっている場所へ向かった。


    ユミル「誰だ‥‥?」


    ユミル(ん?あそこにいるのエレンじゃねぇか?)


    ユミル「おーい、エレ‥‥‥!!」


    ユミルの言葉はそこで止まった。
    エレンの足元に転がる巨大な大木。
    その大木は、不自然なくらいに片方だけが削れていた。
    それだけではない。ユミルの言葉が止まった最もの理由は、エレンから出ている異常な殺気だった。その殺気は、ユミルが感じたことのないものだった。


    ユミル「‥‥‥エレン?」


    エレン「‥‥‥ん?あぁ、ユミルか」


    エレンがそう答えると、さっきまであった殺気は、嘘のように消えていった。
  8. 14 : : 2015/09/22(火) 06:02:36
    ユミル「エレン、大丈夫か?」


    エレン「何がだ?俺はそんなに異常ないぞ?」


    ユミル「い、いや!腹に穴開けられたって聞いてたからよ!だ、大丈夫かなって!」


    エレン「大丈夫だ。そろそろ飯だし、戻るか」


    ユミル「‥‥おぅ‥‥‥」


    ーーー兵舎ーーー


    ペトラ「はい!朝ごはん!皆召し上がれ!」


    皆「いただきます」


    イザベル「ペトラの飯相変わらずうめぇ!」


    ペトラ「ありがとう!じゃあ、そのほっぺに着いたのもちゃんと食べてね?」


    イザベル「あ!悪りぃな、ありがとう!」


    オルオ「さすがは俺のペトラだ。いい女n ガリ!


    ペトラ「気持ち悪いよオルオ」


    エルド「うわぁ‥‥。顎にアッパー入れてわざと舌噛ませるとか」


    グンタ「痛すぎだろ」


    ファーラン「女の子は怖いねぇ」


    リヴァイ「飯ぐらい静かに食え」


    エレン「‥‥‥」パクパク


    ユミル(どうしちまったんだよ、エレン‥‥‥)


  9. 16 : : 2015/09/22(火) 23:45:55
    ーーー食後ーーー


    ユミル「エレンはこれからどうするんだ?」


    エレン「ハンジさんに薬の正体聞きに行ったあとは‥‥修行かな」


    ユミル「‥‥エレン。修行の時間、私によこせ」


    エレン「あ?何でだよ?」


    ユミル「街に行きたいんだ」


    エレン「一人で行けばいいだろ?」


    ユミル「途中で変な奴に襲われたらエレンのせいだからな」


    エレン「‥‥‥わかったよ」


    ユミル「それでいい」


    エレン「はぁ‥‥‥。着いた。入るぞ」
  10. 17 : : 2015/09/22(火) 23:58:24
    ーーー研究室ーーー


    ハンジ「どちら様‥‥あぁ、新兵君達だね?」


    エレン「俺たちに打った薬について聞きに来ました」


    ハンジ「薬についてね。じゃあ、まずはここ座ってよ」つイス


    エレユミ「失礼します」


    ハンジ「まず、この薬の効力は即効性の高い睡眠作用と肉体の活性化の二つ。もともとは、肉体の活性化のために研究した薬だったんだ」


    ユミル「‥‥‥現場での回復力のためですか?」


    ハンジ「そ。現場では動ける兵士が余るなんてことはないからね。できるだけ動ける兵士を増やすことが目的だった」


    エレン「しかし、副作用に即効性の高い睡眠作用が出たために、失敗品として終わったと」


    ハンジ「そ。二人とも頭いいね。私と研究しないかい?」


    エレン「遠慮しておきます」


    ハンジ「だから、この薬はもともと睡眠メインの薬じゃなかったんだよ。肉体の活性化がメイン。薬についてはこれくらいかな?」
  11. 18 : : 2015/09/23(水) 00:03:47
    エレン「あと、もう一つ。俺たちに薬を打ち込んだ器具は何ですか?」


    ハンジ「あれは無針高圧注射器っていってね。戦闘中でも、針を刺す手間を省いて打てる代物だよ。でも、まだ完璧じゃないから経皮の薬しか使えないけどね」


    エレン「そうですか。ありがとうございます」


    ハンジ「興味がでたら、この研究室にいつでもおいで!」


    エレン「‥‥失礼します」


    バタン


    ハンジ「何か、二人の間に溝あったねぇ。モブリット!コーヒーお願い!」

    モブリット「わかりました」
  12. 23 : : 2015/09/23(水) 23:04:22
    ユミル「んじゃ、街行くぞ」


    エレン「おぅ」


    ユミル「んじゃ、まず服屋だな」


    エレン「服屋?」


    ユミル「そ。訓練服のままじゃ嫌だろ?」


    エレン「俺は別に‥‥‥」


    ユミル「ほら、行くぞ」


    エレン「話聞けよ」


    ーーー服屋ーーー


    エレン「‥‥いろんな種類があるんだな」


    ユミル「エレンの服は私が見てやるから、私の服選んでくれよ」


    エレン「何言ってもさせる気だろ?」


    ユミル「もちろん」


    エレン「はぁ‥‥。わかったよ」
  13. 24 : : 2015/09/23(水) 23:49:35
    ーーー20分後ーーー


    エレン「ユミルー。まだかー?」


    ユミル「あとちょい!」


    エレン「はいよー」


    ーーーさらに5分後ーーー


    ユミル「よし、エレンできたぞー」


    エレン「やっとか。どっちから着る?」


    ユミル「じゃあ、エレンからで」


    エレン「りょーかい」


    ユミル「それじゃ、これな」


    エレン「はいよー」



  14. 25 : : 2015/09/23(水) 23:56:49
    ーーーエレン着替え終わりーーー


    エレン「どーだ?」


    エレンの格好
    紺色のボトムス、白のインナー、デニムシャツ、左腕ブレスレット
    後の細かいところは脳内補完で


    ユミル「‥‥かっこいいな」ボソ


    エレン「ん?」


    ユミル「な、なんでもねぇ。似合ってるよ」


    エレン「ありがとな。じゃあ、次はユミルの番な」


    ユミル「はいよ。んじゃ行ってくるわ」


    エレン「おぅ」


    ユミル「あ、覗くなよ?」


    エレン「早く行ってこい」
  15. 29 : : 2015/09/25(金) 02:56:23
    ーーーユミル着替え終わりーーー


    ユミル「エレン、私が着替えてる間、覗いてなかっただろうな?」


    エレン「覗いてねぇよ。ユミルの頑張ってる姿とかは毎日見てるからな。今さら覗く必要なんてねぇよ」


    ユミル「‥‥そういう恥ずかしいことをさらっと言うな。んで、どうだ?」


    ユミルの格好
    白いパンツ(ズボン)、白のインナー、紺色のカーディガン、ローヒールの靴。


    エレン「あぁ、似合ってるな」


    ユミル「何か他にはないのかよ?」


    エレン「他に?そーだな‥‥。かわいいくらいしか言えねぇ」


    ユミル「‥‥ま、まぁ許してやるよ」


    エレン「ありがと」


    ユミル「‥‥‥////」
  16. 30 : : 2015/09/25(金) 03:16:43
    エレン「ユミル顔赤いぞ?大丈夫か?」


    ユミル「だ、大丈夫だよ!それより、今からはどうしたい?」


    エレン「ユミルに任せる」


    ユミル「じゃあ、あっちに綺麗な景色の見える山があるんだ。そこ行こうぜ」


    ーーー山の山頂ーーー


    エレン「まさか登山に立体機動を使うとわな‥‥」


    ユミル「この山高いからな。普通にいつ行ったら日が暮れる」


    エレン「‥‥‥綺麗だな」


    ユミル「この山の標高は300m。つまり、今、
    私たちは壁より高い場所にいるってこった」


    エレン「壁より‥‥ねぇ」


    ユミル「なかなかだろ?こうして高いところから下を見てるとよ、ちょっと気持ちが落ち着くと思ってな」


    エレン「確かにな‥‥」


    ユミル「‥‥‥エレン」


    エレン「ん?」


    ユミル「私はお前のそばにいたい。だからさ、教えてくれないか?」














    ‥‥‥エレンが何に悩んで、これからどうするのか。エレンの未来、私の進むべき未来を。
  17. 35 : : 2015/09/26(土) 23:44:00
    エレン「‥‥‥俺の悩みか。まだ弱い、強くならないとってところだな。俺は、ユミルを守れるくらいに強くなる。それだけだ」


    ユミル「私から見たら、今のエレンは自分を犠牲にしようとしてるように見えるんだよ」


    エレン「‥‥強くならないといけないからな」


    ユミル「エレン?」


    エレン「俺はユミルを、ただ1人の家族を守るために強くならないといけない。そのためには、自分の事なんか振り返ってる場合じゃないんだ」


    ユミル「‥‥‥‥!!!」


    エレン「俺は、なんとしても強k バシィ!!


    ユミル「ばかやろう‥‥!」ポロ


    エレン「‥‥‥ユミル?」


    ユミル「この死に急ぎ野郎が!!」ポロポロ
  18. 36 : : 2015/09/26(土) 23:54:31
    ユミル「たった1人の家族を守るために自分を犠牲にする!?もしもその犠牲でエレンが戻ってこなくなったら私はどうすればいいんだよ!?初めて出来た家族を失って、どういう気持ちで生きていけばいいんだよ!!」


    ユミル「守られた命だ、頑張って生きよう。なんて思えるわけないだろ!!エレンがいないと私はどうしようもねぇんだよ!!確かに強くなることを期待してるとは言ったけどよ!!そのためにエレンが犠牲になるのは耐えられねぇんだ!!」


    ユミル「何を追い詰められてるのか私にはわからねぇ!!私が追い詰めたのかもしれねぇ!!けど、言わせてもらうぞ!!エレンが私のために犠牲になる必要なんて全くない!!エレンにとって私がただ一人の家族であるのと同じように、私にとってはエレンが唯一の家族なんだ!!」


    ユミル「だから‥‥‥だからよ!!エレンももっと私を、家族を頼ってくれよ!!一人で抱え込まずに、私に分けてくれよ!!」


    ユミル「私には‥‥‥、エレンの全てが必要なんてなんだよ‥‥‥」ポロポロ
  19. 38 : : 2015/09/27(日) 00:27:31
    エレン「ユミル‥‥‥」


    ユミル「エレン‥‥‥。私はお前が好きだ。大好きだ。だからよ‥‥。私にも、エレンの苦しみを共有してくれよ‥‥。私は、エレンがどうなろうとも助けてやるから‥‥」ポロポロ


    エレン「‥‥‥ありがとう。俺も大好きだ」ポロ


    エレン「おれは、これから生涯をかけてお前を、お前の好きな俺を守るから‥‥」ポロポロ


    ユミル「‥‥エレンは、そんなに器用じゃねぇだろうから、エレンのことは私が守ってやる」 ポロポロ


    ユミル「あと、今からの私を、誰にも言うなよ‥‥?」ポロポロ


    エレン「どうしたんだよ‥‥?」


    ユミル「涙が止まんねぇから、ちょっと私のことを抱きしめろ」


    エレン「‥‥‥こうか?」


    ユミル「‥‥うわああああああん!!!」


    ユミル「エレンがどっかに行っちまうんじゃないかって、怖かった!!すごい怖かった!!」


    エレン「‥‥‥ごめんな?でも、もう大丈夫だから」


    ユミル「うわああああああん!!」


    こうしてユミルは、エレンの胸の中で号泣した。
  20. 44 : : 2015/09/30(水) 22:52:58
    「‥‥‥ル。‥‥ミル」



    誰か私を呼んでる。
    暖かい‥‥。なんかすげぇ心地いい‥‥


    エレン「ユミル!」


    ユミル「‥‥ん?」


    そう言いながら、目をこする。
    そして、働かない頭で状況を整理する。


    ‥‥‥なるほど。
    どうやら、私は泣き疲れてそのままこいつの胸で寝てしまったらしい。


    ユミル「悪いな、気づいたら寝ちまってた」


    エレン「気にするな。あの日から短時間でいろんなことがありすぎた」


    あの日とは、狐面もといリヴァイさんに連れ去られた日のことだ。あれがつい一昨日の事だとは、いまだに信じられない。
  21. 45 : : 2015/09/30(水) 23:14:00
    エレン「ほら、もうすぐ夕食の時間だし帰ろうぜ」


    エレンは当たり前のように手を伸ばす。
    つい今朝方の空気が嘘のように。
    あぁ、私はエレンのこういう所を好きになったんだな。
    いつも私の前を歩くエレン。
    でも、振り返っては手を差し伸べてくれる。
    やっぱり‥‥‥


    ユミル「‥‥‥やっぱり、好きになってよかった」


    エレン「ん?どうしたんだ?」


    ユミル「い、いや、なんでもねぇ」


    エレン「ま、聞こえてたけどな」


    ユミル「!?」


    エレン「ユミル、俺もユミルを好きになってよかった。改めて、これからよろしくな?」


    ユミル「‥‥‥おぅ!よろしくな!」


    二人は手をつなぎ、兵舎へ戻った。
    これから離れることのないように、しっかりと優しく力を込めて。
    そして二人の頬は、夕日に照らされてか、紅く染まっていた。
  22. 48 : : 2015/10/02(金) 00:29:17
    ーーー時を同じくして、訓練兵団兵舎ーーー


    エレンとユミルが連れ去られた次の日、この日も訓練は通常通り行われた。
    キース教官曰く、
    「二人は私たちが取り戻すから、貴様らはいつも通り訓練をしろ」とのこと。
    しかし、いつも通りになんてできるわけがなかった。


    ミカサ「‥‥‥」


    アニ「‥‥‥」パシンッ


    ミカサ「うっ」


    アニ「あんた、何ボーッとしてるのさ。頭叩かれるまで気づかないなんて」


    ミカサ「‥‥‥ごめんなさい。集中出来ていなかった」


    アニ「あんなことがあったから集中出来ないのは分からなくもないけど、あんたがここで思いつめても何も変わらないよ」


    ミカサ「‥‥‥アニ、ありがとう。もう大丈夫」


    アニ(‥‥そうは見えないけどね)


    アニの予想通り、ミカサはまだ考えていた。

    エレンとユミルを連れ去った連中。いつもなら、助けに走り出しているところだけど、今回はそうしなかった。
    いや、できなかったのだ。
    三人とはいえ、エレンとユミルを大怪我負わずに連れ去った実力は、間違いなく異常だった。

    助けに行きたい。でも、自分の実力ではどうすることもできない。どうすれば‥‥‥。
    そんなことがずっと頭を頭から離れないミカサが、普段通りに訓練をすることなんて、できるはずもなかった。
  23. 49 : : 2015/10/03(土) 23:19:55
    しかし、それは他の訓練兵も同様だった。
    決してサボっているわけではない。
    それでも、どこか全力ではない。
    それもそのはずであろう。


    自分たちよりも強い奴が人間にすら勝てなかったのに、全力で訓練したところで巨人に勝てるのか。


    そんな不安が訓練兵にまとわりついていた。
    人類は滅びるしかない。
    中には、そこまで思いつめる者もいただろう。
    そんな雰囲気に、訓練兵は支配されていた。



    アニと、もう一人を除いて。
  24. 53 : : 2015/10/08(木) 08:01:26
    時間は進み、エレン・ユミルの訓練初日ーー


    リヴァイ「エルヴィン、最初は何をさせるつもりなんだ?」


    エルヴィン「彼らはまだ立体起動の訓練を1度しかしていないと聞く。だから、少しオリエンテーションのように、エルドたちと競い合わせてみようと思う」


    リヴァイ(‥‥そんな理由じゃないだろ)


    リヴァイはそう確信していた。
    根拠はないが、これだけは確実に言える。
    巨人の駆逐のために頭を働かせるエルヴィンが、新兵とはいえ実力のわからないやつを誰彼構わずに歓迎するわけがない。
    これには何か他に狙いがあるのだろう。

    そして、リヴァイはこの考えをエルヴィンにいうわけでもなく、リヴァイ班の元へ向かった。

  25. 54 : : 2015/10/08(木) 08:15:50
    ーーー森林ーーー


    リヴァイ「これから、立体起動の訓練をする。が、今日からは新兵も加わる。よって、このような訓練を行う」


    訓練の内容はこうだ。

    森林に設置された100体の巨人模型。
    その模型をペアで討伐し、その討伐数で競い合うというものだ。


    リヴァイ「ペアは、エレンとユミル、エルドとオルオで組んでもらう。エルドとオルオは、ここから反対側に移動し、着いたら信煙弾を撃て。開始は信煙弾を確認した5分後だ」


    そう言い終わると、エルドとオルオは移動を開始した。


    リヴァイ「残りは各地点での観察、評価だ」


    しばらくして、信煙弾が確認できた。
    これより5分後に行われる。


    エレン「とうとうだな」


    ユミル「とりあえず、全力で勝ちに行くぞ」


    エレン「当たり前だろ」


    そう少し会話をした後はお互いに集中力を高めるために時間を費やした。


    そして、訓練開始の合図がーーー
  26. 65 : : 2015/10/12(月) 01:30:33
    リヴァイ「始めろ」バシュ!


    リヴァイはそう告げて、信煙弾を撃った。
    その合図で調査兵団の先鋭たちが飛び出す。


    エレン「‥‥ユミル。パーフェクトを狙いたい」


    ユミル「なら、巨人の位置を把握しなきゃな」


    エレン「‥‥俺が確認する」


    ユミル「なら、私が飛ばす」


    エレン「頼んだ」


    ユミル「じゃあ‥‥、行くぜ!」
  27. 66 : : 2015/10/12(月) 01:35:49
    その時、ペトラは開始地点で新兵を観察していた。

    エレン「パーフェクトを狙いたい」


    ユミル「なら、巨人の位置を把握しなきゃな」


    なるほど。エレンたちはパーフェクトを狙うつもりなのね。頼もしいわ。
    なんて、思いながら、新兵の観察を続ける。


    エレン「‥‥俺が確認する」


    ユミル「なら、私が飛ばす」


    ん?飛ばす?ユミルが?
    ペトラはこの会話を聞いて、理解が出来なかった。ユミル”が”飛ばすとはどういうことなのか。
    少し考えても出なかった。
    しかし、その答えはすぐに目の前に現れた。
  28. 67 : : 2015/10/12(月) 01:45:58
    エレンとユミルは木の真下に降りた。


    エレン「俺が合図したら頼む」


    ユミル「おっけー」


    そして、エレンは自分の左右にある木にアンカーを刺す。
    そして、立体起動を確認して、ユミルに声をかけた。


    エレン「じゃあ、これから3カウントで行くぞ」


    ユミル「こっちも準備万端だぜ」


    エレン「じゃあ、3‥‥2‥‥1‥‥」


    ユミル「ゼロ!!」


    ユミルの声とともに、エレンは宙高く、森林の木の2倍ほどの高さに飛び上がった。
  29. 68 : : 2015/10/12(月) 02:04:41
    ペトラ「‥‥え?え!?」


    ペトラは目の前の光景を疑った。
    人間が森林の木より高く飛び上がったことにも当然驚いたが、何より驚いたのは、その方法だった。

    エレンがガスをふかし、アンカーを巻き取る瞬間にユミルがエレンを蹴り上げたのだ。
    いや、正確にはユミルの蹴りの上にエレンが乗って飛び上がったと言ったほうが正しいのか。

    それにしてもこの方法は、相手の呼吸を知って、お互いにタイミングを合わせないとできないかなり高等なものだ。


    エレン「8割〜9割が右側に偏っていた。だから、ユミルが左側を一人で制圧して、済んだら右側に来てくれ。俺がその間に右側を攻める」


    ユミル「りょーかい」


    エレンとユミルは、それを当たり前のようにこなし、森へ入っていった。


    ペトラ「‥‥ツガイの兵士」


    それは、ペトラが1度見たことのある本に書いてあった文字だ。
    それは、100年前に巨人が現れてから今まで、その歴史で一番巨人を討伐していた兵士のことが書かれていた。

    その兵士は一人ではない。しかし、その兵士はまるで二人が同じ人物であるかの如く動き、引退まで巨人を駆逐したという。
    確か、その名は‥‥


    ペトラ「‥‥グリシャ・イェーガーと、カルラ・イェーガー」


    ペトラはその本の中の二人の影を、エレンたちに重ねていた。
  30. 71 : : 2015/10/13(火) 02:27:50
    ユミルは左側の模型を次々と淘汰していた。


    ユミル「さすが調査兵団の訓練。ちゃんとしたルート見つければ、ガスの消費をかなり抑えられるように設置されてる。これなら2割くらいのガス量で大丈夫そうだな」


    ユミルの言う通り、左側の模型はとても考えられた配置だった。
    ユミルはそのルートをしっかりと把握して、最短ルートで反対側までたどり着いた。


    ユミル「あれ?ここって反対側か?なら左側は全部狩れたってことか。結構早く片付いたな。あっちに加勢に‥‥‥あ、急がなきゃやべぇかも」


    ユミルはそう言うとガスを最大限にふかしてスピードを出した。


    ユミル(私がこんなに楽に行けたのは、調査兵団の先輩方がこっちにいなかったからだ。つまり、二人いて二人共が私と逆側、つまりエレンの方に行ったってことだ。さすがにそれはまずいだろうな)


    ユミル「‥‥ふんばれよ、エレン」


    ユミルはそう呟きながら、エレンの方へ急いだ。
  31. 72 : : 2015/10/13(火) 02:42:01
    ーーーエレンsideーーー


    エレン「‥‥うし、12体目!」


    エレンもユミル同様に、考えられたルートを通り、模型を倒していた。


    エレン「これで13体目‥‥!?」


    エレンは急停止し、方向転換して他の模型を探し始めた。


    エレン「もうやられてた!?予想以上に速い!」


    訓練になるとここまで息が合うのか。エレンはそう思わずにはいられなかった。
    普段の生活からはオルオの独断専行をエルドがサポートといった方法が想像されるが、それではここまで速く模型を倒せないだろう。
    さすがは、壁外で巨人をたくさん駆逐されているだけある。すごい腕前だ。


    ユミル「エレン!」


    エレン「ユミルか!すまん、想像以上に相手が速かった。ここから巻き返したい、手伝ってくれ」


    ユミル「おし!こっから巻き返すぞ!!」


    エレンはユミルと合流し、二人はここから怒涛の追い上げを見せた。しかし、調査兵も当然かなりのスピードで模型を倒していく。お互いが、ほぼ互角の戦いを繰り広げた。



    そして、模型が全て討伐された。二組はリヴァイの元へ戻る。リヴァイの元へ他の調査兵も戻り、耳打ちで報告をする。


    リヴァイ「では、今回の結果を発表する。今回、より多くの模型を討伐したのは‥‥‥」
  32. 73 : : 2015/10/15(木) 07:30:44
    ーーー夕飯後、エレンとユミルーーー


    エレン「‥‥さすがは調査兵団の先鋭ってところか。さすがに一人じゃ無理があったか」


    ユミル「ま、惜しかったけどな。最初なら及第点だろ」


    エレンとユミルは、52対48の僅差で敗北を喫した。
    いかにエレンといえども調査兵団の先鋭を二人も相手にしては当然リードも奪えず、ユミルが駆逐した左側を合わせても逆転することは叶わなかった。


    エレン「‥‥なぁ、ユミル」


    ユミル「ん?」


    エレン「‥‥こんな強い人たちと、これから2ヶ月間、一緒に訓練できるのか」


    ユミル「‥‥あぁ、技術も盗みたい放題だ」


    エレン「後2ヶ月で、主力に食い込んでやる」


    ユミル「‥‥なら、私も頑張らないとな」


    二人は、お互いに意思を固めた。


    エレン「それはそうとして。ユミル、ズボンくらい履け」


    ユミルは、Tシャツにパンツという、ラフな格好だった。


    ユミル「え、訓練兵舎では寝るときこの格好だったからなぁ。問題ないだろ?」


    エレン「‥‥俺は男だぞ?」


    ユミル「襲うような度胸あるのか?襲ってもいいんだぜ?」


    エレン「‥‥なら」


    そう言ってエレンがユミルに覆いかぶさる。


    ユミル「‥‥へ!?」


    エレン「言ったろ?俺は男だぞ?」


    エレンは、ユミルの首筋にそっと口づけを落とした。



  33. 83 : : 2015/10/20(火) 02:16:12
    ユミルの首筋に落ちたエレンの口づけは、その場所を耳の方へ移動してゆく。
    それに伴ってユミルの体がビクンとはねる。
    エレンの唇は、ユミルの耳に到達すると同時に、それを咥えた。


    ユミル「や‥‥ぁ‥‥‥んっ!」


    ユミルの口から上ずった声が出る。
    それでもエレンは止めず、むしろその声が合図のように、ユミルの体に口づけを落とす。

    そして、ついにユミルの唇とエレンの唇が重なる。
    最初は割れ物を扱うように、ゆっくりと。
    しかし、すぐにお互いを激しく求め合う。
    エレンの舌が、ユミルの口腔を蹂躙する。
    ユミルの舌も、その侵入者を歓迎するかの如く絡め取る。


    当然ながら、お互いにこれが初めての経験であろう。
    しかし、これが違う相手ならいざ知らず。
    二人はお互いのことを本能で理解しあっていた。
    エレンの求めること。ユミルの喜ぶこと。
    お互いがお互いを知り尽くしている。

    二人の興奮は、すぐに高まっていった。
  34. 91 : : 2015/10/27(火) 23:52:43
    エレンの手がユミルの乳房をを捕らえる。
    エレンの手つきは、優しく、しかしそれでいて激しく求めるようだった。
    そして、ユミルの乳房の固い部分へ攻めるポイントを移行する。


    ユミル「エレ‥‥そこは‥‥!」


    ユミルの抵抗の声も、エレンの口に塞がれる。
    ユミルの甘美な喘ぎ声が、エレンの口腔に響き、脳内に響いてくる。
    エレンの理性は、とうに無くなっていた。
    それでも、乱暴に扱うことがないのは、エレンが本能からユミルを愛し、それが性欲を遥かに凌駕するものだという証明に他ならないだろう。

    エレンの口がユミルの口を解放し、代わりにユミルの体にもう一度キスをする。
    そして、その唇は、乳房にある蕾へと向かう。


    ユミル「ふぁっ‥‥‥ん‥‥‥!」


    ユミルが身をよじる。
    それを逃さないように、エレンはユミルの背中に手をまわす。
    ユミルも、エレンの後頭部を押さえ、エレンを受け入れた。
  35. 95 : : 2015/11/06(金) 11:38:58
    身をよじるユミルの手が、エレンのものを捕らえる。
    ほとんど無意識にそれを手に取り、愛撫する。
    痛くないように優しく、それでいて、しっかりと感覚を残すように強く。
    エレンの攻めが弱くなる。今度は、そんなエレンをユミルが押し倒す。


    エレン「ユ、ユミル‥?」


    ユミルはエレンから手を離さず、舌でエレンを愛し始めた。
    エレンの首筋、耳、鎖骨、そして自分がされたと同様にエレンの蕾をそれぞれ丹念に愛撫する。
    その度に、エレンの体も快楽を感じ、反応を示す。

    エレンの全身を愛撫していた舌がとうとう腰にたどり着き、エレンのものを捕らえる。
    ユミルはゆっくりと手を離し、代わりに口づけを落とした。
    そして、その口づけを深くしてゆく。
    上へ下へ、舌を絡めながらストロークするにつれて、エレンのものがさらに大きさを増してゆく。ユミルはそれを口の中で感じながら、さらに激しく奉仕する。


    エレン「そんなに激しくすんな‥!そろそろ限界なんだ‥!」


    ユミル「いい‥。わたひにだひて‥‥!」


    エレンはそれが合図だったかのように、盛大に発射した。
    ユミルがそれを全て口で受け止める。


    ユミル「ん‥‥」コクン


    エレン「ユミル、こんなの飲まなくたって‥」


    ユミル「エレンの全部が欲しかったんだよ」


    ユミルのその言葉に、エレンの中で何かが弾ける。
    エレンは再びユミルを押し倒すと、お返しとばかりに、ユミルの秘部を愛撫し始めた‥‥。
  36. 99 : : 2015/11/15(日) 22:31:07
    ユミルから、際限なく愛蜜が漏れ出す。


    ユミル「エレン‥‥だめ‥‥!」


    ユミルの言葉とは裏腹に、ユミルの秘部はエレンの指を歓迎する。
    エレンの指がユミルの奥を詮索する度に、ユミルの体が激しく反応する。
    エレン指は、その反応に答えるかの如く動きを激しくする。


    ユミル「エレン、クる‥!何かきちまう‥‥!」


    エレン「大丈夫だ、身を委ねろ」


    ユミル「エレン‥‥!エレン‥‥!」


    ユミルの体が、エレンの名を叫ぶと共に激しく痙攣する。


    ユミル「エレン‥‥。体が熱くておかしくなりそうだ‥‥。エレン、どうすればいい‥‥?」


    エレン「なら、俺が楽にしてやるよ」


    そういってエレンは、ユミルの上に覆い被さった。
  37. 100 : : 2015/11/17(火) 03:53:42
    エレン「ユミル、いくぞ‥‥?」


    ユミル「あぁ、きてくれ‥‥」


    ユミルのその言葉を聞いて、エレンはとうとう聖域へと侵入した。
    その瞬間、お互いに言葉にできない快楽が襲いかかる。
    ユミルも痛みを伴いながら、それに勝る快楽を感じる。


    ユミル「エレン‥エレン‥‥!」


    エレン「ユミル‥‥!」


    お互いに言葉をかけず、名前だけを呼ぶ。
    だが、それだけで十分だった。
    二人は、まるで心も身体も一体化したような感覚に襲われ、それゆえに、相手が何を思っているかまで分かる気がしたのだ。

    エレンの動きが激しくなる。
    ユミルもそれに負けないようにエレンの舌に自分の舌を絡ませる。


    ユミル「エレン‥‥、私‥‥もう‥‥!」


    エレン「俺もだ‥‥。ユミル、一緒に‥‥!」


    そして、エレンとユミルはお互いに強く抱きしめあいながら、絶頂を迎えた。
  38. 101 : : 2015/11/17(火) 04:05:06
    そして、二人で横に寝転びあい、天井を見上げる。


    エレン「‥‥なぁ、ユミル」


    ユミル「ん?どうしたんだ?」


    エレン「お前は、俺といて幸せか?」


    ユミル「‥‥バカなこと聞いてんじゃねぇよ。幸せじゃないやつとこんなことするわけないだろ」


    エレン「‥‥ありがと」


    ユミル「‥‥エレンは、私といて幸せなのかよ?」


    エレン「‥‥バカなこと聞いてんじゃねぇよ。幸せじゃないやつとこんなことするわけないだろ」


    ユミル「真似はずるいだろ」


    エレン「じゃあ、俺の言葉で言うぜ」


    エレン「ユミルにつけた、ルピナスって名前。あれは花の名前なんだ。その花の花言葉、分かるか?」


    ユミル「‥‥花言葉の情報なんて、仕入れてねぇよ」


    エレン「だろうな。あの花の花言葉はな‥‥」










    ”あなたは私の安らぎ”っていう意味なんだ。










    エレン「安らぐやつといて幸せじゃないなんてありえないだろ?俺はあの頃からお前といれて幸せだよ」


    ユミル「‥‥キザなこと言ってんじゃねぇ」


    エレン「月明かりでもはっきりわかるくらい真っ赤だぞ」


    ユミル「うるせぇ!早く寝ろ!」
  39. 102 : : 2015/11/17(火) 11:05:37
    ーーー時はもどり
  40. 105 : : 2015/11/24(火) 03:27:25
    ーーー次の日ーーー


    エレン「‥‥‥」正座


    ユミル「‥‥‥」正座


    ペトラ「‥‥‥何か言うことは?」


    エレユミ「すいませんでした」


    二人は朝一番、正座で説教をくらっていた。

    原因は、ついさっき‥‥。


    ーーーーーーーーーーーーーーーーー


    エレン「月明かりでもはっきりわかるくらい真っ赤だぞ」


    ユミル「うっせぇ!早く寝ろ!」


    エレンはそういわれて、眠りについた。
    そう、眠りについてしまったのだ。ユミルの隣で、二人して一糸纏わぬ姿で。

    そして、”アレ”は思いの外体力を消耗する。
    となれば、普段より眠りが深くなり起床がおくれるのは必然で、それを誰かが起こしにくるのも、また必然なわけで‥‥‥。

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー


    ペトラ「二人が仲良いのはわかるわよ?家族同然と聞いてるわ。それでも!ここ調査兵団だから!ラ‥‥ホ‥‥とかじゃないから!そういうことしちゃダメ!」


    今に至る訳である。


    エレン「いや、ホントすいませんでした」


    ユミル「もう二度とばれないようにします」


    ペトラ「ばれないようにって!こそっと続けるって隠せてないから!教育に悪いからやめて!」


    エレン「誰の教育にですか?」


    ペトラ「イザベル!あの子はそういうこと何も知らないから、ペラペラ言いふらしそうで危ないの!いい!?イザベルのためにもお願いよ!?」


    ペトラは熱い説教を終えて、肩で息をする。


    ユミル「‥‥わかりましたよ。ペトラさんの熱弁に負けました」


    ペトラ「わ、わかってくれたらいいのよ。ほら、朝ごはん出来てるから」


    ユミル「‥‥なんか、今の母親みたいですよ」


    ペトラ「褒めてくれてる?ありがとう!」


    ペトラはホントに嬉しそうに、少しスキップの混ざった足取りで食事の場所へ


    ペトラ「あいたっ!」


    行く途中でこけ、恥ずかしさを隠すように顔を赤くして走っていった。
  41. 106 : : 2015/11/24(火) 03:36:38
    ーーー食堂ーーー


    リヴァイ「エレン、ユミル。今日は対人格闘だ。そのつもりで、体をほぐしておけ」


    グンタ「エレンとユミルは、特に対人格闘の成績はいいらしいから、期待だな」


    オルオ「こんな新兵共にこの俺は負け‥‥」ガリッ!


    ペトラ「よかったわね、今回は繋がってて」


    エルド「いや、この前はお前がアッパーで‥‥」


    ペトラ「どうしたの?」ニコッ


    エルド「い、いやぁ〜!ファーランさんと、イザベルさんはどこに行ったのかなぁって!」


    リヴァイ「あの二人なら、エレンたちと戦うように伝えたら、飯もそこそこに訓練に行ったぞ」


    グンタ「うわぁ‥‥」


    エレン「どうしたんですか?」


    グンタ「エレン、死ぬなよ?」


    エレン「え!?殺しにくるんですか!?」


    リヴァイ「まぁ、それくらいの気迫でくるだろうから、準備はしとけ」


    エレン「‥‥‥はい!」


    エレンは気合を入れ、再び食事を始めた。
  42. 107 : : 2015/11/24(火) 03:49:04
    ーーー団長室ーーー


    エルヴィン「‥‥これは予想外だな」


    エルヴィンは手元の資料を手に取り、呟いた。


    立体機動訓練、エレン&ユミルペア、僅差で敗北。


    エルヴィン「ふむ‥‥‥」


    エルヴィンは再び考える。
    エルヴィンが予想外と言ったのは、エレンたちの敗北ではない。当たり前のことだが、調査兵団の精鋭部隊である者に、新兵が勝てる可能性は限りなくゼロに近い。
    エルヴィンも、同じ考えだった。

    そもそも、エルヴィンが今回新兵二人に立体機動の訓練をさせた理由は、オルオとエルドの欠点を浮き彫りにし、そこを矯正することだった。
    新兵相手だと油断をする可能性が高くなり、欠点がより顕著に現れると考えたからだ。
  43. 108 : : 2015/11/24(火) 14:18:23
    しかし、エレンたちは二人に油断する隙を与えなかった。
    訓練兵になって半月、ましてや立体機動に関してはまだ初日の訓練を終えたばかり、しかもその訓練もけが人多発のために中止になったと聞く。
    そんな二人が、精鋭部隊であるリヴァイ班の班員に、敗北しているとはいえ僅差まで粘った。
    これは、いかにエルヴィンといえども予想外のことだった。


    エルヴィン「これほどの実力‥‥。嬉しい誤算だな‥‥」


    そうつぶやいて、エルヴィンは別の書類にペンを走らせ、団長室を出た。







    本日議題内容

    エレン・イェーガー、ユミル・ルピナス。

    上記2名の壁外調査への参加の検討。
  44. 112 : : 2015/11/30(月) 01:33:33
    ーーー訓練場ーーー


    リヴァイ「今から対人格闘を始めr」


    ハンジ「やっほ〜!!今日は対人格闘だってね!?エレンくんとユミルは強いの!?」


    対人格闘を始めようとするリヴァイ班のもとに、嵐が飛んできた。


    エレン「いや、人並みでs」


    ハンジ「ユミルはユミルは!?」


    ユミル「私も人並みd」


    ハンジ「そっか〜!!何にしろ楽しみだなぁ!!あ、なんなら私が相手してもいいよ!!いや〜どっちとやろうかn」


    リヴァイ「うるせぇ」ゴズン!


    ハンジ「痛い!!ちょっと喋っただけじゃないか!!」


    リヴァイ「エレンはオルオと、ユミルはペトラと始めろ」


    リヴァイは嵐を少し鎮静化させて、エレンたちに言った。

  45. 113 : : 2015/11/30(月) 01:42:30
    エレン「オルオさん、よろしくお願いします」


    オルオ「調子乗ってる新兵は、俺が躾けてやるよ!」


    エレン「俺はどっちの役をすれば?」


    オルオ「そうだな。お前は最初に暴漢役だ」


    エレン「分かりました。では、行きます」


    オルオ「おう!いつでもかかってきやがれ!」


    配役もおわり、あとはエレンが仕掛けるだけの状況になった。そして、エレンは2度、3度と深呼吸をする。


    オルオ「おいおい!びびってんじゃねぇぞ!」


    エレンはそれでも深呼吸を繰り返す。
    まるで、内なる何かを押さえこむかのように。


    オルオ「おいおい!早くしねぇと始まら‥‥!」


    オルオが発した言葉はここまでだった。
    深呼吸を終えたエレンが、速攻でオルオの右目のすぐそばに短刀を突き出していた。


    オルオ「な‥‥‥!?」


    エレン「これで、俺の勝ちですね」


    リヴァイ「そこまでだ。エレンとオルオは下がれ」


    一試合目は、エレンの圧勝で幕を閉じた。
  46. 117 : : 2015/12/13(日) 03:02:16
    二回目は、ユミルとペトラの戦いだった。


    ペトラ「ユミルちゃんは、エレン君と同じくらい強いんでしょ?私で相手になるといいけど‥‥」


    ユミル「過大評価ですよ。私の実力なんて全然ですから。それよりも、どっちがならず者をやりますか?」


    ペトラ「じゃあ、ユミルちゃんにお願いしようかな」


    ユミル「分かりました」


    そう言って、二人は距離を取り対峙する。
    ユミルの手には木製の短刀が握られている。
    それは不思議と力が入っていなかった。


    リヴァイ「始めろ」


    ペトラ「‥‥‥」


    ユミル「‥‥‥」


    開始の合図があっても、二人は動かない。
    その場所だけ、時が止まっているかのようだった。
  47. 118 : : 2015/12/13(日) 03:17:24
    ーーー勝つために、相手を観察する。

    ペトラは今までそのことに徹していた。
    相手の動きを観察し、相手の隙を見つける。
    あとはその隙を突く機会を伺い、一撃で。
    そうやってペトラは勝ってきた。

    だからこそ、今回もその方法で臨む。
    むしろ、この他の方法を使う必要がないのだ。


    ペトラ(ユミルちゃんは隙がすくない。というより、見せないために動いてきていない)


    ‥‥‥‥ラ!!‥‥‥トラ!!


    ペトラ(今回だって、絶対に見つけてみせる。私は精鋭としてリヴァイ班にいるんだから‥‥!!)


    オルオ「ペトラ!!何ボーッとてんだ!!」


    ペトラ「!?」


    ペトラは、まるでとんでいた意識が戻ってきたかのような感覚に襲われた。
    気づけば目の前からユミルがいなくなっており、喉元に何かを当てられている感触がする。


    ユミル「‥‥私の勝ちですね」


    ペトラの耳元で声がする。
    ペトラは心臓を一突きで射抜かれたような気がして、冷や汗を流す。
    それもそのはず。ペトラからのユミルは、気づいた時にはペトラの背後に回り込み、ナイフを喉元に当てていたのだから。


    こうして、二回目も新兵が勝ちを収めた。
  48. 119 : : 2015/12/14(月) 01:07:31
    グンタ「‥‥‥マジ?」


    エルド「どうなってんだ?」


    オルオ「おい!女!説明しやがれ!」


    ユミルは少しイラッとした顔をオルオに向けてから、説明を始めた。


    ユミル「今のは、ペトラさんの意識を誘導しました」


    ユミル曰く、
    人間なら誰でもある”脳が事象を認識しないタイミング”、つまりは無意識のタイミングを狙い、背後に回り込んだ。
    あとは、より確実に回り込むために、ペトラの無意識でいる時間を長引かせるよう誘導するだけの”簡単なお仕事”なのだそうだ。


    エレン「‥‥‥いや、簡単じゃねぇよ」


    リヴァイ「何はともあれ、ユミルの勝ちだな。次は休憩を挟んだ後、イザベルとユミルでやってもらう。連戦になるが、かまわないな?」


    ユミル「問題ありませんよ」


    リヴァイ「イザベルを呼んでくる。今から15分後に始めるから、そのつもりでいろ」


    リヴァイはイザベルを呼ぶために、その場を離れた。
    その時、新兵の強さに口角を上げていたのは、当然誰も知る由もなかった。
  49. 120 : : 2015/12/21(月) 01:46:26
    ーーー15分後ーーー


    イザベル「なぁ、ユミルちゃん」


    ユミル「なんでしょう?」


    イザベル「もし私に負けたら、今日のスープに入る予定のグリンピース食べて」


    ユミル「‥‥‥はい?」


    イザベル「いや、だからグリンp」


    ペトラ「イザベル?」ニコッ


    イザベル「だって、あれ変な食感すんだぜ!?あんなもん食べたくねぇ!!」


    ペトラ「じゃあ、イザベルだけスープ抜きにしてあげるわ」


    イザベル「鬼!!悪魔!!美人!!」


    ペトラ「罵りきれてないわよ」


    エレン「‥‥‥兵長」


    リヴァイ「どうした?」


    エレン「イザベルさんとペトラさんって、どっちが先輩でしたっけ?」


    リヴァイ「入団時期はイザベルだ。精神年齢は完全に親子だがな」


    エレン「‥‥‥あんなになるまで放置しないでくださいよ」


    リヴァイ「俺のせいにするな。それよりおまえら!!早く立ち位置につけ!!」


    イザベル「ご、ごめんアニキ!」


    ユミルとイザベルは、お互いに配置につく。
    ふたりの間には、先ほどの雰囲気を感じさせないくらいの緊迫感が漂っていた。


    リヴァイ「‥‥‥始めろ」


    合図と同時に、ユミルが縦に空気を割る。
    イザベルはそれを半歩跳びのいてかわす。
    イザベルの立っていた場所には、ユミルの腰丈ほどの木刀が地面を深々と抉っていた。

    イザベル「‥‥‥そんな長ぇ木刀、どこに隠し持ってたんだよ?」


    ユミル「物を隠し持つのは慣れてるんで」


    しかし、ユミルも不意打ちのみに使うつもりだったのだろう。その木刀を捨て、もう一度構え直す。


    ユミル「私の憧れの人が、この程度で倒れなくてよかったです」










    さぁ、楽しみましょう?

    そのユミルの言葉を引き金に、二人は再び武を交え始めた。
  50. 125 : : 2016/01/05(火) 03:27:18
    ーーーーー

    ーーー




    ‥‥‥ん?

    ここはどこだ‥‥‥?

    確か、私イザベルさんと戦って‥‥‥。

    何かふわふわしてるな‥‥‥。

    もう少し、こうしてたい気分だ‥‥‥。


    ペトラ「‥‥‥」


    エルド「入るぞ‥‥。ユミルとイザベルの具合は?」


    ペトラ「まだ目を覚まさないわ。まぁ、あれだけ激しく戦ったんだから、仕方ないけどね」


    エルド「あの戦いは見てるこっちが恐ろしくなったからな‥‥‥」


    イザベルとユミルの戦いは、本当に熾烈を極めた。
    イザベルの猛攻を避けてユミルが的確に急所へカウンターをねらう。そのユミルのカウンターをイザベルも避け、再び猛攻をしかける。
    そんな永遠に続くとも思える攻防を変えたのは、イザベルの猛攻だった。
    ユミルがイザベルの猛攻をさばききれずに、一撃受けてしまってからは、イザベルの猛攻が牙をむいたのだ。


    ペトラ「イザベルのあんなところ初めて見た。やっぱり、リヴァイ班の初期メンバーは違うなって、ちょっと尊敬した」


    エルド「まぁ、普段はあんな人だけどな」


    ペトラ「だからこそ、あのイザベルの変わりようにはびっくりしたし、そのあとのユミルにびっくりしたんだよね」
  51. 126 : : 2016/01/05(火) 03:41:32
    ユミルは体制を立て直しきれずに、イザベルの猛攻をほぼノーガードで受けていた。
    イザベルの一撃は、決して軽くない。それこそ、訓練を流しているような訓練兵の中には、その一撃で倒れる者も少なくないだろう。
    そんな攻撃を、ユミルはラッシュで与えられていた。

    訓練場に血が飛び散る。
    もう、イザベルの勝ちは確定だ。止めに入らないと。
    ペトラは、そう思い止めに入ろうとした。
    しかし、その足がふたりの元へ向かう途中に止まった。










    突然、イザベルが口から血を吐き倒れたのだった。
  52. 135 : : 2016/01/12(火) 05:08:10
    ペトラ「あの時、結局ユミルは何をしたのかしら?」


    エルド「さぁな、本人にしかわかんねぇだろうよ」


    ユミル「なら‥‥、本人が教えますよ‥‥‥」


    ペトラ「ユミル!?いつ起きたの!?」


    ユミル「少し前に‥‥。何だかすごく心地いい場所に漂っていた感覚です」


    エルド「それで?最後は何が起きたんだよ?」


    ユミル「ペトラさんの時に、相手の無意識を狙うって話、しましたよね?」


    ペトラ「確かにしてたけど、イザベルにそんな無意識の間なんて‥‥」


    ユミル「普通に戦っててもないです。でも、あれだけの猛攻をフルパワーで続けて、体力が無くならないなんて、そんなことは人間辞めないとありえません。それが、イザベルさんの唯一の隙、無意識の間ってやつです」


    エルド「んで、お前はそこを狙うために、途中からは殴られたと」


    ペトラ「一歩間違えたらユミルが危なかったんだよ?」


    ユミル「強い相手に対して、自分を全く犠牲にせずに闘うことなんて出来ませんから」
  53. 139 : : 2016/01/25(月) 02:37:54
    ペトラ「それでも‥‥‥」


    イザベル「‥‥んん」


    ペトラ「あ!イザベル起きた?」


    イザベル「負けるなんてダサいなファーラン‥‥ZZZ」


    ペトラ「‥‥‥起きてないのね」


    グンタ「でも、言ってることは正しいぞ」ガチャ


    ペトラ「グンタ?どういう‥‥‥って!ファーランさん!?」


    グンタ「そ。ひと蹴りで左肘と肋骨の骨持っていかれたファーランさん」


    ペトラ「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え?」


    ファーラン「エレンのミドルキック1発。俺がガードしたにも関わらず、その上から叩き込んだ」


    ファーラン「あれは人間の動きじゃねぇ。やられたぜ」


    ペトラ「とりあえず、応急処置しますからこっち来てください!」


    ファーラン「すまねぇな。‥‥‥あ、エルド。イザベル起こしてやってくれ」


    エルド「え、はい。イザベルさん、起きてくださーい」


    イザベル「んん‥‥‥?」


    ファーラン「今なら、リヴァイの本気が見られるぞ」


    イザベル「‥‥‥‥‥マジ!?」


    イザベルはものすごいスピードで走っていった。


    エルド「‥‥‥はや」


    グンタ「エルドとユミルも見に行ってみろ。あんなのそうそう見れないからな」
  54. 140 : : 2016/01/25(月) 02:43:05
    エルド「そうすっかな。ユミル、立てるか?」


    ユミル「はい、大丈夫です」


    そうして、ユミルたちは外へ出た。


    ユミル「‥‥‥‥なんだよこれ‥‥‥‥?」


    そこでは、血まみれになったリヴァイが、エレンを押さえつけているところだった。


    イザベル「これは‥‥‥想像以上だぜ」


    エルド「おい、オルオ。これ最初から説明してくれ」


    オルオ「あ、あぁ。ファーランさんが倒れた後‥‥‥」


  55. 142 : : 2016/02/15(月) 01:20:51
    ファーランさん倒した後、何かエレンの様子がおかしくてよ‥‥。
    脱力してる感じっていうか、目も虚ろで焦点も合ってなくてよ‥‥。
    そしたら、いきなりリヴァイ兵長に襲いかかって行ったんだよ!


    イザベル「オルオ説明下手ー!何でそれでエレンがアニキに襲いかかるんだよー!」


    オルオ「俺だってわかんねぇよ!」


    リヴァイ「うるせぇぞお前ら。早くこいつを連れて行け」


    リヴァイの腕には、ぐったりとしたエレンの姿があった。


    ユミル「エレン!!」


    ユミルはすぐにエレンに駆け寄る。


    リヴァイ「エルヴィンの元へ行ってくる。後のことは頼んだ」


    イザベル「お、おぅ!」
  56. 143 : : 2016/02/15(月) 02:00:38
    ーーー団長室ーーー


    リヴァイ「エルヴィン」ガチャ


    エルヴィン「‥‥‥リヴァイ、とりあえず止血してこい」


    リヴァイ「そんなことより、いろいろ話がある」


    エルヴィン「‥‥‥そうか。じゃあ、そこで聞き耳立ててるペトラに治療をしてもらいながらにしようか」


    ペトラ「えへへ‥‥‥。バレてましたか‥‥‥」


    エルヴィン「当たり前だ。それよりも、お前がそんなに急ぐほどの事って、何だ?」


    ペトラ「やっぱり、エレンのことですか?」


    リヴァイ「あぁ‥‥‥。エルヴィン、あいつは何者何だ?」


    エルヴィン「私は優秀な訓練兵としか説明を受けていない」


    リヴァイ「ただの訓練兵が俺を相手にここまでやるのも疑わしいがな。じゃあ、優秀とはいえ、ただの訓練兵が俺の”フルネーム”を知ってると思うか?」


    エルヴィン「‥‥‥ほぅ?」
  57. 144 : : 2016/02/21(日) 05:21:22
    リヴァイ「それだけじゃねぇ。あいつの戦ってる時、目が赤くなって、ネコ科動物のようだった」


    エルヴィン「彼についてはもう少し調べてみる必要がありそうだな。以上か?」


    リヴァイ「あともう一つ。あいつは”造られた存在だ”と言っていた。意味はわからないが、伝えておく」


    エルヴィン「‥‥‥覚えておこう。さて、話は変わるが先ほどまでしていた会議で決まったことがある。この書類を、ユミルとエレンに渡しておいてくれ」


    リヴァイ「‥‥‥壁外調査への同行?新兵を連れて行くのか?」


    エルヴィン「彼らは優秀だ。それに、今回は前衛に出すつもりはない。リヴァイ班には、中央後方にいてもらう」


    リヴァイ「‥‥‥了解した。ペトラ、もう大丈夫だ。行くぞ」


    ペトラ「は、はい!」


    ガチャ


    エルヴィン「‥‥‥‥造られた存在、か‥‥」
  58. 146 : : 2016/03/01(火) 02:44:46
    ーーーーーーーーーーーーーー

    ーーーーーーーーーー

    ーーーーーー

    ーーー


    エレン(‥‥‥‥ん?何だここ?何にもねぇ‥‥)


    ???(答えてやろうか?)


    エレン(誰だお前は?)


    ???(俺は_____だ)


    エレン(あ?聞こえねぇぞ?)


    ???(まぁ、お前の中にいるとだけ答えておこう)


    エレン(意味が分からん。お前は何者なんだ?)


    ???(質問の多い野郎だな。お前が覚えておくことなんて一つでいいんだよ)



















    ???(俺はいずれお前をいただく存在だってことだけ、頭に叩き込んどけ!!!)
  59. 147 : : 2016/03/01(火) 02:58:22
    エレン「待て!!‥‥‥あれ?」


    グンタ「お!!エレンが起きたぞ!!!」


    エレン「グンタさん‥‥‥?」


    ユミル「エレン!!大丈夫k


    イザベル「エレーーーン!!!!!」ダキッ


    ユミル「なっ!?」


    エレン「イ、イザベルさん?」


    イザベル「心配したんだぞこのヤロー!!!」


    ユミル「イザベルさん!!エレンに何を!?」


    イザベル「何だよー!好きなやつ心配して何が悪いんだヨォ!」


    ユミル「好き!?」


    ペトラ「あ、ユミル。心配しなくても、思ってるようなのじゃないよ」


    ファーラン「イザベルー、リヴァイのことは?」


    イザベル「あ?もちろん大好きだぜ!ファーランもユミルちゃんも、強いやつはみんな大好きだ!」


    エレン「あの‥‥‥お言葉は大変嬉しいんですが‥‥‥、そろそろ痛みで意識が‥‥‥」バタッ


    ユミル「あ!エレン!!!」


    ペトラ「イザベル!エレンを解放してあげて!」


    イザベル「ちぇ〜。じゃあペトラ、ご飯作りに行こーぜー!」


    ペトラ「はいはい。てわけで、あとのことはよろしくね」ガチャ


    グンタ「はいよ」


    ユミル「エレン‥‥‥」


    ーーー数分後ーーー


    エレン「‥‥‥もう大丈夫だ」


    ユミル「ったく、心配かけやがって」


    グンタ「そりゃ、ベットのそばで泣くくらi


    ユミル「どうしました?」二コッ


    グンタ「‥‥‥何でもないっす」


    エレン「泣いたのかー」


    ユミル「う、うるせぇ!!こっち見んな!!」
  60. 149 : : 2016/03/06(日) 01:05:10
    エレン「‥‥‥何か来る」


    ユミル「何か?」


    エレン「そう、まるでイザベルさんのような嵐が」


    ガチャ!!!


    イザベル「ユミルかグンタ助けてくれ!台所で爆破事件が起きた!!」


    グンタ「!?何があったんですか!?」


    イザベル「ペトラにゆで卵作れって言われたから、レンジでチンしたら爆発した!!」


    グンタ「お前のせいじゃないですかぁぁぁ!!!」


    イザベル「あ!お前って言ったな!?」


    グンタ「今はそれどころじゃないでしょ!?」


    グンタ「エレンとユミル!飯できたら呼ぶからそれまでここで休んどけ!」


    ユミル「は、はい!」


    イザベル「急いで!一緒にペトラに謝って!!」ドタドタ


    グンタ「料理の手伝いじゃないのかよ!?」バタバタ


    ユミル「‥‥‥嵐だったな」
  61. 150 : : 2016/03/06(日) 01:22:50
    ユミル「エレン大丈夫か?頭に響いたりしてn


    ポスッ


    ユミル「‥‥‥エレン?」


    エレンは、ユミルの肩口に頭を乗せ、黙っていた。


    ユミル「どっか悪いところあるのか?」


    エレン「‥‥‥ユミル」


    ユミル「‥‥‥何だよ?」


    エレン「‥‥‥何か、ぐちゃぐちゃなんだ」


    エレン「俺の中にもう1人いるような感じなんだ。今も‥‥‥」


    ユミル「今も‥‥‥?」


    エレン「‥‥‥疲れてるのに、腹が減る」グゥゥ


    ユミル「‥‥‥は?」


    エレン「飯が食べたい」


    ユミル「‥‥‥」バシィ!!


    エレン「いってぇ!!何すんだよ!?」


    ユミル「うるせぇ!!無駄に心配させやがって!!飯なら今みんなが作ってくれてるよ!!」


    エレン「悪かったって!」


    イザベル「おーい!!飯できたぞ‥‥‥って、あれ?何でエレンほっぺに紅葉マークつけてるんた?」


    エレン「何でもないですよ。じゃあ、行こうぜユミル」ガチャ


    ユミル「あ、待ってくれよ!」


    エレン(これでいいんだ。これ以上ユミルに心配かけるべきじゃない)


    ーーーーーーーーーー

    エレン「俺の中にもう1人いるような感じなんだ。今も‥‥‥」


    ユミル「今も‥‥‥?」

    ーーーーーーーーーー













    エレン(今も、ずっと意識してないと、乗っ取られそうなんだ)
  62. 152 : : 2016/03/09(水) 18:39:29
    それから数日。エレンたちは特に大きな問題も起こる事なく、調査兵団の訓練をこなしていた。


    エレン「今日も結構きつかったな」


    ユミル「あぁ。涼しい顔でこなしてるのリヴァイさんだけだもんな」


    イザベル「ユミルちゃーん、お疲れー」


    ユミル「イザベルさん、お疲れ様です」


    イザベル「あれからフルートたまに吹いてるけど、結構キレイになったよな」


    ユミル「ありがとうございます!」


    イザベル「あ、エルヴィンが呼んでたぜ?何か話があるんだってよ」


    ユミル「じゃあ、行ってきます。エレン、後で合流な?」


    イザベル「いや、エレンもだぞ?」


    エレン「俺もですか?」


    イザベル「あぁ。何でも、壁外調査についてらしいぞ?」ニヤッ


    エレユミ「‥‥‥!!」


    ユミル「なら、急ぐぞエレン」


    エレン「わかってるよ。イザベルさん、ありがとうございます!」


    イザベル「いってらー」ヒラヒラ
  63. 154 : : 2016/03/10(木) 21:06:08
    ーーー団長室ーーー


    エレユミ「失礼します」ガチャ


    エルヴィン「わざわざありがとう。エレン、体の具合は大丈夫かい?」


    エレン「はい、問題ありません」


    エルヴィン「それはよかった」


    エルヴィン「今回呼び出した用件は、壁外調査についてだ。普通は訓練兵にこのような話をすることはありえないのだが、君たちはとても優秀だ」


    エルヴィン「そこで提案なんだが、君たちを壁外調査に同行させようと思っているんだ。異論はあるかな?」


    エレン「ありません」


    ユミル「是非同行させてください」


    エルヴィン「いい返事だ。助かるよ。最後にもう一つ」


    エルヴィン「君たちは何のために壁外へ出る?」


    エレン「俺は、大切な人を守るための強さが必要です。その強さを身につけるためならば、どこへでも」


    ユミル「私は、育ての親の敵討ちのためです」


    エルヴィン「‥‥‥よくわかった。では、これから2週間、君たちには壁外調査のための会議に出てもらうことがある。作戦や細かなことはそこで話すつもりだ。理解してくれ」


    エレン「わかりました」


    エルヴィン「私からは以上だが、何か質問はあるかい?」


    エレン「俺からは大丈夫です」


    ユミル「私からもとくに」


    エルヴィン「では、解散してくれてかまわない」


    エレユミ「失礼しました」
  64. 156 : : 2016/03/12(土) 23:17:27
    ーーー翌日、訓練所ーーー


    オルオ「おい!もっとスピードあげろ!」パシュッ


    エレン「はい!」パシュッ


    ペトラ「ユミルも、もう少しガス使ってスピード出しても大丈夫だよ!」パシュッ


    ユミル「わかりました!」パシュッ


    イザベル「アニキ〜。俺たちも行きたい〜」


    リヴァイ「今日は新兵共の教育だ」


    ファーラン「って言ってもかなり上手いから、大丈夫だと思うけどな」


    リヴァイ「‥‥‥‥」


    エルヴィン「今回は、君たち3人だけに話があってここにいてもらってるんだよ」スタスタ


    リヴァイ「遅いぞ」


    エルヴィン「すまない。それで、君たちに話しておきたいことは、今回の壁外調査での目的だ」


    イザベル「会議の時じゃダメなのかよ?」


    リヴァイ「‥‥‥会議では、建前を言うつもりか?」


    エルヴィン「あぁ。会議の時に言う目的も、嘘ではない。しかし、本当に達成したい目的がある」


    ファーラン「何だよそれ?」


    エルヴィン「〜〜〜〜〜〜」


    3人「!!!」


    リヴァイ「‥‥‥めちゃくちゃだな。エルヴィン」


    エルヴィン「人類のためだ」
  65. 158 : : 2016/03/14(月) 02:43:34
    ーーー壁外調査当日ーーー


    エレン「とうとうか‥‥‥」


    ユミル「なんだよ、ここにきてビビったか?」


    エレン「いや、リヴァイさんの指導の方がよっぽどビビる」


    リヴァイ「俺の近くでそんなこと言うのはお前くらいだな」ゴンッ


    エレン「痛いっすよ‥‥‥」


    イザベル「ユミルちゃんは意外と落ち着いてるよなぁ」


    ユミル「‥‥‥やっとですから」


    ユミル「エレンとじぃとの日常を壊した巨人を倒せる‥‥‥」


    エレン「‥‥‥‥」


    リヴァイ「‥‥‥いろいろ思うところはあるだろうが、今は目の前の目的に集中しろ」


    オルオ「トロスト区から以外のルートの確保でしたっけ?」


    リヴァイ「あぁ。いつ超大型巨人が現れるか分からないからな」





    エルヴィン「これより!!!壁外調査を開始する!!!進撃せよ!!!」
  66. 159 : : 2016/03/15(火) 02:25:58
    ーーー壁外ーーー


    調査兵「15メートル級が2体接近中!!」


    ペトラ「討伐に向かいます」


    リヴァイ「待て」


    ペトラ「兵長?」


    リヴァイ「オルオ、エレン。お前らで援護に向かえ」


    オルオ「兵長!俺1人で十分ですよ!」


    リヴァイ「俺の命令が聞けないのか?」


    オルオ「!‥‥‥わかりました。ガキ!ついてこい!!」ダダッ


    エレン「‥‥‥了解しました」


    ファーラン「エレーン、イライラすんなよー」


    エレン「‥‥‥うす」ダダッ


    ユミル「‥‥‥リヴァイ兵長、次は私に」


    リヴァイ「お前が憎しみではなく、任務に集中できるようになったらな」


    ユミル「‥‥‥‥」
  67. 161 : : 2016/03/20(日) 06:31:39
    オルオ「おいエレン!俺の活躍ちゃんと見とけy


    エレン「‥‥‥はっ!」ザシュ!


    調査兵「初討伐だな。なかなかいい動きだった」


    エレン「ありがとうございます」


    オルオ「くっそ!!」ザシュ!!!


    エレン「さすがリヴァイ班の方です。お見事でした」


    オルオ「ふ、ふん!分かればいいんだよ!」


    エレン(‥‥‥ちょろいなぁ)


    オルオ「ほら!さっさと戻るぞ!」


    エレン「はい」ダッ


    ーーー中央後方ーーー


    オルオ「ただいま戻りました!」


    イザベル「おかえり〜」ヒラヒラ


    ユミル「‥‥‥‥」


    エレン「どうした?不機嫌そうな顔して」


    ユミル「‥‥‥何でもねぇよ」


    エレン「‥‥‥‥」

  68. 163 : : 2016/03/24(木) 00:07:16
    それから何度か巨人討伐の援護依頼がいたが、リヴァイは一度もユミルを選ばない。


    ユミル「‥‥‥‥」イライラ


    エレン「ユミル、落ち着け」


    ユミル「大丈夫だ、落ち着いてる」イライラ


    エレン「はぁ‥‥‥」





    調査兵「10メートル級の巨人を3体発見!そのうち2体は奇行種だと思われます!」


    リヴァイ「奇行種が2体か‥‥‥。オルオ、グンタ、お前らが援護に行け」


    オルオ「わかりまs


    ユミル「もう限界だ!!」ダッ


    エレン「ユミル!!兵長、ユミルを追う許可を!!」


    ファーラン「だが、あまり隊列を崩すのも‥‥」


    リヴァイ「お前が信じる方を決めろ」


    エレン「‥‥‥すいません。今回は嫌な予感がするんです」ダッ


    リヴァイ「‥‥‥‥」


    イザベル「おいおい、いいのかよアニキ」


    リヴァイ「‥‥‥俺の選択であいつが後悔したら、俺は耐えられん」


    ファーラン「‥‥‥チキン」ボソッ


    リヴァイ「あ゛ぁ゛?」


    ファーラン「‥‥‥‥何でもねぇよ」
  69. 169 : : 2016/03/30(水) 05:23:53
    ユミル「オラァ!!」ザクッ!


    ユミル(奇行種が2体じゃなかったのかよ‥‥‥)


    そこには、ユミルが倒した巨人以外に、奇行種が3体、通常種が4体いた。


    ユミル(‥‥‥クソ野郎どもが)


    ユミルは訓練兵に入った時から、ここまで強く巨人を討伐することへの願望はなかった。
    しかし、調査兵団で訓練を始め、自分の実力が分かるにつれて、ある考えが頭をよぎっていた。


    ‥‥‥このままの実力不足な自分では、今度はエレンまで失うのではないか。


    ユミル(もう、じぃの時みたいなのは‥‥‥)


    ユミル「ごめんなんだよ!!」ザクッ!




    エレン「ユミル!!」ダダダダ


    ユミル「エレン!?」


    エレン「勝手に突っ走んなよ!危ねぇだろ!?」


    ユミル「うるせぇ!!」パシュッ ザクッ!


    エレン「あいつ‥‥‥!とりあえず、ここの奴ら全員片付けるぞ!!」


    ユミル「言われなくてもやってるよ!!」
  70. 170 : : 2016/03/30(水) 05:39:04
    それから2人は、次々と巨人を駆逐していった。


    ユミル「よし、ラスト一体‥‥‥!?」


    ユミルが最後の一体を倒そうとしたその時、横から見たことのない巨人が迫っていた。


    エレン(なんだあいつ!?毛に覆われて‥‥‥まるで猿だ!」


    ユミル「くっそ!!」パシュッ


    ユミルは間一髪のところで迫っていた巨人を避け、後退する。


    ユミル「なんだよあの猿!?あんなの見たことねぇぞ!?」


    猿巨人「‥‥‥お前ら」


    エレユミ「!?」


    猿巨人「‥‥‥なかなかの強さだな」


    エレン「喋った‥‥‥!?」


    猿巨人「‥‥‥その強さを称えて、一つ教えてやろう」


    ユミル「‥‥‥なんだよ?」


    猿巨人「‥‥‥我々は、850年に“座標”を迎えに行く。壁内の仲間と共に」


    エレン「座標?」


    猿巨人「‥‥‥王政の遺産、負の産物への対処物だ」


    猿巨人「‥‥‥850年、それまでに準備をしておけ。若き“兵士”たちよ」ドスッドスッ





    ユミル「‥‥‥何だったんだよ」


    エレン「‥‥‥兵長達の場所に戻って、報告に行くぞ」


    ユミル「おぅ‥‥‥」


    エレン「‥‥‥頭は冷えたか?」


    ユミル「あんなことがあったらな‥‥‥」


    エレン達は、このことを伝えるべく、リヴァイ達の元へ戻っていった。
  71. 175 : : 2016/04/02(土) 22:57:11
    エレンたちは、事の顛末をリヴァイに話した。


    オルオ「巨人が喋った!?そんな事今までなかったぞ!」


    エレン「でも、はっきりと言いました。850年に座標を迎えに行くって」


    リヴァイ「座標ってのが、何なのか言ってたか?」


    ユミル「王の遺産、負の産物への対処物だそうです」


    リヴァイ「‥‥‥じゃあ、続きは本人に聞くか」


    ペトラ「本人?」


    リヴァイ「班の指揮をエルドに任せる。イザベルとファーランは俺についてこい」ダッ


    イザファー「りょうかい」ダッ


    エルド「‥‥‥引き続き、巨人討伐の援護を行う。いいな?」


    オルオ「でも、兵長たちは‥‥‥」


    エルド「俺も何も聞いていない。てことは、何も聞いてない俺が出来る範囲で指揮をとれってことだ」


    オルオ「‥‥‥わかったよ」


    ペトラ「ユミル、もう飛び出したらダメだからね?」


    ユミル「すいませんでした‥‥‥」


    エレン「‥‥‥王の遺産、負の産物への対処物」ボソ


    ユミル「何か言ったか?」


    エレン「何でもない‥‥‥」


    エレン(王の遺産‥‥‥。つまり座標は王の持ち物で、とある負の産物への対処に必要なもの‥‥‥。負の産物が何か分かれば、正体にも近づくのに‥‥‥)

  72. 179 : : 2016/04/07(木) 21:50:50
    グンタ「それにしても、兵長の言ってた“本人に聞く”って、どういうことなんだ?」


    オルオ「兵長がとっ捕まえて、情報聞き出してぶっ殺すんだろ」


    ペトラ「それならイザベルとファーランさん連れて行かないでしょ」


    オルオ「ペトラ、細かいこと気にしないのがデキる男ってもんだぜ?」


    ペトラ「掃除中のリヴァイ兵長に言ってみるわね」


    オルオ「いや!!ペトラ!!俺は決してそういう意味で言ったんじゃn」ガリィッ


    ペトラ「ふんっ」


    エルド「はぁ、お前ら、夫婦漫才してないで、ちゃんと巨人を警戒しながら進め」


    ペトラ「誰が夫婦漫才だ‥‥‥


    ドドドドドドドドドド!!!!


    全員「!?」


    グンタ「何だよ今の音!?」


    調査兵「連絡!リヴァイ班の方は、至急次の緑の信煙弾の位置へ向かってください!!」


    オルオ「おい!何があったんだ!?」


    調査兵「一体の巨人を拘束しました!」


    エルド「今の音は拘束弾の発射音だったのか」


    パシュゥゥ


    調査兵「それでは、あちらへお急ぎください!!」ダッ


    ユミル「方向は‥‥‥」


    エレン「巨大樹の森か‥‥‥」
  73. 187 : : 2016/04/10(日) 22:47:23
    ーーー巨大樹の森ーーー


    ナンダコイツハ?アキラカニフツウノキョジンジャナイゾ


    エルド「リヴァイ兵長!」パシュッ


    リヴァイ「来たか。エレンとユミルはいるか?」


    エレユミ「はい」


    リヴァイ「お前らの言ってたのはこいつか?」


    エレン「間違いありません」


    オルオ「本人に聞いてみるってのは、そういうことだったのか」


    ペトラ「よく捕獲出来ましたね」


    リヴァイ「人の命を使ったからな」スタッ


    猿巨人「‥‥‥‥」


    リヴァイ「おい、聞きたいことがある。お前のいう壁内の仲間とは誰のことだ?」


    猿巨人「取り調べの基本はカツ丼だろ?カツ丼じゃなくてもいいから飯持ってきてからだ」


    リヴァイ「お前ら巨人に何人もの仲間が喰われた。飯なんてお願いしていい立場じゃねぇ」


    猿巨人「立場?そんなのどっちも同じだ。人間も巨人も同じなんだよ」


    リヴァイ「‥‥‥てめぇ」


    エレン「リヴァイさん」


    リヴァイ「何だ?」


    エレン「私からもこいつに質問をしていいでしょうか?」


    リヴァイ「‥‥‥わかった」


    エレン「ありがとうございます。‥‥‥さて」


    猿巨人「どこかで見たと思ったら、さっき会った若い兵士か」


    エレン「俺の聞きたいことはただ1つ。王族の負の遺産。それは何だ?」


    猿巨人「自分で導き出せばいいだr


    エレン「命令だ。答えろ」


    猿巨人「!!!」ビリビリ


    猿巨人「‥‥‥なるほど」


    猿巨人「フハハハハハハ!!!!」


    エレン「!?」


    猿巨人「そんなところに隠れてたのか兄弟!!あの時殺さなかったのは正解ってわけだ!!」


    リヴァイ「何だ?いきなり叫びだして」


    エルヴィン「ミケ、何か変わったことはないか?」


    ミケ「‥‥‥周りの巨人が、だんだんこちらに向かってきている」


    エレン「お前、何したんだ?」


    猿巨人「嬉しい誤算だ。今回は暴れずに退散する。また850年に会おう、兄弟よ」

  74. 188 : : 2016/04/10(日) 22:49:00
    ーーー巨大樹の森ーーー


    ナンダコイツハ?アキラカニフツウノキョジンジャナイゾ


    エルド「リヴァイ兵長!」パシュッ


    リヴァイ「来たか。エレンとユミルはいるか?」


    エレユミ「はい」


    リヴァイ「お前らの言ってたのはこいつか?」


    エレン「間違いありません」


    オルオ「本人に聞いてみるってのは、そういうことだったのか」


    ペトラ「よく捕獲出来ましたね」


    リヴァイ「人の命を使ったからな」スタッ


    猿巨人「‥‥‥‥」


    リヴァイ「おい、聞きたいことがある。お前のいう壁内の仲間とは誰のことだ?」


    猿巨人「取り調べの基本はカツ丼だろ?カツ丼じゃなくてもいいから飯持ってきてからだ」


    リヴァイ「お前ら巨人に何人もの仲間が喰われた。飯なんてお願いしていい立場じゃねぇ」


    猿巨人「立場?そんなのどっちも同じだ。人間も巨人も同じなんだよ」


    リヴァイ「‥‥‥てめぇ」


    エレン「リヴァイさん」


    リヴァイ「何だ?」


    エレン「私からもこいつに質問をしていいでしょうか?」


    リヴァイ「‥‥‥わかった」


    エレン「ありがとうございます。‥‥‥さて」


    猿巨人「どこかで見たと思ったら、さっき会った若い兵士か」


    エレン「俺の聞きたいことはただ1つ。王族の負の遺産。それは何だ?」


    猿巨人「自分で導き出せばいいだr


    エレン「命令だ。答えろ」


    猿巨人「!!!」ビリビリ


    猿巨人「‥‥‥なるほど」


    猿巨人「フハハハハハハ!!!!」


    エレン「!?」


    猿巨人「そんなところに隠れてたのか兄弟!!あの時殺さなかったのは正解ってわけだ!!」


    リヴァイ「何だ?いきなり叫びだして」


    エルヴィン「ミケ、何か変わったことはないか?」


    ミケ「‥‥‥周りの巨人が、だんだんこちらに向かってきている」


    エレン「お前、何したんだ?」


    猿巨人「嬉しい誤算だ。今回は暴れずに退散する。また850年に会おう、兄弟よ」
  75. 190 : : 2016/04/13(水) 23:31:57
    その後群がった巨人は、調査兵には見向きもせず、一心不乱に猿の巨人を喰らった。
    調査兵はこれに応戦するも、猿の巨人を喰われてしまう。
    猿の巨人を喰らったあと、巨人たちは調査兵へとターゲットを変えたが、調査兵はこれを撃退した。


    オルオ「‥‥‥チッ。自分を喰わせてまで情報吐きたくないのかよ」


    リヴァイ「いや、奴は離脱するために自分を喰わせた。命を失う事にはなってねぇだろう」


    オルオ「いや、でも俺たちは目の前で‥‥‥」


    リヴァイ「方法はわからん。だが、奴は自分を喰わせている間に何らかの方法でこの場から逃亡した。それが一番有力だろう」


    エルヴィン「総員!撤退準備!!想定外のトラブルが起きた!!ルートの確保は日を改めて行う事にする!!」


    イザベル「あ、そっか。表向きはトロスト区以外のルートの確保だっけか」


    ファーラン「おい、バカ!表向きとか言ったら!」


    イザベル「あ‥‥‥」チラッ


    リヴァイ「‥‥‥ハァ」


    イザベル「ち、違うんだアニキ!いや、違わねぇけど、違うくて、えっと、あの!」


    リヴァイ「‥‥‥もう手遅れだ。喚くな」


    イザベル「ごめん‥‥‥」


    エレン「今回の作戦。どこまでが想定内で、どこからが想定外でしたか?」


    リヴァイ「想定していたことは、未知の巨人が存在すること。想定外なのは、喋ること、自分を喰わせることで逃亡を謀ることが可能なことだ」


    エレン「前回の壁外調査で発見したんですか?」


    エルヴィン「エレン君、残りは帰ってから答えよう。今は撤退の準備をしてくれ」


    エレン「‥‥‥了解しました」
  76. 192 : : 2016/04/15(金) 10:24:04
    ーーー壁外調査帰還後ーーー


    エルヴィン「‥‥‥では、今回出現した、獣の巨人についてだ」


    エレン「‥‥‥」


    エルヴィン「あいつを最初に発見したのは、前回の壁外調査の時だ。奴には見た目以外にも、決定的に普通の巨人と違うところがあった。それh


    バタン!!!!!


    ハンジ「それは!!知性があるってところなんだ!!」


    イザベル「耳が‥‥‥」クラクラ


    リヴァイ「うるせぇ。遅刻だ、はやく座って口にガムテープ貼れ」


    ハンジ「いや、ここからは私、巨人研究の第一人者、ハンジ・ゾエが説明してさせてもらおう」


    ファーラン「長くなりそうだ‥‥‥」


    ハンジ「この前の説明で、巨人の捕食については説明したね?」


    エレン「はい」


    ユミル「え、いつの間に聞いたんだ?」


    エレン「壁外調査の前にな」


    ハンジ「あの夜はよかった‥‥‥。いくら語っても嫌な顔1つせず、興味を持って聞いてくれて‥‥‥。ユミルがいなければ口説いていたかもしれないよ」


    ユミル「はぁ!?」


    エレン「そんなどうでもいい事言ってないで、説明してください」


    ハンジ「どうでもいい事って‥‥‥。まぁいいや。それでね」


    ハンジ「巨人は食べるために人を襲う。それは奇行種でさえ共通するだったのに、あいつは殺した後、全然食べなかった。殺すために殺したんだよ」


    ハンジ「それは意思を持った行動でしょ?だから、知性があるんだと予測できた」


    エレン「そしたら、案の定知性はあったと」


    ハンジ「あぁ、予想通りだった‥‥‥ならよかったんだけど、予想以上だった。まさかあそこまで高度な知性を持ってるとは‥‥‥」


    エレン「なるほど‥‥‥」


    エルヴィン「次は私からいいかな?」


    ユミル「どうぞ」


    エルヴィン「‥‥‥エレンくん」

















    エルヴィン「君は、巨人側なのかい?」


  77. 196 : : 2016/04/27(水) 13:40:33
    こちらが続きとなります。

    エレン「俺の秘密」
    http://www.ssnote.net/archives/45486
  78. 198 : : 2018/02/04(日) 18:16:58
    こちらも後から見た人が読みやすいようにコメントを非表示にさせていただきました。
    ご了承ください。
  79. 199 : : 2020/10/06(火) 13:11:35
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

▲一番上へ

名前
#

名前は最大20文字までで、記号は([]_+-)が使えます。また、トリップを使用することができます。詳しくはガイドをご確認ください。
トリップを付けておくと、あなたの書き込みのみ表示などのオプションが有効になります。
執筆者の方は、偽防止のためにトリップを付けておくことを強くおすすめします。

本文

2000文字以内で投稿できます。

0

投稿時に確認ウィンドウを表示する

著者情報
resailes

エレユミ好き

@resailes

この作品はシリーズ作品です

エレユミ プチチート シリーズ

「進撃の巨人」カテゴリの最新記事
「進撃の巨人」SSの交流広場
進撃の巨人 交流広場