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進撃の年次有給休暇

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  1. 1 : : 2015/07/17(金) 12:06:25

    エルヴィン「リヴァイ、少し相談なんだが」


    リヴァイ「何だ」


    エルヴィン「休みを取ろうと思う」


    リヴァイ「てめぇがか」


    エルヴィン「うむ」ドヤッ


    リヴァイ「…年中無休で団長やってきたやつがいきなりどうしたんだ」イラッ


    エルヴィン「調査兵団はブラック、みたいな風潮」


    リヴァイ「…は?」


    エルヴィン「3兵団長交換日記の中にそんな書き込みがあった」


    リヴァイ「気持ち悪い日記だな」


    エルヴィン「ピクシス司令のページだけ超長い」


    リヴァイ「じいさん楽しんでんな」


    エルヴィン「しかも達筆すぎて所々読めない」


    リヴァイ「うちがブラックだって書いたのも大方じいさんだろ」


    エルヴィン「…まあナイルのとこも違った意味でブラックだし」


    リヴァイ「…で、そこからてめぇがサボるに至るのはどういう状況だ」


    エルヴィン「サボりではない」マガオ


    リヴァイ「別にそこは誰も気にしねぇからさっさと話せクソが」イラァッ


    エルヴィン「労基から指導があってな。団員に然るべき休暇を与えよとのことだ」


    リヴァイ「ほう」


    エルヴィン「別に私は悪徳な社長でも何でもないのに」


    リヴァイ「てめぇは少しいろいろ切り捨て過ぎたんだろうな」


    エルヴィン「うちの団員は有給休暇の存在を知らない気がする」


    リヴァイ「そういうのは初っぱなに説明するもんじゃねぇのか」


    エルヴィン「忘れていた」


    リヴァイ「毎年都合よく忘れるんだな」


    エルヴィン「リヴァイ」


    リヴァイ「…」


    エルヴィン「…」


    リヴァイ「…で、範例としててめぇがまず休暇取得ってわけだな」


    エルヴィン「その通り」アタックチャンス


    リヴァイ「いつから休みやがるんだ」


    エルヴィン「早速明日からだ」


    リヴァイ「…いやもっと段取りとか踏んだ方がいいと俺は思う」


    エルヴィン「10日ほど家に引きこもる所存だ。あとのことは任せたぞ」


    リヴァイ「丸投げかよ」


    エルヴィン「何かあったら家に来てくれ。美味い紅茶でも淹れよう」リヴァイホイホイ


    リヴァイ「チッ…めんどくせぇ」


    エルヴィン(やっぱいい奴だなリヴァイって)
  2. 2 : : 2015/07/17(金) 18:13:58

    ~兵団研究室~


    リヴァイ「エルヴィンの野郎が休暇を取るんだそうだ」


    ハンジ「えっ何それ」


    リヴァイ「明日からな」


    ハンジ「何があったんだ」


    リヴァイ「ざっくり言うと、休み取らねぇと始末書書かされるかなんかだ」


    ハンジ「いやちょっとよく分からないけど」


    リヴァイ「てめぇはいつも書いてるだろ始末書」


    ハンジ「そこじゃないし」


    リヴァイ「10日休むんだとよ」


    ハンジ「そんなに調査兵団留守にしたらおそらく6日目くらいで人類滅ぶよね」


    リヴァイ「その辺のとこは俺には分からない」ドーン


    ハンジ「兵士長のクセに」


    リヴァイ「都合で兵士長呼ばわりしてんじゃねぇ」


    ハンジ「っていうか、エルヴィンが休んでいいんだったら私たちも休んでいいわけだよね?」


    リヴァイ「ああ、それがあのハゲ野郎の目的だからな」


    ハンジ「なるほどね」


    モブリット「どうしたんですかお二人とも」


    リヴァイ「よおモブリットよ。実はエルヴィンが10日休むことになった」


    モブリット「団長が…?ご病気ですか?」


    リヴァイ「まあ当たらずとも遠からずだな」


    ハンジ「いや近くない近くない」


    モブリット「そうでしたか…では一度お見舞いを…」


    ハンジ「違うんだモブリット、エルヴィンはただ…」


    リヴァイ「ずっと家にいるそうだ、好きなときに顔出してやったらいい」


    ハンジ「」


    モブリット「そうなんですか。では分隊長もご一緒に」


    ハンジ「あー、その、なんて言うか…エルヴィンそこまでじゃないよ?そこまでじゃない」


    モブリット「病気に大きいも小さいもありません」キリッ


    リヴァイ「ほう…悪くない」


    ハンジ(もうこれだから人間は)ガックリ
  3. 3 : : 2015/07/18(土) 12:15:33

    ~団長室~


    エルヴィン「明日から10日間の休暇」


    エルヴィン「皆うまくやるだろうか」


    エルヴィン「…さっきまでルンルンで帰り支度をしていたのに」


    エルヴィン「何かが邪魔をする予感」


    エルヴィン「…」


    エルヴィン「…まあ、なるようになるさ」


    エルヴィン「…おっと、忘れるところだった」ゴソゴソ


    エルヴィン「読みかけの別マガ」


    エルヴィン「赤いマフラーキャラの特製単行本カバーが付録で付いていたんだが」


    エルヴィン「ジャンに譲ってくれと懇願されて」


    エルヴィン「カンノウボンと交換したんだったな」トオイメ


    エルヴィン「彼はノーマルだった」


    エルヴィン「…うん」


    エルヴィン「そのカンノウボンも壁外遠征出立の狼煙にくべて灰にしてしまったが」


    エルヴィン「人類の勝利のために貢献したと思えば」


    エルヴィン「私は何かそのカンノウボンにバイブル的なものさえをも感じるのだ」


    エルヴィン「…帰りにポテツ買わなきゃ」
  4. 4 : : 2015/07/18(土) 14:39:12

    ~兵舎~


    ジャン「…!」ゾワッ


    アルミン「ジャン…?大丈夫?」


    ジャン「いや…何でもねぇ。少し背筋にな」


    アルミン「風邪引いたんじゃない?」


    ジャン「まあ…大したことねぇだろ。それより、今日お前の立体起動見てて思ったんだが…」


    ミカサ「…アルミン」


    アルミン「あっ、ミカサ」


    ジャン「よ、ようミカサ!」


    ミカサ「…ちょうどいい。ジャンにも聞いてもらいたい」


    ジャン(俺と話がしたいだと…!?)ガッツポ


    アルミン(なんかジャンがすごい脳内補正してる気がする)


    ミカサ「エルヴィン団長が自宅療養するらしい」


    アルミン「えっ、そうなの?」


    ジャン「どっか悪いのか?」


    ミカサ「さっき廊下でハンジ分隊長となんとかリットさんが話しているのが聞こえた」


    アルミン「モブリットさんね」


    ジャン「俺はモブリットさんに強く同情する」


    ミカサ「エレンが危ない」


    アルミン「待って」


    ジャン「さすがに何でだよ」


    ミカサ「エルヴィン団長がいない…つまりエレンはあのチビの独占状態。ので、エレンを守らなければならない」


    アルミン「そっか…うん…なるほど…そっか、な…?」(考えること放棄していいかな)


    ジャン「そう…なのか…?」(チビ?)


    ミカサ「エルヴィン団長を復帰させる」


    アルミン(復帰)


    ジャン(引退したみてぇだな)


    ミカサ「エレンは私が守る」


    アルミン(守られる方も大変だよね全く)


    ジャン(クッソうらやましい)
  5. 5 : : 2015/07/18(土) 17:04:15

    ~旧調査兵団本部~


    エレン「…ッッぶはあっッッ!!」ガバッ


    ペトラ「えっ?!エレン?!」


    グンタ「今までよく寝ていたと思ったら」


    オルオ「なんだ悪い夢でも見たのか?これだからガキンチョは…」


    エルド「すごい汗だぞ、エレン」


    エレン「…あっ…すみません。その、なんだか黒い影が俺に迫って来て…」


    ペトラ「きっと疲れてるのよエレン」


    グンタ「まあ実験もハードスケジュールだもんな」


    エルド「俺たちには想像しかできないが」


    オルオ「フン…今日は兵長が夜まで留守だからって、気が緩んでるんじゃねぇのか?」


    ペトラ「オルオには言われたくないわよ」


    オルオ「ペトラ…ガキの味方をして俺の気を引こうとは…なかなか可愛げがあr」


    ペトラ「リヴァイ兵長、エルヴィン団長と話があるっておっしゃってたけど何かしら」


    オルオ「照れ隠しだなペトラ、俺には分かr」


    エルド「次の壁外調査関連か」


    オルオ「エルドお前人が話している最中n」


    グンタ「だとしたら長くかかるかもしれんな」


    オルオ「」


    エレン「俺、一匹でも多くの巨人を駆逐してやりたいです」


    ペトラ「エレン、まずは生きて帰ることよ」


    グンタ「あくまで調査だからな」


    エルド「一人で無謀に立ち向かう必要はない」


    オルオ「まあ、せいぜい泣かねぇようにな。お前が俺の域に達するのはかなりまだまだ遥かな先の話だが、だからといって足手まといになっていいわけじゃねぇからな」


    エレン「はっ…はい…」


    ペトラ「はいはい、暗い話はおしまい。楽しい話をしよう。エレンは好きな子とかいるの?」ウフ


    エレン「ええ?!何ですかいきなりっ??」


    グンタ「おっ、これはいるな?」ニヤ


    エルド「それは詳しく聞きたいかもしれんな」クスッ


    オルオ「フッ…できる男は女の尻を追っかけたりしねぇんだぜ?リヴァイ兵長なんて、ありゃ引く手あまたでさぞお困りだろう。まあかく言う俺も…」


    リヴァイ「…おい。お前たち何の話をしてやがる」


    ペトラ「へ、兵長っ?!」


    リヴァイ「ああ」


    グンタ「いつからそこに?!」


    リヴァイ「オルオが尻がどうのと言っていた辺りだ」


    エルド「ず、随分お早いですね!!」


    リヴァイ「向こうは長居すると面倒だからな」


    オルオ「兵長おかえりなsガリィッッッ」


    リヴァイ「…口拭けオルオ」


    エレン「そ…掃除は終わりましたっ!!」


    リヴァイ「落ち着け」


    ペトラ「あの、兵長。エルヴィン団長とのお話とは…」


    リヴァイ「…くだらん案件だ。安心しろ」


    ペトグンエルオルエレ「…?」
  6. 6 : : 2015/07/19(日) 09:29:02

    ~エルヴィン宅~


    エルヴィン「懐かしい我が家だ」


    エルヴィン「晩飯は…とりあえず部屋の整理をしてからにしよう」


    エルヴィン「風呂にも入って」


    エルヴィン「いや、そうしているうちにかなり腹が減る気がする」


    エルヴィン「今少し休息を入れてから片付けた方が…」


    エルヴィン「…そうしよう」


    エルヴィン「10日もあるし」


    エルヴィン「よいしょっと」ゴロン


    エルヴィン「布団の温もり…」


    エルヴィン「…いや布団に温もりなどないが」


    エルヴィン「人肌恋しい季節となりました」


    エルヴィン「…何言ってるんだ俺」


    エルヴィン「…もし」


    エルヴィン「人類が自由を奪還したとして」


    エルヴィン「俺はやはり一人でこの部屋に帰ってくるのだろうか」


    エルヴィン「…」


    エルヴィン「結婚しない男って本出そうかな」

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