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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

─ 嬉と死 ─ ※エレアニ要素有り

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  1. 1 : : 2015/06/14(日) 15:29:25
    【このssを読む際の注意事項】

    ※この作品は現パロ。

    ※エレアニと言うよりかはアニエレに近い。

    ※短編の為、レス数は少ない。

    ※元ネタがあります。

    ※エレアニ、又はアニエレが好きではない方は、このssを読まない事を勧めます。

    ※中傷的発言、又は荒らし等を行なった場合、非表示、又は通報という形にさせて頂きますので御了承ください。

    ※コメントが来ていた場合、コメントをして下さった方には申し訳有りませんが、後ほど非表示にさせて頂きます。

    ≪御理解と御協力をお願い致します≫
  2. 2 : : 2015/06/14(日) 16:06:04



    ーーーーーーー


    ーーーーー


    ーーー




    ザワザワと賑わう町の中。


    一人の女性が歩いている。



    そしてある店で足を止める。





    「どうぞー。いらっしゃいませー」



    その女性は、店に並んだ品を見て悩んでいた。



    「安くなってますよー」


    口に人差し指をを当てながらなにを買おうか考えている。




    ・・・綺麗な人だなぁ。



    ・・・あぁ・・・


    「あのー・・・」



    解体(バラ)してぇ・・・




    「イェーガー特製サラダを2つ下さい」


    金髪で、青く澄んだ瞳のその女性は、とても爽やかな笑顔で注文してきた。



    「はーい。まいどありー」


    俺も出来るだけ爽やかな笑顔で答えた。




    ________


    【サブタイトル】

    ─ 解体狩人(イェーガー)


    ________

  3. 3 : : 2015/06/14(日) 17:02:41

    ーーーーーーーー



    「まおこしくださーい」








    15の時に、人を殺した。


    大好きだった幼馴染のミカサという名の同級生を『解体』した。


    人生で最も幸福なひとときだった。



    幸福の代償は、懲役15年───



    15年間


    俺は自らの生を呪い続けた・・・



    出所して3年───


    親に貰った最後の言葉は

    『お前なんか産まなきゃよかった』



    綺麗な女はバラしたくなっちまう。


    好きになってしまったら尚更だ。


    抑えがたいほど・・・




    俺は、孤独に生きるしかない・・・




    ・・・



    まったくよォ・・・


    ______



    暗い厨房で一人。

    先程の女性を思い浮かべながら、まな板の上に置かれている肉のブロックを ザクッ ザクッ と音を立てながら彼は切り分けている。


    「ハァ」

    「ハァ」


    「何で、こうなっちまったんだろうな・・・」



    ザシュッ…
  4. 4 : : 2015/06/14(日) 17:41:48


    ーーーーーーー



    ザァァァァァ…




    「ひどい雨だな・・・」



    今の生活には満足している。


    俺はこの静かな日々を送っていくんだ。



    そう思っていた。



    ───あの少女に出会うまでは・・・







    「(今日はもう閉めるか)」


    そう思い、路地裏に通じるドアを開けた。


    するとそこには、ドアの目の前にある壁を背もたれに、体操座りをした金髪の少女がいた。




    ザァァァァァァァァァァ




    「・・・寒くねぇか?」

    戸惑いながらも聞いてみる。



    「・・・・・・さむい・・・」


    少女は体を震わせていながらも、弱々しい声で小さく答えた。



    「(んーーーー〜〜〜・・・)」



    「風邪引いちまうぞ。あがっていきな」


    「はい・・・」




    ーーーーーーー



  5. 5 : : 2015/06/14(日) 18:43:36



    チャポ--ン

    ※少女入浴中

    _______



    「・・・」

    「(あの子・・・たくさん痣があった・・・)」

    「(虐待だろうか・・・)」

    「(かわいそうに・・・)」




    「おじさん・・・」


    「ん?」



    「服・・・」



    「あっ!!」


    ーーーーーー



    ペタペタと足音を立てながら、ぶかぶかの服を着ている少女は、彼に向かっていた。




    「ごめんな。おじさんの服しかねーんだ」アセアセ


    「ううん。ありがとう」



    少女は周りを興味ありげにキョロキョロと見渡していた。



    「お嬢ちゃん、名前は?」


    「なまえ?・・・アニ」


    「アニ・・・うん。とても良い名前だ!」


    アニ「そ、そうかな・・・//」


    「俺はエレン。エレン・イェーガー。食べ物屋さんだ」



    エレン「アニ。肉は好きか?」



    アニ「好きだよ!」キラキラ


    少女は目を輝かせながら彼の質問に答えた。



    エレン「なら良かった!もーちょっと待ってな」



    ーーーーー



    エレン「はい、どうぞ!俺特製のチーズハンバーグ!熱いからふーふーしてから食べな」



    アニ「(お、おいしそう・・・)」ゴクッ





    子供は好きだ。


    自分の邪悪な本性を忘れさせてくれる・・・



    アニ「フー、フー」

    パク

    アニ「!おいしいーっ・・・!!」


    エレン「そりゃあよかった!」



    ーーーーー



    エレン「お嬢ちゃ・・・アニはいくつだ?」


    アニ「8さい」


    エレン「8歳かー、若いなー。俺は33歳だよ」


    アニ「!おじさん大人だね」


    エレン「ははは!まーな」


    アニ「お母さんより10コも大人・・・(笑)」



    アニ「・・・」


    エレン「・・・今日は俺の(うち)に泊まっていけ。でも明日になったらおうちに帰んな。お母さんが心配してるぜ?」


    アニ「してないよ・・・」


    エレン「お父さんもか?」


    アニ「お父さんはいない・・・」


    エレン「!そ、そうか・・・」


    アニ「お母さんにいつも言われるんだ・・・『あんたなんか生まなきゃよかった』って・・・」


    その時、彼もまた同じ事を母親に言われた事を思い出して、痛いほど少女の気持ちが理解できた。



    エレン「そんなわけねーだろ・・・!」


    アニ「え・・・?」


    エレン「俺は、"アニに会えて嬉しいよ"。"生まれてくれてありがとうな"、アニ!」


    アニ「ぁ・・・///」



    エレン「帰りたくなるまで(うち)にいな!」


    アニ「うん!ありがとう、おじさん」




    寂しかった。


    ()くありたかった。



    新しい日常が始まった・・・



    ーーーーーー

    ーーーー
  6. 6 : : 2015/06/14(日) 19:11:32

    ー 服屋 ー


    「あらイェーガーさん!いらしゃい
    ・・・と、そちらの可愛いお客さんは?」


    エレン「しばらく姪を預かる事になりまして・・・
    ほら、挨拶だアニ」


    アニ「こんにちは・・・」


    「こんにちは〜♪」


    エレン「この子に似合う服を欲しいんですが・・・」


    「はーいちょっと待っててね〜」ウフフッ



    ーーーーー



    俺なりの≪愛≫をアニに与えてみる・・・

    というよりも、思いついた愛し方を試してみる。



    「かわいーっ!♪」


    アニ「///」モジモジ


    エレン「超かわいいです!買います!」


    「はーい♪ありがとうね〜♪」

    ※服は御想像にお任せ。



    ーーーーー


    エレン「あっ!これも頂けますか?」



    あるいはそれは俺の心の底からの行いだったのかもしれない。


    だか俺は自分が異常だと知っている・・・







    アニ「ヘアピン・・・初めてつけた」


    エレン「よく似合ってるぞ!」


    アニ「っ///」


    エレン「そのヘアピンの花は『アイリス』って名前だ。でっ、アイリスの花言葉が『愛』、そして『あなたを大切にします』だ」


    アニ「!!///」


    エレン「///」



    ダキッ

    エレン「!?」ビクッ


    アニ「////」ギュ------


    エレン「(か、可愛いぃぃぃ!!!)」




    どちらにしろ俺はただ、人らしくありたかったのだ・・・



    エレン「よ、よしよし!いいこいいこ!」ナデナデ


    アニ「///」ギュ------




    ーーーーーー

    ーーーー
  7. 8 : : 2015/06/14(日) 23:15:07
    >>7
    おぉ…!EreAniさんが俺の作品にコメントを…!!(俺氏歓喜&発狂)
    これは頑張って執筆しなくては…!!!
    (ヤル気度MAX)
  8. 10 : : 2015/06/15(月) 00:27:28

    _____________

    __________




    イラッシャイマセ-!

    アニチャンゲンキ-?

    ゲンキデスヨ♪


    ーーーーー




    エレン「(今日は何を作ってやろうか・・・)」




    エレン「ただいま。アニ」


    アニ「!おじさん、おかえり」ニコ



    少女は立ち上がると、彼に近づいていった。



    アニ「ねー、これ見て!」


    小さく可愛らしい手で両端を支えられている紙には、とても可愛らしい絵が描かれていた。



    アニ「おじさん描いた」


    エレン「おぉ・・・!」


    彼は自分の両手でその絵を持ち、確と見つめる。



    エレン「あっ!ありがとう!」

    あれっ!?言葉が勝手に・・・!


    アニ「!どっ///、どういたしまして///!」



    タッタッタッタッ

    ダキッ


    エレン「うおっ!?」


    アニ「おじさん大好き//」ギュ----


    エレン「!俺もアニが大好きだぞ!」ナデナデ



    何だこの気持ちは・・・!


    この子を守りたい。

    全ての不幸から守ってやりたい・・・


    これが≪愛≫という感情なのか・・・?






    エレン「晩ごはんは何がいい?」


    アニ「チーズハンバーグ」


    エレン「えっ、また?(笑)」



    ____________



    エレアニ「いただきます」


    _____________


    ※エレン入浴中


    エレン「〜♪」シャカシャカ



    ガラッ


    エレン「!?」



    アニ「私もお風呂」ニコニコ


    エレン「ダメーー!!」



    ____________


    ※就寝時間

    ※エレンが床で寝ていて、ベッドにアニが寝ている。




    アニ「おじさん。一緒に寝よーよ」



    エレン「えっ。いいの!?」




    ー エレン、ベッドin後 ー



    アニ「・・・」(= ̄ ρ ̄=) ..zzZZ

    エレン「・・・」(-_-)zzz

    ※アニはエレンの肩に寄りかかる形で寝ています。








    彼は、ある光景を見ていた。


    真っ暗な部屋の中。

    天井には、解体された"アニ"の身体。

    床の中心には、"アニ"の首が・・・










    エレン「!!!」ハッ



    エレン「あ・・・!?夢・・・!?」



    俺は・・・

    俺はアニを・・・!?



    アニ「・・・」(= ̄ ρ ̄=) ..zzZZ










    ドクン!!!



    "柔らかい肌"


    "小さな背骨"


    "幼い臓腑(ぞうふ)"


    出来る!!!!


    全部手が届く!!!!


    出来る・・・!!!




      「ハァーッ」

     「ハァーッ」

       「ハァーッ」

    「ハァーッ」



    自分でも、汗がダラダラと垂れているのがわかった・・・




    ______________



    【A.M.0:50】



    エレン「おーいアニ。起きろー朝だぞー」ユサユサ


    アニ「ふぇ・・・?」(= ̄ ρ ̄=) ..z



    アニ「もう朝なの・・・?」ボケ--


    エレン「あぁ。早く起きて顔洗ってこい」

    ______



    エレン「アニ!今日は朝の散歩に行くぞ」


    アニ「さんぽ・・・?」ボケ-


    エレン「そう、散歩!二人で公園でも歩くかな」

  9. 12 : : 2015/06/15(月) 01:38:05

    ーーーーーー


    アニ「〜♪(おじさんと散歩///)」


    エレン「・・・」




    警察に連れていく・・・!




    アニ「あっ、おじさん。帰ったらさ、一緒に絵描きしようよ」


    エレン「ん?あ、あぁ・・・、そうだな・・・」




    ごめんな・・・

    もう帰らないんだ・・・



    アニ「今度はおじさんが私の絵描いてよ」


    エレン「えっ・・・よ、よーしわかった!でも俺は絵下手だぞ〜」


    アニ「下手でもいい!約束!」


    _____



    サァァァ…




    アニ「!雨降ってきた」


    エレン「傘持ってくりゃよかったなー・・・」


    アニ「!・・・」




    アニ「私は傘いらないよ//」


    エレン「へ?」




    アニ「だって、もう寒くないから。雨が降っても、とてもあったかい」




    アニ「おじさんといるとね・・・いつもあったかいんだ///」ニコ



    エレン「!・・・

    そうだな・・・」





    「アニ!?」




    エレアニ「!?」クルッ




    「アニ・・・!」





    「え・・・あなたは・・・!?あの時の・・・!」




    エレン「・・・!!(あの日の金髪の人・・・)」ビクッ




    アニ「お、お母さん・・・」ブルブル





    「アニ!探したのよッ!こっちに来なさい!」






    アニ「やだッ・・・やだッ!!」






    「!?私の子に何したのよ!この変態!!」





    エレン「!!!」ズキンッ



    アニ「やめてよ・・・

    おじさんを悪く言わないでよ!!

    お母さんのバカァ!!!」





    「ッ・・・!?」ビクッ





    エレン「(アニ・・・!!)」ギリィッ




    エレン「(うち)の前で・・・雨に打たれてうずくまっていたんです・・・
    かくまっているうちに情が移って・・・
    帰りたくなるまで(うち)にいていいからと・・・」





    「・・・」





    エレン「ご心配おかけして、本当に申し訳ありません・・・!!」ペコ


    アニ「お、おじさん・・・」ポロポロ


    エレン「アニ。いい子だから、もうお母さんのところへ帰りなさい」



    少女は悟った。彼の目を見て。

    無理に悲しみを抑えているような、そんな目をしていた。




    アニ「・・・はい・・・!」ポロポロ



    ーーーー



    「行くわよアニ!」








    これで、いいんだ・・・


    アニ・・・

    どうか幸せになってくれ・・・












    ブンッ!!


    アニ「きゃあッ!」



    バチャァ!!!







    エレン「!!!!?」







    「馬鹿!馬鹿馬鹿ッ!!どれだけ心配したと思ってんのよッ!!」


    アニ「ご、ごめんなs」

    ズド!!!!


    アニ「がはッ!!!」



    「なんでよッ!!なんでいついつも・・・!!」



    彼が見たものはひどい光景だった。
    自分の娘に、心配した、と言っておきながら何度も蹴りを食らわしている母親。



    彼にはこの光景が耐えられなかった。






    "全ての不幸から守ってやりたい"







    「なんでよおッ・・・!!」




    その日、母親の頭に正義の鉄拳が振り下ろされた。




    ゴッ!!!!!!






    その場には、雨音が鳴り響いていた・・・




    ーーーーーー


    ーーーー


    ーー
  10. 15 : : 2015/06/15(月) 02:07:45

    ─────

    アニ

    愛してるわ

    ─────

    駄目なお母さんでごめんね

    ─────

    帰ってきて

    お願い

    ─────

    もう叩いたりしないから

    ─────

    私を一人にしないで・・・

    ─────



    「・・・ん・・・?(ここは・・・?)」



    暗闇の中、女性は目を覚ます。




    女性は今、人が大の字になって丁度いいくらいの台の上に、大の字の状態で乗せられている。




    そして、女性の目の前には刃の長い包丁を持った上半裸の男が立っていた。



    "彼"だ。




    包丁を見た女性は、恐怖に包まれた。



    「ひッ・・・!」ゾッ


    ガチャ!!!


    「えっ!!?」


    「何これ!?やだあッ!!」

    ガチャ!!! ガチャ!!!



    女性の両手両足には錠がかけられていた。

    ※女性は全裸です。





    エレン「・・・」ギロッ
  11. 16 : : 2015/06/15(月) 15:00:31
    グッ

    「ひぃッ・・・!!」ビクッ


    彼は女性の左手の指を握った。



    そして包丁をピト…っと密着させる。






    ブツ…ッ


    血飛沫が起きる。


    「う"ぎいィィィ!!!?」



    ザシュ

    ブシュ

    ゴリ

    ゴリュ

    ポキン


    「いィあ"アァアぁぁ!!!!」








    肉の柔らかさ


    骨の硬さ


    刃先から伝わる熱






    最高だ・・・


    ・・・最悪なことに




    エレン「ははははは・・・」








    ザクゥゥ!!!


    「あぎいィィィいッ!!!!!」




    ビリィィィッ

    ズルッ

    「あぁぁああ!!!!!」ビクッビクッ





    ・・・・・・


    嬉しいのか、悲しいのかよくわかんねェ・・・


    夢の中にいるみたいだ・・・








    彼は笑みを浮かべながら涙を流していた。







    「アアァァァあぁぁああ!!!!!!」




    ブツッ

    ゴリュ

    メギ

    ブヂブヂ






    全部夢なんじゃねェか?



    あぁダメだ・・・


    もう何も考えられねェ。







    「あああぁあ!!!!!!!」






    「いぎ・・・!!!!!」ビクッ






    「うゥ・・・!!!!!!」ビクッ











    エレン「ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!」ボロボロ








    「・・・!!!」パキ

    「あが・・・!!!」ゴリュ





    ボギン!!!!









    _____________

    __________

    _______







    その場の光景はとてもこの世の場とは思えない有様だった・・・


    ※参考画像→http://www.fastpic.jp/images.php?file=9857763935.jpg






    ーーーーーーー


    ーーーーー


    ーーー

  12. 62 : : 2015/07/12(日) 18:52:20




    ザァァァァァァ…






    彼は、交番に向かっていた。













    「あれ?・・・エレンさん?どうしたんです?こんな遅くに・・・」



    エレン「人を殺しました」


    「え・・・?」


    エレン「少し前に・・・小さい女の子を誘拐したんですが、その母親が『うちの子を返せ』とうるさくてね。
    だから殺しました。殺害現場はそのままです。女の子はそちらで保護してあげて下さい」






    彼は、一点の曇りの無い澄んだ笑顔で告げた。








    ーーーーーーー


    ーーーーー


    ーーー




    《───続いてお伝えします》


    《食糧品店店主の男が女児を監禁し、その母親を殺害───》


    《男は「生きたままバラバラに解体した」と供述しています》



    _______________



    『はい・・・その子とうちに洋服を買いに・・・。
    とても仲が良さそうでした・・・』


    『信じられません・・・あんな良い人が・・・』


    ____________






    《───このように、近所の住人からは「とても良い人だった」「何かの間違いでは」と────》




    ーーーーーーー



    ーーーーー



    ーーー
  13. 63 : : 2015/07/17(金) 03:58:53





    『児童誘拐』


    『監禁』


    『殺人』


    『死体損壊』


    『少年時に同様の犯行』








    『判決』




    『"死刑"』









    世間じゃ俺は≪解体狩人(イェーガー)≫と呼ばれているらしい。



    最後に見たアニの顔・・・


    家族を奪われた顔・・・




    出会わなければよかった・・・





    ごめん・・・






    ごめんなさい・・・






    ごめんなさい・・・





    ______________




    アニ「おじさんといるとね・・・いつもあったかいんだ///」ニコ



    _______________








    おじさんも暖かかったよ・・・



    初めての感情。




    ありがとうアニ。










    もういつ死んでもいい・・・







    彼は自分の犯した罪を刑務所の牢獄の中で深く後悔していた。





    ーーーーーーー


    ーーーーー


    ーーー










    エレン「看守さん」




    「何だ」




    エレン「紙と鉛筆をお借りできますか・・・?」




    「何に使うつもりだ」





    エレン「ただの暇つぶしです」




    「・・・ちょっと待ってろ」




    エレン「ありがとうございます」






    ーーーーー





    カリ カリ



    カリ カリ カリ



    カリ


    カリ カリ





    エレン「はは・・・何だよこりゃあ」




    彼の前に置かれている1枚の紙には

    幼児が描いた様な絵が描かれていた。




    エレン「いくら何でも怒られちまう」





    約束したよな・・・














    カリ カリ



    カリ


    カリ カリ








    ーーーーーーーー



    ーーーーーー



    ーーーー



    ーー
  14. 64 : : 2015/07/23(木) 05:35:57






    ─ 10年後 ─








    【PRISON MUSEUM】

    という美術館がある。


    (※参考画像http://www.fastpic.jp/images.php?file=3570176062.jpg )





    その館内を歩く1人の女性。



    金色の髪に、アイリスの花が描かれたヘアピンを付けている。




    「・・・」スタスタ




    ピタッ





    女性は足を止めた。






    「あぁ…!」




    気付いた時にはすでに涙が流れていた。





    目の前には1枚の絵画が飾られていた。





    透き通った青空と幻想的な雲。

    そこに虹が掛かっていて


    青空の下には

    綺麗な花達に囲まれて、ヘアピンがとても似合っている少女が絵の中央で三角座りをしている。

    何よりも " 笑顔で"




    ーーーーー

    ーーーー

    ーーー










    明日・・・



    明日が、最期の日・・・






    ゴン ゴン


    「おい、出ろ。面会希望者が来ている。アニという名の女性だ」




    え・・・!?




    エレン「ほ、本当ですか・・・!?」




    「もう通してある。特例でな」



  15. 65 : : 2015/07/23(木) 05:36:36
    ___________

    ________




    アニ・・・アニにまた会える・・・!?





    あぁしかし・・・



    俺を憎んでいるんじゃ・・・



    一体どんな顔で会えばいいんだ・・・!?











    ガチャ…




    「!」



    「おじさん・・・!久しぶりだね・・・!」



    エレン「アニ・・・!」



    あぁ神様・・・!



    エレン「大きくなったなぁ・・・!それにとても綺麗だ・・・!」ポロポロ




    __________




    エレン「来てくれてありがとうな」



    アニ「うん・・・」



    エレン「・・・10年間ずっと、後悔してたんだ。君と・・・出会わなければ良かったと・・・」



    アニ「そんな事ないよ!」



    エレン「え・・・」



    アニ「おじさんが描いてくれた絵・・・見たよ。凄く感動した・・・そして私も、伝えなきゃって思った」




    アニ「色んな事があった。辛い事も沢山・・・。きっと普通とはかけ離れた人生だと思う。

    それでも

    おじさんと出会えて本当に良かった
    貴方が愛を教えてくれた

    "生まれてくれてありがとう"」ポロポロ




    エレン「・・・」




    "ありがとう"・・・







    エレン「ううっ・・・あぁ・・・アニ・・・!ありがとう・・・!」ポロポロ










    生きていて・・・良かった・・・!!








    _________

    _______





    エレン「アニ・・・アニの楽しい思い出を聞かせてくれるか・・・?」



    アニ「うん。じゃあねえ・・・








    ____________


    _________





    アニ「あっ、おじさんの話も聞かせてよ」



    エレン「・・・俺は・・・」





    明日死ぬんだ。






    エレン「アニのお陰で、絵を描く楽しさを知れたよ。ありがとうな」



    アニ「べ、別に私は何も・・・///」




    コン コン


    ガチャ…



    「時間だ」




    アニ「え・・・」



    エレン「はい」



    __________
    ________




    アニ「じゃあまた、おじさん。今度私もおじさんの絵、描いて来るから」ニコッ



    エレン「ありがとう。楽しみにしてるよ。達者でな」




    ーーーーーー

    ーーーー





    一本の廊下。


    2つの背中が前へと進んで行く。








    「イェーガーさん。良かったな」


    エレン「はい。ありがとうございます」ニッ


    「何か食いたいものはあるか?」


    エレン「そうですね・・・

    チーズハンバーグが食べたいです」


    「了解したよ」














    ─ END ─
  16. 66 : : 2015/07/27(月) 15:51:44
    読んでて泣いちゃいました…。
    最後のシーンですごく感動しました!
  17. 67 : : 2015/07/30(木) 14:20:31
    あっvitaが濡れてる...
    しかも目から汗が...
    お疲れ様でした
  18. 68 : : 2015/08/10(月) 21:23:15
    血界戦線?
  19. 69 : : 2015/08/11(火) 00:16:39
    >>68
    元ネタは多分 知ってる人居たら凄いと思うよ
  20. 70 : : 2015/10/26(月) 01:07:10
    感動したべ‥‥
  21. 71 : : 2017/03/29(水) 21:39:18
    殺人のエレンですか?

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Mask-Man

喰撃

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