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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

進撃のウォーキングデッド season3 ep2 矛盾のラストパラダイス

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  1. 1 : : 2015/02/21(土) 17:25:48
    前回の続きです。
    http://www.ssnote.net/archives/30842
  2. 2 : : 2015/02/22(日) 00:52:54
    まってました!
  3. 3 : : 2015/02/22(日) 11:11:36
    期待です!
  4. 4 : : 2015/02/23(月) 00:30:28
    名無しさん、foxさん

    ありがとうございます!!
  5. 5 : : 2015/02/23(月) 00:34:34
    絶対的な正義は有り得るだろうか?

    何かを守るために力を行使することは、

    果たして正義足り得るのであろうか?

    私は分からない。


    ただ私は、

    明日よりも、



    今日という日が欲しい。
  6. 6 : : 2015/02/23(月) 01:05:22

    街に入る際に目隠しをされ、視界が明るくなるとそこは寝室だった。

    ジャン「...」

    ジャンはその後すぐに治療を受けた。今はアニの目の前で久しぶりのベッドに、すっかり寝息を立てている。

    「おいアンタ。うちの代表がお呼びだ。」

    アニ「用があるならそっちから来るべきなんじゃないの?」

    「口が達者だな、どうも。立場ってもんがわかっていないらしい。」

    街に入る際に武器は全て没収され、今は丸腰の状態だった。

    だが、この男は気に食わない。ウォーカーを掃討した際も、まるでゲームを楽しんでいるようだった。

    アニ「わかってるさ。私は客で、アンタはウェイターだ。ご注文くらい聞いたらどうだい?」

    「…そいつはちと笑えねぇ冗談だな。」

    男がホルスターに手をかける。




    「やめないかゲルガー。乱暴な真似はよせ。」

    ゲルガー「ガバナー。乱暴なんてとんでもねぇ、ちょっと脅してやっただけさ。」

    「脅しというものは立派な暴力の一種だ。私はそう思うが?」

    ゲルガーと呼ばれた男は舌打ちをすると、部屋から出て行った。


    「すまないね。彼は腕は立つが、イマイチ品性にかける。」

    長身で綺麗に七三に分けられた金髪、そして何よりも左目に付けられた眼帯が嫌に目につく。

    アニ「アンタは?」

    「名前などとうの昔に捨てたよ。皆は私のことを、総督(ガバナー)などと呼ぶがね。」

    アニ「…そうか、アンタがここの代表か。」

    ガバナーはゲルガーと違い、物腰柔らかであった。しかし、まだ油断はできない。

    アニ「私らをどうする気だい?」

    ガバナー「もてなすつもりだよ。大事な客人だ。」

    アニ「もてなす…?」

    語弊の違和感に、鋭い視線を向ける。

    ガバナー「彼がウェイターならば、私はレストランの総支配人だ。君の発言を借りるならばね。」

    ガバナー「このような形での拘束を許して欲しい。見ず知らずの人間を判断するにはこうするしかなくてね。」

    アニ「…」

    ガバナー「そう怖い顔をしないでくれ。警戒を解いてもらう意味でも、街を案内しようと思う。


    ガバナー「改めてようこそ。理想郷(ユートピア)へ。」

    ガバナーがドアを開け放った。
  7. 7 : : 2015/02/23(月) 01:33:02
    今目にしているものは幻だろうか?

    いつもと変わらない日常。子供が元気よくアニの側を走り抜け、視界の端では若い男女が談笑している。
    道も建物も全てが整備されていて、全てが眩しい。

    そう、全てがあり得ないのだ。

    ガバナー「感想は?」

    アニ「これは何の冗談だい?」

    ガバナー「日常という名の現実だ。もっとも、空間は限定されているがね。」

    人とすれ違うたびに相手が会釈をする。ウォーカーであれば、こうはいかない。

    アニ「住人の数は?」

    ガバナー「正確な数は把握していないが、おそらく100位だ。」

    アニ「そんな大人数での生活が可能な訳…」

    ガバナー「難しい事ではない。守り、備え、支え合う。それだけのことだ。」


    ガバナー「水道栓、電気もある程度機能している。高望みはできないが、以前のような生活が可能だ。」

    蛇口を捻れば水が出て、スイッチを押せば明かりがついた。
    自らの手で実践してみたが、やはり同じことだった。

    アニ「だから理想郷と?」

    ガバナー「外の世界を地獄とするならば、の話だけどね。」

    アニ「随分と面白いことを言うね。」

    ガバナー「お気に召さなかったかな?」

    アニ「いいや、まだ頭も視界もついていかないせいだ。」

    しばらく歩くとフェンスに囲まれた建物が目に入った。

    アニ「あれは?」

    住宅が立ち並ぶ中、その風景は嫌に目につく。まるでそこだけ隔絶されたようであった。

    ガバナー「捕らえたバイターの研究を行っている施設だ。興味があるかい?」

    アニ「…いいや、御免被るね。理想郷に来てまで地獄の使者の顔を見たくない。」

    ガバナー「では戻るとしよう。今夜はあの部屋で我慢してくれ。明日、皆に紹介するつもりだ。」

    アニ「…」

    もう一度建物の方を振り返ったが、すぐに視線を戻した。

  8. 8 : : 2015/02/26(木) 19:22:52
    期待です!
  9. 9 : : 2015/02/27(金) 07:21:44
    ウォーキングデッドLOVEさん

    ありがとうございます!!
  10. 10 : : 2015/02/27(金) 07:45:21
    期待してるよ
  11. 11 : : 2015/02/27(金) 07:49:43
    〜理想郷 夜〜

    アニ「…」



    ベルトルト「待てアニ!君は行くな!」

    あの時、ベルトルトの手を振り払っていなかったらどうなっていただろう。

    いや、そんなものは結果論に過ぎない。

    アニ(私は死にたかったんだ。そして全てから解放されたかった。)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーー

    アニ「ああああああ!!」

    四方八方に弾丸をばら撒く。

    ジャンから離れ過ぎた結果、悍ましい数のウォーカーに囲まれてしまった。

    アニ(ここまでか…。。いいよね、もう。ミーナ、私頑張ったよね?)

    弾倉が空になり、地面に膝をついた。
    彼女を待つのは恐怖の死、そう楽には死ねないだろう。

    しかし、それはミーナを救えなかった己への罰でもある。甘んじて受け入れよう。



    ジャン「うおぉぉぉ!!」

    ウォーカーによる包囲網の一角をジャンが崩した。

    ジャン「何してる!早く走れ!」

    アニ「ほっといてよ。」

    最早話す気力もなかった。早く自由になりたい。
    そうして目を瞑った瞬間、ふいに体が持ち上がった。

    アニ「…え?」

    目を開けるとウォーカーが遠ざかっていく。ジャンは自分を担ぎ上げ走っているのだ。

    アニ「何やってんだ、置いてけって言ったろ!」

    ジャン「諦めるな、可能性を捨てるんじゃねぇ!」

    自分の言い分など御構い無しに、ジャンは走り続けた。
    ウォーカーに掴まれようが、道を塞がれようが、物凄い勢いと気迫で突破した。



    漁村を出てしばらくすると、やっとアニを下ろした。

    ジャン「ハァ、ハァ…生きた心地がしねぇ…。」

    アニ「アンタ…何で?」

    ジャン「昔、生きることを諦めた大馬鹿野郎がいてな。そいつとお前が重なったんだ。」

    ガシッ!

    アニ「何て事をしてくれたんだよ、余計なお世話だ!」

    しかしその蹴りをジャンは受け止めた。

    アニ「離せ、離せってば!!私はミーナに会いに行くんだ…」

    ジャン「ミーナは今のお前を見て、喜ぶのか?」

    アニ「!」

    ジャン「俺はそう思う。付き合いが長いお前なら尚更わかるだろ?」



    ミーナ(私がアニの友達第一号だね!)

    ふいに風が吹く。金髪がそれに合わせて揺れた。
    体全体が小刻みに揺れているのは、風のせいではないだろう。

    アニ「ッ…」

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    ジャン「う…」

    アニ「目が覚めたかい?」

    ジャン「ここは?」

    アニ「安心して、私達は保護されたんだ。」

    ジャン「そうか…」

    それ以上追求はしなかった。まだ体力が回復していないのだろう。


    アニ「ねぇ、アンタ何でエレン達から離れたの?私を助けるためだけじゃないよね?」

    ジャン「…今のやり方じゃダメだと思った。あれじゃ同じことの繰り返しだ。」

    アニ「そう…」

    それを聞くと、すぐにアニも眠りについた。
    今議論する必要はない。何故なら、時間と場所はいくらでもあるから。
  12. 12 : : 2015/02/27(金) 08:15:32
    ジャンが再び目を覚ますと、すっかり朝陽が部屋に差し込んでいた。

    ジャン「…」

    点滴はキャスター式のものだ。体力も少しは戻っていて、歩くくらいはできそうだ。

    ジャン「アニ?」

    アニは自分のベッドにもたれかかっていた。起こすのも悪いと思い、声を掛けずにベッドを抜ける。
    ヨロヨロと歩き、ドアノブを捻る。





    ジャン「これは…」

    アニの時と同じ反応だった。
    ふと足元に、コロコロボールが転がってきた。

    「お兄ちゃん、ボール取って!!」

    ジャン「あ…」

    咄嗟に反応できなかった。
    そのやりとりですら、非日常だったのだから。

    ゲルガー「どうした?ただ拾って投げるだけだぜ?」

    それを見ていたリーゼントの男が、ジャンの代わりに子供に投げ返す。

    ゲルガー「あんた、あの気ィ強い女の連れだろ?もう歩いていいのか?」

    ジャン「本来ならまだ安静なんだろうが、そうもいかなくてな。」

    ゲルガー「壁外にいた頃の習慣だな、ここは大丈夫だぞ。」

    ジャン「壁外?」

    ゲルガー「外の世界をそう呼ぶんだ。なんせここは理想郷だからな。」

    周りを見渡す。確かに防備面は期待できそうだった。

    ゲルガー「吸うか?」

    ポール・モールを一本差し出す。

    ジャン「いや、俺は…」

    ゲルガー「んだよ、禁煙したクチだってか?よせよ、そんなもんは意味ないぜ。」

    男の好意を無にするのも悪いと思い、ありがたく火をもらった。

    ゲルガー「ようこそ、理想郷へ。」

    ーーーーーーーーーーーーー

    〜理想郷 昼〜

    ガバナー「揃ったな。今ここにいる面子が主要メンバーだ。まず君達から自己紹介を願いたい。」

    集会所に集まった二人の他に、十数人の住民が集まっていた。

    ジャン「ジャン・キルシュタインだ。警官をやっていた。」

    アニ「アニ・レオンハート。所属は陸軍。」

    それを聞き、ゲルガーが口笛を鳴らす。
    すかさずアニが睨み返した。

    ガバナー「親切にどうも。今の彼がゲルガーだ。戦闘部隊と調達部隊の長を兼任している。」

    ガバナー「そして彼女が…」


    「やあ!私はハンジ・ゾエ!壁外から来た人は久々だよ、主にバイターの事を聞かせてくれないか…ブツブツ…」

    彼女は聞いてもいないことを、独り言のように話し出した。

    周りは引いている者もいれば、呆れて笑っているもいる。
    ゲルガーは後者だった。

    ガバナー「客人の前だぞ、奇行はよしてくれ。彼女は研究者でね、バイターの研究をやっているんだ。」

    アニ「…」

    あの異様な雰囲気を醸し出す建物。
    どうしてもアニは忘れられなかった。

    ガバナー「君たちは元職に加え、今まで生き残ってきた知識もある。ここにいる間だけでも、力を貸してくれないか?」

    聞きたいことや、拭えない不信感はある。
    しかし助けられた手前、断るわけにはいかなかった。

    ジャン「俺たちの力ならいくらでも使ってくれ。滞在中の宿代くらい、払うつもりだ。」

    ガバナー「良かった。ここを維持していくのも一苦労でね。」

    ガバナーは二人に握手を求めた。


    アニ「… ?」

    ジャンは一言二言、笑顔で何かを交わしていたが
    アニは何かを感じ取った。
  13. 13 : : 2015/02/28(土) 22:47:56
    ジャン「うおっ、スクランブルエッグなんざ半年ぶりだぞ。ベーコンまで付くとはVIP待遇だな。」

    アニ「…」

    テラスで配給された昼食にはしゃぐジャン。
    アニはというと、手をつけずに何かを考えこんでいた。

    ジャン「しかしあのガバナーって奴…本名も名乗らない辺りスカした野郎だと思ったが、中々いい奴だな。」

    アニ「あの眼帯…」

    ジャン「大方事故かなんかだろ。言うほど珍しくないって聞いたぞ。」

    アニ「違うよ、あれはここ最近のものだ。」

    ジャン「どうしてそう言い切れる?」

    アニ「あの男、相当デカい。おそらくベルトルト位はある。私の目線からだと傷が見えた。随分と生々しいやつがね。」

    そう、それはまるで刀傷のようだった。

    ジャン「考えすぎじゃねぇか?例えそうでも、何か問題になるのか?」

    アニ「ガバナーはかなりの切れ者だ。アルミンとは比にならないくらいのね。ああいう人間ほど、何かあるよ。」

    ジャン「まぁ…確かにな。だが俺はこのユートピアは今の所、一番の理想だと思うんだ。」

    アニ「正気かい?私も最初は驚いたが、理想郷なんてあるはずがない。」

    ジャン「なぁアニ。逃げ回っても待っているのは現実だけだ。アトランタでもマイアミでも、結局は追われるハメになった。」

    ジャン「この世界で生きていくなら、しっかりと拠点を構えることだ。それも、確固たる信念と目的を持って、だ。エレンと決別する時に出した俺の答えでもある。」

    そして、あの時エレンに伝えられなかった言葉でもあった。

    アニ「…アンタもお人好しだね。根本的にはエレンと変わらない。」

    ジャン「別についてこいとは言わん。お前を助けたのも、俺が勝手にやったことだ。」

    アニ「何を今更。もう私たちは”共犯者”だ。」

    それを聞いてジャンは笑う。

    ジャン「共犯者か。そいつはいい、利害関係で動くってことだな?」


    ジャン「そのついでに一つ契約しねぇか?もし俺が…」

    それを聞いてアニは頷いた。

    アニ「…ああ、わかった。結ぼう、その契約。」
  14. 14 : : 2015/03/01(日) 00:39:57

    その部屋は、書類があちらこちらに散らばっていた。
    市長室だったのか、立派な机は執務にふさわしい。

    棚には年代物のウィスキーが数本。これが唯一の彼の持ち物だ。

    ガバナー「…」

    倒れた写真立てを起こそうとするが、すぐに止めた。
    首を横に振り、棚からマッカラン17年を乱暴に掴むと、そのまま口飲みした。

    ガバナー「…」



    私は毎日鏡を見る。

    この忌々しい左目を忘れないためだ。
    眼帯を外し、そっと傷口をなでる。

    もはやこれは一種の習慣のようなものだ。
    朝起きて歯を磨くように。

    ガバナー「…」

    コンコン

    ガバナー「入れ。」

    ゲルガー「おっと、すまねぇ。お召し変え中とは知らなくてな。」

    ガバナー「くだらん事はいい。責務を果たせ。」

    眼帯を付け直すと、淡々と言い放った。

    ゲルガー「捜索範囲を15kmまで広げたが、人っ子1人いねぇ。なぁガバナー、もう奴はとっくにおっ死んでるさ。いい加減やめ…」

    ゲルガー「ぐっ?!」

    言いかけたゲルガーの口を鷲掴みにした。

    ガバナー「言っただろう。くだらん事は言うな、と。君の口から聞きたいのは、報告と成果の2つのみだ。」

    ゲルガー「す、すまねぇ。何としても見つける!」

    解放されたゲルガーは、そそくさと部屋を出て行った。





    ガバナー「…忘れるものか。必ず見つけ出してやる。」

    自身では気付かない。だが鏡に映った横顔は、憎悪で歪んでいた。

    ーーーーーーーーーーーーー

    ゲルガー「捜索範囲を20kmまで広げる。」

    これには周りの仲間から一気に苦情が上がった。
    ただ招集を受けたアニには何のことかわからなかったが。

    黒髪の真面目そうな男が、代表して言った。

    「もうコリゴリだよ。無いもんはいくら探したって無駄だっての…」

    ゲルガー「ぼやくなサムエル。ガバナー直々の命令だぞ。…そこで、だ。アンタの力も借りたい。」

    アニ「仕方ないね。」

    ジャンはまだ本調子ではない。ここは自ら出向くしかなかった。









    ゲルガー「エリアの振り分けはいつもどおり。東はサムエルの指示に従え。何かあったらバードコールで。」

    12人を6組に分け、捜索を開始した。



    アニ「…」

    ゲルガー「何か不満でも?」

    アニ「せめて銃くらい返してもらいたいもんだ。」

    ゲルガー「まぁ待てよ。二人になった瞬間、後ろから撃たれちゃたまらねぇからな。」

    監視のつもりか、アニはゲルガーと組まされた。そして返却されたのはコンバットナイフのみ。

    アニ「探し物って何?」

    ゲルガー「そいつは言えねえ。知らない方が幸せだ。」

    アニ(やっぱりだ。理想郷なんて物の裏側には何か隠されてる。)
  15. 15 : : 2015/03/01(日) 00:59:46
    ゲルガー「お!ターゲットを目視で確認!」

    10m先に老いたウォーカーが一体。うまくやり過ごせば素通りできるレベルだ。

    ゲルガー「〜♪」

    お手並み拝見とばかりに口笛を鳴らす。
    本意ではなかったが、アニは歩を進めた


    アニ「…フッ!」

    念には念を。どんな姿であれ、相手はウォーカーだ。
    いつも通り、ローキックで跪かせてから、ナイフで頭部を破壊する。

    パチパチ

    ゲルガー「お見事!流石は殺しのプロだ。」

    アニ「アンタと一緒にしないでくれる?」

    ゲルガー「一緒さ。何たって俺も…ん?」


    ガ…アァ…

    トドメを刺し損なったのか、まだウォーカーは息があった。

    アニ「ちっ。」

    ゲルガー「…」

    ナイフを構えなおしたアニより先に、ゲルガーが走った。

    ゲルガー「おお!うおおおおおお!!」

    すでにトドメは刺しただろうに、馬乗りになり頭部をバットで滅多打ちにした。

    アニ「やめろ!もう…?」

    見かねたアニが振り上げられた右手を抑え付ける。
    一言言ってやろうと思ったが、それはすんでのところで止まった。

    ゲルガー「ぅ…ちくしょう、ちくしょうぉ…」

    彼の頬を涙が伝っていた。そして何故だかわからないが、その姿は自分に近いものを思わせた。

    アニ「…アンタ。」

    ーーーーーーーーーーーー

    ゲルガー「俺も元軍人だ。ま、5年も続かなかったがな。」

    廃れたベンチに腰掛け、ポール・モールを吹かす。

    ゲルガー「変異が起こってすぐに家族とシャーロットから逃げ出したんだ。しかし…」

    ゲルガー「守れなかったよ、妻も子供も。親友も妹も、全てをバイターに奪われたんだ。」

    アニ「そうか。アンタも…」

    ゲルガー「過信してたんだろうな、力があれば大事なものを守れるって。」

    ゲルガー「でもよ、力で守れないのならどうすりゃいいんだ?大事なものを守る資格さえ、俺にはないのか?」

    アニ「少なくともアンタは間違っちゃいない。守ろうとしたんだ、立派だよ。」

    それを聞き、ゲルガーは涙を拭うと、煙を空に向けて吐いた。

    ゲルガー「…吸うか?」

    その問いには答えず、黙って受け取ると胸一杯に吸い込んだ。






    アニ「…苦いね。」
  16. 16 : : 2015/03/01(日) 01:03:50
    たいちょ@癒しの喰種さん

    期待ありがとうございます!
  17. 17 : : 2015/03/03(火) 18:59:39
    期待ですo(^o^)o
  18. 18 : : 2015/03/04(水) 07:49:14
    ピュー、ピピ…

    ゲルガー「!バードコールだ、何かあったな。」

    ーーーーーーーー

    サムエル「くそ、腕を切り落とすしか…」

    「無理だ!これじゃあ肩ごと落としても、出血多量ですぐに転移するぞ!!」

    男は右腕の大部分を喰い千切られていた。
    皮一枚で繋がっているという状況だ。

    サムエル「気の毒だがわかるな?俺だって好きでやるんじゃない。」

    「や、やめてくれ…あそこにだけは行きたくない!いっそ殺してくれ!!」

    サムエルは部下に合図すると、女性が男を絞め落とした。
    それと同時に、せめてもの止血を施す。



    そこに2人が到着する。

    ゲルガー「シスの奴か…ちっ、ついてねぇ。」

    アニ「ちょっと待ちな。まさか連れて帰る気かい?」

    ゲルガー「…」

    サムエル「…」

    その問いには答えず、二人は黙ってシスを担ぎ上げた。

    アニ「黙りかい?」

    ゲルガー「お前が知る必要はねぇ…」

    ーーーーーーーーーーー

    理想郷に戻ると、男はどこかに運ばれていった。
    何度話してもゲルガーは答えず、ただただ険しい顔をしていた。

    アニ(異様な建物、謎の探し物、奇妙な行動。これは本人に直接問うべきか?)

    寝息を立てるジャンの横顔を見る。

    あとせめて一日は休む必要があるだろう。
    ここを出るにしても、まだ表立った行動はできない。

    アニ「…」






    コンコン

    ガバナー「どちら様かな?」

    アニ「私だ。」

    ガバナー「これは珍しいお客さんだ、どうぞ。」

    ドアを開けると、彼は執務机に腰掛けていた。

    ガバナー「聞き慣れない足音だったからね。まさか君とは。」

    アニ「分かるのかい?」

    彼は立ち上がって、窓のカーテンを開けた。
    眩いほどの光が部屋に差し込む。

    ガバナー「人間とは不思議な生き物だ。私は片目を失ったが、他の器官がそれを補おうと発達していく。素晴らしいよ。」

    アニ「進化しているとでも?」

    ガバナー「何かおかしいかい?人間は常に進化する生き物だ。それをやめた者から死んでいく。」

    マッカラン17年をグラスに注ぎ、飲むかい?と勧められたが断った。

    アニ「単刀直入に言う。何か私らに隠していないか?」

    彼は美味しそうにウィスキーをあおってから答えた。

    ガバナー「それは言えない事もある。真実は常に報道されないものだ、そして君達はそれを知るべきではない。」

    アニ「…イライラするね。その名といい、支配者にでもなったつもりかい?」

    ガバナー「もちろんだ、人の本質は支配されることにある。私がその役をやっているまでさ。」

    アニ「正気かい?」

    ガバナー「不満かね?お望みとあらば、全てを見せよう。だが真実を知ってどうする?反乱でも起こす気か?」

    それは正論だった。ここは自分たちのものではない。



    アニ「?…これは…」

    倒された写真立てを起こす。

    そこにはガバナーと、恐らく妻であろう女性、年少の女の子の三人が笑顔で写っていた。

    ガバナー「…女々しいだろう。過去は全て捨てた、だがそれだけはどうしても手放せない。」

    そこに写るガバナーは、どこにでもいる普通の男性に見えた。とても”総督”なんて言葉とは、とは縁が無さそうな。

    アニ「いいんじゃないか?逃げ道を作ってやっても。いつでも戻れる、そんな逃げ道をさ。」

    ガバナー「…そうか。」

    彼はグラスを一気に飲み干した。

    アニ「聞かせてくれないか?名前を。」

    彼は一瞬顔を伏せたが、背を向けると答えた。



    ガバナー「エルヴィンだ。エルヴィン・スミス…」

    アニ「…そうかい。ありがとう、エルヴィン。」


    ここでも彼女は思い止まった。
    ゲルガーにしろ、ガバナーにしろ、「被害者」にすぎないと思ったのだ。

    我ながら甘いと思う。しかし、久々に見た人間性というものは温かいものだった。
  19. 19 : : 2015/03/04(水) 16:32:02
    名無しさん

    ありがとうございます!
  20. 20 : : 2015/03/06(金) 23:10:08
    暗がりの中、椅子に拘束される男。
    目隠しと猿轡が視覚的な恐怖を倍増させる。

    「んー!んんー…!!」

    ハンジ「怯えることはない、すぐに気持ち良くなるはずだよ。経過を一緒に楽しませて?」

    メスや注射器を持ち、迫る彼女はこれ以上ない笑顔を浮かべていた。

    ーーーーーーーーーーーーー

    それから三日後、ジャンも無事回復、部隊に加わりこれといって問題がない日々が過ぎていった。

    アニの疑念も杞憂に終わり、ガバナー達ともうまくやっていた。


    そんな中、事件は起こった。

    ゲルガー「もらった。こいつはもらったぜ。」

    アニ「ごたくはいいからさっさと出しな。」

    テーブルの上に5枚のカードが出される。

    ゲルガー「Aと2のフルハウスだ!笑いがとまらねーよ、ハッハッハッ!!」

    アニ「いつまでも馬鹿笑いしてるがいいさ…ロイヤルストレートフラッシュ。」

    ゲルガー「うおっ!マジかよ、イカサマしたろ?!」

    ジャン「これでゲルガーの3連敗だな。夕食の鹿肉は俺らのもん同然って訳だ。」

    ゲルガー「渡さねぇ、渡さんぞ。という訳でサムエル、次は絶対…」


    ドガァァァァ!!!


    ジャン「!!」

    そう遠くはない。かなり大きな衝撃音がした。

    ゲルガー「何だありゃ…」

    東の方角に黒煙が立ち上っている。

    サムエル「何か落ちたな、ヘリか?」

    ゲルガー「それを確かめにいくんだろ。アニ、勝負はお預けだな!」

    トランプを投げ捨て、すぐに偵察の準備にかかる。
    余談ではあるが、銃器類は既に2人の元に返却されていた。


    ジャン「いつになく重装備だな。」

    今日はガトリングを乗せた車二台に、軍用トラックまで出すという。

    アニ「あれだけの音だ。ウォーカーも相当集まる、妥当な判断だよ。」

    ジャン「しかしこんなものまであるとはな。あれなんか軍用だろ?」

    アニ「ああ…大方放棄されているのを拾ってきたんだろ。」




    煙を頼りに20分程。
    現場に到着した。

    ゲルガー「ちっ。案の定招かれざる客がいやがる。」

    サムエル「俺たちが行こう。生存者の確認を頼む。」

    わらわらと群がるウォーカーに、サムエルが一団を率い掃討に当たる。

    ゲルガー「お前らはついてこい。」


    ジャン「…やっぱりヘリか!パイロットは…」

    目視で対象を確認できる距離まで来た。
    ヘリは大破し、火が上がっている。エンジン部まで回れれば爆発は免れない。

    ダダダダダ!!

    ふと座席からライフルが放たれた。

    「来るな、こっちに来るな!!」


    アニ「生存者だ!」

    ゲルガー「こっちにもいやがるな…パイロットを頼む、奴らは俺が!』

    ゲルガーが援護に回っている隙に、シートに回り込む。

    ジャン「大丈夫か、アンタ!」

    「おお、もう駄目かと…手を貸してくれないか。右足が潰れて動けないんだ。」

    2人ががりでパイロットを連れ出す。

    ジャン「ゲルガー、退くぞ!もうじき爆発する!」

    それを聞くと彼は口笛を鳴らした。撤退の合図を全体に出す。

    ゲルガー「急げ!」

    サムエル達も合流し、男を荷台に乗せる。
    発進と同時に森が勢い良く爆発した。
  21. 21 : : 2015/03/07(土) 00:36:47
    ーーーーーーーーーーーー

    パイロットは医務室に搬送された。
    別れ際には、ジャンらに感謝の言葉を述べた。

    「本当にありがとう。俺はS.W.A.Tのグンタ・シュルツだ。回復したら必ず恩に報いる。」




    ジャン「しかしあの程度で済んで幸いだったな。運がいいと言うべきか。」

    アニ「あのグンタって男、S.W.A.Tの所属だって言ったね。まだどこかに隊が健在って訳だ。」

    ジャン「お前のところとは指揮系統が違うんだろ?ともあれ、情報共有には期待が持てるな。」





    グンタ「貴方がここのリーダーか。手厚い看護に感謝するよ。」

    ガバナー「いや構わない。それよりも聞かせてくれないか?仲間は他にいるのか?」

    グンタ「ああもちろんだ。隊長を含めてあと3人いるよ。」

    ガバナー「場所は?装備は?」

    必要のないことを執拗に聞くガバナーに違和感を覚えたが、ここは正直に答えた。

    グンタ「ここからだと北東に25kmの位置だ。装甲車にロケット弾、無線機もまだ生きている。」

    ガバナー「ほう、それは素晴らしい。君の安否を知らせる意味でも、彼らを出迎えに行こうと思うのだが、詳しい位置を教えてもらえるかな?」

    グンタ「…わかった。周辺の地図はあるか?」

    一通り書き込むと、ガバナーはそれを持って退出した。



    グンタ「…」

    退出を確認すると、グンタはポケットから何かを取り出し、片手で打ち込んだ。


    〜理想郷から北東に20km〜

    「…でよ、その時に何て言ったと思うよ?」

    「どうせあんたの事だから、口説き文句でしょ?」

    若い2人の男女が雑談を交わしながら、通信機を操作する。

    ピィ…

    「え…これって…?」

    「あん?どうしたペトラ、見せてみろ。」



    「これは…隊長!リヴァイ隊長!」

    スカした男が名を呼ぶと、小柄な男が溜息をついて現れた。

    リヴァイ「やかましいぞオルオ。人の名前を連呼するんじゃねえ。」

    オルオ「ですが隊長、これを見てください。恐らく連絡の途絶えたグンタからかと…」

    リヴァイ「…」

    デスクトップ上に表示された文字の羅列を、眉間に皺を寄せて睨む。

    ペトラ「どう思われます?」

    リヴァイ「すぐに移動だ。5分で済ませろ。」

    オルオ「しかし、グンタ以外による送信の可能性も…」

    リヴァイは舌打ちをし、オルオを睨みつけた。

    リヴァイ「馬鹿かお前は。こんな複雑な暗号を理解できる一般人がいるとでも?」

    オルオ「…承知!」

    部下の二人は、そそくさとキャンプの撤退準備に取り掛かった。


  22. 22 : : 2015/03/09(月) 19:27:09
    翌日、ジャンとアニはグンタの様子が気になり、病室を訪れていた。
    しかし…


    ジャン「いねぇぞ。」

    アニ「あれだけの怪我だ、まだ動けるはずがない。」

    ベッドはもぬけの殻であった。

    アニ「?」

    シーツをめくっていると、少量の血が付着しているのに気付いた。

    アニ「ジャン、これ見て。」

    ジャン「?妙だな、やけにドス黒いぞ。」

    それは警官と軍人という職だからこそわかるものであった。

    ジャン「…何かキナ臭いな。」

    ベッドの隅々や周辺を徹底的に探る。

    ジャン「!!…おいおい。」

    拾い上げたのは9mm弾の薬莢。

    アニ「どうもおかしい。昨日は夕方にゲルガー達が出て行って、すぐにバタバタ戻ってきたし。」

    ジャン「問い詰めたところでゲロるとは思わん。」


    ジャン「だったら、」

    アニ「こっちから動くか。」

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    この時間は都合が良かった。
    なんとガバナーとゲルガーを含めた幹部陣が、こぞって出払っていたのだ。

    何でも例の女の…とかなんとかで、ガバナー本人が血相を変えて出て行ったのだ。




    ジャン「よぉ、サムエル。ちょっくら小便付き合えよ。」

    サムエル「なんだ気色悪い。俺にそういう趣味はないぞ。」

    一番のネックになるサムエルを食堂前で捕まえた。

    ジャン「まぁそう言うなや。次のポーカーはお前側についてやってもいいんだぜ。」

    サムエル「その話は本当だろうな?」

    勝負下手なゲルガーに付き合わされ、鬱憤のたまっていた彼はすぐにのってきた。

    ジャン「ここだけの話にしてくれよ。アニの奴は引きがいいと、右の眉毛が釣り上がる。」

    サムエル「ほぉ、それは意外だな。言われると確かに…」

    用を足している間、注意をこちらに引きつける。

    ガッ

    サムエル「?!」

    アニが背後から飛びつき、バックドロップに近い形で投げると、すぐさま絞め落とした。




    ジャン「これでもう後戻りはできんぞ。」

    個室の便座にサムエルを縛り付ける。

    アニ「やっぱりここは何かがおかしい。自分の目で確かめないと、いずれ取り返しのつかない事になる。」



    アニ「これで障害はクリア。後は…」

    正面にそびえ立つ白い建物を見据える。

    アニ「どう見てもあそこは怪しい。」

    ジャン「あのマッドサイエンティストの棲家だろ?俺にアイツ苦手なんだよ…」
  23. 23 : : 2015/03/09(月) 19:58:04
    ーーーーーーーーーーー

    ハンジ「シスはどのくらい保っている?」

    「4日ですね。しかしそろそろ限界かと。」

    ガラス越しに観察を続ける。椅子に縛られた男は、もはや虫の息だった。

    ハンジ「いやぁ、凄くね?!最高記録じゃないか!!ギネスに申請してもいい?ねぇ、いい?!」

    「はぁ…しかしこの抗生物質には転移を遅らせる効果がありそうですね。」

    ハンジ「あくまで憶測だよ。これまでも3日保った例があるんだから。そうだ、Va-1を25mm増やして…ブツブツ。」




    ジャン「な…こりゃあ!」

    アニ「あいつは、あの時に噛まれた…」

    建物に忍び込んだ二人が目にしたのは、見るも絶えない惨劇だった。

    転移寸前の人間や瀕死の人間を、実験台にしているのだ。痛々しい悲鳴があちこちからこだまする。



    ジャン「おい、アレ!」

    指差した先にはグンタの姿が。目隠しをされ、身体中に管をつながれている。

    アニ「…これで確定したね。ガバナーは使えなくなった人間や、邪魔になった人間を体良く始末している。そして、その権限はハンジに行く訳だ。」

    ジャン「この分だと、ここの装備も怪しいな。恐らく人様からぶんどったモンに違いねぇ。」



    ハンジ「おや、お客さんかい?」

    アニ「!!」

    背後からハンジが現れた。
    顔には笑みを浮かべ、白衣には大量の血が付着している。

    ハンジ「ああ、そう構える必要はないよ。エルヴィン…おっと、今はガバナーか。彼に告げ口するつもりはない。」

    アニ「何故だい?」

    ハンジ「興味がないからさ。私が求めるものは、過程と結果のみだから。」

    ジャン「アンタ、良心は痛まないのか?笑いながらこんな事を…」

    それを聞くと、ハンジは眉間に皺を寄せ、真剣な顔つきになった。

    ハンジ「おかしな事を言うね。じゃあ聞くが、君は壁外は天国だと思うか?」

    ジャン「馬鹿言うな、地獄だろ。」



    ハンジ「その通りだ、その地獄を何とかしようと、私は日々努力を続けている。」

    ハンジ「そしてその”努力”には犠牲がいる。もちろん選別してさ、これのどこに良心を痛める必要がある?」

    ジャン「…トチ狂ってやがる。」

    ハンジ「それが私の役目だからね。正気など保っていては、地獄を壊せないよ。」

    ーーーーーーーーーーーーー

    半ば放心状態で建物を後にした。


    ゲルガー「こいつ、手こずらせやがって!」

    ガバナー「拘束して監禁室へ。いい取引の材料になる。」


    「離せ、離しやがれ!!」

    頭にビニール袋を被せられた大男は、これでもかというほど暴れた。
    結局ゲルガーら3人に抱えられ、奥の建物に連れて行かれた。



    ガバナー「やぁ、君たちか。」


    アニ「…」

    ジャン「…」



    ガバナー「サムエルを知らないか?姿が見えない。」


    アニ「…」

    ジャン「…」




    アニ「全てを…」


    アニ「全てを知った。もうここにはいられない。」

    ガバナー「そうか…残念だ。」

    ピリピリした空気が一瞬にして張り詰める。
    ジャンはホルスターへ手をやった。

    アニ「何故グンタを?」

    ガバナー「彼は嘘をついたのさ。私に偽の情報を掴ませたんだ。」

    アニ「…アンタ、あいつの仲間を始末する気だったね?装備を全ていただいた上で。」

    ガバナー「ここを守るには必要なことだ。恒久的な平和さ。」



    ガバナー「私を悪人だと思うかい?」

    アニ「さあね、一種の狂人だとは思うけど。…けど、守りたかったんだろ?」


    アニ「自分にとって、都合のいい帝国をさ。」

    言い終わった刹那、両者が銃を抜いた。








    ヒュー…ドゴォォォォォ!!!!

    突如、爆風により門が吹き飛ばされた。


    ゲルガー「ガバナー、襲撃だ!あいつの仲間が…」












    ベルトルト「返してもらうぞ…ライナーを。」


    season3 ep2 end
  24. 24 : : 2015/03/09(月) 20:01:55
    次回予告

    「このまま二人で、どこか誰もいない所に…」

    「隠し事をしていた。白状するよ。」

    「反吐が出るよ!君のしみったれた正義感には…!!」



    season3 ep3 逃避行
  25. 25 : : 2015/03/09(月) 20:06:18
    終了です。

    ついに大人組も登場しました。ハンジとリヴァイはもっと喋らせたかったけど、今は我慢です・・・
    さて、このシーズンのテーマは「正義」です。
    正義なんて人それぞれだと思いますが、絶対的すぎる正義はどこに向かうのでしょうか。


    毎度すみませんが、感想などよろしくお願いします。
  26. 26 : : 2015/03/09(月) 21:17:19
    ハンジの奇行種がこんなところで生きてくるとはwwwww
    さすがです
  27. 27 : : 2015/03/10(火) 06:18:20
    うぉぉー!
    予想外すぎる展開です!
    超絶期待です!!
  28. 28 : : 2015/03/10(火) 12:07:38
    次作です。
    http://www.ssnote.net/archives/32509
  29. 29 : : 2015/03/11(水) 17:11:23
    名無しさん

    ありがとうございます。ハンジはやはりマッドサイエンティスト以外には考えられませんでした笑

    foxさん

    ありがとうございます。急展開をこころがけていますが、緩急のメリハリを大事にしたいです。目下努力中です。

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