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リヴァイ「ハンジに告白する」─リヴァイの告白大作戦─

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  1. 1 : : 2015/02/17(火) 17:53:35
    リヴァイ「ハンジに告白する」─リヴァイの告白大作戦─

    リヴァイが長年に積もる想いをハンジに告白します

    ですが、リヴァイは口下手

    はてさて彼は無事にハンジに想いを伝える事が出来るのでしょうか?

    生暖かく見守ってあげて下さい
  2. 2 : : 2015/02/17(火) 17:53:57
    調査兵団一美しい部屋の窓際に、一人の小柄な男が佇んでいた

    リヴァイ「はぁ……」

    男はアンニュイな表情を窓ガラスに向けてため息をついた

    普段人前では一切見せない表情だ

    彼は人類最強と呼ばれている、調査兵団一の強者

    そんな彼が人前で、アンニュイな表情を見せるわけにはいかない

    常に英雄でいなければならなかったのである
  3. 3 : : 2015/02/17(火) 17:54:17
    リヴァイ「人類最強?笑わせる。そんな二つ名何の役にもたたねえじゃねえか……」

    リヴァイは窓に額をこつんと当てた

    ひんやりとした感触が心地良いのか、目を閉じた

    リヴァイ「はぁ……そうさ、何の役にもたたねえ。意味がねえ、重荷なだけだ。何のメリットもねえんだからな」

    リヴァイはため息混じりに呟いた
  4. 4 : : 2015/02/17(火) 17:54:38
    リヴァイ「誰だ、人類最強はモテるんだろとか、人類最強だからきっと長身で偉丈夫で甘いマスクのイケメンなんだろうとか、聖人君子みてぇに完璧な性格なんだろうとか噂ばっかり先行しやがって……」

    リヴァイは床をガンっと蹴った

    リヴァイ「おかげで俺の現物を見た奴らががっくりしやがるんだ。何度もそんな現場に居合わせた……拗ねても許される状況だろ……?」

    リヴァイ「だがな、俺は拗ねる事すら許されていねぇんだ。せいぜい不機嫌に眉をひそめるくらいしかな……」

    リヴァイはまた、ため息をついた
  5. 5 : : 2015/02/17(火) 18:19:48
    リヴァイ「そうだ……好きな奴に告白する事すらままならねえんだ。いや、これは人類最強だからどうとか関係ねえかもしれねぇが……」

    リヴァイ「何せ自分をさらけ出す事が憚られてきたからな。気持ちを伝えるなんざ出来やしねえ」

    リヴァイ「人類最強なんざ、重たくて邪魔な冠でしかねぇさ……」

    リヴァイは俯き頭を振った
  6. 6 : : 2015/02/17(火) 18:27:38
    リヴァイ「だいたい俺が好きな奴が問題だ。人類最強のパートナーとしてまるで相応しくねえ奴だからな……。きっと人類最強様なら深窓の美しい令嬢と付き合うんだろうとか勝手に決めつけられるしな」

    リヴァイ「だが、俺はあいつが好きだ。それはもう覆りようがねえ。どうすればいいんだ……。あの変人を好きだなんて、俺は伝えるのが怖え」

    リヴァイ「だが、長年付き合ってきて、そろそろいろんな意味で俺も限界に近い。何とか想いを伝えて本懐をとげてぇ。そうさ、人類最強だって欲求不満になるんだ。俺は人類最強以前に人間だからな」

    リヴァイは窓の外に、鋭い視線を投げかけた

    リヴァイ「こうなったら、恥も外聞も関係ねえ。何とか伝える方法を考えるしかねえな」

    リヴァイは一人、頷いた
  7. 16 : : 2015/02/18(水) 12:21:09
    リヴァイは意を決して、自室を後にした

    向かうは想い人の部屋

    気持ちさえ決めれば行動は素早い彼

    時おりすれ違う部下に適当に挨拶を返しつつ、頭の中は告白でいっぱい

    リヴァイ「(全部あいつにぶちまけるのは決まった。だがどうする?一体何から言えばいい?いきなり好きだとか愛してるなんざ言えるわけねぇ。かといって前置きをスマートに言えるほどの語彙力が俺には無え。)くそっ、どうすりゃいいんだ! 」

    リヴァイは壁をどん、と拳で叩いた
  8. 17 : : 2015/02/18(水) 12:22:38

    その時、前方にいた人物が凍りついたようにその場に立っていたのが彼の目に入った

    その人物は、怯えた表情で顔を真っ青にし、後ずさろうとしている

    リヴァイはその人物をよく知っていた

    何故ならその人物は、リヴァイがある意味ライバルとして牽制している男だからである

    リヴァイ「よう、モブリット」

    底冷えするような低い声で、ライバルに声をかけるリヴァイ

    モブリット「ひゃ、ひゃい、こんにちは、リヴァイ兵長……。えっと、その、わかりません……」

    リヴァイ「何の話だモブリット」

    モブリット「あ、いえ……先程どうすりゃいいんだ、と言われましたので、自分にはわかりませんとお返事を……」

    どうやら先程のリヴァイの脳内の言葉が、一部口に漏れていたらしい

    真面目で有名なモブリットは、恐れおののきながらも律儀に答えたのであった
  9. 18 : : 2015/02/18(水) 12:33:30
    リヴァイ「わからねぇではすまねえんだよ」

    モブリット「は、はあ……」

    リヴァイ「(こいつは人畜無害な顔しやがって、実は相当の策士だ。俺が奴の風呂を覗こうとしても、寝室に押し入ろうとしても、いつも立ちはだかりやがるからな……というか、こいつは副官の特権を濫用して、奴のあらぬ姿を覗き見しまくっていると俺は思う。何故かって?こいつの立場に俺がいたならそうするからな。だいたい人間なんざ考えることは同じだからな……)はっきり言ってとにかく羨ましい! 」

    モブリット「は、はい?なにが羨ましいんでしょうか……兵長」

    リヴァイ「うるせえ、何にも言ってねえ」

    モブリット「そ、そうですか……では自分はこの辺で失礼致しま……」

    リヴァイ「まて、話がある」

    モブリット「ぐえっ! 」

    ただならぬ雰囲気のリヴァイに恐れをなしたモブリットは、そーっとその場を後にしようと踵を返したが、首根っこを掴まれた

    リヴァイ「(そうだ、こいつとのせめぎ合いにもそろそろピリオドを打つべきだ。というか、牽制の意味も込めて、こいつに相談してみるか……)」

    モブリット「へ、へいちょ……く、るし……」

    リヴァイはモブリットの首根っこをぱっと離した

    モブリットは喉を押さえてその場でうずくまった

  10. 19 : : 2015/02/18(水) 18:00:33
    モブリット「ぜえぜえ……けほっ……あの、お話って何ですか?兵長」

    モブリットは苦しそうに咳き込みながらも、リヴァイにそう問い掛けた

    リヴァイ「ハンジの事だ」

    モブリット「す、す、すみません! また何かやらかしたんですねっ……いつも自分が目を離した隙に勝手気ままに行動して、皆さんに迷惑をおかけして……」

    モブリットはリヴァイにぺこぺこと頭を下げた
  11. 20 : : 2015/02/18(水) 18:11:34

    リヴァイ「いや違う。確かに多大な迷惑はいつも被っているがな」

    モブリット「そ、そうでしたか……良かった。ではハンジさんについてのお話とは?」

    リヴァイ「……モブリット、俺は、俺は……」

    リヴァイはモブリットに真摯な眼差しを向けた

    モブリット「は、はい。なんでしょうか、兵長」

    いつにない眼差しに射ぬかれて、モブリットは顔を赤く染めた

    リヴァイ「好きだ」

    モブリット「え!?兵長?!いや、その……自分は、えっと…… 」

    モブリットは恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆ってしまった
  12. 21 : : 2015/02/18(水) 18:11:58
    リヴァイ「おいてめえモブリット、なに勘違いしてやがる……俺が好きなのは、あれだほら、奴の事だ。さっきハンジの事だと言っただろうが。間抜け」

    リヴァイは吐き捨てるように言った

    モブリット「あ……そ、そうですよね。良かった……って、兵長、そうだったんですか! いや、そうかなと思ってはいたんですけどね」

    リヴァイ「何?お前なんかにばれてた訳ねえだろうが」

    モブリット「わ、わかりますよ……何となくですが。皆噂してましたし」

    リヴァイ「皆だと……?」

    モブリット「はい、リヴァイ班の方々等ですね。知らないのはハンジさんくらいでは無いでしょうか」

    リヴァイ「俺はそんなに分かりやすく態度に出した覚えはねえんだがな……」

    モブリット「自分達がハンジさんの風呂の支度をしていたら、兵長はそれを手伝いつつ一緒にさりげなく入ろうとされたり、ハンジさんを寝かしつけるために自分がベッドサイドで本を朗読していたら、扉の隙間から覗いていたり……」

    リヴァイ「……ばれていたのか」

    モブリット「はい、すみません兵長」

    モブリットは頭を下げた
  13. 22 : : 2015/02/18(水) 19:07:12
    リヴァイ「まあ、ばれているなら話は早い。俺はこれから奴に、洗いざらい想いをぶつけに行こうと思うんだが、どうすりゃいいかと思ってな」

    モブリット「どうすれば、と言いますと?」

    リヴァイ「要するに……わかるだろうが。こう、雰囲気のある言い方とか、あるだろうが。それを教えてくれ」

    モブリット「えっ……自分そんなの知りません」

    リヴァイ「何だと……」

    リヴァイはモブリットに鋭い視線を投げ掛けた
  14. 23 : : 2015/02/18(水) 20:36:17
    リヴァイ「モブリット……てめぇ、俺がハンジに告白するのがそんなに嫌なのかよ、やっぱりな」

    モブリット「へっ?! いやいや何をおっしゃってるんですか?」

    リヴァイ「わかってる。お前がハンジをどう思っているかくらいな……だが、これだけは譲れん。いや譲れ」

    モブリット「ちょ、ちょっと待って下さい。自分いつもハンジさんと一緒にいますが、あくまで仕事上の付き合いでして。ですので譲れと言われましても……」

    モブリットは困ったように首をかしげた
  15. 24 : : 2015/02/18(水) 20:40:48
    リヴァイ「雰囲気のある告白の仕方、知らねえとか言ったじゃねえか。要するに、知らねえじゃなくて教えたくねぇだけなんだろ?」

    モブリット「知らないんですよ、言葉の通りです。自分女性に積極的な質ではなくてですね……」

    リヴァイ「告白したことねえのかよ」

    モブリット「あ、ありますけど……」

    リヴァイ「なら、教えやがれ」

    モブリット「……わ、わかりました」

    しつこいリヴァイに、モブリットは頷くしかなかった
  16. 27 : : 2015/02/19(木) 08:31:08
    モブリット「その、自分なんかよりもっとその道に詳しい方に相談された方が……」

    リヴァイ「ほう、逃げるのかモブリット」

    モブリット「い、いえ! 逃げませんよ。兵長から逃げられるわけないじゃないですか……」

    リヴァイ「どうせお前の事だ。エルヴィンやミケに聞けばいいとか言いたいんだろ?冗談じゃねえ。あいつらにそんな事を話してみろ。一生笑われ続けるさ」

    モブリット「は、はあ……でも自分本当に、気の利いた台詞なんか言えた試しがないですよ?」

    リヴァイ「つべこべ言わずに考えろ、モブリット。礼は弾むぞ……上手くいった暁にはな」

    モブリット「…………礼はともかく、わかりました。兵長がそこまでおっしゃるなら、尽力します」

    モブリットは丁重に頭を下げた
  17. 28 : : 2015/02/19(木) 08:44:31
    リヴァイ「で、奴は何処にいる?」

    モブリット「部屋で執務中です。真面目にやっておられたら良いのですが……飲み物をお入れしようと思っていたんです。あっ、そうだ」

    リヴァイ「なんだ?モブリット」

    モブリット「兵長が飲み物を持っていってみては如何ですか?」

    リヴァイ「ほう、餌付けか。お前はそうやってハンジに餌付けし、あらぬ姿を……風呂や寝顔や下着姿を堂々と見てやがったんだな」

    モブリット「ちょ、ちょっと待って下さい! 自分分隊長のそういう姿が見たいだなんて思ったことは一度もありませんよ?!」

    リヴァイ「嘘つけ。男なら誰でも見てえだろうが。じゃあ何か?お前は女に興味が無いのか?要するに男色なのか?」

    モブリット「いえいえいえ、違います。分隊長にたいしては特別なんとも思わないだけでして……ほら、医者が患者の裸を見ても何とも思わない感覚に近いものが……」

    リヴァイ「必死な言い訳だな、モブリット」

    モブリット「し、信じてくださいよ……兵長」

    モブリットはリヴァイの鋭い視線に耐えきれず、頭を左右に振った
  18. 29 : : 2015/02/19(木) 08:48:41
    リヴァイ「まあいい。ハンジに飲み物を持っていって、さりげなく告白する。この作戦でいこう」

    モブリット「は、はい。ご武運を! 兵長」

    リヴァイ「で、何と言えばいい?」

    モブリット「やっぱりそれも自分が考えなきゃならないんですか……?」

    リヴァイ「当たり前だ。乗り掛かった船を放棄するな」

    モブリット「乗り掛かったではなく無理矢理乗せられた……」

    リヴァイ「何か言ったか?」

    モブリット「いえ、何も……」

    モブリットは愛想笑いを浮かべた
  19. 30 : : 2015/02/19(木) 08:53:53
    モブリット「そうですね……とりあえず軽い会話から入ってみては?いい天気だな、とか風が気持ちよかったとか、その辺りから」

    リヴァイ「なるほど。あまり構えすぎても上手くいかねえだろうしな」

    モブリット「はい、兵長。リラックスですよ」

    リヴァイ「待ってろモブリット。俺は必ず奴を駆逐してやる」

    モブリット「駆逐……が、頑張って下さい」

    こうしてモブリットという師を捕まえたリヴァイは、いざ決戦の場に降り立つのであった
  20. 31 : : 2015/02/19(木) 15:58:17
    バターン!

    けたたましい音をさせながら、ノックもせず扉を開け放つリヴァイ

    リヴァイ「よう、クソメガネ」

    ハンジ「うわっ、びっくりした。なんだリヴァイか……モブリットがそんな扉の開け方したのかと思って、何事かと」

    リヴァイ「モブリット…………だと?」

    ハンジ「ああ。さっき飲み物を入れに出ていったからね。ってリヴァイものすごく怖い顔してるんだけど……」

    リヴァイの剣幕にハンジはブルッと背中を震わせた
  21. 32 : : 2015/02/19(木) 16:05:01
    リヴァイ「(あり得ねえ。今から告白しようと勇んで部屋に入ったのっけから、他の男の名前なんかだしやがって……しかもなんだ、リヴァイかって言いやがった。)俺は一体なんなんだ!」

    ハンジ「えっ !?リヴァイはリヴァイだろ?どうしたんだい?何か顔が真っ赤だよ。熱でもあるんじゃ」

    ハンジはリヴァイに歩み寄って、そっと額に手をあてた

    リヴァイ「!!!!!!」

    リヴァイの頬がますます真っ赤になったのは言うまでもない

    そうだ、人類最強でも恋をするのだ

    リヴァイは英雄だと崇められているだけで、至って普通の男なのだから
  22. 33 : : 2015/02/19(木) 16:15:42
    リヴァイ「は、離せクソメガネ……」

    リヴァイは小さな声でそう言った

    ハンジ「ああ、わかったよ。ま、熱はなさそうだね。しかしいつになく真っ赤な顔して……もしや」

    リヴァイ「な、何だ! 」

    顔を覗いてくるハンジに、思わずリヴァイはのげぞった

    ハンジ「誰かに恋でもしてるのかなー?ははっまさかね! 」

    リヴァイ「…………(やべえぞ、なんだか全てをクソメガネに見透かされてる感満載だ。いや、だがモブリットはハンジは俺の気持ちには気がついていない的な事を言っていた。あいつの言が正しいなら、ハンジに俺の気持ちがばれているはずがねえ。大丈夫だ、落ち着け。初心に返るぞ)」

    ハンジ「リヴァイ?大丈夫かい?」

    リヴァイ「今日はいい天気だな。風が気持ちよかったぞ」

    ハンジ「……………………ひぃぃぃぃ! リヴァイが何か企んでて怖い怖い! 退散だ退散!モブリットーエルヴィーン大変だー!」

    バタン

    ハンジは開け放たれた扉から、部屋の外に走り去ってしまった
  23. 34 : : 2015/02/19(木) 19:51:18
    リヴァイ「てめぇモブリット! 」

    モブリット「ひゃいっ! 何ですか……ってぐえっ! 」

    リヴァイは、モブリットの姿を見つけるなり襟首を締め上げた

    リヴァイ「お前の教えた通りに言ったら……ハンジが何故か血相を変えて逃げたじゃねえか! 」

    モブリット「へ、へい、ちょ……離し、て……」

    モブリットの目に涙が浮かぶ

    さすがに可哀想になり、リヴァイは襟首を解放した

    リヴァイ「……ちっ、少し締めただけだろうが。軟弱すぎるぞ、モブリット」

    モブリット「ぜぇぜぇ……けほっ。あのですね、兵長は並みを遥かに超えた力の持ち主なんですから……ごほっ」

    リヴァイ「……とりあえずこれ、飲めよ。ハンジに渡せなかったからな」

    リヴァイはばつが悪そうに、手にしたコーヒーをモブリットの口元に押し付けた
  24. 35 : : 2015/02/19(木) 19:58:30
    モブリット「はぁ、落ち着きました、ありがとうございます、兵長」

    コーヒーを飲み干して、モブリットは笑顔でそう言った

    リヴァイ「ちっ、お前に笑いかけられても嬉しくねえ……」

    モブリット「す、すみません。あ、分隊長に逃げられたっておっしゃっていましたが、どんな状況だったんですか?」

    リヴァイはモブリットに、一部始終聞かせた


    モブリット「なるほど。確かにいつもの兵長とはあまりにも違う様子ですし、言動でしたね。タイミングも少々悪かったようですし」

    リヴァイ「あいつに手をあてられてな、ゼロ距離になった。その瞬間、冷静だった俺の心がおかしくなった」

    モブリット「そうですか。兵長は、どうしようもないほど恋をなさっているんですね、分隊長に」

    モブリットは慈愛に満ちた表情をリヴァイに向けた
  25. 36 : : 2015/02/19(木) 21:13:54
    リヴァイ「恋なんかしてねえ! 」

    モブリット「でも、分隊長の事がお好きなんですよね?」

    リヴァイ「それはそうだが、恋なんてなまっちょろいもんじゃねえんだ。もっと切羽詰まってる感じでだな……」

    モブリット「わかりますよ。こう、痒いところにどうしても手が届かない、そんな焦燥感に苛まれているんでしょう」

    リヴァイ「難しい言い方をすりゃそうなるのか?」

    モブリット「それも恋煩いの症状なんですよ。しかし、兵長も人類最強と言えど一人の男ですね。普通に悩んでおられて、自分少し兵長を身近に感じました」

    リヴァイ「そうだ、そうなんだ。人類最強以前に俺は……」

    リヴァイは俯いた

    モブリット「分隊長はきっと、ちゃんと腹を割って話をすれば受け入れてくださるはずです」

    リヴァイ「股を割ってだと?! お前さすがにいきなり攻めすぎだろうが! 」

    モブリット「兵長、話聞いてますか?どれだけ欲求不満なんですか……」

    モブリットは呆れたような表情をリヴァイに見せた
  26. 37 : : 2015/02/20(金) 14:55:45
    リヴァイ「さて、怪しまれちまったからには
    また一から作戦を練り直さねえとな、モブリット」

    モブリット「自分はまだお役ごめんにはなりませんか……?その、失敗してしまいましたし……」

    リヴァイ「俺は一度の失敗で部下を左遷させる様な上司じゃねえ。一度の失敗は、大成功で返せばいいんだ」

    モブリット「おもいっきりはた迷惑な寛大さ……いえ何でもありません! 睨まないで下さい、顔に風穴が開きます……」

    モブリットはリヴァイの視線から何とか逃れようと、頭をブンブン振った
  27. 38 : : 2015/02/20(金) 15:04:16
    モブリット「と、とにかく、最終的には好きだと伝えればいいわけですよね。でしたら……デートに誘ってみては如何ですか?」

    リヴァイ「デートだと……」

    モブリット「は、はい。兵長睨まないで……」

    リヴァイ「デートに誘えるくらいなら、こんな作戦立てなくても告白くらいできるだろうが……」

    モブリット「兵長、顔真っ赤ですよ。珍しいな」

    リヴァイ「お前、絶対に部下にばらすなよ?ばらした時点でお前をばらす」

    モブリット「兵長が言ってると、本気としか思えない……」

    リヴァイ「本気だ、ばかが」

    モブリット「肝に命じておきますぅぅ! 」

    こきこきと肩を鳴らし、拳を手のひらにパンパンと叩きつけるリヴァイに、モブリットはひれ伏したのであった
  28. 39 : : 2015/02/20(金) 15:11:05
    モブリット「デートだなんて思わずに、買い出しに行く感じで軽く外出されてみては?丁度生活用品で足りないものがありまして……」

    モブリットはそう言うと、リヴァイに一枚の紙を手渡した

    リヴァイ「なるほど、それなら怪しまれずにすみそうだな」

    モブリット「はい。分隊長には自分が声をかけておきますから、兵長は門のところで待っていて下さい」

    リヴァイ「……まて、モブリット」

    モブリット「は、はい、なんでしょうか?」

    リヴァイ「好きだというタイミングだがな……」

    モブリット「兵長、大丈夫です。とにかく行ってきて下さい。あまり考えすぎても上手くいきませんから」

    リヴァイ「……わかった」

    リヴァイはしぶしぶ頷くと、兵舎の門に足を運んだ
  29. 40 : : 2015/02/20(金) 15:15:31
    モブリット「さあて、兵長も行った事だし、後は分隊長だな」

    モブリットはふぅと息をついた

    モブリット「世話のやけすぎるお方だよなあ、リヴァイ兵長って……シャイだし。人類最強がシャイ……ブフッ」

    モブリットは思わずに吹き出してしまった

    モブリット「いけない、ばれたらばらされるんだった……さっさと分隊長に言付けてうまいこといかせなきゃな」

    モブリットはそう呟くと、駆け足でハンジ探しに向かった
  30. 41 : : 2015/02/21(土) 19:54:08
    リヴァイは外見では涼やかに、だが内心どきどきしながら、ハンジがやって来るのを待っていた

    リヴァイ「(奴と二人で外出なんざ、何年ぶりだ……?出会って間もない頃はよく一緒に飲みに行ったりしたんだがな)」

    リヴァイは遠くを見つめていた

    すると、肩をとんとんと叩かれた

    くるりと振り向くと……

    プニッ

    リヴァイの頬に何かが突き刺さった

    ハンジ「リヴァイ、ひっかかった! はははっ! 」

    リヴァイ「クソメガネ……」

    リヴァイの頬に突き刺さった物は、ハンジの人差し指の先であった
  31. 42 : : 2015/02/21(土) 20:24:56
    ハンジ「やあ、リヴァイ。ほっぺぷにぷに!」

    リヴァイ「クソメガネ、つつくな、いてえ」

    リヴァイはハンジにほほをつつかれながら、ボソッと言葉を発した

    ハンジ「いやあ、人類最強でもほっぺは鍛えられないのか、柔らかくてさ! 後の部分は筋肉がっちがちだろ?リヴァイ」

    ハンジはおもむろに、リヴァイの腹筋やら腕やら触りまくった

    リヴァイ「触るなクソメガネ……」

    ハンジ「ありゃ?リヴァイまた顔が赤いよ?だいじょうぶぅ?」

    リヴァイ「な、何でもねぇ! 触るな近寄るな! 」

    リヴァイは恥ずかしさのあまりつい、口調荒く捲し立てた
  32. 45 : : 2015/02/23(月) 10:39:01
    ハンジ「さて、リヴァイも熱は無いことだし、買い出しに行こっか! 」

    リヴァイ「ああ、めんどくせえからさっさと終わらせる」

    ハンジ「あ、ちょっと、待ってね」

    ハンジはそう言うと、小さなメモ冊子を胸のポケットから取り出して目を通した

    ハンジ「どれどれ……ふむ」

    そして納得したように頷くと、メモをしまった

    リヴァイ「なんだ、お前も買い物メモ持たされたのか」

    ハンジ「ん、まぁね。さ、行こうぜーリヴァイ」

    ハンジはそう言うと、リヴァイの手を取りぎゅっと握りしめた

    リヴァイ「! ! 何しやがる! 」

    ハンジ「え?お手て繋いだだけだよ?」

    リヴァイ「それくらいわかってる! な、何で手を繋がなきゃならねえんだよ、お前と! 」

    リヴァイは顔を真っ赤にしながら叫んだ

  33. 46 : : 2015/02/23(月) 10:44:30
    ハンジ「何でって……えっと理由はないな、なんとなくさ。ははっ」

    ハンジは楽しげに笑った

    リヴァイ「手ぇ離せ……」

    ハンジ「それこそ何で?」

    リヴァイ「何でってお前……この奇行種が……人の気もしらねえで」

    ハンジ「ん?なんか言ったかい?」

    リヴァイ「ちっ、何にも言ってねえ! とにかく離しやがれ! 」

    ハンジ「えー、リヴァイの手暖かいから好きなんだけどな。ま、いっか」

    ハンジはお名残惜しそうにリヴァイの手を解放した
  34. 47 : : 2015/02/23(月) 10:51:53
    トロスト区商店街への道すがら、リヴァイは頭のなかで先程の出来事を振り返っていた

    リヴァイ「(やばかった。手ぇ繋がれた瞬間、抱き締めたくなってしまった。ついに俺の理性のWallマリアも崩壊寸前にまで追いやられた。次にあんなスキンシップをとられりゃ、完全に壁は崩壊するはずだ。どうする俺)」


    リヴァイ「(しかも、ハンジの手……予想に反して柔らかかった……もっと握っていたいと思う俺の想いは正しいはずだ、そうだ。そうにちがいねぇ)」

    リヴァイ「ちっ……」

    ハンジ「何だい?さっきから苦虫噛み潰した様な顔して、あげくのはてに舌打ちかい?まったく、リヴァイはデリカシーが無さすぎだよ」

    ハンジは肩を竦めた
  35. 48 : : 2015/02/23(月) 22:03:25
    リヴァイ「ちっ、うるせえな」

    ハンジ「まあ、リヴァイにデリカシーなんか期待するのが間違ってるよねー、ははっ」

    ハンジはリヴァイの肩をぽんぽんっと叩きながら言った

    リヴァイ「ふん、ほっとけ」

    ハンジ「だって、リヴァイが凄く気の利いた事を言ったりするの想像できないしね 」

    ハンジの言葉に、リヴァイは小さく口を開いた

    リヴァイ「…………悪かったな」

    その口調は、今にも消え入りそうなほど弱々しかった
  36. 49 : : 2015/02/23(月) 22:17:49
    ハンジ「リヴァイ、最近突然元気なくなるよね。どうしたんだい?何か心境に変化でもあった?」

    リヴァイは、妙に鋭いハンジに内心ビクッとした

    だが、辛うじて態度には出さずにすんだ

    リヴァイ「別に、何でもねえよ」

    ハンジ「そうか、ならいいけどね。何かあったらいつでも話聞くよ?」

    ハンジはリヴァイの顔を覗きながら、頭を撫でてやった

    リヴァイ「……どうせ代わりに巨人の話でも聞かせるんだろうが。一晩中」

    ハンジ「ははっ、ばれたか! 」

    リヴァイ「お前の考えくらいすぐわかる」

    リヴァイの言葉を聞いたハンジはうんうんと頷く

    ハンジ「そうだよね、だってずっと一緒にいるんだからね」

    そう言って笑顔を見せるハンジに、リヴァイは場所を忘れて見いってしまうのであった
  37. 50 : : 2015/02/23(月) 22:46:22
    ハンジ「えっと、トイレ紙にインク、あとはペンでしょ……」

    ハンジは店の中でメモを見ながら、買う物をかごにいれていった

    かごはみるみるうちに一杯になる

    リヴァイはしばらく後ろからそれを見ていたが、やがて徐にハンジに近寄った

    リヴァイ「貸せ」

    ハンジ「あ、大丈夫だよ、持てるから」

    リヴァイ「いいから貸せ」

    リヴァイは無理矢理、ハンジの手からかごをむしりとった

    かごはリヴァイの想像通り、ずしりと重かった
  38. 52 : : 2015/02/24(火) 08:12:20
    >蛙霊魂さん☆
    ありがとうございます!頑張っていきます♪
  39. 53 : : 2015/02/24(火) 15:23:28
    ハンジ「リヴァイってさ、見た目によらず紳士だよね。感心しちゃうよ! 」

    荷物を持ってもらいながら、柔和な目をリヴァイに向けるハンジ

    リヴァイは何となく恥ずかしくて、プイッとそっぽを向いた

    リヴァイにとって、人の荷物を持ってやる事くらい普通なのだ

    ハンジに対してだけ特別なわけではない

    彼は部下に対しても同じような態度をとるのだ

    だから、それを紳士的だとか言われて気恥ずかしく感じたのであった

    リヴァイ「ばかいえ、俺は紳士的なんかじゃ……」

    ハンジ「わかってるよ、リヴァイは皆に優しいって事はね! 」

    ハンジはリヴァイの言葉をさえぎりつつそう言うと、なんだか嬉しそうに彼の頭をよしよしと撫でた
  40. 54 : : 2015/02/24(火) 15:30:54
    ハンジ「ああ、お腹がすいたねえ」

    しばらく町を歩きながら、買い出しをしていた二人だったが、ハンジが急にお腹を押さえてそう言った

    リヴァイ「ああ、さっきからお前の腹の虫がうるせえ」

    ハンジ「リヴァイの腹だってすっげー音出してるはずだよ?」

    リヴァイ「俺のは可愛らしいもんだ。お前の腹の虫は騒音だ」

    リヴァイはふん、と鼻を鳴らした
  41. 55 : : 2015/02/24(火) 15:41:55
    ハンジ「お腹がすいた時は……っと」

    ハンジはぼそっと呟きながら胸ポケットからメモを取り出し目を通した

    そして頷くと、メモをまたポケットにしまいこんだ

    リヴァイ「なんなんだそのメモは」

    ハンジ「何でもないよ!買い物の事が書いてあるだけさ」

    リヴァイの怪訝そうな声に、ハンジはへらっと笑ってそう言った


  42. 56 : : 2015/02/24(火) 20:11:15
    二人は空きっ腹を抱えながら、とある食堂へ足を運んだ

    ハンジ「うわー、美味しそうなオムレツ! いっただきまーす! 」

    ハンジは料理が並べられるや否や、フォーク片手にパクつき始めた

    リヴァイ「……」

    リヴァイはその様子をちらりと盗み見ながら、自分が頼んだクリームシチューを口に運んだ

    リヴァイ「(食ってる時は本当に満たされた顔してやがるよな。巨人の実験してる時の次くらいに嬉しそうだ。そうだ、はじめてこいつに声を掛けられた時も、こんな笑顔してやがったな)」

    リヴァイは手を止めて、物思いに耽っていた

    そんな矢先


    ハンジ「リヴァイ、シチュー旨そうだね!あーんして、あーん」

    ハンジがいきなりリヴァイに顔を近づけて、口を大きく開いた

    リヴァイ「なんの真似だ、クソメガネ」

    リヴァイは弦を引き絞るように、眉を潜めた

  43. 57 : : 2015/02/24(火) 20:20:59
    ハンジ「何って、あーんだよ?一口ちょうだい! 」

    リヴァイ「何でお前にやらなきゃならねえんだよ。これは俺のシチューだ」

    リヴァイはふん、と鼻を鳴らした

    ハンジ「わたしのオムレツあげるからさぁ。お願いだよ、リヴァイ」

    ハンジは尚もリヴァイに大きく口を開けて見せた

    リヴァイ「自分で食えよ」

    リヴァイは頬をほんのり染めながら、シチュー皿をハンジの前に滑らせた

    だが、皿はまたリヴァイの前に戻される

    ハンジ「あーんしてもらいたい」

    リヴァイ「何でなんだ!ばかが!」

    ハンジ「早く早く、あーん」

    嫌がるリヴァイであったが、ハンジのしつこさには敵わず、徐にスプーンでシチューをすくった

    リヴァイ「(な、何て日だ。人類最強の俺が奇行種に餌をやるなんてな……しかも公衆の面前でだ。さっきから少なからず視線を感じるのは、気のせいなんかじゃねぇんだ。こいつは恥ずかしくねえのかよ)」

    リヴァイは心の中で自問自答しながら、スプーンをハンジの口元に持っていった
  44. 58 : : 2015/02/24(火) 20:25:08
    パクっ

    ハンジはシチューを口に入れた

    ハンジ「おーいしい! 幸せだ! ありがとうリヴァイ! 」

    ハンジは両手を頬に当てながら悶えた

    リヴァイ「そうか、良かったな」

    リヴァイは緊張から解放されたかの様に肩で息をした

    ──のもつかの間


    ハンジ「さ、次はあーんしてあげよう。オムレツだよ、どうぞ、あーん」

    リヴァイの顔の前にずいっと差し出されたフォーク

    そこにはオムレツの大きな切れ端が刺さっていた
  45. 59 : : 2015/02/25(水) 08:43:00
    リヴァイ「ちっ、何の真似だ……」

    リヴァイは後ずさった

    だが彼は椅子に座っている……距離をとるにも限界があった

    ハンジ「はい、あーん」

    ハンジは狼狽えるリヴァイを他所に、にこにこ笑顔でオムレツを差し出す

    その様子に全く引く気配は感じられなかった

    リヴァイ「ハァ……(こんなに人がいる前で、こいつは恥ずかしいと思わないのかよ……やっぱり俺はこいつに着いていけそうにねえな)」

    ハンジ「何だよーため息なんかついちゃってさ。折角美味しいから食べてもらいたかったのに」

    ハンジは、叱られた子犬のような悲しげな目をリヴァイに向けた

  46. 60 : : 2015/02/25(水) 16:38:55
    リヴァイはハンジのその様子を食い入るように見つめている

    リヴァイ「(元気だったかと思えば急にしおらしい顔を見せやがる……そうか、俺はこいつのそういう所に惹かれているのかもしれねぇな)」

    そう、彼はあまり感情を表に出さない

    とにかくいつも不機嫌でぶっきらぼう……それが彼の彼たる所以だ

    自分に無いものに惹かれているのだとリヴァイは思った

    ハンジ「な、なんだい……?睨み付けるなよ、怖いな」

    ハンジはリヴァイの熱っぽい視線を怒っていると勘違いして、不貞腐れた様な顔をした

    リヴァイ「……いや、別に睨んでるわけじゃねえ。俺は元々こんな顔だ」

    リヴァイはぼそっと呟いた

  47. 61 : : 2015/02/25(水) 16:43:51
    ハンジ「いいや、そんな事ないよ。リヴァイだってたまに可愛い顔するよ?そんなことよりあーん」

    ハンジは思い出したかのように、リヴァイの開いていた口にオムレツを押し込んだ

    リヴァイ「むぐっ……」

    ハンジ「ははっ、油断大敵! ちゃんと咀嚼しなよ?」

    リヴァイ「…………」

    もぐもぐと、リヴァイはハンジのいう通り咀嚼した

    ハンジ「ほら、小さなほっぺに大きなオムレツを押し込まれてさ、もぐもぐしてるリヴァイは可愛いよ」

    ハンジはリヴァイの様子に嬉しそうに微笑んだ

  48. 62 : : 2015/02/25(水) 16:48:25
    ハンジ「旨いだろ?よーし私も完食しちゃお! 」

    ハンジはそう言うと、みるみるうちにオムレツの残りを平らげた

    リヴァイ「……確かに旨いな。というかクソメガネ、もう少しきれいに食べれねえのかよ。口の回りケチャップだらけだぞ。おまえ」

    リヴァイはそう言いながら、懐からハンカチを取り出した

    ハンジ「ありゃま、お化粧しちゃった感じかい?」

    リヴァイ「そんなにいいもんじゃねえ。口裂け女みてえになってやがる」

    ハンジ「うそだ、こわっ」

    身を震わせるハンジの口元を、リヴァイはそっとぬぐってやるのだった
  49. 63 : : 2015/02/25(水) 17:04:42
    ハンジ「そういうリヴァイのほっぺにも卵の欠片がついてるよ」

    ハンジはそう言うと、ひょいっとリヴァイの頬についていたオムレツの欠片をつまんで口に入れた

    リヴァイ「!?!」

    リヴァイはその仕草に目を白黒させた

    ハンジ「ははっ。なに驚いてるの?なんか今日のリヴァイは表情豊かだね」

    リヴァイ「ば、ばかいえ、俺は元々……」

    ハンジ「こんなに挙動不審で落ち着かないリヴァイは初めて見るよ、ほんとに」

    ハンジはこぼれるような笑顔を見せた
  50. 64 : : 2015/02/25(水) 17:16:23
    ハンジ「いやあ、お腹一杯になったねえ」

    二人は夕暮れの中をゆっくり兵団に向かって歩いていた

    リヴァイ「ああ、ひさしぶりに旨い飯が食えた」

    ハンジは胸のポケットから、またメモを取り出して眺めた

    そして、ふと笑みを浮かべる

    ハンジ「……あいつめ」

    リヴァイ「何の話だ?」

    ハンジ「いや、何でもないよ。あのさ、私ちょっとリヴァイから聞きたいことがあるんだ」

    ハンジはおどけたような表情でそう言った

    リヴァイ「何だ?」

    ハンジ「私たちって付き合い長いよね。お互いのいろんな事を共有してきた仲だし」

    リヴァイ「…………まあな」

    リヴァイは頷いた

    ハンジ「親友なのかな、私たちは」

    ハンジのその言葉に、リヴァイは息をのんだ

    親友であり、戦友だ

    それは間違いない

    だが……リヴァイの気持ちはそこに留まってはいないのだ

    かといって今日こそは告白するぞといくら意気込んだ所で、皆目勇気が出せない自分

    リヴァイは目を伏せた
  51. 65 : : 2015/02/25(水) 17:21:48
    ハンジ「親友だと思う?リヴァイは。それが聞きたかったんだ」

    ハンジの真摯な表情を目の当たりにして、リヴァイはついに意を決して首を振る

    リヴァイ「……俺は、お前を親友だと思っている」

    ハンジ「だよね……はは」

    リヴァイ「だが、それ以上の存在だとも思っている」

    リヴァイはきっぱりそう言った

    ハンジ「ほんとかい?」

    リヴァイ「ああ、俺は…………ずっとお前が……す、す、」

    リヴァイはそこまで言って、呼吸を整えるべく深呼吸をした
  52. 66 : : 2015/02/25(水) 17:25:41

    リヴァイ「俺は…………お前が、す…………ちゅきだ! 」



    ハンジ「リヴァイ…………くっ」

    リヴァイの告白に、ハンジはくるりと後ろを向いた

    そして肩を震わせる

    懸命に笑いをこらえている様子にしか見えない

    リヴァイ「ちっ、笑いやがって」

    その様子を見咎めたリヴァイがへそをまげて、舌打ちをした

  53. 67 : : 2015/02/25(水) 18:00:08
    リヴァイ噛んだー!
    ちゅきちゅきリヴァイ降臨だぁ!w
    可愛いなぁ♪ロメ姉さん、期待です(*´ェ`*)
  54. 68 : : 2015/02/25(水) 18:19:26
    >67
    姫☆
    と、とりあえずかませましたw
    コメントありがとう♪
    頑張る!
  55. 69 : : 2015/02/25(水) 19:32:53
    ハンジ「だ、だってリヴァイ……ちゅ、ちゅきって……わはは」

    ついに耐えきれず、ハンジは思いきり笑った

    リヴァイ「う、うるせえ。ちゅきなんて言ってねえ! 」

    ハンジ「ふうん、じゃあなんて言ったの?」

    リヴァイ「それはな、つまり…………チキ、そうだ知己だと言ったんだ」

    リヴァイは激しく頷いた

    ハンジ「なるほど、知己ね。でもさあ、俺はお前が知己だ、なんて言葉がなんか不自然だけど?」

    リヴァイ「ちっ……」

    ハンジ「素直になりなよリヴァイー」

    ハンジはにやにやしながら、リヴァイにずいっと顔を近づけた
  56. 70 : : 2015/02/25(水) 19:37:35
    リヴァイ「うるせえクソメガネ! 食べ過ぎて腹壊してくたばれ! 」

    リヴァイはそう言い残し、踵を返して駆け出そうとした

    ハンジ「おっとまった」

    ハンジが逃げ去るリヴァイの手をひっ掴んだ

    リヴァイ「もうお前に用はねえんだよ! 」

    リヴァイは吐き捨てるように言った

    一世一代の大告白で、思いきり噛んでしまった自分がとても情けなく、恥ずかしかった

    しかもハンジに笑われてしまった

    さすがのリヴァイも、穴があったら入りたい気分だったのだ
  57. 71 : : 2015/02/25(水) 19:42:13
    ハンジ「私はまだ用があるよ。リヴァイ」

    ハンジはふてくされるリヴァイの頬をさらっと撫でて言葉を発した

    リヴァイ「何だ」

    ハンジ「私は君が、好きだよ。ああ、君流に言うなら、ちゅきだよ、かな?へへ」

    ハンジは照れたように笑った

    リヴァイ「……俺は知己だと言ったんだ……」

    ハンジ「はいうそー。私はちゃんと言ったんだし、リヴァイもちゃんと言ってくれよ」

    ハンジの言葉と熱っぽい視線に誘われるように、リヴァイは口を開いた


    リヴァイ「………………俺は、お前が好きだ」

    リヴァイはそう言うと、ぷいっと顔を背けた

    真っ赤になった自分の顔など、誰にも見せたくなかったからだ


    ハンジ「リヴァイ、ありがとう」

    ハンジはリヴァイをぎゅっと抱き締めた

    リヴァイは人目だという事も忘れて、ハンジの柔らかい胸を満喫していたのであった


  58. 72 : : 2015/02/25(水) 19:48:03
    こうしてリヴァイは、ハンジへの告白を成功させた

    親友から恋人へ──

    時間は掛かったし、回り道もした

    だがやっと階段を一段上ることが出来たのであった
  59. 73 : : 2015/02/25(水) 19:57:23
    夜中2時半


    しんと静かな部屋

    微かに寝息だけが聞こえてくる

    すーすーと、なんの問題もない穏やかな呼吸

    そんな静かな夜に、変化は唐突にやってきた


    バーン!

    ハンジ「モブリット! やったよ! 」

    リヴァイ「モブリット、ヤったぞ」

    モブリット「!?!?!ふぁっ?!」

    けたたましい声に、部屋の主モブリットは飛び起きた

    ハンジ「君のメモ通り行動したら、リヴァイと付き合うことになった。で、君の言うとおりにしたんだから、約束した事、お願いだよ?」

    リヴァイ「お前のおかげで告白できた。今度礼にどこか連れてってやる。三人でな」

    モブリット「!?!?!ちょ、ちょっと待って下さい……状況がよくわからないんですけど……」

    ハンジ「寝ぼけるなよモブリット。約束の巨人の捕獲第3弾、段取りたのむよ?」

    リヴァイ「どこに行きたい?温泉宿か?お前俺たちと同室でもかまわないよな?空気だと思っておく」

    モブリット「……………………今、何時だと思ってるんですかぁぁぁ!」

    さすがのモブリットも、勝手気ままな上司にぶちギレたのは言うまでもない


    ─完─
  60. 74 : : 2015/02/25(水) 20:00:29
    モブリットww
    真夜中に叩き起こされるという(笑)
    ハンジさんかっこいい(*´∀`*)リヴァイ可愛いw
    性転換の様な感覚で読ませていただきました!
    ロメ姉さん、お疲れ様です(*´ェ`*)
  61. 75 : : 2015/02/25(水) 20:50:20
    >いんこちゃん☆
    読んでくれてありがとう!
    可愛いリヴァイ、難しかったけど、ぎりぎりキャラ崩壊してないかな………………
    モブリットは安定のお気の毒w
    性転換!
    リヴァイは女でも美しいだろうなあ♪
    コメントありがとう♪
  62. 76 : : 2015/02/25(水) 21:00:04
    執筆お疲れ様でした!

    喋っている文字数より、考えている文字数のが明らかに多い口下手兵長が可愛かったです。
    ハンジさんも格好いい。

    そして、影の功労者モブリットw
    毎度お疲れさまです。

    温泉宿もあるんですか!楽しみにしてますよ~!
  63. 77 : : 2015/02/25(水) 21:25:35
    >とりちゃん☆
    読んで頂きありがとうございます♪
    喋るのは苦手ですが、こころではいろいろ思うところがあった様です(*μ_μ)
    ハンジさんもちゅきちゅきにすればよかったかなあと思ったり?
    モブリットさんのお陰です、リヴァハン感謝せよw

    温泉宿w
    カオスにしかならんだろうねw

    コメントありがとうございました♪
  64. 78 : : 2015/02/26(木) 07:17:32
    執筆お疲れさまでした。

    リヴァイはかわいいけどてんべっしー(別所哲也)なモブリットが切ない…。

    頑張れ、モブリット!

    かわいいお話ありがとうございました。
  65. 79 : : 2015/02/26(木) 08:14:32
    >ありゃりゃぎさん☆
    うおぉっ!読んで下さってありがとうございます!
    朝からありゃりゃぎさん来たーと歓喜しておりました(*´ω`*)

    べっしー好きなんですか?!
    彼何の役でもはまりますよね!
    切ない立場もモブリットにとっては喜びかも?!
    んなわけないですね(--、)ヾ(^^ )

    コメントありがとうございました♪
    仕事人好きなんで(三田村邦彦)超応援しています!

  66. 80 : : 2015/02/26(木) 12:14:42
    >>79

    べっしー普通です(笑)

    でも、トレンディドラマ(死語)で、ハイスペックで完全無欠なのに、ヒロインに最後の最後でフラれる役のイメージです、彼は。

    若き日の三田村さん、かっこいいですよね。
    でも、私は主水派です(^-^)馬面だけど、渋味が…。

    応援ありがとうございます。

    頑張ります。
  67. 81 : : 2015/02/26(木) 13:21:45
    リヴァイ噛んだw
    ハンジ「あいつめ……」の所が個人的にツボ。ハンジが恰好良すぎて!
    ロメ姉のリヴァハンすっ…ちゅきです!
    執筆お疲れ様でした‼︎
  68. 82 : : 2015/02/26(木) 13:31:32
    >>80
    ありゃりゃぎさん☆
    べっしー普通でしたかw

    確かにドラマでは不遇なイメージしかないですね!
    まさにモブリット!

    中村主水渋いかっこいい!
    仕事人の挿入歌を買うくらい、実は隠れファンですw
    お龍も好きだったなあ(結局顔w)

    コメントありがとうございました(*´ω`*)
  69. 83 : : 2015/02/26(木) 13:33:38
    >>81
    りぃひめ☆

    りぃちゃぁぁんおかえりなさぁぁい( ;∀;)
    待ってましたぁぁ( ;∀;)

    ハンジさんがかっこよく、りばいさんが乙女にw
    逆転現象になってしまいましたw

    ってりぃ姫もかんだwかわいいなあ(*´ω`*)

    コメントありがとうございました♪
  70. 84 : : 2015/03/02(月) 03:10:15
    モブリットかわいそうwww
  71. 85 : : 2015/03/02(月) 07:26:47
    >クロエさん☆
    ですよねw
    不憫です、報われてほしいです( ;∀;)
    コメントありがとうございます♪
  72. 86 : : 2015/04/12(日) 09:22:27
    温泉の続きを見てみたいです。
    良かったです乙。

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fransowa

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