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マフラーが起こした二人の悲劇1[クリスタからの贈り物]

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  1. 1 : : 2014/12/14(日) 19:16:28




    まさか彼が、死ぬなんて、誰も考えてなどいなかった。

    .......‘‘自殺‘‘。他から見ればそうかもしれない。



    「私がエレンを殺したの...」




    ----------------------


    作者の心愛です。久しぶりに出てきたのでかきためたものを噴出します
    この作品はただの創作です。大したことない文章力ですみません(笑)
    決してハッピーエンドではないです。むしろ、エレン達がめっちゃかわいそう。
    よろしくお願いします。
  2. 2 : : 2014/12/14(日) 21:07:10





    「私が殺したの、エレンを殺したの」



    黒髪の女は呟く。

    恐ろしいほどに低く、低く声を漏らしている。

    コクコクと首をかしげては、殺した、殺した、殺したと、唱え続ける。

    見張り役を代してきた憲兵は驚いた。

    しかし、それはお経のように漏らす彼女の言葉が、愛しい人を殺した、と唱えているからではない。

    美しいその容姿に大きな傷をおっていたわけでも、今にも死にそうな勢いで部屋中を荒らし回っているわけでもない。



  3. 3 : : 2014/12/14(日) 21:07:26


    「は、はは。殺した、殺したの」


    「ヒッ」


    東洋顔の薄い唇をぐにゃりと歪ませて
    笑ってるから、だ。
  4. 4 : : 2014/12/14(日) 21:07:43



  5. 5 : : 2014/12/14(日) 21:08:42


    彼女、ミカサ・アッカーマンは暗い暗い湿った六畳間に、何日も‘‘保護‘‘されている。

    美しい黒髪から覗く漆黒の瞳は、まるで獣。

    彼女がこんな状況下におかれているのは少し間えのこと――――――。



    ―――――――――――――――――――――――

    ――――――――
  6. 6 : : 2014/12/14(日) 21:09:01



    「ミカサ主席卒業おめでとうっ!」


    「…え?」




    時は2週間ほど前まで遡る――――。


    小包を手にミカサの下に駆け寄ってきた美少女はクリスタだ。
  7. 7 : : 2014/12/14(日) 21:09:57


    ミカサは(心の中で)首をかしげ、言いにくそうな表情を作る。



    「………クリスタ、、その、いつの話をしているの?」



    別に、そこにミカサの悪意などはなく、ただ単に‘‘今更?‘‘という文字が頭を過ったから。

    今、ミカサ達104期は新兵ではあるが、それぞれ兵士として生活をしている。

    つまり、訓練生卒業などとうに終わっているのだ。


    ただ、クリスタの笑みは一瞬の歪みもない。
  8. 8 : : 2014/12/14(日) 21:13:12



    「違うよ!これね、ずっと前から渡したかった物なんだ」


    そういうと、気に入ってもらえたら嬉しいな、と付け足した。

    「え、ああ。ありがとうクリスタ」

    「ううん?これからも頑張ってね」

    そしてクリスタは、包みをミカサに渡すと駆け足でそのまま去っていった。


    「(‘‘ずっと前・・・?‘‘クリスタはいつからこれを渡したかったのだろう・・・・・)」

    不意に考える。

    ・・・・・・・・結論。クリスタは天然だった.......?

    ―――――――なんて、考えてもしょうがない、とミカサは小包を開けた・・・・・

    中身は――――――





    「・・・・・・・・マフラー・・・?亅

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