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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品はオリジナルキャラクターを含みます。

人の死を見る少女※オリキャラあり

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  1. 1 : : 2014/10/20(月) 16:53:50
    オリキャラあり。ま~た思いつきです。もしもこんな子がいたらな~という願望です。

    8人以外にも出てきます。

    とりあえずなんでもOKじゃないかたはゴーバックです。
  2. 2 : : 2014/10/20(月) 17:21:46
    普通を望み、平凡を望み、愛のある暖かい日常を望む。私。

    しかし私は見える。

    昔から人の死が見えるのだ。

    いつも通りを歩いていて、おじさん、おばさん、お兄さん、お姉さん、小さい子。

    いつ誰が何処でどうやって死ぬかが昔から見える。

    元の生まれが悪いのか、それとも前世の行いが悪いのかとにかく私は人とは違う。普通の生活、階級以外の目に見えるモノが。

    母と通りを歩いていると必ず一回は見えるモノ。

    壁…。よく知らないけど壁の外には人を食べる巨人が徘徊していて危険なんだそう。壁の中にいれば安全なのに壁の外に調査に出る人々がいてその人たちのためのお金で母はよく愚痴っていた。

    母にはこの力を知っている。体面を保つために表向きは仲のいい親子を演じ、家ではムス―としている。母の口癖は、

    「コハク、目をつぶって。こっちを見ないで」

    だった。

    当時10歳の私でも気づけたことがある。

    母は私が嫌いなんじゃなくて、怖いんだって。

    私でも怖がるだろう。だから黙ってた。隠し通すのがめんどうだから友達は作らなかった。

    私は平凡を望んだ。なのに世界はそれを許さなかった。
  3. 3 : : 2014/10/20(月) 17:29:49
    私が死んでも忘れない出来事。











    845年

    壁が破壊された。

    私も母も逃げたけど、母は死んだ。なんでかは覚えてない。

    運が悪ければ私が殺したのかも。



    私は今、いろいろあって訓練兵になった。やっぱり平穏な日常を奪った巨人が許せなかったし、身寄りがなくなって今更命などおしくなかった。

    相変わらず、人の死は見えるけど…。
  4. 4 : : 2014/10/20(月) 21:19:52
    期待ですo(^-^)o
    楽しみだなぁぁぁ
  5. 5 : : 2014/10/21(火) 08:08:38
    期待でーす
  6. 6 : : 2014/10/21(火) 18:27:26
    >>4さん時雨さん有り難うです!

    続き↓

    通過儀礼も終わった。まああのキースって教官にはうるさく怒鳴られたけど…。

    サシャ・ブラウスって子が盗んだ芋を堂々と食べていたことが印象だった。

    まだ走っているらしい。

    私は独りでパンをかじる。……あんまおいしくない。

    ?「ね…ねえ、隣いいかな?」

    金髪で控えめっぽい美少女が話しかけてきた。背は私よりも10センチ近く低い。

    コハク「いいよ」

    邪険にするとめんどくさそうだから隣になった。

    ?「私、クリスタって言うの。あなたは?」

    コハク「コハクよ。よろしく」

    この子はまだ死なない。死は見えない。

    ここで能力についての説明。私が見える死は、少なくとも1秒後から2ヶ月後まで。

    クリスタ「コハクって言うの?綺麗な名前だね」

    目をキラキラさせながらクリスタは言う。

    コハク「そう?私はあんまり好きじゃないよ。」

    多分……。反射的にそう言ってしまった。クリスタは「ええ~綺麗だよ」って笑ってたけど。
  7. 7 : : 2014/10/21(火) 18:51:23
    クリスタ「ふぅ…。じゃあコハク、また明日ね」

    コハク「うん。あれ?そのパンは?」

    クリスタ「えへへ」

    えへへじゃ分からな…。あ…、そうゆうことか。クリスタはサシャって子のためにパンを持って行ったのだ。

    ?「はぁ…」ガタッ

    ソバカスが目を引く長身の少女が立ち上がって後を追った。

    エレンとかいう人はまだ話してる。…この人も死が見えない。てかうるさい。あ…なんかジャンって人とモメてるし。

    コハク「私も行くか」

    立ち上がって寮に戻った。
  8. 8 : : 2014/10/21(火) 19:04:34
    寮に戻ったけど誰もいない。誰もいないと無口になる。無口になると昔を思い出す。

    昔、まだ母が私の能力を知っていても愛してくれた時。怖がらないでくれていた時。

    私は物心ついた時から死が見えていた。

    5歳くらいの時だったかな…。道で歩いていた人のよさそうなおじいさんを見て私は母にささやいた。

    コハク「お母さん。あの人、馬車に轢かれちゃうの」

    母は驚いて

    「そんなこと言わないの!」

    と言っていたけれど、そのおじいさんは私達の目に見える場所で馬車に轢かれて死んだ。

    母は私を見ていた。そして私にこう言った。

    「人の前でそんなこと、行っちゃダメよ。」

    私は「分かった」って言った気がする。その時はまだ愛されていたんじゃないかな。

    でも私はある日、言ってはいけないことを言ってしまった。

    私の父親、母親の最愛の人の死を母に言ってしまったのだ。

    私の父は強盗にあって死んだ。心臓を刺される映像はいまでも目に焼き付いている。

    母に父の死を告げた時から母の態度が急変した。

    いつ自分の番なのかが怖かったのだろう。でも母の死だけは見えなかった。
  9. 9 : : 2014/10/21(火) 22:46:09
    期待☆
  10. 10 : : 2014/10/22(水) 18:15:53
    >>9さん有り難うです!

    続き↓

    そう言えばクリスタもなんか人とは違う感じがしたような…。

    ?「ちょっとさっきから邪魔なんだけど…」

    鋭い声が聞こえて振り返る。そこには金髪を団子にして私とそう身長が変わらなさそうな少女が立っていた。目つきが鋭くて…でもどこか悲しそうな…。

    コハク「ごめん…同じ部屋の人?」

    ?「そうみたいだね。」

    これはこっちから自己紹介する必要があるかんじか…。

    コハク「私はコハク。よろしくね。あの…あなたは…?」

    アニ「アニ。よろしく」

    アニはそういうとベッドにもぐりこんで寝てしまった。怖そうだけど、優しそうな雰囲気があった。
  11. 11 : : 2014/10/22(水) 18:18:13
    その後に、ミカサって黒髪が目を引く美人と、さっきのソバカスの子…ユミルとも話した。ユミルはサシャって子を背負って、後ろからはバツの悪そうな顔でクリスタが入ってきた。

    私も眠いから寝た。
  12. 12 : : 2014/10/22(水) 18:43:01
    後日・・・・・・

    今日は座学だけど…

    コハク「遅れるっ‼」

    私は道を覚えるのが結構苦手な方だ。…方向音痴ではない!と思う…。

    『ダーン』

    何とかついた。間に合ったようだ。肩で息をしながら空いている席を探すけど…

    ?「僕の隣でよければ空いてるよ」

    ふと声が聞こえた。声の方向を向くと、中世的な顔立ちの金髪ボブカット少年が席をすすめた。

    コハク「ああ、ありがとう」

    迷わず座る。

    アルミン「僕はアルミン。隣に座ってるのはエレン。君は?」

    コハク「コハク。よろしくね」

    エレン「おう」

    アルミン「よろしく」

    ミカサ「エレン、髪にゴミが…」

    エレン「いいよミカサ!」

    アルミン「あ~もうやめてよ2人とも」

    三人とも、楽しそうだな…。
  13. 13 : : 2014/10/22(水) 19:10:18
    そんなことどうでもいいや。私はノートに内容をメモする。

    アルミン「ノートまとめるのうまいんだね」

    アルミンがキラキラした声で言う。女子かと思うからビックリする。

    コハク「そんなことないよ。誰だってできる機械的な作業だから」

    アルミン「そうかな…」

    コハク「それにノートのまとめ云々で成績に反映されるとはおもえないしね」

    自嘲気味に言う。私は実技はそこそこだが座学が苦手。(平均よりちょい下)だから成績優秀なアルミンがうらやましい。

    アルミン「それだったら僕が教えるよ?」

    コハク「えっ」

    まったくもって想定外の言葉に思わず声を漏らした。

    アルミン「い…いや迷惑かな?だよね。うん…上から目線だったし……やっぱり忘れて!」アタフタ

    慌て方も女の子みたい。ここまで言わせておいて断るのもかわいそうかな?

    コハク「ううん。暇だったらお願いしてもいい?」

    とでも言っておいた。アルミンは安心したように

    アルミン「……うん」

    と言った。よし真っ赤な顔がだんだんもとに戻ってきてる。

    エレン「あ、アルミン。俺にも!」

    ミカサ「エレン。声が大きい」
  14. 14 : : 2014/10/23(木) 18:53:47
    とゆーわけで私はアルミンに座学を教えてもらうことになった。もちろん二人きりではなくミーナやサシャ、コニ―もいる。

    アルミン「だからこーであーで」

    サシャ「おなかすきましたねえ」

    コハク「ちゃんと聞かないの?」

    ミーナ「コハクって結構まじめだよね」

    コハク「みんなが不真面目なだけじゃない?」

    ミーナ「きついな~」アハハ

    コニー「おいアルミン‼うなじってなんだ?」

    アルミン(帰りたい)

    ~終了後~

    コハク「なんか頼んでおいてごめんね」

    アルミン「いや、こっちも暇つぶしになったし」

    コハク「へー。そう」

    アルミン「う…うん」

    コハク「じゃあね」

    ミーナ「コハク~!行こっ。あっアルミンありがとね」

    アルミン「うんじゃあね」

    コハク「じゃあ」
  15. 15 : : 2014/10/23(木) 18:59:47
    ミーナ「コハクってさ」

    ミーナが話しかける。

    コハク「なに?」

    ミーナ「アニみたいに不愛想だよね~。なんでもっと笑わないの~?」ブゥー

    笑わない?ちがう。笑えないの。私が笑う時はそれこそ私の望む世の中になったら。……でもミーナに言ってもしょうがないか。

    コハク「じゃあ逆に聞くけど…」

    ミーナ「ん?」

    コハク「なんでみんなはそんな馬鹿みたいに笑っていられるの?」

    ミーナの表情が曇る。ああ、まずいこと言っちゃったかな?

    コハク「嘘。やっぱりいいや」

    ミーナ「えっ?」

    逃げた。どうせミーナとは夕食でも会うけど。
  16. 16 : : 2014/10/23(木) 19:13:38
    ドンッ

    ミカサ「あっ」

    コハク「わっ」

    ミカサ「ごめんなさい」

    コハク「こっちも前よく見てなかったからごめんなさい」

    ミカサ「ねえコハク」

    コハク「ん?」

    ミカサ「なぜ泣いているの?」

    コハク「…」

    なんで泣いているかは知っていた。私は感情が欠如していることを知らされたから。私には人間味があんまない冷たい人間だってこと。

    ミーナの冗談めいた一言がまさかこんなことになるなんてミーナ自身も分からないだろう。

    本人は悪気が全くないから私が勝手に泣いてるだけだけど。

    ミカサ「コハク?」

    コハク「私は人間味がないんだ」クスッ

    ミカサ「えっ?」

    コハク「ううん。グスッ…いや、新しい発見はなにも嬉しい事だけじゃないってことがよく分かったってだけ」

    ミカサ「…そう」

    ミカサはそう言っただけだった。後ろからエレンがこちらをつけて駆け寄ってくるので私は逆方向に走った。
  17. 17 : : 2014/10/23(木) 19:47:29
    期待!
  18. 18 : : 2014/10/23(木) 20:11:26
    空月さん有り難うです!

    続き↓

    ~夕食~

    ミーナ「もうコハクってばいきなり走り出しちゃうんだもん」

    コハク「トイレに行きたくて…」

    ミーナ「涙目だったし、相当我慢してた?」

    アニ「食事中なんだけど」

    ミーナには嘘をついて適当にごまかしておいた。今日の夕食もまずい。…でも文句は言えない。

    コハク「なんかおなかいっぱいだな」

    今日は食欲がわかない。…パンはサシャにでもあげておこうと思って私が席を立ちあがった瞬間に事件が起こった。
  19. 19 : : 2014/10/24(金) 18:22:35
    エレン「だから服を引っ張るなって言ってるだろ!」

    ジャン「ぅるっせんだよ!」

    またエレンとジャンがケンカしている。あの二人のケンカの内容はいまいちよく分かんない。

    エレン「離せって!」ドンッ

    ジャン「のわっ」

    コハク「キャッ」ドサッ

    ミーナ「ヒィッ」

    『ガシャドーン』

    何が起こったかは大体わかった。ミーナが私の顔面からスープ皿をどけて、ジャンが起き上がってエレンがミカサに怒られている音と声が聞こえる。脛が痛い。

    要するにエレンに突き飛ばされたジャンが私に激突して私とジャンは倒れ、私は柱に脛をぶつけてなにかの反動でミーナのスープが顔面にぶっかかったところだろう。

    ミーナ「コハク!ゴメン!ホントごめんなさい!」

    ミーナがこっちを見て顔面蒼白で謝っている。私は顔に乗っかっているよくスープの具を取り除いて立ち上がる。脛の痛みはまだ残るけどそんな痛くない。

    エレン「ごめん」

    ジャン「スマン!」

    男子二人からも謝られた。…私はこういう時、どんな反応をすればいいんだろう。
  20. 20 : : 2014/10/25(土) 14:25:16
    いつも通り、処理しちゃっていいよね。

    コハク「別にいいよ。ジャンもミーナもエレンも、怪我してないんでしょ。」

    ミーナ「でっでもコハク!」

    コハク「私は先に戻ってるね。じゃあまた明日」

    『バタン』

    これでよかったのよ。誰も不幸にならなかった。

    コハク「これが満足感か」

    初めて嬉しいと思えた。
  21. 21 : : 2014/10/25(土) 14:30:03
    ~その頃エレンたち~

    エレン「な…なあ」

    アルミン「怒ってるよ。絶対怒ってるよ」

    ユミル「クリスタでもあんなことになったら怒るだろ?」

    クリスタ「うん。ちょっとね…」

    ジャン「でもアイツ、何事もないように…」

    ミーナ「どうしよう…。ねえアニ!」

    アニ「ミーナはそこに2人に巻き込まれただけなんだろ。じゃあ大丈夫なんじゃないの?」

    ミカサ「今回はエレンとジャンが悪い。ので私もエレンを弁護することはできない」

    アルミン(ジャンは弁護しないんだね)

    サシャ「コハクって結構冷たいですよね~。パンをくれるんで優しいんでしょうか?」

    コニ―「なんか不気味だったな」

    エレン「こうなったのもジャンが悪いからだぞ」

    ジャン「なんでだよ!」

    ギャーギャーワーワー
  22. 22 : : 2014/10/27(月) 21:04:47
    期待
  23. 23 : : 2014/10/28(火) 18:52:40
    >>22さん有り難うです。

    続きは明日再開で!すみません!
  24. 24 : : 2014/10/29(水) 19:00:33
    つーわけで再開します!

    続き↓

    ~コハク~

    部屋に戻る。髪の毛に着いた変なものをとるために鏡を手に取る。

    鏡に映っている私は(ベトベトな)金髪の髪を横で束ねて顔にはまだスープがついている。緑色の目を見開きながら髪の毛についている具を取り除く。

    アニ「あんたさ」

    コハク「うぇ!?」

    正直びっくりした。おかげで変な声を出しちゃった。アニはいつもふらっとあらわれるから本当にビックリする。

    コハク「なに?」

    髪についた具をとりながら(意味もなく)身だしなみを整えた。

    アニ「なんで怒らなかったんだい?」

    コハク「…」

    アニ「あんた、なんでそんなに冷めてるんだ?」

    コハク「アニだって似たようなもんじゃない」

    アニ「あたしでもあの場なら二人を蹴り上げてた」

    コハク「私はアニみたいに強くないから」

    アニ「実技の成績はそこまで変わんないじゃないか」

    コハク「そうじゃなくて」
  25. 25 : : 2014/10/29(水) 19:13:02
    コハク「アニ、なんでさっきからよく質問するの?」

    アニ「別に」

    コハク「ふうん」

    アニは怖い感じがする。なにか隠しているような…まあ、アニが何か隠していたとしても私には関係ないだろう。

    アニ「ミーナ、結構気にしてたよ」

    コハク「えっ」

    アニ「バカ呼ばわりされた~って」

    コハク「そんな意味で言ったわけじゃないんだけどな」

    アニ「そんな言い方じゃそうとらえられても不思議じゃないよ」

    コハク「ようはアニは私にお説教がしたいの?」

    そろそろ不愉快になってきた。

    アニ「そんなわけじゃない」

    コハク「そ。ねえ、もうお風呂入っていいよね」

    アニ「いいんじゃないの?」

    コハク「そう。じゃあ行ってくるね」

    また逃げた。
  26. 26 : : 2014/10/29(水) 19:28:54
    ~お風呂~

    一人だと思ってたのに…意外と人がいた。…気まずいことにミカサもいた。

    ミカサ「コハク」

    ああ…やっぱり。

    コハク「なに?」

    ミカサ「さっきは…その…エレンがごめんなさい」

    コハク「…別に気にしないで。死ぬわけじゃあるまいし」

    ミカサの顔がさらにひきつった。なんかまずい事言っちゃったか?

    コハク「ミカサ…?」

    ミカサ「……いや、なんでもない」

    コハク「うん。うんそうだね。うん!」
  27. 27 : : 2014/10/31(金) 18:18:50
    まあなんだかんだで私達は訓練兵から、それぞれの道に踏み出す日が来た。順位も出た。私は十位以内には入れなかった。まあ憲兵なるつもりはなかったし…どうでもいいけど。

    エレンは調査兵団に入るつもりだそうで。……死に急ぎ野郎だと私でも思う。鉄砲玉に向いてるよ。きっと。なんて口が裂けるまで言えないけどね。

    ミーナ「コハク。残念だったね」

    コハク「そう?」

    私は元々調査兵団志望だ。理由は……実技が不愉快じゃなかったから。

    ミーナ「アニはいいな~。憲兵団でしょ」

    アニ「まあ…」

    アニの顔色がちょっと悪い。大丈夫かな?

    コハク「憲兵になってもアニはやっていけるでしょ」

    アニ「…そうだね」

    なんだか別のことを心配しているような……。きっと自分が思っていたよりもいい順位だったからビックリしているんだろう。
  28. 28 : : 2014/11/03(月) 13:56:20
    ミーナ「ホントだ。アニ、顔色悪いね。早く寝ときな…ってコハク。どこ行くの?」

    私は席を立ちあがった。

    コハク「エレン。ミカサ。アルミン」

    幼馴染三人組に話しかける。

    ミカサ「コハク?どうかしたの」

    アルミン「珍しいね」

    コハク「エレンたちは確か、調査兵団に入るんだっけ」

    エレン「ああお前もか?」

    コハク「うん」

    エレン「そうか」パァァ

    コハク「でももったいないね」

    エレン「そんなことを言うために来たのか?」

    コハク「エレンとミカサはなんで安全な内地に行かないの?だって2人は上位十位以内なんでしょ」

    アルミン「だってさエレン」

    エレン「それは…」

    コハク「エレンたちは壁が壊されたシガンシナ区出身だよね」

    アルミン「確かコハクもじゃなかった?」

    コハク「うん」

    エレン「で何が訊きたいんだよ」

    コハク「エレンたちは何を見たの?」

    エレン「は?」

    コハク「私は巨人と逃げている母親と逃げている人々を見た」

    ミカサ「コハク。そんなことをきいてどうするの?」

    コハク「ミカサは何を見たの?」

    ミカサ「……」

    エレン「俺たちは巨人を見た」

    コハク「で、なんであの恐怖をまた見ようとするの?」

    エレン「コハク、お前は悔しくないのか?つかお前も調査兵団に入るんだろ」

    コハク「別に悔しくない。実技が不愉快じゃなかっただけ」

    エレン「そんな理由で入るつもりか?」

    コハク「うん」

    アルミン「あっさりしてるね」

    コハク「そう?」

    ジャン「そうだな」

    コハク「ジャン」
  29. 29 : : 2014/11/04(火) 12:25:39
    ジャン「お前ホントは上位に入れなかったからじゃねえのか?」

    コハク「別に違うよ。だって私、最下位でもよかったんだから」

    ジャン「それにお前、なんなんだ?いつもあっさりして、どーせ自暴自棄になってるだけだろ」

    ミーナ「ジャン!失礼だよ!」

    ジャン「ホントのことじゃねえか」

    いつの間にか、食堂中の目が集まっていた。エレンは堂々と、ミカサはエレンをかばうように、アルミンはおどおどしていた。私は…口元にかすかな笑みを浮かべているように思えた。

    コハク「ジャンは快適な内地に行くんだからいいじゃない。関係ないでしょ」

    ジャン「さっきから聞いてて気持ち悪りぃよ。お前」

    コハク「なんで?」

    ジャン「は?」

    コハク「じゃあ聞かなきゃいいじゃない。どうせジャン君は臆病者だものね」

    ジャン「なんだと!」バッ

    マルコ「ジャン!」

    エレン「コハクは…」

    コハク「ん?」

    エレン「自分の強さを証明するために調査兵団に入るのか?」

    コハク「……それは…どうゆうこと?」

    エレン「だから、自分が巨人に勝てるってなったら、その事実に縋り付くのか?」

    コハク「……分からない」

    エレン「は?」

    コハク「私は…私は…」

    また分からない。どうでもいい質問を投げかけておいて…。

    エレン「おいっコハク」

    コハク「さしゃ、パンあげるから通して」

    サシャ「へ?ああ、どうぞ」

    エレン「っておい!」

    バターン

    また…逃げた。分からないことがあると…逃げた。
  30. 30 : : 2014/11/05(水) 18:11:36
    ~翌日~

    ミーナ「やっほコハク」

    ミーナはいつも通り話しかけてくれた。

    コハク「おはよ。アニ、気分は?」

    アニ「……昨日よりマシになったよ」

    コハク「そ」

    ミーナ「昨日はすごかったな~。コハクも見てればよかったのに」

    コハク「何かあったの?」

    ミーナ「エレンが大演説してたのよ!私も調査兵団入るんだ!」

    コハク「そっか」
  31. 31 : : 2014/11/05(水) 18:26:58
    ミーナの顔をちらっと見た時だった。

    コハク「えっ……?」

    目の前に映像が広がった。超大型巨人が現れて…巨人が侵入して……ミーナは……誰かを追ってワイヤーをつかまれて……頭から……血が飛び散ったところで映像が停止した。

    コハク「なんで……」

    今日……壁が破られるの?また人の死が見えるの?ミーナの他に…もっと…?

    ミーナ「コハク?」

    コハク「ごめん調子悪くなっちゃった。朝食食べていいよ」

    サシャ「コハクだめですよ!きちんと食べなきゃ」

    コニ―「おう。お前スッゲー顔色悪いしな」

    コハク「いいえ…。ちょっと外に出るだけよ」

    サシャ「コハク!戻ってください」

    コハク「嫌よ」

    ミーナの死が見えた。……お願い一人にして。

    ミーナ「2人とも!コハク分かった。朝食とっておくから医務室で休んできな」

    コハク「……ありがと…」

    バタン
  32. 32 : : 2014/11/05(水) 18:36:41
    怪しいと思われても仕方ないと思う。でも私は嫌だった。

    分かっていたはずなのに…今まで何人もの死を見てきても…動じなかったくせに。

    ミーナのこと…ちゃんと大切な友達で、仲間だったんだ。

    医務室で、涙が止まらない。

    コハク「うっ…うう…」

    泣いたのなんて、何年振りだろう。なんでこんなに、胸が痛いんだろう…。

    ミーナ……。

    もう一人の私は、教えてあげればいいじゃない。って言ってるけど…言えない。私が言ったところで、誰も信じっこないから。
  33. 33 : : 2014/11/07(金) 18:23:27
    ~食堂~

    ミーナ「アニ、なんかコハクの様子、おかしかったよね」

    アニ「ああ…うん」

    ミーナ「アニも何ぼけ~っとしてんの?2人とも変なの」

    コニ―「でもアイツ、なんか変わってるよな。なんつーかさ、自分は他の人とは違う的な」

    サシャ「ああ。なんか分かります。妙に私にパンくれますし」

    エレン「それはお前が残飯処理係だからじゃねえのか?」

    サシャ「ムッ。エレンは失礼ですね。パンもらいますからね」ヒョイ

    エレン「っておい!」

    ミカサ「私のを食べればいい」

    アルミン「サシャ、返してあげなよ」

    クリスタ「私のあげるから」

    サシャ「じゃあいいですよ」
  34. 34 : : 2014/11/07(金) 18:30:49
    ミーナ「はぁ…サシャが残飯処理係ってのは今関係ないでしょ」

    エレン「もしかしたらジャンに言われたこと気にしてたりして」

    ジャン「てめぇ、何が言いたいんだ?」スクッ

    ミカサ「ジャン」

    ジャン「チッ…」

    アルミン「二人とも朝からやめてよ」

    サシャ「安定の二人ですね」

    コニ―「おう」(??安定の2人?2人とも仲悪いけどな…合わせとくか)

    ミーナ「はぁ…男衆はバカばっかりね」

    コニ―「俺はバカじゃねえぞ」

    ミーナ「はいはい」

    ライナー「おいアニ、どこ行くんだ?」

    アニ「医務室」

    ミーナ「ええーアニも行っちゃうのー」

    アニ「気分悪いから」

    ライナー「そうか」

    ベルトルト「気を付けて行ってね」

    ミーナ「何に気を付けるのよ」

    ベルトルト「いや…別に……」

    ライナー「おいミーナ、お前早くパン食べた方がいいんじゃないか?」

    ミーナ「ちょっとサシャ!」

    サシャ「ライナー!言わないでくださいよ」

    ライナー「いやなんでだよ!」
  35. 35 : : 2014/11/10(月) 01:21:07
    とてもおもしろいお話ですね!!
    期待です!!
  36. 36 : : 2014/11/11(火) 09:06:18
    >>35
    アニ&ベルトルト命さんありがとうです!

    続き↓

    ~医務室~

    コハク「はぁ……」

    ガチャ

    アニ「フゥ……」スタスタ

    コハク「アニ……」ムクッ

    アニ「ああ…あんたも医務室にいたんだったね」

    コハク「うん」

    アニ「なんで涙目なんだい」

    コハク「ああ……」

    さっきまで私、泣いてたんだった。

    コハク「でもアニはなんで医務室に…?」

    アニ「あたしだって気分が悪いんだよ」

    コハク「そっか」

    アニ「あんたさ……」

    コハク「ん?」

    アニ「もし…世界のすべてを敵に回さなければならないとき、あんたはどうする?」

    コハク「えっ…」

    アニ「いや…なんでもない」

    コハク「アニは…世界を敵に回すようなこと、するの?」

    アニ「えっ‼」

    コハク「なんでもない。でも…」

    アニが普通の人間なら…死が見える私みたいなずるい人間でなければ……

    コハク「アニは一人じゃないんでしょ。ちゃんと仲間がいる。だからアニはそんなことしないよね」

    アニ「フフッ」

    コハク「アニ?」

    アニ「質問の答えになってないよ」ポロッ

    アニは…泣いた。なんでかな…アニは、普通の人間じゃないような影みたいのが見えた。

    コハク「アニ…笑いながら泣いてると変だよ」

    アニ「そうかい…」グッ

    アニ「じゃああたしはもう戻るよ。あんたはどうするんだい」

    コハク「私は……」

    もうちょっとウジウジしてる?ミーナが今日死ぬんだったら、ミーナとの時間を共有すべきじゃない?

    コハク「私も行く」タタッ

    『バタン』
  37. 37 : : 2014/11/11(火) 18:19:01

    これは期待☆

    進撃チョコミント@落ち込み気味さん、私初SS書いたんです~。

    『進撃の巨人×カゲロウプロジェクト』ってやつです~。
    あ、でも知らないなら(カゲロウプロジェクトを)見なくていいですよ…。

    でも、期待ずっとしてます。他のSSとか書けたら、ここでコメントします♪

    馴れ馴れしくてすいませんでした。
  38. 38 : : 2014/11/11(火) 18:24:37
    >>37
    なうさんありがとうです!ぜひ読ませていただきますね。
  39. 39 : : 2014/11/11(火) 18:59:29
    続き↓

    ミカサ「コハク…」

    コハク「ミカサ。あのさ…」

    ミカサ「エレンならいない」

    コハク「違う。私が聞きたいのはミーナ」

    ミカサ「ミーナも同じく。壁の方に」

    コハク「ああ。固定砲台?」

    ミカサ「そう。あとコハクが医務室にいるときに調査兵団の人が通ってた」

    コハク「へー」

    ミカサ「もったいないことをした」

    コハク「いいよ。別に」

    そっか……ミーナとはもう話せないんだ。そしてなぜかこのトロスト区は巨人に侵食される。

    お前、分かってんのに誰にも教えないんだな。ずいぶん冷たいね。

    もう一人の私になじられる。でも仕方ない。だってこうなったのはみんな私が生まれてきたときから悪かったんだよ。

    ミカサ「コハク…?」

    コハク「えっ…ううん。なんでもない。そういえば、パンまだ残ってる?」

    サシャ「食べたかったんですか?」

    コハク「余ってれば…」

    サシャ「すみません…食べてしまいました」

    コハク「ああ…だったらいいの。気にしないで」

    サシャ「すみません」
  40. 40 : : 2014/11/12(水) 19:21:21
    ~30分後~

    巨人が入ってきたとの事で、エレンが戻ってきた。私はジャンの班に入って行動することになっていた。……不本意だけど。

    ジャン「おいコハク!どこ行くんだよ」

    コハク「えっ…道こっちじゃないの?」

    ジャン「寝ぼけんなよ!それどころじゃねえだろ」

    コハク「ごめん……」

    ジャン「仲間が喰われてるってのに……」

    ジャンは不満そうにこっちを睨む。私達は巨人をよけながら飛行している。もう何人か食べられていた。

    巨人が入ってきてみんなピリピリしている。ミカサでさえ緊張している。ひたすら普段と態度の変わらない私はみんなから軽蔑の目で見られた。

    ジャン「おい!コハク!」

    気づいたらジャンの声は遠ざかっていて、自由に飛行が出来なくなっていた。

    コハク「えっ…?」

    頭が強く引っ張られている感覚。横を見ると巨人がいた。こんな時にと思うけど、よく観察する。顔を凝視する。人間がそのまんま大きくなっている。……巨人だから当たり前だけど…。

    ジャン「おい!てめえ何やってんだよ!」

    ジャンの声で正気を取り戻した。……今目の前に巨人がいる。私の体よりはるかに大きい物体に、髪をつかまれて宙ぶらりんになっている。

    そして、もう一歩の手がこっちに伸びてくる。私は叫びながら腕を動かす。ブレードを持った腕は動かせる!

    そう気づいて私は即座に髪を切り落とした。

    コハク「ああああああああああ」

    そこからの作業は簡単。巨人は幸運にも私の髪の毛しかつかんでいなかった。だからもう一方の手に捕まるまえにジャンのいる方向の民家にアンカーを飛ばして戻る。

    足を曲げておいてよかった……。ジャンは信じられないと私を凝視する。髪はバッサバサになって肩に届くか届かないかぐらいの長さになった。……せっかく伸ばしてたのに……。
  41. 41 : : 2014/11/13(木) 19:30:29
    ジャン「お前……髪の毛……」

    コハク「せっかく伸ばしたのに……もったいないことしたな…」

    ジャン「……後でそろえてやろうか?」

    コハク「結構よ。先を急ぎましょ」

    ジャン「それよりも……」

    ジャンの視線の方向に目を向けると巨人はまだ私の髪の毛を眺め呻いている。3メートル級だな…。

    コハク「分かったわよ」

    ジャン「おいっ」

    こうすりゃいいんでしょ。私は巨人の背中(?)にアンカーを刺して接近。立ち上がる。カエルの群れを踏みつぶしたみたい。揺れる…。おとなしくしてよ。

    そしてうなじの方に走る。巨人は動かない。

    コハク「ああああああ」

    私は再び叫んでブレードを差し込んで肉を…削ぐというよりえぐった。

    ヌメッとした感覚に吐き気を覚えた。蒸気が邪魔。

    コハク「…終わった?」

    でもまだ巨人は動いていた。

    ジャン「浅せえんだよ!」

    コハク「…これ以上は…」

    燃料の問題だ。まったくもって不愉快だけど…私はジャンと先へ進んだ。
  42. 42 : : 2014/11/17(月) 18:53:32
    コハク「コニ―!」

    目の前の人物の名を呼んだ。多分正解…合ってた。

    コニ―「おうコハク。ってお前その髪!」

    コハク「ちょっといろいろあって…」

    コニ―「そんなことより…アルミン!」

    アルミンは気絶していた。泣いた後みたいな表情になっている。

    コハク「ユミル。クリスタ」

    ユミル「へぇーせっかくの綺麗な髪を切ってきたんだ」

    クリスタ「ユミル!」

    コハク「巨人に遭遇したの」

    クリスタ「コハク!ケガはない?」アタフタ

    ユミル「で?」

    コハク「髪の毛をつかまれたから切ったのよ」

    ユミル「ずいぶん理由があっさりしてるじゃないか」

    コハク「何が言いたいの?」

    ユミル「別に」

    アルミン「うう…」

    コニ―「アルミン!」

    アルミンが目覚めた。……でもどうしてエレンがいないんだろう。
  43. 43 : : 2014/11/17(月) 19:17:18

    オススメSS:エレン「貴方に贈る((殴」ミカサ「進撃ギャグ集」です♪

    めっさ期待しております!
    友好的になってごめんなさいm(_ _)m
  44. 44 : : 2014/11/18(火) 16:00:15
    >>43
    いえいえ~。期待有り難うです‼
  45. 45 : : 2014/11/23(日) 10:07:33
    続き↓

    コニ―「おいアルミン!大丈夫か?」

    コニ―はしきりにアルミンに話しかけているが当の彼は無反応。ユミルもクリスタも不安そうに見ている。……私には正直興味がない。

    コハク「でもなんで……」

    エレンがいない?ミカサみたいだけど、いつも一緒にいるコンビみたいな感じだから不自然。

    コニ―「っ…アルミン⁉」

    アルミンはいつの間にかいなくなっていた。クリスタやユミルは不満そうな顔をしている。

    コニ―「ったく……ってコハク!お前もどこ行くんだよ!」

    私もこんなところでちんたらしている暇はない。みんな……ミカサと合流できれば何か分かるかもしれない…。でも……

    コハク「ここは…どこだっけ?」

    ……とにかく誰かと合流しよう。
  46. 46 : : 2014/11/25(火) 21:10:33
    期待☆\(^∀^)/
    コハクちゃん可愛い♪
    マラソンやだ!!←
    とにかく期待しております!!
  47. 47 : : 2014/11/25(火) 21:31:13
    >>46
    ありがとうです‼画力がオーマイガーなんでコハクちゃんのイラスト描きたくても描けないんですよね~。マラソンファイトです‼

    続き↓
    コハク「……」

    あまりガスを使いたくない…。屋根伝いで走っていくか…さっそく巨人だ。これがミーナを食べた巨人かもしれない。

    コハク「あなたがミーナを食べた?」

    訊いてみる。もちろんだけど反応はない。巨人の大きさはだいたい4,5メートル級。さっき私をつかんだ巨人と同じくらいだ。

    コハク「喋れないの?喋らないの?」

    さらに話しかけてみる。本当に当たり前だけど反応はない。私が視界に入ったのかこちらに腕を伸ばしてきた。

    コハク「遅い…」

    避ける。このあとどんな攻撃が来るか分からない。私はまたうなじの上に立ち、

    コハク「ああああああああああ」

    大声で叫んでブレードを差し込んだ。さっきより心に余裕があるから足元の感触が分かる。死んだ猫を踏みつけた時みたい(踏んだことないけど)。

    手にも感触が残る。実技の授業とは全然違う。グニャっとした感触。母親を刺した時と同じ、あの感触。

    コハク「いやあああああああ」

    また大声をあげてうなじを削いだ。今度は外れなかった。巨人は蒸気をあげて倒れ、動かなくなった。

    コハク「ふぅ…」

    手に血がたくさんついている。…あまり気持ちのいいものじゃない。と思った。
  48. 48 : : 2014/11/26(水) 18:44:22
    期待!!画像が可愛い!!(>∀<)
  49. 49 : : 2014/11/27(木) 19:44:36
    >>48
    期待ありがとうです(≧▽≦)描いてくれる方(もしいれば)金髪で肩にかかるくらいでストレート、緑目が特徴です‼続きは12月過ぎになります。少々お待ちくださいm(__)m
  50. 50 : : 2014/12/01(月) 19:26:09
    過ぎって来年?
  51. 51 : : 2014/12/01(月) 19:54:22
    >>50
    2日からです
  52. 52 : : 2014/12/02(火) 16:07:54
    では更新します。

    続き↓

    コハク「燃料が……」

    なんだか腰が軽くなったような感覚がして焦る。ガスをそろそろ補給しないと……。

    コハク「あれは…ミカサ?」

    ミカサ達がいる。ジャンとライナーとアニと…とにかくみんないるけど、様子がおかしい。

    コハク「ミカサ!」

    ミカサ「コハク…」

    ミカサはキョロキョロしている。誰かを探しているようだ。

    コハク「アルミン?」

    アルミンが顔面蒼白で膝をついている。ミカサが素早く反応した。

    ミカサ「アルミン」

    ミカサはアルミンと何か話しているようだった。アルミンはミカサを見て震えている。…なんだか可哀想だ。

    コハク「アニ」

    アニ「コハク、無事だったみたいだねってその髪!」

    コハク「えっ?ああ。これはちょっとね。アニ、無事でよかった。」

    ライナー「おいおい運命の再会みたいだぞ」

    アニ「……」ギロッ

    コハク「でもどうしてみんなこんなところで止まっているの?」

    ジャン「当たり前だろ」

    ジャンが言った。

    ジャン「先輩方も食われちまったし、燃料ももうなくなる。俺たちはどうすりゃ……」

    コニー「だから、今ある燃料を使って本部に突っ込んだ方がいいだろって……」
  53. 53 : : 2014/12/03(水) 20:38:17
    コハク「コニー。それはさすがに無謀じゃない?」

    コニ―「じゃあ他に最善策があるのかよ」

    コハク「ないわ」

    コニ―「じゃあどうすんだよっ!」

    コハク「そんなの誰かが考えてくれるでしょ。コニ―、無責任に考えを貫くより統率した方がいいんじゃない?」

    コニー「訳分かんねえことうだうだ言ってんなよ。てめぇ」

    コハク「……ごめん」

    アルミン「ごめん……ミカサ……」

    アルミンの絞り出す声が聞こえた。コニ―と私は周りを見る。

    コハク「何があったの?」

    アニ「聞いてなかったのかい?……エレンが死んだって…ミーナも……」

    アニは無表情に言った。

    コハク「!エレンが?」

    ありえない……エレンには死が見えなかった。じゃあなんで…根拠は……

    コハク「ありえないよ……」

    アルミン「コハク……?」

    コハク「私には見えなかったのに死ぬなんてありえないんだ・……」ブツブツ

    ミカサ「……」

    ミカサは無表情のままだ。いつにもまして表情が硬い。
  54. 54 : : 2014/12/07(日) 16:55:10
    期待!!!!!
  55. 55 : : 2014/12/08(月) 17:38:29
    期待してます!!!!!!!!!!!!!!!!ヒャッハー
  56. 56 : : 2014/12/15(月) 00:46:34
    大丈夫ですか?
    気長に待ってます。
  57. 57 : : 2014/12/17(水) 19:16:34

    期待だお
  58. 58 : : 2014/12/18(木) 19:59:13

    期待。続き楽しみにしてます。
    普段期待しないけど、期待してます。
  59. 59 : : 2015/02/24(火) 19:33:34

    コハクさん描いてみました。
    下手だけど見てくれたら嬉しいです。
    http://www.silufenia.com/cgi/bbs/oekaki/siluoebbs.cig?fc=thread&log=553

    ちなみに描いたのPCじゃなくてうごメモなんで見づらいと思います。

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rinnkaneisyon

進撃チョコミント@珊瑚

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