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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

モノクマ「コロシアイ合宿だよ!!」

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  1. 1 : : 2014/10/06(月) 23:29:13
    初レスです。拙い点はご容赦下さい。

    鷹見干支と隼換蛙、2人で綴るSSです

    ※絶望的なシリアス展開注意

    ※絶望的なキャラ数注意(1.2全キャラ)
  2. 3 : : 2014/10/06(月) 23:53:17
    日向(超高校級と呼ばれる才能を持つ者
    だけが所属を許される希望ヶ峰学園。

    その77、78期生の合同宿泊が決定した。
    希望ヶ峰学園からは遠く
    人里離れた山間部に位置する
    宿泊施設で、おれたちは
    合宿を行うことになった。

    俺の名前は日向創。
    平凡で画一的な取るに足らない高校生だ。

    なんで俺がこの合宿に参加できたかと
    言うと…いや、今はそんなことより
    この騒がしい状況の方が問題だ。

    さすがは超高校級、と言うべきか。

    個性的な面々を目の前にして
    俺は面食らっていたんだ…)
  3. 4 : : 2014/10/07(火) 00:22:08
    舞園「ハイキングに登山…この一日
    歩いてばかりでしたけど
    最後の博物館は楽しかったですね
    苗木君と一緒でしたし♪」

    苗木「超高校級のアイドルである
    舞園さんと行動できるなんて
    光栄なことだよね…ボクも楽しかったし
    クジで決まった幸運の才能も
    捨てたもんじゃないかな、ハハ…」

    霧切「……」

    澪田「響子ちゃんが見たこともないようなすごい怖い顔してるっすー!
    これが噂の修羅場っすか!?」

    朝日奈「宿泊施設にはドーナツあるかな」

    九頭竜「さあどーだろな…?
    でもたしかに今日は
    ちっとばかし疲れちまったし、
    甘いモンも悪くねーかもな」

    ソニア「甘い物…いいですね!
    わたくしも食べたくなってきました、
    おかきやあられなんて最高です!」

    左右田「ソニアさん、それ
    甘い物じゃないですよね!?」

    朝日奈「えっ九頭竜先輩も
    甘いもの好きなの!?なんか意外!
    でも見た目からしたら好きそうかも!」

    九頭竜「どういう意味だコラ…
    ひき肉にされてーのか?ああ…?」

    大和田「んなことより宿泊施設は
    まだかってんだよ、何時間歩く気だ」

    石丸「もうすぐ着くはずだぞ兄弟、
    ここは歌でも歌いながらのんびり
    行こうじゃないか!」

    腐川「白夜様が来なければこんな
    イベント参加しないのに……
    昼間は普通の学生みたいに
    普通の活動なんかしちゃって…
    せめて宿泊施設は白夜様に失礼のない
    ちゃんとした所なんでしょうね…?」

    学園長「その点は心配ない。
    これから行く所は希望ヶ峰学園を支える
    学生支援団体の提供による
    由緒正しき歴史ある施設なんだ」

    霧切「学園長自らが同伴なんて
    どういう風の吹き回しかしら」

    学園長「まったく手厳しいね…
    たまにはこういうのも悪くないだろう?」


    七海「早く部屋で寝たい…かも」

    花村「ンフフ、そして夜は肝試しだね?
    想像しただけでうずうずしてきたよ!
    下半身が!」

    左右田「最後のがなけりゃな…」
  4. 5 : : 2014/10/07(火) 00:44:13
    石丸「みんな!着いたぞ!
    ここが今日から僕らの宿泊する施設、
    その名もキボウハウスだ!
    ホラ、左手を見たまえ!あれが
    このキボウハウスを象徴する
    希望の時計塔らしいぞ!
    なかなか小さくて可愛らしいじゃないか」

    九頭竜「ケッ、まるで9月まで
    放送されてたくだらねー
    バラエティ番組みてーな
    ネーミングだな?」

    狛枝「あのさ、学園長に聞いたんだけど
    ボクらの部屋って実は男子と女子の区画が
    分かれてるって以外は
    細かく割り当てられてないらしいんだ…
    そこでここにクジがあるんだけど、
    これで自分の部屋を
    決めるってのはどうかな?」

    西園寺「それってあんたの圧勝じゃーん!そんなのつまんないよー」

    狛枝「いや…別に深い意味はないから
    勝敗や当たり外れはないんだけど…」

    セレス「それでは遠慮なく。
    女子はこちらを引けばよろしいのですね?これは……通路の1番奥、ですか…
    遠いお部屋なんてついてないですわね…
    それではわたくしお先に
    休ませて頂きますね」

    葉隠「あーあ、行っちゃったべ」

    苗木「あはは…相変わらずマイペースだね
    …セレスさんはついてないなんて
    言ってたけどアレってやっぱり
    狙ったんだろうな…さすが
    超高校のギャンブラーといったとこかな」

    狛枝「まったく素晴らしい才能だね!
    彼女はギャンブラーだけど…
    キミも"幸運"の才能の
    持ち主でしょ?苗木誠クン」

    苗木「あはは…どうなんだろうね」

    狛枝「実は…ボクもそうなんだ」

    苗木「えっ…」

    澪田「フンガー!合宿なんて
    テンション上がりますなー!えい!
    誠ちゃんにダイレクトアタック!」

    苗木「ぐえっ……ま、まことちゃん…?」

  5. 6 : : 2014/10/07(火) 00:59:39
    偽十神「なんだこの纏まりのなさは…」

    学園長「…いいんだよ。これが
    みんなの個性ってことじゃないか」

    偽十神「個性…か……」

    学園長「君が理由あって常に仮の姿で
    いることは私も承知の上だが…
    こんな時くらい君らしくいても
    いいんじゃないか?…なんて、
    余計なお節介だろうか」

    偽十神「いや…構わん……いいんだ。
    俺はこれ以外に生き方を知らんのでな…」

    学園長「…そうか」

    弍大「クソじゃあああ!」

    弍大「クソじゃあああああ!!」

    小泉「わかったから
    早くトイレに行きなさいよ…」

    左右田「ソニアさーん!」

    田中「破壊神暗黒四天王の一角、
    焔のジャンPが震えているッ……!
    混沌たる合宿…フハハッ!楽しもうぞ!」

    ソニア「ええ、もちろんです!
    全力で楽しみましょうね、田中さん!」

    左右田「よーし、俺も!…って、ええ!?
    ソニアさん?最初っからアウェー!?」
  6. 7 : : 2014/10/07(火) 01:06:19
    頑張ってください!
  7. 8 : : 2014/10/07(火) 01:07:57
    そこらじゅうから
    楽しそうな声が聞こえる…

    日向「これが超高校級のノリ…なのか?
    俺なんかがやっていけるのか心配だな…」

    七海「心配ないよ…」

    日向「うわっ居たのか七海!」

    七海「って言いたいところなんだけど…
    ………嫌な予感がする…気がする」

    日向「ど、どうしたんだよ急に…
    縁起でもないな、雨でも降るのか?」

    七海「そんなのじゃなくて…
    もっと、なんていうか…悪い…zzz」

    日向「喋りながら寝たのか!?
    はは、やっぱついていけないかも…」

    九頭竜「嫌な予感か…ケッ、
    そんなもん当たりゃしねーよ」

    日向「…ま、まあそうだよな、
    でもなんか引っかからないか?」
  8. 9 : : 2014/10/07(火) 01:21:36
    七海の言った悪い予感。
    分かるような、分からないような…
    なんとなくざわつく心。
    きっと慣れない合宿だから
    不安なだけだろうと思い込み、
    拭いきれない、言いようのない不安を
    心の奥にしまい込んだまま、
    その時は訪れてしまったんだ…

    〜キボウハウス〜


    狛枝「ここが今日から僕らの
    愛の巣なんだね……!ハハッ
    楽しみすぎてどうにかなりそうだよ!」

    十神「黙れ…それより誰かコーヒーを
    淹れろ、こんな刺激のない合宿…
    俺は退屈で眠くなるだけだ」

    セレス「あら、珍しく意見が
    合いますわね…山田君?わたくしにも
    ロイヤルミルクティーを」

    山田「えっ!僕が淹れる流れっ!?」

    十神&セレス「」ギロッ

    山田「ハ、ハイただいま
    淹れてまいりますぅーーッ!!」
  9. 10 : : 2014/10/07(火) 01:32:43
    桑田「どーでもいいけどよー…
    ここボロくねーか?希望ヶ峰学園が
    所有する施設って聞いてたから
    もっと綺麗でゴージャスなトコだと
    思ってたぜ…」

    霧切響子「確かにそうね…
    学園長ならなにか…」

    終里「学園長のおっさんなら
    石丸と一緒に居たぜ?
    あっ、西園寺てめー!
    それはオレが持ってきたおやつだぞ!」

    西園寺「バナナなんて持ってきてる人
    わたし初めて見たよー!
    修学旅行のしおりに
    バナナはおやつに含みません
    って書いてあったの知らないのー?」

    腐川「ふ、ふん…私をハブにして
    合宿なんて…いい度胸じゃない…」

  10. 11 : : 2014/10/07(火) 01:50:39
    石丸「うぎぁあぁああーーー!!!?」

    罪木「ふゆぅ……な、なんですか
    今の変な声はぁ……!?」

    澪田「外から聴こえたっす!」

    辺古山「私が見てこよう」

    大和田「今のは兄弟の声…か!?」

    九頭竜「どうせ大したことじゃねーよ」

    日向「い、石丸?な、なんだ?」

    おれは辺古山に続いて
    施設のドアをくぐった…
    その時の光景はたとえなにがあろうと
    忘れないだろう…いや…
    あんな光景を忘れられる訳がない…

    そこには…

    キボウハウスの
    モニュメントである
    人間サイズほどの
    小さな時計塔に
    串刺しにされた…

    希望ヶ峰学園の学園長…

    霧切仁の姿があったんだ……
  11. 12 : : 2014/10/07(火) 02:08:58
    苗木「霧切さんッ!!」

    苗木が叫んだ。
    同じ霧切だが、それは
    学園長に対してではなく…
    苗木と同じ78期生、
    霧切響子に対してのものだ。
    それもそのはず…彼女と学園長は
    実の親子なのだから。

    霧切響子「そ…んな…?」

    霧切は膝から崩れ落ちていた。
    後輩とはいえ俺よりも
    強い芯をもつ彼女の
    そんな姿は…

    見てられなかった…

    日向「霧切!見ちゃダメだ!」

    葉隠「な、なんだこれぇぇぇぇえ!?」

    朝日奈「え…嘘…ホンモノ…?」

    辺古山「誰の仕業なのだ…!」

    偽十神「っ…馬鹿な…」

    石丸「な、なにかの間違いだ、
    これは…きっとそうだ…!」

    江ノ島「は?なによこれ…」

    不二咲「え?え?」

    辺りは騒然となり、
    泣き出す者も現れた…
    俺は……
  12. 13 : : 2014/10/07(火) 02:23:20
    モノクマ「辛気臭いよーっ!!」

    その異常な状況にさらなる異常。
    何の前触れもなく現れたそれは
    左半分が白いクマ、
    右半分が邪悪なクマで出来た
    …ぬいぐるみだった。

    モノクマ「誰がぬいぐるみだよっ!
    ボクはモノクマ…この学園の……
    学園長なのだーーーーッッ!!」

    俺の脳はキャパシティの限界だった。
    初めて見る人間の惨い姿…
    初めて見る喋るぬいぐるみ…

    ぬいぐるみが…喋った?

    モノクマ「もう!いつまで
    グダグダネチネチやってんのさ!
    見てくれる人に失礼だと思わない!?
    なんの変化もない日常なんて
    退屈の極みじゃない!?
    君もいっぱしの人間なら、
    そう思うだろう!?」

    モノクマ「ボクはクマだけど!!
    ぶひゃひゃひゃひゃ!!!」

    もう、俺には
    なにがなんだかわからなかった…


  13. 14 : : 2014/10/07(火) 02:45:31
    >>7 ありがとうございます!!

    九頭竜「ボクはクマ…だと!?
    ふざけやがって!」

    辺古山「ぼっちゃん…
    一体どこに反応しておられるのですか」

    桑田「…アポ?」

    モノクマ「そんなことよりさぁ…
    はやく始めたいんだよボクはさぁ…
    早くキボウハウスに戻ってさぁ!!
    ボクが丹念に用意した…
    とびっきりのゲームを!」

    日向「なにがゲームだ…
    お前がやったのか…?
    学園長に…なにをしたんだ…!?」

    霧切「私に…その死体を見せて!」

    モノクマ「えーいうるさい、
    消えてなくなれー!」

    次の瞬間、眩い光に包まれた
    俺の視界は真っ白になり…
    やがて元に戻った…

    だがそこに…見るも無残な
    学園長の姿は…なかった。
    滴り落ちた血だまりと…肉片と…
    破壊された小さな時計塔だけが
    これは現実なのだと嫌と言うほど
    再認識させてくる…

    モノクマ「このままじゃお話が
    進まないので本物学園長には
    ご退席してもらいました……」

    そうして始まったんだ、
    絶望の合同宿泊が………
  14. 15 : : 2014/10/07(火) 04:02:34
    俺たちは恐怖で逃げ出した。
    一刻も早く、こんな惨劇から
    目を背けたい。ただその一心で。


    バキッ!!

    …なんの音だ?
    俺は振り返った。


    モノクマ「…!!」


    モノクマに目をやると、そこには
    逃げ出さず立ち向かっている
    2人の少女の姿があった。

    大神「貴様……許さぬ」
    終里「てめぇは敵だなッ!?」

    神速の攻防。

    終里がその身体のしなやかさを
    最大限に活かした
    地を這う蹴りを繰り出す。

    それを避けたモノクマを
    大神の鍛え抜かれた鋼の拳が
    捉えようとしたその瞬間、

    霧切「…投げて!」

    大神は咄嗟にモノクマの頭を掴み、
    全力でぶん投げた。モノクマの頭部は
    光る雲を突き抜けフライアウェイ。
    そして遥か彼方で大爆発を起こした。


    大和田「や、やったのか…?
    あのクマ野郎をぶっ倒したんだな?」

    不二咲を抱えながら
    大和田がガッツポーズを
    取ったときだった。


    モノクマ「やっほーぅ!!」


    どこからともなく
    再びモノクマが現れ…

    モノクマ「ひどいなぁあんなに
    全力でぶん投げるなんて…
    オマエラなんかこの場で
    爆散させてもいいんだよ…?
    動物愛護団体に言いつけてやるからね…」


    そして俺たちは…抵抗を諦めた…
  15. 16 : : 2014/10/07(火) 04:07:32
    モノクマ「えー、それでは
    みなさんにはこれから、
    絶望のコロシアイ合宿を
    行なってもらいます」

    葉隠「絶望の…なんだって?」

    モノクマ「コロシアイだよ?」

    弐大「そうかわかったぞ
    ふざけておるんじゃな?
    さっきの爆発だって…
    きっと偽物!つまらん嘘じゃなあ!?」

    罪木「な、なぁんだ!そうですよね!
    あんなのあり得ないですよ…ねぇ…?」

    モノクマ「まだそんなこと
    言ってるの?理解力ないなぁ
    それとも受け入れられないの?
    この現実を…?そんなの甘いよ
    マジカル甘だよ魔導アーマーだよ!」

    狛枝「ボクたちがとっても
    絶望的な状況にあるのはわかったよ…
    でもキミは何がしたいの?
    さっきゲームって言ってたよね…
    それって一体なんのこと?」
  16. 17 : : 2014/10/07(火) 04:19:35
    モノクマ「コロシアイ合宿の
    ルールはとっても簡単!」

    1、生徒達は合宿区域内で
    共同生活を行いましょう。
    共同生活の期限はありません。

    2、夜10時から7時までを“夜時間”と
    します。夜時間は立ち入り禁止区域が
    あるので注意しましょう。

    3、就寝はキボウハウスに設けられた
    個室をご活用ください。

    4、合宿区域を調べるのは自由です。
    特に行動に制限は課せられません。

    5、学園長ことモノクマへの暴力、
    監視カメラの破壊を禁じます。

    6、仲間の誰かを殺したクロは
    この合宿を修了となりますが、
    自分がクロだと他の生徒に
    知られてはなりません。
  17. 18 : : 2014/10/07(火) 04:48:10
    終里「どこが簡単なんだよ!
    一個も覚えらんねーぞ!!」

    左右田「阿呆は放っておくとして…
    だれがやるんだこんな
    くだらねーゲーム…俺は出て行くぞ!」

    モノクマ「オマエラの頭には
    全員恐ろしいバクダンが
    仕掛けられてるって言っても?」

    日向「…は?」

    俺たちは恐怖で凍りついた。

    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ
    それじゃあさっき…
    学園長が…消えたのも…」

    モノクマ「ああ、そうだね、
    ルールを増やさなくちゃ!

    7、合宿区域外に出たり
    明らかに反抗的な行動を
    とった者は頭を爆破する…っと」

    日向「ふざけるなっ!
    なんだよそれ…ルールだと?」

    十神「フフ…やっと
    面白くなってきたな」

    モノクマ「オマエラもヒトなら…
    ボクに適応しろってんだ!!」

    七海「…無闇に逃げるのは
    得策じゃないみたいだね…でも…
    こんなの…ゲームなんて呼べない」

    日向「七海…」

    確かにそうだ…なにがゲームだ…
    人が死んだんだぞ…!
    こんなの狂ってる…
    なにか方法はないのか!?
    あのモノクマを出し抜いて…
    みんなでこの合宿から抜け出す方法…

    モノクマ「この合宿を修了する方法は
    ただ一つ…オマエラの誰かがクロに
    なることだけだよ……うぷぷ」
  18. 19 : : 2014/10/07(火) 04:50:26
    そして…コロシアイ合宿13日目…

    俺たちは…慣れ始めていた…
    この異常な状況に……
  19. 20 : : 2014/10/07(火) 15:36:41
    終里「おーい!花村!飯はまだなのかよ!」

    花村「そんなに焦らなくても料理は逃げないさ。僕という料理もね」

    九頭龍「朝っぱらから気持ちわりいこといってんじゃねーよ!」

    西園寺「きっも…」

    罪木「花村さんが料理って…どういう意味なんでしょう?」

    西園寺「なーに清純ぶってんだよゲロブタが!ホントは意味わかりまくりなんだろーが!」

    罪木「ふぇえ!ご、ごめんなさいぃぃ!
    でも本当にわからないんですぅ!」

    小泉「ほらほら二人とも!もう朝ごはんなんだから大人しくしてなって」

    澪田「たはー!みんな朝から元気バリバリっすねー!これは澪田も負けてらんないッス!」

    石丸「先輩方!今は皆が交流を深める大事な朝食の時間だ!もう少し静かにできないのか!」

    大和田「まあまあ、そう言うなって兄弟!皆楽しんでるんだしよ!」

    石丸「きょ、兄弟!しかしだな…」





  20. 21 : : 2014/10/07(火) 15:57:03
    苗木「えーっと…なんていうか朝から個性全開って感じだね…」

    舞園「さすがは超高校級の先輩たちですね」

    苗木「圧倒されちゃうね(僕みたいな運だけで選ばれた人間とは違うんだろうな)」

    舞園「それは違います!」

    苗木「ええ!?」

    舞園「運で選ばれたことだって立派な才能ですよ!」

    苗木「僕それ口に出してないよね!?」

    舞園「エスパーですから♪なーんて、冗談です」

    苗木「と、とりあえずありがとう…?(冗談にしては的確すぎるよ)」

    ??「隣いいかな?」

    苗木「あ、どうぞどうぞ」

    ??「ありがとう」

    苗木「狛枝先輩おはようございます」

    狛枝「僕なんかの名前を覚えててくれたなんて…!喜びで胸が張り裂けそうだよ」

    苗木「あ、あはは…(そりゃ毎日横に来られたら覚えるよ…)」
  21. 22 : : 2014/10/07(火) 16:30:24
    舞園「(今日も狛枝先輩に捕まってしまいましたね…御愁傷様です苗木くん…)」

    ??「隣空いてる?」

    舞園「空いてm…」

    桑田「おはよう舞園ちゃん!」

    舞園「ません」

    桑田「ええ!?空いてるじゃん!」

    舞園「いいえ!ここには大神さんが来る予定です!」

    桑田「いやオーガはあそこで朝比奈と座ってるけど…」

    舞園「と、とにかくここには誰かが来ます!」

    桑田「ええー!?いいじゃんか~隣座らしてよ舞園ちゃん!」

    辺古山「しつこい男は嫌われるぞ桑田」

    桑田「あ、辺古山先輩!」

    辺古山「それ以上舞園を困らせるなら私が相手になるが…」

    桑田「あ、あはは遠慮しときまーす…じゃあまたね舞園ちゃん!」

    辺古山「全く…桑田の色好きにも困ったものだな」

    舞園「ありがとうございました辺古山先輩!」

    辺古山「いや礼には及ばん」




  22. 23 : : 2014/10/07(火) 17:36:23
    これは期待です!!頑張ってください(^-^)
  23. 24 : : 2014/10/07(火) 18:58:15
    >>23 隼換蛙と2人で綴る
    本格風(?)SSに
    お付き合い頂き感謝です!
    期待に応えれるよう頑張ります!
  24. 25 : : 2014/10/07(火) 20:38:40
    日向「舞園…だっけ、隣りいいか?」

    舞園「日向先輩!それに七海さんも♪
    もちろんです、どうぞ♪」

    桑田「アポ!?」

    七海「……おはよー」

    日向「日向でいいよ…
    それより今日もにぎやかだな」

    七海「…まるであんなことが
    あったなんて嘘みたいだね」

    舞園「偽十神さんの演説がなければ、
    私たちはパニックのままだったかも
    しれませんね…」

    日向「そうだな…」

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    学園長が無残な死を遂げた直後…
    俺たちはなんとかして
    この状況から逃げ出すために
    試行錯誤を繰り返していた…
    しかしコロシアイ合宿ルールのせいで
    俺たちはモノクマに逆らえず
    結局、半ば強制的にこの合宿を
    続けさせられてたんだ…

    左右田「や…やっぱり逃げた方が
    よくねーか?全員で一斉に逃げれば
    1人くらいは逃げ切れるって」

    七海「シミュレーションゲームは
    苦手だけど…それは誰が聴いても
    死亡フラグだよ左右田くん」

    腐川「わ、私は白夜様と
    一緒に逃げれるなら死んでもいいわ…」

    葉隠「おいおい、冗談でも
    そういう発言やめろって…
    犯人はきっと俺たちの反応を
    見て楽しんでるサイコパスに
    違いねえ!俺の占いは3割当たる!
    …ここから出してくれぇーーえ!!」

    朝日奈「あれ!?矛盾してる!」

    霧切「……」

    苗木「霧切さん…
    前向きに考えるのはどうかな?
    きっと学園長は大丈夫だよ!
    って…思いたいけど……
    ごめん、不謹慎だったね…」

    霧切「…励まそうとしてくれてるのね
    でもその意見には賛成よ、
    私はこの事件の真相を…
    自分の手で暴くまでは…
    立ち止まってなんかいられないもの
    でも…」

    苗木「でも?」

    霧切「そろそろパニックを起こす
    生徒が現れるはずだわ…」

    日向「落ち着けって、江ノ島!」

    江ノ島「はぁ?あんた何?
    こんなの…信じらんないっ!
    モノクマ!出てきなさいよ!!」

    それから数秒も経たないうちに…

    モノクマ「お呼びですか?」ひょこっ

    どこからともなくモノクマが出てきた。

    江ノ島「あんたね…
    テロリストだかエロリストだか
    知んないけどさっさと
    あたしたちを解放しなさいよ!」

    桑田「そうだそうだ!ふざっけんな!」

    不二咲「あ、あまり挑発しない方が…」

    モノクマ「あれあれ?
    早くも暴徒と化しちゃうのかな?
    世紀末なのかな?ボクの暗殺拳で
    成敗しちゃうよ?ハァハァ…」

    十神「ここから出たいならクロに
    なればいいみたいだぞ?
    何を迷うことがある…クク」

    山田「クロって…人殺しっ!?」

    小泉「十神!あんたね…
    どっち側の人間なのよ!」

    セレス「覚悟はしておいた方が
    良さそうですわね……」ニコッ

    花村「なんの覚悟ッ!?」

    西園寺「もうこんなの嫌だよ〜!
    帰って和菓子が食べたいよ〜!」

    罪木「わ、私も嫌ですよぅ…」

    終里「もっかいぶっ壊してやる…!」

    大神「やめておけ…何体居るかも
    分からぬ爆発物と闘うなど
    喧嘩ですらない…馬鹿げている」

    モノクマ「一…十…百…
    那由他くらいは居るかな?
    それより早くコロシアイなよ
    退屈なんだよこっちは!」


    全員(!!)

    その時だった。

    偽十神「うろたえるなッ!!
    これは俺たちを混乱させて
    コロシアイをさせる、
    モノクマの罠だッ!!!
    いいか…こいつは俺たちが
    逆らわない限り手を出してこない…
    打開策は俺が必ず見つける…
    それまで余計に疲れることは避け、
    今まで通りの合宿を行うんだ!!」


  25. 26 : : 2014/10/07(火) 21:55:46
    >>23
    ありがとうございます!
    頑張ります!
  26. 27 : : 2014/10/07(火) 22:08:02
    澪田「そうッスよね~、あの時の白夜ちゃんカッコよかったッスー!」

    日向「うおっ!澪田!?いつの間に!」


  27. 28 : : 2014/10/07(火) 22:50:27
    偽十神「あの時は咄嗟にな…
    だが打開策は必ず見つける…!
    食べ物も支給されてるし、
    なんとかなるはずだ」

    十神「おい…紛らわしいんだよ愚民が…
    それに食料の支給は夜間
    モノクマによって
    行われている…俺たちの命は
    あいつの気分次第でどうとでも
    なるということを忘れるな…
    ま、この十神白夜はあんな
    ガラクタ如きには殺されないがな」

    澪田「ぎゃー!こっちの白夜ちゃんは
    噛ませメガネの匂いがするっス!」

    十神「なん…だと?」

    偽十神「悪いが十神…
    今は君の個性を借りさせてくれ」

    七海「未プレイの人も居るんだから…
    それ以上言っちゃダメだと思うよ?」

    澪田「なんの話ッスか!?」

    日向(それにしても…この
    監視カメラには慣れないな…
    こうしてる間もモノクマに
    見られてるってことだよな)

    七海「やっぱり気になる?」

    日向「そりゃあな…
    朝食のあとはいつも通り
    脱出の手がかりを探索するだろ?
    でも外もいつの間にか監視カメラ
    だらけになってたし…」

    大和田「ま、気味悪ぃよな
    ぶっ壊してやりてえ所だが、
    それも反抗的な行動になんだろ?」

    朝日奈「八方塞がりだねー…
    でもさ!逆に言えば
    ハンコー的な行動を取らなければ
    モノクマは何もしてこないんだし、
    今日も元気にがんばろう!」

    大神「フ…朝日奈の明るさは
    こんな状況でも励みになるな……」

    舞園「そうですね…今日で二週間…
    なにも起きなかったんですし、
    なんとかなりますよね!」

    七海「でもやっぱりこれは…
    現実なんだよ。モノクマも
    あの後言ってたよね?
    警察なら来ないよって…
    あれ本当だと思う…」

    日向「でもまだ分からないだろ?」

    石丸「ウム!日向先輩の
    言うとおりだ!ここは希望を捨てず、
    今日も一日手掛かり探索といこう
    じゃないか!」
  28. 29 : : 2014/10/08(水) 02:21:58

    〜昼時間 探索開始〜

    セレス「そうは言っても、どこから
    探索いたしましょう?」

    日向「このキボウハウス内は
    大体調べたしな…」

    弐大「応ッ!!そんならワシが
    外を見てこよう!走り回れば
    なんか見つかるじゃろ!」

    終里「走り回る…か!楽しそーだな!
    よっし!折角だからオレも
    弐大のおっさんと行くことにするぜ!」

    九頭竜「何が折角なんだ…?
    クソゲーの主人公かてめーは…」

    辺古山「ぼっちゃん、誰も分からない
    ネタ発言はお止めになったほうが…」

    不二咲「せめてパソコンが
    あれば僕も役に立てるんだけど…
    ごめんなさい……」

    狛枝「まったく…こんなおかしなことに巻き込まれるなんて…
    参っちゃって当然だよね、
    というわけで、ボクは
    苗木君と行動したいんだけど…」

    苗木「どういうわけなの…?」
  29. 30 : : 2014/10/08(水) 06:49:32
    霧切「私は調べたい部屋があるから…」

    苗木「あ、待ってよ霧切さん」

    小泉「そうよ、
    待ちなさい響子ちゃん!」

    霧切「なに…?」

    小泉「今からみんなで
    集合写真撮ろうと思うからさ、
    響子ちゃんにも居て欲しいんだよね」

    苗木「写真……?小泉さんは確か
    超高級の写真家…だよね
    でもこんな時に写真?」

    小泉「全然分かってないんだね苗木…
    こんな時だから…でしょ?
    生きて出られた時のためにも…
    今のみんなの笑顔が撮りたいの」

    (証拠の写真となるものも必要だしね)
    ボソッ

    苗木「!」(小泉さんは小声で
    言ったけど…確かにその通りだ。
    ボクたちはここを出るために
    探索してるけど…その後のことも
    小泉さんは考えているんだ)

    十神「クク…そんなことをして
    なんになる?無駄だもっと現実を見ろ
    俺は貴様らと馴れ合うつもりはない…」

    小泉「あ、コラ!アンタもよ!十神!
    一緒に写りなさい!」

    十神「恐らく証拠写真でも
    集めるつもりだろうが…
    常人の考えをこの十神白夜に
    押し付けるな、虫唾が走る…」

    偽十神「十神…!
    勝手な行動はするな!」

    十神「黙れ…なにが十神…!だ
    豚が…いつまでその姿で居るつもりだ
    貴様みたいなコンプレックスの塊が
    1番犯人になりやすいんだ…」

    偽十神「………!」

    狛枝「まあまあ十神クン…
    豚神クンも痩せればカッコイイよ…?」

    偽十神「……体型のことは
    決して気にしてなどいないが…
    十神の言うとおりかもしれないな…」

    苗木「豚神はスルーなんだ…」

    大神「我は朝日奈と
    裏手の森を探索してくるが…」

    小泉「OKさくらちゃん…行っていいよ
    あーあ、十神のせいで気分萎えた!
    集合写真撮れなかったし、最悪だよ」

    霧切「そう…それじゃあ私も行くわね」

    苗木「はは…十神クンは
    相変わらずだね…
    残念だけどまたね、小泉さん」

    狛枝「この場は失礼するとして…
    ボクもついてくよ苗木クン」

    苗木「あ…やっぱりついてくるんだ…」
  30. 31 : : 2014/10/08(水) 13:49:45
    ソニア「では私達も参りましょう田中さん!」

    田中「フハハハハ!いいだろう!ならばまずは黄泉へと繋がる歪みの穴だ!」

    ソニア「はい!道中通った大きな洞穴ですね!」

    左右田「ぎゃあああ!?なんでソニアさん田中と以心伝心なんですか!?ってちょっと待ってください!俺も行きます!」



    日向「左右田…まあ頑張れ…」

    七海「日向くん、私達も探索にいこっか」

    日向「ん、そーだな。途中で眠くなったとか言わないでくれよ?」

    七海「むぅ、日向くんの中の私のイメージは失礼だよ…?」

    日向「悪い悪い、いつも眠そうにしてるからな」

    七海「やるときは私だってやるんだから…」

    七海「…………」ウトウト

    日向「七海?」

    七海「はっ。大丈夫、眠ってなんかないよ」

    日向「七海…」


    大和田「いよっし!俺たちも行こうぜ!兄弟!不二咲!」

    石丸「ウム!必ず成果を得よう!」

    不二咲「うん…でも山はちょっと…」

    大和田「なんでだ?腹でもいてーのか?」

    不二咲「ううん…僕体力ないから二人の足を引っ張っちゃうかもしれないし…」

    大和田「なーんだよそんな事か!」

    不二咲「えぇ?」

    大和田「気にすんなよ不二咲!俺らマブダチだろー?おめえが歩けなくなったら俺がおぶってやるから気にすんな!」

    石丸「そうだぞ不二咲くん!君が辛くなった時は僕も力を貸す!思う存分頼ってくれ!」

    不二咲「大和田くん!石丸くん!…ありがとう!」

    大和田「んじゃ早速行こうぜ!」

    不二咲「うん!」



  31. 33 : : 2014/10/08(水) 17:43:37
    澪田「白夜ちゃーん、
    唯吹たちも探索にいくっすよー!」

    偽十神「あ、ああ…」

    澪田「なんか元気ないっすねー。
    あ、もしかして黒白夜ちゃんの
    言ったこと気にしてるっすか?」

    偽十神「いや、そんな事は……
    ある…かもしれんな。
    十神の言うことも一理ある」

    澪田「なに言ってるっすか!
    白夜ちゃんがそんな事
    するわけないっすよ!」

    偽十神「もちろん俺もモノクマに
    踊らされる気はない…
    しかし、十神が指摘したように
    俺はつけ込まれやすい存在だというのが自分でもよくわかる。
    それに何より俺は…偽物だしな」

    澪田「…大丈夫っす!
    白夜ちゃんがそんな事しないのは
    唯吹でもわかるっす!
    それに偽物とか本物とかは抜きにして、唯吹は黒白夜ちゃんより
    白夜ちゃんの方が好きッスよ!」

    偽十神「…!」

    偽十神「ふっ、まさかこの俺が
    励まされるとはな。
    澪田!俺は絶対に
    この現状に負けたりせんぞ!」

    澪田「それでこそ白夜ちゃんっす!
    よーしテンション上がってきたっす!
    走って探索にいくッスよ!」


    偽十神「おい澪田!…速いな……」

    偽十神「……ありがとう」
  32. 34 : : 2014/10/08(水) 20:46:06
    日向(俺たちはモノクマが
    現れてから13日間、毎日
    同じように脱出の手がかりを
    探していた…学園長の事はいまだに
    信じられないけど、きっとなにかの
    間違いに決まってる…

    モノクマのでっちあげだ…
    コロシアイだって起きるはずがない…

    大丈夫、なんとかなる…

    俺たちは口々に励ましあったが、
    それは所詮薄い氷の上で
    手を繋ぎあっているような、

    たったひとつの亀裂で
    崩れ去る脆い友情なんだと
    思い知ることになるんだ……)


    〜キボウハウス〜

    日向「一通り調べたな…」

    七海「結局戻ってきちゃったね…」

    日向「今日も大した手がかりナシ、か」

    七海「……」

    終里「おっす!日向!相変わらず
    かんぴょうみたいなツラしてんな」

    日向「してねえよ…なんだそれ」

    弐大「墳ッ!かんぴょうは古来より
    主に寿司や煮物に使われ親しまれる
    食材で、低カロリーかつ食物繊維を
    多く含む優れものじゃあ!
    紐状のものをよく見かけるが
    原料は果実と知っておったか?」

    日向「へー…そうなのか…
    って弐大……かんぴょうについての
    説明は要らないんだけど…」

    終里「まじかよ…かんぴょうが果実…?
    弐大のおっさんの話聞いてたら
    腹減ってきちまった!!
    走り回って汗もかいたし
    こりゃ食堂へダッシュだな!!」

    日向「まだ走るのかよ!?」

    弐大「確か食堂には巨大な冷蔵庫が
    あったな!!本来間食は良くないが…
    花村の料理が出来るまで
    なにか腹にいれて栄養補給を
    したいところじゃなぁ、ガッハッハ!」


    日向「ああ…行ってしまった……
    どんだけ食う気なんだよ…

    でももうすぐ日も暮れるし
    腹減ってきたな…俺たちも
    食堂に向かおうか、七海」

    七海「あの部屋…」

    日向「部屋?」

    それはキボウハウスの
    エントランスから食堂へと
    続く廊下にポツンとある、
    白い扉の部屋だった。
    前に七海と調べたときは
    中も壁も床も真っ白で何もない、
    ただの不気味な部屋だったんだが…

    日向「あの部屋がどうしたんだ?」

    七海「いや、何もない部屋だったのに
    随分たくさんの人がいるな、って」

    俺たちが扉を開けると、
    そこには霧切や苗木が居て…
    狛枝が予想もしない
    変わり果てた姿で地に伏していたんだ…
  33. 35 : : 2014/10/08(水) 22:06:36
    これは…凄いですね!
    大期待です!
  34. 36 : : 2014/10/08(水) 22:42:09
    日向「こ、狛枝…!?どうして…
    どうしてパンツ一丁の姿で…
    しかもロープで縛られているんだ!?」

    霧切「…これはロープじゃないわ、
    ビニール紐よ。近くに手頃なものが
    これしかなかったから…」

    日向「い、いや…おれが
    知りたいのはそんなことじゃなくて…」

    狛枝「やあ!日向クン…
    折角キミと会えたのに
    こんな最低で恥ずかしい姿なんて…
    最悪過ぎて…ワクワクしちゃうよね」

    日向「狛枝…お前…変態なのか?
    それにしてもどうしたんだよみんなも…
    そんなに怖い顔して…」

    霧切「変態かどうかはともかく、
    変質者であることは間違いないわ…」

    苗木「ボクは止めたんだけど…
    大和田クンがここまでしないと
    気が済まないって言うから…」

    狛枝の近くにはなにやら
    殺気だっている大和田と…
    わなわなと震えている
    石丸の姿があった。

    霧切「彼が拘束されてる理由…
    あれを見たら分かるんじゃないかしら」

    そう言って霧切が指差した
    白い床には…狛枝の姿より
    信じられないモノが転がっていた…

    ナイフ。カッター。ハンマー。
    包丁。ノコギリ。バール。

    そして何より……黒い…

    ………拳銃。
  35. 37 : : 2014/10/08(水) 22:53:32
    日向「な、なんだよこれ…」

    動揺している俺の隣から
    七海が進み出て…しゃがみ込んだ。

    七海「これ…拳銃だよね?
    でも所々プラスチックみたい…偽物?」

    霧切「警察用自動拳銃グロック17…」

    「確かにフレームやトリガーの部分にはプラスチックが使われてるけれど…
    残念ながら……本物よ」

    日向&七海「!」

    霧切「安心して。弾は抜いてあるわ」

    大和田「俺たちが帰ってきたとき…
    この部屋から声が聞こえてきてよ……

    石丸が扉を開けたとき、そいつが
    希望がどうとか抜かしながら
    苗木に拳銃を突きつけてるのを
    俺がぶっ飛ばしてやったんだ…」

    日向「…ほ、本当かよ狛枝…?」

    狛枝「……」

    石丸「そ…そして怯んだ狛枝くんを
    霧切くんと僕で取り押さえた時…
    狛枝くんのコートから…
    おびただしい量の凶器が…
    発見されたんだ…!」
  36. 38 : : 2014/10/09(木) 00:03:32
    大和田「今ごろ不二咲が
    みんなを呼びに行ってる!
    狛枝ァ!テメエがやろうとしたこと…
    洗いざらい吐いて貰うぜ…?
    …公開処刑にしてやる……!!」

    日向「お…おい大和田!?」

    狛枝「…だいたいさぁ……
    僕が大和田クンの突入にビックリして
    ウッカリ引き金を引いちゃったら
    どうするつもりだったの?

    そんな"無責任で命知らずな行動"を
    取るヤツが…希望の象徴である
    希望ヶ峰学園の生徒?
    …笑わせないでよ」


    大和田「だ…誰が無責任だってんだよ…
    い…い…命知らずだぁ?
    んなの…たりめーだろうが…
    俺は…超高校級の…イヤ…
    暮威慈畏大亜紋土の…二代目総長!
    …大和田紋土だ!!
    ドスだろうが拳銃だろうが…
    怖いもんなんて…ねえんだよ…!」


    狛枝「ねぇ…大和田クン…
    そんなに……いったい何に怯えてるの?」

    大和田「…あ?」

    大和田「…テメエ…ぶっ殺す……」


    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ
    大和田クン!

    ボクは狛枝クンに
    銃を突きつけられた時…
    彼は引き金を引く気がないように
    思えたんだ…!」

    大和田「あぁ…?おい苗木、そりゃあ
    どういうことだ…!?
    わ、分かるように説明しやがれ…!!」

    その時…
    おれは狛枝の表情が歪むのを見た…
    その瞳は絶望よりも暗い色に染まり…
    その口元は口角が上がり……

    日向「……笑ってる…の…か?」


    狛枝「あはっ」

    狛枝「あははははははははははははははははははははははははははははは!!」
  37. 39 : : 2014/10/09(木) 10:17:10


    キボウハウスにある謎の白い部屋…
    ここに今、超高校級の生徒が
    集まった…それぞれが
    強い個性を持った連中…

    その圧倒的な雰囲気な中で
    その場にいる全員の視線が
    「超高校級の幸運」…
    狛枝凪斗に注がれていた…



    不二咲「言われたとおりみんなを
    呼んできたけど……どおするのぉ?」

    不二咲は今にも泣き出しそうだ。

    桑田&左右田「つーかなんで裸!?」

    狛枝「嫌だなぁ二人とも…
    裸だなんて…よく見てよ…ホラ、
    パンツは履いてるでしょ?」

    罪木「そ、それでも…
    恥ずかしいですよぅ…」

    西園寺「あれあれー?
    クソビッチは『超高校級の保健委員』
    なんだから男の裸なんて
    今更なんじゃないのー?」

    田中「ついに定めの刻が来たか…
    俺の邪気眼には暗黒の運命の兆しが
    既に見えていたが…こうも尚早に
    バロックが現れるとはな…フハハ!」

    ソニア「嫌な予感はしていたが…
    こんなにも早くおかしなことを
    する奴が出てくるとは…と、
    田中さんは申しております!」

    左右田「ちょ!ソニアさん!?
    いつの間に田中語の通訳が出来るほど
    親密な関係に!?」

    大神「なんだ…これは……」

    朝日奈「えー!?どういう状況!?」

    偽十神「くっ…警戒はしていたが…
    やはり凶行に走る者が現れたか…」

    澪田「冬彦ちゃんとペコちゃん…
    それにセレスちゃんと…盾子ちゃんの
    姿がないっすね!」

    不二咲「えっと…ごめんなさい……
    呼んだんだけどぉ…断られちゃって…」

    山田「不二咲千尋殿が謝ることは
    ありませんぞ!あの方々は
    元々ゴーイングマイウェイですからな」

    舞園「でも…同じくマイペースの
    十神くんは来られたんですね?」

    十神「少しは考えろ、愚民め……
    この俺がクロになる時…
    参考になるかもしれんだろ?

    それにしてもなんだこの有様は…
    この二週間、妙に仲良しごっこが
    ひどくなったと思えば…
    貴様らは所詮、
    裏切られたくないから
    仲良くなろうとしてたんだ

    その証拠がこれだ…
    少しでも裏切られたと感じたら
    手の平を返したように
    仲間だった者に牙を向ける…

    実に下らんな…
    そんなものは下水道に住む
    ドブネズミ以下の思考だ…」

    小泉「あんたねぇ…」

    大和田「ゴチャゴチャうっせんだよ
    いいから聞けやゴルァ!!」
  38. 40 : : 2014/10/09(木) 17:44:24
    弐大「なるほどのう…そんなことがあったとは…」

    終里「狛枝…てめえ…
    本ガリッ当にゴリッ
    苗木をガリッ殺ろうとしゴリッ
    たんか?」

    桑田「ガリゴリうるせーよ!
    何食ってんだお前!」

    狛枝「……」

    苗木「…でも本当に殺す気はなかった、
    そうだよね?狛枝クン……」

    だって本当に殺す気だったら
    誰もいない時にその拳銃を使って
    離れたところからボクを
    撃てばいいだけだもの…」

    霧切「推理としては良い線ね」

    十神「そうは言うが…
    だとしたら何故こいつは
    お前に銃を向けたんだ?
    その行動にメリットなどあるまい」

    狛枝「…ボクは引き金を
    引くことも出来なかった
    最低なヘタレだったんだよ…
    なんて説明じゃ…
    納得してくれそうもないね…」

    左右田「ふざけてんのか…?」

    狛枝「ただ…ボクは
    みんなの希望が見たいだけだよ」

    苗木「それって、どういうこと…?」

    霧切「そのままの意味…
    だとしたら、どうかしらね」

    狛枝「あははっ…全く霧切さんは
    優秀だね…博識なだけじゃなく
    柔軟性もあって……素晴らしいよ!」

    霧切「そうやって…
    動揺させて、引っ掻き回して…

    私たちにコロシアイを
    させようとしても無駄よ…
    その手には乗らないわ。

    貴方のことはもう
    殺さないし、逃がさない」


    狛枝「引っ掻き回す…?
    それは違うよ、そのまったくの逆…
    キミ達に思い出してもらったんだ、
    馴れ合うことの危険性と……
    結束することの素晴らしさをね…」

    大和田「あん?何言ってやがる…
    オメエ……頭おかしいんじゃねえのか
    はっ……まさか…あのクマ野郎と
    繋がってんじゃねえだろうぁ!?」

    腐川「思考が犯罪者のそれだものね…
    あ…あり得なくはないわ!」



    狛枝が何を考えてるのかは
    一向に分からないまま…
    俺たちは焦れていた……
    するとその状況を見兼ねたように、
    望んでもいないアイツが
    現れたんだ……

    「マイクテスッ…マイクテスッ…」

    モノクマ1「えー、モノクマです」

    モノクマ2「ボクもモノクマです」

    モノクマ1.2「ふたり合わせて…
    モノクマブラザーズです」

    しかも…二匹も……
  39. 41 : : 2014/10/10(金) 11:52:33
    葉隠「な、なんで増えてんだべ!?」

    モノクマ1「やだなぁ」

    モノクマ2「言ったじゃない」

    モノクマ1「僕のスペアは那由多ぐらいだって」

    モノクマ2「葉隠くんの記憶力の悪さは絶望的だね」

    モノクマ1「ウニみたいな頭してるからって中身までウニなの?」

    モノクマ1.2「絶望的にガッカリだよ」
  40. 42 : : 2014/10/10(金) 13:15:44
    >>35 ありがとうございますッ!
    そう言って頂けると頑張れます!!

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    狛枝「どうして…モノクマが…?」

    葉隠「な、那由他って…
    億とか兆とかより全然上だろ?
    冗談キツイって…実際」

    七海「……あのモノクマ達が
    被ってる帽子って……
    国民的横スクロールゲームの主人公、
    スーパー赤緑兄弟のものだね」

    朝日奈「あ!それなら私も知ってるよ
    キノコを食べると大きくなるんだよね」

    山田「キノコを…大きく?」

    モノクマ(2、改め緑のL帽子)
    「それとさあ…大和田クン
    それは見当違いってやつだよ…
    的外れってやつだよ…?」


    モノクマ(1、改め赤のM帽子)
    「ボクがそんな履き違えた希望の、
    なりそこないみたいな狛枝クンと
    グルだと本当に思うの…?うぷぷ、
    こいつぁ笑いもんだぜ…なぁ弟よ」

    モノクマ(緑のL)
    「ホントだねお兄ちゃん…」

    モノクマ(赤のM)
    「兄貴と呼べっつったろ!
    この永遠の二番手が!…うぷぷ
    オシオキされたいの?そうなの?」

    モノクマ(L)「ひいぃ!あ、兄貴!
    オシオキだけは!オシオキだけは!」

    大和田「な、なんなんだよこいつら…」

    モノクマ(M)「狛枝クンは
    オマエラに緊張感を与えてくれたんだ
    ボクから逃げることじゃなく、
    むしろボクに立ち向かうことを
    考えさせるためにね!」

    モノクマ(L)「この部屋には
    監視カメラはないけど…
    ボクらはずっと見てたんだ
    それが狛枝クンの誤算かな?」

    モノクマ(M)「コロシアイ合宿が
    盛り上がるためならこういうのも
    アリと思って放置してただけなんだよ」
  41. 43 : : 2014/10/10(金) 13:31:51
    桑田「イマイチ話が見えてこねーな…
    つまりどういうことだっつーの!?」

    モノクマ(M)
    「ボクが言わないと分からないの?」

    モノクマ(L)
    「全く…しょうがないなぁ」

    モノクマM.L
    「狛枝クンはね…オマエラのために
    自分を殺させようとしたんだよ」

    苗木「………!?」

    モノクマ(M)
    「オマエラはもしコロシアイが
    起きたら、それを結局ボクのせいに
    しちゃうでしょ?狛枝クンは
    それすらも見越して、自らを犠牲に
    希望と絶望の戦いを始めさせようと
    したんだよ」

    狛枝「………お見通し…か
    はーあ、つまんないな、
    またボクの幸運で生き残っちゃった…
    いつだってそうだ…

    ボクはボクの幸運で自動的に
    生き残る…悔しいよ……
    ボクはどうやったら死ねるのかな…」


    狛枝「どうやったら……
    キミを殺せるのかな?」

    モノクマ(M)「うぷぷ……」

  42. 44 : : 2014/10/10(金) 13:58:14
    霧切「まるで貴方は黒幕の正体を
    知っているような口ぶりね?…」

    狛枝「………」

    弐大「噴ッ…まただんまりか…
    お前もワンパターンじゃのう!」

    狛枝「…………」

    モノクマ(M)
    「まあそのくらいにしてあげてよ
    ……ボクもこんなカタチの
    コロシアイは望んでないし…」

    モノクマ(L)
    「ところでさ…オマエラが居る
    この部屋のことなんだけど……」

    モノクマ(M)
    「そうだった…こいつぁいけねぇ!
    ボクとしたことが忘れてたよ…
    いやぁ、ごくまれによく働く
    弟がいて助かったなあ」

    モノクマ(L)
    「狛枝クンも黙秘権を発動しちゃった
    ようだし…突然だけど説明するね…」

    モノクマ(M)
    「この部屋の名前は
    "ハイパー電磁ルーム"、
    自殺用の部屋だよ」

    モノクマ(L)
    「兄貴に言われちゃった!
    ものすごく簡潔に説明されちゃった!
    ……えー、つまりそういうことです」

    「ポチッとな」

    次々に交わされる意味不明の会話…
    俺たちがどう反応したら
    いいか迷ってるうちに…


    部屋の中心辺りの床から
    白い大きな箱のようなものが
    せり上がってきて………止まった。

    日向「もう…次はなんなんだよ…」
  43. 45 : : 2014/10/11(土) 23:35:26
    腐川「じ…自殺用の部屋ですって…
    あ、あり得ないわよ!…なんなのお!?」

    七海「なんだろあれ…箱かな?」

    澪田「あ!開くみたいっすよ!」

    腐川「側面だけ開いて………
    あれ…椅子…?なんなのよ…もう…」

    葉隠「よく見てみろって!
    イスの正面にスイッチがあるだろ?
    ズバリ!操縦席だべ!!

    苗木っち!目標をセンターに入れて
    …スイッチだべ!」

    小泉「なんの操縦席よ……あ、

    ひょっとして…電気椅子とか?
    ホラ、映画でよく見る…処刑とかの」

    花村「しょ、処刑って!?」

    朝日奈「そ…そんなわけないじゃん!
    だって意味わかんないし!ね!?」

    大神「いや…あり得るな……」

    朝日奈「さくらちゃんまで!?」

    十神「ふっ、そんなもの
    押してみればわかるだろう
    誰か押せよ、苗木」

    苗木「ボクに振らないでよ…
    そんな危険そうな
    スイッチ、誰も押すわけないって…」

    モノクマ(L)「あ!押さないでね!」

    モノクマ「押したら最後、この部屋は
    ロックされて、オマエラは全員
    即死なんだから…まったくもう……
    気をつけてよね…うぷぷ」

    モノクマ(L)「あれ?取ってる!
    兄貴いつの間にか帽子取ってる!」

    モノクマ「だって…飽きたから…」

    モノクマ(L)「ひ、ひどい!」
  44. 46 : : 2014/10/12(日) 00:32:05
    苗木「ちょ、ちょっと待ってよ!
    全員即死って…どういうこと!?
    そんなの無茶苦茶じゃないか!」

    モノクマ1「もう、苗木クンは
    気が早いなぁ…だから説明してるでしょ!

    ここはあくまで自殺用の部屋だけど、
    なんと集団自殺も可能です」

    モノクマ2「えー、ゴホン、
    つまりそういうことです」

    モノクマ1「狛枝クンの
    身勝手な行動もあったし…
    これからボクタチは全力で
    オマエラをコロシアイさせますので、
    そのためにこの部屋を解禁しました」

    モノクマ2「辛い合宿での生活が
    嫌になったらここで
    そこの椅子に座ってボタンを押してね」

    モノクマ1「その途端、入り口のドアは外からも内からも開かない特別な
    ロックがかかり、部屋の中は
    ハイパーな電磁波で満たされます」

    モノクマ2「その電磁波で
    部屋の使用者は何の苦痛もなく
    一瞬で死ねるって訳です」

    モノクマ1「まあ、正しくは
    苦痛を感じる前に
    痛覚を司る脳ミソが
    ぶち壊れるんですけどね…」

    モノクマ1「信用ないってんなら
    その点は大丈夫!根拠もあるよ?
    ちゃんと何人も被験者が居て、
    確実なデータがあるんだから」

    そう言うとモノクマは
    胸を張って、自慢気なポーズを取った。

    日向「お前…いい加減にしろよ…!
    自殺用の部屋?被験者が居た?
    そんなの誰が信じるかよ!
    な、なあみんな!そうだよな!?」

    俺は振り返った。
    こんな馬鹿げた話…
    誰も信じない…そう思ったからだ。
    でも、それは俺が…間違っていた。

    怯えた表情…恐怖に歪んだ口元…
    信じられないが、受け入れるしかない。
    みんなはもう気づいていたんだ。
    再び、いや…
    これから始まる…惨劇に。
  45. 48 : : 2014/10/12(日) 15:32:58
    狛枝「いてて…大和田クンってば
    本気でタックルするんだから……
    アバラが何本かイッちゃってるかな…

    それにしても…
    "ハイパー電磁ルーム"…ね…なるほど
    そんなものまで用意してたなんて……
    ボクが身体を張ってまで
    みんなに希望の素晴らしさを
    伝えようとしたのは
    正に骨折り損ってワケか…」

    桑田「もういい…」

    桑田「…もういい!!誰も喋んなッ!
    わけわかんねーことばっか
    言いやがって!!!
    アホ!このアホ!!」

    偽十神「いかんッ…!」

    合宿初日、学園長が惨殺され
    皆が怯え震え上がったあの時のように
    偽十神は一番最初に動いた。

    偽十神「桑田!落ち着け!
    これはモノクマの策略だ!
    俺達の不安を煽り殺人を起こさせるのが奴の目的なんだ!」

    桑田「止めんな!アホ!」

    十神「全員そんなことは分かっている…
    分かっている上で…
    こいつらは拒絶してるんだ。
    …言いたいことはそれだけか?

    打開策を見つけるとか言っていたな…
    デカイ口を叩くのは結構だが
    その糸口くらいは掴めたのか?」

    偽十神「くっ…まだ思案中だが…
    ひとつだけ作戦がある…
    欠陥アリの愚策になるかもしれんが…」

    十神「なんだと?言ってみろ」

    偽十神「…一人にならないことだ」

    十神「なにを言い出すかと
    思えば…そんなことか。
    そんなものはとっくに…」

    偽十神「信頼出来る者と協力し、
    ペアを組むんだ…
    キボウハウスの自室以外では
    二人一組で常に行動を共にする
    間違いが起きないように…
    例えば…十神なら腐川とペア、
    というようにな」
  46. 49 : : 2014/10/12(日) 16:08:17
    腐川「あ、あら…アンタ意外と
    分かってるじゃない…うふふ……」

    花村「じゃあ僕は意外とチョロ…
    優しそうな辺古山さんと
    ペアになろうかな!
    男女の間違いは起きるかもね!」

    桑田「楽しそーだなオイ!
    そんなことしてる場合かっつーの!
    アホ!アホアホアホ!」

    小泉「桑田、花村…ちょっと黙ってて」

    十神「ふ、ものは言いようだな…
    つまりは互いを監視しあうだけの
    ことだろう?オイ…腐川…寄るな、
    洗ってないイヌの臭いがする…

    そもそも俺は誰とも組まんがな」

    罪木「そ、それに…
    ペアになった人が…う、裏切ったら…
    どうするんですかぁ…
    私なんて誰と組んでも
    イジメられちゃいますよぅ…」

    偽十神「そういう反論意見が出ると
    思っていた…だからこの作戦には
    欠陥があると言ったんだ…それに
    これは一人でもペアにならない者が
    出ると全く意味のない作戦だからな…」


    モノクマ1「うぷぷ、作戦ねえ…
    別にどんな手段を選んでも
    構わないけど、嫌になったら
    遠慮なくそのスイッチを押してね?

    みんながいるこの状況で
    いま押したら大惨事だけどね!
    ぶひゃひゃひゃひゃ!」


    桑田「最初は楽しいかと思って
    この合宿に来たけどよ…
    頭には爆弾?自殺用の部屋?
    冗談よせよな…ハハ…
    もーやってらんねー…」

    苗木「桑田クン!」

    桑田「やってやる…やってやるよ……」
  47. 50 : : 2014/10/12(日) 17:16:33
    桑田「なーんて、十神が提案した
    ペアのことな!ペア…
    二人一組…やってやるよ!」

    苗木「よかった、ボクはてっきり
    スイッチを押すのかと…」

    桑田「んなことするワケねーだろ!
    モノクマの言うことがホントだったら
    みんな死んじまうんだろ!?
    俺もそこまでバカじゃねーって!」

    左右田「ビビらせやがってこいつ…」

    桑田「悪ィ悪ィ!柄にもなく
    取り乱しちまったぜ!」

    七海「柄にもなく?」

    桑田「ホラ、俺ってこう見えて
    結構クールなトコあんじゃん?

    将来ミュージシャンでビッグな
    ドリーム掴むってのに、
    こんなとこでドジ踏むかっての!」

    不二咲「意外と冷静なんだねぇ…
    さすが超高校級の野球選手…
    強いなぁ…憧れちゃうなあ」

    桑田「お前らだってそうだろ?
    こんなとこで死んでられねーって!
    こんな部屋要らねーよ!
    生きて出ようぜ!な?」

    山田「そうですな!ここでは
    大好きなアニメも見られないですし」

    舞園「まだやり残したことや…
    大事な居場所…ありますもんね!」

    朝日奈「いくらモノクマが
    ドーナツ補充してくれるったって…
    こんな山ん中じゃ海どころか
    プールも!プールもないしね!」

    ソニア「そうですね…私も
    負けてられません!ね、田中さん」

    田中「"ハイパー電磁ルーム"か…
    なんとも妖しい響きだが…否!
    裁きの雷を受けるまでもない!
    混沌より生まれしこの命、
    破壊神暗黒四天王と共に…
    凄絶なるままに生きよう…」

    石丸「桑田君…僕は君を軽薄なだけの
    ペラペラな人間などと勘違いしていた!
    訂正してお詫びする!」

    桑田「それは普通にひでーな…」

    偽十神「どんな策よりも
    一致団結することの強さが勝る…
    俺はそう信じているぞ…」

    日向「桑田…焦らせやがって…」

    いや、実際は本人が1番
    焦っていたはずだ。
    それでも無理に明るく振る舞う
    桑田は凍りついた空気の部屋を
    暖かくしてくれる。
    前向きに考え、行動する…
    それこそが希望なのかもしれない。
    そう思えるほどに。

    モノクマ1「なにこの展開…
    はーあ、つまんないの
    説明も終わったし…そろそろ
    帰ろうかな…いつでも
    死にたくなったらここにおいでよ
    扉はスイッチを押した時にかかる
    特殊なロック以外では閉まらないから」

    モノクマ1.2
    「それじゃあ…バイバーイ」

    そう言い残してモノクマは
    どこかへ去って行った。
    まるで嵐のように現れ、
    嵐のように去って行く。まるで災害だ。
    …どこへ行くんだよいつも。
  48. 51 : : 2014/10/12(日) 17:29:44


    桑田「さーて、それじゃあ
    モノクマもいなくなっちまったし、
    ペア決めでもすっか!?」

    十神「なにを勝手に…おれは組まんぞ」

    桑田「固ぇこと言うなよー
    脱出できるまでの辛抱だろ?」

    桑田「俺はもちろん舞園ちゃん!
    って言いたいところだけど、
    江ノ島と組みてーな
    実はアイツの載ってる雑誌
    ケッコー見てたんだぜ?」

    苗木「江ノ島さん?…そう言えば
    呼んでも来なかったんだっけ」

    桑田「そーなんだよなぁ、
    んじゃそういうことで
    俺は江ノ島探しに行くとすっか
    んじゃな!」

    桑田はそう言うなりダッシュで
    この白い自殺部屋から出て行った。
    その手には水晶玉のようなものが
    見えた。……なんだ?

    大和田「俺たちはこいつの
    処遇を考えねーとなぁ?」

    狛枝「お手柔らかにね…」

    七海「うーん…でも…なんか
    いろいろ引っかかるなー…
    日向くん、わたしたちも組む?」

    日向「え?七海までそんなこと…」

    セレス「もうお忘れですか…?」

    セレス…!居たのかよ!
    いきなり後ろから話しかけんなって…

    セレス「モノクマはこれから全力でコロシアイをさせると言っていましたよね…

    恐らく、モノクマは
    そう遠くないうちに
    わたくし達に
    コロシアイを強制してくるはず…

    それを知っているのに
    たった数分のうちに
    あんな前向きになるなんて…
    おかしいと思いません?」

    偽十神「なッ……」

    ざわっ……
    嫌な予感。七海が初日に
    言っていた意味が分かった気がした。
    胸がざわつく…悪い感じ…

    葉隠「あれ!?俺の1億もする
    水晶玉スペアーがねえ!
    確かにポケットに入れてたはずだべ!?」

    日向「俺……桑田を見てくる」

    苗木「日向クン、ボクも行くよ!」

    七海「私は…霧切さんと一緒に
    もう少しこの部屋を調べるよ
    新しいギミックも出現したし…
    ……気をつけてね?」

    日向「ああ、ありがとう七海、
    それじゃちょっと行ってくる」
  49. 52 : : 2014/10/12(日) 17:47:16
    〜キボウハウス〜

    玄関広間(エントランス)


    日向「あれ!?江ノ島!
    桑田を見なかったか!?」

    江ノ島「なによイキナリ…
    桑田なら外の方に走って行ったけど?

    それより集合ってなに?思わず
    拒否ッちゃったんだけどさあ、
    行ったが良かった?」

    日向「桑田に会ったのか!?」

    (桑田は江ノ島を探すと言って
    出て行ったのに…その江ノ島を
    無視して外へ…?)


    苗木「ありがとう江ノ島さん!
    ちょっと急ぐから…ごめんね!」

    日向「マズイな…行こう苗木!」

    江ノ島「あ、ちょっと!
    …なんなのまったく」
  50. 53 : : 2014/10/12(日) 18:15:56
    〜キボウハウス裏側の森〜

    日向「そろそろ合宿区域の
    範囲ギリギリだぞ…
    それにもう夕暮れ時だ…
    桑田はどこへ行ったんだ?」

    苗木「居たよ!桑田クンだ!」

    キボウハウスは山間部に位置するため
    裏の森からは遠くに
    市街地の灯りが見える。
    俺たちは市街地でバスを降ろされ、
    歩いてキボウハウスまで
    やってきた…希望ケ峰学園も
    多分あっちだろう…

    桑田は人影に気づいたのだろう、
    走って逃げだした。
    投手から野手まで
    自在にこなす桑田の走りは
    とてつもなく速い。

    苗木「どうして逃げるの!?」

    苗木が言葉を投げかけると、
    桑田はその足を止めた…

    桑田「苗木かよ…来るな」

    桑田「俺はこっから…逃げる」

    苗木「でも、頭にはバクダンが…」

    桑田「んなの信じてるのかよ!?
    そんなのモノクマのくだらねー…
    う…嘘かもしれねーだろ!?」

    日向「…嘘だと思ったなら
    最初から逃げてたはずじゃないか?」

    桑田「うっ…!?
    うるせえ!ほっとけよ!」

    苗木「逃げ出したい気持ちも
    分かるけど…安全の確証がないのに
    …仲間を放っておけないよ」

    桑田「なんなんだよ…
    俺にどーしろってんだよ!!
    俺は!逃げるんだッ!!!」

    再びチーターの様な恐るべき脚力で
    走り出した桑田。もう…
    俺たちには止められないのか…?

    モノクマ「ジャジャーン!
    モノクマ登場ーーーー!」

    またしても突然現れたモノクマ。

    モノクマ「桑田クン…いけないなぁ
    命は粗末にしちゃあいかんよ…
    君はもっと」

    ゴシャッ!!!!!

    桑田が水晶玉を振りかぶり…
    投げた……と、思った時には
    既にモノクマの頭部は
    吹き飛んでいた。

    これが超高校級の投げる球…
    168kmの威力……!

    桑田「見たか!犯人め!
    この俺を舐めやがって!アホ!
    アホアホアホーー!」

    そのまま桑田は逃げて逃げて…

    逃げて…


    爆発音が暗い森に響き渡った。
  51. 54 : : 2014/10/12(日) 18:19:36
    俺たちが桑田に追いついた時…

    そこにあったのは
    横たわる桑田と…
    散乱した肉。

    日向「………!!」

    苗木「桑田クン!!」

    苗木が桑田の身体に近寄ると…
    桑田はむくりと起き上がって…

    桑田「アポ?」
  52. 55 : : 2014/10/12(日) 18:46:27
    「……あぁぁあぁぁああ!!」

    悲痛な叫びと共に走り寄る影。
    それは俺でも苗木でも、
    ましてや桑田でもなく…

    予想もしていなかった人物…

    超高校級の剣道家、

    辺古山だった。

    辺古山「あぁ…あ…ぼっちゃん…
    何故…どうして………っ…う……」

    泣き崩れる辺古山。
    散乱した血と肉の中心には…

    小さな身体。

    恐らく特注だろう
    黒いスーツに身をつつみ、

    自分が気に食わなければ
    どんなものに対しても
    突っかかっていく
    超高校級の極道………

    桑田の隣に横たわる
    首無しの身体。
    それは…顔が無くても分かった…

    九頭竜冬彦。彼のものだ。

    桑田「な、なんで?」

    桑田「俺が走り抜けようとした時に、
    こいつがぶつかってきて…
    お、俺は……俺は…」

    辺古山「…っ……
    ぼっちゃんが……
    身を呈して…
    貴様を助けたのだ」

    桑田「俺を?」

    辺古山「…運ばなければ……」

    苗木「え?」

    辺古山「ぼっちゃんを私が……っ
    お家の元に…お届けしなくては…!」

    日向「おい、辺古山!落ち着け…!」

    辺古山「落ち着いてなど…
    居られるものかぁっ!!

    …私はこの気持ちを…誰に…
    どこにぶつければよいのだ……」

    モノクマ「ふぅっ、
    やっと追いついた!
    ややっ!し、死人だー!
    人間って生きてると価値があるのに
    死ぬとばっちいだけだから
    片付けますね!!」

    辺古山「やめろ…ぼっちゃんの遺体に
    何をするッッ!!!!
    やめろ!やめろぉおーーっ!」

    辺古山は肌身離さず
    背負っている竹刀を抜き、
    モノクマに斬りかかる。
    それを苗木と二人がかりで掴みかかり…
    止める、が、止まらない。
    数秒ももたなかった。
    情けない話だ。男が二人がかりで
    女の子である辺古山も止められない…


    その一瞬をつき、
    遅れてやってきた2匹のモノクマが
    九頭竜の身体を担架に乗せ…
    そのまま持ち去ってしまった……

    辺古山は膝から崩れ落ち…

    泣いた。そんな弱い辺古山の
    姿を見るのは初めてだったから…
    俺たちは何も声をかけることが
    できなかった……



    そして俺たちはキボウハウスに戻り、
    九頭竜の死をみんなに伝えた。

    どこまでも現実味のない現実、例えるなら夢のような理不尽が『不安』と『恐怖』によって現実に成り代わっていく。
    ………そんな悪夢。
    全員が様々な表情を浮かべていた。
    憤慨、放心、恐怖、困惑、悲哀。


    モノクマ「うぷ、うぷぷ、
    うぷぷぷぷぷ。いいよいいよ…
    やっと絶望の兆しが見え始めたね」

  53. 56 : : 2015/01/15(木) 00:01:22
    それから数日が経ち…
    俺たちは再び食堂で集まって
    朝食を取りながら互いの
    知り得た情報を報告しあうことを
    続けることにした。
    この異常な状況で
    自分たちが生き残るためにそれは
    正しいことに思えたんだ…

    小泉「どう?」

    辺古山の様子を見に行っていた
    西園寺は首を横に振る。

    小泉「ペコちゃん九頭竜と
    仲良かったもんね…」

    田中「主君を亡くした騎士か…
    その心象たるや痛みうるものだな…
    我が破壊神暗黒四天王ですら
    圧巻たる闇の波動に震えているぞ…」

    小泉「騎士、ね…まさに
    そんな感じだったよね…」

    日向「なあ、西園寺。
    辺古山が言っていたんだろ?
    九頭竜はモノクマの言うことが
    真実であると確信していた…って」

    西園寺「…知らない」

    日向「知らないって…
    そう言っていたじゃないか」

    西園寺「知らないよ!
    辺古山おねぇ、クソ九頭竜の話に
    なるとめちゃくちゃなんだもん!
    ずっとブツブツ何か言ってるし…
    話しかけるだけ無駄だってー!
    日向おにぃが自分で聞けばー!?」

    日向「わ、わかったよ…
    とにかく辺古山が危険な状態なんだな」

    桑田「やっぱりさ…オレのせい…
    だよなこれ…オレが無理矢理
    逃げだそうとしたから…それで…」

    日向「桑田!お前ももうやめろって」

    狛枝「あのさ…縛られたままだと
    すごく食べづらいんだけど…
    苗木クン、食べさせてくれない?」

    苗木「それって…」

    霧切「仕方ないじゃない、
    あの夜あんなことしてくれたんだから」

    山田「あの夜…?あんなこと…?」

    大和田「オメーもいただろうが…」
  54. 57 : : 2015/01/15(木) 06:24:58
    そう…
    あの日を境に俺達の生活は色んなことが少しずつ変わっていた。
    まずこうして朝から全員が集合していた朝食の時間に空席が出来ていた。

    日向「やっぱり全員揃うのはもう難しいか」

    七海「そうだね。あの日から一度も全員がここに集まったことはないし、難しい…と思うよ」

    あれから全員が一緒に朝食を摂ることはなくなった。
    とは言え皆が皆、全く顔を出さなくなったわけではない。
    日替わりでメンバーが若干違うと言った感じか。一人を除いては。

    七海「特に辺古山さんは…」

    あの日から今日まで俺は辺古山を直接見掛けることはなかった
  55. 58 : : 2015/01/17(土) 16:43:14
    小泉「なにみんな暗い顔
    しちゃって…そんなだと
    もっと悲しくなるでしょ?」

    大和田「…そーだな、
    しみったれたツラ下げてちゃ
    学園長に九頭竜…
    逝ったヤツらに面目ねーだろ」

    花村「ブレックファーストを
    食べながら喋るなんて…
    田舎者はこれだから…
    それに死人が出てるんだよ?
    不謹慎じゃないか!」

    大和田「うるせーよ花村
    料理人は料理作ってろ
    これ美味いなもっとつくれ」

    花村「そこはアーバンに
    シェフ、って呼んで頂きたい!」
    そう言いつつも花村は空いた皿を下げ
    厨房へと戻ってゆく。

    苗木「大和田クンの言うとおりだ…
    不謹慎かもしれないけれど
    ボクらが前を向かなきゃ
    何も進まないよ」
  56. 59 : : 2015/01/17(土) 17:16:55
    桑田「んなこと言われてもよ…
    じゃあどーしろっつんだよ」

    苗木「わからない…わからないけど
    ここで考えるのをやめちゃダメだ」

    桑田「苗木…お前実はわかってんだろ…ここから出る方法なんて
    一つしかないってこと」

    苗木「……」

    舞園「それって…」

    小泉「桑田!あんた何を…」

    桑田「辺古山…
    そうだ辺古山だよ!おい、西園寺
    お前あいつの部屋に行ったんだろ?」

    西園寺「うん行ったよー、
    なにが言いたいの?」

    桑田「なら見たはずだ、
    あいつがつけてる指輪を!」

    西園寺「はー?それがどうしたって」

    桑田「わかんねーのかよッ!
    あれ九頭竜の指輪なんだって!」

    日向「!」

    桑田「あのチビ…九頭竜は…
    オレなんかを庇って死んだ…
    辺古山は指輪に向かってぶつぶつ
    呟いてた…オレを恨んでるはずだ」

    小泉「…ペコちゃんと話したの?」

    桑田「アホ!話せるわけねーだろっ!
    あの剣幕だぞ殺されたらどーすんだ!」

    桑田の一言に
    一瞬その場は静まり返り…
    なにも知らぬ花村が
    厨房から料理を持ってきた。

    花村「殺されたらって…物騒な…
    なに!?なんの話!?」

    小泉「あんたねぇ…桑田!
    それでも……それでも男の子!?」

    桑田「アホか!?こんな時にまで
    男とか女とかもってくんじゃねーよ!
    関係ねーだろっ!別だ別…っ!」
  57. 60 : : 2015/01/17(土) 18:09:21
    狛枝「すっごく険悪なムードだね…
    学園長も九頭竜クンも素晴らしい
    希望の持ち主だったのに残念で…
    でも気にすることはないよ!
    この絶望さえもこれから始まる
    素晴らしい希望の布石なんだ!」

    日向「狛枝…話をややこしくするなよ」

    狛枝「え?そうかな?」

    山田「狛枝殿はアスペですかな」

    狛枝「酷いな…ボクの気持ちは
    きっと苗木クンと同じだよ」

    舞園「苗木君を巻き込むのは
    やめてください!」

    西園寺「苗木おにぃは気持ち悪いけど
    狛枝の方が数倍気持ち悪いもんねー!」
    満面の笑顔を見せる西園寺。

    苗木「もうっ…何の話だよ…」

    桑田「とにかくよ…オレは
    学校の仲間に殺されるのは
    まっぴらだってことだよ、わかるだろ」

    狛枝「そうだね、ボクも
    それは同感だな…希望同士が
    殺し合うなんて間違ってるよ」

    大和田「それをてめーが言うか…!?」

    狛枝「や、やだなあ
    ボクは超高校級の才能を持つみんなが
    絶望に立ち向かうっていう
    最高の希望を手助け
    してあげようと…」

    不二咲「どういうことぉ…?」

    大和田「こいつの言うことなんて
    聞く価値もねえよ、不二咲…」

    狛枝「桑田クン…心配することは
    ないよ、きっと殺されるとしたら
    君より劣悪で愚かで醜悪なボクの方が
    先だから、ね?」

    罪木「そ、そうですよぅ…私だって
    誰にいつ嬲られるか…」

    西園寺「自分で言いながら
    泣いてんじゃねーよゲロブタ!」

    罪木「っ…!ごめんなさぁい…!」

    桑田「縁起でもねー…もう寝るわ」

    そう言って桑田は自分の部屋に
    戻って行った…
  58. 61 : : 2015/01/30(金) 12:02:10
    面白いです! 期待
  59. 62 : : 2020/07/04(土) 20:22:55
    期待乙。放置して夜逃げしてんじゃねぇぞゴルァ( *`ω´)

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鷹見 干支

@monaka_eto

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