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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

◆自由の社畜◆②~既知とのソウグウ〜

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  1. 1 : : 2014/08/29(金) 02:52:11
    はい、それほどでもない
    おひさしぶりです。


    前回超絶的なまでにふざけて
    書かせていただいた物の続編に
    当たります。

    続きは直ぐにでもかける程
    湯水のように書きたいものは溢れている
    有様なので後は時間の問題だけなので
    すが・・折角かけるものは命がある内に
    書いておくのが一番だと思い、
    思い切って書いてみました。


    以下、当文章群の基本的
    注意事項です




    ※物凄くふざけた内容です※



    もうキャラクター崩壊を通り越し、
    作品キャラ、世界観、ジャンル、
    全ての垣根をお構いなく取り払った
    結果、本当に何が何だか
    分からないものができ始めました。


    ※一応現パロという形になります※

    一応です。


    ※原作ネタバレも思いっきりあります※

    主人公の名前が一応そうなると
    思いますので一応原作全巻
    見ていない人は留意お願いします。
    それから一応ですが・・
    “進撃の巨人”全巻に加え、
    此方はもう時効でいいと思うので
    すが・・(2007年ごろ?放映ですしね)

    Darker than BLACK‐黒の契約者‐

    Darker than BLACK‐流星の双子‐

    上記の両作品についてもネタバレ
    要素やパロディ要素が割と
    混入されています。要、注意



    ※書いてる本人は楽しいのですが
     読んで不快感を覚えてしまったら
     真に申し訳ありません※

    最近シリアスぶったものをつらつらと
    書き続けていましたので、こうして
    なにも考えずにだらだら~・・っと
    書ける作品は、私にとっての一種の
    ガス抜きでもあります。

    なので、誤字、脱字がいつにも
    ましてひどいかもしれません。

    ※深刻なパロディ過多※

    ネタのパロディはともかく、
    登場キャラ、その他色々がもう
    何とも言えない微妙な位置取り
    ですがそこはご容赦頂きたいです



    ※コメントに関して※

    あまりにふざけた内容ですので、
    一読closeは最早当然の反応と言えます。
    ・・ですが稀有な事にそれでもコメントを
    頂ける事が稀にあります。私はそれは
    非常に嬉しいので必ずそれを確認次第
    レスを返させて頂きますが、
    SSNOTEの方針に基づき、これらの
    コメント、及び自身のレスに至っても
    一定時間で、非表示に切り替えさせて
    頂くと思います。

    何かありましたら、グループの方にも
    是非どうぞm(__)m



    一応、以上で簡易注意事項と成ります。


  2. 2 : : 2014/08/29(金) 02:52:27








    全くもって煌びやかとはいかないが、


    それでも疎らに輝く、町の灯り、

    都会の様な喧騒は一切なく、暗い街の中


    人々が足を向ける部分と家屋の僅かな
    灯りのみが闇夜の街に浮かび上がる。




    リヴァイ「・・・・」フゥ
         カシュ



    高い所は・・・いい。
    馬鹿と何とやらは高い所を好むと言うが
    ・・この清々しい気分を心ゆくまで
    享受できるのであれば、俺は今馬鹿と
    蔑まれることこそ敢えて受け入れよう。


    それくらいの・・開放感だ・・・




    リヴァイ「・・悪くねえ・・」コトン




    そう言って飲みかけの缶コーヒーを
    座っている屋上淵に置く俺。

    普段、コーヒーなら断然ヘブン御用達
    中島Sサイズがコスト的にも味的にも
    ベストだが・・敢えてマズい物を
    飲んでみたい時もあるもんだ。
    ・・こういったものは・・

    所謂風情には含まれない。
    身体のコンディションだ。


    ・・やっぱり缶だと後味が
    悪ぃな・・・・・


    しかしそれでも悪い気分ではない。
    ラーメン二人前(定食一人前)は
    かなりの打撃だったが・・
    あんな笑顔も見られるなら




    それも・・悪くない。


    ・・・次は普通の恋愛方面に
    ジャンルを急転換してみるのも・・
    アリ・・か・・?・・いや・・
    身近なモデルとしてはまだ何か
    足りないな。やはり相手が見つからん
    事には。ペトラもまだまだ若いとはいえ
    うっかりしてると直ぐにこの歳に
    なっちまうからな・・もっと
    危機感を持たせねえと・・


    リヴァイ「ハンジみてえになっちまう
         からな・・」
  3. 3 : : 2014/08/29(金) 02:53:18


    此処は街中に点在するマンションの
    中でも・・とりわけ一番高いという
    訳でもないが、10階立てという
    そこそこの高度で、おまけに屋上への
    侵入も容易であるとしてよく高校の時は
    同級のハンジと談笑するのに利用して
    いた場所でもある。




    ―入居者以外の立ち入りを禁ず―




    上記の貼紙が表す通り、こうした
    行為は一応住居不法侵入に該当し、
    場合によっては裁かれても文句は
    言えない為あまり・・というか
    断固行っていい事ではないが・・・



    リヴァイ「ごみをポイ捨てするわけでも
         騒ぐわけでもねえ・・
         見逃して貰えると助かる
         んだがな・・」


    ―そういう問題ではないと思うが



    リヴァイ「仕事後や食事後は・・・
         趣味は別としてもこういう
         息抜きが結構重要なんだ。
         
         これがあると無いとでは・・
         趣味の捗りも仕事中の足取りも
         大分違ってくる」



    ―仰ることはよく分かります




    リヴァイ「一応ナレーションも俺の
         仕事のうちの一つだ・・
         寒い掛け合いをしてると
         読んでくれてる方々に
         余計な混乱を与える事に
         なると思うんだが・・?」




    ―済みませんでした。以後気を付けます。






    リヴァイ「しかし・・・・なにか・・・
         ・・おかしいな。」




    ―漠然とした違和感。


    その感覚は・・・
    別に何か変わった事があったわけでも
    目につくことがあったわけでもない。



    言うなれば・・話の雰囲気がおかしい。




    元々読み手の事も考えずに書く人間の
    楽しさだけを重視して書かれていた
    謎の文字群・・・何がおかしいかと
    問われれば、それは最初から、
    “すべてが”おかしかったと言わざるを
    得ない。


    しかし・・・その話にもどこか
    いつもと違う違和感が漂い始めていた



    しかしてその違和感は



    この場に最も相応しくない
    突然の闖入者によって―――




    今まさに頭角を現そうとしていた

     
     
     
     
     
     
  4. 4 : : 2014/08/29(金) 02:54:45

     
     
     
     
     
     
     
    ガッッッッ !





    リヴァイ「!」ビクッ



    コンクリートを削るような
    突然の破砕音。


    キュゥゥィィイイイ


    何か金属が高速で擦れるような
    摩擦音。



    ダンッ!!


    足音。





    ???「みーつけた―――!!!」
        (ガニ股)

    ダン!!!






    リヴァイ「ッ!!!!????」ババッ







    ???「憲兵様が悪党を殺しに来たぜ!!」
        バン!!バン!!
        (ガニ股で足踏み)



    ・・・・・・


    ・・・・・・・・・・


    ・・・・・・・・・・・・・





    リヴァイ「(・・・何だ・・?!
          この状況は・・・・!?)」
         フリーズ


  5. 5 : : 2014/08/29(金) 02:55:56

    ???「おいおい・・折角久しぶりに
        会ったんだ・・何か言えよ」
        チャキ




    目の前に現れたのはハットを被り、
    西部劇に出てきそうな格好の
    上に見た事も無い装置を上半身
    の各所へと装着した・・壮年の男。





    その両手には・・・・銃。
    ・・・らしきもの。




    リヴァイ「(・・しかしあんな形の
         銃器・・見た事もねえ。
         それにこの国は一切銃の
         所持が禁じられてる筈。
         ・・・おもちゃか・・?
         だとするとコイツは・・)」





    ???「・・おい・・何とか言ったら
        どうだ・・?今日は遠路はるばる
        世界線まで超えてお前の脳味噌
        の色を見に来たっていうのに
        ・・・」カチャチキ・・







    リヴァイ「(やっべぇ・・・モノホンの
          変態じゃねえか・・・・・!!!)」






    っつうかコイツ今どっから湧いて出た・・
    ここ10階建ての屋上だぞ・・・!?

    ・・?それにあの背中に背負ってる
    機械みてえなモノは・・・?






    ???「あー・・あーあー・・」
        ポリポリ





    リヴァイ「・・・・・」




    ???「そーだよな。こっちに飛ばされる
        に当たってお前は記憶も何もかも
        ・・それこそこの装置の事は
        勿論俺の顔すら綺麗まっさら
        消されちまったんだもんな」
        カチ






    ???「そりゃあ気の毒な事だと
        思う・・だからまあ、
        
        死ね」
        グッ
  6. 6 : : 2014/08/29(金) 03:00:07





    リヴァイ「ッ――」ババッ





    その瞬間・・・俺は飛んでいた。
    当然真横、まだ屋上の地が続く
    方角へと。直前まで本気でおもちゃと
    思っていたその銃口から・・・
    今度は本気の殺意を感じ取れたからだ。



    ッズガンッ!!!!



    轟音。



    同時に破砕する屋上淵。
    先程まで俺の特等席だった場所と
    その場に置かれた缶コーヒーに
    理不尽な破壊がもたらされた。



    ???「・・・お?おーおー・・!
        なんだ、こっちに来て
        どんな生活をしてたか知らんが
        ・・・随分とまともな動きも
        出来るもんだな・・!関心
        したぜ・・でもな」チャキッ



    ・・・・・・・・・・-ッカーン・・


    ッココーン


    奴がその手に握った獲物の
    銃身らしき部分を取り換え、

    使用済みとなったそれが夜景へ
    放り投げられると・・・少しの間を置き
    遠く離れた地面で乾いた音を
    響かせた。

    薬莢が一体となっている銃身か?
    銃の知識はあまりないが・・・
    えらく原始的な構造の銃器だ・・


    弾痕からして・・散弾か・・・
    それよりもなによりも・・・



    町にゴミをポイ捨てしやがって・・・!
    って・・俺の飲みかけの缶コーヒー
    まで一緒にハチの巣にした上に
    ポイ捨てされたのか今・・・?!



    ふざけやがって・・・・・!!




    リヴァイ「おい・・・なんだお前は。
         こりゃ現パロのギャグだった
         筈だ・・何でこんなシリアス
         展開になってやがる」
         アトコーヒーカエセ



    ???「メタな事言ったってここで
        いきなりギャグに転じたりは
        しねぇぜ?俺はあちらの世界から
        遥々お前を殺しにデロリアンに
        乗っかってやってきた・・・
        まあ、名前なんてどうでも
        いいや・・・とにかく、
        ・・・死ね。」




    そこまで奴が言った所で、既に
    俺は屋上の地に足を着けては居なかった。





    ???「おい・・・ここ屋上・・・」



    俺が身を投げ出したのは、





    ――10階建てマンションの外


  7. 7 : : 2014/08/29(金) 03:03:09






    ???「・・・まあいいか・・
        殺す手間も省けた・・。
        少し詰まんねえけどな・・
        ・・落ちたら・・脳味噌
        はじけっかな・・?
        割れてなかったら割りに
        行くか・・・・」 





    奴が覗き込んで来た




    ???「あ・・・?!」



    驚く声までは聞こえるが、俺も
    それ以上奴に気を回している暇はない。

    俺はと言えば・・壁面から階下にかけて
    一階ずつ続く窓の縁に突き出す庇を
    掴み・・・一階ずつ正確に身を運び、
    出来る限りの速度で降下していた。




    高度が10メートル近くにまで迫れば
    後は―――・・・・



    ズダンッ・・・グクンッッ


    ズジャッッ



    舗装への五点着地。




    近くにトタン屋根の住居も路駐車も
    あったので、そちらに飛び降りる
    手もあるにはあった。



    しかし前者では屋根の下に何があるか
    分からないうえ家主に迷惑がかかる。


    ―後者も迷惑観点からして同様だ。


    俺は久々の全力疾走で
    その場を後にしようとする。
    咄嗟の機転で思い出したマンション下の
    一つの店舗の扉に駆け込み、
    お釣りも受けずに万札でその物品だけ
    購入すると・・



    インターロッキング舗装を施された
    商店街を・・・風と一つになって
    走り抜けた。







    ???「何だよおい・・・こりゃ
        随分とまあ・・楽しませて
        くれそうじゃあねーか・・!
        だが無駄だぜ・・どこに逃げても
        ・・・!こっちには
        お前の居場所が分かっちまう
        んだからな・・!」

  8. 8 : : 2014/08/29(金) 03:05:56

    ―工事現場―




    バトルものとして工事現場なんて
    それこそ御誂え向きだと思ったかも
    しれねえが・・こちとらそんな悠長な
    思いでここまで逃げ果せた訳ではない。


    俺の中にあった懸念は大きく3つ。


    1つ、奴はどうにかしてマンションの
    反対方向から俺を見つけ、そして
    襲ってきた。恐らくあの装置を使って
    だろうが・・つまりどんな場所に逃げても
    常識の通用しない移動方法で俺を
    追ってくる危険性がある。おまけに
    居場所まで察知されてるかもしれないと
    あれば・・・当然自宅直帰とはいかない。


    2つ、相手は銃を所持している。それも
    命中確率の極めて高い、ばらける散弾を
    街中で平然とぶっ放す常識性の無さ。
    危なすぎて人の居る場所に逃げる訳にも
    いかない。


    3つ、どういうわけかアイツは俺を
    知っているようだが、俺はアイツを
    全く知らない。雰囲気からして
    どうにも別世界からの刺客っぽい
    事を吹聴していたし、これは一応
    ギャグものとはいえ一つの物語だ。
    ここで国家権力に頼っても駄目なんだろう
    という・・なんというか作品的な
    ご都合主義感・・・ 



    以上の3点を踏まえ・・現在善良な
    一般市民として銃器はおろか刃物すら
    所持していない俺は、どうにかして
    奴をこの場で迎撃しなければ
    いけない訳だ。登場キャラの中にも・・



    戦闘要員みてーな奴は一切いない。



    ここでハンジあたりが実は指先一つで
    モヒカンの悪党どもを料理できる
    世紀末救世主だった・・という隠し設定
    でもあったなら・・俺はこんな無意味な
    戦闘行為に命を削らず、自宅で
    ゆっくりと趣味に興じられようものだが





    リヴァイ「流石に女を鉄火場には
         ・・巻き込めねえだろ」
  9. 9 : : 2014/08/29(金) 03:07:33


    俺の所持品は二つ・・。
    というか厳密には5つか。


    先程ラーメン屋の店主が好意でくれた
    秘伝のラー油。


    現在の状況を恐ろしいまでに予言し、
    言い当てていた事になる
    百円おみくじ3人前。




    そして先程泣く泣く万札を手放して
    までおもちゃ屋で購入した・・・





    ―――スリングショット。




    スチール製のフレームと厳つい
    ハンドルの形状。駄菓子屋クオリティの
    子供向けのパチンコとは一線を画す
    重厚径のゴムチューブ。



    これらのボディからは簡易な
    射出機構とはいえ・・・


    石礫であろうと命中箇所によっては
    十分人体に致命傷を与えかねない
    速度の飛翔体が放たれる。つまり、
    正真正銘、立派な凶器である。



    絶対に人に向けてはいけない。
    これは一応SSという物語の分類であって、
    ギャグだったはずのモノがいきなり
    おかしな展開になってしまった現状に
    対する・・いわば緊急措置だ。



    はっきりいってこの手の物を武器として
    扱う事には抵抗がある。少し前にも
    少年漫画でこれを得意げにかざして
    不良生徒を成敗する主人公ってのを
    ギャグマンガカテゴリで見た事が
    あるからな。・・・しかし


    ゴム弾を使おうが何だろうが、
    凶器は凶器でしかない。
    命がけの極限状態において・・
    こうしてやむを得ずふりかざすなら
    ともかく、常時携帯っていうのは
    どうにも高校生設定としていかがな
    モノかと思う訳だ・・・・




    リヴァイ「おっと・・他作品を
         ディスってる場合じゃねえ」



    ―奴が来た。



    やはり此方の位置は丸わかりの様だ。


    ここからは命のやり取りだ・・・
    しかし、生ぬるい言い分では
    あるものの俺だって正直な所
    人殺しなんざゴメンである。


    過剰防衛で塀にでもぶち込まれりゃ、
    最悪趣味の続行が不可能になる。



    リヴァイ「折角新しいジャンルに
         手を伸ばした矢先なんだ・・
         ここで殺されるのも
         捕まるのもゴメンだ」 



    俺には現時点で既に考えがあった。 



    殺さずに。


    そして殺されずに。


    奴を無力化する方法を・・ここに来るまで
    必死に考えた。

    どれだけ頭を捻って執筆に赴こうが
    決して他人の琴線に響く事のない・・

    他愛のない話しか紡げないこの
    お頭を必死に絞ってな。


    そしてどうにか、今の俺にはその
    条件がギリギリではあるが揃っている。


    くじの予言が全てじゃねえと・・


    今この場で身を以て抗って見せてやる。
    おみくじ工場の製作者様方にな・・・!
  10. 10 : : 2014/08/29(金) 03:13:21
    ~現在公開可能な情報⑨~





    ケニー・アッカーマン




    特定に生き、特定に死すことを志す、
    驚異の特定厨・・(中年なので特定中か)。



    リヴァイの叔父にあたるが、後述の理由で
    リヴァイは彼の顔を覚えておらず、
    また、こんなんでもアッカーマンの
    系譜に名を連ねる程なので当然の如く
    フリークスサイド。デンジャラス爺さん。



    一度気になったものは徹底的に特定
    しないと気が済まない性分であり、
    自分が知ろうと思った事は今まで
    一つも漏らさず特定し続けているという
    ある意味完璧超(変)人。


    因みに話中では屋上に佇んでいた
    リヴァイを、鷹の目(衛星カメラ)を
    ジャックし、特定している。
    ・・しかも夜間。


    しかし寧ろ脅威なのはGPS追尾を
    行えなかったその理由の方で、
    それは単純にリヴァイが携帯電話を
    所持していないからという理由である。


    (どうやって職場と連絡取ってんだ・・)




    リヴァイに対してのたまっている
    SFじみた口上は全て雰囲気作りの
    一環であり、つまりぶっちゃけて
    しまえばこの歳にして重度の
    中2病末期患者でもある。


    本話より、リヴァイの脳味噌の色を
    特定するために遂に動き出した。



    ・・身内をそんな理由で手に掛けようと
    するくらいなので、当然数えきれない程の
    前科持ちであり、その知名度は
    全国レベルの指名手配犯。



    装着している対人立体機動装置、
    及び散弾銃は彼の自作である。
    指名手配犯のクセに、堂々とニコアカ
    (ニコニコ動画アカウントの略)を取得しており、
    自らのコミュニティに於いて
    その制作過程を“作ってあそぼう”
    シリーズとしてアップしている。

    各動画には“またお前か”
    “ニコニコ兵器開発部”
    “おまわりさん、こいつです”
    “何度でも蘇るさ”


    等のタグが所狭しと並べられ、
    頻繁にBANされているが、どういう
    カラクリか一定期間で不死鳥の
    ようにアカウントが蘇る。





    ・・つまり中2で特定厨でニコ厨
    と三冠王を欲しいままにしている。



    ・・・しかしその実態は本当に
    人間であるかどうかも定かではなく、
    最低でも義体化が全身に施されており、
    身内の中でも今の姿はリヴァイが
    初めて遭遇したくらいである。



    み~つけた―――!!BANG!!BANG!! 
      
       ━m9(*´д`*)つ━
  11. 11 : : 2014/08/29(金) 03:36:51

    ~現在公開可能な情報⑩~




    特定厨




    ・・上記公開情報にて、頻出した
    用語ではあるが・・しかし、そもそも
    “特定厨ってなんなんだ?”
    な人の為に解説。特定厨とは・・・

    特定=ネット上にアップされた画像、
       または放映された映像作品の
       断片的な情報や、ネット上での
       個人の僅かな情報から、手練手管
       様々な手段を用いて、どうやってか
       は知らないが、通常なら辿り着く
       ことすら困難な情報まで辿りつき、
       それを曝露する事。
       国家権力の方々が行う、所謂
       “捜索”に発想は近いものの、
       それとはやはり根本的に
       何かが違う。その対象は、人物の
       素性、所在地の詳細であったり、
       風景の位置取りであったり、
       または一瞬しか画面に映らなかった
       車種の特定であったり、多種多様
       である


    厨=この文字だけなら料理を作る厨房
      という意味にしか捉えられないが、
      これは、“中坊”という、中学生を
      くだけた蔑称にしたものの更なる
      変異体であり、つまりアバウトに
      言ってしまえば相手を餓鬼扱いする
      卑称の一種でもある。なので、
      使用する場面は選ばれる。
      ネット上位でしかあまり見かけない
      言葉でもあるため、多用は禁物。


    特定+厨 

    つまり上記の両単語が合体して生まれる
    のがこの固有名詞である。
    一般的なネットユーザーにおける
    特定厨への認識は・・・5分5分である。


    余りに常識を逸脱した捜索能力と、
    調査対象へ掛ける執着心、そして
    一度喰らい付いたら決して離さない、
    ジェラード保安官並の執拗な追跡。

    これらを単なる、モノ探しのプロと
    判断するか、キング・オブ・ストーカー
    と判断するかは・・第三者の印象に
    全て委ねられている。
  12. 12 : : 2014/08/29(金) 03:56:44

    リヴァイ「・・・・・・・・」



    工事現場の鉄骨を背に、
    先程まで命のやり取りに全神経を
    集中させる覚悟でいた俺は・・

    落胆の息と共に吐きだした




    リヴァイ「・・・・・・・・・
         俺の命を狙われる理由って
         そんなんなのか」 



    やるせない心中を精一杯表す言葉を。






    ――――まあ・・所詮現パロである






    ケニー「おう!あの長ぇアイキャッチを
        読んだか!!そーいうこった!
        観念したら俺にその脳味噌の
        色を大人しく特定される事だな
        ・・・我が甥よ」


    リヴァイ「・・・CTスキャンとかで
         手を打っちゃくれねえかな。」
         イヤマジデ


    ケニー「ぁあ・・?なにいってんだオメー
        ・・・俺は色を特定してえんだ。
        輪切りになった真っ白なお前の
        脳味噌なんざ見ても何も
        面白くねえ」


    リヴァイ「(コイツ・・言ってる事は
         ふざけすぎたジョークでしか
         ないように聞こえるが

         よくよく考察してみりゃ
         “稀によくいる”猟奇的
         殺人犯の供述とまるっきり
         同じ事言ってんじゃねえか。
         
         割とマジで銃もぶっ放して
         来てる事から本気で殺しにも
         来てるし、ここでギャグ的な
         ノリで姿を晒すのは危険だ)」     



    ていうか・・・



    リヴァイ「お前、あのケニーかよ
         ・・・・!?」
      (顔変わり過ぎてて気づかねえよ)



    ケニー「おう・・ちょっと体の方も
        歳になってガタが来たもんだから
        各処の義体化と同時に電脳化にも
        手ぇ出してみた。目標は
        全身義体化だな。」



    リヴァイ「・・最早何でもアリだな」

  13. 17 : : 2014/08/30(土) 22:14:58




    これはまさしく予想もしていなかった
    既知との遭遇・・いや・・キチとの遭遇。




    奴の装置の機構から考えても、
    牽引の支点となるアンカーを
    打ち込めない障害物の多い
    此処を選んだのは正解だったか・・
    鉄骨にはアレも刺さらねえ。


    ・・が


    アイキャッチよく見るとコイツ・・・
    衛星とリンクしてやがるのか・・?
    とすると上もスカスカなこの状況じゃ
    向うからもこっちの位置は丸わかりか
    ・・


    リヴァイ「チッ・・・メンドくせぇ・・」



    俺は顔を真上に上げて夜空を睨んだ




    ケニー「おお。こっちで目標と目が合った
        のは、あの国際A級スナイパーを
        特定しようとしたとき以来だ。
        良い勘してるな。」




    リヴァイ「アイキャッチにそう書いて
         無きゃ高度100Kあまりの
         上空からタシロされてるなんて
         普通気付くかよ馬鹿野郎。
         
         それにどさくさに紛れて
         なんつー人間を特定しようと
         してやがる。間違いなく
         消されるぞあんた。」



    ケニー「あー、大丈夫大丈夫、
        特定するだけだから。
        どこにいるか分かれば俺は
        それでいいんだ。
        分かんねーのはモヤモヤ
        すんだろ?すげー気になる!!
        だから特定する。それだけよ」



    リヴァイ「・・・・」




    リヴァイ「そんな理由で俺の頭は
         さっき吹っ飛ばされかけた
         のか・・?」



    ケニー「・・まあそういうことだな」




    俺は心から絞り出す程の溜息を吐いた。
  14. 18 : : 2014/08/30(土) 22:18:55



    リヴァイ「明日から仕事なんだ・・
         それも100円セールが始まる
         からきっと常時書き入れ時。

         それでなくても昨日今日と
         全く打ち込めなかったSS
         の執筆を進めてえ所だった
         ・・しかも今まで
         挑戦したことのない
         恋愛ジャンルだ。正直
         アンタの物騒な趣味に
         付き合ってる時間なんて無ぇ。
         とっとと帰りたいんだよ俺は」




    そう・・こうしている間にも折角
    先程のペトラから得られた貴重な
    インスピレーションで組まれたシナリオ
    一つ分が・・無為な会話のやり取りで
    劣化していくのだ・・・



    早い所この構成を形に残さなければ
    俺の趣味の次なる一歩は遠のくばかり。




    ケニー「あ・・?えすえす、だぁ・・?
        なんじゃらそりゃ。年寄りにも
        分かるように言えや。・・ん?


        S、えす・・!セガサターンか!?
        恋愛もののセガサターン・・?
        
        まさかお前ぇ・・・・!
        ときメモに嵌ったりしてんじゃ
        ねえだろうなリヴァイ!!」




    リヴァイ「・・・・・」





    ケニー「前からしけた面の根暗な甥だと
        思っちゃいたが・・!それだけは
        許せねえ!!只でさえ
        “彼女居ない歴=年齢”のクセに
        この上2次元だけしか
        愛せない何て事になれば
        間違いなく俺はお前を・・!」
        コノテデ!!




    リヴァイ「いや、今現在まさに
         殺す気マンマンだろお前」



    ケニー「あ、そうだった。(ポリポリ)
        ・・・だがこれとそれとは
        別だ!!!いいか?!
        目を覚ませリヴァイ!!
        お前はちょっと頭ン中が
        アレだからな・・まだそういう
        分別も付かないんだろうが・・!
       
        ピンクの髪の女なんて実際に
        目の前にいてもヒくだけだぞ!
        現実を見ろ!!もっと三次元にも
        イイ女は一杯いるだろ!?ぁあ!?」


    リヴァイ「悪ぃ・・正直な話
         俺は今お前の頭ン中が
         どうなってんのかマジで
         気になって来ちまった。
         ・・・頭カチ割っていいか?」
         ピキピキ



    ケニー「お前も特定のなんたるかが
        ようやっと分かって来た
        みてーじゃねえか。良いぞ・・・!
        その調子だ。詩織ちゃんの事
        なんぞ忘れて俺とお前どっちが
        先に脳味噌を特定できるか
        競い合おうぜ」





    真性の変態ととるコミュニケーションなど
    最早これ以上ない。予想以上のトンデモ
    ジジイだった・・・

  15. 19 : : 2014/08/30(土) 22:21:04


    さて・・今も奴の視界が衛星から
    確保されているというのなら




    バシュンッ!!!!







    リヴァイ「!!?」



    突如俺の耳に届いたのは先程聞いた
    銃声とは異なる噴射音。



    ズガッ!!


    そして刺突音。



    まさか







    キュゥゥ・・ギギギ!!!



    ケニー「ッハッハー!!!鉄骨なら
        コイツが刺さんねえから
        安心だと思ったか?!甘いぜ!!
        リヴァイ!!激甘だ!!!!
        星の王子様カレー並の
        激甘っぷりだぜ!!!」



    よくそんだけ喋って舌を噛まないもんだ



    奴の身体が先程の装置の牽引機構
    によって夜の闇を跳躍する。

    そのアンカーの着弾点は・・・

    俺の遥か後方、俺からは死角に
    位置する、コンクリート打設に備え
    角材とコンパネで型が組まれた位置で
    あった。俺から見えずとも奴には見える。

    最初から地の利は向うにあったわけだ。





    まあもっとも、






    リヴァイ「っ」

    ビッ!!



    ケニー「おっとっ」 ヒョイッ



    それでも俺がするべきことは殆ど
    変わらないのだが。




    ケニー「何を飛ばして来たかまでは
        流石に暗視でも見えなかった
        が・・こりゃまた随分
        立派なアルティマウェポンだな。
        どこの武器屋で買って来たんだ?」
        ズダッ・・・





    オマケに暗視もやってんのかよ・・・

  16. 20 : : 2014/08/30(土) 22:25:58


    リヴァイ「小学の時から馴染みの
         おもちゃ屋だ。アンタが
         本気で殺しに来るから
         咄嗟にお釣りも貰わず
         本来の3、4倍の値段で購入
         しちまった高い買い物だ。
         
         その分はキッチリ役立たせて
         貰う。ゴミ置き場のカラス
         駆除とかな。」




    ケニー「そいつぁいけねえぞリヴァイ。
        奴等は条例で保護されてるんだ。
        鳥獣保護法でお縄になりたく
        なきゃパチンコで撃ち落とそう
        なんて物騒な事は・・考えない
        こったな。」




    リヴァイ「それはひょっとして
         ギャグで言ってんのか?」



    一発目は見事にハズレ・・しかし
    一発目の目的は試射であり、当てる
    事ではない。軌道は・・・力の
    加減は今ので理解した。次の
    二発で終わらせる。



    ケニー「だがしかしショボイな!
        せめて当ててみちゃどうだ!?
        ゴーグルでも装着すれば
        命中率アップしちゃうかも
        しれねーぞ!!」チャキッ!!


    リヴァイ「(撃鉄の音だな)」



    ババッ


    ドガン



    俺はその場に落ちていたコンパネを
    蹴り上げ、斜めに担ぐようにして
    銃口を向けて来たケニーに対し、構えた。

    そのまま全力をもってその場で
    後ろへ飛び退く


    ッドガン!!!


    バギャ!!!!メシャッ





    リヴァイ「っっ!!」ドサッ

    ゴロゴロ



    ケニー「・・ほう、教えた覚えは
        ねえんだが弾除けのやり方は
        しっかり心得てるんだな。
        おじちゃん関心しちゃったぞ」
        チャキン・・



    散弾を相手取る場合の鉄則。


    正対するな。


    防御手段が無く、
    回避しか選択できない状況なら
    一か八か命を賭してでも懐に飛び込め。

    板切れでも何でもいいので、
    広範囲をカバーできる何かが
    あるなら、逆に出来る限り距離を取り、
    平たい物体での防御は斜角をつけて
    うけるべし。

    通常の銃弾に対する場合同様、
    斜めに構えれば例え木の板で受けても
    銃弾のエネルギーをかなり散らせる
    からであり、それが散弾ならば
    銃口から離れれば離れる程、その貫通力と
    破砕力は激減する。



    ・・なんでこんな事を覚えているのかは
    自分でもあまりよく覚えてはいない。



    それを思い出したところで今の
    状況がどう好転するわけでもなし。


    俺はこちらの残弾がポケットから
    零れ落ちていないか確認した。



    ・・よし。

  17. 21 : : 2014/08/30(土) 22:29:28


    それから俺は奴の先程の言葉を
    思い出し・・その場で実に御誂え向きの
    設備を発見した。鉄骨むき出しの
    外の灯りが届く施工部分には無い、
    近日打設予定の作業エリア。
    当然そこには・・・




    ケニー「袋のネズミだぜ!!さて!! 
        お待ちかねの御開帳だ!!!」

        チャッ!!



    銃口を向けてくる前にそれを察知した
    俺は――――



    パチッ!!!



    ケニー「っ!!?」ババッ



    作業用ハロゲンランプを奴の顔面に
    浴びせた。今の今まで暗視機構に
    頼ってた奴にこの光量を浴びせれば
    どうなるか、説明するまでも無い


    ケニー「うおっ!!
        まぶしっ・・・・!!!」



    確実に数秒間は視界が潰れる。



    今なら接近しても何とか武器を
    弾き落せそうな気がしたが、


    忘れてはいけない。直ぐには
    剥がせない形で奴はアンカーを
    撃ち出せる装置も両腕に着けている。


    更に両手に持つのは散弾銃。
    接近を察知されればいくら目が
    見えずとも闇雲に打てば命中の
    公算は非常に高い。


    オマケに衛星からの画像リンクなど、
    ビックリ人間要素テンコ盛りの
    その身体に、いったいどれだけ
    手の込んだカラクリが仕込まれているか
    ・・知れたものじゃない。




    ここは当初の予定道理、プランAだ。



    鉄骨エリアまで飛び退り、
    充分な距離を取ると、未だに両目を抑えて
    静止するケニーに照準を合わせる。

    と、同時に片目を抑えながらも
    奴は正確にこちらに向け、右手の銃を
    構える。・・―やはり視覚は死んで衛星便り
    に照準を合わせている。俺はその斜め
    左前方にスライディングしながら
    得物を構え、そして、


    ケニーの、“頭上”の鉄骨に命中させる
    形で・・その弾・・・いや、球を放った。

  18. 22 : : 2014/08/30(土) 22:32:25


    パキッ!!


    非常に軽い、何かが弾けるような音が
    その場に響き、




    ケニー「・・あ・・?・・・っ!!?」
        ブハッ・・?!



    瞬間、むせるように息を吐き出した
    ケニーの顔面を狙いすました俺は・・



    今度は直撃のコースでその球を放った。



    パシッ!!!


    ケニー「!!???カッ・・!!?
        なっ・・なん・・ゴホッ!!!」




    その場で堪らず膝をつき、むせかえる
    ケニー。半ば呼吸困難に陥り、
    堪らず銃も手放して両目を抑えている。



    ネタばらしの必要は無い程単純な
    プランだったが・・・



    奴の視界と、呼吸不全を一時的に
    引き起こしているのは・・・
    先程の店主からの大事な貰い物である、
    ラー油だ。


    せっかく我が家の棚に陳列される
    最初の調味料となる予定だったのに、

    まさか自分の命を狙いに来た輩に
    最初の一滴を馳走してやることに
    なるとは思いもしなかった。


    ラー油にはその原料である唐辛子から
    抽出される形で・・高濃度の
    カプサイシンも含まれており、

    直接霧状にして顔に噴霧すれば、
    その刺激効果は催涙スプレーのそれと
    なんら変わらない。



    そのラー油を・・・ペトラの
    好奇心のお蔭で結果的に俺の
    懐に回収されていたおみくじの
    空カプセルに充填して、撃ち込んだ。


    顔の近くで炸裂させるだけで、飛び散った
    ラー油は毒霧よろしく目潰しの
    滴を四散させるので、2発目で
    間接的に当てに行き、3発目で止めを
    刺したという訳だ


  19. 23 : : 2014/08/30(土) 22:34:22

    ケニー「~~~~!!!!~~」




    その場で蹲るケニー。咳込みこそ
    止まったが、目の方に入った分は
    相当痛むらしい。そりゃそうだ。




    リヴァイ「・・・・・」スッ・・


    俺は念のため足音を殺し、奴が両手から
    取り落とした銃を蹴飛ばしに行く。









    ケニー「な~~んちゃって!!!」

        バッ!!!
            ガチャキ!!


    リヴァイ「っ!?」




    ケニー「アイキャッチよく読んどけよ
        ・・俺ぁ半身位はサイボーグ
        だぜ?」

        チャッ



    リヴァイ「(程度までは知った
         こっちゃねえよ!!)」



    心の中で突っ込みを入れながらも、
    散弾の射程が絞られる前方へと
    飛び込み―・・・



    その瞬間





    リヴァイ「ッッッ・・!」



    ググンッ
    ッズドッン!!!






    俺のドテッ腹に、重苦しい衝撃が走った







    ―やっちまった。




    瞬時に腹に走る圧力に、揺らぐ視界、
    そして着弾の反動か、遠のく奴の姿。



    俺は今・・・宙を舞っているのか



    散弾を放つショットガンは・・・
    離れれば離れる程その威力は激減する
    ものの、反面近づけば近づくほど、その
    マンストッピングパワーは飛躍的に
    上がる。つまり威力が跳ね上がる。

    当たれば人の身体は着弾の衝撃で
    吹っ飛ぶし、場合によっては
    この衝撃力は家屋突入の際、
    戸口の破壊にも使用される。


    つまりこれが・・至近距離でソレを
    受けた時の衝撃か・・・・
  20. 24 : : 2014/08/30(土) 22:37:06

    しかし思ったほど痛くは無い。きっと
    余りの痛みに神経がセーブをかけている
    のだろう。気のせいか、銃声も、
    衝撃を受けてから“遅れて聞こえた”
    気がする。



    まだ・・俺の身体は地に着かない・・



    まだ・・・・




    まだ・・・



    ・・・?





    おかしい




    こんなに吹っ飛ぶ筈はない





    そうとも。俺が今の一発で死んでいて、
    その魂が抜けだしてみているのがこの
    景色だとするならば・・そこには今頃、
    奴が散々見たがっていた俺の脳味噌が
    ぶちまけられている筈。



    しかしそんなものはこの、

    “上からの視界”には存在せず、更に
    言うなら・・驚愕に固まる、奴の表情が
    ・・今なお遠のく視界の中、一瞬だけ確認
    できた。その直後。


    ドタッ・・・


    俺の脚が地に着いた。一瞬の
    出来事だったというのに随分地面と
    サヨナラをしている時間が長いように
    感じたと見えて、その足元が
    一瞬ふらつく。
  21. 25 : : 2014/08/30(土) 22:39:32

    リヴァイ「・・?!?・・・??」



    未だ現状を全く理解できていない
    俺が降り立っていたのは、奴からもっとも
    離れた高い鉄骨の上であり・・・


    俺の隣には・・・・




    ???「・・・・・・」



    黒のロングコートと白色の、
    簡素にして若干“ソレっぽい”デザインの
    仮面を顔に着けた・・・
    明らかに街中で形容する場合には
    そう呼ぶしかない、


    所謂・・・



    “不審者”が立っていた・・・





    リヴァイ「(変なのが・・・もう一人
         ・・・増えた・・・!!!)」



    俺はもう何が何だか分からなくなっていた


    ・・・・が、瞬時に冷静な思考を
    取り戻して導き出した答えは・・
    そんなに難しい事ではなかった。

    目の前のこの不審者・・いや、
    この背格好なので男としよう。



    ・・ともあれこの男に・・・




    ・・俺はどうやら命を救われたらしい 



    ・・・・と、混乱の中にようやく
    一つの答えを導き出し、何かそいつに
    話しかけようとした俺の声に先んじて



    ???「ヘイ・・あいつは仕事には無関係
        だぞ・・。妙な出で立ちしちゃ
        居るが組織の者でも契約者でも
        無い。ハジキを持ってるから
        堅気じゃねえんだろうけどな」



    ???「・・・・・」



    どこからか、何となく聞いたことがある
    ような・・ないような声が聞こえた。
    しかし、その声をかけられた当人と
    思しきそいつは何も返答を発しない
  22. 26 : : 2014/08/30(土) 23:15:11


    ???「どうするんだ・・?助けた以上
        最後までやるのか?それなら
        それで止めはしないが・・・
        あんまり合流が遅いとホアンに
        どやされるぞ」



    ???「《分かってる》」




    今度は、その問いかけに、仮面の内で
    短くそう一言だけ言葉を返す。やはり
    声質からして男の様だ。意図して
    発音していたからか殆ど
    その声色は読めなかったが


    リヴァイ「おい・・・空気を読んで
         黙っちゃいたが・・
         お決まりの質問を一ついいか
         ・・?
         
         誰なんだアンタ一体」



    ???「・・・・・・」



    リヴァイ「いや・・、まあ、
         ・・このパターンだと
         そう来るよな。いや、悪ぃ。
         それと・・・」



    リヴァイ「有難うな。お蔭様で
         命拾いをしたらしい」




    ???「・・・・・」




    それだけ伝えた所、そいつはやはり無言で
    ケニーの方へと向きを変える。


    何か正体を悟られたくない理由でも
    あるんだろう。



    ???「ヘイ・・・向うとの
        通信感度が悪い。お前が
        何かやってるのか?」



    ???「《いや》」



    ケニー「よう・・ようようよう、
        何だ・・?行き成り親族
        水入らずのじゃれ合いの最中に
        割って入ってくれやがって・・
        ・・!」ジャリ・・

        カコン・・


    奴が再び銃身を装填しながら、
    此方に歩を進める。


    随分と距離もあるし、一応鉄骨の上に
    居るので、先程までに散弾に注意
    する事は無いだろうが・・
    しかし充分流れ弾を考えれば危険区域だ



    ケニー「あと・・どっかにも一人
        お仲間が隠れてやがるのか・・?
        衛星からは人影一つ
        見当たらねえが・・まあいい。
      
        そのジャミングは俺だよ。
        全国レベルの追っかけが
        ついてからは無線傍受と
        ダミー画像流しは日常の
        癖になっちまったんでな。
        俺の周囲じゃ通常帯域の
        無線は多分満足に使えねーぞ」
  23. 27 : : 2014/08/30(土) 23:17:32


    ???「ご丁寧に説明してくれたぞ。
        そういう訳だヘイ。これで
        到着までホアンの小言を聞かずに
        済むな。こっちは先に向うに
        合流する。
        後はお前の好きなようにすれば
        いい。だが急げよ。今回ホアンは
        バックアップだったからな。
        あまり遅いと援護に来てそいつが
        始末されることになる。」


    ???「《そうか・・気を付けろよ、
        フェルナンデス。》」



    ???「っ・・・!まだ言うか!!
        ・・・・っ!!・・ったく
        ・・・それとお役立ち情報を
        置いてってやる。そいつの
        武器・・流石に至近距離だと
        お前でも痛いと思うぞ。
        近くでは喰らわない事だな。
        それから・・」


    ケニー「・・・・」ザッ・・ザッ



    ???「奴の身体を少し調べたが・・
        お前の力なら加減をしても
        一撃でケリがつく。・・ただ、
        圧には気を付けろよ。奴の背中に
        あるのは・・用途は知らんが
        ガスボンベだ。下手をすると
        爆発する」



    ???「《親切に悪いな。帰ったら
        缶詰を開けてやる》」



    ???「カ○カンじゃなくモ○プチで
        頼むぞ。カリカリだけはゴメンだ」





    リヴァイ「・・・・」


    ・・・全く緊張感の欠片もねえ。


    話の内容は声量の関係で殆ど
    聞こえなかったが・・



    どうにも目の前のこの男は、



    この鉄火場に乱入を果たし、
    俺を救っただけでなく、あの
    変態叔父貴をどうにかしてくれる
    つもりで居るらしい。



    リヴァイ「・・・俺を救ってくれたのは
         非常にありがたいんだが・・
         あんたとっととここから逃げた
         方がいい。奴は銃を・・」


    そこまで言いかけた所で、


    ???「・・・」バッ



    何も言わずながら、静かな手振りで、
    此処に居るよう俺に促す。
  24. 28 : : 2014/08/30(土) 23:49:28


    ・・とは言われても俺もここから
    離れないといい加減アイツが
    今にもしびれを切らして
    鉛玉の粒をぶっ放してきそうなんだが。


    さて・・俺はと言えばどうするか。
    もうこうなった以上、不殺の信念とか
    甘っちょろい事言ってられない。
    この際石礫でも何でも拾い上げて
    弾代わりに・・・・必死に考える
    俺を他所に



    ババッ


    リヴァイ「!?」



    ???「・・・っ」ブンッ




    そいつはいち早く行動を起こしていた


    ヒュッ・・・・ッカシンッ!!!



    キュイイイイイィィ・・・!!!



    工事現場に組まれた鉄骨の頭頂部。
    高さにして7~8メートルはありそうな
    場所からそいつは突然身を投げると、

    直後に投擲した何かをケニーの
    後ろ斜め後方の高い位置にある鉄骨に
    ぶつける。

    そのまま先程ケニーが鳴らしたのと
    よく似た音が辺りに鳴り響き・・
    俺はそいつが何をしたのか理解した。

    腕から伸ばしたワイヤーか何か、
    紐状のもので自身の身体を振り子の
    原理で高所から高所へ移動させたのだ。



    ケニー「・・立体機動・・??!
        いや・・!そんなモン身に
        着けてる様子はねえ・・・!」



    ???「っ!!」


    そのままふり幅の端まで到達すると
    今度はそちらの鉄骨を蹴り飛ばし、
    振り子運動の角度を調整したコースで
    高所からケニーに奇襲をかけようとする。



    リヴァイ「馬っ・・・!!!」



    ケニー「成程、チャカもったおっさん
        相手に・・・実に勇敢な
        タキシード仮面だな」チャキッ



    ズドンッ!!!!!



    ???「!!!!」バズンッ



    ケニー「だが愚かだ」


    ケニーまであと3~4メートルという所で
    空中に向けて放たれた散弾の餌食となり、
    それまでの運動エネルギーを殆ど失い
    地面に倒れ伏すコートの男




    ケニー「カモ撃ちなんざお手のモンだぜ」




    リヴァイ「っ・・・!!やっぱり
         マジで殺りやがった・・・!!」




    コッ・・コッ・・


    ケニー「生憎アイツの脳味噌の色以外
        俺にとっちゃどうでもいいんだ
        けどな・・しかし比較の意味じゃ
        丁度いいのかもな。よし、じゃあ
        まずリヴァイ以外の脳味噌の
        色を・・」
        チャッ・・


    リヴァイ「っ・・・・!」



    ジャリッ


    ギッ・・・・!!
           ビシュッ!!


    俺はすぐさまその場で高所から
    身を投げ、着地させた先に落ちていた
    コンクリート釘を、ケニ―に向け
    スリングショットで撃ち込む     
        
        

    キュキュキュッ!!!バシッ!
  25. 29 : : 2014/08/31(日) 01:23:21

    奴の左肩にヒットしたが、
    そこは生身の部分だったのか、
    そうでなかったのか



    ケニー「悪い子だなリヴァイ・・!
        人に向けてそんなモンを
        ぶっ放しちゃいけません」



    リヴァイ「てめえがいうな」ギロ



    それ程のダメージは無さそうだ


    ケニー「っ・・・」


    しかし此方に踵を返したケニーの顔が



    ケニー「!!!?」


    音もなく後ろで立ち上がった気配を
    察知し、その警戒レベルを最大限に
    引き上げる


    ???「っっ!!!!」


    ズドッ・・!!!



    既に臨戦体勢を整え終えていた
    そいつは満身の力を込めたソバットを
    ケニーに叩き込み、その勢いでもって、
    左手の銃を弾き飛ばした上で
    大きく後退させる。



    ケニー「そんなにむくつけき
        屈強なガタイにはみえねんだが
        ・・・!中々トッぽい兄ちゃん
        だなッ・・・;!!」ギリギリッ



    リヴァイ「・・・・」

    傍目から見ていた俺もほぼ
    同意見である。中々いい当たりの
    蹴りを放っている。相当な
    場数を踏んでいるのはまず間違いない。


    しかし問題は・・




    ケニー「ていうかお前、さっき
        俺に撃たれたよな?撃たれた
        筈だ。何だ・・?命中箇所に
        週刊誌でも・・」チャキッ


    ケニー「はさんでたかな?!」


    ケニーの発言通りである。
    あの男は間違いなく先程散弾を
    正面からモロに受けている



    バズン!!!





    ???「!!」

  26. 30 : : 2014/08/31(日) 01:26:22


    咄嗟に体を後退させ、体の前方で
    顔を覆うように腕を交差させる。


    その身のこなしも驚くほど早い。



    ある程度散弾が散る距離まで
    下がったとはいえ、万遍なく広がった
    鉛の礫が、仮面の男を襲う。



    ・・しかし





    ???「・・」ムクッ・・・



    何事もなくガードを解き、ケニーに
    歩を進める。



    ケニー「・・・・は?!」




    ケニー「なっ・・ちょ、タイム!
        わっけ分かんねえって!!
        意味が・・ッ・・」
        ガシャッ   チャッ・・・



    銃を捨てる素振りを見せながら
    後ろ手に奴が何かを取り出すのを
    俺は見ていた



    リヴァイ「おいッ、気を付けろ!!」


    同時に俺もケニーに礫を飛ばす。
    今度は遠慮なく鉄筋の切断屑だ。
    当たれば軽い怪我じゃ済みはしない。
    ・・生身の身体ならば。


    ケニー「っ!!」ビュッ!!ガヅッ!!
        ジャキッ


    ???「っ」ヒュンッ・・ババッ


    ケニーは此方の礫を左手で弾き、
    振り向きざまにコートの男に
    斬りかかる。音から察するにまず
    左腕は義手の様である。

    そして後ろ手に回したその手には・・・・
    一本のボウイーナイフ。


    ケニー「銃は剣よりも強しって言葉
        あるよなァ・・あれってオレ
        どう考えても納得できないん
        だよな。」
        チャキ


    ケニー「おじちゃん実際やってみて
        ・・・こっちの方がバラせた
        数はずっと多いんだからな!」


    ヒヒュンッ!!  ビッ




    迅い。


    一体どの辺が義手なのか分からない程の
    体捌き。オマケに年齢を感じさせない
    脚送り。マジで半身義体化という情報に
    誤りはないのだろうが、だとすると
    これは間違いなく現在のテクノロジーで
    どうにかなる技術力ではない。


    これほどの連撃を、一撃貰った
    直後に返す刀で放てるコイツも
    コイツだが・・




    ???「っ」ババッ・・・



    仮面越しだというのに一切の
    淀みも無いスウェーバック、
    そして一切無駄のない移動で
    見切る距離感覚。

  27. 31 : : 2014/08/31(日) 01:29:55

    アレだけ威圧力のある連撃を、
    まるで子供のチャンバラを受け流す
    合気道師範並の落ち着きで全て
    躱している。間違いなく言える。




    リヴァイ「アイツ・・まともじゃねえな」




    ケニー「っシッ!!」


    ???「・・・。」チャ



    一段と大きな予備動作の入った
    袈裟斬り。それはナイフファイトを
    心得るものなら決して犯さない
    愚行ともいえるが、それを正しく
    認識していたらしいコートの男は
    二歩下がり、自らも得物を取り出す。


    ケニーのボウイ―ナイフより
    刃渡りが長い・・・2本出し
    両刃の・・ダガーナイフ・・と
    いうよりブレードナイフ。


    まずアクション映画でもなければ
    こんなデザインのナイフはお目に
    かかれないだろう。




    ケニー「おいおいおい・・・!
        コイツはまいったな・・・!
        自分の得物があんのに
        それを仕舞って相手されて
        たってのかよオイ・・!
        カウンターのつもりで
        放った布石もあっさり
        見切られてるしよ・・・!」


    ケニー「本気で凹むぜこりゃ・・!」



    もう一本のナイフをケニーが取り出した
    その瞬間



    ビシュッ!!


    ケニー「っ!!???」



    そいつは信じられない行動に出た。



    その手に取り出した獲物を・・



    ケニー「頭湧いてんじゃねえか?!
        兄ちゃん!!それか映画の
        見過ぎだクソッたれめ!!」
        ヒョイッ



    ケニーの頭部に向かって投げつけたのだ。
    あっさり躱されるブレードナイフ。

    ・・っていうかまたもやお前が言うな。



    半ば傍観者と化していた俺も、
    これにはあっけに取られ、早くも
    援護の必要ありかと獲物を構えるが・・




    ???「《映画はもう5年はみていない》」





    男がそう言い放った直後・・






    ケニー「っが!!!!!!」ガクガクッ!!!



    ッ・・・・ドサ・・・


    カラン・・・・





    ケニーのあっけない断末魔と同時に
    その決着は着いていた。
  28. 32 : : 2014/08/31(日) 01:31:32




    リヴァイ「・・・?!・・
         終わった・・のか・・?
         いや・・どうやって・・」




    ???「・・・・」ヒュッ・・・キュイッ・・・・
        パシン!!!




    コートの男が腕を振りかざすと、
    先程投げ放ったブレードナイフが
    真っ直ぐ手元へ戻ってくる。


    ナイフの石突に、ワイヤーが繋がっている
    機構の様だ。しかし、それでも訳が
    分からない。


    つまりケニーはこのワイヤーに施された
    “何か”によって意識を封じられ
    たのだろうか。見た所首に
    絡めて締め落としたような様子も
    無かったんだが・・・



    ???「・・・・」カチ・・・・カラ・・



    その場に散乱するケニーが落とした武器を
    全て回収するコートの男。



    そのまま左肩にケニーを背負うと・・・


    ???「っ・・」



    此方を一瞥しながら、軽く会釈したのか
    そうでないのか分からない程の
    角度で顔を傾げ、後は何も告げずに・・


    先程のワイヤーを使用し、あっという間に
    何処かへ行ってしまった。






    リヴァイ「・・・いや・・今ワイヤー
         電線に向かって放ってた
         が・・・大丈夫なのか・・?
         感電とかは・・・!」






    その場に取り残された俺はと言えば、
    予想外の闖入者によって乱された日常を


    ・・これまた予想外の闖入者によって
    守られた現状に正直ついて行けずに・・


    そんな的外れな突っ込みを投げかける
    事しかできずにいた・・



    リヴァイ「・・・飯食った後だって
         のに・・・腹減っちまったな
         ・・・ビッグBで買い物
         でもしてくか・・・」
  29. 33 : : 2014/08/31(日) 01:34:42



    ~現在公開可能な情報⑪~



    黒の死神



    登場作品は、
    Darker than BLACK‐黒の契約者‐より。



    黒のロングコートと若干アレな
    デザインの仮面で顔を隠している。


    欲望渦巻く大都会を跳梁跋扈し、

    夜を往く、神出鬼没のエージェント。

    同作品中に設立されている対契約者
    捜索取締り組織、“公安部外事四課”
    では要注意人物としてマークされており、
    彼が何らかの契約能力を有している
    という所まではつかめているものの、

    その実態、そして関わった案件の正確な
    件数すら把握されていない。

    様々な案件で表舞台に立たない者の
    人死にが大量に出ているものの、

    能力で殺害されたらしいそれらの
    死体からは、どのような手段で
    殺害されたか判別する手がかりすらも
    一切掴めていないのが現状。


    契約者としての識別
    メシエコードは“BK-201”であり、
    (当作品中における契約者の
    呼称ナンバー的な数字)

    もっぱら捜査課の人間や裏の人間には
    そっちの呼称で呼ばれる事が多い。


    ゴキブリの様に目まぐるしく
    攪乱する素早い身のこなしと
    卓越した徒手格闘センス、

    一撃貰えば即お陀仏というのが
    日常茶飯事である様々な契約者からの
    能力攻撃を、事前にロクな情報も
    渡されずに直感で躱すという

    最早直感Aクラスのサーヴァントも
    ビックリな高機動近接戦闘を
    得意とする。


    得意技は顎回避。

    また、装備品の仮面は中国製の
    粗悪品である為か凄まじいまでの
    耐久性の低さであり、ふとしたきっかけで
    直ぐに破砕する。



    スピードは・・俺の方が上だったな・・
     
        (`・ω・´)キリッ
  30. 34 : : 2014/08/31(日) 06:39:01
    ―翌日・午後2時頃―



    ―駅構内―


    結局昨日は突然の闖入者の襲撃で
    帰ってもSSどころじゃなかった。
    しかも折角恋愛方面へ傾きかけていた
    俺のイマジネーションが、ものの見事に
    SFアクション脳へとシフトさせられて
    しまった為にもし今日帰っても
    その執筆に取り掛かる事は難しい
    であろう。





    新聞沙汰にはなっていないものの、
    昨晩の工事現場周辺では
    発砲音数発を聞いた付近住民の
    通報を受けて警察が何やらやっていた。

    まあ、犠牲者も何もでていないので
    硝煙反応を調べたりもしない筈。

    彼奴らも態々自ら仕事を増やすような
    真似はしないだろう。





    俺はと言えば前日に撃ち殺される
    憂き目に会おうが何だろうが
    当然仕事を休むわけにも行かない。



    故に壱バイト戦士としてその職務に
    我が身を従事させること馬車馬の如しだ。





    俺の現在の職場は駅内の改札へ通じる
    通路に店舗を構える・・



    ここ、ミスタードーナッツである。



    改札と正対して右側に店舗は位置しており
    通路から入った左側にミスド、
    そして右側に・・・ミスドと向かい合う
    形になって・・こちらも有名チェーン
    であるムーンバックスカフェが店を
    構えている。
  31. 35 : : 2014/08/31(日) 06:40:39



    今日はウチの目玉ともいえる100円
    セール開催日。普段はドーナッツなんか
    目もくれないような奴がこの日に限っては
    こぞって買いに来る。事前の宣伝効果も
    あり、昼前の畳みかけるような
    怒涛の購入ラッシュは予想以上の
    勢いだった。


    こっちの100円セールが相乗効果と
    なってか・・向うのムーンバックスも
    盛況な様子だ。




    リヴァイ「(これは・・書き入れ時が
         過ぎたとはいえ、まだまだ
         気が抜けないな)」




    ・・俺がそんな具合に用心を怠らぬよう
    気を引き締めていた時、外の異変が目に
    止まった。



    店の前は・・駅の改札と直結している
    通路であり、元々人通りは多いのだが

    ・・それにしても少し人が密集し過ぎて
    いる気がする。中には携帯をカメラに
    切り替えて通路側に向けて
    フラッシュを焚いている者までいる。




    リヴァイ「(芸能人か何かか・・?)」



    結論から言えば、その視線の中心に
    居ながら歩いて来たのは芸能人でも
    なんでもなかったが。(と、思う)



    ・・まああんなのが歩いていれば
    確かに道行く人の目も少しはそちらに
    惹きつけられるだろう。




    駅改札方向から軽快な足取りでスキップ
    交じりにミスド方向へ歩を進めて
    きたのは・・・


  32. 36 : : 2014/08/31(日) 06:42:56





    ???「どぉなっつはァ~あっるいて
        こっないっ♪」




    麦わら帽子に、白いワンピース、
    そして後ろに背中まで伸びる
    跳ねっ毛の金髪を靡かせた、
    一人の幼女だった。





    ???「だぁ~からあっるいって
        ゆっくんだねェ~♪」




    何がそんなに嬉しいのか、
    クルリラ・クルリラと回転しながらも、
    懐かしのCMで聞いたようなマーチを
    軽やかに口ずさみながら
    ホップステップジャンプで前進
    している。



    ???「いっちにっちイッポン!
        みぃ~っかでサンっほん!
        
        さぁ~んぽすすンでニッホ
        サっがるぅ~♪」
        スウェーバック!!(*ノωノ)))


    しかしあの歳であの歌をあそこまで
    流暢に歌い上げるとは保護者は
    どういった人間なのか、少し気になりは
    したが・・見た所瞳も金色をしているので
    日本国籍ではないのかもしれない。



    ???「じ~~~んせいはっ♪
        まいっにっち!ほねぶとッ☆」
       ((´ω`*)(*´ω`)つ シュシュッ



    二歩下がった所で此方に鼻先を
    回れ左し、デンプシースタイルで
    シャドウを刻みながらミスド入口へと
    前進してくる幼女。おっと・・
    お客様か・・・。



    その後ろにはゲンナリとした様子で
    アホ毛を逆立てた青年が随伴していた。
    歳の頃は高校生くらいか。




    ・・が、
    どう見ても血縁者には見えない。
  33. 37 : : 2014/08/31(日) 06:45:08


    ???「ご機嫌だな・・忍。」
        ドンヨリ




    忍「まあのう。しかしお前様よ。
      ここまで来てよもや忘れたとは
      言わんじゃろうの?
      いくら落ち込んで見せても
      儂は一切妥協なんぞせんからな」カカッw



    ???「入店までしておいてそんな
        無礼な真似できるかよ。見ろ、
        あのレジんとこの店員さんを。
        すっげぇ目力だぞ。
        おっかなくて冷やかしなんて
        とてもじゃないが。」
        コノアシュラマンメ・・・




    忍「!!!おおお!見ろ!見ろ!!
      やった!!ここはガラス越し
      じゃない所!!儂自ら選別するから
      足りない身長を貸すがよい主様よ!」
      リフトアップ!レッツ!




    主が肩車すんのか・・・
    どういう主従関係だ?




    主様「え・・・、肩車すんの・・?
      “ここ”で・・?」マジマジ




    忍「早ぅせい!ここからでも中列
      以降は見えない事も無いが、
      やはりこれだけのドーナツ畑を
      上から眺めるのは最早義務じゃ!!
      義務!!」シャガメ!↓↓



    主様「義務って・・どこの誰様に
       命じられた務めだよ・・けど忍、
       あんまり目の付け所が高くなり
       すぎると今度は手前に目が届かなく
       なると思うぞ」




    忍「じゃあじゃあ、おんぶ!おんぶ!」
      ハリー ハリー ハリィ!!!





    主様「ったく・・」シブシブ
       ヨッコイショウイチ・・・↓↓・・↑↑
      
  34. 38 : : 2014/08/31(日) 06:48:31


    忍「ぉっほぉ~♪」




    おんぶしてもらった事で棚全域が
    視察範囲に収まった幼女は
    元から貴金属の様な輝きを湛えた金眼を
    更に輝かせていた。・・・よほど
    甘いモンに目が無いのだろうか



    ・・・がしかし




    忍「・・・・・おい、お前様よ」



    目上なのか目下なのか・・
    もう何が何だかさっぱり分からねえ。



    主様「・・・どうした?」



    忍「どうしたもこうしたもあるか・・
      無い・・!アレが無い・・・!!」
      ワナワナ・・・!!




    ・・・?書き入れ時も乗り越えて補填も
    完璧だぞ・・この俺の就業時間に一体
    何の不備が・・・?!




    主様「おまっ・・!まだ信じて
       なかったのか!?だからアレは
       誰かさんのせいで復活した後も
       需要が集中すると一気に陳列分が
       消滅するんだよ・・復活したのも
       値下げ政策の緩和でやっと
       だったのに・・・」


    忍「嫌じゃ嫌じゃ嫌じゃ!!!
      儂にここまで来てアレを食さず
      帰れというのか!?主様よ!!
      それはあまりにあんまりじゃ!!」




    この幼女・・ひょっとして
    ゴールデンチョコレートを
    探していたのだろうか。まあ何というか
    大分マイナーなチョイスをしている。
    そいつは確かに現在仕入れの影響で
    品薄だった。態々目当ての品を
    探しに来てくれたのに悪い事をしたな。

  35. 39 : : 2014/08/31(日) 06:56:56


    忍「違う違う!そっちではない!
      そう、それじゃ!」




    現在おんぶされながら青年に指示を
    下している品目もチョイスに偏りはなく、
    (オールドファッション系3種も漏らさず)
    バランスよくトレイに乗せられていく
    ドーナツの山・・


    山・・・


    山・・




    そんなに食えるのか・・??




    いや・・お持ち帰りか・・



    忍「おっと、エンゼルクリームも
      忘れずにの・・!一番後列のが
      頃合いじゃ」
      (;´・ω・)つ ビッ・・・



    主様「へいへい・・・」PICK UP




    出来立てをチョイスするとは
    あの歳で随分と抜け目ねぇな。



    主様「やっべー・・コレ帰りの
       電車賃はともかくチャージ分
       まで回るか・・?」



    忍「(無言の圧力)」
      (´・ω・)グイッ・・



    成程・・・・この量を購入すると
    なれば当然この期を逃す手はねえ
    ・・・が・・しかし・・・


    トレイ2個分に匹敵するドーナツの
    山が俺の前に会計分としてスライドされた




    リヴァイ「・・店内で?」



    思い切って渾身のギャグのつもりで
    投げかけてみたが


    主様「あ・・・、持ち帰りで」



    忍「ぬあっ!!!??
      おっ!お前様よ!!店内では
      ないのか!?折角鮮度の良い物を
      選りすぐったというのに!!」
      アセアセ



    いや・・ドーナツに鮮度っていう
    概念は残念ながらねえな。



    ていうかこの幼女・・・この数を
    しっかりこの場で食ってく積もりだった
    事になる。選別中も幼女の馬となっていた
    この青年は自身の判断では一切
    ドーナツを選別していない。


    リヴァイ「(どんだけドーナツ好きなんだよ)」



    主様「いや・・時間ねえよ。
       特急の発車時間までもうあと
       10分くらいしか無いからな。」


    忍「っぅぐぅ・・・む、無理を
      すればギリギリ全部入りそう
      なんじゃが・・・!」ジリジリ



    ―大事に食ってくれ。





    リヴァイ「(・・ん?待てよ)」
  36. 40 : : 2014/08/31(日) 07:00:05



    リヴァイ「―お客様。特急なら
         車内飲食が可能ですんで
         そこで食べるのも有では」
         (箱詰めしながら)



    忍「っっ!!」パァァァ



    主様「あ、態々親切にどうも・・
       ・・だとよ、忍。良かったな」ペコ


    忍「♪♪♪」ニコニコニコ




    成程・・・俺に幼女偏愛の趣味は無いが、
    これほどまでに愛らしい生物が
    目の前にいれば拉致に及ぶ無法者が
    発生するのにも頷ける。




    忍「半分渡すがよいお前様よ!」
      (*´ω`)ノノ
      ドーナツノ、オモミヲ ワシニ!!


    主様「分かった分かった」
       ハイヨ

    忍「♪♪」
      ズッシリ



    対照的なテンションを身に纏い
    退店する2人。


    何だろうな。


    2人の背中には・・・


    血縁者以上の・・いや・・・

    血縁者並の何かを感じた気がした。


    そしてあの青年にはどういう訳か





    リヴァイ&暦「(どっかで会ってるか・・?)」





    非常に強い親近感を覚えた。
  37. 41 : : 2014/09/02(火) 00:34:55

    ~現在公開可能な情報⑫~




    リコ・ブレツェンスカ




    本編未登場であるのにまさかの情報
    先行公開。海月荘102号室、つまり
    リヴァイの真下の部屋の住人にして
    リヴァイのバイト場のお隣でもある
    ムーンバックスカフェのアルバイター。
    2○歳。

    ミスドに二名の珍客が来訪している際、
    密かにずっとリヴァイに視線を飛ばして
    いたものの、二人のキャラが強すぎて
    全く描写の暇も無かったため、
    武士の情けでこうして紹介文に。

    遂に現れたペトラのライバルヒロイン。
    (まだ帰宅風景の頭部しか現れてないが)


    趣味はSS執筆(純愛モノ系統)。


    未だ越して来たばかりのリヴァイとは
    面識がないものの、同一の趣味を持つ
    という点で此方は非常に強い
    アドバンテージを有している。

    その上SSNOTEアカウント持ちである。


    しかし、出番が確保されるかどうかも
    怪しい中、折角そんな物語に大きな影響を
    与えかねないこの設定も・・・
    果たして役に立つのかどうか
    定かではない・・・・・!
  38. 42 : : 2014/09/02(火) 00:36:27
    ―それより一時間程前―




    ―ドラッグストア・イサヤマハジメ―




    ペトラ「~~~♪」
        パタパタ

    ※陳列在庫確認中※



    ハンジ「ノリノリだねぇ、ペトラぁw」



    ペトラ「そりゃあもう。先輩と
        お食事しちゃったんですよ!
        それもお隣で・・・!」
        *ウキウキ*


    ハンジ「(若干意地悪のつもりも
        あったんだけど喜んでくれた
        なら・・まあいっかw)」



    現にあの時の二人は・・絵に残して
    置きたい位にいい雰囲気だった。


    私とリヴァイじゃちょっとあの空気は
    出ないんだよな。うん。くやしいけど




    ペトラ「ねえねえハンジさん!
        何か先輩言って無かった
        ですか!?食事の後~!
        愉しい食事だった~!とか!
        また行こうね~!とか!」
        フワッフワッフ~♪


    ハンジ「いや・・・私ら別れ際まで
        一緒にいたけど、普通~に
        “気を付けて帰れよお前ら”
        で〆だったじゃんw」
        アイツソンナ キャラジャ ナイゼw


    ペトラ「え・・・・?いや・・
        あの・・・ホラ!!
        ライン・・とか!!ああ!
        先輩テレビ電話であんな
        風に言ってたからライン
        やってないか!!じゃあ
        メ、メールとか!!」



    ハンジ「あ・・・・・・;(察し)」



    ペトラ「・・・?;何ですか?
        その憐れむような目は・・?!
        ちょっ・・・!何ですか
        ハンジさん!私変な事
        聞いちゃいました!!?」



    ハンジ「ああいや・・、そんなこと
        ないよ!うん!ペトラは何も
        変な事なんて聞いてない!
        変なのは・・・変なのは
        寧ろアイツなんだから・・」



    ペトラ「ちょっとまって下さいよ・・
        それって・・あの・・まさか」


    ハンジ「そのまさかさ・・・」
        (;'∀')


    ペトラ「いっ・・いやっ!!
        やっぱいいです!!
        聞かなかった事にッ・・・・!」





    ハンジ「アイツ、携帯持ってないんだよね」
       (極めて深刻な顔)






    ペトラ「――――――」



    余りに救いも希望も無い死刑宣告に
    その場に声も無く泣き崩れるペトラ。


    しかし間を置かずに立ち上がり、
    真顔でハンジに詰め寄った。



    ペトラ「流石にそれはどうかと
        私思います・・・!」



    ハンジ「・・だよね・・・ヒくよね。
        やっぱ・・・・」



    ペトラ「いいえ。私は例え先輩が
        金髪金眼幼女やツインテール
        幼女にセクハラを働く幼女偏愛
        趣味持ちでもヒきませんが。」
        キッパリ


    ハンジ「それでもイケるの!?
        すげぇなペトラ!!あんた
        ホンモノだよ!!!」



    ペトラ「しかしそれはヒくとか
        ヒかない以前の問題です・・!
        携帯を持っていないのでは、
        私がどんなに努力をしても
        コミュニケーションの糸口が
        掴めないじゃないですか・・!」
        ゴゴゴゴゴ




    ハンジ「(本気の目だ・・)」
        ゴクッ・・・
  39. 43 : : 2014/09/02(火) 01:08:25
    ペトラ「買いに行きましょう・・・!
        私と、ハンジさん一緒に・・!」



    見ろ見ろ見ろ!・・始まったぞ・・!
    そんな事は私だって当然考えたさ!
    けどな・・・・!



    ハンジ「無理だ・・・!!いくらペトラ
        同伴でも・・アイツに携帯を
        持たせるなんて無理に
        決まってる・・!」



    ペトラ「無理でも何でも今どき
        携帯が無くちゃ何も
        出来ないじゃないですか!!」


    ハンジ「アイツを見ろよ・・!
        “ソレなし”でああして
        平然と日々を過ごしてるのが
        あの生き物なんだよ・・・!!」


    ペトラ「マジ・・・・なんですね?」
        (;´・ω・)



    ハンジ「アイツの貧乏性甞めんなよ・・!
        此間家に行ったとき冷蔵庫に
        入ってたの、めざしとたくあん
        だけだぜ・・・?でもそんなのは
        まだいいんだ。」



    ペトラ「・・・?!」




    ハンジ「あいつの問題はさ・・それでいて
        自分の趣味に費やす時間に
        なると消費形態が一気に反転する
        事なんだよ・・・・!」



    ペトラ「え・・えっと、つまり・・?」
        (;-`ω-)




    ハンジ「それまでおつとめ品で50%
        値引かれない限り決して牛乳に
        手を出そうとしなかった奴が・・」



    ペトラ「ハワワワ・・・」





    ハンジ「いきなりベニーズの深夜料金で
        単品のアイスコーヒーを5杯
        連続で注文したりするんだ」


    ハンジ「いや・・それもまだいい。
        しかしラウソンで籠一杯の
        じゃがるこを買い占めてるのを
        見た時は流石に目を疑った。」



    ペトラ「―――」
        (;゚Д゚)



    ハンジ「そんな奴が、これまでも
        携帯電話なんてなくたって
        不自由なく生きて来たと
        言い張って聞かないんだ・・!
        私らにどうこうできると
        思うか・・・?!」


    ペトラ「~~~~~」
        (;・∀・)




    ハンジ「トドメに今のリヴァイの住まい
        だけどな・・、1Kの間取りで
        当然ながら風呂が無い・・
        アイツにとって風呂は一日
        1回以上はあって当然の
        ものなんだよ・・・!
        だから余剰の金が出れば即座に
        そっちに流れるって寸法さ・・!」
  40. 50 : : 2014/09/03(水) 02:01:23




    来客が増加したため、その場での
    会話は中断されたが、その後の休憩で
    2人の会合は尚も続いた・・・








    ―休憩室―



    ペトラ「・・あの・・そういえば
        ・・・なんですけど・・」



    ハンジ「な・・なに・・?」



    ペトラ「そうでした・・一番重要な
        事を聞き忘れてたんですよ・・

        あの・・ハンジさんが
        知ってたとしてもこんな事
        聞いて良いのかどうか
        分からないんですけど・・
        一個だけいいですか・・?」



    ハンジ「な・・なんだよなんだよ・・
        気になるな・・・勿体ぶらずに
        言えよもゥ・・・」チュー・・
        (カップコーヒー吸引)





    ペトラ「先輩の趣味って・・一体
        何なんですか・・?」
        オソルオソル





    ハンジ「・・・・・」





    ペトラ「あ、モチロンハンジさんが
        知ってたら、で!、その・・
        教え辛くないような趣味
        だったらでいいんですけど」






    ハンジ「(いや・・・・・・
        知ってるけど・・・
        知ってるんだけどね・・・・
        ・・・言っていいのか・?
        コレ・・・・)」




    ハンジ「」ウウ~~ン.....





    ペトラ「あ、いや!やっぱいいですって!
        ハンジさんが知ってるなら
        知ってるって分かっただけで!
        そういうの、やっぱり私が
        先輩から聞いてこそですから!」
        ウンウン! ワタシハデキルコ!

  41. 51 : : 2014/09/03(水) 02:06:01




    ――いや





    良く考えればアイツはそういうの
    気にする性格じゃないな。




    そして・・
    ペトラの押しの弱さとアイツの
    比類なき察しの悪さが合わされば、
    この先どれくらいの間その情報が
    ヴェールに包まれたまま2人の時間が
    流れるか。その緩慢さは想像に難くない。



    ここはボッシュートの危険を承知の上で
    カミングアウトに踏み切る頃合いか・・・!
    だ・・大丈夫・・の筈だ・・!



    ロりはおKってペトラも言ってたし、
    第一ペトラだって特殊技能持ちだ・・!
    (ホモォ・・?┌(┌^o^)┐ ※イメージです)



    これでリヴァイの趣味を聞いたところで
    ・・きっと拒絶反応は起こらない
    ・・・・ハズ・・!





    私は携帯を取り出し、ホームから
    ショートカットで一つのページに
    飛んだその画面をペトラに向けて、
    こう切り出した




    ハンジ「SSっての、知ってる?ペトラ」




    ペトラ「・・?なんです?えすえす?
        あ・・・SS・・ノート・・?」
        マジマジ



    アレ?




    ハンジ「あれ・??知らなかったの?
        ペトラ。・・・確かあんた、
        トルメキアの人もビックリな
        くらいの傷み具合だから
        てっきりこれくらい知ってる
        もんだと思ってたんだけど・・」





    ペトラ「・・それは否定しませんけど、
        なんか地味にキズ付きますね」
        ズズン↓




    ハンジ「あ、いや!蔑んだ意味で言ってる
        訳じゃないって!;寧ろ私も
        嫌いじゃないかな!そういうの!
        ホモが嫌いな女子なんていない!
        うん!」クヨクヨスンナヨ!




    ペトラ「・・・で、肝心のコレですけど」




    ハンジ「ああ・・なんていったら
        いいのかなァ・・・二次創作?
        ラノベ・・の簡易版?
        まあ・・いわゆる物書きだね
        ・・見てみると早いかも」
        ハイ




    ペトラ「・・・」ハシッ・・





    スライド&タップを無言で繰り返すこと
    数分






    ペトラ「・・・ははぁ・・
        ・・ふん・・ふん・・
        ・・・・ほ―・・・」




    ハンジ「・・・・」
        (´ω`;)



  42. 52 : : 2014/09/03(水) 02:12:38





    ペトラ「色々・・あるんですね?
        あ・・すっごい投稿数。評価とか
        もある・・ツイッターみたいな
        感じなんですかね?私は
        ツイッターやらないから
        よく分かんないですけど・・」
        シンゲキモ イッパイ!




    ハンジ「私もそれについてはあんまり
        深くは入り込んでないんだ。
        ただ“あの”リヴァイが
        生活の全てを秤の軽い方に載せる
        程の趣味っていうのがどうしても
        気になってね・・ある日聞いたら
        アッサリ教えてくれたんだ」
        マジデアッサリ。





    ペトラ「・・で、これだけのユーザーが
        居るとなると・・先輩も?」




    ハンジ「いや・・それのユーザー登録には
        ホラ、アドレスとか何か必要な
        筈だから・・あいつは確か
        未登録で投稿してる筈だよ。
        だから・・個人のアカウントは
        無いかなあ。・・・そもそも、
        そっちまでは流石に教えて
        くれなかったし(苦笑)」




    ペトラ「まあ・・それはそうですよね」






    そうかぁ・・・でも・・それなら




    ペトラ「・・・・」



    この中のどこかに先輩が。



    ペトラ「・・・・」ニコリ







    ハンジ「・・・・あー・・良かったぁ
        ・・ペトラがヒかなくて・・・」
        ツカレガ・・ドッ..トクル・・・




    ペトラ「な、なんですかもう!?
        私がそんなことぐらいで
        あの先輩を嫌いになる訳
        ないじゃないですか!!」



    ハンジ「いやいやいやだって!
        その面であの物腰で物書きだよ?
        そりゃ趣味は個人の勝手だけどさ
        ・・ちょっと意外でしょ?」



    ペトラ「・・・・・・」





    それは確かに意外でもあった・・けれど




    ペトラ「先輩が本気で打ち込める事を
        知れた事の方が私、嬉しいです」







    そう言って私の携帯を再び眺め、
    その情報群のどこかに在るであろう
    あいつの影を想い、目を輝かせるペトラ。




    ハンジ「・・・・・」


    眩しいなぁ・・・


    本当に直視できない程に・・・


    ハンジ「ペトラ・・、あんたさ」



    ペトラ「はい?」




    ハンジ「絶対あいつおとせよ・・?
        あんたなら出来るよ・・!
        いや・・やんなきゃダメ。」
        グッ・・・




    ペトラ「っ、め、命令形!!?」
        ヒッ・・
  43. 53 : : 2014/09/03(水) 02:15:16


    ハンジ「よ・・よぅし・・!そのためには
        まず携帯だ・・!まず何するにも
        コミュニケーションなしじゃ
        話になんないよね!」




    ペトラ「!っ、ええ・・・!」




    ハンジ「それには先ずアイツに
        どうにかして携帯電話の
        重要性を訴えかける何かが
        無い事にはね・・・!」
        ゥウム・・・



    ペトラ「・・・・」
        ゥウン・・


    ――
    ――
    ――


    ペトラ「あ・・あの、ハンジさん!
        携帯持ってない・・で
        このサイトを使ってるって
        事は・・先輩パソコン持って
        るんですよね?」 


    ハンジ「そだよ。ホラ、家にも
        あったジャン。それに
        ゴキ対策にバルタン買いに来た
        時も言ってたよね。ノート
        持ってる。」ケイタイモタズニPCダヨ


    ペトラ「パソコンは・・オフラインだけで
        使ってるって事ですか?」ン?


    ハンジ「そうだね。当然Wi-Fiルーター
        なんて持ってないし。・・あ!
        でも、それは少し検討してたな
        ・・・!投稿の度に外出
        しなきゃいけないのは考えもの
        だって言ってたし・・」


    ペトラ「成程・・それでベニーズですか
        ・・・!」キラリ・・



    ハンジ「何・・?何か思いついたの
        ペトラ?!」



    ペトラ「イケますよハンジさん!!
        ハンジさんが先輩の趣味を教えて
        くれなければ正直この発想は
        出てきませんでした!」
        ッシャ!


    ハンジ「お・・おう?」



    ペトラ「ハンジさんのこれ、カバー
        ついてますけど5Sですか?」



    ハンジ「そだよー。」
        mocomo ノi-pon。5s




    ペトラ「同じ奴にしましょう!先輩も!
        丁度ウチの店の真上にショップ
        ありますし!」



    ハンジ「や・・、それはいいけど、
        説得材料は・・?!」
        ドウスンノ?

  44. 54 : : 2014/09/03(水) 02:17:37


    ペトラ「もうここまで言えば分かるじゃ
        無いですか!ほら!テザリング!
        このサイトの重さだったら
        携帯のテザリングで共有しても
        パケホで充分いけると
        思うんです!」





    ハンジ「・・・・っあ!」




    ペトラ「ね!?」




    ハンジ「あー・・あー・・!
        テザリングか・・・!その手が
        あったか・・!それならそのサイト
        しか使わないリヴァイにとっては
        もってこいだな・・!」
        WiFiダケデ フツウ7~8千スルシ



    ペトラ「それに携帯でアドレス取得
        すればこのサイトに先輩も
        登録できるようになる筈です。
        それについては・・まあ
        先輩がどう考えてるか
        分からないですけど、
        接続に外出が必要なくなるのは
        先輩にしてみれば大きいはず」



    ハンジ「・・・だな・・・!
        いやあ・・私、ネット環境
        あるのにパソコンほぼ使わない
        から気が付かなかったよ・・!
        思えば、ベニーズで最初に無料
        ログインする際のアドレスを
        貸してくれとアイツに頼まれた時に
        気付くべきだった・・・!」
        デカシタ!ペトラ!




    ペトラ「いえ・・こんなに単純な
        事ですから・・そんなに
        褒められても^^;」





    ハンジ「うっし・・・!これは
        イケるぞ・・・!そうとなれば
        早速今日行動を起こそうか!
        あいつの上がる夕方に合わせて
        ミスドに行こう!」



    ペトラ「はい!何とかして先輩を
        説得しましょう!」パタパタ
  45. 55 : : 2014/09/03(水) 16:24:59

    ―店内―


    ぺトラ「タイミングよく捕まると
        いいんですけどね・・」



    ハンジ「ぺトラ、あんた私より退出早めに
      出られるかな。私、書き物と
        一緒に掃除当番やってから
        後追うから先ミスド行っててよ。
        後私とミケでやっとくからさ」



    ぺトラ「え・・?!いいんですか?」



    ???「あの・・すみません、ちょっと」



    ハンジ「っ、はい~?何でしょうお客さ
        ・・・・あ?」


    李「・・・あ。お隣さんの・・・」



    ハンジ「おりょ。リーさん!どしたの?!
        薬探しに?どこか悪いの??」




    李「あ・・・いえ、そこまでの事では
      無いんですが。ティガーバームって
      どこに置いてありますか・・?」




    ハンジ「あーー、あれね!ありますよ!
        こっちこっち!アレ場所
        分かり辛いからねー・・
        ってか珍しいなアレ買う人。」
        コッチコッチ



    李「・・・」ペコッ



    ぺトラ「、」ペコ


  46. 58 : : 2014/09/04(木) 01:28:10



    ペトラ「(誰だろう・・?お隣さんって?
        ハンジさんの・・?いや・・)」








        
    ハンジ「いやー・・あれは半年ぶりに
        出たな。一個しか残ってないから
        入れとかないと。」
        パッタパッタ


    ペトラ「あ・・あのー・・さっきの人、
        ・・誰ですか・・?何か
        リーさんとかって。外国の
        人ですか?」



    ハンジ「ああ。リヴァイの部屋の
        お隣さんだよ。多分そうなんじゃ
        ないかな?漢字だと“李”
        だったし。表札。」


    ペトラ「おっ・・おお、お隣さん!!」
        ヒャッ!!//



    ハンジ「ンん・・?ペトラよもや・・
        あれだけリヴァイに入れ込んで
        おいて別のイケメンを
        見た途端に・・・」シラジラ...


    ペトラ「っちッ・・・!!違います
        ってばッ!!!私そんな
        尻軽の阿婆擦れじゃありません!」
        ギャァァ!!


    ハンジ「いや、そこまで言って
        ないんだけどね」



    ペトラ「ただちょっと・・あの
        鎖骨が素敵なイケメンと
        せっ・・先輩が・・
        お隣とはいえ・・ひ・・・
        一つ屋根の下・・・
        とか考えると・・」
        イヒ..ヒヒヒヒヒ.....!///




    ハンジ「(く・・腐ってやがる・・・!!)」
        (;´・ω・)↘(;゚Д゚)↗

  47. 59 : : 2014/09/04(木) 01:31:19
    ~現在公開可能な情報⑬~



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    具現化された執筆・閲覧特化ともいえる
    そのシステムは多くの物書きにとっての
    心の拠り所であり、また、表現の自由を
    与えてもくれるという素晴らしきもの。

    それらは今日も姿形を変えながら
    この世界を、彼らの暮らしを支え
    続けている。


    リヴァイがこのサイトをどの様にして
    知ったか、そしてSSという趣味に
    どの様な道筋を経て辿り着いたかは
    未だ不明。
  48. 60 : : 2014/09/04(木) 01:33:44


    ―夕方5時頃ミスド・ムンバ入口―



    ペトラ「(で・・できるだけ速攻
        来たけど・・やっぱりもう
        居ない・・!もう着替え終わって
        出ていってしまった・・?
        それともまだ・・?こ、
        こういう時やっぱり携帯無いと
        不便だわ・・・!)」
        ハァハァ


    リヴァイ「おう・・ペトラ。どうした
         ・・お前も100円で買いに
         来たのか・・?」
         (音もなく背後に)


    ペトラ「(こ、こうなったら店員さんに
        聞いてしまう・・?!
        い・・いえでも・・・!!)」)
        ギリギリ・・・




    リヴァイ「おいペトラ」
        

    ポン



    ペトラ「わひゃッッ!!?」ビクーン!!!



    ペトラ「せせ、先輩!!?
        お、お仕事お疲れ様です!!!」
        ババッ!!(心臓を捧げよ!!)ドン!



    リヴァイ「そんなに驚くなよ。
         ・・仕事帰りか?」


    ペトラ「は、はいそれはもう!!」
        ダラダラダラ



    リヴァイ「お前・・昨日具合悪そうに
         してたがまだ熱でも有るんじゃ
         ねぇのか・・?」ススッ



    ペトラ「ッ――――」




    突然の邂逅に平静を保てずにいた
    ペトラの前髪をリヴァイの右手が
    掻き分け―・・その掌が額に触れようと
    接近した僅か数十分の1秒の世界―――

    ペトラの全神経は全ての思考を停止させ、
    その体温が額に触れる直前に・・




    ペトラ「ッ!!!!??///」
        ダンッ!!


    自身の身体を全速で後方へと
    飛び退かせていた。





    リヴァイ「・・・・それだけ動けりゃ
         大丈夫そうだな」
         イイ ミノコナシダ



    ペトラ「・・?!・・・!?」



    自分自身が今、何をしていたのか
    暫く認識できなかったペトラであったが

    数秒の間を置いて、今自分が
    手に入れられる筈だった
    最大の接触好機を自らの本能で回避して
    しまった事に・・・



    ペトラ「・・・・・・・・」
        (._.)




    肩を落として落胆した..
  49. 61 : : 2014/09/04(木) 01:41:42


    リヴァイ「お前は本当に見てて
         飽きないな。・・・しかし
         どうした?夕飯の足しにでも
         買いに来たんじゃ無いのか?」
         カッテヤロウカ? 1コ2コクライナラ



    ペトラ「っ!?い、いえいえ!!!
        昨日奢ってもらったばかり
        だというのにそんな!!
        (時間稼ぎ、時間稼ぎ!)」
        エビグラタンパイ ダイスキ!
        
    エビグラタンパイ3個PICK UP



    リヴァイ「・・ペトラ・・パイは
         100円にはならねえが・・
         いいのか・・?」




    ―結局ペトラのテイクアウトのみならず、
     リヴァイがアイスコーヒ―を
     2人分イートインで注文し、
     窓際カウンター席へと移動。


     この席からでは駅前改札へと
     向かう人々がウィンドウ越しに
     見える為、リヴァイの拘束を
     目的としていたペトラにとっては
     まさに期せずして目標達成の一手を
     打つことに成功した形であるが・・



    ペトラ「(へ・・先輩と窓際席で
        2人きり・・!?これって
        どこからどう見ても・・・!?
        
        やばい・・・ヤバイヤバイヤバイ!!!
        脈拍が一向に下がる気配を
        見せないッッ・・・!!)」
        プルプルプル


    リヴァイ「やっぱりお前家でゆっくり
         してた方がいいんじゃ
         ねえのか・・?」
         バイトダッタンダロ
     (コップの淵を掴みあげストロー吸引)



    ペトラ「(ハンジさん・・!ハンジさん!
        ハンジさん!ハンジさん!!
        早く・・!早くお願いだから
        早く来て・・・!!)」
        アタマガフットーシソウダヨ!!!


    リヴァイ「・・・・、」


    改札前通路を、ミスド前を横切り
    ハンジたちのドラッグストアのある
    南口へと足早にゆく警官を
    見送るリヴァイ。



    リヴァイ「(しかし・・アイキャッチには
         アイツ全国レベルの逃亡者とか
         書いてあったが・・お巡り
         共からはどの程度の
         認識がなされてるんだ・・?)」



    結局あの後、自身の命を狙いに来た
    叔父は・・更に後から割って入ってきた
    突然の乱入者によって
    その場から連れ去られた形になる。


    リヴァイにとって叔父はここ暫くの間
    身内として接する機会が殆どなかった
    間柄の様なもので、生来の性格が
    災いしてお尋ね者となっているのを
    知ったのも昨晩の展開あっての事。




    今・・そもそもアイツどこに住んで
    やがるんだ・・?
    ギャグものだけにどこかしらに
    地下アジトでも作ってやがるのだろうか




    リヴァイ「・・・・・」
         ーー・・


    ペトラ「=====」
        フルフルフル




    自分のすぐ隣で壊れたゼンマイ人形の
    ように全身を小刻みに震わせている
    ペトラを横目に眺めながら、


    襲撃者のその後を訝しむリヴァイ。
  50. 62 : : 2014/09/04(木) 01:45:21


    ペトラ「ア!!!」ガタッ



    リヴァイ「・・・?」
         ズズ・・




    ハンジ「ごめ――ん!待ったぁ!?
        ちょっと予想外の事があって
        どうしてもそっちに時間を
        とられちゃって・・!」
        ヘェヘェ(;0w0)



    ペトラ「ハンジさんの馬鹿――ッ!!!」
        ペスン



    エビグラタンパイ入りの紙袋が
    力なくハンジの左頬を叩く



    ハンジ「オふッ」クシャ




    リヴァイ「おいペトラ・・食い物で
         人を殴るな。」
         ギョウギガ ヨクネエゾ



    ペトラ「ハッ・・!すみません!!( ;゚Д゚)
        で、ですがそれはそれ!
        これはこれ!!ハンジさん!
        さては面白がって私を・・!!」
        (※彼女の体温は現在42℃です)
        カァァァァ//////



    ハンジ「悪かった!悪かったって!!
        ゴメンな!!こんな特等席で
        ・・・!さぞ辛かったよな!!」
        ホラ!ダッコ ダッコ!!



    ペトラ「うぅ・・・↓」
        グス...




    リヴァイ「全くお前ら・・・何時
         如何なる時もそんな調子だな。
         俺にもその元気を少しくらい
         分けて貰いてえくらいだ」
         (溜息)




    ハンジ「リヴァイ、あんた少しは女心を
        理解しなよ。この席でこの
        ポジションじゃ公開処刑に
        近いだろ・・ペトラの内向的
        思考がどれだけ繊細にできてるか
        あんただって知ってるでしょ?」



    リヴァイ「いや・・昨日普通に隣で
         飯食ってただろ・・」
         カラン・・



    ハンジ「昨日は貸し切りのラーメン屋!
        な!今あんたらが腰かけてるのは
        夕方の帰宅ラッシュに追われて
        改札へ走る人々から丸見えの
        ウィンドウ席!全然状況が
        違うってーの!!」
  51. 63 : : 2014/09/04(木) 01:48:22




    ペトラ「!!!」ボン!!
        ///////


    ハンジ「ああっ・・!」
        ダイジョウブカッ!!ペトラァァア!!



    リヴァイ「・・・(溜息)」



    こいつらのテンションには中々頭が
    ついて行けそうにねえ・・・
    しかしそれはそうと・・・




    リヴァイ「お前ら、何か用があって
         ここに来たんじゃねえのか」



    ハンジ「・・・・あ」

    ペトラ「・・・・あ」





    ペトラ「!っそ・・そうです!
        あのっ・・せんぱ・・・!!」
    ガッ

    ペトラ「っ・・?!」
    突然掴まれた肩に振り返るペトラ


    ハンジ「・・・・!」
       (無言で首を振る)



    ペトラ「・・・??」



    ハンジ「(落ち着け、ペトラ・・!
         まずは・・!)なあリヴァイ?」


    リヴァイ「何だ」


    ハンジ「昨日飯奢ってもらってさ、
        私はまあ、ゴキの何やら
        かんやらで手伝った報酬って
        事で別に気負いも何もしてないん
        だけど・・ペトラがど~~しても
        あんたにお返しがしたいん
        だってさ」


    ペトラ「・・・・・?!」



    リヴァイ「ほう・・?」
         チラ


    ペトラ「(なっ!!?)」ギクリ!!



    突然のアドリブ。



    ハンジ「そこで考えたんだけど・・
        一緒に風呂いかない?
        勿論あんた今、着替え持ってない
        だろうから、私とペトラ追って
        アパートまで車で行くから、
        一旦家帰ってからさ。・・どう?」




    ペトラ「(・・・・・・フロ?)」





    リヴァイ「風呂か・・良いな。昨日は
         命からがら市中転げまわった
         挙句時間が時間で風呂も
         やってなくてな・・正直
         今すぐ行きたくて仕方無かった
         所だ・・・」ギラギラ



    ハンジ「(うわっ・・普通に見たら
        見た目変わらない表情だけど
        すっげー嬉しそうにしてるぞ・・!
        これはいける・・・!)」
        イノチカラガラ・・?;




    ペトラ「(フロォォオオオオ!!!??)」


    ―ペトラ。魂の絶叫―。

  52. 64 : : 2014/09/04(木) 02:08:44



    ~現在公開可能な情報⑭~




    別邸―希羅里―




    リヴァイの住まうアパートからは
    一応最も近い位置にあるとされる、
    湖畔隣接の静かな場所に位置する
    岩盤浴併設の入浴施設。

    温泉なのか鉱泉なのかはあやふやだが
    若干手狭な造りの割に風情のある
    内装と露天スペースは好評であり、

    その為客足は常に絶えず、
    中々に人気が高い。

    岩盤浴スペースと入浴スペースは
    階層で分断されており、支払い
    金額によって入浴のみか、双方利用の
    入場かを選択できる。岩盤浴スペース
    手前にはそこそこの休憩スペースもあり、
    また、入場に際しては退場までの
    時間制限が無い為、時間に縛られない
    類の利用者は此処をうまく利用しながら
    一日を過ごすことも実質可能である。

    ビュッフェスタイルで食事処も
    併設されているため、まさに
    時間つぶしには最適。


    ・・・ただ、前話中でリヴァイが触れている
    ように、その分岩盤浴込にした場合の
    値段はお世辞にも安いとは言えない為、

    平時は入浴のみに重きを置いている
    リヴァイにとって普段の利用頻度は
    殆どと言っていいほどふるわない。
  53. 65 : : 2014/09/05(金) 02:05:59


    ―駅ロータリー併設駐車場―


    ペトラ「ちょちょ・・ちょっと!!
        ハンジさん!!一体どういう
        つもりですか!?いきなり
        先輩とお風呂だなんて!!!」


    ハンジ「ん?いや、ほら、アイツ
        潔癖症が度を超えてるじゃん?
        フロ大好きなんだよ」



    ペトラ「いや!それは最初から
        知ってますから!!私が
        聞きたいのは・・!」



    ハンジ「わーかってるわかってる!
        ケータイでしょ!それも
        きちんと計画のウチ!!」
        チャキ


    ミ"ッ ミ"ッ!!

    OPEN!


    ガチャ..



    ハンジ「さー乗った乗った!!
        私らも着替え取りに行かなきゃ
        いけないんだ。とっとと
        いくよ~!」




    ペトラ「はぁ・・・;お気にの
        肌着乾いてたかな・・・」
        ソワソワ...




    ―40分後・海月荘―



    リヴァイ「(しかし・・いつもの場所では
         無く岩盤浴併設のあっちか・・
         まあペトラも同伴で
         年頃の女子が求める風情を
         考えるならスーパ―銭湯は
         流石に羽を伸ばす場所じゃ
         ねえか・・・しかし・・)」



    my入浴セット持参完了

    内訳

    入浴用手ぬぐい
    ボディタオル
    ボディソープ
    シャンプー
    洗顔石鹸
    ヘアブラシ




    リヴァイ「入場料が馬鹿にならねえぞ・・
         飯のお返しとはいえ流石に
         気負いするな・・半分出すか
         ・・せめて」



    バタム!!



    ハンジ「お~い。準備できたぁ?」


    カンカンカン



    リヴァイ「ああ。着替えも持った。」



    ハンジ「アレ。リヴァイ、大事な
        忘れものがあるよ??」



    リヴァイ「・・・なにを言っている?
         もう風呂に行くのに
         必要なものは全て・・・」




    ハンジ「昨日も忙しくて趣味に割く時間が
        無かったんだろ?ペトラは
        それを気遣って態々あっちを
        選んだんだってさ。・・ほら、
        岩盤浴には流石に持ち込めない
        けど、休憩スペースなら
        どこかしら使えるだろ?
        ノート位なら」



    リヴァイ「・・・・そういう事か。
         ・・そうだな・・
         折角の好意なら・・
         持っていくとするか・・」
         ガチャ・・




    ハンジ「(これで一先ずはよし...!)」


  54. 66 : : 2014/09/05(金) 02:08:29




    ―車内―


    ガチャ・・・


    リヴァイ「・・・・ペトラ。」



    ペトラ「ファッ」ガタ



    リヴァイ「お前・・助手席でいいのか?
         追突事故時の生存率は
         運転席後部の方が高いぞ」
         トウヒハンシャ ノ カンケイデナ


    後部着席&ベルト締



    ハンジ「リヴァイお前失礼な奴だな!!」
        プンスカ


    リヴァイ「ドライブレコーダーを
         着けろとアレほど言っただろ
         ・・何故未だ着けていない」



    ハンジ「私も色々いそがしんだよもう!」
        ホラホラ、イクヨ!




    リヴァイ「安全運転で頼むぞ・・・
         安全運転でな・・
         大事な事なので2回い(ry」



    ハンジ「心配しなくても豆腐屋みたいな
        走り方しないよ!!!」



    ―発進―



    ~5分後~



    ハンジ「そういやリヴァイ。さっき
        だけど。ミスド行く途中
        お巡りさんに捕まっちゃってさ」



    リヴァイ「・・何したんだお前」




    ハンジ「なんもしてないよ!!
        いや・・ホラ、私の実家結構古い
        ・・普通使ってない薬品も
        おいてる薬屋じゃん。」




    リヴァイ「ああ・・商店街のな。」



    ハンジ「この辺じゃその、うちでしか
        簡単には買えない様な
        物が・・どうも最近あった
        騒動に関係してるとか
        何とかで・・先に店の方の
        調べには行ったらしいんだけど
        ・・何せばあちゃんももう歳
        だからさ・・最近どんな客が
        来たかとか分からないんだよ。
        ・・それで、私に聞きに来たって
        訳。」




    リヴァイ「でもお前・・もうずっと
         一人暮らしで・・実家
         住まいじゃ無かっただろ」



    ハンジ「そそ。だから結局無駄足に
        なっちゃったみたいでね。
        ・・でもその薬品ってのが
        結構洒落にならなくってさ」




    リヴァイ「そんなヤバいものは置いてない
         だろ・・いくらお前の実家でも
         ・・・」




    ハンジ「試薬として単体ならね・・でも
        その組み合わせが問題なんだよ。
        リヴァイでも直ぐに分かると
        思うよ~。懐かしい人の
        話題もある事だし」



    リヴァイ「・・・・?」
  55. 67 : : 2014/09/05(金) 02:17:25




    ハンジ「硝酸カリウム+硫黄
        はい、これなーんだ。」





    リヴァイ「っ・・・!木炭を付け足しゃ
         黒色火薬じゃねえか・・!」




    ハンジ「そうそう。それがさー・・
        数週間前に在庫分根こそぎ
        誰か買ってった人がいるんだよね
        ・・店の出納記録見てみたら。」




    リヴァイ「(・・・・まさか)」




    あのジジィ・・・おかしな機械と
    鉄砲は手作りとか書いてあったが
    ・・弾薬(ソコ)から手作りかよ・・・



    リヴァイ「・・・お巡りは何て言ってた」



    ハンジ「?・・ん~とねぇ・・・」




    ――
    ―――


    ~回想~

    ―ドラッグストア・イサヤマハジメ―


    ハンジ「それじゃミケ、後お願いね!」
        タッタッタ


    ミケ「・・ああ。気を付けて帰れよ」



    ガーッ・・・


    ハンジ「お」




    ハンネス「あ・・お急ぎの所失礼します」



    ハンジ「ありゃ、どうしたんですか?
        何かあったんですかお巡りさん?」




    ハンネス「出来るだけ手短に済ませますが
         ・・昨日騒音騒ぎがあったの
         ・・知ってます?こっから
         ちょっと行ったとこの工事現場
         周辺と・・あと街中なんですが
         ・・どうも発砲音のような
         ものが立て続けに聞こえるって
         通報がありましてねぇ・・」
         ポリポリ


    ハンジ「ああ・・それ何となくなら私も
        家に居て聞こえましたよ。
        帰って来て直ぐだったかな・・
        花火か何かだと思ってましたけど
        ・・」


    ハンネス「ええ・・まあ、我々としても
         ですね、若気の至りで
         はしゃいだ学生辺りが工事現場
         で花火大会でもしていた・・
         ってオチならそれで良かった
         んですが」
        


    ハンジ「・・・?」





    ハンネス「念のため通報のあった
         現場付近を調べましたらね、
         こう・・明らかにコンクリート
         に抉りこむような破壊痕と・・
         変形したものを含む形で・・
         釣りの重石用の鉛が大量に
         飛散してまして。」


    ハンジ「・・・・!」

  56. 68 : : 2014/09/05(金) 02:22:00

    ハンネス「・・・で、こいつぁ
         まず花火とかって話じゃないと
         いう話になりまして・・
       
         念の為硝煙反応を見てみたら
         ・・これがかなり強い反応が
         出てしまって。・・・状況
         から見てこれはどう考えても
         ・・・」


    ハンネス「この界隈で爆発物の
         試し撃ちをしてる危険人物でも
         居るんじゃないかって事に
         なりましてね。この辺で
         そうしたモノの材料になる
         試薬・・置いてるのはともかく
         として、購入が一番容易に
         行えるのは・・・」ポリポリ



    ハンジ「(成程・・!ウチしかないや;)」



    ハンネス「んで、もう昼間にお店の方には
         伺わせて貰ったんですが。
         どうも・・来客の記憶と
         いうのがあやふやみたいで・・
         娘さんがこちらに務めていると
         聞いて改めてこちらに伺わせて
         貰った次第です」



    ハンジ「ううん・・・申し訳ないんですが
        私も随分前から一人暮らしでして
        ・・ちょっと心当たりが^^;」



    ハンネス「ああ~・・そうですか。
         まあ、そりゃ仕方ないですな。
         ・・成程、お時間取らせて
         しまい申し訳有りませんでした
         ・・まあ、そういう事ですので
         夜間、少し物騒な感じですから
         外出の際は気をつけて下さい」



    ハンジ「あ、ご親切に。それでは~」
        (済まないペトラ!!今行く!!)



    ―――
    ――




    ハンジ「・・というわけさ・・」




    リヴァイ「成程・・・それで・・な」




    ハンジ「まあ無理も無いよ。
        真っ先にウチに目が向くのはね」




    リヴァイ「未だにホルマリン溶液を
         用紙記名だけで買えるしな。
         身分証明書の提示すら要らない
         のはある意味怖いぞ」



    ハンジ「はは・・・w」



    リヴァイ「それとお前・・さっき
         ・・懐かしい話題が
         どうとか言ってたが・・
         まさか・・覚えてるのか?
         奴の事をまだ・・」




    ハンジ「ははw忘れるもんかよ!
        あんなオモシロ可笑しい
        おっさんの事をw」
  57. 69 : : 2014/09/05(金) 02:26:32

    リヴァイ「・・・・・」

    思えばコイツがこうした薬学系の
    道に進んだのもあいつの影響
    あっての事でもあったか・・
    まあ発破技師やら火薬類製造保安責任者
    といった直球な資格までは取得
    に至らなかったのが幸いか・・


    ハンジ「昔はよく河原とかでパイプ爆弾
        とか作って仮面ライダーごっこ
        であそんだなあ・・」ウットリ


    リヴァイ「良く考えりゃ飛散物に
         巻き込まれていつ死んでも
         おかしくねえ命がけの
         お遊びだった訳だが」


    ハンジ「・・元気でやってるかな?
        ワクワクおじさん。」



    コイツはジジィ(ケニー)をこのような
    渾名で呼ぶ。


    リヴァイ「あんなものを平気で
         造って中学生や小学生に
         遊ばせるおっさんが図工番組の
         進行役を務めたら・・・国中
         火の海になっちまうだろ・・」


    つくって遊ぼうとか呑気に
    言ってる場合じゃねえ。






    ペトラ「・・・・・・・・」


    さっきから・・・私の知らない
    世界の話が・・延々と・・・!



    ハンジ「あ、そういやリヴァイ!
        さっき私とペトラがまだ
        退出する前だけどさ、店に 
        リーさん来たよ。」


    リヴァイ「・・そうか・・・そうだ
         ・・早い所引っ越し蕎麦と
         素麺を渡さねぇとな・・
         礼儀を欠くわけにもいかねえ
         ・・・一応真下と大家の
         婆さんにも渡しとくか・・
         しかし薬屋に買い物か・・
         具合が悪そうにはみえなかった
         んだが」


    ハンジ「職場で派手に転んじゃった
        とかなんとか言ってたよ。
        シップ代わりにティガーバーム
        買ってった。・・・あと
        あそこペット禁止だよね・・?
        猫缶買ってたけど・・李さん
        猫でも飼ってるのかな」



    リヴァイ「・・・さあな。黒の奴は
         たまにウチの周りに
         現れるが・・」





    リヴァイ「!・・・おい、ハンジ」





    ハンジ「?何だい?」




    リヴァイ「車間が充分に空いてねえぞ。
         もっと離せ。しかも前の
         あいつを良く見ろ・・・
         
         JAFステッカーを
         “あの”位置に貼ってない。
         いいか・・ああいう手合いに
         限ってロクなのはいねぇ。
         充分に用心しろ」



    ハンジ「わ、わかったよもう!!」
        チュウモンガオオイナモウ!!




    ―更に数分後―




    ハンジ「そろそろ着くんだけどー・・
        なんかいきなり何も言わなく
        ・・・」




    ペトラ「(ハワワワワワ・・・!)」
        ソワソワソワ


    しきりに後部座席を見ながら
    落ち着きのない挙動を繰り返す
    ペトラ。



    ハンジ「・・どした?ペトラ^;」


    ペトラ「は・・ハンジさん!先輩が・・!
        先輩が・・・!」



    リヴァイ「・・・s―・・s・・・・」








    ハンジ「(うぉおおお、これは!、
        これはレアだぞペトラ!!
        あのリヴァイが人の運転で
        あんな熟睡するなんて
        滅多無いって!!撮れ!撮れ!!
        マナーカメラ入れてる!?(小声))」


    ペトラ「(い・・・!入れてないです・・
        ・・・!(小声))」
        ガックリ・・・



    ペトラ「(でも・・・)」


    ペトラ「(これはこれで・・!
        先輩の寝顔を見られたという
        事実だけでお腹いっぱいです
        (小声))」マンゾクデス(*´ω`*) 



    ハンジ「昨日は・・何だかしらないけど
        あの後もフロ入る暇も
        無い位大変だったらしくて
        ・・・しかも今日はミスドが
        100円セールだったでしょ?」


    ペトラ「は・・はい・・」



    ハンジ「100円セールってマジ地獄らしい
        んだよ。店員さんからしたら。
        リヴァイですら、あの熱気と
        ピーク時の忙しさは、
        並大抵じゃねえって言ってた
        位だし・・・疲れてるんだよ
        コイツ。」



    ペトラ「・・ですか・・・」チラリ




    ハンジ「・・・少し・・遠回り
        していこっかw」



    ペトラ「ええw」
  58. 72 : : 2014/09/06(土) 22:46:13





    ―???―







    リヴァイ「・・・・?・・ここは・・」



    ドドドッ  ドドドッ
       
       ドドッ   ドド



    曇天に所々差し込む陽光。




    自らを揺さぶる視界と同時に響き渡る蹄音・・



    その手には・・手綱・・・






    リヴァイ「・・・・・」





    しかし何よりも目を奪われたのは



    見渡す限りの大草原・・

    所々に木々などはあるものの

    果てしなく続く緩やかな丘陵・・・



    そして



    ドドッ   ドドッ  ドドッ



    現在の自分と同様の格好をして
    同じ様に馬を駆り、緊張感の
    塊のような面持ちで無言のまま・・


    左右方向に厳戒の視線を散らしながら
    並走する数人の兵士と思しき
    身なりの男女。

  59. 73 : : 2014/09/06(土) 22:48:41



    リヴァイ「(なんだ・・・??夢・・か・・
         ・・?いや、当然そうだろうな
         ・・俺はさっきまでハンジの
         運転する車に揺られてた筈だ・・
         馬に乗り換えた覚えはねえ)」




    しかし・・・・




    どこか懐かしい景色だ・・・




    そして今俺自身が纏っている服も・・・



    初めて袖を通すものとは思えねえくらい
    しっくりきてやがる。ポンチョ・??
    いや・・ケープの下に・・・・・



    ・・?!・・このジャケットは・・




    ???「おいっ!!」



    リヴァイ「・・・あ?」



    ハンジ「何ボケっとしてんのリヴァイ!
        あんたらしくない!!ほら!
        次列中央からの方向指揮だよ!
        誰に撃たせるの!?」


    リヴァイ「・・・ああ・・・」




    遠方で上がる緑の狼煙・・



    それを目にした俺は何を意図するでもなく
    ・・ただ反射的に・・・





    リヴァイ「・・ペトラ。お前が撃て」




    兵士「・・・・!?」




    周囲の奴らの重苦しい沈黙と
    同時に・・ハンジの奴が無言で
    此方に睨みを利かせている





    ハンジ「おいリヴァイ・・あんたそんな
        つまんない冗談を言う奴
        じゃなかったよね・・?」



    何だ・・?突然柄にもなくおっかない
    顔しやがって・・冗談・・?
    ペトラは俺の班の・・・・班・・?
    何だ・・班・・・?



    待て・・・そういえば何故コイツが
    俺の付近の隊列に並んでやがる・・?






    自分自身でも現状を理解できぬまま、
    十重二十重に俺の脳内を駆け巡る
    疑問符の濁流。




    ハンジ「ペトラは・・・ペトラは
        あの時森で・・・もう・・!!」




    リヴァイ「・・・・・!」



    涙・・だと・・・?




    コイツが・・・!!“巨人”絡みの
    案件以外で涙を流すとなりゃ・・
    それは仲間内の不幸以外に・・・・!!!



    ・・・いや・・“巨人”・・?




    “巨人”ってのは何だ・・・?



    イントネーションからして
    まず球団の事じゃねえな・・。
    そもそも俺はそこまで野球に興味がねえ。




    そんなどうでもいいような事に俺は
    本気で頭を抱えて今の状況を
    理解するため思考を巡らせていた・・
  60. 74 : : 2014/09/06(土) 22:50:06

    ハンジ「っ・・・!」カチッ



    そしてそんな俺を尻目に、
    次なる指示が出されない事に
    業を煮やしたかハンジの奴が無言で
    何かを発射するための筒を上方に掲げる。



    悪ぃな・・おそらくこれは何て事のない
    夢でしかないが・・それにしては
    妙に何か生々しいんだ・・



    風が・・


    音が・・・  景色が・・・


    そしてお前がさっき見せた表情がな。


    これについて、今思い出せる事が
    あるなら俺はそれを全力で
    思い出さなければいけない・・気がする・・・




    俺がそう考えていた・・その時





    ドゥ・・  ドドッ・・  ドン・・・!




    眼前の地平に、そしてその手前の丘から
    二時方向に向けて上がる・・・
    黒い狼煙・・・



    その、群れを成すような形で
    各処に立ち上る黒煙は・・見ていた
    俺の緊張感を一気に爆発させる





    ハンジ「奇行種・・・?!?今
        あの辺の一帯同時に
        上がらなかったか・・・・?!」


    しかしそこから間髪を入れず・・・




    ドドッ...!!
    ドンッ・・!
               ドゥン・・!





    ハンジ「!!!??」





    並ぶ黒に・・・今度は曇天に溶け込む
    ・・“紫”の狼煙。黒と紫の
    流線は・・ハンジを含め、その場の全員の
    緊張感の均衡を打ち崩し、不安に駆らせる



    兵士「奇行種に・・・?!緊急事態・・・?!??!」



    ハンジ「何事だ・・・!一体何が・・!」



    兵士「それだけではありません・・!」




    兵士「初列索敵・・!次列伝達・・・!
       どちらも右翼側からですが・・・!
       黒も紫も、互いに煙弾の
       示唆する方向は・・・!!」




    ドッ・・・ドドッ・・・!


    見渡す先で、交差するように交わる
    黒と紫。




    ハンジ「こっちに・・向かってる
        ってのか・・?!?!」





    しかしその混乱は、次なる報告者に
    よりもたらされた情報で・・、
    更にその勢いを増すことになる


  61. 75 : : 2014/09/06(土) 22:54:06


    ドドッ  ドドッ  ドドッ!




    兵士「次列伝達4班より!
       ッ・・!口頭伝達です!!」





    ハンジ「なんだっ・・・!?何があった!?
        まだ煙が上がってるって事は
        ・・交戦はしていないのか・!?!?
        奇行種なら戦ってでも中央への
        足止めをする手筈だろ!?」



    兵士「それがっ・・・!!
       動きはそこまで機敏ではない
       ものの・・奇怪極まりない奇行種
       で・・・!!いえ、そもそも・・
       アレは・・・!アレは我々の知る
       巨人とは形が全く異なります!!」




    ハンジ「何だと・・!?おい!詳しく
        説明してくれ!!目標の
        特徴は!?数は!?大きさは!」




    兵士「等級と特徴をっ・・・説明しますが
       ・・・自分は錯乱してなどいないと
       いう事を念頭に置いてお聞き
       願います!いいですか・・・?!」






    ハンジ「は・・?!な・何だって・・?」




    兵士「体高は・・!四つん這いの
       姿勢のせいで分かり辛いですが
       恐らく、無数の8メートル級!
       それに紛れる形で・・・・!
       1メートル級の小さな個体が更に
       無数に・・・!巨大樹の森方向より
       突然湧き出すように現れ・・・・!!」





    ハンジ「おい!!なんだ!!
        1メートルって!!!
        貴様、命がけの作戦だぞ!!!
        ふざけた事いってると・・・!」




    リヴァイ「メガネ・・!今はそんな
         事どうでもいい・・・!
         お前・・今・・・」



    兵士「・・は!・・?」




    リヴァイ「無数って言ったか」




    兵士「はい・・・!詳細な数を
       お伝えしたいのは関の山ですが
       ・・!数えきれません!!
       そればかりか・・・!」





    リヴァイ「なんだ・・・?」




    兵士「我々周囲の索敵班には見向きも
       せず・・・!更に攻撃を
       仕掛けた者にすら反撃しません!
       ・・時間稼ぎも通用しないのです!」




    ハンジ「攻撃による足止めは・・?!」






    兵士「一切の効果が認められません!!
       そもそも形状からどの部分が
       うなじであるかもあやふやで・・
       個体によっては荷袋のような
       装備品を背負っているため
       更にとり付くのが困難で・・!」





    ハンジ「~~~!!!・・
        おいどうするリヴァイ!!!
        コイツの言ってる事を信じ
        たいのは私も山々だけどね!!
        どう聞いてもふざけてるとしか
        思えないって!!!」
        イライライラ

  62. 76 : : 2014/09/06(土) 22:57:10



    リヴァイ「お前が巨人絡みでそこまで
         イラつくなんて珍しいな・・
         普段なら間違いなく
         “新種の奇行種”とか騒ぎだす
         ところだろ・・
         なんだ・・?月のモノで
         落ち着かねえのか・・?」




    ハンジ「・・・お前何言ってんだ・・?」
        イライライラ・・




    そういってガンを飛ばして来た
    ハンジに・・俺は突然大きな違和感を
    覚えた。・・漠然とは言い表し難いが・・



    これは恐らく・・・




    “外見的な違和感”だ・・・・




    何だ・・・なにが違う・・・?いつもの
    コイツと・・・どこかが違う・・・




    兵士「とっ・・!とにかく気を付けて
       用心を怠らないで下さい!!
       此方に一切攻撃してこないとは
       いえ・・!奴等明らかに何かを
       追い求めるように此方に
       向かっているのです・・!
       奇妙な鳴き声まで上げながら・・!」




    ハンジ「・・・・?!鳴き声・・・?」




    兵士「はい・・・!!フモォとか
       なんとか呻きながら時折
       しきりに“リヴァハンモエ”
       と確かに聞き取れる雄叫びを
       ・・・!奴らの目的は
       間違いなく・・・・!!!」





    ハンジ「リヴァ・・??・・ハン?」






    ドドォ!!!!バキバキ!!!









    全「!!!!??」



    ドカン!!ドドドドドド!





    刹那、前方の森の木々をなぎ倒し・・・





    兵士「やっ・・・・!!!!奴等
       です!!!兵長!!奴らが・・・!!!」






    ((┌(┌^o^)┐   ((┌(┌^o^)┐

         ((┌(┌^o^)┐


    ((┌(┌^o^)┐   ((┌(┌^o^)┐


    ┌(┌^o^)┐「ホモォォォォオオオオオ!!!!」




    ソレは突然雄叫びを上げ、現れた。





    白い体躯。


    おぞましくも気味の悪い
    のったりとした身のこなし。


    しまりのない口から垂れ流される唾液。



    そして・・・・圧倒的な物量。





    ハンジ「ひっ・・・・!!!!!」



    リヴァイ「・・っっっ・・・!!!!!」



    ――――――――絶叫。




    ―――――
    ――――
    ―――
    ――

  63. 77 : : 2014/09/06(土) 23:00:26




    リヴァイ「っっっ!!!!」





    ガバァっ!!!!!


    ハンジ「ふぉわあああ!!」


    ペチョリ


    リヴァイ「・・??!  !!?
         ・・・・・?」





    ここは・・・車の・・・





    リヴァイ「・・・―――――
         (非常に盛大な溜息)」



    夢だったか・・・




    ・・ん?




    リヴァイ「(ペチョリ?)」


    自分の顔に付着した何かを確認
    するように拭い、バックミラーを
    覗き込むリヴァイ。





    ペトラ「あ・・・あわわ・・・!」



    リヴァイ「・・・・・」


    リヴァイの額に描かれた・・
    後一画で完成する
    一文字漢字・・・即ち


    “肉”の文字が・・・



    最後の一文字、人、の一画で
    潰れていた





    リヴァイ「・・・おい。」
         ジロリ



    ハンジ「は・・・ははは・・?!
        い、いや・・・!
        あまりにも良く寝てた
        もんだからさ・・!
        起こすに起こせなくて・・!」



    ペトラ「わ、私はやめようって
        止めたんですよ・・?!!
        でもハンジさんがどうしても
        って言って・・!コンビニ
        寄ってまで筆ペンを用意して
        ・・!」
  64. 78 : : 2014/09/06(土) 23:02:13

    ハンジ「アッ・・・!!おま!ペトラ
        ずっこいぞ!!力づくでも
        止めたならともかく!!」
        ギャーギャー!


    ペトラ「どうせ洗って落ちるから
        って言ってやめなかったのは
        ハンジさんじゃないですか!!」
        キーキー!



    こいつら・・・・




    リヴァイ「おいハンジ・・・・」



    ハンジ「はっ・・はひゃ・!?」
        ビクン



    リヴァイ「どうせ書くならもっと
         止め跳ねをきっちりと
         綺麗に書け・・・・。
         (溜息)それとペトラ・・・」



    ペトラ「・・・・?は・・
        はい・・・・」ガタガタガタ





    リヴァイ「お前が無事で・・良かった」







    ハンジ「」

    ペトラ「」



    ハンジ「・・・・え?」


    ペトラ「なっ・・・なんですか?
        先輩・??!いきなり。。!?」
        カァァアアア/////////



    リヴァイ「・・・なんでもねえ・・・
         おら、車を出せ。ここは・・
         ああ・・・出入り口の
         コンビニじゃねえか・・・
         
         全く、時間的にとっくに
         着いてておかしく無い頃合い
         じゃあねえのか・・?」


    ハンジ「だっから言ったろ!!
        あまりにグッスリだったから
        起こすのが悪かったんだよ!」



    ブォン・・



    リヴァイ「それでそのぐっすり夢の世界で
         奮闘してる奴の額に落書きか
         いい趣味してるな」


    ハンジ「もっ・・もう、悪かった
        って!ゴメンな!!」




    リヴァイ「フン・・・」
         フキフキ




    ペトラ「(何だか知らないけど・・
        さっきの一言・・・なんか
        凄く嬉しかった・・・)」
        ドキドキドキ・・

  65. 85 : : 2014/09/08(月) 00:17:27




    ~現在公開可能な情報⑮~



     腐女子
    ┌(┌^o^)┐



    腐った女子。等と言われてはいても
    彼女らもれっきとした趣味に生きる
    一人の人間。他人の趣味を嗤う者、
    己の趣味をも嗤われる。という心を
    常に失いたくはない物。


    現実にそう呼ばれる彼女らはともかく
    として・・この場ではリヴァイの
    夢に現れた上記の白い奇妙な
    生き物を指して解説する。


    や まなし
    お ちなし
    い 味深長


    の三原則を基調とした同性愛作品、
    所謂“ホモ”をなによりの糧として
    自身の活動エネルギーへと変換し、
    今日もその四つの足で池袋乙女ロードを
    拠点に闊歩する自立思考生命体。

    群生活動をすることでも知られているが
    単体でもよく見かけられる。

    白い饅頭の様な図体、そこから
    生えている四つの細長い手足、
    しまりのない口をつねに開けており、
    絶えず“ホモォ”と、自らの
    追い求めるジャンルを吠え散らしながら
    辺りを徘徊する様は・・・見る者に
    よっては畏怖の念を、忌避の念を、
    そして場合によっては共感の念を抱かせる


    リヴァイの夢の中に於いては何故か
    生物的にも完全なイケメンと化していた
    ハンジとリヴァイのカップリング
    成立の予感を嗅ぎ付け、巨大樹の
    森より大量発生。リヴァイの隊列を
    襲撃した。
    その場にペトラがいなかった事と
    発生場所が巨大樹の森であった事は
    ・・何の因果があるのか定かではない。


    また、時折背にリュックサックの様な
    ものを背負っている個体も居るが
    中身は大半が薄い書籍などで占められる



     カサカサ((┌(┌^o^)┐...ホモォ?
  66. 86 : : 2014/09/08(月) 01:57:51




    ―別邸・希羅里 駐車場―






    ハンジ「っさー!到着到ちゃっく!」
        バタム

    チャキッ...


    ミ"ッ!!


    lock!



    リヴァイ「こっちは数か月ぶりに来たな
         ・・・」フゼイハアルンダガ・・



    ペトラ「で、でも私ここ好きですよ!
        すっごく雰囲気あって素敵
        です!!」キョドキョド



    ハンジ「私も好きだなーー!!
        ここほら、寝っ転がれる
        お風呂あるし!!」
        アサク オユハッテアルアレ!



    ペトラ「寝ころび湯ですね!
        私もアレ好きです!」
        キャッキャ(*‘∀‘)ウフフ



    リヴァイ「お前・・・目に見えるよう
         だから一応忠告しといて
         やるが・・女しかいねえから
         といって大股開いて大の字に
         なんてなるんじゃねえぞ・・」
         (コイツならやりかねない、
          と言った類の視線)


    ハンジ「花も恥じらう乙女に向かって
        何たる疑いの眼差しか!!
        ンなことしないよもう!!」

        

    ペトラ「・・・・」ソワソワソワ



    リヴァイ「おい・・ペトラ。」



    ペトラ「は、はい?!」




    リヴァイ「お前・・・さっき仕事上がりに
         着てた服と違う服じゃねえのか
         それは・・・?しかもそっちの
         手提げは間違いなく着替えの
         入れ物だろ・・?何故これから
         更に着替えるのに服を・・・」



    ハンジ「おっ前はホントーに鈍いな!!
        オンナノコなんだよ!!?
        身嗜みに気を付けるのは当たり前
        だろ!あんただって人の事
        いえないだろ?一日何回
        着替えてるって話だよ!!」


    リヴァイ「ああ・・・成程。この季節
         確かに汗でべたついたのを
         ずっと着てる気にはなれねえ
         ・・・洗濯機ってのは
         掃除機に並ぶ人類三大発明
         品だよな・・・」
         シッカリシテルナ、ペトラ


    ペトラ「ア、アザッス;//」↓↓



    ハンジ「三大って・・後の一つは?」




    リヴァイ「食洗器だ」
         キッパリ



    ハンジ「エアコンとかじゃないんだ」



    リヴァイ「そんなモンは必要ない。
         第一アレを駆動させる為に
         室外機からは温風が放たれて
         いるんだ・・・それだと
         本末転倒じゃねえか」




    ハンジ「ああ・・・そう・・
        平日だからそんな混んで
        無いけど・・いい加減
        入ろーぜ?」



    リヴァイ「・・だな・・・」



    ペトラ「~~~~」ドキドキドキ
  67. 87 : : 2014/09/08(月) 02:00:19



    ―シューズロッカー―


    ハンジ「(おい・・!おい!ペトラ!
        ちょっとあんた!(小声))」
        (肘でグイグイ)


    ペトラ「(なな、なんッですか!?(小声))」


    ハンジ「(何ッだじゃないよ!玄野君っぽく
        返してる場合か!!あんたそれ、
       ※胸部装甲で水増ししてるだろ!!
        (小声))」

    ※(PAD)


    ペトラ「っっ!!////」ババッ
        カァァァァ...!!!



    ペトラ「(いいい、いけないですか!?
        せめて先輩の眼前で少しでも
        華やかに振る舞いたいこの私の
        行いは間違ってますか!?!?
        
        私だって・・!私だって
        誤魔化す必要が無いくらい
        胸周りが豊富だったら・・!
        ハンジさんだったらこの気持ち
        理解してくれると思って
        ましたのにぃ!!!;(小声))」
        (胸部で両腕を交差させつつ)




    リヴァイ「・・・・・・」ガチャコン。
         ナニヤッテンダアイツラ



    ハンジ「(もちつけって!もうやっちまった
        モンは仕方ない!アイツも察しは
        破滅的に悪いからきっとそこまで
        よく見ちゃいないだろうけど・・
        ペトラ・・あんたここのシステム
        忘れたんじゃないだろうね?
        (小声))」



    ペトラ「(システム・・・あっ!!(小声))」





    番台「いらっしゃいませ、本日は
       どのコースで?」


    リヴァイ「入浴のm・・・・」


    ハンジ「・・・・」ガッ
        (。-`ω-)

    無言の圧力・・・




    リヴァイ「・・岩盤浴込で・・・」
         チッ・・フロダケデイイダロ・・





    この入浴施設には大別して二つの主要
    設備である、“温泉”と“岩盤浴”
    の二つが備わっている・・というのは
    既に先の公開情報で説明された通り。

    温泉は混浴ではないが、後者の岩盤浴
    スペースは大部分男女兼用である。
    (一部女性専用スペースもあり)


    従って、岩盤浴込のコースを選択
    した場合、大量に発汗することになる
    岩盤浴スペース入室用に下に敷く為の
    マットレスタオルと・・・同時に


    同スペースで着用する事になる、
    紺色の作務衣のような出で立ちの・・
    “岩盤浴着”が貸し出される事になる。




    ――そしてそれとは別にして、もう一つ
  68. 88 : : 2014/09/08(月) 02:09:39




    番台「館内着はいかがなされますか?」



    ハンジ「あっ!込みで!!!」
        ハイ!ハイ!!

    番台「後ろのお二人も同様で?」


    ペトラ「はい!はい!
        浴衣込みで!」ッシャラァア!!
        ( `ー´)ノ


    リヴァイ「・・・・」
         (゜-゜)




    男性用にはえんじ色の作務衣、そして
    何故か女性用にだけ・・・館内着に加え
    任意で“浴衣”の貸し出し申請が行える。
    尚、こちらは無償。


    浴衣、館内着の使用用途は、館内での
    休憩中に限られ、岩盤浴などで
    着用する事は出来ない。





    ペトラ「(ナ・・成程・・そういう事で
        したか・・!(小声))」クッ・・!


    ハンジ「(そうさ・・!その、胸部装甲を
        前面に押し出した上に輪郭
        を細目に見せようとした
        ボ―ダーUシャツが・・!
        更にこの後輪郭の出る
        浴衣を着ることになる状況下で
        ・・・!裏目に出てしまった訳だ!
        (小声))」


    ペトラ「(クッ・・!策士策に溺れたり・・!
        って気分です・・!こうなったら
        浴衣着る時も装甲を・・!(小声))」
        ゴゴゴゴ(; ・`д・´)ゴゴゴ



    ハンジ「(れ、冷静になれ!ペトラ!
        それじゃあ岩盤浴着の時
        どうする気だ?!まさか汗だくに
        なりながらも拘束具を除去
        しないつもりか!?(小声))」
        アセモニナルゾ!!



    ペトラ「(しかしっ・・!分隊長!!
        それでは此方の輪郭の変化を
        気取られる恐れがッっ!(小声))」



    ハンジ「(えぇい!狼狽えるな新兵!!
        要はバレなきゃいい訳だ!!
        あいつの鈍感さを信じろ!!
        そして賭けろ!水増ししようが
        しなかろうがたいして
        大きな変化はないその胸囲に!
        (小声))」


    ペトラ「(ぅっ、ウィー―!!(小声))」ババッ!
        "く( ;∀;)ブワワッ...



    ハンジ「よ~し、いい覚悟だ。
        安心しろ。私も浴衣着て
        やるから!髪纏めてメガネ着け
        たまま岩盤浴で女性スペース
        いったら先客のおばさんに
        白い目で見られたことあった
        けどな!!」( ;∀;)bグッ





    リヴァイ「クソ長ぇ茶番は終わったか」




    ハンジ「やあやあ、待たせてしまって
        本当に済まない!」
        パタパタ



    リヴァイ「お前らが長い事何やらヒソヒソ
         やってる間に休憩スペースを
         物色させて貰った。・・俺が
         前回来た時よりも大分様変わり
         しちゃいるが・・・・
         
         ・・取りあえずこの一階
         休憩スペース、それから二階
         でも岩盤浴手前のテーブル席の
         スペースなら・・なんとか
         コイツが使えそうだ。流石に
         岩盤浴内は一切の電子機器
         持ち込み厳禁だがな」
         タノマレテモ モッテハ ハイラナイガ



    ハンジ「(こいつはコイツで別の事に気を
        取られてたみたいで良かった)」


  69. 89 : : 2014/09/10(水) 23:23:12





    丁度その時であった





    ???「・・?アレは・・・」





    二階へと通じる階段からリヴァイ
    一行を覗き込む人影があった。





    ― 一階ロビー ― 


    ハンジ「さて・・じゃあどうするか」


    リヴァイ「どうもこうもねえだろ。
         俺達は風呂に入りに
         来たんだろうが。なら
         とっとと・・」
        ガシィ
    ハンジ「・・んン??とっとこ・・なんだ?
        ハム太郎??リヴァイ~・・
        折角岩盤浴込のコースで
        入っといてそりゃないでしょ
        あんたw」ギリギリ


    リヴァイ「まあ聞け・・岩盤浴
         ってのはつまり・・サウナ
         なんだろう?」ギギ・・・


    ハンジ「そんな過酷な熱さじゃないさ。
        横になって寝られる程度の
        温熱だよ・・」オイデオイデ



    リヴァイ「ならどっちにしても
         願い下げだ。こっちは
         100円セールのベーカーを
         やってきた帰りだぞ・・・
         
         しかも火の六日間はまだ
         今日始まったばかりだ。もう
         灼熱地獄は懲り懲りなんだよ」



    ペトラ「・・・・・」
        |д゚)ジィィィ・・・・




    ペトラがのぞきこみ、なかまに

    はいってほしそうにこちらをみている!


    なかまに はいってあげますか?


     │⇒ はい │ │ いいえ |




    リヴァイ「・・・・・・・」




    リヴァイ「・・・分かった。そんな
         目で見るんじゃねえ。
         ったく・・・」ブツブツ・・


    ハンジ「(やったなペトラ!(小声))」
        ハイタッチ!


    ペトラ「(はい!もう今日はグイグイ
        ですよ!!(小声))」



    リヴァイ「それならとっとと入るぞ
         ・・・お前らも早く着替えて
         来・・・・」






    リヴァイの感覚になにかが引っかかった。





    リヴァイ「(・・なんだ・・?今何か・・)」




    ペトラ「・・・・??;ん・・?」
        ゴシゴシ

    ハンジ「????」




    リヴァイの居る方向を凝視し、
    目を擦るようにして何かを
    確認し直すペトラ。

  70. 90 : : 2014/09/10(水) 23:28:00




    ―――次の瞬間。




    ???「よぉ~!リヴァイ!?だよな!?
      久々じゃぁねえか!元気にやってたか
      お前よ!すっかりデッかく・・・
      なってねえなこりゃ・・・」




    声がした。




    リヴァイ「!!!??」ババッ!!




    誰も居ない場所から声がした・・・



    しかしリヴァイがその場で警戒心を
    最大限に引き上げたのはそれだけが
    理由ではない。その声の主が・・・




    ???「おっといけねえ。
        切るの忘れてたぜ・・ビックリ
        させちまうがゴメンよ」



    ヴヴ....ン




    ケニー「よっ!」




    リヴァイ「!!!!!!!」ドドンッ
         バックステップ×2




    つい昨晩自らの命を狙いに来た
    張本人であったからだ



    ハンジ「!!??おわっ!!!
        なんだこのオッサン!!?
        いまどっから出て来た!!?」
        ビビッタ!!!



    ペトラ「!!?・・?!?」
        パチクリ パチクリ 




    ケニー「お、おおい、ビビらせたのは
        悪ぃーが、そのリアクションは
        デカすぎだろww
        リアクション王出○かww」




    リヴァイ「冗談は休み休み言え。
         お前・・まだ脳味噌がどうとか
         ってのは諦めが付かないのか
         この変態改造人間が」




    ケニー「・・・・あ・・?
        アレ?俺お前にそのこと
        教えたか・・?っていうか
        この顔で会うのは初めてだろ
        これが・・・」




    リヴァイ「・・・・・・??」
         スッ・・・





    何だ・・・・?こいつまさか・・・・




    ハンジ「おいおい!リヴァイ!話が
        見えないんだけど!
        お知り合い??!ってか
        明らかに今このおっさん
        何もないとこから・・」




    ペトラ「いえ・・でもその前から
        なんとなくうっすらその・・
        景色が・・・」




    ケニー「お、茶髪の姉ちゃん、あんた
        目がいいな。まだ2か国
        くらいにしか出回ってない
        最新の熱光学迷彩だぞコレ。

        まあしかし・・」


  71. 91 : : 2014/09/10(水) 23:31:28




    ケニー「ハンゾーちゃんの方は
        相変わらずメガネちゃんかw
        久しぶりだな!!顔は変わって
        るが・・・この声を覚えて
        っかな・・?」ニヤニヤ





    ハンジ「ハン・・・・・え?!
        
        アンタまさかワクワクさんか!?
        あのおじさん!!?なあ、おい
        リヴァイ!!!?」クルッ



    リヴァイ「・・・(溜息)」





    どういう事だこりゃ・・・





    どう見ても演技とかじゃねえし
    それに・・・・武器を隠し持てる
    格好でもねえ。こりゃつまり・・・




    ケニー「ぉお~!やっぱ覚えてて
        くれたか!ハンゾーちゃんの
        方は・・リヴァイとはうって
        変わってこれまた大きく・・・,!!
        
        (胸部静視...)・・・なってねえ
        ところもあるが!ま、まあ
        大きくなったじゃねえか!!;」
        (背~が~!)
         SE↑GA~↑♪




    ハンジ「畜生!!!畜生!!!!;;一族徒党で
        バカにしやがってぇ・・!!;(涙目)

        呪ってやる!!子々孫々に渡って
        2年で死ぬ呪いをかけてやるッ!!」
        ( *TωT)(胸部を両掌で抑え)
        




    コイツがハンジを呼ぶ時のあだ名は
    あの頃のままだ。まあ当時は
    今以上に快活で野郎連中にまじって
    いても違和感がなかったので、この
    渾名でよく男子と間違えられた
    モンだが・・・


    今そんなことはどうでもいい




    リヴァイ「おい・・ケニー・・・
         なら聞くが・・・あんた
         一体何しにここに来た」



    ケニー「何ってそりゃ・・・」ポリポリ



    ケニー「フロ入りに来たんだよ。
        っつか開店から居た。
        ずっといるのは流石に
        気恥ずかしいから時間帯の
        客層が入れ替わるまで
        光学迷彩で成りを潜めて
        たんだよ」




    リヴァイ「まずその迷彩からして
         突っ込みどころだが・・
         (頭痛ぇ・・)お前まさか
         そいつで女湯になんか・・」




    ケニー「んな必要はねえ。入るまでも
        ねえからな。ここは露天も
        あっていいところだ(意味深)」
        キッパリ



    リヴァイ「(鷹の目(スパイ衛星)か・・!!)」
         ギリギリ。。。




    この...デバガメジジイが...!!
  72. 92 : : 2014/09/10(水) 23:34:14


    まあいい・・コイツに今ここで
    突っかかってもそれは結局・・
    俺の趣味に費やされる時間の
    削減に他ならない・・・・!

    命にかかわるような実害が無いのなら
    こっちから関わり合うメリットも
    また皆無だ・・・




    リヴァイ「懐かしい顔に会えたのは
         楽しかろうがな、俺達は
         俺達でとっとと用を済ますぞ・・
         
         俺は汗を流すとこまで
         済ませてからが肝心の
         休憩時間なんだからな・・」
         ジロリ




    ハンジ「(分かってるな、ペトラ!
        その時こそが・・!)」

    ペトラ「(餅の、ロンです!)」 



    瞬間、心、重ねて。





    リヴァイ「(何か画策してやがるな
         ・・・まあいい。)」




    リヴァイ「俺は着替えてくる・・」




    ハンジ「よ、よしっ!私らも
        行くぞペトラ!」gogo!


    ペトラ「はい!」






    ハンジ「じゃあ、またな!ワクワクさん!」




    ケニー「おーよ。ってかその歳で
        ワクワクさんもねえだろw
        普通におっちゃんとかで
        いいぜ。」



    ハンジ「じゃあ、おっちゃんだ!」
        ニヒヒッ!

    ペトラ「・・っ」ペコッ

    パタパタ




    ケニー「・・・あんまサウナ
        入り過ぎると萎むって
        噂も聞くからな!気ィ付けろよ!
        ハンゾーちゃん!!w」



    ハンジ「後で覚えとけよオッサン!!#」
        ビキビキ(#´ω`)凸 <ビッ!!

  73. 93 : : 2014/09/12(金) 02:18:42


    ~現在公開可能な情報⑯~





    技術力




    リヴァイの叔父、こと
    ケニー・アッカーマン。
    彼の充実した特定ライフを支える
    オーバーテクノロジーの数々は
    元々彼の着想の元に創り出された
    物ではなく(普通に当たり前だが)
    様々なつてがあってようやく彼の手に
    渡ったものでもある。

    (但し、対人立体機動装置、及び
    散弾銃などアナログなものは
    材料部品、弾薬から全て自作である。
    (散弾は釣り用アンカーを横着して使用))


    彼が自作で作り上げた発明品のうち
    最初にして全ての始まりは、
    とある龍の七つ球を探し出す為の
    探査機(レーダ―)であった。


    しかし彼の目的はあくまで目標の所在や
    情報のみであり、七つ球コンプリートに
    よる褒美など眼中にも無い為、
    行く先々で当の玉を確認し次第、
    次の玉を探しに出る・・といった
    放浪を続けていた。それらすべてに
    費やした年月、実に5年。

    見つけ出した玉には、当然所有者
    が既に居るものもあり、そして
    それらが“偶々”異星人だったり、
    未来人だったりした事から、
    彼の技術力は先進していく事になる。

    コンタクトの度に、その奇異な人間性も
    影響してか交友関係が構築され、
    時には所有者の居ない玉の所在を
    無償で教えるという親切さに
    対する礼として様々なテクノロジーが
    彼の手に渡る事になった。

    しかし、発想、
    構造は設計図や現物の解体から
    得た情報便りとはいえ、それらを
    自力で複製、新造する技術力と
    執念は最早変態の域に達している。


    製作物の一部に含まれる、
    ダイラタント強化服、超過圧力装置など
    は簡単に国家間のパワーバランスが
    崩されかねない危険極まりないものだが、
    平気で某国に横流しして多額の報酬を
    得ている。故に金に一切の不自由は
    無いという。

    また、不思議と彼が横流しした
    技術の影響で戦乱が巻き起こるなどと
    言った事も今のところない。

    きっと近々カタストロフィが
    起きたりする都合もあって
    それどころではないのだろう。
  74. 94 : : 2014/09/12(金) 02:20:43

    ―女風呂・脱衣所―




    ペトラ「あの・・・ハンジさん、」



    ハンジ「ん?なに?」
        カチャ・・ バカッ・・



    ペトラ「さっきの人・・誰ですか?
        何か古い知り合い
        みたいでしたけど」


    ハンジ「ああ・・・。リヴァイの叔父さん
        だよ。理由詳しく聞いてないけど
        いつからかぱったり会わなく
        なってたんだよね」


    ペトラ「え!」



    ハンジ「昔はよく遊んだんだ。
        河原で花火打ち上げたり・・
        まあ、色々やってね」


    ペトラ「はあ・・・変わった人だって
        印象はありましたが・・」


    ハンジ「変わってるなんてもんじゃ
        ないってw変人一歩手前
        だよw(いや、もう踏み込んでる
        って言っていいかありゃ・・)
        さっきも見ただろうけど
        そんなモンどうやって作ったの
        っていうものを次々お披露目
        してくれるもんだからさ・・
        あんな渾名が定着した。」



    ペトラ「ええ!?いや、アレは流石に
        自分で作ったわけじゃ・・?!」



    ハンジ「あのおっさんならマジで
        やりかねないぞ」




    ペトラ「は・・はぁ・・・しかし、
        ハンジさん、それはそうと
        ですね・・急に話を変えて
        済みませんが・・・」




    ハンジ「?」




    ペトラ「私、今の今まで考えてたんですが」
        ゴゴゴゴゴゴ

    ヌギヌギ


    ハンジ「・・・な、なんだ?!めっちゃ
        深刻な顔して!?」

    ヌギヌギ


    ペトラ「浴衣が着られるならこれはもう
        下着をさり気なく露出させる
        ・・・という最終手段も
        アリなのでは・・・!!」
        ドキドキ




    ハンジ「あんた・・結構大胆な事を
        企むタイプなんだね・・・!!;」
  75. 95 : : 2014/09/12(金) 02:23:33
    ペトラ「背に腹は・・変えられませんから
        ・・・!この機会を確実に
        ものにしなきゃ・・!それに
        私気づいたんです・・・!
        昨日ラーメン屋さんで引いた
        あのクジ・・・!」


    ハンジ「?;」




    ペトラ「恋愛運にあった、
       “せめてくだけよ”は・・・
       “攻めて行くのみ”という意味
        だったんですよ・・!!」
        グッ・・!


    ハンジ「無理くりだけどたしかに
        そーいう風にも取れる!!?」
        タシカニ


    ペトラ「ゆえにここはもう押し攻める
        一方です!折角お気に入りの
        肌着も用意できましたし・・!」
        スル・・・(BLACK)


    ハンジ「・・っ!部分的に透けてんじゃん!
        それお気に入りっていわねーよ!
        勝負下着だろそこまで行ったら!」
        イヤ、アンタ クロモニアウケドサ!!


    ペトラ「だ・・ダメですかね・・」
        ( ;゚Д゚)



    ハンジ「駄目ってこたないんだけどね・・
        しかしあんたもリヴァイが
        目の前に居なければここまで
        前がかりになれるのに・・なんで
        目前じゃあんなに。(溜息)
        会話の8割はキョドってんじゃん」



    ペトラ「そ、それは仕方ないこと
        じゃないですか!それに
        その・・、先輩って表情から
        何を考えてるのか・・すっごく
        読み辛いし・・」



    ハンジ「ああ・・まあ見た目から言えば
        それは確かにあるけど・・。

        あいつは・・・別にそこまで
        普段から大したこと考えて
        ないよ・・・?何か考え込んで
        るように見える時があったら
        それは・・」



    ペトラ「・・それは?」




    ハンジ「大体趣味の事考えてる時だ」




    ペトラ「・・・本当に趣味第一な
        人なんですね・・?先輩って」




    ハンジ「私らにとって普通に息を吸ったり
        水を飲んだりするのと同じ感覚
        だからね。あいつが趣味の事を
        考えるのは。・・・・さて」
        バサッ




    ハンジ「作戦立案はご苦労な事だけど
        ・・ここは小細工なしに
        普通に岩盤浴を楽しんだ
        方がいい。何故ならアイツは」



    ペトラ「?」




    ハンジ「肩紐とか見えた位じゃ、平然と
        着付けが甘ぇぞっていって
        襟を正しにくるからね・・
        アイツを本気で動揺させたきゃ
        全裸でも見せなきゃ
        まず無理だよ?」
  76. 96 : : 2014/09/12(金) 02:27:34

    ペトラ「・・・そうですか・・↓↓
        (それは流石に・・!;)
        ・でも確かにその光景は・・
        簡単に想像できますね(苦笑)
        じゃあ普通にこれだけで・・」
        パサッ・・


    ハンジ「そういやさ・・これって
        私着るときいつも下着
        付けないで着てるけど・・
        本当はどっちが正しいんだろね」
        パタン


    ペトラ「・・・さ・・さぁ・・・!」
        スルッ・・パサ


    ハンジ「・・まさか・・・普通は
        着けるのか!?」
        ババッ


    ペトラ「いえ、でもそれで汗だく
        になっちゃったらハンジさんが
        言ってた通り、汗疹になっちゃい
        ますよ・・?」


    ハンジ「・・だ・・だよな!この生地
        なら透けもしないし、で、
        出っ張りも・・・!」
        ハハ

    ペトラ「・・・・・・・」
        ピタ・・



    ババッ!!   バカッ

    ペトラ「っ!ふ、不安にさせる事
        言わないで下さいよ!!」サワサワ
        デ・・デッパラナイ!?ダイジョウブ!?


    ハンジ「大丈夫だって!気にスンナ!
        (チラリはいいのにそっちは駄目
         なのか・・!)」




    ― ロビー ―




    リヴァイ「・・・服脱いでコレ着る
         だけに・・どんだけかけて
         んだ・・お前ら」



    ペトラ「す、すみません!!ちょっと
        どうしても分からない
        部分があって・・!」


    リヴァイ「・・まあいい」
         スタスタ



    ハンジ「(ふふ・・!ペトラに甘いのは
        いつも通りだな・・!)」
       ヒョコ




    ペトラ「(もう!私を盾にしないで
        下さいハンジさん!(小声))」
  77. 99 : : 2014/09/13(土) 02:51:54





    ―温熱房・岩盤浴スペース―







    リヴァイ「・・・ふむ」



    単純なサウナと違って特殊な岩を
    熱しているせいか独特な匂いの
    漂う岩盤浴スペース。




    リヴァイ「職場に比べりゃこんなもん
         熱いうちにも入らねーな・・」




    中央部に大きな囲いのされた
    大量の岩を熱しているスペースがあり、
    その左脇に床の雑魚寝スペース、
    右側には中二階に同じく雑魚寝スペースと
    その下には祠状のペアスペースが並ぶ。

    突き当たって奥には合計五種類の
    岩盤が使い分けられたスペースが
    男女兼用、女性専用と並んでいる




    ハンジ「貸し切りに等しいな!
        上と奥にちらほらいるけど
        ・・こりゃいい・・!」



    リヴァイ「(おい・・寝てる客もいるんだ
         声のトーンを下げやがれ。
         いや・・いっそ喋るな)」



    ハンジ「おいおい・・現実じゃそうかも
        だけど、これ、一応SSだよ?
        喋らずに話が成立する
        わけないだろ!まったく、
        リヴァイは頭が悪いな・・・!」



    リヴァイ「・・・・」イソイソ
         パサァ...    ゴロッ



    リヴァイ、雑魚寝スペースにゴロ寝



    ハンジ「見事に無視された!ペトラ!
        リヴァイが冷たいよ!!」
        ウァァ・・・↓↓



    リヴァイ「寝っ転がって見ろ。下は
         うんざりするほど温かいぞ」
         


    ハンジ「よし・・隣に寝てやる・・!」
        (ホラ、ペトラも!!)パサッ



    ペトラ「お、オジャマシマス・・・///」




    リヴァイの両隣りにペトラ、ハンジが
    ゴロ寝。――川の字が完成した。




    ペトラ「(先輩が隣で寝てる先輩が隣で
        寝てる先輩が隣で寝てる先輩が
        先輩が先先輩先輩先輩....!!!)」



    ペトラ、体温急上昇中....



    リヴァイ「おいペトラ・・・お前、
         本当に大丈夫か・・?
         変な震え方してるぞ
         ・・・というかお前、
         何で服の上にまで
         フェイスタオル掛けて・・」
         アツクネエノカ・・


    ペトラ「アッ!これはその!!でっ。・・
        で、出っ、腹・・が・・
        恥ずかしくて・・・!!(泣)」
        イヤァァ( ;∀;)ァァア



    ハンジ「(そりゃねえよペトラ!!)」



    リヴァイ「いや・・お世辞でも何でも
         なく素直に言うが・・
         お前、全く出っ腹でも
         なんでも無ぇぞ・・・。
         寧ろ腹周り相当絞まってる
         だろ・・・。

         前のバイト場で初っ端から
         あんなに軽々と七輪を
         持ち上げたのはお前だけ
         だったしな・・」
         ワンリョクダケジャ ウマクアガラン



    ハンジ「(お前もフォローついでに
        一言余計だよ!!そこは
        お腹細いね、だけで
        いいだろ!?)」



    ペトラ「えへぇ?そうですかァ?
        (先輩に褒められた//)」デレェ..//




    ハンジ「(た、単細胞っ・・・!!
        でも・・まあ、いいか・・)」


  78. 100 : : 2014/09/13(土) 02:56:42


    リヴァイ「おい・・それよりメガネ。」





    ハンジ「メガネさんなんて名前の人
        いませ~ん。」(*´ω`*)




    リヴァイ「っ」ササッ!
         (メガネ没収)



    ハンジ「ぁあっ!!目がッ・・
        目がぁぁぁ↓↓」ァァァァ
        ジタ... ジタ....





    リヴァイ「サウナん中でメガネなんざ
         着けてるからそう呼んだんだ。
         それに髪も解いてねえじゃ
         ねえか。普通解くだろが・・
         寝づらくねえのかお前」




    ハンジ「だからこうして
        リヴァイの方に体を向けて
        横になってるんでしょ?」
        ンン・・?(´・ω・)



    リヴァイ「それが落ち着かねえって
         言ってんだ。ジロジロ傍で
         見やがって。ここは休むトコ
         だろうが。ならせめてゆっくり
         休ませろ」




    ハンジ「さっきスルーしたお返しだ。
        
        それとメガネの返還を要求する!
        聞き入れられなければこのまま
        お前のホッペにチュウ(忠)するぞ」
        イイノカ・・?ワタシヲ オコラセテ...



    ペトラ「(ま”ッッッ・・!!!)」
        プシュゥゥゥウウウ....!!



    ハンジ「ちょっ、おいペトラ!;
        冗談だってば!顔が
        タコさんウィンナーみたいに
        なってるぞ!!」ダイジョブカオイ!



    リヴァイ「ッチっ・・。少しは
         落ち着かせてくれねえのか
         お前らは・・(溜息)」
         (メガネ返却)


    ハンジ「おお・・!やはりこれ無しでは
        生きていけないね・・!」
        スチャ


    ハンジ「あ・・・そういやリヴァイ!
        車の中からず~っと聞きたかった
        事を思い出した!いや~・・
        モヤモヤしてたんだよね・・
        ペトラも居るし丁度いい」



    ペトラ「・・・?」シュゥゥウウ・・・





    リヴァイ「・・なんだ?」
  79. 101 : : 2014/09/13(土) 03:08:42

    ハンジ「リヴァイ、あんたさ、一時半から
        ・・二時頃かな・・まだドーナツ
        作る工程で頑張ってたの?」


    リヴァイ「いや・・一番の地獄を
         乗り切ったら後はカウンター
         に入ってたからな・・その時間
         俺はレジだ。」



    ハンジ「じゃあさ、ひょっとして・・
        ひょっとしたら変わった客が
        来なかったか?」



    リヴァイ「・・・あ?」



    ハンジ「いや・・ウチに買い物に来た
        客でさ・・特用サイズの
        絆創膏一箱買ってったのが
        居るんだけど・・その“二人”が
        約束があーだこーだ言っててね。

        どうもドーナツドーナツと
        連呼しまくってたから・・
        このままミスドに行くんじゃ
        ないかと思ってさ・・その
        客の外見ってのが・・」


    リヴァイ「・・・金髪の幼女と
         髪が立ってる学生か?」



    ハンジ「そうそう!やっぱきたのか!
        悪魔超人みたいな笑い方
        する幼女!!」



    リヴァイ「ああ・・・来たが・・・
         それがどうしたんだ」
         アクマチョウジンッテオマエ・・



    ハンジ「それだけ・・?」





    リヴァイ「・・・何が言いたいんだ」





    ハンジ「その“二人しかいなかった”
        ・・・よね?」



    リヴァイ「・・・・・???」




    ペトラ「あの・・、
        それなんですけど・・!」
        ワタワタ




    ハンジ「それがねぇ・・ペトラが妙な事
        言い張って聞かないんだ。」




    リヴァイ「・・妙な事・・?」フム?

  80. 102 : : 2014/09/13(土) 03:09:59


    ハンジ「その客の片方、ああ、会計に
        来た方だから学生君の方だけど、
        その子が金髪幼女に向かって、
        
        “絆創膏は毎日使うんだろ?”
        って聞いて買ってったんだけど
        ・・」


    リヴァイ「・・・・」



    ハンジ「どう見てもその金髪幼女は
        膝すりむいたりどこか
        怪我してたりなんて様子は
        無いもんだから・・ペトラに、
        毎日絆創膏使うって何だろう?
        って聞いたら・・・」


    ペトラ「ハンジさん、本当にからかって
        るんじゃないんですか?!
        私本当にハッキリ見えてましたし
        棚の商品を手に取ったりも
        普通にしてたんですよ??!
        ねえ、冗談ですよね!!?」
        ( ;゚Д゚)



    リヴァイ「とりあえず順を追って
         話せよ・・・」



    ハンジ「ぅうん、まあ、今言ったのも
        そうだけど・・その時ペトラが
        私に向かって突然こう言ったんだ
        
        “後ろにいる女の子は膝に絆創膏
        着けてるじゃないですか?きっと
        その子に聞いたんですよ”
        
        って・・・。」


    ペトラ「・・・・・」サーー・・・
        (;・∀・)




    リヴァイ「・・・・」




    ハンジ「私は真面目に、そんな子は
        全然居るようには見えなかった
        って言ったんだけど・・」



    ペトラ「嘘ですウソ!!!;
        あんな大きなリュックサック
        背負ってて見えないわけ
        無いじゃないですか!!
        せ、先輩もよく思い出して
        下さいよ!いましたよね!?」
        ブルブル


    リヴァイ「・・・・記憶が曖昧だな。
         通路側には物見遊山気分で
         通行客がごった返してた
         からな・・その中に
         紛れてたなら気が付かなかった
         かもしれねえ。

         ・・・ただ店内には間違いなく
         入って来てねえぞ・・・」



    ペトラ「・・・・」



    リヴァイ「・・取りあえず、
         上がり過ぎた血の気と体温が
         一気に下がったみたいで
         良かったじゃねえか・・ペトラ」




    ペトラ「信じてくれますよね・・・?
        先輩は・・・!」グスッ・・




    リヴァイ「・・当然だ。お前がそんな事を
         ふざけていう人間じゃないのは
         俺が良く知ってる。これが
         もしハンジなら一笑に付して
         たかも知れないがな」


    ペトラ「っ・・!!///」パァァ・・
        (*‘∀‘)♥︎

    ハンジ「なっ・・?!?酷い!!」
  81. 108 : : 2014/09/13(土) 23:33:08








    リヴァイ「そんな事より・・折角の
         岩盤浴だろ?お前ら、もっと
         奥の色々種類あるのを満喫
         してくりゃいいじゃねえか」


    ハンジ「~~・・そうだな、よし、
        じゃ行こう」ハシッ


    リヴァイ「・・・おい、何故袖を抓む。」




    ハンジ「何って・・あんたも来るのさ
        リヴァイ。」



    リヴァイ「俺はここでいい。これより奥は
         更に温度も上がるんだろ?
         俺にはこれで充分だ。バカには
         していたがこれで結構
         悪くも無い・・」ヌクヌク


    ハンジ「(眼前で横になる
        ペトラ&リヴァイを見下ろし)
        ・・・・!そうかそうか。
        じゃ私は奥の薬石いってこよう
        かな・・!」



    ペトラ「(・・?!私を置いていく
        つもりですか・・・?!)」
       (絶望の眼差し)



    ハンジ「(そんな目するなよw押し攻める
        のみなんだろ??なら
        オジャマ虫は消えるに限る♪)」


    ペトラ「せっ!先輩も折角なんだから
        奥行ってみましょうよ!
        女性専用じゃないところも
        ありますよ!」ムクッ


    ハンジ「(あっ・・てめっ・・!)」



    リヴァイ「・・・(ヤレヤレ)」ムクッ。。



    ハンジ「私が引っ張っても起きないのに
        ペトラの一声では起きるんだ!」
        ヘーソーデスカ!




    リヴァイ「・・年甲斐も無く焼き餅を
         焼くんじゃねえ・・・
         お前何歳だよ・・」フゥ・・





    ハンジ「あしらい方が素気ないよ!!
        せめてもっとかまってくれ!!;」
        モットイジレ!!



    リヴァイ「お前は未だに自分に男が
        出来ない理由を一考したほうが
        いい・・」ペトラ、コウナルンジャネエゾ



    ハンジ「だっから!お前が言うな!!」
        ビシィ m9(; ・`д・´)
  82. 109 : : 2014/09/13(土) 23:34:49


    ― 薬石コーナー ―



    ハンジ「おっ・・私のお気に入りが
        ガラ空きだ!麦石と不老石が
        おすすめだよリヴァイ」
        パサッ



    リヴァイ「御大層に5種類陳列されても
         どれも単なる焼石って意味じゃ
         一緒だろ・・効能とかお前
         信じるのか・・?」パサッ




    ハンジ「いいんだよ、気持ちの問題で。
        実際マイナス電荷がどうだろうが
        イオンが発生してようが
        なかろうがね。あとで気分的に
        気持ち良ければ。」フウ



    リヴァイ「・・ペトラも風呂と同時に
         こっちはよく使うのか?」



    ペトラ「はい。週に・・一回は
        大体来てますね。座りっぱなしは
        腰に来ますので。ええ。」



    リヴァイ「・・・座りっぱなし・・?
         バイトで座る機会があるのは
         薬剤師資格があって机仕事が
         多いハンジとミケくらいの
         ものだろ・・・お前も
         長時間座ることがあるのか?」


    ハンジ「違う違う。リヴァイ、あんたと
        一緒だよ。趣味に没頭してる
        間は机にかじりついてるから・・
        ・・・なっ!ペトラ!!」ニヤニヤ


    ペトラ「(ニヤニヤしないで下さい!!)
        ま、まあそんなところです。
        あと、肩も凝りますしね・・」


    リヴァイ「そうだな・・俺も流石に
         ノートに向かって4時間とか
         齧りつけば多少肩にはクる
         が・・・これなら悪くない。」
         
    ペトラ「で、ですよね~~?^^;
        私もここ行った後だとすっごく
        調子よくて。・・ただ新陳代謝
        とかの関係で次の日までグッスリ
        になっちゃうから朝が辛いん
        ですけど。眠りが深くなるのは
        助かります」



    ハンジ「体の芯からポカポカになるって
        言うのが良く分かるよな。
        本当に家に帰った後も寝るまで
        ずっと身体の芯に焼石が残ってる
        感じする」



    リヴァイ「・・・この時期それは
         あまり喜ばしい事じゃねえな」




    ペトラ「でも絶対に体には良さそうですよ」
  83. 110 : : 2014/09/13(土) 23:38:40

    ハンジ「な。冬はホントいいぞ。暫く
        私暖房要らないもん」



    リヴァイ「お前は元々体温高めだろ」




    ハンジ「一言余計だよリヴァイ君」




    ペトラ「私も冷え性ですけど冬は
        本当温まります」
        ポカポカシマス


    リヴァイ「・・・まあ値段が値段だから
         相応の効能が無けりゃ
         利用の価値が薄れるが」


    ハンジ「入魔ノ湯だっけ。いつも
        リヴァイが行ってるのは。
        隣町まで出向いてまでそっちを
        選ぶその驚きのお値段とは?」



    リヴァイ「驚きって程じゃねえよ。
         単純価格410円だ。但し
         家に風呂がねえ俺にとっては
         当然回数券一択だからな。
         
         その場合10枚綴りで4000円。
         一月にどんなに少なくても
         40枚は確実に消費するから
         その場合400円は浮く事に
         なるな。めざし換算2パックの
         バックが見込める」


    ハンジ「めざしで換算すんな」




    ペトラ「で・・でもこっちじゃ
        お風呂だけで入っても1000円
        ですから・・!それじゃ倍以上
        違いますね・・!;」ゴクリ


    リヴァイ「夜間料金なら平日で
         830円とかに落ちるが・・
         それでも倍は違う。
         どうやらこっちは温泉で、
         向うは単なるスーパー銭湯
         だからその分値段に差が
         つくんだろうが・・
         俺にとってはそれで何尾の
         めざしが買えるかと
         思うだけで(ry」
    ハンジ「だからめざしはもういいって!」



    リヴァイ「だがまあ・・・冬は
         これもいいかもしれないな
         ・・昼間あの地獄を経て来た
         からサウナなんざ真っ平だと
         思ってたが・・・誘いには
         乗ってみるもんだな。」
         サンキュナ、ペトラ


    ペトラ「いっ!いえイぇ!!!(ブンブン)
        折角3人で来たんですし
        それなら一緒に入った方が
        絶対いいですし!」
  84. 111 : : 2014/09/14(日) 23:12:05



    ハンジ「・・・ちょっと石変えよっかな」
        ムクッ・・・




    ハンジ、ペトラ脇へ移動。




    ハンジ「(・・・で、ペトラ?(小声))」ツンツン
       (肘で脇をツンツン)


    真っ隣のリヴァイには聞こえぬ声量で
    耳打ちするハンジ



    ペトラ「(ちょっ・・地味にあばらに
        当たってイタイですって!
        な、何ですか!?(小声))」


    ハンジ「(何だじゃないよ。ペアスペース
        にはいつ行くんだ?・・・
        ・・・・今でしょ!!?(小声))」
        ガッッ


    ペトラ「(力一杯に旬の過ぎたネタを
        ぶつけてこないで下さい!
        リアクションに困ります!!
        (小声))」


    ハンジ「(で、どうなんだ!ペトラ!!
        引きずり込んじゃうのか!?
        押し倒しちゃうのか!!?(小声))」
        ゲヘヘヘヘ///




    ペトラ「(私にここで死ねと言うんですか!?
        先輩とあんな閉所で添い寝した
        だけで致死体温に達して
        しまいますよ!!それに
        個室って言ったって、外から
        見え見えじゃないですか!
        そんな事したら・・・!!(小声))」



    ハンジ「(ヘェ、じゃあ、みえなきゃ
        ヤッちまう予定だったのか!
        流石はペトラ!!(小声))」
        ヤルナペトラ!!!



    ペトラ「(///////)」シュゥウゥ・・・




    リヴァイ「おい・・・てめえら、
         何話してんのか知らねえが
         俺はもう十分温まったから
         そろそろ出るぞ・・・」ムクッ



    ハンジ「(ホラ、逃がすな逃がすな!(小声))」
       (おしりペシン!)



    ペトラ「あっ・・じゃ私もそろそろ
        おフロ・・」ババッ

    ピタッ

    ペトラ「え・・?ハンジさんはお風呂
        まだ行かないんですか?」



    ハンジ「アレを見な・・・!」
        スッ・・・
  85. 112 : : 2014/09/14(日) 23:14:02

    ハンジの指差す先には同一スペースで
    唯一、5種類中の中でも全席
    埋まっている石に横たわり、顔に
    タオルを載せたまま微動だにしない
    低身の女性が。

    その他の同種の石に横たわっているのは
    全て中年女性であり、寝息を立てている
    事から直ぐにはその場を動かないと
    予想できる。

    ハンジ「さっきまではがら空きだった
        のにこっち寝てる間に
        占拠されちゃったみたいだ。
        私はここに来たからには
        アレに寝ないと満足できないん
        だよね。って訳でペトラは先
        いってなよ。風呂は混浴じゃ
        無いんだし、余裕だろ?」


    ペトラ「そ、そんな理由ですか??
        時間ずれちゃうし、
        一緒におフロ行きましょうよ!」


    ハンジ「そんな理由とは何事か!
        帝王三原則にもあるぞ!
        
        1、退きません!
        2、媚びへつらいません!!
        3、反省しません!!!

        帝王に逃走は無い事だ――!!
        ・・とな・・!!
        私はアレに寝るまで梃子でも
        ここを動かないぞ!
        どうせ車のカギは私が
        握っている!!」グフフフ


    ペトラ「そ・・そうですか・・・
       (でも・・それだけ先輩と
        居られる時間が増えるなら)」
       ゲンナリ・・



    リヴァイ「おい・・・ペトラ、
         そんなアホはほっといて
         さっさと行くぞ。どうせ
         俺もフロ出た後にそれなりの
         時間を使う事になる。風呂さえ
         済ませりゃ後は焦る事もねえ」


    ペトラ「そ・・、そうですね・・」



    ハンジ「あ、そうだペトラ!コレコレ」
        カサッ


    手渡された紙には4桁の数字が
    書いてあった。


    ハンジ「(貴重品ロッカーの4番に
        私のケータイ入ってるから。
        その数字で開くからね。
        ケータイのロックも同じだ。
        上手くやれよ!(小声))」


    ペトラ「・・・・・!(はい!(小声))」


  86. 113 : : 2014/09/14(日) 23:16:35



    ―休憩スペース―


    ペトラ「あ、涼しい部屋とかありますよ!
        涼んでいきません?先輩?」
        ノミモノ トカモアリマス!

    リヴァイ「・・・・いや・・どうせ
         風呂に入るんだし、いいだろ
         それよりも・・・」



    施設内には随所に自動販売機や
    販売コーナーがあるが、基本的に
    支払いは全て入場時に管理タグとして
    貸し出されるリストバンドに
    課せられたIDで支払が可能である。


    リストバンドに印字されたバーコードを
    販売機の受光部にあてがう事で、
    ジュースなどは購入できる。
    施設内で購入に消費した金額分を
    退場時に入場料等全て込みで
    清算するというシステムだ。



    リヴァイ「・・・飲み物の中に
         生ビールがあるな・・・」


    品書きポップの中でも一番端、
    分かり易い位置にデカデカとした
    字を躍らせて販売戦略に討って出る・・
    所謂“アルコール入り炭酸麦茶”の
    販促ポップ。



    ペトラ「えっ・・先輩お酒好き
        なんですか!?」イガイ! 


    リヴァイ「・・違ぇよ。
         俺が懸念してんのは・・・
         まだ岩盤浴で粘ってる
         あのメガネだ。クソ詰まらねえ
         意地を張った挙句ロブスター
         みてえな色まで茹で上がって
         ここを出て来たアイツが・・・
          
         差し掛かった時にふと目にした
         このポップの誘惑に・・・
         勝てるとは到底思えねえ」 


    ペトラ「まっ・・まさかぁw;
        だって、車運転してきてる
        んですよ??そんなことしたら
        飲酒運転じゃないですか」



    リヴァイ「・・・まあ今に分かる。」
         スタスタ・・


    ペトラ「っ・・・」



    ヴ・・ゥン..



    ケニー「よぉ~リヴァイ!俺も丁度
        お前が出て来たらフロ
        入ろうと思ってたんだ。
        一緒に親族水入らずの
        裸の付き合いと行こうぜ」
        ニヤニヤ


    ペトラ「っ!!!!?」
        ビックゥ!!!



    リヴァイ「・・・心臓に悪いからあんま
         ソレ(迷彩)使うんじゃねえよ」


    ペトラ「(先輩とお風呂・・・・
        ・・羨ましい・・・・)」
       ジィィ・・・
  87. 114 : : 2014/09/14(日) 23:18:41

    ケニー「リヴァイ・・お前・・・」



    リヴァイ「・・なんだよ」



    ケニー「・・若いっていいな」



    リヴァイ「何をいきなり日和った事を
         抜かしてんだ・・アンタにも
         あった時分だろ・・・」


    ケニー「そりゃそうだがよ・・
        お前、今の自分の状況を
        良く認識してるか?両手に
        華だぞ・・・?女子2人が
        風呂に同伴ってお前・・・
        それ何てエロゲだよ・・」



    リヴァイ「あ・・?エロゲ知識は
         サターン時代でストップしてる
         ジジイが何を抜かすかと思えば
         ・・・ああ、だがあの時分の
         ゲームのがある意味今の
         制限なしより過激か・・」


    ケニー「・・・(コイツ・・!!)」
        イラッ☆



    リヴァイ「おら・・・ペトラ、
         このおっさんもメガネと同じ、
         人生の反面教師だ。何を
         間違えてもこういう人間に
         なるんじゃねえぞ」イクゾ


    ペトラ「あ、申し遅れました、先輩の
        元いたバイト場で一緒に
        働いてました、ペトラ・ラルと
        いいます・・」ペコ



    リヴァイ「ご丁寧に挨拶なんざする
         必要ねえぞ。」チッ


    ケニー「ホッホー・・・・前のバイト場
        ・・と、アレ?じゃ今は??」


    ペトラ「今は・・その、働いてる
        場所は違うんですけど」


    リヴァイ「同じ駅中にテナントが
         あんだよ」


    ケニー「(職場変わってもこうして
        同伴ってお前・・)」




    リヴァイ「じゃあ、また後でな・・・」



    ケニー「(脈ありどころかアピール
        の気配しかねえじゃねえか!!
        それもこれだけの別嬪さんだぞ!
        ・・コイツ・・まさか不能じゃ
        あるめぇな!?)」

  88. 115 : : 2014/09/14(日) 23:20:24



    ―男湯シャワーエリア―



    ケニー「おぃ・・リヴァイよぅ」



    リヴァイ「なんだ・・と言うか
         半分機械のクセに風呂なんか
         入る必要あんのかよ。
         漏電とかしねえだろうな・・」
         チカヨンナ


    ケニー「・・説明してねぇ筈なのに
        それを知っている事にも疑問が
        あるが・・そっちは後だ。
        お前、マジで何とも思わんのか」



    リヴァイ「藪から棒に
         “何とも思わんのか”
         じゃ何のことかさっぱり
         分からん。順序立てて説明しろ
         ・・・・」
         ワシャワシャ・・・


    ケニー「あの二人だよ!!!昔っから
        仲良くしてるハンゾーちゃんは
        勿論の事、そのハンゾーちゃん
        すらあの子の事を推し進めてる
        感じがプンプンすんぞ!!
        リヴァイお前、いつからモテ期
        が到来しやがった・・?!」



    リヴァイ「脳味噌も電脳化したって
         言ってたな・・まさか常時
         お花畑のスクーリーンセイバーなのか
         ・・?アンタの電脳とやらは」
         ザパァ・・


    ケニー「(クッ・・こいつ・・・!!
        ホンモノの病人だ・・!!
        エロゲ主人公並の鈍感さじゃ
        ねえか・・!!!いや・・
        鈍感っていう次元じゃねえ・・!
         
        コイツには・・そういった
        色恋沙汰を自ら感じ取ろうという
        意思がねえ・・・!!)」


    ケニー「岩盤浴でもあれだけ
        アタックされて・・それでよく
        そんな平静を保ってられるな
        お前ぇ・・」


    リヴァイ「元仕事仲間と幼馴染も
         同義の腐れ縁が酷務の労いに
         こうして風呂に招待して
         くれたのがそんなに
         いきり立つほどのイベントか
         ・・?アンタも充分若いじゃ
         ねえか」ハッ(鼻笑い)



    ケニー「貴様イヤミかッッ!!!」
        クワッ!!!!!




    リヴァイ「っていうかお前まさか
         岩盤浴まで姿消して
         入って来てたのか・・?
         出歯亀も程々にしろよ・・」



    ケニー「俺様のデビルイヤーを舐めるな。
        この施設内の会話は今も全て
        筒抜けよ。ハンゾーちゃんは
        まだ粘ってるみてえだな」



    リヴァイ「半分機械のクセにてめえには
         良心回路が存在しねえのか?」
         マッタク・・・
  89. 116 : : 2014/09/21(日) 05:20:12
    ―炭酸風呂―




    ザバッ・・

    ケニー「(しかしコイツ、昔からしけた
        性格してた上にあんだけ
        身近にいて毎日つるんでた
        ハンゾーちゃんとすら未だに
        くっつかずこの体たらくか・・
        まさか3次元に興味が無えのか?)」
        ア・・デジャヴ。



    リヴァイ「・・・・」



    ケニー「・・おい・・何突っ立って・・」



    ザバッ・・・



    リヴァイ「・・・」ザバ・・
    (他の客が入るのを見て)




    ケニー「失敬な奴だな!!
        電気系統の防水はしっかり
        やってあるわ!!・・昨晩あたり
        不具合があったようだが、
        普通に風呂も入れなきゃ
        義体として役に立たねえよ!!」



    リヴァイ「その事について今一度
         聞きたかったんだが。
         とぼけてるんじゃ無かったと
         したら本当にあんた昨日の事
         何も覚えていないのか?
         
         具体的に説明したくはないが
         ・・・簡単に忘れるのは
         どうかというイベントが
         発生してたんだけどな・・」


    ケニー「だから言ってんだろ!!って・・
        ああ、そのことについては
        言って無かったか・・どうも
        昨晩の記憶ってヤツが
        無くなっててな」


    リヴァイ「いや・・それじゃ何の
         為の電脳化だか分らねえ
         けどな。」


    ケニー「お前のさっきからの口ぶりと
        俺の身体の事情を知ってる
        ってとこからして・・成程。
        俺はお前に昨日、“何らか”の
        用があってこの街に来た・・
        ・・そういう訳だな・・」



    リヴァイ「(危ねぇ・・コイツもう
         そういうとこから特定しだして
         るのか・・これ以上余計な事を
         喋らない方が身の為だな・・)」



    ケニー「成程・・今まで数々の事柄を
        追い求め・・一つも気になった事は
        放っておかずに特定してきた
        俺様だが・・・自分探しの旅は
        初めてだな・・・

        何が何でも特定してやるぜ・・・!
        俺がここへ来たその
        理由とやらをな・・・!」
        オモシレェ!



    リヴァイ「(余計な事はしなくていい。
         そいつを思い出された日が
         俺の命日に成り兼ねねぇ)」
  90. 117 : : 2014/09/21(日) 05:22:51

    ケニー「(だがその前にまずはコイツだ
        ・・!こんなシケた生き方を
        謳歌してる奴だが仮にも
        こいつは俺の甥だ・・

        であるからにはシッカリキッチリ
        色恋沙汰の酸いも甘いも
        噛みしめた上でそれなりの
        人生経験を積んで置いて
        もらわにゃ困る!!
        
        ・・でなきゃ具体的に俺が
        ちっとも面白くねぇ!!)」
        意訳※ 単なる横槍       


    リヴァイ「しかし特定すればいいとは
         言え・・自分で気にならねえ
         のか?何で自分の記憶が
         そんな事になったのか・・
         とかは。」




    ケニー「さぁな。ログにも残ってねえ
        って事は意図的な障害の
        可能性もあるが・・こうして
        無事にやってるんだ。そんなもん
        さしたる問題じゃねえだろ。

        ・・それにこの絶縁処理を
        潜ったとなると背面に落雷並の
        電流値がかかったとしか
        考えられねえ。・・・天災ばかりは
        どうしようもねえよ。
        流石の俺様もな」


    リヴァイ「・・・じゃあ気が付いたとき
         アンタ一体どういう状況
         だったって言うんだ」



    ケニー「おめーもしつけー野郎だな・・」
        ッタク・・・




    リヴァイ「(当然だ。お前が俺の注意力を
         落とす為あえて芝居を打って
         この場の茶を濁している・・
         
         その可能性も未だに
         捨てきれないんだからな)」




    ケニー「昨夜目覚めた俺の居た
        場所と言やあ国家権力の犬共の
        犬小屋よ。こっから最寄りの
        駅前ロータリーに牛丼屋の隣で
        あるだろ・・あそこにいた。」



    リヴァイ「・・・交番・・?アンタ
         交番にみすみす連れてかれて
         捕まらずに済んだのか??」


    ケニー「何の為にイメチェンしたと
        思ってやがる。これだけ様変わり
        すりゃ気付かれやしねえよ。
        所持してた偽造パスと偽造免許も
        国内最高クラスだ。末端の犬共に
        真贋の区別のつく代物じゃねえ」

  91. 118 : : 2014/09/21(日) 05:25:33



    リヴァイ「・・それでなんで交番に
         居たんだよ。(まさか・・
         アイツが交番まで運んだ
         ってのか・・・?)」



    ケニー「さあな。お巡りの言う事にゃ
        名前聞く前に急ぎの用事が
        あるからと立ち去ったそうだが、
        俺をそこまで運んだのは
        20代前半くらいの青年で?
        駅のホームで酔っぱらって
        ぶっ倒れてた様子だから
        ここまで運んだ・・って事を
        口走ったそうだが」



    リヴァイ「・・・・・」




    ケニー「当然俺の過去を特定するために
        駅構内の監視カメラのログは
        全て保管元に入り込んで
        洗いざらい確認したが・・・
        その時間から遡って何時間
        チェックしてもそんな様子は
        どこにも見当たらなかった」



    ケニー「そいつが何者かは知らねーが
        このボディに施した絶縁処理は
        スタンガン位でどうこうできる
        程度のモノじゃねえ・・
        前以て表面的な裂傷でも
        付けられていない限りはな・・」



    リヴァイ「(・・・・裂傷・・・・・・。
         そういや偶々なのか
         そうじゃねえのか・・・俺が
         奴に飛ばした釘は丁度左肩に
         ヒットしていた。奴が
         最期に仮面の男から投擲された
         ナイフを避けて、その結果
         それに繋げられていた
         ワイヤーが掛かったのも・・)」




    電流・・・か・・・





    それはそうと少し長湯し過ぎたな・・


    ザバッ・・・



    ケニー「・・お、移動か」



    リヴァイ「外にはまだ露天と寝ころび湯が
         あるだろ。高い金を払ってまで
         来てるんだ。サウナと水風呂
         以外全て制覇してやる。」



    ケニー「もっと風情を楽しめねーのかね
        お前って奴ぁよ・・・」
        マッタクコレダカラ




    リヴァイ「サイボーグが抜かすな。
         重要なのは風情よりも
         実費の削減だ。」

  92. 119 : : 2014/09/21(日) 05:29:47



    ―屋外・寝ころび湯エリア―




    全体的に滑り止め加工の施された
    御影石系の石材に湯が張られる
    分だけの段差と、人数分の仕切りが
    凹凸で設けられ、頭を置く枕も
    同様の石材で造られている寝ころび湯。

    横になれば体の半分くらいが
    浸る計算で湯が湛えられている。


    当施設の立地場所は湖畔隣接とはいえ
    周囲はほぼ山林に近く、この時期、

    今のような時間にもなれば草葉に潜む
    虫たちの奏でる音色が騒々しくも
    感じられる程に夜の闇に染み渡る。



    おまけに夜も景色に味気なさを
    感じぬよう、黄白色にて鮮やかに
    ライトアップされた木々とその葉々が
    入浴客の視界を彩る



    チャプッ・・・




    リヴァイ「・・・・」


    ―――前言撤回。

    こんな風情も味わえるなら・・まあ
    こういう風呂もたまには悪くねえ



    ケニー「ん”~・・↓↓流石にこの時間
        この暗さだと・・厳しいか・・
        いやまて・・コントラストを
        目一杯こうして・・高度を
        100から・・」ブツブツ



    リヴァイ「・・・・」

    隣に訳の分からねえ独り言を
    ぶつくさ呟きながら濡れタオルを
    顔面に被せてる変態が寝転がって
    無きゃな。




    リヴァイ「おい・・ジジィ・・・!
         さっきテメエが自分で
         言ってた風情って奴の為に、
         もう少し静かにしちゃ
         くれねえか・・?あと
         隠すなら顔じゃ無く
         下の方だろうが」



    ケニー「おっと、すまねえ。
        集中しちまうとつい独り言がな。
        ・・隠す部分については
        あえてこうしてるんだ。
        何せ一切サイボーグ化してねえ
        俺の誇りともいえる部分
        だからな。こうして晒す
        事でその存在を誇示してる
        って訳だ」
  93. 120 : : 2014/09/21(日) 05:35:24

    リヴァイ「・・そいつは良い事を
         聞いたな。じゃあ今度お前が
         人様に迷惑をかけた時の為に、
         ついでにもう一個教えとけよ。
         ・・・右と左どっちが
         要らない方だ?」イライラ




    ケニー「分かった分かった。そう
        おっかねえ顔をすんな。」
        ナンダヨモウ




    リヴァイ「・・顔に手拭掛けててどうして
         俺の顔が見えるんだてめ・・」
         ハッ



    鷹の目。





    リヴァイ「テメェ今何を視てやがる!!!」

    バシャ



    ケニー「ぶはっ!!っ・・か、顔に
        かけんなって!!それに落ち着け!
        他にも客が居るんだぞ!?」



    リヴァイ「そうか・・・
         ならこのまま殺人濡れタオルで
         お前の息の根をひっそりと
         止めにかかるだけだ。」
         ヒタァ・・



    ケニー「むぐ・・ぐふっ」
        プフッハッ




    リヴァイ「ほう・・サイボーグなら
         呼吸が必要ないのかと
         思ったが・・そうでもない
         んだな・・意外だ」



    ケニー「ガスなんかには対処
        出来るようにしてあるが
        流石に無酸素で活動できる
        訳ねえだろ!」ブハッ
        ハァハァ・・



    リヴァイ「もう出歯亀は程々にしとけ。
         実害が無いとはいえ流石に
         真っ隣でやられると不愉快だ」



    ケニー「へーいへい・・・わァかったよ
        まったく・・・(もう済ませるべき
        用は済んだしな・・)」


  94. 121 : : 2014/09/21(日) 05:38:14


    ―野外・露天風呂エリア―



    それから無言で湯に寝転がる事数分、
    今度は外気に慣れた体で肩まで温泉に
    無言で浸かる二人



    ケニー「まっこといい湯じゃァ・・・」
        ムッハァ・・・・

    ザパァ・・


    リヴァイ「・・・・・」


    ザプ・・バシャバシャ・・


    隣のジジイは腹立たしいが
    その意見には極めて同意である。
    充分以上に、悪くねえ。


    一日の疲れが・・俺達の体積分
    溢れ出でる湯水と共に流されていく。


    暫し無言の刻が流れ・・それから数分後。

    意外にも奴の口からふざけた話題
    以外の話がこの俺に対して持ち出された。




    ケニー「お前ぇ・・ハンゾーちゃんとは
        仲良くやってんのか?今でも」


    リヴァイ「さっき見ただろ。
         仲が良くなきゃこうして
         風呂になんざ誘われるか。
         
         心配されずとも簡単に
         断ち切れる鎖・・もとい
         腐れ縁じゃねえ」



    ケニー「・・・・・」


    コイツもコイツだが・・・
    ハンゾーちゃんもアレで昔から
    肝心な所であと一歩踏み込もうと
    しないとこがあった。

    あんだけ気持ちを爆発させることも
    ぶつける事も出来る癖にそういう悪い
    トコだけはこのバカそっくりと
    きたもんだ・・。


    昔から笑顔の可愛い男勝りな
    嬢ちゃんで・・・俺ぁ絶対、
    この根暗な甥に嫁が来てくれるなら
    この娘しかいねえと思いながらも、
    ああして毎日遊んでやってた訳だが・・・


    さっきから様子を伺うにその肝心の
    ハンゾーちゃんですら今のところは
    あの右分けのカワイ子ちゃんを
    リヴァイとくっつけようとしている・・


    後輩に花を持たせる的な配慮なのか・・
    それ程までにあの嬢ちゃんが
    コイツに向ける想いの強さを
    汲んでいるのか・・そこまで
    知ったこっちゃねえが・・・

  95. 122 : : 2014/09/21(日) 05:43:05



    リヴァイ「自分から話聞いておいて
         随分難しい顔してんな・・
         何か変な事を言ったか俺は」



    一番捨て置けねぇのは、その何方の
    意思も汲んでやれそうにねえこの
    案山子野郎の脳味噌だ・・・
    今に見てやがれ・・・その僅かばかりしか
    存在しねえであろう煩悩を強制的にでも
    この俺様が開花させてやる・・・・!


    ケニー「何でもねえよ・・それよか
        ハンゾーちゃんがもう大分
        前に岩盤浴を後にして
        風呂に向かったみてえだったぞ。
        お前の懸念していた通り
        根競べには失敗したうえ
        炭酸麦茶を煽ってる音が
        聞き取れた。」



    リヴァイ「あンのクソ眼鏡が・・・。
         ・・まあいい。そうなる
         事は来る前から予期していた。
         不携帯で切符でも切られたら
         割に合わん・・・」(溜息)
         モッテキテヨカッタ



    ケニー「あれ・・まさかハンゾーちゃんの
        運転でここまで来たのお前?」


    リヴァイ「俺だけでなくあのペトラもな。
         昨日飯を奢ってやったお返し
         がしたかったんだとよ。
         ・・まあメガネに至っては
         ご存知の様にお返しもクソも
         無く面倒事を増やしてくれる
         のみだったようだが(溜息)」




    ケニー「・・・・」

    考え過ぎかもしれねえが・・
    どうもそんな単純な
    理由じゃねえと思うんだがな・・。

    成人してからのハンゾーちゃんに
    会うのはこれが初めてだしどんだけ
    酒に弱いのか知らねえが・・

    一杯煽って、風呂場までは真っ直ぐ
    しっかりした足取りで、おまけに
    脱衣所でも迷う物音一つ立てず
    ロッカーの開け閉めが出来てたのに

    寝ころび湯まで来てあの嬢ちゃんと
    顔を合わせた途端酔いどれ状態に
    突入している・・・これは
    どう考えても・・・・・




    リヴァイ「さて・・そうとわかれば
         とっとと身体を流して
         上がるとするか・・俺の方は
         まだ目的の本分すら
         達成できちゃいねぇんだ」


    ケニー「・・・・」
  96. 123 : : 2014/09/21(日) 05:53:43

    ~現在公開可能な情報⑰~




    アルコール耐性



    本作における各主要キャラの有する
    アルコール耐性の解説。


    リヴァイ・アッカーマン

    耐性:まあまあ強い。

    飲酒頻度
    及び飲酒量:時折しか飲まず、量もわずか



    まあまあ強いとあるが、そもそも
    アルコールを美味と感じる感性が無く、
    酔いが回る事で陽気な気分を感じられる、
    所謂“酔っぱらえる”体質では
    無い為、飲酒そのものに対して
    積極性及び趣向性が存在しない。
    飲酒は人付き合いが絡む場でしか
    嗜まない人間。
    安上がりではないが結局安上がり。

    (´・ω・`)
    酒なんか飲んで何が楽しいんだお前




    ペトラ・ラル

    耐性:弱い(フリ。実際はリヴァイと
          同程度の耐性を持つ)

    飲酒頻度
    及び飲酒量:時折しか飲まず、量は多め



    リヴァイ同様人付き合いが絡む場に
    おける飲酒がメイン。そしてその
    “付き合い”の場には大抵後述の
    人物が居合わせている為、面倒事
    回避を口実に自らのアルコール耐性を
    偽っている。具体的にはジュース系
    カクテル2杯でへべれけ化の猿芝居を打つ

    ・・・が、その演技力たるや素人には
    見抜けぬ程であり、リヴァイはおろか
    ハンジでも到底見極めがつかない。

    (*‘∀‘)
    あれへぇ~何レすかその目は???
    ヨッテないですヨ?私を酔わせたら・・ヒック//
    そいつぁ大したモンッスヨ (ゴクゴク)




    ハンジ・ゾエ


    耐性:あまり強くない


    飲酒頻度
    及び飲酒量:週に3回程度、量は中程度



    人付き合いの場では勿論の事、
    そうでない場に於いても飲酒を嗜む。

    ・・また耐性に関してはやや特殊な
    体質を有しており、ビールなら
    中ジョッキ5杯までを境界線とし、
    日本酒、及びワインなど度数の高い
    アルコールメインで同様のラインより
    向う側まで酔いが回った場合、
    それぞれ違った泥酔症状を見せる。

    基本的に非常に酒好きで、酔うと
    周囲の人間が非常に面倒くさい
    思いをする事になる典型的な飲兵衛人種。


    (*´Д`*)
    飲ま飲ま イェイ!! 飲ま飲ま♪飲まイ...

    Σ(;゚Д゚)
    オロロロロッロロロロロ!!!!ビチャチ(※自主規制
  97. 124 : : 2014/09/21(日) 23:18:11



    ~20分以上前~



    ―女湯・露天風呂エリア―


    ザバァ・・

    ペトラ「ふぅ・・・」

    今迄気にも留めた事なかったけど・・
    女湯から見て男湯ってどっちの
    方向なのかな。普通の銭湯って
    そういうの分かり易くなってるもんだけど
    ここはちょっと分かり辛いんだよね・・・
    男湯の音なんて全然聞こえて来ないし、
    そもそもコオロギとかの鳴き声
    凄くてそれどころじゃないし・・。

    ペトラ「(先輩・・お風呂
         満喫してるかなぁ・・)」

    周囲の景色を見てふと物思いに耽る
    ペトラ。しかしその景色に一つの
    不安要素を思い出す。

    ペトラ「(そういえば・・mocomoだと
        これくらいの場所でも電波繋がり
        にくいときあるんだよね・・
        大丈夫かな・・)」


    考えごとに耽っている内に熱気が
    頭まで回ってきたので、
    放熱の役割も兼ねて、寝ころび湯への
    移動を敢行するペトラ。
    男湯同様、岩盤浴エリアに比べ、
    入浴所全域は今のところ空いているので、
    寝ころび湯はペトラ一人の貸し切り状態と
    なる。



    ペトラ「・・・・・」



    入場前にリヴァイが口にしていた
    言葉を思い出し、現在の周囲の状況を
    見定めてから、両手足を投げ出すという
    冒険に一度は踏み切って見るべきかと
    一瞬魔が差したが・・、


    ペトラ「(イヤイヤイヤ;第一仕切りの凹凸も
        あって腕痛そうだし。何より
        もし誰かに見られたら洒落に
        ならないし)」


    済んでのところで己の内に燻る
    冒険心を押し止め、持参した
    フェイスタオルで顔を、貸し出し用
    フェイスタオルで局部を隠してから
    一番隅のスペースに慎ましく
    横たわる。
  98. 125 : : 2014/09/21(日) 23:21:55


    ペトラ「(ふィ~・・・火照りが冷めて
        いく.....)」




    この形状の湯船を最初に考え出した
    人は天才だと思う。私の様に熱しやすく
    冷めやすい体質の人間にとって、
    露天に決まってあるような、
    通常のビーチチェアに座るだけの
    休憩スペースや水風呂は正直

    前者はすぐ身体が冷えてしまうし、
    後者は身体への負担が大きい。


    そこへきてこの寝ころび湯はどうだろう


    体の半分、つまり背面側が湯船に
    浸かる造りになっているため、
    半身は外気にさらされつつも、
    太い血管の通る大腿部、頸部、
    そして背中はすべて温かいままという
    親切設計。当然ではあるが絶えず循環
    されている温泉水がライン一杯に
    キープされている為湯が濁る事もない。


    ペトラ「(これを天国と言わずして
        なんていえばいいだろう・・)」
       ホクホク・・・/// チャプ・・


    そんな至福の瞬間を全身で享受しつつ
    顔を隠す手拭の下で悦に入る
    ペトラにその時音を立てずに接近する
    一つの影があった・・


    チャプ・・



    ペトラ「(・・・?)」


    一瞬湯に浸された己の体にぶつかる
    波紋を感じたペトラだったが、
    それ以降何も無かった為、きっと
    離れたスペースに新たに利用客が
    横たわったその余波であろうと
    神経を再び弛緩させる・・・

    直後に訪れる仕打ちを予期出来ていれば
    直ぐにでもその身を防御態勢に
    固めていたであろうが・・。


  99. 126 : : 2014/09/21(日) 23:22:43




    ハンジ「君の心に☆今すぐアクセス♪」
        (*゚3゚)




    ガッシィ!!!

    ムニュ☆×2




    ペトラ「っっ」Σビクンッ!!




    ドフッ・・ バチャ



    ペトラ「ムグっっっっ!!!??」

    バシャッ!!!
         バシャ



    だれも周囲に居ないと思って
    油断しきっていたところへ、
    完全に不意打ちとなる両胸への
    アイアンクローが炸裂。そのまま
    両の乳房が鷲掴まれたと思った直後には
    その攻撃を仕掛けて来た主に
    腹部へのマウントホールドを
    掛けられ、上体を起こすことが一切
    かなわなくなる。


    ペトラ「っひゃ!?ハンジさんっ!!??」




    一瞬しか声掛けされず、
    相手の顔が見えていなくても
    こんな事をしてくる人間は一人しか
    いない為、奇襲を仕掛けて来た当人の
    名を錯乱しつつも叫ぶペトラ


    個人スペース分断の用途に設けられた、
    湯の上に突出する形の凸部に器用に
    両足を載せてペトラの真上にまで
    移動したというのか。


    奇襲を掛けられるまで一切の
    気配を感じ得なかった為に
    咄嗟の驚きから受ける心肺ダメージは
    意外と大きい。



    ハンジ「ほぉ~れパフパフパフパフ♪」


    ムニュムニュムニュムニュムニムニュ♪


    しかし容赦なく畳みかけられる追撃。


    ペトラ「ハヒッ(;'∀')アヒャヒャヒャアハハハハハハ♥」



      ジタバタ バシャバシャ



    特に理由も有難みも無いサービスが・・


    ペトラを襲う―――・・・!!
  100. 127 : : 2014/09/21(日) 23:24:05


    一通りの洗礼が済むと、
    ハンジは自らマウントを解く。

    そこには必死の抵抗の末、顔と股下の
    手拭がずれ掛けた若干アウトな絵面の
    ペトラと満足げに大股を開いて
    その隣で横たわるハンジの2人・・

    そんな情景が出来上がっていた。



    ハンジ「ふィ~・・いい手首の運動に
        なった・・・」ホクホク//



    ペトラ「いきなり何ブチかましてくれてん
        ですかハンジさん!!(ハァハァ)」




    ハンジ「いやぁ、丁度目につくとこに
        あったからどんなモンなのかなと
        思ってさw」クイクイ Щ(-ω-)



    ペトラ「どんなモンなのかって..!これが
        初めてじゃないじゃないですか!
        大体顔に手拭掛けてるんですよ!?
        もし私じゃ無かったらどうしたん
        ですか!?」ギャァギャァ


    ハンジ「例え全裸顔伏せでも私があんたを
        見間違えるわけ無いだろ~w?
        それにこんだけがら空きなのに
        ちんまり端っこを選ぶ辺り
        実にペトラとしか思えない
        ポジショニングだったし、
        風呂場の方にも居なかったしね

        ・・っていうか私はあんたの
        その甘食のsizeを増やしてやる
        ためにも頑張ったんだぞ。少し位
        感謝してくれたっていいんじゃ」
        ア~・・ナイス テザワリ。キモチヨカッタ♪


    ペトラ「私と同じ位甘食なハンジさんに
        言われたくありません!(ムキィ!#)
        そんなに揉みたいなら
        自分の胸のsizeを増やせば
        良いじゃないですか!!
        
        勝手に他人の胸の揉み心地に
        悦びを見出さないで下さい!!」
        Σm9(;゚Д゚)
  101. 130 : : 2014/09/22(月) 02:50:13





    ハンジ「いいだろ・・・?ロックマンだぜ・・?」
       ワキワキ




    ペトラ「訳わかりませんって!!」
        イヤァアァア!!( ;∀;)


    ム ~ ン..




    ペトラ「・・・・ん?」
        スン↑


    その時、隣に寝ころぶハンジから
    一つの異変を感じ取るペトラ。
    怪訝そうな顔をすると同時に
    その顔に突き出した鼻がヒクついた。



    ペトラ「ハンジさん・・まさか」



    ハンジ「何かな?ペトラ君」ニッコニッコ




    ペトラ「お酒、飲んでないですよね」
        ダラダラダラ



    ハンジ「え?・・飲んだよ?」キョトン



    ペトラ「即答ですか!!ちょっとは
        誤魔化す素振りとか・・!
        
        ああ!!いいぇ!!それじゃ
        飲酒運転ですもんね!!って、
        ちょっと!!一体帰り
        どうするんですか!!!?」



    ハンジ「大丈夫だ。問題ない」




    ペトラ「ドヤ顔の上に力強く頷きながら
        健やかな顔して言い放たないで
        下さい!」
  102. 131 : : 2014/09/22(月) 02:52:32



    ハンジ「おいおい・・ここは温泉だよ?
        さっきからキンキン声を上げて
        落ち着きが無いねペトラお嬢さん。
       
        そんなんじゃリヴァイに
        呆れられちゃうなぁ・・?
        やっぱり淑女たるもの落ち着きを
        もって振る舞わないと。

        ・・お、ご覧、ペトラ。
        綺麗な一番星だよ。まるで
        死闘に赴く者の頭上に瞬く
        アルコルのようだw(飲酒だけに)」


    ペトラ「イヤイヤイヤ!!慎みという言葉から
        80光年近く遠い所にいる
        ハンジさんに言われたく
        無いデス!!(;゚Д゚)
        
        っていうかそれ死兆星
        じゃないですか!!
        不吉過ぎますよ!!それにこの
        方角で一番星なんて・・・!?」
        ・・・・ア、マジデ ヒカッテル・・?!


    ハンジ「な~?綺麗だなアレ!ってか
        どうせ私が酔っぱらってる
        とでも思ってたんだろ・・?
        流石にビール一本で
        酔っぱらうほど安上がりじゃ
        無いよ私は・・・w」フヒ//




    ペトラ「いやアの・・話を戻しますけど
        どうするんですかハンジさん?
        代行呼んじゃうんですか?
        間違いなく先輩にあとで
        コッテリ絞られますよ」




    ハンジ「リヴァイが絞ってくれるのかァ
        ・・・・////あ、ゴメン、
        ちょっと変な事考えちゃった」
        ムクッ↑   パシャッ




    ペトラ「そんな事をカミングアウトしながら
        スタンダップしないで下さいよ!!
        わざわざ立ち上がる必要がある
        事態に陥ってるって事ですか?!」
        モウイヤァァ(;T∀T)ァァァア!



    ハンジ「代行は呼ばなくて平気だよw
        何せリヴァイ自身がそんな
        もんだからw」


    ペトラ「質問をはぐらかさないで
        下さい!って・・先輩が??」



    ハンジ「あいつ二種免持ちだから。
        その割にというか、だからと
        いうのかあんなうるさいんだよ」



    ペトラ「(先輩の運転手姿・・//)」キュン..




    ペトラ「・・・・」↑↑ジャプッ・・・   




    ハンジ「ペトラも私の事言えないだろ!」
        なに前かがみになって上下を
        鉄壁の守りで隠しながら
        立ってんだよ~!」グイグイ


    ペトラ「ちょっ!引っ張らないで
        下さいハンジさん!!//」



    ???「・・・・」ジトリ・・



    ペトラ「ほ、ホラ!他の利用客の人も
        居るんですよ?!迷惑かけちゃ
        ダメです!(ア,銀髪の綺麗な人..)」



    ハンジ「おっと、ゴメンよ・・って
        あ、あの髪色は・・・!」ゴクリ



    ペトラ「?」


    ハンジ「間違いねえ・・!
        私の狙っていた石から終ぞ
        その身体を動かさなかった
        アイツだ・・・!」


    ペトラ「え・・・結局縄張り争いには
        敗退したんですか?ハンジさん」


    ハンジ「退いた訳ではない!必ずや
        舞い戻ってあの石に寝て
        やるんだからな!私は!」プンプン


    ペトラ「・・・ソウデスカ;」

  103. 132 : : 2014/09/22(月) 03:06:18





    ―女湯・露天風呂エリア―



    男風呂同様、一番の展望が確保できる
    場所に設置され、乳白色の泉質が
    なんとも美肌効果や冷えに効きそうな
    いかにも温泉といった趣の露天風呂。


    ゆとりをもって内周に並び入るには
    精々6~7人が定員かというくらいの
    規模で、展望側の手すりも兼ねた
    縁部分に向かって絶えず循環分に
    流れ込む温泉と同量の湯が流れ出ている。

    その為常に質の良い湯が満たされている
    という印象を入浴するものに与える。


    ザバ・・


    ペトラ「ふぅ・・・」


    ハンジ「ふィ~・・・」
        ビバノンノ♪


    ペトラ「それ・・たまに聞くんですけど
        何かの呪文ですか?」



    ハンジ「一定の年齢層にしか
        分からないまじないの類だよ
        知ってしまった人間は
        コレを風呂に入ったら一回は
        唱えないとバターの様に溶けて
        死んでしまう呪いなんだ。」
        (*´ω`*)




    ペトラ「何て事を教えるんですか!!
        ぁあっ・・!!私のこの先
        一生分の入浴時間に
        一つ余計な儀式がッ・・!;」
        ビッ・・ビバノンノ( ;∀;)


    ハンジ「ウソだよw溶けるわけない
        デショw」アヒャヒャ(*‘∀‘)



    ペトラ「ノらせといてそれは
        ないですよ!ハンジさん!!」
        ウワァン!;




    ・・・・・・・・・



    ザバ・・




    ハンジ「・・・なあペトラ?」




    ペトラ「・・・な、何ですか?;」
    (なんだろう・・・真面目な雰囲気??)

  104. 133 : : 2014/09/22(月) 03:10:17




    ハンジ「私ってさ・・・」





    ペトラ「・・・は、はい??」
        ドキドキドキドキ...


    まだ何とも言われては居ないのだが
    急激な声のトーンの変化が、ペトラの
    心拍数を叩き上げる。



    この声で喋る時の
    ハンジは・・・大抵ふざけた事を
    口にしない。・・いわゆるシリアスな
    雰囲気をその身に纏う職場の先輩として
    見る場面がペトラにとって殆どであり


    目の前のハンジ・ゾエという人間を
    真剣な気持ちで見つめる事が出来る、
    貴重にして僅かな時間しか聞けない声
    だったからである。



    ハンジ「・・・・・」



    その横顔からは完全に何かを茶化す様な
    普段のオーラは消え失せ、そのまま
    寄り掛かる縁から流れる湯水と共に
    溶けだしてしまいそうな・・・・

    艶やかなる視線で悩ましげな表情を
    作っている。

    眼鏡を外し、髪も下されている為、
    普段の彼女を見慣れていればこそ
    今のこの状況は見る者に何らかの
    疑問符を抱かせるくらいには異常な
    光景である



    ペトラ「・・・・??;・・?;」



    その様子を横目でまじまじと
    見つめながらも、徐々に不安の色が
    濃くなっていき、心拍数もそれに伴って
    上がっていくペトラ。


    先程まで自分をからかっていた
    ハンジの気丈さや悪戯心といった
    ものが・・・まるで吹き消された
    蝋燭のように、沈黙してしまっていた。


  105. 134 : : 2014/09/22(月) 03:11:55



    ペトラ「(・・まさか・・お酒が
        ダウン方向に入った・・?!)」


    ハンジの酒癖についてはペトラも
    大まかにだけはリヴァイから
    聞いているものの、ビールだけ
    口にしている分には問題ないとの
    助言を受けている。それもジョッキで
    5杯までは安全圏だという話だ。


    どう考えてもそれが原因で
    この状態に陥っている訳ではないと
    推測できる。


    ペトラ「・・・・/////」

    ペトラ自身もそうした考察に
    思考回路を駆動させるだけでなく、

    全身が冷えを改善させる程の
    温熱効果を持つ温泉に浸かっている
    せいで徐々に頭が回らなくなってくる。



    ペトラ「は、ハンジさん、大丈夫
        ですか??ひょっとして
        気分悪くなってきました!?;
        わ、わたしもあの、頭
        ボーっとしてきたので・・
        で、出ましょうかもう」ザバッ
        (・・・!) 


    ハンジ「っ・・そ、そうだなw;
        私もちょっとさっき岩盤浴で
        粘り過ぎたせいか謎の
        眠気がw」


    そういって慌てて目元をぬぐい、
    欠伸をするそぶりをみせる
    ハンジだったが・・・

    ペトラはタイミング悪くその一瞬を
    先に視界に収めてしまっていた。


    ペトラ「(今・・・ハンジさん、
        振り返る前にもう涙が・・・?!)」


    なんだろう・・何だかよく分からないが
    このままでは何かとてもよくない
    気がした。しかし既に今のハンジは
    通常の調子に戻ってしまっている。


    こうなってしまったら先の話を
    ぶり返そうとしてもその全ては
    暖簾に腕押しである。躱されると
    分かっている以上ペトラも下手に
    踏み込む勇気が持てなくなってしまった。
  106. 135 : : 2014/09/27(土) 03:17:57

    ―女湯シャワーエリア―




    ハンジ「・・・・」

    パチャパチャ



    ペトラ「あ、ハンジさん、私背中
        洗いますよ」(;´ω`)


    ハンジ「うんー・・ありがとう・・」
        ボー・・・



    ワシャワシャワシャ




    ペトラ「(いや・・いつも通りに戻ったか
        と思ったらやっぱり変だ・・
        こ・・ここはもう思い切って
        ぶつかってみるしか・・?!)」







    ぺトラ「あのぅ・・ハンジさん。
        もしよかったらなんですけど
        ・・・何かあったなら話して
        くれませんか・・?」

    ワシワシ・・・


    ハンジ「―――!」ピク



    ぺトラ「私…先輩のこと抜きにしても
        いつもいつもハンジさんには
        助けられてばかりで…

        こないだも検品のカウント
        ミスった時何度も数え直し
        して貰ったばかりですし…」

    モコ...モコ...


    ハンジ「――~~」フルフルフル....




    ぺトラ「もし何か私が聞いてあげられる
        ことがあるなら・・せめて
        話を聞くだけでもハンジさんの
        気が楽にならないかな・・って」


        
    ガバッ


    ぺトラ「!!?」ビクッ



    ハンジ「うぁわああぁぁ↓↓↓」
     ペトラァァ。゚・(ノTДT)ノ・゚。ァァァア;;   



    ベチャァアアァァ。。。


    ぺトラ「わっ・・!ハンジさん!
        泡!泡!!!あっ・・頭に
        ボディーソープがぁ…!」ウァァ...!

  107. 136 : : 2014/09/27(土) 03:19:32


    ―体洗い流し後・女湯・脱衣所―


    ガチャ・・・  バカッ


    ぺトラ「・・・で、少しは落ち着きました
        か・・?ハンジさん・・;」



    ハンジ「ぅん・・・」
        ショボーン



    ぺトラ「とりあえず・・何があったか
        教えては・・貰えそうですか??」
        (-﹏-。;)




    ハンジ「・・・・・」




    ぺトラ「・・・・・・・・」
        (ああ・・これは相当キてるな
        ・・・・寧ろお酒の影響で
        無いならなんで今まで無事
        だったのか不思議なくらい…)」



    ぺトラ「あ・・あの、無理なら
        やめときましょう?無理に聞いて
        ハンジさんが辛くなるなら
        私聞きたくないですから!」
        アセアセ


    ハンジ「…こないださぁ…、
        リヴァイん家にいったんだ…」



    ぺトラ「はい・・?ああ、えっと、
        確かゴッキーの駆除とか
        なんかそんな事を・・・」



    ハンジ「そう・・・。まあそれ自体は
        問題なかったんだけどね・・・」
        イヤ・・・ブッチャケアッタケド



    ぺトラ「・・・?」





    ハンジ「話の途中でさ・・“自己処理”の
        話題になって」




    ぺトラ「」



    ハンジ「・・・・で、それで・・・
        ・・・??」



    ぺトラ「what?」




    ハンジ「え?」



    ぺトラ「事故・・処理?事故なんて
        したんですか先輩!!?
        いえ、ハンジさんが?!!」
        ガバッ



    ハンジ「っは・・?い、いや・・
        してないけど・・・
         ぁあ、違う違うの。その
         “事故”じゃなくて・・・」


    ペトラ「・・・聞き間違いですか・・?
        えっと・・事後処理?
        何の後の処理について話して
        たんでしょうか」




    ハンジ「そうじゃぁないって↓↓..
        んーとね・・・」



    ペトラ「??・・?」
  108. 137 : : 2014/09/27(土) 03:26:48



    ハンジ「“自分で処理”する・・・
        の方の“自己”処理さ・・。」



    ペトラ「・・・ハンジさん、
        ムダ毛処理なんて悩みも
        実は持ってたんですか・・?
        意外と乙女・・・」
        デモサッキ アラッタトキハ ベツニ・・



    ハンジ「違うよもう!!あと地味に
        酷いなペトラも!段々そういう
        鈍い所まであいつに似て来た!」



    ペトラ「っぇへ?私先輩に似てます??」
        (*´ω`*)デレデレ
        
        

    ハンジ「あーもう・・!( ;∀;)
        私は本気で悩んでるのになぁ
        ・・!ならいいよもう!
        ペトラには話してやんないんだ」
        (;゚Д゚)


    ペタペタ...
    ストン


    ペトラ「ちょちょっ・・チョッマッテ
        クダサイヨ!」(0w0;)




    ハンジ「~~~」ツ~ン↑
       (ドライヤースペースへ移動)


    ゴファァァァ・・・



    ペトラ「・・・(う~ん・・)」


    でもまあ・・・今くらいのテンションを
    持ち直せるならきっと大した悩みでも
    ないのかな・・・なら・・



    ハンジ「・・・・」ポロ...


    鏡越しに見える、頬を伝う一滴。





    ペトラ「ちょっ・・!ハンジさん!!
        本当になんかあったんですか!?
        ごめんなさい!もう一回教えて
        下さい!?私ちゃんと
        理解しますから!!」アセアセ


    ・・・・




    ハンジ「リヴァイがさぁ……、
        私じゃ絶っっっっっっ対
        無理だって…言ったんだぁ…;」
        ボソ...





    ペトラ「・・・へ?」
  109. 138 : : 2014/09/27(土) 03:31:26


    ハンジ「なあペトラぁ……!
        私ってそんなに女として
        終わっちゃってるかなァ…」
        (/_;)




    ペトラ「え?!?・・えええ?!??!」

    ――無理!!?無理って何が無理なの!?





    ハンジ「うう・・・;」
       (※マジ泣き)






    ペトラ「(お・・落ち着け私!!ま、まず
        素数を数えて・・じゃなくて!
        何故そんな話に発展したのか
        ・・とか・・そもそも薄々
        と考えてはいたけどここは
        もうストレートに・・!)」





    ペトラ「あの・・・ハンジさん、
        少し酔いが入ってるような
        状態でこういう事聞くのって
        どうかと思うんですけど・・
        い、いいですか・・?ちょっと
        マジメな話を・・」





    ハンジ「・・・・なに?」グス..







    ペトラ「ハンジさんってその・・・
        正直に言ってしまって
        先輩の事が好きだったり
        するんですか・・・?」





    ハンジ「      」





    ペトラ「あ・・、いえ、あの!
        実は私、先輩とハンジさんが
        随分仲がいいものだし、
        古くからの付き合いだって
        聞いてたから・・・、

        ひょっとして元々付き合ってたり
        したのかなとか勝手に思ってて
        ・・・!でもほら、ハンジさんは
        私の背中をいつも押してくれる
        からいつも不思議に思ってて!」



    ハンジ「い、いや・・付き合ってたり
        なんて事は当然無いけど・・
        無いけど・・・・///」
        カァァァ・・





    ペトラ「・・けど?」(;´・ω・)





    ハンジ「好きっちゃ…好きだよ……//」






    ペトラ「 Σ(;゚Д゚)  」

  110. 139 : : 2014/09/27(土) 03:33:32

    ハンジ「ぁっ・・・!!けどな!!
        ペトラの恋敵とかそういう
        アレではないからね!!
        そのっ!なんていうかなァ!!//」
        ワカルカナァ~…ワカンネェダロウナァ
        (;-`ω-)




    ペトラ「・・・・・?」





    ハンジ「その・・あいつにだけは
        せめて・・女として見て
        欲しいというか・・・」





    ペトラ「ふ・・ふむ・・;///」




    ハンジ「他の誰に女性らしからぬ
        扱いを受けるのも私にとっては
        構わないんだ・・けど・・
        昔から一番私の事をよく分かって
        くれてるアイツだからこそ・・
        こんな私をせめて女性として
        見てくれないかな・・って・・
        実はずっと・・・」イジイジ




    ペトラ「・・・・」ポカーン・・




    ハンジ「お、おかしいだろ!!?
        こんな私がさ!!」ハハハ!;





    ペトラ「い、いえそんな!
        可笑しいだなんてまさか!」




    ハンジ「……けどお蔭で楽に
        なったよ…こんな事
        話したのはあんたが初めて
        だったからさ……。だ、
        誰にも言うなよ!?!」




    ペトラ「・・みたいですね。どうやら
        お酒もいい感じにとんだ
        みたいです」クス





    ハンジ「ぅう・・クソ・・・!
        ペトラにこんな弱みを握られる
        なんて・・・!抜かった・・!!!」
        クソゥ・・!
  111. 140 : : 2014/09/28(日) 04:13:03



    ペトラ「・・けどそれはアレですね…」




    ハンジ「・・・え??」



    ペトラ「ハンジさんも悪いです」
        キッパリ



    ハンジ「なっ!!!」ガーン!!
        (;川゚Д゚)



    カターン!カラ・・(ドライヤー落下)




    ペトラ「私がこういうのもなんですけど
        ・・だってハンジさん全然
        そういうアピール無いじゃ
        無いですか。」



    ハンジ「ぐぅ・・・;」




    ペトラ「それどころか商品聞きに来る
        お客さん5人中1人は
        男性と間違えて聞いてきます
        よね…?」ジトリ・・


    ハンジ「この身長と外見のせいも
        あるだろ?!仕方ないじゃんか・・
        仕事中は服装もほぼ固定なんだし
        ・・」



    ペトラ「本当にそれだけでしょうか
        ・・・?」ジト・・・



    ハンジ「な・・何が言いたいんでしょう
        ペトラさん・・・」(;・∀・)



    ペトラ「本当に・・服装や顔つきだけが
        問題で間違われてるんだと
        思いますか・・??」




    ハンジ「・・・・・;」タジ・・・




    ペトラ「私が思うに・・・ズバリ言って
        しまうとハンジさんは・・
        立ち居振る舞いとか口調を
        含めて・・全体的に中性的
        過ぎます。」




    ハンジ「メタな事言っちゃうけど…仕方
        ないだろ……?このキャラは
        もう公式がそうしようとした上で
        確立されてるんだからさ…」




    ペトラ「諦めるんですか?!
        女性としてのアイデンティティを
        かなぐり捨ててまで?!」

  112. 141 : : 2014/09/28(日) 04:15:55


    ハンジ「この場合小難しい事は置いといて
        ジェンダー・アイデンティティとでも
        言っとくべきなのかな・・
        私だって自分の性別くらい
        はっきりさせときたいけど」



    ペトラ「だったら・・!」(;゚Д゚)



    ハンジ「だってしょうがないんだもん!
        初登場時はどうだったか
        知らないけどさ…読者からの
        私の性別に対する質問が
        殺到してからというものの、
        
        描いてる本人が性別を
        意図的に誤魔化して描く様に
        してんだから…」ハァ・・;


    ペトラ「言われてみれば、コマによって
        イケメンだったり美人だったり
        性描写が安定してないですよね
        …ハンジさん。14巻表紙では
        両脇にあの二人ときてあれだけ
        イケメンに描かれていたら
        もう男にしか見えないです…」




    ハンジ「アニメではどんな女性キャラも
        一部増量されるのがお約束だから
        きっとやってくれると密かに
        期待してて・・その期待は
        見事現実の物になった訳だけど」



    ペトラ「そっ・・そうですよ!分かる
        人はちゃんと分かってくれて
        るんですよ!その勢いに乗って
        どんどんアピールを・・・!」
        アキラメンナヨ!(;゚Д゚)ヤレバデキル!!




    ハンジ「ところが・・コレを見なよ」
        ゴソゴソ・・ パサ





    ペトラ「これ・・は・・・・?あ!♪」



    ロッカーに仕舞われた
    ポーチから取り出されたのは
    一枚の写真。



    そこにはハードカバー書籍を抱え、
    右手にカエルを乗せた眼鏡の童子が
    写っていた。





    ペトラ「か・・可愛い・・・・!!!!
        これ・・・、もしかして、
        もしかしなくても・・
        は・・ハンジさんですか?!」



    ハンジ「他に誰がいるっての・・
        それよりこれを見て何とも
        思わないのペトラ・・・・」
        ゲンナリ・・・


  113. 142 : : 2014/09/28(日) 04:17:43


    ペトラ「何とも思わない・・??
        そんな訳無いじゃないですか・・・!
        何ですかこの滅茶苦茶可愛い
        生き物は・・・!!私に焼き増しして
        下さいよ!」



    ハンジ「あんた・・アマガエルって
        見た事ないの・・??」(;'∀')




    ペトラ「つまんないボケは要りません!
        私が言ってるのは、その
        アマガエルを右手に乗せてる
        この妖精のような生き物の
        事ですよ!」




    ハンジ「そいつはどうも!!私の
        モテ期はこの位まで
        だったからね!
        生物の枠を超えてカエルさん
        にまでモテモテさ!

        ・・けど
         そうじゃないだろ!!
        これをよく見ろよ・・・!
        性別が一目で判別できる
        外見に見えるか・・?!」





    ペトラ「・・全く見えませんが。」





    ハンジ「だろ!?もう、こういう所から
        して性別不詳説を濃厚にする
        隠ぺい工作が施されてるんだよ!
        ソシャゲでまでそういう印象が
        根強く植えつけられたらそりゃ
        BL界にも進出しちゃうよ!」



    ペトラ「でもこの可愛さは最早
        性別を超越してますよ!!」
        ワァ、ナンドミテモカワイイ~♪




    ハンジ「過去の栄光はこの際どうでも
        良いんだよ・・重要なのは
        今だ・・!」フルフル・・
  114. 143 : : 2014/09/28(日) 04:21:04



    ペトラ「そうですね・・もうこの際
        公式は諦めましょう。折角
        こっちは現パロで好き放題
        出来るんですからここで
        攻めずにどこで攻めようという
        話ですよ・・!

        これでお互い目指すものが
        見定まりましたね……!!」

    ファサ・・・・


    ハンジ「だな・・もうこの際腹を
        括ろう・・まさかこんな形で
        ペトラに勇気づけられるとは…
        ……けどやるしかない…!!」


    ロッカーより取り出されたのは
    館内着と同時に任意で貸し出された
    浴衣であった。場所と利用法の関係で
    簡易的な着付けで済む、温泉宿
    等で使用されるものと同一のタイプ。


    赤紫の矢絣模様が和の趣を感じさせる。



    ハンジ「おおっ…ハイカラさん模様…
        実は私ここ来ても館内着すら
        使った事ないから浴衣初めて
        なんだよね…」

    パサ・・
          スルスル・・


    ペトラ「ハイカラさん??・・・
        なんとなくハイカラって
        感じの模様なのは分かります
        けど・・・。

        実は私もここで浴衣を着るのは
        初めてです・・。そこまで
        長時間ゆっくりする事も
        無いですし・・一人で来てたら
        浴衣着ても見て貰える相手が
        居ないのに・・って話ですから」
        ハァ・・・

    スル・・・   パサッ


    ハンジ「・・けど今日の私達は
        違うぜ・・?!ここはもう、
        一丁気合いを入れて・・」



    ペトラ「先輩を悩殺・・・ですね!!」
        (勝負下着取り出し...)




    ハンジ「やっぱそれ使うのかよ
        ペトラ!!浴衣ってのは
        身体のラインを出さない方が
        ポイント高いんだぞ!!」
        ギャーギャー!!



    ペトラ「それは理解してます!!
        そうであればこそ私や
        ハンジさんの様な体型にとって
        浴衣は最大の武器でも
        ありますから・・・!」グッ・・




    ハンジ「自分で言ってて悲しくなって
        来ないか・・?ペトラ・・・」
        (;´・ω・)



    ペトラ「ですが折角用意した武装を
        使わないというのも悔いが
        残りますから・・・!」
  115. 144 : : 2014/09/28(日) 04:28:09


    ハンジ「分かった・・もう止めは
        しないよ・・!けどせめて、
        胸部装甲は入れない方が
        いいぞ・・?そこまでやると
        やっぱり明らかにさっき着てた
        岩盤浴着との差が出てくるから
        ・・流石にアイツでもそれが
        偽証の輪郭だってことに気づく
         筈だ・・・!」



    ペトラ「し…仕方ないですね…では
        余裕を持たせて胸元が若干
        はだけるかどうかという
        着付けで・・・」
        ギュッ・・・


    ハンジ「随分時間を掛けちゃったけど
        ……まあ、リヴァイには
        アレを持って来てもらってる
        から・・きっと今頃趣味に
        夢中になってる筈だぞ」



    ペトラ「先輩が趣味に没頭する姿…
        ですか……想像しづらい…」




    ハンジ「言わなくても分かると
        思うけど…、そこまで気にする
        性格では無いとはいえ、一応
        他人のPCとか携帯電話の
        画面を覗き込むのは印象が悪い。
        
        ましてアイツの場合十中八九
        お話の執筆中だからな・・
        個人的にどんなジャンルなのか
        滅茶苦茶気になる所だが・・・
        それは自発的に教えて貰える
        その時を待つしかない。」


    ペトラ「分かっています!この場合
        お隣や背後に回るのは
        ご法度です・・!
        
        先輩の気を惹こうという部分で
        私とハンジさんの目的は
        一致してますが、今日の目的は
        あくまで携帯電話の有用性・・・
        ですよね」




    ハンジ「そ・・そうだった・・私それ
        すっかり忘れてたよ・・」





    ペトラ「安心してください!
        それは私が何とかうまく
        やりますので・・・!」


    ハンジ「ああ・・頼んだよペトラ。
        私もアイツが携帯持って
        くれるならそれはそれで
        凄く便利だからさ。」




    ペトラ「では・・行きましょう・・!」



    ハンジ「だな・・・」




    ‐装備一覧‐

    ハンジ・ゾエ


    ハイカラな浴衣


    (眼鏡・髪留めなし)



    ペトラ・ラル

    ハイカラな浴衣

    (黒の下着)
  116. 145 : : 2014/09/28(日) 04:32:37


    ‐1階休憩スペース‐




    リヴァイ「よう・・・遅かったなお前ら。
         この待ち時間で140字ssが
         2つ完成したぞ・・・」ゴク・・
         (ビン牛乳を兵長持ちで一口)




    ハンジ「リヴァイ・・流石にビン牛乳で
        その持ち方は無いだろ…」プルプル





    ペトラ「140字・・・?それって・・・少ない・・
        んですよね?」




    リヴァイ「少ないなんてモノじゃねえ。
         その字数の中だけで一つの
         話を表現しなきゃならねえ
         からな・・話の方向性が
         纏まっても、そこからは
         字数と表現力の鬩ぎ合いだ。

         ・・だがやりがいはある。」
         イキイキ


    ペトラ「(凄い・・こんなに目が輝いてる
        先輩初めて見た・・・!)」
        ジーン・・・



    ハンジ「(ペトラ…気付いてるか?(小声))」





    ペトラ「(えぇ・・、これは凄いですね……
        普段とのギャップが…(小声))」




    ハンジ「(お前もようやくアイツの
        表情変化を察知できるように
        なってきたんだな…凄い
        変わり様だろ…?でもアイツ
        原作でもアニメでも三白眼だから
        ハイライト入ってもすっげぇ
        分かり辛いんだよね…(小声))」




    リヴァイ「・・・・・」カタカタ・・




    ハンジ「(しかし・・だ・・)」


    ペトラ「(ええ・・;)」




    ハンジ&ペトラ「(全ッ然浴衣になんて視線を
          感じない・・・・!!!)」




    リヴァイ「・・・で、待っていたとは
         言え俺はこの通り幾ら
         でも時間を潰せる物がある
         から良いものの・・お前らは
         何かあんのか・・?」



    ハンジ「(オイ!マズいぞペトラ!!全然
        アピールどころじゃない!
        普通に話してる時と何ら
        変わんないじゃん!!
        肩紐チラつかせろ!!!(小声))」



    ペトラ「(これは最終兵器ですよ!
        そんな初っ端から見せて
        どうするんですか!!それに
        これくらいで怖気づいていたら
        先輩を籠絡しようなど
        夢のまた夢です!!(小声))」

  117. 146 : : 2014/09/28(日) 04:36:00





    その様子を離れた休憩スペースにて
    渋い目線で睨む男が一人・・・




    ケニー「(・・・・・野郎・・・
        マジで病気だな・・・あんなに
        必死になってしかも浴衣まで
        着て出てきてるってのに・・
        視線がPCから浴衣姿に移らねえ
        なんて・・・!オマケに・・)」


    (不可視光認識モードON)



    ケニー「(あの右分けの姉ちゃん・・・
        ありゃ本気でアイツにお熱と
        みたな・・普通そこまでの
        間柄でもないのにその色の
        下着は着て来ねえだろ・・;)」
        ヤッテモイネエ オトコノタメニ・・・;


    ハンゾーちゃんの方は・・・
    相変わらずどういう立場であの二人を
    見ているのか知れねえが・・・
    何方にせよこのままってのは
    非常に面白くねえ・・・!


    ケニー「(どれ・・奴のPCは・・)」









    リヴァイ「・・・・?」ピク・・


    画面に開かれているメモ帳の小窓を
    遮る形で突如明滅する
    ウィルスセキュリティのウィンドウ。普段現れない
    タイミングで起こったその挙動に
    若干怪訝な顔をするリヴァイだったが


    ペトラ「?どうしました?先輩」



    リヴァイ「いや・・なんでもねえ」







    ケニー「・・・」

    よし・・・このセキュリティなら
    無いのと同じだ。というよりも
    電脳化普及時代の技術から見たら
    この時代のPCなんざどれも
    開け放たれた家と同じようなモンだ
    これなら十分有線でなくても侵入可能。

    このままでも充分いけるが・・・
    何か接続のきっかけが欲しい所だな
    ・・・その方がより効率的に
    事が運ぶ・・・






    余りにも浴衣による煽情攻撃の
    効き目が期待できない事から、二人は
    作戦を切り替えた。



    ペトラがリヴァイの話し相手を
    している内にハンジが貴重品ロッカーより
    携帯電話を持参し、先に携帯電話を
    使用したネット接続によって、
    その興味をそちらに惹きつける
    プランだ。


    まずは完全にPCによる執筆活動の
    姿勢に入り込んでしまっている
    対象の意識をこちらに引き戻さねば
    ならない。
  118. 147 : : 2014/09/28(日) 04:45:02


    ペトラ「こんな事聞かれても困るかも
        しれないんですけど・・
        先輩はいつもどんなこと考えて
        その、SSっていうのを書いてる
        んですか?」



    リヴァイ「その前に・・・確か俺は
         お前には自分の趣味を話した
         記憶が無いんだが・・お前は
         こういう趣味に抵抗を持ったり
         しないのか・・?ペトラよ」



    ペトラ「って、抵抗だなんて滅相も無い!!
        わ、わたしもどっちかっていうと
        その趣味に近いものを持ってます
        ので・・!す、すごいシンパシーを
        感じるんです・・!あ、あと、
        趣味の事はハンジさんから
        聞きました」


    リヴァイ「成程・・そういやアイツは
         どうした?」


    ペトラ「あ、えっと貴重品ロッカーに
        電話取りに行ってます。」



    リヴァイ「・・そうか・・」



    ペトラ「・・・・・」




    リヴァイ「さっきの質問の答えだが」



    ペトラ「はい?!」ビクッ



    リヴァイ「この趣味についての事だ。
         何を考えながら書いてるか
         ・・って話だったろ。」


    ペトラ「はい・・・!」ゴクッ




    リヴァイ「別に・・特に難しい事なんざ
         何も考えてねえ。これは
         自分の楽しみが第一で
         やってる事だからな・・。
         
         無論、読み手にとって
         極力読みやすい話の書き方を
         心がけるのは大事な事だが・・・
         何より書いてる俺が楽しく
         無いならそんなモンに
         趣味としての価値はねえ。」




    ペトラ「・・・・ふむ」




    リヴァイ「お前だってそうだろう
         ペトラ・・?俺の認識が
         間違って無きゃ、お前の
         関わってる出版物の系統は
         ・・・お前自身が作ってて
         楽しくなきゃ、まず
         成り立たないジャンルの筈だ」





    ペトラ「・・・・・」
        (お目々パチクリ)



    ペトラ「アノ・・・私センパイニソノハナシシマシタッケ」
        ガタガタ(;゚Д゚)ブルブル






    リヴァイ「ハンジから聞いた。」








    ペトラ「(キィィィヤァァァァ!!!)」
        ガバッ!!!!
  119. 148 : : 2014/09/28(日) 04:50:12


    リヴァイ「いや…、そういう反応を
         取りたくなる気持ちは
         理解しないでもないが……
         
         別に気にする事ないだろ…。
         寧ろ女はみんなそういうのが
         好きなんだろう?なら
         お前がそんなに恥じる事は・・」




    ペトラ「そ、そうですけど違うんです!!
        そういうのが嫌いな女子は
        居ないって言うのは・・あくまで
        そういう趣味を持ってる人間の
        主張であって・・!正常な
        人からしたら寧ろ・・!」




    リヴァイ「ペトラ。」




    ペトラ「はひ!?」ビクッ





    リヴァイ「趣味ってのはそれぞれ
         固有の物だ。故に正常も異常も
         有りはしない。それを普通か、
         そうでないかの認識で無理に
         縛ろうとするなら・・
         価値観の押しつけと同じだぞ」



    ペトラ「・・・は、はい・・」シュン・・





    リヴァイ「心配しなくても俺はお前の
         趣味を知った所でお前を
         敬遠したりしねえ。

         寧ろこんな趣味をもってる
         お蔭か、顔も知らない
         読専の知人にそんな
         ジャンルの話を書いてくれと
         頼まれて一本書いたことすら
         あるぞ」





    ペトラ「っせ、先輩がBLを!!!!?」
        ガバァ!!!!




    リヴァイ「・・・・気にするなとは
         言ったが場所を考えて
         あまり大声では口にする
         ことじゃねえな・・」



    ペトラ「(み・・・・!!!見たい!!!
        どんな話でどんな登場人物が
        出てきておまけにどんな構成
        であるのか・・!非常に興味が
        ある・・!!)」ゴク・・




    リヴァイ「・・ただ、当然ながら
         こちとら専門外だからな・・
         普段から書いている
         話の感想まで貰ってる礼と
         して書いては見たものの、
         俺がそれなりに面白く
         なければ書いてる意味がねえ。

         だから当然性描写にあたる物は
         皆無だ。そういう領域は
         そういう趣味を持ってる奴が
         やれば良い事だ」ゴク・・


  120. 149 : : 2014/09/28(日) 04:52:48

    ペトラ「その人は・・先輩の
        書いたお話を見てなんて
        言ってましたか?」


    リヴァイ「まあ、当然書いてもらった
         手前酷評なんぞする筈もない。
         当たり障りのない普通の
         返答ではあったが…こっちも
         見返りが欲しくてやってる
         事じゃねえからな。
         別に気にはならなかった。
         
         そいつはお前の様に出版物に
         携わった趣味を持ってる
         様子だった…その台本として
         頼まれた執筆だったわけだ。」
         ナツコミトカ ナントカイッテタナ 


    ペトラ「先輩の書いたお話を
        本にした人が・・・?!」




    リヴァイ「個人の出版物だろ・・・
         そんな大袈裟なモンじゃねえ」



    ペトラ「(う・・羨ましい・・!)」ギリ・・


    パタパタ・・


    ハンジ「お、お待たせ・・・!
        何話してたの2人共・・!」
        ハァハァ・・(*´Д`)



    リヴァイ「別に待ってなんていねえが・・
         ああ、ペトラ。お前の趣味を
         どうとも思わないとは言ったが
         今話した事をコイツに言うなよ
        
         面倒な事になるのは
         火を見るより明らかだ」コト
         ギュウニュウガ キレタナ・・


    ペトラ「わ・・分かりました先輩」
        イエッサー!



    ハンジ「な、何だと!!?私に内緒の
        話を二人でしてたってのか?!!
        そりゃねえよ!!教えて!!?」



    ペトラ「私と先輩だけの秘密です!!」
  121. 150 : : 2014/10/04(土) 23:40:57


    ハンジ「なっ・・!リヴァイ!!
        私とお前の仲だろ!!?
        そんな冷たい事言うなって!!」



    リヴァイ「(ツ~ン…)」( ´_ゝ`)カタカタ



    ハンジ「fufu・・・!;話を聞いてくれません」
        ( ;∀;)


    ペトラ「(ハンジさん!待ってましたよ!
        さぁ例のアレを早速
        先輩に!!(小声))」ハリーハリー!!




    ハンジ「(おのれペトラめ…!私に
         内緒でリヴァイと二人っきりの
         秘密だと・・!そんな裏切りに
         走ろうというのならいつか
         きっと私が横からコイツを
         掻っ攫ってやるからな!(小声))」



    ペトラ「(ふ・・!ふふん!望む所です!
        私、ハンジさんが相手でも
        諦めませんから!(小声))」



    ハンジ「(こっちには大人の色香という
        大きな武器も有る・・!あまり私を
        見くびらない方が良いのでは
        無いかね?ペトラ君・・(小声))」



    ペトラ「(いっ・・色仕掛けは最も
        先輩には効果の薄い攻撃手段で
        あると既に度重なる臨床実験で
        立証済みです!その条件であれば
        私もハンジさんには引けを
        取りません!(小声))」



    ハンジ「(まあ・・、そうかもしれないな。
        けどペトラ・・あんたは未だ
        自分の眼前にどれだけの壁が
        立ちはだかっているのか理解
        してない・・!いずれ知る時も
        来るだろうけどね・・!アイツを
        落とすのはそれも踏まえると
        容易じゃないぞ・・(小声))」



    ペトラ「・・・・・・・・
        (か・・壁・・?)」



    ハンジ「(まあ・・それは
        ともかくとしてだ(小声))」
       (携帯手渡し)

    ペトラ「あ、どうもです」
       (キャッチ) 


    リヴァイ「・・・・」カタカタカタ・・



    ペトラ「(すっかり入り込んでる・・)」



    ハンジ「(完全に執筆モードに入ってるな
        ・・どうやってそっちの話に
        持っていくかだな・・(小声))」



    ペトラ「(いえ・・・、別に悪い事
        企んでる訳じゃ無いんですし、
        普通に直接的に教えてしまって
        イイんじゃないですか?(小声))」


    ハンジ「(・・・それもそうだなアンタ
        頭いいねペトラ。(小声))」


    ペトラ「(いえ・・別に頭いいって事は
        無いんじゃないかと・・
        寧ろこそこそやってると
        条件反射で何か悪い事やって
        いる気になってしまうんですよ
        きっと。(小声))」

  122. 151 : : 2014/10/05(日) 22:28:12






    ハンジ「そ、そうか・・なるほど」


    ペトラ「そしたら私、自然に切り込める
        ように先輩にビン牛乳買って
        きます!」


    ハンジ「あ、ちょっと待ちなよペトラ!」



    ペトラ「はい?」ピタ


    ハンジ「リヴァイはイチゴ牛乳も密かに
        好物だったりするんだ」ニエニエ


    ペトラ「・・・その情報は確かですか…?」



    ハンジ「本当本当!」( *´艸`)




    ペトラ「でもハンジさん・・
        確かハンジさんが私に
        教えた情報道理なら・・・」
        ウッ・・


    ハンジ「きっとリヴァイも同じ味の
        牛乳を2本目いくよりも
        色が変わった方が喜ぶ
        と思うんだけどなぁ~」
        ヒュ~ヒュ~♪


    ペトラ「分かりましたよ・・
        でも誤った情報だったら
        後で酷いですからね!!」
        







    リヴァイ「・・・」カタカタカタ・・・



    ペトラ「先輩っ、どうぞ・・!」コトッ・・



    ―イチゴ牛乳―



    リヴァイ「・・・・」




    ペトラ「・・・・・」
        ドキドキドキドキ




    リヴァイ「気が利いてるな。キャップまで
         開けてくるとは。しかし敢えて
         これで来るという事は・・
         ハンジから聞いたのか?」


    ペトラ「はっ・・ハイ!あ、あの、
        本当に嫌いじゃ無かったですか!?
        ハンジさんが妙に含みを持たせた
        言い方というか・・不気味な
        笑い方をしてたので・・!」ソワソワ


    ハンジ「なっ・・・!不気味とは失礼な!
        リヴァイが喜ぶと知ってたから
        笑顔で教えてやったってのに!」



    リヴァイ「いや・・大好物だ。特に
         イチゴと言いながらも全く
         イチゴの味がしねえこの
         香料めいた薬臭が癖になる」
         ゴク・・



    ペトラ「そういう所がいいんですかw;」



    リヴァイ「趣向品なんてそんなもん
         だろう。だが助かったぞ。
         岩盤浴で予想以上に水分が
         出て行ってるから喉が渇いて
         仕方が無い。買いに行こうにも
         コイツを置いていくわけには
         行かないしな。立て替え分だ。
         受け取れ」つ150円
         チャリン



    ペトラ「あ、そんないいんですよ!!
        私から先輩への差し入れです!」


  123. 152 : : 2014/10/05(日) 22:30:08




    ハンジ「・・・・・・・」ジィィ・・・




    リヴァイ「・・・・」ゴク




    ハンジ「ねえ・・知って(ry
    ペトラ「知ってます!!!いいですから!!
        絶対言うと思いました!!私と
        ナナバさんだけでなく先輩の
        ブレイクタイムまで台無しに
        するなんてそんな事はこの
        私が・・・・!」



    リヴァイ「・・・知ってる。
         エンジムシだろ・・・」
         ゴク・・・



    ペトラ「!?」



    ハンジ「知ってるのに?虫だよ??それも
        サボテンに寄生( *´艸`)..



    リヴァイ「いちごミルクなんて限定的な
         ものに留まらねえんだ・・・
         気にしだしたらキリがねえ。
         
         紅ショウガもナルトの模様も
         全部そいつだぞ。普通に生活
         してりゃ一週間のうちに必ず
         3回は口にしているとまで
         言われてる・・・ペトラ、
         お前も気にするなよ・・」
         ゴクゴク



    ペトラ「は・・はい・・^^;」






    ハンジ「じゃ、じゃあじゃあ、
        御布団の..!;」
    リヴァイ「ア”~・・ア”~・・」トントン
         キコエナイ/( ゚Д゚)\キコエナイ~





    ペトラ「そっちはめちゃめちゃ
        気にするんですね・・・!」
        (;´・ω・)
  124. 153 : : 2014/10/05(日) 22:32:02





    ペトラ「所で先輩」


    リヴァイ「何だ」カタカタ


    ペトラ「先輩は、どれくらいの間隔で
        ネットには繋ぐんですか?」


    リヴァイ「そうだな・・・纏まった物を
         一つ書き上げてからそれを
         順次アップしていく方式
         からして・・精々週に一回か
         2回って所か。」カタカタ


    ペトラ「・・・そうなんですか・・
        それまではじゃあ、ずっと
        執筆活動を?」


    リヴァイ「・・それもあるが、誤字脱字の
         見直しとかな。今はアップした
         後からの編集機能まで付いて
         充実してるからそこまで
         神経質にならなくても訂正は
         可能だが・・・」


    ペトラ「・・・・」フンフン


    リヴァイ「やはり自分がそれに気づく迄に
         文章に誤りがある状態で読んで
         貰うのは気負いする。だから
         極力人目に晒す前に
         何度か通し見して誤植を
         減らす。それにかける時間でも
         あるな。」


    ペトラ「でもそれならもし家から
        先輩がいつでもネットに
        繋げる環境が整ってるとしたら
        先輩的にはどうですか??」


    リヴァイ「そうだな・・そりゃ正直・・
         助かるだろうな。だから
         実のところ光だのなんだのは
         よく分からんが、ポケット
         なんたらってのを少し自分の
         中では検討中ではある。」


    ペトラ「(キタ!!)せ、せんぱい!なら
        ここにいい案が!!」ササッ


    リヴァイ「携帯・・?そいつはハンジの
         奴か。」i‐pon ダロ(゜-゜)


    ペトラ「私もそろそろこれより
        一つ新型が出るからそれに
        替えようと思ってたんですが・・
        先輩もどうですか!?携帯電話!」


    リヴァイ「いや・・俺が検討しているのは
         電話じゃねえんだ。携帯でも
         ネット接続は可能な様だが・・
         生憎俺はPCでしか話の執筆が
         出来ねえからな。いや・・
         
         正直言うとハンジから借りて
         一回その投降サイトに繋げた
         事があったんだが・・PCとは
         やはり少々勝手も違ったしな。
        
         アレはアレで悪くは無かったが
         やはり俺にはこっちの方が」


    ペトラ「ふふ・・いえいえ、そうじゃ
        無いんです!え、えっと、まず
        ですね・・・」クイクイ(´・ω・)σ


    リヴァイ「・・・?」カタ・・
  125. 154 : : 2014/10/05(日) 22:33:00




    ペトラ「先輩・・・今そのPCで
        この周囲のアクセスポイント
        検索出来ますか?」


    リヴァイ「出来るが・・まあ場所が
         場所だしな。周囲に家屋も
         皆無だからこの施設の
         LAN回線しか見つからねえぞ」

    ペトラ「・・・まだそれ以外何も
        出てきませんか・・?」


    リヴァイ「・・いや・・ちょっと待て。
         今一個ポイントが増え・・・
         ・・なんだこりゃ」

    ‐追加されたアクセスポイント名‐




    “ ( *´艸`)縺ョi-pon ”





    リヴァイ「何か変な顔文字とi-ponの
         文字が入ったポイントが・・」



    ハンジ「あ、それそれ!」



    ペトラ「きましたか!じゃ、先輩それを
        クリックしてみてください!」
        ヨカッタ!mocomo デモ ツナガッタ!



    リヴァイ「コイツを押せばいいのか」








    ケニー「・・・!」ピクッ

    なんだ・・・?ネットに接続
    するのか・・?こりゃ丁度いい!!
    なら土足でお邪魔させてもらおうか・・!
    丁度編集もいい所まで行った・・


    これでアイツの顔がどんな風に
    成るのかそれはそれで非常に
    楽しみだが・・命あっての物種だしな。
    ・・ぼちぼちトンズラの準備を
    済ませておくか・・・データの転送にかかる
    時間・・一秒未満。スクリーンセイバーに
    干渉し、諸々を書き換えるのに要する時間
    ・・3秒未満。一瞬だ・・・!

    ケニー「・・!」ニヤリ
  126. 155 : : 2014/10/05(日) 22:36:12







    リヴァイ「キーを入力しろと出たぞ」



    ペトラ「あ・・、そこにはこの
        英数字を・・!」ハイ、

    (携帯を手渡し)


    リヴァイ「おう・・」ハシッ・・



    ・・・・・・

    ・・・

    ・・


    リヴァイ「~~・・」


    ペトラから手渡しされた携帯電話を一瞥し
    そこに表示された、計12文字の英数字の
    入力に移ろうと手始めに頭4文字を
    瞬間記憶に焼きつけたリヴァイが
    自らのPCに視点を戻した際・・・
    その目に飛び込んできたのは



    リヴァイ「―――?」


    普段使用しているスクリーンセイバーは
    デフォルトのままの明るい水色に
    近い色彩だった筈だが・・・
    一瞬目を逸らした後、再び向けた瞬間
    全体的に暗めのトーンに彩られた画面が
    その目に飛び込む


    リヴァイ「―――――っ」



    暗めのトーンで有りながら
    巧妙に調整された明暗補正と
    色調補正、更に本来見えない筈の被写体を
    補正可能なギリギリまで浮き上がらせる
    輪郭補正、そしてコントラストの調整で
    “それ”はリヴァイのPC画面一杯に・・

    しかし、その縦横比にご丁寧に合わせた
    形で表示された。


    “これ”によく似たものを挙げるとする
    ならば・・・時折通販欄でも目にする事が
    ある・・真っ白なシーツ地を背景に
    あらゆるアニメキャラが頬を赤らめ
    二つの姿勢で横たわる・・・所謂
    “抱き枕カバー” そのイメージイラスト
    を彷彿とさせる構図だった。

    しかしそれらと決定的に違う点が3つ程
    その画像にはあった。一つ。
    画像が実写画像で有ること。
    二つ。
    左右で寝転がっているのが
    同一人物では無い事。そして
    三つ。


    ペトラ「・・・・?どうしたんですか
        センパイ??」

    ハンジ「アレ?それで通らない??
        おっかしーな。」チョットイイ??
        ヨッコイ・・

    その画面に映っている2名はほぼ全裸で
    あるが・・・

    それが今現在、浴衣を纏った状態で
    目の前に居る・・・つまり被写体が
    知り合いで有るという事だった。





    リヴァイ「//////////っ!!!!!!」
         バタム!!!!



    ハンジ&ペトラ「「お(う)わっ!!?」」






    ハンジ「あ・・・?え?
        ど・・どうしたリヴァイ・・!
        お前にとって大切な宝物に
        等しいPCをそんな乱暴に締めて
        ・・・!それにお前・・今何か
        ・・・顔真っ赤だぞ・・・??」
        ダ、ダイジョウブ?


    首を傾げ、覗き込むハンジ。




    ペトラ「だ、大丈夫ですか先輩??!
        ひょっとしてイチゴ牛乳の
        一気飲みでお腹でも・・」

    同様に覗き込むペトラ。
  127. 156 : : 2014/10/05(日) 22:37:52


    リヴァイ「・・・・取りあえずお前ら」
         カァァァァ・・・・//////



    ペトラ&ハンジ「???」




    リヴァイ「スマン・・・。」
        (モロに見ちまった・・・!)



    ペトラ「!!!?」




    リヴァイ「というかそれ以上寄るな。」



    ハンジ「あっ・・ああ??!何で?!
        何か私悪い事した??っていうか
        寄るなって一体・・・あ!
        ひょっとしてリヴァイ
        お前まさか!」


    リヴァイ「・・・!?(まさか?!)」
    (まさか・・窓ガラスに反射して
    今のがギリギリあっちにも見えてたか…?!)

    ババッ



    ハンジ「デスクトップにエロゲーか
        エロ画像のフォルダを
        そのままにしてたのを私に
        見られると思ってあんなに
        焦ったんだろ?!」ソウダロ!?エエ?!


    ペトラ「ちょっ・・?!ハンジさん!
        先輩が・・!先輩がそんな事」


    リヴァイ「・・・・(溜息)まあ
         そんな所だ。」


    ハンジ「!!!?マジで!!?
        見せて見せて!!お前一体
        どんなの興味あんだよ!!
        学生時代も全くその辺の
        尻尾掴めないからお前、
        不能説まで囁かれてたんだぞ!?」



    ペトラ「え??!?えええ!??!?」
        センパイガソンナ!!!



    リヴァイ「だからそのアイコンを
         消すまで俺の背後に
         回るんじゃねえ・・これは
         命令だ。」ゴゴゴゴゴ・・・
        

    ハンジ「ヒッ・・」ゾクッ


    ペトラ「(は、ハンジさん・・!気になるのは
        分りますが、先輩のあの目、
        本気の目です!!今は逆らわない
        方が・・・!(小声))」


    ハンジ「(わ、分かってるよっ!(小声))」
        コェエー
  128. 157 : : 2014/10/07(火) 01:26:03




    ~現在公開可能な情報⑱~






    ギャップ萌え





    所謂、“巫女萌え”や“猫耳萌え”
    “スク水萌え”等と言った外見的
    弱点(有効)属性の一種であり、



    ――リヴァイの数少ない弱点属性である。




    この属性の解釈に別段難しい条件は無く、
    普段見慣れた物に何らかの大きな差異を
    見出した時、若しくは目の前で
    突如その差異を感じ取った場合に
    その効力は発揮される。


    効力発揮とともに当人の脈拍は急激に
    乱れ、普段通りの冷静な対処が
    困難になるという。


    簡単に言うと普段眼鏡着用の上
    髪を纏めているハンジがその両方を
    解除すればそれも多少はその属性に
    作用するかと思われるが、

    この姿はリヴァイ本人にとっては
    既に見知った容姿でも有る為そこまでの
    精神的揺さぶりは発生しない。


    但し・・・・それに加えて
    衣服もその身に纏っていない姿と成れば
    流石にその限りではない・・・。



    尚、この属性発症の起源はどうやら
    過去のハンジとのとある顛末が
    影響しているらしい……が、

    とても他言できる類のイベントでは
    無かった模様。



  129. 158 : : 2014/10/07(火) 01:29:41





    リヴァイ「~~・・・・!」クイ・・
       (警戒しながら画面を半開きに)


    ・・・・・・・・・・・・・・・
    パタン。




    クソッ・・・スリープ復帰画面でもアイツ等の
    全裸が・・・!っていうか入る前に
    釘さしてたってのにコイツ・・!やっぱり
    大の字になってんじゃねえか・・・!
    ペトラの方は辛うじて布が乗ってる
    様に一瞬の感じでは見えたが・・




    ・・・こんな事が出来る奴は
    現在俺の周囲に一人しかいねえ・・・!!



    まさか鷹の目で盗み見た映像を
    そのまま寄越してくるとは・・・


    リヴァイ「ッ・・・」ギリッ・・・
         クィ・・




    あの・・ジジィ・・・・・!!!!




    それにしても・・


    リヴァイ「お前・・・女としての
         恥じらいってヤツがマジで
         無いのか・・・?!///」
         (全裸で大の字...)




    ハンジ「え!?!?何だよいきなり!!」
        (;゚Д゚)




    リヴァイ「さぁな・・//」チッ・・




    こんなもんをデスクトップに
    設定したままじゃ、おちおち
    執筆にも専念できねえばかりか・・・

    最悪、気分が盛り上がって性描写有りの
    話を書いちまうじゃねえか・・・!





    リヴァイ「・・!・・」カタ・・カタ・・
    (半開きの画面の間に巧妙に手を
    挟み込み、キーボードとパッドだけを
    手さぐりに辿りながら極力画面を
    見ないように画面設定を探す……の図)


  130. 159 : : 2014/10/07(火) 01:33:04






    ハンジ「(なぁ・・!ペトラ・・でもなんか
        おかしくないか(小声))」


    ペトラ「(な・・何がですか??;(小声))」



    ハンジ「(だって、リヴァイの性格だよ??
        よしんばエロゲを隠し持ってた
        としてもデスクトップに
        出しておくと思えないし・・
        多分アイコン2行くらいしか
        並んで無さそうだぞ、
        あいつの性格からして(小声))」


    ペトラ「(というか私はもうそこから
        疑ってますから!先輩が
        そんなもの持ってるとは
        思えません!(小声))」



    ハンジ「(おいおい、ペトラ~♪そりゃ
        私だってあいつとは古くからの
        付き合いだから、あんな事を
        聞いたら信じられない気持ちも
        分るけど、あいつだって
        いい歳した男だよ??寧ろ
        それがある物とした前提で、
        
        
        そのジャンルが気になるよ
        ・・(小声))」ジュルリ・・  


    ペトラ「(いいえ!絶対に有り得ません!
        第一、そんな見られて困る
        ものなら、ハンジさん来るまでに
        幾らでも隠す時間はあったじゃ
        ないですか・・!(小声))」


    ハンジ「(それも・・そうなんだよな
        ・・しかもそれだけじゃなくて
        あいつのあの感じ…(小声))」

    チラッ・・


    リヴァイ「ッ!!//」ババッ




    ハンジ「(!?)」


    ペトラ「(??)」


    ハンジ「(オイ!ペトラ見たか今の!!(小声))」



    ペトラ「(なっ・・なんか随分慌てて
        ます先輩・・!いつもだったら
        あんな挙動は・・!(小声))」


    ハンジ「(それだけじゃない!若干顔が
        赤らんでた!!ま…まさか…
        ペトラお前!遂に最終兵器を!?
        (小声))」ババッ!!



    ペトラ「(そ、そんな!まだ露出して
        ませんって!!それにこれだけで
        先輩をあそこまで狼狽させる
        事なんて不可能な筈!!い・・
        一体何が・・・!(小声))」



    ハンジ「(この際なんでもいい!これは
        チャンスだッ・・!!私ら
        二人で当たればこれはもしか
        するともしかするぞ!(小声))」


    ペトラ「(いや、アタックするのは
        いいとしても目的の方が何か
        不明瞭になって来てますね・・
        今は取り敢えず先輩のPCを
        ネット接続..(小声))」



    ハンジ「(んなこと真面目に言ってる
        場合か!!この期を逃せば
        次は無いぞ!?(小声))」
  131. 160 : : 2014/11/05(水) 02:28:56





    しかし…見えざる悪魔の追撃は
    それ位で終わるような生易しい物では
    断じて無かった・・・





    ヴ ッ



    ハンジ&ペトラ「?」



    ペトラの手元で短く一回震える
    ハンジの携帯。


    ペトラ「あ、何か来ましたよハンジさん」
        ハイ




    ハンジ「あ、うん・・ラインか・・?
        あ、違ったわ・・・あれ、
        メッセージだ・・誰だ一体」



    リヴァイ「・・・・・」


    取り敢えず・・・デスクトップの背景は
    デフォルトに直したんだが・・
    保存元が不明だった・・。どこにあの
    ファイルが仕舞われているか分からない
    以上まだ油断は出来ないな・・・




    ガタッ!!!


    ハンジ「!!!??ッ」
        ガバッ



    ペトラ「ひっ?!?ど、
        どうしたんですかハンジさん!?
        いきなり立ち上がったりして!」



    ハンジ「!!?っ!!!?、/////」
       バッ ババッ




    携帯の画面とリヴァイを交互に見ながら
    顔を真っ赤に紅潮させるハンジ。




    リヴァイ「ッ――――――」



    まさか




    リヴァイからは当然見えないが・・
    ハンジの携帯電話に開かれた画像は・・
    モザイクが必要な部分こそ映っては
    居ないものの、一糸纏わぬ姿で
    今まさに脱衣所に設置された自販機にて
    ビン牛乳を購入せんとしている
    リヴァイの姿だった。



    絶妙なる位置に牛乳瓶が握られた
    腕が配置されている為、モノこそ
    映って居らずとも・・しかし
    その鍛え抜かれた全身の肉体美は
    それ程筋肉質趣向という訳でも無い
    ハンジの思考回路をショートさせる
    勢いで直撃した――・・・






    ハンジ「おぶっ・・」ツツー・・




    ペトラ「たっ!大変!!鼻血出てますよ!
        どうしたんですか一体!!」
        ア・・、ティッシュ ティッシュ!




    リヴァイ「・・・・・!;」




    まだ奴の画面を確認してはいねえが・・
    メッセージとやらの送信者も
    その内容も容易に理解できる。恐らくは
    添付画像か何かだろう・・・。
    あの時奴は鷹の目で俺の事も監視
    してたし、その気になれば脱衣所で
    幾らでもそういった物を保存する瞬間は
    あったはずだ。





    しかし・・・・・



    今日日異性の裸如きで鼻血を
    出せる奴が居るとはな・・・
    それがよりにもよって
    昔馴染みだってのが微妙な心境だが・・




    それよりも今問題なのは




    リヴァイ「何が送られてきたのかは
         聞かなくても分かるが・・
         そこまで慌てるかお前」



    ハンジ「ちょっ・・ちょっとタンマ!
        なんなのこれは!?状況に
        頭が追いつかない!

        リヴァイお前これ、分かってて
        その落ち着き様なの!!?」
        ナンテイウカ ゴチソウサマ!!///



  132. 161 : : 2014/11/05(水) 02:31:37



    リヴァイ「(ッチ・・・・)やはりそうか。オイ
         言わなくても分かると思うが」





    ハンジ「わ、わかってるって!?こんな、
        こんなの流石にペトラには・・
        …見せられないよ!!(;´皿`)//」




    ペトラ「え!?!?」
        (;゚Д゚)



    ハンジ「お、お返しだ!!ペトラ!!!
        今度はこれ私とリヴァイだけの
        秘密な!!!」イヒヒヒヒヒヒ!
        (携帯を紅潮した顔で凝視)



    ペトラ「・・・・・」





    ハンジ「ウフ・・・・・・ウェヒヒヒ・・・///」
        (鼻栓装着につき鼻声)



    ペトラ「きっ・・!気持ち悪い!!
        何ですかその某魔法少女みたいな
        奇妙な笑い方・・・・!!(ゾゾ)
        そしてそれだけに凄く
        気になります!!」クルッ




    リヴァイ「・・・・・・・」




    ペトラ「・・・・・;;(ジィィィ)」
     (教えてくれないんですか~!の目)




    リヴァイ「ペトラ・・悪い事は言わねえ。
         お前の為だ。絶対に見るな」




    ペトラ「は・・↓はいィ....」ヘナヘナ..





    ハンジ「ん・・・??ちょっと待てよ
        リヴァイ・・・」



    リヴァイ「・・・何だ(ギク)」




    ハンジ「ん?今なんかギクって擬音が」



    リヴァイ「・・お前の耳はこういう音も
         聞こえるのか・・?」



    ハンジ「いや・・まあ、悲しいけどこれ、
        現パロだしね・・。そういう
        ノリなんだよ・・・で、
        リヴァイ?今リヴァイはコレの
        送り主に何か心当たりが
        あったようだけど・・」



    リヴァイ「あったも何もそのアングルで
         そんなもんを送り付けてくる
         奴と言えば俺だけでなく
         お前の心当たりにだって
         一人しか居ねえだろ(溜息)」



    ハンジ「ああ・・、そりゃそうだよね。
        まあ・・・おっちゃんの悪戯
        だったって訳だ・・いや、それは
        いいとして・・」ガッ



    リヴァイ「(ビク)」




    リヴァイ「・・・おい、何故肩を掴む」




    ハンジ「いやぁ・・何かそういえば、
        直前にリヴァイもパソコンを
        見て、何か妙なリアクションを
        とってたな~・・・と。」
        ギギギ・・・・!



    リヴァイ「馬鹿を言え。俺のノートは
         オフラインだ。プロパイダ
         契約もしてないんだ、
         メールなんざ届く訳がない。

         ・・・そりゃお前の深読みだ」

  133. 162 : : 2014/11/05(水) 02:33:31



    ハンジ「へえ・・・?では何故あの
        慌て様・・?で、なんで今は
        パソコンを見せてくれないの?」



    リヴァイ「だから言ったろ。人にはとても
         見せられないような、所謂
         ときめも的なアレが
         デスクトップに所狭しと
         並んでるからだ。分ったら
         とっととこの手を離せ」
         ギリギリギリ。。。



    ハンジ「言い訳がだんだん苦しく
        なってきたぞ!リヴァイ!!
        それにさっき窓の反射で見た
        限りじゃアイコンなんて
        一列未満しか無かった!!
        どうみても所狭しじゃ
        なかったね!!」


    リヴァイ「(マズいな・・・一応画面は
         戻してあるが。ジジイが
         未だ何所で覗き見てるか
         知れたものじゃない。
         ・・・その場合、こいつが
         覗き込んでる最中に再び
         侵入される危険性も…)」
         ヌゥ・・・!



    ハンジ「なぁ~!何とか言えって!」
        グイグイ



    リヴァイ「///(しかもあんなものを
         見せられたさっきの今で
         こんなに接近してきやがって
         ・・・・!)おい、いい加減にしろ。
         俺は自分のPCを他人に触られる
         くらいならまだひまし油を
         1パイント飲む方を選ぶぞ」




    ハンジ「それ、マジでやったら後悔する
        ハメになるぞ・・とくにお前じゃ
        ダメージ倍増だと思う・・・」
        ドクブツダゾ・・・




    ペトラ「な、なんだか分りませんが、
        先輩本気で嫌がってます!
        や、やめません?!ハンジさん!?」
        アセアセ




    ハンジ「いいや・・!ネタは上がってるんだ
        ・・・・!私の方にこんなモノが
        送られてきたって事は・・・!
        も、もしかしなくても・・!!///」





    ペトラ「だ、だから一体誰から、
        どんなものが送信されてきた
        っていうんですか!?」
        オシエテオシエテ!!



    リヴァイ「・・そこまで予測できている
         ならお前・・。もし、もしもだぞ」



    ハンジ「・・・?」



    リヴァイ「お前が想像する通りのモノが
         俺のPCに送られて来てたと
         したら・・お前どうする
         つもりだ・・?」




    ハンジ「そりゃもちろん・・・ねえ?」
       (両手で何かをへし折るジェスチャ。)




    リヴァイ「こっちに来るんじゃねえ。」
         
  134. 163 : : 2014/11/23(日) 10:15:00




    ペトラ「送られてきたものは正直
        気になりますけど・・今は
        とにかく、こっちの接続を優先
        しましょうよ・・!」
        ナンカ不穏ナ空気・・・!



    リヴァイ「・・だな・・」
        (ジジイの悪戯を警戒していたら
        これ以上ここでPCは使えねえ。
        
        それはつまり奴の行いに対し、
        俺の趣味が屈服したことをも
        同時に意味する訳だが・・・・
        
        冗談ではない。何人たりとも
        俺の趣味の時間を妨げよう等と
        ふざけた真似をする奴を
        見逃しはしないし、また、
        放っておくつもりも・・無い)」
        ギロリ・・・・


    ハンジ「ひっ」ビクッ



    リヴァイ「(それは相手がテラフォーマー(ゴキブリ)共だろうが
         指名手配中の特定厨だろうが
         全く関係無い事だ。相手が
         例え何であろうとな・・)
         俺のPCは“テメエら”の
         心臓だと思え・・これ以上
         勝手が過ぎるようなら・・」
         ゴゴゴゴ・・・




    ハンジ「わっ、悪かったって!!
        流石にパソコンぶっ壊すわけ
        ないでしょもう!・・
        相変わらず冗談が通じない
        奴だなリヴァイはぁ・・・;」







    ケニー「(おーおー、おっかねえ。。
        ありゃあマジの目だな。
        まあ充分甥の慌てふためく
        姿も見られた事だし、
        “今日の所は”大人しくこれで
        退散と行くか・・。
        
        明日は不動産屋にも回って
        俺的優良物件を特定せにゃ
        ならん事だしな・・。まあ、
        ・・また会う事になるだろう)」







    リヴァイ「おお・・本当に繋がった・・!」
         キラキラ



    本来自宅に無線LAN環境が整っていない
    リヴァイにとって無料LANエリアまで
    出張らない限りアクセスできない
    心のオアシスが、そこには開かれていた。




    ハンジ「(目の描写小っちぇえから
        かなり分かり辛いけど・・
        ハイライト入って凄ぇ
        キラキラ輝いてる・・・;)」



    ペトラ「どうですか?いつもと
        変わりなく接続出来てます?」
        ソワソワ


    リヴァイ「ああ・・完璧だ。
         それにやはり個々の端末で
         繋いだ方が、他に利用する
         者が居ない分幾らかは
         軽い気がするな・・もっとも
         このページ自体は大分軽い
         方だ。そんなのはさして
         重要ではないのかも
         しれないが・・・これは・・」


    ペトラ「(良かった・・!先輩が
        喜んでくれて本当に・・!)」
        キラキラ
  135. 164 : : 2014/11/23(日) 10:18:26




    リヴァイ「これはいいな・・・。
         おいペトラ、コレを携帯で
         できるようにするのに幾ら
         かかる?普通に契約した
         だけで使える機能なのか?
         
         もしプロパイダで無線LAN
         引くより安く済むなら
         十分実用の価値があるぞ
         こりゃ・・。」



    ペトラ「か、考えてくれてるんですか!?
        携帯電話!!」
        ワクワク




    ハンジ「!!?あんなに私が携帯
        持たないかって勧めたのに!今更
        コロリと寝返るかリヴァイ!」
        

         
    リヴァイ「この機能を知ってれば即断だ。
         ・・最近の携帯ってのは本当に
         便利になっていやがるな・・」
         シミジミ・・・



    ハンジ「携帯電話本来としての機能より
        ネット接続環境による趣味を
        優先するなんて・・!」
        (どこまで趣味優先なんだコイツ)



    ペトラ「・・ただ、携帯をmocomoの
        パケホで組むとしても・・、
        私はその、無線LANでパソコンの
        ネット環境を最低限のラインで
        揃えようとした場合・・携帯の
        それと比べてどっちが安く
        済むのか正直な所・・ちょっと
        よく分かりません・・・けど!」




    リヴァイ「・・、」




    ペトラ「…けど絶対携帯は持ってて
        助かると思うんです!
        先輩自身もそうですけど…

        その....私やハンジさんも、
        でき・・・できれば先輩と離れて
        いても連絡を取れるとそのぅ・・
        いいなって...」ボソボソ・・・



    リヴァイ「・・・そうか。

         ・・そうだな。丁度近々
         職場を変えようとも
         思っていた所だ。連絡先が
         無いと中々こういう時面倒
         だしな・・そういう意味でも
         丁度いい。・・気まりだな」




    ハンジ「っは?!おいリヴァイ、今
        お前さらっととんでも無い事
        言わなかったか!?職場変える!?
        そう言ったの?!!今!!」



    リヴァイ「ああ・・言ったな。」




    ペトラ「!!?」  



    ハンジ「いや、前から思ってたんだけど
        あんたさ、その放浪癖に近い
        職場転生癖は一体どういった
        持論からきてるの!?
        
        良かったらこの際理由を聞いて
        おきたいんだけど・・・」



    リヴァイ「・・・別に?特に理由は
         無ぇよ。飽きっぽいんだと
         思って貰っても結構だし
         本当に肌に合う職が中々
         見つからないと思って
         貰っても構わねえ。

         ・・・まあそれらはどれも
         正解じゃねえが。」


    ハンジ「・・・それなら尚更だよ・・
        あのな、ド鈍いリヴァイには
        分からないかも知れないけど・・

        一応ここにはあんたと離れるの
        寂しいな~・・と思ってくれる
        可愛い後輩も居る訳でだね・・」
        コホン
          


    ペトラ「っ!!?い、いえあの!!
        それは勿論先輩と離れ離れに
        なるのは寂しいですが!!
        寂しくて仕事が手に付かなく
        なるかもですが・・・!!

        ほら、電話もあるなら・・
        離れ離れになってもメールとか
        ・・ラインとかできますし!
        (さり気なくアピール)
        そこは先輩の意思を尊重して
        ですね・・・!!」アセアセ

  136. 165 : : 2014/11/23(日) 10:21:39



    リヴァイ「・・・おいペトラ。」 




    ペトラ「あ、はい!?なんでしょう!?」



    リヴァイ「・・・と、ハンジ、お前もだ。
         俺が次行こうとしてるのは
         同じ駅中の書店だ。別に
         離れ離れって意識する程の
         距離でもないだろ・・。
         確かにミスドよりも多少は
         距離が離れはするがな」
         カタカタ・・・


    ペトラ「・・・・!」


    ハンジ「(溜息)」



    リヴァイ「・・・後輩の仕事が
         手に付かなくなるのも正直
         困るしな。それを聞いちゃ
         尚更当分遠くに転職する気も
         無くなっちまった。・・・
         ・・・ともあれだ。
         “コレ”は早い所何とか
         したいな・・・おいペトラ、
         明日お前上がった後暇か・・?
         もし暇なら・・・(ry
    ペトラ「ひっ・・!!ヒマです!!
        例えそうでなくとも先輩の
        ご要望とあれば・・・!
        何処へなりともお供します!!」
        (片跪き)シュタッ



    ハンジ「ふぁ・・・酒も入って眠いのも
        そうなんだけど流石にちょっと
        腹減ってきたね・・今何時よ」



    リヴァイ「9時回ってるな・・
         (パソコン右下確認)
         ・・おいどうする。ここにも
         ビュッフェとかなんかあるが、
         時間的にもう無理だろうし、
         何よりペトラの門限が
         あるだろ・・そろそろ
         帰り路に着かねえと・・」



    ペトラ「いっ・・・、いいんですよ!!
        大体もうこの歳なのに門限って!
        少しウチの親は過保護が
        過ぎるんです!生活費だって
        家に負担掛けないように
        全部計算して渡してるし・・!
        
        そもそも何度もこっちから
        お願いしてるのに頑として
        一人暮らしさせてくれない
        父がいけないんです!!」
        ブチブチ。。     


    ハンジ「あ――・・・;(察し)」



    リヴァイ「・・・・まあ、お前にも色々
         あるんだろうが・・一応はな。
         
         実家(いえ)に居を構えてる以上はだ・・
         親御さんの方針には極力
         沿った生活をして安心させて
         やった方がいい。本当に
         色々あるとハンジからは
         聞いてるから簡単に俺が口を
         挟める事じゃないとは思うが」



    ペトラ「・・ま、まあ・・・先輩が
        そこまで言うなら、・・ええ。」
        スゴスゴ



    ハンジ「・・じゃあ帰りの飯は適当に
        出口のコンビニででも
        買う事にしてそろそろ退場()よっか?」


        
    リヴァイ「・・だな・・。だが俺は
         コンビニ飯はいらん。
         どんだけ足元見た物価だと
         思ってやがるんだ。

         ・・・この時間なら
         ホーキーマートの半額神が
         後40分で半額ラベルの
         貼り付けを終える・・!
         風呂上がりのいい運動にも
         なるし俺はそっちに回るぞ」
         ゴゴゴゴ・・・



    ハンジ「・・ちょっと、半額弁当買う
        為に何でそんな闘志漲らせて
        るのか知んないけどさ・・
        そこ隣町じゃん・・態々
        そこまで行くの・・・?
        メンドいよ流石にぃ・・・」
        グデェ・・・



    リヴァイ「何を言ってる。へべれけには
         法的に運転してはならない
         義務がある。そしてこの場で
         免許を持ってるのはお前を
         除けば俺だけだ。これが
         何を意味するか考えれば
         分るな?」



    ハンジ「マジかよもぅ↓~・・
        早く帰って迎え酒しながら
        身体に悪い物喰いたいよ・・」
        ダラーン・・



    ペトラ「ぐでぐでな願望ですね・・・

       っていうか明日も平日なんですが。
       ・・普通に仕事なんですが。
       お酒残さないで下さいよ(溜息)」
       シラジラ


  137. 166 : : 2014/11/23(日) 10:31:20




    リヴァイ「そうと決まれば早速出るか・・
         心配ない。この時間なら
         ペトラの家を回っても十分
         時間に間に合う。」パタン




    ペトラ「あ!そういえば先輩!!
        
        私先輩の所で買ってった
        EGP(エビグラタンパイ)ありますよ!
        御一ついかがですか!?(キラキラ)」



    ハンジ「その略し方だとDCS(ドーピングコンソメスープ)
        みたいに聞こえるぞ・・;」
       



    リヴァイ「ああ・・なら好意に
         預かって頂くとしよう。
         なんかいつも貰ってばかりで
         悪いな。イチゴ牛乳も
         立て替えて貰ったばかり
         だってのにな・・・
         
         ・・おら、いくぞ、とっとと
         立て。着替えて出るぞ」




    ハンジ「ペトラぁ~・・・脱衣所まで
        私をおんぶしておくれ」
        (*´ω`*)




    ペトラ「仕方ないですねもう・・・#
        (先輩の有意義な時間を無為に
        消費する訳にはいかない・・)」
        ヨッコイショイチ・・


    グイン!


    ハンジ「おっふぁ↑すっごいなペトラ!
        前から思ってたけどあんた体と
        胸はちっこいのに力すっごい!
        よっ怪力ペトラ!」アハハハ



    ペトラ「・・すみません、手、放して
        いいですか?」イラッ★



    リヴァイ「今のはそいつが悪いな。
         俺が許す。」  



    ハンジ「ははは!;待て待て!
        首はしっかりホールド
        してるんだ!この状態で
        手を離したら苦しい思いを
        するのは寧ろペト・・・」
    リヴァイ「昔のままなら確かお前は」
         ガシッ



    ハンジ「おお!!!??!?
        ちょっ、リヴァッッ
    リヴァイ「脇が弱かったな」



    コチョコチョ、というよりは実際には
    ゴリゴリといった方が適当な擬音を
    立て、ハンジの脇腹にリヴァイの
    十指が突き立てられる。



    ハンジ「ギャァァァァアアアア!!!!!
        ひゃひっ・・・!!ぐぁ・・・!!
        やめ・・!止めっ・・・!!!
        ぐぎゃぁあああ!!」
        ジタバタ(;゚Д゚)ジタバタ



    僅かな辛抱すら効かない程攻撃が
    有効な弱所であるその部分を
    攻めたてられるハンジ。

    今にも手を離して自力で逃走を
    図りたいほどにその責苦は
    本人にとって負担の大きい物であったが

    ・・今手を離すのはかえって
    自身を危険に晒す判断となり兼ねない。


    何より、攻撃を行いながらもリヴァイの
    両手がこちらの脇腹をしっかりと
    抑えている以上、ハンジには何処にも
    逃げ場は無かった。おまけに両足は
    ペトラの両腕によってしっかり
    ホールドされている状態。

    さながら電気椅子による死刑執行。

    それを更に時間を掛けて行われる
    気分を味わうハンジだった・・

  138. 167 : : 2014/11/25(火) 02:58:00
    ―駐車場―





    ペトラ「ほっ」

    ドスン

    ハンジ「ぐえっ」ボテッ





    リヴァイ「まったく・・アレだけの
         拷問で全て体力を使い切る
         とはな・・普段からもう少し
         運動しとけよお前」






    ―エンジン始動―





    リヴァイ「おい・・メガネ。
         車検証は何処だ。あと
         任意保険の書類だ。助手席の
         収納に入ってねえじゃねえか」
         バコッ・・・
         



    ハンジ「あぇ~~・??
        どこふぁっけかなァ・・・」
        グラグラ...




    リヴァイ「ふざけんな。それが無けりゃ
         俺はこの車を運転しねえぞ。」




    ペトラ「あ、先輩!!荷台のシート下に
        ありました!!」カクレテタ!!





    リヴァイ「・・でかした。ペトラ。」





    ハンジ「あ、そ~だ、そこだったw」
        ヘラヘラ




    リヴァイ「ったく・・もっと分かり易い
         場所に仕舞っておけよお前。」







    ハンジ「はっひふっへほ~い//♪」
          \(^o^)/





    リヴァイ「・・ダメだ・・コイツ・・。
         早く何とかしねえと」




    ぺトラ「・・気のせいでしょうか?なんか
        ハンジさん、さっきより・・
        (おさけ)回ってませんか?先輩。」




    リヴァイ「・・・それがだな・・さっき
         お前があいつの着替えを
         手伝ってから出てきたろ、
         
         奴の着替えが終わって、
         ぺトラが着替え終わるまでの
         僅かな間に・・どうも
         ビールをもう一本一気
         した形跡がある・・。」
         (レシート取り出し)




    ぺトラ「ぇええ~・・もう、イヤですよ
        ハンジさん!明日まで絶対
        (ソレ)、残さないでくださいね!?」
        ムカエザケ、ダメ、ゼッタイ!
        (後部座席振り返り)
                  


    ハンジ「(0w0)(\ウェーイ/)


  139. 168 : : 2014/11/25(火) 02:59:31



    リヴァイ「・・・それとだな・・どうも
         レシートに記入されてる
         購入本数を信じるなら・・
         奴のスイッチが悪いほうに
         入る可能性が大きい摂取量だ。
         ここからは奴が何を言っても
         決して耳を貸すんじゃねえぞ」




    ぺトラ「・・・え?あの・・あ、でも
        そういえば先輩、前に少し
        そんなこと言ってましたね?
        あの・・ダウンがどうとか」





    リヴァイ「それの事だ。・・とにかく
         ここからこいつの話す言葉を
         頭で理解しようとするな。

         いや・・、聞かない方が
         いいだろうな。色々と面倒だ」




    ぺトラ「で、でも先輩・・・・
        前飲み屋でべろんべろんに
        なったときより症状は大分軽い
        ですよ?これ。前一番酷かった
        時なんて・・口調が全部羅暁に
        なってましたし・・」オドオド



    リヴァイ「・・ラ行の間違い
         じゃなくてか?(汗)」



    ぺトラ「はぃ・・・↓;もうノリノリで・・」





    ハンジ「ぅおぁ~チクショぅ!!地面は
        どっち!?どっちなんだいっ!!
        リーヴァァァイ!!...  ス」




    ハンジ「あひゃっ・・?!?!
        アヒャヒャ?!!リ、リー○○イスだって!!
        ちょっ・・!新しい渾名!
        ねえリヴァイ!新しい渾名
        思い付いちゃったよ!!!」
        ネエチョット!






    リヴァイ「(忌々しげな舌打ち)
         何が渾名だ・・本名に一文字
         増えた上に間延びしてその上
         ○で伏せなきゃ呼べねえ
         名前なんざ一体何の役に
         立つって言うんだ」
         ソノウエ クソツマンネエ



    ぺトラ「・・・・・;」





    リヴァイ「話を戻すとしよう。
         ・・・その明らかにネタを
         意識した症状は初耳だが・・
         その時奴が飲んでたのは何だ?
         ・・大体で構わねえ。ビールか?
         それともそれ以上の度が強い
         ワイ...
    ぺトラ「そう!赤ワインでした!それも
        3杯くらいでもうべろんべろんに
        ・・・・」



    リヴァイ「それだな・・奴の酔いの系統は
         “ビールのみ”か、それ以外
         込みかで変わる。後者の方が
         一見泥酔の具合が酷いように
         見えるがー・・・」



    ハンジ「ぅうぉおおおぃ!聞いてんの?!
        りヴァ...うぉぷっ!!??」モグふ
        ガバッ




    リヴァイ「(驚愕)お、おい!!!
         ペトラァ!!!!!!桶になる物
         すぐに出せ!!!急げ!!」
         ハリアッッ!!!!




    ペトラ「はっ・・・ッひ!!!!」バタバタ!
        カコン!




    ペトラ「は、ハンジさん!はい!!
        こ、ここにお願いします!!」
        (車載の屑カゴ取り出し)






    ハンジ「ぅ。。。ぅぅうう・・・
        産まれるっっ..ぅ!!!」プルプル


  140. 169 : : 2014/11/25(火) 03:02:04








    リヴァイ「畜生・・!!生きた心地が
         しなかった・・!!もしこんな
         密閉空間でオートリバース
         全開放してみろ・・!車置いて
         徒歩で帰るからな・・」
         ブルブル・・・    






    ペトラ「そ。それで先輩・・あの、
        ビールのみとそうでない時と
        ・・何が一体違うんですか?
        別に酔いが酷くないなら
        大変なことは・・・」




    リヴァイ「・・・適度に会話が成り立つ
         程度に自我が保たれてるって
         いうのが最大の問題だ。
        
         ・・・率直に言おう。コイツが
         ビールのみで泥酔すると・・
         ・・・嘘をつけなくなる。」




    ペトラ「・・・え」



    リヴァイ「なんだそんな事かと・・
         お前は今そう思っただろう。
         ・・だがそれは甘ぇ。
         人間、他人と会話する時には
         言葉を選びながら話すものだ。
        
         ・・・しかしその状態に陥ると
         コイツは・・それすら満足に
         できなくなる」


    ペトラ「でも・・それって別に
        こっちがそういった聞かれて
        困るような事を聞かなければ
        ・・・」





    リヴァイ「・・そいつの意識が正常ならな。
         だから厄介なんだ。見ろ、
         酔っ払いが独り言を言うの
         なんざ珍しくもないだろ」
         フイッ



      
    ハンジ「ぅあ”~~・・・朝食った
        チャーハンが全部出るかと
        思ったァ・・・↓↓」




    ペトラ「朝っぱらから脂っこさ満点な
        もの食べてる・・・!;」
         




    リヴァイ「・・そんな調子でだ・・・
         今のそいつの発言は全てが
         本来ならば口にするのも
         憚られるはずの重大な
         秘匿事項だ・・・イヤホンでも
         持ってるなら家に着くまで
         それで音楽でも聴いとけ。
         本当に後悔することになるぞ」




    ハンジ「ぉいッ!!ぷぇトゥラ//!!!
        貴様黒の戦闘服まで用意して
        そいつを墜とせないとは
        何事かっっ!!とっととはだけて
        襲っちまえィ!!」ギャーギャー!!



    ペトラ「ワッーー!!!!!
        ワァァアア!!き、聞こえない
        聞こえない!!先輩!!
        聞こえませんよね!!?」
        ブンブン!!




    リヴァイ「ぁあ・・?;聞こえねぇが
         危ないから暴れるな;」





    ハンジ「むぁったくよぅ・・・
        隣で見てふぇもやきもき
        してくるっへのに...///」
        ムニャムニャ・・・





    リヴァイ「辛抱しろペトラ・・・
         もうじきお前の家に着く。
         そうすりゃこの地獄とも
         おさらばだ」タエロ。



    ペトラ「は・・はい・・;」コトッ
        ゴク...ゴク...
       (ジャスミンティー流し飲み)
        

  141. 170 : : 2014/11/25(火) 03:04:46








    ペトラ「んグ・・??!いえ・・・
        ちょっと待って下さい先輩!?」
        カコッ





    リヴァイ「・・なんだ?どうした。」







    ペトラ「(私、家に着いて降りる→(ポクポクポクポク)
        先輩・ハンジさん車で帰る→(ポクポクポクポク)
        暴露大会はその後も続く→(ポクポクポク・・チーン・・))」




    ハンジ「んぁ~~・・リヴァァァイ・・・」
        ゴロンゴロン




    ペトラ「っ!!!駄目だ!!駄目です;
        先輩!!私、この車を
        降りられません!!(滝の様な汗)」





    リヴァイ「いや、なんでそうなる」





    ペトラ「大体先輩ハンジさんを送って
        その後どうするんですか?!」



    ハンジ「なぁリヴァイってばぁ~・・!」
        ギッタンバッタン



    リヴァイ「それはお前・・当然徒歩で
         家まで帰るだけだろ。
         俺のとこにはコレを停める
         場所なんざ・・」




    ハンジ「ねぇ~えぇ~リヴァイぃ」
        ゴス!!ゴス!!




    リヴァイ「何の用があって話しかけてる
         クソメガネ・・・!用件を
         先に言え・・、運転の
         妨げになるだろうが、
         くだらねえことで一々はな
    ハンジ「ヤらせて。」





    ペトラ「ゴッブフォッッ!!!??」ビシャビシャ!!!

        ペトラのハイドロカノン!



    リヴァイ「ぅおっ。!!前が見えねえ!!」
         キュッ・・・!!!ピタァ・・




    ペトラ「ぁあ”っ・・!!!スミマっ・・
        え゛っほっ..ゴホッ・・・!!
        で・・、でも今ハンジさん
        ナチュラルにトンでも無い事を
        ・・・・!」エホエホ・・
        
        こうげきのはんどうで
        ぺトラはうごけない!






    リヴァイ「とんでもないこと・・?
         いや・・、そう決め付けるのは
         早いだろ。奴は肝心の主語を
         まだ口にしてない。」
         フキフキ



    ハンジ「おィ!!無視すんなよぅ!!!
        リヴァイが用件先言えって
        言っふぁんだろ!」ヒクッ
        ヤァ~ラ~セ~ロ~!!
        o(`ω´*)o
       

    バタバタ




    リヴァイ「車内で暴れんじゃねえ・・!
         本当に歩いて帰るぞ。
         それに別に言わなくても
         いいが主語が無いから
         お前が何を言いたいのか
         さっぱり分からん」




    ハンジ「んなもん、いわなくふぁって
        わかってるらろ!!
        ××××!!!××××~!!」





    ペトラ「・・・・・////////:」
        プシュゥゥ・・・





    リヴァイ「・・・だから言っただろ」





    ペトラ「先輩の言う通りにしなかった
        自分を正直殴りたい気持ちで
        一杯です私・・・;」ショボーン




    リヴァイ「気にするな・・・誰だって
         性欲をもてあます事くらい
         あるし、珍しくもおかしい
         事でもねえ・・。まして
         あいつの身の上じゃそんな
         はけ口が常にあるとは到底
         思えねえ・・聞かなかった
         事にしてやるんだ…いいな」



    ペトラ「ハ・・ハイ・・・////」シュゥゥウ・・


  142. 171 : : 2014/11/25(火) 03:19:10





    ~5分後~




    ハンジ「××××っ!!?××××、。
        ××××~~~」




    リヴァイ「・・・しかし流石にコレは
         度が過ぎるな・・・・」ググッ
         ・・・・ガコッ...(パーキング)





    リヴァイ「おい・・・、酔っ払いに
         何言っても無駄だとは思うが
         ・・程々にしろよ。ペトラが
         目の前に居るのに恥ずかしく
         無えのかお前は・・(溜息)」



    ハンジ「リウぁいが無視すっかららろ?
        あたす悪くないもんねぇ~」
        カンラ))カンラ))☆




    リヴァイ「後輩が居る目の前で堂々と
         放送禁止用語を連呼
         するんじゃねえと言ってる。
         恥を知れ。」




    ハンジ「あんだよ、別に成人ひてんだし
        いいじゃんよぅ・・・」
        ムスゥ..



    リヴァイ「年齢の問題じゃねえよ・・
         大体そこまで酷くなる程の
         欲求不満なのかお前は?
         思春期の中学生より酷ぇぞ
         さっきのテンションは・・」
         


    ペトラ「/////;」




    ハンジ「んぁーこと言われっちぇもね。
        ヤりたいと思うンは仕方ないぬ」




    リヴァイ「それにさっきから活舌も
         悪くなる一方だな。おい、
         お前本当に・・・」





    ハンジ「・・・zz・・ZZZ・・」





    リヴァイ「・・・・。騒ぐだけ騒いで
         相手にすればコレか・・
         ・・まあいい。これで
         半額タイムに間に合わないと
         いうことも無さそうだ。

         ・・・お前もこれなら安心
         して家に帰れるな?
         ・・ペトラよ、」ガコッ・・





    ペトラ「は・・はい・・///大丈夫・・
        だと思います・・し、しかし
        先輩・・その・・凄いですね
        ・・・」




    リヴァイ「ああ・・酔ったコイツの
         見境の無さは凄まじいからな
         怖いもの知らずっぷりなら
         ミツアナグマと良い勝負だ。

         ・・まあ誰にだってこういう
         欠点は少なからずある。
         大目に見てやれよ。」




  143. 172 : : 2014/11/25(火) 03:22:03






    ペトラ「・・・じゃなくて、先輩がです;」





    リヴァイ「・・・?俺が・・・?
         何で俺が凄いんだ・・?」




    ペトラ「だってあの・・、あんな刺激の
        強い会話・・というか返答に困る
        ような会話に淡々と応じるコトが
        できるなんて・・;」




    リヴァイ「・・慣れっこだからな。昔から。

         ・・・、ああ、昔ってのは勿論
         俺達互いに酒を口にしても
         いい歳になってからだぞ。」




    ペトラ「え・・、ええ、」





    リヴァイ「今日ほど酷いのは中々
        無かったが・・この状態に
        陥ると大抵一回は(シモ)に走る。

        まあ、そうなるのは大抵
        周囲に誰も居なくなって退屈
        しだしてから、とタイミングも
        決まってるから未だに大恥を
        かかないで済んでいる訳だが。


        ・・経験が無いから興味があって
        仕方ないんだろ。好奇心だけは
        人一倍だからな、コイツは。」




    ペトラ「」(フリーズ)





    リヴァイ「あ・・・」





    リヴァイ「・・・今のはオフレコだな。
         ・・まあ、何で知ってるかは
         言わなくても分かるな?(汗)」




    ペトラ「勿論ですよ・・・言える訳
        無いですし・・私もちょっと
        処理能力がおっつかないです」




    リヴァイ「・・話も終わりそうな
         ところでもうお前の家の前だ。
         時間ギリギリだな。親父さんには
         遅くなってすまなかったと
         伝えてくれ。・・このアホには
         きっちり酒が残らないよう、
         水をたらふく飲ませておく。
         ・・明日も仕事頑張れよ」




    ペトラ「(先輩に頑張れって言われた!!)
        は、っはい!!!先輩も、
        お弁当、残ってるといいですね!
        明日も頑張ってください!!」
        パァァァ


  144. 173 : : 2014/11/25(火) 03:24:41




    リヴァイ「・・心配ない。競争率の低い
         のり弁か、から揚げ弁当しか
         狙わないからか・・・未だに
         俺に“敗け”は無い・・・
         こんなことで怪我をするのも
         させるのも気が引けるしな・・

         競合相手が少ないに越した
         ことはねえ・・・だが唯一にして
         最大の問題が居るとすりゃ
         見境の無ぇ“タンク”だな」
         難敵ダ・・・






    ペトラ「あ・・、あのぅ;お弁当の
        話・・なんデスよね?
        ・・・それ^^;」






    リヴァイ「・・・そうだが」




    ペトラ「(なんだか分からないけど
        深く追求しない方がいいと
        私の中の何かが告げている・・)
        じゃ、じゃあ、あの、先輩!
        
        今日はホント有難うございました!
        すっごく楽しくて疲れも
        消えちゃいました!!」ペコッ




    リヴァイ「・・何を言ってる。それは
         俺のほうから礼を言わなきゃ
         いけねえ所だ。風呂と
         イチゴ牛乳、その上
         エビグラタンパイも馳走になったし
         
         お前に教わらなければ俺は
         携帯電話を持とうとは
         考えなかった。・・この先
         ずっとな。・・そんな訳だ。
         明日は頼むぞ。」


    ペトラ「はっ・・!!はい!!
        携帯買ったらっ・・その、!
        是非メールのアドレスとっ・・!

        っ・・・、っ!

        ラインっ・・・、一緒に
        やりませんか!!?」ドキドキ



    リヴァイ「・・それなんだが・・
         お前らが良くやってる
         あのポコポコいう奴だろ。
         アレは何なんだ?メール以上に
         複雑なものなら別に必要は・・」




    ペトラ「たっ・・!無料(タダ)で電話が出来ます!!」
        フンッ・・!;

    リヴァイ「そうか、やり方を後で教えて
         貰おう(即断)。頼めるか?」





    ペトラ「はいそれはもう喜んでッっ!!」
        イャッターーーー=!!!!





    リヴァイ「おいペトラっ...
         一応この時間の住宅街なんだ、
         ご近所に配慮しろ。(小声)」
         シィ




    ハンジ「zzzzZZZ・・・・」











    ――こうして三人の何という事も無い

    当たり前の・・・自由を謳歌する

    一日一日は過ぎていく・・・・




    しかし未だこの日一番の運動となる


    明日の糧を得る為の試練が・・


    その口を大きく開け、


    深夜のスーパー惣菜売り場という

    餓えた狼達が群がる苛烈なる戦場にて

    リヴァイを待ち受けているのだが・・・





    それはまた次のお話・・・・











    ―To be continued―
  145. 174 : : 2014/11/25(火) 03:31:44




           ~あとがき的ななにか~




    ・・はい、今回もこのような意図も目的もおまけに
    題材までも曖昧な、他人のことなどこれっぽちも考えていない
    駄文に目を通して頂けたことに対し、どれだけ感謝をすれば
    いいのか、それすらも見当が付きかねます。とりあえず、
          
          本当にありがとうございます!!!


    そして・・・、書き始めてから3か月も経ってる・・!!|д゚;)

    こんなはずじゃ・・こんなはずじゃなかったんですが・・

    もっと短めにいくつかまとめるべきだったのにどうにも
    区切りを見誤ってここまで続いてしまいました。


    ・・まあ、これらは本当に自分本位のふざけてるにも程がある
    物々ですので・・、当然、普通に続くと思います。
    他作品も無造作にどんどん取り入れます。好き勝手に
    やっていくと思います。・・・そんな好き勝手な落書きを
    どんな形であれ、脳の瞬間記憶に入れてくれた方々に、
    重ねて心より御礼申し上げます。



    それではまた!!('◇')ゞ
  146. 175 : : 2014/11/25(火) 08:34:24
    執筆お疲れ様でした!
    今回も楽しませていただきました。

    個人的にはリヴァイの萌え属性がツボでした。いいよね、ギャップって。
    そういう意味で勝率が高いのはハンジさんですが、いかんせん付き合いが長いので大体の手の内がバレているのが難点ですね。
    ペトラも可愛い顔して男前だしなぁ…。

    それではスーパーでの戦い、頑張ってください。
  147. 176 : : 2014/11/25(火) 11:23:23
    >>175
    キミドリさん!
    まさかのご感想、有り難うございます!!(o^^o)

    ギャップ、いいですよね。まあそれを言うとこれは普段との落差や
    差異に反応する感情という意味では・・
    誰もが普通に持ってるのかもしれませんがw
    ハンジさんもペトラさんも、そして
    リヴァイさんも各々キャラ崩壊フルスロットルで
    非常に申し訳ないですがw;
    こうしてキミドリさんのような方に
    感想を頂けたとあっては、好き勝手書いて良かったと思わざるを得ません!
    (*`へ´*)
  148. 177 : : 2014/11/25(火) 12:38:55
    執筆お疲れ様です。

    ペトラの乙女心がとってもかわいかったです。

    原作ですとごろつき出身のくせにどこか貴族っぽいリヴァイが、ただの社畜という設定がツボでした。
    あいかわらず身体能力は高そうですけど(笑)

    続編待ってます!
  149. 178 : : 2014/11/25(火) 17:15:40
    ありゃりゃぎさんまで、
    御丁寧にご感想有り難うございます!
    私の執筆などよりもこんなものを
    お読み頂けた事の方が最早お疲れ様
    です´д` ;無駄にダラダラやっちゃいましてね;

    ペトラさんは好きなキャラなので
    そのお言葉は素直に嬉しいです!!

    リヴァイさんは原作でも人間やめちゃって
    ますよね。
    立体機動装置で引き寄せた人1人を
    片手の握力と腕力だけでぶら下げつつ
    もう一方の腕でその分の重さプラス装置込みの自重を片手エルードで支えちゃいますからねw;

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ne5716

夢馬

@ne5716

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