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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

ミケ「vs調査兵団編3、雨・霧・雲戦」

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  1. 1 : : 2014/08/06(水) 21:37:09
    前作はこちらから↓
    http://www.ssnote.net/archives/19688
    リング争奪戦中盤です。
  2. 2 : : 2014/08/06(水) 22:56:16
    2ゲット!!
  3. 3 : : 2014/08/06(水) 23:15:26
    -イタリア-

    一人の男が森の中からとある城を観察していた。

    グリシャ「...静かすぎる。」

    グリシャ「(やはりファミリーの中枢で何かが起きている。私がリヴァイに泳がされている可能性も高いが、リング争奪戦も佳境だ、手をこまねいているわけには...」

    ???「リーダー。」

    グリシャ「...イルゼか。」

    イルゼ「はい。我々のアジトを調査兵団にかぎつけられました。」

    グリシャ「皆は?」

    イルゼ「全員脱出し、ここに向かってます。」

    グリシャ「ならいい。遅かれ早かれだ。」

    イルゼ「リーダー、やはり決行なさるのですか?」

    グリシャ「もちろんだ。これより我々はファミリーの総本部に乗り込む。目的は先代の救出。万が一それがかなわない場合は...先代の、生死の確認を...」
  4. 4 : : 2014/08/06(水) 23:23:06
    ::|__   期
    ::|  \  待
    ::| 、_ \ で
    ::| (●) \す
    ::|人_)⌒:: |が
    ::|⌒´  /な
    (⌒ー―′ ) に
    ::|     か
         ?
  5. 5 : : 2014/08/07(木) 07:58:30
    期待
  6. 6 : : 2014/08/07(木) 12:10:36
    期待
  7. 7 : : 2014/08/07(木) 17:30:31
    >>4>>5>>6
    ありがとうございます!
  8. 8 : : 2014/08/07(木) 17:46:25
    -日本-

    エレン「...これが先代?」

    ミカサ「あら、見せたことがなかったかしら?」

    エレン「一度もねぇよ。」

    キュクロ「どうオモう?」

    エレン「どうって..」

    エレンは写真に写っている金髪で三十代の男性を見つめる。

    エレン「いや、威圧感があるっていうか、ボスっぽさが出てるな。しかし、どこがハゲ頭なんだ?」

    キュクロ「それは...」

    ミカサ「だめよキュクロ。それは禁句。」

    エレン「え?なんだよそれ。」

    キュクロ「そのヒトのためならイノチをカけられる。そういうミリョクがあるとリーダーからキいた。」

    エレン「話変えやがった...」

    エレン「...(この人が、俺を100代目に選んだのか。そして、この人が俺とミカサを引き合わせた...)」

    エレン「やっぱり嫌いだな。こいつ。こいつのせいでこんな戦いになったんだ。」

    キュクロ「エレン...」

    エレン「でもまぁ、今そんな事言ったって、何も変わらねぇし、文句は後で言うよ。リヴァイ達に勝ってから。さー、修業修業!」
  9. 9 : : 2014/08/07(木) 19:38:16
    アルミン「じゃぁ、行ってきます。」

    アルミン父「おう。いってらっしゃい。」

    タッタッタッタッ

    アルミン父「しかし、結局花火づくりを教わりたがってた理由はわからずじまいだったな。」

    ???「息子さん、花火の発表会か何かですか?」

    アルミン父「さぁ、俺も知らん!それよりあんた、何者だい?俺には赤髪の外人の知り合いなんていないはずだが。」

    ???「息子さんが意気揚々と走って行ったので、どうしたのかなと。」

    アルミン父「そうかい。」

    ???「そういえば、息子さんのネックレスについていた指輪。高価そうでしたが、あなたがプレゼントしたのですか?」

    アルミン父「いや、知らない内に持ってたな。しかし、あんな半分しかないみたいな指輪、高価じゃないと思うぞ。」

    ???「そうですか。それでは...」

    テクテクテク

    アルミン父「(変な奴だな。)」



    ???「こんなところで何してんの、フレイ。」

    フレイ「トール、君こそ。」

    トール「俺は暇だったから散歩。」

    フレイ「へぇ。」

    トール「フレイは?」

    フレイ「ちょっと情報収集。リングはまだ完成してないらしい。」

    トール「はぁ?そんなことかよ。それならオーディンに聞けばわかるだろ。」

    フレイ「もちろんそれはついでさ。本当は、イェーガーファミリーの守護者の顔を見たかっただけ。」

    トール「でも、結局本人と話せてないじゃん。」

    フレイ「いいんだよ。彼らと顔を合わせるのは、争奪戦後、敵としてだ。」

    トール「へいへい。ま、すぐに永遠にさよならだろうけど...」
  10. 10 : : 2014/08/07(木) 19:42:30
    フレイとトールってだれやああああああ
  11. 11 : : 2014/08/07(木) 22:53:09
    >>10な…ま、まさか、あなたは…調査兵団の、ミケか!?そうか、そうなんだな!?
  12. 12 : : 2014/08/08(金) 11:20:59
    >>10
    神話とかに出てくる奴だと思う
  13. 13 : : 2014/08/08(金) 19:59:41
    今更だけどジャンが雲雀ポジなのは意外だったなぁ…
  14. 14 : : 2014/08/08(金) 20:55:25
    >>10
    vs調査兵団後に予定しているオリジナルストーリーの登場キャラです。12のおっしゃる通り北欧神話の神々をモデルにしています。
    >>13
    理由はエレンとの仲の悪さです。
  15. 15 : : 2014/08/08(金) 20:55:35
    ーシガンシナ中ー

    タッタッタッ

    アルミン「お待たせー。」

    コニー「本日の主役が来たな。」

    エレン「アルミン、頑張れよ。」

    タッタッタッ

    トーマス「ふぅ、間に合った。」

    エレン「トーマス!お前、怪我治ったのか!?」

    トーマス「はい、ヒストリアの部下のお陰で。」

    エレン「良かった。」

    トーマス「エレンさん、その...」

    エレン「謝んなよ。」

    トーマス「え?」

    エレン「謝られたら俺が悪い気すんじゃねぇか。だから...何も言わなくて良いよ。」

    トーマス「いや、1つだけ言わせてください!ありがとうございました!」

    エレン「...おう。どういたしまして。」

    バッ

    エレン「!?」

    ミケ「やっと来たか。」

    アルミン「ミケ!」

    ミケ「よく逃げ出さなかったな。」

    アルミン「当たり前さ。だって、僕は勝つつもりだから。」

    ミケ「ほう。その態度は変わってないみたいだな。それでこそ潰し甲斐がある。」

    ババッ

    エレン「あ、チェルベッロ。」

    サシャ「今回は二人来てますね。」

    チェルベッロB「やっほー!怪我を治して来たわ!さて、今宵の対決は校舎B棟よ。」

    チェルベッロA「B棟へ集まってくれ。」

    ミケ「そこはどこだ?」

    チェルベッロA「こっちだ。」

    ミケ「よし、待ってるぞ。」

    バッ
  16. 16 : : 2014/08/08(金) 22:26:06
    -校舎B棟-

    エレン「あ、あれは...?」

    アルミン「窓が塞がれてる!」

    サシャ「入口もです。」

    コニー「でも、俺んときと違って窓から光は入るみたいだな。」

    ミカサ「みんな来て。ここから入れるみたいよ。」

    アルミン「開けてみるね。」

    ガチャ

    アルミン「これは!?」

    トーマス「床一面が水浸しになってやがる。」

    チェルベッロA「これが雨の勝負のための戦闘フィールド、アクアリオン。」

    チェルベッロB「特徴は立体的な構造、そして段々と水位を上げてくる水にあるわ。」

    チェルベッロA「一階に設置されたタンクと繋がっている水道管から、絶えず放水が行われる。」

    チェルベッロB「リボーンを読んでる人に注意してほしいのは、水は最上階からではなく、一階から放水されるということです。」

    サシャ「リボーン?」

    エレン「前、ジャンプで連載してた漫画だよ。」

    トーマス「それより、水ってアルミンに不利過ぎるじゃねぇか!」

    チェルベッロA「異議は認めん。」

    トーマス「くそ!」

    アルミン「大丈夫だよ。水があっても戦えるし、上の階に行けば水も来ないから。」

    チェルベッロB「なお、溜まった水は特殊装置によって海水と同じ成分にされ、規定に水位に達した時点で、獰猛な海洋生物が放たれるわ。」

    エレン「ドーモーな生物!?」

    ???「面白そうね♪」

    エレン「あ、調査兵団!」
  17. 17 : : 2014/08/09(土) 00:06:49
    メタいよww
  18. 18 : : 2014/08/09(土) 14:02:33
    期待!
  19. 19 : : 2014/08/09(土) 14:35:09
    ミカサ「リヴァイも来ているようね。」

    リヴァイ「勝負は二勝二敗、面白くなってきたじゃねぇか。もっと見せてみろ。お前らの力を。」

    エレン「もちろんだ!」



    -A棟屋上-

    ジャン「皆殺しにすれば早いのにな。ま、ゆっくり観戦させてもらうぜ。」




    -体育館、屋根の上-

    ??「アルミン・アルレルト、どれだけ強くなったかお手並み拝見ね。」




    コニー「じゃ、円陣するぞ!」

    エレン「そうだな。」

    サシャ「今日はトーマスもいますね。」

    アルミン「ジャンさんと霧の守護者は相変わらず来てないけどね。」

    エレン「その代わりってわけじゃないけど、キュクロをいれてもいいか?」

    キュクロ「オレもいいのか?」

    トーマス「エレンさんが言うのなら異存はないぜ。」

    エレン「よしっ、いくぞ!」

    ガシッ

    エレン「アルミーーン!!!ファイッ!!!」

    全員「オー!!!」

    チェルベッロA「では、雨の守護者は中央に集まってくれ。尚、今回はフィールドが水没するため観覧席は校舎の外になっているぞ。」

    チェルベッロB「勝負の様子は壁に設置された巨大スクリーンに映し出されるわ。守護者以外の方は速やかに退室してね。」

    コニー「しっかりな。」

    トーマス「負けんなよ。」

    エレン「アルミン、頑張れよ!」

    アルミン「うん!絶対勝つよ!」

    バシャバシャバシャ

    エレン「(アルミン...気をつけて...)」

    チェルベッロA「尚、制限時間は無制限だ。」

    ミケ「一週間前に逃げ出さなかったことを後悔させてやろう。」

    アルミン「そうはいかないよ。」

    チェルベッロB「それでは、雨のリング、アルミン・アルレルトvsミケ・ザカリアス。バトル開始!」
  20. 20 : : 2014/08/09(土) 16:53:29
    ミケ「行くぞ!」

    ダッ

    最初に動き出したのはミケであった。

    アルミンはすぐさま反応し、武器の花火を取り出す。

    ミケ「そののろまな武器には当たらんぞ。」

    アルミン「のろま?それはどうかな。」

    バッ

    アウミン「ロケット花火。」

    バシュゥゥ

    ロケット花火はアルミンの手から離れると、炎を逆噴射させながらミケに向かっていく。

    ミケ「(速い!)」

    ドドドドドォンッ



    エレン「当たった...」

    ハンジ「あの花火のスピード、普通のものより速いね。」

    ミカサ「おそらくアルミンが改良したものだろう。」

    オルオ「だが、ミケさんはこの程度じゃ倒せないぜ。」




    煙の中からミケが姿を現す。

    ミケ「先手はとられてしまったようだな。」

    アルミン「(あんまりダメージなしか、上手く防御されたみたいだね。でも、効いているのも事実。)」

    アルミン「次の手も僕がもらうよ。」

    バッ

    アルミンは再びロケット花火を放つ。

    バシャッ

    ミケはそれを避けた。

    ミケ「さっきは意表をつかれたが、慣れてしまえば怖くない。」

    アルミン「じゃあこれならどうかな。」

    アルミンは打ち上げ花火をミケに向けて打つ。

    シュウゥゥゥ

    アルミンが改良した打ち上げ花火はセットに少し時間がかかるが、スピードはロケット花火と同等、威力は倍という性能を持つ。

    また、爆発範囲も広く、先ほどのようにミケが避けても爆発に巻き込まれ、ダメージを受けてしまうはずだった。

    しかし、ミケは避けなかった。そして、代わりに取った行動は...

    ザバッ

    水に先端をつけた剣を思い切り振り上げ、大量の水しぶきをあげるというものだった。

    ミケの策は的中し、水しぶきによって花火は全て消えてしまった。



    トーマス「くそっ!水を使いやがった。」

    エレン「やっぱりこのフィールドはアルミンには不利なのか...」
  21. 21 : : 2014/08/09(土) 17:09:25
    ゾクゾクするね
  22. 22 : : 2014/08/09(土) 19:22:29
    アルミン「(やはり、水があるところでは確実に不利...なら。)」

    ダッ

    ミケ「二階へ行くつもりだな。簡単に行かせると思うか?」

    タッタッタッタッ

    アルミンは廊下を右に曲がる。

    ミケもそれを追いかけ、右に曲がる。

    ジジジ

    ミケ「(トラップ!?)」

    ドゴォン!



    エレン「今度は設置式の花火。一体何種類あるんだ?」

    グンタ「あの煙の量。攻撃だけでなく、煙幕の効果も兼ねているな。」

    ハンジ「あるゆる場面に備えてあるね。なかなかやるじゃん。」



    ミケ「...(ダメージは受けなかったが、足止めを食らってしまったようだな。ならば、望み通り二階に行ってやろう。)」

    タッタッタッタッ

    ミケは階段に辿り着く。

    しかし、すぐには昇らなかった。階段を昇った先に罠があることを恐れてだ。

    ミケは30秒程待機した後、階段を一気にかけ上がった。

    ミケ「...(階段の先には罠はなしか。さて、右と左、どちらへ行ったのか...)」

    タッタッタッタッ

    背後から足音が聞こえた。

    ミケ「(後ろ...まさか!?)」

    アルミン「やあああ!」

    ガキィン!

    ミケはアルミンが振り下ろした鉄の棒をミケは紙一重でガードした。

    アルミンが振り下ろした鉄の棒の先端には炎が灯っていた。この武器の正体は、持つ部分を鉄の棒にした手持ち花火である。

    しかし、サイズはバット程あり、鉄の棒だけでも十分な攻撃力を持っている。

    ミケ「まさか、二階へ行ったふりをして、一階に残っていたとはな。だが、接近戦に持ち込んだのは間違いだ!」

    キンキンキィン!

    ミケの怒涛の連続攻撃を、アルミンはギリギリで防御する。

    ミケ「(最低限の格闘術は身に付けていたか。しかし...)」

    ミケ「軽い!」

    ギィン!

    アルミンはミケの剣を受け、弾き飛ばされる。

    タッタッタッ

    ミケ「すぐに距離を取ったか。良い判断だ。だが、いつまで持つかな。」
  23. 23 : : 2014/08/09(土) 19:37:09
    アルミンがんばれ!!
  24. 24 : : 2014/08/09(土) 22:00:43
    アルミン「(ああ言ってるけど、水のない二階に来たんだ。攻め続ければ怖くない。)」

    バッ

    シュゥゥゥゥ

    ミケ「もうその攻撃は効かん!」

    スッ

    ミケが剣を振るう。

    それと同時に、アルミンが放った全てのロケット花火が、ミケの手前で爆発した。

    他の花火に比べ爆発力に劣るロケット花火では、その爆発をミケまで届かせることは出来なかった。

    アルミン「...嘘でしょ。」



    トーマス「何て奴だ。あの速いロケット花火を、自分に当たる前に全部斬っちまうなんて...」

    サシャ「剣の腕もすごいですが、ロケット花火を正確に捉えた動体視力もあり得ません。」

    エレン「これが人狼の力なのか...」



    ミケ「どうした?もう打つ手なしか?」

    アルミン「そうだね。どうやら勝ち目はないみたいだ。」

    ミケ「...思ったより素直だな。だが、正しい判断だ。」

    アルミン「ぼくもそう思うよ。」

    アルミン「まともにやってたらね。」

    ミケ「!」

    アルミン「いけっ!」

    バッ

    ミケ「(この形、今までとは違う!)」

    シュルルルル

    アルミンが放った花火は地床につくと、高速で地を這った。

    ミケ「(速い!そして不規則だ!当たる!)」

    ビッ

    ミケ「(まるで痛くない。まさか...陽動!?)」

    ミケが地を這う花火から目を離し、顔を上げる。

    目の前には、大量のロケット花火があった。

    ズドドドドドォン!!!
  25. 25 : : 2014/08/10(日) 10:47:52
    おおお アルミンすげえええ
  26. 26 : : 2014/08/10(日) 13:08:47
    煙の中からミケが姿を現す。

    ミケ「...危ないところだった。」



    トーマス「ほぼノーダメージだと!?」

    ミカサ「自分に当たるよりも前に全弾斬り落としたようね。」



    ジジジジジ

    ミケ「!?(この音は...足元から!?)」

    ミケは足元を見るが、煙で何も見えない。

    だが、そこには確かに、アルミンが放った花火があった。しかも、アルミンが持つ中でも一番威力の高い花火が。

    アルミン「引っかかってくれてありがとう。」

    ミケ「くそー!!!」

    ドドドドドォンッ!!!

    その爆発により、ミケの足元の床は崩れ落ち、ミケは一階に落ちていった。

    バシャァン

    一階の水はすでに、水深二メートルまでになっていた。



    エルド「まさか、ロケット花火までもが陽動だとは...」

    ハンジ「今のはミケでもかなり効いたんじゃない?」




    アルミン「(今ので倒せてはいないはずだ。どこから二階に上がってくる...階段か、それともさっき開いた穴からか...)」

    タッ

    アルミンが、この二つの地点の丁度中央に移動する。

    ミケ「そこか!」

    アルミン「!?」

    ザクッ

    アルミンの足から僅か数センチの床から剣が飛び出てきた。

    ザクザクザクザク

    アルミン「なに...これ...」

    ボゴォ!

    アルミンの足元の床が崩れ落ちる。

    その時、アルミンが目にしたものは

    自らに襲い掛かる無数の突きであった。
  27. 27 : : 2014/08/10(日) 18:23:52
    頑張れ!頑張れ!アルミンさん!デェス♪
  28. 28 : : 2014/08/10(日) 18:41:07
    ザシュザシュザシュ

    ミケ「散れ。」

    バシャァン



    エレン「アルミン!」

    キュクロ「なんてケンゲキだ。ツく、サすというより、クウカンをかじるような...」

    オルオ「狼の牙(ザンナ・ディ・ルーヴォ)」



    ??「あれでは...ミケ・ザカリアス。恐ろしい男。」



    リヴァイ「何年経っても、変わらねぇ野郎だ。」




    ミケ「まだ息はあるな?降参しろ。水に落ちた時点で貴様はもう武器を使えないはずだ。」

    アルミン「...嫌だね。」

    ミケ「ほう。ならば八つ裂きにするまで。」

    ミケ「(さて、さっきとは立場が逆だな。どこから出てくるか...)」

    バシャ

    ミケ「(穴の方か...!)」

    ミケが穴の方を見たとき、目の前にあったものは、筒状の花火と見られるものだった。

    ドガァン!

    ミケ「ぐっ...(威力は大したことはない。だが...)」

    ミケ「貴様!この状況でも使える花火があるのか!」

    アルミン「まあね。」

    アルミンは爆発の間に二階に上り終えていた。

    アルミン「2B弾って知ってる?水中でも爆発する優れものなんだけど、それを改造して、水に浸かってから点火しても爆発できるようにしたんだ。」

    ミケ「なるほど。防水対策はしていたというわけか。」

    アルミン「昨日の雷戦を見て、雨の中での戦いになる可能性もあると気が付いてね。それから作ったんだ。」

    ミケ「(昨日の今日で思いついたものをたった一日で完成させるとは...どうやら俺はこいつのことを見誤っていたようだな。)」

    アルミン「(さて...この状況から、どうやったら勝てる...)」
  29. 29 : : 2014/08/10(日) 20:35:55
    アルミンに残された手札は三種類の2B弾だった。

    一種類目の効果は煙幕。二種類目は強烈な光と音を放ち、視覚、聴覚を麻痺させる。三種類目は、先ほど放った攻撃用である。

    この三種類の手札はアルミンがミケに攻撃を当てるのに十分であった。しかし、この手札には決定的に足りないものがある。

    それは、攻撃力である。小型の2B弾ではミケに致命傷を与える威力は出せず、威力を数で補うにはアルミンの所持している2B弾の数は明らかに不足していた。

    アルミン「(くそ、もっと早く水対策をしていれば、こんなに苦労しなくてもよかったのに...いや、そんなことを言うのはもう後の祭りだ。何とか勝つための手段を考えろ!)」

    アルミンは必死に考える。そして、彼は遂に活路を見出した。

    アルミン「いくぞ!」

    バッ

    ミケ「そんな遅い花火、斬り落とすまでもない!」

    ミケは投げられた花火から距離をとる。

    キィィィィン!

    凄まじい音と光がミケを襲う。

    ミケ「(スタングレネード!?やられる!)」

    しかし、ミケの身体に痛みが走ることはなかった。

    ミケが視力を回復させたとき、アルミンの姿はなかった。

    ミケ「(今のは隠れるために放ったものだったか。奴はどこへ...血痕は...)」

    ミケはアルミンの血痕を探そうとした。しかし、アクアリオン内の水位が二階まで達していたため、血痕は残っていなかった。

    ミケ「(一つ一つ虱潰しにするしかないか。)」
  30. 30 : : 2014/08/10(日) 22:35:12
    バシャ バシャ バシャ バシャ

    ミケ「...ここにも居ないか。となると...奴は三階だな。」

    バシャバシャバシャ

    ミケ「階段に血痕...やはり三階か。しかし、階段を最初に見なかったのは失敗だったな。」

    実は、この血痕こそがアルミンの犯した唯一のミスであった。このミスを利用できなかったミケのミスは、後にピンチとなってミケを襲うことになるが、それはもう少し後のことである。

    テクテクテク

    ミケは階段を上り終えた。ミケは一歩ずつ慎重に足を前へと運んでいた。どこにトラップがあるかわからないからだ。

    三階に上がると、血痕が道を作っていた。

    アルミンには滴る血液を止める術はなかったのだ。

    ミケ「いよいよ追いつめたぞ。」

    テクテクテク

    ミケは遂に血痕の残した道のゴールに辿り着く。

    ミケ「...化学室?」

    化学室には煙が充満していた。

    ミケ「(自分の居場所を隠し、扉を開けた瞬間を攻撃する気だな。さて、どうする...)」

    アルミンの待ち伏せをかわし、逆にアルミンを仕留める方法を考えるミケ。その時、ミケの目に勝利への光が映った。

    煙の中に一つ、光が浮かんでいたのである。

    ミケ「(奴が花火に着火したのか。しかし、最後の最後で大きな過ちを犯したな。これなら、化学室に入った瞬間に光源へと向かい、奴を叩っ斬れる。)」

    ミケ「(この勝負、俺の勝ちだ!)」
  31. 31 : : 2014/08/10(日) 23:58:32
    ガラッ

    化学室の扉が開く。

    次の瞬間、一つの影が化学室へと入って行った。

    ミケ「終わりだ!アルミン・アルレルト!」

    ズバッ

    ミケ「(この感触...ダミー!実験用の台に服を被せただけ。さっきの光は豆電球のものか。くそ、奴はどこだ!)」

    あたりを見回すが、煙で何も見えない。その代わりにミケはある匂いを感じた。

    ミケ「(この匂い...ガスか!しかし、どうしてガスの匂いが...)」

    アルミン「化学室にあるすべてのガス栓を全開にさせてもらったよ。」

    ミケ「貴様!部屋の外に居たのか!」

    アルミン「ご名答。正解のご褒美にもう一つ言っておくと、床一面にはアルコールが撒かれている。もし、この部屋に火種を入れたらどうなるか、わかるよね?」

    ミケ「や、やめろー!!!」

    ポイッ

    アルミンは化学室に2B弾を一つ投げ入れた。

    ミケ「くっそがーーーーっ!!!!!」

    ドゴオォォォォォン!!!
  32. 32 : : 2014/08/11(月) 02:35:48
    焼けるゥゥウウ!?
  33. 33 : : 2014/08/11(月) 14:29:33
    エレン「こんな大がかりな仕掛けを思いつくなんて、やっぱりアルミンはすげぇな。」

    オルオ「ミケさん、さすがにやられたか?」

    リヴァイ「...」



    アルミン「あとは、リングを一つにするだけだ。」

    アルミンは炎が燃え盛る化学室へと入る。そこでアルミンが目にしたのは、信じられない光景だった。

    アルミン「なんで...立っていられるの。」

    アルミンが目にしたもの、それは、炎の中で仁王立ちしているミケだった。

    もう一つ、アルミンの目に入ったものがあった。

    床にあけられていた大きな穴である。

    アルミン「なるほど、あの一瞬で床を切り裂き、二階に逃げたってわけか...あり得ない芸当だけど、今までしてきたことを考えれば、不可能ではないか。」

    ミケ「渾身の策が失敗した割には冷静だな。まだ策があるのか?」

    アルミン「いや、僕の...」

    アルミン「完敗だよ。」

    その言葉と同時に、ミケがアルミンに飛び掛かる。

    そして...

    ザクッ

    ミケの剣がアルミンの身体を貫いた。

    それと同時に、化学室の床が崩れ落ち始めた。先ほどの爆発により、化学室の床は既に崩れ落ちる寸前だったのだ。

    ミケは、崩れ落ちる瓦礫を伝い、化学室前の廊下に辿り着いた。

    そして、アルミンは崩れ落ちる瓦礫と共に、水の中に沈んでいった。
  34. 34 : : 2014/08/11(月) 14:32:53
    アルミン…君のことは忘れないよ……
  35. 35 : : 2014/08/11(月) 15:50:45
    >>34
    まだ死んでません。
  36. 36 : : 2014/08/11(月) 16:13:03
    エレン「アルミン!!!」

    コニー「早く助けねぇと溺れ死んじまう!」

    チェルベッロA「待て。今アクアリオンに入るのは危険だ。規定水深に達したため、獰猛な海洋生物が放たれた。」

    エレン「そんな!」



    その頃、ミケがアルミンにとどめを刺したとき、ハーフイェーガーリングを奪い取っていたミケは、リングを完成させていた。

    そして、あることを考えていた。

    ミケ「(もし、今回の戦闘フィールドに水がなかったら、どうなっていた...負けていた。いや、そうでないにしろもっと厳しい戦いになっていたはずだ。このまま、ハンデありの勝負で勝ったまま、終わっていいのか...)」



    ミカサ「このままだと溺れる前に海洋生物に食べられてしまう。」

    エレン「いや、運が良ければ見つからないかも...」

    サシャ「それはありません。アルミンの出血量はかなりのものですから、サメなど肉食の海洋生物はその血の匂いに反応します。」

    エレン「ならどうすればいい!どうすればアルミンを助けられるんだ...もういい、おれが行く!」

    チェルベッロB「無理よ。」

    エレン「何でだ!もう勝負は終わっただろ!」

    チェルベッロB「そういう問題じゃないの。入口は水圧によって開けることは出来ないわ。例え入れたとしても、放たれた海洋生物の餌食になるだけよ。」

    エレン「ならねぇよ。」

    チェルベッロB「!?」

    エレン「海洋生物だろうと何だろうと、俺が駆逐して、アルミンを助ける!ミカサ、頼む。」

    ミカサ「待ってエレン。」

    エレン「はぁ!?お前まで!」

    ミカサ「違う。あれを見て。」
  37. 37 : : 2014/08/11(月) 16:42:57
    何故だ…このssを見ていると、期待以外の言葉が話せなくなってしまうんだが…
    普通に会話ができないな…
    超絶期待!!
  38. 38 : : 2014/08/11(月) 18:53:57
    >>37下に同じく
    そして究極期待
  39. 39 : : 2014/08/11(月) 20:07:28
    >>37>>38
    ありがとうございます!
  40. 40 : : 2014/08/11(月) 20:25:23
    ミカサの指はモニターを指していた。そして、そこに映っていたのは

    アルミンが、ミケに助け出されている光景だった。

    トーマス「なぜあいつがアルミンを!?」

    エレン「そんなの、なんだっていい...良かった。アルミンが助かって...本当に良かった。」

    ハンジ「ミケは一体何を考えているんだ。」

    オルオ「気でも狂ったとしか思えねぇぜ。敵を助けるなんてな。」

    リヴァイ「...」

    チェルベッロB「現在、アクアリオン内の水抜き作業を行っているわ。作業完了まで、今しばらくお待ちを。」



    チェルベッロB「作業が完了したわ。アクアリオンへ入りたい方はどうぞ。」

    ガチャ

    エレン「アルミン!」

    エレンはミケに担がれているアルミンに駆け寄る。

    ミケ「息はあるが、水に落ちたことで体力をかなり消耗している。そのうえ、出血量も多い。早く医者のもとへ連れて行ってやれ。」

    エレン「ああ。そうする。」

    エレンは、そう言い、アルミンを受け取った。

    エレン「礼を言う、アルミンを助けてくれてありがとう。」

    ミケ「何故助けたか、聞かないのか。」

    エレン「いいんだよ。アルミンが無事ならそれで。話したいってんなら聞くけど。」

    ハンジ「ミケの意思なんて関係ない。」

    エレン「?」

    ハンジ「どうして敵であるアルミン・アルレルトを助けたのか、説明してもらうよ。」
  41. 41 : : 2014/08/11(月) 21:46:43
    戦闘に誇りを持ってるからこそ助けたのかな?
    >>35
    すみませんでした。
  42. 42 : : 2014/08/11(月) 22:28:47
    >>41
    全然大丈夫ですよ。理由については続きをお読みください。
  43. 43 : : 2014/08/11(月) 22:46:44
    ミケ「奴は...アルミン・アルレルトは、アクアリオンという絶対的不利な戦闘フィールドにおいて、俺をここまで追い詰めた。そこで、ふと考えてしまったんだ。もし、対等な条件での戦闘なら、負けていたのではないかと。」

    ハンジ「でも、それは仮定の話であって...」

    ミケ「その通りだ。しかし...いや、だからこそ、いずれ奴と再選して、本当に強いのはどちらなのかを決めたいと思ったんだ。」

    ハンジ「そんなの、納得できるわけ...」

    リヴァイ「つまり、お前が弱かったのが原因ってわけだな。」

    ミケ「...」

    リヴァイ「お前が奴より圧倒的に強かったなら、そんな感情も抱かなかったはずだ。違うか?」

    ミケ「...その通りだ。だから、もし奴が再び俺たちの邪魔をするようなことがあれば...今度こそ叩っ斬る!そして、俺の方が強いということを証明する!」

    ミケ「文句はあるか?リヴァイ。」

    リヴァイ「クズが何をするかなんて、興味はねぇよ。」

    チェルベッロA「では、次回の対戦カードを発表する。明晩の対戦は...霧の守護者同士の対戦です。」

    エレン「おい!ミカサ!どーすんだよ!霧の人って本当に準備できてるのか?」

    ミカサ「いよいよ奴の出番ね。」
  44. 44 : : 2014/08/12(火) 20:46:28
    来たかチョーさん!待ってたほい!
  45. 45 : : 2014/08/12(火) 22:01:54
    -イタリア、イェーガーファミリー本部-

    構成員A「D地区にまで潜り込まれたぞ!」

    構成員B「おい!後ろ!」

    構成員A「えっ!?」

    ズガガガガガガ

    イルゼ「やはり気持ちのいいものじゃないわ。つい先日まで同士だった仲間を撃つのは。」

    ファーラン「仕方ないだろ。これも先代を救出するためだ。」

    イルゼ「それにしても、この城。内部に一歩踏み入れると隠し通路ばかりで、まるで迷宮よ。」

    ファーラン「それだけ隠すべき秘密が多いんだろう。業が多いとも言えるか。」

    タッタッタッタッ

    イザベル「見つけた!ファーランにイルゼ!リーダーは順調に最深部に突入したぜ!」

    ファーラン「でかしたイザベル!」



    -最深部-

    構成員c「こっちだ!」

    タッタッタッタッ

    グリシャ「愚かな。出てこなければよかったものを...」

    ピンッ

    グリシャは手榴弾のピンを抜き、投げた。

    ドンッ!

    構成員数名「ぎゃあ!!」

    タッタッタッタッ

    グリシャ「(つきあたり、左側のカラヴァッジオ...)」

    ダッ

    グリシャが壁に掛けられた絵に突っ込むと、壁が破れ、壁の向こうの部屋に辿り着いた。

    グリシャ「いててて...」

    先代「何の騒ぎだね?グリシャ。」

    先代は豪華な椅子にどっしりと座っていた。

    グリシャ「先代...エルヴィン・スミス殿。」

    エルヴィン(先代)「首を長くして待っていた。足を病んで歩けなくなったと文を送ってからどれくらい経ったか...」

    エルヴィン「いつまでそうしているつもりだ?顔が見たい。」

    グリシャ「はっ。」

    グリシャは銃を置き、先代の元へ歩み寄った。
  46. 46 : : 2014/08/12(火) 22:50:39
    せっかくだから俺は先代がヅラを被ってることに賭けるぜ!!
  47. 47 : : 2014/08/13(水) 00:05:15
    -日本、シガンシナ山-

    ボウッ

    シガンシナ山の崖では、キュクロとミカサ、そしてキースが見守る中、エレンが何かに集中して立っていた。

    キース「ああやって突っ立っているのが修業なのか?」

    ミカサ「なぜあなたがここに居るの?」

    キース「コニーの勝負は初戦だったからな。教える相手も居なくて暇だったのだ。」

    ミカサ「門下生ゼロ。あんな道場、もう畳んだら?」

    キース「なにを!...とにかく、あの修業の意味を教えてくれ。」

    ミカサ「死ぬ気の零地点突破のタイミングを計っているの。」

    キース「零地点突破?」

    ミカサ「まあ、見てなさい。」



    エレン「...」




    エレン「...」




    キース「...どれくらい待つんだ?」

    ミカサ「今日中は無理かもしれない。」

    キース「なら、帰るとしよう。」

    ミカサ「そうした方がいい。あなたの居場所は、門下生数零地点突破の廃道場が相応しい。」

    キース「貴様!言わせておけば!ならば我が極光太陽流の奥義を見せてやる!」

    ミカサ「頭光丸ハゲ流の間違いじゃないの?頭髪の零地点突破さん。」

    キース「殺す!」

    キュクロ「(サスガにトめないと!よし、ハナシをそらそう。)あの、ミカサさん。」

    ミカサ「何?」

    キュクロ「こちらのキリのシュゴシャって、イッタイダレなんですか?」
  48. 48 : : 2014/08/13(水) 09:08:37
    キースwww
    頭光丸ハゲ流www
  49. 49 : : 2014/08/13(水) 09:18:04
    エルヴィンもキースもミカサもリヴァイもイェーガーじゃない。エルヴィンはスミス、ミカサはアッカーマン、キースはシャーディス、リヴァイはアッカーマンだよ
  50. 50 : : 2014/08/13(水) 11:55:17
    >>49リボーン本編みてねぇだろ
  51. 51 : : 2014/08/13(水) 12:16:06
    >>49

    リボーン本編見てから出直してこい
    http://tvanimedouga.blog93.fc2.com/blog-entry-499.html
  52. 52 : : 2014/08/13(水) 18:56:00
    >>49
    本編見てなくてもどうぞお読みください。

    元々この話はリボーンを読んでない人にも分かるようにするつもりでしたが、私の作文力では、分かりづらいところもあったと思います。
    ただ、ファミリーという言葉はリボーン専門用語ではないので解説しませんでした。一応説明すると、日本のやくざの○○組の「組」と同じ意味です。また、構成員個人のこともファミリーということもあります。私は、家族のように強い絆を持っているから「ファミリー」と勝手に解釈しています。
    エルヴィン、リヴァイはボス後継者であるのでイェーガーが名字でないのは変ですが、その理由はいずれ分かります。

    ※補足ですが、キースはイェーガーファミリーではないです。
  53. 53 : : 2014/08/13(水) 19:17:54
    エレン「そうだよ!」

    ミカサ「エレン、なぜ超駆逐モードを解いたの?」

    エレン「霧の守護者が気になるからだよ!いい加減教えてくれてもいいだろ!こっちの霧の守護者!」

    ミカサ「まだよ。教えてしまったら、修業が手につかなくなってしまう。」

    エレン「逆だよ!このままじゃ気になって、修業に身が入らねぇよ!」

    ミカサ「...エレンへの差し入れを買ってくる。」

    エレン「おい!逃げんな!」




    -再びイタリア-

    エルヴィン「どうしたグリシャ?何か言いたそうな顔をしているぞ。」

    グリシャ「先代、あなたの後継者の座を巡って、毎晩ファミリーの若い血が無駄に流れています。」

    エルヴィン「無論知っている。勅命を送ったのは私だからね。楽しませてもらっているよ。」

    グリシャ「...何故です!」

    エルヴィン「掟を忘れたのか?後継者はボスと門外顧問の両方が認めなくては...」

    グリシャ「先代。あなたは武力のみで人を判断するような人間ではなかった。これも全てあの日のことが原因、やはりはっきりさせておくべきだったのだ。リヴァイのことを...”揺りかご”で何があったのかを。」

    エルヴィン「......ゆりかご。二度とそれを口にするなと言ったはずだ。グリシャ、まさか貴様は、私を詰問するためにこの騒ぎを起こしているのか?」

    グリシャ「いいえ。私はあなたを救出しに参りました。」

    エルヴィン「救出?何故その必要がある。」

    スクッ

    エルヴィンは立ち上がる。その手には、拳銃が握られていた。

    エルヴィン「この通り、最近すっかりふくらはぎの調子も良くなってね、もうお前の力を借りずとも、イェーガーファミリーはやっていける。」

    グリシャ「先代...?」

    エルヴィン「一足先にいって、息子を待つといい。」

    ズガンッ
  54. 54 : : 2014/08/13(水) 19:25:23
    >>52そういうことですか。納得しました。あまりリボーンを知らなくてすみません
  55. 55 : : 2014/08/13(水) 21:46:27
    >>54
    謝ることないですよ。
  56. 56 : : 2014/08/13(水) 22:00:10
    -シガンシナ中-

    エレン「みんな~。」

    トーマス「エレンさん!」

    アルミン「お、来たね。」

    エレン「アルミン!もう病院から出て大丈夫なのか?」

    アルミン「うん。トーマスほどは酷くなかったから。」

    エレン「良かった...」

    チェルベッロA「来たようだな。霧の守護者は?」

    ミカサ「すぐ来るわ。」

    チェルベッロA「そうか。なら先にお前たちを今宵の戦闘フィールドに案内しよう。中庭に来てくれ。」

    サシャ「そういえば、霧の守護者って、一体誰なんですか?」

    エレン「それがミカサの奴、教えてくれねぇんだよ。」

    ミカサ「今に分かる。」




    エレン「な、なんじゃこりゃ!」

    コニー「中庭に変な建物が出来てら。」

    チェルベッロB「フランツ!連れてきたわよ!」

    チェルベッロA「お、これで両霧の守護者が揃ったな。」

    トーマス「ということは...」

    キュクロ「こちらのキリのシュゴシャがツイにアラワれるのか。」

    エレン「いったい誰なんだ...」ゾクッ

    エレン「(何だ、この悪寒は...確か前にも...)」
  57. 57 : : 2014/08/13(水) 22:21:11
    期待!
  58. 58 : : 2014/08/14(木) 10:57:17
    霧の守護者は俺d(((⊂(∀^ )
  59. 59 : : 2014/08/14(木) 11:05:17
    >>58いや、俺だz((⊂三(´∀`*)
  60. 60 : : 2014/08/14(木) 16:23:47
    >>59いや俺だ
  61. 61 : : 2014/08/14(木) 20:53:21
    アニじゃね?
  62. 62 : : 2014/08/14(木) 22:42:56
    ミカサ「霧の守護者の登場ね。」

    テクテクテク

    エレン「ああ!」

    アルミン「あいつらって...」

    コニー「トロスト中のライナーとベルトルト!」

    トーマス「なんでこんな時に!」

    ミカサ「みんな落ち着いて。彼らは霧の守護者を連れてきたの。」

    アルミン「まさか!?」

    エレン「嘘だろ...霧の守護者って...アニ!」

    ??「Affermare〈その通り〉Il mio nome ē Ani〈我が名はアニ〉」

    アニ「Ani Leonhart〈アニ・レオンハート〉」

    エレン「やっぱり!なんでお前が!?」

    アニ「か、勘違いしないでよ!別にエレンの役に立ちたかったわけじゃないから!乗っ取るのに便利なだけだから!///」

    アルミン「(何故ツンデレ!?もしかしてアニ、エレンに惚れてるの?一体いつの間に!?)」

    エレン「俺はお前に身体を乗っ取らせやしねぇよ!」

    アルミン「(それに全く気付かないエレンもさっすがだ。)」ガーン

    ミカサ「(まさか、アニもエレンを!?)」

    アルミン「(気づかれると厄介な人には感付かれちゃったよ。)」

    サシャ「それで、結局どうするんですか?仲間に入れるんですか?」

    トーマス「入れるわけねぇだろ!こんなどこの馬の骨だかわかんねぇようなやつ!」

    ライナー「貴様、今のは聞き捨てならんぞ。」

    トーマス「来るならこいや。」

    アニ「ライナー、落ち着いて。それはあんたが決めることじゃないよ。エレン、私は霧の守護者として失格かい?」

    エレン「なっ!俺!?」
  63. 63 : : 2014/08/14(木) 23:14:22
    俺「バカなッ!俺が霧の守護者ではないのかッ!?」

    その他「当たり前じゃボケナス」
  64. 64 : : 2014/08/15(金) 00:29:06
    ミカサ「当り前。ボスのあなたが決めることよ。」

    エレン「そんなの急に言われてもなぁ。大事なことだし。」

    ミカサ「でも、霧の守護者として戦えるのはアニしかいない。」

    エレン「...(確かに、それはミカサの言う通りだ。)」

    ミカサ「でも、新たな恋敵を排除すべきでもある。」ブツブツ

    アルミン「(思いっきり私情入っちゃってるよ。)」

    エレン「(確かに、こいつは俺や俺の仲間を襲った。でも、それを踏まえて、父さんはアニを選んだ...)」←ミカサの呟きは聞こえてない。

    エレン「じゃあ、頼むよ。」

    コニー「おい、良いのかよ!」

    エレン「うまくは言えないけどよ、アニじゃなきゃだめなんじゃないかと思ってな。」

    アニ「あ、ありがと...(やった!エレンにOKされた!)」

    チェルベッロB「それでは、今回の戦闘フィールドの説明に移らせてもらうわ。」

    チェルベッロA「今回の戦闘フィールドは、中庭に設置されたこの建物の中だ。」

    チェルベッロB「建物の中は、迷路になっているわ。」

    ミカサ「今回も守護者の使命にしっかり沿っているようね。」

    サシャ「霧の守護者の使命ってなんでしたっけ?」

    ミカサ「他者とのつながりを断ち、実体をつかませない幻影よ。」

    アルミン「”実体をつかませない”か...確かに迷路はそれを体現するにはうってつけだね。」

    グンタ「面白い。」

    ぺトラ「思ったんだけど、この勝負、敵を最初に見つけた方が有利じゃない?」

    オルオ「ああ。先に見つければ、作戦を考えたり、罠を仕掛けたりできるからな。」

    チェルベッロA「なお、観戦のために、雨戦と同じくモニターを設置した。」

    チェルベッロB「では、霧の守護者はそれぞれの入口から迷路に入ってね。」
  65. 65 : : 2014/08/15(金) 09:54:21
    グンタ!うなじを削がれるなよ!!
  66. 66 : : 2014/08/15(金) 12:33:48
    >>65ちょっそれフラグww
  67. 67 : : 2014/08/16(土) 00:14:54
    雲は
    「何者にもとらわれず我が道をいく浮雲」、「何ものにもとらわれることなく、独自の立場からファミリーを守護する孤高の浮雲」だから...
    うーん...こ!!
  68. 68 : : 2014/08/16(土) 01:49:48
    >>67
    出したいなぁ… ブリブリ
  69. 69 : : 2014/08/16(土) 09:38:57
    >>67>>68汚い汚いwww
  70. 70 : : 2014/08/16(土) 15:49:22
    >>69さーせんwww
  71. 71 : : 2014/08/16(土) 15:50:54
    でも雲はどんなステージなんかな?
    期待
  72. 72 : : 2014/08/16(土) 18:24:26
    >>71
    まず霧の守護者戦が終わらないと…
  73. 73 : : 2014/08/16(土) 20:39:33
    >>67
    この話では雲は「時に我が道を行き、時に皆を牽引する浮雲」です。
    >>71
    ヒント:どっちも浮雲
  74. 74 : : 2014/08/16(土) 20:56:06
    アルミン「入口はそれぞれ反対方向にあるんだね。」

    コニー「よし!円陣やるぞ!」

    アニ「そんなの必要ないわ。」

    テクテクテク

    コニー「ノリ悪いな。」

    トーマス「予想通りだな。」

    チェルベッロB「二人とも、戦闘フィールドに入ったようね。それではバトル開始!」

    エレン「!!!」

    アルミン「...」

    ハンジ「...コンビニで飲み物買ってくるね。良いでしょ?リヴァイ。」

    リヴァイ「許可する。」

    トーマス「てめぇふざけてんのか!勝負は見るまでもないってか?」

    ハンジ「そうじゃないけどさ、この勝負、動きがあるまでかなり長いと思うよ。」

    ベルトルト「確かに...」

    アルミン「あれ、ベルトルト居たの?」

    ベルトルト「ずっと前から居たよ!確かにこれが初めてのセリフだけどさ!」

    ハンジ「そういうわけで、行かせてもらうよ。」



    -15分後-

    ハンジ「ただいま~!それで、動きはあった?」

    エレン「あんたの予想通り、なかったよ。」

    ハンジ「やっぱり。じゃあ皆、ジュース配るね。」

    ミケ「お、気が利くな。」

    トーマス「しかし...罠とか仕掛けてる様子もねぇし、本当に動きがないな。」

    アルミン「こんなところで罠を仕掛けたら、自分でもどこに仕掛けたかわからなくなると思うよ。」

    ミカサ「互いに相手に先に見つけられないように慎重に動いている。だからこそなかなか動きがないのよ。でも、一度動き出せば、一気に決着がつくかもしれない。」
  75. 75 : : 2014/08/16(土) 21:05:05
    アニきたー!(^^)!
  76. 76 : : 2014/08/16(土) 22:54:54
    -迷路内-

    アニ「...(飽きてきた。)」



    -開始から25分-

    エレン「まだ動きがない...」

    ミカサ「エレン、私もジュースを買ってきた。飲むといい。」

    エレン「おう。ありがとう。」

    サシャ「エレンの分だけですか!?」

    ミカサ「何か文句でも?」

    アルミン「何か、ダレてきたね。」

    コニー「無理もねぇだろ。暇過ぎる。」



    コツコツ

    アニ「(足音!?右から...しかし、自分から居場所を明かすなんて、間抜けね。)」

    アニは足音を全く立てずに歩く。

    アニ「...(居場所がわかっても迷路だからすぐには辿り着けない...)」



    -開始から30分-

    サシャ「スースー」zzz

    コニー「サシャの奴、寝やがった。」

    アルミン「あれ、これはもしかして...」

    ミカサ「サシャ、起きなさい!」ドカッ

    サシャ「イタッ!何するんですか!?」

    ミカサ「動きがあったわ。」

    サシャ「え...本当ですか!?」

    アルミン「アニが何かを見つけたみたいなんだ。あの迷路には何もないはずだから、恐らくは敵。」



    アニ「(さて、どうやって仕留めようか。)」
  77. 77 : : 2014/08/16(土) 23:17:25
    >>73空中戦かな?空中のリフトに乗って戦ったり
    あ、大空戦も工夫してほしいです。期待
  78. 78 : : 2014/08/16(土) 23:59:56
    >>77
    そういうわけではないです。恐らく悪い意味で期待を裏切るかと...大空戦の工夫は頑張ってみます。
  79. 79 : : 2014/08/17(日) 00:18:40
    アニは先制攻撃の機会を伺う。

    そして、長い静寂が破られる時が来た。

    ダッ

    グンタ「!?」

    アニ「くたばりな!」

    シュッ

    アニがグンタの頭目がけてハイキックを繰り出した。

    バキッ

    アニ「よし、命中。」

    ドサッ

    アニ「何だい、呆気なかったね。」

    グンタ「全くだ。」

    ズバッ

    アニの背中から血が流れ出す。

    アニ「な...今のは、幻覚だったってこと?」

    グンタ「そういう事だ。」

    アニ「そん...な...」

    ドサッ

    グンタ「はぁ...同じ術士、考えることは同じか。」

    アニ「なんだ、ばれてたんだ。」

    グンタ「まぁな。しかし、こうやって斬ってみるまでは気づかなかった。お前も相当な術士のようだな。」

    アニ「(”お前も”って、暗に自分も優秀な術士だって言ってるね。うざったい自慢だけど、それだけ自信があるということ...)」

    グンタ「さて、第二ラウンド開始としよう。」



    エレン「さっきからあいつら、しゃべってばっかりで何もしないな。」

    コニー「ああ~、暇だ~。」

    ミカサ「(恐らくお互い幻覚で相手の力量を測っていたのだろう。でも、幻覚はモニターには映らない。これでは...)」

    サシャ「ふあ~」

    ミカサ「(サシャがまた寝る。)」
  80. 80 : : 2014/08/17(日) 01:23:42
    ライナーよりは影があるベルトルト
  81. 81 : : 2014/08/17(日) 06:26:39
    がんばれー
  82. 82 : : 2014/08/17(日) 09:24:35
    >>78あ、マジすか
    大空戦がんんばってください
  83. 83 : : 2014/08/17(日) 16:26:51
    リヴァイがチビなせいかザンザスよりは怖くないな…
  84. 84 : : 2014/08/17(日) 17:47:29
    グンタ「行くぞ!」

    ブンッ

    グンタが剣を振るう。すると、剣の先から氷の龍が現れ、アニに襲い掛かった。

    アニ「幻覚には...」ブオン

    アニの右目の数字が一に変わる。

    アニ「幻覚よ。」

    ゴオオオオ

    壁、床の至る所から火柱が発生し、氷の龍を溶かし崩した。

    さらに、火柱はグンタに襲い掛かる。

    しかし、グンタが火柱を睨み付けると、火柱が凍り付いてしまった。

    アニ「(幻覚勝負じゃらちが明かなそうね...)」



    サシャ「スースー」zzz

    ミカサ「(やはりサシャは寝てしまったか。無理もない。”画面上は”全く動きがないのだから。)」

    コニー「グーグー」zzz

    ミカサ「(コニーも寝てしまったか。)」




    迷路内では、幻覚による壮絶な戦いが続けられていた。

    グンタ「ここまで実力が拮抗しているとは思わなかったぞ。」

    アニ「一つ聞いていいかい?」

    グンタ「何だ?」

    アニ「あんたは幻覚をどのように戦いに用いるのが好き?」

    グンタ「それはもちろん、今みたいに幻覚によって相手を攻撃するために用いる。」

    アニ「へぇ、じゃあやっぱり、私の方が強いね。」

    グンタ「何!?」

    アニ「口で説明するのは面倒だから、見せてあげるよ。」
  85. 85 : : 2014/08/17(日) 18:20:48
    途中でこの作品放棄したら許さんぞ
  86. 86 : : 2014/08/17(日) 19:14:30
    >>85
    しないので大丈夫です。でも今日で夏休みが終わりなのでこれから更新はすごく遅くなりそうです。
  87. 87 : : 2014/08/17(日) 21:24:00
    遅くても構わないので頑張って下さい。
  88. 88 : : 2014/08/17(日) 21:45:05
    アニがそう言うと、再び火柱がグンタに襲い掛かった。

    グンタ「さっきまでと変わらんな。」

    そう呟くと、火柱が凍り付く。

    バキッ

    グンタ「がっ!」

    グンタが突然後ろに倒れこんだ。原因はアニの蹴りを食らったためである。

    アニは幻覚の火柱の中に自分の姿を隠し、グンタに接近していたのだ。

    アニ「前にエレンも引っかかった単純なトラップだよ。」

    グンタ「おのれ...」

    アニ「私の幻覚はあくまで体技の補助に過ぎないわ。そんな私と幻覚が互角な時点で、あんたに勝ち目はない。」

    アニは四体の自分の分身を創り出す。そして、四体の幻覚は前後左右各方向から一斉にグンタに襲い掛かった。

    グンタ「(前、右、左は幻覚。ならば、本体は後ろ!)」

    ズバッ

    グンタが後方のアニを切り裂いた。しかし、アニの身体は霧となって消えた。

    アニ「残念、正解は...上でした。」

    グンタはその声を聞き、後ろへ下がろうとした。しかし、下がれない。何故ならそこは壁だからだ。

    グンタが見ている景色、全てが幻覚だったのである。

    アニ「もう一度言うよ。呆気なかったね。」

    バキャッ

    アニの空中からのかかと落としがグンタの顔面を捉えた。

    アニは着地を完了すると、倒れこんだグンタの指からリングを抜き取った。

    カチッ




    エレン「やった...」

    チェルベッロB「霧のリング争奪戦、勝者は...アニ・レオンハート!」
  89. 89 : : 2014/08/17(日) 22:10:32
    そう言えばリボーンにもイェーガーっていたな。

    リボーンにすら「勝てる気がしない」って言わせるほど強い奴。
  90. 90 : : 2014/08/17(日) 22:56:52
    >>89
    そういやいたな。偶然…だよね?
  91. 91 : : 2014/08/17(日) 23:57:57
    コニー「ふあぁ~。」

    トーマス「起きたかコニー。」

    コニー「争奪戦はどうなったんだ?」

    トーマス「終わったぜ。」

    コニー「まじかよ!どっちが勝ったんだ?」

    アルミン「アニだよ。結構余裕な感じで。」

    ガチャッ

    アルミン「おっ、出てきたみたい。」

    アニは、気絶しているグンタを抱えて迷路から出てきた。

    ライナー「無事で何よりだぜ。アニ。」

    アニ「こんな奴相手に負けるわけないだろ。」

    ベルトルト「それもそうだね...(恐ろしい。)」

    ハンジ「さて、グンタもオルオと同じく目が覚めるまでパイ投げはお預けか。」

    モスカ「グオン」

    リヴァイ「モスカ、争奪戦後、グンタを消せ。」

    ハンジ「え!?何もそこまで...」

    リヴァイ「文句あるか?」

    ハンジ「...」

    アニ「リヴァイ、全くあんたは、マフィアの闇そのものだね。あんたの考えている恐ろしい企てには、私でも畏怖の念を感じるよ。」

    リヴァイ「...」ピクッ

    アニ「別に、その話に首を突っ込むつもりはないよ。ただ一つ...」

    アニ「あんたより小さく弱いもう一人の後継者候補を、あまり弄ばない方がいい。」

    ミケ「(小さい?)」

    ぺトラ「(兵長の方が小さいんじゃ...あ、そういう意味じゃないか。)」

    ミカサ「エレンの方が大きい。」

    ハンジ「バカッ!それは禁句!」

    エレン「?」←身長170cm

    リヴァイ「...」ギロッ←身長160cm
  92. 92 : : 2014/08/18(月) 01:18:27
    期待です
  93. 93 : : 2014/08/18(月) 03:00:57
    ジャンと同類じゃん
  94. 94 : : 2014/08/18(月) 20:31:49
    アニは、ライナーとベルトルトの元へ戻る。

    ベルトルト「アニ!」

    ライナー「やっぱり強いな。」

    トーマス「てんめ~、どの面下げてきやがった。」

    アルミン「ちょっ!トーマス!」

    アニ「それくらい警戒しておいた方が良いわよ。私はあんたらとなれ合うつもりはないからね。さっきも言ったけど、私が霧の守護者になったのは、エレンの身体を乗っ取るのに都合が良いからよ。」

    トーマス「んだと!!」

    エレン「(嘘だ、それだけじゃねぇくせに...)」

    トーマス「やっぱりてめぇはころ」

    エレン「待てトーマス!」

    トーマス「は、はい...」

    エレン「とりあえず...ありがとう。」

    アニ「...あんたに礼を言われたって、何にも嬉しかないよ。」

    アルミン「(やっぱりツンデレだ。)」

    チェルベッロA「さて、業務連絡だ。勝負は互いに三勝ずつになったため、引き続き争奪戦を行う。」

    チェルベッロB「明日はいよいよ最後のカード、雲の守護者の対決よ。」

    サシャ「ジャンさんの出番でしたね。」

    ミカサ「リヴァイ、いよいよ決着よ。次にジャンが勝てば、リングの数の上では四対三となり、すでにあなたが大空のリングを手に入れているとは言え、エレン達の勝負が決定する。」

    エレン「そーいえば...」

    ミカサ「その時は、約束通り負けを認め、後継者としてのすべての権利を放棄するのでしょうね。」

    リヴァイ「ああ。ファミリーの崇高なる精神を尊重し、決闘の約束は守る。雲の対決でモスカが負けるようなことがあれば、お前らに全てをくれてやろう。」

    コニー「あと一つ...」

    トーマス「認めたくないがあいつなら。」

    キュクロ「それはアマいぞ。」

    ミカサ「あのリヴァイがあそこまで言い切るということは、あのモスカが、絶対に勝つという自信があるからよ。

    ハンジ「その通り。私のモスカは無敵だよ。」

    エレン「それって...ジャンさんが...」



    ヒストリア「ジャン君。あなたの勝負、明日になりそうよ。調子はどう?」

    ジャン「知りたいんなら、試してみな。」
  95. 95 : : 2014/08/18(月) 20:38:07
    ネタバレ!このバトルは雲の守護者が勝つよ!!
  96. 96 : : 2014/08/18(月) 21:50:00
    >>95
    あ、言っちゃいましたか。まあリボーンと同じようになるかまだわかりませんけどね。
  97. 97 : : 2014/08/18(月) 22:14:38
    エレン「ん~...」

    霧戦の翌朝、エレンは朝五時に目を覚ました。

    エレン「なんか早く起きちまったなぁ。(やっぱり、心の底では負けるんじゃないかって不安になってんのか。ったく、ミカサがあんなこと言うからだよ。)」

    エレン「もう少し寝よ...」



    エレン「くそっ、心配で寝れねぇよ!こうなったら、ヒストリアさんにジャンさんの修業の進み具合でも聞くか。」



    テクテクテク

    エレン「ふあ~、こんな早朝に出歩くのなんていつ振りだろうな...」

    ???「...つせんが、今晩で最後なんだって。」

    ????「本当に!?なら、それが終わったら、一網打尽にしちゃおうよ!」

    ???「駄目だよ。いろいろ準備とかあるんだから。」

    エレン「(随分大きい声で話す二人だな。顔が似てる...双子か?それにしても、一網打尽って何の話だろう。虫でも捕りに行くのか?でも、あんな白い服装で行ったら汚れそうだな...て、俺、どうでもいいこと考えてんな。)」

    ????「それでね、イズン。」

    イズン「なになに?イズーナ。」

    エレン「(何だろう。あいつらの事が気になる。まさか一目惚れ!?...ではないか。もういこ。)」

    エレンは二人の会話に耳を傾けるのを止め、ヒストリアのいる病院へと向かった。

    イズーナ「イェーガーリングを奪うための会議をするから、明日アジトに来いってオーディンが言ってたよ。」

    イズン「ええー、アジトって、東京まで行くの?面倒だな~。」

    もし...エレンがもう少し長く話を聞いていたら...”イェーガーリングを奪う”という言葉を聞いていたら...エレンはどうしただろうか...黙って立ち去っていたのか...それとも...

    その答えはもう、誰にもわからない。
  98. 98 : : 2014/08/18(月) 22:24:10
    きっとドラえもんを呼んで…アホか俺は
  99. 99 : : 2014/08/18(月) 23:45:01
    -諫山外科医院-

    ヒストリアの部下「昨日は怪我人が出なかったから暇だな~。」

    ヒストリア「何言ってるのよ。怪我人が出なかったのは良いことじゃない。」

    ヒストリアの部下「それはそうですけど~、私は治療しかすることがないわけでして~。」

    エレン「あの~。」

    ヒストリア「あ、エレン君!早いわね。」

    エレン「ちょっと眠れなくて。」

    ヒストリアの部下「もしかして、治療を受けに来たとか!?」

    エレン「いえ、怪我はしてませんよ。」

    ヒストリアの部下「ちぇ...」

    ヒストリア「こらっ、ミーナ。」

    エレン「あの、ヒストリアさん。」

    ヒストリア「ああ、そうね。ジャン君の修業の出来具合を聞きに来たのよね。」

    エレン「え、わかるんですんか?」

    ヒストリア「わかるわよ~。そうだ、お茶淹れてあげるね。」

    エレン「ありがとうございます。」

    テクテクテク

    ヒストリア「ジャン君が負けちゃったら全部終わっちゃうし、心配よね。」

    エレン「はい...」

    ヒストリア「みんなも心配なのか暇なのか、同じことを聞きに来てたの。」

    ガチャッ

    エレン「アルミンにトーマスに...コニーにサシャも!(全員寝てら...)」

    ヒストリア「全員自分の怪我を見てもらいたいなんてもっともらしい口実をつくってきてたわ。それで、安心したのかみんな寝ちゃった。」

    エレン「それじゃあ...」

    ヒストリア「ジャン君は完璧に仕上がってるわ。家庭教師としての贔屓目なしにね。」

    エレン「よかった...(あれ、安心したらなんだか俺も眠く...)」

    ミカサ「エレンは修業。」

    エレン&ヒストリア「!!」ギクッ
  100. 100 : : 2014/08/19(火) 00:36:25
    これって考えながらかいてるんですか?それとも書きだめとかしてるんですか?
  101. 101 : : 2014/08/19(火) 14:07:54
    即興だったら神レベルですな
  102. 102 : : 2014/08/19(火) 21:29:28
    >>100
    先の展開は頭にありますが、文字にはしてません。よって書き貯めは無しです。
    今はリボーンのストーリーに沿ってますが、これからオリジナルストーリーになったとき書きもらしなどが出ないか少し心配です(-_-;)
  103. 103 : : 2014/08/19(火) 21:45:04
    毎日見てます!

    超絶KI★TA★I
  104. 104 : : 2014/08/19(火) 21:50:52
    ミカサ「今日中に死ぬ気の零地点突破を完成させよう。」

    エレン「ミカサ!」

    ヒストリア「(生徒の時の癖で私まで驚いちゃった。)」

    エレン「何言ってんだよ!今日の勝負で全部決まるんだ!もう俺が修業する意味なんてねぇよ!」

    ミカサ「最終決戦だからこそよ。もしジャンが負けた時、あなたはどうするの?」

    エレン「!?(もしも...?)」



    -イタリア-

    ファーラン「そっちはどーだイルゼ!」

    イルゼ「ダメ!誰もいないわ!」

    イザベル「こっちも違った。」

    ファーラン「くそっ、次だ!」

    タッタッタッタッ

    ファーラン達は、ボンゴレ本部に再突入していた。目的は、連絡の途絶えたグリシャの捜索である。

    イザベル「全く、リーダーはどこで油を売ってんだか...」

    ファーラン「あの人の事だ、ドンパチやってりゃ今に顔を出すだろ。」

    イルゼ「...この部屋。何かしら?」

    ファーラン「調べてみようか。」

    ガラガラガラ

    イルゼ「...何なの?」

    一同が入った部屋は、何かを製造していたと思われる部屋であった。

    イルゼ「レポートがあるわ。」

    ファーラン「どれどれ...」

    ファーラン「こいつは、旧イタリア軍の兵器に関するレポートだな。名前はモスカか...」

    イルゼ「軍!?何故そんなものが?」

    ファーラン「大戦後、イタリア軍が隠滅しようとした研究を、裏でマフィアが買い取ったという話を聞いたことがある。」

    イルゼ「そんな、じゃあこの施設はまさか!」

    ファーラン「つい最近まで稼働していたようだな。」

    イザベル「おい!見ろよ!ここの責任者の名前!ハンジ・ゾエだってよ!」

    ファーラン「何だと!」

    イルゼ「調査兵団は一体、こんなものを何に使おうとしてるの?」
  105. 105 : : 2014/08/19(火) 21:51:13
    >>103
    ありがとうございます!
  106. 106 : : 2014/08/19(火) 22:45:49
    さすがマッドサイエンティストだ!
  107. 107 : : 2014/08/19(火) 23:57:04
    -日本-

    モスカ「グオングオン」

    オルオ「兵長、時間です。」

    ハンジ「ついに...ついに...私のモスカの出番だあぁぁぁぁ!!!ヒャッホー!!!」

    オルオ「(相変わらずおかしな人だ...)」

    リヴァイ「血が騒ぐか、モスカ。期待している。」



    -夜、シガンシナ山-

    ボウッ!!!

    シガンシナ山に、巨大な光球が現れ、消えた。

    キュクロ「エレン、ダイジョウブか!?」

    エレン「あっぶねぇ~。」

    ミカサ「下手したら死んでしまうところだった。余計なことを考えてたでしょ?」

    エレン「...そうだよ。てか、まだやんのかよ!そろそろ行かねぇと、ジャンさんの試合が始まっちまうぞ!」

    ミカサ「ジャンの勝負はアルミンやトーマスたちに任せて、あなたは技を完成させることだけに集中して。」

    エレン「おまえっ、本気かよ!?」

    ミカサ「本気よ。」



    -シガンシナ中-

    トーマス「いいかてめーら!何が何でも勝つぞ!」

    アルミン「何言ってんの。今日戦うのはジャンさんだよ。」

    トーマス「んなこたわかってんだよ!エレンさんは俺たちを信頼して留守にしてんだ。俺らの目の前で黒星を喫するわけにはいかねぇ。」

    コニー「意味が分かんねぇのは俺が馬鹿だからじゃないよな。」

    アルミン「分からなくはないけど、確かに分かりずらいかも。」

    サシャ「あ!今日の主役が来ましたよ!」
  108. 108 : : 2014/08/20(水) 18:48:43
    "う"ぉおぉおぉお!!ジャンさん"マ"ジかっこええ!!
  109. 109 : : 2014/08/20(水) 20:26:49
    “う”ーん“ま”ー勝てないよな
  110. 110 : : 2014/08/20(水) 23:07:01
    ふ“ぅ"、“ま"ぁ一息つきましょう
  111. 111 : : 2014/08/20(水) 23:29:42
    >>110
    ジャン「咬み殺す。」

    マルコ「(他の人からも悪意が感じ取られたんだけど...)」
  112. 112 : : 2014/08/20(水) 23:40:29
    >>111
    紫「ぎぃやぁぁぁぁあ!!!」
  113. 113 : : 2014/08/20(水) 23:51:32
    ジャン「お前ら、何やってんだ?」

    コニー「応援に来たぜ!」

    ジャン「目障りだから消えろよ。」

    コニー「なにー!?なんだその言い方は!?」

    アルミン「まあまあ、僕らはぐーぜん通りかかっただけなので、気にしないでください。」

    ザッ

    ハンジ「さぁ、出番だよモスカ!」

    モスカ「プシュゥ」

    ハンジ「負けんなよ!」

    ジャン「...」ピクッ

    アルミン「(え、まさか...)」

    ジャン「あいつら、馬って言ったな。咬み殺す!」

    アルミン「(基準が厳しすぎる...)」ガーン

    チェルベッロA「両チームの雲の守護者が来たようだな。では、今宵の戦闘フィールドまで来てくれ。」



    トーマス「ここが...」

    チェルベッロB「そうよ。これが雲の守護者の戦闘フィールド、クラウドグラウンド。」

    サシャ「運動場がすごいことになってます。」

    トーマス「おい!ガトリングがあるぞ!」

    チェルベッロA「時に我が道を行き、時に皆を牽引する浮雲。今回は、どのような状況でも我が道を行ける特性を見るということで、最も過酷なフィールドにした。」

    チェルベッロB「四方は有刺鉄線で囲まれ、八門の自動砲台が三十メートル以内の動く物体に反応するわ。さらに、地中には重量感知識のトラップが無数に設置され、警報音の直後に爆発するわ。」

    アルミン「まるで戦場だ...」

    オルオ「怖けりゃ逃げるんだな。てめぇらのボスみたいにな。」

    トーマス「ふざけんな!エレンさんは逃げたんじゃねぇ!」

    アルミン「エレンは来る必要はないんだ。」

    コニー「ジャンさんはうちのエースだかんな。」

    サシャ「絶対負けません。」

    リヴァイ「エース...ほう、そいつは楽しみだ。」

    モスカ「グオン」
  114. 114 : : 2014/08/21(木) 00:48:36
    "う"わぁ理不尽だわぁ…"マ"ジ理不尽だわぁ…おっと誰か来たみたいだ。
  115. 115 : : 2014/08/21(木) 09:33:05
    今日のご飯うまかったー。
  116. 116 : : 2014/08/21(木) 13:44:59
    原作と一緒ジャン
  117. 117 : : 2014/08/21(木) 21:29:59
    く“ぅ"〜“ま"たまたお面白くなってきたな!
  118. 118 : : 2014/08/21(木) 21:43:15
    >>117
    ジャン「もういい、コメントした奴全員咬み殺す。」

    マルコ「それはまずいよ!」
  119. 119 : : 2014/08/21(木) 21:52:55
    -シガンシナ山-

    ダッ

    ダッ

    エレンの零地点突破習得のため、エレン、キュクロの二人はハイパーモードとなり戦っていた。

    キュクロ「いくぞ!」ボウッ

    ミカサ「そこよ、エレン。」

    エレン「...」

    ドォン!

    キュクロ「エレン!」

    タッタッタッタッ

    キュクロ「しっかりしろ!」

    ミカサ「だいぶ良くなってきた。」

    キュクロ「ミカサさん、もうゲンカイです。これイジョウはエレンのカラダがもたない...」

    エレン「今、炎が...」

    ミカサ「?」

    エレン「なんとなくだけど、初代がこの技で何をやろうとしてたのか、分かった気がした。」

    ミカサ「そう...どうする?これで切り上げる?」

    エレン「続けるよ。確かに、お前の言う通りだ。こんなことは考えたくはないけど、もしもジャンさんが雲戦で負けたりしたら...」

    キュクロ「エレン...」

    エレン「その時は...」

  120. 120 : : 2014/08/21(木) 22:40:48
    焼肉のタレみたいな名前のジャン…馬面の貴公子頑張ってねぇーww
  121. 121 : : 2014/08/21(木) 22:43:36
    ジャン負けると思“う”…“ま”あがんばれ
  122. 122 : : 2014/08/21(木) 23:08:41
    ジャン風紀委員の力をみせてやれ!!
  123. 123 : : 2014/08/21(木) 23:23:15
    >>120>>121
    マルコ「ジャンが戦いが終わってからまとめて咬み殺すって。」
  124. 124 : : 2014/08/21(木) 23:41:04
    俺は今日、咬み殺された。
  125. 125 : : 2014/08/21(木) 23:52:40
    -イタリア-

    ファーラン「くそっ、GPSがきかねぇ。」

    イザベル「マジかよ!兵器用の研究室と言い、まるで悪魔の城だな。」

    イルゼ「あのさ、研究室で作られていたと思われる人型のあれ、やっぱり対人戦闘用かしら?」

    ファーラン「そんなわけないだろ。あんなもんを対人に使ったらおつりがくる。第一、装備が凶悪すぎる。」

    メキメキ

    突然、壁が軋む音がした。

    ファーラン「?」

    ズドォン!

    ガッ

    ファーラン「がっ!」

    イザベル「ファーラン!」

    イルゼ「奴よ!」

    壁を突き破り、突如現れファーランを突き飛ばしたのはモスカであった。

    イザベル「このやろ!」

    ドンッ

    キュィン

    イルゼ「銃弾が弾かれた!?」

    ギュィン

    モスカはファーランを標的としてロックオンしているのか、他の者には目も暮れず、ファーランに指先の銃口を向けた。

    イザベル「やらせねぇ!」

    イザベルはモスカとファーランの間に入る。

    イザベル「うおぉぉぉ!」

    ドンドンドンドン

    チュインチュインチュインチュイン

    ファーラン「無駄だ!逃げろイザベル!」

    モスカ「グオン...」

    モスカ「...」

    ファーラン「止まった?」

    ????「こいつを止めるには背後近づいて、気づかれないうちに背中の非常スイッチを切るしかないですよ。」

    アンヘル「間に合ってよかった。味方です。アンヘルと申します。」

    ファーラン「知ってるぞ。ファミリー本部でリーダーのスパイをしているという!」

    アンヘル「ここからは私がお供します。」

    イザベル「サンキュー。」

    イルゼ「まさか、ここで調査兵団のハンジ・ゾエが造った兵器と対面するなんて思わなかったわ。」

    アンヘル「こいつはプロトタイプでしかありません。調査兵団が使用している奴はこいつの比ではありません。非常スイッチもないあいつが一度暴れだしたら誰にも止めることなど...」
  126. 126 : : 2014/08/22(金) 13:28:28
    モスカって美味しそうな名前だなぁ
  127. 127 : : 2014/08/22(金) 22:14:00
    -シガンシナ中-

    コニー「ジャンーッファイッ!」

    アルミン・サシャ・トーマス「オー!!!」

    トーマス「おい、声がちいせぇぞコニー!」

    コニー「ジャンさん本人が入ってないからいまいち燃えないんだよ。」

    ヒストリア「そろそろ始まるようね。」

    アルミン「ヒストリアさん!いつここへ?」

    ヒストリア「ついさっきよ。ちょうどあの子達と同じタイミングだったわ。」

    トーマス「あの子達...アニ達か!」

    サシャ「なぜあんなに遠い所に居るのでしょうか。一緒に応援した方が良いでしょうに。」

    アルミン「前に言ってた通り、なれ合うつもりはないってことじゃない?」

    トーマス「くそ。調子に乗りやがって。」

    アルミン「それよりヒストリアさん。実際に相手を見てみてどうですか?ジャンさんは勝てそうですか?」

    ヒストリア「さぁ、私にも分からないわ。ただ...」

    チェルベッロA「それでは、雲のリング、ジャン・キルシュタインvsハンジ・モスカ。バトル開始!」

    ガシャン

    モスカの脚部から、推進装置が現れた。

    ドウッ

    コニー「飛んだ!!」

    ヒストリア「ジャン君は、ハンジ・モスカ何て奴...」

    ズガガガガ

    ジャン「...」

    ガキンッ!

    ゴキャ

    ヒストリア「眼中にないみたいよ。」

    ズドォン

    一瞬で機体を大きく損傷されたモスカは、その場に倒れこんだ。

    ピシッ ピシッ ピシッ

    ドォン!!!
  128. 128 : : 2014/08/22(金) 22:40:36
    ニンジンあげるから許せジョン
  129. 129 : : 2014/08/22(金) 23:38:27
    どうどう!Be cool…
  130. 130 : : 2014/08/22(金) 23:40:42
    その日、人類は思い出した。
    ジョnゲフンゲフン!
    ジャンという存在がどれほどやばいかということを……
  131. 131 : : 2014/08/23(土) 10:27:16
    じゃじゃ馬
  132. 132 : : 2014/08/23(土) 19:34:45
    今日も俺は咬み殺される。
  133. 133 : : 2014/08/23(土) 23:56:41
    カチッ

    ジャンは雲のリングを完成させた。

    アルミン「な...」

    ぺトラ「え...」

    ハンジ「モ...モスカァァァァァァl!!!私の、私のモスカがぁぁぁぁぁぁぁ!!!ウワァァアッァァァァァ!!!」

    ジャン「こんなリングいらねぇよ。」

    チェルベッロA「へ?」

    ジャン「おい、おりてこい。サル山のボスを咬み殺さねぇと帰れないでな。」

    オルオ「なに!」

    ぺトラ「なにじゃないわよ。それ以前にこの争奪戦、私たちの負け越しよ。」

    エルド「兵長...」

    リヴァイ「...ジャン・キルシュタイン。てめぇは俺と戦りたいんだな。」

    ジャン「ああ。」

    リヴァイ「ほう...」

    ムクッ

    リヴァイが椅子から立ち上がる。

    バッ

    ジャン「!」

    ガッ!

    リヴァイの突然の飛び蹴りを、ジャンはトンファーで弾き返した。

    リヴァイ「足が滑った。」

    ジャン「だろうな。」

    リヴァイ「嘘じゃねぇ。」

    カチッ

    ピー!

    バッ

    ドォン!

    リヴァイ「地雷が仕掛けられてたんだったな。」

    ジャン「さぁ、かかって来いよ。」

    リヴァイ「落ち着け。俺はそのガラクタを回収しに来ただけだ。俺たちの負けだ。」

    ジャン「そういう顔には...見えねぇな!!!」

    ダッ
  134. 134 : : 2014/08/24(日) 03:39:23
    二人まとめてかかってこい。俺が相手をしてやる。
  135. 135 : : 2014/08/24(日) 08:31:30
    ↑あの2人ナメてると死にますよあなた!!
  136. 136 : : 2014/08/24(日) 14:26:12
    た/け/の/こ にされますよ。
  137. 137 : : 2014/08/24(日) 19:10:23
    ビュビュッ

    ジャンはリヴァイに猛攻を仕掛け始めた。

    トーマス「あいつ、何してやがんだ!機械仕掛けのヤローには勝ったってのに。」

    ガガガガガガガ

    ドンドン!

    フィールドに仕掛けられたトラップが次々に作動する中、リヴァイは唯々ジャンの攻撃を躱し続けていた。

    リヴァイ「安心しろ。手は出さん。」

    ジャン「好きにしろ。どのみちてめぇは咬み殺される。」

    グンタ「おのれ!兵長を愚弄するな!」

    ミケ「待てグンタ。勝負に負けた俺たちが手を出してみろ。時期ボスへの反逆とみなされ、リヴァイと共に即刻打ち首だ。」

    グンタ「ではどうすれば...」

    ミケ「今は...黙って見ていろ。」

    モスカ「...カタカタカタ」



    -シガンシナ山-

    ポオオオ

    山の中に、一つの大きな光球が輝いていた。光球は、次第に小さくなっていき、遂には消え去った。

    ミカサ「出来たみたいね。」

    エレン「え...」シュゥゥゥゥ

    キュクロ「あ...」

    エレン「今...俺...」

    ミカサ「やったわねエレン。それが死ぬ気の零地点突破よ。」

    キュクロ「やったなエレン!ショダイボスしかデキなかったワザをツイにカンセイさせたんだ!」

    エレン「これが...こんな意外な技だったなんて...一人じゃ絶対無理だった。キュクロ、ありがとよ。」

    ミカサ「では、行こう。エレン。」

    エレン「ああ。シガンシナ中に行くぞ!」
  138. 138 : : 2014/08/24(日) 21:42:40
    -シガンシナ中-

    リヴァイ「チッ」コォォォ

    リヴァイの右手が輝く。しかし、ジャンはそれを見逃すことなく、トンファーによる攻撃でその右手を止めた。

    ジャン「手...出てるぜ。」

    ビュビュッ ビュッ

    ジャンに攻撃の手を休める気配は全くない。

    リヴァイ「チェルベッロ。この一部始終を忘れるな。俺は一切攻撃をしてないということをな。」

    チェルベッロA「!?」

    ジャン「それがどうした...!?」

    ブオン!

    一筋の光が、ジャンの太ももをかすめた。その太ももからは、血が噴き出した。

    ジャン「ぐっ。」ガクッ

    コニー「ジャンさん!?」

    シュルルルル

    アルミン「(ミサイル!?どこから!?)」

    ドンドンドンドン

    オルオ「何だ?」

    シュルルルル

    エルド「に、逃げろ!」

    ドドドォンッ

    サシャ「大丈夫ですかアルミン!」

    アルミン「うん。何とか。それより、これは一体?」

    ドドドドドォンッ

    グラウンドの至るところから、爆発音が鳴り響く。

    リヴァイ「全く...面倒なことになった。俺は回収しようとしたんだが、向こうの雲の守護者が阻んだせいで...」

    モスカ「ギュオオオオォォ」ズガガガガガガ

    リヴァイ「モスカの制御がきかなくなっちまった。」

    ヒストリア「暴走!?」



    -イタリア-

    アンヘル「こちらです。」

    テクテクテク

    アンヘル「連れてきました。」

    イルゼ「お、親方様!!!」

    ファーラン「酷い怪我だ!」

    グリシャ「笑うといい。このざまだ。私としたことが、球が急所をかすめたところでやっと、こいつが影だと気付くとはな...」

    イザベル「偽物!?」

    アンヘル「では、先代はどこへ!?」

    グリシャ「部屋で先代専用のジェット機のスケジュールを見つけた。先代は...日本へ飛んでいる。」
  139. 139 : : 2014/08/24(日) 22:59:44
    カツラを買うんですね?…おっと誰か来たみたいだ。
  140. 140 : : 2014/08/24(日) 23:36:14
    -シガンシナ中-

    ドン ドドドン ドン ドドドォンッ

    シガンシナ中では、モスカによる無差別攻撃が続けられていた。

    ブオン

    ドガァン

    アルミン「今腹部から出たのって、圧縮粒子砲!?」

    リヴァイ「おい、このままじゃやばいぞ。大惨事だ。」

    トーマス「ふざけんな!あの野郎ははなっから勝負に関係なく、事故を装って皆殺しにするつもりだったんだ!だからジャンを挑発したんだ!」

    タッタッタッタッ

    アニ「全く、なんで私がこんな目に。」

    ベルトルト「アニ!フィールド内は危険だ!」

    アニ「え!?」

    ピー!

    アニ「くっ!」バッ

    ドォン!

    アニ「ふぅ、危なかった...!?」

    ウィィィン

    ライナー「ガトリングが!」

    モスカ「グオングオン」

    ベルトルト「やばい!挟まれた!」

    ライナー「何としてでも守る!うおおおおお!」

    ベルトルト「おおおおお!」

    ライナーとベルトルトがアニの元へと駆け寄る。その時、ガトリングの弾とモスカの圧縮粒子砲が同時に放たれた。

    ライナーとベルトルトがアニを庇おうとするが、二人の身体だけでは彼女を守り切れないのは明白であった。

    ライナー「(くそっ!ここまでか!せめてアニだけでも!!!)」

    ドウッ!

    三人を守ったのは、突如現れた炎の壁であった。

    ボウッ

    リヴァイ「あの炎...」

    アニ「エレン...」
  141. 141 : : 2014/08/25(月) 08:28:59
    エレンの出す炎ってどの位あついの?
  142. 142 : : 2014/08/25(月) 13:24:04
    >>141

    リボーンを見ろ
  143. 143 : : 2014/08/25(月) 13:58:36
    あれ?エレンの炎って熱い炎じゃなくて切れる炎なんじゃ……
  144. 144 : : 2014/08/25(月) 17:03:59
    リボーン読めばわかることを質問するな
  145. 145 : : 2014/08/25(月) 17:27:16
    リボーン読めばわかることを質問してすいません
  146. 146 : : 2014/08/25(月) 17:57:16
    タラちゃんウゼェwww
  147. 147 : : 2014/08/25(月) 18:32:54
    タラちゃんなんて人出た?
  148. 148 : : 2014/08/25(月) 21:49:51
    >>141
    鉄の融点よりは高いです。>>143の言う通りエレンの炎の最大の特徴は切断能力です。
  149. 149 : : 2014/08/25(月) 22:15:33
    コニー「あれは...!」

    アルミン「エレン!」

    リヴァイ「ほう。ようやく来たか。だが...」

    タッタッタッタッ

    キュクロ「イッタイどうなっているんだ?」

    ミカサ「モスカは全てを破壊しつくすようね。しかし、あの動きは人間じゃない。暴走しているのだろうか。」

    リヴァイ「クズから消えていく。そのことに変わりはない。」

    シュルルルル

    エレンの元にもミサイルが飛んできた。

    エレン「...」ボッ

    ギュイイイン

    アルミン「と、飛んだ!?」

    エレンはモスカの頭上まで飛び、右手の炎を強くした。

    そして、炎が瞬いた瞬間、モスカの左手を抱えたエレンがモスカの背後にいた。

    ぺトラ「何よ今の動き!速過ぎる!」

    エレン「おい、でくの棒。お前の相手は俺だ。」

    モスカ「ピー《危険な物体を発見。標的を変更、殲滅せよ。》」

    ドシュドシュドシュッツ

    モスカは再びミサイルを発射した。十数発のミサイルが向かう先は、全てエレンだった。

    エレン「...」ボッ

    ギュイイイン

    エレンは炎の推進力を用いてこれを回避した。

    トーマス「全弾がエレンさんに!?」

    ミカサ「モスカはターゲットを絞ったようね。」

    ミサイルを回避したエレンに対してモスカが選んだ次の攻撃手段は圧縮粒子砲であった。しかし、高速移動で縦横無尽に動き回るエレンはいとも容易くこれを回避した。

    ヒストリア「さすがね。エレン。」

    サシャ「あ...危ない!」

    モスカ「グオン」バッ

    モスカはエレンに急接近し、圧縮粒子砲の発射準備に入った。

    機動力に長けたエレンに対するモスカのこの行動は、機械らしく、極めて合理的であった。しかし、エレンはそれすらも上回る。

    エレン「いくぞ...」フッ

    ドカッ!

    圧縮粒子砲が放たれる前に、エレンは腹部の発射口へ右ストレートを叩きこんだ。モスカはそのまま地面へと叩きつけられた。

    コニー「強ぇ!」

    ぺトラ「へ、兵長!?」

    リヴァイ「フッ...」
  150. 150 : : 2014/08/25(月) 23:37:22
    -イタリア-

    アンヘル「何ですって!?先代が日本に!?」

    グリシャ「リング争奪戦をコントロールしようとするならば、より間近で観戦しようとするのは当然のことだ。」

    イルゼ「では、先代はリヴァイを後継者にするために日本へ?」

    グリシャ「チェルベッロ機関も先代の手足と考えれば、説明はつく。」

    ファーラン「それで、これからどうします?」

    グリシャ「あの方には聞きたいことが山ほどある。日本へ...ぐっ...」

    イザベル「おい!無理すんな!」

    先代の影武者「ヒャハハハハハ!先代に聞きたいこと?手遅れだな。」

    ファーラン「何が手遅れなんだ!?返答次第ではただではおかんぞ!」

    影武者「おまえらよぉ、調査兵団のハンジが軍がもみ消そうとした兵器を造ってたのは知ってっか?」

    イルゼ「まさか、人型兵器の事?」

    影武者「そうだ。モスカだ。何故あれを戦後、軍が躍起になってもみ消そうとしたかは知れねぇだろ。」

    影武者「人道に反する兵器だからだ。あれは人の命を食って動いてる。厳密には、ある特殊な人間からのみ採取される、炎の生命エネルギーを動力源としている...」

    グリシャ「ま...まさか。」

    イザベル「どうした?」

    グリシャ「中止だ。」

    イルゼ「え?」

    グリシャ「今すぐ雲のリングの争奪戦を、中止させるんだ!」
  151. 151 : : 2014/08/26(火) 13:36:24
    間に合え!!
  152. 152 : : 2014/08/26(火) 21:52:24
    -シガンシナ中-

    キュクロ「さすがだ!あんなキカイヘイキ、エレンのアイテじゃない。」

    ミカサ「だけど、一つ引っかかる。」

    キュクロ「え?」

    ミカサ「初めからモスカをジャンと全力で戦わせ、勝ち越しを決めてから、皆殺しにすることも考えられたはず。なのに、なぜこんなに回りくどい...」

    エレン「リヴァイ、一体これは...」

    ボワァ!

    モスカは、ボディの至る所が破壊されながらもエレンに突進する。しかし、エレンはそれを左手一本受け止めて見せる。

    エレン「これでとどめだ。」ボウッ

    ズバッ!

    エレンは右手の手刀でモスカのボディを真っ二つに切り裂いた。

    モスカは動きを止め、その場に膝をついた。エレンは、切断された部分から内部にある人影を発見した。

    グラッ

    その人影は前方に倒れこむ。そして、地面へと崩れ落ちた。

    エレンはその人物に見覚えがあった。

    アルミン「中から人が!?」

    エレン「この人...」シュゥゥゥゥ

    エレン「先代...!?」

    キュクロ「そんな!なぜここに!?」

    エレン「どうなってんだ?なんで...モスカから?」

    ミカサ「しっかりして!」

    エレン「ミカサ、これはどういう...」

    ミカサ「...モスカの構造を、前に一度だけ見たことがある。先代は、モスカの動力源にされていたようだ。」

    エレン「ど、どーして!!?」

    リヴァイ「どうして、じゃねぇだろ。」

    エレン「!?」

    リヴァイ「てめぇが先代を、手にかけたんだ。」
  153. 153 : : 2014/08/26(火) 22:32:08
    エレン「お...俺が...?」

    ミカサ「なんとかしないと。応急処置だけではどうにもならない。」

    ヒストリア「今部下を呼んだわ!」

    リヴァイ「誰だ?そのハゲを容赦なくぶん殴ったのは。」

    エレン「な...そ...それは...」

    リヴァイ「誰だ?モスカごとそのハゲを真っ二つに焼き切ったのは。」

    エレン「...そんな...俺が...先代を...」

    エルヴィン(先代)「...違う。」

    エレン「!」

    エルヴィン「悪いのは...私だ。」

    エレン「先代!」

    エルヴィン「やっと会えたね...エレン。すまない。こうなったのは全て...私の弱さゆえ...私の弱さが...リヴァイを永い眠りから、目覚めさせてしまった...」

    ミカサ「眠りとはどういう事?リヴァイは揺りかごの後、ファミリーを抜け、イェーガーファミリー厳重な監視下に居たはず。」

    エレン「揺りかご?」

    ミカサ「8年前に起きたファミリー史上最大のクーデターの事よ。反乱軍の首謀者が99代目の息子、リヴァイであるという恐ろしい事実は機密扱いにされ、知るのは上層部とこの時戦ったファミリーの精鋭のみだけど。」

    エルヴィン「リヴァイは8年間止まったままだったのだ。あの時のまま眠り続けていたのだよ。恐ろしいほどの、怒りと執念を増幅させて...」

    エレン「一体どういう...」

    エルヴィン「ゴホッ!」

    エレン「だ、大丈夫ですか!?しっかりしてください!」

    エルヴィン「...いつも...いつも、君の事はミカサから聞いていた。好きな女の子の事や...学校の事...友達の事...君はマフィアのボスとしては...あまりにも不釣り合いな心を待った子だ...だから...そんな君だからこそ...私は君を、イェーガーファミリーボスの継承者に選んだ。」
  154. 154 : : 2014/08/27(水) 13:58:42
    エルヴィンがイケメンに見える
  155. 155 : : 2014/08/27(水) 18:10:09
    エルヴィンがヅラメンに見える
  156. 156 : : 2014/08/28(木) 02:18:28
    >>155
    どんな面だよwww
  157. 157 : : 2014/08/28(木) 22:21:55
    エレン「...!?(リヴァイを選んだんじゃ?)」

    フッ ポウ...

    エルヴィンは、エレンの額に左手の人差指を当て、小さな炎をともした。

    エレン「(死ぬ気の炎?すごく暖かくて、懐かしい。懐かしい?そうだ、俺、この人を知ってる。小さいころに、会ってる。)」

    ユラ...

    エレン「(炎がどんどん小さく...)」

    エルヴィン「だが、君で良かった...」

    エルヴィンがそう言うと、彼の左手が力なく降りる。

    それを、エレンは掴み取った。

    エレン「待ってください!先代!」

    呼びかけるも答えは返ってこなかった。

    エレン「そんな...先代ー!!!」

    リヴァイ「よくも先代を。」

    エレン「!?」

    リヴァイ「先代へのこの卑劣な仕打ちは、実子であるこの俺への、そしてファミリーへの挑戦と受け取らせてもらおう。」

    エレン「な!??」

    リヴァイ「しらばっくれんじゃねぇ...その胸の焼傷が動かぬ証拠だろうが。ボス殺しの前には争奪戦など無意味。俺はボスである我が父のため、ファミリーの未来のため、お前を殺し、仇を討つ。」

    ぺトラ「!」

    アルミン「何だって!?」

    トーマス「何言ってやがる!あいつが先代を!」

    ミカサ「どうやら、これが狙いだったようね。」

    サシャ「どういうことですか?」

    ミカサ「ただリング争奪戦に勝ち、次期ボスになったとしても、揺りかごの一件を知る者はリヴァイの就任に反対し、抵抗するだろう。しかし、エレンを悪役に陥れ、弔い合戦で先代の仇を撃ったとなれば話は別よ。多くのファミリーから絶大な信頼を得ることができるわ。それに、本来次期ボスになるはずだったエレンより強ければ、自分が真の後継者である証明にもなる。」

    ヒストリア「じゃあ、リヴァイはボスとなるのと同時に独裁体制を作るために!?」
  158. 158 : : 2014/08/28(木) 22:58:16
    ミカサ「ええ。仕掛けられた罠だったのよ。事故であろうとモスカがエレンの守護者を殺れば、遅かれ早かれエレンが倒しに来ると読んでいたのだろう。」

    エレン「そんな...そんな事のために...」

    チェルベッロA「憶測での発言は慎んでもらおう。すべての発言は俺たちが公式に記録している。」

    ミカサ「好きにしなさい。私はもう怒っているの。」

    チェルベッロA「な!」ゾクッ

    ミカサ「でも、先代との誓いは守って手は出さない。生徒の勝負には...最も、戦いが嫌いな私の生徒がどうするのかはわからないけど。」

    エレン「...リヴァイ。そのリングは返してもらう。」

    エレン「お前に、先代の跡は継がせねぇ!」

    ミカサ「よく言ったわ。」

    リヴァイ「良いだろう。イェーガーファミリーの歴史に刻んでやる。リヴァイに楯突いた愚かなガキが一人いたとな。」

    アルミン「一人じゃない!」

    エレンの守護者たちは一斉に武器を構えた。

    トーマス「エレンさんの意思は...」

    コニー「俺たちの意思だ!」

    オルオ「来るか!ガキども!」

    エルド「かかって来な。」

    リヴァイ「クズどもを根絶やしにしろ。」

    チェルベッロB「待ちなさい!先代の弔い合戦は、私たちが仕切るわ!」

    サシャ「ええ!?」

    チェルベッロA「俺たちにはリングの行方を見届ける義務がある。」

    アニ「何言ってんのよ。リヴァイたちの犬なんでしょ?」

    チェルベッロB「口を慎んで。私たちは先代の勅命を受けているのよ。私たちの認証なくして、リングの移動はないわ。」

    キュクロ「よくもヌけヌけと!そのチョクメイのシエンインは、センダイにムリヤリおさせたものだろ!」

    チェルベッロA「...最終決定を発表する。俺たちは、勝利者が次期イェーガーファミリーボスとなるこの戦いを、大空のリング戦へと位置付ける。」
  159. 159 : : 2014/08/29(金) 00:01:01
    いよいよ大空戦か
    前から見てます期待。
  160. 160 : : 2014/08/29(金) 19:57:50
    頑張れエレン。
  161. 161 : : 2014/08/29(金) 21:27:59
    >>159
    ありがとうございます。
  162. 162 : : 2014/08/29(金) 21:29:33
    頑張ってください!
    期待です!
  163. 163 : : 2014/08/29(金) 21:47:14
    チェルベッロB「すなわち、今まで行ってきた七つのリング争奪戦の最終戦よ。」

    チェルベッロA「いかがでしょうか?リヴァイ兵長。」

    リヴァイ「悪くない。」

    チェルベッロA「それでは明晩、シガンシナ中に集まってくれ。」

    ハンジ「あれれ~、もどきに執行猶予あげちゃったよ。」

    コニー「なに!?」

    ぺトラ「ハンジさん、立ち直ったんですね。」

    ハンジ「私も計画は知っていたからね。だけど...あまりにあっさりやられちゃったからショックで...」

    リヴァイ「エレン・イェーガーよ。明日で最後だ。お前が全てを手に入れるか、全てを失うかが決まる。せいぜい...あがいてみろ。」

    ピンッ

    リヴァイは大空のリングの半分をエレンに弾き飛ばした。

    パシッ

    エレン「...」

    リヴァイ「じゃあな。」コオオオ

    カッ!

    眩い光が辺りを包む。

    フッ

    アルミン「消えた...チェルベッロの奴らもだ...]

    ヒストリア「そうだ!早く先代を!」

    ヒストリアの部下「ボス!これは...」

    ヒストリア「説明は後よ!とにかく先代を病院へ...」



    ヒストリア「部下の話だと、さっき門外顧問チームから連絡があったそうよ。内容は...」

    ミカサ「モスカの中身のことね。」

    ヒストリア「その通りよ。もし、連絡がもう少し早ければ...」

    ミカサ「そんなこと言ったってどうにもならないわ。」

    ヒストリア「そうね。でも、こんな事があって、エレン、大丈夫かしら。」

    ミカサ「私たちが受けたダメージはあまりに大きい...でも...」

    ミカサが視線を移す。その先には静かな闘志を燻らせたエレンがいた。

    ミカサ「エレン。今日は帰って寝よう。」

    エレン「ああ。そうだな。」

    ミカサ「一緒に...」ボソッ

    エレン「なにふざけたこと言ってんだよ!」

    ヒストリア「(まだ希望はついえてないのね。ミカサ...)」





    続く...
  164. 164 : : 2014/08/29(金) 21:48:00
    >>162
    ありがとうございます。次回もよろしくお願いします。
  165. 165 : : 2014/08/29(金) 21:52:40
    続きはこちらからどうぞ↓
    http://www.ssnote.net/archives/22729
  166. 166 : : 2020/10/06(火) 15:16:18
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=51

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