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あんぱんまん「君が僕で、お前がオレで」

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  1. 1 : : 2014/07/31(木) 20:03:41


    「おのれあんぱんまん…。この恨み辛み、未来永劫決して忘れじ…」











    「今、復讐の時は来たり。この世界に地獄を。あんぱんまんに絶望を…」











    「ふふふふふふ…」


  2. 2 : : 2014/07/31(木) 20:17:35


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    じゃむおじさん「…また駄目だ」


    ばたこさん「ひどいですね…」


    ちーず「くぅ~ん…」


    かれーぱんまん「何でだよ、保存環境は完璧なはずなのによ」


    しょくぱんまん「倉庫内の小麦粉が、どうしてこんなにもカビだらけになってしまうんだ…」





    小麦粉「」カビッ





    ばたこさん「倉庫内の湿度が特別高いワケでもない。カビ増殖の前兆があるワケでもない」


    じゃむおじさん「前の日には何ともなかったのに、どう言うワケかいきなりカビだらけ」


    かれーぱんまん「どうなってやがる」


    しょくぱんまん「謎だね」

  3. 3 : : 2014/07/31(木) 20:30:19

    ばたこさん「まさか、ばいきんまんの仕業!?」


    かれーぱんまん「馬鹿言うな。確かにあいつの部下のかびるんるんならこんな事が出来るかもしれん」


    かれーぱんまん「だが奴は打倒あんぱんまんに燃える男だ。こんな嫌がらせみたいな真似はしない」


    しょくぱんまん「どきんちゃんも同じだ。こんな姑息な真似はしないと思うよ」


    ばたこさん「じゃあどうして…」


    じゃむおじさん「これでは、今度領主様に収めるための“究極のパン”が作れないよ…」


    しょくぱんまん「あぁ、“例の材料”を用いたあのパンですね」


    かれーぱんまん「小麦粉がこれだけカビちまったら、そりゃ作れねぇわな」


    じゃむおじさん「領主様の即位10周年を祝う式典に出すパンが、これでは用意できない…」


    しょくぱんまん「もう来週に迫っていると言うのに、これでは…」

  4. 4 : : 2014/07/31(木) 20:42:32

    かれーぱんまん「問題はそれだけじゃねぇだろう」


    ばたこさん「えぇ。そのうち、あんぱんまん達の顔を作るための材料も確保できなくなってしまう」


    じゃむおじさん「そうならないために、何とか対策を練らないと」


    しょくぱんまん「そう言えばあんぱんまんは?彼にも餡を…もとい、案を出してもらいたいけど」


    かれーぱんまん「奴なら例の場所だ」


    しょくぱんまん「あぁ、あそこか」


    かれーぱんまん「毎日パトロールに出る前、あそこでお祈りするのが日課なんだとさ」











    しょくぱんまん「“彼ら”への追悼の祈りだね。彼らしいよ」

  5. 5 : : 2014/07/31(木) 20:54:24

    ~とある場所~


    あんぱんまん「…」







    あんぱんまん(みんな、僕は今日も元気だよ。これも全て、君達が見守ってくれているおかげだ)


    あんぱんまん(今日も世界が平和であるように、そしてみんなが幸せであるように…)


    あんぱんまん(遠い場所から、見守っていてください)














    あんぱんまん「…よし!パトロールに行ってくるか」













    スタスタ…

  6. 6 : : 2014/07/31(木) 21:06:41

    ~同日夜・じゃむおじさんのパン工場~


    あんぱんまん「…以上が今日の街の様子です」


    じゃむおじさん「ありがとうあんぱんまん。今日も平和そうで何よりだ」


    かれーぱんまん「表向きは、な」


    あんぱんまん「え?」


    しょくぱんまん「表向き?どういう意味だい?」


    かれーぱんまん「街の中は平和だろうが、少し郊外に出れば、黒い噂も聞こえてくるもんさ」


    じゃむおじさん「黒い噂?詳しく聞かせてくれるかい?」







    かれーぱんまん「小耳に挟んだ程度で確証はねぇが、どうやら陰で怪しい連中が蠢いてるらしい」


    かれーぱんまん「詳しい理由は分からねぇが、何かしら復讐の目的を持った集団らしい」


    じゃむおじさん「復讐…?やぶさかではないね」


    しょくぱんまん「そんな連中が居るなんて聞いた事もないね」


    あんぱんまん「あくまで噂の域を出ないのでは?」


    かれーぱんまん「俺もそう思った。が、現実ってのはお前の中身みたいに甘くはねぇようだ」

  7. 7 : : 2014/07/31(木) 21:20:02

    あんぱんまん「何か掴んだという事だね?」


    かれーぱんまん「そいつらの目撃情報が寄せられた地点には、共通してある“痕跡”が残っていた」


    ばたこさん「痕跡…?」


    かれーぱんまん「あれはどうみても、誰かを誘っているようにしか見えない痕跡だった」


    しょくぱんまん「一体どんな痕跡だったんだい?」


    かれーぱんまん「そこにあったのは胞子状の微生物達の集落(コロニー)、即ち“カビ”だよ」


    一同「!?」







    じゃむおじさん「カビだって!?まさか!!」


    しょくぱんまん「待ってよ、これは偶然じゃないのか!?」


    あんぱんまん「カビと聞いて、思い当たる節が一つしかないんだけど…」


    かれーぱんまん「つまり“そう言う事”なんじゃねぇのか?例の小麦粉のカビ、ってな」


    かれーぱんまん「奴らが目撃された地点の周辺には、決まってカビが異常に繁殖していた」


    かれーぱんまん「湿度、環境、どれをとってもカビが増えるとは思えねぇ場所にも関わらず、だ」


    じゃむおじさん「つまり、私の倉庫のカビも連中の仕業という事になるのかい?」


    かれーぱんまん「まだ確定したワケじゃねぇがな。だが、可能性としては9割9分だ」


    しょくぱんまん「ここまで来ると、噂が噂で無くなってくるね…」

  8. 8 : : 2014/07/31(木) 21:36:24

    あんぱんまん「復讐の目的を持っていると言ったね?その矛先は、一体どこなのだろう?」


    かれーぱんまん「さぁな。案外、俺達の中にその対象が居るのかもしれねぇぜ?」


    しょくぱんまん「笑えない冗談だね…」


    かれーぱんまん「冗談で済めばいいけどな」


    じゃむおじさん「小麦粉もさることながら、“例の材料”にもカビが及ばないようにしないと…」


    あんぱんまん「明日からはパトロールの強化と、倉庫周辺を要警戒ですね」


    じゃむおじさん「頼んだよ」











    あんぱんまん「このまま何事もなく済めばいいんだけど…」

  9. 9 : : 2014/07/31(木) 21:49:38

    ~翌日・街~


    あんぱんまん「」スタスタ


    かれーぱんまん「街の中は平和そのものだな」


    しょくぱんまん「今日も向こうで子供達が戯れている」







    かばおくん「わーい!」


    ぴょんきち「あ、待ってよぉ!」


    うさこ「あ、あんぱんまんだ!」


    くまた「かれーぱんまんもいる!」


    ねこみ「きゃぁぁっ!!しょくぱんまん様ぁぁっ!!」







    子供達「わーいっ!!」

  10. 11 : : 2014/07/31(木) 22:05:53

    あんぱんまん「ははは、みんなおはよう」


    かばおくん「今日もパトロール?」


    あんぱんまん「そうだよ。街が平和かどうか、見に来たんだ」


    ぴょんきち「そうなんだぁ」


    うさこ「最近、変な事件が起きてるってパパが言ってたよ。何かあったの?」


    あんぱんまん「それは…」


    くまた「大丈夫さ!あんぱんまん達が解決してくれるよ!」


    ねこみ「そうよそうよ!」


    かれーぱんまん「ふん、人気者は辛いねぇ」







    あんぱんまん「安心して皆。どんな事件が起こっても、僕らが必ずみんなを守るよ」


    子供達「わーいっ!!」

  11. 12 : : 2014/07/31(木) 22:20:23


    かばおくん「やっぱり強いあんぱんまんは大好きだよ!」


    くまた「この本のヒーローみたいに、ずっと強いあんぱんまんでいてね!」


    あんぱんまん「ヒーロー?」


    ぴょんきち「これだよ。このヒーローはね、ピンチになると金色の戦士になるんだよ!」


    かれーぱんまん「金色の戦士?」


    うさこ「金色の戦士になるとね、身体が金色に光って、すごく強くなるの!」


    ねこみ「どんな敵が来たって、絶対にやっつけちゃうんだ!」


    あんぱんまん「へぇ、そんなに強い人がいるんだね」







    かばおくん「あんぱんまんはなりたくないの?」


    あんぱんまん「僕は…いいかな」


    くまた「えぇ!?どうして!?」


    あんぱんまん「僕は別に、悪い奴をやっつけるために戦っているわけじゃないからね」


    あんぱんまん「この世界が平和なら…ただそれだけでいいんだ」

  12. 13 : : 2014/07/31(木) 22:35:18

    かばおくん「でも、今だってあんぱんまんはすごく強いじゃないか!」


    あんぱんまん「本当ならこんな力は必要ないんだ。皆を笑顔にできれば、こんな力は要らない」


    かばおくん「…難しいなぁ」


    くまた「すごく強ければ、どんな奴が来ても負けないのに。あんぱんまんは分からないよぉ」


    あんぱんまん「ははは。君達もいつか、分かる日が来るよ」


    かれーぱんまん「そうだな。俺様もうまいカレーでみんなが笑ってくれりゃ、それだけでいいさ」


    しょくぱんまん「同感だね」





















    「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」


    一同「!?」

  13. 14 : : 2014/07/31(木) 22:51:21


    かれーぱんまん「何事だ!?」


    かばおくん「あっ!あれは!!」





    どきんちゃん「」フラッ…





    しょくぱんまん「どきんちゃん!?どうして街に!?」


    くまた「あいつは悪い奴の仲間だ!あんぱんまん、やっつけてよ!!」


    あんぱんまん「待って!なんだか様子が変だよ!」







    どきんちゃん「はぁ、はぁ、あんぱんまん…」


    あんぱんまん「どうしたんだい!?それにひどい傷じゃないか!!」


    どきんちゃん「ばいきんまんが…」フラッ…


    しょくぱんまん「おっと」ガシッ!







    どきんちゃん「ありがとう、しょくぱんまん様…」


    しょくぱんまん「ばいきんまんがどうしたんだい!?一体何があったの!?」


    どきんちゃん「たす…けて…」














    どきんちゃん「」ガクッ…

  14. 15 : : 2014/07/31(木) 23:06:42


    しょくぱんまん「どきんちゃんっ!!」


    かれーぱんまん「意識を失いやがった。何がどうなってやがるんだ」


    かばおくん「あんぱんまん、チャンスだよ!今の内にそいつをやっつけてよ!」


    あんぱんまん「それはできない」


    かばおくん「どうしてだよ!!」


    あんぱんまん「彼女は別に、悪事を働くためにここに来たんじゃない。助けを求めに来たんだ」





    あんぱんまん「それに、何もできない彼女を痛めつける僕を見れたとして、君達は満足かい?」


    かばおくん「それは…」


    しょくぱんまん「まずは、何が起きてるか調べなければならない。話はそれからだよ」


    かれーぱんまん「ちょいとばいきんまんの根城まで行ってくる。お前らも一応気を付けろよ」


    ねこみ「分かった…」







    あんぱんまん「…行こう」


    しょくぱん&カレーパン「おうっ!!」

  15. 16 : : 2014/08/01(金) 21:00:13


    ~ばいきんまんの根城~


    ばいきんまん「はぁ、はぁ、何者だてめぇ…」


    「あの女は逃げたのか。全く、油断も隙もありゃしねぇな」


    ほらーまん「喰らえっ!!」


    「うぜぇな!オラァァァッ!!!」






    ドゴッ!!






    ほらーまん「うへあぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


    ばいきんまん「ほらーまんっ!!クソっ!!!」


    「お前に接触すればあんぱんまん一味に会えると踏んでたんだがな」


    ばいきんまん「残念だったな。俺と奴は、別に仲間でも何でもねぇよ」


    「そうらしいな。んじゃ、お前は用済みって事になる。消えてもらおう」


    ばいきんまん「くっ…!」
















    あんぱんまん「待てっ!!」


    一同「!?」

  16. 17 : : 2014/08/01(金) 21:12:14

    「ほう、お前は」


    あんぱんまん「そこまでだ!これ以上ばいきんまんに手を出すな!」


    ばいきんまん「餡の字!お前、何でここに!?」


    かれーぱんまん「俺達もいるぜ」


    しょくぱんまん「どきんちゃんが助けを求めに来たんだ。間に合ってよかった」






    「ふふ…ふははははっ!ようやく会えたなあんぱんまんよ!」


    あんぱんまん「誰だ君は…?」


    かれーぱんまん「顔に大層な包帯巻いて、かっこつけてるつもりか?」


    ばいきんまん「さぁな。だがどうやら、餡の字にご執心らしいぜ」


    「幾千の夜を超え、貴様へ募らせた怒り憎しみ数多。今日こそ晴らさせてもらうぞ!」


    ばいきんまん「何が言いたいかは知らんが、とっとと消えろ!行け、かびるんるん達よ!!」


    かびるんるん達「かびかびー」ピョンッ


    「カビ、か。思えば、オレが生まれたのもこいつらとの出会いが最初だったな…」











    「…はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」


    かびるんるん達「!?」

  17. 18 : : 2014/08/01(金) 21:24:18

    ばいきんまん「何だ!?」


    かびるんるん達「か…び…」ズリズリ…


    あんぱんまん「かびるんるん達が、あいつに引き寄せられてる!?」





    かびるんるん達「か…か…」ズリズリ…






    かびるんるん達「かびぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!」






    カッッッッッッッッ!!!!!!!!






    ばいきんまん「うわっ!!」


    あんぱんまん「眩しいっ!!」







    シュウゥゥゥゥゥゥゥ…







    かれーぱんまん「…何が起きた?」


    しょくぱんまん「馬鹿な!!あれだけ居たかびるんるん達が消えた!?」


    「消えたんじゃない。取り込んだのさ。オレの体にな」


    ばいきんまん「取り込んだ?馬鹿言ってんじゃねぇぞ!」


    しょくぱんまん「あれだけのかびるんるんを取り込んだら、身体は無事では済まないはず」


    かれーぱんまん「一体何をしたって言うんだ?」

  18. 19 : : 2014/08/01(金) 21:37:32

    「それはオレが…」グッ






    バサァァッ!!






    しょくぱんまん「包帯を取った!?」


    かれーぱんまん「おい!あの姿は!!」


    ばいきんまん「何てこった…」


    あんぱんまん「…僕!?」







    「オレはお前であって、お前じゃない。この顔は、かつてお前が捨てたものだ」


    かびぱんまん「オレの名はかびぱんまん。かびるんるんに浸食されたお前の顔から生まれた戦士…」


    かれーぱんまん「すげぇ…。あれだけカビだらけの顔なのに、何で活動できるんだ…」


    しょくぱんまん「待てよ!もしや最近発生している一連のカビ事件は…」


    かびぱんまん「オレだ。あんぱんまんをおびき寄せるためにわざと痕跡を残していたのさ」

  19. 20 : : 2014/08/01(金) 21:45:43

    あんぱんまん「何でそんな事を…。あのカビのせいで、どれだけ困った人が居ると思ってる!」


    かびぱんまん「関係あるか。オレはオレの目的を果たせればそれでいいのさ」


    あんぱんまん「目的…それは僕に対する復讐とでも言うのか?」


    かびぱんまん「よく分かってるじゃねぇか。その通り、オレの行動理由は復讐のみ」


    かびぱんまん「この顔を捨てたお前に対する、恨みと憎しみで今日この日まで生き延びてきたんだ!」


    あんぱんまん「そうか…それは当然の理由だね…」







    かびぱんまん「考えても見ろよ。お前は今まで、どれだけの顔を捨てて来た?」


    かびぱんまん「カビに浸食された奴ならまだしも、多少濡れた程度でもいちいち顔を取り替える」


    かびぱんまん「新しい顔を装着したお前は、元気100倍でパワー全開」


    かびぱんまん「だが、弾き飛ばされた顔はどうなる?そうやってお前はいくつの顔を捨てて来た?」


    しょくぱんまん「違う!それは誤解だ!あんぱんまんは今まで一度も顔を…」


    かびぱんまん「黙れっ!!言い訳なんざ聞く気はねぇ!!」







    かびぱんまん「想像してみろ。カビだらけになって捨てられ、誰にも見向き去れないパンを」


    かびぱんまん「雨の日も風の日も雪の日も!灼熱の太陽も曇天の雨空も極寒の銀世界も!」


    かびぱんまん「誰からも忘れ去られ、孤独に過ごしてきた幾重もの日々を…」


    あんぱんまん「…」

  20. 21 : : 2014/08/01(金) 22:00:50

    かびぱんまん「そうした負の感情が募り募って、オレは生まれた。お前に復讐するために」


    あんぱんまん「それが…君の全てなんだね…」


    かびぱんまん「正義ヅラしてんじゃねぇよ。今のお前のその顔だって、捨てられる時が来る」


    かびぱんまん「そして平然と次の顔に切り替わり、お前はポイだ」






    かびぱんまん「どうだ?次は自分の番だと考えたら、自然と恐怖が湧いてこないか?」


    あんぱんまん「いや、そんな事は無いよ。だって僕は、これまでも顔を…」


    かびぱんまん「あーあー、要らねぇよそう言うのは。結局お前も捨てられなきゃ分からねぇんだ」


    かびぱんまん「遅かれ早かれ、お前はその顔を捨てる。そうなればお前も分かるだろう」


    かびぱんまん「最も呪うべきは…自分自身であったと言う事がな」


    あんぱんまん「君とは一度話をしなければいけないね。このままじゃ、君はずっと悲しいままだ」


    かびぱんまん「残念だが、オレにそんな気は毛頭ない。それにお前ら、こんな所に居ていいのか?」


    かれーぱんまん「どういう意味だ?」









    かびぱんまん「街の平和を守るためのお前達が揃ってここに居て、一体誰が街を守るんだろうな?」


    しょくぱんまん「…しまった!まさかお前!!」

  21. 22 : : 2014/08/01(金) 22:11:51

    かびぱんまん「領主の即位10周年祭に沸くあの街を、オレの仲間が襲撃している」


    かびぱんまん「絶対的防衛力を失った奴らに取っちゃ、恐怖と絶望を味わうには十分だろう」


    しょくぱんまん「おのれ!卑怯な奴め!!」


    かれーぱんまん「言ってる場合じゃねぇ!!急いで街に戻るぞ!!」


    かびぱんまん「オレがそう易々と、お前らを行かせるとでも思ってるのか?」


    ばいきんまん「当然だな…。俺が奴の立場だとしても、そんな事はさせねぇよ」


    かれーぱんまん「くっ…!」


    あんぱんまん「いや、みんなは先に行ってくれ。こいつは僕が食い止める」


    しょくぱんまん「無茶を言うな!そいつはカビを操れるんだ!いくら君でも浸食されれば…」


    あんぱんまん「僕はこいつから逃げるわけにはいかない。それが僕の宿命だ」


    かびぱんまん「ほう、分かってるじゃねぇか。いいぜ、他の連中はとっとと消えな」


    かびぱんまん「尤も、街に辿り着いたところで、オレの仲間に敵うとは思えねぇがな」


    かれーぱんまん「言ってくれるじゃねぇか…。目にもの見せてやるぜ!!」


    しょくぱんまん「行こう!!」


    ばいきんまん「俺も飛行メカで追いかける!こんな奴の思い通りにはさせねぇよ!!」











    ダダダダダッ…

  22. 23 : : 2014/08/01(金) 22:24:22

    あんぱんまん「…」


    かびぱんまん「さて、お前をどう料理してやろうか…」


    かびぱんまん「尤も、餡パンなんざすでに手の加えようがねぇかもしれねぇけどな」


    あんぱんまん「君を救えるのは僕だけだ。僕は君から目を背けない」











    かびぱんまん「さぁ…ショーの始まりだ…!」

  23. 24 : : 2014/08/01(金) 22:37:03


    ~街~






    ドォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!


    「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」







    かばおくん「何だ…何だよこれ!!」


    うさみ「街が…」


    くまた「早く逃げないと!!ここに居たら危ないよっ!!」


    ねこみ「あんぱんまん達は…?あんぱんまん達は助けに来てくれないの?」


    ぴょんきち「あんぱんまーんっ!!しょくぱんまーんっ!!かれーぱんまーんっ!!」


    「もう大丈夫だよ」


    ぴょんきち「あ!!あんぱんまん…」








    ぴょんきち「…え!?」


    「はははははっ!!馬鹿め、俺があんぱんまんなワケがあるまいっ!!」


    かばおくん「誰だっ!!」


    「名乗る意味など無い。お前らはここで死ぬからだっ!!」


    かばおくん「あっ…」


    「死ねっ!!」ビュッ!!


    かばおくん(もうだめだ…)













    ガシッ!!!


    「!?」

  24. 25 : : 2014/08/01(金) 22:48:18


    かばおくん「…あれ?」


    かれーぱんまん「そこまでだ、クソ野郎。子供達に手ェ出すな」


    しょくぱんまん「遅くなってごめんね。間に合ってよかった」


    うさみ「かれーぱんまん!しょくぱんまん!来てくれたんだね!」


    ばいきんまん「ふんっ、本来なら俺がガキ共の面倒なんざ見る事はねぇんだがな」


    くまた「げっ!ばいきんまんもいる!何で!?」


    かれーぱんまん「まぁこいつが居るのは成り行きだ。気にするな」






    「貴様、その手を離せ…」


    かれーぱんまん「離せと言われて、『はいそうですか』と離すとでも思うか?」


    「ならば…」


    かれーぱんまん「あん?」


    しょくぱんまん「…危ないっ!!」











    バキッ!!

  25. 26 : : 2014/08/01(金) 23:00:39

    かれーぱんまん「ぐっ…」ドサッ!


    ばいきんまん「後ろから!?野郎、いつの間に!!」


    「遅いぞこうきんまん。危うく腕が捥げるところだった」


    こうきんまん「馬鹿言ってんなよ。お前の頑丈な体が捥げるわけねぇだろ、ふらいぱんまん」


    ふらいぱんまん「ふっ、言ってくれる」






    かれーぱんまん「野郎…!他にも仲間が居やがったのか!」


    しょくぱんまん「こうきん?ふらいぱん?一体君達は…?」


    「仲間がそいつらだけとは限らねぇぜ!」


    しょくぱんまん「!?」






    ビュッ!






    しょくぱんまん「くっ!!」ヒョイッ






    ドスッ!






    「よくかわしたな。見事な反射神経だ」

  26. 27 : : 2014/08/01(金) 23:13:01

    しょくぱんまん「家の外壁に右手が突き刺さった!?何という…」






    サァァァァァッ…






    しょくぱんまん「えっ!?」


    かれーぱんまん「何だ!?外壁が砂になっちまったぞ!?」


    「乾いちまったのさ。俺に触れられれば、いかなる物であってもその水分を奪い取られる」


    かんぱんまん「俺はかんぱんまん。乾パンの戦士だ」


    ばいきんまん「何だよこいつら…。パンに見せかけて全然パンじゃねぇぞ!」


    ふらいぱんまん「お前らだな?あんぱんまんの取り巻き共ってのは?」


    こうきんまん「俺達はかびぱんまんに雇われた用心棒さ。あいつのためなら、身を粉にして働くぜ」


    かんぱんまん「この街で暴れてればお前達が来ると言ってたが、本当に来やがったな」

  27. 28 : : 2014/08/01(金) 23:27:59


    かれーぱんまん「俺達が取り巻きだと?納得いかねぇな」


    しょくぱんまん「彼と僕らは仲間だ。上下関係など無い、大切な仲間同士だよ」


    ばいきんまん「俺と奴は仲間じゃねぇが、こいつらと一括りにされるのは気に食わねぇな」


    ふらいぱんまん「何だっていいさ。俺達の仕事は、お前達を消し去る事だ」


    こうきんまん「かびぱんまんの生い立ちを聞かされて、涙が出ちまったよ。ありゃ本物だ」


    かんぱんまん「俺の渇いたはずの涙を蘇らせてくれた。奴には頭が上がらねぇ」


    ふらいぱんまん「そんなかびぱんまんのために、俺達はあいつの復讐の手助けをする」






    こうきんまん「こちらは三個、お前らも三個。お膳立ては完璧だな」


    かんぱんまん「ここは一つ、潰し合いと行こうじゃねぇか…」


    かれーぱんまん「面白れぇ…後悔しても知らねぇぞ!!」


    しょくぱんまん「僕達を相手にすることの愚かさ、思い知るがいい!!」


    ばいきんまん「やれやれ。俺はこういうのは好まねぇんだがな。今回だけだぜ」


    ふらいぱんまん「さぁ…鮮血の歯車を回そうじゃねぇか…」
















    一同「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」

  28. 29 : : 2014/08/02(土) 19:30:53


    ~3年前~


    かびるんるん「かびかびー」


    あんぱんまん「うぅ…顔がカビて、力が出ない…」


    ばたこさん「あんぱんまんっ!新しい顔よっ!!」ビュッ!






    ポコーンッ!!






    あんぱんまん「…元気100倍!あんぱんまんっ!!」






    ボトッ…







    コロコロ…
















    ――――――あれ?僕は一体?
















    あんぱんまん「アーンパーンチッ!!」
















    ――――――そうか、新しい顔の僕が悪い奴をやっつけたんだね


    ――――――あれ?それじゃ、古い顔の僕はどうなっちゃうんだ?


    ――――――あれ?今までの古い僕は、一体どうなっていたんだ?
















    一同「ははははははっ!!」
















    ――――――みんな楽しそう…。でも、あの輪の中に僕は居ない

  29. 30 : : 2014/08/02(土) 19:45:04


    じゃむおじさん「それじゃ、私達は一足先に帰るよ」


    ばたこさん「また後で」


    あんぱんまん「はい。お気をつけて」


    ブゥゥゥゥゥン…
















    ――――――じゃむおじさんとばたこさんは帰っちゃった。僕を置いて…
















    あんぱんまん「…さて、僕もいつも通り、あれをやっていかないとね」
















    ――――――待ってよ!君も僕を置いて行っちゃうの!?嫌だ!僕も連れて行って!!
















    あんぱんまん「…向こうかな?」ビュッ!






    ヒュゥゥゥゥン…
















    ――――――行っちゃった。僕がまだここに居るのに。


    ――――――今までの僕達もずっと、こうして古い顔を捨てて生きて来たんだね…


    ――――――あぁ、寂しいなぁ…

  30. 31 : : 2014/08/02(土) 19:52:42

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    ミーンミーンミン







    ――――――暑い。苦しい。顔に生えたカビが侵食して来てる。痛い。


    ――――――あれからどれくらい経ったのだろう。誰も僕を探しに来ない。


    ――――――沈む夕日を幾つ数えただろう。動物達も僕に見向きもしない。









    ――――――どうして…











    ――――――どうして僕がこんな思いをしなければならないんだ…


    ――――――過去に捨てられた顔達は、こんな風に思ったりしなかったんだろうか…?

  31. 32 : : 2014/08/02(土) 20:00:50


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    ビュウゥゥゥ…






    ――――――辺りに雪が積もってる。きっと寒いはず。でも…


    ――――――もう、感覚なんてとっくに無くなった。僕は今、何をしているんだろう…


    ――――――とっくの昔に僕の事なんて忘れ去って、今頃楽しくパーティーでもしてるのかな?









    ――――――ずるいよ











    ――――――何で僕だけ…











    ――――――何で…











    ――――――こんな思いを…僕が…僕が…































    ―――――オレがっ!!!!!!

  32. 33 : : 2014/08/02(土) 20:14:50

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    かびぱんまん「…はっ!」


    あんぱんまん「どうしたんだい?」


    かびぱんまん「…別に何でもねぇ。ちょっと、昔の事を思い出してただけだ」







    あんぱんまん「戦う前に、君にどうしても知っておいてほしい事があるんだけど…」


    かびぱんまん「悪いが聞く気はねぇ。今更お前が何を言おうと、この憎しみは止まらねぇさ」


    かびぱんまん「オレはお前であり、お前はオレ。だがしかしお前ではない」


    かびぱんまん「中途半端な存在である者同士、相手を消す事によってその存在は完成する」


    かびぱんまん「白黒つけようぜ。互いを完成させるために。自身のために」


    あんぱんまん「君が望むなら仕方ない。僕も全身全霊をかけて君に立ち向かうよ」


    かびぱんまん「来い…決着を付けようぜ…」













    あんぱん&かびぱん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」

  33. 34 : : 2014/08/02(土) 20:30:10

    ~街~


    かれーぱんまん「…」


    しょくぱんまん「…」


    ふらいぱんまん「何だ?いつまでもそうやって黙り込んでるつもりか?」


    かんぱんまん「時間稼ぎでもしようってか?お前らのリーダーが来るまでの、な」


    かれーぱんまん「リーダー?そいつは誰の事だ?」


    しょくぱんまん「さっきも言ったけど、僕達の仲にリーダーも下っ端も無いよ。みんな対等だ」


    ふらいぱんまん「仲良しごっこの連中ってワケか。そんなんでよく今まで生き延びられたな」


    かんぱんまん「虫唾が走る。反吐が出る。もっとドライな関係にこだわるべきだぜ」


    かれーぱんまん「ゴタゴタうるせぇ!とっととくたばれクソ野郎共っ!!」ダッ!


    しょくぱんまん「待てかれーぱんまんっ!一人で突っ込むなっ!!」







    かれーぱんまん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」


    ふらいぱんまん「直線状の単調な攻撃だな。かわす事など造作もない…」


    ふらいぱんまん「…『I can ふらい』」


    かれーぱんまん「もらったぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」ビュッ!









    スカッ

  34. 35 : : 2014/08/02(土) 20:44:35

    かれーぱんまん「んあっ!?」


    しょくぱんまん「外れた!?」


    かんぱんまん「へへへ…」


    かれーぱんまん「野郎!どこ行きやがった!?」











    ふらいぱんまん「こっちだよ」


    かれーぱん&しょくぱん「!?」











    しょくぱんまん「なっ…」


    かれーぱんまん「空、だと!?」


    ふらいぱんまん「ふっふっふ、何を驚くことがある。空などお前達も飛べるだろう」


    かれーぱんまん「いつの間に…。全然動きが見えなかったぞ!」


    しょくぱんまん「目にも止まらぬ速度で飛び上がったという事か!」

  35. 36 : : 2014/08/02(土) 20:59:08

    ふらいぱんまん「どうした?さっさとここまで来いよ」


    かれーぱんまん「言われるまでもねぇよっ!!行くぜっ!!」バッ!


    しょくぱんまん「はっ!!」バッ!


    ふらいぱんまん「かかったな…『You can’t ふらい』!!」






    グンッ!!






    かれーぱん&しょくぱん「!?」ズシッ!!


    かれーぱんまん「何だ…!?急激に体が重く…」グググ…


    しょくぱんまん「これ以上…飛んでいられない…」グググ…


    ふらいぱんまん「どうしたどうした?俺はここだぜ?早くここまで来て見ろよ」


    かれーぱんまん「や…野郎…!」


    しょくぱんまん「く…もう…限界だ…」











    かれーぱん&しょくぱん「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」











    ドシーンッ!!!

  36. 37 : : 2014/08/02(土) 21:15:10


    かれーぱんまん「ぐ…いてて…」


    しょくぱんまん「どうなってるんだ?飛び上がった途端に、まるで重力を何倍にもされたような…」


    かんぱんまん「ふらいぱんまんの力さ。あいつは物体の飛行能力の有無を操作できる」


    ふらいぱんまん「『飛べる』と指示した物は飛び、『飛べない』と指示した物は飛べない。簡単だろ」


    ふらいぱんまん「お前らに『飛べない』と指示したから、お前らは飛べなくなった。納得したか?」


    かれーぱんまん「ふざけた野郎だ!!降りてきやがれ!!」


    ふらいぱんまん「はっはっは!!愉快愉快!!飛べないパンはただのパンだな!!」







    かんぱんまん「さらに…翼を捥がれた哀れなパン共に、さらなる地獄を与えてやろう…」


    かんぱんまん「…『更地化(サラテクト)』!!!!!」バッ!


    かれーぱんまん「何だ?両手を地面に?」


    しょくぱんまん「彼の能力…もしや!?」











    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


    かれーぱん&しょくぱん「!?」

  37. 38 : : 2014/08/02(土) 21:30:31

    かれーぱんまん「何だ!?地鳴りか!?」


    しょくぱんまん「違う!これは!!」







    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!







    かれーぱんまん「地面が…砂に!?」


    しょくぱんまん「かんぱんまんの力だ!!あいつ、地面から水分を奪い取っている!!」


    かんぱんまん「その通り!水分を失った土は、いずれ砂と化し、砂礫の大地へと姿を変える!!」


    かんぱんまん「さらに!飛べないお前達がそのまま地べたを這いつくばっていれば、どうなるかな!!」


    かれーぱんまん「なるほど…」


    しょくぱんまん「僕達諸共、砂礫の一部になってしまうというワケだね…」


    かんぱんまん「そう言う事だ!絶望の中で朽ち果てろ!!」


    かれーぱんまん「だが!このままならお前だってタダじゃ済まねぇはずだ!!」


    かんぱんまん「あぁそうだな。だから…」







    ふらいぱんまん「こうするのさ。『You can ふらい』!」ビュッ!


    しょくぱんまん「あぁっ!!」


    かんぱんまん「…とまぁこんな風に、俺も飛び上がれば済む話なんだよ」ヒュウゥゥ

  38. 39 : : 2014/08/02(土) 21:45:09

    かれーぱんまん「セコいマネしやがって!」


    かんぱんまん「何とでも言いやがれ。勝負ってのは、最後まで立っていた奴が勝者なんだよ」


    ふらいぱんまん「さぁ、もう時間が無いぞ。その窮地をどう脱する?」







    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…







    かれーぱんまん「くっ…このままじゃ…」


    しょくぱんまん「仕方ない、こうなったら…」


    かれーぱん&しょくぱん「アレしかないなっ!!」


    ふらいぱんまん「何っ!?」


    かんぱんまん「この期に及んで負け惜しみか!?見苦しいぞ!!」


    かれーぱんまん「負け惜しみかどうかは…」


    しょくぱんまん「これを見てから言うんだね!!」







    かれーぱん&しょくぱん「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」











    ゴオォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!

  39. 40 : : 2014/08/02(土) 22:00:14

    かんぱんまん「何だ!?すげぇエネルギーだ!!」


    ふらいぱんまん「案ずるな!今更何ができる!!もう間に合わんさ!!」


    かれーぱん&しょくぱん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」









    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…









    ふらいぱんまん「はっはっは!!終わりだぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」









    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!









    かんぱんまん「くっ!?眩しいっ!!!」


    ふらいぱんまん「無駄だぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」


    「お前らをいつぶん殴るか…」


    ふらいぱん&かんぱん「!?」











    「…今でしょっ!!!!!!!!!!」











    ドッゴォォォォォォォォッ!!!!!!!!











    ふらいぱん&かんぱん「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」











    ドオォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!

  40. 41 : : 2014/08/02(土) 22:15:05


    パラパラ…







    ふらいぱんまん「くっ…何事だ!?まさか奴らが!?」


    かんぱんまん「あり得ねぇ!!奴らは飛べねぇんだ!!どうやってここまで!?」


    「干ばつは収まったようだね」


    ふらいぱん&かんぱん「!?」







    「当然だね。あのまま続いていれば、君達ごと飲み込んでしまっていたからね」


    ふらいぱんまん「誰だ!?」


    かんぱんまん「いや、この声!さっきのキザ野郎の声だ!!」


    ふらいぱんまん「すると、さっき俺達を殴り飛ばしたのはあのカレー野郎か!?」







    「カレー野郎?ちょっと違うな」


    「僕も、さっきまでの僕とは違う」


    ふらいぱんまん「何者だ!?一体お前らは何をした!?」


    「俺はカレーではなく、ハヤシの戦士…」


    「僕はプレーンではなく、バターを纏いし者…」
















    はやしぱんまん「…はやしぱんまんっ!!」


    しょくぱん・BC「…しょくぱん・BC(バター・コーティング)!!」

  41. 42 : : 2014/08/02(土) 22:27:13

    ふらいぱんまん「ハヤシ!?バター!?アウトドアの双璧と、朝食における至高の逸品だと!?」


    かんぱんまん「何だよそりゃ!!それに、何でお前はずっと下に居たのに乾いてねぇんだ!?」


    しょくぱん・BC「今の僕は、表面をバターでコーティングしている」


    しょくぱん・BC「バターの主成分は油分。含有する水分を乾燥から守り、蓄える事が出来る」


    しょくぱん・BC「君の技は物体から水分を奪い取る技」


    しょくぱん・BC「だけど、油分に守られた僕からは水分を奪う事はできないというワケさ」


    かんぱんまん「小癪な…!」







    ふらいぱんまん「じゃあそっちの奴は何なんだよ!俺の技で飛べなくなったはずなのに!!」


    はやしぱんまん「別に、飛んじゃいねぇよ。ただ跳んだだけだ」


    はやしぱんまん「今の俺は、カレーの時よりもはるかに高い運動能力を持っている」


    はやしぱんまん「それによって、大幅に上昇した跳躍力であそこまで飛んだ。それだけだ」


    ふらいぱんまん「ジャンプ力…そんなもので俺の技を破るとは…」


    はやしぱんまん「お前、言ったよな。跳べないパンはただのパンだって。そっくりそのまま返すぜ」


    ふらいぱんまん「言わせておけば…!!」

  42. 43 : : 2014/08/02(土) 22:39:05

    かんぱんまん「待て、熱くなるな。少々姿が変わった程度じゃ俺達には敵わんさ」


    ふらいぱんまん「あ、あぁそうだな。あの程度じゃ、俺達には勝てない」


    はやしぱんまん「んだと?それなら証明してもらおうじゃねぇか」


    しょくぱん・BC「君達の強さとやらをね。こちらも本気で行かせてもらうっ!!」


    かんぱんまん「来い!お前の相手は俺だ!しょくぱん野郎っ!!」


    ふらいぱんまん「ハヤシは俺様直々に調理してやる。かかってきな!」


    はやしぱんまん「ならば喰らえ!お前をいつ殴るか…」スッ…









    はやしぱんまん「…今でしょっ!!!!!!!」ビュッ!


    ふらいぱんまん「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」









    ガキィィィィィィィンッ!!!!!!

  43. 44 : : 2014/08/02(土) 22:53:17

    はやしぱんまん「…っ!?」


    ふらいぱんまん「ふははははっ!どうした?お前の拳は俺には届いていないぞ?」


    はやしぱんまん「いっ…てぇぇぇぇぇぇっ!!!!!どうなってやがる!?」


    ふらいぱんまん「お前のパンチがいかに強力だろうと、俺のシールドの前では無力だ!!」


    はやしぱんまん「シールド…だと!?」






    ふらいぱんまん「いかにも『テフロンシールド』!俺の鍋体は、テフロン加工が施されている!!」


    はやしぱんまん「テフロン加工…聞いた事がある。汚れた力を排除し、寄せ付けないんだったか?」


    ふらいぱんまん「いかにも。油汚れ、焦げ、その他の調理汚れ」


    ふらいぱんまん「これらのいかなる汚れをも寄せ付けない力、それがテフロン加工だ」


    ふらいぱんまん「はやしぱんまん、貴様の拳にも油汚れが宿っている。その拳では俺には届かんぞ!」


    はやしぱんまん「なるほどな…。カレーもハヤシも、鍋に取っちゃ致命的ともいえる油汚れの塊」


    はやしぱんまん「そんな物の力を宿した俺の拳じゃ、テフロン加工は打ち破れねぇって事か…」


    ふらいぱんまん「そう言う事だ。尻尾を巻いて逃げだすなら今の内だぞ?」

  44. 45 : : 2014/08/02(土) 23:16:06

    はやしぱんまん「冗談言うな!テフロン加工が無敵だと思ったら大間違いだ!!」


    ふらいぱんまん「何っ!?」


    はやしぱんまん「テフロンは使い込めば使い込むほどその効力は薄れ、やがて消え去る!!」


    はやしぱんまん「ならば汚れを与え続け、その効力が消えるまで攻め続けりゃいいだけだ!!」


    ふらいぱんまん「くっ…ならばやってみろ!!」


    はやしぱんまん「樹を隠すなら林の中。拳を隠すなら拳の中…」







    はやしぱんまん「…『闘・真(とう・しん)!はやしラッシュ』!!!」


    ふらいぱんまん「ぬっ!?」







    ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!







    ふらいぱんまん「ぐぅ…!もの凄いラッシュだ!!」


    はやしぱんまん「オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!!!」







    ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!!!!!!







    ふらいぱんまん「このままでは…」














    ピシッ…


    ふらいぱんまん「!?」

  45. 46 : : 2014/08/02(土) 23:30:30


    はやしぱんまん「オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!!!」






    ピシピシッ…






    ふらいぱんまん「マズい…!」


    はやしぱんまん「潮時だぜ!!『真・拳・是身(しん・けん・ぜみ)』!!!」ビュッ!!







    ドッゴォォォォォォォォッ!!!!!!!!!








    バリィィィィィィィィィィンッ!!!!!!!!!!!!








    ふらいぱんまん「ぐっ…テフロンが破られた!!」


    はやしぱんまん「とどめだぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」








    ドッゴォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!








    はやしぱんまん「…へっ」


    ふらいぱんまん「…」


    はやしぱんまん「何だ…?」











    ジュウゥゥゥゥッ…

  46. 47 : : 2014/08/02(土) 23:46:14

    はやしぱんまん「あっつ!何だこの温度は!?」バッ!


    ふらいぱんまん「ようやく温まって来たぜ。少々時間がかかっちまったけどな」


    はやしぱんまん「温まっただと!?まさか、今までずっと!?」


    ふらいぱんまん「これまでは準備運動みたいなもんだ。これから行う『調理』のためのな」


    ふらいぱんまん「今の俺は高温のフライパン。そしてその中には1200度のオリーブオイル」


    はやしぱんまん「オリーブオイルだと!?この世界において貴重なその油を持つお前はもしや…」


    ふらいぱんまん「そうだ。見せてやるよ、世界に数人しか許されない伝説の調理法…」
















    ふらいぱんまん「…『Moco's Kitchen』をな!!!!!」

  47. 48 : : 2014/08/03(日) 19:20:22

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    かんぱんまん「うらあっ!!」


    しょくぱん・BC「無駄だよ」ヒョイッ


    かんぱんまん「何故だ…何故俺の攻撃が当たらねぇ!?」


    しょくぱん・BC「バターを纏った今の僕は、地面との摩擦を極限まで低下させている」


    しょくぱん・BC「即ち、バターが生み出す滑りで高速移動ができる。君の攻撃は当たらないよ」


    かんぱんまん「小賢しい!ただ逃げるだけでは俺に勝てんぞ!!」


    しょくぱん・BC「そうだね。こちらから攻める必要もあるね…」


    かんぱんまん「だが、いくらバターで覆ってるとはいえ、俺に直接触れられればタダでは済まんぞ!」


    しょくぱん・BC「触れられるリスクを負ってでも、君を倒すための力を…」







    しょくぱん・BC「…はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」


    かんぱんまん「くっ…今度は何をする気だ!?」









    ゴオォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!

  48. 50 : : 2014/08/03(日) 19:35:49


    しょくぱん・BC「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」







    ゴオォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!








    シュウゥゥゥゥゥゥ…








    かんぱんまん「収まったか?」


    「ふぅ、気を付けろよ。今の俺は手加減ができないぜ…」


    かんぱんまん「!?」







    「燃える闘魂と情熱の戦士。迸る紅き閃光。完全無欠の超パワー」


    しょくぱん・SC「俺はしょくぱん・SC(ストロベリー・コーティング)!!!!」


    かんぱんまん「ストロベリー…イチゴジャムか!!」


    しょくぱん・SC「今の俺は誰にも止められない。体の奥底から燃え上がる力を止められないっ!」


    しょくぱん・SC「赤い肉体!紅い小麦潮!赫い情熱!朱い魂!燃え上がるぜっ!!」

  49. 51 : : 2014/08/03(日) 19:46:23


    かんぱんまん「ほざけっ!!俺に触れられて干からびろっ!!オラァァァァッ!!!!」ビュッ!


    しょくぱん・SC「行くぜ!!『Berry'z 攻防』!!!!」






    かんぱんまん「オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!!!!」ババババババッ!!!!


    しょくぱん・SC「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」ババババババッ!!!!






    かんぱんまん(何だ、こいつの動き!?俺の拳を全て往なしている!しかも動きに無駄がない!!)


    かんぱんまん「クソ…緻密な動きに阻まれて俺の拳が届かねぇっ!!」


    しょくぱん・SC「防御だけじゃないぜ!!オラァァァァァァッ!!!!!!」







    ドッゴォォォォォォォォッ!!!!!!







    かんぱんまん「ぐ…あぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」









    ドサッ…
  50. 52 : : 2014/08/03(日) 19:56:47

    かんぱんまん「ぐ…うぅ…」


    しょくぱん・SC「防御だけじゃない。敵の攻撃の隙を縫って、的確な一撃を繰り出す」


    しょくぱん・SC「攻撃と防御、どちらも兼ね備えた表裏一体の技、それが『Berry’z 攻防』だ!!」


    かんぱんまん「ストロBerryの力…ジャムほど甘くはねぇって事か…」






    かんぱんまん「だが!だからどうした!?お前だってその技で最後まで持つとは思っちゃいまい!」


    しょくぱん・SC「確かに。今見てぇな奇襲まがいの一発ならともかく…」


    しょくぱん・SC「この先もずっとお前に触れられずに戦い続けるのは至難の技だろう」


    しょくぱん・SC「なら、とっておきのアレを使うまでだ…」


    かんぱんまん「んだと!?まだ何か手を隠してやがるのか!!」


    しょくぱん・SC「こいつを出せば、もうお前の『渇きの手』は通用しない…」






    しょくぱん・SC「…とくと見やがれぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」


    かんぱんまん「む…おぉぉぉぉぉぉぉっ!?」









    ゴオォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!

  51. 53 : : 2014/08/03(日) 20:06:34

    しょくぱん・SC「う…おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!」


    かんぱんまん「さっきとは比べ物にならねぇオーラ!!今度は何をする気だ!?」








    ゴオォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!








    シュウゥゥゥゥゥゥ…








    かんぱんまん「今度は一体…」


    「かかってきなよ~ぉ。君の拳を受け止めるよ~ぉ」


    かんぱんまん「!?」


    かんぱんまん(何だ、あの姿は?それにあの間抜けな顔。舐めてるのか…?)







    「早く早く~ぅ」


    かんぱんまん「面白れぇ!何を考えてるかは知らねぇが、後悔するなっ!!」ダッ!


    かんぱんまん「干からびて朽ち果てろっ!!はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」


    「…」ニヤ…

  52. 54 : : 2014/08/03(日) 20:16:28


    かんぱんまん「オラァァァァァァッ!!!!!!」ビュッ!







    ベチャッ!!


    かんぱんまん「!?」


    「捕まえた~ぁ」







    かんぱんまん「何だこいつは!?拳に何かが纏わりついて…」ミョーン


    かんぱんまん「…チーズ!?」ミョーン


    「そのと~り。僕の表面を覆っているのは、トーストにぴったりのとろけるチーズさ~ぁ」


    しょくぱん・CC「今の僕はしょくぱん・CC(チーズ・コーティング)。もう逃げられないよ~ぉ」


    かんぱんまん「クソ…チーズが纏わりついて…手が離れねぇ…」グググ…


    しょくぱん・CC「そのチーズの粘りは天下一品、どんな奴も纏わりついたら離さないよ~ぉ」


    かんぱんまん「見事な粘りだ…こいつは最高級のチーズに違いねぇ。だが!!」


    かんぱんまん「一つ、勘違いをしてねぇか?この拳がある以上、俺は別に逃げる必要はねぇんだぜ?」


    しょくぱん・CC「!~?」


    かんぱんまん「…干からびろ!『更地化(サラテクト)』!!!!!」









    シュウゥゥゥゥゥゥ…

  53. 55 : : 2014/08/03(日) 20:26:26


    しょくぱん・CC「あ…あぁ…水分が…」シュウゥゥゥゥゥゥ…


    かんぱんまん「はっはっは!!何がしたかったのかは知らんが、お前は自分から滅びを呼び込んだ!」


    かんぱんまん「後悔する時間も与えねぇ!!さっさと干からびて美味しいパン粉になりやがれっ!!」


    しょくぱん・CC「ふっ…」


    かんぱんまん「何が可笑しいっ!?」







    シュウゥゥゥゥゥゥ…







    ピタッ…







    かんぱんまん「何だ…!?まだ奴は干からびてねぇのに止まった?」ググ…


    かんぱんまん「!?」


    しょくぱん・CC「気付いたか~ぃ?」


    かんぱんまん「何だコレ…チーズがカピカピになって固まりやがった!!」

  54. 56 : : 2014/08/03(日) 20:45:02

    しょくぱん・CC「僕の本当の狙いはこれさ~ぁ」


    しょくぱん・CC「チーズは水分を失っても、カピカピのカリカリになるだけで滅びはしな~ぃ」


    しょくぱん・CC「今はカリカリのヂェダーチーズになって、君の動きを完全に封じるよ~ぉ」


    かんぱんまん「クソ…粘り気のある時とは違う、完全にロックされちまった!!」グググ…


    しょくぱん・CC「僕から逃れられない君に、勝機は無いよ~ぉ」







    「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」







    しょくぱん・CC「かれーぱんまん!~?」


    かんぱんまん「おっと、お前のお仲間はピンチのようだな」


    しょくぱん・CC「そのようだね~ぇ。早く君をやっつけて、加勢に入らせてもらうよ~ぉ」


    かんぱんまん「そうはいくかよ…」ゴゴゴゴゴ…


    しょくぱん・CC「!~?」


    しょくぱん・CC(こいつ、急に雰囲気が変わった~ぁ?何を…?)







    かんぱんまん「お前は味わったことがあるか?本当の渇きを。本当の地獄ってやつを…」


    しょくぱん・CC「何だと~ぉ?」


    かんぱんまん「見せてやるよ。今までの渇きがどれほど生温かったのか思い知れ…」











    かんぱんまん「…『超絶究極永劫枯渇更地化(サラッサラのサラテクト)』!!!!!!」

  55. 57 : : 2014/08/03(日) 20:58:15

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ばいきんまん「…行け!かびるんるん部隊!!」


    かびるんるん達「かびかびー」


    こうきんまん「無駄だ。『不悪吐息(ファブリーズ)』!!」シュッ






    ジュウゥゥゥゥッ!!!!!!






    かびるんるん達「かびぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!」






    シュウゥゥゥゥゥゥ…






    ばいきんまん「やはり駄目か…。こうきんまん、てめぇの持つ能力ってのは…」


    こうきんまん「そう、俺は『抗菌』の戦士。貴様にとって最も相性が悪いと言っても過言ではない」


    ばいきんまん「参ったぜ…。ヘタにあの技に触れちまえば、俺もたちまち除菌されるって事か」


    こうきんまん「当然だ。悪の菌は全て駆逐する。それが俺の存在意義なのだからな」


    ばいきんまん「チッ、どうする…?何か奴を倒すための手立てを…」

  56. 58 : : 2014/08/03(日) 21:11:05

    こうきんまん「やめておけ、お前では絶対に俺には勝てん。『不悪吐息』!!」シュッ!


    ばいきんまん「くっ、危ねぇっ!!」サッ


    こうきんまん「まだまだ!『不悪吐息』!!!!」シュッ!


    ばいきんまん「クソッ!!」サッ






    シュッ!シュッ!シュッ!!!!!






    フワフワ…






    ばいきんまん「!?」


    ばいきんまん(しまった!霧状になった不悪吐息が浮遊して…囲まれた!!)






    こうきんまん「この時を待っていた。お前はもう逃げられない。終わりだっ!!」


    こうきんまん「空中に霧散するすべての不悪吐息よ、一点に集中せよ!!」


    こうきんまん「『浮浪羅流・波眠愚超絶(フローラル・ハミングネオ)』!!!!!!」


    ばいきんまん「ぐ…おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」









    ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!

  57. 59 : : 2014/08/03(日) 21:23:40

    こうきんまん「はっはっは!!終わりだ!!除菌されて消えちまえ!!!!」






    シュウゥゥゥゥゥゥ…






    こうきんまん「消えたか。影も形も…」


    こうきんまん「…何だと!?」






    巨大キノコ「」ズゥゥゥゥゥン…






    こうきんまん「何だあのキノコは!?一体どこから!?」


    ばいきんまん「…ふぅ、危なかったぜ」ヌッ


    こうきんまん「貴様!キノコの中に隠れていたのか!?」


    ばいきんまん「お前の技を防ぐ手立てが無かったからな。とっさにこいつを出させてもらった」


    ばいきんまん「菌を紡いで作った糸、『菌糸』。こいつを束にして、このキノコを作り上げたのさ」

  58. 60 : : 2014/08/03(日) 21:33:27

    こうきんまん「小賢しいマネを…!ならばこれはどうだ!!」ジャキッ


    ばいきんまん「銃だと!?てめぇ、そいつは反則だろうが!!」


    こうきんまん「何とでも言え!勝者こそ正義!!勝者が正しいのだ!!」


    こうきんまん「火を吹け!そして奴を捕えろ!『コーキングガン』!!」ビュッ!!






    ドロォォッ!






    ばいきんまん「うわっ!?何だこいつは!?」ドロドロ


    こうきんまん「知らねぇのか?『コーキング剤』だ。日曜大工は得意かい?」


    ばいきんまん「コーキング剤だと…」デロ…







    ばいきんまん「!?」グググ…


    こうきんまん「気付いたか?」


    ばいきんまん「この液体、固まってきてやがる…!!」グググ…

  59. 61 : : 2014/08/03(日) 21:43:22


    こうきんまん「コーキング剤は、建造物の隙間埋めなどに使われる補てん剤だ」


    こうきんまん「流動体は自在に隙間に入り込み、やがて時間を経て固まり、隙間を補てんする」


    こうきんまん「当然、直接相手にぶっかければ、そうやって動きを止めることもできる」


    ばいきんまん「クソ…てめぇはこうきんまんならぬ『コーキンまん』ってワケかよ!」


    こうきんまん「俺の能力の範囲を見誤ったお前の愚かさが、今その状況を生んだ!」


    こうきんまん「今度こそ終わりだ!『浮浪羅流・波眠愚超絶(フローラル・ハミングネオ)』!!」







    ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!







    ばいきんまん「ぐ…あぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」







    ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!







    こうきんまん「はっはっは!悶え苦しめ!その身を灼く業火の如きフレグランスで地獄へ堕ちろ!!」


    ばいきんまん「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」











    ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!











    ばいきんまん「がぁっ…」
















    ばいきんまん「」フッ…

  60. 62 : : 2014/08/03(日) 21:53:38

    こうきんまん「消えた。つまり…」






    こうきんまん「俺の勝ちだっ!!俺が!!奴に勝った!!やったぞぉぉぉぉぉっ!!!!!」


    こうきんまん「口程にもない奴め!あの程度であんぱんまんと渡り合っただと!?冗談抜かせ!!」


    こうきんまん「だとすればあんぱんまんもたかが知れてるな!俺一人でも奴を倒す事など…」


    「誰が一人で餡の字を倒せるって?」


    こうきんまん「なっ!?」







    ばいきんまん「よぉ。一人で盛り上がってる所悪いが、除菌は完璧にな。食品衛生法に抵触するぜ?」


    こうきんまん「衛生法違反の塊みたいな奴が何を抜かす!!おまけに、何故お前が生きている!?」


    ばいきんまん「簡単だ。お前が消し去った奴、あれは俺ではなかったと言うだけだ」


    こうきんまん「馬鹿な!!確かに俺は貴様を捕え、除菌を済ませたはずだ!!あり得ないぞ!!」


    ばいきんまん「馬鹿はお前だ。今あり得ない状態になってるのは、お前の頭の中なんだよ」


    こうきんまん「俺の頭の中だと…!?何を言ってるか分からんぞ!!」

  61. 63 : : 2014/08/03(日) 22:01:03


    ばいきんまん「お前は、あのキノコがただ俺の身を守るためだけの代物だとでも思ったか?」


    こうきんまん「キノコ…だと!?」


    ばいきんまん「残念だが、あいつの真の効力はもっと別のところにある」






    ばいきんまん「キノコというものは、菌糸の塊だという事はお前も分かるよな?」


    こうきんまん「当然だ!その程度、抗菌の戦士として当然身に付けておくべき知識だ!!」


    ばいきんまん「なら話は早ぇ。あの菌糸の先から放出された胞子がお前の脳内を侵食」


    ばいきんまん「忍び込んだ菌糸によってお前の頭に幻覚を植え込んだ。これが真相だ」


    こうきんまん「幻覚だと!?馬鹿な!確かに俺はお前を…」


    ばいきんまん「だからそれが全部幻だって言ってんだよ。お前は幻の俺を甚振っていただけに過ぎん」


    ばいきんまん「今お前の目の前にいる俺だって、実物かどうか分からんぞ?さぁ、何を信じる?」


    こうきんまん「小癪な…ならば!!」


    こうきんまん「出でよ!『除菌ができる女医』!!!」









    シュウゥゥゥゥゥゥ…

  62. 64 : : 2014/08/03(日) 22:14:49

    ばいきんまん「何だ…?」


    女医「うっふ~ん♡」


    ばいきんまん「何だ!?突然女医が現れただと!?」


    こうきんまん「いつもの奴頼む!!」


    女医「お注射よ~ん♡」






    チクッ






    こうきんまん「ぐっ…おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」


    こうきんまん「治った!!これで俺の体内に巣食う悪の菌は全て除菌された!!」


    ばいきんまん「チッ、除菌の真偽は定かじゃねぇが、確かに奴は幻覚を振り切ったように見える」


    こうきんまん「ここからが本番だ!もう幻覚なんて姑息なマネはさせねぇ!!正面から潰すっ!!」


    ばいきんまん「やってみろよ…。ここまで来たら、俺だって後には退かねぇぞ…」









    ばいきん&こうきん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」

  63. 65 : : 2014/08/03(日) 22:30:24

    こうきんまん「お前に終焉をもたらしてやる!!『除菌箱』!!」









    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


    ばいきんまん「何だ!?」









    ガシャーンッ!!









    ばいきんまん「何だコレは!?巨大な箱に閉じ込められた!?」


    こうきんまん「この箱の中では、俺とお前以外の生物は存在できない」


    こうきんまん「さらにこうする事によって、お前も存在不可能な空間へと変貌する」


    こうきんまん「超~~~~抗菌パワ~~~~~~!!ライトアップ!!」









    カッッッッッッッッッッ!!!!!









    ピカァァァァァァァァァァァッ!!!!!









    ばいきんまん「何だこのライトは…!?眩しい…」


    ばいきんまん「…ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」ジュゥゥゥゥ…

  64. 66 : : 2014/08/03(日) 22:45:40

    こうきんまん「はっはっは!苦しんでいるようだな!!」


    ばいきんまん「何だこの光は!?身体が焼かれちまう!!」


    こうきんまん「お前は無菌箱ってものを知ってるか?」


    ばいきんまん「病院とかでよくある、紫のライトが灯った、スリッパを入れたりするあの箱か!?」


    こうきんまん「そうさ!あのライトには特殊な紫外線で殺菌する作用がある!」


    こうきんまん「そしてその無菌箱を再現したのが、この除菌箱だっ!!」







    ばいきんまん「ぐおぉぉぉぉぉっ!!体の芯から焼かれてる感覚だぁぁぁぁっ!!!!」


    こうきんまん「こうなっちまったら最期。もうお前がここから脱出する方法はただ一つ…」


    こうきんまん「…死して、魂となってお空へ昇るだけだ。行き先は地獄だろうけどなぁ!!」


    ばいきんまん「ぐ…油断した…こんな事なら、最初からアレを出しておくべきだった…」


    こうきんまん「何をするつもりだったのかは知らねぇが、もう手遅れだ!!消え失せろっ!!」

  65. 67 : : 2014/08/03(日) 22:58:51

    ばいきんまん「そう…最初からやっておくべきだった。そのせいで、今やらなきゃならなくなった」


    ばいきんまん「見せてやるよ!俺のとっておきの変身を!!」


    ばいきんまん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」


    こうきんまん「変身!?馬鹿な!!まだそんな芸当ができるってのか!?」











    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!











    シュウゥゥゥゥゥゥ…

  66. 68 : : 2014/08/03(日) 23:13:53


    こうきんまん「…何だその姿はっ!?」


    「これは俺の誇り。そして屈辱の証。何故なら、俺が最もなってはいけない姿だからだ」


    「かつて俺は、悪の菌の塊で出来ていた。悪を極めることに快楽を覚え、それが全てだったからだ」


    「だが、それも奴の手によって塗り変えられてしまった」


    「奴が発した『黒を白に変える光』。白餡の戦士である奴の光を浴び、俺の中にある力が宿った」


    こうきんまん「力…?」






    「白の力…即ち、善の力。俺の中に悪と善、相反する二つの力が宿ってしまった」


    「しかもその善の力は、すでに俺の意のままに操れるんだから嫌になるぜ。屈辱の極みだ」


    「だが、その力によって俺はこの窮地を脱する事が出来た。今だけは感謝してやってもいい」


    こうきんまん「善の力…?白餡…?何の事やらさっぱりだ!お前にその姿は何だ!?」


    「純粋悪であったはずの俺が、あろうことか善に『堕転』した姿…」











    ぜんだまきんまん「…今の俺は、『ぜんだまきんまん』だっ!!!!!」

  67. 69 : : 2014/08/06(水) 20:10:32

    こうきんまん「善玉菌…!?馬鹿な!!貴様とは最もかけ離れた存在の菌じゃないか!!」


    ぜんだまきんまん「本来ならな。だが餡の字の光を受けて、俺はこの力を得た」


    ぜんだまきんまん「せっかく得た好機、無駄にはしねぇ。確実に今ここで、お前を叩き潰すっ!!」


    こうきんまん「面白れぇ!ここがどんな場所だか忘れたか!!思い出させてやるよ!!」


    こうきんまん「再度喰らえ!超~~~~抗菌パワ~~~~~~!!ライトアップ!!」







    カッッッッッッッッッッ!!!!!







    ピカァァァァァァァァァァァッ!!!!!







    こうきんまん「はっはっは!さっきよりも殺菌力2倍のライトだ!これでお前はもう…」


    こうきんまん「…馬鹿な!!何故だっ!?」


    ぜんだまきんまん「馬鹿はお前だよ。善玉菌を殺菌するライトがあるわけねぇだろ」


    こうきんまん「まさか…何て事だ…」

  68. 70 : : 2014/08/06(水) 20:25:30

    ぜんだまきんまん「お前の手札は尽きたか?ならば今度は俺のターン…『ブロー』っ!!!」






    ドッゴォォォォォォォォッ!!!!!!!






    こうきんまん「がぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」







    ドサッ…







    こうきんまん「ぐ…強烈なボディブロー…一瞬息ができなかった…」


    ぜんだまきんまん「これから先は、息つく暇も与えねぇ」


    ぜんだまきんまん「お前を粉砕し、玉砕し、大喝采を浴びさせてもらうぜっ!!」


    こうきんまん「ぐ…まずい…」ヨロ…


    ぜんだまきんまん「見せてやるよ。4つのエレメント・ウィルスを…」









    ぜんだまきんまん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」ゴゴゴゴゴッ!!!


    こうきんまん「すげぇオーラだ…!何が来るっ!?」

  69. 71 : : 2014/08/06(水) 20:40:03


    ぜんだまきんまん「手始めに喰らえっ!!『エターナル・悪寒・ブリザード』!!!!」






    ビュオォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!






    こうきんまん「な…これは…」


    こうきんまん「寒いっ!凍えるっ!!何故急激に猛吹雪が!?悪寒が止まらねぇ!!」ブルブルッ


    ぜんだまきんまん「寒いのは苦手か?なら、お望み通り南国にしてやるよ」


    ぜんだまきんまん「今度はこれだ!『ノンフューチャー・肺炎・ヘルフレア』!!!!」






    ボオォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!






    こうきんまん「今度は熱いっ!!焼ける!!胸が焼けてしまうっ!!!!」


    ぜんだまきんまん「いちいちうるせぇ奴だな。今度はこれでも喰らえよ」


    ぜんだまきんまん「『エンドレス・知覚過敏・サンダーボルト』!!!!!」






    バリバリバリバリバリバリバリバリッ!!!!!!!!!!






    こうきんまん「ぐあぁぁぁぁぁっ!!!!沁みるような電撃だぁぁぁぁ!!!!!」


    ぜんだまきんまん「いよいよラストだ、これで華麗に吹き飛びな」


    ぜんだまきんまん「『ネバーエンディング・夏風邪・グレイテストハリケーン』!!!!!」






    ビュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!!!!!!!!






    こうきんまん「今度は何という“風”…!!吹き飛ばされ…ぐあぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

  70. 72 : : 2014/08/06(水) 20:59:07

    ビュイィィィィィィィィィィッ!!!!!







    ぜんだまきんまん「上空舞う者のオーバードライヴ。お前はそこからもう逃れられない」


    こうきんまん「寒い!熱い!痺れる!飛ばされるぅぅぅぅぅ!!!!!!!」







    ビュオォボオォォォバリバリバリバリビュウゥゥゥゥンッ!!!!!!







    こうきんまん「それに何だか…徐々に威力が強まってる気がするぞ!!!」


    ぜんだまきんまん「俺のその技は敵を逃がさないと同時に、時間が経つほど威力が上がる」


    ぜんだまきんまん「かつて、とある国を震撼させた負の連鎖『デフレ・スパイラル』」


    ぜんだまきんまん「俺の技はその逆、どんどん威力が上方修正される連鎖の輪」


    ぜんだまきんまん「この技が止むとき…それはお前がくたばる時だ!!」







    ビュオォボオォォォバリバリバリバリビュウゥゥゥゥンッ!!!!!!!!!







    こうきんまん「ぐあぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」







    ビュオォボオォォォバリバリバリバリビュウゥゥゥゥンッ!!!!!!!!!!!!!!







    こうきんまん「や…やめてくれぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!」

  71. 73 : : 2014/08/06(水) 21:17:33

    ぜんだまきんまん「あぁ、望み通りやめてやる。お前の死を持ってな!!」


    ぜんだまきんまん「威力全開!迸る風邪の諸症状!即ちそれは新たな病気への引き金!」


    ぜんだまきんまん「高熱!吐き気!だるさ!すべてはこいつに繋がってるから気を付けろ!!」








    ビュオォボオォォォバリバリバリバリビュウゥゥゥゥンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!








    こうきんまん「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」


    ぜんだまきんまん「…『インフレ・円座(スパイラル)』!!!!」








    ドオォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!








    こうきんまん「ぐふっ…」ヒュゥゥゥゥ…











    ドサッ…











    ぜんだまきんまん「ふぅ、いっちょ上がりだな」


























    こうきんまん「まだだ…」


    ぜんだまきんまん「なっ!?」


    こうきんまん「まだ…終わってないぞぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」ガバッ!

  72. 74 : : 2014/08/06(水) 21:37:22

    ぜんだまきんまん「驚いた…。あれだけの技を受けて尚立ち上がるとは、恐れ入ったぜ」


    こうきんまん「俺はこんなところで負けられない!負けられないんだよっ!!」


    ぜんだまきんまん「残念だが、お前が立ち上がろうとそうでなかろうと、もう雌雄は決してる」


    こうきんまん「そんな事は無いっ!俺はまだやれるっ!!」


    ぜんだまきんまん「いや、もう無理だ。何故ならお前の体内には、俺の菌が侵入している」


    ぜんだまきんまん「そいつは時限爆弾みたいなものだ。俺の指示で、お前を体内から破壊する」


    こうきんまん「やれるものならやってみろ!俺の抗菌の力で、貴様の菌などすぐに殺菌してやる!」


    ぜんだまきんまん「何度も言わせるなよ。今の俺がどういう菌か分かってるだろ?」


    こうきんまん「今のお前…」









    こうきんまん「…まさか!?」


    ぜんだまきんまん「そう、善玉菌は殺せない。少なくとも、お前の抗菌の力では無理だ」

  73. 75 : : 2014/08/06(水) 21:48:31


    ぜんだまきんまん「俺の菌はお前の抗菌をかわし、生きて腸まで届く」


    ぜんだまきんまん「そしてお前の体内で『超獣ビヒーモス』を模った菌モンスターとなり…」


    ぜんだまきんまん「…お前を体内から突き破り、破滅させる。さぁ、降参するなら許してやるぜ?」


    こうきんまん「体内から…突き破る…?」







    こうきんまん「…ふははははっ!そんなものに恐れをなす俺ではないぞっ!!」


    こうきんまん「貴様の超獣とやらが俺を突き破るのが先か!!」


    こうきんまん「俺の捨て身の一撃が貴様を貫くのが先か!!勝負だっ!!」


    ぜんだまきんまん「決着の時だ…」


    こうきんまん「…うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」ダッ!









    ぜんだまきんまん「生きて腸まで届き、そして出でよ!『菌獣ビフィーズス』!!!」









    ゴオォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!









    こうきんまん「ぐっ…!?」


    こうきんまん「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」

  74. 76 : : 2014/08/06(水) 21:54:07

    ゴオォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!









    ぜんだまきんまん「これで終わりだ。出てこいっ!!!」









    ゴオォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!


    こうきんまん「おのれ…おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!」











    バリバリバリバリバリバリバリバリッ!!!!!!!!!!











    ビフィーズス「ピギャアァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!」


    こうきんまん「ぐはあぁぁぁっ…」
















    こうきんまん「」バタッ…


    ぜんだまきんまん「…終わったか。敵ながら、あっぱれな奴だったぜ」

  75. 77 : : 2014/08/06(水) 21:59:37


    ぜんだまきんまん「そんな奴を、このまま死なせておくのは勿体ない。そうだろ、ビフィーズス?」


    ビフィーズス「ソッスネ」


    ぜんだまきんまん「生きて腸まで届いたお前の生命力を、こいつに分け与えてほしい。できるな?」


    ビフィーズス「リョウカイッス」






    キュイィィィィィィィィィンッ






    ビフィーズス「オワカレッス」


    ぜんだまきんまん「あぁ、短い間だったが、お前の事は忘れない。達者でな」


    ビフィーズス「ウッス」


    ビフィーズス「」フッ…








    キュイィィィィィィィィィンッ








    こうきんまん「う…」


    ぜんだまきんまん「しばらくすれば動けるようになるだろう。全く、我ながら甘っちょろいぜ」


    ぜんだまきんまん「さて、向こうの二人はどうなったか…」











    ぜんだまきんまん「…っておいおい、あれは!!」

  76. 79 : : 2014/08/08(金) 20:13:30

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ふらいぱんまん「口ほどにもねぇな」


    かれーぱんまん「ぐ…」


    かれーぱんまん(何だ、こいつの強さは…。さっきまでの奴とは比べ物にならねぇ…)


    かれーぱんまん(温度が上がったって言ってたな。さっきまではお遊びに過ぎなかったってか…?)


    ふらいぱんまん「見ろ、向こうも終わったようだ」






    ドサッ…






    しょくぱんまん「」


    かれーぱんまん「しょくぱんまんっ!何だよこれ、カラカラに乾いてるじゃねぇか!!」


    かんぱんまん「小賢しいコーティングを張るもんでな。それすらもまとめて水分を奪ってやった」


    かんぱんまん「今のカリカリに乾いたそいつを砕けば、美味しいパン粉の出来上がりだぜ」


    かれーぱんまん「マズい…目を醒ませしょくぱんまんっ!早くしねぇと…」


    ふらいぱんまん「もう手遅れだ。俺の硬質の鍋体によって、そいつを粉々に砕いてやるっ!!」


    ふらいぱんまん「はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」


    かれーぱんまん「や…やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!」
















    バリィィィィィィィィィィンッ!!!!!!!!

  77. 80 : : 2014/08/08(金) 20:24:42

    かれーぱんまん「あ…」


    元しょくぱんまん「」






    かんぱんまん「はっはっは!見るも無残だな、その顔は!!美味しいパン粉の出来上がりだ!!」


    かれーぱんまん「何てこった…」


    ふらいぱんまん「さらに…喰らえっ!」ビュッ!






    ベシャッ!






    かれーぱんまん「うわっ!?何だコレは!?」


    ふらいぱんまん「そいつは卵黄さ。今からお前を地獄の業火で揚げてやる」


    かれーぱんまん「揚げるだと!?馬鹿言ってんな!俺はすでに調理が完了してるんだぞ!」


    ふらいぱんまん「関係あるか。俺のキッチンなら、いかなる奴であろうと調理可能だ」


    ふらいぱんまん「わざわざお前に卵黄をぶっかけた意味、そろそろ理解できるだろうさ…」


    かれーぱんまん「まさか…!?」

  78. 81 : : 2014/08/08(金) 20:37:47

    かんぱんまん「喰らえっ!!仲間の遺骨…ならぬ、遺粉!!」ビュッ!





    パサッ





    かれーぱんまん「うわっ!?これはあいつのパン粉か!?」


    ふらいぱんまん「いい感じにまぶせたな。これからお前は、俺の鍋の中で揚げられるのさ!!」


    かれーぱんまん「冗談じゃねぇ!!そんな簡単に行くかよ…」ガシッ!


    かれーぱんまん「なっ!?」


    かんぱんまん「捕まえた…。後は鍋の中に放り込んでやるだけだな」


    ふらいぱんまん「俺のオリーブオイルは、食材を受け入れる準備が出来てる。いつでもいいぜ」


    かれーぱんまん「や…」


    かれーぱんまん「やめてくれぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!」


    かんぱんまん「それっ」ビュッ


    かれーぱんまん「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」











    ジュッ…

  79. 82 : : 2014/08/08(金) 20:50:29

    ふらいぱんまん「来たあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」







    ジュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!!!!!!







    かれーぱんまん「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」


    かれーぱんまん「うあぁぁぁぁっ!!!!あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」


    かれーぱんまん「うぐ…あぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」


    ふらいぱんまん「はっはっは、どうだ、オリーブオイルの味は!?」


    ふらいぱんまん「貴様は俺の『Moco’s Kitchen』の中で朽ち果てるがいいっ!!はっはっは!!」


    かんぱんまん「かつての仲間のパン粉を纏って揚げられるんだ、最高の気分だろうさ!!」


    かれーぱんまん「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」







    かれーぱんまん(もう駄目だ…!こんな高温の油の中じゃ、何もできやしねぇ!!)


    かれーぱんまん(このままずっと死ぬ瞬間まで苦しみ続けるのかよ!!冗談じゃねぇぞ!!)


    かれーぱんまん(だが!この窮地を脱する術がねぇ!!どうすれば!?)





















    『諦めちゃ駄目だよ。君はこんなところで死ぬようなパンじゃない』

  80. 83 : : 2014/08/08(金) 21:02:22


    かれーぱんまん(その声…もしやお前は!?)


    『これはチャンスだよ。今この状況は、君と僕の力を一つにする絶好の機会』


    『さぁ立ち上がるんだ。僕が付いてる。君と僕の力が合わされば、あんな奴らに負けはしない!』


    かれーぱんまん(…そうか。そうだな。お前の言う通りだっ!!)


    かれーぱんまん(俺とお前の力が合わされば、あんなクソ共なんざ屁でもねぇ!!)


    かれーぱんまん(見せてやるよ!とっておきの最終手段!!吠え面かいて慌てんじゃねぇぞ!!)











    かれーぱんまん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」











    ふらいぱんまん「なっ!?どうした!?気でも振れたか!?」


    かんぱんまん「違ぇねぇ。あんな高温の油の中じゃ、おかしくなって当然だ」


    ふらいぱんまん「そうかもしれん。だが、なんだか様子が…」


    かれーぱんまん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」


    かれーぱんまん「俺は…俺は…」











    かれーぱんまん「…お前らなんぞに負けちゃいられねぇんだぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


    ふらいぱん&かんぱん「!?」

  81. 84 : : 2014/08/08(金) 21:14:40

    ふらいぱんまん「何だこの物凄いオーラは!?鍋から溢れるぞ!!」


    かんぱんまん「一体どこにそんな力が!?早く調理を完了させろっ!!」


    ふらいぱんまん「そんな事…言ったって…」グラッ


    かんぱんまん「おいしっかりしろっ!!そいつを鍋から出すなっ!!」


    ふらいぱんまん「…もう無理だぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」







    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!









    「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」









    かんぱんまん「出やがった!!クソッ!!」


    ふらいぱんまん「だが…何だその姿は!?かれーぱんでもしょくぱんでもない!!」


    「俺はしょくぱんまんのパン粉を纏い、お前に揚げられた」


    「だがそれは、決してただ調理されただけに非ず」


    「しょくぱんまんの力を鎧として身に纏い、新たな力を手にして生まれ変わった」


    ふらいぱんまん「てめぇは一体何者だ!?」
















    かれーぱん・SC「俺は『かれーぱん・SC(しょくぱん・コーティング)』!!!!!」

  82. 85 : : 2014/08/08(金) 21:26:17
    かんぱんまん「コーティング…!!お前もあの小賢しいコーティング野郎かっ!?」


    ふらいぱんまん「合体だと!?つまらぬマネをするんじゃ無いっ!!」


    かれーぱん・SC「この姿を作り出したのは紛れもなくお前ら自身だ。文句言われる筋合いはねぇ」


    かれーぱん・SC「感謝するぜ。おかげで、絶体絶命のピンチを脱する事が出来た」


    かれーぱん・SC「それどころか、お前らに対する勝算まで生まれた。覚悟しろ」


    ふらいぱんまん「勝算だとぉ?馬鹿言うな!雑魚二人がくっついたところで何ができる!?」


    かんぱんまん「どれだけパワーアップを測ろうが、お前では俺達には勝てないっ!!」


    かれーぱん・SC「言ってろ。今に後悔するぜ」


    かれーぱん・SC「行くぜ、しょくぱんまん。お前の力を貸してくれっ!!」


    『頼んだよ、かれーぱんまん。僕はいつでも君の力になる』


    かれーぱん・SC「サンキュ。それならまずは…『秘宝・玉ねぎプリズム』!!」







    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!







    ドオォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!







    ふらいぱんまん「何だ!?」











    巨大玉ねぎ「」ズゥゥゥゥゥン…


    かんぱんまん「馬鹿でかい玉ねぎだ…。一体何をする気だ?」
  83. 86 : : 2014/08/08(金) 21:38:39

    かれーぱん・SC「華麗なる大発光!!!」







    カァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!







    かんぱんまん「ぐあぁぁぁぁぁっ!!眩しいっ!!!!!!!」


    ふらいぱんまん「目が…開かねぇ…」







    フッ…


    かんぱん&ふらいぱん「!?」


    かれーぱん・SC「もう十分だ」


    かんぱんまん「発光が収まった…?」


    ふらいぱんまん「だが…これじゃ…」







    かんぱん&ふらいぱん「視界が…効かねぇっ!!」ポロポロ







    かれーぱん・SC「玉ねぎプリズムの光を浴びた奴は、そのまばゆい光に感動せざるを得ない」


    かれーぱん・SC「その光の効力が続いてるうちは、涙を流し続ける。視界が効かねぇほどにな」


    ふらいぱんまん「くっ…涙で前が見えねぇ!!」


    かんぱんまん「俺の枯れ果てたパン体に水分が…クソオォォォォッ!!!」

  84. 87 : : 2014/08/08(金) 21:49:02


    かれーぱん・SC「さらにこいつも喰らいな。『邪牙・芋ポイズン』!!」







    ボコボコッ…







    かんぱんまん「うぐっ!?」


    ふらいぱんまん「これは…苦しいっ!!」


    かれーぱん・SC「ジャガイモの毒性成分『ソラニン』の毒ガスだ。このままだとお前らは死ぬぜ」


    かんぱんまん「ぐ…おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!息が…」


    ふらいぱんまん「くっ…このままじゃ…あの世にふらいしてしまいそうだ…」


    かれーぱん・SC「まぁ放っておいてもお前らはくたばるだろうが、それじゃ俺の気が済まねぇ」






    かれーぱん・SC「…『魔剣・人参ブレード』」スッ


    ふらいぱんまん「馬鹿でかい人参の剣だと…!?」


    かれーぱん・SC「しょくぱんまん、お前の技を借りるぜ…」


    『構わないよ。奴らを懲らしめてやってくれ!!』







    かれーぱん・SC「行くぜ!覚悟しろっ!!」ダッ!


    かんぱん&ふらいぱん「ぬ…あぁぁぁぁっ!!!!!!」

  85. 88 : : 2014/08/08(金) 22:05:32


    かれーぱん・SC「『業火剣乱・超芳醇8枚斬り』!!!!!!!!!」








    ズッバァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!


    かんぱん&ふらいぱん「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」











    ドサッ…











    かんぱん&ふらいぱん「」


    かれーぱん・SC「終わったか…」






    かれーぱん・SC「…がはあっ!!」ガクッ


    『どうしたんだ!?』


    かれーぱん・SC「はぁ、はぁ、どうやらお前との融合は想像以上に体力を消費するらしい…」


    かれーぱん・SC「正直、意識を保っているのがやっとだ。そろそろぶっ倒れてもおかしくねぇ…」


    『それは大変だ!早く僕を脱ぐんだ!!』


    かれーぱん・SC「そんな事できるかよ…。そしたら、お前の命が…」


    『僕は大丈夫だ。体の方は無傷だからね。顔を作り直してもらえれば、また蘇れる』

  86. 89 : : 2014/08/08(金) 22:18:09

    かれーぱん・SC「そうかい、そいつは安心した。それじゃ悪いが、そろそろ…」


    『それでいい。今は君の身のほうが心配だ。早く僕を脱いでくれ』


    かれーぱん・SC「…うらっ!」ヌギッ





    衣「」ドサッ





    かれーぱんまん「…危ねぇっ!あと数秒合体したままだったら、メタボ食品の仲間入りだったぜ」


    かれーぱんまん「ありがとよ、しょくぱんまん。お前が居なければ、俺はあいつらに負けてたよ」





    衣「」





    かれーぱんまん「今はゆっくり休んでくれ。この戦いにケリが付いたら、また会おうぜ」


    「ケリはすぐに付く。お前達の死を持ってな」







    かれーぱんまん「誰だっ!?」


    かびぱんまん「オレだ」


    かれーぱんまん「お前だったのか!!」


    かびぱんまん「暇を持て余したオレと遊んでくれないか?退屈で死にそうだ」

  87. 90 : : 2014/08/08(金) 22:35:33

    かれーぱんまん「お前…あんぱんまんをどうした!?」


    かびぱんまん「愚問だな。オレがここに居る時点で、答えにならないか?」


    かれーぱんまん「…てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」ダッ!


    ばいきんまん「待て印の字!お前一人ではそいつに勝てねぇっ!!」


    かれーぱんまん「ばいきんまん!?止めるな!俺はこいつを!!」


    ばいきんまん「冷静になれっ!!弱り切ったお前が勝てるほど、そいつはヤワじゃねぇぞ!!」


    かびぱんまん「そっちの奴はよく分かってるな。流石カビを操る者同士、通じ合うものがあるのか」


    ばいきんまん「冗談言うな、お前みたいな奴と一緒にされるなんて御免だぜ」









    かびぱんまん「そう言うなよ。楽しもうぜ…」ゴゴゴゴゴ…

  88. 91 : : 2014/08/08(金) 22:48:51

    かれーぱんまん「やべぇな…。どうやら戦わずにどうにかなりそうな雰囲気じゃねぇぞ…」


    ばいきんまん「そうらしいな。かと言って、お前一人にやらせるワケにもいかねぇ」


    ばいきんまん「印の字、時間を稼げるか?奴に俺様の大技をブチ当てるために時間が欲しい」


    かれーぱんまん「俺をダシに手柄を独占しようってか?」


    ばいきんまん「成功した暁には、お前に全部譲ってやる。力を貸せ」


    かれーぱんまん「やれやれ、別に手柄なんざどうでもいいが…」






    かれーぱんまん「…やれと頼まれたら、無下にはできねぇよな。乗ってやるよ!」


    ばいきんまん「頼んだぞ!お前らの大好きなこの世界を守りたかったら、死ぬ気でやれっ!!」


    かびぱんまん「無駄だ。何をしてもなっ!!」

  89. 92 : : 2014/08/09(土) 20:12:10

    かれーぱんまん「こいつを喰らっても同じセリフが吐けるか!?」


    かびぱんまん「やってみろ」


    かれーぱんまん「後悔するなっ!!行くぜ、『溶岩流(ようがんルー)』!!!!」







    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…







    かびぱんまん「何の音だ?」


    かれーぱんまん「飲み込めっ!!カレールーの溶岩よっ!!」







    溶岩ルー「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…







    かびぱんまん「これだけのルーを生み出すとは、素晴らしいぞ」


    かれーぱんまん「感心してるヒマはねぇぞ!高温のルーに飲まれればひとたまりもねぇ!!」


    かれーぱんまん「じっくりコトコト煮込んで、一晩寝かせたあのうまさを味わわせてやる」


    かれーぱんまん「そのルーと一緒に、地獄までトゥギャザーしやがれっ!!!!!」


    かびぱんまん「…来いっ!!」









    溶岩ルー「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

  90. 93 : : 2014/08/09(土) 20:27:13

    かれーぱんまん「飲み込めぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」


    かびぱんまん「…『喰“流”(グー“ルー”)』」






    ゾワゾワ…


    かれーぱんまん「何だ!?」







    ボコボコボコボコボコボコボコッ!







    かれーぱんまん「なっ…馬鹿な!あれだけのルーが…」







    ボコボコボコボコボコボコボコッ!







    かれーぱんまん「…食われてやがるっ!?」


    かびぱんまん「お前のルーは、オレの生み出したバクテリアが美味しく頂いた」


    かびぱんまん「生半可な技じゃ、オレには届かない。もっといいのを見せてくれよ」


    かれーぱんまん「言わせておけば…!」


    かびぱんまん「言っとくが、危険なのはお前も一緒だぞ。オレの技の影響範囲は、お前も飲み込む」


    かれーぱんまん「何だ…と…!?」ガクッ!


    かれーぱんまん(何だ…!?急激に体の力が抜けて来た…)


    かびぱんまん「早速効果が現れたようだな。思ったよりも早かった」

  91. 94 : : 2014/08/09(土) 20:40:56

    かれーぱんまん「何を…した…」


    かびぱんまん「お前の体内に、カビを侵入させた。パンを侵食し腐らせるカビをな」


    かびぱんまん「このカビは、パン同士感染する。お前がパン仲間に近付けば、そいつらもな」


    かれーぱんまん「お前…よくも…」


    かびぱんまん「これがオレの生み出した技、『感染劣等(“パン”デミック)』だ」





    かびぱんまん「貴様らのように、パンとしての使命を果たせなくなったオレ…」


    かびぱんまん「押し寄せる劣等感によって、オレは何度も自分を見失いかけた」


    かびぱんまん「お前に分かるか?カビに浸食され、捨てられる羽目になったパンの気持ちが」


    かびぱんまん「何のために生まれて、何をして生きるのか、分からないまま終わるパンの気持ちが」


    かれーぱんまん「それは…」





    かびぱんまん「オレだけじゃない。過去に捨てられた顔達がどれくらいいると思ってる」


    かびぱんまん「オレはそいつらの怨念も背負ってここに居る。オレは決して一個じゃない」


    かれーぱんまん「違う…あいつは…あんぱんまんは…」







    かれーぱんまん「一度たりとも…古い顔を見捨てたことは無いっ!!」


    かびぱんまん「寝ぼけたことを言うんだな。じゃあ、今ここに居るオレは何なんだ?」


    かびぱんまん「紛れもなく、カビて捨てられた奴の顔だ。これでどうやって奴の潔白を証明する?」


    かれーぱんまん「だから言ってるだろう…奴は…」


    かびぱんまん「黙れ!もう聞き飽きた!!さっさとくたばっちまえ!!」

  92. 95 : : 2014/08/09(土) 23:03:48

    ばいきんまん「待たせたな。こっちの準備が整ったぜ」


    かれーぱんまん「ばいきんまん…」


    かびぱんまん「ようやくか。待ちくたびれたぞ。お前はこいつよりも楽しませてくれるんだろうな」


    ばいきんまん「慌てるな。ちゃんとご期待に添えてやるよ。後悔と共になっ!!」


    かびぱんまん「見せてみろっ!!お前の実力の片鱗をなっ!!」


    ばいきんまん「…『倍々菌』!!」







    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!







    かびぱんまん「…ほう?」


    ばいきんまん×2「…うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」


    かれーぱんまん「増えた…。これは幻か…?」


    ばいきんまん×2「幻じゃねぇ、ちゃんと実体だ。まだまだ行くぜ『倍々菌』!!」







    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

  93. 96 : : 2014/08/09(土) 23:09:57


    ばいきんまん×4「はっはっはっは!!どうだ、ビビったか!?」


    かびぱんまん「その程度か?」


    ばいきんまん×4「言わせておけば…!ならば全力で迎え撃ってやる!!『倍々菌』!!」






    ばいきんまん×8「『倍々菌』!!」






    ばいきんまん×16「『倍々菌』!!」






    ばいきんまん×32「『倍々菌』!!」


    かれーぱんまん「どんどん増えて行きやがる…」






    ばいきんまん×256「『倍々菌』!!」






    ばいきんまん×512「『倍々菌』!!」


    かびぱんまん「面白い…面白いぞっ!!」


    ばいきんまん×1024「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!『累乗倍々菌』!!!!!」









    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!









    ばいきんまん×1048576「うはははははははははははっ!!!!!!!!!」


    かれーぱんまん「何て数だ…!ここら一帯を覆い尽くす菌数だっ!!」

  94. 97 : : 2014/08/09(土) 23:40:00

    かびぱんまん「確かに驚異的だな、その数は。だが、数で押し切れると本気で思っているのか?」


    ばいきんまん×1048576「思っちゃいねぇよ。だから、こうするのさ…」スッ…


    かれーぱんまん「何だあれは…石?」


    ばいきんまん×1048576「…はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」







    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!







    かれーぱんまん「石が光った!?眩しいっ!!!!」


    かびぱんまん「…ほう」


    ばいきんまん×1024「…ふぅ、こいつを使うのは久しぶりだな」


    かれーぱんまん「なっ…数が減ってる!?どうなってんだ!?」


    かびぱんまん「だが、一体一体のパワーが増している。何やら面白い事をしたようだな」


    ばいきんまん×1024「まぁな。これからさらに面白い事になるけどな」


    ばいきんまん×1024「…うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」











    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!

  95. 98 : : 2014/08/09(土) 23:53:09


    かれーぱんまん「さっきよりも強い光…!目が開けられねぇっ!!」


    かびぱんまん「ふははははっ!どうやら本気で楽しめそうだ!!」






    シュウゥゥゥゥゥゥ…






    かれーぱんまん「収まった…一体何を?」


    「待たせたな。ようやくすべての準備が整ったぜ」


    かれーぱんまん「誰だ!?」


    かびぱんまん「ほう、その姿は」


    「今の俺はばいきんまんに非ず。かと言って、さっきのように善に『堕転』したワケでもない」


    「1048576体の俺。そいつらを凝縮し、1024体の『1KB』になった」


    かれーぱんまん「何の話だ…?」





    「そこからさらに凝縮し、一体の俺になった。この石、『ばいきんナイト』を用いてな」


    かれーぱんまん「ばいきんナイトだと!?」


    「この石の力により、俺は1024体の『KB(キロばいきん)』を1体に凝縮し、進化させた」


    「今の俺は、1024KBを凝縮してメガ進化した姿…」











    1MB「『1MB(メガばいきん)』だっ!!!!!!!」

  96. 99 : : 2014/08/10(日) 00:01:18


    かれーぱんまん「メガばいきんだと!?」


    1MB「今の俺では、メガが限界だ」


    1MB「だがこれからも修練を重ね、ギガでもテラでもペタでもヨタでも何だってなってやるぞ!」


    かびぱんまん「滲み出る強大なパワー、素晴らしいぞ。そうでなくては面白くない」


    かびぱんまん「かかって来い!お前のそのパワー、オレに見せてみろ!!」


    1MB「行くぞ!」ダッ!


    かびぱんまん「…」


    1MB「喰らえ!!『サヨナラバイバイ・メガトンパンチ』!!」ビュッ!





    ドッゴォォォォォォォォッ!!!!!!!!!





    かびぱんまん「ぐっ…」











    ドサッ…

  97. 100 : : 2014/08/10(日) 00:07:41

    1MB「なんでぇ、口ほどにもねぇな。あっさり吹っ飛びやがった」


    かびぱんまん「ぐ…痛ぇじゃねぇか…」


    1MB「まだ意識があるとはな。だが、もう2、3発撃ち込めばそれもお仕舞だ」


    かびぱんまん「撃ち込めたらの話だがな」


    1MB「あ?」


    かびぱんまん「お前、オレに触ったな?」


    かれーぱんまん「ばいきんまんっ!右手を見ろっ!!」


    1MB「右手だと?一体何が…」


    1MB「…何じゃこりゃぁぁぁぁぁっ!!!!」






    右手「」カビッ






    1MB「何でこんなカビだらけに…しかも取れねぇっ!!」ブンブンッ!


    かびぱんまん「迂闊にオレに触るからそうなるんだよ。これでお前はもう終わりだ」


    1MB「馬鹿言うな!今の俺は何者にも…」ガクッ


    かれーぱんまん「ばいきんまんっ!」

  98. 101 : : 2014/08/10(日) 00:16:25


    1MB「全身に…力が入らねぇ…」


    かびぱんまん「お前もオレのカビに浸食されて、カレー野郎と同じ道を辿るのさ」


    かれーぱんまん「そんな…頼みの綱のばいきんまんまで…」


    1MB「クソ…迂闊だった…まさかこんな方法で…」


    かびぱんまん「これでお前らに出来る事は何もない。そこでこの世界が滅びゆく様を見ていろ」


    かれーぱんまん「クソ…何をする気だ!?」


    かびぱんまん「この世界を、オレのカビで侵食する。誰一人、元の姿では生きていられない」


    1MB「馬鹿な!そんな事が出来るワケ…」


    かびぱんまん「出来る。オレなら可能だ」






    かれーぱんまん「お前の目的は、あんぱんまんへの復讐だろ!他の連中は無関係だろうが!」


    かびぱんまん「オレの力を持って奴を殺す事など容易い。だが、それだけでは意味がない」


    かびぱんまん「奴の大好きなこの世界を滅ぼす事で、奴を絶望のどん底へと叩き落とせる」


    かびぱんまん「死よりもはるかに大きな絶望と屈辱を。奴には心行くまで味わってもらわんとな」

  99. 102 : : 2014/08/10(日) 00:23:46


    かれーぱんまん「何て奴だ…!こしあんと同じ…いや、それ以上の大悪党だ!!」


    1MB「悠長な事言ってる場合じゃねぇぞ…!このままじゃ、奴の手で世界が!!」


    かびぱんまん「口ではいくらでも言える。だが、もう動ける身体をお前達は持っていない」


    かびぱんまん「それとも…」


    かれーぱん&1MB「!?」














    かびぱんまん「満身創痍の状態で尚、オレを止めてみるか?なぁ、出て来いよ」


    あんぱんまん「」ザッ!

  100. 103 : : 2014/08/10(日) 19:07:44

    かれーぱんまん「あんぱんまん!来てくれたのか!!」


    1MB「だがその体!お前も奴のカビに…!?」


    あんぱんまん「遅くなってごめんよ、みんな…。こいつは僕が…」


    かれーぱんまん「無茶言うな!今のお前に何ができんだよ!」


    1MB「どうやら、いよいよ本当にお仕舞らしいな…。もう誰も助けてくれる奴はいねぇ…」


    かびぱんまん「そう言う事だ。丁度、メインゲストもご到着されたことだしな」


    かびぱんまん「すでにタネは撒いてある。後はオレの指示で、そいつらが一斉に花開く…」


    あんぱんまん「何を…」


    かびぱんまん「…『究極・感染列島(エクストリーム・パンデミック)』」







    ゾワァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!


    一同「!?」

  101. 104 : : 2014/08/10(日) 19:22:55


    かれーぱんまん「何だよこりゃ…!!」


    ばいきんまん「急激にカビが発生した!?俺の姿も元に戻っちまった!!」


    あんぱんまん「しかも、増殖速度が尋常じゃない!このままではっ!!」







    「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!」







    あんぱんまん「あの声はかばおくんっ!?」


    かばおくん「助けてぇぇぇぇぇっ!!体にカビが生えて来たぁぁぁぁぁっ!!!」


    あんぱんまん「何てことだ…!かばおくんがカビおくんにってしまった!!」


    かれーぱんまん「馬鹿野郎、何でこっちに来た!?巻き込まれたら死ぬぞ!!」


    かびぱんまん「もう手遅れだ。あのガキにはすでにカビが侵食している」


    かびぱんまん「いや、あいつだけじゃない。もうじき全世界にオレのカビが広まる」


    かびぱんまん「そうだな…およそ24時間後。世界はオレのカビに飲み込まれ、崩壊する」


    あんぱんまん「24時間だって!?」


    かれーぱんまん「冗談じゃねぇぞ!!何か止める手立ては無いのか!?」









    ガラガラガラガラガラッ!!!!

  102. 105 : : 2014/08/10(日) 19:37:49


    ばいきんまん「何だ!?」


    「うわあぁぁぁぁっ!!!!!建物が崩れたぁぁぁぁぁっ!!!!」






    ガラガラガラガラガラッ!!!!






    かれーぱんまん「何てこった、あちこちで建物が崩壊してやがるっ!!」


    ばいきんまん「当然だ!カビに浸食されて、建物が形状を保てなくなってやがるんだ!!」


    あんぱんまん「この光景が、24時間で全世界に広まってしまうと言うのか…」


    かびぱんまん「どうだ、爽快な景色だろう。やがてこの世界には何もなくなる」


    かびぱんまん「お前らはカビを舐めすぎた。扱う奴も、捨てる奴も、どっちもな」


    ばいきんまん「くっ…!」


    かれーぱんまん「畜生、かびるんるんなんざ全然可愛い部類だったって事かよ…」







    あんぱんまん「…君はどうしてこんなことをするの?」


    かびぱんまん「どうして、だとぉ?」

  103. 106 : : 2014/08/10(日) 19:53:02

    あんぱんまん「僕に捨てられた憎しみは、ここまで大きな物だと言うの?」


    かびぱんまん「おいおい、ここに来て大層寝ぼけたことを言ってくれるじゃねぇか…」


    かびぱんまん「3年前、お前がオレを捨てたあの日!あの日からオレの復讐が始まった!!」


    かびぱんまん「お前らに置いて行かれたオレが、どれだけ絶望したと思ってる!?」


    かびぱんまん「誰からも何からも見捨てられ、ただそこに一個でずっと過ごしてきた!!」


    かびぱんまん「雪の積もったある日、オレに復讐のための力が宿った」


    かびぱんまん「あの日ほど嬉しかった時はねぇ。オレのこの手で!お前に恨みを晴らせると思えた!」


    かびぱんまん「そして世界中を巡りお前を探し続け、そして見つけた!もう止められねぇっ!!」


    かびぱんまん「滅びゆく世界をその目に焼き付けながら、絶望の中で朽ち果てるがいい!!」






    あんぱんまん「…あの時僕が見つけられなかったせいで、君はそうなってしまったんだね」


    かびぱんまん「何を言ってやがる…?」


    あんぱんまん「諦めずに探し続けるべきだった。そうしていれば、もしかしたら今の君は…」


    かれーぱんまん「お前のせいじゃねぇよ!あのときお前は、何日も探し続けたじゃねぇか!」


    あんぱんまん「でも彼は確かにいた。それを見つけてあげられなかった僕に責任があるよ」

  104. 107 : : 2014/08/10(日) 21:22:46


    かびぱんまん「おいおい何を言ってやがる?探した?どういう事だよ…」


    あんぱんまん「それは僕が…」






    あんぱんまん「…がはぁっ!!!」ガクッ!


    ばいきんまん「餡の字っ!!!」


    かれーぱんまん「限界だ…そろそろ俺達もやべぇ…」


    かばおくん「苦しいよ…助けてあんぱんまん…」


    あんぱんまん「ぐ…あぁ…」







    あんぱんまん(助けを求める声がするのに、身体が動かない…。何て事だ…)


    あんぱんまん(あの時僕がちゃんと見つけてあげていれば、かびぱんまんなんて生まれなかった…)


    あんぱんまん(すべて僕のせいだ…僕が…僕がこの世界をこんな目に遭わせたんだ…)


    あんぱんまん「僕が…」











    「情けない。そうやってウジウジしていれば、全て解決するとでも思っているの?」


    あんぱんまん「!?」


    「本気で世界を救いたいと思うなら、目を背けずに戦いなさい。あなたの力はそのためにある」

  105. 108 : : 2014/08/10(日) 21:40:55


    あんぱんまん「…ろーるぱんなちゃん」


    ろーるぱんなちゃん「久しぶりね。あなたに似た気配を感じたから来て見たけど、あんな奴とは」


    かびぱんまん「何だ、新手か?」


    ろーるぱんなちゃん「中身は似ても似つかない。当然ね。カビた餡などもはや餡に非ず」






    あんぱんまん「君はどうしてここへ…?」


    ろーるぱんなちゃん「まだ答えを聞いてなかったわね。どうする、あいつと戦うの?」


    あんぱんまん「それは…」


    ろーるぱんなちゃん「あんな姿になってしまった上、穏便に解決するのは不可能よ」


    ろーるぱんなちゃん「あなたに残されている道は二つに一つ」


    ろーるぱんなちゃん「持ち前の甘さを払しょくできずに、この世界と共に滅ぶか」


    ろーるぱんなちゃん「覚悟を決めて、あいつを滅ぼすか。選びなさい」

  106. 109 : : 2014/08/10(日) 21:57:30


    あんぱんまん「僕は…」


    ばいきんまん「餡の字っ!!」


    かれーぱんまん「あんぱんまん…!」


    かびぱんまん「今更何をしても無駄だ。もう世界の崩壊は止められねぇ」






    ろーるぱんなちゃん「思い出して。あなたが何のために生まれ、何のために生きてきたのか」


    ろーるぱんなちゃん「あなたの存在理由を重んじるのなら、ここで立ち止まってる暇はない筈よ」


    あんぱんまん「…そうだね」


    あんぱんまん「僕は戦う。愛と、勇気と、みんなの夢を守るために。だけど…」


    ろーるぱんなちゃん「だけど?」









    あんぱんまん「…彼の思い通りにもさせないし、滅ぼしもしない。世界と共に彼も救う!」

  107. 110 : : 2014/08/10(日) 22:13:05

    ばいきんまん「正気か餡の字!?あんな奴生かしておいてもロクな事ねぇぞ!!」


    かれーぱんまん「いや、でも何だかあんぱんまんなら出来ちまいそうな気がするぜ」


    ろーるぱんなちゃん「…合格とは言えないけど、及第点の答えね。いいわ、認めてあげる」






    ろーるぱんなちゃん「めろんぱんな。例の物を」


    めろんぱんなちゃん「はい、お姉ちゃんっ!!」


    あんぱんまん「めろんぱんなちゃんっ!!」


    かれーぱんまん「何だ、あの顔は?」


    ばいきんまん「普通の顔…じゃなさそうだな。不思議な力を感じる」

  108. 111 : : 2014/08/10(日) 22:29:24


    あんぱんまん「めろんぱんなちゃん、その顔は?」


    めろんぱんなちゃん「じゃむおじさんに頼まれて持ってきたの。とっておきの顔よ」


    あんぱんまん「とっておきの…」


    ろーるぱんなちゃん「その顔に秘められた力をどう使うかは、あなた次第」


    ろーるぱんなちゃん「せいぜい、悔いのない力の使い方をしなさい。それがあなたの使命よ」


    めろんぱんなちゃん「頑張ってね、あんぱんまん」


    あんぱんまん「二人とも…」

  109. 112 : : 2014/08/12(火) 21:40:33


    かびぱんまん「へっ、何をするかと思えば、結局顔の交換かよ」


    かびぱんまん「また新たに憎しみの種を増やすだけだぞ、あんぱんまん。いいのか?」


    あんぱんまん「大丈夫、もうこれ以上、君みたいな哀れなパンは生まれない」


    あんぱんまん「唯一生まれてしまった君という存在を、僕は責任を持って浄化する」


    あんぱんまん「それが!僕に与えられた使命だ!!行くぞ、かびぱんまんっ!!」


    かびぱんまん「来いあんぱんまん!!引導を渡してやるっ!!」


    あんぱんまん「めろんぱんなちゃん!!お願いっ!!」


    めろんぱんなちゃん「任せて!あんぱんまん、新しい顔よっ!!」ビュッ!






    ポコーンッ!







    グルグルグルグッ!!!








    あんぱんまん「」カッ!!!











    テテレッテテ~テ~テ~♪テテテテッテレレ♪テッテレテッテッテ~♪











    あんぱんまん「元気100倍!あんぱんまんっ!!!」バッ!!

  110. 113 : : 2014/08/12(火) 21:55:38

    かびぱんまん「今更顔が元に戻ったところで何も変わらねぇっ!!くたばれっ!!!」ビュッ!






    バチッ






    かびぱんまん「!?」


    かびぱんまん(何だ…!?奴に触れようとした途端、何かに弾かれた!?)






    あんぱんまん「これは…」


    ろーるぱんなちゃん「さすがね、顔を身に付けてもう覚醒の兆しが現れた。やはりあなたは本物ね」


    あんぱんまん「一体この力は…体の奥底から湧き上がるようなこの力は何だ?」


    めろんぱんなちゃん「そのパンにはね、特殊な“ある材料”が使われているの」


    ばいきんまん「ある材料?」


    かれーぱんまん「もしかして、オッサンが言ってた領主に収めるための“例の材料”か?」


    ろーるぱんなちゃん「その通り。その材料はあまりに希少故、市場に出回る事はまず無い」






    ろーるぱんなちゃん「でもその理由は希少さだけに非ず」


    ろーるぱんなちゃん「その材料を用いれば、想像を絶する大いなる力を得られるからなの」


    あんぱんまん「大いなる力…?」

  111. 114 : : 2014/08/12(火) 22:10:45


    ろーるぱんなちゃん「そう。使い方次第で、善にも悪にも転ずる力」


    ろーるぱんなちゃん「だからこそおいそれと市場に出すワケにはいかない。そうでしょ」


    かれーぱんまん「確かにな。カビ野郎みたいな奴がそれを手に入れたら、何するか分かりゃしねぇ」


    かびぱんまん「例の材料が何だか知らんが、顔を取り替えた程度で形勢が変わると思うな!!」


    ろーるぱんなちゃん「変わるわ。あなたにもう勝ち目はない」






    ろーるぱんなちゃん「さぁあんぱんまん!その顔に秘められし力を、今こそ発揮するのよ!」


    あんぱんまん「秘められし力…」






    あんぱんまん「う…うあ…うわあぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!」











    ゴオォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!

  112. 115 : : 2014/08/12(火) 22:25:37


    かれーぱんまん「何だコレは!?すげーエネルギーだっ!!」


    ばいきんまん「こいつはもしかして…もしかするぞっ!!!」


    あんぱんまん「うわあぁぁぁぁっ!!!!!僕の中から…うわあぁぁぁぁっ!!!!!」


    ろーるぱんなちゃん「耐えてあんぱんまん!その力はもうあなたの物なのよっ!!」









    ゴオォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!









    あんぱんまん「僕の…力…うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」









    カッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!









    めろんぱんなちゃん「きゃあっ!!!」


    かびぱんまん「すげぇ光だっ!!!!」











    シュウゥゥゥゥゥゥ…





















    シュインシュインシュイン…

  113. 116 : : 2014/08/12(火) 22:41:30

    かびぱんまん「なっ…!?」


    かれーぱんまん「あんぱんまんを取り囲む金色のオーラ…!?」


    ばいきんまん「あの姿は一体…」


    かばおくん「ぼく、アレ知ってるよ!絵本の中に出て来た金色の戦士だっ!!」


    かれーぱんまん「何だって!?」







    「この力…一体僕はどうなってしまったんだ…?」


    ろーるぱんなちゃん「遠い国に存在すると言われる、超絶的な力を持った金色の戦士」


    ろーるぱんなちゃん「その存在は、決しておとぎ話の中だけに非ず」


    ろーるぱんなちゃん「その金色のオーラを纏った戦士は、こう呼ばれているの…」


    ろーるぱんなちゃん「…『SUPER SAIYAN』とね」


    「SUPER SAIYAN…」








    ろーるぱんなちゃん「でもあなたは、その金色の力を得たパン。即ち、今のあなたは…」









    ろーるぱんなちゃん「…最強の力を持った超餡パン、『SUPAN SAI餡』よっ!!!!!」

  114. 117 : : 2014/08/12(火) 22:56:19


    SUPAN SAI餡「それが…僕の新しい力…!!」


    かれーぱんまん「特殊な材料を混ぜるだけで、ここまで超パワーを得られるのか…?」


    ばいきんまん「一体何を使ったってんだ?」


    めろんぱんなちゃん「領主様に収める食材は、その辺にあるような安物ではいけない」


    めろんぱんなちゃん「だからじゃむおじさんは、その材料を苦労して手に入れたの」


    ろーるぱんなちゃん「かつて、上流階級の者しか口にすることは許されなかった食材…」







    ろーるぱんなちゃん「…そう、『金箔』よ!!」


    SUPAN SAI餡「金箔、か。ならばこの溢れる力にも納得だよ」


    かびぱんまん「SUPAN SAI餡だと!?ふざけるのも大概にしろっ!!」


    かびぱんまん「大体、そんな姿になったから何だ!!オレに触れたらアウトなのは変わらんぞ!」


    SUPAN SAI餡「いや…それはきっと違う。今の僕ならきっと君のカビを撃ち払える」


    かびぱんまん「面白れぇ!口だけじゃねぇって事を証明してみろっ!!!!」ダッ!

  115. 118 : : 2014/08/12(火) 23:10:19

    かれーぱんまん「来たっ!!気を付けろっ!!」


    かびぱんまん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」ブンッ!!






    ドゴッ!!!


    ばいきんまん「餡の字っ!!!!」








    シュインシュインシュイン…








    かびぱんまん「…何だと!?」


    SUPAN SAI餡「無駄だよ。この金色のオーラがある限り、君は僕に触れられない」


    ろーるぱんなちゃん「純粋な正義のオーラ、それにより悪の心を持つ者では触れる事はできない」


    めろんぱんなちゃん「あなたではもうあんぱんまんに勝てない。分かったら、話を聞いて!」


    かびぱんまん「認めん…認めんぞぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!」


    SUPAN SAI餡「…はあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」ビュッ!








    ドッゴォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!








    かびぱんまん「ぐ…おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!!」













    ドサッ…

  116. 119 : : 2014/08/12(火) 23:25:35


    かびぱんまん「ぐ…」


    かんぱんまん(何という威力…身が引き裂かれそうだ…)






    かれーぱんまん「いいぞあんぱんまんっ!」


    ばいきんまん「そいつをやっちまえ!!」


    SUPAN SAI餡「…」


    かびぱんまん「はぁ、はぁ、殺るなら一思いに殺れ…」


    SUPAN SAI餡「…いや」


    かれーぱんまん「は!?」


    ばいきんまん「なっ!?」


    めろんぱんなちゃん「嘘でしょ!?」









    シュウゥゥゥゥゥゥ…









    あんぱんまん「こんな力は必要ない。もう君とは、戦う必要はないよ」

  117. 120 : : 2014/08/13(水) 16:43:27

    かびぱんまん「SUPAN SAI餡を解いただと…!?舐めてんのか!」


    かばおくん「どうしてあんぱんまん!?さっきの力なら、そいつをやっつけられるのにっ!!」


    あんぱんまん「言ったよね。僕には、相手をやっつけるような力は必要ないって」


    あんぱんまん「みんなが笑顔で居られるなら、それだけでいいってね」


    かれーぱんまん「そんな奴を野放しにしておいて、笑顔もクソもあるかっ!!」


    ばいきんまん「甘い!甘すぎるぞ餡の字っ!!あのオッサン、砂糖の配分を間違えたか!!」







    あんぱんまん「今なら、僕の話を聞いてくれるかな?」


    かびぱんまん「出会った時から話し、話しって。いったいオレに何を言いたいんだ…」


    あんぱんまん「君は、自分が捨てられたと誤解していたようだけど…」


    あんぱんまん「…僕は今まで、入れ替えた自分の顔を見捨てた事なんて一度もないよ」


    かびぱんまん「この期に及んでまだそんな事を!だったら、今ここに居るオレは一体何なんだ!」


    あんぱんまん「そう、見捨てたことはない。けど…」








    あんぱんまん「…一度だけ、どうしても見つける事が出来なかった顔がある。それが君なんだ」

  118. 121 : : 2014/08/13(水) 17:01:26


    かびぱんまん「は…!?」


    あんぱんまん「僕はその性質上、顔に湿り気やカビが発生するとパワーダウンしてしまう」


    あんぱんまん「その度に自分の顔を交換し、元気100倍になる事が出来る」


    あんぱんまん「当然、新しい顔があれば古い顔もある。君もその一個だ」


    かびぱんまん「…」






    あんぱんまん「でも僕は、交換した古い顔を決してゴミだとは思わない」


    あんぱんまん「交換する直前まで一緒に戦った、大切な仲間だと思ってるんだ」


    あんぱんまん「だから僕は、戦いの後は古い顔を必ず回収して、こうするんだ」スッ


    かびぱんまん「そいつはさっき取り替えた顔…。一体何をする気だ?」







    あんぱんまん「」キュイィィィィィィィィィンッ







    あんぱんまん「…ふぅ」シュウゥゥゥゥゥゥ…


    かびぱんまん「取り込んだ!?自分が捨てた古い顔を、自分の中に取り込んだってのか!?」

  119. 122 : : 2014/08/13(水) 17:13:14


    あんぱんまん「こうする事で、“前の僕”ともずっと一緒に戦っていける。一緒に暮らせる」


    あんぱんまん「でも、残念ながら“前の僕”にもう生命は宿っていない。死パンと一緒だ」


    あんぱんまん「だから僕は工場の裏に追悼碑を建てて、毎日彼らに祈りを捧げているんだ」


    あんぱんまん「『今日も世界が平和であるように、そしてみんなが幸せであるように』って…」


    あんぱんまん「『遠い場所から見守っててください』ってね」


    かびぱんまん「そんな…馬鹿な…」







    かびぱんまん「信じねぇ!信じねぇぞ!お前は今までずっと顔を捨てて来たクズ野郎だ!!」


    かびぱんまん「そう思ってたのに…それが違ってたなんて…今更認められるかよ…」


    めろんぱんなちゃん「全て本当よ。あんぱんまんは、毎日ちゃんとお祈りしてる」


    かれーぱんまん「今朝だってちゃんとやってたぜ。馬鹿みたいに、毎日毎朝な」

  120. 123 : : 2014/08/13(水) 17:24:31

    あんぱんまん「3年前のあの日、じゃむおじさん達と別れた後、僕は君を探していた」


    あんぱんまん「だけど飛んだ方向が悪かったのか、どうしても君を見つける事が出来なかった」


    かびぱんまん「…」






    あんぱんまん「カビが生えていたし、早く見つけてあげなければとずっと探していたんだけど…」


    あんぱんまん「…どうしても見つける事が出来なかった。何日も探したのに」


    あんぱんまん「動物達にも協力してもらおうと思ったけど、僕では意思を彼らに伝えられない」


    あんぱんまん「せいぜい、間違って君を食べないようにお願いするのが精一杯だった」


    かびぱんまん「周りの動物達がオレに見向きもしなかったのは、そう言う事だったのかよ…」

  121. 124 : : 2014/08/13(水) 17:40:16


    ばいきんまん「全ては運命の悪戯と、誤解によって引き起こされた悲劇だったってワケか」


    かびぱんまん「オレの恨みも憎しみも、ハナからお門違いだったって事か。じゃあ結局オレは…」


    かびぱんまん「何のために生まれて何をして生きるのか、分からないまま終わるって事なんだな…」


    あんぱんまん「それは違うよ。君だって、かつてあんぱんまんとして戦っていたじゃないか」


    かびぱんまん「こんな姿になったオレに、今更何をしろって言うんだよ」


    あんぱんまん「これは強制じゃない。でも、君がもし望むなら…」











    あんぱんまん「…もう一度、あんぱんまんにならないか?僕の中で、ずっと一緒に居てほしい」


    かびぱんまん「何だと…?」

  122. 126 : : 2014/08/13(水) 21:49:01

    かれーぱんまん「おい何言ってやがる!そいつはもう根っからのカビパンだぞ!!」


    ばいきんまん「そんな奴を今まで通り取り込んだら、お前の身に何が起こるか!!」


    あんぱんまん「構わないさ。本来彼は、遅かれ早かれ僕と一つになるはずだった身」


    あんぱんまん「彼が望むのなら、僕はそれを決して拒んだりなどしないさ」


    ろーるぱんなちゃん「なるほど…それがあなたの答えなら、止めはしないわ」


    めろんぱんなちゃん「あんぱんまん…」







    かびぱんまん「ふっ…ふふふ…ふはははははっ!!!」


    かれーぱんまん「何が可笑しいっ!!」


    かびぱんまん「あはははははははっ!!!!!!!!」ポロポロ


    ばいきんまん「野郎…泣いてやがるのか?」

  123. 127 : : 2014/08/13(水) 22:04:15

    かびぱんまん「ははは…まさかこんな日が来るなんてなぁ…」


    かびぱんまん「恨んでたはずのあんぱんまんに、一緒になろうと誘われる日が来るなんてなぁ…」


    かびぱんまん「結局オレは、ただ憧れてただけだったんだなぁ…」


    かびぱんまん「オレを差し置いて、光の当たる場所に居るお前達が、羨ましかったんだなぁ…」


    かびぱんまん「あぁ…やっと分かったぜ…やっと…」






    あんぱんまん「力でねじ伏せたりしなくても、こうして理解し合える。やはり君は僕で…」


    かびぱんまん「お前はオレ、という事なんだな…」


    かばおくん「すごい…本当にあの悪い奴をおとなしくさせちゃった…」


    ばいきんまん「気に食わねぇが、どうやらあの甘さが奴の最大の武器らしい」


    かれーぱんまん「餡パンだからな。俺はもっとスパイスの効いたやり方しか知らねぇけど」

  124. 128 : : 2014/08/13(水) 22:19:05

    あんぱんまん「それじゃそろそろ、君を僕の中に…」


    かびぱんまん「…いや、やっぱいいよ。オレはオレで生きて行こうと思う」


    かびぱんまん「何のために生まれて、何をして生きるのか…」


    かびぱんまん「その答えを見つけるために、オレはオレとしてパン生を歩んで見出したい」


    あんぱんまん「そうか…君がそう望むなら僕は止めない。少し寂しいけどね」


    かびぱんまん「カビに侵されたオレの老い先は長くねぇかもしれねぇ」


    かびぱんまん「だがもし、オレがくたばる前にその答えを見つけられた時は…」






    かびぱんまん「…今度こそ、お前の中にオレを宿してほしい。いいかな?」


    あんぱんまん「勿論さ。その時は是非お願いするよ」


    かびぱんまん「へへっ…」


    ろーるぱんなちゃん「一件落着ね」


    かれーぱんまん「どこがだよ。このカビだらけの世界をどうするつもりだ」


    かびぱんまん「もう技は解いた。やがてこのカビは消え去るさ」

  125. 129 : : 2014/08/13(水) 22:35:13


    かびぱんまん「お前達には迷惑をかけた。謝っても償いきれないほどにな…」


    ばいきんまん「全くだ。このまま黙ってトンズラこけると思うなよ?」


    あんぱんまん「ばいきんまん」


    ばいきんまん「…チッ!」


    かびぱんまん「犯した罪は必ず償う。オレが何としてでも…」







    「一人で全部背負い込もうってか?水臭いぞ」


    かびぱんまん「!?」







    ふらいぱんまん「お前と一緒に悪さをしたのは俺達も一緒だ」


    かんぱんまん「付き合うぜ。お前の奉公巡りに、な」


    こうきんまん「お前に雇われたからには、最期まで相乗りしてやるよ」


    かびぱんまん「お前ら…」

  126. 130 : : 2014/08/13(水) 22:50:07

    あんぱんまん「どうやら、君にも素晴らしい仲間がいるみたいだね」


    ばいきんまん「ケッ、とっととどっか行っちまえ。顔も見たくねぇ」


    こうきんまん「そう言うなよ。次会う時は、必ず除菌してやるからな!」






    かれーぱんまん「…お前も行くのか?」


    ふらいぱんまん「仲間のしょくぱんの事は悪かったな…」


    かれーぱんまん「気にするな。どうせすぐに蘇れる」


    かんぱんまん「ならよかった。あいつにもよろしく言っておいてくれ」


    かれーぱんまん「へいへい。さっさと行っちまえ」






    かびぱんまん「それじゃお前ら、達者で…」


    あんぱんまん「君も元気で。体に気を付けて」


    かびぱんまん「カビだらけのオレが身体に気を付けるって、笑わせんなよ」


    あんぱんまん「ははは、それじゃ…」


    かびぱんまん「あばよ」








    ダッ!













    ダダダダダッ…

  127. 131 : : 2014/08/13(水) 23:06:39


    かれーぱんまん「行っちまったな」


    ばいきんまん「嵐みたいな連中だったな。いい迷惑だぜ」


    あんぱんまん「彼らには、きっとまた会える。その時は、心の底から分かり合える気がするよ」











    あんぱんまん「…」











    あんぱんまん「僕らも帰ろう。お祈りする顔が一つ増えたからね」


    ろーるぱんなちゃん「あら、まだ生きてる顔に追悼の祈りを?」


    あんぱんまん「あの時見つけられなかった顔をようやく見つけられた。その顔へのお祈りさ」


    ろーるぱんなちゃん「…そう」

  128. 132 : : 2014/08/13(水) 23:10:44

    かびぱんまん「」ダダダダダッ!
















    あんぱんまん「さようなら、“あんぱんまん”。誰が何と言おうと、君が僕で…」
















    かびぱんまん「オレがお前で…」ダダダダダッ!































    あんぱん&かびぱん「…元気100倍、“あんぱんまん”!!!!!!!!」

































  129. 133 : : 2014/08/13(水) 23:11:16
    以上で終了です。


    最後まで読んでくださった方々、ありがとうございました。
  130. 134 : : 2014/08/14(木) 15:49:24
    これはアンパンマンですか?ってほど壮大だった・・・
  131. 135 : : 2014/08/17(日) 00:53:25
    前作みたいなのも読みました!


    とても、泣きそうにもなる作品でした!


    アンパンマンの顔の行方はそのようになっていたのですね。(このSSでは。)


    面白い作品でした!
  132. 136 : : 2016/01/10(日) 02:08:18
    なるほど!
    ずっと前から吹っ飛んだ頭が気になっていたけど、
    アンパンマンが回収していたのかw
  133. 138 : : 2016/11/05(土) 18:34:20
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