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あんぱんまん「僕VS世界」

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  1. 1 : : 2014/12/14(日) 20:45:16


    ~ばいきんまんの根城~


    ばいきんまん「誰だてめぇは?」


    「お初にお目にかかります。あなたが、かの有名なばいきんまん様ですね?」


    ばいきんまん「だから何だ。お前が何者か聞いてんだよ」


    「まぁそう焦らずに。私の正体はゆくゆくお話しするとして、まずはこちらをどうぞ」





    ばいきんまん「…パン?」


    「はい。私の最高傑作のパンでございます。どうぞご賞味あれ」


    ばいきんまん「冗談じゃねぇ。俺はパンが嫌いなんだ。どこぞのクソ野郎を思い出すからな」


    「そうおっしゃらずに。食わず嫌いは百害あって一利なしですよ」


    ばいきんまん「知った事か。俺と言う存在が害そのものだ。文句あるか?」
  2. 2 : : 2014/12/14(日) 20:46:07
    久しぶりのアンパンマンss期待です!
  3. 3 : : 2014/12/14(日) 21:09:07
    期待です
  4. 4 : : 2014/12/14(日) 21:15:05


    「仕方ない…。お前達、やれ」


    部下達「はっ!」


    ばいきんまん「な、何だお前ら!?」


    「実力行使で食べさせるまでです。さぁ、やってしまえ!」




    部下「おとなしくしろっ!」


    ばいきんまん「ぬっ!?」ガシッ!


    「いくらあなた程の実力者とは言え、この人数に抑え込まれれば動けはしませんよ」


    ばいきんまん「何をする気だ…!?」

  5. 5 : : 2014/12/14(日) 21:35:40

    「さっきから言っているでしょう。このパンを食べてもらうと。さぁ、口を開けて…」


    部下「オラ!さっさと口を開け!!」


    ばいきんまん「ぐ…ぬおぉぉぉ…」グググ…




    「さぁ、これであなたも晴れて私達の仲間入りです…」スッ


    ばいきんまん「もがっ!?」






    ばいきんまん「!?」
















    グアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!!!!
















    「ふふふ、まずはこれで計画の第一段階は完了ですね…」

  6. 6 : : 2014/12/14(日) 21:36:36
    期待です!
  7. 7 : : 2014/12/14(日) 22:00:04


    ~3日後・じゃむおじさんのパン工場~


    あんぱんまん「…ばいきんまんが行方不明?」


    どきんちゃん「そうなの…。3日前から突然と」


    しょくぱんまん「どこか、一人で出かけていると言う事は無いのかい?」


    どきんちゃん「それも考えたんだけど、飛行メカも残されたままだし…」


    かれーぱんまん「自力で空も飛べねぇ奴が、あの根城から一人で出歩くとは思えねぇな」




    めろんぱんなちゃん「誘拐…?いや、まさかね」


    じゃむおじさん「いや、もしかしたらその線もあり得るかもしれないよ」


    あんぱんまん「じゃむおじさん!おはようございます」

  8. 8 : : 2014/12/14(日) 22:25:09


    じゃむおじさん「うむ、おはよう」


    しょくぱんまん「誘拐の可能性があるって、どういうことですか?」


    じゃむおじさん「最近、妙な噂を耳にしてね。あちこちで謎の失踪事件が起きているそうだ」


    どきんちゃん「失踪事件…」


    かれーぱんまん「近場の街じゃそんな話は聞かねぇな」


    じゃむおじさん「場所はよく分からないけど、国内で発生したのは極めて最近だそうだ」


    じゃむおじさん「それにその失踪が起きる直前、現場付近では決まってある者が目撃されている」


    かれーぱんまん「ある者ってのは?」






    じゃむおじさん「紳士風の装いをした、ヒューパンと思われる影がね」


    一同「!?」

  9. 9 : : 2014/12/14(日) 22:50:04

    かれーぱんまん「ヒューパンだと!?馬鹿な、俺達以外にそんなのがいるワケねぇ!」


    あんぱんまん「僕と、かれーぱんまんと、しょくぱんまんと、めろんぱんなちゃんと…」


    しょくぱんまん「ここに居ないのは、ろーるぱんなちゃんだけだ。それ以外は皆いる」


    めろんぱんなちゃん「お姉ちゃんはどう頑張っても、紳士には見えないし…」


    どきんちゃん「ヒューパンを生み出せるのは、じゃむおじさんだけなんでしょ?」


    じゃむおじさん「あぁそうだ。私の技術が無ければ、君達の様なヒューパンは生み出せない」


    かれーぱんまん「前に戦った糞野郎みたく、あんたがワルやってた時に作ったんじゃねぇのか?」


    じゃむおじさん「いや、それはないよ。私が作ったのはこしあんぱんまんだけだ」


    あんぱんまん「じゃあ、一体どうして…」

  10. 10 : : 2014/12/14(日) 23:13:14
    うおおおお!あんぱんまんssだあああ!!
    超期待してます!
  11. 11 : : 2014/12/14(日) 23:16:50

    じゃむおじさん「まぁ、考えても仕方がない。本当にヒューパンかどうか確証もないしね」


    じゃむおじさん「失踪事件とその影の関係は不明だけど、何かあるとみていいかもしれないね」


    あんぱんまん「僕は、その失踪事件について調べてみます。ばいきんまんの事も分かるかも…」


    しょくぱんまん「僕も行こう。そのヒューパンにも興味があるしね」


    かれーぱんまん「やれやれ、何でわざわざあんなバイキン野郎のために…」


    めろんぱんなちゃん「待ってて、どきんちゃん。必ず私達がばいきんまんを見つけてあげるから」


    どきんちゃん「ありがとう…ありがとう、みんな!」







    あんぱんまん「さて…まずは聞き込みから始めて見るか」

  12. 12 : : 2014/12/14(日) 23:41:15

    ~とある場所~


    部下「ボス、奴らが嗅ぎまわっているようです」


    「彼らも気付き始めましたか。まぁ、知り合いの一人が居なくなれば当然ですね」


    部下「いかがいたしますか?」


    「放っておきなさい。いずれ、我々とは嫌でも出会う事になるのだから」


    部下「はっ!」




    「それより、例の計画は?」


    部下「順調です」


    「ならばよろしい。下がっていいですよ」


    部下「失礼します」
















    「ふふふ…この国ももうじき、我々の支配下に落ちる…ふふふふふ…」

  13. 13 : : 2014/12/18(木) 20:42:45


    ~翌日・町~


    あんぱんまん「街は特に異常は無さそうだね」


    しょくぱんまん「失踪事件は、まだ表立って騒ぎになってはいないようだね」


    かれーぱんまん「この辺じゃ、まだ被害はねぇって事か」


    あんぱんまん「油断はできないね」





    かばおくん「あ、あんぱんまん達だ!」


    あんぱんまん「やぁかばおくん。いい天気だね」


    かばおくん「今日もパトロール?」


    あんぱんまん「そうだよ。みんな元気そうで何よりだ」


    かばおくん「だってあんなにおいしいパンを食べたら、誰だって元気になっちゃうよ!」

  14. 14 : : 2014/12/18(木) 21:03:25


    あんぱんまん「おいしいパン?」


    かばおくん「知らないの?最近この辺で新発売になった、すごくおいしいパンなのに」


    かれーぱんまん「知ってるか?」


    しょくぱんまん「いや、知らないな。そもそも、じゃむおじさん以外にパンを売る人が居るの?」


    あんぱんまん「たまたまパン職人がこの街に居なかっただけで、売ろうと思えば売れるけど…」


    しょくぱんまん「そう言えば、最近じゃむおじさんのパンの売り上げが落ちていたよね?」


    かれーぱんまん「そのパンと関係あるのか?とんだ営業妨害だな」





    かばおくん「あんぱんまん達も食べてみてよ!向こうのお店で売ってるからさ!」


    かれーぱんまん「パンがパンを食えってか?冗談きついぜ」


    しょくぱんまん「まぁまぁ、じゃむおじさん達のお土産に買って行こうか?」


    あんぱんまん「そうだね。そこまで美味しいパンなら、きっとじゃむおじさんも気に入るよ」


    かれーぱんまん「ケッ、んな怪しいパンなんざ、さっさと潰しちまえばいいのによ」

  15. 15 : : 2014/12/18(木) 21:21:13


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    かれーぱんまん「ここか」


    しょくぱんまん「看板は…特に出てないね。一体どんなパンなんだろう?」


    店員「いらっしゃいませー」


    あんぱんまん「すみません、こちらのパンが好評だと聞いてきたのですが」


    店員「ありがとうございます。おかげさまで大変売れ行きが好調で…え!?」


    あんぱんまん「どうされました?」









    店員「あんぱんまん…もうここを嗅ぎつけたのか!?」ボソッ…

  16. 16 : : 2014/12/18(木) 21:45:30

    あんぱんまん「え?何かおっしゃいましたか?」


    店員「い、いえ!独り言です!それより残念ですが、今日の営業はここまでです!」


    かれーぱんまん「は!?俺達が今来たばっかだろうが!客を目の前にして店じまいかよ!」


    店員「申し訳ありません!また次の機会にいらしてくださいね!それじゃっ!!」






    タタタタタッ!






    かれーぱんまん「…意味が分からねぇ」


    しょくぱんまん「僕らの顔を見た途端の、あの慌てよう。一体何なんだ?」

  17. 17 : : 2014/12/18(木) 22:04:48

    あんぱんまん「…これを見て!」


    かれーぱんまん「こいつは…」


    しょくぱんまん「さっきのパン屋さんが落としたのかな?これが例のパン…」


    あんぱんまん「困ったな、届けてあげたいんだけど…」


    かれーぱんまん「こいつは俺達への慰謝料として受け取っておこうぜ」


    あんぱんまん「駄目だよ、もらうならちゃんとお金を払わないと!」


    かれーぱんまん「あいつは要らねぇからこれを捨てた。それを俺達が拾った。何か文句あるか?」


    しょくぱんまん「相変わらず君と言う奴は…」

  18. 18 : : 2014/12/18(木) 22:23:58



    かれーぱんまん「そうだ、これを旦那に見せてやれば、人気の理由が何か分かるかもしれないぜ」


    しょくぱんまん「確かに、謎が多いのは間違いないね。でも、失踪事件とは関係ないんじゃ?」


    かれーぱんまん「知るか。俺は今、あの店員が逃げ出した理由のほうが気になって仕方ねぇ」


    あんぱんまん「人気を集める秘訣と、何故店員さんが逃げ出さなければならなかったのか…」


    かれーぱんまん「パンを調べて仮に空振りで終わったとしても、それはそれで構わねぇさ」


    しょくぱんまん「何か…嫌な予感がするよ。この国に不穏な空気が漂っているような…」

  19. 19 : : 2014/12/18(木) 22:42:41


    ~とある場所~


    店員「申し訳ありません、あんぱんまんに嗅ぎ付けられてしまいました」


    「まぁいいでしょう。遅かれ早かれ、連中にはバレたでしょうし。しかし、別の問題があります」


    店員「別の問題…?」






    「あなた、持ち帰ったパンの在庫の数は確認しましたか?」


    店員「在庫…まさか!?」


    「例のパンの一つが、奴らの手に渡ってしまった。これは由々しき事態です」

  20. 20 : : 2014/12/18(木) 23:05:46


    店員「あぁっ!大変申し訳ございませんっ!!」


    「謝罪なんて必要ありません。やってしまった事です、仕方ないでしょう」


    店員「あぁ…○○○○○様…」







    ドスッ!







    店員「…え?」


    「そう、必要ありません。死に逝く者の謝罪など、微塵も価値などありはしないのだから」


    店員「あ…あぁ…」








    ドサッ…








    「…さて、ゴミ掃除が完了したところで、次はその問題を片付けなければなりませんね」


    「彼を派遣しましょう。連中の手から、あのパンを回収して来てもらわねば」

  21. 21 : : 2014/12/18(木) 23:18:04


    ~数時間後・じゃむおじさんのパン工場~


    じゃむおじさん「これは…」


    あんぱんまん「どうですか?何か、分かりますか?」


    じゃむおじさん「…何も分からないと言う事が分かったよ」


    かれーぱんまん「ダメじゃねぇか!!」


    じゃむおじさん「あくまでも現段階は、ね。これから調査が必要だ」




    しょくぱんまん「じゃむおじさんでも分からないパン、益々気になりますね」


    じゃむおじさん「少なくとも、これを作ったのは相当な技術力を持った者だと言う事は分かる」


    めろんぱんなちゃん「一体誰が…」

  22. 22 : : 2014/12/18(木) 23:34:15

    じゃむおじさん「私はこのパンをもう少し調べてみる。君達は引き続き、失踪事件の調査を」


    かれーぱんまん「そういやそうだったな。すっかり忘れてたぜ」


    しょくぱんまん「メインはあくまでそっちだからね。あのパンは二の次だよ」


    かれーぱんまん「へいへい」


    じゃむおじさん「ところでかれーぱんまん、一つ聞いていいかい?」


    かれーぱんまん「うげっ!」ギクッ!





    じゃむおじさん「このパン、端が少々欠けているように見えるのだが?」


    かれーぱんまん「…」ダラダラ


    じゃむおじさん「…」ニコォ…
















    かれーぱんまん「すんませんした」
  23. 23 : : 2014/12/18(木) 23:39:26


    じゃむおじさん「全く、君って奴は。これから調査すると言うのにつまみ食いなんて以ての外だ」


    かれーぱんまん「いやぁ、小腹が空いちまってよ。なかなか美味かったぜ、そのパン」


    どきんちゃん「共食いじゃないのよ…」


    じゃむおじさん「今回の件は大目に見てあげるから、調査の方は本腰入れてくれよ?」


    かれーぱんまん「仰せのままに」


    あんぱんまん「それじゃ早速、行ってくるとする…」







    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!


    一同「!?」







    かれーぱんまん「何だ!?今のデケェ音は!?」


    しょくぱんまん「表の方からだ!!」


    あんぱんまん「僕達で様子を見てきます!じゃむおじさんはここで待っていてください!」


    じゃむおじさん「頼んだ!気を付けてな!!」

  24. 24 : : 2014/12/20(土) 19:56:27


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    あんぱんまん「これは…!?」


    しょくぱんまん「ひどい…周囲一帯がグチャグチャだ!」


    かれーぱんまん「状況もヒデェが、普通の奴がここまでやれるか!?」


    「ようやく出て来たか。余計な手間かけさせるんじゃねぇよ」


    めろんぱんなちゃん「あなたは!!」






    どきんちゃん「…ばいきんまんっ!?」


    あんぱんまん「行方不明だと聞いてたけど、無事だったんだね」


    ばいきんまん「案の字、それに三下共。久しぶりだな」


    かれーぱんまん「誰が三下だ!!」


    しょくぱんまん「なんだか様子がおかしいよ」

  25. 25 : : 2014/12/20(土) 20:10:24



    あんぱんまん「これは…君がやったのかい?」


    ばいきんまん「他に考えられるか?あぁ?モチのロンよ」


    しょくぱんまん「流石にこれはやり過ぎだ!いつもの君ならもっと笑える範囲の悪戯を…」


    どきんちゃん「いつものばいきんまんじゃない…一体どうしたって言うのよ!」


    ばいきんまん「そんな話をしに来たんじゃねぇよ。俺の目的はただ一つ…」




    ばいきんまん「…お前らが回収した例のパンを差し出せ。大人しく差し出したほうが身のためだ」


    かれーぱんまん「例のパン…あぁ、あれの事か。そのパンとお前に何か関係があるのか?」


    ばいきんまん「詮索は控えてもらおうか。さぁ、さっさとパンを差し出せ」

  26. 26 : : 2014/12/20(土) 20:26:21


    あんぱんまん「あのパンは今、じゃむおじさんが調べているんだ。もう少し待ってくれないか?」


    ばいきんまん「あのジジイが…?なら仕方ねぇな…」スッ


    しょくぱんまん「待て、どこへ行く気だ!?」


    ばいきんまん「決まってるだろ、あのジジイから直接奪い返すのよ」


    あんぱんまん「そんな手荒な真似は許さないぞ!一体君はどうしてしまったと言うんだ!!」





    ばいきんまん「邪魔する奴は排除する」ダッ!


    あんぱんまん「なっ!?速いっ!!」


    ばいきんまん「否、お前が遅いだけだ」


    かれーぱんまん「一瞬であんぱんまんの懐に!?」
  27. 27 : : 2014/12/20(土) 20:26:56
    かっけぇ

    期待です
  28. 28 : : 2014/12/20(土) 20:40:53


    しょくぱんまん「よけろあんぱんまんっ!!」






    バキッ!!






    あんぱんまん「ぐっ!!」


    ばいきんまん「まだまだ行くぜ」


    あんぱんまん「こうなったら…」ビュッ!


    ばいきんまん「空へ逃げるか?無駄な足掻きを」





    あんぱんまん「空を飛べない君なら、ここまで追っては来れないだろう?」


    ばいきんまん「空が飛べない?そうだな。俺にはお前らの様な飛行能力は無い。だったら…」スッ…






    ばいきんまん「飛べねぇなら…跳ぶまでよ!!」バッ!!


    あんぱんまん「なっ!?」


    しょくぱんまん「跳んだ!?高いっ!!」


    かれーぱんまん「なんて跳躍力だ!!今までの奴の身体能力とはダンチだ!!」

  29. 29 : : 2014/12/20(土) 20:57:12


    あんぱんまん「何て事だ…」


    ばいきんまん「どうした?制空権を得て余裕ブッこいてたか?」


    あんぱんまん「ならば…」


    ばいきんまん「無駄だ。ここで消え失せろ。『はひふへ』…」スッ…


    かれーぱんまん「野郎、何かする気だ!!気を付けろっ!!」






    ばいきんまん「」ゴオォォォォォォォッ!!






    しょくぱんまん「物凄いエネルギーが溜まっていくのが分かる…!!」


    どきんちゃん「あの技は…やめてばいきんまんっ!!」







    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…


    あんぱんまん「これは…マズいっ!!」
















    ばいきんまん「…『砲』ォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!」

  30. 30 : : 2014/12/20(土) 21:12:11

    カッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!







    あんぱんまん「うわっ…」


    しょくぱんまん「あんぱんまんっ!!!!!!」









    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!









    どきんちゃん「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」


    かれーぱんまん「ぐおぉぉっ!!すげぇ衝撃だっ!!!!!」


    めろんぱんなちゃん「あんぱんまんっ!!!!!」









    ドッゴォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!!









    シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…









    かれーぱんまん「ゲホゲホッ!とんでもねぇ破壊力だ…」


    めろんぱんなちゃん「そんな…何十キロも離れてる筈の向こうの山が、消えてなくなった…」

  31. 31 : : 2014/12/20(土) 21:29:25


    しょくぱんまん「…そうだ、あんぱんまんは!?彼は無事なのか!?」






    スタッ






    ばいきんまん「…チッ、うまくよけたようだな」


    あんぱんまん「はぁ、はぁ…」ボロッ…


    めろんぱんなちゃん「あんぱんまんっ!!」


    しょくぱんまん「全てはかわしきれなかったか…ボロボロじゃないか!」


    あんぱんまん「くっ…」フラッ…






    ドサッ…





    あんぱんまん「うぅ…」


    かれーぱんまん「畜生っ、空を飛ぶ力も残ってねぇのか!!」

  32. 32 : : 2014/12/20(土) 21:50:16


    ばいきんまん「その体じゃ、もうまともに戦えねぇだろ?大人しく降参しな」


    しょくぱんまん「たった一撃であんぱんまんをこんな状態に追い込むなんて…」


    どきんちゃん「何でよばいきんまん、その技は永遠に封印するって言ったじゃない!」


    ばいきんまん「知るか。邪魔者を消すために、一番有効な手段を取った。それだけよ」


    めろんぱんなちゃん「あんぱんまんで勝てないんじゃ、私達ではどうにもできない…」


    しょくぱんまん「どうすればいい…この場を切り抜けるには…」


    ばいきんまん「お前らもまとめて消えろ。もう一発、今度は外さねぇぜ」スッ


    かれーぱんまん「マジかよ…やめろクソ野郎!!」


    ばいきんまん「やめるワケねぇだろクソ野郎。精々地獄で後悔しな」











    じゃむおじさん「そこまでだ!!」

  33. 33 : : 2014/12/20(土) 22:08:50

    ばいきんまん「あん?」


    じゃむおじさん「これ以上、彼らに危害を加えないでおくれ」


    しょくぱんまん「じゃむおじさん!」


    ばいきんまん「ほう、ジジイ自らお出ましとはな。工場まで行く手間が省けたぜ」


    かれーぱんまん「旦那!何で出て来た!?ここに居たら危険だ!!」


    じゃむおじさん「これで、この場の危険は去るんだろう?」スッ


    どきんちゃん「あれは…!」


    ばいきんまん「ほう、まさかお前からそのパンを持ってきてくれるとはな」

  34. 34 : : 2014/12/20(土) 22:54:52

    しょくぱんまん「そんな…そのパンを渡してはダメです!!」


    じゃむおじさん「このパン一つのために、君達をこれ以上傷つけさせるわけにはいかない」


    じゃむおじさん「それに、ばいきんまんに何があったかは分からないが…」


    ばいきんまん「…」





    じゃむおじさん「…かつては共に戦った仲間。その者同士で争ってほしくない。それだけさ」


    あんぱんまん「じゃむ…おじ…さん…」


    ばいきんまん「物分かりの良さだけが取り柄だな、ジジイ。ありがとよ」バッ!


    じゃむおじさん「パンは返したよ。これ以上彼らを傷つけないと約束してくれるね?」


    ばいきんまん「あぁ、約束するよ。俺もこれ以上ダルい事はしたくないからな」


    ばいきんまん「だが、また俺の邪魔をしようって言うなら、その時は容赦しないぜ」

  35. 35 : : 2014/12/20(土) 23:11:32


    かれーぱんまん「クソ…覚えてろよ!」


    ばいきんまん「それじゃ俺は帰るぜ。バイバイキーン」ダッ!







    ダダダダダッ…







    どきんちゃん「行っちゃった…」


    めろんぱんなちゃん「あんぱんまん、大丈夫!?」


    あんぱんまん「ありがとうみんな…。あのままなら確実に僕は殺されていたよ…」


    じゃむおじさん「とにかく急いで工場へ。新しい顔を焼いてあげなければ」


    あんぱんまん「お願いします…」


    かれーぱんまん「踏ん張れよあんぱんまん、すぐに運んでやるからな!」

  36. 36 : : 2014/12/20(土) 23:32:15

    めろんぱんなちゃん「それにしても…」


    どきんちゃん「ばいきんまん…」


    しょくぱんまん「謎の失踪事件、人気のパン、突如変貌したばいきんまん…」











    しょくぱんまん「…一体この国で、何が起こっているんだ?」

  37. 37 : : 2014/12/22(月) 20:30:47


    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    じゃむおじさん「…ふぅ、これで一安心だ」


    あんぱんまん「ありがとうございます。一時はどうなる事かと思いました。助かりました」


    しょくぱんまん「しかし、ばいきんまんはとんでもない大技を隠し持っていたもんだね」


    かれーぱんまん「あんな技をわざわざひた隠しにしてた理由は何なんだ?」


    どきんちゃん「それは…」





    じゃむおじさん「それより、実はあのパンの解析だけど、半分くらい終わっているんだ」


    めろんぱんなちゃん「え、本当なの!?」


    じゃむおじさん「あぁ。おかげで、とんでもない事が判明したよ」

  38. 38 : : 2014/12/22(月) 20:40:34


    しょくぱんまん「とんでもない事とは?」


    じゃむおじさん「実はあのパン、原料に小麦が使われていないんだ。全く別の材料だった」


    あんぱんまん「小麦が…?」


    かれーぱんまん「小麦以外の材料でパンが作れるのか?」


    しょくぱんまん「その材料とは…?」


    じゃむおじさん「それは米リカ合衆国原産、“稲”と呼ばれる植物から採れる穀物…」







    じゃむおじさん「…すなわち“米”。あのパンは、その米から作られた米粉で出来ていたんだ」

  39. 39 : : 2014/12/22(月) 20:50:14

    あんぱんまん「米…!?」


    かれーぱんまん「聞いた事がねぇな。その米ってのは、小麦に似た材料なのか?」


    じゃむおじさん「小麦とは全く別の物だけど、工夫次第で小麦のようにパンを作れるらしい」


    じゃむおじさん「“ジャぱん”という国で作られ、“ゴぱん”と言う名前で売られているそうだ」


    じゃむおじさん「尤も、これは私が見習い時代に聞いただけの話。確証は無いけどね」


    あんぱんまん「ゴぱん…米粉のパンか。それが僕達の国で大ヒットしていると言う事か」


    しょくぱんまん「何故そのゴぱんが突如として国内で流行し始めたんだろう?」


    かれーぱんまん「それだけじゃねぇ。ばいきん野郎がそれをわざわざ回収しに来たのも解せねぇ」


    どきんちゃん「失踪事件と、何か関係があるの…?」











    「それが大ありなんですよねぇ」

  40. 40 : : 2014/12/22(月) 21:00:02

    かれーぱんまん「誰だっ!?」


    「パンを調べられる前に回収したかったのですが、すでに手遅れだったようですね。やれやれ」


    しょくぱんまん「不法侵入…なんて言ってられる状況ではないみたいだね。何者だ」


    「失踪事件とゴぱんに関係があるかですって?大ありですよ」


    あんぱんまん「どういう事なんだい?詳しく説明してくれるかな?」


    「単刀直入に言いましょう。失踪事件…正しくは誘拐事件の首謀者、それはずばり私です」


    じゃむおじさん「誘拐?つまり、居なくなった人々はすべて君が攫ったと?」


    「その通り。ばいきんまんさんも、私が一時的にお預かりさせていただきましたよ」


    どきんちゃん「ばいきんまんがおかしくなったのは、もしかしてあなたのせいなの!?」


    「左様。す・べ・て、私のせいです。ふははははははっ」

  41. 41 : : 2014/12/22(月) 21:11:04

    かれーぱんまん「ふざけた野郎だ!表出やがれ、シバいてやる!!」


    じゃむおじさん「君のその姿から察するに、もしや君もヒューパンなのでは?」


    「ご名答。私はそのジャぱんの職人によって生み出されたヒューパン…」


    ごぱんまん「…名をごぱんまん。以後、お見知り置きを」






    あんぱんまん「ごぱんまん…ゴぱんのヒューパンと言う事なのか」


    しょくぱんまん「まさか、失踪事件の際に目撃されていたと言うヒューパンの正体は…君!?」


    ごぱんまん「その通り。そしてこの国で販売していたゴぱんは、全て私が持ち込んだのです」


    かれーぱんまん「舐めやがって…!営業妨害で訴えるぞコラぁ!!」


    しょくぱんまん「待って、そもそも何故ゴぱんの販売を始めたんだい?」


    ごぱんまん「商売を始めるのに、理由が必要ですか?」


    しょくぱんまん「それは…」

  42. 42 : : 2014/12/22(月) 21:21:17

    ごぱんまん「それにこの国のパン市場は、あなた方による独占市場が形成されていると聞きます」


    ごぱんまん「私の国では、そのような市場は認めない法律がありましてね。見過ごせないんです」


    かれーぱんまん「てめぇの国の事情なんか知るかぁ!他人の国で好き勝手やりやがって!!」


    ごぱんまん「…先程から耳障りですね。あなたのその鳴き声。下品極まりない」


    ごぱんまん「少々大人しくしていただきます。さぁ…」


    しょくぱんまん「君が言った程度で大人しくなるようなパンじゃないよ、彼は」


    ごぱんまん「それはどうでしょう…?」


    しょくぱんまん「何…?」






    かれーぱんまん「…」

  43. 43 : : 2014/12/22(月) 21:30:06

    めろんぱんなちゃん「ちょっと、どうしたのよかれーぱんまん!何か言い返してよ!!」


    かれーぱんまん「…」





    じゃむおじさん「様子がおかしいね。ごぱんまんの言葉を聞き入れたわけじゃあるまいし」


    ごぱんまん「…やりなさい」


    かれーぱんまん「」スタスタ…


    あんぱんまん「かれーぱんまん、どうしたんだい?様子が…」


    かれーぱんまん「」ビュッ!






    バキッ!!






    あんぱんまん「うっ!?」


    どきんちゃん「あんぱんまんっ!?」

  44. 44 : : 2014/12/22(月) 21:39:07

    しょくぱんまん「かれーぱんまん、何をするんだ!?」


    ごぱんまん「無駄ですよ。すでに彼の意識は、私の支配下にあるのですから」


    じゃむおじさん「どういう事だい?」


    ごぱんまん「あなたの主人は誰ですか?」


    かれーぱんまん「あなた様です、マイスター…」


    一同「!?」






    どきんちゃん「な、何を言ってるの!?あなたはそんなキャラじゃないでしょう!?」


    めろんぱんなちゃん「そんな奴の言いなりになんかなっちゃ駄目よ!!」


    かれーぱんまん「ごぱんまん様を愚弄するか?ならばここで死ね」


    しょくぱんまん「一体どうしてしまったんだ!?」

  45. 45 : : 2014/12/22(月) 21:46:07

    あんぱんまん「君が何かしたんだね…?」


    ごぱんまん「彼は食べてしまったんですよ。私の呪縛から逃れられなくなる、ある物を」


    どきんちゃん「呪縛って…まさか!?」


    じゃむおじさん「例の、ゴぱんと言う奴だね…?」


    ごぱんまん「えぇ。聞けば、彼は検証前のゴぱんをつまみ食いしたらしいではありませんか」


    ごぱんまん「生き急いだマネがそのまま最悪の結果を引き起こしてしまいましたね。実に哀れ」


    しょくぱんまん「パンを食べたから君の言いなりになる?意味が分からないね」






    ごぱんまん「あなた達は知っていますか?ジャぱんに存在する、能生と言う地方を」

  46. 46 : : 2014/12/22(月) 21:54:32

    めろんぱんなちゃん「“のう”…?」


    ごぱんまん「この地方の特産品は味噌。それはもう、脳髄にまで染み渡る美味しさです」


    ごぱんまん「そう、脳髄に染み渡る味。これが何を意味するか分かりますか?」


    あんぱんまん「まさか…」





    ごぱんまん「ゴぱんには、この能生味噌を練り込んであります。即ち“能生みそゴぱん”ですね」


    ごぱんまん「能生みそ…食べた者の脳髄に染み渡り、支配する味噌。もうお分かりですね」


    じゃむおじさん「つまり、能生みそゴぱんを食べたかれーぱんまんは君に支配されていると?」


    ごぱんまん「そうです。彼だけではなく、あなた達のお仲間も数名、すでに私の支配下です」


    ばいきんまん「」ザッ


    ろーるぱんなちゃん「」ザッ


    どきんちゃん「ばいきんまんっ!!」


    めろんぱんなちゃん「お姉ちゃん!!嘘でしょ!?」

  47. 47 : : 2014/12/22(月) 22:02:14


    ばいきんまん「そろそろ目障りなんで、こいつらを殺してもいいですか?」


    ろーるぱんなちゃん「ピーピー煩い妹も居ます。私が直接手を下しましょう」


    ごぱんまん「頼もしい限りです。こんなに素晴らしい方々が私の部下になったのですよ」


    ごぱんまん「あなた達もどうです?大人しく従うならば、ゴぱんの支配下には置きませんが?」


    しょくぱんまん「冗談じゃないっ!!誰がお前なんかに!!」


    あんぱんまん「僕は君の手下にはならない。そして、僕の仲間達は返してもらう!!」


    ごぱんまん「やはり、か。力づくで解決するのは好きではありませんが、やむを得ないですね」







    ごぱんまん「…やれ」


    ばいきんまん&ろーるぱんなちゃん「はっ!!!」

  48. 48 : : 2014/12/22(月) 22:10:27

    しょくぱんまん「来たぞ!じゃむおじさんは奥へ!!」


    じゃむおじさん「あ、あぁ!頼んだ!!」




    あんぱんまん「止まってくればいきんまん!!!」


    ばいきんまん「消え失せろぉぉぉぉぉぉっ!!!」






    ガシッ!!






    あんぱんまん「う…」グググ…


    ばいきんまん「オラオラどうした!?その程度か、餡の字!!」グググ…


    あんぱんまん「凄い力だ…!このままでは…」

  49. 49 : : 2014/12/22(月) 22:18:53

    しょくぱんまん「やめてくれろーるぱんなちゃんっ!!」


    ろーるぱんなちゃん「ふっ!」






    ギュルルルルルッ!!!






    しょくぱんまん「うわっ!!」


    ろーるぱんなちゃん「もうこのリボンからは逃れられない。フランスパンに成形し直してあげる」


    しょくぱんまん「ぐ…あぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ギュウゥゥゥゥゥッ!!!!!


    めろんぱんなちゃん「お姉ちゃん!!やめて!!お願いだから目を醒まして!!」


    ろーるぱんなちゃん「…」






    めろんぱんなちゃん「お姉ちゃんっ!!!!」


    ごぱんまん「無駄です。能生みそゴぱんの呪縛からは、決して逃れられないのです」


    めろんぱんなちゃん「そんな…」











    あんぱんまん「うわあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」


    めろんぱんなちゃん「!?」

  50. 50 : : 2014/12/22(月) 22:29:51


    あんぱんまん「ぐ…」


    ばいきんまん「口程にもねぇとはこの事だな。いつもの威勢はどこ行った?あぁ?」


    あんぱんまん「強い…。元々の強さに加えて、明らかに何かの作用で上乗せされている…」


    ごぱんまん「このゴぱんには、食べた者の迷いを振り切り、リミッターを外す作用があります」


    ごぱんまん「今まで封じられていた力。その強さこそが、ばいきんまんの実力なのですよ」


    ばいきんまん「そう言うこった。今となっちゃ、お前なんざ眼中にもねぇって事よ」


    あんぱんまん「くっ…何て事だ…」






    ばいきんまん「さて、せっかく気分が乗ってきたところだ。いっちょかましてやるか」スッ


    どきんちゃん「あの構えは…まさか!!」


    ばいきんまん「この間は仕留め損ねちまったからな。今度は逃がさねぇぜ…」

  51. 51 : : 2014/12/22(月) 22:39:17


    あんぱんまん「マズい…今ここであの技を出されたら…」


    どきんちゃん「それだけじゃない!その技は、ばいきんまんの命を削る技!!」


    どきんちゃん「一発だって危険なのに、多用したらばいきんまんもタダじゃ済まない!!」


    めろんぱんなちゃん「な、なんですって!?」


    ばいきんまん「関係あるか。今を楽しめりゃ、それでいいんだよ。そうだろ、マイスター!?」


    ごぱんまん「えぇ、その通り。だからあなたは心行くまでその技を堪能しなさい」


    ばいきんまん「だとよ。それじゃ、遠慮なく行かせてもらうぜ」


    あんぱんまん「ダメだ…!君はあいつに操られているだけなんだ!!目を醒ましてくれ!!」


    ばいきんまん「目ェ覚ますのはお前の方だ。この状況でまだそんな寝言が言えるとはな」











    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

  52. 52 : : 2014/12/22(月) 22:46:06

    ばいきんまん「はっはっは!お前の命は後何秒かな!?」


    あんぱんまん「ここまでか…」


    どきんちゃん「やめてばいきんまんっ!!」ガシッ!!


    ばいきんまん「なっ!?やめろ、離せっ!!」


    どきんちゃん「離さない!!絶対に!!あなたを止めるんだから!!」





    どきんちゃん「皆!今の内に逃げて!!私がばいきんまんを食い止めている隙に!!」


    めろんぱんなちゃん「だ、だけど!!」


    ばいきんまん「構うか!!死ね、『はひふへ』…」グラッ…











    ばいきんまん「…ぐっ!?」

  53. 53 : : 2014/12/22(月) 22:56:19

    あんぱんまん「何だ…?」


    ばいきんまん「クソッ…体中のエネルギーが…うまく制御できねぇ…」


    めろんぱんなちゃん「まさか、もうその捨て身の技の影響が!?」


    あんぱんまん「やはり体への負担が計り知れないと言う事か…」


    ばいきんまん「…ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」







    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!







    めろんぱんなちゃん「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!」


    ごぱんまん「いけませんね、制御できなくなったエネルギーが暴発している」


    ごぱんまん「ここにいたら、私も巻き添えを喰らってしまいますね。仕方ない」

  54. 54 : : 2014/12/22(月) 23:06:20


    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!


    あんぱんまん「マズい、このままでは工場が崩れる…」








    ブウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!!!!!








    ごぱんまん「何の音です?」


    じゃむおじさん「あんぱんまんっ!!」


    あんぱんまん「じゃむおじさん!!それにあんぱんまん号!?」


    じゃむおじさん「これに乗って、この場を退くぞ!!」

  55. 55 : : 2014/12/22(月) 23:18:06


    あんぱんまん「分かりました!!めろんぱんなちゃん!!」ガシッ!


    めろんぱんなちゃん「待って、お姉ちゃんが!!」





    ろーるぱんなちゃん「…」


    しょくぱんまん「ぐあ…あ…」ギュウゥゥゥゥゥッ!!!





    ばいきんまん「ぐおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!!!!」


    どきんちゃん「やめて…やめてぇぇぇぇっ!!!!!!!!!」





    じゃむおじさん「今、彼らを助けるのは無理だ!!君達だけでも生き残るんだ!!」


    あんぱんまん「くっ…やむを得ないか…」

  56. 56 : : 2014/12/22(月) 23:27:51

    めろんぱんなちゃん「何言ってるのよ!みんなを見捨てるなんて私にはできない!!」


    じゃむおじさん「だからと言って、この場で全滅してしまっては元も子もないんだ!!」


    あんぱんまん「僕に…もっと力があれば…」






    ギュオォォォォンッ!!!






    あんぱんまん「!?」


    じゃむおじさん「暴発したエネルギー波が!!避けろあんぱんまん!!」


    あんぱんまん「しまっ…」









    ビュッ!!

  57. 57 : : 2014/12/22(月) 23:37:41

    あんぱんまん「えっ…?」


    じゃむおじさん「外れた…?いや、エネルギー波が逸れた!?」


    あんぱんまん「君は…」







    かれーぱんまん「ボケっとしてんな…さっさと行けよ…」


    あんぱんまん「かれーぱんまん!?エネルギー波を退けてくれたのか?」


    じゃむおじさん「正気に戻ったのか!?」


    かれーぱんまん「一時的にだ…すぐまたダメになっちまう…だからその前に…」









    かれーぱんまん「うぐあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」


    めろんぱんなちゃん「かれーぱんまんっ!!!」

  58. 58 : : 2014/12/22(月) 23:50:29


    じゃむおじさん「彼が作ったチャンスを無駄にするな!!行こうっ!!」


    あんぱんまん「…はいっ!!」


    めろんぱんなちゃん「いや…いやあぁぁぁぁ…」









    ブウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッ!!!!!!!









    ごぱんまん「工場の崩壊騒ぎに乗じて逃げましたか。まぁいいでしょう」


    ごぱんまん「向こうのカードがまた、新たにこちらに加わった。大きなプラスです」




    かれーぱんまん「ぐ…あぁ…」


    しょくぱんまん「」


    どきんちゃん「」




    ごぱんまん「じわりじわりと追いつめていきましょう。そしてゆくゆくは…」

  59. 59 : : 2014/12/24(水) 20:28:07

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    あんぱんまん「はぁ、はぁ…」


    じゃむおじさん「ここまで来ればひとまず安心だろう」


    めろんぱんなちゃん「うっ…うぅっ…」


    じゃむおじさん「泣いてはいけない。悲しいかもしれないけど、今涙で顔を濡らすわけには…」


    めろんぱんなちゃん「分かってます…だけど…だけど…」

  60. 60 : : 2014/12/24(水) 20:44:02


    ばたこさん「でもこれではっきりしましたね。失踪事件の犯人、そして人気パンとの関連」


    じゃむおじさん「あぁ。あいつがゴぱんを使って皆を洗脳し、攫っていたんだ」


    じゃむおじさん「もしかしたら、この国の皆ももうすでに、奴の支配下なのかもしれない…」


    あんぱんまん「そんな…」


    めろんぱんなちゃん「それだけじゃない。きっと置いてきた皆も、あいつの手下に…」


    じゃむおじさん「しょくぱんまん、かれーぱんまん、どきんちゃん…」





    ばたこさん「それにしても、あいつは何で誘拐なんか?」


    じゃむおじさん「確かに、ただ攫っても何もメリットは無い筈だ。金銭目的とは思えなかったし」









    「あいつの目的は金じゃない。お前達への復讐だ」
  61. 61 : : 2014/12/24(水) 21:00:18


    じゃむおじさん「誰っ!?」


    あんぱんまん「…君は!!」






    かびぱんまん「よぉ、久しぶりだな。まさかこんな状況で再会を果たす事になるなんてな」


    あんぱんまん「かびぱんまんっ!!無事だったんだね!!」


    かびぱんまん「オレは、な。仲間は皆、奴のパンにやられちまったよ。オレだけ逃げて来れた」


    あんぱんまん「そうだったのか…。かんぱんまん、ふらいぱんまん、こうきんまんまでもが…」


    じゃむおじさん「奴のパンによる支配は、すでに国中に及んでいるとみていいか」


    かびぱんまん「だろうな。爆発的に流行が広まったパンだ、食ってねぇ奴なんざほとんどいねぇ」

  62. 62 : : 2014/12/24(水) 21:14:43


    かびぱんまん「あのパンは恐ろしいぜ。病原菌のように、あっという間に広まっちまった」


    かびぱんまん「強いて言うなら感染列島(“パン”デミック)。俺の専売特許を取られちまったって事だな」


    めろんぱんなちゃん「これからどうすればいいの…」


    かびぱんまん「ひたすら姿を隠して、反撃の機会を伺うしかないだろう」


    あんぱんまん「どうにか皆を元に戻す方法を考えないと…」


    じゃむおじさん「そもそも、ゴぱんまんを倒せば元に戻るのだろうか?」


    かびぱんまん「いや、能生みそゴぱんの支配は、パンを作った奴を倒さないと解けない」


    かびぱんまん「そして能生みそゴぱんを作ったのは、ゴぱんまんじゃない」
  63. 63 : : 2014/12/24(水) 21:38:03


    ばたこさん「なんですって!?」


    じゃむおじさん「じゃあ、一体誰が!?」


    かびぱんまん「居るのさ。奴を作った職人が。そしてそいつこそ、今回の件の黒幕」


    かびぱんまん「ジャぱんにおける最高のパン職人、“邪無おじさん”がな」


    一同「!?」





    めろんぱんなちゃん「邪無おじさんですって!?」


    じゃむおじさん「あぁ…何て事だ…まさか彼だったと言うのか…」


    あんぱんまん「知っているんですか!?」


    じゃむおじさん「彼は…邪無は私の見習い時代の親友だ。そして、私は彼を裏切った…」


    じゃむおじさん「ごぱんまんの目的が私達に対する復讐と言うのも、これなら頷ける…」


    ばたこさん「どういう事なんですか!?」

  64. 64 : : 2014/12/24(水) 21:53:33


    じゃむおじさん「40年程前、私と彼はある職人の下でパン作りの修業に励んでいた」


    じゃむおじさん「偶然にも同じ名を持つ二人が意気投合するまで、それ程時間はかからなかった」


    じゃむおじさん「ジャぱんと言う国の存在も、米粉の噂を知ったのも、彼のおかげだ」


    かびぱんまん「なるほど。だから、か…」





    じゃむおじさん「遊ぶ事もせず、二人で毎日の修業に明け暮れた」


    じゃむおじさん「とても厳しい修行だったけど、毎日が充実していた。二人で頑張れた」


    じゃむおじさん「だがその内、彼のほうがメキメキと頭角を現し、その才能を発揮し始めたんだ」


    じゃむおじさん「斬新な発想と彼の持つ独特の技術で、次々とパンを生み出していった」


    じゃむおじさん「私の物とは違い、彼の作ったパンは好評でね。師匠のお墨付きも貰えた」


    ばたこさん「邪無のほうが有望株だったと言う事ね」

  65. 65 : : 2014/12/24(水) 22:08:27


    じゃむおじさん「でも私は別に悔しいとは思わなかった。むしろ、自分の事のように嬉しかった」


    じゃむおじさん「唯一無二の親友が結果を残す。そこに喜ばない理由なんてないじゃないか」





    じゃむおじさん「でも、彼は違った…」


    あんぱんまん「何があったんですか…?」


    じゃむおじさん「たった一度…たった一度だけ、私のパンのほうが売れた事があったんだ」


    じゃむおじさん「そのパンがとてつもなく大ヒットしてね。たちまち国中に広まったよ」


    じゃむおじさん「何を隠そうそのパンは、今の君を作る元となったパン。即ち、餡パンさ」

  66. 66 : : 2014/12/24(水) 22:25:23

    あんぱんまん「餡パンはじゃむおじさんが作った物だったんですか!!」


    じゃむおじさん「そうだ。だがそれも、彼の持っていたアイデアが元なんだ」


    じゃむおじさん「“パンの中に具を入れる”と言う斬新な発想。それをヒントに思いついた」


    じゃむおじさん「当時はそんな考えを持つ職人は居なかったからね。画期的だったよ」


    じゃむおじさん「でも彼はそれが面白くなかったんだろうね」


    かびぱんまん「確かにな。邪無からすれば、アイデアを盗まれたのと同じだ」


    あんぱんまん「そんな!じゃむおじさんはそんなつもりじゃ…」


    じゃむおじさん「いいや、かびぱんまんの言う通りだ。彼が私を恨むのも理解できる」


    じゃむおじさん「彼のアイデアで成功をおさめた私は、彼を裏切ったのと何ら変わりないさ」

  67. 67 : : 2014/12/24(水) 22:41:26

    じゃむおじさん「しばらくして、私達は師匠の下を離れ、袂を分かつことになった」


    じゃむおじさん「私がこの国に工場を構えたが、邪無がその後どうなったかは知らない」


    じゃむおじさん「だがかびぱんまんの話からすると、恐らくジャぱんへ渡ったのだろうな」


    かびぱんまん「そうみていいだろう。そこで米粉パンを習得し、奴を生み出したって事になるな」


    ばたこさん「元々はじゃむおじさん以上の職人、ヒューパンを生み出せるのも納得できる」


    じゃむおじさん「ゴぱんの販売も、過去の私に対する当てつけだろう」


    じゃむおじさん「私の餡パンが大ヒットしたように、ゴぱんを国中に広めて私の邪魔をするために」

  68. 68 : : 2014/12/24(水) 22:56:03


    あんぱんまん「美味しいパンが広まるだけなら、僕達だって喜ばしいですけど…」





    あんぱんまん「…パンを使って悪事を働くなんて許せない!!」


    あんぱんまん「いくら復讐だからと言って、無関係な国民を巻き込むなんて尚更です!!」


    じゃむおじさん「…その通りだ。私も今回の件は見過ごせない」


    じゃむおじさん「私に恨みがあるなら、直接私だけに手を下せばいい。だが彼はそうしなかった」


    じゃむおじさん「だったら私が直接彼の元へ赴き、過去の因縁に決着をつけるしかないだろう」


    かびぱんまん「口で言うのは簡単だけどな。問題は、どうやってそいつの所に乗り込むか」


    かびぱんまん「こっちは仲間を奪われた上に、向こうはごぱんまんまで居る」


    かびぱんまん「そいつらを掻い潜って、邪無の元へどうやって辿り着く?」


    あんぱんまん「それは…」

  69. 69 : : 2014/12/24(水) 23:09:32

    じゃむおじさん「方法が無い事もない。ただ、リスクは大きいけどね」


    ばたこさん「あなたが何を考えているか分かります。そんな方法は危険です!」


    じゃむおじさん「ごぱんまんは、大人しく従えばゴぱんの支配を受けさせないと言った」


    じゃむおじさん「ならば奴らに従ったふりをして潜りこみ、邪無に近付く。これしかない」


    あんぱんまん「ダメですよ!ごぱんまんが約束を守る保証なんかどこにもありません!」


    めろんぱんなちゃん「そうですよ!私達を嵌めるための罠かもしれないのに!」




    じゃむおじさん「だとしても、これしかないんだ。仲間同士で戦わせるわけにもいかないしね」


    かびぱんまん「確かに、な。オレもかんぱんまん達と戦うつもりはねぇ。傷つけたくはねぇからな」


    めろんぱんなちゃん「そうだけど…」

  70. 70 : : 2014/12/24(水) 23:31:15



    あんぱんまん「ならば、僕も行きます。あなた一人を危険な場所へ行かせるわけにはいかない」


    ばたこさん「私も。じゃむおじさんは私がそばに居てあげなきゃね」


    じゃむおじさん「二人共…」


    めろんぱんなちゃん「えっと…それじゃ、私も…」











    かびぱんまん「…気を付けろ!!」


    一同「!?」
















    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!
















    パラパラ…

  71. 71 : : 2014/12/25(木) 20:09:42


    かびぱんまん「…みんな無事か!?」


    あんぱんまん「何とか。君のおかげで、間一髪かわせたよ」


    めろんぱんなちゃん「うぅ…一体何…?」





    ばいきんまん「…外したか。出力を抑えたとは言え、不意のはひふへ砲をかわすとはな」


    ごぱんまん「さすがかびぱんまん。戦闘のプロと言うだけはありますね」


    あんぱんまん「ごぱんまん!ばいきんまん!」


    かびぱんまん「そんだけあからさまな殺気を放ってたら、嫌でも気付くってもんだぜ」


    ばたこさん「しつこい…ここまで追ってくるなんて!!」


    ごぱんまん「追いますよ、そりゃ。まだ目的を成し遂げていませんからね」

  72. 72 : : 2014/12/25(木) 20:21:12

    あんぱんまん「目的…?復讐か」


    ごぱんまん「こちらの黒幕がすでに知られているのであれば、今更隠す理由はありませんね」


    ごぱんまん「その通り。私の主人である邪無おじさんは、あなた方への復讐を望んでいます」


    ごぱんまん「内容については後のお楽しみ。まずは生け捕りにして連れ帰る事を言われたので」


    じゃむおじさん「待て!邪無にとって用があるのは私だけだ!他の皆には関係ない!!」


    ごぱんまん「そう言われましても、邪無おじさんの指令ですので。全員生け捕りです」

  73. 73 : : 2014/12/25(木) 20:41:32


    めろんぱんなちゃん「他の皆はどうしたの…?」


    ごぱんまん「居ますよ。こちらに」







    ゾロゾロ…







    ばいきんまん「…」


    ろーるぱんなちゃん「…」


    しょくぱんまん「…」


    かれーぱんまん「…」


    どきんちゃん「…」


    かばおくん「…」


    その他大勢「…」






    あんぱんまん「やはりしょくぱんまん達まで…」


    ばたこさん「かばおくん!それに、失踪したはずの他の皆まで!!」


    ごぱんまん「これもすべて、あなた達を従わせるためにとった苦肉の策。なかなかの手間でした」

  74. 74 : : 2014/12/25(木) 21:01:25

    ごぱんまん「あなた達が良い返事を下されば、お仲間の安全は保障される。素晴らしいでしょう?」


    かびぱんまん「そう言うのをな、オレ達の世界じゃ“人質”って言うんだよ」


    ごぱんまん「奇遇ですね。私の国でもそう呼びます」


    かびぱんまん「…クソ野郎がっ!!」





    ごぱんまん「当初の予定では、この国の人々を徐々に攫って行き、支配するつもりでした」


    ごぱんまん「ですが優秀なあなた達は即座に異変に気付き、そしてあのパンまで嗅ぎ付けた」


    ごぱんまん「おかげで思ったよりも早くあなた達と出会う事が出来ました。実に喜ばしい」


    あんぱんまん「何て事だ、この国の人達全員を自分の支配下に置くつもりだったのか!?」


    ごぱんまん「正確には“だった”ではありません。今でもそうです。そしてそれは進行中です」


    ごぱんまん「言ってみれば、この国全員が人質です。そしてもうじき、それも成し遂げられる」

  75. 75 : : 2014/12/25(木) 21:04:51
    かびぱんまん仲間サイドとはまた少年の心を掴む設定を...
  76. 76 : : 2014/12/25(木) 21:21:00


    ごぱんまん「さぁ、今一度問いましょう。あなた達の答えを」


    ごぱんまん「大人しく我らに従うか、抵抗した後、強制的に従わされるか」


    ごぱんまん「自分より他人を重んじるあなた達なら、出すべき答えは決まっている筈でしょうが?」


    あんぱんまん「くっ…」


    かびぱんまん「後に待ってる結果が一緒なら、利口な選択肢は一つしかねぇな…」









    ばいきんまん「お待ちください、ごぱんまん様」


    ごぱんまん「ばいきんまん?何ですか?」

  77. 77 : : 2014/12/25(木) 21:40:09


    ばいきんまん「今ここで、こいつらを従わせるのは簡単です。しかし、それでは面白味が無い」


    ばいきんまん「それにそんな方法では、こいつらをねじ伏せたとは言えません」


    ごぱんまん「ほう、何が言いたいんですか?」





    ばいきんまん「こいつらとここで戦わせてください。ねじ伏せた上で生け捕りにするんです」


    ばいきんまん「何より、俺の中の菌達が疼いて仕方ない。餡の字と戦いたいと騒ぐんですよ!」


    ごぱんまん「結局のところはそれですか、あなたと言う菌は。まぁいいでしょう」


    ごぱんまん「そこまで言うのなら、今ここでこいつらを倒して見せなさい」


    ばいきんまん「仰せのままに、マイスター…」


    あんぱんまん「くっ…!」

  78. 78 : : 2014/12/25(木) 22:00:27

    ごぱんまん「ついでに殺しても構いません。じゃむおじさんとあんぱんまん以外はね」


    かびぱんまん「何?じゃむおじさんはともかく、何であんぱんまんまで?」


    ごぱんまん「あなた方がその理由を知る意味はありません。今ここで無残に殺されるのだから」


    ごぱんまん「さぁ、ショーの幕開けです。精々楽しんでいってくださいね」


    ばいきんまん「ヒャッハァァァァッ!!!!!盛り上がっていこうぜぇぇぇっ!!!!」


    あんぱんまん「くっ…!戦うしかないのか!?」





    ろーるぱんなちゃん「来なさい、愚妹よ。今ここで、あなたに引導を渡してあげる」


    めろんぱんなちゃん「嫌だよお姉ちゃん!私はあなたとは戦いたくないっ!!」


    ろーるぱんなちゃん「ならば死になさい。恐怖と絶望の中で打ちひしがれながらねっ!!」

  79. 79 : : 2014/12/25(木) 22:20:36


    かんぱんまん「ヒャッホー!!」


    ふらいぱんまん「アイキャンフライっ!!」


    こうきんまん「最高だぜっ!!」


    かびぱんまん「チッ、お前らが相手かよ!!頼むからいい加減目ぇ覚ませ!!」






    ばたこさん「私の相手は…」チラッ…


    ごぱんまん「…」

  80. 80 : : 2014/12/25(木) 22:40:17


    ばたこさん「直接親玉を叩けば終わりでしょ!『アクロバタッコ・キック』!!」ビュッ!!


    ごぱんまん「おっと、いきなり私を狙いますか」ヒョイッ


    しょくぱんまん「さすがあらゆる格闘術の使い手、ばたこさん。動きのキレはピカ一だ」


    かれーぱんまん「やれやれ、どうやら俺達は余り物みたいだな。残飯は辛いぜ」


    ごぱんまん「譲ってあげたいのはやまやまですが、私も残飯はごめんですね」


    ばたこさん「安心しなさい。私がこの手で、あんた達を食べ尽くしてあげるわ!!」


    ごぱんまん「来なさい。格の違いを見せてあげましょう」

  81. 81 : : 2014/12/27(土) 20:30:53

    ばたこさん「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」ポワァ…


    しょくぱんまん「あの技は…。いきなりあれを使うんだね」


    かれーぱんまん「初見でアレをかわすのは至難の業だ。ごぱんまん様はどうするか」




    ごぱんまん「小さなエネルギー弾。強いて言うなら、あんぱんまんの顔程のサイズでしょうか?」


    ばたこさん「ご名答。この大きさは、私が最も慣れ親しんだサイズ」


    ばたこさん「そして、対象物の顔面を狙う事に最も特化したサイズ!喰らいなさい!!」


    ばたこさん「…『死球式』!!!!!!」ビュッ!!!







    球「」ゴオォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!

  82. 82 : : 2014/12/27(土) 20:45:25

    ごぱんまん「やれやれ、躊躇いもなく私の頭を狙ってくるとは。しかも慣れた手つきだ」


    ばたこさん「悠長に語ってる暇はないわよ!!消えなさいっ!!」








    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!








    しょくぱんまん「ご、ごぱんまん様っ!!」


    かれーぱんまん「何てこった、顔面にモロ直撃しちまったぞ!!」


    ばたこさん「これを喰らっては、タダでは済まないわ。あなたも終わりよ」
















    ごぱんまん「素晴らしい威力でした。ですが、頭部死球は退場ですよ」

  83. 83 : : 2014/12/27(土) 21:00:57


    ばたこさん「なっ…無傷!?」


    しょくぱんまん「さすがごぱんまん様」


    かれーぱんまん「冷や冷やさせてくれるぜ」


    ごぱんまん「並の敵なら、今の技で沈める事ができたでしょう。しかし、私は無理です」


    ばたこさん「くっ…バケモノ!!」





    ごぱんまん「どうやらあなたを過大評価し過ぎていたようですね。がっかりです」


    ばたこさん「言ってくれるじゃない…!!」


    ごぱんまん「あなたが望むなら、今のはノーカウントにして差し上げても結構ですよ?」


    ばたこさん「舐めてくれるじゃない…!だったらもう一度、こちらから行かせてもらうわ!!」


    ごぱんまん「どうぞ。私は待っていますよ」

  84. 84 : : 2014/12/27(土) 21:15:32

    ばたこさん「ならば遠慮なく!『トップバッター』!!」カッ!!


    ごぱんまん「おや?それは一体何ですか?」


    ばたこさん「今の私は誰にも止められない。必中の初手であなたに先制の一撃を加える!」


    ごぱんまん「成程、一番手と言う事ですね。いいでしょう、来なさい」


    ばたこさん「…はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…







    ばたこさん「はっ!!!!」ビュンッ!!


    しょくぱんまん「速い」


    ばたこさん「これで決まりよっ!!!」


    ごぱんまん「…ふっ」









    ドッゴォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!

  85. 85 : : 2014/12/27(土) 21:27:49


    かれーぱんまん「顔面に入った!?ごぱんまん様は避けなかったのか!?」


    ごぱんまん「…」


    ばたこさん「あ…」







    ばたこさん「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!何かが刺さった!?」ゴロゴロッ!


    しょくぱんまん「ばたこさんの拳から尋常じゃない出血。ごぱんまん様が何かやったんだね」


    ごぱんまん「どうしたんですか?先手はあなただと言うから、大人しく喰らってあげたのに」


    ばたこさん「何が大人しくよ…!顔に何か、棘の様なもので細工をしてたわね!?」


    ごぱんまん「どうでしょう?どの道、その穴だらけの拳ではもう戦えないでしょう?」

  86. 86 : : 2014/12/27(土) 21:45:40

    ばたこさん「くっ…!ならば!!『代打バッター』!!!!!」カッ!!


    ごぱんまん「おや?」





    ばたこさん「」シュウゥゥゥゥゥ…





    しょくぱんまん「傷が治っていく。たしかあの技は…」


    ばたこさん「これは、自身が受けた傷やダメージを24時間後の自分に転送する技」


    ばたこさん「引き換えに、24時間後の自分の身体と交換ができるの」


    ばたこさん「即ち、明日の自分を“代打”にコールして、今を戦う力を得るのよ!!」

  87. 87 : : 2014/12/27(土) 22:03:07

    ごぱんまん「面白い技ですね。しかし、それを使うのは少々早すぎたのでは?」


    ばたこさん「どういう事かしら?」


    ごぱんまん「聞いている限りでは、その技は24時間後の自分と肉体を取り替える技」


    ごぱんまん「当然、24時間後の自分が何人も存在するわけはありませんね?」


    ばたこさん「そうよ。これは一日一回限りの大技。今の苦しみが明日のツケに回る捨て身技」





    ばたこさん「でも、今使わなければいけない理由があったのよ。それを今から見せてあげる」


    ごぱんまん「ほう、それは興味深い。是非見せていただきましょうか」


    ばたこさん「後悔しても遅いわよ。私の究極奥義で、あなたはひれ伏す他なくなる…」







    ばたこさん「…究極奥義『バタリアン』!!!!!」


    ばたこさん「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!」











    ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

  88. 88 : : 2014/12/27(土) 22:19:02


    かれーぱんまん「すげぇエネルギーだな。何を始める気だ?」


    しょくぱんまん「これは見た事ない技だね。楽しみだ」


    ごぱんまん「ふふふふふ…」


    ばたこさん「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!」








    カッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!








    かれーぱんまん「出るぞっ!!」









    シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…
















    「ウ…ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!」

  89. 89 : : 2014/12/27(土) 22:34:29

    ばたこさん「はぁ、はぁ、とりあえず成功ね…」


    かれーぱんまん「何だあの気持ち悪ぃ生物は!?」


    しょくぱんまん「ゾンビ…いや、あれは“バタリアン”だ!!」


    ごぱんまん「成程、自身の戦闘エネルギーをその怪物へと変換したわけですね」


    ばたこさん「この技は、莫大なエネルギーと集中力を必要とする」


    ばたこさん「手負いの状態で発動できる程、甘い技じゃないの」


    しょくぱんまん「一度限りの大技を使ってでも、傷を治す必要があったと言うワケか」

  90. 90 : : 2014/12/27(土) 22:50:53


    バタリアン「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!」







    ごぱんまん「凄まじいオーラですね。究極奥義と言うだけあって、尋常じゃない力を感じます」


    ばたこさん「あんたを仕留めるために、こちらも最高の技を出す他なかった。だからこそよ!!」


    ばたこさん「さぁバタリアン!!奴を仕留めなさい!!」


    バタリアン「グオォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!」






    かれーぱんまん「来ましたよ!!」


    しょくぱんまん「気を付けてください!!」


    ばたこさん「今度こそ終わりよ!!」

  91. 91 : : 2014/12/27(土) 23:05:50


    バタリアン「」ビュッ!!


    ごぱんまん「…『米ットパンチ』」









    ドッゴォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!


    バタリアン「ウアァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!!」











    シュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ…











    ばたこさん「え…嘘…消えた?」


    ごぱんまん「宇宙の力を拳に宿した『米ットパンチ』。あの怪物も、敵ではなかったようですね」

  92. 92 : : 2014/12/27(土) 23:25:45

    ごぱんまん「これがあなたと私の差です。あなたが何をしようと、私には敵わない」


    ばたこさん「あ…あぁ…」ガタガタ…






    ごぱんまん「ようやく理解しましたか?いかに自分が愚かな行いをしたか」


    ごぱんまん「ですがもう遅い。“後悔”とは、決して先に立たない故に後悔なのです」


    ばたこさん「あ…あぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」ダッ!!


    かれーぱんまん「逃げやがった!!」

  93. 93 : : 2014/12/27(土) 23:41:29


    ごぱんまん「…『600米ル』」ビュッ!!


    ばたこさん「ひっ!?」


    しょくぱんまん「速い!!一瞬でばたこさんの目の前に!?」




    ごぱんまん「先程の私の速度はおよそ600マイル。もう少しで音速に届く速度です」


    ごぱんまん「いくら身体能力が高かろうと、ただの人間がどうやって音速から逃げ切れるのです?」


    ばたこさん「や…やめて…お願いだから…」


    ごぱんまん「仮に私がそうやって命乞いをしても、あなたは攻撃の手を止めなかったでしょう?」


    ごぱんまん「私に盾突いた罪は重い。然るべき報いを」スッ…


    ばたこさん「あ…あぁ…」ガタガタ…
















    ドゴッ!!!!!

  94. 94 : : 2014/12/29(月) 21:26:36

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


    ばいきんまん「オラアッ!!」






    ドゴッ!!






    あんぱんまん「うあっ!!!」


    ばいきんまん「どうした!?反撃しねぇと死ぬぞ!!」


    あんぱんまん「くっ…!」


    あんぱんまん(何て強さだ…!普段のばいきんまんとは比べ物にならないパワーだ!)


    あんぱんまん(仮に僕が本気で迎え撃ったとしても、勝てるかどうか…)

  95. 95 : : 2014/12/29(月) 21:40:26


    ばいきんまん「いいか、俺はお前と全力で拳を交えたいんだよ」


    ばいきんまん「いい加減ハラ括れよ。悪い奴を懲らしめるのは、元々お前の仕事だろ?」


    ばいきんまん「ほら、ここに最上級のワルが居るぜ。さっさと懲らしめてくれよ?」


    あんぱんまん「ばいきんまん…」






    ばいきんまん「ま、それでも反撃しねぇって言うのなら、俺はもう何も言うまい」


    ばいきんまん「結局お前もその程度の存在だったって言う事だ。だったら容赦なく消す」


    ばいきんまん「さぁ、お前にその気があるなら、俺の拳を止めて見ろっ!!」ビュッ!!


    あんぱんまん(僕は…)











    ガシッ!!

  96. 96 : : 2014/12/29(月) 21:50:36


    ばいきんまん「ほう…ようやくいい顔になったな」


    あんぱんまん「いい顔なのは元からだ。じゃむおじさんが焼いてくれたんだからなっ!!」


    ばいきんまん「やっと面白くなってきた!そうでなくっちゃなぁ!!」


    あんぱんまん「来いばいきんまん!今僕が持てるすべての力を使って、君を止めて見せる!!」


    ばいきんまん「やれるもんならやってみろ!!」





    あんぱんまん「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」


    ばいきんまん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」


    あんぱんまん「『アンパンチ』!!!!」


    ばいきんまん「『バイ・キン・グー』!!!!」











    ドッゴォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!

  97. 97 : : 2014/12/29(月) 22:00:22


    あんぱんまん「は…あぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」グググ…


    ばいきんまん「やるな…素晴らしいパワーだ!!!」グググ…


    あんぱんまん「負けてられるか…!この世界のためにもっ!!」


    ばいきんまん「大層な目標だ。だが、すでに手遅れってパターンもあり得るぜ?」


    あんぱんまん「なんだっ…て…」ガクッ…


    あんぱんまん(何だ…全身の力が…)






    ばいきんまん「早速効いて来たみたいだな。どうだ、顔面を俺の菌に蝕まれた感想は?」


    あんぱんまん「君の菌…だって…?」

  98. 98 : : 2014/12/29(月) 22:15:38

    ばいきんまん「そうともよ。迂闊に俺様に触れちまったのが運の尽きだったな」


    ばいきんまん「さっきお前と拳を交えた時、そこから俺の菌をお前に侵入させた」


    ばいきんまん「その菌が全身を伝い、今はお前の顔を蝕んでいる状態だ」


    あんぱんまん「そう言う…事か…」





    ばいきんまん「言うなれば接触感染だな。手洗いうがいは大事だぜ、ハッハッハ!」


    あんぱんまん「くっ…どんどん力が抜けていく…」


    ばいきんまん「お前の弱点はそこだ。エネルギー源の顔がダメージを受ければたちまち弱る」


    ばいきんまん「その癖、何も防衛策を講じずにいつも俺の罠で顔面をダメにするじゃねぇか」


    ばいきんまん「『馬鹿の一つ覚え』って知ってるか?馬鹿でも同じ手は二度も通用しねぇんだ」


    ばいきんまん「つまりお前は馬鹿以下って事さ。哀れなもんだな」

  99. 99 : : 2014/12/29(月) 22:31:03


    あんぱんまん「言わせて…おけば…」


    ばいきんまん「まぁ、一々頭取り替えてるから学ぶ物もねぇだろうがな。毎回リセットさ」


    あんぱんまん「そうでも…ないよ…」


    ばいきんまん「あ?」






    あんぱんまん「僕自身が…学ばなくても…彼らの記憶が…僕に教えてくれる…」


    あんぱんまん「…はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!!!!!」











    カッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!

  100. 100 : : 2014/12/29(月) 22:46:42


    ばいきんまん「何だ!?」







    あんぱんまん「…ふぅ」


    ばいきんまん「おい、何しやがった!?」


    あんぱんまん「僕が取り込んできた過去の“僕”達が力をくれるっ!!」


    あんぱんまん「君の菌はすでに除去した!もう僕には効かないぞ!」


    ばいきんまん「何だと…!?一体何をした!?」


    あんぱんまん「なぁに、君に送り付けられた菌を排出する術を過去の僕に教えてもらっただけさ」


    ばいきんまん「過去のお前…そうか、確かお前はダメになった顔をいちいち吸収してたな」


    あんぱんまん「そう。彼らに命は無くなっても、僕の中で永遠に生き続けられるように」

  101. 101 : : 2014/12/29(月) 23:07:17


    あんぱんまん「かびぱんまんと言う悲しき存在を作り出してしまった事もあったけど…」


    あんぱんまん「…みんな、かけがえのない僕の仲間、僕自身だよ」


    ばいきんまん「そいつらが…チッ、やってくれるじゃねぇか」


    あんぱんまん「さしずめ『餡インストール』ってところかな。これで戦いはフリダシだ」
















    ごぱんまん「そうでもありませんよ」

  102. 102 : : 2014/12/30(火) 21:37:53

    あんぱんまん「何っ!?」






    ドサッ…






    かびぱんまん「くっ…」


    あんぱんまん「かびぱんまんっ!!」


    かんぱんまん「オイ!こいつの命が惜しければ、それ以上動くんじゃねぇ!!」


    ふらいぱんまん「こんなゴミ、いつでも廃棄処分できるんだぜ!!」


    こうきんまん「何なら、卒業するまで机の中に突っ込んだままでもいいんだぜ?」


    あんぱんまん「くっ…卑怯な!!」

  103. 103 : : 2014/12/30(火) 21:49:30


    ばいきんまん「おいお前ら、俺の戦いの邪魔すんな!俺は今コイツと決着を!!」


    ごぱんまん「すみませんね、こちらの用はほぼ済んでしまったので」


    めろんぱんなちゃん「…」


    ばたこさん「…」





    あんぱんまん「そんな…二人共っ!!」


    めろんぱんなちゃん「口を閉じなさい、小汚いパンが」


    ばたこさん「ごぱんまん様に歯向かう奴は皆殺しだ」


    あんぱんまん「あ…あぁ…」


    じゃむおじさん「くっ…済まない、私では彼女達を護れなかった…」

  104. 104 : : 2014/12/30(火) 21:59:31


    ごぱんまん「さぁ、これでそちらのカードは残り3枚ですね」


    あんぱんまん「くっ…!」


    じゃむおじさん「どんどん仲間が…」


    かびぱんまん「クソ…情けねぇな…」





    ばいきんまん「ごぱんまん様、まだあんぱんまんとの決着がついてません!!」


    ばいきんまん「こいつは俺が仕留めます!!だから…」


    ごぱんまん「黙りなさい。私の命令が聞けないのですか?」ギロッ!


    ばいきんまん「…っ!」ゾクッ…

  105. 105 : : 2014/12/30(火) 22:14:22


    ごぱんまん「…少々、事情が変わったのですよ。あの方の到着が早まりましたので」


    ばいきんまん「あの方…?」


    じゃむおじさん「まさか!?」













    「久しぶりだな。しばらく見ない間に随分と老けたじゃないか」


    じゃむおじさん「…邪無」


    邪無おじさん「まぁ、俺も他人の事を言えたモンではないがな」


    ごぱんまん「お待ちしておりました」


    邪無おじさん「うむ。だいぶ片付いたようだな、よくやった」


    ごぱんまん「残りはあんぱんまんとじゃむおじさんと、ゴミが一匹です」


    かびぱんまん「ゴミ呼ばわりとは、言ってくれるじゃねぇか…」


    かんぱんまん「口を閉じろ!!汚ねぇゴミが!!」ゲシッ!!


    かびぱんまん「ぐふっ…!!」


    あんぱんまん「かびぱんまんっ!!」

  106. 106 : : 2014/12/30(火) 22:25:07


    ごぱんまん「この国の人々は、もうじき全員我らの支配下に収まるでしょう」


    邪無おじさん「素晴らしい。これでもうこの国にこいつらの味方は居なくなったと言う事だな」


    じゃむおじさん「そんな…何て事を…」


    邪無おじさん「何を言っているんだ?今のこの国の状況が何かおかしいとでも思うのか?」


    じゃむおじさん「おかしいに決まっている!強制的に皆を支配する事が正しい筈がない!!」


    邪無おじさん「昔から恵まれていたお前には分からないだろうな。いつだってお前は光の中に居た」


    邪無おじさん「疎まれ、蔑まれ、ないがしろにされる者の気持ちなんて分かりはしないのだろう」


    じゃむおじさん「どういう事だ…?」

  107. 107 : : 2014/12/30(火) 22:31:10


    邪無おじさん「ほら、平気な顔でそう言う事を言う。だから俺はお前が大嫌いだったんだ」


    じゃむおじさん「かつて光の中に居たのはお前の方だ。パン職人として優れていたじゃないか」


    邪無おじさん「そのせいで周りは俺をやっかみの目で見ていた。お前は知らなかったか?」


    じゃむおじさん「イヤ…」


    邪無おじさん「酷いものだったさ。ちょっと裏に回れば、陰口悪口のオンパレード」


    邪無おじさん「殺し屋みたいな奴に襲われたこともある。誰かが雇ったんだろうな」


    じゃむおじさん「そんな事が…!?」

  108. 108 : : 2014/12/30(火) 22:37:37


    邪無おじさん「お前のアタマは快適でいいなぁ。無知ってのは便利な言い訳だ」


    邪無おじさん「加えて、お前が作り上げた餡パン。あれは実に素晴らしい作品だった」


    邪無おじさん「あれの存在は、俺を闇の中へと突き落すには十分過ぎる力を持っていた」


    じゃむおじさん「別に、私はそんなつもりで餡パンを作ったのではない!」


    邪無おじさん「お前にそのつもりがあろうがなかろうが関係ない」





    邪無おじさん「あのパンによって挫折させられた俺は、周囲から憐みの目で見られるようになった」


    邪無おじさん「『ざまぁ見ろ』と言う事なんだろうな。お前もその一人だろう?」


    じゃむおじさん「違う!私はそんな風に思った事は一度もない!」


    邪無おじさん「まぁ、口でなら何とでも言えるよな。いいさ、分かってる」


    じゃむおじさん「お前が恨んでいるのは、私がお前のパン作りの技術を模した事ではないのか?」


    邪無おじさん「あぁ、別にそんな事はどうでもよかった」


    邪無おじさん「むしろ嬉しかったよ。俺の技術が世に認められたと言う事だからな」

  109. 109 : : 2015/01/03(土) 20:21:44


    じゃむおじさん「なら、お前が挫折した原因を作ってしまった事なのか…?」


    邪無おじさん「それもあるが、ちょっと違う」


    じゃむおじさん「なら一体何だと言うんだ!?」


    邪無おじさん「確かに俺はこの国では挫折し、半ば追放のような形で国を追われた」


    邪無おじさん「だが辿り着いた先のジャぱんでは、俺をやっかむ者は居なかった」


    邪無おじさん「全てが俺を受け入れ、俺もそのために身を捧げ尽くしてきた」


    邪無おじさん「その結果、ジャぱんもこの国に負けないパン大国となり、発展した」


    邪無おじさん「その過程で生まれたのが、お前の作った連中と同じヒューパンだ」


    ごぱんまん「…」

  110. 110 : : 2015/01/03(土) 20:33:39


    邪無おじさん「これでようやく俺も、お前と同じ場所に立てたんだ」


    邪無おじさん「後はお前に対する復讐を果たすのみ。お前と言う存在そのものに対する、な」


    じゃむおじさん「私…?」


    邪無おじさん「そう、俺が許せなかったのは、お前そのものだ」





    邪無おじさん「お前と言う奴が居さえしなければ、俺はこの国で成功する事が出来たはずだ」


    邪無おじさん「だがお前はそんな俺の想いを邪魔したばかりか、同情の眼差しまで送って来た」


    邪無おじさん「お前自身が引き起こした事態だと言うのに、それをまるで分かっちゃいない」


    邪無おじさん「そんなお前がどうしても許せなかった!何も知らないふりして親友だと!?」


    邪無おじさん「笑わせるな!この国では、蹴落とした相手の事を親友と言う言葉で表すのか!?」


    じゃむおじさん「ち、違う!私は決してそんな…」


    邪無おじさん「…もう手遅れだ。動き出した針は止められない」


    邪無おじさん「今に、この国中の奴らがお前らの敵として、ここに立ちはだかるだろう」

  111. 111 : : 2015/01/03(土) 20:46:10


    邪無おじさん「周囲がすべて敵だらけの世界。かつて俺がこの国で味わった世界だ」


    邪無おじさん「当然それは、そっちの奴らに対しても同じだがな」


    あんぱんまん「世界が全て…」


    かびぱんまん「オレ達の敵…」






    邪無おじさん「言っておくが、殺してやったりはしないぞ。逃げる事など許されない」


    邪無おじさん「これから未来永劫続く地獄の苦しみで、お前の身をじわじわと滅ぼしてやる」


    邪無おじさん「かつて俺が味わった苦しみを何千倍にもして、きっちり返してやるぞ」

  112. 112 : : 2015/01/03(土) 20:58:37


    かびぱんまん「ふざけてやがる…下らねぇ逆恨みじゃねぇか!!」


    あんぱんまん「そんな事をして、あなたは満足なんですか?」


    邪無おじさん「満足か、だと?当然だ。俺はそのためだけに今日まで生きて来たんだ」





    邪無おじさん「言っておくが、お前らも例外じゃないぞ」


    邪無おじさん「俺の最高傑作でそいつの最高傑作を滅ぼす。そのためにまだ生かしておいてるんだ」


    邪無おじさん「完膚なきまでに叩きのめされ、踏み躙られ、やがて消し去る」


    邪無おじさん「そして最後にじゃむ一人だけが残った世界で、永遠の地獄を味わわせる」






    邪無おじさん「…完璧だ。これほどまでに完璧な復讐劇のシナリオが他に存在するだろうか」


    邪無おじさん「否。この日のためだけに人生を捧げて来たのだ、他に存在する筈がない」

  113. 113 : : 2015/01/03(土) 21:10:19


    邪無おじさん「さて、舞台も整った事だ。そろそろ開演と行こうじゃないか…」







    じゃむおじさん「」ペコッ


    邪無おじさん「…何の真似だ?」







    じゃむおじさん「全て、私が悪かった。知らないうちに、君をそこまで苦しめていたなんて」


    じゃむおじさん「たとえ許してもらえないとしても、謝罪させてほしい。すまなかった」


    じゃむおじさん「でも一つだけ頼みがある。どうか、私以外に手を出す事はしないでほしい」


    じゃむおじさん「私一人で済むなら、どんなことでも甘んじて受けよう。だから…」


    邪無おじさん「ふざけるな!!そう言う事じゃねぇんだよ!!」


    邪無おじさん「だから俺はお前が嫌いなんだ!そうやって綺麗事で解決しようとしやがって!!」


    邪無おじさん「もう復讐は止められない!全てを巻き込んでお前をとことん苦しめてやる!!」

  114. 114 : : 2015/01/03(土) 21:25:13


    邪無おじさん「始めろごぱんまん!まずは残飯処理だ!!」


    ごぱんまん「仰せのままに」


    じゃむおじさん「そんな…」


    あんぱんまん「来るか!?」


    かびぱんまん「クソ、状況は最悪だな」





    ばいきんまん「ふぅ、やっと許可が下りたか」


    ごぱんまん「残念ながら、奴らの始末は私に下された命です。あなたは下がっていてください」


    ばいきんまん「何だよ、そりゃねぇぜ!!」


    ごぱんまん「大丈夫、私の力を持ってすれば、彼らなど敵ではありませんから」


    ばいきんまん「…チッ」

  115. 115 : : 2015/01/03(土) 21:40:37

    ごぱんまん「さて、まずはかびぱんまんを解放して差し上げなさい」


    かんぱんまん「はっ!」





    かびぱんまん「ゲホッ…!今更オレを解放して何するつもりだ…?」


    ごぱんまん「聞くところによれば、あなたもあんぱんまんと一心同体の身だそうですね」


    ごぱんまん「ならばあんぱんまん共々消し去る事が、邪無おじさんの望み」


    ごぱんまん「纏めてかかってきなさい。格の違いを思い知らせてあげましょう」


    かびぱんまん「だとよ」


    あんぱんまん「戦いは避けられないか…。覚悟を決めるしかないか!」





    あんぱんまん「力を貸してくれかびぱんまん!みんなを救うために、まずはあいつを止めるんだ!」


    かびぱんまん「おうよ。いっちょかましてやろうぜ、相棒!」

  116. 116 : : 2015/01/03(土) 21:55:13


    あんぱんまん&かびぱんまん「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」ダッ!


    ごぱんまん「威勢だけはいいですね。ですが、その辺りは注意してくださいね。さもないと…」







    カチッ…


    あんぱんまん&かびぱんまん「!?」









    ドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!!!!!!!!!!!!!!









    じゃむおじさん「あんぱんまん!?かびぱんまん!?」


    ごぱんまん「…地雷を踏んでしまいますから。と言っても、すでに手遅れでしたね」
















    ドサッ…

  117. 117 : : 2015/01/03(土) 22:10:41


    あんぱんまん「ぐふっ…」


    かびぱんまん「うあっ…」







    ごぱんまん「先程仕掛けさせていただいた『ステルス米ン』です。無数の地雷、どうですか?」


    ごぱんまん「まぁ、答える気力も残らない程、壮絶なダメージを負ったようですがね」





    あんぱんまん「」


    かびぱんまん「」





    ごぱんまん「結局虚勢を張っただけに過ぎませんでしたね。私が直接手を触れずともこのザマだ」


    ごぱんまん「望み通り、彼らの始末は完了しました。後は…」


    邪無おじさん「お前の最高傑作も所詮はこの程度だったようだな、じゃむよ」

  118. 118 : : 2015/01/03(土) 22:25:20


    邪無おじさん「観客もようやく到着したようだ。楽しくなった来たぞ…」







    ゾロゾロ…


    じゃむおじさん「あぁっ…」







    国民達「」ズラッ







    じゃむおじさん「操られた国民達…」


    邪無おじさん「やがては、この世界に住まう全ての者がここの中に加わるだろう」


    邪無おじさん「お前はそうなってゆく過程を、指を咥えながら見ている事しかできないのだ」


    邪無おじさん「かつて俺が味わった、周囲に敵しかいない世界」


    邪無おじさん「その世界を作り出す元凶となったお前に見せる、俺なりの復讐」


    邪無おじさん「途中で舞台を降りるなんてしないでくれよ?最後まで付き合ってもらわなきゃな」


    じゃむおじさん「君は…本当に…私の事を…そこまで…」

  119. 119 : : 2019/03/10(日) 17:55:22
    期待です!
  120. 120 : : 2019/03/11(月) 03:24:01
    >>119
    残念だけど…もう4年も前から更新がないんだ…
    誰か代わりに書いてくれないかなあ

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harumav2

神宮の燕³

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