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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

進撃の調査劇団~ゆきおんな~

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  1. 1 : : 2014/07/12(土) 16:23:26
    こんにちは。執筆を始めさせていただきます。
    今回からは、夏、到来を記念して(?)少しでも涼しくなってもらおうと、怪談めいた演目を、続けていきたいと思っています。
    …と言いつつも、そんなに怖くはなりません(^_^;)

    * ハンジ班の皆さんは、今回もお休みです。

    * シリアスも出しつつ、ギャグも織り交ぜます。

    * リヴァハンです!(急に書きたくなるんですよね…。)

    思いつきなので、どう転がるかは分かりませんが、それでも良い、という方は、ぜひ劇場内へお入りください。
  2. 2 : : 2014/07/12(土) 16:35:29
    【開演前、挨拶】

    ハンジ 「…おかえり、エルヴィン…」

    エルヴィン 「ああ。ようやく戻って来れた。ピクシス司令とは、良い酒が飲めてよかったよ。」

    ※【白雪姫】の演目後、エルヴィンは駐屯兵団へと送り込まれています。詳細については、進撃の調査劇団~白雪姫~をご参照ください。

    エルヴィン 「…さて、今回の演目は、ゆきおんなだ。」

    ハンジ 「な.ん.と…ゆきおんな役は、わたくしハンジさんだよーっ。みんな、期待しててねー!」

    エルヴィン 「…それはそうとハンジ、今回は壁外の国、ニッポンの伝統的な衣服である、キモノを着なければならないが、大丈夫なのか?」

    ハンジ 「…まぁ着こなし方は絵本を見てなんとなくつかんでるし、問題ないよ。早く始めようよ。」

    エルヴィン 「よし、では幕を上げよう。」
  3. 3 : : 2014/07/12(土) 17:25:50
    【開演】

    エルヴィン 「昔むかし、山奥の村に、茂作とみの吉という猟師の親子が住んでいました。」

    オルオ 「…へ…兵長…」

    リヴァイ 「なんだ。」

    オルオ 「…じ、自分は…光栄でありますっ…まさか兵長の父親役を演じられるなんて…」ウルウル。

    リヴァイ 「…そうか…そりゃ良かったな…」

    オルオ 「なぜにこの俺が、兵長の父親役に選ばれたのでしょう、それはやはり、他のやつらと比べて俺がいかに兵長のことをお慕いしているかが団長の目に留まり…」

    リヴァイ 「ごちゃごちゃ言ってねぇで、さっさと山へ行くぞ…猟をしに行くんだろ…」

    オルオ 「はっ!そうでした!はい、兵長、猟銃です!やはり、猟銃を担ぐ兵長も痺れるッス!!!」ウウウ。

    リヴァイ ハア。(…久々の出演だが…序盤から疲れるな…口に出すとオルオが落ち込みそうだから、言わねぇが…。)

    エルヴィン 「みの吉は、父親想いの、良い息子でした。」

    リヴァイ 「…そういや話はずれるが…駐屯兵団のアンカって奴から手紙が来たが…ピクシスのじいさんが寝込んだらしい…何しやがったんだてめぇは…」マッタク…。

    エルヴィン 「みの吉と茂作は、山へ行きました。」

    リヴァイ 「答えねぇとこをみると…何かやらかしやがったな…」…ハア…。

    オルオ 「兵長、早く行きましょう!」
  4. 4 : : 2014/07/12(土) 17:40:39
    エルヴィン 「茂作とみの吉は、山へ入っていきましたが、なかなか獲物を仕留めることができず、どんどん山の奥へと入っていってしまいました。」

    リヴァイ 「…にしても、またエルヴィンの野郎は当然のようにナレーターをやってやがる…いい加減つっこむ気にもならんな…」

    オルオ 「…もう、団長のナレーターは、固定枠ですかね…」

    リヴァイ 「…ほう…オルオは、以前俺がやったナレーションが、気に入らなかったと?」

    オルオ 「…い、いいえ…決してそのような事は…」アワアワ。

    エルヴィン 「いつの間にか、山は吹雪になっていました。」
  5. 8 : : 2014/07/12(土) 22:03:58
    リヴァイ 「…おい、あの小屋で休むぞ。」

    オルオ 「了解です!」

    エルヴィン 「2人は、猟師小屋で1夜を明かすことにしました。」

    リヴァイ 「汚ねぇ床に寝転がりたくはなかったが…まぁまぁ掃除してあるようだな…なんとか眠れそうだな。」

    オルオ 「こんなこともあろうかと、事前にエレンに言って、掃除させておいたんです。」

    リヴァイ 「…ほう…この掃除はエレンがやったのか…掃除の仕方としては、悪くねぇな…」

    オルオ (くそ、あの新兵め…俺にだってこれくらい…)グヌヌ。

    リヴァイ 「…どうした、さっさと寝るぞ…」

    オルオ 「…はい、兵長…」

    エルヴィン 「茂作は、昼間の疲れもあってか、すぐに眠りに就きましたが、みの吉は、なかなか寝付けませんでした。」
  6. 9 : : 2014/07/12(土) 22:27:11
    <一方ハンジは、ゆきおんな用の白い着物に着替えました。>

    ハンジ 「なんか動きづらいなー。股広げて歩けないしー。」

    エルヴィン 「…ハンジ、そろそろ猟師小屋に入ってくれ。」

    ハンジ 「へいよー。」

    ビュウゥゥゥ…。

    エルヴィン 「突然、小屋の扉が吹雪によって開け放たれ、みの吉は驚いて、起き上がりました。」

    リヴァイ 「…むやみに戸を開けるな…ホコリが入るだろうが…」

    ハンジ 「リ~ヴァイ~!」

    いきなりリヴァイにラリアットを仕掛けるハンジ。

    リヴァイ 「…何しやがるクソメガネ…」

    結果、リヴァイの上にのし掛かるハンジ。

    ハンジ 「…ん?ちょっとラリアットを…」

    リヴァイ 「チッ…まずお前…直せ…」

    ハンジから目をそらすリヴァイ。

    ハンジ 「…んぇ?なにを?」

    リヴァイ 「その服をだ…見えてるぞ…」

    ハンジ 「…服ぅ?」

    自分の身体を見下ろすハンジ。着物ははだけ、下着が見えている。

    ハンジ 「…わ、こりゃ~失敬失敬…」ハハハ。

    リヴァイ 「…あと、どけ。」

    ハンジ 「え~。せっかく面白いとこなのに~。」

    リヴァイ 「…俺は楽しくない…オルオは多少なりとも興味があるようだが…」チラ。

    オルオ …ドキィッ!

    ハンジ 「あれ~、オルオには少し刺激が強すぎたかなぁ?」

    オルオ 「…い、いえいえいえそんな…」(…つーか、この光景は、ハンジさんが兵長を襲っているようにしか俺には見えねぇ…)

    リヴァイ 「そういやオルオもエレンと同じく、アダルトなんちゃらとかいう病にかかってるんじゃないのか?だったら、見ておいて損は無かったろ。」

    オルオ 「アダルトシーン欠乏症の事スか?何言ってるんですか兵長、経験豊富な俺がそんな病にかかるわけ無いですよ!」ハハハ。(…と言いつつ、目をそらす俺…。)※アダルトシーン欠乏症については、進撃の調査劇団~舌切り雀~をご参照ください。

    ハンジ 「…ふ~、まったく、キモノって動きにくいね…さ、リヴァイを凍らせちゃうぞ~!」フフフ。

    オルオ 「…あの、ハンジさん。襲われる役は、茂作役の、俺の方ですが…」

    ハンジ 「…あ、そうなの?じゃあオルオに突撃だー!」

    オルオ (…うわ、またキモノはだけてるし…///)ドキィッ。

    リヴァイ …チッ。

  7. 11 : : 2014/07/13(日) 08:59:54
    ハンジ 「…さ、オ、ル、オ…君の命を貰うよ…」

    オルオ (うわもろ胸の谷間見えてるし…今の俺ある意味やられちまう…いや落ち着け俺相手は奇行種ハンジさんだぞそんな魅力的な女に見える訳がねぇ落ち着け俺落ち着け俺落ち着け俺…)

    ペシッ。

    ハンジ 「…てっ。何すんのさ、リヴァイ。」

    リヴァイ 「てめぇ、俺の部下にセクハラしてんじゃねぇ。」

    ハンジ 「セクハラぁ?何言ってんのさ。私はただ、ゆきおんなの役を熱演してるだけなのに…」

    リヴァイ 「自覚ねぇのか。また服がはだけて中身が見えてるぞ。」

    ハンジ 「て…へ?あら~、こりゃ失礼…」

    オルオ 「ハンジさん…俺も目のやり場に困るんで…気をつけてもらわないと…」

    ハンジ 「目のやり場って…オルオといいリヴァイといい、案外私を女として見てるんだね~。」

    リヴァイ 「何言ってる…同じことをオルオがやろうが、巨人がやろうが、俺は同じことを言ってたぞ。」

    オルオ 「兵長…巨人にのし掛かれたら、死にますから…」

    ハンジ 「ま~たリヴァイは照れちゃって~。よっすぃい~、今回ハンジさんはお色気路線でいくとするか!」フンッ。

    リヴァイ 「劇場内は締め切ってねぇだろ。途中退場者が続出したらどうする。」

    オルオ 「R指定をかけないと…」

    リヴァイ 「そうなりゃ舞台袖に待機してるエレンも退場だろ。程々にしろ、クソメガネ。」

    ハンジ 「あいよー♪」
  8. 12 : : 2014/07/13(日) 09:19:49
    エルヴィン 「…とにかく、だ。茂作はここで死ぬんだが…」

    オルオ 「…ある意味死にかけましたが…」

    ハンジ 「だいったいさ、キモノってのは動きにくいんだよ。ジャージとかにしてくれりゃ良いのにさ。」

    リヴァイ 「ゆきおんながジャージで来たら変だろ。お色気路線でいくんじゃねぇのか。」

    ハンジ 「…え、期待してるの?」

    リヴァイ 「…バカか。」

    オルオ 「…あの…俺はどうすれば…」

    ハンジ 「オルオはどうしたいの?このまま生き延びて、私のお色気シーンを見たいのか、ここで凍え死んで、舞台袖で私のお色気シーンをこそっと見たいのか…」

    オルオ 「…おっ、俺は、このまま生き延びて、兵長のご活躍を拝見したいですっ!」

    ハンジ 「そっか。オルオはリヴァイがいいんだね。」

    オルオ 「はいっ、その通りです!」

    リヴァイ 「変な誤解を生む言い回しはやめろ。オルオもこのまま生き延びるんなら、さっさと次のシーンに移るぞ。」

    エルヴィン 「…と、いうわけで、茂作とみの吉は吹雪の中、ゆきおんなに遭遇しながらも、なんとか生き延び、山をおりました。」
  9. 13 : : 2014/07/13(日) 13:46:20
    エルヴィン 「それから、1年の月日が経ちました。また、雪の降る季節がやってきました。そんなある日、みの吉の家の前に、1人の女が立っているのが見えました。」

    ガラッ。

    窓から、家の外を見るリヴァイ。

    ハンジ 「やっほ~♪」フリフリ。

    ガラッ…ピシャッ。

    ハンジ 「ちょっと、中に入れてよね!」

    リヴァイ 「お前をむやみに中に入れると、家が汚れそうだ…」

    ハンジ 「大丈夫だって。実は公演のある日の前日は、お風呂に入ってるんだよ私は!」フンス。

    リヴァイ 「…それはつまり、公演が無けりゃ風呂に入らねぇのか…」

    ハンジ 「ははは。」

    リヴァイ 「ははは、じゃねぇ全く…」…ハァ…。

    エルヴィン 「みの吉は、その女を嫁にすることにしました。」

    ハンジ&リヴァイ 「ちょっと待て!」

    エルヴィン 「…何がおかしい?物語ではそういう筋書きになっている。」

    リヴァイ 「…なんで俺がこんな奇行種を嫁にしなきゃならねぇんだよ!?」

    ハンジ 「…は!?私だってイヤだよ、こんな神経質なチb…」

    リヴァイ 「…あ?それ以上言うと削ぐぞてめぇ…」

    ハンジ 「やれるもんなら、やってみろ!ブレード無いくせに!」ヘッヘーンダ。

    リヴァイ 「…こんなこともあろうかと、床下に隠しておいた…」チャキ。

    ハンジ 「ひ…ひいぃごめんなさーい!」ヒー!

    エルヴィン (これは急がねば…)「女の名は、おゆきといい、おゆきとみの吉は、沢山の子宝にも恵まれ、幸せな日々を送りました…リヴァイ班、急いで舞台へ!」

    エルグンペトエレ 「了解です!」ダダダダッ。

    エルド 「父さん、母さん、ケンカはやめてくれ!」

    グンタ 「そうだよ、仲良くしてよ!」

    ペトラ 「お父さんはかっこよくて頼りになるし、お母さんは優しくて、美人じゃないの!」

    エレン 「すっごく理想的なご夫婦だと思います!」

    オルオ 「エレンのセリフ…不自然じゃねぇか?」

    エレン 「おじいちゃんは、黙ってて!」

    オルオ 「おじいちゃんだぁ!?…いや、間違ってねぇか…茂作の子供がみの吉でその子供が…」ブツブツ。
  10. 14 : : 2014/07/13(日) 14:03:13
    ハンジ 「…そ、そうだよリヴァイ、ケンカしたって子供たちが悲しむだけだよ。さ、その物騒な物はしまって、落ち着こうよ。」

    リヴァイ 「…チッ。もともと、使うつもりはねぇよ。壁の中での犠牲は極力避けたい。」

    ハンジ 「…とにかく、穏やかな家庭の雰囲気を醸し出そう…ふふふ、エレン、学校はどう?楽しい?」

    エレン 「…えっ!?……そう…ですね…なぜか羨ましいと言われて胸ぐらを掴まれたり、変なあだ名をつけられたりしますが、俺は気にしていません!」

    ハンジ 「学校で今、流行ってる事とかあるの?」

    エレン 「…え、えっと…駆逐…かな。」

    エルド 「それに流行り、廃りをつけちゃまずいだろ。」

    ハンジ 「お兄ちゃんはどう?バイトはキチンと行けてるの?大学は通えてるの?」

    エルド (突然のお兄ちゃん設定…)「…あ、大丈夫…だよ。バイトも楽しいし…」

    ペトラ 「でもお兄ちゃん、あんないかがわしいお店で働くのは、妹として心配なんだけどな~。」アハハ。

    エルド 「なんだよいかがわしい店って!?」

    ハンジ 「あ、エルドのアルバイト先、ホストクラブっていう設定だから。」

    リヴァイ 「…違和感無し。」

    エルド 「兵ちょ…いや、父さんまでひどいよ!俺ホストクラブなんか行ったこともないのに!」

    グンタ 「…兄さん、では、兄さんの部屋に夜な夜な遊びに来る女の子が、ちょくちょく変わるのは、どういうことなんだい?俺はてっきり、ホストクラブのお客関係かと思ってたんだが…」

    エルド 「いい加減有りもしない設定加えるのやめてくれ!」
  11. 15 : : 2014/07/13(日) 14:16:03
    ハンジ …ハァ…。「…それはそうとグンタ、あんた今年こそは、大学合格してもらわなきゃね。予備校の費用だってバカにならないんだから…」

    グンタ 「…お、俺は浪人生ですか!?…あ、…頑張るよ…。」

    エルド 「今年3浪目、彼女無し…」プククッ。

    グンタ 「…エルド…」

    ペトラ 「私は可愛くて素直で優しい妹ね!」ウフフ。

    ハンジ 「あんたはおじいちゃんに、甘え過ぎね…しょっちゅうお小遣い貰って…」

    オルオ 「…相変わらず甘えん坊だな、ペトラは…」

    ペトラ 「じいちゃんは黙ってて!…ていうか、茂作はとっくに死んでるんじゃなかったの!?」

    エレン 「…なんか、個性的な家族だな…そんな中でオレは…」

    ハンジ 「…エレンは、思春期真っ盛りの末っ子。オトシゴロなのさ。」

    エレン 「年頃…ですか…」

    リヴァイ 「…おい、ホームドラマやってんじゃねぇぞ。」

    ハンジ&数珠繋ぎ 「えーっ、面白いから、もうちょっと続けようよー!」

    リヴァイ 「…なんか今余計なのいたぞ。」
  12. 16 : : 2014/07/13(日) 14:46:46
    ハンジ 「…じゃあみんな、そろそろご飯にしようか!」

    エレン 「わ、ちょうど腹減ってたんです!」

    リヴァイ 「…いつの間に作ったんだ…」

    ハンジ 「お腹空いた時のために、サンドイッチ作っておいたんだ。沢山作ったから、みんなで食べよう!」

    エルド 「ハンジさんの手作りか!どんなのだろ…」

    エルド 「…う…」

    グンタ 「…ハンジさん…これは…」

    ハンジ 「ハンジさん特製、クラブハウスサンドだよ。」

    ペトラ 「…なんか…変わったものが入ってますね…」

    エレン 「…この、大半を包み込む黄色いモノは…?」

    ハンジ 「ニッポンの調味料、カラシだよ。」

    オルオ 「…で、この赤いモノは…?」

    ハンジ 「ニッポンでも希少価値の高い、ユッケだよ。」

    グンタ 「食べられ…ますよね?」

    ハンジ 「あったり前じゃん。ささ、食べよ食べよ。」

    エルグンペトオルエレ 「…い、いただきます!」…バクッ。

    エルグンペトオルエレ …チーン…。

    リヴァイ 「…おい、俺の部下に何しやがった…」

    ハンジ 「…え、美味し過ぎて悶絶してるんじゃないの?…うーん、トレビア~ン♪」

    リヴァイ 「…てめぇはそれ食ってろ…おい、大丈夫かお前たち…」

    エルド 「…はっ…俺は…」

    グンタ 「…あまりの衝撃的な味に、意識が遠のいた…」

    ペトラ 「…うう、まだ口の中が気持ち悪いわ…」

    オルオ 「…またハンジさんで死にかけた…」

    エレン 「母さんの料理が恋しくなっちまった…」

    リヴァイ 「…チッ、仕方ねぇな…お前ら、これを食え。」スッ。

    エルド 「…これは?」

    リヴァイ 「…俺が作った…ま、弁当みてぇなもんだ。」

    グンタ 「みたいな…というより、これ、かなり見事な弁当ですよ!」

    ペトラ 「…これ、明らかに1人分じゃないですよね。まさか、兵長、私たちのために?」

    リヴァイ 「…公演もかなり体力使うし、時間も長いからな。腹も減るだろうと思ってな…」

    エレン 「うわぁ、ありがとうございます!」

    オルオ 「さすが兵長!」

    リヴァイ 「…ちがうだろ。俺は今、オルオの息子で、お前らの父親だ…」

    ハンジ 「…で、私の旦那!」

    リヴァイ 「てめぇは黙って食え!」
  13. 27 : : 2014/07/16(水) 15:24:03
    エレン 「…はぁ…美味しかった…」

    ペトラ 「兵長って、ホントに何でも出来てしまうんですね…」

    リヴァイ 「…そうでもねぇよ。」

    オルオ 「兵長もウインナーはタコの形になさるんですね!」

    リヴァイ 「時間が余ったからな…ガキっぽくて悪ぃが…」

    エルド 「いえ、久しぶりに童心に帰りましたよ。」

    グンタ 「…この次は、どうするんだ?」

    リヴァイ 「…みの吉が、ゆきおんなとの出来事を話してしまい、おゆきは自分の正体がゆきおんなだと告げ、消えてしまうんだったな…じゃあさっさと話して…」

    ハンジ 「だから、そう焦らないでよ。このメンバーが家族って設定はなかなか無いんだからさ。もう少し楽しもうよ。」

    リヴァイ 「…俺は全然楽しくない…」

    エレン 「…じ、自分は…正直、楽しいと思います。」

    ハンジ 「エレン、えらい!さすが我が息子!」ナデナデ。

    エレン 「…ど、どうも…///」

    エルド 「こうやって皆で和む機会なんて、そんなに無いもんな…」

    オルオ 「そういや、1つ聞きたいんだがエレン…」

    エレン 「何ですか?」

    オルオ 「…お前のその…アダルトシーン欠乏症っつー病は、いつ位から発症したんだ?」

    エレン ウグッ。「…え、えっと…」
  14. 28 : : 2014/07/16(水) 15:49:38
    エレン 「そう…ですね…だいたい2年前位からですかね…」

    ペトラ 「そんな前から悩まされてたのね。それって、どういう病なの?」

    エレン 「…い、いえ。説明するほどのモノでもないです…」(…というか、オレが勝手に作っただけだし…。)

    グンタ 「エレンの父親は、確か医者だったよな?治療法とか、分からないのか?」

    エレン 「…父さんは今、行方不明で…実は、イェーガー家では、先祖代々この病に悩まされてまして…」(ごめん、父さん。)

    エルド 「そうか、その病は遺伝するのか。じゃあもし将来エレンに息子が生まれたら、また発症するかもな。」

    エレン 「…先の事は分かりませんが…もし、そんな事が起こるなら、おそらく…」

    オルオ 「…エレン、お前も苦労してるんだな…」

    ペトラ 「…そうね。その病が無くたって、十分過ぎる程、苦労してるのに…」

    グンタ 「早く、治療法が見つかるといいな。」

    エルド 「辛いことがあれば、いつでも言ってくれよ。」

    エレン 「…は、どうも…」(…ていうか、皆なぜここまでオレのでまかせを素直に信じてるんだ…もう、今さら嘘だなんて、絶対に言えないよな…)

    ハンジ 「そんな悩めるエレン君に、朗報です!」

    エレン 「…いぃ、いきなり何ですか、ハンジさん?」

    ハンジ 「…皆さんもうお忘れかもしれませんが、今回ハンジさんは、お色気路線でいくのです!」

    エレン 「…お色気…ですか…」ハァ…。

    ハンジ 「だ、か、らぁ…ねぇリヴァイ、どんなのが良いかなぁ?」

    リヴァイ 「なぜ俺に振る?」

    ハンジ 「リヴァイは男だし、それなりにおモテになるじゃん?だから色々知ってるんじゃないかと…」

    リヴァイ 「…何にせよ、お前がやると、萎えるだけだ。」

    ハンジ 「ひっどいなぁ!ねぇエルド、何かなぁい?」
  15. 29 : : 2014/07/16(水) 18:46:21
    エルド 「…そう…ですね…強いて言うなら、女性の色気というものは、意識して出すというものではない、ということでしょうか…」

    グンタ 「エルドが語りだした…」

    エルド 「そう…男はそんなに軽いもんじゃない…日常のシーンから醸し出す、然り気無い仕草から、色気を見いだすのだ…」

    エレン 「例えばどういうシーンですか、兄さん!」

    エルド 「知りたいか、弟よ、なら教えてやる…想像してみろ…暑い昼下がり、俺たちは、訓練に勤しんでいる…」

    エレン 「…はい、想像しました!」

    エルド 「…よし。では、汗に濡れながら、息を切らせ、訓練に勤しむ女を1人、想像してみろ…」

    エレン 「…はい…」

    エルド 「…では、その訓練も、休憩時間に入った。兵士たちは思い思いに、体を休めている。男どもは、『あっちぃ~!』とわめき、シャツのボタンをはずし、胸をはだけ、あおいでいる…当然女性兵士とて、暑いのは同じ…しかし男の目の前で胸をはだけるなんてこと、できる筈がなく…遠慮がちに胸元に手をかけ、『暑いわね…』と微笑む…どうだ、たまらんだろう…」

    エレン 「…すみません…どの辺りが…」
  16. 30 : : 2014/07/16(水) 21:48:55
    エルド ハァ。「…まだ分からんのか…周りの男たちも、女性兵士が暑さに耐えかねて、ボタンを外すのではないかと、そわそわし始める。そして女性兵士もまた、そんな男共の視線に気付き…そっと恥じらうように体を背けるその姿…うん、良い。」

    グンタ 「エルド…それは色気とはまた、違うジャンルだと、俺は思うが…」

    エレン 「…あの、エルドさん…」

    エルド 「どうした、エレン。」

    エレン 「大変申し訳ないのですが…その、自分にはいまいち…」

    グンタ 「エレン、無理に同調する必要は無いぞ。」

    エレン 「いえ、そうではなく…想像した女性というのが…自分の母親だったもので…」

    一同 「!?」

    エレン 「いや、すみません…オレの周りに、そういった魅力のある女ってのが、パッと思いつかなくて…つい、母さんを思い出してしまって…」

    リヴァイ 「いつも、てめぇのことになると目の色変えてる、ミカサとかいう女は、違うのか。」

    エレン 「…あいつはそういうのじゃなくて…その、家族みたいなもんで…」

    エルド 「…だからって、想像したのが自分の母親とは…エレン、お前もまだまだ、成長していく必要がありそうだな。」

    エレン 「…はぁ、自分も、そう思います…」

    ペトラ 「私は、このままのエレンでも十分良いと思うわ。あんたたちが汚れ過ぎてるだけで。」

    エルド 「汚れ過ぎてるって…酷いな、ペトラ…」

    ペトラ 「とにかく、エルドは訓練中は、私に近寄らないで!」

    オルオ 「フッ…ペトラ、そんなに俺のそばにいたいのか…だがそれにはまだ必要な手じゅ…」

    ペトラ 「じいちゃんは黙ってて!」
  17. 39 : : 2014/07/19(土) 14:07:31
    ハンジ 「…ねぇみんな…」

    リヴァイ 「…なんだ。」

    ハンジ 「なんかさぁ…暑くない?」

    リヴァイ 「暑くない。至って適温だ。沸いてんのはてめぇの頭だ。」

    エレン 「ハンジさん…さっきのエルドさんの話聞いてました?色気は、意識して出しちゃダメですって…」

    ハンジ 「え~、別にわたくし、何も意識なんてしてませんですのねますわ???」

    グンタ 「…もう、けっこうですから、服を直してください…」

    オルオ 「さっきも言いましたが…目のやり場に困るんで…」

    エルド 「…俺たち、後ろ向いてますから、きちんと服を着直してください。」

    ハンジ 「えっ、なになに、みんなやっぱ私のこと女として意識して…って、どこ連れてくのさリヴァイ~!?」

    無理やりハンジの手を引き、舞台袖へと引きずるリヴァイ。
  18. 40 : : 2014/07/19(土) 14:41:10
    ハンジ 「…ちょっと痛いって…なんでこんなとこ…に…」

    壁にハンジを押し付けるリヴァイ。

    リヴァイ 「…いい加減にしろよてめぇは…」

    ハンジ 「なに…リヴァイ怒ってるの…?」

    リヴァイ 「さぁな。仮にそうだとしても、お前に理由なんざ分からねぇだろうが…」

    ハンジ 「あ、あれでしょ。私がおもしろがって、ほのぼのホームドラマを続けようとしたことでしょ?」

    リヴァイ 「…」

    ハンジ 「…え、ちがうの?」

    リヴァイ 「…なぁハンジ…知ってるか…」

    ハンジ 「…なにを?」

    リヴァイ 「みの吉と、おゆきとの間には、子供は5人いる…」

    ハンジ 「…うんうん。いいじゃん。今、舞台に残ってる子達は、5人でしょ?」

    リヴァイ 「…ちがうな。オルオの役は、みの吉の父親だ。したがって、子供が1人足りねぇ…」

    ハンジ 「…ちょっと…何で私を押し倒すの…?」

    リヴァイ 「…お前は、妄りに他の男に無防備になりすぎる。俺はその度に不愉快だ…躾が必要だと思う…大人しくお前の身体に俺を刻ませろ…できるな?」

    ハンジ 「…え…それって…つまり…」

    リヴァイ 「…まだだ…声を出していいのは…これからだ…」

    ハンジ 「…っ…!」

    エルヴィン 「…ご来場の皆様に、お知らせいたします…」

    リヴァイ&ハンジ 「!?」

    エルヴィン 「…この先、舞台袖にて、急激なアダルト展開が予想されます…ので、18歳未満のお客様は、お席に備え付けのアイマスク、ヘッドホンを装備していただき、しばらくお待ちください…」

    リヴァイ 「…あの野郎…さりげなく、あの根暗野郎の真似までしやがって…さっきまで大したナレーションもしてなかったクセして…」

    リヴァイから離れるハンジ。

    ハンジ 「…リヴァイ…」

    リヴァイ 「…あぁ?」

    ハンジ 「あっち…向いててよ…服直すからさ…///」

    リヴァイ 「…あ…そうか…」

    ハンジ 「」

    リヴァイ 「」

    リヴァイ 「…おい、エレン、オルオ…お前らもさっさと後ろ向け。」

    オルオ 「…あ、やはりバレてましたか…ははは。」

    エレン 「オルオさんがあまり身を乗り出すからですよ!」

    オルオ 「…あぁ?何言ってやがる新兵。だいたいてめぇのようなガキが見るような場面じゃ…」

    リヴァイ 「…俺に躾られたい奴は、そのまま前を向いて待っていろ…」

    エレオル 「後ろ向いてます!」

  19. 41 : : 2014/07/19(土) 15:02:41
    とぼとぼと舞台の上に戻るハンジ。

    ハンジ 「…みんな…ごめん…ね…」

    ペトラ 「ハンジさんが謝ること無いですよ!ハンジさんが一生懸命舞台を盛り上げようとしてくださったこと、みんな分かってますから。」

    ハンジ 「…でも…私も、おとなげなかったというか…節操が無かったというか…」

    エルド 「ハンジさんが、大人しくなって、節操があったら、それこそおしまいですから。」

    グンタ 「ハンジさんが盛り上げてこその、調査劇団ですから。」

    エレン 「いつまでも、ハンジさんはハンジさんのままでいてくださいっ!」

    ハンジ 「エレぇぇぇン!!!さすが我が息子!」

    オルオ 「…ハンジさん、その設定とも、そろそろお別れみたいっすよ…」

    ハンジ 「…え?…あ、幕がおりてゆく…」

    エルド 「…団長のナレーションがありませんね…」

    ペトラ 「…そういえば、兵長の姿もないわ…」

    エレン 「兵長なら先程、団長のところへ行きましたが…」

    ハンジ 「…ま、何にせよ、これでゆきおんなとも、お別れだね…」
  20. 42 : : 2014/07/19(土) 15:26:18
    【カーテンコール】

    リヴァイ 「…おいてめぇ…どういうつもりだ…」

    エルヴィン 「…なんの事かな?」

    リヴァイ 「…あそこで妙なナレーション入れたの、わざとだろ。だいいち、観客席からは、舞台袖は見えないから、あんなナレーション入れる必要は無いはずだ。」

    エルヴィン 「…何にせよ、公衆の目が届く恐れのあるところで、淫らな行為をすることを、見過ごしてはおけなかった…」

    リヴァイ 「…ほう、淫らな行為とは、どんな行為の事だろうな…俺には分からんが…」

    エルヴィン 「お前も見えすいた嘘をつくようになったな…」

    リヴァイ 「誰かさんの影響でな…」

    エルヴィン 「…リヴァイ…久しぶりに見たよ…その、俺に対しての好戦的な目を…」

    リヴァイ 「…そうか…お前にはそう見えたか…なら、期待に応えにゃならんな…」

    エルヴィン 「…!」

    ハンジ 「…ちょ~っと失礼するよ~!」

    エルヴィン 「ハンジ?」

    ハンジ 「エルヴィン、私の制服、どこだっけ?そろそろ、着替えたいんだけど…」

    エルヴィン 「…それならば、お前適当に脱いで…そこに、放ってあると思うが…」

    ハンジ 「…あっ、そうだったそうだった~、こんなとこに…」

    制服を拾い集めるハンジ。

    ハンジ 「…ふう。さってと、今度はちゃんとロッカー室で着替えよっかな~。」

    エルヴィン 「」

    リヴァイ 「」

    ハンジ 「…2人共、覗きに来ちゃ、ダメだからね。」

    エルヴィン 「…ああ、そうするよ。」

    リヴァイ 「明日からまた訓練だ。さっさと着替えて本部へ戻るぞ、クソメガネ。」

    ハンジ 「…うん。」
  21. 43 : : 2014/07/19(土) 15:26:55
    ※以上で終了とさせていただきます。
    ご来場いただき、ありがとうございました。
  22. 44 : : 2014/07/19(土) 22:29:28
    執筆お疲れ様でした。
    最後のエルヴィンとリヴァイの会話に滾り、ニヤニヤしてしまいました(*´∀`*)
    ハンジさんの着替えシーンとか、覗くわ。
    兵長とハンジさんの進展に興奮して、夜も寝られなくなりそうです(笑)
    素晴らしい作品をありがとうございました!
  23. 45 : : 2014/07/19(土) 23:05:49
    >>44
    最後までご鑑賞いただき、ありがとうございました。
    郷さん郷さん、ハンジさんの着替えを覗く時は、数珠繋ぎにも一声かけてください…ご一緒しましょう…くふふ(☆∀☆)
  24. 46 : : 2014/07/20(日) 00:35:08
    いくいく!
    更衣室!

    アダルト展開が(´-ω-`)

    次回に期待です!
  25. 47 : : 2014/07/20(日) 08:14:33
    >>46
    最後までご鑑賞いただき、ありがとうございました。
    行きましょう、更衣室(´ω`)b
    次回も頑張ります。
  26. 48 : : 2020/10/11(日) 11:12:19
    高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険
    http://www.ssnote.net/archives/80410

    恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
    http://www.ssnote.net/archives/86931

    害悪ユーザーカグラ
    http://www.ssnote.net/archives/78041

    害悪ユーザースルメ わたあめ
    http://www.ssnote.net/archives/78042

    害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
    http://www.ssnote.net/archives/80906

    害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
    http://www.ssnote.net/archives/81672

    害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
    http://www.ssnote.net/archives/81774

    害悪ユーザー筋力
    http://www.ssnote.net/archives/84057

    害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
    http://www.ssnote.net/archives/85091

    害悪ユーザー空山
    http://www.ssnote.net/archives/81038

    【キャロル様教団】
    http://www.ssnote.net/archives/86972

    何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
    コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
    http://www.ssnote.net/archives/86986

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=53

    http://www.ssnote.net/categories/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BA/populars?p=56

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kaku

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