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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

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氷の微笑

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  1. 1 : : 2014/05/17(土) 01:41:41
    はじめてのssなので、あまり期待しないで読んでもらえると嬉しいです。
  2. 2 : : 2014/05/17(土) 01:49:52
    セレス「いつから私はこうなってしまったのでしょうか…」

    目の前に広がる炎、それがセレスの足元まで迫ってきた。



    セレス「ここが希望ヶ峰学園ですか…」
    とても大きくて立派な学校、超高校級の
    才能を持った人しか入学できない学校。

    ⁇?「えっと、君もこの学園の入学生なの?」

    振り向くとそこには見た目もごく一般的な男が声をかけてきました。
  3. 3 : : 2014/05/17(土) 01:53:19
    ファイトです!

    期待です!!
  4. 4 : : 2014/05/17(土) 11:03:06
    ありがとうございます。
    初めてなので色々と見にくい部分があるかと思いますが、よろしくお願いします。





  5. 5 : : 2014/05/17(土) 11:40:14
    セレス「ええ、私もこの学園にスカウトされましたの。」
    いつものポーカーフェイスで答えました。
    こんな一般的な方が本当にすごい才能を
    秘めている方だとは思えませんが…

    ⁇?「もしよかったらなんだけど教室まで一緒に行ってくれないかな…」

    セレス「ええ、よろしいですよ。」
    私達は一緒に教室まで向かうことになりました。

    ⁇?「えっと、まだ自己紹介していないよね。僕の名前は苗木誠、一応超高校級の
    幸運として一般人からスカウトされたんだ
    全然大した才能じゃないけどよろしくね。」

    超高校級の幸運…ですか、他にどんな才能を持った方がいるのかはよく分かりませんが、少し気になりますわね。

    セレス「私の名前は…」
    と言う前に教室に着いたようです。

    苗木「じゃあ僕の席は一番前の真ん中だから」

    セレス「私は窓側の席なので失礼します」
    本当に幸運なのでしょうか。
    一番前の真ん中の席…超高校級の幸運ではなく…不運ですわね。
    と、考えながら席に座りました。

    先生「じゃあ、全員集まったみたいだからさっそく自己紹介をしてもらおうらかな」

    セレス「⁉」
    自己紹介、それは私が何よりも嫌いなこと
    だって、私の名前は…



  6. 6 : : 2014/05/17(土) 12:10:52
    先生「では、舞園さんからお願いします」

    舞園「初めまして、舞園さやかです。
    超高校級のアイドルとしてこの学校に入学しました。みなさん、よろしくお願いします。」

    特に男子からの目線は彼女に釘付けだ。

    桑田「え~と、俺は桑田レオン、超高校級の野球選手だ。みんな、よろしく頼むな」

    と、次々に自己紹介ぎ終わり、いよいよ
    私の番になってしまいました。
  7. 7 : : 2014/05/17(土) 13:38:16
    自己紹介ぎ終わりの部分が間違っていました。
    正しくは、自己紹介が終わりです。
    すいません。
  8. 8 : : 2014/05/17(土) 14:52:58
    セレス「私の名前は…セレスティアルーデンベルクです。超高校級のギャンブラーとしてこの学校に入学してきました。みなさん、セレスとお呼び下さい。」

    ザワザワとひしめき合うクラスメイト達

    思った通りの反応ですわね。もちろん本名でわありません。気に入っているのですが。
  9. 9 : : 2014/05/17(土) 18:23:53
    江ノ島「まさかそれが本名じゃないっしょ?」

    超高校級のギャル、江ノ島さんが余計な
    ことを…

    霧切「みんな、少し騒ぎ過ぎよ」

    超高校級の探偵である霧切さんが静めてくれましたが、数人はまだざわついていますわね。特に…

    石丸「さあ、本名を言いたまえ、自己紹介で本名を語らないとはけしからんことじゃないか!」

    超高校級の風紀委員である石丸くん…やはり口うるさい方でしたか…

    苗木「ねぇみんな、セレスさんが嫌がっているじゃないか、人が嫌がっていることを無理に強要するのは良くないんじゃないかな…」

    セレス「⁉」
  10. 10 : : 2014/05/17(土) 20:48:42
    期待ですよ!
  11. 11 : : 2014/05/17(土) 21:56:13
    ありがとうございます(^-^)/
  12. 12 : : 2014/05/17(土) 22:42:58
    正直以外でした。見た目も才能も一般的な苗木くんがクラスメイトを静めてくれるなんて…

    石丸「うむ、確かに苗木くんの言う通りだ人の嫌がることを無理に強要するのは良くないことだ。」

    朝比奈「えっ~と、セレスちゃんって呼んでいいかな?」

    セレス「もちろんですわ。」
    ニコリと笑いました。
    しかし、心にまたこの感覚が…
    冷たく、そして寂しいこの感覚

    先生「では、今日はこれで終わります。
    明日から授業が始まります。」

    ふぅ、やっと終わりましたわね。
    さて、今日はどうしましょう。いつもなら一稼ぎして帰るのですが、今日は特別に…

    苗木「セレスさん!」

    セレス「苗木くん?」

    苗木「良かったら一緒に帰らない?」

    セレス「ええ、よろしいですよ。」
    殿方と一緒に帰るなんて初めてですわ
    しかも入学したその日に…

    苗木「ねぇ、セレスさんの名前ってさ…

    やはりこの方も他のみなさんと同じですわね。
    人が少し油断をするとすぐに調子にのる。

    セレス「ゴメンなさい、名前のことは…」

    苗木「凄く素敵な名前だよね。」

    本名のことではなかったのですね…

    セレス「…ありがとうございます。」
    私はそれしか言えませんでした。あまりにも以外でしたので…

    セレス「私は用事があるのでここで」

    苗木「うん、また明日ね。」
    ニコリ

    苗木くんは本当に笑顔でした。
    私もこんな風に笑ってみたいですわね…

    セレス「さて、行きますか。」
    珍しく独り言をいうと宝石店に入りました。
    どれも美しく、輝いて一つ一つがまるで主人公ですわね。

    セレス「このダイヤの指輪をいただけますか?」

    店員「はい、しかしそのダイヤは当店で一番のお値段ですが…」

    セレス「かまいませんわ、私そのダイヤを求めてきましたから」
    そして、私にとっても安いとはいえないダイヤを手に家に着きました。

    セレスの部屋

    セレス「このダイヤの指輪を買うのにそれなりに決心がいりましたが…改めて見てみると凄く美しいですわね。」
    このダイヤの指輪を見てすぐに買いたかったのですが、私でも手が出しにくいお値段でしたが、希望ヶ峰学園に入学が決まった瞬間、私は買うと決めました。
    そっと、クリスタルで出来た宝石箱に
    ダイヤの指輪をいれました。


  13. 13 : : 2014/05/18(日) 00:59:24
    私が始めて宝石を買ったのは数年前、
    宝石店のルビーのネックレスの美しさに
    魅了され、このダイヤの指輪と同じくらい高価な買い物でしたわね。
    改めて見ると本当に美しいですわね。
    血のように真っ赤で妖しい輝きを放っているこのルビー。

    セレス「着けてみたいですわね。」
    おっと、私としたことがこの宝石達は自分の"夢”が叶ったら着ける約束でしたわね。

    一ヶ月後

    セレス「だいぶこの学校にも慣れてきましたわね。」
    と、そこに山田くんが近づいてきました。
  14. 14 : : 2014/05/18(日) 01:33:24
    山田「セレスティアルーデンベルク殿その、もしよろしければ昼食をご一緒にとおもいまして。」

    少し迷いました。しかし、山田くんは私をいつも気にかけていました。昼食くらい
    ならと…

    セレス「仕方ありませんわね、よろしいですよ。」

    山田「本当ですか⁉ありがとうございます。さてと…

    セレス「ちょっと待ってください。」
    私はお弁当を開ける前にその手を止めました。

    セレス「私、お昼は必ずミルクティーを飲むのですが、共同は山田くんがいれてきてくれます?」

    山田「もちろんですぞ!」

    と、あの体系では想像もできない程の素早さで教室をでていきました。

    セレス「ふぅ、あまり期待しないで待っていましょう。」
    ふと、私は霧切さんを見ました。
    いつも彼女は何をするにも一人ですわね。
    もちろんお昼の時間も…
    そして、苗木くん…
    あれから彼とは一緒に帰っていません。
    たまに校門で声をかけられるのですが、
    断ってきました。
    なぜでしょう?あの日以来彼の笑顔が頭
    から離れません。
    あの笑顔を思いだすと妙な感覚…
    私がニコリ、と笑う時とは全く別の感覚…
    馬鹿らしいですわ。

    みなさんも昼食も食べ始めました。

    江ノ島さんと戦刃さん
    十神くんと腐川さん(十神くんを見ている)
    苗木くん、桑田くん、葉隠くん
    石丸くん、大和田くん、不二咲さん
    大神さんと朝比奈さん
    舞園さんは苗木くんや先輩であるソニアさんと。
    霧切はんはやはり一人…

    山田「お待たせさました~」

    ずいぶんと早いですわね。
    まさか…

    セレス「では、」
    一口、山田くんがいれてくれたミルクティを飲んでみました。
    やはりそうでしたか…
    私は山田くんがいれてくれた"ただ"の
    ミルクティーの入ったカップを床に
    叩きつけました。

    山田「ど、どうかしましたか…」
    明らかに困惑した表情の山田くん
    みなさんも全員こちらに注目しました。

    セレス「はぁ、私こういうミルクティー
    嫌いなんですの。私、ミルクティーは
    ロイヤルミルクティーしか認めていませんの。もう一度いれなおりてくださる?」
    ニコリ

    山田「なにもそこまで…

    チッ、人が優しく申していますのに…
    仕方ありませんわね。

    セレス「いいから、早く持ってこい‼この
    ブタがぁ~~~~‼」

    山田「ひぃー、す、すぐにお持ちします」

    みなさん、だいぶ驚いていますわね。

    石丸「ど、どうしたんだセレスくん…」





  15. 15 : : 2014/05/18(日) 01:36:34
    セレスねセルフで「共同は~」の部分
    正しくは「今日は〜」でした。
    すいません-_-b
  16. 16 : : 2014/05/18(日) 01:54:26
    また間違えました。セレスのセリフの
    「共同は~」を正しくは今日は~です。
    何度もゴメンなさい-_-b
  17. 17 : : 2014/05/18(日) 12:10:55
    セレス「あら、失礼しました。」
    うふふ、ニコリ
    私はまた笑いました。ですが、笑えば
    笑う程あの感覚に襲われる…
    なぜでしょう…私はあの日以来自分に
    誓ったじゃないですか。どんな時も笑ってさえいればよいのだと…
    悲しみ、嘆き、寂しさ、怒り、不安そして
    恐れ。
    私はいつもポーカーフェイスで過ごしています。
    それは…相手に弱みを見せないため

    苗木「セレスさん、大丈夫?怪我してない?」

    セレス「えぇ…大丈夫ですわ。」

    不二咲「えっと、手がすべっちゃったんだよね。」

    セレス「…………」

    朝比奈「セ、セレスちゃん⁇」

    私は教室を出ました。
    そのまま屋上に向かいました。

    セレス「……。」
    逃げた…そう、私は逃げたのです。
    情けない…私は勝負でも一度も逃げたことはありません。たとえ、絶体絶命の時でも

    ガチャ

    セレス「ドアが…」

    霧切「…セレスさん」

    セレス「!?」
  18. 18 : : 2014/05/20(火) 14:56:26
    セレス「霧切…さん。」
    私は本当に驚きました。
    入学してからほとんど接する機会もなく、
    ましてや会話すらしたことがない彼女が
    何故ここに?

    霧切「よかったら、どう?」
    と、購買部のサンドイッチを差し出して
    くれました。

    セレス「……ありがとうございます。」
    私達は一緒に昼食を食べました。

    霧切「ねぇ、そろそろ教室に戻らない?」
    霧切さん…本当に何を考えているのかは分かりませんが、答えはNOでした。

    セレス「…嫌ですわ。」

    霧切「私も一緒に行くから…」
    ここまで言われれば断れませんわね。

    セレス「わかりましたわ。」

    そして、私達は一緒に教室に向かいました。
  19. 19 : : 2014/05/23(金) 17:16:10
    私は教室の扉を開けました。

    山田「セレスティアルーデンベルク殿‼
    いや~どこに行ってたんですか、心配しましたぞ。」

    セレス「…そうですか。」
  20. 20 : : 2014/05/23(金) 17:27:50
    江ノ島「つかさぁ、何処に行ってたわけ。
    まさか…女子トイレで泣いてたとか…?
    うぷぷ…」

    戦刃「循子ちゃん…そういうことは言わないほうが…」

    江ノ島「残姉ば黙れよ‼」

    江ノ島「さて、残姉はほっといて、何処に…」

    霧切「ねぇみんな、そろそろ教室を移動する時間じゃないの?」

    石丸「うむ、五分前行動が厳守だ。」

    桑田「めんどくせぇ~」
    と、ぞろぞろと教室を出て行き、私達二人だけになってしまいました。

    セレス「…霧切さん。どうして私を追ってきたのですか?」

    霧切「……似ているから…かしら。」
    似ている?私と霧切さんが…ですか。
    あり得ませんことですわ。

  21. 21 : : 2014/05/26(月) 23:15:18
    それから私達は良く話しをするようになりました。
    たまに一緒に帰ることもありました。

    セレス「不思議ですわね…」
    と、校舎から出ようとすると…

    苗木「セレスさん‼」

    セレス「⁉…苗木くん。」
    何故こうもしつこいのですか私はもう
    関わりたくありませんのに。
    セレス「…私急いでますの」
    いつものようにポーカーフェイスで答え、
    脇を通りぬけようとしました。

    苗木「待って、セレスさんはどうして僕から逃げるの?」

    ……逃げる⁇
    この私がこんな一般的な苗木くんから?
  22. 22 : : 2014/05/26(月) 23:37:51
    セレス「この私が逃げる?意味が分かりませんわ。」

    苗木「だってそうじゃないか、声をかけてもセレスさんは…」

    私は走りだしました。

    セレス「………逃げ…る?」
    校舎の中まできました。ここまではさすがに…

    苗木「待って‼セレスさん、僕の話しを
    聞いて‼」

    ダッ

    私はさらに逃げました。
    私は何に怯え、逃げているのですか?
    苗木くん?…いえ…あの笑顔から。
    苗木くんの笑顔は太陽に例えるなら…
    私の笑顔は…"氷"
    私が今まで本気で笑ったこと…あったでしょうか。

    つまらなく、冴えず何よりも平凡だった
    過去の私…そんな私と決別するための
    笑顔…だったはず…ですが…今はもう、
    感情を抑え、弱みを握られずそして何より
    も本当の自分セレスティアルーデンベルク
    であり続けるための笑顔…
    なのに…何故?
    悲しみ、恐れ、嫉妬、恐れ。
    この笑顔には"負の感情"しかない…

    "氷の微笑"

    まさしくこの言葉ほど当てはまるこてはない程の例え…

    何か頬に冷たいものが…

    セレス「…涙?そんな…」
    その時、目の前に人影が…
    私は勢い余ってその人と思い切りぶつかってしまいました。

    セレス「キャア‼」

    ???「痛っ‼…あれ、たしか後輩の…」

    目の前の人影に目を見張りました。

    セレス「日向…先輩?」
  23. 23 : : 2014/05/27(火) 10:30:40
    私は無我夢中で走っている間にいつのまにか、2年生の教室の階まで来てしまった
    ようですね。

    日向「大丈夫か?怪我してないか?」
    日向さん…2年生の先輩。
    どことなく苗木くんに似ているような気がします。
    ただ、苗木くんよりも頼りがいがありそうな感じですね。
    セレス「ええ、大丈夫です。ゴメンなさい
    いきなりぶつかってしまって。」
  24. 24 : : 2014/05/27(火) 12:52:49
    日向「そうか、よかった。」
    ニコッ

    苗木くんのような笑み…太陽のような笑顔
    何故ですか?何故……

    ポタ…ポタポタ。

    セレス「⁉」
    涙が…私は涙をぬぐいました。
    でも…ぬぐえばぬぐうほど…

    セレス「……ぅ」
    ポタポタと流れ続ける涙。
    恥ずかしい…私は泣かないと決めたのに…

    日向「おい、セレス?」

    だめです。どんなにぬぐっても止まりません。

    と、そこに…

    澪田「あれぇ~創ちゃんと…一年のセレス
    ちゃんじゃないっすか‼こんなとこで……
    て、セレスちゃん泣いてるっす⁉創ちゃん
    まさか…」

    小泉「女の子を泣かせるなんて最低‼
    セレスちゃん大丈夫だよ。」

    また余計なこと…
    だんだんと涙がひいてきました。

    小泉「女の子を泣かせるなんてどういうつもり?本当に最低だよ。」

    日向「俺は何も…ただ、ぶつかっただけだけど…」

    澪田「よっぽど痛かったんすね。」

    ようやく涙が止まりました。

    セレス「いえ、彼が何かをしたのでは…」

    苗木「セレスさん‼」

    ⁉苗木くん…

    2年の教室

    日向「いったいどうしたんだ。」

    苗木くんに日向さん…二人の視線が私に。

    苗木「セレスさん…」

    セレス「いいですわね…お二人はそんな笑顔を他人にできて。私には無理です。」

    日向「笑顔⁇」
    苗木「よく分からないけど…」

    セレス「本当にいい人達ですわね。
    "誰かに何かを奪われずに"
    ずっと…いい人でいてほしいです。」

  25. 25 : : 2014/05/27(火) 21:17:05
    いいですね!
    頑張ってください!!
  26. 26 : : 2014/05/28(水) 10:26:06
    ありがとうございます(^-^)/
  27. 27 : : 2014/05/28(水) 10:47:30
    日向、苗木「え⁉」

    つい口をすべらしてしまいました。
    でも…もういいのです…

    苗木「奪われたって?」

    セレス「あれは…私がギャンブラーとして
    まだまだ未熟だった頃…
    まさか、その未熟さが仇となってしまうなんて思いもしませんでした。
    一生自分の中にしまっておくはずでした」

    日向「そんな大事な話を俺達にしていいのかよ。」

    たしかに迷いました。でも…

    セレス「構いませんわ…もういいのです」


    セレス「私がギャンブラーとして未熟だったころ一人の男が声をかけてきました。」

    ~回想~

    男「君はすごく強いんだね。」

    セレス「いえ、そんなことは…」
    正直、恥ずしく嬉しかった…
    でもこの感情こそが間違いでした。

    男「よかったら、俺にも教えてくれないかな?」

    セレス「ええ、よろしいですよ。」
    その頃の私はポーカーフェイスもまともに
    作ることも出来ませんでした。
    ですが、感情を抑えることはできました。

    セレス「では…また明日。」

    男「じゃあ。」
    ニコッ

    その男はまるで太陽のような笑顔を浮かべて立ち去りました。
    少し、胸の奥にドキドキとした感じがしました。
    そう、"恋"です。
    私はもちろん学校などには居場所なんて
    ありませんでしたから。

  28. 28 : : 2014/05/29(木) 11:41:28
    次第に私はその男との距離を縮め
    ある日、彼から言われました。
    「かわいい笑顔だね。」と
    私はこの時ほど嬉しい時はありませんでした。
    学校では孤独で平凡な私は本気で笑ったことはありませんでしたから。
    しかし、彼と一緒にいる時は最も自分に
    近い笑顔を浮かべることができました。
  29. 29 : : 2014/05/29(木) 12:10:11
    そんなある日、事件がおこりました。
    それは、以前私に敗北し全財産を奪われた方が私を殺そうとしてきました。

    セレス「やめてください‼」
    私は無我夢中で叫び、逃げました。
    しかし、すぐに追い詰められてしまい
    ああ、自分は死んでしまうのかとうっすら思いました。
    ふと、手を伸ばすと何かがありました。
    それは…

    "アイスピック"でした。

    私はその方の手のひらを何度も刺しました
    うめき声を挙げてその場に崩れ落ちました
    しかし、直ぐに起き上がり手にしていた
    ナイフを私に向かって突きたてました。

    セレス「っ‼…」
    刺されたと思った瞬間、彼が私をかばい
    目の前が真っ赤にそまりました。

    …彼は動かなかったのです。

    その男は逃げ、私はただ呆然としました。

    セレス「いっそのこと私も一緒に…」
    と、手にしていた"アイスピック"を喉の
    辺りにもっていきました。

    セレス「…さようなら。」
    私は"アイスピック"を自分の喉に突き刺そうとしました。

    「…や…めろ。君は絶対に死んではいけない。」
    ⁉え…

    セレス「…生きてたのですか?」
    私の目からは涙が溢れました。

    「僕はもう…死んでしまうけど…君…は
    生きて。」

    セレス「何故です⁉私はいつも一人で…
    やっと、心を許すことができる方に出会えたのに。そんな…」

    「君には…涙は似合わないよ。前みたいに
    笑って…ほしい…」
    …彼は最後の力を振り絞り私に笑ってほしいと言って、こんどこそ…永遠の眠りについてしまいました。

    涙が止まらない…

    セレス「どうして…?私はただ…心を許せる方がそばにいてほしいだけなのに。
    私が何をしたのですか?…いつも孤独で…
    仲間と呼べる存在も無く…心さえ許せない
    なのに……こんな仕打ち…酷すぎます…」

    出てくるのは…消えるような声と氷のような冷たい涙だけでした…

    それから私は笑わなくなりました。
    いえ、正確に言うと"本当の笑い"を浮かべることができなくなりました。
  30. 30 : : 2014/05/30(金) 11:43:41
    セレス「これが私の秘密です。誰にも話したくはなかったのですが、あなた方の笑顔が彼に似ていたから…話してしまったのかもしれませんね。」

    苗木「………」
    日向「なんでお前は人を信用しないんだ?」

    セレス「ああ…やはり気になりますか。」

    セレス「これは…まだ中学生になったばかりの頃でした…」

    ~回想~

    セレス「緊張します。」
    私はまだ"現実"という残酷な物の存在を理解していませんでした。

    ⁇?「あなたも私と同じクラスだね‼」
    と、ブロンドの髪の子が声をかけてきました。
    ⁇?「私はソフィアっていうのよろしくお願いしますね。」
    ソフィアさん…つまり外国人の方ですか…

    セレス「私のことはセレスとお呼び下さい」
    私は本名は名乗りませんでした。

    ソフィア「セレス…うん、凄くかわいい名前ね。」
    彼女はニコニコと私の手をとり、
    ソフィア「さあ、一緒に教室まで行こう」

    セレス「……ええ」
    この時、私は彼女を信用できる方だと思いました。
    それから私達は距離を縮めいつしか"親友"
    と呼べる存在になっていました。

    ソフィア「ねぇセレス、夢ってある?」

    セレス「夢ですか…ソフィアの夢は何ですか?」
    私はもうすでに夢を叶えているとは言えませんでした。

    ソフィア「私は…女王になること…かな」
    女王?バカバカしい夢でしたが、私は密かに叶えてみたい夢を話しました。

    セレス「私は…西洋のお城に住み、イケメン達を侍らせることですわ。」

    ソフィア「…じゃあ~私達二人で女王になって一緒にお城に住もうよ!」

    セレス「…素敵ですわね。」
  31. 31 : : 2014/06/04(水) 10:29:31
    そして、私は彼女を心の底から信用していました。
    セレス「誰にも話していない秘密が私にはあります…」
    私は彼女にだけは本名を明かそうと決心じした。
    ですが…その感情こそ間違い…いえ、そもそも彼女を信じていた私の間違いでした。

  32. 32 : : 2014/06/04(水) 10:50:53
    セレス「私はあなたに本名を隠していました。」

    ソフィア「本名?」

    セレス「私の本名は…」



    セレス「そこにいるのは誰ですか⁉」

    苗木「…山田くん?」
    日向「霧切…」

    山田くんと霧切さんは教室の外でこっそりと話を聞いていたのでしょう。

    山田「ああぁ、見つかってしまいましたか…」
    霧切「……いつから気づいていたの?」

    さすがわは霧切さん何もかもお見通ししわね。

    セレス「最初から気づいていました。私の過去を話している時も…」

    苗木「セレスさん…」

    セレス「私の本名が気になりますか?」

    山田「いえ、そんなことは…」
    遠慮していますわね。

    霧切「…えぇ気になるは、そしてあなたの過去も。」

    …ニコリ

    セレス「うふ、うふふふ…」
    私は"氷の微笑"を浮かべながら思わず笑ってしまいました。

    セレス「…やはり、霧切さんには敵いませんわね…」
    やはり…霧切さんは面白いですわね。

    苗木「霧切さん…」
    日向「…いいのかよ。」

    日向さん?

    セレス「どうしたのですか?」

    日向「お前はいままでずっと秘密にしていたことを軽々しく…」

    ……何故ですか?何故他人のことをそこまで。

    苗木「僕も先輩の言うとおりだとおもうよ」


  33. 33 : : 2014/06/10(火) 21:56:46
    セレス「うふふふ…何故こんなにも他人のことを気に掛けるのですか?言いましたわよね…"誰かに何かを奪われる"と悪い人間になってしまうと…私はいつもポーカーフェイスで過ごし、クラスの方々とも深く関わらないのは何故だかわかりますか?」

    霧切「………」

    セレス「分かるわけありませんよね…私が何故この場でこのような話をするのかも…
    先程も言いましたわよね。過去に親友と呼べる方がいたと…」

    山田「確か…ソフィアさんという素敵な名前の方でしたなぁ。」

    苗木「その人とセレスさんの過去が関係あるみたいだけど…」

    セレス「私は彼女に自分の"秘密"を話しました。しかし…それが大きな大きな間違いでした。私は彼女に本名を話しました。
    いくら未熟とはいえ、心から信用している方でしたから…」

    日向「それからどうしたんだ?」
  34. 34 : : 2014/06/11(水) 11:40:14
    セレス「彼女に私の秘密、つまり本名をばらされたのです。分かりますか?心から信用していた方に…二人だけの秘密を明かされたこの気持ち、いえ、この"絶望感"…私の何かが音を立てて崩れ落ちました。
    まるで"氷"が割れるように…パキパキパキ
    と…ゆっくりとしかし確実に。」

    山田「これが…セレスティアルーデンベルク殿の過去…」

    日向「⁉…俺はもう帰らなきゃ、じゃあなみんな。」

    日向さんは教室を出ていきました。
    不器用ながら私の話にこれ以上干渉しないために出ていったのでしょう。

    セレス「私は大切な人を失い、そして裏切られた…そこで私は裏世界に身を沈めました。」
  35. 35 : : 2014/06/13(金) 11:54:05
    セレス「裏世界のギャンブルに身を沈めたことで色々なことを学びました。特に人を最低限でしか信用してはいけないということを…本当に世の中はミルクティーのように甘くはありませんの。つい昨日まで信用していた方がいきなり裏切ることもあるのです。」

    苗木「…じゃあセレスさんは僕たちのことも"最低限"でしか信用していないの?」


  36. 36 : : 2014/06/18(水) 10:50:30
    ……考えたこともありませんでした。
    私はこの方々のことをどのように思っているかなんて…

    ピンポンパンポ~ン

    ⁇「下校の時刻で~す。」

    江ノ島さん…

    江ノ島「さっさと下校しないとマジでお仕置きだからね~」


    セレス「…それではさようなら。」
    私はすぐにカバンを持ち教室からでようとしました。

    苗木「……セレスさん。」

    …………

    セレス「太陽…私はあなたのことを太陽だと思っております。」
    それだけいうと教室を出ました。

    ~自宅~

    ガシャン…
    私は目の前にあったポットを叩き割りました。

    セレス「私は…私の夢は…"西洋のお城"に住むこと…なのに…なのに…どうして?」

    ポタポタ…

    涙⁇…いえ、手の甲を伝って床に落ちている"それ"を見ました。

    "血"…不思議と痛みは感じませんでした。

    ポタポタ…

    なおも流れ続ける"血"はまるで"ルビー"のような真っ赤な色をしていました。



  37. 37 : : 2014/06/18(水) 11:25:23

    ~7ヶ月後~

    もうすっかり"冬"になってしまいました。

    ピンポンパンポ~ン

    やっと授業が終わりましたね。

    苗木「セレスさん‼ちょっと待って。」

    セレス「…何か?」

    グイっ

    セレス「あっ…苗木くん⁉」

    そのまま使われていない教室な前まで私を引っ張ってきました。

    苗木「いくよ。」

    ガラガラ…

    ⁇「せぇ~の‼セレスちゃん"誕生日"おめでとう‼」

    …みなさん。

    朝比奈「セレスちゃん…今日はセレスちゃんの誕生日だからみんなでパーティをしようって内緒で準備したんだ~」

    石丸「クラスメイトの誕生日はみんなにとっても大切な行事だ‼」

    …………

    セレス「…私の誕生日をみんなに教えたのは誰ですか?」

    十神「苗木だ…あいつがお前の誕生日をお前に内緒でみんなに教えたんだ。」

    苗木くん………

    苗木「セレスさん誕生日おめでとう。」

    太陽のような笑顔で彼は言いました。

    葉隠「感謝するべ~セレスっち‼」

    カツン…

    私は苗木くんの目の前に行きました。

    苗木「セレスさ…」

    パァァン

    私は苗木くんの頬をおもいきり叩きました。

    山田「ひぃ~セ、セレス殿⁉」
    朝比奈「セ…セレスちゃん⁇」

    ダッ

    舞園「苗木くん。大丈夫ですか⁉な、何するんですか…セレスさん。」

    セレス「…私がいつこんなパーティを開いてくださいといいましたか?私がいつ苗木くんに誕生日を皆さんに教えてといいましたか?…よくもこんな余計なことを…」

    腐川「あ、あんた…私達がこれにどれだけ準備したか分かってんの。」

    江ノ島「うぷぷぷ…これは面白くなったね。」

    戦刃「循子ちゃん…そういうことは…」

    江ノ島「ざ・ん・あ・ね・は…黙れよ‼‼」

    戦刃「ひ、びどいよ。」

    江ノ島「さぁ~てと…」

    ガラガラ…

    私は江ノ島さんを無視して教室を出ました。

    江ノ島「もぉ~~また無視かよ‼マジで絶望だわ。」



  38. 38 : : 2014/06/20(金) 12:08:30

    ~屋上~

    セレス「………」

    一同(江ノ島&戦刃以外)

    霧切「……あなたは何から逃げているの。」

    セレス「………」

    石丸「答えたまえセレスくん‼」

    セレス「………」

    朝比奈「ねぇ、何か理由があるんだよね?
    体調が悪かったとかさ…」

    セレス「………」

    山田「…セレス殿…何か」

    セレス「……うふふ」

    十神「いつまで黙っている」

    セレス「うふふ…ふふふ…」
    ニコニコ私は微笑を浮かべました。

    セレス「…何故ですか?何故みなさんは他人のためにここまでするのですか?」

    朝比奈「何でって…」

    大神「セレスよ…お主は何を考えている」

    セレス「…あなた方は馬鹿ですか?」

    葉隠「ば、馬鹿はないべ…事実だけど。」

    朝比奈「あんたはね…」

    大和田「おいこら‼いい加減にしろよセレス
    こっちが黙っていれば調子に乗りやがって
    女だからって容赦しねぇぞ…」

    不二咲「だ、駄目だよ大和田くん。」

    石丸「兄弟、暴力はよくないぞ校則に違反するじゃないか。」

    不二咲「えっと…校則に限らなくてもいけないことだと思うけど…」

    山田「あの~セレス殿…」

    ギロッ

    セレス「…お黙り。」

    山田「ひぃ~~~」

    舞園「いくらなんでも酷いんじゃないですか⁉山田くんはセレスさんのために誰よりも頑張って準備をしていたんですよ。」

    セレス「……私をこれ以上惑わせないでください。」

    霧切「…惑わす?何のこと。」

    セレス「あら、霧切さんはもう分かっているはずですわ…もしかしたら、山田くんそして苗木くんも…」

    霧切「……分からないわ。」

    セレス「そうですか………仕方ありませんね。私はある理由から人を信用できなくなりました。そして、私は裏世界のギャンブルに身を沈め世の中の厳しさを学びました。昨日まで仲間だと思っていた方に裏切られることもありました。決まってそういう経験をした方は限りない"絶望感"を味わうことになります。しかし私はその感情を心の奥底に沈めました。そのかわり…私は
    "ある物"を失いました。」

    朝比奈「ある物⁇」
  39. 39 : : 2014/06/23(月) 14:04:59
    セレス「…"笑顔"ですわ。」

    朝比奈「笑顔?だ、だってセレスちゃんはいつもニコニコ笑っているじゃん。」

    不二咲「僕もそう思うけど…」

    セレス「それは表面上だけの物…自分を制御するだけのいわば"薬"のようなものですわ。私は"心の底から笑うことができない"のですわ。」

    苗木「それは違うよ‼‼」

    一同「ザワザワ…」
  40. 40 : : 2014/06/23(月) 14:12:35
    十神「…苗木、お前の脳みそは幼稚園レベルか。セレスは"自分から笑えない"といったんだぞ。」

    霧切「…はたしてそうかしら?」

    十神「…お前もか霧切、俺はお前達のことを利口だと思っていたが…それはどういうことか説明してみろ。」
  41. 41 : : 2014/06/25(水) 11:10:43
    霧切「私じゃなくて苗木くんに聞いて、彼はもう答えが出てあるはずだから…」

    苗木「うん、セレスさん…これで決めるよ。」

    チッ…

    セレス「おい‼勝手なこと言わないでいただけますか。私の…私の…何がお前に分かるっつーんだよ‼」

    苗木「分かるよ、だってセレスさんは僕達と入学した時からのクラスメイトじゃないか!」

    セレス「ただのクラスメイトじゃねーか‼
    そんなもん赤の他人同様なんだよ‼」

    苗木「僕の知っているセレスさんは時々…
    すごく哀しい笑顔をしている時があるよ。
    本当はみんなと打ち解けたいんじゃ…」

    セレス「うふふ…ふ、ふざけんじゃねーぞ‼
    この私が"打ち解けたい"⁉この私がんなこと思っているわけ…ねーだろうが‼‼」

    葉隠「ひぃ~~こ、怖いべ…」

    十神「ふん、確信を突かれたから慌てているんだろう。」

    セレス「…黙れ、このかませメガネ‼」

    十神「……………」

    桑田「あの十神を一発で黙らせた…」

    苗木「セレスさんは心のどこかでまだ……
    人を信用したい、心の底から笑たいんじゃないのかな。」

    霧切「…だから、私達に自分の過去、そして自分の本名を語ろうとしたんじゃないかしら。」

    セレス「よぉ〜し、耳の穴がっつりかっぽじってよく聞き上がれ、私の本名はな……
    セレスティアルーデンベルクなんだよ‼それに私は"心の底から笑うことができない"んだよってさっきから言ってんだろ‼」

    苗木「…それは違うよ‼‼」

    ⁉⁉⁉……
  42. 42 : : 2014/06/25(水) 14:17:58
    苗木「…セレスさん君は僕の"笑顔"について言ってくれたよね。"太陽"みたいだって
    それって、ただ君は…」
  43. 43 : : 2014/06/25(水) 14:52:31
    セレス「…いやですわ。"君"だなんて……
    私にはちゃんと名前がありますもの。」

    苗木「あっゴメン、セレ…」

    セレス「…安広。」

    苗木「えっ⁉」

    セレス「…セレス。もしくは…安広多恵子とお呼びください。」

    一同「ザワザワ」

    霧切「……それがあなたの本名。」

    葉隠「おぉ~~俺の名前と同じだべ!」

    舞園「…葉隠くん…」

    葉隠「あっ…」

    ⁇「ふ~~ん、安広ね。うぷぷぷ」

    セレス「言ってしまいましたわね。………まったく、この忌々しい名前にどれほど振り回されたか分かりませんわ。」

    不二咲「で、でも無理に自分の秘密を話さなくてもいいんじゃないかな…」

    セレス「…フェアじゃありませんもの。」

    不二咲「え?」

    セレス「…みんなそれぞれの秘密を話してくれましたもの。次は私の番です。」

    苗木「…セレスさん。」

    セレス「苗木くん…私はあなたに散々酷いことをしました。何故だか…分からなかったのですが…今となっては分かります。」

    苗木「え?」

    セレス「…おそらく…私はあなたのことが
    "羨ましかった"のでしょう。初めて会ったあの日から…あの"笑顔"を見たその日から」

    霧切「…セレスさん。」



    セレス「やっと…やっと名前を呼んでくれましたね。」

    霧切「…やっと…ね。」

    セレス「ふふ…うふふ」

    苗木「セレスさん。教室に戻ってパーティをやり直そう。」

    セレス「…今の私には…」

    スッ…

    霧切さん?
    霧切さんは私の手の甲に手のひらを重ねてきました。

    霧切「大丈夫。人は何度でもやり直せる。」

    セレス「…霧切さん。」

    スッ

    朝比奈さん?

    朝比奈「セレスちゃんはセレスちゃんなんだよ。本名がどうとかそんなの関係ないじゃん‼」

    朝比奈さん…

    スッ…

    舞園さん…

    舞園「私もあなたのこと、もっともっと知りたい。だから…」

    腐川「ふっ…ふん!本名とか過去とかそんなの関係ないじゃない。あんたはあんたなんだから…」

  44. 44 : : 2014/06/26(木) 12:17:13
    セレス「………」

    苗木「さあ、戻ろう。」

    みなさん…

    セレス「えぇ……」


    ~パーティ終了~

    朝比奈「う~ん、プレゼント交換楽しかったね‼」

    舞園「はい、朝比奈さんは何があたりましたか?」

    朝比奈「あたしはね~さくらちゃんの特製プロテインが当たったんだ!さくらちゃんにはスポーツタオルとドーナツをよ。」

    舞園「私は…江ノ島さんから白黒のくまの髪留めをもらいましたよ。」

    腐川「…ふ…ふふふ。」

    舞園「あれ?腐川さんは何が当たったんですか?」

    腐川「ふふふ。びゃ、白夜様から小説をいただいたわ~一生大切にしなきゃ…」

    石丸「僕は兄弟から黒帯をもらったぞ‼」

    大和田「お~~俺は兄弟からサウナ券をもらったぞ!」

    不二咲「あっ、僕はダンベルみたい。これで……」

    桑田「俺は~…無料占い券?なんだこりゃ。」

    葉隠「お~桑田っちに当たったんだべ~俺に感謝するべ。」

    桑田「いらね~よ…」

    葉隠「俺は桑田っち御用達のコロンが当たったべ‼」

    苗木「僕は…舞園さんから白いマフラーをもらったよ。」

    桑田「アポ~~~‼な、何だと…」

    戦刃「私は…⁇抱き枕?」

    山田「おぉ~戦刃むくろ殿に当たりましたか‼実は苗木誠がモデルなのですぞ…」

    戦刃「えっ…あ、ありがとう‼‼」

    山田「そして…僕はちーたんから最新のゲーム機をもらいました。ものすごくうれしいですぞ‼」

    不二咲「喜んでもらえてよかった~」

    十神「俺は…レーションか…」

    ポイッ…

    戦刃「あっ、ひど~い。」

    江ノ島「残念すぎる…ちなみひあたしは十神から超高級メガネが当たったよー!」

    ………やっと終わりましたね。

    霧切「これさあなたからでしょう?」

    アメシストのネックレス…

    セレス「えぇ…霧切さんに似合うと思ったので。」

    霧切「…ありがとう、大切にするわ。」

    ニコリ。

    霧切さんが笑った…ほんの一瞬でしたが、
    とっても嬉しそうな笑み。

    セレス「私は…陶磁器のポット。ふふふありがとうございます。」

    霧切「ええ。」
  45. 45 : : 2014/06/26(木) 12:32:33
    ~帰り道~

    私のためにパーティだなんて、本当に楽し
    い……………………………………………………………………………………………………………………………………わけねえだろうが‼‼‼‼
    何が過去ですか?私の話した過去なんて全部"嘘"に決まってんだろ‼‼
    面白くもねえのにず~~っと笑ってんのがどんなにつまんねぇか。
    確かに"本名"は本当ですよ…
    "人を信じられない"ということも本当……
    というより人を信じねぇんだよ‼‼
    あんなくそみたいなパーティなんて…くだらなすぎて顔が引きつりそうでした。
  46. 46 : : 2014/06/26(木) 15:22:28
    私の本当の夢は"西洋のお城"に住んでイケメン達をはべらせること…笑顔に本当も嘘もクソもねぇ~~んだよ‼‼‼
    あまりにも嘘を並べ過ぎて笑いそうになってしまいました。
    人を信じることなど無意味なんだよ‼
    結局は自分が可愛いんだからよ‼‼‼‼
    ギャンブルでの話も嘘…私に復讐をしにきた男を"アイスピック"でめった刺しにして殺したのもこの私。
    この世の中に遠慮なんていりません。
    遠慮なんてしていたらすぐに自分が不利になってしまいますもの。

    ~自宅~

    セレス「ふう、暴言をつぶやき過ぎましたわね。そして…」

    ~寝室~

    ⁇「よう、セレス。」
  47. 47 : : 2014/06/27(金) 12:06:54
    セレス「日向さん……」

    日向「本当にお前はフランス人形みたいだな。」

    ふふふふ…

    セレス「それは褒め言葉として受け取っておきましょう。」

    あの日の帰り道…私は"自作自演"の演技で日向さんを誘惑し、彼を手玉に取りました。

    日向「俺たち何回こうしてるかな…」

    セレス「さあ、覚えてもいませんわ。」

    と、ベッドに身体を投げ出しました。

    ふふふふ…本当に馬鹿な方。
    自分が手玉に取られているとも知らないで
    次は……苗木くんあたりですかね。

    そして、ベッドの下にはまるで氷のように怪しく光る"アイスピック"が転がっていた。




    ⁇「はい、セレスさんがクロに決まりました。」

    はっ、今のは何だったのでしょうか…


    苗木「セレスさん……」

    思い出しました。
    私は山田くんと石丸くんを殺して100億円を手にここから出ようとしていたのでしたわね。しかし……
    それも失敗に終わってしまった。

    セレス「…残念です。夢を果たすこともできずにここで脱落だなんて…」

    モノクマ「セレスさんのためにスペシャルなお仕置きを用意しました‼」

    朝比奈「最低……」

    セレス「…どう思われるてもしかたありませんわね。それでは…」

    スッ…

    セレス「霧切さんにこれを宅しましょう。」
    霧切「これは…ロッカーの鍵…」

    セレス「苗木くんと共に皆さんを導いてください。あなたならそれができるはずです。私はあなた…そして苗木くんに希望を託します。」

    霧切「…分かったわ。」

    少しだけ霧切さんの顔が悲しみに歪んだ気がしたのですか、気のせいでしわね。





    目の前に炎が迫り来る…


    ふふふふ…これがいわゆる"恐怖"というものでしたわね。
    私は最後まで笑いを絶やしませんよ。
    死ぬ間際までこの"氷の微笑"を消すわけにはいきません。

    消防車が迫り来る…

    さようなら皆さん…また来世でお会いしましょう。

    …………
  48. 48 : : 2014/07/23(水) 20:41:18
    いい話ですね。今読んだばかりなので
    コメントが遅れてしまいました
    セレスさんの過去…悲しいですね
    この話で私の涙腺が崩壊しました……
    乙です!
  49. 49 : : 2014/09/23(火) 15:32:35
    泣けた。

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ダンガンロンパ 絶望と希望

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