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このSSは性描写やグロテスクな表現を含みます。

この作品は執筆を終了しています。

霧切「苗木クンと付き合うんじゃなかった」

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  1. 1 : : 2014/05/09(金) 22:41:27
    なんと現状3つ目です!しかもそれぞれ安価じゃない!更新できんのか!?できましたよ……と、そんなことは置いといて……

    注意
    グロくもエロくもないはずです
    最後まで読んでもすっきりしません


    じゃあ誰得?

    わかりません


    ちなみにコロシアイ以前の話です
  2. 2 : : 2014/05/09(金) 22:43:17
    私は霧切響子……超高校級の探偵

    私は学園長の依頼で入学した。だから……かはわからないけれど、同じクラスの人からも距離を置かれていた。

    けど、彼は……苗木クンは話してくれた。超高校級の探偵、なんて才能の私とね。

    しばらく同世代の人と話すことなんてなかったから忘れていたわ。……人と話すことってこんなに楽しかったのね。

    そして彼と関わるうちに……惹かれていった自分がいた。
  3. 3 : : 2014/05/09(金) 22:54:22
    帰り道

    苗木「ねぇ、霧切さん」

    霧切「……なに?」

    苗木「霧切さんには好きな人はいないの?」

    霧切「……」

    霧切「いない、わ」

    本当は隣にいる……なんて、言えるわけない

    苗木「そっか……ちなみにボクはいるよ」

    霧切「……そう」

    一体誰……?もしかして私……いえ、きっと舞園さんよ、もしくはセレスさん……もしくは朝日奈さん……戦刃さん……?江ノ島さん……?大神さん……?腐川さん……それとも……

    苗木「霧切さん」

    霧切「なに?」

    苗木「霧切さん、なんだ……ボクが好きなのは」

    霧切「えっ……」

    苗木「ご、ごめん迷惑だったよね?ボクなんかが……」

    霧切「い、いえ、いいわよ……」

    苗木「そうだよね、いいよね……ボクなんかが付き合わなくていいよね……ごめん」

    霧切「違うわよ……付き合っていい……そう、言ったのよ……///」

    苗木「霧切さん……!」

    内心、嬉しくて仕方がなかった……まさか両想いなんて

    超高校級の幸運は私だったのかもしれないわ

    霧切「……響子でいいわ」

    苗木「……響子さん」

    霧切「呼び捨てでいいわよ」

    苗木「……じゃあ、響子。ボクのことは……誠って呼んでよ」

    霧切「わかったわ……誠クン」

    苗木「呼び捨てでいいよ!」

    霧切「……誠」

    苗木「何?」

    霧切「呼んだだけよ」

    苗木「……ふふ、そっか」

    苗木「ボクは響子の彼氏で、響子がボクの彼女……」

    苗木「つまり、彼女ができたってこと!?」

    霧切「わ、私も……彼氏ができた……のよね」

    苗木「やったー!」

    苗木「ふふ、嬉しすぎてどうしよう、ドキドキしてる……」

    霧切「じゃあ、帰ったあとメールしましょう」

    苗木「そ、そうだね!」

    何を話そう、明日からどうしよう、そんなことで頭がいっぱいになっていた……けど

    同時に少し不安だったのかもしれない……
  4. 4 : : 2014/05/09(金) 23:01:17
    霧切家、霧切の部屋

    霧切「……♪」

    柄にも無くケータイを一晩中使ってしまった

    だって、好きな人とメールできるんだもの……

    まだ実感わかないね

    ですって……苗木……じゃない、誠のくせに生意気よ!

    ふふ、明日からニヤニヤしちゃうわね

    ……でも、皆には内緒にしときたいわね

    なんとなく……私たちだけの秘密にしたいというか……?恥ずかしい?

    ……

    返信が来た……なんで?言っちゃおうよ……

    ダメよ

    ダメだって言っておけば大丈夫よね……

    さて、今日は寝ようかしら

    おやすみ……っと

    ふふ、誠も眠かったのね

    また明日ね……と

    あ、返信……

    にやにやしちゃいそうで不安だけど……っと


    あれ?

    メールが終わらない!?

    誠……返信……

    zzz…
  5. 5 : : 2014/05/09(金) 23:10:13
    次の日、学校……

    霧切「ごめん、苗木クン」

    教室では互いを苗木クン、霧切さん呼びにするってことにした……なぜかって?

    いきなり名前で呼びあってたらバレちゃうじゃない

    苗木「大丈夫、ボクもあの後寝落ちしたから……」

    霧切「そう、ならいいわ」

    葉隠「よう!苗木っち!」

    苗木「おはよう、葉隠クン」

    彼は葉隠康比呂……超高校級の占い師で、苗木クンの……親友。

    なんでも、学園に入ってから浮いてしまっていた葉隠クンを、仲間に入れてくれたのが苗木クンだったらしくて……

    それ以来、二人は親友……男同士の友情と私と誠の愛情……どっちが強いのかしら

    葉隠「何してんだべ!まさか、霧切っちと猥談だべ!?」

    苗木「それを言うなら密談だよ……うん!どうやって葉隠クンをいじめようかなってね!」

    霧切「ふふ、そうなのよ」

    葉隠「なっ!?二人ともひでーべ!」

    誠と関わるうちに、私も葉隠クンと仲良くなっていたの……なんでかしらね

    友達の友達……?

    よくわからないけれど、今がいいなら結果オーライね
  6. 6 : : 2014/05/09(金) 23:22:39
    放課後……

    霧切「やっと二人きりで話せるわね」

    苗木「そうだね……」

    葉隠「二人ともー!一緒に帰るべー!」

    ……まだ二人きりでは話せないわね

    葉隠「そんでよ!あれがこうなってぐわーってなったんだべ!」

    苗木「ハッハッハ!そうなんだ!」

    霧切「……ふふっ、お腹が痛いわ」

    葉隠「面白いべ?ん……あれは」

    苗木「ん?あぁ、新しくできたクレープ屋の甘兵衛だね」

    霧切「そういえば、行ったことなかったわね」

    葉隠「よし!今から行ってみるべ!」
  7. 7 : : 2014/05/09(金) 23:29:43
    甘兵衛

    「お待たせしました!ブルーベリーチーズクリーム3つですね!」

    葉隠「だべ!」

    苗木「おいしそうだね!」

    霧切「ふふ、そうね……」

    「ありがとうございましたー!」

    苗木「じゃあ、どこで食べようか……」

    葉隠「あーーーーーーーーーーっ!?」

    霧切「な、なにようるさいわね……」

    葉隠「用事があるのを忘れてたべ!わりぃ!クレープは二人で食べてくれ!」

    苗木「あ、ちょっと……」

    霧切「ふぅ、仕方ないわね」

    苗木「あ、そうだ!近くに公園があるよ!あんまり人も来ないし、休憩小屋みたいなところがあるからきっと誰にも見つからないよ!」

    霧切「ふふ、そうね!そこならいっぱいお話できるわ」

    苗木「じゃあ行こう!」

    霧切「うん!」

    うん……ですって

    キャラ変わりすぎね……デレデレしすぎかしら
  8. 8 : : 2014/05/09(金) 23:37:41
    公園、東屋

    霧切「ここが……なるほどね、とてもいいとこだわ」

    苗木「でしょ?さぁ、クレープ食べよう!」

    霧切「そうね、いただきます……」アムッ

    苗木「あーんっ」モグモグ

    霧切「おいしいわね」

    苗木「うん!すごく美味しいよ!」

    霧切「次はストロベリーチョコとかも食べたいわね!」

    苗木「いや、変わり種のアボカドマヨネーズとか!」

    霧切「それはどうかしらね」

    アハハハハハ……

    そんな風に楽しくおしゃべりをした……

    そしてそのまま……帰ればよかった

    霧切「もう!誠のくせに生意気よ!」

    苗木「なんだと!そんなこと言うなら胸触るからね!」

    ……えっ?

    苗木「じょ、冗談だよ」

    そう、よね……
  9. 9 : : 2014/05/09(金) 23:50:12
    霧切「あんまりからかうと怒るわよ!」

    苗木「えー?でも……」ジー

    苗木「本当に小さいよね」

    霧切「……怒るわよ」

    苗木「冗談だよ!」

    霧切「はぁ、全く……」

    苗木「隙あり!」ムニュ

    霧切「えっ……!?」

    苗木「はは、本当に小さいや」

    ……え?

    今、何が

    胸を、

    揉まれた……?

    どうして?彼女だから?

    どうして?

    霧切「なんのつもりよ……あぁ、誠だからって油断したわ」

    苗木「ボクだって普通の男だし!」

    霧切「そういうものかしら……」

    まぁ、そうよね……彼氏彼女にボディタッチはつきもの……

    でも、私は……


    “嫌”だった
  10. 10 : : 2014/05/10(土) 00:09:16
    その後のことはよく覚えていないわ……けど

    家に帰ってからケータイを見てみると、誠からのメールがあった

    『ごめんなさい……
    さっきはどうかしてた
    本当にごめんなさい……』

    ……やっぱり

    ちょっと女の子と二人になったからって調子に乗ってしまったのね

    それに謝っているし……

    仕方ないわね

    『大丈夫よ、思春期だものね』

    送信……

    これで大丈夫ね
  11. 11 : : 2014/05/10(土) 00:27:30
    次の日、学校

    苗木「ごめん霧切さん!」

    霧切「い、いいのよ……」

    舞園「な、なんなんですか?苗木クンが何か……」

    霧切「なんでもないわ、気にしないで」

    苗木「でも……」

    霧切「いいから」

    苗木「うん……」

    舞園「?」

    朝日奈「舞園ちゃーん!早くおいでよ!トランプするよ!あ、苗木と霧切ちゃんもどう?」

    舞園「行きましょ苗木クン、霧切さん」

    苗木「……そうだね、行こう霧切さん」

    霧切「そうね」

    何かしら、苗木クンが何を考えてるのかわからない……?

    きっと気のせいよ……きっと……
  12. 12 : : 2014/05/10(土) 00:46:52
    昼休み

    山田「なんだか最近霧切響子殿が色っぽくなりましたな」

    不二咲「うん!なにかあったのかなぁ!」

    霧切「別になんでもないわ……」

    山田「どうでしょうな……まさか彼氏でも?」

    霧切「な、そんなわけ……///」

    不二咲「えー?どうなの霧切さん!」

    苗木「……」
  13. 13 : : 2014/05/10(土) 00:58:08
    放課後

    葉隠「苗木っち!今日も一緒に帰るべ! 」

    苗木「いや、今日はちょっと用があるんだ」

    葉隠「だ、だべ?んじゃあ帰るわ……また明日な!」

    霧切「えぇ、また明日」

    誰も居なくなった教室……

    そして今いるのは私たちだけ……

    嫌な予感がする……
  14. 14 : : 2014/05/10(土) 01:19:57
    苗木「響子」

    霧切「な、何……」

    苗木「なんで、他の男と話してるのかな」

    霧切「え?……何を言って……」

    苗木「ボクにはかまってくれないのに……」

    霧切「何のことかしら……誠?別にあなたにかまってないとかそういうのじゃ……」

    苗木「じゃあ、どうして昼休みに話しかけてくれなかったの?」

    霧切「そ、そういうわけじゃ……」

    苗木「ねぇ!」グイッ

    霧切「い、痛いっ……」

    なんで……?どうして髪を引っ張られてるの?

    苗木「なんで?」グイッ

    霧切「ちょっ、やめ……」

    苗木「なんでだ!」グイッ

    霧切「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!やめて!」

    苗木「痛い?ボクの心の痛みに比べれば……」

    何を言ってるの……?いつもお互いに異性と話してるじゃない……!

    苗木「もうやめるって誓ってよ……もう他の男と話さないでよ……」グイッ

    霧切「わかった!わかったから……髪を引っ張るのやめて……ごめんなさい誠……」

    苗木「本当にわかってんの……?」グイッ

    霧切「わかってるから……!わかってるから……!」

    苗木「……うん、わかったよ」パッ

    やっと離してくれた……

    どうして……?

    ……もしかして

    誠って……

    独占欲が強くて……

    恋人という存在ができたから……

    歯車が狂ったってことなの……?

    ……でも

    私が選んだ相手だもの……

    きっと、大丈夫……
  15. 15 : : 2014/05/10(土) 01:37:59
    その夜

    霧切「……」

    ゼツボウダンースヤボウマミレショーネンニー

    ※着うた

    霧切「……誠からね」

    霧切「もしもし」

    「響子……いや、霧切さん……」

    霧切「響子でいいわ、なに?」

    「さ、さっきは……ごめ、なさ……」

    霧切「大丈夫よ、多分貴方は彼女という存在ができたせいで意識しすぎた……それだけよ」

    「でも、響子を……傷つけちゃっ……て……」

    霧切「大丈夫……大丈夫……」

    「……ごめんね、嫌いにならないでね」

    霧切「ならないわよ、あなたが結婚できる歳になるまでだって待つつもりよ」

    「それじゃあ……!」

    霧切「大好きだから、大丈夫」


    ……大好き

    いつまで、“大好き”でいられたのかしら
  16. 16 : : 2014/05/10(土) 01:59:58
    次の日、学校

    苗木「おはよう霧切さん」

    霧切「おはよう苗木クン」

    ……よかった、少しは落ち着いたみたいね

    葉隠「よー!苗木っちぃ!昨日は寂しかったぞー!皆でカラオケに行ったんだけどよ!」

    苗木「そ、そうなの!?いいなぁ!」

    葉隠「お?なんなら今日も行くべか?」

    苗木「今日、もって言われてもボクは昨日行ってないよ!」

    霧切「あら、カラオケに行くの?私も行こうかしら」

    自然に……自然に……

    葉隠「うし!じゃあ今日も皆で行くべ!」

    霧切「私も昨日行ってないからもとか言われても困るわよ」

    葉隠「だ、だべ……」
  17. 17 : : 2014/05/10(土) 02:24:08
    放課後……

    カラオケボックス弾丸論破


    葉隠「っしゃあ!今日も歌うべ!」

    苗木「……でも、あまり人いないね」

    霧切「そうね……二日連続でカラオケに行く気はあまりしないでしょうね」

    澪田「だーかーら!人数少なくても唯吹たちがいるっすー!」

    小泉「後輩と来るなんて、初めてだから勝手がわかんないけどさ」

    狛枝「まさかボクなんかが呼ばれるとはね……」

    葉隠「先輩も後輩も関係ねぇべ!今日は無礼講だべ!」

    左右田「それは先輩が言うセリフだぜ……」

    そんなこんなで、私たちはカラオケを楽しんだ……

    もちろん、私は誠の隣。

    それにしても……狛枝先輩と誠の声って似てるわよね
  18. 18 : : 2014/05/10(土) 03:01:56
    今日は本当に楽しかったわね……

    誠の歌……かっこよくてかわいくて……

    キミーノノーゾムーモノハナニー

    ※着うた

    誠からメール……

    『今日は楽しかったね!また行きたいな!響子の歌、また聞きたいし!』

    霧切「……誠」

    やっぱり、昨日も一昨日もちょっと付き合い始めだから緊張しておかしかったのね……


    そんな無理矢理な解釈で自分を納得させた。
  19. 19 : : 2014/05/10(土) 07:33:47
    個人的に、この作品はど真ん中ストライクです。
    期待してます!
  20. 20 : : 2014/05/10(土) 09:53:40
    霧切ちゃん!早く気づけ!
    まさか苗木が独占欲強かったなんて
    Σ(・□・;)

    期待♪
  21. 21 : : 2014/05/10(土) 10:11:10
    >>19 >>20

    期待ありです!

    頑張ります!
  22. 22 : : 2014/05/10(土) 15:38:51
    課題終わってやっと更新できますー

    余談ですが最初はセレスさんか舞園さんにしようとしたのですが(セレスさん推しなので)セレスさんはビチグソ関係で強いし舞園さんは舞園さん自身がヤンデレ気質ありそうなんで霧切さんにしました

    では、更新しまーす
  23. 23 : : 2014/05/10(土) 15:44:35
    次の日、教室

    苗木「それでさ、その時に……」

    葉隠「だっはっは!そいつは傑作だべ!」

    桑田「マジかよ!」

    誠も普通になってくれてるし、よかった……

    霧切「はぁ……」

    戦刃「どうかしたの?」

    霧切「いえ、別になんでもないわ……」

    江ノ島「とか言ってぇ、本当は彼氏のことで悩んでんだァろ?」

    霧切「かっ、彼氏なんていないわよ///」

    戦刃「盾子ちゃん、からかっちゃダメ」

    江ノ島「うーわ、超残念なセリフ……まじ絶望的だわ」

    ……もしかして顔に出てるのかしら?
  24. 24 : : 2014/05/10(土) 15:47:05
    放課後

    葉隠「苗木っち!霧切っち!今日こそ甘兵衛行くべ!」

    苗木「それに賛成だ!」ビシッ

    霧切「ふふ、今日は何にしようかしら……」

    今日は葉隠クンも一緒だから大丈夫ね……多分
  25. 25 : : 2014/05/10(土) 15:54:22
    甘兵衛

    「お待たせしました!アボカドマヨネーズとハムエッグと高貴なる貴族の味ロイヤルミルククリーム〜ビターチョコを添えて〜です!」

    葉隠「おっ!来たべ来たべ」

    苗木「うん!アボカドマヨネーズ美味しそうじゃん!」

    なんか気分でハムエッグにしてみたけど……

    葉隠クンのクレープ……名前が長すぎよ

    苗木「それでさ!今日廊下歩いてる時に……」

    葉隠「だから言ったべ?あいつはヅラだって!俺の占いは……」

    霧切「3割当たる、でしょ?」

    葉隠「その通りだべ!」

    ……

    ……

    苗木「じゃあまたね!葉隠クン!霧切さん!」

    葉隠「おう!またな!」

    霧切「また明日ね苗木クン、葉隠クン……」

    楽しくおしゃべりして……少し前まで感じていた誠への恐怖心を私は忘れてしまっていた……
  26. 26 : : 2014/05/10(土) 15:58:32
    それから数日……

    私は毎日誠や葉隠クン……それから皆と遊んだり、ある日は勉強したりして……

    普通に過ごしていた

    でもひとつだけ違うことがある……それは

    毎日のメール……馬鹿みたいよね

    文字で好きだなんて言われても嬉しくないはずなのににやにやする……

    毎日好きだって言い合ってるだけじゃないかしら?

    それでもそのメールが楽しくて、そのために一日頑張っているところもあったのかもしれないわ

    もちろん、誠への恐怖心は完全にどこかへしまい込まれ、忘れていた……
  27. 27 : : 2014/05/10(土) 16:03:26
    金曜日、夜

    サーンワリアタルウンメイカイカー

    ※着うた

    霧切「ん……誠からね」

    『響子、明日家に遊びに来ない?』

    もちろんよ!

    ……って、メールなんだから打たないといけないわね

    も、ち、ろ、ん……

    霧切「ついに彼氏の家に遊びに行けるのね!」

    霧切「うふふ……ふふっ」

    にやにやがとまらないじゃない!誠のくせに!

    なーまいーきよー!


    ……でも、大切なことを忘れてる気がするのは

    なぜ?
  28. 28 : : 2014/05/10(土) 16:08:52
    翌日、待ち合わせ場所

    苗木「あ、響子!こっちこっち!」

    霧切「はーい!」

    っ……何がはーい!よ

    はしゃぎすぎ……

    冷静に冷静に……

    霧切「……行くわよ誠」キリッ

    苗木「もちろんです」ギリッ

    苗木「じゃあ」スッ

    ……手?

    苗木「……ほら、手、繋ごうよ……それとも、嫌、かな」

    霧切「い、いえ別に……じゃあ」

    手を握……あれ?

    霧切「どうして手を引っ込めるのかしら?」

    苗木「な、なんか恥ずかしくて……」

    苗木「心の準備が……」

    ……仕方ないわね

    霧切「ほら、行くわよ。はい手出して。」ギュッ

    苗木「う、うん……」

    でも、私誠の家知らないから引っ張っていけない……
  29. 29 : : 2014/05/10(土) 16:18:46
    苗木の家

    苗木「ただいまー」

    霧切「お、お邪魔します!」

    こまる「あ、いらっしゃい霧切さん!」

    霧切「こまるちゃん、こんにちは」

    苗木「じゃあ、ボクの部屋に行こうか……そうだ、飲み物とってくるね!ボクの部屋はそこをまっすぐ行って……」

    こまる「私が案内するから、じゃ、行こう霧切さん!」

    霧切「ありがとうこまるちゃん」

    ……彼の部屋

    二人きり……

    何も、ないといいけど
  30. 30 : : 2014/05/10(土) 16:24:49
    苗木の部屋

    苗木「お待たせ響子」

    霧切「待ちくたびれたわよ」

    苗木「これ、ミルクティーだけど、飲める?」

    霧切「……口に合いませんわ豚、ワタクシ、牛乳で紅茶を煮出すロイヤルミルクティーしか認めませんの」

    苗木「セレスさんの真似?」

    霧切「その通りよ誠!」

    苗木「もう!からかわないでよ!そんな子はこうだ!」

    霧切「っ!」

    首を絞めら……れてはないわね

    正確には手で作った輪の中に首が入ってる感じ……でも

    霧切「離しなさい!」

    苗木「だーめっ」

    力が強くて……抜け出せないし……首輪をされてるみたいで……嫌

    霧切「さ、ミルクティー飲むからそろそろ離して頂戴」

    苗木「仕方ないなぁ……はーい」パッ

    ……この時、思い出してしまった

    忘れかけていた誠の……

    恐怖の記憶を。
  31. 31 : : 2014/05/10(土) 16:39:02
    その後私と誠は普通におしゃべりをして……

    まぁ、結果的には楽しかったというべきね

    霧切「それじゃ、私はそろそろ帰るわ」

    苗木「待って!」

    霧切「なに?」クルッ

    苗木「……」ギューッ

    ふいに抱きしめられた……

    急にそんな

    えっ?

    ……と、悪ふざけはこの辺にして

    私は誠にぎゅーってされていた

    誠の腕が上で私が……そうね、今から下に手をやるのね

    霧切「……なに?」ギューッ

    苗木「なんでもない」ギューッ

    確かに誠はちょっと怖いけど……

    こうやって抱きしめられるのは好き。いい匂いするし……洗剤の?かしら

    それにしても……7センチも身長差があるのによく私を包み込めたわね
  32. 32 : : 2014/05/10(土) 16:50:47
    次の日……特に何もなく休日が終わる

    その次の日、学校

    苗木「おはよう」

    霧切「おはよう苗木クン」

    葉隠「おはようだべー!」

    ……まぁ、普通の光景ね
  33. 33 : : 2014/05/10(土) 16:55:50
    体育の授業……体育館

    朝日奈「シュートっ!」ポフッ

    石丸「うおおおおお!スリーポイントが決められてしまったぞ兄弟!」

    大和田「だ、だだだ大丈夫だ!」

    不二咲「よし!まだまだ!これからが本当の……」

    「はい!今日の授業はここまで!片付けをしてくださーい!」

    不二咲「終わっちゃった……」

    桑田「あーあ、負けたか……片付けめんどくせーな……」

    苗木「じゃあ、ボクがボール片付けるよ、霧切さん、手伝って!」

    霧切「仕方ないわね……」

    桑田「おっ、わりいな苗木!霧切!」

    山田「ではボクたちは失礼しますぞ」

    「じゃあ、よろしく」

    苗木・霧切「はい」

    ……また、二人きり?
  34. 34 : : 2014/05/10(土) 17:35:11
    体育倉庫

    霧切「これで片付けはおわりね」

    苗木「……響子」

    霧切「何……?誠」

    名前を呼ばれたとき、何故か寒気がした……

    苗木「その透けるような色のブラジャー付けるのやめてよ……」

    霧切「え?」

    気になって胸元を見てみたけど……

    じーっと良く見てないとわからないくらいだと思うわ……

    苗木「それから、その短パンも……いくら体育だからって……そんなに太ももを露出しないでよ、皆がやらしい目で見るじゃん」

    そ、そんなにって……ブルマーじゃないんだし、全然だと思うけど……

    霧切「な、何言ってるの?そんな風に見るような皆じゃないし、別にブラジャーが透けたところで気になら……」

    私はどんどん壁際に追い詰められていた……

    苗木「ボクが嫌なんだよ」

    霧切「で、でもね……」

    苗木「ボクの言うことが聞けないの!?」バン!

    霧切「ひっ!?」

    俗に言う、壁ドン……

    なのかしら?

    でも、怖い……あんな強さで私が叩かれたら……

    苗木「どうしていうこと聞いてくれないの?」

    苗木「ねえ」

    苗木「ねえ」

    苗木「ねえ!」

    霧切「い、いや……でもね誠……」

    苗木「もう、響子はボクの事嫌いなんだね」

    霧切「ち、違うわ!」

    苗木「いいよ、もう……」

    捨てられる……それは嫌……捨てないで……

    捨てないで……!

    霧切「嫌いなわけないじゃない!大好き!だから……透けるような色のものはつけないし、短パンも履かない!だから……私を捨てないで……」

    苗木「わかればいいんだよ響子……それに捨てるわけないじゃん……大好きだもん」

    彼から発せられる“大好き”には……

    何か重くて暗いものを感じた……

    そして今思うことは

    怖い

    それだけ……

    でも、私はこの人が好きなのよ……大丈夫、愛情故に神経質になって心配してくれてるのよ……そう

    ……心配してくれてるだけ

    そう思うことで、彼を正当化していた―
  35. 35 : : 2014/05/10(土) 20:34:36
    その後、放課後

    葉隠「今日もちょっと用事があるから俺は帰るべ!またな!」

    苗木「うん、またね」

    霧切「ま、また……」

    なんだか、葉隠クンがいなくなると不安になるようになってきたみたい……

    苗木「じゃあ、響子」

    霧切「……何?」

    苗木「クレープでも食べようか」

    霧切「ふふ、毎日ね」

    苗木「だっておいしいじゃん!」

    霧切「確かにそうだけど……」

    苗木「じゃあ、行こう!」スッ

    霧切「手を出されても、学校じゃ繋がないわ」

    苗木「そっか……」シュン

    ちょっと私のことを心配しすぎだけど誠は寂しがり屋の甘えん坊ね

    私の選んだ人は間違いじゃないわ

    間違いじゃない……

    間違いじゃないのよ……
  36. 36 : : 2014/05/10(土) 20:49:48
    甘兵衛

    「お待たせしました!ハニーレモンクリームとチョコバナナです!」

    苗木「ありがとうございます」

    一体いくつあるのかしら……種類。

    まぁ、まだ当分レパートリーはあるはずよ

    霧切「さて、どこで食べようかしら……」

    墓穴を掘ったような気がした……

    苗木「公園行こうか」

    霧切「いや、でも……」

    苗木「今日は大丈夫だよ」ニコッ

    霧切「……信じていいのね」

    苗木「もちろん!」

    霧切「わかったわ……行きましょう」
  37. 37 : : 2014/05/10(土) 21:26:28
    公園、東屋

    苗木「いただきまーす」アムッ

    霧切「いただきます」モグモグ

    苗木「おいしい!」

    霧切「そうね……」

    苗木「一口ちょうだい」

    霧切「な、それって間接キス……」

    苗木「別にいいでしょ?彼女なんだから」パクッ

    霧切「あ……」

    苗木「こっちもおいしい!はい、ボクのもどうぞ」

    霧切「じゃあ」アムッ

    苗木「どう?」

    霧切「……おいしいわね」

    苗木「だよね!」

    こうしてる限りは別に普通のカップル……なのよね
  38. 38 : : 2014/05/10(土) 21:47:27
    苗木「響子」

    霧切「何かしら」

    苗木「触らせて」

    霧切「……え?」

    また始まったのかしら……

    苗木「太もも」

    霧切「い、嫌よ……どうして?」

    苗木「彼女でしょ」

    霧切「で、でも」

    苗木「 い い か ら 」グイッ

    霧切「嫌、やめなさ……」モニュ

    苗木「ふーん、やっぱ柔らかいね」

    どうして……?

    彼女だと体を許さないといけないの……?

    霧切「やめて……っ!」

    力が強くて誠の手を拒めない……!

    苗木「……」

    苗木「仕方ないなぁ」パッ

    霧切「も、もう……怒るわよ」

    苗木「ごめんごめん」

    ……今日わかったことがあるわ

    何をされても誠を拒めない……

    でも、それだけ必死になるってことは……私への愛情の裏返しよね……そうよ……なら、私の体……くらい……








  39. 39 : : 2014/05/10(土) 22:27:52
    霧切の部屋

    霧切「……はぁ」

    キニナルアーノコハモーコワーレマシター

    ※着うた

    霧切「誠から……メール?」

    『今日は本当にごめん……家に帰ると後悔して後悔して……ごめん、もう嫌いになっちゃったよね……ごめん……いつもそうなんだよ、わかってるのに、いざ会うと……ごめん……』

    ……そうよね

    誠だって申し訳ないと思ってるのよ

    それに……男の子は16〜17歳が一番性欲が強いって言うし……

    ……

    とりあえず返信ね

    大丈夫、あなたが悪いわけじゃないわ……と

    これで明日も大丈夫ね

    ……大丈夫よね
  40. 40 : : 2014/05/10(土) 23:51:34
    次の日、誠は普通だった……

    けれど

    放課後二人になっては体を触られたり

    無理に拒むと不機嫌になって叩いてきたり

    そんなことが

    何日も何日も何日も何日も……

    けど、決まって毎回夜にはメールで謝ってきて……

    でも、皆といる時は普通で、私の好きな誠なのに……

    変態の誠は嫌い

    でも、普段の誠は好き……

    でも、私は……

    誠のことを、あまり信じられなくなってきていたの……
  41. 41 : : 2014/05/11(日) 00:23:25
    とある日、学校

    苗木「きーりぎーりちゃーん」ギューッ

    大神「……少々セクハラが過ぎる気がするのだが」ヒソヒソ

    朝日奈「う、うん……」ヒソヒソ

    霧切「やめて苗木クン」

    誠は、いえ……

    “苗木クン”は教室でも明らかに“友達”とは言いがたい行為をしてくるようになった……

    苗木「えー?なんでー?」

    石丸「苗木クン!風紀が乱れる!それはセクシュアル・ハラスメントというものではないのか!」

    大和田「あぁ、ちょっと目に余るぜ」

    苗木「なんで?彼女に抱きついちゃいけないわけ?」

    舞園・セレス・戦刃「なんだとああああああえええええ!!!!!!!????」

    ひ、秘密にしとくべきことまで……ばらした……!

    どうして……!?


    葉隠「な、なんでだべえええええ?知らなかったぞおおおおお!?」

    十神「フン、俺は勘づいていたぞ」メガネカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

    腐川「カップル1号は私と白夜様のはずだったのにいいいいいいいい!!」メガネカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

    周りが何か言ってるけれど……何も聞こえない……

    裏切られた……何されたって……

    約束だけは……守ってくれて……

    ……

    守ってなんか……ないじゃない!

    苗木クンは……!

    いつもいつも「もう傷つけたりしない」なんて言っておきながら……!

    結局は体を触ってきたり叩いたりするじゃない!

    苗木「どうしたの霧切さん?」

    霧切「……」

    霧切「気分が悪いから保健室行ってくるわ」

    苗木「どうしたんだろ……付き合ってるってばらしただけじゃん、ばらすなとも言われてないのに」

    山田「だからと言って教室で……」

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



    約束を覚えてすらいないですって……!?

    もう、信じられない……!
  42. 42 : : 2014/05/11(日) 01:00:40
    保健室

    霧切「……」ガラッ

    罪木「あ、あのぅ……どうしたんですかぁ?」

    霧切「……」

    どうしたの……なんて、優しく聞かれたことなんて、久しぶり……

    霧切「……グスッ」

    罪木「ごめんなさいぃ!脱ぎます!脱ぎますからぁ!」

    霧切「なんでよ!」

    無意識に突っ込んでしまったわね……

    罪木「ふゅぅ、それで、どうかしたんですかぁ?お腹でも……」

    霧切「いえ……」ポロポロ

    霧切「心の、痛みかしら……」グスッ

    罪木「な、泣かないでくださいぃ!話くらいなら聞きますよぉ?」

    霧切「……ありがとう、ございます……罪木先輩」
  43. 43 : : 2014/05/11(日) 01:04:00
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  44. 44 : : 2014/05/11(日) 01:22:27
    罪木「うゅぅ……苗木くんがそんな人だったなんてぇ……でも、それが全てじゃないとは思いますよぉ……」

    霧切「……」

    罪木「え〜と、少し距離を置くってのはどうでしょうかぁ……」

    霧切「……距離を?」

    罪木「はい……あっ!ごめんなさい!私なんかがアドバイスなんてぇ……ふゅぅ、ごめんなさいぃ……」

    霧切「いえ、それは……いいかもしれないです。」

    距離を置いて、苗木クンが反省して元に戻ってくれたら……

    また好きになれるかもしれないわね

    罪木「あ、そうだ私のメールアドレスですぅ……なにか困ったらメールしてくださいぃ……ごめんなさい生意気言ってぇ……」

    霧切「いえ、とても嬉しいわ……ありがとうございます」

    相談できる人がいるのって……いいわね
  45. 45 : : 2014/05/11(日) 01:32:19
    放課後

    苗木「霧切さん、今日も公園行こう!」

    霧切「……そうね 」

    今日はちゃんと話しをするわよ……
  46. 46 : : 2014/05/11(日) 01:37:02
    公園、東屋

    苗木「……ねぇ響「苗木クン」

    苗木「……なに?響子」

    霧切「あのね、苗木クン……私、今のままじゃ貴方を完全に嫌いになってしまう」

    霧切「だから、一度距離を置きたいの」

    苗木「……って」

    苗木「それって別れるってことじゃないか!」

    霧切「違うわ、距離を……」

    苗木「同じことじゃないか!なんだよ!結婚できる歳まででも待つとか言ってたじゃないか!」

    霧切「……そんなどうでもいいことは覚えといて大事なことは覚えてないのね!」

    苗木「なん……だと!響子!」

    霧切「軽々しく名前で呼ばないで!今の貴方は嫌いなのよ!」

    霧切「彼女だからって体を触られたくない!叩かれたくない!どうして普通にできないのよ苗木クン!」

    苗木「……」

    苗木「は?」

    その時から、苗木クンは本当に壊れてしまったのかもしれない……
  47. 47 : : 2014/05/11(日) 01:47:37
    苗木「何が嫌いだよ……好きだって言ったよね」

    霧切「今のままじゃ好きになんかなれないわ!だから距離を置こうって……!」

    苗木「距離ってなんだよ!距離って!」

    苗木「別れるの?別れたいの?嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!」

    霧切「いい加減にして!」

    苗木「何がいい加減にだよ……!」

    霧切「痛っ……」ダン!

    地面に押し倒された……このまま襲われてしまうのね……なんて思っていたけど




    そんなことよりもっと恐ろしいことを、された……




    苗木「言うことを聞け」ギゥゥゥ

    霧切「……ゥ……ァェ……ィゥ……」

    首を絞められて、声が出せない……

    苗木「ほら!」ギゥゥゥゥ

    霧切「……ァ……ェ……ェ…………」

    苗木「なんとか言えよ」

    言えるなら言ってるわ……

    い、意識が……
  48. 48 : : 2014/05/11(日) 01:53:43
    「な、なにしてんだべ!」

    だ、誰……?

    苗木「葉隠クン?」

    葉隠「何してんだべ苗木っち!霧切っちは大事な彼女じゃないんか?首絞めて……死んだらどうすんだべ!」

    苗木「別にそんなつもりじゃ……」

    葉隠クンが、助けてくれた……

    葉隠「そんなつもりがなくても、傷つけてたのは事実だべ!苗木っち!どうしちまったんだべ!」

    苗木「……キミにボクの気持ちがわかるわけがない!」

    葉隠「わかんねぇよ、わかんねえけどな!苗木っちより長く生きてんだ……少しは考えられる!苗木っちよりは冷静に!」

    苗木「……っ!」

    葉隠「とにかく、落ち着くべ2人とも、な?」

    霧切「……ありがとう葉隠クン」

    ……葉隠クンも、いいかもしれないわ
  49. 49 : : 2014/05/11(日) 01:56:57
    その後、葉隠クンを間において少し話した……のかしら?よく覚えてない

    苗木クンが何か言ってたような気がするけど……ごめんなさい、聞こえてなかったわよ

    でも、はっきりとわかってしまったことがあるわね……

    もう、苗木クンのことは





    好きになれない……
  50. 50 : : 2014/05/11(日) 02:04:56
    次の日、私は学園長……霧切仁に今までのことを打ち明けて……

    それはそれは苗木クンを怒ってたようだけど……あ、直接じゃなくて、私の前でってことよ

    こんなになるまで相談してなかった私にも非があるって言われたわ

    それは、そうかもしれない……

    学園の対応としては、私と苗木クンは、とりあえず極力干渉禁止

    つまり、話しかけちゃいけない……ってことね

    これで、流石に苗木クンも反省するわね……好きにはなれなくても、友達くらいなら……なれるかしら
  51. 51 : : 2014/05/11(日) 02:06:45
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  52. 52 : : 2014/05/11(日) 02:08:25
    甘かった

    毎日メールが来る

    授業中も

    寝る前も

    朝も

    昼休みも

    見られてる

    いつも

    いつも

    怖い

    怖い

    助けて

    助けて……

    「なにか困ったらメールしてくださいぃ……」

    罪木先輩……!

    そうだわ、相談してみましょう……
  53. 53 : : 2014/05/11(日) 02:15:20
    霧切「……」

    モートメタモノハナンダッケー

    ※着うた

    霧切「罪木先輩!」

    『ふゅぅ、わかりましたぁ……放課後会いましょう……保健室で待ってます……』

    霧切「よかった……相談できるわね」

    アーイニクーバカニツーケルークスリハナイヨー

    ※着うた

    霧切「!」

    霧切「苗木クン……」

    『どうしても戻れないの?考え直してもくれないの?ねぇ……考え直してくれないかな、悪いところがあるなら直すから……』

    もう、そんなレベルの話じゃないのよ……

    苗木クン……もう、無理なの
  54. 54 : : 2014/05/11(日) 02:22:38
    放課後、保健室

    霧切「……」ガラッ

    罪木「あ、霧切さん……来てくれたんですねぇ」

    霧切「……」ポロポロ

    罪木「ご、ごめんなさいぃ!脱ぎます!脱ぎますからぁ!」

    霧切「待って、違うの……罪木先輩の顔見たら安心しちゃって……」

    罪木(私が頼られるなんてぇ、凄い嬉しいですけど……心配ですぅ)

    霧切「それでね、罪木先輩……」
  55. 55 : : 2014/05/11(日) 02:27:32
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  56. 56 : : 2014/05/11(日) 02:32:07
    罪木「う〜ん……もう、先生に言って指導受けさせるしかないと思いますよぉ……本人だけじゃどうにもなりません……」

    霧切「……やっぱりそうですよね」

    罪木「はいぃ……ごめんなさい、役に立てなくて……お詫びに脱ぎます……」

    霧切「脱がなくていいですよ……とにかく、話せて嬉しかったです……学園長にも、今までのことを、いえ、あの時からのことを改めて報告してみるわ」

    罪木「ふゅぅ、でもそれで本当にぃ、いいんですかぁ?」

    霧切「……いいのよ」

    霧切「もう……元には戻れないから」
  57. 57 : : 2014/05/11(日) 02:47:16
    それから、苗木クンは指導に入って……

    学校を一時停学になったの……

    不二咲「苗木クン、文化祭は出れるのかな……」

    桑田「いや、修学旅行も絶望的らしいぜ……」

    石丸「苗木クンには、しっかりと真人間になって帰ってきてほしいものだな!」

    舞園「……苗木クン」

    そして……

    葉隠「霧切っちー!」

    霧切「……響子でいいわよ」

    葉隠「だ、だべ?」

    あれからいろいろあって、葉隠クン……いえ、康比呂と付き合うことになったの

    苗木クンへの背徳感?

    無いわね……

    彼と違って康比呂は優しくて、私にも親身になってくれる……

    本当の運命の人だったのよ

    でも、苗木クンと付き合ったのは……

    決して無駄じゃなかったと思いたいけど……

    本当のところ……

    苗木クンと付き合うんじゃなかった

    って感じね
  58. 58 : : 2014/05/11(日) 02:59:40
    「キミの望むモノはなに?」

    問いかけ 知覚麻痺の証

    どうやらボクの頭もバグってしまいました

    遮る本性 エゴイズム 雑念も程々にと

    ほら ほら 気になるあの子はもう

    壊れました

    思考回路は 煩悩賛歌

    拒否権なんて 効いちゃくれない

    投げられた取引には

    「常識を殺せ」

    絶望ダンス 懐疑染まる少女に

    閉ざされた現実 嗤った

    本当に大事なモノ

    だから 譲れない?

    蹴落として求めたものはなんだっけ

    『唯一の場所じゃないんだっけ笑』

    想い 交差する 気がついて

    誰か宛の 誰かの言の葉





    ……END?
  59. 59 : : 2014/05/11(日) 03:00:00
    終わり?違うよ、ここが始まりなんだよ
  60. 60 : : 2014/05/11(日) 03:05:21
    江ノ島「苗木クンは本当に絶望を見せてくれましたね、最高です……」

    江ノ島「あの計画を実行するならば、このクラスだけ残して……なるほどなるほど。」

    江ノ島「うぷぷ……楽しみだなぁ苗木ぃ!」

    江ノ島「次は、もっともっと絶望してくれよ?」

    江ノ島「仲間の死の、絶望でね……」




    幸運なのか不幸なのか、ある少年とある少女の失恋が、後に人類を絶望から救い出すことになる

    …けれど、記憶がなくなっても心はどこかで覚えていて……少年と少女が一緒になることはないのかもしれない。

    これは……悲しい運命をたどった少年と少女の物語。





    END
  61. 61 : : 2014/05/11(日) 03:07:54
    というわけで一気に書き上げてしまいました、はい!微妙でしたね、終わり方も内容も……

    なんで最後の方に歌詞が出てきたかというと……内容にあってる気がしたのでw

    一応エンディングのイメージで読んでくれれば幸いです(?)


    苗木目線も書くかどうか検討中ですが、また次回作でお会いしましょう、たくさんの閲覧ありがとうございますm(_ _)m
  62. 62 : : 2014/05/11(日) 04:57:38
    最後の展開にアババってなりました!

    お疲れさまでした!(笑)
  63. 63 : : 2014/05/11(日) 08:40:04

    ストーリーの内容、構成力に感動です!
    お疲れ様でした!
  64. 64 : : 2014/05/11(日) 10:05:04
    >>62
    >>63

    乙ありですう!

    書く予定だったけど書き忘れたとこが結構あるので苗木目線の時に書いていこうと思います……
  65. 65 : : 2014/05/11(日) 11:06:32
    切ない(´Д⊂

    乙です(ノД`)シクシク
  66. 66 : : 2014/05/11(日) 14:04:16
    >>65

    乙ありです!
  67. 67 : : 2014/05/12(月) 10:07:15
    お疲れ様でした!おもしろかったです!
  68. 68 : : 2014/05/12(月) 10:18:32
    >>67

    ありがとうございますー!
  69. 69 : : 2014/05/14(水) 22:34:33
    お疲れ様!
    苗木君怖かったw
    苗木目線期待♪
  70. 70 : : 2014/05/15(木) 02:28:54
    まさかの葉隠視点からです。

    http://www.ssnote.net/archives/16764


    苗木視点を描くには必要なのです。
  71. 71 : : 2014/05/15(木) 02:29:23
    >>69

    期待ありがとうございます!

    葉隠からでごめんなさい。

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霧切「苗木クンと付き合うんじゃなかった」 シリーズ

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