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進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第6話 『未来へ得た情報』 

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  1. 1 : : 2014/03/03(月) 22:47:56

    進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第6話


    ――――前回までのあらすじ――――

    葉も枯れ落ち、秋が経る。「ユーク・トラス」は、これまで以上の努力を積み重ね、自らに秘められた才能を開花させ始める

    ユークの付き合いの1つには、資料室での文献調査があった。ある日、彼はふと目に留まった本を手に取り、読みふける

    ユークの素行に逆上した男子訓練兵に自分の大切な人を貶された事がきっかけで、ユークは『暗示』の能力を会得した

    その能力を使い、ライナーの『戦士』の人格を取り戻す事にも成功し、彼は仲間から更に大きく頼られる存在となった――――


    ―――――――― 
    ―――― 
    ―― 

  2. 2 : : 2014/03/03(月) 22:49:00

    ――Part 1-1――

    ――――ある日の午前 対人格闘訓練――――

    ユーク「アニ、組まない?」

    アニ「…今日は、ミカサとじゃなくていいのかい?」

    ユーク「ごめん。いつもミカサとばかりで」

    アニ「…私だって、構ってほしいのに」ボソリ

    ユーク「確かに特訓は大切だけど、アニと一緒に居たいからさ?」ニコ

    アニ「…いいよ。許してあげる。ほら、やるよ?」
  3. 3 : : 2014/03/03(月) 22:49:40

    ユーク「よしっ!久しぶりだから、楽しみだ!!」ワクワク

    アニ「さっさと、距離を取りな」

    ユーク「負けないからね?」ワクワク スッ!

    アニ(ユーク、なんか楽しそう)スッ

    ユーク「いくよっ?」ダッ

    アニ「いつでも来なよ!」ジッ
  4. 4 : : 2014/03/03(月) 22:50:10


    バシッ! ビュンッ! ササッ!


    ユーク(ふふっ、楽しいなぁ♪)

    アニ(ユークの動き…すごく良くなってる…何より速い!)

    ユーク(アニの動きが目でしっかりと追えるようになっている事は、間違いなく成果だ!)

    アニ(…まずいね。少しずつ押されてきているよ)

    ユーク(少し優勢かな?もう少し、攻め立てよう)

    アニ(あっ!更に加速した…このまま負けるの、私?)
  5. 5 : : 2014/03/03(月) 22:50:40


    バシッ ビュンッ グワッ


    ユーク「とどめだ!」ヒュッ!

    アニ「あっ!」グワン! グラッ

    ユーク(よしっ!足払いからの掬《すく》い上げが決まった)キリッ

    アニ(だめっ!倒れちゃう…)グララッ

    ユーク「…はい」ダキッ

    アニ「あっ…」ポスン
  6. 6 : : 2014/03/03(月) 22:51:22

    ユーク「大丈夫?」

    アニ「う、うん…大丈夫さ」ドキドキ

    ユーク「砂が付いたら、嫌だからね?」

    アニ「そ、そうだね…///」

    ユーク「それじゃあ、もう1回しない?」

    アニ「い、いいよ…今度は勝つさ…///」
  7. 7 : : 2014/03/03(月) 22:51:59

    ユーク「ふふっ、そうだといいね?」

    アニ(むっ!)ムスッ

    ユーク(頬がむくれている…この勝負に関しては、アニもいじっぱりだな)

    アニ(…でもユークは、私を気遣って支えてくれたんだよね?)

    ユーク(こんなアニも…ずっと見ていたいな)

    アニ「ほら、何を呆《ほう》けているんだい?」
  8. 8 : : 2014/03/03(月) 22:52:21

    ユーク「ん?」

    アニ「今度は私が行くから、覚悟しなよ?」

    ユーク「いいさ。来なよ」

    アニ「負けない!」ダッ

    ユーク「勝負なら真剣さ!」スッ

    アニ「はぁっ!!」ビュンッ!
  9. 9 : : 2014/03/03(月) 22:53:10


    ビュンッ! サッ

    グワッ! ササッ


    アニ「くっ!」

    ユーク(ふふっ)

    アニ(中々、当たらないね)

    ユーク(本当に、アニの動きが手に取るように読める)

    アニ(何か方法を思いつかないと…何か…)

    ユーク(このまま避け続けていても、終わらないかな?)
  10. 10 : : 2014/03/03(月) 22:53:43

    アニ(…必殺技を使う!!)キッ

    ユーク(ん?アニの表情が変わった?)ジッ

    アニ(ここでは、全然、見せなかったけど…今が使う時!!)

    ユーク(単純なフェイント…そんな単調な攻撃をアニがするだろうか?)

    アニ(ここで一度、右へ視線を向けさせて…)スッ

    ユーク(俺から見て、左へ一度のフェイント…)チラ
  11. 11 : : 2014/03/03(月) 22:54:15

    アニ(この間にも3つ手で誘導を加える!)

    ユーク(手の動きも見えている…大丈夫か?)

    アニ(きっと、ユークは私の動きを追えている…なら!)

    ユーク(この程度なら…今まで通りでも十分に対応ができる…のか?)

    アニ(そんな頭の良いアンタだからこそ…効く技さっ!!)スッ…グワッ!!

    ユーク(…!!)カッ
  12. 12 : : 2014/03/03(月) 22:54:55

    アニ(…この一瞬さっ!!)ガシィッ!!

    ユーク(まずいっ!首に体重を掛けられた)グラッ

    アニ(このまま、勢いを乗せて、足を払う!!)

    ユーク「…くっ!」ドサァッ ズザザーッ

    アニ(この後は、がっちり極めさせてもらうよ)ガチィ!!

    ユーク(やられたっ!完全に極められたよ)グググッ!!
  13. 13 : : 2014/03/03(月) 22:55:41

    アニ(どうだ!見たかい、ユーク?)ニヤリ

    ユーク(…これは抜け出せない…脇に腕を入れられて、力も封じられているようだ)

    アニ(やった!勝ったよ!!)

    ユーク(アニは、まだ隠し玉を持っていたのか…この技の事、すっかり忘れていたよ)

    アニ(…でも、この状況…)

    ユーク(負けっちゃったけど…この状況は…)
  14. 14 : : 2014/03/03(月) 22:56:21

    アニ(ユ、ユークに…抱き付いているん…だよね?)ドキドキ

    ユーク(こんな状況で思う事じゃないけど…アニ、いい匂いがするな)スンスン

    アニ(ど、どうしよう…妙に緊張して来たよ…///)ギューーッ

    ユーク(とりあえず、勝負も着いた事だし、力緩めてもらおうかな?)

    アニ(訓練中に堂々と抱き付く事なんて、出来ないんだし…今だけ…///)ギューーッ

    ユーク(でも、このままってのも…いいかも)スッ ダキッ
  15. 15 : : 2014/03/03(月) 22:57:23

    アニ(あっ、ユークも抱き返してくれた)ドキリ

    ユーク(折角、こうして密着しているんだし…愛でよう)ナデ…ナデ…

    アニ(んっ…少しだけ、くすぐったいけど…心地いい)スリスリ

    ユーク(アニの『すりすり』が返って来た…喜んではくれているみたいだ)ナデナデ

    アニ(でも…このままじゃあ、皆にも気付かれちゃう!)ドキドキ

    ユーク(あっ、アニの鼓動が少し早まったね)ピクリ
  16. 16 : : 2014/03/03(月) 22:58:00

    アニ(離れなきゃ…離れないといけないのに…身体が動かない…///)ガチガチ

    ユーク(少し…意地悪してみよう)ニヤリ

    アニ(早く…早く動いて…私の身体…///)ギギギ

    ユーク「…アニ」スーッ ボソリ

    アニ「…!!」ドキリッ

    ユーク「……」ジッ
  17. 17 : : 2014/03/03(月) 22:58:50

    アニ「……///」ドキドキ

    ユーク「…寂しかったの?」

    アニ「…うん」コクリ

    ユーク「こうして密着していると、アニの匂いをとても感じるよ?」チラ

    ユーク「なんか甘そうな、とても良い匂い」ボソリ(←変態)

    アニ「…!!///」ボンッ!
  18. 18 : : 2014/03/03(月) 22:59:22

    ユーク(予想通りに、恥ずかしがっているね)ニマニマ

    アニ(ユークのばか…そんな風に言わないでよ///)カァァ

    ユーク「どうせなら、もっと抱きしめてほしいな?」

    アニ「…変態だね///」ボソリ

    ユーク「…最初に抱き付いてきたのは、アニの方だよ?」ニヤニヤ

    アニ「…知らないっ///」プイ
  19. 19 : : 2014/03/03(月) 23:00:17

    ユーク「ほら、アニ?」ジッ

    アニ「あぅぅ…こんな事をするのは、アンタにだけだから…///」ギューーッ

    ユーク「嬉しいよ、アニ?」ナデナデ

    アニ(私だって…すごく嬉しいさっ!)ギューーッ

    ユーク(身体が柔らかいし…やっぱり、良い匂いだ)

    アニ(ユークの匂いも…私は好き…///)スリスリ
  20. 20 : : 2014/03/03(月) 23:01:14


    ダキダキ! ギューギュー! スリスリ!


    ミカサ「…いつまでやっているの、2人とも?」

    アニ「…!!」ハッ バッ

    ユーク「ちぇっ」ムクリ

    ミカサ(察するにユークの方は、どう見ても故意的にアニで遊んでいたようだ)ジトーーッ

    アニ「…な、なにさ、ミカサ?」チラ ドキドキ

    ユーク「本当だよ。折角、いい雰囲気だったのにさ」ヤレヤレ
  21. 21 : : 2014/03/03(月) 23:01:59

    ミカサ「今は訓練中であり、貴方達がいちゃつく為の時間ではない」

    ミカサ「それに、他の皆も貴方達に目が移ってしまって、集中できない」

    ミカサ「ので、ここでそういう行為に及ぶのは、遠慮してもらいたい」

    ミカサ(どうせなら、私の目のみが届く範囲でやってほしい!)ワクワク

    アニ「み、皆って…」チラチラ

    ユーク(まぁ、見られていたのは、大体、知っていたけど)
  22. 22 : : 2014/03/03(月) 23:02:36

    アニ(ユークの誘導に乗せられてしまって、すっかり訓練の事を忘れてしまっていたよ)

    アニ(おかげで、文字通り人目を憚《はばか》らず、甘えちゃった…恥ずかしい///)カァァ

    ユーク「わかったよ。俺達が悪かったって事で!」ヒラヒラ

    ミカサ「だから、初めからそう言っている」

    ユーク「はいはい。でも俺も久しぶりにアニと組んで、楽しかったからさ?」

    ミカサ「でも、我慢するべき」
  23. 23 : : 2014/03/03(月) 23:03:13

    アニ「わ、私も悪いんだよ」

    アニ「だから、ユークだけを責めるのは…」オズオズ

    ユーク「いいんだよ。アニは自分の意志に則《のっと》っただけさ」

    ユーク「その時が“偶々”、この訓練の時間であったに過ぎないのさ」

    ユーク「…俺は、嬉しかったよ?」スッ ボソリ

    アニ「…!!」ドキン
  24. 24 : : 2014/03/03(月) 23:03:45

    ユーク「アニもそうでしょ?」ニコ

    アニ「…うん///」チラ コクリ

    ミカサ「ほら、またそうやってイチャイチャし始めるのは、ダメだと言ったばかり」メッ!

    ミカサ「そんな弛《たる》んでいる貴方は、暫くはまた私との特訓の日々に勤しんでもらう」

    ミカサ「ので、アニといちゃつくのは、そこまで!」メッ!

    ミカサ「ほら、早くこっちへ来る!」グイッ
  25. 25 : : 2014/03/03(月) 23:04:30

    ユーク「強引だなぁ…それじゃあ、アニ、“また”ね?」ニッ

    アニ「……!」ピーン

    ミカサ「……」グイグイ

    ユーク(また、今夜ね?)ズルズル

    アニ(うん!)コクリ ニコ

    アニ(引きずられながらで、恰好は悪いけど…また今夜が楽しみだよ♪――――)

  26. 26 : : 2014/03/03(月) 23:05:00

    ――――――――


    スタスタ ズルズル


    ミカサ「……」スタスタ

    ユーク「……」ズルズル

    ミカサ「…それで、ユーク」

    ユーク「…はい」

    ミカサ「反省は出来ただろうか?」

    ユーク「…いいえ」
  27. 27 : : 2014/03/03(月) 23:05:51

    ミカサ「…もう一度だけ言うけれど、訓練中にいちゃつくのは感心しない」

    ミカサ「ので、自重するべき」

    ユーク「……」

    ミカサ「返事は?」

    ユーク「…はい」

    ミカサ「この前は、アニを騙《だま》していたという事で成敗したけれど…」
    (『――番外編Ⅱ―― 第5話』参照)
  28. 28 : : 2014/03/03(月) 23:06:35

    ミカサ「今回は、寧ろ構い過ぎ。程度を知るべき」

    ユーク「そうなのかなぁ?」

    ミカサ「ええ。あんな風に抱き合っている様《さま》は、他の訓練兵の士気を下げる」

    ミカサ「ここは貴方達だけの空間ではない」

    ユーク「そうだよね。その意見は正しいよ」

    ミカサ「では、今後は程度を落として…」
  29. 29 : : 2014/03/03(月) 23:07:31

    ユーク「でも、初めに抱き付いてきたのはアニの方だよ?」

    ユーク「俺はただ、抱き返しただけであって…」

    ミカサ「そのような事は、今は言及していない」

    ユーク「それにね。あの場で倒れちゃったのは、偶然だったんだし」

    ユーク「そこまで俺だけが咎《とが》められなくても、良いと思うんだけどなぁ」

    ミカサ(…驚いた。まるで反省していない)
  30. 30 : : 2014/03/03(月) 23:08:27

    ユーク「確かに、訓練中に公の面前でああいう事に至ったのは、度が過ぎたかもしれない」

    ユーク「俺としても、少しは反省して、今後自重しようと“は”思っている」

    ミカサ「……」

    ユーク「でも、俺がアニを愛する事は、如何《いか》なる状況でも絶対にやめないから!」キリッ

    ミカサ「……」

    ユーク「……」キリッ
  31. 31 : : 2014/03/03(月) 23:09:09

    ミカサ「…はぁ」タメイキ

    ユーク「…?」ポカン

    ミカサ「私はそんな貴方の愛の宣言を聞きたいわけではない」ハァ

    ユーク「……」

    ミカサ「…貴方は暫くの間、“静かに”しているべき」コキコキ

    ユーク「あっ…」ヒヤリ タラー
  32. 32 : : 2014/03/03(月) 23:10:31


    ユラーリ ユラーリ


    ユーク「ま、待って!」

    ユーク「わかった!反省するから、反省するからさ!!」アセアセ

    ミカサ「……」コキコキ

    ユーク「君の固め技は、ただの力任せで本当に危ないからっ!!」アセアセ

    ミカサ「大丈夫。貴方が強くなったとしても、まだ私の方が強い」

    ミカサ「ので、さっさと落としてあげる――――」

  33. 33 : : 2014/03/03(月) 23:19:18

    先日、卒業論文を提出し、これで卒業は確定しましたが、まだ研究室の引継ぎや片付けが山ほど残っていて、
    本編の進捗が芳しくありませんので、引き続き番外編をお楽しみください
  34. 34 : : 2014/03/04(火) 19:26:28

    ――Part 1-2――

    ――――数分後――――

    ユーク「……」ピクピク

    ミカサ「全く…」フゥ

    ミカサ「さて、私もまだアニに話があるのだった」

    ミカサ「今、組んでいるライナーと代わってもらい、ついでにコレの後始末も頼むとしよう」

    ユーク(くっそぅ、ミカサめ…本気で極めてくれて…身体中が痛い…)ズキズキ

    ミカサ(さて、アニにも“例の噂”を聞いてみなければ…)
  35. 35 : : 2014/03/04(火) 19:27:03


    スタスタ スタスタ


    ミカサ「アニ」

    ライナー「ん?」

    アニ「どうかしたの?」

    ミカサ「アニに話があって来た」

    アニ「一体、何だい?」

    ライナー「俺は退《ど》いた方がいいのか?」
  36. 36 : : 2014/03/04(火) 19:27:23

    ミカサ「ええ。2人で話をしたい」

    ミカサ「ので、そうしてくれると助かる」

    アニ(何だろうね?)

    ライナー「分かった。俺は代わりの奴を探す事にする」

    ミカサ「そこで、ライナーにも頼みがある」

    ライナー「退く以外に、何かあるのか?」
  37. 37 : : 2014/03/04(火) 19:27:48

    ミカサ「ええ。向こうでユークが伸びてしまっている」

    ミカサ「ので、ライナー、貴方が医務室へ運んであげてほしい」

    ライナー「ん?」チラ


    ユーク「うぐぐ…」ピクピク


    ライナー(何をやっているんだ、あいつは)ジーーッ

    ミカサ「分かってもらえただろうか?」
  38. 38 : : 2014/03/04(火) 19:28:15

    ライナー「あぁ、わかった。あいつは俺に任せろ」

    ミカサ「ありがとう。では、よろしく」

    ライナー(大方、ミカサにやられたか?さっき、アニといちゃついていた事が原因だろうな)

    ライナー(だが、まだあいつもミカサに勝てないものなのか)

    ライナー(それだけミカサの馬鹿力が凄いという事か?)

    ライナー(それともあいつが自分の非を認めて、手を抜いてミカサの技を受けていたのか?)
  39. 39 : : 2014/03/04(火) 19:28:44


    スタスタ スタスタ


    ミカサ「……」

    アニ「それで、ライナーを追い払って何の用さ?」

    ミカサ「実は貴方にも、ある噂について聞いておきたくて」

    アニ「噂?一体、何のさ?」

    ミカサ「最近、ある2人の男子訓練兵が除隊した事について」

    アニ「…あぁ、その話は私もちらっと耳にしたよ」
  40. 40 : : 2014/03/04(火) 19:29:10

    アニ「それがどうしたんだい?そんな事…この訓練兵団では、よくある事じゃないか」

    ミカサ「ええ。厳しい訓練や質素な食糧事情に耐えられず、逃げたした人は数知れず」

    アニ「なら、今更疑問に思う事もないはずでしょ?今回のだって、そういう…」

    ミカサ「いいえ。それがそんなに単純な話ではなさそうなの」フルフル

    アニ「どういう事だい?」

    アニ「私は、その話の詳細は知らないんだけど、アンタは何か知っているの?」
  41. 41 : : 2014/03/04(火) 19:29:43

    ミカサ「ええ。皆から少しずつ情報を集めて、分析してみた」

    アニ「それで?」

    ミカサ「今回、除隊した2人は、成績は割と上位に安定していて定評があった」

    アニ「ふーん」

    ミカサ「だから、そんな2人が訓練の辛さの為に逃げ出すのは、少々、不可解」

    アニ「まぁ、そうかもね。ある程度上位なら、まだ10位以内も狙えるんだし」
  42. 42 : : 2014/03/04(火) 19:30:03

    ミカサ「ええ。その素質はあったそうで、2人も訓練には勤しんでいたという話だった」

    アニ「じゃあ、2つ目の食糧事情に耐えられなくなった可能性はどうなんだい?」

    ミカサ「その事についても、周囲の人からの印象をまとめると考えにくいと判断した」

    アニ「まぁ、アンタの分析だから、私は知らないんだけど」

    ミカサ「その2点は、今は実はあまり重要でない」

    アニ「いまいち要領が掴めないね。何が言いたいんだい?」
  43. 43 : : 2014/03/04(火) 19:30:19

    ミカサ「重要なのは、ここからのお話」

    アニ「分かった。とりあえず、聞くよ」

    ミカサ「その2人が除隊を申し出る数日前、誰かと口論をしているのが目撃されている」

    アニ「『誰か』って、分からないの?」

    ミカサ「ええ。その現場に通りかかった人は、即座にその場から離れたらしい」

    ミカサ「ので、その2人の姿は見ても、口論していた相手の姿は確認しなかったらしい」
  44. 44 : : 2014/03/04(火) 19:30:45

    アニ「へぇ、そうなんだ」

    ミカサ「その口論の内容も、2人が一方的に相手に文句を言っている内容だったらしい」

    アニ「その内容も分からないんだね」

    ミカサ「気性が激しい声だったので、それに驚いて、すぐにその場を立ち去ったのだと言う」

    アニ「まぁ、仕方ない事なのかもね」

    ミカサ「ええ。巻き込まれては大変」
  45. 45 : : 2014/03/04(火) 19:31:16

    アニ「それで、なんでその事が、2人が除隊を申し出る事に繋がるんだい?」

    ミカサ「…実際は、2人は除隊を申し出たわけではないらしい」

    アニ「え?」

    ミカサ「その口論の後から、2人の様子が著しく変化したと周囲の人が言っていたらしい」

    アニ「性格が変わったって事?」

    ミカサ「ええ。まるで別人のようになっていた、と」
  46. 46 : : 2014/03/04(火) 19:31:45

    アニ「どんな風にだい?」

    ミカサ「ずっと、何かに怯えていた様子だったと聞く」

    アニ「一体、何だろうね?」

    ミカサ「分からない。でも、目撃証言で不可解な点もある」

    アニ「…?」

    ミカサ「彼らはその口論の現場で倒れていて、自力で起き上がれない状態だったらしい」
  47. 47 : : 2014/03/04(火) 19:32:09

    アニ「……!」ピクリ

    ミカサ「その時から精神が不安定だったらしく、その後もずっとそのままの状態が続いた」

    アニ(あれ?その状況って…)

    ミカサ「医師に診せても、精神疾患としか診断されず、やむなく除隊を薦められたという事」

    アニ(ユークがあの時に、何かを言った後に起こった…)

    ミカサ「そして、その2人が唯一、発した言葉。それが…『ゆ』」
  48. 48 : : 2014/03/04(火) 19:38:09

    アニ(え!?)ドキリ

    ミカサ「どんな問い掛けに対しても、2人が「ゆ…」の先の言葉を発する事はなかった」

    アニ(それって…もしかして…)

    ミカサ「私が考えるに、犯人は彼らが伝えきれなかった『ゆ』の文字を持つ名前の訓練兵」

    アニ「……」ソワソワ

    ミカサ「……」ジーーッ
  49. 49 : : 2014/03/04(火) 19:38:41

    ミカサ「ここまでは、私の推測の域だけれど…おそらく、間違いないと考えている」

    アニ「……」チラ

    ミカサ「ちなみに、ここまでまとめた情報は、まだ誰にも話していない。貴方が最初」

    アニ(そ、それって…つまり…)

    ミカサ「成績上位2人を同時に平伏せしうる実力を持ち、名前に『ゆ』の文字を持つ者…」

    アニ(ミカサは、きっと…)
  50. 50 : : 2014/03/04(火) 19:39:09

    ミカサ「私の知る限り…それは、ユークとユミル」

    アニ(やっぱり…ユークに眼を付けて…)

    ミカサ「ユミルは、気性は荒いかもしれないけれど、人を貶《おとし》める事はしない」

    アニ(ど、どうしよう…)

    ミカサ「しかし、ユークだって決してそんな事はしないと、私は思っている」

    アニ(ミカサが…ここまで辿り着いていたなんて…)
  51. 51 : : 2014/03/04(火) 19:40:08

    ミカサ「それに、人2人の精神を崩壊させるなんて、普通の人間にできる事ではない」

    アニ(でも…ユークは実際にそれをやって…)

    ミカサ「…ごめんなさい、アニ。このような話は、本来なら貴方にすべきではなかった」

    アニ「そ、そう…かもね…」

    ミカサ「貴方に話すという事は、ユークの事を疑う事を貴方に宣言するようなもの」

    アニ(既に…されちゃったけどね…)

  52. 52 : : 2014/03/04(火) 19:40:41

    ミカサ「…この話は、すぐに忘れてほしい」

    アニ「…へ?」キョトン

    ミカサ「やはり、ユークの事を疑うなんて、私にはできなかった。勿論、ユミルの事も」

    アニ「う、うん…そう…だね」オズオズ

    ミカサ「ふふっ、貴方がそう硬くならなくても大丈夫」ニコ

    アニ「え、えぇと…」オロオロ
  53. 53 : : 2014/03/04(火) 19:41:19

    ミカサ「さっきも言ったように、今話した事は、集めた情報から分析した私の“憶測”」

    アニ「……」ジッ

    ミカサ「今のところ、私以上にこの件に関する情報を持っている人は居ないだろう」

    ミカサ「ので、私が誰にも話さなければ、これ以上、ユークが疑われる事もないはず」

    アニ「そ、そうだと…いいんだけど…」

    ミカサ「……」ジーーッ
  54. 54 : : 2014/03/04(火) 19:41:53

    アニ「……」ソワソワ

    ミカサ「ふふっ」クスリ

    アニ「…え?」ピクリ

    ミカサ「大丈夫。ユークはそんな事はしない」ニコ

    ミカサ「私達の知るユークは、とても心の優しい人」

    アニ(そう…だよね。そのはずなのに…私…)
  55. 55 : : 2014/03/04(火) 19:42:48

    ミカサ「ユークもユミルも…勿論、アニも…大切な仲間であり、友達だから」

    アニ(その言葉…私達には…重い…)ズキッ

    ミカサ「私は今回、この事件を利用して、少し探偵ごっこを興じてみたかっただけ」クスリ

    アニ「……!」

    ミカサ「確かに訓練兵の同期2人が、謎の理由で辞めてしまったけれど」

    アニ「……」ジッ
  56. 56 : : 2014/03/04(火) 19:43:21

    ミカサ「エレンと面白い事にしか興味のない私のとっては、2人減っても何も変わらない」

    アニ(きっと私も…ユークさえ傍《そば》に居てくれれば…ミカサと同じ考えに…)

    ミカサ「今回の調査と推理は、私の好奇心を満たすために自己満足に過ぎない」クスリ

    ミカサ「ので、やはりアニは私の狂言など全て忘れて、ユークを好きで居続けてほしい」

    アニ「……///」カァァ

    ミカサ「では、話も済んだところで、私達も訓練を再開しましょう!――――」

  57. 57 : : 2014/03/04(火) 19:44:16

    ――――――――


    バシィ! ブンッ!


    ミカサ(アニ…やはり動揺していた)

    ミカサ(ユークやユミルを疑う判断材料はあるけれど…そんな事はどうだっていい)

    ミカサ(ただ私は…大切な仲間を失いたくない)

    ミカサ(これだけいい人達だというのに、その仲間を疑うなど馬鹿げている)

    ミカサ(私はこれからも、皆と仲良く生きて、友達を大切にしていきたい)

    ミカサ(勿論、それはエレンとアルミンが隣に居て初めて思う事――――)
  58. 58 : : 2014/03/04(火) 19:44:38


    ドシィ! ビュンッ!


    アニ(ミカサの言っていた事…間違いなく、あの時にユークが巻き込まれた口論だよね)

    アニ(私以外に、あの現場を目撃した人がいたなんて…)

    アニ(でも、ユークの顔だけが見られていなくて、本当に良かったよ…それにしても)

    アニ(あの男子2人…訓練所を辞めていたなんて…だからその後、音沙汰なかったんだね)

    アニ(ユークが何か言葉を放った途端に…あの2人は地面に崩れ落ちていた)

    アニ(ユークがその後に更に何かを言ったら、二度と立ち上がらなかった…)
  59. 59 : : 2014/03/04(火) 19:46:33

    アニ(ユークの暗示の力…本物だったんだ…)

    アニ(それに…もの凄く強大な力…)

    アニ(まるで、人の人生を掌《てのひら》の上で転がすかのように…恐ろしい)ガクブル

    アニ(私の知っていたユークが、少しずつ変わっていって…はっ!)ピクリ

    アニ(今、私…ユークの事を恐ろしいと思ったの?…そんなの…だめっ!)ブンブン

    アニ(私はユークの為に生きる!だから、ユークを信じないなんてあり得ない!!――――)

  60. 60 : : 2014/03/04(火) 19:48:05

    今、リレーSSで私の番が回ってきたのですが、研究室の大掃除でもうクタクタ...足も棒です...

    この投稿は、既に完成した作品を淡々と挙げているだけなので、時間こそかかりますが苦労はしません

    今日、バトン渡せないかも...

  61. 61 : : 2014/03/05(水) 01:00:23

    他の参加者様の応援もあって、何とかバトンを繋ぐ事が出来ました
    ゆきさん主催のリレーSS
    [http://www.ssnote.net/archives/10538#thread-bottom-navigation]
    私の担当は、184,185の2レス分です
  62. 62 : : 2014/03/05(水) 23:21:42

    ――Part 1-3――

    ――――その日の夜 倉庫――――

    ユーク「…今日は、俺が先だったか」

    ユーク「アニが来るまで、腰掛けて待っているとしよう」


    コソコソ ガチャ


    ユーク「アニ、こんばんは」

    アニ「こんばんは」

    アニ「…って」

    ユーク「ん?」
  63. 63 : : 2014/03/05(水) 23:22:49

    アニ「今更、何だい?」

    ユーク「何が?」キョトン

    アニ「その挨拶だよ」クスリ

    ユーク「…他に思いつかなかったんだよ、多分ね」

    アニ「私も咄嗟《とっさ》に合わせちゃったよ」

    ユーク「まぁ、こう回数を重ねていると、掛ける言葉も無くなってくるものさ」
  64. 64 : : 2014/03/05(水) 23:23:02

    アニ「そう…かもね」

    ユーク「ん?」

    アニ「な、なんでもないさ」アセアセ

    ユーク「俺は何とも言っていないけど?」

    アニ「あ、あ、そ、そうだね」オロオロ

    ユーク「…まぁ、なんだ」
  65. 65 : : 2014/03/05(水) 23:23:32

    アニ「う、うん…」アセアセ

    ユーク「そんなところで突っ立っているのもなんだし…」

    ユーク「とりあえず、こっちへおいで?」ササッ

    アニ「うん…行くよ」トテテ ピタッ

    ユーク「…座らないの?」

    アニ「その…」モジモジ
  66. 66 : : 2014/03/05(水) 23:24:26

    ユーク「何だい?」

    アニ「ユークの膝の上に…座りたいんだけど…?///」チラ

    ユーク「…どうぞ?」スッ

    アニ「う、うん…失礼します…///」スッ チョコン

    ユーク「…小動物みたい」ボソリ

    アニ「え?」
  67. 67 : : 2014/03/05(水) 23:24:49

    ユーク「…気にしないで」フイ

    アニ「何なのか、教えてよ」

    ユーク「…そういえばさ」ダキッ

    アニ「あっ!…う、うん?」ドキドキ

    ユーク「確か初めてだね。こういう風に座るのって」ギュッ

    アニ「う、うん…そうだ…ね///」ドキドキ
  68. 68 : : 2014/03/05(水) 23:25:09

    ユーク「…どんな感じ?」

    アニ「ど、どんなって?」

    ユーク「膝に腰掛けた感覚」

    アニ「そ、その…安心する…///」モジモジ

    ユーク「うん、宜しい」ニコ

    アニ「何なのさ。もう…///」
  69. 69 : : 2014/03/05(水) 23:26:01

    ユーク「今日は、何をしようとしているんだい?」クスス

    アニ「そ、そんな…ミカサみたいに扱わないでよ」

    ユーク「…それで?」

    アニ「無視しないでよ…」

    ユーク「…アニ?」

    アニ「…わかったよ。言うよ」
  70. 70 : : 2014/03/05(水) 23:26:34

    ユーク「……」ジーーッ

    アニ「あぅぅ…こ、この体勢なら…」チラ

    ユーク「ん?」

    アニ「アンタと同じ高さで…キ、キスが出来ると…思ったんだよ…///」モジモジ

    ユーク「…照れるね」ニコ

    アニ「アンタ、全然照れていないように見えるけど?」フイ
  71. 71 : : 2014/03/05(水) 23:27:42

    ユーク「…照れているさ」

    ユーク(その証拠に…)

    ユーク(いや…皆まで言う必要はないだろう)

    アニ「で?」

    ユーク「『で?』って?」

    アニ「キ、キス…し、してくれないのかい?」チラ
  72. 72 : : 2014/03/05(水) 23:28:07

    ユーク「…勿論、するけど?」

    アニ「じゃ、じゃあさ…早くしなよ…」ギュ

    ユーク「アニさ…」

    アニ「ん?」パチリ

    ユーク「偶には…アニの方からしなよ?」

    アニ「ど、どうして?」
  73. 73 : : 2014/03/05(水) 23:28:49

    ユーク「今日は折角、アニと俺の目線が同じ高さなんだからさ」

    アニ「…あっ!」

    ユーク「俺の言いたい事に、気が付いた?」ニコ

    アニ「う、うん…そういう事?」モジモジ

    ユーク「そっ!こういう時じゃないと、あまりアニからはできないよ?」

    アニ「う、うん…じゃあ…今日は私からいくよ…///」モジモジ
  74. 74 : : 2014/03/05(水) 23:29:23

    ユーク「さぁ、どうぞ?」ギュ

    アニ(私から…ユークに…///)ドッキンドッキン!

    ユーク(内心、とても楽しみに感じている自分がいる)

    アニ(ユーク…大好き!!)Chu!!

    ユーク(んっ…アニ…少し強いよ?)チュッ

    アニ(自分からするのも…気持ちいい…///)ダキッ ギューーッ
  75. 75 : : 2014/03/05(水) 23:29:40

    ユーク(同じ高さからだと…こんな感じなのか)ダキッ ギュッ

    アニ(ユークと同じ高さでキスできるなんて…嬉しい!!)

    ユーク(いつもは自然と、アニの方へ首を傾けていたから…新鮮な感じだ)

    アニ(ユーク…大好き…ユーク!)

    ユーク(膝の上にアニを乗せているのも…いいものだな)

    アニ(もっと…近く…もっと!)ススッ ギューーッ
  76. 76 : : 2014/03/05(水) 23:30:22

    ユーク(アニ、更に接近した!)

    アニ(ゆーくぅ…)ギューーッ

    ユーク(あっ、このままじゃあ、まずいかも…)ヒヤリ

    アニ(ゆーくぅ…ん?)ピクリ

    ユーク(気付かれた…かな?)

    アニ(…なんか…感じて)モゾモゾ
  77. 77 : : 2014/03/05(水) 23:31:17

    ユーク(さて…何て言い訳しようかな?)ポクポク

    アニ(あっ!これって…///)モジモジ

    ユーク「…その…アニ」スッ

    アニ「ぷはぁ…う、うん…///」プイ

    ユーク「…今は、気にしないで?」

    アニ「そ、そう…だね…///」モジモジ
  78. 78 : : 2014/03/05(水) 23:32:08

    ユーク「“これ”ばかりは…その…仕方のない事だからさ」

    アニ「う、うん…私だって、それくらい分かっているよ…///」ソワソワ

    ユーク「それでさ…」ジッ

    アニ「な、何?」ドキリ

    ユーク「キス…続ける?」

    アニ「うん…続けたい」コクリ
  79. 79 : : 2014/03/05(水) 23:32:57

    ユーク「それじゃあ、この先は…気にしないでね?」

    アニ「うん…気にしないようにするよ…///」コクリ

    ユーク「それじゃあ、またアニの方から来てくれる?」ニコ

    アニ「…うんっ!」ニコ

    ユーク「…お願い」ギュ

    アニ(初めて、ユークの方からお願いされた)
  80. 80 : : 2014/03/05(水) 23:34:06

    アニ(私もユークの期待に応えたい!)スッ

    ユーク(邪魔を挟んで悪かったね…アニ)ジッ

    アニ(ユーク…愛しているから!)Chu!! ダキッ!!

    ユーク(さっきより、強くしがみついてきた)ギューギュー

    アニ(好き…好き…ユーク!!)ギューーッ

    ユーク(アニ、ありがとう…)ツーー

  81. 81 : : 2014/03/05(水) 23:35:24

    ――――女子寮――――


    ガチャ パタン ソローリ


    アニ(はぁぁ…布団だ)ゴロン ボフッ

    アニ(なんか、少し疲れちゃったなぁ…緊張が解けたから?)

    アニ(でも…“あれ”は緊張するよね、普通…///)

    アニ(今まで、あんまり意識して考えた事なんてなかったけど…)

    アニ(ユークにも…“ある”んだもんね?///)ドキドキ

    アニ(…考えたら、身体が熱くなってきた…///)カァァ
  82. 82 : : 2014/03/05(水) 23:36:07

    アニ(ユークも…少し恥ずかしそうにしていたね。遠慮っていうか…)

    アニ(…ユーク“の” ///)カァァ

    アニ(…はっ!私、何考えているんだろう…これじゃ、ただの変態じゃないか!)ブンブン

    アニ(私は変態じゃない!私はいやらしい乙女じゃない!)ブンブン

    アニ(…でも、ユークって…いつも“どうしている”んだろうね?)モアモア

    アニ(…あんまりイメージが湧かないね…まぁ、それも当たり前か――――)

  83. 83 : : 2014/03/05(水) 23:36:47

    ――――男子寮――――


    ゴロン モゾモゾ


    ユーク(うーん、今日は少し失敗したな…)

    ユーク(今までもアニとのキスの時に“そうなった”事も偶にあったけど…今日はね…)

    ユーク(はぁ…俺はただアニを愛でたいだけなのに…今は“これ”の存在が恨めしいよ)

    ユーク(…落ち着かないな)ソワソワ

    ユーク(…感覚が残っているうちに…処理してしまおう)モゾモゾ

    ユーク(まぁ、アニの匂いがとても良かったから、今日はそれが一番の収穫かな?――――)

  84. 84 : : 2014/03/05(水) 23:37:28

    ――――翌朝 食堂前――――


    ワイワイ ガヤガヤ


    アニ「あ…」ピタッ

    ユーク「ん?あぁ、アニ、おはよう」

    アニ「お、おはよう…」ボソボソ

    ユーク「具合でも悪いの?」

    アニ「そ、そうじゃないけど…」ソワソワ

    ユーク(なんだろう?)ジーーッ
  85. 85 : : 2014/03/05(水) 23:38:13

    アニ「あ、あぅ…」モジモジ

    ユーク(何かを意識しているの?)ジーーッ

    アニ(な、なんか…今日はユークを見れない…///)モジモジ

    ユーク(まぁ、思春期だから、こういう事も偶にあるのかもね)

    アニ(どうしてだろう…意味もなく恥ずかしい…///)カァァ

    ユーク「ほら、こんなところで突っ立っていても、皆の邪魔だから行くよ?」ギュッ
  86. 86 : : 2014/03/05(水) 23:38:58

    アニ(はうっ!///)ドキリ

    ユーク(ん?)グイ

    アニ「う、腕を引かないで…///」

    ユーク「あぁ、ごめん。袖《そで》が伸びちゃうもんね」ケロッ

    アニ「そ、そう…だから…ダメ…///」モジモジ

    ユーク(顔が赤いね。やっぱり体調が悪いのかな?)ジロジロ
  87. 87 : : 2014/03/05(水) 23:40:33

    アニ「ほ、ほら。行こう…///」トコトコ

    ユーク「うん。わかったよ?」スタスタ

    アニ(し、暫くは、気になって…何も集中できないかも…///)

    ユーク(まぁ、放っておけば、その内に自然と治るだろうね)ケロッ

    アニ「ほら、早く席に座らない?」ソワソワ

    ユーク「そうだね。じゃあ、あそこに…」スタスタ
  88. 88 : : 2014/03/05(水) 23:41:12


    スタスタ トコトコ

    スチャ チョコン


    アニ「……///」ソワソワ

    ユーク(今日のアニは、落ち着きが無いなぁ)ジーーッ

    アニ(ど、どうしよう…何を喋ればいいのか分からないよ…とりあえず…)

    ユーク(それに、ご飯を食べ始める様子もないし…やっぱり、体調が悪いのかな?)ジーーッ

    アニ「ア、アンタ…お腹空いてない?」アセアセ

    ユーク「まぁ…朝だし、それなりには…」
  89. 89 : : 2014/03/05(水) 23:41:34

    アニ「じゃ、じゃあさ!また少し分けてあげるよ!!」ソワソワ

    ユーク「分けてくれるのなら、喜んで貰うけど…」

    アニ「ほ、ほら…どうぞ!」チギリ スッ

    ユーク「ありがとう。大切にいただくよ」モグモグ

    アニ「……」ジーーッ

    ユーク「うん?どうかしたの?こっちを見つめて」チラ
  90. 90 : : 2014/03/05(水) 23:42:50

    アニ「あっ、な、なんでもない…」アセアセ

    ユーク「…?」ポカン

    アニ「ほら、早く食べなよ!」セカシセカシ!

    ユーク「そうだね。人も混んでくるし」

    アニ「そ、そうそう!だから、私の事は気にせずに食べていてよ!!」

    ユーク「それは、俺が食べているところを見るのとは、何も関係が無いんじゃ…」
  91. 91 : : 2014/03/05(水) 23:44:07

    アニ「い、いいじゃないか、別に!何か文句あるの?」アセアセ

    ユーク「…別にないけど」ケロッ

    アニ「じゃあ…続けなよ」ジーーッ

    ユーク(なんかこう凝視されていると、食べ辛いなぁ…俺も前にアニにした事があるけど)
    (『――番外編Ⅱ―― 第1話』参照)

    アニ(ユークって…なんか食べ方も…少し色っぽいね)ジーーッ

    ユーク(落ち着かない…)ソワソワ モグモグ
  92. 92 : : 2014/03/05(水) 23:44:52

    アニ(唇の動きとかも、こう…なんか誘われているみたい…)ジーーッ

    ユーク(じっと見られていると、持ち方や口の動きとか、いつもの食べ方を忘れてしまうよ)

    アニ(ユークって、こうして改めて見ると…恰好いいなぁ…)ジーーッ

    ユーク(早く食べ終わろう…アニがずっとこちらを見て、眼を離さずにいるよ)モグモグ

    アニ(私…なんで今まで、ユークの魅力に気づかなかったんだろう?)ジーーッ

    ユーク(こうして偶に…アニが何を考えているのかが分からない事がある…)モグモグ
  93. 93 : : 2014/03/05(水) 23:45:37

    アニ(さっきまでは、ユークの事が気になって、身体が熱くなっていたけど)

    ユーク(今のアニは急に赤くなったり、じっと見つめてきたりで、行動に統一性が無い)

    アニ(こうして、ユークの姿を見ていると…少しは気が紛れて落ち着く気がする)

    ユーク(でも、俺も気に掛けたままだと、ストレスを感じて身体に良くないだろうね)

    アニ(だから今は…ずっとこうして、ユークを眺めていたいなぁ…)ジーーッ

    ユーク(とりあえず、それが分からない今は、そっとしておいてあげよう――――)

  94. 94 : : 2014/03/05(水) 23:46:39

    まさかのパート1-3です

    今回はとりわけ区切りが不規則になります

  95. 95 : : 2014/03/07(金) 03:35:42

    ――Part 2-1――

    ――――数日後の夜 倉庫裏――――


    タッタッタ コソコソ


    アニ「ごめん、少し遅れたよ」タタッ

    ユーク「大丈夫。俺達もそんなに待っていないよ」

    ライナー「ミカサにでも絡まれていたか?」ワハハ

    アニ「まぁ、そうなんだけどね」

    ベルトルト「ライナー、静かに」シーーッ

    ライナー「おう、すまん。いつものテンションだったな」
  96. 96 : : 2014/03/07(金) 03:36:02

    アニ「それで、今回はユークが皆を招集したけど、一体、何?」チラ

    ユーク「あぁ。一度、情報をまとめて全員で共有しようと思ってな」

    ライナー「情報?」

    ベルトルト「何かの情報を掴めたのかい?」

    ユーク「内地の情勢と壁教《ウォール教》の事だ」

    アニ「……!」ピクリ
  97. 97 : : 2014/03/07(金) 03:36:14

    ベルトルト「そうかい。ユークも調べていたんだね」

    ライナー「それじゃあ、ベルトルト、お前もか?」

    ベルトルト「うん。僕も文献を初めとして、独自に街で情報を集めたりしていたんだ」

    ユーク「そうだったか。ご苦労だったな」

    ユーク「俺も今度は、一緒に行くよ。その方が効率も良い」

    ベルトルト「うん。その時になったら、また話し合おうね」
  98. 98 : : 2014/03/07(金) 03:36:34

    アニ(知らなかった。2人がそんな事までしていたなんて…)

    ユーク「本題に入ると、俺がこれまで行ってきた調査は主に文献調査だ」

    ユーク「誕生日にベルトルトから貰った本も既に何回も読み直した」
    (『――番外編―― 最終話』参照)

    ユーク「それだけだと情報が偏《かたよ》るから、資料室にも通って多角的に情報を集めた」

    ライナー「偶《たま》に、昼間に資料室へ行っていたのは、そういう事だったのか」

    ベルトルト「僕は基本的に夜に行っていたから、ユークとは遭遇しなかったんだね」
  99. 99 : : 2014/03/07(金) 03:37:26

    ユーク「そうだな。寧ろ、都合も良かったかもな」

    ベルトルト「あまり、関わりを持たないように努めてきたからね」

    アニ(わ、私…何も手伝えていない…)シュン

    ライナー「…すまないな。俺は何も知らず、ただお前達に任せっきりで…」

    ユーク「気にするな。まだ始まったばかりだ。気になるなら、これから始めればいい」

    ユーク「ただ、あまり表だって皆が情報を嗅ぎまわれば、それだけ怪しまれる」
  100. 100 : : 2014/03/07(金) 03:37:56

    ユーク「今くらいに、隠密な行動が出来る俺達が、それをやっていた方がいいんだ」

    ライナー「そういうものなのか?」

    アニ(私もユークの役に立ちたい…)チラチラ

    ユーク「お前はどうしても目立つから、こういった事は向かない」フルフル

    ユーク「お前の適性としては、俺達の行動が周囲に勘付かれないように囮をやってほしい」

    ライナー「つまり、俺が皆の注目を引き付ける事が、お前達の役に立つという事か?」
  101. 101 : : 2014/03/07(金) 03:38:14

    ユーク「そういう事だ」ニッ

    ライナー「わかった。その役目、俺が果たす!」

    ライナー「これからは、俺もお前達の為に役に立つ番だ」

    ユーク「期待している。とはいっても、これまでも頼りになる奴だったんだぞ?」

    ベルトルト「そうだよ。君に引っ張られて来たんだから」

    ライナー「そうか。それならよかったが…」
  102. 102 : : 2014/03/07(金) 03:38:35

    アニ(わ、私は…)

    アニ(私は…3人の役に…立てていたのかな?)ソワソワ

    アニ(私だけ…また何も知らされないなんて…もう耐えられないよ…)
    (『――番外編―― 第8話』参照)

    ユーク「じゃあ、今から情報をまとめて…」

    アニ「あのさっ!」

    ユーク「…?」チラ
  103. 103 : : 2014/03/07(金) 03:38:51

    ライナー「どうかしたか?」

    ベルトルト「…声を潜《ひそ》めてね?」

    アニ「わ、私には…何ができるの?」

    ユーク「……」

    ライナー「……!」

    ベルトルト「アニ…」
  104. 104 : : 2014/03/07(金) 03:39:14

    アニ「アンタ達は…それぞれ自分に出来る役目を果たそうとしている…」

    アニ「でも私は…まだ3人の為に…何も出来ていない…」

    アニ「だからっ!私にも…何か役目をちょうだい…」

    アニ「私も…アンタ達の役に立ちたいんだよ!」ジワァ

    ユーク「……」

    アニ「だから…お願い…私を置いて行かないで…」グスッ
  105. 105 : : 2014/03/07(金) 03:39:29

    ユーク「アニ…」

    アニ「…ぐすっ」

    ユーク「そんな風に、自分を卑下《ひげ》しないで?」ダキッ

    アニ「あっ…」

    ユーク「アニの気持ちがこうして分かって…俺は安心しているよ?」サスサス

    アニ「ぐすっ…ぐすっ…」ギュッ
  106. 106 : : 2014/03/07(金) 03:39:49

    ユーク「それじゃあ、アニにも仕事をしてもらおうかな?」サスサス

    アニ「…何を?」ギュッ

    ユーク「俺と一緒に、クリスタに関する情報を集めよう」

    アニ「クリスタの?」チラ ジッ

    ユーク「そっ、あの現場を目撃したのは、他でもない俺とアニだ」ジッ

    アニ「うん…そうだったね…」ギュッ
  107. 107 : : 2014/03/07(金) 03:40:14

    ユーク「あの出来事の事は、この前、この2人にも話をしたから」

    アニ「そう…」

    ユーク「2人とも、少し面食らっていたけど、理解はしてくれた」

    アニ「そりゃあ…あのクリスタだったんだから…当然さ」

    ユーク「うん。俺もあの時は驚いたけど…俺達の未来を決める突破口が見えた気がしたんだ」

    アニ「私達の未来の?」
  108. 108 : : 2014/03/07(金) 03:40:58

    ユーク「そう。この壁内世界において…俺達の持つチカラは強大だ」

    ユーク「この世界の行く末は…俺達に委《ゆだ》ねられていると言っても、決して過言じゃない」

    ユーク「それだけ、このチカラは…多くの人の運命を左右しうるものだ」

    アニ「……」

    ライナー「……」

    ベルトルト「……」
  109. 109 : : 2014/03/07(金) 03:41:16

    ユーク「…約5年前、俺達は沢山の人の命を奪う片棒を担いだね」ギュッ

    アニ「…忘れるわけがないよ」ギュッ

    ライナー「……」グッ

    ベルトルト「……」ズキッ

    ユーク「その事を忘れる事は…俺達には許されない事だけど…」

    アニ「…うん。偶《たま》に苦しくなるよ」
  110. 110 : : 2014/03/07(金) 03:41:46

    ユーク「でも…それが俺達『戦士』の使命だから…」

    アニ「うん…」コクリ

    ユーク「だから、たとえ人の心を捨ててでも…俺達が成し遂げなければならない事だ」

    アニ「全ては…故郷へ帰る為…でしょ?」

    ユーク「あぁ。でも、今の俺にとっては、ただそれだけの事じゃない」フルフル

    アニ「…?」ジッ
  111. 111 : : 2014/03/07(金) 03:42:22

    ユーク「…約束してくれたでしょ?」

    ユーク「“俺と一緒に”…故郷へ帰るって」ニコ
    (『――番外編―― 最終話』参照)

    アニ「あっ…///」キュン

    ユーク「その時に、アニが隣に居ないのは…絶対に嫌だよ?」

    アニ「…私だって」ギュッ

    アニ「私だって、アンタが居ないのは…耐えられないよ…」ギューーッ
  112. 112 : : 2014/03/07(金) 03:42:42

    ユーク「嬉しいよ、アニ」ニコ

    アニ「うん!」チラ ニコ

    ユーク「ふふっ♪」ナデナデ

    アニ「……」ギューーッ スリスリ

    ライナー「なぁ、お前ら…」

    ベルトルト「僕達もいる事…忘れていないかい?」
  113. 113 : : 2014/03/07(金) 03:43:04

    ユーク「…ははっ、そんなわけないだろ?」チラ

    アニ(はっ!///)カァァ

    ライナー「感動はしたものの、ちょっとな…」

    ベルトルト「そういう風に、人目を憚《はばか》らずに様《さま》を見せつけられるとね…」

    ユーク「いいじゃないか。俺達しかいないんだし」

    アニ「……///」カァァ
  114. 114 : : 2014/03/07(金) 03:43:19

    ライナー「いつになったら、本題を話し始めるんだ?」

    ベルトルト「今日は、もう終わりにするかい?」

    ユーク「もうちょっとだけ、待ってくれないか?」

    アニ「……///」コクコク

    ライナー「…まだ、なにかするのか?」

    ベルトルト「キスなんて見せつけられると、僕達も耐えられないよ?」
  115. 115 : : 2014/03/07(金) 03:45:19

    ユーク「ははっ、そんなわけないだろ…したいけど」ボソリ

    アニ「……///」ドキドキ

    ライナー「…なら、早くしろよ?」

    ベルトルト「時間もあまり無いからね?」

    ユーク「はいはい、そう急かすな」

    ライナー「そう言っているが…」
  116. 116 : : 2014/03/07(金) 03:45:37

    ベルトルト「最近の君は、少し…ねぇ?」

    ユーク「次に話す事も決めてあるからさ?」

    ライナー「じゃあ、待つが…」

    ベルトルト「何か始めようとしたら、流石に止めるからね?」

    ユーク「はいはい」ヒラヒラ

    アニ「……///」ソワソワ
  117. 117 : : 2014/03/07(金) 03:45:56

    ユーク「アニ」ジッ

    アニ「は、はい…///」ピクリ ジッ

    ユーク「俺がアニと一緒にクリスタの事を調べようって言ったのは、他にも理由があってね」

    アニ「…?」

    ユーク「クリスタに話をする為に、同じ女の子のアニの手助けがあると、円滑になるんだ」

    アニ「あっ、なるほど」
  118. 118 : : 2014/03/07(金) 03:46:20

    ユーク「ライナーやベルトルトと一緒に行っても、背も高いから警戒されるんだよ」チラ

    ライナー「悪かったな」

    ベルトルト「そういうユークだって、背は高い方だからね?」

    ユーク「俺の場合は、理想的な身長だと言ってほしいものだ」フンス

    アニ(くすっ、ユーク、おかしい)クスリ

    ユーク(あれ?アニ、笑っているの?)チラ
  119. 119 : : 2014/03/07(金) 03:46:49

    ユーク「まっ、お前達はともかく、アニと一緒の方が都合のいい事は明らかだ」

    アニ(…女である事の他に、私の背が小さいから?)チラ

    ライナー「まぁ、それは否定できないな」

    ベルトルト「理由もそれだけで十分だね」

    ユーク「そして、クリスタ以上に注意が必要なのは…ユミルの方だ」キッ

    アニ「……!」
  120. 120 : : 2014/03/07(金) 03:47:11

    ライナー「…そうだな」

    ベルトルト「彼女…クリスタの何かを知っていそうな印象だよね」

    ユーク「あぁ。彼女が何を考えてクリスタの傍を離れないのかは、今は分からないが…」

    ユーク「…きっと、何か重大な理由があると思う」

    ライナー「俺もそれは薄々だが、気が付いていた」

    ベルトルト「彼女の付きまとい具合は…度を超えているからね」
  121. 121 : : 2014/03/07(金) 03:47:56

    アニ(そっか。ユミルがクリスタを常に気にしているのは、そういう事だったんだね)

    ユーク「ユミル…彼女はとても頭が良い…あの悪知恵や鋭い勘は、彼女の大きな武器だ」

    ベルトルト「それでいて、掴みどころがないのも厄介な事、この上ないよ」

    ライナー「ベルトルトは、偶にユミルに絡まれるからな」ワハハ

    ベルトルト「そうだね。彼女が何を考えているのか分からないから、不安に駆られるんだ」

    ベルトルト「こちらの何かを見透かされそうで…だから、あまり関わりたくはないね」
  122. 122 : : 2014/03/07(金) 03:48:37

    ユーク「だが、断言できる事は、彼女がクリスタだけは絶対に守ろうとしている事だ」

    ユーク「きっと彼女は、何かしらの事でクリスタの秘密を知って、彼女を守っている」

    ライナー「守っている?誰から?」

    ユーク「『守る』という表現自体が正しいかどうかは、現状、分からないが…」

    ユーク「ユミルがクリスタを常に監視し、保護しようとしている事は一目瞭然だ」

    ユーク「ただし、その真意は謎だ。保護か、利用か、単なるきまぐれか…」
  123. 123 : : 2014/03/07(金) 03:48:53

    ライナー「やはり、ユミルの存在が厄介である事には変わりないな」

    ベルトルト「きっと、君達がクリスタに近づいた時も、彼女が傍に居ると思うんだけど」

    ベルトルト「その対策は、考えてあるのかい?」

    アニ「……」チラ

    ユーク「正直、俺も彼女をどうこうできるかは、分からない」フルフル

    ユーク「だから、そんな時の為に、アニが一緒に来る意味が生まれる」
  124. 124 : : 2014/03/07(金) 03:49:17

    アニ「……!」ピクリ

    ライナー「そうか。そういう事か」

    ベルトルト「同じ女の子であるアニが居る事が、彼女達の警戒を少しでも緩めるんだね」

    ユーク「そうだ。その状況において、アニの存在はとても大きい」チラ

    アニ(分かったよ、ユーク!)チラ コクリ

    ユーク(そう。だから今度は、アニが俺達の役に立ってくれ!)コクリ
  125. 125 : : 2014/03/07(金) 03:49:43

    ベルトルト「理解できたよ」

    ライナー「流石だな。しっかりと理由も持っていたとは」

    アニ「私も頑張る!」

    ユーク「よろしくね?」

    ベルトルト「それで、それはいつ?」

    ライナー「こうして話したって事は、なるべく近い内か?」
  126. 126 : : 2014/03/07(金) 03:50:11

    ユーク「あぁ。理想は近日。可能なら明日にでも…む!声を潜めろ」

    アニ(え?)ジッ

    ライナー(どうした?)チラ


    スタスタ スタスタ


    ベルトルト(…足音だね)キョロキョロ

    ユーク(お前達2人は、足音を消して建物の影に身を潜めろ)チラ

    ライナー(分かった!ここは任せる)チラ
  127. 127 : : 2014/03/07(金) 03:50:38


    ソローリ ソソクサ


    ユーク(誰かは知らないが、ここは俺とアニで状況を誤魔化す他ない!)グイッ

    アニ(え!?ユーク、私の身体を引いてどうするの?)トテテ

    ユーク(アニ、暫くの間、大人しくしていて?)ギュッ!

    アニ(抱き寄せられた!ど、どうするの?このままじゃあ見られちゃうよ…)オロオロ

    ユーク(さぁ、来い…誰だ?)チラ

    アニ(あ、あぅぅ…///)ドキドキ
  128. 128 : : 2014/03/07(金) 03:50:58


    スタスタ スタスタ


    男子訓練兵(なんか、話し声が聞こえたけど、こっちのほうか?)

    ユーク「アニ…大好きだよ…」ギューーッ ナデナデ

    アニ「う、うん…わ、私も…///」タドタド

    男子訓練兵「一体、誰だ…あっ!」ピタッ

    ユーク「ん?」チラ

    アニ(や、やっぱり見られた…///)カァァ
  129. 129 : : 2014/03/07(金) 03:51:27

    男子訓練兵「あ、いや…その…」タジッ

    ユーク「…悪いな、今、取り込み中でな」

    アニ(ユーク、アンタの策って、これの事かい?///)モジモジ

    男子訓練兵「そ、そうらしいな…」オドオド

    ユーク「…見なかった事にして、外してくれないか?」

    ユーク「…それとも…続きを見ていくか?」ニヤリ
  130. 130 : : 2014/03/07(金) 03:51:47

    アニ(つ、続きって…キ、キスまで!?///)プシューーッ

    男子訓練兵「い、いや…戻るわ」アセアセ

    ユーク「そうしてくれると助かる」ニカッ

    アニ(私…ただユークの戯れに付き合わされただけみたいじゃないか…こいつ…)ジトーーッ

    ユーク「くれぐれもこの事は、他言無用だぞ?」

    男子訓練兵「わ、わかってるさ。そ、それじゃあな!」ソソクサ ピューーッ
  131. 131 : : 2014/03/07(金) 03:52:17


    タッタッタ タッタッタ


    ユーク(…もういいかな?)パッ

    アニ(はぁぁ…恥ずかしかったよ…///)ポーーッ

    ユーク「アニもご苦労様?」ナデナデ

    アニ(全く…撫でていれば、それでいいと思って…でも心地良い)スリスリ

    ユーク「2人とも、出て来て大丈夫だ」チラ

    アニ(あっ、そっか。2人を隠す為の演技だった!)ハッ!
  132. 132 : : 2014/03/07(金) 03:52:35


    コソコソ ソローリ


    ライナー「肝を冷やされたな」

    ベルトルト「何はともあれ、僕達が見つからなくて良かったよ」

    アニ(あれ?ユークがした事については、無反応?)

    ユーク「さっさと戻って行ってくれて良かったよ」

    ライナー「だが、お前もまた大胆だよな」

    ユーク「ん?」
  133. 133 : : 2014/03/07(金) 03:53:34

    ベルトルト「そうだね。咄嗟《とっさ》にさっきのシナリオを考え付いた事もだけど…」

    ベルトルト「何の躊躇《ためら》いもなく、人前でアニを抱きしめるのも慣れたものだね」

    アニ(そんなの…慣れるべき事じゃないよ///)カァァ

    ユーク「今回は、事前に察知できたから対応が早く出来たけど、常に上手くはいかない」

    ライナー「まっ、障害も消えたし、話の続きをしないか?」

    ユーク「そうだな。さて、確か2人を誘《おび》き寄せる所までだったよな?――――」

  134. 134 : : 2014/03/07(金) 03:57:42

    7日は研究室の飲み会があるので、続きはお昼頃か、はたまた深夜にお送りします
  135. 135 : : 2014/03/07(金) 16:07:29

    ――Part 2-2――

    ――――数分後――――

    ユーク「…周囲に誰も居なかったか?」

    アニ「こっちは大丈夫だよ。誰も居ない」フルフル

    ライナー「こんな時間だから、出歩く輩も少ないだろうな」

    ベルトルト「足音も特に聞こえないし、話を再開しても大丈夫じゃないかな?」

    ユーク「そうか…なら、続けよう」

    アニ(さっきの演技の後なのに、ユークは切り替えが早いよね…白々しいくらいに)シラーッ
  136. 136 : : 2014/03/07(金) 16:15:35

    ユーク「…で、上手くあの2人と俺とアニの4人だけの状況になれるタイミングを計る」

    アニ「そう簡単にいくのかい?」

    ユーク「基本的に、ユミルは他人がクリスタに近づく事を毛嫌いしている」

    アニ「あぁ…ユミルのクリスタに対する溺愛っぷりは異常だからね」

    ユーク「おそらく、2人だけで居る事が多いとは思うが、問題は場所…」

    アニ「そうだね。訓練の時となると、周囲に人はいるからね」
  137. 137 : : 2014/03/07(金) 16:15:54

    ライナー「なら、俺達が協力するぞ」

    ユーク「……!」チラ

    ベルトルト「うん。僕達が彼女達の周囲の人を惹きつけて、君達4人の状況を作り出す」

    ユーク「出来るか?」

    ライナー「出来るかじゃない。やるんだ!」グッ

    ベルトルト「うん!僕達も頑張るよ」コクリ
  138. 138 : : 2014/03/07(金) 16:16:13

    アニ「アンタ達…」

    ユーク「それは、とても助かる。頼んだぞ」ジッ

    ライナー「この流れだと、やはり訓練中か?」

    ベルトルト「それだと、教官の邪魔が入りそうだね」

    ユーク「明日の午後…」

    アニ「……!」
  139. 139 : : 2014/03/07(金) 16:16:32

    ユーク「明日の午後って…昼食の後に、座学が1コマ分空いていたよな?」

    ライナー「あぁ、確かそうだったはずだ」

    ベルトルト「担当教官が居ないから、『その時間を課題に充てろ』って言っていたね」

    ユーク「その時間を狙う」

    ライナー「だが、いけるのか?」

    ベルトルト「彼女達は、応じないかもしれないよ?」
  140. 140 : : 2014/03/07(金) 16:17:01

    ユーク「俺が2人の課題を手伝うという名目で、資料室へ行くように誘えばいい」

    アニ「そう上手く、誘いに乗ってくるの?」

    ユーク「アニが少し誘導を加えてくれれば…」チラ

    アニ「…どんな風に?」ジッ

    ユーク「狙いは、やはりクリスタ。彼女は、あまり座学は得意じゃなさそうだった」

    アニ「確かに、成績はあまり高くない方だよね。レポートも苦手だって言っていたし」
  141. 141 : : 2014/03/07(金) 16:17:25

    ユーク「そこへ“偶然”、俺が通りかかる」

    アニ「え?」

    ユーク「アニがクリスタだったら、どう考える?」

    アニ「…アンタに手伝ってもらいたい…頭がいいし」

    ユーク「そう。彼女もきっとそう考える」

    アニ「でも、そんなに上手くは…」
  142. 142 : : 2014/03/07(金) 16:18:22

    ユーク「そこで、手順を少し変えるんだ」

    アニ「どういう事?」

    ユーク「アニがまず、俺に手伝ってほしいとお願いするんだ」

    アニ「私が?」

    ユーク「俺は当然、了承する。周囲も何ら疑問に思わない」

    アニ「だろうね」
  143. 143 : : 2014/03/07(金) 16:18:54

    ユーク「仮に、クリスタが俺に手伝いを乞《こ》う」

    ユーク「或《あるい》いは、俺からクリスタに教える事を申し出たら?」

    アニ「変に思われるだろうね。クリスタもああいう性格だし、きっと言い出せずに終わる」

    ユーク「おそらく、その通りの結果になるだろうね」

    アニ「だから、私が?」

    ユーク「そうだよ。だけど、手順は実に簡単だ」
  144. 144 : : 2014/03/07(金) 16:19:09

    ユーク「まず、クリスタがすぐ近くにいる状況で、アニは俺にレポートの手伝いを頼む」

    ユーク「そして、俺は了承する。そのやりとりをクリスタに見せるんだ」

    ユーク「きっと、クリスタも手伝ってほしいと心の中では思っている」

    ユーク「でも、彼女はそれを言い出せないだろう」

    アニ「ここまでは、想像の範囲内で再現されるだろうね」

    ユーク「…その次に、アニはクリスタの方を見るんだ。まるで、今、気づいたかのようにね」
  145. 145 : : 2014/03/07(金) 16:19:27

    アニ「え?」

    ユーク「そして、クリスタに向かって、こう言うんだ」

    ユーク「『アンタも気になるんなら、こいつに手伝ってもらったら?』ってね」

    アニ「…私が言いそうな口調だね」

    ユーク「そりゃあ、そのくらいお手の物さ」ニコ

    アニ「いいから、続けて?」
  146. 146 : : 2014/03/07(金) 16:19:42

    ユーク「はいはい…それを聞いたクリスタは内心驚いて、そして次に喜ぶだろうね」

    アニ「多分、そうだろうね。救いの手が伸びたんだし」

    アニ「それに何より、あの子も優しい子だし」

    ユーク「あぁ。表情を見れば一目瞭然だと思うね。きっと面食らった後に、眼が輝くさ」

    アニ「絵に描いたような表情だね」

    ユーク「それくらい、感情表現が上手で優しい子なんだよ、クリスタはさ」
  147. 147 : : 2014/03/07(金) 16:19:59

    アニ「…また、話が逸れたよ?」

    ユーク「今回はアニの所為だって…きっと、クリスタも遠慮がちに話を聞くだろね」

    アニ「光景が目に浮かぶよ」

    ユーク「でも、そこに待ち構えるは、保護者ユミルだ」

    アニ「保護者…」

    ユーク「きっと彼女は、こちらの怪しい匂いを嗅ぎ取って警戒するだろうね」
  148. 148 : : 2014/03/07(金) 16:20:22

    アニ「まぁ、少し不自然だもんね」

    ユーク「あぁ。彼女もきっと『お前達2人でやれ。私が教える』って言いそうだ」

    アニ「なんで、そんなに口調の真似が上手なの?」

    ユーク「そんなつもりはないけど」

    アニ「あっそ」フイ

    ユーク「……」
  149. 149 : : 2014/03/07(金) 16:20:45

    アニ「ほら、続き」チラ

    ユーク「…ユミルとしては、クリスタを手放したくないはずだからね」

    ユーク「無理な言い訳をしてでも、断ろうとするだろうね」

    アニ「うん。食らいついて来るだろうね」

    ユーク「でも、クリスタだって、ただ黙って聞いている訳じゃない…」

    アニ「え?」
  150. 150 : : 2014/03/07(金) 16:21:06

    ユーク「クリスタの性格上、他人からの施しや優しさは必ず享受すると考えられる」

    ユーク「友達のアニから手を差し伸べられたのなら、それは尚更の事」

    ユーク「きっと、ユミルを怒ってこちらへ手を伸ばそうとするだろうさ」

    アニ「アンタの洞察力、恐ろしいね」

    ユーク「それほどでも」

    アニ「…うん。全てイメージできる。それにきっと、その流れになると思う」
  151. 151 : : 2014/03/07(金) 16:21:33

    ユーク「そんなクリスタを放っておける訳もなく、ユミルもこちらへ同行すると言い出す」

    アニ「あぁー、絶対に言うね」

    ユーク「こちらとしては、クリスタ1人だと遥かに対応が楽なんだけどね」

    ユーク「でも、ユミルの粘着力は初めから考慮しているから、それは仕方ない」

    アニ「酷い言い様だね、粘着力って…」

    ユーク「ユミルがついて来る事は想定の内だ。そうでなければ儲けもの」
  152. 152 : : 2014/03/07(金) 16:21:52

    ユーク「そうして、俺達のフィールドへ誘導する」

    アニ「それからが本当の戦いなんだよね?」

    ユーク「そう。そこでユミルを警戒しながら課題を手伝いつつ、探りを入れる」

    アニ「大変だね」

    ユーク「アニには、俺のフォローを頼みたい」

    アニ「どんな風に?」
  153. 153 : : 2014/03/07(金) 16:22:10

    ユーク「俺1人では聞きにくい質問を、アニとの会話を仲介する事でその難易度を下げる」

    アニ「わかった。アンタのアイコンタクトがあれば、私も対応できるよ」コクリ

    ユーク「そうやって“話のクッション”を置き、ぼかす手伝いをアニに頼みたい」

    アニ「うん。私も頑張るよ」コクリ

    ユーク「流れは、それくらいだ…ただし、決してしてはいけない事、それは…」

    ユーク「ユミルにだけは、俺達の正体と会話の真意を悟られない事だ」
  154. 154 : : 2014/03/07(金) 16:22:39

    ライナー「クリスタには、構わないのか?」

    ユーク「彼女に悟られる事は、実は大した問題じゃない…ユミルの存在だけが問題なんだ」

    ユーク「…正直、クリスタ1人だけなら、簡単に制圧して吐かせられるんだ」

    アニ「…え?」ドキリ

    ベルトルト「……」ジッ

    ライナー「お前…それって…」
  155. 155 : : 2014/03/07(金) 16:22:57

    ユーク「もし彼女が握る情報が、世界を変えられるほどの事なら…」

    ユーク「…俺はそれを手に入れる為に…“彼女を手に掛ける”だけの覚悟がある」キッ

    ユーク「それは、クリスタ1人に限った事であり…部外者のユミルにまで手を伸ばせば…」

    ユーク「今度は…単に“消す”だけでは…済まないだろうな…」

    ライナー「……」ジッ

    ベルトルト「……」ゴクリ
  156. 156 : : 2014/03/07(金) 16:23:25

    アニ(ア、アンタ…本当にユークなの?)チラチラ ソワソワ

    ユーク「今回、俺が言った作戦は…まだ、彼女達を“譲歩している”と考えている」

    ユーク「俺の意志次第で、いつでも…“それは出来る”んだから」

    ライナー「……」

    ベルトルト「……」

    アニ(ユーク…だめ…)ガクガク
  157. 157 : : 2014/03/07(金) 16:23:51

    ユーク「どうする?もう彼女に…直に“聞く”事にするか?」

    ユーク「ユミルさえ引き離せれば、俺は別にそれでも構わないと…」

    アニ「やめてっ!!」

    ライナー「…!!」

    ベルトルト「…!!」

    ユーク「……」チラ
  158. 158 : : 2014/03/07(金) 16:24:27

    アニ「はぁ…はぁ…」ドキドキ

    ユーク「アニ」

    アニ「や、やめて…」ブルブル ギュッ

    ユーク「……」

    アニ「これ以上、進んだら…アンタはもう…ユークじゃなくなっちゃうから…」ガクガク

    アニ「だから、お願い…そんな簡単に…殺すなんて言わないで…」ジワァ
  159. 159 : : 2014/03/07(金) 16:24:54

    ユーク「…ごめんよ、アニ」ギュッ

    アニ「…ぐすっ」ポロッ

    ユーク「少し…気が動転していたんだ」サスサス

    アニ「…えぐっ」グスッグスッ

    ユーク「2回も泣かせちゃって…俺は最低だね」サスサス

    アニ「最低じゃないから…もう、そんな事…言わないで」グスッグスッ
  160. 160 : : 2014/03/07(金) 16:25:19

    ユーク「約束する…もう言わないし、そういう結論には至らないから」サスサス

    アニ「分かってくれれば…それでいいよ…ぐすっ」グシグシ

    ユーク「話を戻そうか…前向きに」

    アニ「…うんっ…ぐすっ」グシグシ

    ユーク「じゃあ、作戦はさっきの通りだ。俺とアニが彼女達を担当する。いいね?」

    アニ「うんっ…えぐっ」グシグシ
  161. 161 : : 2014/03/07(金) 16:25:43

    ライナー「あぁ。それで構わない」

    ベルトルト「僕達に出来る事があれば、構わずに何でも言ってくれ」

    ユーク「助かる」

    アニ「私もっ…頑張るからっ…」グシグシ

    ユーク「うん。頑張ろう、アニ」ニコ

    アニ(やっぱり…ユークには、この笑顔が似合うよ)ジッ グシグシ
  162. 162 : : 2014/03/07(金) 16:26:17

    ユーク「ほら、いつまでも眼を擦《こす》っていたら、腫れちゃうよ?」

    アニ「アンタが…泣かせたんでしょうが…」

    ユーク「そうだったね。ごめん、ごめん」ナデナデ

    アニ「うぅぅ…」ギュッ スリスリ

    ユーク「…今日は、もう終わりにしよう」ナデナデ

    アニ「……」コクリ スリスリ
  163. 163 : : 2014/03/07(金) 16:26:45

    ユーク「お前達にも悪いな。話が全部終わらなかったよ」

    ライナー「気にするな。また一歩、進んださ」

    ベルトルト「そうだよ。大事な話も出来たし、方向性も決まったじゃないか!」

    ユーク「あぁ。情報の交換は、また後日だ」

    ユーク「今日は、これで解散しよう」

    アニ「……」コクリ スリスリ
  164. 164 : : 2014/03/07(金) 16:27:42

    ライナー「それでいいが、今日はさっさと帰って来いよ?」

    ベルトルト「また遅いのは、ダメだからね?」

    ユーク「はいはい。今日は“寄り道”せずに帰るよ」

    アニ「……///」カァァ

    ライナー「お前達はいいかもしれないが、俺達も少しは苦労するんだぞ?」

    ベルトルト「あの2人が起きて質問された時は、言い訳が大変なんだから」
  165. 165 : : 2014/03/07(金) 16:28:12

    ユーク「感謝しているさ。俺もアニもね」

    アニ「……///」モジモジ

    ライナー「それじゃあ、また俺達が先に戻るからな」

    ベルトルト「早く帰っておいでよ?」

    ユーク「なぁ…やっぱり、10分だけ…」

    アニ「…!!///」ドキリ
  166. 166 : : 2014/03/07(金) 16:28:59

    ライナー「はぁ…しょうがないな」

    ベルトルト「本当に、10分だけだからね?それ以上は、擁護《ようご》できないよ?」

    ユーク「分かっているさ」ニカッ

    アニ「……///」ドキドキ

    ライナー「なら、今度こそ帰るからな」クルッ

    ベルトルト「おやすみ、2人とも」クルッ
  167. 167 : : 2014/03/07(金) 16:29:17


    スタスタ スタスタ


    ユーク「行ったな」チラ

    アニ「……///」ソワソワ

    ユーク「それじゃあ、アニ」ジッ

    アニ「…!!」ドキリ

    ユーク「俺が10分だけ時間をもらった理由…分かるよね?」ジーーッ

    アニ(…多分…分かる///)コクリ
  168. 168 : : 2014/03/07(金) 16:30:28

    ユーク「じゃあ、(倉庫の)中に入ろう?」ギュッ グイッ

    アニ(やっぱり…そういう事なんだよね?///)カァァ トテテッ

    ユーク「10分間で、沢山愛してあげるから…機嫌を直して?」ニコ

    アニ(きょ、今日は激しそう…///)プシューーッ

    ユーク(さて、今日は何回キスしようかなぁ♪)ウキウキ グイグイ

    アニ(今日こそ…幸せ過ぎて死んじゃうかもしれない///――――)

  169. 169 : : 2014/03/07(金) 23:29:19
    My.Loさんの作品は飽きずにスラスラ読めちゃいます♪研究室の大掃除は大変そうですね…お疲れ様でした(*^^*)続きも応援しています!
  170. 170 : : 2014/03/08(土) 00:36:27
    >>170 えりさん
    嬉しいコメントありがとうございます!

    ここからが本番だから待っていて!
  171. 171 : : 2014/03/08(土) 22:16:10
    やっと追い付いた
    頑張って下さい
  172. 172 : : 2014/03/09(日) 09:55:07
    >>171 レオンさん
    昨日は、一日疲れて寝てしまっていました。
    昨日の分は、今日の分と纏めて2パート後ほどお送りします。
  173. 173 : : 2014/03/09(日) 21:12:20

    ――Part 3-1――

    ――――翌日 午後――――


    ザワザワ ガヤガヤ


    クリスタ(ご飯も食べたし、レポートの課題をやらなきゃ!)トテトテ


    ユーク「……」チラチラ

    アニ「……」チラチラ


    クリスタ「……」トテトテ


    ユーク(…いくよ、アニ?)チラ

    アニ(うん。上手くやるさ)コクリ
  174. 174 : : 2014/03/09(日) 21:12:48


    トテトテ チラチラ


    クリスタ(でもレポートって苦手なんだよね。どうしよう…)ソワソワ

    ユーク「そういえば、アニ。レポートの進捗《しんちょく》はどう?」

    クリスタ(え?)ピタッ チラ

    アニ「ちょっと、進み具合が悪くてね…」

    クリスタ(…そっか。アニもまだなんだ)チラチラ

    ユーク「それなら、俺が手伝ってあげようか?」

    アニ「悪いね。なら、お願いしようかな」
  175. 175 : : 2014/03/09(日) 21:13:13


    ペラペラ ペチャクチャ


    クリスタ(アニはいいなぁ。頭の良いユークに手伝ってもらえて…)チラチラ

    ユーク「どこでする?」

    アニ「資料室なんかはどうだい?あそこって静かだし」

    ユーク「確かに、それはいい考えだな」ニコ

    アニ「うん。なら決まりだね」ニコ

    クリスタ(私も資料室で静かに取り組もうかなぁ?)チラチラ
  176. 176 : : 2014/03/09(日) 21:13:34

    アニ「ん?」チラ

    クリスタ(あ…アニと目が合った)パチリ

    アニ「…クリスタも一緒に行くかい?」

    クリスタ「え?」ドキリ

    ユーク「あっ、クリスタも居たんだね」ニコ

    クリスタ「え、う、うん…」コクリ オズオズ
  177. 177 : : 2014/03/09(日) 21:13:53

    アニ「アンタも課題の事が気になるなら、こいつに手伝ってもらったらどうだい?」

    クリスタ「え…い、いいの?」パチクリ

    ユーク「クリスタさえよければ、俺がアニの課題と一緒に見てあげられるけど?」ニコ

    クリスタ「あ、あのぅ…じゃ、じゃあ…」オズオズ

    アニ「ほら、遠慮せずにお願いしなよ」

    クリスタ「あ、あぅぅ…」モジモジ
  178. 178 : : 2014/03/09(日) 21:14:27

    ユーク「どうするの?」ニコ

    クリスタ「お、お願いします」ペコリ

    ユーク「よし。それじゃあ、資料室へ行こうか」

    クリスタ「う、うん。2人について行くね」

    アニ(クリスタの確保、成功だね)

    ユーク(でもまだ、“彼女”が来ていない…おそらく、ここで…)
  179. 179 : : 2014/03/09(日) 21:15:27


    ダダダダッ


    「ちょっと、待てぇい!!」


    ズザザーーッ! ズカズカ!!


    ユミル「その話、ちょっと待ってもらおうか」ズカズカ

    ユーク(来たな、保護者様)

    アニ(クリスタのお守りも大変だね…いや、大変だと思っているのは、クリスタの方か)

    クリスタ「ユミル、慌ててどうしたの?」ポカン

    ユミル「お前ら、クリスタをどうするつもりだ?」ギロリ

    アニ(ここまでは、ユークの予想通りだね)
  180. 180 : : 2014/03/09(日) 21:15:56

    ユーク「クリスタもレポートの課題で悩んでいたみたいだからさ」

    ユーク「アニの分と一緒に、クリスタの課題も見て手伝ってあげようと思ってさ」

    ユミル「ほぅ、そうか、そうか」ジロリ

    クリスタ「ユミル、なに怖い顔してるの?」キョトン

    ユミル「いい子のクリスタちゃんは、黙ってな」ジロリ

    クリスタ「う、うん…」タジッ
  181. 181 : : 2014/03/09(日) 21:16:19

    ユーク「……」ポケーーッ

    ユミル「おい、座学トップのユークさんよぉ」ユラリユラリ

    ユーク「…何?」

    ユミル「都合のいい理由つけて、うちのクリスタに手ぇ出そうとしてねぇだろうなぁ?」

    ユーク「まさか、そんな」アハハ

    ユミル「……」ギロリ ジーーッ
  182. 182 : : 2014/03/09(日) 21:17:50

    ユーク「…本当だよ?」

    アニ「私もいるんだけど?」キッ

    ユミル「……」チラ

    ユーク(アニ、好戦的な態度はダメだよ?)チラ

    アニ(あ、ごめん)チラ

    ユミル「…まぁ、信じてやろう」
  183. 183 : : 2014/03/09(日) 21:18:12

    ユーク「当然じゃないか。俺には、最愛のアニがいるんだから」ケロッ

    アニ(ま、また余計な一言を…///)カァァ

    クリスタ「……」ソワソワ チラチラ

    ユミル「だが、それだけじゃあ、クリスタを預けるわけにはいかねぇよ」

    ユミル「何かの拍子にお前が獣《けだもの》になったら、大変だからな」

    ユーク「その可能性は、限りなくゼロに近いけどね?」ケロッ
  184. 184 : : 2014/03/09(日) 21:18:35

    ユミル「んだと、こらぁ!クリスタに魅力がねぇって言いてぇのか、あぁん!?」

    アニ(なんて八つ当たりだろうね)アキレ

    クリスタ(ユミル、論理が滅茶苦茶だよ)ソワソワ

    ユーク「そうは言っていないけど…」

    ユミル「じゃあ何か?本当に、クリスタの課題の手伝いだけだとでも?」ギロリ

    ユーク「だから、初めからそう説明しているでしょ?」
  185. 185 : : 2014/03/09(日) 21:19:20

    ユミル「……」ズイッ! ジーーッ!!

    ユーク「……」ポケーーッ シレッ

    クリスタ「……」ソワソワ

    アニ「……」

    ユミル「…お前の人望に免じて、信じてやるよ」スッ

    ユーク「ありがとう」
  186. 186 : : 2014/03/09(日) 21:20:16

    ユミル「だが、お前が教える必要なんてねぇよ」ケッ

    アニ(これの流れは…)ピーン

    クリスタ「えっ!?」ピクリ

    ユーク(さぁ、罠に掛かりに来い!)ジッ

    ユミル「お前達は2人で勝手にやれ。クリスタには私が教える」ジロリ

    ユーク(掛かった…)
  187. 187 : : 2014/03/09(日) 21:20:52

    アニ(凄い。まるでユークが言っていた通りの台詞を…)ジーーッ

    クリスタ(ど、どうなっちゃうんだろう?)ドキドキ ソワソワ

    ユーク「…クリスタは、それでいいのかい?」チラ

    クリスタ「えっ!?」ドキリ

    ユーク「ユミルが無理にクリスタを引き留めるのなら、それも仕方のない事だと思うけど」

    クリスタ「え?えっ!?」アタフタ
  188. 188 : : 2014/03/09(日) 21:21:24

    ユーク「あくまで、君の意志が尊重されるから、君が決めたらどうだい?」ニコ

    クリスタ「え、えぇっとぉ…」アタフタ

    ユミル「おい、クリスタ!こんな奴の言う事なんか聞く必要はねぇよ!!」ガミガミ

    ユーク「決めるのは、クリスタだよ?ユミル、君じゃないんだ」フルフル

    ユミル「くっ…この野郎…」ギリギリ

    アニ(ユークの言葉の誘導って凄い…本人の尊重を逆手に取っていて、一切の隙が無い)
  189. 189 : : 2014/03/09(日) 21:22:09

    ユーク「どうするの、クリスタ?」ジッ

    クリスタ「じゃ、じゃあ…ユークに手伝ってもらって…」オズオズ

    ユミル「おいっ!!」ダンッ!

    クリスタ(びくりっ!)ドキリ

    ユーク(ユミル…このままだと、君は自滅する…)

    ユミル「こんなペテン師の言う事なんか聞くな!」
  190. 190 : : 2014/03/09(日) 21:22:31

    クリスタ「…!!」ピクリッ

    ユミル「お前には、私が教えるから…」

    クリスタ「ユークの事、そんな風に言わないでっ!!」

    ユミル「…!!」ビクリ

    ユーク「……」

    アニ「……」
  191. 191 : : 2014/03/09(日) 21:24:04

    クリスタ「はぁ…はぁ…」

    ユミル「お、おい、クリスタ…落ち着けって…」ワナワナ

    クリスタ「なんで仲間にそんな事を言うの!?」ギロリ

    ユミル「うっ…それは…そのな…」タジタジ

    クリスタ「ユークは親切で私に時間を割いてくれようとしているのに!」

    クリスタ「アニだって、困っていた私を察して、手を差し伸べてくれたのに!!」
  192. 192 : : 2014/03/09(日) 21:25:07

    クリスタ「ユミルはどうして人を信じられないのっ!?」キッ

    ユミル「あ、いや、その…」シュン

    クリスタ「私はユミルよりユークに助けてもらうから!!」

    ユミル「くっ…」ギロリ

    ユーク(こちらを睨《にら》んだところで、この状況が覆《くつがえ》る事はないよ)

    アニ(この状況も全て、昨日、ユークが予想した通りの流れだったね)
  193. 193 : : 2014/03/09(日) 21:25:57

    クリスタ「ユーク、アニ、行こう?」

    ユーク「…あぁ、いいよ?」

    アニ「……」コクリ

    ユミル「…待てよ、こら」ユラリ

    ユーク「……」

    アニ「……」
  194. 194 : : 2014/03/09(日) 21:26:17

    ユミル「…私もついて行く」ボソリ

    ユーク「…そうかい」

    アニ「…いいんじゃない?」

    クリスタ「…いいの?」チラ

    ユーク「うん。4人の方が早く終わるでしょ?」ニコ

    アニ「そういう事さ」
  195. 195 : : 2014/03/09(日) 21:26:36

    クリスタ「ありがとう!」ニコ

    ユーク「ははっ、それじゃあユミルと仲直りしてあげて?」

    アニ「このままじゃあ、ユミルは自殺モノだよ」

    クリスタ「いけないっ!ユミル、きつく言ってごめんね?」

    ユミル「…“借り”とは思わねぇからな?」ギロリ

    ユーク「初めから、そんなつもりもないよ。ただのきまぐれさ」
  196. 196 : : 2014/03/09(日) 21:27:29

    クリスタ「ほら!ユミルもこれ以上、喧嘩しないっ!!」メッ!

    ユミル「わかったよ…くそっ」ボソリ

    クリスタ「それじゃあ、資料室へ行こう!」オーー!

    ユーク「うん。そうしようか」

    アニ(やっと、戦いのスタートだね)ハァ

    ユミル(こいつら…本当は何企んでやがるんだ?)モヤモヤ
  197. 197 : : 2014/03/09(日) 21:28:31

    ユーク(今回の君の敗因を教えてあげるよ、ユミル)

    ユーク(感情的になった事。それが今回の君の敗因さ)

    ユーク(クリスタが優しい子だという事は、やはり誰にも曲げられなかった)

    ユーク(だから、君が居ない所で、先手でクリスタに声を掛けたこちらに分《ぶ》があった)

    ユーク(君が彼女に掛ける言葉次第で、少しは対応も変わったかもしれない…)

    ユーク(とは言っても、こちらが有利だった事実に一切、変わりはなかったけどね)
  198. 198 : : 2014/03/09(日) 21:29:09


    スタスタ トコトコ


    クリスタ「でも、ユークが手伝ってくれるなんて、心強いなぁー♪」ルンルン

    ユーク「クリスタの課題は、今どこまで出来ているんだい?」

    クリスタ「まだ、全ぇー然っ!出来てないよ!!」ケロッ

    ユーク「…え?」

    アニ(ふふっ)クスリ

    クリスタ「だから、ユークに丸々教えてもらうんだぁー!!」
  199. 199 : : 2014/03/09(日) 21:30:09

    ユーク「そ、そうかい。あはは…」アセッ

    ユミル「……」トボトボ

    ユーク「そういえば!ア、アニはどれくらい出来ているの?」チラ アセッ

    アニ「私も全然。ほとんどゼロ」ケロッ フルフル

    ユーク「え!?なんで進んでいないの?時間はあったじゃないか」ポカーン

    アニ(だって、この前から色々と気になって、集中できなかったんだもん――――)


    スタスタ トコトコ トボトボ

  200. 200 : : 2014/03/09(日) 21:35:13

    今日は、もう1パート投稿します
  201. 201 : : 2014/03/09(日) 21:40:56

    ――Part 3-2――

    ――――資料室――――

    ユーク「それじゃあ、この長机を囲って課題に取り組もうか!」スチャ

    クリスタ「よろしくね!」チョコン

    アニ「よろしく」チョコン

    ユミル「……」スチャ

    ユーク「さっきから静かだけど、大丈夫かい、ユミル?」チラ

    ユミル「……」シーン
  202. 202 : : 2014/03/09(日) 21:41:43

    クリスタ「今、反省中みたいだから、そっとしておいてあげて?」

    ユーク「…そうするか」

    アニ「……」チラ

    ユミル(注意は怠らねぇぞ?こいつらの狙いを探ってやる)

    ユーク(…とか、考えていたら厄介だなぁ)

    アニ(あながち、その通りだったりしてね)
  203. 203 : : 2014/03/09(日) 21:42:18

    クリスタ「早速だけど、ユーク!」

    ユーク「ん?」

    クリスタ「私、このレポートの方向性がいまいち分からないんだよ」

    アニ(私も全然、分からないね…)チラ

    ユーク「今回の題は、『壁外における作戦立案』だね」

    ユミル「……」ジーーッ
  204. 204 : : 2014/03/09(日) 21:42:50

    クリスタ「うん。私、こういう戦略を立てるのって苦手なんだよね」トホホ

    ユーク「こういうのは、まず1つの目的を定める事から始めるんだ」

    アニ(私もよく聞いておこう)フムフム

    クリスタ「どういう風に?」

    ユーク「今回は、それが明記されているよね」

    ユミル「『ウォール・マリア奪還の為の旧市街地での巨人との交戦』だ」ボソリ
  205. 205 : : 2014/03/09(日) 21:43:23

    クリスタ「え?」

    アニ(突然、喋り出したね)チラ

    ユーク(ふふっ、俺の独壇場にはさせないつもりかな?)ニヤリ

    クリスタ「ユミルもどういう書き方をすればいいか分かるの?」

    ユミル「当たり前だ。私をみくびるな」

    クリスタ「そ、そうだよね。ユミルも頭いいもんね」アセアセ
  206. 206 : : 2014/03/09(日) 21:43:52

    ユーク「そして、議題は『その為に有効な戦闘形態及び、撤退手段を確保せよ』だ」

    ユミル「あぁ。目的がはっきりしていて、簡単だ」

    ユミル「兵士達に将来、壁の奪還を見据えさせる目的としては、都合のいい課題だよな」

    ユーク「それで?」

    ユミル「戦闘地区が旧壁内で、しかも市街地って事は、建物が密集してるって事だ」

    ユミル「巨人を殺す為の手段が立体機動一辺倒な今の技術じゃあ、それに頼る他ない」
  207. 207 : : 2014/03/09(日) 21:44:54

    ユーク「あぁ、その通りだ」

    ユミル「なら、その建物を利用して立体機動で飛び回ればいい」

    ユミル「馬鹿な巨人は眼で追うのが精一杯で、早々、ついて来られねぇよ」ケッ

    ユーク「そうだな。更に補足すると、今回は『市街地』である事も重要な点だ」

    ユーク「『市街地』は、決して単なる『民家の密集地』ではない」

    クリスタ「……」
  208. 208 : : 2014/03/09(日) 21:45:25

    ユーク「それなりに高さのある建物がそびえ立っているから、より立体機動に有利な場だ」

    ユーク「民家の集まりとは、ここでは農村部を指しているから、今の説明には該当しない」

    ユミル「あぁ。そんくらい考慮して話しているさ」ケッ

    ユーク「まぁ、君がそれ程度を考えられないような頭の出来じゃない事は俺も分かっている」

    ユミル「けっ、ありがとな」

    アニ(…ついていけない)
  209. 209 : : 2014/03/09(日) 21:45:47

    ユーク「更に、建物が囮の役割を果たす事も壁外での戦闘においては重要だ」

    ユミル「あぁ、囮が減ればより戦力として投入できるからな。あくまで建物がある場合だが」

    ユミル「立体機動もまともに使えねぇ平地での戦闘なら尚更だ。囮に割く余裕なんざねぇよ」

    ユーク「そう。壁外においては、人間の数は有限だ。無駄な投資はすべきじゃない」

    ユミル「だから、テキトーに見極めて戦闘を続けるか撤退するかも選ばなきゃならねぇ」

    ユーク「その指示が、後の問題として明記されているね」
  210. 210 : : 2014/03/09(日) 21:46:13

    ユミル「ったく、とんだ誘導尋問だよ、これは」ケッ

    ユーク「それが勉強というものだよ」

    ユーク「初めは誰かの考えを真似して、それから自分の物へと昇華《しょうか》するんだ」

    ユミル「めんどくせぇよな」イライラ

    ユミル「解いてほしい過程があるなら、初めっからそう書けっての」

    ユーク「まぁ、そう言わない」ドウドウ
  211. 211 : : 2014/03/09(日) 21:46:37

    ユミル「だが、まだ撤退手段の確保が残っているぞ?」

    ユーク「それについては、一旦、落ち着いて議論しよう」

    ユーク「今は、2人の頭を整理させる必要がある」チラ

    ユミル「あん?」チラ

    クリスタ「……」プシューーッ!

    アニ「……」プスプス
  212. 212 : : 2014/03/09(日) 21:47:20

    ユーク「ほらね?こうさっさと2人で進めちゃったから…」

    ユミル「あぁー、悪いな、2人とも」

    クリスタ(わ、分からなかった)プシューーッ

    アニ(この2人、頭の回転が速すぎるよ)プスプス

    ユーク「だから、まずは2人がちゃんとついて来られるように、意見をまとめよう」

    ユミル「ちっ、めんどくせぇがクリスタの為だ。仕方ねぇな」
  213. 213 : : 2014/03/09(日) 21:47:42

    クリスタ「……」プシューーッ!

    アニ「……」プスプス

    ユーク「ほら、2人ともしっかりして!」

    ユーク「今言った内容を簡潔にまとめるから、メモを取ってね?」

    クリスタ「う、うん…」プシューーッ!

    アニ「分かった…」プスプス
  214. 214 : : 2014/03/09(日) 21:48:14

    ユミル「ほんとに分かってんのか、こいつら?」

    ユーク「人それぞれのペースがあるんだから、優しい眼で見てあげて?」

    ユミル「ちっ、私はその間に、次の事を考えてるよ」ケッ

    ユーク「あぁ。2人は俺が先導するから」

    ユミル(しかし、こいつ…まだ“尻尾”を出さねぇな)チラ

    ユーク(まさか、“本題”に入る前に、苦戦する事になるとは…)

  215. 215 : : 2014/03/09(日) 21:48:45

    ――――――――

    クリスタ「……」カキカキ

    アニ「……」カキカキ

    ユミル(『戦闘形態』は終わったが、まだ『撤退手段』で手こずってるな、こいつら)モンモン

    ユーク「……」ジーーッ

    クリスタ「うーん…」ピタッ

    ユーク「どうかした?分からない事があった?」
  216. 216 : : 2014/03/09(日) 21:50:29

    クリスタ「うん。さっき、ユミルが言った撤退経路なんだけど…」

    ユーク「何か疑問点があった?」

    クリスタ「うん。誰かが一片に巨人を引き付けて、その間に逃げるのって…正しいの?」

    アニ「……」チラ

    ユミル(余計な事は、考えなくていいんだよ)チラ

    ユーク「…あぁ、戦術としては正しいよ?」
  217. 217 : : 2014/03/09(日) 21:51:05

    クリスタ「…?」ポカン

    ユーク「クリスタが気になった事は、きっと倫理観だよね?」

    クリスタ「…うん」コクリ

    ユーク「確かに、1人を犠牲にして皆が助かる手段って言うのは、清々しい物ではないよね」

    クリスタ「だって、その1人が可哀想だよ」

    アニ「……」チラチラ
  218. 218 : : 2014/03/09(日) 21:51:57

    ユーク「クリスタは優しい子だね」

    クリスタ「えへへ」テレテレ

    ユーク「でも、実戦でそういう温《ぬる》い考えは捨てるべきだ」ジッ

    クリスタ「え?」ビクリ!

    アニ(ユーク、眼が怖いよ?)チラチラ

    ユーク(…おっと、いけない、いけない)パチリ
  219. 219 : : 2014/03/09(日) 21:52:12

    クリスタ「え、えぇっと…」タジタジ

    ユミル「……」ジーーッ

    ユーク「えっとね、これはあくまで机上の空論だから」

    クリスタ「う、うん…」タジタジ

    ユーク「実際の戦いでは、今考えたような戦い方も撤退の仕方も通用するかは分からない」

    クリスタ「……」
  220. 220 : : 2014/03/09(日) 21:52:35

    ユーク「そして、それを指揮するのは上官であって、俺達ではない」

    アニ「……」

    ユーク「でも俺達は兵士だから、もしその役目を任されたら命を賭して成し遂げるべきだ」

    ユミル「……」

    ユーク「だから、それが正しいとかどうかの次元の話じゃなくてね…」

    ユーク「ただ仲間の為に、それを成し遂げる勇気があるかどうかなんだ」
  221. 221 : : 2014/03/09(日) 21:53:07

    クリスタ「……」

    ユーク「クリスタの気持ちも勿論分かるんだけど、俺達は兵士だよ」

    ユーク「心臓を捧げているわけだから、中途半端な正義感は、寧ろ足枷になる」

    ユーク「その所為で、仲間が危険な目に遭うのは…もっと嫌でしょ?」

    クリスタ「…うん」コクリ

    ユーク「なら、1人を犠牲にする事を下した決断もまた、その人の勇気なんだ」
  222. 222 : : 2014/03/09(日) 21:58:39

    ユーク「ただ、自分が助かりたいから犠牲を払う事は、勿論、間違っている」

    ユーク「…分かってくれた?」

    クリスタ「うん!わかった。私、強くなる!!」ジッ

    ユーク「そうか。今の事で、クリスタも成長したようで良かったよ」ニコ

    クリスタ「ありがとう。ユーク」

    クリスタ「ユークが教えてくれなかったら、私、ただ馬鹿なだけだったと思う」
  223. 223 : : 2014/03/09(日) 21:59:13

    アニ(クリスタ…)チラ

    ユミル(けっ、真面目ちゃんめ)

    ユーク「そうか。なら、わかったところで、まとめようか!もうすぐだよ?」

    クリスタ「うん!頑張る!!」パァァ

    ユミル(だが、こいつの説得力も大したもんだ)

    ユーク(…そろそろ、仕掛けようかな?――――)

  224. 224 : : 2014/03/09(日) 22:03:33

    今日はここまでです。
  225. 225 : : 2014/03/10(月) 21:31:55

    ――Part 3-3――

    ――――その後 しばらくして――――


    カキカキ カキカキ


    ユーク「…ねぇ、クリスタ」

    クリスタ「ん?なぁに?」カキカキ

    ユーク「クリスタって、ここに来る前は、どういう家に住んでいたの?」

    クリスタ「…え?」ピタッ チラ

    ユーク「……」ジッ

    アニ(ユーク…仕掛けに行ったんだよね?私は悟られないように続けよう…)カキカキ
  226. 226 : : 2014/03/10(月) 21:32:34

    クリスタ「え、えっと、その…」ソワソワ

    ユーク(焦っている?)ジーーッ

    ユミル(こいつ、どういうつもりだ?)ジーーッ

    クリスタ「お、お家って事?」

    ユーク「そうだよ。どんなお家?」

    クリスタ(ど、どうしよう?なんて答えたらいいの?)アセアセ
  227. 227 : : 2014/03/10(月) 21:34:31

    ユミル(こいつ、まさかクリスタの正体に勘付いて…)ジーーッ

    ユーク(明らかに動揺している…やはり答えるのは難しいという事か?)

    アニ(私はまだ、動くべきじゃないよね?)カキカキ

    クリスタ「ユ、ユークとアニは、どこから来たんだっけ?」アセアセ

    アニ「……!」ピクリ

    ユーク「……」ジッ
  228. 228 : : 2014/03/10(月) 21:34:56

    クリスタ「あ、あはは…」ドキドキ

    ユーク(話を逸らして来た…でもそれだとまた同じ所に辿り着くよ?)

    ユーク「…俺とアニは南部の小さな村出身だよ?」チラ

    アニ(ユークからのアイコンタクト…私も合わせて…)コクリ

    クリスタ「へぇ、そうなんだ」

    ユミル「……」ジーーッ
  229. 229 : : 2014/03/10(月) 21:35:20

    クリスタ「ふ、2人は仲がいいよね!小さい頃から一緒だったの?」アセアセ

    ユミル(動揺を隠せ、クリスタ!悟られるぞ?)チラチラ

    クリスタ(ど、どうしても焦っちゃうよ…)ドキドキ

    ユーク「あぁ。一応、幼馴染でね。たまに一緒に遊んでいたよ」

    アニ「そうだったね。懐かしい」

    クリスタ「へ、へぇ…」ソワソワ
  230. 230 : : 2014/03/10(月) 21:35:51

    ユーク「クリスタは、どこの地区の出身…」

    クリスタ「あっ!開拓地に居たって聞いたけど、そこでの生活はどうだった!?」アセアセ

    ユーク「……」

    アニ「……」

    ユミル「……」

    クリスタ「あ、あれ?」チラチラ
  231. 231 : : 2014/03/10(月) 21:36:31

    ユーク「…食料難もあって、生活は厳しかったけど、2人で助け合って生き延びたよ」

    アニ(まぁ、その事は本当なんだけどね)

    クリスタ「た、大変だったんだね!」アセアセ

    ユミル(クリスタはもうだめだ。私が話を終わらせねぇと…)ハァ

    ユーク「俺達の話はもういいでしょ?そろそろ、クリスタの方からも昔話を…」

    ユミル「あぁー、それはちょっと待っただな!」ズイ
  232. 232 : : 2014/03/10(月) 21:36:57

    ユーク「ん?」チラ

    アニ(そろそろ止めに入ると思っていたけど…)

    ユーク(まだもう少し、待っていてもらいたかったな)

    クリスタ(助かったよぉ、ユミルぅ…)ウルウル

    ユミル(これ以上、こいつが追及されてもボロが出るだけだな)

    ユミル「すまんな。私達は、今日はもうこれくらいで帰るわ」
  233. 233 : : 2014/03/10(月) 21:37:18

    ユーク「まだ、話の途中だったんだけど?」

    ユミル「すまねぇな。クリスタに用事があるのを忘れていてな」

    クリスタ「用事?」ポカーン

    ユミル(合わせろ!!)ギロリ

    クリスタ(う、うん…)タジッ

    ユーク(これは…今日はもうダメだな…)
  234. 234 : : 2014/03/10(月) 21:37:37

    アニ(もう少し粘れば、何か聞き出せそうだったのにね…残念)

    ユーク(乗り掛かった舟だ。話は最後まで繋げるか…はぁ)

    ユーク「用事って?」

    ユミル「ちょっと教官に頼まれ事があって、クリスタとな?」

    アニ「アンタ1人で行ったら?」

    ユミル「いいじゃねぇか。私はクリスタがいねぇとどうしようもねぇんだよ」
  235. 235 : : 2014/03/10(月) 21:38:00

    ユーク(まぁ、それは…日常を見ていれば…)

    アニ(知っていたけどね…当然…)

    ユーク「そうか。じゃあ、行って“来な”よ」

    ユミル「…“戻って”来るつもりはねぇぞ?」

    ユーク「言葉の綾だよ」

    ユミル「へっ、わかってるっての!行くぞ、クリスタ!!」グイ
  236. 236 : : 2014/03/10(月) 21:38:36

    クリスタ「え?う、うん…」トテテ

    ユミル「折角、教えてくれていたのに、途中で抜けてすまねぇな!」

    ユミル「まぁ、後は2人でゆっくりやってくれ!」

    クリスタ「あ、ありがとね!2人とも」

    アニ「私よりもユークに言いなよ」

    クリスタ「う、うん。ユーク、ありがとう!」
  237. 237 : : 2014/03/10(月) 21:38:55

    ユーク「どういたしまして」

    アニ「……」

    ユミル「ほら、クリスタ、2人の邪魔しちゃいけねぇし、さっさと行くぞ?」

    クリスタ「そ、そうだね。これ以上、邪魔したら罰が当たるよね!」アセアセ

    ユミル「というわけで、じゃあな、お2人さん!」ソソクサ

    クリスタ「ま、またねー!!」ソソクサ
  238. 238 : : 2014/03/10(月) 21:39:18


    ソソクサ ピューーッ!

    シーン…


    ユーク「……」

    アニ「……」

    ユーク「逃げられたな…」

    アニ「そうだね。主にユミルの所為だけど」

    ユーク「やっぱり、手強かったなぁ」

    アニ「もう少しだったけど、惜しかったね」
  239. 239 : : 2014/03/10(月) 21:39:33

    ユーク「…警戒されちゃったね」

    アニ「うん。クリスタも終始動揺していたし」

    ユーク「…どうしようかなぁ」

    アニ「…実力行使だけは、やめてね?」チラ

    ユーク「…しないさ、絶対に」

    アニ「なら、いいや。次、頑張ろうよ」
  240. 240 : : 2014/03/10(月) 21:40:13

    ユーク「次の機会があれば…だけどね」

    アニ「珍しく弱気だね」

    ユーク「クリスタってさ…」

    アニ「うん?」

    ユーク「過去に…辛い事でもあったのかな?」

    アニ「それは…聞いてみないと分からないさ」
  241. 241 : : 2014/03/10(月) 21:40:54

    ユーク「さっきは、ずっと話を逸らして、誤魔化してばかりだったからね」

    アニ「下手だったけどね」クスリ

    ユーク「純粋なクリスタらしい、正直な反応だったね」

    アニ「なんか…とても大きな罪悪感を拭《ぬぐ》えないよ」ズキッ

    ユーク「確かに…俺も今、心が痛い…」ズキズキ

    アニ「ユミルの警戒心は、流石って感じだったね」
  242. 242 : : 2014/03/10(月) 21:41:10

    ユーク「きっと、クリスタを誘った時から、密かに俺達の事を疑っていたんだろうね」

    アニ「ずっと静かな時があったのも、その為だったんだね。今、ようやく分かったよ」

    ユーク「結局、クリスタに逃げられたよりも、ユミルに撒《ま》かれたの表現が正しいよ」

    アニ「あのままだと、アンタの追及から逃れられないと思ったんだろうね」

    ユーク「彼女の勘は怖いなぁ」

    アニ「そっ、女の勘には気をつけな」
  243. 243 : : 2014/03/10(月) 21:41:32

    ユーク「…アニにもかい?」チラ

    アニ「どうだろうね?」ニコ

    ユーク「えぇぇ、怖いなぁ」

    アニ「アンタが私を裏切らない限り、怖くはないさ」

    ユーク「アニを裏切るなんて、絶対にしないさ」

    アニ「やましい事も無しだよ?」
  244. 244 : : 2014/03/10(月) 21:42:11

    ユーク「無いね。絶対に」ケロッ

    アニ「あっそ。でも嬉しい」ニコ

    ユーク「そっか」ニコ

    アニ「アンタを信じているからさ」

    ユーク「俺も嬉しいなぁ」

    アニ「ふふっ」ニコ
  245. 245 : : 2014/03/10(月) 21:42:40

    ユーク「そういえば、アニ。課題はどこまで出来た?」

    アニ「もう完成したよ?」

    ユーク「どれ、見せてみて?」ペラッ

    アニ「アンタとユミルの議論をそのまま書いたから、きっと大丈夫なはずだけど…」

    ユーク「……」ヨミヨミ

    アニ「……」ドキドキ
  246. 246 : : 2014/03/10(月) 21:42:54

    ユーク「…うん。これなら万全かな」

    アニ「よかった」ホッ

    ユーク「お疲れ様。この時間に終わって良かったね」

    アニ「アンタのおかげさ」

    ユーク「じゃあ、何かお礼が欲しいな?」チラ

    アニ「え?」ドキリ
  247. 247 : : 2014/03/10(月) 21:43:28

    ユーク「アニは、俺に何をくれる?」ジッ

    アニ「あ、えっと…」シドモド

    ユーク「……」ジーーッ

    アニ「あぅ…えっと、えっとぉ…」アセアセ

    ユーク「早く決めてくれないかなぁ?」

    アニ「じゃ、じゃあ、夕食のパン半分?」
  248. 248 : : 2014/03/10(月) 21:43:55

    ユーク「アニが食べたら?」

    アニ「じゃあ干し肉?」

    ユーク「別にねぇ。俺は食に頓着《とんちゃく》が無いし」

    アニ「うぅ…じゃあ、クッキー!」

    ユーク「それは、アニが欲しいものでしょ?」

    アニ「あぅぅ…」
  249. 249 : : 2014/03/10(月) 21:44:25

    ユーク「それよりも、俺はもっと他に欲しいものがあるんだけどなぁ?」チラ

    アニ「じゃ、じゃあ…」オズオズ

    ユーク「……」ジーーッ

    アニ「キ、キス…とか?」ジッ

    ユーク「その上目遣い、ずきゅんとくる」

    アニ「へ、変態…///」
  250. 250 : : 2014/03/10(月) 21:44:42

    ユーク「だって、本当に可愛いんだもん」ニコ

    アニ「で、どうなの?お礼…それでいいの?///」ジッ

    ユーク「それ以上のお礼はないよ」

    アニ「じゃあ…目、瞑《つむ》りなよ。それと屈《かが》んで」スッ グイ

    ユーク「お願い」ギュ ググッ

    アニ「……///」スーーッ
  251. 251 : : 2014/03/10(月) 21:45:14


    CHU


    ユーク(幸せだなぁ)ホンワカ

    アニ「……///」スッ

    ユーク(…ダメだ。我慢できない!)ダキッ!!

    アニ「きゃっ!」ビクリ

    ユーク「アニ、今度は俺からいい?」

    アニ「だ、ダメだって…ここ、どこだか分かっているのかい?」ドキドキ
  252. 252 : : 2014/03/10(月) 21:45:46

    ユーク「資料室…の壁際」

    アニ「そ、そういう事じゃなくて…ひ、人目もあるから…///」

    ユーク「今は、俺とアニの2人しかいないけどね」

    アニ「で、でも…」

    ユーク「あれ?キスが1回だけだなんて約束したっけ?」

    アニ「き、鬼畜!」キッ
  253. 253 : : 2014/03/10(月) 21:46:31

    ユーク「じゃあ、俺は鬼畜だから、このままアニを押し倒して悪戯しちゃおうかなぁ?」

    アニ(い、悪戯!?一体、どんな…ま、まさか…///)カァァ モアモア

    ユーク「…ふふっ、本当はそんな事はしないよ?」ニコッ

    アニ(へっ?)ドキリ

    ユーク「したいけど、まだ早いから…ね?あっ、でも、今からまたキスするのは本当だよ?」

    アニ(だからって…こんな風に壁とユークに挟まれて…私…やられ放題じゃないか…///)
  254. 254 : : 2014/03/10(月) 21:47:29

    ユーク「次の講義が始まる時間ぎりぎりまでするよ?」

    アニ「あ、あぐぅぅ…」モジモジ

    ユーク(本心は何かに託《かこつ》けて、アニとキスしたいだけなんだけどね?)CHU

    アニ(でも、ユークのおかげで課題が終わったんだから…逆らえないよ…///)ジッ

    ユーク(アニ、随分と従順だね。この口実、また今度も使ってみようかな?)

    アニ(ユーク…最近、キスが凄く多いよぉ。私も変になっちゃう――――)

  255. 255 : : 2014/03/10(月) 21:48:03

    ――――同時刻 廊下――――


    スタスタ トコトコ


    ユミル「……」スタスタ

    クリスタ「……」トコトコ

    ユミル「クリスタ」ピタッ

    クリスタ「…何?」ピタッ

    ユミル「お前、もうちょっと上手く誤魔化せよ」

    クリスタ「あうっ…ごめん」シュン
  256. 256 : : 2014/03/10(月) 21:48:45

    ユミル「全く、私が居たから何とか逃げられたが…」

    クリスタ「うん。ユミルには、助けられてばっかりだね」シュン

    ユミル「そう思うんなら、自分で状況を脱する方法でも身に付けろ、ばーか!」

    クリスタ「…うん」コクリ

    ユミル「…はぁ」

    クリスタ「…ごめん」
  257. 257 : : 2014/03/10(月) 21:49:28

    ユミル「…もうあいつらと関わるな」

    クリスタ「…え?」ジッ

    ユミル「あいつら、何かお前に探りを入れにきた可能性が高い」

    クリスタ「そ、そんな…あの2人が?」オロオロ

    ユミル「あくまで勘だが…」チッ

    クリスタ「でも…もう関わらないっていうのは、あんまりじゃあ…」
  258. 258 : : 2014/03/10(月) 21:49:48

    ユミル「じゃあ、何か?あいつらに秘密が漏洩《ろうえい》するのを無防備で構えると?」

    クリスタ「それは…」

    ユミル「…お前の持つ秘密は、1人で抱え込むには大き過ぎる」

    クリスタ「……」

    ユミル「あいつらの狙いは、まだ分かんねぇが、このまま話を続けてもこちらが不利だ」

    クリスタ「…うん」コクリ
  259. 259 : : 2014/03/10(月) 21:50:36

    ユミル「…お前が友達思いなのは知ってるが、今回だけは話は別だ」

    クリスタ「そう…みたいだね」

    ユミル「だから、悪い事は言わねぇから…あいつらには気を付けろ」

    クリスタ「…うん。気を付けるよ」

    ユミル「お前は、私が守るから」

    クリスタ「ありがとう…ユミル」
  260. 260 : : 2014/03/10(月) 21:51:19

    ユミル「…ほら、次の講義に行くぞ」スタスタ

    クリスタ「うん…」トボトボ

    ユミル「ユークのおかげで、レポートも終わったんだろ?」

    クリスタ「うん…ユミルのおかげでもあるけど」

    ユミル「私の事なんてどうでもいいんだ。お前は自分の事だけ考えてろ」

    クリスタ「…うん。わかったよ」
  261. 261 : : 2014/03/10(月) 21:53:12

    ユミル(しかし、あの2人の目的が本当にクリスタの素性《すじょう》だとしたら…)

    ユミル(もしかして、あいつら…こいつの秘密の一部を知っているのか?)

    ユミル(…そういえば、最近はクリスタから“相談”を受けてねぇな)

    ユミル(“例の奴ら”の尾行が頻繁だったときは、すぐに相談に来てたのに…)

    ユミル(くそっ!情報が足りねぇ…とりあえず、今はクリスタに近づけさせねぇ事だ)

    ユミル(クリスタを守れるのは、私しか居ねぇんだ!絶対にやってやる!!――――)
  262. 262 : : 2014/03/10(月) 21:54:00

    クリスタ(私って、本当に無力だな)

    クリスタ(今日だって、ユークとアニにほいほいついて行って、もう少しで危うかった…)

    クリスタ(あの2人…私の家の事…知っているのかな?)

    クリスタ(私は…これからもユミルに頼っていくしかないのかな?)ジワァ

    クリスタ(私も…ユミルやミカサやアニみたいに…強かったら…)ポロッ

    クリスタ(泣いちゃだめ!とにかく私は今、2人に気を付ける事しかできない!――――)

  263. 263 : : 2014/03/10(月) 21:55:08

    ここでワード的には100ページに到達

    また明日!
  264. 264 : : 2014/03/11(火) 01:01:20
    ゆきさん主催のリレーSS
    エレン「同じ夢に向かって」[http://www.ssnote.net/archives/10538#thread-bottom-navigation]
    私の5回目の担当は、212,213の2レス分です
  265. 265 : : 2014/03/11(火) 21:20:23

    ――Part 3-4――

    ――――翌朝 廊下――――

    クリスタ「……」トコトコ


    ユーク「――――」スタスタ

    アニ「――――」トコトコ


    クリスタ「あっ!」ピタッ


    ユーク「ん?」チラ

    アニ「…?」

  266. 266 : : 2014/03/11(火) 21:21:01

    クリスタ「あわわっ!」ササッ


    ユーク「……」

    アニ「どうかしたの?」


    クリスタ「……」ソーーッ ジーーッ


    ユーク「クリスタがあそこの隅っこに隠れたんだよ」ヒソヒソ

    アニ(隅っこ?)チラ

  267. 267 : : 2014/03/11(火) 21:21:35

    クリスタ「……」ビクビク ジーーッ


    アニ「本当だね」

    ユーク「あからさまに、避けて警戒しているね」


    クリスタ(うぅぅ…早く通り過ぎてよぉ)ビクビク


    アニ「あれは重傷だね」

    ユーク「少し、悪い事しちゃったね」

  268. 268 : : 2014/03/11(火) 21:22:22

    アニ「これからどうなると思う?」

    ユーク「さぁ…それはちょっと分からないかも…」

    アニ「私達は、どうすればいい?」

    ユーク「それは後で話そうか。俺達がこのままだと、クリスタがここを通れないからさ?」

    アニ「分かっているさ。私達も早く食堂へ行こうよ。私、お腹空いた」グゥゥ

    ユーク(ごめんね、クリスタ?)
  269. 269 : : 2014/03/11(火) 21:22:52


    スタスタ トコトコ


    クリスタ「ふぅ…なんとか行ってくれたよぉ」ホッ

    クリスタ(2人もきっと、私に気付いていたよね?)

    クリスタ(やっぱり、2人は優しい事には変わりないんだよね?…でも)

    クリスタ(私の秘密を知られるわけには…いかないもんね)

    クリスタ(これから…2人とはもう話す事はないのかなぁ?)

    クリスタ(折角、仲の良い友達だったのに…それは寂しいなぁ――――)

  270. 270 : : 2014/03/11(火) 21:23:08

    ――――その日の夜 倉庫裏――――

    ユーク「――――というわけで、失敗だったよ」

    アニ「悪いね」

    ライナー「そうか」

    ベルトルト「結果は残念だったけど、2人ともご苦労様」

    ユーク「あぁ。ユミルはやはり手強かったという事が分かったな」

    アニ「今更だけどね」
  271. 271 : : 2014/03/11(火) 21:23:32

    ユーク「こういうわけで、2日前に出来なかった情報の共有と昨日の件を説明したが」

    ユーク「何か、改めて疑問点とかはあるか?」

    ユーク「時間もないから、割と駆け足で説明したが…」

    アニ「私は何とか着いて来れたって感じ」

    ライナー「俺は多分、大丈夫だ。把握した」コクリ

    ベルトルト「僕も欠けている情報がユークのおかげで補完されたよ」
  272. 272 : : 2014/03/11(火) 21:24:04

    ユーク「あぁ、俺もベルトルトの持っていた情報は知らない事も多かった」

    ユーク「やはり、本だけでなく人の噂って言うのも有益な情報源になるんだな」

    ベルトルト「うん。僕もそれが実感できたよ」

    アニ「でも、珍しいよね」

    ベルトルト「え?」

    ライナー「何がだ?」
  273. 273 : : 2014/03/11(火) 21:24:41

    アニ「ベルトルトさ。アンタ、そういう情報の集め方って苦手だったじゃないか」

    ベルトルト「確かに、前まではそうだったね」

    アニ「何か手段を変えるきっかけがあったの?」

    ベルトルト「これは、僕が前々からユークに言われていたんだけど…」

    ベルトルト「もっと自分の意志を持つようにしようと思い始めてね」
    (『――番外編―― 第8話』参照)

    ベルトルト「僕が主体的に行動してみようと思って、情報を得に街へ繰り出したんだ」
  274. 274 : : 2014/03/11(火) 21:25:33

    ユーク(そうか。それが今回のこいつの活躍のきっかけだったのか!)

    アニ「へぇ、いいんじゃない?」

    ライナー「あぁ、こいつの新しい武器になるな!」

    ベルトルト「そ、そうかな?」テレテレ

    ユーク「あぁ。お前は変わったよ。これで俺の心配事も少しは減るかな?」ハハッ

    ベルトルト「えぇ。そんな酷いなぁ、ユークは」アハハ
  275. 275 : : 2014/03/11(火) 21:26:10

    ライナー「わはは。ユークも随分とずけずけと言うようになったよな」

    アニ(本当だね。昔はもっと第三者視点から喋っていたのにね)

    アニ(その変化がいいのかどうかは…私にはわからないけど…)

    ユーク「そうか?自分では気付きにくいものだな」

    ベルトルト「そういう物だと思うよ。僕も言われて初めて気が付いたからさ?」

    ユーク「そうか…俺も少しずつ変わってきているのか…感慨深いな」ジーン
  276. 276 : : 2014/03/11(火) 21:26:32

    ライナー「ただ…そういう風に小難しい言葉をよく使うところは、相変わらずだな!」

    アニ「ほんと。分かりにくい事があるんだよ」

    ユーク「それは、ちゃんと言葉の意味を理解して着いてきてほしいものだ!」アハハ

    ベルトルト「でも、誰しも君みたいに賢いわけじゃないんだよ?」

    アニ(私なんてユークの助けが無いと、ろくに座学も分からないんだからさ)

    ユーク「まっ、これからも多少、謙虚にやるさ」ヘラヘラ
  277. 277 : : 2014/03/11(火) 21:26:55

    ライナー「そういえば、お前ら。この噂を聞いた事あるか?」

    ユーク「…?」

    ベルトルト「何だい?」

    アニ(あれ?その流れって…)

    ライナー「最近、男子訓練兵が2人辞めていったって話だ」

    アニ(やっぱり…この前、ミカサから聞いた話だね)
  278. 278 : : 2014/03/11(火) 21:27:13

    ユーク「……」

    ベルトルト「それがどうかしたの?」

    ライナー「いやな。妙な噂が飛び交っていてな」

    アニ(変な風に歪曲《わいきょく》されていないで…)ジーーッ

    ユーク「…それは?」

    ベルトルト「……」
  279. 279 : : 2014/03/11(火) 21:27:48

    ライナー「どうもその2人が、訓練兵の誰かに精神ショックを与えられたみたいでな」

    ライナー「その所為で精神不安定になって、開拓地へ移る事になったらしいぞ」

    アニ(ユークの事だ…)チラ

    ユーク「…ほぅ」

    ベルトルト「この時期なのに、その2人は残念だったね」

    ユーク「確かにそうだな。ここまで来て、勿体無い」
  280. 280 : : 2014/03/11(火) 21:28:17

    アニ(ユーク…自分で気付いているよね?)チラチラ

    ライナー「お前ら、誰か心当たりとかあるか?」

    ユーク「…いいや?」

    アニ(ユーク…)チラ フルフル

    ベルトルト「僕も知らないなぁ」

    ライナー「そうか。ならいいんだが…」
  281. 281 : : 2014/03/11(火) 21:28:58

    ユーク「何か腑に落ちない点でもあるのか?」

    ライナー「いや、実際に誰かの所為だとすると、問題だからな」

    ライナー「必要によっては、俺達も警戒しなければならないぞ?」

    アニ(ここに…居るんだけど…)チラ

    ユーク「…気にするな」

    ベルトルト「え?」
  282. 282 : : 2014/03/11(火) 21:29:24

    ユーク「……」

    ライナー「どうしてだ?」

    アニ(ユーク…どう説明するつもりなの?)チラチラ

    ユーク「俺達の目的には、差支えない」

    ユーク「そんな得体のしれないモノに屈するほど、俺達は弱くない」

    ユーク「だから…気にするな、と言ったんだ」
  283. 283 : : 2014/03/11(火) 21:29:44

    ライナー「……」

    ベルトルト「……」

    アニ(ユーク…)チラ

    ユーク「…この説明では…駄目か?」

    ライナー「…いや」

    ベルトルト「別に…そういう事でもない…けど」
  284. 284 : : 2014/03/11(火) 21:30:07

    ユーク「じゃあ、この話はこれでいいじゃないか」

    ユーク「そんな不可解な事よりも、今は優先して話し合いたい事がある」

    アニ(ユーク…少し焦っているの?)

    アニ(なんかいつもよりも説得力がなくて、雑だったけど…)

    ライナー「他に何かあるのか?」

    ベルトルト「それは、何についてだい?」
  285. 285 : : 2014/03/11(火) 21:30:41

    ユーク「…ライナー、お前の事だ」チラ

    ライナー「……!」

    ベルトルト「…そうか、“その事”だね?」

    アニ「…?」

    ユーク「あぁ…ライナー、暗示の利き具合はどうだ?」

    ライナー「…その事か。俺は『戦士』の自覚は保ったまま…だと思うぞ?」
  286. 286 : : 2014/03/11(火) 21:31:01

    ユーク「ベルトルトは、ライナーを見ていてどう思うんだ?」チラ

    ベルトルト「うん。僕が見ている限り、ライナーはまだ『兵士』にはなっていないはずだよ」

    ユーク「そうか。ライナーに暗示を試してから、大体1週間だ」

    ユーク「どうやら、ある程度は長く持続されるらしいな」

    ライナー「お前自身、効力を把握していないのか?」

    ユーク「まだ使い始めたばかりだし、最近は練習する時間が少なかった」
  287. 287 : : 2014/03/11(火) 21:31:44

    ユーク「…その相手(モルモット)もいないけどな」

    アニ(…夜に私とばかり一緒にいた所為?///)カァァ

    ライナー(相手…か。そうそういたら困るけどな)

    ベルトルト(練習は必要だ…しかし、その的《まと》を用意するのは流石に…)

    ユーク「まぁ、俺の練習台の事は、割とどうだっていいんだ」

    ユーク「ライナーが『兵士』に入れ替わる機会が少なければ、それに越した事はない」
  288. 288 : : 2014/03/11(火) 21:32:04

    ユーク「『戦士』に戻った瞬間は…辛いだろ?」チラ

    ライナー「…あぁ。この上ない罪の意識がこみ上げて自分が憎くなる」

    ユーク「何も感じるな…とは、流石に言えないが、やはり気にするな」

    ライナー「だが…」

    ユーク「それが俺達の使命だったんだ。あの時はまだ子供で、その意味の理解が乏しかった」

    ユーク「少々無責任だが、今はその程度の認識でいいじゃないか」
  289. 289 : : 2014/03/11(火) 21:32:28

    ライナー「…そう…だな」

    ベルトルト(僕もそう考えなければ、罪悪感に押しつぶされそうになる)

    アニ(私も…これまではあまり考えないようにしてきた…ううん。その事から逃げてきた)

    ユーク「俺だって、罪の意識がまるでないわけでもない」

    ユーク「けど、今はそれを考えても、自分の首を絞める事に他ならない」

    ユーク「今は後ろを振り向かず、眼の前の展望だけを見据えていろ」
  290. 290 : : 2014/03/11(火) 21:32:53

    ユーク「その方が…今の俺達にとって…都合がいいからだ」

    ライナー「…あぁ」コクリ

    ベルトルト「ユークがそう言うなら、皆もそう思えるよ」コクリ

    アニ(しっかりと私達を導いてくれている…ありがとう、ユーク)コクリ

    ユーク「…そうか。ライナーは暫くの間、『戦士』の状態を保てているのか」

    ユーク「それが分かっただけでも、この集まりは俺にとっては、大きな収穫だ」ウン
  291. 291 : : 2014/03/11(火) 21:33:13

    ライナー「これからもよろしく頼む」ペコリ

    ベルトルト「僕からもお願いするよ」ペコリ

    アニ(私も続いておこう。ユーク、お願い)ペコリ

    ユーク「止めろ、3人とも。今度は、俺がお前達の役に立つ番だって、言っただろ?」

    ライナー「あぁ…だが…」

    ユーク「俺も嬉しいんだ。皆の役に立つ時が来たと思うとな」
  292. 292 : : 2014/03/11(火) 21:33:37

    アニ(ユーク…)チラ

    ベルトルト「僕達は昔から、君の事は頼りにしていたんだよ?」

    ライナー「お前の頭の良さには、いつも助けられていた」

    ユーク「俺はその自覚はなかったけどな」

    アニ「本当だよ?アンタはここへ来て、知識も身に付けて、もっと頭が良くなった」

    アニ「開拓地に居た時も、色々な工夫の仕方を考えてくれて、私達は助かったんだからさ」
  293. 293 : : 2014/03/11(火) 21:33:59

    ユーク「アニ…」チラ

    アニ「いつだって…頼りにしているんだよ?」ニコ

    ユーク「アニ!」ダキッ

    アニ「ばか…今は抱き付くところじゃないでしょ?」クスス

    ユーク「だって、嬉しいんだ!」ギューーッ

    ユーク「俺はずっと、3人の背中を追い掛けるだけだったから!」
  294. 294 : : 2014/03/11(火) 21:34:32

    アニ「はいはい。アンタはよく頑張って来たさ」サスサス

    ベルトルト「そうだよ。君はもう、僕達を超えたじゃないか」

    アニ「あっという間に、私達2人も追い抜いてさ…私も本当は凄く悔しかったよ」

    ベルトルト「僕もだよ。こうもあっさりと抜かれてしまうとはね」アハハ

    ユーク「…そうだな。俺の成長はまだまだこれからだ」

    ライナー「だが、俺はまだ負けるつもりはないぞ?」ニヤリ
  295. 295 : : 2014/03/11(火) 21:34:55

    ユーク「ふっ、もうすぐ基礎体力の向上も実を結ぶ時だ…覚悟しておけよ?」ニヤリ

    ライナー「はっはっは!威勢がいいな!!」

    ベルトルト(本当に…これからの彼の成長が楽しみだよ)

    アニ「…それで、アンタはいつまで私に抱き付いているつもり?」

    ユーク「…ずっと」

    アニ「…いい加減、離しなよ」
  296. 296 : : 2014/03/11(火) 21:35:14

    ユーク「…そうだな。今日はこれでいいや」パッ

    アニ(心臓…まだ、どきどきしているね…///)バクバク

    ライナー「それじゃあ、今日はこれで終わりにするか?」

    ベルトルト「誰か、他に話しておきたい事は?」

    アニ「……」フルフル

    ユーク「俺もライナーの状態を確認できてよかったよ」
  297. 297 : : 2014/03/11(火) 21:35:38

    ベルトルト「ライナーは、まだ持ちそう?」チラ

    ライナー「正直、分からん」

    ユーク「ここで再度掛け直して、持続させる事も出来るだろうが…」

    ユーク「今は必要ないだろう。それは、薬漬けにするようなものだ」

    ユーク「ライナーだって、そういうのは好まないだろ?」

    ライナー「あぁ。なるべくやめてほしい」
  298. 298 : : 2014/03/11(火) 21:35:58

    ユーク「なら、今回は現状維持で効力が切れるまで様子を見よう」

    ユーク「俺もどれくらい効き目が持続するのか把握していないから、データが欲しい」

    アニ「アンタ、少し酷い事言っているの、わかっているのかい?」クスリ

    ライナー「全く、恐ろしい奴だな」ハハハ

    ベルトルト「勉強熱心とも言うけどね」アハハ

    ユーク「いいじゃないか。これも必要な情報なんだからさ」
  299. 299 : : 2014/03/11(火) 21:36:24

    ライナー「わかってる、わかってる!」

    ライナー「ユーク…これからも頼む」ジッ

    ユーク「あぁ。任せておけ」コクリ

    ベルトルト「それじゃあ、今日はもう解散だね」

    ユーク「そうだな。戻ろう」

    アニ(今日は…ないんだね)シュン
  300. 300 : : 2014/03/11(火) 21:36:43

    ライナー「どうかしたのか、アニ?」チラ

    ベルトルト「…?」チラ

    アニ「な、なんでもないさ」アセアセ

    ユーク「……」ジーーッ

    アニ(昨日と一昨日、あんなに沢山キスされたのに…まだしたいと思っているなんて…///)

    ユーク(はっはーん!)ピーン
  301. 301 : : 2014/03/11(火) 21:37:02

    アニ「……///」モジモジ

    ライナー「じゃあ、俺達は帰るからな?」

    ベルトルト「ユークも僕達の10分後くらいに戻って来てね?」

    ユーク「そうする」コクリ

    ライナー「ベルトルト、行くぞ?」クルッ

    ベルトルト「うん。2人とも、おやすみ」クルッ
  302. 302 : : 2014/03/11(火) 21:37:34


    スタスタ スタスタ


    アニ「……」ソワソワ

    ユーク「アニ」

    アニ「ん?」チラ

    ユーク「さっき…何を考えていたの?」ズイッ ジッ

    アニ「え?///」ドキリ

    ユーク「もしかして…一昨日と同じこの状況を連想したのかな?」ニヤリ
  303. 303 : : 2014/03/11(火) 21:38:01

    アニ(な、なんでばれて?///)ドキリ

    ユーク「昨日だって、あんなに愛してあげたのに、まだ足りないの?」ニタニタ

    アニ「あ、いや、その…///」モジモジ

    ユーク「…10分あるけど、どうする?」

    アニ「あ、あぅぅ…///」カァァ

    ユーク「俺は、いつでもしたいけどね?」
  304. 304 : : 2014/03/11(火) 21:38:46

    アニ(ユーク…最近、貪欲なほどだよね…///)

    ユーク「ほら、アニ…時間も少ないから…早くおいで?」ギュッ グイ

    アニ「う、うん…///」コクリ トテテ

    ユーク(こう連日、アニとキスできるなんて嬉しいなぁ♪)

    アニ(なんか、こうキスばかりしていると…さっきまでの話の内容を忘れちゃう…///)

    ユーク(俺も多い気がするけど…幸せだから、最早、何だっていいと思う♪――――)

  305. 305 : : 2014/03/12(水) 20:50:44

    ――Part 4-1――

    ――――数日後の夜 談話室――――


    ワイワイ ペチャクチャ


    サシャ「焼き芋パーティでーす!!」


    シーン…


    ユーク「ん?」チラ パチッ

    アニ(うーん、うーん…)パチッ


    サシャ「…あれ?」ポカーン

    ミカサ「サシャ、どういう事?」

    エレン「いきなりで意味分かんねぇよ」
  306. 306 : : 2014/03/12(水) 20:51:15

    サシャ「いやだから、焼き芋パーティをしましょう!って話です」

    ユーク「何の脈絡もなく、本題に入ったね。それじゃあ、理解されないよ」パチッ

    アニ(あっ、ユーク強い…それじゃあ、これで…)グヌヌ パチッ

    サシャ「ところで、ユークとアニはさっきから何をしているんですか?」

    ユーク「将棋で遊んでいるんだよ…なんで今、焼き芋の話も飛ばしたのか謎だけど」パチッ

    アニ「ユークが私を鍛えたいって言ってね…強い…」パチッ
  307. 307 : : 2014/03/12(水) 20:52:37

    サシャ「そうですか。それでですね!私、焼き芋パーティがしたいんです!!」

    ユーク「初めから、そういう風に言えばいいんだよ」

    ミカサ「その通り。あんな風に突然では、何の事だか分からない」

    サシャ「すみません。興奮していまして」エヘヘ

    ユーク「それで、詳細はもう頭にあるのかい?」

    サシャ「はい!お芋もばっちり確保してあるんですよ!!」
  308. 308 : : 2014/03/12(水) 20:54:32

    アルミン「へぇ、確かにもう秋の収穫の時期だしね」

    エレン「サツマイモが沢山獲れたって事か?」

    サシャ「そうなんですよ!実は、コニーのお母さんからの差し入れでして」

    ミカサ「コニーの家で獲れたお芋って事だろうか?」

    コニー「おう!そうだぜ!!」ビュンッ

    アルミン「うわ!びっくりした」ドキドキ
  309. 309 : : 2014/03/12(水) 20:54:56

    エレン「いきなり現れて、どこに行ってたんだ?」

    コニー「丁度、トイレにな!」

    ユーク「それで、コニー。君の家からサツマイモが沢山送られて来たって事?」

    コニー「そうなんだよ!母ちゃんが皆で食えって言ってな!!」

    コニー「だから、皆で焼き芋でもして、美味く食おうって話をサシャとしたんだ!」

    サシャ「実家からの差し入れは、嬉しい限りですね」
  310. 310 : : 2014/03/12(水) 20:55:40

    ユーク「へぇ、コニーの家では、畑も営んでいたんだな」

    コニー「おう!流石に狩猟だけじゃ食っていけねぇからな!!」

    サシャ「私の家も少しは畑を持っていましたよ?」

    エレン「へぇ、お前達も畑仕事はしていたんだな」

    ミカサ「そう。狩りはした事はないけれど、私も野菜を作っていた。仲間!」

    サシャ「はい!女の子で山育ちの仲間は嬉しいです!!」
  311. 311 : : 2014/03/12(水) 20:57:14

    ユーク「でも、皆で食べろってのは、粋だね」

    アニ「ユーク、早くしてよ!」ウズウズ

    ユーク「ん?」

    アニ「アンタの次の手をずっと待っているんだけど?」イライラ

    ユーク「ごめん。こっちの話に意識が行っていたよ」

    アニ「全く」プクッ
  312. 312 : : 2014/03/12(水) 20:57:50

    ユーク「ははっ、頬を膨らませて可愛いやつめ」ツンツン

    アニ(はうっ…///)

    ミカサ「……」ジトーーッ

    サシャ「あの…こっちの話もいいですか?」

    ユーク「ごめん。じゃあ、これで詰みだね」パチッ

    アニ「…あれ?」ポカーン
  313. 313 : : 2014/03/12(水) 20:58:26

    ユーク「今日はこれで終わりにして、焼き芋の話を進めようか」

    アニ「わかったよ」イジイジ

    ユーク「それで、俺達にも分けてくれるって事でいいの?」

    コニー「あぁ!皆で食った方が美味いだろ?」

    アルミン「コニーは優しいね」

    ミカサ「ええ。こういう粋の良い所がコニーに長所」
  314. 314 : : 2014/03/12(水) 20:59:39

    サシャ「それで、今は落葉で落ち葉が沢山あるじゃないですか!」

    ユーク「だから、焼き芋にして食べたいって事だね?」

    サシャ「はい!それに、私達だけではきっと危ないので、ユークにも居てもらいたくて」

    エレン「そうだな。こいつは頼りになるしな」

    サシャ「ええ。いざという時に慌てた私達を止めて、何とかしてくれそうなので」

    アルミン「そうだね。火事になっても大変だし」
  315. 315 : : 2014/03/12(水) 21:00:06

    ミカサ「サシャにしては、中々、冷静な判断」

    サシャ「それ、ちょっと酷くないですか?」

    ミカサ「失敬」

    ユーク「いいよ。俺も焼き芋を分けて貰いたいし、是非、一緒に行かせてくれ」

    ユーク「勿論、アニもね」チラ

    アニ「……!」
  316. 316 : : 2014/03/12(水) 21:00:43

    サシャ「はい!ありがとうございます。皆で行きましょう!!」

    コニー「おーい!お前らも行くだろ?」キョロキョロ

    ライナー「話は聞かせてもらっていたが、焼き芋とは魅力的だな」

    ベルトルト「僕もいいかな?」

    コニー「おう!来いよ、来いよ!!」

    サシャ「皆、居た方が楽しいですからね!」
  317. 317 : : 2014/03/12(水) 21:01:18

    ベルトルト「ありがとう」

    ライナー「いやぁ、楽しみだな」

    サシャ「皆で手分けすれば、荷物も軽くなりますね!」

    コニー「そうだな!2人ともデッカイからな!!」

    ベルトルト「あはは、荷物は任せてね?」

    ライナー「そのくらい、引き受けるぞ!」
  318. 318 : : 2014/03/12(水) 21:03:38


    ワイワイ ガヤガヤ


    マルコ「話を聞いてきたんだけど、僕達もいいかな?」

    ミーナ「私も焼き芋食べたい!」

    サシャ「はい!勿論ですよ!!」

    コニー「マルコも居れば、もっと安全だな!」

    マルコ「ははっ、頼られているようで良かったよ」

    ミーナ「うん!マルコは頼りになるからね!!」
  319. 319 : : 2014/03/12(水) 21:04:01

    マルコ「ジャン、君はどうだい?」チラ

    ジャン「あん?」チラ

    マルコ「話、聞こえていたんでしょ?」

    ミーナ「ジャンも行きましょうよ!」

    ジャン「そうだな。お供させてもらうとするか」

    コニー「よし。ジャンも来るか!」
  320. 320 : : 2014/03/12(水) 21:04:21

    サシャ「クリスタとユミルは、どうですか?」チラ

    クリスタ「え?」ドキリ

    ユミル「……」

    ユーク「……」チラ

    アニ「……」チラ

    サシャ「焼き芋、一緒に食べませんか?美味しいですよ?」
  321. 321 : : 2014/03/12(水) 21:05:33

    クリスタ「あ、あの…」オロオロ

    サシャ「…?」

    ユーク(クリスタは、俺達がいる事を気にしているのかな?)チラ

    アニ(多分、そうだろうね)チラ

    クリスタ「え、えっとぉ…」シドモド

    ユミル「…行きゃあ、いいじゃねぇか」
  322. 322 : : 2014/03/12(水) 21:06:01

    クリスタ「…え?」チラ

    ユーク「……!」チラ

    アニ(ユミル、どういうつもりだろ?)ジーーッ

    クリスタ(でも…ユークとアニも…)ソワソワ

    ユミル「“別に気にする必要ねぇ”だろ?行って来いよ」

    クリスタ(ユミル…)チラ
  323. 323 : : 2014/03/12(水) 21:06:20

    ユミル「心配なら、私もついて行ってやるから。な?」

    クリスタ「う、うん…それなら…」オズオズ

    コニー「おっし。2人も決まりな?」

    サシャ「神様も来てくれるのは、嬉しいですね!」

    クリスタ「も、もう…私は神様じゃないよ…何度も言っているじゃない…」

    ユミル(私が傍に居てクリスタを守ればいいだけだ…こいつの楽しみを減らす理由はねぇ)
  324. 324 : : 2014/03/12(水) 21:06:51

    ユーク(ユミル、覚悟を決めたんだな)

    アニ(クリスタが渋った理由が私達って事なら…心苦しいね)

    クリスタ(ユミル…ありがとう)チラ

    ユミル(気にするな。お前はただ楽しんでいればいいんだよ)チラ

    クリスタ(そうだよね。こんな事で一々、気にしていたら怪しまれるもんね)

    ユミル(私は、あいつら2人の動きを牽制しつつ、クリスタを守る事に専念する)
  325. 325 : : 2014/03/12(水) 21:07:30

    ミカサ「では、メンバーはやはり、いつもの14人という事でいいだろうか?」

    コニー「おう!そうだな。沢山いるのは良い事だぜ!!」

    サシャ「皆でわいわいと楽しみましょう!」

    アルミン「僕達は何をすればいいかな?」

    ライナー「荷物は任せておけよ」

    サシャ「ありがとうございます。では、ライナー達には当日、お芋を持ってもらいましょう」
  326. 326 : : 2014/03/12(水) 21:07:55

    ライナー「わかった」

    ベルトルト「僕も手伝うよ」

    マルコ「僕にも任せてくれ」

    サシャ「心強いですね!」

    アルミン「場所とかは、もう考えてあるの?」

    サシャ「はい!他に水とか落ち葉などの細かい準備は、私が出来ますから!!」
  327. 327 : : 2014/03/12(水) 21:08:23

    ユーク「何か、手伝える事が少なそうで申し訳ないね」

    サシャ「いえいえ、そんな事ありません。偶には、私に任せてください!」

    サシャ「当日は、私が皆さんを案内します!」

    ミカサ「よろしくお願い。私もとても楽しみ」

    エレン「焼き芋か。この時期は、美味いだろうな」

    ジャン(確かに、収穫直後で味もいいだろうな。こりゃあ俺も楽しみだ)
  328. 328 : : 2014/03/12(水) 21:09:09

    ユーク「それじゃあ、もう遅いから皆も部屋に戻ろうか」

    エレン「そうだな。明日も訓練だ」

    サシャ「では、皆さんは明後日の休暇の朝に、食堂に集合してください」

    サシャ「そこで荷物を持って、出掛けましょう!」

    ユーク「了解だ。俺も楽しみだよ」

    アニ(焼き芋…甘くて美味しそうだなぁ)ワクワク
  329. 329 : : 2014/03/12(水) 21:09:26

    サシャ「はい。それでは皆さん、おやすみなさいです!」

    ミーナ「楽しみだね!」チラ

    マルコ「うん。そうだね。良い味が出ると思うよ」

    ライナー「俺達も部屋に戻ろうぜ」

    アルミン「そうだね。お風呂に入った事だし、もう寝ようか」

    ミカサ「エレン、そして皆、おやすみなさい」
  330. 330 : : 2014/03/12(水) 21:11:05


    スタスタ トコトコ

    ワイワイ ペチャクチャ


    クリスタ(当日、大丈夫かな?少しだけ不安だよ…)ソワソワ

    クリスタ(今はまだ…あの2人が近くに居るのが怖く感じる…)ビクビク

    ユミル(心配するな。私がクリスタ、お前の事を守るからな!)

    ユミル(こいつの傍を絶対に離れない!!)


    スタスタ トコトコ


    ユーク(クリスタ…当日…どうしようか…)チラ

    ユーク(少しだけでも…クリスタと話す機会を作れるよう努めよう――――)

  331. 331 : : 2014/03/13(木) 19:04:18

    ――Part 4-2――

    ――――2日後の休日 訓練所の森の近く――――


    スタスタ トコトコ


    サシャ「着きました!ここです!!」ジャジャーン

    エレン「意外と早く着いたな」

    ミカサ「落ち葉が沢山…」キョロキョロ

    アルミン「見晴らしも良いし、場所としては十分だね!」

    コニー「よぉーし。早速、落ち葉集めて準備しようぜ!」

    サシャ「はい!お芋さん、お芋さん♪」ウキウキ
  332. 332 : : 2014/03/13(木) 19:04:38

    ライナー「サツマイモは、とりあえずここに集めておくか」ドサッ

    ベルトルト「思ったよりたくさんあるね」ドサッ

    マルコ「単純に見積もって、1人3本くらいなのかな?」ドサッ

    ユーク「ははっ、一度にそんなに食べないだろ」アハハ

    アニ(焼き芋なら…多分、いける)ゴクッ

    ミカサ(…甘いものは、沢山食べたい)ゴクッ
  333. 333 : : 2014/03/13(木) 19:05:22

    ジャン「おい、このくらいでいいか」ドッサリ

    クリスタ「……!」チラ

    サシャ「わぁ!もうこんなに落ち葉を集めてくれたんですね!!」パァァ

    サシャ「ジャンは、手際が良いですね!!」

    ジャン「へっ、それほどでもねぇよ」プイ

    ユミル「なんだぁ?お前も実は、楽しみだったとかか?」ニタニタ
  334. 334 : : 2014/03/13(木) 19:05:45

    ジャン「…まぁ、少しはな」

    ユミル「へぇぇ」ニヤニヤ

    クリスタ「…凄いね、ジャン!」ニコ

    ジャン「…?」チラ

    ユミル(クリスタ?)チラ

    クリスタ「だって、これで準備が捗《はかど》ったんだから、ジャンのおかげだよ!」
  335. 335 : : 2014/03/13(木) 19:06:17

    ジャン「ははっ、そりゃあ、ありがとな」ヘヘッ

    ユミル(クリスタ…元気出そうとしているのか?)ジッ

    クリスタ「やっぱり、ジャンは今何をすべきなのかが、よく分かってるって事だよ!」ニコ

    ジャン「褒め過ぎだ。俺はそんなつもりもねぇよ」

    クリスタ「えへへ」ニコニコ

    ユミル(ジャン…偶然かもしれねぇが、クリスタが元気を出すきっかけを作ったか)
  336. 336 : : 2014/03/13(木) 19:07:30

    ジャン「ほら、始めるんだろ?さっさと火の準備もしようぜ」

    マルコ「そうだね。じゃあ、落ち葉の形を作って…っと」ガサガサ

    ジャン「形なんてあったのか?」

    マルコ「空気が上手く入らないと火が消えちゃうからね。火の通り具合にも関係するよ」

    ジャン「そうか。その辺は任せる」

    マルコ「数も多いからね。上手く隙間を作らないと…」ガサガサ
  337. 337 : : 2014/03/13(木) 19:07:47

    サシャ「私もやります」ガサガサ

    コニー「俺も久しぶりにやりたい!」ガサガサ

    マルコ「ありがとね。2人とも」

    サシャ「いやぁ、私も久しぶりで懐かしいです」

    コニー「去年もお前とやっただろ?」

    サシャ「あっ、そうでしたね。それでも1年ぶりですか…時間が経つのは、早いですね」
  338. 338 : : 2014/03/13(木) 19:08:09

    ライナー「俺達も子供の頃、やったな」

    ベルトルト「そうだね。懐かしいよ」

    ジャン「大男が2人で焼き芋ってか?ははっ、不気味だな、そりゃ」ケラケラ

    ライナー「酷いな、お前」

    ベルトルト「僕達も小さい頃から、こんなに背が高かったわけじゃないからね?」

    ジャン「冗談だ。真に受けるな」ヘラヘラ
  339. 339 : : 2014/03/13(木) 19:08:39

    ユーク(初めに合った時から、結構大きかったけどな)ジーーッ

    アニ(本当に昔は、私と同じくらいだったのにね)ジーーッ

    ユーク(2歳差があるとはいえ、どうしてあいつらはあんなに背が高いのか…)

    アニ(どうして、私の背はあの後、全然伸びなかったんだろ?)

    ユーク(俺も同年の中では、背が高い方だけど…あいつらは…)

    アニ(私もあと10 cmは身長が欲しかった…それならユークともそんなに離れずに…)
  340. 340 : : 2014/03/13(木) 19:09:23

    ユーク「デカいよな」ボソリ

    アニ「いいよね、あいつら」ボソリ

    ユーク「ん?」チラ

    アニ「あ…」チラ

    ユーク「アニももう少し、身長が欲しいって思ったの?」

    アニ「もう少し…だけ」
  341. 341 : : 2014/03/13(木) 19:09:49

    ユーク「ははっ、俺もあと5 cmほどね…伸ばしたいな」

    アニ「アンタは、きっと伸びるさ。でも私はもう…」シュン

    ユーク「そう拗《す》ねないの。俺はこの身長のアニが好きだよ?」

    アニ「台詞が臭いよ、アンタ」

    ユーク「もう。折角、励ましてあげているのに」プン

    アニ「気持ちは受け取っておくさ」クスリ
  342. 342 : : 2014/03/13(木) 19:10:17


    カチッ! パチパチパチ!


    ユーク「…火をつけたみたいだ」

    アニ「これから、芋を入れていくんだね」

    ユーク「これから芋が焼けるまで、まだ結構、時間が掛かりそうだな」

    アニ「それまでの間は、暇だね」

    ユーク「何か、話でもする?」

    アニ「そうだね。それじゃあ…」
  343. 343 : : 2014/03/13(木) 19:10:37

    コニー「おい、ユーク!」

    ユーク「ん?」

    アニ(あっ、折角…)

    コニー「芋が焼けるまで、鬼ごっこして遊ばないか?」

    ユーク「おっ、それも悪くないな」

    アニ(えぇ、ユークまで…)
  344. 344 : : 2014/03/13(木) 19:13:12

    コニー「よしっ!じゃあ、ユークが最初に鬼だぞ?」

    ユーク「え、なんで?」ポカーン

    コニー「ライナー達はもう逃げちまったからさ!じゃあ、よろしくな!!」ピューーッ

    ユーク「…もう逃げた」

    アニ「あっという間の逃走だったね」

    ユーク「まっ、押し付けられたが、さっさと交代するさ」スクッ
  345. 345 : : 2014/03/13(木) 19:13:34


    「おーい、ユーク!早く追い掛けて来いよ!!」


    ユーク「…さっさと行くさ」グッグッ

    アニ「ストレッチまで始めて、やる気満々だね」クスリ

    ユーク「怪我はしたくないからね。用意はしておかないと…」グッグッ

    アニ「私は、アンタと居たかったんだけど」

    ユーク「すぐに誰かに代わって戻ってくるから、それまで少し待っていてよ」

    アニ「…早くしてね?」
  346. 346 : : 2014/03/13(木) 19:13:56

    ユーク「わかった。その後は、一緒に逃げようか」ニコ

    アニ「少し面倒くさいけど、待っているよ」

    ユーク「あぁ、俺もアニと一緒に遊びたいからさ?」

    アニ「わかったよ。戻って来た後は付き合ってあげる」

    ユーク「それじゃあ、さっさと行こうかな!」ダッ!

    アニ「いってらっしゃい」フリフリ
  347. 347 : : 2014/03/13(木) 19:14:41

    (早く、誰か捕まえる!)ダダダダッ!!

    「うわっ!ユークの奴、本気で来やがった!!」

    「逃げろー!あの速度はやばいぞー!!」

    「待て!観念して捕まれ」

    「速い、速い!助けてぇー!!」

    (もう少しだ…)
  348. 348 : : 2014/03/13(木) 19:15:01


    ダダダダッ!!

    ワーワー! キャーキャー!


    アニ(私はあいつが戻って来るまで、ここでのんびり待っていよう)

    ミカサ「アニ」ヒョコッ

    アニ「ミカサ、アンタさっきあっちの方へ走って行かなかった?」

    ミカサ「誰も追いかけて来なかった。ので、戻って来た」

    アニ「そうかい。まぁ、アンタを追い掛けられるような奴は少ないだろうね」

    ミカサ「ええ。とても暇」
  349. 349 : : 2014/03/13(木) 19:15:21

    アニ「私もあいつが戻って来るまで、待っているのさ」

    ミカサ「では、彼が来るまでは私がここに居よう」

    アニ「暇じゃないなら、それでいいかもね」

    ミカサ「では、話し相手になろう」

    アニ「よろしく」

    ミカサ「アニは、焼き芋は好き?」
  350. 350 : : 2014/03/13(木) 19:15:44

    アニ「好きだよ?とても甘いしね」

    ミカサ「ええ。私も好き」

    アニ「今、どれだけ焼いているんだい?」

    ミカサ「とりあえず、1人1本分配される数を焼いている」

    アニ「どれくらいの大きさなんだろうね?」

    ミカサ「さっき少し覗いてみたら、結構大きかった」
  351. 351 : : 2014/03/13(木) 19:16:21

    アニ「へぇ、そうかい。尚更、楽しみだね」

    ミカサ「ええ。楽しみね」

    アニ「アンタもそういうの好きなんだね」

    ミカサ「女の子は皆、甘いものが好きだと思う」

    アニ「そうだね。私も案外、甘い物に目が無い方だから」

    ミカサ「アニがお菓子好きな事は、知っている」クスリ
  352. 352 : : 2014/03/13(木) 19:17:01

    アニ「そういえば、この前の事…何か分かったのかい?」

    ミカサ「この前のって?」

    アニ「ほら、2人除隊したっていう話」

    ミカサ「その事は、もう調べていない。もう飽きた」ケロッ

    アニ「なんだい、それ?」クスッ

    ミカサ「私はもう、その事を気にするつもりはない」
  353. 353 : : 2014/03/13(木) 19:17:27

    アニ(良かった。ユークが疑われる事は、二度となさそうだね)ホッ

    ミカサ「アニは、何か分かった事があるの?」

    アニ「え?ううん。何にもないけど?」

    ミカサ「そう。でも、証言者も少ないから、それも仕方のない事」

    アニ「まぁ、終わったなら、それでいいさ」

    ミカサ「そうね。今、私達が考えるべきは、目先の焼き芋」チラ
  354. 354 : : 2014/03/13(木) 19:17:51

    アニ「匂いが少しずつしてきたね」クンクン

    ミカサ「落ち葉が燃えているから、少し焦げ臭いけれど、お芋からもいい匂いが…」クンクン

    アニ「…少し、お腹空いてきた」グゥゥ

    ミカサ「私も…」クスリ グゥゥ

    アニ「…あいつ、まだかな?」チラチラ

    ミカサ「きっと、すぐに来る…ほら、やってきた」チラ
  355. 355 : : 2014/03/13(木) 19:18:37


    タッタッタ タッタッタ


    ユーク「アニ、お待たせ」タタッ

    アニ「結構、早いと思いけど?」

    ユーク「皆、すばしっこくて…逃げるのだけは早いんだよな、あいつら」アハハ

    ミカサ「そうね。追い掛けるよりも逃げる方が早いのは、意外とそういうもの」

    ユーク「ミカサも待っていたの?」

    ミカサ「ええ。こうして焼き芋が焼けるまで、傍《そば》で待っているのも乙なもの」チラ
  356. 356 : : 2014/03/13(木) 19:19:05


    チリチリチリ モアモアモア


    ユーク「本当だね。いい匂いだ」クンクン

    アニ「あんまり近づくと危ないよ?」

    ミカサ「それに、煙を吸い込むと危ない」

    ユーク「わかったよ。近づきすぎないようにする」ササッ

    アニ「…逃げなくていいの?」

    ミカサ「今、鬼はどこに?」キョロキョロ
  357. 357 : : 2014/03/13(木) 19:19:42

    ユーク「今はコニーが鬼だ。ほら、あそこ」スッ

    アニ「…こっちに来たみたいだけど?」

    ミカサ「どう見ても、私達を狙ってきている」

    ユーク「それじゃあ、逃げるとするか!」

    アニ「仕方ないね」スクッ

    ミカサ「私も逃げるとしよう。鬼は嫌」スクッ
  358. 358 : : 2014/03/13(木) 19:19:59

    ユーク「アニ、一緒に逃げようか」

    アニ「はぁ、仕方ないね」クスッ

    ユーク「素直に嬉しいって言ったら?」

    アニ「…うん」コクリ

    ミカサ「では、私はこっちへ逃げる事にする」スッ

    ミカサ「ので、貴方達は向こうへ」スッ
  359. 359 : : 2014/03/13(木) 19:20:28

    ユーク「そうだね。2手に分かれて、コニーに選ばせるか」

    アニ「どっちを追って来るだろうね?」

    ユーク「きっと、俺達の方かな?」

    ミカサ「どうして、そう思うの?」

    ユーク「…数が多いからさ」ニッ

    ミカサ「なるほど。コニーは単純に目標が多い方へ向かっていくと考えたのね」クスリ
  360. 360 : : 2014/03/13(木) 19:20:55

    ユーク「そういう事。ミカサが向かう方向には、さっきエレンが居たから合流できるかもね」

    ミカサ「では、やはりあちらへ向かうとしよう!」

    ユーク「じゃあね、ミカサ」

    アニ「適当に戻って来なよ?」

    ミカサ「ええ。もうすぐ芋も頃良い焼けになるだろう」

    ミカサ「ので、一番いいタイミングで戻ってくる。では…」
  361. 361 : : 2014/03/13(木) 19:22:04


    タッタッタ タッタッタ


    コニー「待てーっ!ユーク、アニー!!」タッタッタ

    ユーク「コニーは、やっぱり素早いね」タタタッ

    アニ「油断したら、捕まっちゃうね」タタタッ

    コニー「くっそう。速いな、2人とも!」タッタッタ

    ユーク「この状況は、まるで愛の逃避行かな?」アハハ

    アニ「馬鹿な事を言っているんじゃないよ、全く…ふふっ――――」

  362. 362 : : 2014/03/13(木) 21:07:50
    クリスタの秘密をあと少しで知れたのに…!ユミルはやっぱりすごいんですね色んな意味で…笑 私も焼き芋食べたくなってきました〜(。-_-。)
  363. 363 : : 2014/03/13(木) 21:09:27
    >>362
    えりさん、こんばんわ!
    そう、彼女は色んな意味で厄介なんです(`・ω・´)

    焼き芋は私も大好物です!!

  364. 364 : : 2014/03/13(木) 22:07:39
    ユミルは本当に頭がいいんですね!
    クリスタも安心ですね!
    アニも照れてるところを想像すると...////

    本当に期待してます!
  365. 365 : : 2014/03/13(木) 23:10:13
    >>364
    ミセルさん、こんばわ!
    ユミルもジャンと同じくらいに程よく活躍してくれますねぇ( ̄▽ ̄)

    アニは照れているに限ります!
  366. 366 : : 2014/03/14(金) 20:52:23

    ――Part 4-3――

    ――――鬼ごっこ終了後――――


    モクモクモク グサッ!


    サシャ「うーん…はい!良い焼け具合です!!」

    コニー「おお!やっとか!!」ワクワク

    マルコ「いやぁ、鬼ごっこも疲れたね」ヘトヘト

    ミーナ「おやつ前に、良い運動しちゃった」ヘトヘト

    エレン「まだ午前だけどな」ハハッ

    アルミン「休日なのに、午前の内に疲れちゃったよ」ハァハァ
  367. 367 : : 2014/03/14(金) 20:52:49

    ライナー「はっはっは!まだまだだな、お前ら!!」ガハハ

    ベルトルト「ライナーは、いつでも元気だね」

    ライナー「お前だって余裕じゃないか!」

    ベルトルト(皆があまり追い掛けて来なかったからなんだけど)

    エレン「ライナーもベルトルトも体力が凄ぇよな!」

    アルミン(エレン、あまり分かっていないみたい)
  368. 368 : : 2014/03/14(金) 20:53:03

    ミカサ「貴方達は、またイチャついていたの?」チラ

    ユーク「『また』とは、失礼だな。いつもそうみたいに!」プン!

    アニ(いつだって、アンタはそうじゃないか…)チラ

    ミカサ「でも、ずっと一緒に逃げていたんでしょう?」

    ユーク「それは、勿論」ケロッ

    アニ(まぁ、私もそれが楽しかったから、別に構わないんだけどさ)ケロッ
  369. 369 : : 2014/03/14(金) 20:57:46

    ユーク「そう言うミカサだって、ずっとエレンにべったりだったんでしょ?」

    ミカサ「それは、勿論!」キリッ

    アニ(ユークに被せてきた…)ジーーッ

    ユーク「エレン、どうだったの?」チラ

    エレン「こいつがずっと付いて回るから、皆がビビってこっちに来なくてな」

    アニ(やっぱり、そうなるよね)
  370. 370 : : 2014/03/14(金) 20:58:31

    ユーク「それは、災難だったのか?」

    エレン「折角の鬼ごっこなのに、鬼が追って来ないのはつまらないだろ?」

    アルミン(ベルトルトも、きっと同じ事を思っていたと思うよ?)

    ミカサ「エレンは私が守る!」キリッ

    エレン「いや、遊びの時は自由で居させてくれよ」

    ミカサ「えぇぇ…」ションボリ
  371. 371 : : 2014/03/14(金) 20:59:09

    サシャ「皆さん!お話もいいですが、焼き芋が出来ました!!」パパーン

    ライナー「お!いよいよか」

    ベルトルト「こういい匂いがすると、お腹が空いてくるね」グーー

    コニー「とりあえず、回していくぞ!」サッ

    マルコ「はい。受け取るよ。はい、ミーナ」パシッ サッ

    ミーナ「わーい、ありがとう!マルコ、コニー、それにサシャも!」ホクホク
  372. 372 : : 2014/03/14(金) 21:00:47

    サシャ「はい!ライナー達もどうぞ」スッ

    ライナー「おう!ありがとうな」ホクホク

    ベルトルト「大きさもあって、美味しそうだね」ホクホク

    コニー「うちの畑からは、良い野菜が取れるからな!」ドヤッ

    エレン「あぁ、良い野菜だな」

    アルミン「僕達も、畑仕事には懐かしさを感じるね」
  373. 373 : : 2014/03/14(金) 21:01:13


    ワイワイ ガヤガヤ


    クリスタ「……」シーン

    ユミル(クリスタ…まだ少し気にしているのか?)チラ

    クリスタ(はぁ…少し気が重いなぁ…)ズーン

    ユミル(なんとか元気づけてやれねぇもんかな?)モンモン

    クリスタ「はぁ…」

    ユミル(うーん…)チラチラ
  374. 374 : : 2014/03/14(金) 21:02:38


    ハァ…


    ユーク「……」チラ

    アニ(クリスタ…また元気なさそうだね。この前は、やっぱりカラ元気だったんだろうね)

    ユーク「……」スクッ

    アニ(ユーク?)チラ

    ユーク「……」スタスタ

    アニ(何をするつもりだろう?)ジーーッ
  375. 375 : : 2014/03/14(金) 21:03:06


    スタスタ


    ユーク「コニー」

    コニー「ん?どうしたんだ、ユーク?」

    ユーク「焼き芋、1つ分けてくれないか?」

    コニー「あれ?まだ回って来てなかったのか?」

    ユーク「もうすぐ来るだろうけど…ちょっと、急で1つ欲しくてな」

    コニー「まぁ、お前がそう言うのも珍しいからな…少し待ってくれ」ガサガサ
  376. 376 : : 2014/03/14(金) 21:03:34

    ユーク「なるべく良いのを頼む」

    コニー「なんだ?お前も案外、食いしん坊なのか?」アハハ

    ユーク「まぁ…俺が食べるわけじゃないんだけどな」

    コニー「…?」ポカン

    ユーク「まっ、急いでくれ」ニカッ

    コニー「お、おう…ほれ」スッ
  377. 377 : : 2014/03/14(金) 21:04:46

    ユーク「ありがとう…うん。形も大きさも申し分ないな」

    コニー「アニにあげるのか?」

    ユーク「まぁ、それも捨てがたい選択肢だけど…今は違うかな?」

    コニー「よくわかんねぇな」ポカーン

    ユーク「まぁ、気にしないでくれ」スタスタ

    コニー(ユーク…どこに行くんだ?)ジーーッ
  378. 378 : : 2014/03/14(金) 21:06:07


    スタスタ スタスタ


    クリスタ「……」ポツーン

    ユーク「クリスタ…」

    クリスタ「…!!」ビクッ

    ユーク「…ここ、座るよ?」

    クリスタ(へ、変に逃げても駄目だよね?)コクコク

    ユーク「ありがとう」スチャ
  379. 379 : : 2014/03/14(金) 21:07:06

    クリスタ「……」

    ユーク「…はい、これどうぞ」スッ

    クリスタ「…?」

    ユーク「焼き芋。コニー曰く、形も大きさも上質らしいよ?」

    クリスタ「…なんで、私に?」チラ

    ユーク「ちょっとした…罪滅ぼしかな?」ニコ
  380. 380 : : 2014/03/14(金) 21:07:38

    クリスタ(ユークも…この前の事を気にしていたって事?)

    ユーク「…いらない?」ジッ

    クリスタ(どうしよう…素直に受け取ればいいのかな?)

    ユーク「俺としては…受け取ってくれると嬉しいんだけど」

    クリスタ(でも…なんだかこれを受け取っちゃうと…)ソワソワ

    ユーク(クリスタ…これでさえ…警戒しているみたいだ)ジーーッ
  381. 381 : : 2014/03/14(金) 21:08:03


    スタスタ


    アニ「受け取ってあげてくれないかな?」ヒョコッ

    ユーク「……!」チラ

    クリスタ「アニ…」

    アニ「お願い」ジッ

    ユーク(アニも俺の行動に勘付いて、ついて来たみたいだな)

    クリスタ「うん…なら…」スッ
  382. 382 : : 2014/03/14(金) 21:09:01


    タッタッタ


    ユミル「おい、待て」

    クリスタ「……!」ピタッ

    ユーク(ユミル…)チラ

    アニ(また…私達の前に立ちはだかるんだね)チラ

    ユミル「ちょっと私が目を離した隙《すき》に、この野郎…」ギリッ

    クリスタ(ユミル…一応、助かったけど…喧嘩腰は…)ハラハラ
  383. 383 : : 2014/03/14(金) 21:09:35

    ユーク「…君が思っているような、物騒な話じゃないよ?」

    アニ「……」コクリ

    ユミル「本当か?その焼き芋でクリスタを丸め込もうと企んでるんじゃねぇだろうな?」

    ユーク「…半分、正解かな」

    ユミル「てめっ、ぬけぬけと!」ギリッ

    ユーク「だけど、やましい気持ちで及んでいるわけじゃないよ?」
  384. 384 : : 2014/03/14(金) 21:10:03

    ユミル「あぁ?」ギロリ

    ユーク「確かに、君とクリスタが気にしているように、この前の事こそ関係している」

    クリスタ(やっぱり、その事でまた近づいて来たんだよね?)

    アニ(ここは、私は何もせず、ユークに任せよう)

    ユミル「それが分かっていて、クリスタに近づいたって事は…てめぇ…」ジロリ

    ユーク「…謝りに来たんだ」
  385. 385 : : 2014/03/14(金) 21:10:28

    クリスタ「…!!」ピクッ

    アニ「……」

    ユミル「…何?」

    ユーク「この前は、興味本位で彼女に聞かれたくない事を聞いてしまったみたいだからね」

    ユーク「だから、罪滅ぼしという意味で、焼き芋を渡したんだ」

    アニ「まっ、そういう事さ。こいつもこれ以上、追及するつもりもないみたいだし」シレッ
  386. 386 : : 2014/03/14(金) 21:11:05

    ユーク(アニ、ナイスフォローだ。主語を俺のみに限定した事も印象付けに大きい!)

    アニ(アンタが考えている事は、ちゃんとわかっているさ)

    クリスタ(そうなんだ。別に2人が私の出生を調べている訳じゃないのかな?)

    ユミル(だが、それだけじゃあ、見逃す理由にはならねぇ。まだこいつらの監視が必要だ)

    ユーク「だから、この前はごめんね、クリスタ?」チラ

    クリスタ「う、うん…別にいいよ」スッ
  387. 387 : : 2014/03/14(金) 21:11:32

    ユミル「おい、クリスタ。そんな易々《やすやす》と受け取っちまっていいのか?」

    クリスタ「うん。私もいつまでも気にしていたら、2人に申し訳ないと思うし…」

    ユミル(はぁ…甘いなぁ、こいつは…だが、クリスタがそう言うんだ。私が引きずる訳にも)

    ユーク「ありがとう、クリスタ」ニコ

    アニ「私からも謝るよ。ごめん」ペコリ

    クリスタ「ううん。もういいの。アニも頭を上げて?」
  388. 388 : : 2014/03/14(金) 21:12:17

    アニ「…うん」スッ

    ユミル(まっ、今はそれで納得する他ねぇか)

    クリスタ「ほら、皆も食べようよ!」

    ユーク「そうだね。アニもおいで?」

    アニ「それじゃあ、私も失礼するよ」チョコン

    ユミル「私も居るからな?」スチャ
  389. 389 : : 2014/03/14(金) 21:12:42

    クリスタ「ほら!仲良く食べよう。折角の美味しそうな焼き芋なんだから。ね?」

    ユミル「へーへー」

    ユーク「うん!美味しそうだ」

    アニ(早く食べたい)グゥ

    クリスタ「それじゃあ、いただきまーす!」パクッ ホクホク

    ユミル(まっ、こんな時ぐらい、ゆっくり飯を食うとするか)パクパク
  390. 390 : : 2014/03/14(金) 21:13:12

    ユーク「美味しいね、アニ」ニコ

    アニ「うん。甘い」ハグハグ

    ユーク「またリスみたいに膨らんでいるよ?」クスリ

    アニ(はっ!///)カァァ

    ユーク「アニは本当に甘いものに目が無いんだね」ニコ

    アニ(食べる事に夢中になっていた…恥ずかしい…///)
  391. 391 : : 2014/03/14(金) 21:13:54


    モジモジ イチャイチャ♪


    クリスタ(2人とも、本当に仲がいいんだね)ジーーッ パクパク

    ユミル(けっ、こんなところでまで見せつけやがってよ…)モグモグ

    クリスタ(でも折角、仲直りするチャンスなんだから、積極的に話をした方がいいよね?)

    ユミル(とにかく、注意は怠らねぇようにしねぇと、またこいつ焦り出すからな)チラ

    クリスタ(そうだ!この前のレポートのお礼もちゃんと言わなきゃ!!)

    ユミル(私は、こいつが喋る時のフォローをしてやらねぇと!)チラチラ
  392. 392 : : 2014/03/14(金) 21:14:36


    モグモグ パクパク


    クリスタ「あ、あの…ユーク」オズオズ

    ユーク「ん?」チラ

    アニ「…?」

    ユミル(さて、何を言い出すんだ?)ジーーッ

    クリスタ「あの…えっとね」モジモジ

    ユーク「どうしたの?」
  393. 393 : : 2014/03/14(金) 21:15:18

    クリスタ「えっと…この間は、レポートを手伝ってくれて…ありがとう」

    ユーク「それは、この前に聞いたよ?」ニコ

    クリスタ「でも、あの時はあっという間で、ちゃんと言っていなかったから…」

    ユミル(律儀な奴だな…こんな時に…)ハァ

    ユーク「そうかい。クリスタはいい子だね」

    アニ(本当だね…そんな事、中々言い出せる事でもないのに)
  394. 394 : : 2014/03/14(金) 21:15:40

    クリスタ「わ、私は…いい子なんかじゃないよ…本当の私は臆病で…」ボソボソ

    ユーク「私は…何?」

    ユミル「ほら、さっさとお礼言っちまえよ」

    クリスタ「う、うん。そうだね…ありがとう、ユーク」ニコ

    ユーク「…どういたしまして」ニコ

    アニ(ユミル、遮《さえぎ》ってきたね。ユークも咄嗟《とっさ》に合わせたって感じ…)
  395. 395 : : 2014/03/14(金) 21:16:08

    クリスタ「ユークとユミルの話をまとめて書いたから、良い点が貰えたんだよ!」

    ユーク「へぇ、役に立てて何よりかな?」

    ユミル「へっ、私も居たんだから、当然の結果だ」フンス!

    クリスタ「うふふ、そうだね」クスス

    アニ(クリスタ、少し元気が出てきたって感じだね)

    クリスタ「でもやっぱり、ユミルも頭が良いんだね」
  396. 396 : : 2014/03/14(金) 21:16:39

    クリスタ「私は2人みたいに、ああいう風にすぐに作戦は思いつかないよ」

    クリスタ「それに2人とも、根拠がしっかりしていて、とても頼もしかったよ?」ニコ

    ユーク「まぁ、俺の得意分野だからね」

    ユミル(女神からお褒めの言葉、いただきました!)

    アニ(クリスタが眩《まぶ》しい)チカチカ

    クリスタ「それでね、それでね!まだまだお話が沢山あるんだよ♪」
  397. 397 : : 2014/03/14(金) 21:17:23


    アハハハ! ペチャクチャ


    クリスタ「――――」ニコニコ

    ユーク(良かった。無事に、クリスタに謝ることが出来たよ)

    アニ(私もユークと一緒に罪滅ぼしが出来た気がする)

    ユミル(こいつら、今回は本当に謝りに来ただけみたいだな。まぁ、良しとしよう)

    クリスタ「ユーク!また教えてね?」

    ユーク「あぁ、いいよ?いつでも相談においで?」
  398. 398 : : 2014/03/14(金) 21:18:15

    アニ(あっ、なんかユークを盗られた気がする)ムスッ

    ユミル(くしし…アニの奴、あからさまに不機嫌になってやがる)プルプル

    クリスタ「それでね!私も作戦を1つ思いついたんだけど、その作戦がね…」ペラペラ

    ユーク「なるほどね。でも聞いている限り、その作戦の欠点には…」ペラペラ

    アニ(むぅぅ…クリスタとばっかり話をして…もっと私にも構ってよ)ムスーーッ

    ユミル(きゃはは、こいつら見てるのは面白ぇな!笑いを堪《こら》えるのが辛い――――)

  399. 399 : : 2014/03/14(金) 21:19:18

    次回、ラストパート!

  400. 400 : : 2014/03/14(金) 23:15:40
    楽しみ!!
  401. 401 : : 2014/03/15(土) 23:56:12
    >>400 レオン3世さん

    これから上げます!
  402. 402 : : 2014/03/16(日) 00:04:38

    ――Part 4-4――

    ――――食事後――――

    サシャ「げふーーっ…美味しかったです」

    ミカサ「サシャ、それは女の子として、色々とダメ」

    ミカサ「ので、矯正して」ジッ

    サシャ「えへへ、すみません。気を付けます」

    エレン(流石、芋女)ジーーッ

    アルミン(これがサシャの芋女である所以と感じるのは、僕だけじゃないはず)ジーーッ
  403. 403 : : 2014/03/16(日) 00:04:59

    サシャ「それにしても、コニー。美味しいお芋をいただき、ご馳走様でした!」

    コニー「いいって、別に。サシャも上手く焼いてくれたからよ!」

    サシャ「料理は、割と得意ですから!」ドヤッ

    エレン「つまみ食いさえ無くせばな」

    サシャ「そ、それは言わない約束で…」ワナワナ

    アルミン「あはは、料理の最中に食材がなくなっちゃうね」
  404. 404 : : 2014/03/16(日) 00:05:22

    サシャ「アルミンまで…」オロオロ

    ミカサ「でも、美味しかった。コニーもサシャもありがとう」

    コニー「おう!いいって事よ!!」

    サシャ「はい!でもコニーは、気前がいいですね」

    コニー「そうか?皆で食った方が美味いだろ?」

    サシャ「コニー…粋ですね!」
  405. 405 : : 2014/03/16(日) 00:06:01

    ミカサ「そういう自然と仲間を思いやれるところが、コニーの素晴らしい長所」

    コニー「ははっ、ありがとよ!」

    アルミン「でも、食べ過ぎちゃったかも…」プクリ

    エレン「俺も焼き芋3本も一気に食ったのなんて、初めてだ…腹がもたれる…」

    ミカサ「では、腹ごなしに運動しましょう!」

    アルミン「さっきの鬼ごっこで疲れちゃったんだけど…」
  406. 406 : : 2014/03/16(日) 00:06:28

    ミカサ「そんな事では、丸くなってしまう」チラ

    ミーナ「…え?ミカサ、何で私の方を見たの!?」オロオロ

    ミカサ「…見ていない」シレッ

    ミーナ「嘘じゃん!絶対に見たじゃん!!」

    ミカサ「…そんな事はない」プイ

    ミーナ「ミカサ、ひどーい。私の事、豚だなんてー!」
  407. 407 : : 2014/03/16(日) 00:08:08

    ミカサ「“豚”とは言っていない。“丸くなった”と言っただけ」シレッ

    ミーナ「私はもうそのネタは、飽き飽きしたんだよ!」

    ミカサ「…ごめんなさい」

    ミーナ「今度言ったら、くすぐりの刑だからね?」

    ミカサ(びくりっ!)ドキン

    ミーナ「ミカサだからって、容赦しないからねぇ」ワキワキ
  408. 408 : : 2014/03/16(日) 00:08:29

    ミカサ「も、申し訳ない…だからくすぐりは許してほしい」ワナワナ

    ミーナ「ふっふっふー、なら今は許そう」

    ミカサ(今は!?)ビクリ

    ミーナ「帰ったら、覚悟しなよぉ?」ニヤーリ

    ミカサ(ひぇぇ…)ビクリッ

    ミーナ「ミカサもアニと同じくらい、くすぐりに弱い事が分かったからね」
  409. 409 : : 2014/03/16(日) 00:08:59

    エレン「そうだったのか。知らなかったな」

    アルミン「僕も知らなかったよ」

    ミーナ「くすぐりを受けている最中のミカサは、可愛い声出すんだよ?」

    ミカサ「あっ!2人には言わないでって言ったのに!!」

    ミーナ「あ、そうだったね。ごめん、ごめん!」ニタニタ

    ミカサ(くぅぅ…エレンとアルミンに知られる事になるとは、恥ずかしい…///)カァァ
  410. 410 : : 2014/03/16(日) 00:10:16


    ワイワイ キャッキャッ


    クリスタ「それでその時、ユミルがその男の子を蹴り飛ばしちゃってね!」ペラペラ

    ジャン「はっはっは!そりゃあ、そいつも災難だったな」

    ユミル「お、おい、クリスタ…その話はその辺で…」ワナワナ

    クリスタ「えぇぇ、別にいいじゃない。面白かったんだから」キャッキャッ

    ジャン(クリスタもそういう状況を間近で見て面白いと思うんだな。意外だ…)

    クリスタ「それでその後、その男の子がなぜかユミルの所に土下座しに来て…」ペラペラ
  411. 411 : : 2014/03/16(日) 00:11:05

    ユーク(クリスタ、随分と饒舌《じょうぜつ》になって来たな)ジーーッ

    ユーク(途中でジャンを引っ張って来たおかげで、機嫌も良くなったみたいだ。安心したよ)

    ユーク(このまま、ジャンにクリスタの相手を任せよう。俺達も気を遣わなくて済む)

    アニ(クリスタ、ジャンと話も出来て嬉しそうだね。会話が止まらない)ジーーッ

    アニ(ジャンが通りかかったところで、捕まえて正解だったみたいだね)

    アニ(ジャン、アンタ…頑張りなよ)ホロリ


    ペチャクチャ ワイワイ

  412. 412 : : 2014/03/16(日) 00:11:46

    ――――――――

    ミカサ「では、日も暮れてきた。ので、帰りましょう」

    ライナー「火の始末は、ちゃんとしないとな」バサバサ

    ベルトルト「砂を掛けて、空気を遮断しないとね」バサバサ

    コニー「水を掛けるだけじゃ駄目なのか?」

    ユーク「火に急に水を掛けると、蒸発熱と水蒸気でより燃え出すおそれがあるからな」

    ユーク「火は小さい方だったけど、ここは引火物も多いから、後始末は慎重にな?」
  413. 413 : : 2014/03/16(日) 00:12:27

    コニー「なるほどな!俺も気を付ける!!」

    ユーク「壁外遠征で森に寝泊まりする時は必要な知識だから、ちゃんと覚えておけよ?」

    コニー「おう!確かに、必要だな」

    ユーク「…皆、忘れ物はない?」キョロキョロ

    マルコ「うん。特にないみたいだよ?」キョロキョロ

    ミーナ「サツマイモ、全部食べちゃったね」スッカラカン
  414. 414 : : 2014/03/16(日) 00:13:02

    ユーク「確かに、皆もあれだけ食べられるとは思わなかったな!」アハハ

    アニ(美味しすぎて、ついつい食べ過ぎちゃった…///)プクッ

    ミカサ(芋とはいえ、3本はまずい…運動はしたものの…)プクッ

    アルミン「でも、やっぱりサシャが王者だったね」

    サシャ「私も5本食べたから、お腹が…」プクーーッ

    エレン「普通、5本も食うかよ」アキレ
  415. 415 : : 2014/03/16(日) 00:13:45

    ユーク「あれ?サシャは、まだ余裕だと思っていたんだけど?」チラ

    サシャ「サツマイモばかり連続だと、流石に苦しいんです…」ゲプ

    ミカサ「サシャ、私と運動して消化しましょう」

    サシャ「そうですね。食べた分、動かないと…」ノソノソ

    アニ(私もこのままだと…体重がまずいかも…)ヒヤリ

    アニ(太っちゃったら…ユークに呆《あき》れられるかも…)ソワソワ
  416. 416 : : 2014/03/16(日) 00:14:35

    ジャン「ほら、帰らねぇのか?」

    ユーク「帰りは荷物が軽くていいな!」

    ライナー「それは俺達の台詞だ!」ワハハ

    ベルトルト「君達は、行きも帰りも同じ荷物じゃないか」アハハ

    ユーク「お前達を労《ねぎら》っての冗談だよ!」ハハッ

    ジャン「お前らもさっさと帰るぞ?」チラ


    「「「はーい!」」」


    スタスタ トコトコ

  417. 417 : : 2014/03/16(日) 00:17:14

    ――――その日の夜 倉庫――――


    「んっ…くぅっ…///」ビクビク


    「アニ…静かに…」イジイジ


    「だ、だってぇ…はぁ…はぁ…///」ビクッビクッ


    「ずっと溜め込んでいたアニがイケないんでしょ?」コリコリ


    「んぁっ…んぅ…///」ビクビク


    「全く…すぐに言わないから、こうなるんだよ?」イジイジ

  418. 418 : : 2014/03/16(日) 00:17:45

    アニ「だって…久しぶりだったんだもん…アンタの耳掃除」

    ユーク「……」ホジホジ

    アニ「やぁぁ…///」ビクッビクッ

    ユーク(これほど顕著《けんちょ》に身悶《みもだ》える意味が分からない)コリコリ

    アニ「あ、いたっ…」ズキッ

    ユーク「あ、ごめん。大丈夫?」パッ ナデナデ
  419. 419 : : 2014/03/16(日) 00:19:17

    アニ「いたた…耳垢…結構、大きいみたいだね」ズキズキ

    ユーク「アニがじっとしてくれれば、すぐに剥《は》ぎ取れるんだけど…」ジーーッ

    アニ「久しぶりだから、またアンタの耳掃除の感覚に慣れるのに時間が掛かるんだよ」

    ユーク(一体、俺の耳掃除にどんな作用があって、身悶《みもだ》えているんだ?)ワカラン

    アニ「…ふぅ、落ち着いた…続き、お願い」ジッ

    ユーク「早く取ってしまいたいから、じっとしていてね?」スッ
  420. 420 : : 2014/03/16(日) 00:19:49

    アニ「で、出来ればね…」ピクン

    ユーク(確かに最近は、アニに耳掃除してあげていなかったな)ホジホジ

    アニ(堪《こら》えなきゃ…堪えなきゃいけないけど…耳が感じちゃう…///)ビクビク

    ユーク(その所為か、大きい耳垢がアニの耳の奥に…)ジーーッ

    アニ(ふぅ、一時中断かな?今のうちに息継ぎを…)スーハー

    ユーク(これ、早いうちに取っておかないと、後々危険だよね?)コリコリ
  421. 421 : : 2014/03/16(日) 00:20:31

    アニ(きゃっ…また直接、剥《は》がしにきた…///)ビクビク

    ユーク(この耳垢…手強いな…)ホジホジ

    アニ(早く終わってぇ…///)

    ユーク(もう少し…もう少しで…来た。剥《は》がれた!)ペリペリ

    アニ(あっ、取れた感覚が!)ピクッ

    ユーク(アニも辛そうだから、早く取り除こう)スッスッ
  422. 422 : : 2014/03/16(日) 00:21:03

    アニ(…終わった?)チラ

    ユーク(言ったらなんだけど、過去最大だな)

    アニ(終わったみたいだね)ホッ

    ユーク(でもなんで、こんなに大きいのが出来ていたんだろう?)

    アニ「あ、あの…ユーク」オズオズ

    ユーク「どうかしたの?まだ違和感がある?」
  423. 423 : : 2014/03/16(日) 00:21:56

    アニ「い、いや…そうじゃなくて…終わった?」

    ユーク「あぁ。大きい耳垢は取り除いたよ?」

    アニ「そう…よかった」

    ユーク「でも、どうしてこうなるまで放置したの?」

    アニ「ア、アンタが…自分ではするなって…言ったからさ」ジッ

    ユーク「…その約束、ずっと守っていたんだね」
    (『――番外編―― 第8話』参照)
  424. 424 : : 2014/03/16(日) 00:22:32

    アニ「前のハロウィンの時に、綿棒でしてくれた以来、一度もしてなくて…」
    (『――番外編Ⅱ―― 第4話』参照)

    ユーク「お風呂の後に、ちゃんと耳の中もタオルで拭いているの?」

    アニ「勿論、拭くさ。じゃないと、痒《かゆ》くなっちゃうし」

    ユーク「そっか。ちゃんと拭いていても、放置すると溜まっちゃうんだね」

    アニ「は、恥ずかしかったんだから…///」モジモジ

    ユーク「ごめんね。アニが頼んでこないから、俺もすっかり忘れていたんだ」ナデナデ
  425. 425 : : 2014/03/16(日) 00:23:04

    アニ「だって、アンタ最近は、私に…キスばっかり…するんだもん…///」

    ユーク「…そうだったね」ナデナデ

    アニ「だから…ずっと、頼むタイミングがなくて…」ボソボソ

    ユーク「ごめん。気に掛ける余裕がなかったよ」

    アニ「だから…もうちょっと…してよ」ジッ

    ユーク「わかったよ。次は全体を綺麗にしていくから」シャキン
  426. 426 : : 2014/03/16(日) 00:24:19

    アニ「さっきの耳垢があった所…もうちょっと…掻《か》いてほしいんだけど…」オズオズ

    ユーク「そっか。剥《は》がしたばかりで、まだ痒《かゆ》いんだね?分かったよ」ニコ

    アニ「そ、そう。だからお願い…それと、そこだけじゃなくて、全体的に痒いの…///」ジッ

    ユーク「うん。じゃあ、全体を万遍なく行くからね?」スッ

    アニ「そ、そういう事…///」コクリ

    ユーク「それじゃあ、また適宜《てきぎ》、注文をしてね?」
  427. 427 : : 2014/03/16(日) 00:25:22

    アニ「うん」ジッ

    ユーク「じゃあ、まずはここね?」ホジホジ

    アニ(あぁ…気持ちいいなぁ♪)ホンワカ

    ユーク「どんな感じ?」スッスッ

    アニ「うん。いい感じ…もうちょっと上の方を」

    ユーク「…ここかな?」ホジホジ
  428. 428 : : 2014/03/16(日) 00:25:55

    アニ「うん。もう暫《しばら》く、そこで…」

    ユーク(元々、綺麗な耳だったけど、今はまだ小さい耳垢が所々に残っているね)

    アニ(やっぱり、耳掃除はユークにしてもらうのが一番いいよね)ウットリ

    ユーク(アニには清潔でいてもらいたいし、出来る限り除去しよう)ホジホジ

    アニ(1か月ほど、我慢した甲斐があったなぁ♪)

    ユーク(アニの耳を綺麗にするのは…俺自身もその至福の時間に癒される――――)

  429. 429 : : 2014/03/16(日) 00:26:36

    ――――――――

    ユーク「はい、両耳とも終わったよ」パッ

    アニ「ありがとう。久しぶりで気持ち良かった…///」ウットリ

    ユーク「喜んでもらえて、俺も嬉しいよ」ニコ

    アニ「やっぱり、アンタに定期的にしてもらわないとね」ムクリ

    ユーク「ごめんね?アニがしたかった事に気付けなくて」

    アニ「本当だよ。だから暫くは、キスは抑えてね?」
  430. 430 : : 2014/03/16(日) 00:27:17

    ユーク「え!?それは…」オロオロ

    アニ「最近のアンタは、本当に多過ぎだよ」

    アニ「私の制止も聞かず、所構わずにさ?」

    ユーク「で、でもちゃんと人目のない所で…」ワナワナ

    アニ「だめ!自重しな」ジッ

    ユーク「…わかったよ」シュン
  431. 431 : : 2014/03/16(日) 00:27:56

    アニ「それと…」ススッ

    ユーク「ん?」

    アニ「……」ゴロン ポスン

    ユーク「…はいはい」ナデナデ

    アニ「そっ。それでいいのさ」スリスリ

    ユーク「そんな様子で言われてもね」ナデナデ
  432. 432 : : 2014/03/16(日) 00:28:26

    アニ「アンタに文句を言う資格はないよ」スリスリ

    ユーク「…はい」ナデナデ

    アニ「…クリスタ、元気になって良かったね」

    ユーク「…そうだね」

    アニ「今日、謝る事が出来て良かったよ」

    ユーク「俺もそう思っているよ」
  433. 433 : : 2014/03/16(日) 00:29:02

    アニ「アンタもクリスタに罪悪感を抱いていたの?」

    ユーク「…うん」コクリ

    アニ「それで焼き芋を持って、話をしに行ったんだね?」

    ユーク「アニも来てくれて、助かったよ」

    アニ「アンタがコニーのところに行って、何かを考えているような顔をしていてからさ」

    ユーク「よく見ていたね」
  434. 434 : : 2014/03/16(日) 00:29:31

    アニ「そりゃあ、私もずっと気になっていたから」

    ユーク「そっか」

    アニ「私もクリスタに悪い事をしたと思っていたから、何かきっかけが欲しいと思ってね」

    ユーク「俺はね…ずっと恥ずかしかったんだ」

    アニ「何が?」

    ユーク「俺はあの無邪気なクリスタを見て、短絡的な考えに至った自分を恥ずかしく思う」
  435. 435 : : 2014/03/16(日) 00:30:08

    アニ「……」

    ユーク「クリスタに近付く計画を立てたあの日、俺は随分と馬鹿だったと思う」

    アニ「短絡的って言うのは、あの時の会話の事?」

    ユーク「そう。簡単に人を殺《あや》める選択肢を選びそうになった自分が馬鹿で…」

    ユーク「後になって、自分自身を恥ずかしく感じたんだ」

    アニ(ユーク…良かった…アンタは変わらなかった)ホッ
  436. 436 : : 2014/03/16(日) 00:31:06

    ユーク「もう二度と、そんな誤った選択肢は導かない」

    ユーク「最後の最後まで考え抜いて、初めて下す結論だ」

    アニ「これから、クリスタの事は…どうするの?」

    ユーク「ゆっくりでもいい…時間を掛けよう」

    アニ「……!」

    ユーク「探りを入れない訳じゃない。これからも機会を伺う事は変わらない」
  437. 437 : : 2014/03/16(日) 00:32:28

    ユーク「彼女が俺達にとって、重要な存在である事は明白だ」

    ユーク「だけど、今はそれ以前に、同じ訓練所に住む仲間でもある」

    ユーク「そんな彼女に、これ以上の露骨な追及は…したくない」

    アニ「……」

    ユーク「俺達の使命は、決して忘れない」

    ユーク「けど、今のうちだけは…彼女の事を…ここにいる皆の事を…仲間だと思っていたい」
  438. 438 : : 2014/03/16(日) 00:33:38

    アニ「…うん」コクリ

    ユーク「そういう選択肢じゃあ…ダメかな?」チラ

    アニ「ううん…それも1つの道だと思う」フルフル

    ユーク「ありがとう。納得してくれて」

    アニ「私は…アンタみたいに頭もよくないから…今はついて行く事しかできないけど」ムクリ

    アニ「いつかアンタと肩を並べて、共に歩いて行きたいと思っているよ?」ニコ
  439. 439 : : 2014/03/16(日) 00:34:44

    ユーク「ありがとう、アニ」ダキッ

    アニ「事ある度に、こうして抱き付くのはやめたらどうだい?」クスリ

    ユーク「嫌だ。これだけはやめない」ギュッ

    アニ「しょうがないね」ギュッ

    ユーク「それに、今のこの状況以外で、一体、いつ抱き付くのさ?」ギュッ

    アニ「それも…そうだね」ギュッ
  440. 440 : : 2014/03/16(日) 00:35:38

    ユーク「…ねぇ、アニ」

    アニ「ん、何?」

    ユーク「…いい?」

    アニ「…一度だけだよ?」

    ユーク「それでもいい」

    アニ「2回目からは、突き飛ばすからね?」
  441. 441 : : 2014/03/16(日) 00:36:31

    ユーク「今日は、一度だけにする」

    アニ「じゃあ、いいよ?」ギュ ジッ

    ユーク「ありがとう」スーーッ


    CHU


    ユーク「…はぁ」スッ

    アニ「満足した?」ニコ

    ユーク「なぜだろうね…今日は一度だけなのに…それだけで心が満たされる気分だ」
  442. 442 : : 2014/03/16(日) 00:39:53

    アニ「今まで、貪欲になっていた証拠さ」クスリ

    ユーク「ははっ、そうだったみたいだね」クスッ

    アニ「私も沢山してくれるのは、嬉しいんだけど…少しは我慢も覚えなよ?」

    ユーク「わかっているさ」コクリ

    アニ「…ゆっくり、探そうね?」ニコ

    ユーク「あぁ。俺達の未来へ生きる情報は、これから得ていくんだ――――」



    進撃の巨人Another ――番外編Ⅱ―― 第6話

    『未来へ得た情報』



    La Fin.


  443. 443 : : 2014/03/16(日) 00:40:49

    【投稿完了 / 話数 / タイトル / URL】

    ――本編――

    【14/02/19 第38話 『制約』】
    (http://www.ssnote.net/archives/8191)

    【14/02/17 第37話 『奪...』】
    (http://www.ssnote.net/archives/8190)

    【14/01/16 第36話 『罅《ひび》』】
    (http://www.ssnote.net/archives/6412)

    【14/01/14 第35話 『連携』】
    (http://www.ssnote.net/archives/6411)

    【14/01/12 第34話 『駒の数』】
    (http://www.ssnote.net/archives/5377)

    【13/12/31 第33話 『タイキ』】
    (http://www.ssnote.net/archives/5376)

    【13/12/24 第32話 『特質』】
    (http://www.ssnote.net/archives/5206)

    【13/12/20 第31話 『敵の敵』】
    (http://www.ssnote.net/archives/5204)

    【13/12/17 第30話 『隠す者』】
    (http://www.ssnote.net/archives/4699)

    【13/12/15 第29話 『ハツゲン』】
    (http://www.ssnote.net/archives/4697)

    【13/12/06 第28話 『キタイ』】
    (http://www.ssnote.net/archives/4287)

    【13/12/05 第27話 『夜明け』】
    (http://www.ssnote.net/archives/4235)

    【13/11/30 第26話 『蓄積』】
    (http://www.ssnote.net/archives/3742)

    【13/11/27 第25話 『帰る先』】
    (http://www.ssnote.net/archives/3554)

    【13/11/23 第24話 『隠れる』】
    (http://www.ssnote.net/archives/3249)

    【13/11/21 第23話 『行き互い』】
    (http://www.ssnote.net/archives/3189)

    【13/11/18 第22話 『次世代』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2988)

    【13/11/15 第21話 『鍵《ヒント》』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2740)
  444. 444 : : 2014/03/16(日) 00:41:01

    【13/11/10 第20話 『懐古、そして展望』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2440)

    【13/11/08 第19話 『待つ者』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2307)

    【13/11/06 第18話 『以心』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2219)

    【13/11/05 第17話 『志と命』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2140)

    【13/11/04 第16話 『選ぶ』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2041)

    【13/11/03 第15話 『悪癖』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1992)

    【13/11/02 第14話 『クチは...』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1943)

    【13/11/01 第13話 『ドウキ』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1886)

    【13/10/31 第12話 『人柄』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1841)

    【13/10/30 第11話 『危機と嬉々』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1815)

    【13/10/29 第10話 『見上げる先』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1748)

    【13/10/28 第9話 『辛辣』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1702)

    【13/10/10 第8話 『本物』】
    (http://www.ssnote.net/archives/805)

    【13/10/10 第7話 『捨てる』】
    (http://www.ssnote.net/archives/800)

    【13/10/10 第6話 『側』】
    (http://www.ssnote.net/archives/796)

    【13/10/10 第5話 『指令』】
    (http://www.ssnote.net/archives/795)

    【13/10/10 第4話 『再び』】
    (http://www.ssnote.net/archives/793)

    【13/10/10 第3話 『解散式の夜』】
    (http://www.ssnote.net/archives/792)

    【13/10/10 第2話 『見たもの、見るもの』】
    (http://www.ssnote.net/archives/791)

    【13/10/10 第1話 『4人目』】
    (http://www.ssnote.net/archives/790)
  445. 445 : : 2014/03/16(日) 00:41:21

    ――番外編Ⅱ――

    【投稿完了 / 話数 / タイトル】

    【執筆中 第6話 『未来へ得た情報』】
    (http://www.ssnote.net/archives/11415)

    【14/03/02 第5話 『顕現せし、覇の素質』】
    (http://www.ssnote.net/archives/10837)

    【14/02/22 第4話 『隠則ち、公の如し』】
    (http://www.ssnote.net/archives/10085)

    【14/02/10 第3話 『月が魅せる情緒』】
    (http://www.ssnote.net/archives/9406)

    【14/02/01 第2話 『追い掛ける背中、超えるべき高み』】
    (http://www.ssnote.net/archives/9101)

    【14/01/21 第1話 『永遠の言葉』】
    (http://www.ssnote.net/archives/8195)
  446. 446 : : 2014/03/16(日) 00:41:45

    進撃の巨人Another ――番外編――

    【14/01/10 最終話 『天賦、覚醒の刻 ――誓いは、信念の果てへ――』】
    (http://www.ssnote.net/archives/6413)

    【13/12/29 第17話 『左眼が見つめる先』】
    (http://www.ssnote.net/archives/5860)

    【13/12/25 第16話 『花火が照らす、彼女の靄《もや》』】
    (http://www.ssnote.net/archives/5229)

    【13/12/14 第15話 『寒気は夜の森、温もりは隣』】
    (http://www.ssnote.net/archives/4702)

    【13/12/10 第14話 『ずっと傍に居る人』】
    (http://www.ssnote.net/archives/4373)

    【13/12/04 第13話 『求めるは近き、見つめるは遠き』】
    (http://www.ssnote.net/archives/3949)

    【13/11/30 第12話 『頼れる背中、見えない顔』】
    (http://www.ssnote.net/archives/3487)

    【13/11/24 第11話 『各々が想う、護るべき玉』】
    (http://www.ssnote.net/archives/3066)

    【13/11/17 第10話 『訪れた、運命との出会い』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2668)

    【13/11/12 第9話 『宿願の味は、未知の味』】
    (http://www.ssnote.net/archives/2257)

    【13/10/27 第8話 『まだ見えぬ、信念の未来』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1550)

    【13/10/24 第7話 『眠り姫と騒動姫、掌を見下ろす者』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1374)

    【13/10/15 第6話 『敵と願望』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1078)

    【13/10/14 第5話 『お楽しみ♪』】
    (http://www.ssnote.net/archives/1040)

    【13/10/13 第4話 『熟練者で未熟者』】
    (http://www.ssnote.net/archives/941)

    【13/10/12 第3話 『広い視野を持って』】
    (http://www.ssnote.net/archives/923)

    【13/10/12 第2話 『私も見つけよう、安心する場所』】
    (http://www.ssnote.net/archives/878)

    【13/10/11 第1話 『私が見つけた新しいおもちゃ』】
    (http://www.ssnote.net/archives/845)
  447. 447 : : 2014/03/16(日) 00:42:09

    ――その他――


    【14/02/07 ――104期相談所編―― 第2話 ユーク「恋の三角関係?」】
    (http://www.ssnote.net/archives/5371)

    【13/12/08 ――104期相談所編―― 第1話 ユーク「勉強の方法が分からない?」】
    (http://www.ssnote.net/archives/4493)


    ――雑談――
    【随時更新中 My.Loと進撃の巨人Another】
    http://www.ssnote.net/groups/24


    ――その他情報媒体――

    【随時更新中 SS Pedia記事 『進撃の巨人Another』】
    http://dic.ssnote.net/articles/%E9%80%B2%E6%92%83%E3%81%AE%E5%B7%A8%E4%BA%BAAnother

    【Twitterアカウント:My.Lo(進撃の巨人Another)】
    https://twitter.com/MyLo0922
  448. 448 : : 2014/03/17(月) 22:03:27
    この作品読んでたらMy.Loさんが人気作者ランキング2位なのも納得できます
  449. 449 : : 2014/03/17(月) 23:36:10
    >>448 アニエレ狂さん
    そう言っていただけると私も作品を書き続ける意欲が増すから嬉しいです!

    私のランキングも偏《ひとえ》にアニエレ狂さんをはじめとした皆さんからStarをいただいているおかげです。ありがとうございます(*^^*)

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