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八幡「転校生が来た?」小町「うん!その3!」

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  1. 1 : : 2014/02/15(土) 19:56:43

    http://www.ssnote.net/archives/9407

    前作の鈴鹿ルートです






    教室





    八幡「(はぁ…疲れた…)」


    八幡は机に突っ伏していた



    無理もない
    昨日八幡は鈴鹿の買い物に付き合わされ、一日中歩き回るというハードな一日を過ごしたのだ


    八幡「(荷物を持たされ、飯を奢らされ、あげく家にまで送らされ…流石に一日じゃ体力回復しねぇな…)」


    八幡は疲れ切っていた
  2. 2 : : 2014/02/15(土) 19:59:33


    しかし不幸中の幸いで
    今日はオープンキャンパスがあり、授業は昼までなのだ


    それだけが八幡の唯一の心の支えだった


    八幡「(早く帰って寝たい…)」



    八幡は早く帰れる喜びを噛み締めながら4限目の授業を受けた




    そして4限目の授業が終了し
    帰りのHRが開かれる

  3. 3 : : 2014/02/15(土) 20:00:57

    平塚「今日はオープンキャンパスという事で
    部活のある者やオープンキャンパススタッフ以外の者は帰る事になるが、寄り道せずにまっすぐ帰るんだぞ」


    八幡「(げ、部活はあんのかよ…。まぁ今日は休ませてもらおう。さすがにキツイ…)」


    平塚「HRは終了だ。では解散」



    HRが終わりクラスの皆が立ち上がり帰る支度を始める



    由比ヶ浜「あれ、ヒッキー帰っちゃうの?」

    八幡「あぁ…悪い。今日はちょっと疲れててな。帰らせてもらうわ」

    由比ヶ浜「そっか…」


    八幡「雪ノ下に伝えといてくれ。すまんな」



    そう言って八幡も帰ろうと荷物をまとめたその時



    「先輩!先輩じゃないですか!この学校に来れば会えるって、あたしずっと思ってたんです!」


    クラス中に聞き覚えのある、しかしここで聞こえるはずのない声が響いた
  4. 4 : : 2014/02/15(土) 21:10:30
    期待
  5. 5 : : 2014/02/15(土) 22:01:30
    楽しみ!
  6. 6 : : 2014/02/15(土) 22:15:46


    八幡「(俺は知らん…知らんぞ)」




    クラス中がざわめく



    男子A「先輩って誰の事だろ?」


    男子B「いや、わかんねぇ」



    女子A「てゆーかそれよりあの子超可愛くない!?」


    女子B「思った!ヤバイよね!モデルさんかな?」


    男子C「あんな可愛い子と知り合える奴なんてこのクラスじゃ葉山くらいじゃね?」


    葉山「いや…俺は知らないが…」


    男子C「葉山じゃないなら誰だよ?」


    男子A「分かんねーけど、すげぇ羨ましい!あの子まじ可愛すぎるだろ!」



    クラスがいっそう騒がしくなる
  7. 7 : : 2014/02/15(土) 22:49:19


    そんな騒がしい中、由比ヶ浜が何かに気づいたように八幡に話しかける


    由比ヶ浜「ねぇ…ヒッキー…あの子もしかして…」


    由比ヶ浜が何を言おうとしているのか
    八幡は大体の予想がついていたが


    八幡「…知らん。俺は無関係だ。帰る」


    そう言って何事も無かったかのように帰ろうとした


    しかし


    「先輩ったら!無視しちゃ嫌ですよー!あたし、先輩に会いに来たようなものなんですから!」


    少女は八幡の元に駆け足で近寄り、八幡の腕と自分の腕を絡めた

    まるでもう逃がさないとでも言わんばかりに



    当然、クラスは驚愕と動揺に包まれる
  8. 8 : : 2014/02/15(土) 23:04:09


    八幡「お、おい!お前何してんだ!?てか、どうしてここに!?」


    さすがの八幡も少女にいきなり腕を組まれては狼狽えてしまい
    自然と声も上擦ってしまう


    対する鈴鹿はそんな様子の八幡を見て面白がり

    「言ったじゃないですか。先輩に会いに来たって」


    そう言って小悪魔の様に笑った

    この小悪魔的雰囲気を醸し出している少女こそ
    紛れもなく、昨日八幡とデートをした
    大連寺鈴鹿だった

  9. 9 : : 2014/02/15(土) 23:09:20


    クラスの全員が信じられないといった目で八幡と鈴鹿を見る


    八幡「大連寺とにかく離れろ!これ以上目立つのは…」



    はっきり言ってもう手遅れだろうが
    少しでも早く解放されたかった八幡は鈴鹿を引き剥がそうとする

    しかし


    鈴鹿「先輩ひどいです…。それに水くさいですよ!あたしの事は鈴鹿って呼んで下さい!」


    鈴鹿は手を緩めるどころか、さらに強める


    クラスのほぼ全員が
    何が起きてるのか理解できないといった表情をしている

    しかし理解が追いついていないのは八幡も同じだった
  10. 10 : : 2014/02/15(土) 23:12:21


    そこにクラスの生徒が1人、我慢できなかったのか、鈴鹿に声をかけた


    女子A「ね、ねぇ…君」


    鈴鹿「はい!何ですか?」


    女子A「君の会いに来たっていう先輩って…その人で間違いないの?」


    どうにも信じられないようで、人違いという可能性を考えているようだ




    鈴鹿「はい!間違いないですよ。ね、八幡先輩!」


    しかし鈴鹿はあっさりとそれを否定した


    八幡「…」


    もはや八幡は黙るしか抵抗する術がなかった
  11. 11 : : 2014/02/15(土) 23:15:30


    男子C「待って待って、君とヒキタニ君って…どんな関係なの?」


    また1人、鈴鹿に生徒が質問を投げかける



    鈴鹿「どんな関係…ですか。なんて言えば良いんでしょう先輩?」


    八幡「俺が知るか」




    別に八幡と鈴鹿は付き合っているわけでもなんでもない
    ただ鈴鹿の一方的な片想い状態だ


    関係らしい関係は何も無いのだが
    鈴鹿は少しだけ考える素振りを見せ


    鈴鹿「うーん…。えと…うまく言えないんですけど…」


    顔を赤くして、目を伏せ、モジモジしながらゆっくり口を開く
  12. 12 : : 2014/02/15(土) 23:19:03

    八幡「…!?」


    八幡は直感的に危険信号を察知し
    止めようとした



    八幡「待て…大連寺!落ち着k…」



    鈴鹿「あたしの…あたしの初めて(好きになった)の人です」



    しかし止める間もなく爆弾は投下された



    クラスが凍りつく

    誰も言葉を発しない、いや、発せない



    八幡「…」


    八幡はただ呆然とするしかなかった
  13. 13 : : 2014/02/15(土) 23:20:33


    そして生徒たちの無言の視線が突き刺さる



    しかし鈴鹿はそんな沈黙を意に介さず八幡にまた話しかける


    鈴鹿「さ、先輩そろそろ行きましょう!あたしに学校を案内して下さい!」


    鈴鹿が八幡の手を引く

    八幡は抵抗する気も無いようで、鈴鹿に引っ張られ教室の外に連れ出される


    一瞬の静寂


    しかし鈴鹿と八幡が出て行った後、クラスはまた一斉に驚きの声をあげていた



    八幡はその声を聞き

    明日からもう普通に生活できねぇかも…

    と絶望に苛まれていた

  14. 14 : : 2014/02/16(日) 02:57:27



    廊下




    八幡「おい、大連寺!」


    鈴鹿「先輩、何ですかぁ?」


    八幡「どういうつもりか説明しろ!あともうその猫かぶった喋り方もやめろ!」


    八幡がそう言うと、鈴鹿はスッと目を細めた


    鈴鹿「ったく。なによ、せっかく人が会いに来てあげたっていうのに!」



    八幡「頼んでねぇだろ!」



    鈴鹿「ふん、オープンキャンパスなんだし、あんたに止められる筋合いないんだけど?」

    八幡「なら俺に関わる必要もなかっただろ!」
  15. 15 : : 2014/02/16(日) 03:00:34

    鈴鹿「そうは言っても、あんたしかこの学校に知り合いいないし」


    八幡「それでもあんな目立つ会い方じゃなくて良かっただろうが!あれじゃただの嫌がらせだ!絶対誤解されてるぞ!」


    鈴鹿「あたしには関係ないし。それに既成事実って言葉も、あるじゃない?」

    鈴鹿が平然と言う


    八幡「お前なぁ!いい加減に…っ」



    八幡が怒鳴ると
    鈴鹿は急にしおらしくなり


    鈴鹿「…ごめん…そんなに怒鳴らないでよ…」


    八幡「…え」


    目に涙を溜めて、うつむいてしまった

  16. 16 : : 2014/02/16(日) 03:01:43


    鈴鹿「あたしだって…八幡に…会いたかっただけなのに…」


    八幡「ちょ、大連寺…?」



    鈴鹿「八幡に会えたのが嬉しくて…はしゃいじゃっただけなの…だから…許して?」ポロポロ


    鈴鹿が泣き出す



    八幡「あ、ちょっ、悪かった!言いすぎたって!すまん!」


    八幡がオロオロしながら謝ると鈴鹿はケロッと表情を変え



    鈴鹿「あんた本当騙されやすいわね」


    呆れた様子で言い放った

  17. 17 : : 2014/02/16(日) 03:07:40


    八幡「てめぇ!?また嘘泣きか!」


    この手に引っかかるのは二度目である



    鈴鹿「ま、でもね、八幡に会いたかったっていうのは…本当だし、八幡のことが好きだって気持ちにも偽りないのよ?」


    鈴鹿が真剣な表情で言った


    八幡「…」


    確かに鈴鹿は一週間ほど前に八幡に告白している

    その時の鈴鹿の真剣な顔を見れば、それが嘘でないというのはすぐに分かる

    そして今の言葉にも嘘はないだろう
    鈴鹿は本当に八幡の事が好きなのだ

  18. 18 : : 2014/02/16(日) 03:12:38


    しかし、だからこそ何故鈴鹿があんな嫌がらせのような事をしたのか、八幡は疑問に思っていた


    だがその疑問は鈴鹿の一言で解けた



    鈴鹿「だからあたしが入学するまでに八幡に悪い虫がつかないようにするために、ここの奴らには見せつけとかないと…」


    八幡「自分で言うのもあれだが、あんな事しなくても初めからつかねぇよ…」


    つまり鈴鹿は自分が入学するまでに八幡を誰にも取られたくない、手を出されたくないがために、あのような行動に出たのだ
  19. 19 : : 2014/02/16(日) 03:20:43

    八幡「(気持ちは嬉しいと言えば嬉しいが…やり過ぎだっての…)」

    八幡が呆れたように溜め息を吐く



    すると鈴鹿はバツが悪そうにうつむいて


    鈴鹿「でも、初めての人ってのは…ちょっと悪ふざけが過ぎたかも。ゴメン…」


    真剣に謝った



    そんな姿を見せられたら
    許さないわけにもいかない


    八幡「…はぁ、もういいよ…」


    鈴鹿「…本当にもう、怒ってない?」


    鈴鹿がすこし不安そうに八幡の顔を覗き込む


    八幡「あぁ。大丈夫だ」


    鈴鹿「そっか…。良かった」


    鈴鹿は安心したように微笑んだ
  20. 20 : : 2014/02/16(日) 03:27:47


    なんだかんだ大人ぶっても鈴鹿も1人の中学生の女の子、まだまだ子供なのだ


    八幡「(こうしてちゃんと素直に謝れるところは…可愛いんだけどなぁ…)」


    八幡が鈴鹿を見て少し笑みをこぼしていると


    鈴鹿「どうしたの?」


    と、鈴鹿が首をかしげて尋ねた



    八幡「いや、なんでもない。それより行こうぜ。学校案内してやるよ」


    八幡は答えをはぐらかし、当初の目的へ話題を戻した


    鈴鹿「そうね、しっかりリードしなさいよ」


    八幡「へいへい」


    八幡が軽く返事をする




    そうして2人は歩き出した

  21. 21 : : 2014/02/16(日) 04:00:04
    続きが気になる!

    期待っす!
  22. 22 : : 2014/02/16(日) 17:50:57



    八幡「んで、見に行きたい所とかあるか?」


    鈴鹿「うーん…何があるのかそもそも知らないし…」


    八幡「それもそうか…。なら適当に回っていくか?」


    鈴鹿「あたしはそれでいいわよ」


    鈴鹿「(…あんたと一緒にいられるなら、それだけで…別に…いいし…)」


    八幡「んじゃ一階から回るぞ」



    鈴鹿「うん」


  23. 23 : : 2014/02/16(日) 17:53:07


    八幡たちが最初に向かったのは食堂だった


    授業が昼までとはいえ
    食堂にはそこそこ人がいた



    八幡「ここが食堂だ。ところで大連寺、腹減ってないか?」




    鈴鹿「えと…少しだけ」


    八幡「それじゃ、なんか頼むか」



    鈴鹿「あたし冷やし中華で」


    八幡「って俺が払うのかよ…。んじゃ先に席とっといてくれ」


    鈴鹿「はーい」


    鈴鹿が近くの空いていた椅子に腰を降ろす
  24. 24 : : 2014/02/16(日) 17:54:55

    八幡は溜め息を漏らした



    八幡「(はぁ…なんでかなぁ…あいつの事憎めないんだよな。あんな横暴な性格なのに…)」


    自分でも不思議に思いながら財布を取り出し食券を買う


    本来鈴鹿のようなタイプの人間を八幡は敬遠するはずなのだが…


    食券を買ってから少し考え事をしていると


    ???「ねぇ、食券買い終わったんなら、どいてくんない?」


    不意に声をかけられた
  25. 25 : : 2014/02/16(日) 17:56:31

    八幡「あぁ、悪い」


    振り向いて謝ると、そこにいたのは…


    八幡「川…川…なんとかさん?」


    川崎「はぁ?良い加減覚えなさいよ。川崎だっての」


    川崎が不愉快そうに答える



    八幡「あー、川崎!サキサキか」


    川崎「サキサキ言うな!」


    八幡「んで、どうした?」


    川崎「べ…別に、食券買うのにあんたが邪魔だっただけだし…」


    八幡「でも隣の食券販売機空いてるけど…」


    川崎「さ、さっきまで誰か使ってたの!」

    八幡「そうだったっけ?」


    川崎「そうよ!」
  26. 26 : : 2014/02/16(日) 17:57:37

    八幡「そか…邪魔して悪かったな」

    川崎「もうそれはいいよ。それより…さっきの子は…何?」


    八幡「さっきの子?」


    川崎「あの金髪の子よ」


    八幡「あー、大連寺のことか…」


    川崎「あんたが初めての人とか…なんとか言ってたけど…」

    聞かれたくない部分をキッチリ聞かれてしまっていた
  27. 27 : : 2014/02/16(日) 17:58:26

    川崎「あれ、どういう意味なの?」


    八幡「あれはなんつーか…初めての人っていうのは…初恋の相手って意味…かな。うん」


    川崎「初恋の相手?」


    八幡「あぁ、あいつ今まで人を好きになったことが無いらしくてな。それで…」


    川崎「…ちょっと待って、でもそれって、あの子はあんたの事が…好きってこと、だよね?」


    川崎が鋭い視線を八幡に向ける


    八幡「…まぁ、実際告白されたしな…」


    川崎「ええぇ!?」


    川崎が目を見開いて驚く
  28. 28 : : 2014/02/16(日) 18:00:17

    八幡「い、いきなり大声出すなよビックリしただろ」

    川崎「ご、ごめん…。それで…あんたらは付き合ってる…の?」


    八幡「いや、付き合ってない」



    川崎「じゃあ…フッたの?」


    八幡「保留にさせてもらった」


    川崎「…保留…。そうなんだ。ってことは…その…初めてって…まだ何もしてないんだよね?」


    八幡「断じてな。何もしてねぇよ」

    川崎「良かった…」ボソ

    川崎は少し安心したように微笑んだ



    八幡「ん?」


    川崎「な、なんでもない!私は料理注文してくるからっ。それじゃあ…」


    八幡「お、おう。って俺も料理頼まねぇと」


    川崎はカレーを頼んだようで、ライスの列に


    八幡は鈴鹿と同じく冷やし中華にしたので麺類の列に並んだ

  29. 29 : : 2014/02/16(日) 18:02:49



    10分後




    八幡「待たせて悪かったな」


    鈴鹿「…」


    八幡「大連寺?」



    鈴鹿はムスッとした表情をしていた

    怒っているような、しかしそれでいて少し悲しそうな…そんな顔だ




    八幡「遅くなって悪かったよ。でもちょっと麺類の列に人がいっぱいいてな…」


    長く待たせ過ぎた事で怒っているのだろうと思い、八幡は謝罪した


    鈴鹿「そんな事、どうでもいい!そんなんで怒ってるわけじゃ…ないもん…」


    しかしどうやら違ったようで
    鈴鹿の怒りの焦点はそこではなかったみたいだ
  30. 30 : : 2014/02/16(日) 18:03:41


    八幡「じゃあなんで…」


    鈴鹿「…さっきの女の人…誰よ…」


    八幡「え?」


    鈴鹿「誰よさっきの女の人!仲良さそうに話してさ!」


    鈴鹿が目に涙を溜めて声を荒げる


    八幡「あ…」


    言われて気づく


    鈴鹿「最初はあんたが邪魔で、退かすために話しかけただけだと思ったけど、その後もずっと二人で話してるしさ!」


    鈴鹿が怒っているのは待たせた事ではなく、八幡が他の女の子と仲良く話をしていたからだった
  31. 31 : : 2014/02/16(日) 18:04:34


    八幡「川崎の事か?それならただのクラスメイトだ。だからお前が思ってるような関係では…」


    鈴鹿「そうは見えなかったし!」


    八幡「いや、ほんとだって!あいつとは何もないぞ」


    鈴鹿「でも…っ」


    八幡と話をしていた時、川崎が楽しそうにしていたのを
    八幡は気づいていないようだったが、鈴鹿は遠くからでも気づいていた


    だからこそ、とても不安だったのだ


    八幡「とりあえず落ち着け。俺と川崎は何もない、これは本当だから」




    鈴鹿「…ほんとに…ほんと?嘘、ついてない?」

    鈴鹿が心配そうに八幡に尋ねる
  32. 32 : : 2014/02/16(日) 18:05:29

    八幡「あぁ、本当だ」


    鈴鹿「…分かった。…怒って、ごめん…」


    八幡「別にいい。俺の方こそお前待たせてたのに無神経だった、悪い」


    鈴鹿「もう、いいわよ…別に…」


    八幡「さ、飯食おうぜ」


    そういって八幡が鈴鹿の頭を優しく撫でる


    鈴鹿「!」


    鈴鹿は顔を赤らめ、気持ち良さそうに微笑んでいたが

    ハッと我にかえり


    鈴鹿「ちょっ、何してんのよ!別に拗ねてなんかないし!子供扱いしないでよ!」


    八幡の手を払いのける


    八幡「悪い悪い」


    その様子を見て八幡も微笑む


    鈴鹿「…ふん!」


    鈴鹿はそっぽを向いてしまったが
    ご飯を食べている間、ずっと顔が赤いままだった

  33. 33 : : 2014/02/16(日) 21:49:41
    続きが気になります!
  34. 34 : : 2014/02/16(日) 22:06:46
    六さんの書いているSS好きです。
    頑張って書いてください!
  35. 35 : : 2014/02/16(日) 22:20:37
    ありがとうございます!
    続き頑張ります!
  36. 36 : : 2014/02/17(月) 01:58:51



    八幡「さてと、飯も食い終わったし…どっか行くか」


    八幡たちは食堂を出て、また歩き始めた


    少し歩くと鈴鹿が
    「そういえば」
    と、何かを思い出したように


    鈴鹿「ねぇ、あんたさ、何であたしの事苗字で呼んでるわけ?」


    八幡「ん?」


    鈴鹿「だってさ、昨日のデートの時は『鈴鹿』って呼んでくれてたじゃん?それなのになんで?」


    八幡「いやだってここ学校だし、そんなとこ知ってる奴に見られたら恥ずかしいだろ」


    鈴鹿「…なによそれ。つまんない」

    八幡「つまんなくていいだろ」
  37. 37 : : 2014/02/17(月) 01:59:24

    鈴鹿「…やだ。名前で呼んでよ」

    八幡「断る」


    鈴鹿「…へぇ、そういう態度とるんだ?ならこっちにも考えがあるし」

    八幡「考え?何を企んでるのか知らんが、そんな簡単に俺の意思は覆らねぇぞ」


    鈴鹿「分かったわ」

    鈴鹿はニッコリ笑うと


    鈴鹿「『鈴鹿』って呼んでくれるまで、あたしはあんたのことダーリンって呼ぶわ」


    八幡「鈴鹿悪かった。俺が悪かったです。是非名前で呼ばせて頂きますのでそれだけはご勘弁を」


    鈴鹿「ふふっ、勝った」


    八幡の意思は簡単に覆った


  38. 38 : : 2014/02/17(月) 02:02:13



    鈴鹿「あのさ…ところで八幡って部活とか…してるの?」



    八幡「まぁ…一応な」


    鈴鹿「なんていう部活?」


    八幡「ん、奉仕部」


    鈴鹿「奉仕部…?聞いたことないんだけど…」


    八幡「そりゃそうだろうな」


    鈴鹿「何する部活なの?ボランティアとか?」


    八幡「いや…そんなんじゃなくて、簡単に言えば人助けの部活だ」


    鈴鹿「人助けの?」


    八幡「つっても依頼なんか全然来ねぇけどな」


    鈴鹿「じゃあ依頼が無い時は何を?」


    八幡「本読んだり、携帯いじったりだな」


    鈴鹿「それ部活なの…?」

    鈴鹿が苦笑いで八幡を見る


    八幡「…多分」


    八幡も苦笑いで返す



    そこに


    「せんぱい?」


    後ろから声をかけられた
  39. 39 : : 2014/02/17(月) 02:02:59

    八幡「げっ」


    「ちょっとせんぱい、人を見てその反応は失礼ですよ〜」


    八幡「何の用だよ…一色」


    振り返るとそこにいたのは
    一色いろはだった


    いろは「別に、たまたませんぱいを見かけたから声をかけただけですよ」


    八幡「そうか、ならそのまま回れ右して生徒会室に帰れ」


    いろは「せんぱいつれないですねー」

    八幡「(嫌な奴に出会っちまったな…)」
  40. 40 : : 2014/02/17(月) 02:04:19


    いろは「ところでせんぱい?この子は…誰ですか?」


    そう言っていろはが鈴鹿をチラリと見る


    八幡「オープンキャンパスに来た後輩だ」


    鈴鹿「…大連寺鈴鹿よ」


    鈴鹿は不機嫌そうに自己紹介をした



    いろは「鈴鹿ちゃんって言うんだ。私は一色いろは、よろしくね」


    鈴鹿「…うん」


    いろは「それで、せんぱいはこの子とはどういった関係なんですか?」



    八幡「どうって…別に何の関係もねぇよ」


    鈴鹿「…」


    いろは「本当ですか〜?」


    八幡「な、なんだよ…?」


    いろは「せんぱいが女の子といるなんて珍しいですし…さっき変な噂も耳にしましたよ〜?」


    八幡「(あれか…)」
  41. 41 : : 2014/02/17(月) 02:05:11

    いろは「実のところどうなんですか〜?」


    いろはが面白がって八幡に問い詰める


    八幡「いや…だから何も…」

    八幡が返事に困っていると



    鈴鹿「ちょっとあんた良い加減にしなさいよ!」


    いろは「…え?」


    八幡「大連寺…?」


    そこで、今まで静かだった鈴鹿が突然いろはに向かって声を荒げた

  42. 42 : : 2014/02/17(月) 02:07:05

    鈴鹿「あんたこそ…八幡の何なのよ!」


    いろは「わ、私?私は別に何もないけど…」


    鈴鹿「なら…なら八幡にちょっかい出さないでよ!」


    いろは「え…えぇ?」


    いろははなんでいきなり鈴鹿がこんなに怒り出したのか分からず、戸惑っていた


    鈴鹿「別にあたし達がどんな関係でも…あんたには関係ないでしょ!」


    いろは「そ、そうだけど…急にどうしたの…?」


    鈴鹿「八幡嫌がってるじゃん!あんたも分かってるんでしょ!?もうやめてよ!」


    いろは「…ご、ごめんね…」


    八幡「鈴鹿もういいって…」


    さすがにいろはが不憫になり、八幡が止めに入る

  43. 43 : : 2014/02/17(月) 02:08:14


    鈴鹿「…行こう八幡」


    すると鈴鹿が八幡の腕を引いて歩き出す


    八幡「お、おい?」


    鈴鹿「…」



    鈴鹿は無言で強引に八幡の腕を引っ張る

    だんだんといろはの姿が遠くなる


    八幡「どうしたんだよ鈴…鹿?」


    鈴鹿は前を向いているため表情は見えないが
    微かに肩が震えていた



    八幡「…お前…俺のために?」


    鈴鹿「…だって、八幡…迷惑そうにしてたし…困った顔してた、から…」


    八幡「…そっか、ありがとな」


    鈴鹿「…うん」

  44. 44 : : 2014/02/17(月) 02:11:36


    鈴鹿がいろはを怒鳴ってまで止めたのは
    八幡が嫌がっていたからというのも事実だが
    しかし理由はそれだけではなかった


    いろはの「どんな関係なの?」という質問に対して
    八幡が何気なく答えた「何の関係もない」という返事

    それが鈴鹿の心を締め付けた



    『何の関係もない』

    特に意識せず八幡は言ったが
    鈴鹿にとってはとても悲しい一言だった


    だからあれ以上いろはが問い詰めて、八幡が自分との関係を否定していくのが我慢できなかったのだ
  45. 45 : : 2014/02/17(月) 02:12:40

    鈴鹿「(あたし…なんて自分勝手なんだろ…)」


    自分が入学するまでに八幡を誰にも取られたくないがために
    鈴鹿は八幡の迷惑を考えず、教室であのような行動をとった

    なのに他の誰かが八幡を困らせるような事をするのは見ていられなくて

    しかもそれを理由にして
    自分のためにいろはを責めた


    鈴鹿はそんな自分が嫌になった



    八幡「さっきはお前のおかげで助かったよ」


    しかし八幡は鈴鹿のそんな黒い部分に気づかずに
    お礼を言う


    鈴鹿「ううん、気にしないで」


    だから鈴鹿は素直にその言葉を受け入れられなかった


    鈴鹿は好きな人ができたのも、それで嫉妬するのも初めてで
    自分の感情を上手くコントロールできないでいた
  46. 46 : : 2014/02/17(月) 13:43:14
    頑張って続き書いてください!
    期待しています。
  47. 47 : : 2014/02/17(月) 16:33:55
    ありがとうございます!
    今から書いていきます
  48. 48 : : 2014/02/17(月) 16:35:33


    鈴鹿「あのさ、えっと…その、あたし奉仕部の…部室に行ってみたいかも」


    しかし鈴鹿もいつまでも落ち込んでいられないといった様子で
    気を取り直すために話題を変えた



    八幡「ま、まじか…」


    鈴鹿「だめ?」


    八幡「まぁ…構わんが…」


    鈴鹿「じゃあ連れてって」


    八幡「了解」


    八幡たちは奉仕部の部室へ向かって歩き始めた

  49. 49 : : 2014/02/17(月) 16:36:51


    鈴鹿「奉仕部って何人で活動してるの?」


    八幡「俺を含めて3人だな」


    鈴鹿「意外と少ないのね」

    八幡「俺が入部するまでは1人だったしな」


    鈴鹿「なんで八幡は奉仕部に入部したの?」

    八幡「担任に強制的に入部させられただけだ」

    鈴鹿「そうなんだ…。他の部員は男子?」


    八幡「いや、俺以外は女子だ」

    鈴鹿「…そう…」


    八幡「そういや、お前も会ったことあるはずだけど…」




    そんな時、前からフラフラと足元がおぼつかない様子の生徒が歩いて来た


    段ボールを両手いっぱいに持っており、今にもこけそうといった感じだ
  50. 50 : : 2014/02/17(月) 16:38:17

    八幡「あれは…城廻先輩?」


    大丈夫か?
    と思った矢先

    「あっ!」


    めぐりはつまずいてバランスを崩した



    八幡「あぶねぇ!」


    八幡はすぐに駆け寄って、めぐりの身体と荷物を支える


    八幡「大丈夫っすか?」

    めぐり「あ、ありがとう…って比企谷くん!?」


    八幡「ども」

    めぐり「ごめんね、助かったよ」


    八幡「いえ。…それより荷物、半分持ちますよ」


    めぐり「え?」


    八幡「また今みたいな事になったら危ないですし」


    めぐり「いいの?」


    八幡「ええ」


    めぐり「でも…あの子が…」

    めぐりが鈴鹿を見る


    八幡もそれに気づいたが、めぐりを放っておく事もできないので


    八幡「…鈴鹿、ちょっとここで待っててくれるか?」


    鈴鹿に待っててもらう事にした
  51. 51 : : 2014/02/17(月) 16:39:39


    鈴鹿「…うん…分かった」


    鈴鹿は八幡と離れたくなかったので、止めたかったが

    止める理由がないので我慢しようと自分に言い聞かせた


    それでも八幡が他の女の人のために自分から離れるのは嫌だったが…
    ここでわがままを言って八幡に迷惑かけたくなかった


    八幡「すぐ戻る」


    鈴鹿「待ってるね」


    八幡「あぁ」


    八幡はめぐりと歩いて行った

  52. 52 : : 2014/02/17(月) 16:41:49




    鈴鹿「はぁ…」


    八幡はこの前

    『好きになる人がいたとしたら、それは鈴鹿か六のどちらかだ』

    と言ってくれた


    しかし…本当にそうだろうか

    もし自分達以外にも八幡に告白する女子がいたら?

    そうなった時、八幡は揺るがないだろうか…

    もしかしたら、そちらに傾いてしまうのでは…

    考えれば考えるほど嫌な事しか浮かばない


    鈴鹿「(こんな事考えちゃ…ダメだ…)」


    鈴鹿が嫌な考えを払いのけようと頭を横に振っていると


    「あなたは…」


    前から歩いて来た女性2人に話しかけられた

  53. 53 : : 2014/02/17(月) 16:43:32

    鈴鹿「え、と…」


    どこかで見た事がある
    あれは…


    鈴鹿「あ、六ちゃんと一緒にご飯食べてた人?」


    雪ノ下「やっぱり、あの時の子だったのね。確か…」


    由比ヶ浜「ほら、鈴鹿ちゃんだよ」

    雪ノ下「あぁ、鈴鹿さんね。思い出したわ」


    鈴鹿「あなたたちは…」


    雪ノ下「自己紹介はしていなかったわね。私は雪ノ下雪乃よ」

    由比ヶ浜「私は由比ヶ浜結衣だよ!よろしくね!」


    鈴鹿「…うん」


    由比ヶ浜「それより鈴鹿ちゃん、ヒッキーと一緒にいたんじゃなかったっけ?」

    鈴鹿「うん」


    由比ヶ浜「はぐれちゃったの?」


    鈴鹿「ううん、女の先輩の荷物を運ぶのを手伝って、それでここで待ってるの」


    由比ヶ浜「そうなんだ」


    雪ノ下「由比ヶ浜さんの言っていた比企谷くんの部活に来れなくなった用事ってこの事だったのね」


    由比ヶ浜「あ、うん。そうだよ」


    鈴鹿「…あなた達…奉仕部の人?」

    由比ヶ浜「そうだけど…なんで知ってるの?」


    鈴鹿「八幡に奉仕部の事少し聞いてたから…」


    雪ノ下「八幡…比企谷くんのことよね。あなた達いつの間にそんなに仲良くなっていたのかしら?」


    由比ヶ浜「あ!そうだ!私も気になってたの!」


    由比ヶ浜が思い出したように


    由比ヶ浜「教室で言ってたあれ、どういう意味なの!?」


    鈴鹿に問い質した
  54. 54 : : 2014/02/17(月) 16:45:28

    鈴鹿「えっと、あれは…ただの悪ふざけで、意味なんてないわよ」


    由比ヶ浜「え、そ…そうなの?じゃあ…初めてとかなんとかって…」


    鈴鹿「うん、何もしてないわ」


    由比ヶ浜「そうなんだ…じゃあ付き合ったりも…してないよね?」


    鈴鹿「…うん」


    由比ヶ浜「そ、そっかぁ…」


    由比ヶ浜がホッとした様子を見せる

    それを見た鈴鹿は


    鈴鹿「(この反応…この人もきっと八幡の事が…)」


    さらに不安になった



    鈴鹿「あなた達と八幡の関係は?」

    雪ノ下「同じ部活の部員同士…かしらね」


    由比ヶ浜「まぁ、ただの友達っていうかなんていうか」



    鈴鹿「…ただの友達、ね。それじゃあ八幡の事、好きとかじゃないんだよね?」


    由比ヶ浜「え!?」

    雪ノ下「え?」

    突然の鈴鹿の質問に
    由比ヶ浜は驚きの声をあげ

    雪ノ下もわずかながら驚いた様子だった
  55. 55 : : 2014/02/17(月) 17:00:32



    雪ノ下「そんな事あるわけないじゃない。ただ部活が同じというだけの関係よ」


    しかし雪ノ下はすぐに落ち着きを取り戻し、冷静に答える


    由比ヶ浜「ほんと、た…ただの友達だし…なんとも思ってないし…」


    由比ヶ浜はまだ少し動揺していた



    鈴鹿「そう…」


    雪ノ下「…でもどうしてそんな事を聞くのかしら?」


    鈴鹿「え?」


    雪ノ下「あなたも彼と付き合ってるわけじゃないのでしょう?」


    鈴鹿「そう、だけど…」




    雪ノ下は少し考えて


    雪ノ下「…あなた、彼の事が好きなのね?」


    逆に鈴鹿に質問した
  56. 56 : : 2014/02/17(月) 17:01:43

    鈴鹿「…っ」



    雪ノ下「やはりね。今の質問、『好きじゃないなら彼に手を出さないで』とでも言うつもりかしら?」


    鈴鹿「…」


    雪ノ下「図星みたいね」


    雪ノ下は鈴鹿の考えなどお見通しだった



    雪ノ下「あなたが彼を好きになるのは自由だけれど、それで他の人の行動を制限する権利なんてあなたには無いわよ」


    鈴鹿「…そんなの、分かってるし…」


    雪ノ下「でも、今の質問にはそういう意図も含んでいたでしょう?」


    鈴鹿「…」


    鈴鹿が半泣きになってうつむく




    雪ノ下「…あなたもまだまだ子供ね」


    鈴鹿「…え?」
  57. 57 : : 2014/02/17(月) 17:04:56

    雪ノ下「あなた、彼が自分以外の女の人と関わって、自分を見てくれなくなるのが怖いのでしょう?」


    鈴鹿「…」


    まさにその通りだった



    雪ノ下「でも、安心なさい」

    鈴鹿「え?」



    雪ノ下「あなたは彼とまだ付き合いが短くて、分かるはずが無いとは思うのだけれど…」


    雪ノ下は少し微笑んで


    雪ノ下「彼は確かに捻くれていて、頼りないところもあるけれど…、そこまで甲斐性のない男ではないわよ」


    鈴鹿「…」


    雪ノ下「あなたも彼の事を本当に好きなら、そんなくだらない所ばかりに気を取られてないで、もっと彼の本質的な部分を見てあげなさい」


    雪ノ下の放ったセリフは
    いままで鈴鹿の胸を染めていた闇を拭い去った




    鈴鹿「…ありがと…」


    だから鈴鹿はうつむいたまま小さくお礼を言った


    そこに


    八幡「待たせたな」


    八幡がやってきた
  58. 58 : : 2014/02/17(月) 17:06:02

    雪ノ下「あらサボり谷くんじゃない」


    八幡「ゆ、雪ノ下違うんだ、サボりじゃないんだ。だから平塚先生には…」


    八幡が慌てて言い訳をする



    雪ノ下「ふふ、分かっているわよ」


    八幡「へ?」


    てっきり八幡は怒られると思っていたが雪ノ下は笑っていた



    雪ノ下「部長命令よ。今日は一日、ちゃんとその子の面倒を見てあげなさい」

    八幡「雪ノ下…」



    それだけ言うと雪ノ下は踵を返して歩いて行った

    由比ヶ浜「待ってよゆきのーん」


    由比ヶ浜もそれについて行った







    由比ヶ浜「ゆきのん、急にあんな事言って…どうしたの?」


    八幡たちが見えなくなった頃、由比ヶ浜が雪ノ下に質問した


    雪ノ下はうっすらと笑みを浮かべると


    雪ノ下「だって、あんなにまっすぐ好きという気持ちを比企谷くんに向けているのだもの…。見ていて、少し応援してみたくなったのよ」

    そう答えた



    由比ヶ浜「ゆきのん…」


    少し由比ヶ浜は複雑な気持ちになったが

    鈴鹿の気持ちは由比ヶ浜にも分かっていたのでそれ以上言及はしなかった
  59. 59 : : 2014/02/17(月) 17:07:33




    八幡「なぁ、鈴…!?」


    鈴鹿「」ダキッ


    八幡が鈴鹿の名前を呼ぼうとすると
    鈴鹿は急に八幡に抱きついた



    八幡「お、おい!?どうし…」


    また悪ふざけかと思って、八幡は鈴鹿を引き剥がそうとしたが
    よく見ると鈴鹿は泣いていた



    八幡「鈴鹿…?」


    鈴鹿「ごめ…んね…っ」


    鈴鹿は嗚咽を漏らしながら言葉を続けた


    鈴鹿「本当に…ごめん…なさい。あたし…八幡のこと…何も分かってなかった…あたし…あたし…バカだ…っ」


    八幡「鈴鹿…」


    突然どうしたのか八幡は困惑したが
    雪ノ下に会って、何か言われて心境の変化でもあったのだろうと受け止めた
  60. 60 : : 2014/02/17(月) 17:08:49

    鈴鹿はすこしの間、八幡の胸の中で泣いていたが


    鈴鹿「あたし…頑張るから…っ!だから…」


    何かを決意したように顔をあげて


    鈴鹿「ちゃんと、あたしの事…側で見ていてくれる?」


    そう言った


    その時の鈴鹿の面持ちは
    今までのどんな表情よりも魅力的に思えた


    八幡「あぁ」


    だから八幡も真剣に答えた




    すると鈴鹿は憑き物がおちたように


    鈴鹿「へへ、約束だからね!」


    ニッコリ笑った




    その後は結局奉仕部の部室には行かず
    あてもなく八幡たちは駄弁りながら学校を回った
  61. 61 : : 2014/02/17(月) 17:10:14



    そして最終下校時間となり…




    鈴鹿「今日はありがとね。凄く楽しかった」


    八幡「まぁ、俺もだ」



    鈴鹿「また、会おうね」


    八幡「あぁ」


    鈴鹿「それじゃ」


    鈴鹿は手を振って帰って行った



    八幡も鈴鹿を見送ると帰路についた
  62. 62 : : 2014/02/17(月) 17:11:39



    リビング




    小町「あ、お兄ちゃんおかえりー」


    八幡「おう、ただいま」


    小町「今日は遅かったね」


    八幡「色々あってな…。てかお前何見てんだ?」


    小町「これ?お祭りのポスターだよ」

    八幡「祭り?」


    小町「ほら、毎年やってるじゃん」

    八幡「あー、秋祭りな」


    この町では毎年秋祭りがある
    今週の日曜日だ




    小町「今年も恒例の縁結びの花火が上がるらしいよ」

    八幡「そんなのあったか?」



    小町「知らないの?花火が上がってる間に告白して結ばれると、その2人はずっと幸せになれるっていうの」

    八幡「知らねぇよ。そういうのとは縁もゆかりも無かったからな」


    小町「でも今年は…違うでしょ?六ちゃんと鈴鹿ちゃん、どっちと見に行くの?」


    八幡「…さぁな。行くと決まったわけでもねぇし」


    小町「もう、ごみぃちゃんだなぁ…」


    八幡「うっせ」
  63. 63 : : 2014/02/17(月) 17:14:04


    その時、メールの着信音が鳴った

    八幡「ん?」


    確認するとメールの相手は六で
    内容は今週の土曜日に会えないか
    というものだった


    八幡「(どうすっかな…)」


    小町「メール誰から?」


    小町が携帯を覗き込む


    八幡「あ、おい」


    小町「ふむふむ、六ちゃんからのお誘いか〜。お兄ちゃん行ってきなよ」


    八幡「…」



    小町「お・に・い・ちゃ・ん!」


    八幡「わ…分かった、分かったから」


    八幡は了承の返信を送った



  64. 64 : : 2014/02/17(月) 17:15:40



    土曜日




    六「あ、お兄さん。おはようございます」


    八幡「おう、おはよう」


    六「今日は呼び出しちゃってすみません」


    八幡「いや、別に暇だったし構わねぇよ」


    六「では、早速ですが行きましょうか」


    八幡「あぁ」



    2人はショッピングモールへ向かって歩き始めた
  65. 65 : : 2014/02/17(月) 17:16:15



    ショッピングモール




    八幡「相変わらず人が多いな…」


    六「ですね…」

    八幡「何か買いたい物とかあったのか?」


    六「い、いえ…特にそういうのがあったわけでは…」


    八幡「そうなのか?」


    六「えと、お兄さんに会って少し、お話がしたくて…」


    八幡「…じゃあ、あそこに座るか?」

    六「は、はい」



    八幡と六は広場の椅子に腰をおろした



    その頃、鈴鹿も時を同じくしてショッピングモールに来ていた


    八幡とのオープンキャンパスの帰りに秋祭りがある事を知り
    新しい服を買いに来たのだ


    そして今日の夜にでも八幡を祭りに誘ってみようと考えていた


    しかし鈴鹿はショッピングモールで


    鈴鹿「(あれは…八幡と六ちゃん…?)」


    八幡と六を見かけた
  66. 66 : : 2014/02/17(月) 17:17:40


    鈴鹿「(何の話してるんだろ…)」


    気になって、そっと耳を傾ける



    六『お兄さん、明日も空いてますか?』


    鈴鹿「…!」


    明日…?
    つまり六ちゃんも…祭りに八幡を…?



    八幡『秋祭りか?』

    六『はい』



    やっぱり…


    ということは、八幡も六ちゃんもあの【縁結び】の花火の事を知ってるんだろうな


    八幡の返事が気になる



    縁結びの事を知ってる八幡が六の誘いを受けるというのは

    それは、八幡が鈴鹿ではなく六を選んだことを意味するからだ





    鈴鹿「(…嫌だ…そんなの嫌だ…)」


    しかし聞こえてきたのは

  67. 67 : : 2014/02/17(月) 17:20:34


    八幡『…分かった。俺もお前に言いたい事があるから』


    一番聞きたくなかった一言だった



    鈴鹿の中で何かが崩れる音がした




    鈴鹿はその後の事を全く覚えていない


    気づけば自分の部屋にいて
    ベッドの上で寝転んでいた


    携帯が鳴って、確認しようと思い画面をタッチすると
    タイミングを計ったかのように電源が切れた

    充電をする気力もなかった


    電源の切れた携帯を机に放置し
    またベッドに寝転がる


    ただ、ひたすら涙だけが溢れていた



    鈴鹿はそのまま目を閉じ、眠りについた
    もう何も考えたくなかった

  68. 68 : : 2014/02/17(月) 17:21:26



    八幡の部屋




    八幡「…あいつ何してんだ?」


    八幡は先程から何度か鈴鹿に電話をかけているが

    一度目は出たかと思うとすぐに切れた


    二度目からは電源が入ってないのか
    繋がりすらしなくなった



    八幡「(…あいつ…本当にどうしちまったんだ?)」


    結局電話は繋がらなかった


    八幡は明日に備えて早めに寝床に就いた

  69. 69 : : 2014/02/17(月) 17:23:49


    日曜日




    祭・会場




    六「お待たせしてすみません…」


    八幡「いや、そんなに待ってないから気にすんな」


    六とは現地集合で
    現在の時刻は18時30分

    縁結びの花火の1時間前だ


    縁結びの花火は19時30分から20時30分の間に行われる



    だから六は花火の始まる1時間前は祭りを楽しみたいということで
    少し早めに時間を設定した


    八幡「んじゃ回るか」


    六「はい!」
  70. 70 : : 2014/02/17(月) 17:25:25



    それから1時間

    2人はいろんな屋台を回った


    射的をしたり、わたあめを買ったりと
    祭りを満喫していた



    そして19時30分


    空に最初の花火が上がった


    縁結びの花火の始まりだ




    周りには既に告白をしてる人たちもいた



    六「…あの…お兄さん」

    八幡「ん?」



    六「今日、私に伝えたいことがあるって…言ってましたけど…聞かせて、もらえますか?」


    八幡「…あぁ」



    八幡はしっかりと六の目を見て
    真剣に自分の想いを伝えた

  71. 71 : : 2014/02/17(月) 22:12:49
    面白いです。
    頑張ってください!
  72. 72 : : 2014/02/17(月) 22:51:11


    八幡「俺は…鈴鹿の事が好きだ。だから、六とは付き合えない」



    六「…」


    六が悲しそうに目を伏せる


    八幡は胸が締め付けられる思いだった

    自分に好意を持ってくれている人を拒絶するのが、こんなにも辛いと思っていなかったのだ


    八幡「(でも…きっと俺より六の方が、今もっと辛い思いをしてるんだ…)」

    そう考えると
    八幡は六から目をそらさず、向き合おうと自分を奮い立たせた




    数秒の沈黙

    しかし六は顔をあげて



    六「分かり…ました。それがお兄さんの答えなら…私はそれを、受け入れます」


    微笑んだ
  73. 73 : : 2014/02/17(月) 22:55:34


    八幡「六…」


    六「この前、私が鈴鹿ちゃんと一緒にお兄さんに告白をした時に…どちらかがこうなることは予想、していました」


    八幡「…」


    六「そして、その答えを出すお兄さんも…とても辛い思いをするという事も…」



    六「だから私は、お兄さんが答えを出してくれたのが…嬉しいです。それが拒絶であったとしても」


    六の目にうっすらと涙が浮かぶ



    六「お兄さんが辛い思いから逃げずに答えを出してくれたのなら、私には逃げずにそれを受け止める義務があります」



    六は深く頭を下げて


    六「ありがとう…ございました…っ」


    震える声でお礼を言った
  74. 74 : : 2014/02/17(月) 23:02:27


    それを聞いた八幡は
    自分の胸が熱くなるのを感じていた

    こんな子に自分は好意を持たれていたんだという事を、素直に嬉しいと思った


    そして自分の答えを、気持ちを受け止めてくれた事にも感謝した



    八幡「六…こっちこそ、俺の返事に付き合ってもらって…ありがとう」


    だから八幡も六に礼の言葉を述べた



    六「いえ…。それより…お兄さんはこの後…鈴鹿ちゃんに、気持ちを?」



    八幡「…あぁ、そのつもりだ。だけど昨日からどうも連絡が取れなくてな…」


    六「それじゃあ…どうするんですか?」


    八幡「家まで迎えに行こうと思う。一回あいつを家まで送った事があるからな。ここからなら近いし、道も覚えてる」


    六「そうですか…。お兄さん、頑張って…下さいね」


    もう一度、六は笑った



    八幡「…あぁ。行ってくる」



    八幡は駆け出した

  75. 75 : : 2014/02/17(月) 23:06:02


    八幡は無我夢中でひたすら走った


    息が切れて、上手く息が吸えなくなる

    それでも走り続けた


    自分の想いを伝えるために








    ピンポーン


    八幡「(はぁ…はぁ…出てくれ…)」


    八幡は息切れしながらも、鈴鹿の家のインターホンを押した

    時刻は20時過ぎ

    時間がない



    もう一度インターホンを押す


    八幡「頼む…」



    すると

    扉が開いた

  76. 76 : : 2014/02/17(月) 23:10:30


    八幡「鈴鹿!!」


    八幡は喜びの余り、声が大きくなってしまった


    鈴鹿「え!?は、八幡?!な、なんでこんなところに?」


    八幡「なんでって…お前がメールしても電話しても何も返してこねぇから直接迎えに来たんだろ!!」



    鈴鹿「あ…ごめん。昨日から充電切れてて携帯見てなかった…」


    八幡「この際そんなこともうどうでもいい!早く行くぞ!」


    鈴鹿「は?行くって…どこに?」


    八幡「祭りに決まってんだろ!」


    鈴鹿「ふざけないで!なんであたしが行かないといけないのよ!?絶対行かないし!」


    八幡「な、なんでだよ!?」


    鈴鹿「なんでって決まってるでしょ!?あんたはあたしじゃなくて六ちゃんを…っ」


    選んだんだから


    そう言おうとして、途中で鈴鹿は気づく

    じゃあなんで八幡はここにいる?


    六を選んだのなら、鈴鹿の事など気にせず、今頃六と仲良く祭りを楽しんでいるはずだ

    八幡がここに、自分の所に来るはずがない



    では、どうして…?
  77. 77 : : 2014/02/17(月) 23:13:09


    八幡「いいから早く行くぞ!時間ねぇんだよ!」


    鈴鹿「…分かった」


    鈴鹿は八幡の考えのすべてを理解できたわけではないが
    八幡について行ってみようと、そう思った



    八幡が鈴鹿の手を引いて走る



    鈴鹿「そういえば…八幡からあたしの手握ってくれるの初めてよね」

    八幡「は?何くだらねぇ事言ってんだよ」


    鈴鹿「くだらなくないし!」


    八幡「ったく!とにかく走るぞ!」


    八幡と鈴鹿は夜の道を走る






    そして2人は祭の会場についた

    しかし花火の音は聞こえない
  78. 78 : : 2014/02/17(月) 23:14:23


    八幡「(くそ…間に合わなかったか…)」



    鈴鹿「それで…用って何なの?」


    落ち込む八幡に
    鈴鹿が若干不機嫌そうに尋ねる




    八幡「…本当なら…花火が上がってる間に言いたかったんだがな…」ボソ


    鈴鹿「…え?」





    八幡は鈴鹿に向き直って


    八幡「俺は、鈴鹿…お前の事が好きだ」


    鈴鹿「…え」


    八幡「だから、俺と付き合ってくれ!」

    想いを告白した
  79. 79 : : 2014/02/17(月) 23:15:25


    その時、夜空に最後の花火が上がった


    八幡「(!!良かった…まだ残ってたのか…。ギリギリ間に合った…)」


    鈴鹿「…」



    鈴鹿は耳を疑った


    当然だ
    ついさっきまで八幡は自分ではなく六を選んだのだと思っていたのだから


    自分の初恋は失恋に終わったのだと
    そう思っていのだ


    鈴鹿「…」


    しばらく何が起きているのか理解できず、ほうけてしまう

  80. 80 : : 2014/02/17(月) 23:18:16


    八幡「…返事、聞かせてもらえるか?」



    しかし八幡のセリフで
    ハッと我に返り、状況をのみこむ



    そして



    鈴鹿「そんなの…そんなのオッケーに決まってるじゃん!バカ!!」


    鈴鹿は八幡の胸に飛び込んだ



    鈴鹿「ほんとにバカ!八幡のバカ!!」


    八幡「お、おい」


    鈴鹿「一度はあんたの事本気で諦めたのよ!?それで…本当に悲しくて、どうしようもなかったんだからぁ!!」



    鈴鹿が、押しとどめていた感情を抑えきれなくなったとでも言わんばかりに声を荒げる
  81. 81 : : 2014/02/17(月) 23:21:17

    八幡「な…諦めたって…なんで」


    鈴鹿「昨日、ショッピングモールでのあんたらの会話聞いちゃったんだもん!」



    八幡「あ!…お前…それでそんな勘違いを…」


    鈴鹿「だって!あんた縁結びの花火のこと知ってたのに六ちゃんと見に行く約束したじゃん!
    そんなの、どう考えても六ちゃんを選んだんだって、思っちゃうじゃん!」


    鈴鹿が泣きじゃくる





    八幡「鈴鹿…」




    鈴鹿「…それで、六ちゃんは…どうしたの…?」


    八幡「…六は、フったよ」


    鈴鹿「…え…」



    八幡「そりゃ、当然だろ。お前に気持ち伝えるのに、中途半端な事はできないし。ちゃんとケジメはつけねぇと」
  82. 82 : : 2014/02/17(月) 23:23:08


    鈴鹿「…バカ」


    八幡「いやバカって…」



    鈴鹿「あんた紛らわしいのよ!!それであたしがどれだけ悲しくて不安だったと思ってるのよ!!先に言いなさいよ!」


    八幡「無茶言うな!んなもん聞かれてるなんて思ってなかったんだよ!てかお前が携帯見てりゃこんな事にはならなかったんだ!」


    鈴鹿「う…、なによ!あたしのせいだっての?!」


    八幡「八割方な!」


    鈴鹿「もう本当にムカつく!ムカつく…けど…」



    鈴鹿はもう一度八幡を抱きしめて


    鈴鹿「あたしを選んでくれて、ありがとう…」


    そう言った
  83. 83 : : 2014/02/17(月) 23:26:53


    鈴鹿「これから…よろしくね。八幡」



    八幡「…あぁ」



    鈴鹿「もう、絶対手放さない。今度こそ、逃がさないからね」


    八幡「バカ、言われなくても離れてやらねぇよ。お前が言ったんだろ、側で見とけって」


    鈴鹿「…そういえば、そうね…。
    あんたの事を好きになれて、本当に良かった…」


    八幡「…」


    鈴鹿「…なによ、照れてるの?」


    八幡「うっせ」



    鈴鹿「……ねぇ八幡。目閉じて」


    八幡は鈴鹿が何をしようとしているのか、すぐに察しがついた

    だからこそ


    八幡「…ん?なんだありゃ?」


    鈴鹿「え?なに?」


    鈴鹿が他の事に気を取られた隙に


    鈴鹿「なによ、何もないじゃ…」



    八幡の方から鈴鹿にキスをした
  84. 84 : : 2014/02/17(月) 23:30:10


    鈴鹿「は…あ、あ…あぁあ!?」


    鈴鹿の首から上が真っ赤に染まる


    鈴鹿「な、なにゅ…なにしてんのよ!」


    八幡「何って、お前がしようとしたこと?」


    鈴鹿「ば、バカじゃないの!ほんとバカじゃん!ほんと…バカ過ぎ…」



    するといきなり鈴鹿も八幡の頬を自分に引き寄せて

    唇を重ねた


    八幡「おま…」


    鈴鹿「あ、あたしだって大好きだもん!八幡のこと!」



    八幡「…」


    鈴鹿「あんた自分からキスしといて、何今更照れてんのよ!」


    八幡「うっせーな」


    鈴鹿「…でも、最初に八幡からしてくれたのは、その…嬉しかった…よ」


    八幡「お前テンションの起伏激しすぎんだろ…」


    鈴鹿「そ、それぐらい嬉しかったんだもん!仕方ないじゃん!」


    八幡「はいは…い…」


    ふと周りを見ると
    周りの人たちが八幡と鈴鹿を見てニヤニヤしていた



    急に恥ずかしくなった2人はその場から逃げ出した

  85. 85 : : 2014/02/17(月) 23:32:05




    鈴鹿「…来年からもうあの祭いけないじゃない」


    八幡「同じく…」



    鈴鹿「…けど、楽しかった」


    八幡「…なら、良かった」


    鈴鹿「…あんたはこれからあたしの彼氏なんだから…しっかりしなさいよね」


    八幡「へいへい」


    鈴鹿「う、浮気とか絶対許さないわよ!?」

    八幡「んなことしねぇよ!」


    鈴鹿「したらあんたを殺してあたしも…」


    八幡「しねぇっつってんだろ!あと重いわ!」


    鈴鹿「…絶対あたしの側から勝手に離れないこと、いいわね?約束よ?」


    八幡「言われなくてもな」
  86. 86 : : 2014/02/17(月) 23:34:05




    鈴鹿「…ねぇ、帰る前に…もう一回だけ…『好き』って言って…」


    八幡「…は?」


    鈴鹿「お願い。だめ?」


    八幡「…はぁ…、一回だけだからな。ちゃんと聞いとけよ?」


    鈴鹿「うん」



    八幡は頭を掻き


    八幡「…鈴鹿、好きだ…」


    照れながら言った
  87. 87 : : 2014/02/17(月) 23:34:53


    鈴鹿「へへ…、うん…うん!」


    鈴鹿は満足そうに笑って


    鈴鹿「これからもよろしくね!」


    笑顔で言った


    八幡「あぁ、もちろんだ」


    八幡もそう返した
  88. 88 : : 2014/02/17(月) 23:36:37


    八幡「(縁結びとか…興味も無かったし、信じてなかったけど…)」


    鈴鹿の笑顔をもう一度見る



    八幡「お前となら…信じてみようかな」


    鈴鹿「え?」


    八幡「いや、なんでもねぇ。さ、帰るぞ」


    鈴鹿「…うん!」



    2人は夜の帰り道を歩く



    『もう絶対に離れない』

    互いに心にそう誓いながら

    ゆっくりと




    花火の後の夜空には

    満天の星が広がっていた



    fin
  89. 89 : : 2014/02/17(月) 23:39:49
    面白かったです!
    ハーレムルート書きますか?
  90. 90 : : 2014/02/17(月) 23:45:29

    ハーレムルートは今のところ考えてないです(^^;;

    けど書くとしたら、高校に2人が入学したという設定で書くかもです

  91. 91 : : 2014/02/17(月) 23:47:43
    そうですか
    次回作も期待しています!
    これからも頑張って書いてください!
  92. 92 : : 2014/02/17(月) 23:54:04
    ありがとうございます!

    是非また次回作も読んで頂けると嬉しいです(^^)
  93. 93 : : 2014/02/17(月) 23:58:04
    お疲れさまです!
    今回の作品も良作でした

    六さんの作品好きなので次回作も楽しみにしてます
  94. 94 : : 2014/02/18(火) 00:16:00
    ありがとうございます(^◇^)
  95. 95 : : 2014/02/18(火) 08:06:42
    これやべーやつだ…

    話はおもしろいな…
    もっと詳しくかいてくれるとなおいい
  96. 96 : : 2014/02/18(火) 11:48:15
    面白かったよ
  97. 97 : : 2014/02/19(水) 00:58:30
    よかった

  98. 98 : : 2014/02/19(水) 00:59:40
    鈴鹿ルートだが六もかわいかった
  99. 99 : : 2014/02/19(水) 02:28:10
    皆さんコメントありがとうございます

    精進します!
  100. 100 : : 2014/02/24(月) 03:46:37
    やべぇ、ニヤニヤが止まらんww
  101. 101 : : 2016/01/05(火) 12:10:41
    ち〇こもいじゃうから!

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mui

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