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八幡「転校生が来た?」小町「うん!」

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  1. 1 : : 2014/02/04(火) 03:38:49




    自宅






    小町「お兄ちゃーん!」


    八幡「おーうどうした小町?」

    小町がなにやら意気揚々と話しかけてきた
    なにか良い事でもあったか?


    小町「あのねあのね!うちのクラスに転校生が来たの!」

    八幡「転校生?」


    なんだ、そんなことかよ…
  2. 2 : : 2014/02/04(火) 03:41:26

    小町「うん!相羽六ちゃんって言って、すっごい可愛かったんだよ!」


    八幡「はぁ…」


    ハッキリ言ってどうでもいいんだが…
    俺全然関係ないしな


    小町「えー、なにその微妙な反応」

    八幡「あのな…お前の学校に転校生が来ても俺には全く関係ないだろ」


    小町「それでも小町はこの高まったテンションを誰かに共感してほしいの!」

    八幡「無茶を言うな」

    自分に全く関係ない話でテンションなんか上がるか
  3. 3 : : 2014/02/04(火) 03:42:21


    小町「あーでも全く無関係とは言えないかも」

    八幡「ん?」


    小町「明日、家に六ちゃん来るし」


    八幡「…なんて?」


    小町「明日、この家に来るの」

    八幡「…だれが?」


    小町「六ちゃんが」


    八幡「…日本語でお願いします」


    小町「だーかーらー!明日六ちゃんがこの家に遊びにくるの!!」

  4. 4 : : 2014/02/04(火) 03:44:30


    八幡「嘘…だろ…?」

    明日は土曜日
    一週間で1番と言って良いほど好きな曜日だ

    家に小町の友達が来るとなれば
    俺は部屋から出ることを許されないだろう
    かなり行動が制限され…



    小町「とゆーわけで明日お兄ちゃん昼から外で適当に時間潰してきてね」


    行動が制限されるなんてレベルじゃねぇ!?


    もはや家にも居られねぇってか!

    土曜日なんて大事な日を外で過ごすとか
    なんつー愚行だよ


    八幡「まじか…」

  5. 5 : : 2014/02/04(火) 03:45:50

    小町「家に女の子が来るんだよ?」


    八幡「う…」


    小町「それに六ちゃん凄く可愛いからお兄ちゃん絶対惚れるし…」


    八幡「俺をなんだと思ってんだよ…。そんなに軽くねぇ、むしろ重すぎるわ」


    小町「なによりこんな情けないお兄ちゃんを六ちゃんに紹介するのは…ね」


    それが1番の理由かい

  6. 6 : : 2014/02/04(火) 03:47:39

    小町「お兄ちゃんはそりゃ魅力あるけど、その魅力を分かってあげられるのは小町だけだもん!あ、今の小町的にポイント高い!」

    八幡「あー、高い高い」


    小町「うわ出た適当」


    まぁ小町にさえ分かってもらえてるなら
    それでいいか


    八幡「にしても休日に家から追い出されるとは…」


    小町「ほんとゴメンねお兄ちゃん!」


    八幡「分かったよ。明日はどっかで適当に時間潰してくっから」


    小町「ありがとうお兄ちゃん!大好きだよ」ダキッ


    八幡「あぁ」


    よし、エネルギーは完全に補充できた

  7. 7 : : 2014/02/04(火) 03:50:07
    支援
  8. 8 : : 2014/02/04(火) 19:06:46
    めっちゃ期待です!
  9. 9 : : 2014/02/04(火) 19:14:45
    期待
  10. 10 : : 2014/02/04(火) 20:01:42
    期待!
  11. 11 : : 2014/02/04(火) 20:10:52




    翌日




    小町「お兄ちゃーん、そろそろ六ちゃん来る時間だから」


    八幡「へいへい、了解。んじゃ行ってくるわ」


    小町「行ってらっしゃい、気を付けてね」

    八幡「おう」


    俺は寝間着から私服に着替えて家を出た

  12. 12 : : 2014/02/04(火) 20:12:56


    八幡「にしても特に何もやることねぇしなぁ…」


    適当に本屋とか回るか…

    そんな事を考えてると数メートル先に気になる光景が目に入った


    八幡「(あれは…?)」


    目の前に広がる光景
    それは

    1人の女の子を複数の男子が取り囲んでいるというものだった
  13. 13 : : 2014/02/04(火) 20:14:42

    八幡「(もしかしなくてもナンパ…だろうな)」


    取り囲んでいるのは全員身長180cmはありそうなゴツイ男子3人
    いかにもって感じのヤンキーだった


    一方取り囲まれてる女の子は
    男達よりも遥かに小さい
    傍からみれば大人と子供みたいだ
    見たところ中学生だろう


    嫌な場面に出くわしちまったな


    女の子は泣きそうになり、ずっとうつむいて目を伏せている

    男達も女の子が何も言わないから面白がってる様子だ


    こういうのはキャラじゃねぇし見て見ぬフリすべきなんだが…
  14. 14 : : 2014/02/04(火) 20:16:29


    八幡「おい」


    男子3人「「「あ?」」」


    あ、ハモった

    じゃなくて…


    八幡「お前ら、女の子1人相手にそんな集団で絡んで恥ずかしくねぇのか?」


    男子A「んだと…?」

    お、案外簡単に喰いついてきたな


    八幡「みっともねぇって言ってんだよ。分かんねぇか?」


    男子C「こいつ…調子乗ってんな」

    男子B「あぁ、ちょっと痛い目に会ってもらうか」


    そういって男子Bが俺の胸ぐらを掴む

    俺はそれを待っていたかのように

    ゴッ


    思い切りヘッドバットをかましてやった

  15. 15 : : 2014/02/04(火) 20:19:32


    男子B「…っがぁぁ!」


    八幡「(思ったよりいってぇな…っ)」


    男子Bは突然の反撃に対処できずモロ俺のヘッドバットをくらい、地面に転がった

    俺にもダメージが返ってきたが男子Bよりかは遥かにマシだろう


    それにこれで完全に敵意は俺に向いた
    なら…


    男子C「なめんじゃねぇぞてめぇ!!」

    男子A「覚悟しやが…え?」


    俺はその瞬間身を翻して

    八幡「喧嘩したけりゃまずは俺に追いついてみろよ三下共」

    駆け出した
  16. 16 : : 2014/02/04(火) 20:21:21

    男子3人「「「待ちやがれてめぇ!!」」」


    またハモった
    仲良いなお前ら

    しかも『!』の数までハモるとか奇跡か


    男達はもはや女の子の事なんて忘れ
    俺を追いかけてきていた

    これで目的は達成した


    後は全力で逃げるだけ


    捕まったら多分タダじゃ済まないな
    なにこのリアル鬼ごっこ

    楽しい休日になりそうだ

  17. 17 : : 2014/02/04(火) 20:25:03




    自宅



    ピンポーン



    小町「お、きたきた!」


    ガチャッ


    小町「いらっしゃい六ちゃん!」


    六「お、遅れてゴメンね小町ちゃん…」


    小町「全然大丈夫だよ!さぁ入って入って」

    小町にうながされて六が家に上がる


    六「お邪魔…します」


    六は少し緊張しているようだった
  18. 18 : : 2014/02/04(火) 20:27:13

    小町「六ちゃんそんな緊張しなくていいよ?今日は誰もいないから」

    六「そ、そうなんだ…」


    小町「それより何か飲む?喉渇いたでしょ?」


    六「い、いいんだよ!別にそんな気を遣ってもらわなくても…」

    小町「あはは、六ちゃんこそもっとリラックスしてくれていいんだよ?」

    六「う、うん」


    小町「とりあえず小町も喉渇いてるし一緒に飲も」

    六「うん!」


    小町が冷蔵庫を開ける

    小町「あれ?」

    六「どうしたの?」
  19. 19 : : 2014/02/04(火) 20:29:06

    小町「なんかケーキが置いてある…昨日はなかったはずなんだけど…。それに置き手紙も」


    六「なんて書いてあるの?」


    小町「えっと…『良かったら今日来る転校生と食べろ』だって」

    六「え…?」


    小町「あー、これ多分お兄ちゃんが作ってくれたみたい。今日六ちゃんが来ること知ってるのお兄ちゃんだけだし」


    にしても相変わらず捻デレてるなぁ
  20. 20 : : 2014/02/04(火) 20:31:35


    六「小町ちゃんお兄さんいるの?」

    小町「うん、いるよ。今高校二年生なの」

    六「へぇ…いいお兄さんだね」


    小町「うーん…普段がかなり適当なだけに、褒められても複雑かも。今日みたいに優しいのとかかなり珍しいよ?」

    六「そうなんだ…。どんな人なのか見てみたいな」

    小町「やめといた方がいいよー。目腐ってるゴミぃちゃんだし多分失望するよ」

    六「ふふ、小町ちゃんそれは言い過ぎだよ」

    そういって六は微笑んだ

    小町「でも割と事実なんだよねー。まぁここで話ししてるのもアレだし私の部屋行こっか」

    六「うん」
  21. 21 : : 2014/02/04(火) 20:32:22





    小町の部屋






    六「…」ソワソワ

    小町「どしたの六ちゃん?まさか緊張してる?」


    六「し…してない、よ?」


    その割にかなりソワソワしてるような気がするけど…


    六「私昔からあんまり仲良い友達っていなくて…」


    小町「うそ!?」

    六「ほんとだよ…。だから友達の部屋とか入ったこと全然なくて…」

    小町「意外すぎるよ。てっきり友達とかいっぱいいると思ってた」


    こんなに可愛い子なら友達なんて勝手にできると思うんだけど…
  22. 22 : : 2014/02/04(火) 20:35:18


    小町「女の子の友達とかは?」


    六「仲良い友達は少しはいたけど、クラスの怖い女の子に『調子乗ってる』って、目をつけられちゃって…それで大半の友達とは疎遠に」


    小町「あー…六ちゃん可愛いから多分嫉妬されちゃったんだね…」


    同じ友達少ない者同士でも
    うちのお兄ちゃんとは天と地の差だなぁ…

  23. 23 : : 2014/02/04(火) 20:38:15

    小町「それで、六ちゃん彼氏とかはいないの?」


    六「い、いないよ!いた事もないよ!」

    小町「そうなんだ…。六ちゃんはどんな人がタイプなの?」


    六「タイプ…。うーん、やっぱり優しくて誠実な人?」

    小町「王道だね!今まで好きになった人は?」

    六「いない…かな。今まで話し掛けてきた男の子は皆、下心持って話しかけてくる子ばっかだったし…」

    小町「可愛過ぎるのも考え物かも…」


    六「あ…でも…」

    小町「?」
  24. 24 : : 2014/02/04(火) 20:41:09


    六「今日会った人は…その、良かった…かな…」


    小町「え!?そんな人に会えたの!?」


    六「うん…私ね、今日ここに来る途中で怖い男の人達に絡まれたの」

    小町「えぇ!?それで大丈夫だったの?」


    六「うん…。その時にその男の人が助けてくれたの。それで、勇気がある優しい人だなって…」


    小町「名前とかは?」

    六「聞く暇なくて聞けなかった…。そのまま怖い男の人達に追いかけられて走って行っちゃったから」

    小町「あれ?返り討ちにしたとかじゃないの?」

    六「ち、違うよ!えと…男の人1人に頭突きして…それでわざと自分に敵意をひきつけて、私に逃げる機会をくれたの」
  25. 25 : : 2014/02/04(火) 20:43:40

    小町「へぇ…確かに勇気あるね!外見はどんな感じの人だったの?」


    六「えっと…多分、高校生だと思う。あと、目に隈があった…かも」

    目に…隈?


    小町「その…怖い男の人達に絡まれたのって、どのあたり?」


    六「この家のすぐ近くの通りだよ」



    …それって
    まさか…お兄ちゃん?

    そんな思考が頭に浮かぶ


    いやいや、でもお兄ちゃんにそんな度胸ないか…
    勝てない喧嘩ふっかけるような性格じゃないだろうし…

    じゃあ私のただの思い過ごし…かな
  26. 26 : : 2014/02/04(火) 20:46:49


    小町「そうなんだ…でも名前くらいは聞いときたかったよね」


    六「うん…ちゃんとお礼も言いたいし…。また会えたらいいんだけど…」


    小町「(六ちゃんに『会いたい』って思ってもらえるなんて、その男の人幸せ者だなぁ〜)」


    小町「あ、ところでこの後何して遊ぶ?」

    六「私は何でもいいよ?」


    小町「うーん、あ!六ちゃんこの町まだ慣れてないよね?良かったら町に買い物に行かない?」

    六「あ、行ってみたいかも」

    小町「よし決まり!じゃあ用意して行こっか」


    六「うん!」

  27. 27 : : 2014/02/04(火) 20:48:03







    時間は少し遡り





    八幡「ハァッ…ハァッ
    ……ッ」


    俺はまだ町の中を走っていた

  28. 28 : : 2014/02/04(火) 20:49:13


    八幡「あいつ等しつけぇぇぇぇ!!」


    てっきりすぐに撒けるだろうと踏んでいたが
    思いの外、奴らはついてきた


    1人くらいは脱落してくれたか?
    そんな期待を込めて後ろを振り向く
    すると…




    3人→6人



    増えてた

    しかも倍に



    八幡「嘘だろぉぉぉおおぉぉ?!」


    なんで増えんだよ!?

  29. 29 : : 2014/02/04(火) 20:51:04


    男子6人「「「待ちやがれクソ野郎!いい加減大人しく捕まりやがれボケェッ!!」」」


    だからなんでそんな長い台詞がハモるんだよ!?


    男子5人「「「てめぇは絶対にボコボコにしてやる!!」」」
    男子?「てめぇは絶対にメチャクチャにしてやる!!」


    八幡「おいなんか1人変なの混じってなかったか!?」

    半殺しより怖ぇ!!
  30. 30 : : 2014/02/04(火) 20:52:48


    男子達「いつまで逃げんだ!」「諦めろ!」「こっちも疲れんだよ!」「ゼエッ…ゼエッ…おェェ」「待ちやがれぇ!」「お前だけは絶対に俺がイカせる!!」


    八幡「おい待て最後の奴ちょっと出て来い!!!」

    最後まじ誰なんだよ!?
    危険因子に間違いねぇ!
    てか1人もう限界だろ!?吐いてんぞ!


    などとふざけたやり取りをしながらも俺は着実に奴らとの距離をあけていく


    そして人混みを縫って駆ける


    それから数分走り続け…



  31. 31 : : 2014/02/04(火) 20:56:07



    八幡「…ハッ…ハァッ」ゼエッゼエッ


    俺はそこに座り込んだ


    八幡「やっと…ハァッ…撒けたか…」


    ふと辺りを見ると男達の姿はなくなっていた

    凄い疲労感が襲って来る


    八幡「はぁー…適当に何か飲みもんでも買って…」


    そこで気づいた


    八幡「げっ…。財布…家に置いてきちまってんじゃねぇか…」

    俺は項垂れた


    幸い家から近いところにいるし
    財布取りに戻るか…


    あ、小町の友達に会わないように慎重に取りに行かねぇとな
  32. 32 : : 2014/02/04(火) 20:58:56





    自宅の前






    八幡「(多分小町は自分の部屋で遊んでるだろうから、鉢合わせするという事は無いと思うが…)」


    それでも少しでも鉢合わせする可能性を低くするために
    素早く用を済ませようとドアを開けようとしたその時


    ガチャ


    ドアがひとりでに開いた
  33. 33 : : 2014/02/04(火) 21:01:28



    八幡「…あ」


    小町「え?お兄…ちゃん?」


    小町がキョトンとした顔をしている

    小町「帰ってくるの早くない?」


    八幡「ちげぇよ、財布置いてきちまっただけだ」

    小町「はぁ…財布置いていくなんてお兄ちゃん本当におっちょこちょいなんだからぁ」

    小町が飽きれたようにため息を吐く
  34. 34 : : 2014/02/04(火) 21:05:37

    八幡「悪りぃな。…それより、お前どっか行くのか?」


    小町「うん、今から六ちゃんとお買い物行くの」

    八幡「え、じゃあ俺家に居てもいいじゃん。ラッキー」

    これはツイてる


    小町「もう…少しは外に出なよー」

    八幡「こちとらヤンキー共に追われてもうヘトヘトなんだよ…」

    小町「ヤンキー…?」


    八幡「あぁ、絡まれてた女のk…」


    六「小町ちゃん!遅くなっちゃってゴメン……ね…?」



    八幡「…あ」


    六「…あ」



    小町「…え?」

  35. 35 : : 2014/02/04(火) 21:07:15


    六「あ、あ…あなたは…」


    八幡「お前…さっきの?」


    小町「え?え?六ちゃん?」


    六「小町ちゃん…この人がさっき言ってた…男の人…」


    小町「嘘…ってことは六ちゃんを助けた男の人ってお兄…ちゃん?」


    八幡「お前が小町の言ってた転校生だったのか…」


    六「あ、あの!」

    八幡「ん?」
  36. 36 : : 2014/02/04(火) 21:10:01


    六「さっきはその、助けていただいてありがとうございました!!」

    八幡「あ、あぁ、別にいいよ」


    六「小町ちゃんのお兄さんだったんですね…」

    八幡「あぁ、小町の兄の比企谷八幡だ」


    六「私は小町ちゃんの友達の、相羽六です…よろしくお願いします…」


    八幡「ん、よろしくな」



    小町「(まさか本当にお兄ちゃんが六ちゃんを助けた男の人だったなんて…)」


    六「怪我とかしてないですか?」

    八幡「逃げ切ったから大丈夫だ」


    小町「(この感じからして、六ちゃんはお兄ちゃんこと……。なら妹としては少し複雑だけど…)」



    小町「良かったらお兄ちゃんも一緒に買い物行かない?」


    八幡・六「「え?」」


  37. 37 : : 2014/02/04(火) 21:12:42


    六「えぇ!?こ、小町ちゃん!?」


    小町「どうせお兄ちゃん暇だろうし、六ちゃんさえ良ければ一緒にどうかなって。六ちゃんはどう?」


    六「……え、と。私はその…お兄さんが一緒でも、大丈夫…だよ!」

    六「…むしろ一緒の方がいい…かも……」ボソボソ


    八幡「いや待て、俺は家に居られるというのなら極力外に出たくなぁぁぁっ!?」


    右足を思い切り踏まれた

  38. 38 : : 2014/02/04(火) 21:15:52

    八幡「なにすんだ小町!?」


    小町「お兄ちゃん、六ちゃんが折角許可してくれてるんだから一緒に来なよ」

    八幡「いやだから俺は家に…」


    小町「あーあ、小町今日お父さんにお兄ちゃんのお小遣い増やすように頼もうとか思ってたんだけどなぁ…」


    八幡「おい何してんだ2人とも。行くならさっさと準備して行こうぜ」キリッ


    小町「清々しいほどの変わり身の早さだね」

    六「あはははっ、面白いお兄さんだね」



    小町「(六ちゃんこれ…完全にお兄ちゃんに気ある…よね…)」


    八幡「んで、どこ行くんだ?」


    小町「うーん、無難にショッピングモールかな?六ちゃんそれでもいい?」

    六「うん!大丈夫だよ」


    小町「じゃあ、レッツゴー!」


  39. 39 : : 2014/02/04(火) 21:49:04
    超期待です!!頑張って下さい!!
  40. 40 : : 2014/02/04(火) 22:01:07
    期待で!
  41. 41 : : 2014/02/04(火) 23:18:28
    頑張ります(^ ^)
  42. 42 : : 2014/02/04(火) 23:28:15



    ショッピングモール





    八幡「…人が多い。やっぱ八幡帰りたぁぁぁぁぁ?!」

    次は左足を踏まれた


    八幡「まだ最後まで言ってなかったのですが?」

    小町「何を言おうとしたか大体分かるし」

    八幡「だってよぉ…」

    小町「ぐだぐた言わない!」

    八幡「はぁ…」

  43. 43 : : 2014/02/04(火) 23:34:18


    そんな執拗に帰りたがっている八幡を見て六は


    六「(お兄さん、私がいるの嫌なのかな…。
    やっぱり初対面でいきなり一緒に買い物なんて、迷惑だったかな…)」


    きっと八幡に邪魔だと思われているはず
    六は心の片隅でずっとそう感じていた



    敏感な小町は、六がそうして思い悩んでいるのを何となくだが察していた

    しかし、なんとかしたくても、八幡自身には悪気がないためどうしようも無かった
  44. 44 : : 2014/02/04(火) 23:41:06


    小町「(私、余計な事しちゃったかも…。これがお兄ちゃんのデフォだけど、初対面の六ちゃんからしたら素っ気無いようにしか見えないし…)」


    八幡はいつも通りの振る舞いをしてるだけなので小町と六の変化には全く気がついていない

    小町「(どうしよう…)」


    そして、六も六で考えて、自分なりの答えを出していた


    六「(やっぱり私、帰った方がいい…よね)」

    自分はいるべきでない
    兄妹水入らずなのに邪魔してはいけなかったんだ…


    六「あ、あの…お兄さん…私……」

    『帰ります』
    そう言おうとしたのだが
  45. 45 : : 2014/02/04(火) 23:44:53

    八幡「ん、どうした?喉でも渇いたか?なら何か買って来るけど…飲みたい物とかあるか?」


    六「ふぇ!?」


    八幡のあまりに意外な返答に驚いて、思わず変な声が出てしまった


    八幡「え、ど、どうしたっ?」

    六「あ…い、いえ!そっ…その…えっと…紅茶…をお願いします…」

    八幡「おう、了解。小町は?」

    小町「えっと、小町も紅茶で!」


    八幡「んじゃ、買って来るわ」


    六「あ、ありがとうございます…」
  46. 46 : : 2014/02/04(火) 23:47:13

    邪魔だと思われていると感じていた六にとって
    この八幡の気遣いはあまりにも意外なものだった



    小町「(ゴミぃちゃんにしてはナイスだよ!!)」


    六「(私、邪魔だと…思われてなかったのかな…?)」



    そんな考え事をしてるうちに
    八幡は小町と六の前から姿を消していた
  47. 47 : : 2014/02/04(火) 23:48:18

    小町「えっと…六ちゃん、ゴメンね」

    六「え?」

    小町「ちょっとお節介だった…かも」

    六「う、ううん!そんな事ないよ!お兄さんと話せて嬉しかったよ!」


    小町「…ほんと?さっきからずっと六ちゃん凄く悲しそうな顔してたから…」


    六「…その……私、お兄さんに邪魔だとか思われてないかなって…ちょっと不安で…」


    それを聞いて小町はすぐに否定する
  48. 48 : : 2014/02/04(火) 23:48:57

    小町「だ、大丈夫だよ!それは絶対に無いから安心して!小町が保証する!」

    六「そう…かな?」


    小町「お兄ちゃんがあんな無愛想で素っ気ないのは普通なの!だから六ちゃんが邪魔だとか絶対思ってないよ!!」

    帰りたいとは本気で思っているだろうけど…


    六「そうなんだ…ありがと。ちょっと安心できた」


    小町「ほんとどうしようもないお兄ちゃんでゴメンね」

    六「ううん、良いお兄さんだよ。お兄さんとこうして話せる機会作ってくれてありがとね小町ちゃん!」

    小町「そう言ってくれると助かるかも」
  49. 49 : : 2014/02/04(火) 23:52:55

    八幡「おーい、買って来たぞー」


    そこでお兄ちゃんが戻ってきた

    八幡「ほらよ」

    そして紅茶を六ちゃんと私に手渡した



    八幡「そういや相羽さんってなんでこっちに引っ越して来たんだ?」


    おお、お兄ちゃんから六ちゃんに話を振るなんて…
    無意識だと思うけど今日のお兄ちゃんナイスだよ!


    六「父の仕事の関係で…」

    八幡「へぇ、そうなのか…」



    会話終了



    小町「(あー、でもやっぱこのコミュ力の低さはゴミぃちゃんだぁ…)」


    だけど会話がすぐに終わったにも関わらず、六ちゃんは少し微笑んでいた


    小町「(でも…ほんと良かった…。六ちゃんの誤解が解けて)」

    六ちゃんはもうさっきみたいな悲しい顔をしていなかった
    私は心の底からホッとした

  50. 50 : : 2014/02/05(水) 23:33:30
    期待
  51. 51 : : 2014/02/06(木) 00:07:40



    八幡「そろそろ飯でも食うか?」


    小町「あ、いいね!丁度お腹もすいてたし」

    八幡「さて、何にすっか…。相羽さん食べたいのとかあるか?」


    六「私は何でも大丈夫ですよ。お兄さんの好きなもので」


    八幡「そっか…じゃあ…」


    「比企谷くん?」


    八幡「ん?」


    急に名前を呼ばれそちらに振り返る
  52. 52 : : 2014/02/06(木) 00:08:15

    八幡「雪ノ下…」


    雪ノ下「奇遇ね、こんなところで会うなんて。会いたくなんてなかったのだけれど」

    八幡「じゃあなんで話し掛けたんだよ…」


    小町「雪乃さん!」

    雪ノ下「あら、小町さん…と、そちらの彼女は?」

    小町「六ちゃんですか?私の友達ですよ」

    六「相羽六っていいます。よろしくお願いします」

    雪ノ下「私は雪ノ下雪乃。よろしくね」

    六「は、はい」

    六(すごく綺麗な人…お兄さんこんな人と知り合いなんて…)
  53. 53 : : 2014/02/06(木) 00:10:12


    雪ノ下「ところで比企谷くん?」

    八幡「どうした?」


    雪ノ下「通報してもいいかしら?」

    八幡「なんでだよ!?良いわけねぇだろ!?」

    雪ノ下「え?」


    八幡「本当にキョトン、って顔すんな!」


    雪ノ下「だってあなた…年下の女の子を連れ回すなんて犯罪よ?」


    八幡「話聞いてたか!?小町の友達っつってたろ!しかも小町もいるんだし犯罪じゃ…」


    雪ノ下「あなた、小町さんの友達だからといって初対面の人と買い物に行くような人じゃないでしょう?」

    八幡「…それは…」
  54. 54 : : 2014/02/06(木) 00:13:46

    雪ノ下「ならそんなあなたがどうして、関係のない小町さんの友達と買い物なんかに来ているのかしら?」


    八幡「い、色々あってだな…」


    雪ノ下「ほらみなさい、あなたが自分の欲望を満たすために2人を連れ回しているということじゃない。小町さんまで利用して…このゲス谷くん」

    八幡「極端過ぎるだろ!?なんで俺が初対面の子と買い物に来ただけですぐ犯罪者扱いなんだよ!」


    雪ノ下「まぁ、冗談よクズ谷くん」


    八幡「お前が言うと冗談に聞こえねぇんだよ…。あと冗談だと言うならクズ呼ばわりすんな!」

    雪ノ下「ごめんなさい。クズに失礼だったわ」

    八幡「さらに悪くなってんじゃねぇか!?」


    六「(凄く仲良さそう…。お兄さんもあんな顔するんだ…)」
  55. 55 : : 2014/02/06(木) 00:14:33

    雪ノ下「とりあえず小町さん、どうしてこの男があなた達といるのか説明してもらってもいいかしら?」

    八幡「なんで小町に聞くんだよ?」


    雪ノ下「あなたは事実を捻じ曲げた証言をしそうだから」

    八幡「信用なさすぎるだろ俺…」


    雪ノ下「あるわけないじゃない」


    小町「あはは、それじゃあ説明しますねー」



  56. 56 : : 2014/02/06(木) 00:16:04





    雪ノ下「なるほど…そういう経緯で2人は知り合ったわけね。それで一緒に買い物に…」


    八幡「そういうことだ。そういうお前はどうしてここに?」


    雪ノ下「由比ヶ浜さんと待ち合わせをしているのよ。そろそろ来ると思うわ」


    八幡「へぇ、仲良いのな…」


    雪ノ下「羨ましいのかしら?」

    八幡「べ、別にんなこと言ってないだろ」


    雪ノ下「自分だけ誘われなくて拗ねてるの?」

    八幡「だから違うって…」


    雪ノ下「でも、由比ヶ浜さんはあなたも誘いたいと言っていたわよ」



    八幡「え…」



  57. 57 : : 2014/02/06(木) 00:17:00



    雪ノ下「まぁ私がそれを止めるように言ったのだけれど」


    八幡「何してくれてんだ!?」


    雪ノ下「あら、だってあなたどうせ誘っても来なかったでしょう?」

    八幡「た、確かにそうだが…」


    雪ノ下「だから誘ってもどうせ来ないなら誘わなくてもいいんじゃないかしら、と由比ヶ浜さんに言ったのよ。分かった?」


    八幡「くっ…事実だけに否定できねぇ…」


    六「(お兄さんとこんなに気を遣わず話せるなんて雪ノ下さん羨ましいな…)」


  58. 58 : : 2014/02/06(木) 00:19:03




    由比ヶ浜「ゆきのーん!!お待たせー!」


    雪ノ下「こんにちは由比ヶ浜さん」


    由比ヶ浜「遅れてゴメンね…ってヒッキー!?」


    由比ヶ浜が驚く
    まぁそりゃ当然だよな


    八幡「よう」

    小町「結衣さん、やっはろーです!」


    由比ヶ浜「あ、小町ちゃんやっはろー!あと…その子は…?」


    六「あ、えと…小町ちゃんの友達の相羽六です」



    由比ヶ浜「小町ちゃんの友達なんだー!私は由比ヶ浜結衣、よろしくね!」

    六「はい、こちらこそよろしくお願いします」

    六(また凄く可愛い人だ…)
  59. 59 : : 2014/02/06(木) 00:20:16


    小町「にしても凄い偶然ですねー」

    由比ヶ浜「ほんとだね!」


    六「ねぇ、小町ちゃんはこの人達と知り合いだったの?」

    小町「うん、前に色々あってねー」

    六「そうだったんだ…」

    由比ヶ浜「六ちゃんもこれからよろしくね!」

    六「あ、はい…」
  60. 60 : : 2014/02/06(木) 00:23:30

    由比ヶ浜「それよりヒッキー達はこれからどうするの?」

    八幡「飯食いに行くつもりだが」


    由比ヶ浜「私達も今からご飯なんだけど、良かったら一緒に食べに行こうよ!」


    八幡「俺は構わないが…どうだ?」

    一応2人の意見も聞いておく


    小町「えっと…」(どうしよう…)


    六「私も…大丈夫です…」


    小町「!…うん、小町も大丈夫だよ」


    返答が少しぎこちなかった気がしたが
    賛成という事でいいのだろう


    八幡「…そっか。なら行くか」


    雪ノ下「それで、どこにするのかしら?」


    八幡「幸いこのショッピングモールにはサイゼがある。無難にそこでよくねぇか?」


    由比ヶ浜「そうだね、じゃあサイゼに決定!早速行こーっ!」




    あっさりとサイゼに決定し、皆でサイゼへ向かうことになった

    だけど俺は少し気になった事があったので…
  61. 61 : : 2014/02/06(木) 00:24:13

    八幡「…なぁ相羽さん」ボソ

    六「…え?」


    八幡「少し話がしたいんだが…いいか?」ボソボソ


    そっと誰にも気づかれないように
    相羽さんに耳打ちをした



    六「…分かりました」


    相羽さんは少し戸惑った様子を見せたが了承してくれたようだ


    小町「お兄ちゃん?」



    八幡「ん、すまん。俺ちょっとトイレ行くわ」


    六「あ、私も…」



    八幡「つー訳だからお前らだけで先にサイゼ行っててくれ」


    由比ヶ浜「分かったー!なるべく早めに来てよー?」

    八幡「わぁってるよ」

    小町「んじゃ私達は先に行くねー」

    八幡「おう」



    そうして小町達の姿が小さくなっていく

  62. 62 : : 2014/02/06(木) 01:48:40




    八幡「いきなり呼び止めて、悪いな」


    六「い、いえ!それで…話って…?」


    八幡「…本当に…その、ゴメンな」


    六「…え?」

    六は最初何について謝られているのか分からなかった

    しかし



    八幡「本当は小町と遊びたかったはずなのに、それなのに俺みたいな邪魔者まで一緒に来ちまって…」

    その言葉で気づく


    八幡「それに、ただでさえ俺が加わって気まずかったのに、そこにあいつ等まで加わってさ…相羽さんにはかなり息苦しい状況だと思う…」



    六「(お兄さん…私のこと心配してくれてたんだ…)」


    その言葉だけで涙が出そうになる
  63. 63 : : 2014/02/06(木) 01:51:36


    八幡が加わったことに関しては六は嫌ではなかった
    むしろ嬉しかったと、そう言っても良いような状況だった


    しかし雪ノ下と由比ヶ浜が加わったのは確かに嬉しい状況では無かったと言える

    当然だ
    2人ともまったく見知らぬ、しかも年上の女性だからだ
    誰だって緊張もするし気を遣う

    それに2人は八幡とも小町とも仲が良さそうで
    それゆえに六は自分だけが疎外されているような感覚に陥っていた

    だからこそ八幡のこの一言に、救われた気がした

  64. 64 : : 2014/02/06(木) 01:55:21


    八幡「それなのにさ、相羽さん全然嫌な素振りとか見せなくて、かなり気遣わせちまってると思う。だから…こんな状況にしちまってほんとゴメンな」


    六「…」


    この孤独な状況で
    八幡の一言は六を元気づけるのに十分過ぎるものだった

    六は純粋に嬉しかった
    八幡の優しさが自分に向けられていることが

    そして


    八幡が自分の思っていた通りの人間であることを
    改めて実感できたから



    六は静かに微笑んだ


    八幡「相羽さん…?」
  65. 65 : : 2014/02/06(木) 02:06:26

    六「お兄さんは、やっぱり優しい人ですね…」

    八幡「え?」


    六「私は大丈夫ですよ。凄く、楽しいです」

    そう言って六は笑った


    八幡「でも…」


    六「本当に大丈夫です!さ、皆待ってますし行きましょう!」


    六が八幡の手を引く


    八幡「ちょ…相羽さん!?」


    六「…お兄さんが私のことをこんなに心配してくれているって分かっただけで、私は嬉しいですし」ボソッ

    八幡「え、いま…なんて?」

    六「六、でいいですよ」

    八幡「ん?」


    六「私のこと、これから六って呼んでください」


    八幡「え?」


    六「お兄さんには、六って呼んでほしいんです。ダメ、ですか?」

    不安そうに六が八幡に尋ねる

    八幡は少し戸惑ったが…

    八幡「…分かったよ、六」

    六の名前を呼んだ



    六「はい!」


    六が満面の笑みを八幡に向ける


    どうして急に六が笑顔に戻ったのか
    八幡には分からなかったが
    六の笑顔を見て八幡も自然と口元が緩む


    八幡「じゃあ、行こうぜ」

    そうして八幡達はサイゼへ向かって歩き始めた
  66. 66 : : 2014/02/07(金) 00:21:56



    サイゼ




    由比ヶ浜「あ、ヒッキー!六ちゃん!」

    八幡「おう、待たせちまって悪りぃな」


    雪ノ下「悪いと思っているのならここは比企谷くんの奢りということでいいかしら?」

    八幡「それだけは本当に勘弁してください雪ノ下さん」


    俺の財布が死んじまう





    小町「…あれ、六ちゃん?」


    六「え、何かな小町ちゃん?」


    小町「…ううん、ゴメンなんでもない」


    小町(さっきまでと雰囲気が少し変わった…?お兄ちゃんと何かあったのかな?)



    六「ほら小町ちゃん、お兄さん達もう中に入って行ったよ。私達も行こう」

    小町「うん、そうだね!」


    小町(なにがあったかは分かんないけど、六ちゃん元気になったみたいだね。とりあえず安心かな)


  67. 67 : : 2014/02/07(金) 00:40:44



    八幡「さてと、全員決まったようだな。じゃあ注文するぞ」


    俺は店員を呼び、全員分の料理を頼んだ


    由比ヶ浜「にしてもヒッキーが休日に外に出掛けてるなんて珍しいね」


    八幡「まぁな。けど俺からしたらお前らが2人で買い物に来てることの方が驚きだけどな」


    由比ヶ浜「でもゆきのん、何回誘ってもなかなかOKくれなかったんだよー」

    雪ノ下「わ、私だって忙しかったのよ。けれど今日はたまたま予定が空いていたから、仕方なくよ仕方なく」

    八幡「お前押しに弱いのな、案外可愛いとこあるじゃねぇk」


    雪ノ下「何か言ったかしら比企谷くん?」

    八幡「何も言ってません。だからとりあえずその手に持ったナイフを置いて下さい」

    雪ノ下「そう、なら良いのよ」

  68. 68 : : 2014/02/07(金) 00:42:19



    六「…あの…」


    雪ノ下「六さん?どうしたのかしら?」


    六「雪ノ下と由比ヶ浜さん、お二人に質問があるんですけど…いいですか?」


    雪ノ下「構わないわよ」

    由比ヶ浜「いいよー!何かな?」



    六「えと…」



    八幡「(お、六から2人に話し掛けるなんてな。少しは良い感じになってきたんじゃ…)」

    内心ホッとしながらコーヒーを口に運ぶ

    しかし…



    六「お二人のどちらかが、お兄さんの彼女…なんでしょうか?」


    八幡「ブフッ」


    その一言で吹き出してしまう
  69. 69 : : 2014/02/07(金) 00:43:17


    由比ヶ浜「ええぇ?!」

    雪ノ下「む、六さん!?な、何を言ってるのかしら!?」

    八幡「バカ!ほんといきなり何言い出すんだよ六!」


    この唐突な質問に、流石に二人とも驚いていた


    六「え、えっと…二人ともお兄さんと凄く仲が良さそうだったから、その…付き合っているのかな…って」


    由比ヶ浜「いやいや!私もゆきのんもヒッキーと付き合ってなんかないよ!
    っていうか、そもそもヒッキーが誰かと付き合えるわけないじゃん!」

    雪ノ下「そ、その通りよ。この男と付き合うなんて想像しただけで寒気がするわ」


    八幡「お前ら言い過ぎだろ!?」
  70. 70 : : 2014/02/07(金) 00:44:34

    雪ノ下「あら、あなた本気で自分が付き合えるなんて思っているのかしら?」

    八幡「…可能性は」

    雪ノ下「ないわね」

    八幡「あるかもしれねぇだろ!」


    雪ノ下「というわけで六さん、どうしていきなりそんな事を思ったのかは知らないけれど、私達は付き合ってなんていないわよ」

    六「そう…だったんですか」



    小町「(まぁ…六ちゃんからしたら凄く気になる事だったんだろうけど、ストレートに聞き過ぎてビックリした〜。…って、あれ?)」




    小町「ねぇ、お兄ちゃん?」


    八幡「どうした小町?」



    小町「お兄ちゃんさ……いつから六ちゃんの事、『六』って呼ぶようになったの?」
  71. 71 : : 2014/02/07(金) 00:46:44



    八幡「……oh」


    六「あ…」/////


    一瞬の沈黙
    そして



    由比ヶ浜「ちょ、ちょっとヒッキー!?それどういうこと!?」

    雪ノ下「比企谷くん、通報されたくなければ説明しなさい」ゴゴゴゴゴッ


    八幡「ま、まて!少し落ち着け!」


    やばいダメだ、言葉の選択をミスったら多分死ぬ


    二人「早く答えて!」


    六「ま、待ってください!」


    八幡「…え?」


    俺の代わりに六が止めに入る
  72. 72 : : 2014/02/07(金) 00:49:03


    由比ヶ浜「六ちゃん…?」


    六「あの、私がお願いしたんです。六って呼んでほしいって…。だからお兄さんを責めないで下さい…お願いします…」


    六が申し訳なさそうに二人に事情を話す


    由比ヶ浜「そ、そうだったんだ…」

    雪ノ下「…わ、分かったわ。そういうことなら…」


    さすがの2人も六が相手では
    大人しく引き下がってくれたようだ


    八幡「(マジで助かった…)」



    由比ヶ浜「ねぇ……逆に、六ちゃんとヒッキーは付き合ったりなんかしてないよね…?」


    六「は、はい」

    八幡「当然だろ、今日初めて会ったんだから」


    由比ヶ浜「そ、そっか。そうだよね」


    ふぅ、なんとか嵐は過ぎ去ってくれたようd


    「あっれ〜?六ちゃんじゃない?」

    六「…っ!?」


    そこに聞き慣れない声が飛んでくる

    その声を聞いた六の顔が強張る


    嵐はまだ過ぎ去っていなかったようだ
  73. 73 : : 2014/02/07(金) 00:51:34


    ???「こんなところで会うなんて奇遇ね〜、六ちゃん」


    六「鈴鹿…ちゃん」


    鈴鹿と呼ばれた少女はなんというか…三浦と相模を足して二で割ったような雰囲気を持つ女の子だった

    その子の後ろにもまだ2人の取り巻きがいた


    鈴鹿「引っ越してからまったく会って無かったけど、また会えて嬉しいわ」

    六「う…うん」


    六の反応を見る限り、仲が良かったとは思えない

    少女A「鈴鹿ちゃんが話し掛けてんだからさぁ、こっち見て話しなよ」

    鈴鹿「良いって良いって、六ちゃんもそんな怖がらないでよ〜」


    小町「あなた達何なの?」


    小町が苛立った様子で鈴鹿に問いかける
  74. 74 : : 2014/02/07(金) 00:56:13

    鈴鹿「私?私は六ちゃんの前の学校の友達よ。あなたは今の学校の六ちゃんの友達かしら?」


    小町「そうだよ」


    鈴鹿「ふ〜ん、そっちの学校では友達出来てるみたいね。奥にいる人達は…高校生かしら?」


    雪ノ下「えぇ、ところで一体何の用なのかしら?」

    雪ノ下も相当イライラしているようだった


    鈴鹿「別に、ただ友達に再会したから話し掛けただけよ。高校生の友達まで作って、六ちゃんその様子じゃ、そっちではまだ本性バレてないみたいね〜」


    小町「本性…?」

    六「な、何を…」


    何を言うつもりなの…?
    お兄さん達の前で変なこと言わないで…


    鈴鹿「あんた達知ってる?六ちゃんこっちの学校じゃ凄く嫌われ者だったのよ」

    六「…っ」
  75. 75 : : 2014/02/07(金) 01:00:13


    鈴鹿「全然友達もいなかったよねー。だって六ちゃん性格悪いので有名だったし〜」


    六「や、やめて…」


    友達が少なかったのは事実だけど…そんな事言われてない…っ!そんな誤解されるような事言わないで…っ


    そう口に出したいのに
    怖くて声が出ない…


    鈴鹿「やめるって何を?私は事実を話してるだけじゃん?ねー皆ー?」

    女性B「そうそう、六ちゃんが嫌われ者だったのは事実じゃん」



    六「お願い…もう…」

    やめて、お兄さん達の前では…これ以上言わないで…
    お兄さん達には誤解されたくない、そんな風に思ってほしくないの…!
  76. 76 : : 2014/02/07(金) 01:03:52


    小町「ちょっと!どういうつもり!」

    小町が怒りで声を荒げる



    鈴鹿「騙されてるあんたの為に私が事実を教えてあげてるだけじゃん」

    小町「そんなの嘘だよ!」


    鈴鹿「何を根拠に嘘だって言ってるのよ?」


    小町「…あなたね、前の学校で六ちゃんに目をつけていじめてた人って」


    鈴鹿「はぁー?六ちゃん、あんた私のことそんな風に言ってたわけ?」


    六「ち、違うの…」


    どうしよう…鈴鹿ちゃんを怒らせちゃった…
    もうどうしようもない…私はまた1人に…



    鈴鹿「ほんとムカつく。あんたなんてねぇ、皆からちょっと可愛い可愛い言われてるだけで本当は」


    雪ノ下「あなた達いい加減に…っ!」


    八幡「そいつはそんな奴じゃねぇよ」



    一同「!」



    八幡の声は決して大きいものではなかったにも関わらず
    その声は確かにこの場にいた全員の耳に届いた
  77. 77 : : 2014/02/07(金) 01:08:05


    六「お兄…さん…?」


    鈴鹿「はぁ?あんた何言ってんの?」



    八幡「六は、お前が言うような性格が悪い嫌われ者なんかじゃねぇって言ってんだ」


    鈴鹿「あんたがこの子の何を…」


    八幡「知らねぇよ」

    鈴鹿「は?」


    八幡「俺は今日初めてこいつに会ったから、こいつの事なんてほとんど知らない」


    鈴鹿「ふん、話にならな…」


    八幡「だけどな、この短時間一緒に過ごしただけでも、六がそんな奴じゃないってことくらい、俺でも分かる」


    鈴鹿「…」
  78. 78 : : 2014/02/07(金) 01:17:19

    八幡「お前が今感情的になって言いかけた言葉で大体の察しがついた」


    鈴鹿「何を…っ?」



    八幡「お前、六に嫉妬してるだけだろ」


    鈴鹿「は、はぁ!?私がその子に嫉妬?冗談じゃない!」


    図星だったのだろう
    鈴鹿は目に見えて動揺していた


    八幡「分かるんだよ、お前のその態度で。お前は六に嫉妬し、六を蹴落とす事で自分の地位を守ろうとしたんだ」


    鈴鹿「う、うるさい!」


    八幡「俺からしたら、六よりもお前みたいな奴の方がよっぽど性格悪い嫌われ者に思えるぜ」


    鈴鹿「な、なによ!なんなのよ!」

    鈴鹿が泣きそうになりながら怒りの声をあげる
  79. 79 : : 2014/02/07(金) 01:24:43

    八幡「六を貶めようすればするほど、そうした行為がお前の立場を悪くするって事をそろそろ知れ。じゃねぇとこの先痛い目を見るのはお前だぜ」



    鈴鹿「…っ」



    中学ならまだ皆も幼いから、こんな事をしてても取り巻きは離れないだろう

    しかし大人になればなるほど、そういった行為は逆に反感を買い、やがてはそいつ自身が孤立する

    だから今のうちにこいつにはそれを分からせないといけない
    孤立してしまう前に




    八幡「…にしても、別にお前は六に嫉妬するほど容姿悪くねぇだろ」


    鈴鹿「…え?」


    八幡「むしろ普通に可愛い部類だろ。なんで六に嫉妬すんだよ。もっと自信持って良いんじゃねぇの?
    お前らみたいな可愛いもん同士は仲良くしてた方が絶対見栄えも良いだろうに…勿体ねぇ」


    鈴鹿「…な、なによ……急に…可愛いとか、意味…わかんない…」


    そう言って鈴鹿が目に涙を溜める

    八幡は無意識のうちに鈴鹿の心の闇を溶かしていた

    鈴鹿は認められたかっただけだった
    六だけでなく、自分も可愛いんだと

  80. 80 : : 2014/02/07(金) 01:28:13



    六「鈴鹿ちゃん…ゴメン…」


    鈴鹿「…なんであんたが謝るのよ…。謝るのは…私の方…なのに…」


    六「え…?」



    鈴鹿「…六ちゃん、…今まで…その…本当にごめん…。許してもらえないかもだけど…」


    六「鈴鹿ちゃん…」


    六は鈴鹿の手を握った


    六「もういいよ。それより…また私と友達になって、くれる?」


    鈴鹿「…うん」

    鈴鹿は小さく頷いた
  81. 81 : : 2014/02/07(金) 01:35:06


    そして鈴鹿は六との話が終わると
    八幡の前まで歩いてきた



    八幡「どうした?」


    鈴鹿「…ごめんなさい」


    八幡「ん?」


    鈴鹿「その…六ちゃんが友達少なかったのは…私のせいなの。性格悪いっていうのも…私の口からの出任せで…事実じゃないの。だから…」


    鈴鹿は照れながら


    鈴鹿「だから…その、これからも六ちゃんとは仲良くしてあげて…下さい…」


    八幡「…当たり前だろ。お前も、今くらい素直な方が良いぞ」


    鈴鹿「…ありがと」ボソ


    八幡「話は終わりか?なら俺は…」

    鈴鹿「待って!」


    八幡「なんだ?」

    鈴鹿「…名前」

    八幡「は?」


    鈴鹿「名前、あなたの名前…教えて」


    八幡「…比企谷八幡だ」


    鈴鹿「…うん、覚えた。忘れないから、比企谷さん」

    八幡「ん、あぁ」

  82. 82 : : 2014/02/07(金) 01:37:22




    鈴鹿「じゃあ、私達は帰るね」

    六「うん」


    鈴鹿「また、良かったら連絡して。それで、遊びにも…行こうね」

    六「うん…うんっ!」


    鈴鹿「それじゃあ」


    そう言って鈴鹿達は帰っていった


  83. 83 : : 2014/02/07(金) 01:40:29


    由比ヶ浜「一時はどうなるかと思ったけど…なんとか丸く収まって良かったね」


    雪ノ下「ええ。比企谷くんにしては、よくやった方だわ」


    小町「六ちゃんも仲直り出来て良かったね!」


    六「うん!お兄さんのおかげです。ありがとうございました。お兄さんが私のこと信じてくれてて…その、嬉しかったです…」


    八幡「あ、あぁ」


    小町「それじゃあ、私達ももうそろそろ帰りましょうか」

    六「そうだね、あんまり遅くなるとダメだから…」


    雪ノ下「そう、でも私達はまだもう少しだけ買い物をしていくわ」


    八幡「んじゃ、ここでお別れだな」


    由比ヶ浜「そうだね。じゃあまたね!ヒッキー!小町ちゃん!六ちゃん!」

    小町「はい!結衣さん、雪乃さん、さようならー!」


    雪ノ下「ええ、さようなら」

    八幡「またな」



    雪ノ下達に手を振り別れた
  84. 84 : : 2014/02/07(金) 01:43:54










    六「私もここからは電車で帰りますね」


    小町「あ、そっか…六ちゃんの家はここからなら電車の方が早いんだ」


    六「うん。だからここでお別れですね」


    八幡「そっか。それじゃあ、またな」


    六「はい、お兄さん。また会いましょう」


    小町「また月曜日学校でね!」


    六「うん!」


    小町「それじゃ、ばいばい六ちゃん!」


    六も笑顔で手を振り返す

    そして六の姿が遠ざかりやがて見えなくなる




    八幡「さて、俺らも帰るか…」

    小町「そだね」



  85. 85 : : 2014/02/07(金) 01:47:30


    小町「それにしてもサイゼのお兄ちゃん、少し格好良かったよ」


    八幡「別に、相手はまだ中学生で、しかも俺は年上で男だからな。その威光がうまく働いただけだろ」


    小町「それでも…六ちゃんを庇ってくれてありがとう。六ちゃん、本当に嬉しかったと思うよ」


    八幡「…まぁ、六が悪い奴じゃないのは見てれば分かったからな」


    小町「…お兄ちゃん、もし六ちゃんがまたお兄ちゃんに会いたいって言ったら…どうする?」


    八幡「…まぁ…どうするかはその時の気分によるな」


    小町「はぁ…やっぱお兄ちゃんはお兄ちゃんだね…」


    八幡「ん?」


    小町「なんでもない」


    何故か小町は帰るまでずっとむくれてて
    会話もないまま家に帰ることになった


    俺なんか怒らせること言ったか…?
  86. 86 : : 2014/02/08(土) 03:05:56





    六の部屋




    六「はぁ…どうしよう」


    六はベッドに寝転がりながら携帯を眺めていた


    時計の針は10時を指している


    六「電話…するべきかな…」


    アドレス帳を開き『比企谷八幡』の文字を選ぶ



    実はサイゼに向かう途中に六と八幡は連絡先を交換していたのだ



    しかし

  87. 87 : : 2014/02/08(土) 03:06:25


    六「やっぱり…迷惑かなぁ…」

    携帯を閉じる


    夕方に別れて夜に電話なんて
    やり過ぎかも…


    六「…これで面倒くさい子とか思われちゃったらどうしよう…」


    そう思うと電話をかけるにかけられない


    でもお礼は言いたい…だけど迷惑かも…


    六「あーもー!!どうしたらいいのーー!?」


    六は枕に顔をうずめる


    六「うぅ…」
  88. 88 : : 2014/02/08(土) 03:07:23

    ピロリロリン


    六「え!?」


    その時、携帯の着信音が響く

    六「まさか…」



    お兄さん?と少し期待を抱き携帯を開く

    六「え?」


    しかしディスプレイに書かれていた文字は『鈴鹿』だった


    六「鈴鹿ちゃん…?どうしたんだろ…」

    メールを開く


    六「…!」
  89. 89 : : 2014/02/08(土) 03:08:03


    From:鈴鹿
    To:六

    こんばんは

    今日はごめんね
    でも仲直りできて嬉しかった

    それで…その、比企谷さんのことなんだけど
    ちゃんとお礼がしたいから、良かったら比企谷さんの連絡先教えてもらってもいいかな?




    六「ええええええっ!?」


    驚きのあまり声をあげてしまう



    鈴鹿ちゃんが…お兄さんの連絡先を…?
    まさか…いやでも…あの様子じゃあり得ないことじゃない…かも…


    六「ど、どうしよう…。でも、やっぱり知ってるなら教えるべき…だよね…」


    八幡の連絡先を添付し鈴鹿に返信する


    六「…これでまた一つお兄さんが遠くなっちゃった気がするなぁ…」

    六は溜め息をつき携帯をまた眺める
  90. 90 : : 2014/02/08(土) 03:09:24



    六「よし!電話する!!」


    六は決意し携帯を開く


    六「これ以上グズグズしてたら完全に置いていかれちゃう!それだけは絶対に阻止しないと…」


    そして八幡に電話をかける



    六「…出てくれる…かなぁ…。もう寝ちゃってたり…」


    そんな考え事をしていると



    『もしもし?』


    六「!!」


    電話口から声が聞こえた

  91. 91 : : 2014/02/08(土) 03:11:03

    六「あ、お…お兄さん!こんばんは、六です!」


    八幡『あぁそれは分かってるけど…どうした?』


    六「そ、その…今日の事についてお礼を言いたくて…」


    八幡『お礼?別に気にしなくてもいいんだぜ?』


    六「そういう訳にはいきません!」

    八幡『そ、そうか…。んで、他にも何か用か?』


    六「…あ、鈴鹿ちゃんにお兄さんの連絡先を聞かれて、つい教えてしまったんですけど…よろしかったですか…?」


    八幡『あいつに?てかなんであいつが…?』


    六「鈴鹿ちゃんもお兄さんにお礼がしたいって…」

    八幡『…ったく、あいつも気にしなくたっていいのにな』


    六「いえ…」(多分それは建前のような気が…)
  92. 92 : : 2014/02/08(土) 03:13:37

    八幡『なんにしても仲直り出来たのは良かったな』


    六「はい!本当に、お兄さんのおかげです。今日は本当にありがとうございました」

    八幡『いや、こっちこそ小町と遊んでたのに邪魔して悪かったな』


    六「じゃ、邪魔なんかじゃないですって!」


    八幡『けど結果的に雪ノ下も由比ヶ浜も混ざっちまったし』


    六「いえ、お二人とも…すごく優しかったですし…楽しかったです」


    八幡『まぁ由比ヶ浜は普通に優しいし、雪ノ下も六みたいな子には甘いのかもな。小町にも優しいし』


    六「…」


    八幡『あーでも、あぁ見えて2人とも怒ったら凄く怖いんだぜ?特に雪ノ下なんて一回怒らせたら…』


    六「…お二人のこと、よく知ってるんですね」

    その言葉は、自分でも驚くほどに冷たく感じられた
  93. 93 : : 2014/02/08(土) 03:19:21

    八幡『えっ…?』


    突然の六の変化に八幡が驚きの色を見せる


    六「あ、いえ!そうじゃなくて、綺麗な人達だったなぁって…!」


    六もそれに気づき、慌てて取り繕うように答える



    八幡『ま、まぁ…雪ノ下もすげぇ有名だし、由比ヶ浜もかなりモテてるみたいだからな。雪ノ下に関してはもはや嫉妬の対象にされるくらい皆から美人って言われてるしな』


    六「そう…ですよね…」


    あれだけ可愛い人達といつも一緒にいる八幡は
    自分の事をどう感じているのだろう

    そう考えると自然に気持ちが落ち込んでしまう

    しかし八幡はそんな六の気持ちに気づくはずもなく


    八幡『てか、そろそろ俺風呂に入りたいんだが…』


    六「あ、そうですか…。えっと…では。また…」


    八幡『あぁ』
  94. 94 : : 2014/02/08(土) 03:23:05



    六「…」


    八幡『…』


    束の間の沈黙

    しかし



    八幡『あのさ』


    八幡の一言で沈黙は破られる



    六「な、何ですか…?」


    八幡『…また、何かあったら俺からも電話、してもいいか?』


    六「!」

    六は目を見開いて、こくこくと頷いた


    六「は、はい!勿論です!…わ、私もまた電話しても…いいですか?」


    八幡『あぁ、大丈夫だ。じゃあな』


    六「はい!」


    そこで通話はきれた



    六は頭の中に色々な感情が織り混ざっていて、しばらく呆然と部屋の天井を見つめていた


    六「お兄さん…」


    六は自分の胸の鼓動が早くなっていくのを確かに実感していた
  95. 95 : : 2014/02/10(月) 00:48:29



    八幡「ふぅ…」


    俺は自分の部屋でMAXコーヒーを飲みながら椅子に座っていた


    六から突然電話がかかってきた時は少しだけビックリした


    部屋に入る直前に小町に

    「お兄ちゃんさ、今日六ちゃんと一緒に遊んで、六ちゃんのことどう思った?」

    と突然聞かれ六の事を意識してしまっていたからだ




    小町は俺が答える前に

    「ううん、ごめん。変なこと聞いちゃったね。じゃあね」

    と言ってリビングに戻ってしまった


    それで部屋に入って少し考えていたところに六から電話がかかってきた

  96. 96 : : 2014/02/10(月) 00:49:26


    …どう思った、か


    普通に良い子だとは思った
    気遣いはできるし、優しいし
    容姿も優れている


    多分、皆から憧れの的だと思う


    だけど小町はどうしてそんな事を聞いてきたのだろう


    …ダメだ
    こうして深読みして、期待して
    どれだけ傷を負ってきたと思ってんだ

    期待するから裏切られる
    そして裏切られれば傷つく

    ならば初めから期待なんてしなければいい
    そうすれば…


    八幡「!」


    その時、部屋にまた着信音が鳴り響いた
  97. 97 : : 2014/02/10(月) 00:51:23


    八幡「また六か…?」


    しかしディスプレイを確認すると
    登録されていない番号からだった


    八幡「もしもし?」


    ???「こ、こんばんは。比企谷さん…。私、今日お会いした大連寺鈴鹿です」


    八幡「鈴鹿…って、六の友達のか?」


    鈴鹿「そうですよ」


    苗字は大連寺っていうのか…
    てかなんで俺の電話番号知って…あ、そういや六が俺の連絡先を教えたとか言ってたな


    八幡「んで、こんな夜遅くにどうした?」


    鈴鹿「六ちゃんの件でのお礼がしたかったのよ」


    八幡「…あいつにも言ったが、お礼とか気にしなくてもいいんだぜ?」


    鈴鹿「それでも、キッカケをくれたのは比企谷さんでしょ?だから…」


    八幡「…そうか。それより比企谷さんっていうのは…なんか呼び慣れてないから違う呼び方にしてくれ」


    鈴鹿「そう、分かったわ八幡」


    八幡「って下の名前かよ!」

    遠慮って言葉しらねぇのかよ
  98. 98 : : 2014/02/10(月) 00:53:37

    鈴鹿「なによ、呼び方変えろって言ったじゃない」


    八幡「そうだが…」


    なんかやっぱこいつって三浦ポジションだよな…
    敬語もなくなってるし


    鈴鹿「それより、あんたさ…六ちゃんの事どう思ってるの?」


    八幡「は?」


    どうして今その質問をされたのか分からない

    八幡「なんでそんなことを?」


    鈴鹿「べ…別に…、少し気になっただけだし。早く答えてよ」


    八幡「…普通に良い子だと思う」


    鈴鹿「そう。それで、恋愛対象としては…?」


    八幡「会ったの今日が初めてだからな、そんな目で見てないから分からん」


    鈴鹿「そっか…。ってことは今彼女もいないの?」

    八幡「いるように見えんのかよ…」


    鈴鹿「見えないわね」

    八幡「なら聞くな」


    なんなんだこいつは…
  99. 99 : : 2014/02/10(月) 00:56:32


    鈴鹿「それでね、あのさ…明日、会えない?」


    八幡「え、なんでだよ」


    鈴鹿「ちゃんとあんたと話がしてみたくて…ダメ?」

    八幡「いや俺家から出たくないんだが…」


    鈴鹿「なら住所教えてよ。私が行くわ」


    八幡「家くんのかよ?!」


    鈴鹿「だって予定とかないでしょ?なら行ってもいいじゃない」


    八幡「いやいやそういう問題じゃ…」


    鈴鹿「お願い!」


    こういうタイプの奴は絶対諦めねぇよな…


    八幡「…はぁ…」


    鈴鹿「行っていい?」


    八幡「…分かったよ。んじゃ明日な。でもそんなに長居はすんなよ」

    鈴鹿「はーい♪」


    八幡「んじゃ切るぞ」

    鈴鹿「ばいばーい!また明日ーっ」


    プツッ



    八幡「めんどくせぇのに関わっちまったな…」


    明日も大変な一日になりそうだ
  100. 100 : : 2014/02/10(月) 01:03:08



    小町「…」


    小町「(お兄ちゃんたら…小町としてはちょっと許せないかも)」



    私は携帯を取り出して
    六ちゃんに電話をかけた


    小町「あ、六ちゃん夜遅くにごめんね。ちょっと緊急事態なの。明日も小町の家に来れないかな?」


    六「明日?」


    小町「うん、実はね…」


    六「い、いく!絶対いく!」


    小町「うん!待ってるからね」


    通話は切れた


    小町「これで準備は完了かな」


    こうして八幡の知らないところで修羅場の準備が出来上がっていた
  101. 101 : : 2014/02/10(月) 02:23:49



    翌日





    八幡「もしもし?」


    鈴鹿「あ、八幡?今あんたの家に着いたんだけど」


    八幡「…分かった、小町にバレたらまずいから今から迎えにいく」

    鈴鹿「はーい」



    俺は階段を降りてドアを開ける



    八幡「お前…本当に来るとはな…」


    鈴鹿「当然でしょ?」


    八幡「はぁ、とりあえず早く俺の部屋に行くぞ。あと靴はこの袋に入れろ」


    鈴鹿「はいはい、分かったわよ」


    鈴鹿を自分の部屋に案内する

  102. 102 : : 2014/02/10(月) 02:25:50

    鈴鹿「へぇ…ここがあんたの部屋ね〜」


    八幡「なんだよ」


    鈴鹿「見られてやましい物とかないの?」


    八幡「ねぇよ」

    鈴鹿「へぇ、意外ね」


    八幡「男子高校生が皆そんなんだと思うな。それより話したい事ってなんだ?」



    鈴鹿「え?特に決めてないわよ」


    八幡「は?」


    鈴鹿「私はただあんたと話がしたかっただけで、話したいことがあったわけじゃないもん」

    八幡「俺と話したいってそんな事いう奴お前くらいだぞ…」


    鈴鹿「友達いないの?」


    八幡「…まぁ、端的に言えば」


    鈴鹿「あっはははははははっ!!」


    八幡「わ、笑うな!あと大声出すな!小町に気づかれる!」

    鈴鹿「分かってる分かってるって。にしてもあんた面白いわね」


    八幡「なにがだよ」

    鈴鹿「ふふ、内緒」


    八幡「けっ、可愛くねぇ」


    鈴鹿「…」
  103. 103 : : 2014/02/10(月) 02:28:01


    八幡「おい、どうした?」





    鈴鹿「私…可愛く、ない…?」ポロポロ


    八幡「ちょっ!?おい、泣くなって!ごめん可愛い!可愛いから!」



    鈴鹿「ったく最初からそう言いなさいよ」


    八幡「演技かよ!?」


    鈴鹿「でもさ…嬉しかったのは本当なのよ?」


    八幡「え?」


    鈴鹿「昨日、あんたが言ってくれた言葉」


    八幡「俺の言った言葉?」


    鈴鹿「うん。可愛いって、言ってくれたでしょ?」


    八幡「別に俺に言われなくても今まで嫌というほど言われてきたろ?」


    鈴鹿「…そうね。ずっとずっと言われてきたわ」

    八幡「なら今更俺に言われたところで…」


    鈴鹿「でもね、あんたからは…他の皆から感じられる下心が全く感じなかったの」


    八幡「下心?」

  104. 104 : : 2014/02/10(月) 02:31:04

    鈴鹿「私のことを可愛い可愛い言う連中は、決まって私と付き合いたいとかそんな下心を持って言ってくるの」


    八幡「…」


    なんとなく分からんでもないな



    鈴鹿「だから、純粋に可愛いって思って言ってくれた人なんていなかったの…あんた以外」


    鈴鹿「取り巻きも、私がトップカーストにいるから機嫌をとろうとしてるだけ。誰も、本心から私を可愛いって言ってくれてる気がしなかった。だからあんたの一言に…救われた」


    八幡「おいおいそんな大層なことじゃ…」


    鈴鹿「私にとってはそれくらい…嬉しかったのよ」


    八幡「…」
  105. 105 : : 2014/02/10(月) 02:36:41


    鈴鹿「私ね、今まで人のことを好きになったことがないの」


    八幡「マジかよ?お前みたいな奴はその気になれば誰とでも付き合えそうだけどな」


    鈴鹿「まぁ、そうね。私から告白したら100%付き合えるわね、誰が相手でも。でもそう思える相手が今までいなかったの」


    八幡「そりゃ、残念だな」


    鈴鹿「でもね、今は…違う」


    八幡「ん?」



    鈴鹿「私にも、好きな人が出来たの」


    八幡「そうなのか?」


    鈴鹿「うん。私が好きになったのはね、八幡…あんt…」


    「ちょっと待ったぁーーーー!!」


    鈴鹿「…っ」

    八幡「!?」



    開け放たれたドア

    そこに立っていたのは小町…と



    八幡「む…六……?」


    今にも泣き出しそうな、目に涙を溜めた六だった
  106. 106 : : 2014/02/10(月) 02:41:31


    六「お兄さん酷いよぉ…ぐす…」


    八幡「え、俺?」



    鈴鹿「てか…なんで六ちゃんと…八幡の妹さんが…?」


    小町「ごめんね、昨日のお兄ちゃんの電話聞いちゃって…」


    八幡「小町お前…」


    鈴鹿「それで…邪魔しようっていうの?」


    六「わ、私だって…譲れないものあるの…!だから…だから…っ」



    鈴鹿「…そう…よね。ごめん、抜け駆けは…さすがに卑怯だった…」


    六「ううん、私も似たような事しようとしちゃってたから…」




    八幡「すまん、話が全く見えないんだが…」


    小町「お兄ちゃん鈍感過ぎ!!ゴミ!ゴミぃちゃん!!」


    八幡「なんで俺が罵倒されんだ!?」


    小町「…二人とも、お兄ちゃんには直接言葉で伝えるしかないみたい。心の準備はできてる?」


    鈴鹿「当たり前じゃない」

    六「う…うん」


    小町「じゃあ…決まりだね」


    八幡「?」
  107. 107 : : 2014/02/10(月) 02:44:10


    鈴鹿「じゃあ、私から言うわね。八幡」


    八幡「…なんだ?」



    鈴鹿「私は、大連寺鈴鹿は八幡、あなたの事が好きです。良かったら私と…付き合って下さい。お願い…します」


    一瞬頭が真っ白になる



    八幡「…ほ、本気…か?」


    鈴鹿「うん」



    突然の告白に頭が混乱する
  108. 108 : : 2014/02/10(月) 02:48:42


    六「じゃあ、次は私だね。お兄さん」


    そこに追い打ちのように六が続く


    八幡「まさか…」



    六「私も、お兄さんが…比企谷八幡さんが大好きです。私と付き合って下さい、お願いします」



    八幡「な、何が…どうなって…」


    立て続けに告白され頭で状況が理解できない
    呆然としていると小町の大声が聞こえてきた



    小町「だーかーらー!二人ともお兄ちゃんの事が好きなの!冗談とかじゃなくて!!」

    八幡「…」


    そのセリフを聞いて少しずつ状況が整理できてきた



    小町「お兄ちゃんが今すべき事は、鈴鹿ちゃんか六ちゃん、どちらを選ぶのかだよ!」


    八幡「…」


    鈴鹿「八幡…」

    六「お兄さん…」


    どうやら本当に2人とも本気らしい
    なら…


    八幡「……。じゃあ…俺の素直な気持ちを言うぞ」


    鈴鹿・六「はい」


    俺も覚悟を決める
  109. 109 : : 2014/02/10(月) 02:50:00


    八幡「鈴鹿、俺はお前とは付き合えない」


    鈴鹿「…っ…。そ…そっか……」


    六「じゃあ…」



    八幡「そして六、お前とも付き合えない」


    六「え…」

    鈴鹿「…!」

  110. 110 : : 2014/02/10(月) 02:56:28

    鈴鹿「それって…どういう…?」


    鈴鹿が不安気に聞いてくる



    八幡「俺は、今まで何人もの人を好きになって、フられ、そして傷ついてきた」


    その傷のせいで俺は…、俺は自分を守るための殻を作りだしてしまった…


    八幡「俺はいつしか本当の恋愛っていうのを…信用できなくなっちまったんだ。
    お前ら2人の気持ちは凄く嬉しかったし、真剣なのも分かった」


    この言葉に嘘はない
    2人の言葉を、心を信じたい
    けれど、殻が邪魔をして…


    八幡「だけど俺はそれを心から信じる事が…まだ、出来ない。すまん。これは俺が弱いから…俺の弱さが原因なんだ」


    六「お兄さん…」


    八幡「だから、まだ俺は誰かと付き合いたいとか…思えない」
  111. 111 : : 2014/02/10(月) 03:00:52


    鈴鹿「そっか…」

    六「…」

    2人は納得してくれたようだ



    鈴鹿「じゃあ、別にフられたってわけじゃないわけよね?」


    しかし鈴鹿は予想外の言葉を口にした




    八幡「…え?」


    鈴鹿「誰とも付き合えないってことは、言い換えれば私だからフられたとか、そういう事じゃないってことでしょ?なら…」


    鈴鹿は不敵に微笑んで


    鈴鹿「諦める理由にはならないわね。それに、私が好きになったのよ?そんな簡単に諦めてたまるもんですか」


    八幡「鈴鹿お前…」


    六「そうですね…。諦めるにはまだ早過ぎますよね。私だって、お兄さんが初めてなんです、こんな気持ちになれたのは…」

    六も静かに微笑んで


    六「だから私だって諦めません。お兄さんが私を信用出来ないというのなら、信用できるようになるまで頑張るだけです!」


    鈴鹿「そうね、信用出来ないなら、出来るようにすればいいだけね。
    必ず八幡、あんたを振り向かせてみせるわ。それか、いっそあんたから私と付き合いたいって思わせてあげるわ」


    八幡「お前ら…なんでそこまで」

    俺には理解できない
    なんで俺なんかのために。

    しかし答えはあまりにも簡単なものだった
  112. 112 : : 2014/02/10(月) 03:08:30


    鈴鹿「なんで?」

    六「決まってます」


    六・鈴鹿「八幡(お兄さん)の事が好きだから(です)よ」


    八幡「…」


    好きだから
    理由はそんな簡単なものだった

    しかし、どんな言葉よりもそれは真っ直ぐで、強く心に響いた気がした



    鈴鹿「覚悟、しておいてよね」

    六「私も引くつもりはありませんから」



    八幡「…そっか」


    簡単な…事だったんじゃねぇか



    小町「どうするのお兄ちゃん?」


    俺は…恐らく、好きになってしまうのだろう
    この2人のどちらかを
    こんなに俺を想ってくれている2人のどちらかを…



    八幡「…そうだな。まだ分かんねぇけど、俺に好きな人が出来るとしたら…それはお前ら2人のどっちかに…なると思う」



    鈴鹿・六「!」



    八幡「だから…もう少し、お前らのこと知っていきたいな」

    これが俺の本心だ




    六「のぞむところですよ!」

    鈴鹿「ふふ、上等よ!」



    六「鈴鹿ちゃんが相手でも、私負けないから!」

    鈴鹿「私だって同じよ!六ちゃん相手でも気遣ったりしないから!お互い全力で勝負よ!」
  113. 113 : : 2014/02/10(月) 03:10:54


    小町「お兄ちゃんいつの間にかモテモテだね…」

    八幡「自分でも…予想外すぎるわ…」




    鈴鹿「そうと決まれば八幡!来週の休日も私とデートよ!」


    八幡「はぁぁっ!?」



    六「じゃあ私はもう片方の休日にデートですね!」


    八幡「連続でデートかよ!?」



    鈴鹿「私たちのこと知りたいって言ったのは八幡よ?」

    六「そうですよ!」


    八幡「そ、そうだが…」



    六・鈴鹿「今更逃が(さない)しませんから!!」



    八幡「は、はは…」



    まぁ、こんな青春ラブコメも…ありなのかもしれない






  114. 114 : : 2014/02/11(火) 11:25:29
    乙です!
  115. 115 : : 2014/02/12(水) 01:15:14

    前作に続いて今回の作品も良かった。
    次回作も期待してます!
  116. 116 : : 2014/02/12(水) 23:28:28
    後日談は!!!???Σヾ(・ω・´;)ノ

    とりま乙ですw
    今作も期待どうり面白かったです!
  117. 117 : : 2014/02/13(木) 08:45:38
    六ルートと鈴鹿ルートの二つ考え中ですので楽しみにしてて下さい!
  118. 118 : : 2014/02/13(木) 13:22:29
    両ルート期待してます!
  119. 119 : : 2014/02/13(木) 22:49:19
    続編期待してます
  120. 120 : : 2014/02/18(火) 07:18:38
    まさかの3つを混ぜてきたのねw
  121. 121 : : 2014/02/18(火) 08:12:30
    コラボが増えてきたのはいいかも

    この人の作品面白いし
  122. 122 : : 2014/02/19(水) 01:24:15
    がんばってくださいね//
  123. 123 : : 2014/02/19(水) 02:26:35
    応援ありがとうございます!
    これからも頑張りますので、是非また読んで下さい(^^)
  124. 124 : : 2014/02/21(金) 23:56:17
    六ルート

    http://www.ssnote.net/archives/10084
  125. 125 : : 2014/02/21(金) 23:57:07
    鈴鹿ルート

    http://www.ssnote.net/archives/10256
  126. 126 : : 2014/02/22(土) 22:56:41
    ストーリーはいいのに、展開が物凄く不自然。
    感情を直接的に描写しすぎ。
    地文を書くのが下手なら書かない方がいい。
  127. 127 : : 2014/03/02(日) 15:50:43
    六さん。君はすごいよ
  128. 128 : : 2014/03/23(日) 14:24:36
    途中のヤンキー、いいね!

    六も鈴鹿もかわいい!
  129. 129 : : 2014/04/27(日) 03:56:39
    >>126
    そんなこと言うなら、見なけりゃいいのに!
    まあ、とにかく荒らし反対!
  130. 130 : : 2014/04/27(日) 04:41:25
    この投稿は削除されました。
  131. 131 : : 2014/05/04(日) 01:09:22
    でもさ、荒らしって一応読んで感想書いてるんだよね?
    それなら、荒らしなのに読む目的があるが期待値に達しなかったから荒らしてるんじゃないのかな?
    ...まあ、それでも荒らしにはなるのか
  132. 132 : : 2014/05/04(日) 01:09:42
    まあ、全て荒らしが悪いとは言えないからね
  133. 133 : : 2014/05/04(日) 01:11:38
    それで、期待値に達しなかった作者は荒らしとか高評価のためにどんどんせいちょうするじゃないかな?

    ...ハ!∑(・ω・ノ)ノメイゲンノヨカン
  134. 134 : : 2014/05/04(日) 06:44:59
    この投稿は削除されました。
  135. 135 : : 2014/05/04(日) 21:04:45
    一区切りに投稿するこういう神経してんだよ
  136. 136 : : 2014/05/05(月) 14:05:05
    この投稿は削除されました。
  137. 137 : : 2014/05/06(火) 04:19:39
    >>136
    投稿したら、コメントが出てきたんだよ
    それで編集とか自分のコメント消せないから、また投稿
    ↑のこういう考えだよ、わかったか?
    わからないなら、もう知らん勝手に考えとけ?
  138. 138 : : 2014/05/06(火) 19:46:47
    この投稿は削除されました。
  139. 139 : : 2014/05/07(水) 03:02:39
    勝手に怒ってるって決め付けるのはよくない
    俺は怒らないし、そこまで仲良くなった覚えは無い
  140. 140 : : 2014/05/07(水) 21:12:15
    この投稿は削除されました。
  141. 141 : : 2014/05/08(木) 05:57:18
    すまんかったな、ただの誤字だ
    訂正でまた新しくかいてやるよ
    勝手に怒ってるって決めつけるなよ。俺は怒ってないしそう、勝手に判断されたくない
  142. 142 : : 2014/05/08(木) 12:56:50
    この投稿は削除されました。
  143. 143 : : 2014/05/08(木) 21:42:47
    上から目線、ムカつくな二人して書き込むならグループかどっか行けよ
  144. 144 : : 2014/05/08(木) 23:00:32
    この投稿は削除されました。
  145. 145 : : 2014/05/09(金) 02:11:40
    >>143
    その生意気な態度は許してあげよう
  146. 146 : : 2014/05/10(土) 05:53:07
    ↑めんどい
  147. 147 : : 2014/06/23(月) 00:30:26
    まれにみる最高な作品ですたっ!!
    ホモネタもおもしろかったですwwwwww
  148. 148 : : 2014/09/11(木) 00:16:24
    地の文は読んでて不自然。あと雪ノ下がなんで八幡と六が初対面なのを知っているのか疑問に感じた。
  149. 152 : : 2019/03/23(土) 14:01:35
    素晴らしいなこの作品
    現実から目を背けたくなるよ・・
    あれはある夏の日のこ(以下割愛

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