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進撃の巨人Another 第14話 『クチは…』 ――憲兵団配属編 No.6――
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                  - 1 : : 2013/11/02(土) 16:37:59
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 進撃の巨人Another 第14話 『クチは…』
 
 ――憲兵団配属編 No.6――
 
 
 ――――店の外――――
 
 ユーク「いい味出してたな、あの店」スタスタ
 
 ミーナ「ねー。サシャの情報、変わらず正確だ!!」ニコニコ
 
 ジャン「それじゃあ、いよいよ検査の時間だな」
 
 アニ「アンタ達も装置持って来たの?」
 
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                  - 2 : : 2013/11/02(土) 16:38:19
 ミーナ「うん、今背負《しょ》ってる鞄に入ってるよ」ズシズシ
 ジャン「場所は、訓練所の整備室でやるらしい。お前達も入るのは久しぶりだろ?」
 ユーク「あぁ、後輩の様子を見てみたいものだな」
 ジャン「残念ながら、今日は無理みたいだ」
 ユーク「ん、どうしてだ?」
 ジャン「俺達が検査してる間、追い払われるらしい」
 
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                  - 3 : : 2013/11/02(土) 16:38:53
 ユーク「なんだそりゃ、とんだとばっちりだな。訓練も中断させられて」ハハ
 ミーナ「まぁ、皆が皆、訓練馬鹿じゃないからね、どっかの誰かさんのように」
 アニ「まぁ、毎年1人くらいは、ああいう馬鹿も居るんじゃない?」クスッ
 ユーク「……あいつ、今どこだ?」
 ジャン「……調査兵団に厄介になってるそうだ。詳しい事は、分からない」
 ミーナ「なんでも、極秘事項らしいからね」
 
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                  - 4 : : 2013/11/02(土) 16:39:16
 アニ「まぁ、不思議な事じゃないでしょ」
 ユーク「そうだな。知らずして、あんな能力を秘めてたんだからな」
 ジャン「本人が一番、動揺してたな。だが、その功績は大きかった」
 ユーク「エレンのおかげで、トロスト区は救われ、壁の穴も封鎖された」
 アニ「(その所為で、私たちの作戦は、失敗に終わった)」
 ユーク「(だがエレン。それと同時に君の存在は、俺達にとって新たな可能性と成り得た)」
 
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                  - 5 : : 2013/11/02(土) 16:39:37
 アニ「(必ずエレンを連れて、故郷に帰るからね…お父さん)」
 ミーナ「…2人とも黙っちゃって、どうかしたの?」ヒョコッ
 ユーク「いいや、何でもないよ。良かったな。ローゼは守られ、人類は巨人に初勝利した」
 アニ「……うん、そうだね」
 ジャン「だな、俺達2人の故郷でもあるし、嬉しいに決まってる」
 ミーナ「うん、私もお母さんが無事に避難できてて、よかったぉ」ジーン
 
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                  - 6 : : 2013/11/02(土) 16:42:01
 ユーク「あれ?ミーナの故郷って…」
 ミーナ「うん、ここ、トロスト区だよ?」
 ユーク「そっか。よかったな」ニッ
 ミーナ「うんっ!!」ニコ
 ユーク「(……続けざまに『え!?豚小屋出身じゃなかったっけ?』って
 冗談入れようと思ったけど、流石にこの空気では心が苛まれた)」
 ユーク「(…でも結果として、言わなくて正解だったじゃないか…俺ってつくづく酷い奴だな)」ハァ
 
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                  - 7 : : 2013/11/02(土) 16:42:22
 ジャン「マルコは退院しても、憲兵団へ行くこと諦めてないってよ」
 ユーク「!!…そうか、わかったよ」
 アニ「……」
 ユーク「実はさ、上官に話は通っていて、マルコの席はちゃんと確保されてるんだ」
 ジャン「そうなのか。じゃあ、安泰じゃねぇか!」ハッハッハ
 ユーク「親しい同期が増えるのは、歓迎だ!」
 
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                  - 8 : : 2013/11/02(土) 16:42:39
 ユーク「マルコにまた会ったら、宜しく伝えといてくれ!」
 ジャン「なんだ、お前は見舞いに行かないのか?」
 ユーク「実は、5日間ほど滞在期間があるから、行けるんなら、行きたい」
 ジャン「じゃあ、行こうじゃねぇか!」
 ユーク「…わかった。行くよ!」
 ジャン「おう!マルコも喜ぶぜ?」
 
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                  - 9 : : 2013/11/02(土) 16:43:01
 ユーク「また、さっきの2人みたいに感謝ばかりされるのは、ちょっとね…」アハハ
 ジャン「それが、助けた者の責任ってもんだ。贅沢じゃねぇか」バンッ
 ユーク「ははっ、そうだな。(…ジャン、君も眩しいな。この感覚、久しぶりに感じたよ)」
 アニ「のんびり話してるけど、時間は大丈夫なの?」
 ミーナ「ちょっと、急ぎましょう?」タタッ
 ユーク「了解」タタッ
 
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                  - 10 : : 2013/11/02(土) 16:45:19
 ジャン「話し込んじまったな」タッタッタ
 アニ「はぁ…全く…ふふっ」クス
 ミーナ「あっ!アニが笑ってる!!」ニコニコ
 アニ「…別にそんな事ないよ」シレッ
 ミーナ「ちゃんと、微笑んでるの見たよ?」
 ユーク「あぁ、アニは最近よく笑うようになったからな」ニッ
 アニ「(それも、アンタの所為だって――――)」
 
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                  - 11 : : 2013/11/02(土) 16:45:41
 ――――訓練所 整備室――――
 ガヤガヤ ザワザワ
 ユーク「…もう皆大方、集まってるな」
 アニ「開いてる机は…あそこだね、丁度2つある」
 ユーク「じゃあ、あそこで待機だな、アニ」
 アニ「うん」
 ジャン「俺達は、向こうの机に行くぜ?じゃあな、ユーク!」
 ミーナ「またね、アニ!」フリフリ
 
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                  - 12 : : 2013/11/02(土) 16:46:09
 ユーク「お見舞いに行くとき、誘ってくれよな?」
 ジャン「おう、わかった!」スタスタ
 アニ「またね」
 ミーナ「うんっ!!」ニコッ
 スタスタ スタスタ
 ユーク「…装置の準備は、できてる?」
 アニ「…抜かりなし」
 ユーク「…OK。それじゃあ、勝負の時だ」ジッ
 アニ「うん、失敗はしない」ジッ
 
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                  - 13 : : 2013/11/02(土) 16:46:46
 ――――検査時――――
 検査官「シャフトの交換時期は?」
 アニ「――日前、――頃でした」
 ユーク「(今のところ、受け答えに表情の変化なし…順調)」チラ
 検査官「最後にガスを入れたのはいつ?」
 アニ「――日前、――頃です」
 検査官「…うん、記録通りだ。中身のガスの残量も記録通り」
 
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                  - 14 : : 2013/11/02(土) 16:47:02
 検査官「使われた形跡はないな。よし、次!」
 アニ「……(よかった)」ホッ
 ユーク「(アニ、いい演技だったよ?)」チラ
 アニ「(うん、上手くできたと思う)」チラ
 検査官「では、次の者。氏名と所属する班名を述べ、質問に答えよ!!」
 ユーク「ハッ!34班、『ユーク・トラス』です!!」バッ
 
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                  - 15 : : 2013/11/02(土) 16:47:56
 検査官「まずは、アンカーの点検から行う」
 ユーク「(アニは欺き遂《おお》せたんだ。俺が失敗するわけにはいかないよな)」グッ
 検査官「アンカーを最後に射出した時期は?」
 ユーク「ハッ、先日のトロスト区奪還戦にて、――――」
 
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                  - 16 : : 2013/11/02(土) 16:48:30
 ――――検査終了後――――
 ユーク「アニ、良い受け答えだったよ?」ヒソヒソ
 アニ「ありがと、私も自分で言うのもなんだけど、上手くできたと思ってる」コソコソ
 ユーク「あぁ。本当なら、撫でてあげたいんだけど、ここでは我慢するよ」ニコ
 アニ「っ///べ、別にいいからっ」カァァ ボソボソ
 ユーク「照れちゃって…2人の時にね?」ヒソヒソ
 アニ「…うん///」コクリ
 
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                  - 17 : : 2013/11/02(土) 16:48:45
 ユーク「じゃあ、久しぶりに皆と話しに行こうぜ?」グイ
 アニ「あっ、引っ張らないでったら」トテテテ
 ――――――――
 ミカサ「アルミン、この検査には、どんな意味があるのだろうか?」
 アルミン「うーん、現状では、断定できる判断材料が少ないから、何とも…」
 ミカサ「こんな時に、ユークの知恵があれば…」
 アルミン「そうだね、彼の知恵を借りたい」ウヌヌ
 
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                  - 18 : : 2013/11/02(土) 16:49:02
 ユーク「ん?俺がどうかしたか?」ヒョコッ
 ミカサ「!!ユーク、久しぶり」
 アルミン「久しぶりだね、ユーク。アニも一緒に」
 ユーク「あぁ、2週間ぶりだね、2人とも」ニッ
 アニ「…久しぶり」チョコン
 ミカサ「ええ、アニも久しぶり。また会えて嬉しい」ニコ
 
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                  - 19 : : 2013/11/02(土) 16:49:17
 アニ「そうだね」
 アルミン「突然、現れてどうしたの?」
 ユーク「久しぶりに皆と話がしたくてさ、早速、2人を見つけたんだよ」
 ミカサ「そうだったの」
 アニ「それで、何の話をしてたの?」
 アルミン「それがね、この検査の意義についてなんだ」
 
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                  - 20 : : 2013/11/02(土) 16:49:47
 ユーク「なるほどね。俺達104期が最初の疑惑の対象となって困惑している」
 ユーク「…といったところかな?」
 ミカサ「ええ、まさにその通り。ユーク、貴方はこれをどう考える?」
 ユーク「(どう言おうか、最善策は…)」
 アニ「(私は、墓穴を掘らないためにも、ユークに任せて、黙ってるべきかも)」ムッ
 ユーク「(アニのこの目は、『ユークに任せた』って顔だな。分かったよ)」
 
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                  - 21 : : 2013/11/02(土) 16:50:09
 アニ「(うん、きっとその方が安全だから)」ジッ
 ユーク「(まぁその通りかもね。分かったよ、任せといて。アニはフォローをお願い)」チラ
 アニ「(うん、わかった)」チラ
 ユーク「俺達を対象に決めたのは、調査兵団らしい」
 アルミン「やっぱり、そうだったんだね」
 ユーク「あぁ、上司が言っていた事だが、俺達の潔白を優先して証明したいという話らしい」
 
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                  - 22 : : 2013/11/02(土) 16:52:37
 ミカサ「でも、そうだとしても、その立案には穴がある」
 ユーク「その通り、俺達104期から順に疑いを掛けていくという事には欠点がある」
 ユーク「その欠点とは、真犯人が別に居た場合に、検査項目に対策を講じられる
 リスクを負い、検査を掻い潜られる可能性が高まるということだ」
 アルミン「それは、一番、避けたいはずだよね」
 ユーク「本来、2週間前まで訓練兵だった俺達に、疑いを掛ける事すらナンセンスなんだ」
 アルミン「うん。可能性は低い、と言っていいはずだもんね」
 
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                  - 23 : : 2013/11/02(土) 16:52:59
 ユーク「でも、調査兵団にとっては、犯人を見つけるよりも、俺達104期
 “全員”の無実を証明する事の方が、優先事項だったという事だよ」
 ミカサ「!?つまり、どういう事?」
 アルミン「犯人を見つける以上に、僕達に無実を期待する意義って何だい?」
 アニ「(…ユークの語りが高度過ぎて、話についていけない…ぐぬぬ)」ジーーッ
 アニ「(ユークの事は信じてるけど、あのアルミンとミカサ相手に騙し通せるの?)」ソワソワ
 ユーク「それは…3週間後の壁外調査に関係があるんじゃないか?」
 
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                  - 24 : : 2013/11/02(土) 16:53:17
 アルミン「…そうかっ!」ピーン
 ユーク「…流石、アルミンは察しがいいな」
 ミカサ「私は、まだ少し詰まっている。答えを教えて」
 アニ「(私なんて、全然わからないよ…)」ジッ
 ユーク「壁外という、巨人のテリトリーで生き抜くために、一番大事なものとは何だ?」
 ミカサ「それは、戦う強さでは?」
 
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                  - 25 : : 2013/11/02(土) 16:53:33
 ユーク「うーん、多分それは、2番目か3番目となる」
 ミカサ「では、1番とは一体何?」
 アニ「……」ジッ
 ユーク「…信頼と信用なんだ」
 アルミン「…うん」
 ミカサ「信頼と…信用…」
 
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                  - 26 : : 2013/11/02(土) 16:54:23
 アニ「(…まさか、アンタがそれを語るとはね)」
 ユーク「答えを言ってしまえば、もう説明する意味はないと思うけど…」
 アニ「いや、大事な事だよ。最後まで説明しといた方が、2人とも再確認できるんじゃない?」
 アニ「(その方が、騙す根拠として、都合がいいから…)」
 アニ「(そして何より、私がまだ、ちゃんとわかってないからっ!!)」ジッ
 ユーク「(アニの表情が妙に真剣だなぁ?まぁ、いいか。説明したほうが、確実だし)」ウン
 
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                  - 27 : : 2013/11/02(土) 16:54:41
 ユーク「壁外、すなわち巨人の領域では、自分と信頼できる仲間以外はすべて敵」
 ミカサ「……」
 ユーク「しかし、仲間だと思っていた者すら、信用できなかったら?」
 アルミン「……」
 ユーク「…人間は忽《たちま》ち、Dead End(即ち死)だろうな」
 アニ「……(ほうほう)」
 
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                  - 28 : : 2013/11/02(土) 17:02:38
 ユーク「壁外調査では、命を捧げる事よりも生き残る事の方が、優先される場合がある」
 ユーク「…いや、やはり人として、最期まで生き残るべきなんだろうな」
 アニ「……(そうだよね…お父さん…)」
 ユーク「まぁ、生き残る意義としては、『勝ち獲った情報を持ち帰る事』等が挙げられる」
 アルミン「そうだよね。未知の状況で得られた情報は、きっと次に繋がる」
 ミカサ「その通り、エレンもよく言っていた…昔、その光景を見たから」
 
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                  - 29 : : 2013/11/02(土) 17:02:50
 ユーク「あぁその通りだ。俺は、この立案をした人物が調査兵団の誰だか知らないが」
 ユーク「その人物は、きっと『信頼と信用を重きに置く』人格者なのだろう」
 ミカサ「……」
 アルミン「うん」
 ユーク「もしそうならば、その人物は以後、生き残る可能性が高い精鋭だと言えよう」
 ユーク「纏めると、調査兵団の優先事項は、犯人を見つける事よりも次の壁外調査を成功させる事であって」
 
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                  - 30 : : 2013/11/02(土) 17:03:12
 ユーク「新兵の104期生が信用と信頼に足り得る人物であるかどうかを、この機会を利用して見極めたいに違いない」
 ユーク「…と俺は考えていた」
 アニ「(凄い…流石、ユークだ)」ジーーッ
 ユーク「(…さっきから、アニの視線が強いんだけど、何か拙《まず》いこと言ったかな?)」ウーム
 ミカサ「いやはや、貴方の洞察力には感服した」
 アルミン「うん、僕もそこまで言葉として表すのは、難しかったと思う。すごいよ!!」
 
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                  - 31 : : 2013/11/02(土) 17:03:41
 ユーク「ははっ、ありがとう。俺も沢山喋れて満足だ」ホッコリ
 アニ「それじゃあ、話も済んだ?次に行きましょ」グイ
 アニ「(あまり、この2人と長時間、話をさせても、きっとこちらに不利なだけだね)」グイ
 ユーク「うん?あぁ、そうだな!5日間は、この街に居るから、また今度話そう!!」フリフリ
 ミカサ「ええ、また今度」フリフリ
 アルミン「ばいばーい!!」フリフリ
 ――――――――
 
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                  - 32 : : 2013/11/02(土) 17:04:16
 ユーク「最後、無理やり引っ張って行ったな」スタスタ
 アニ「うん、ごめん。楽しそうにしていた所悪いけど、あれ以上話をしていても、
 こちらにとって不利になるような、別の話へ傾きそうだったから、つい」
 ユーク「ありがとう。気を利かせてくれて。でも正直、助かったよ」
 ユーク「俺はおしゃべりだから、良い具合までは、上手く誤魔化せても、その後に
 知らずして、ぼろを出してしまうことも、これまでの経験で少なくなかった」
 ユーク「あれくらいで切り上げるのが、丁度良かったのさ」
 アニ「それは、ナイスタイミングだったんだね」
 
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                  - 33 : : 2013/11/02(土) 17:04:53
 ユーク「その通り。でも、上手く言えてただろ?」ニッ
 アニ「うん。迫真の演技だったね。話術も良かった」
 ユーク「壁外調査で、本当に注意すべき核心はちゃんと避けたから、大丈夫だと信じたい」
 アニ「アルミン…だね?」
 ユーク「…そうだ。アルミンとマルコ。この2人だけが104期の頭脳で要注意人物だ」
 アニ「マルコの事、助けて本当に良かったの?後から後悔しない?」
 
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                  - 34 : : 2013/11/02(土) 17:05:38
 ユーク「いいや、きっとしないね。助ける事が出来て良かったと、本当に思ってるよ」
 アニ「……」ジーーッ
 ユーク「そんな顔するなって。情が移った訳じゃないんだ」
 アニ「それなら、いいんだけどさ」ホッ
 ユーク「マルコは1ヶ月間、動けない。次の壁外調査に参加できなければ、意味がないさ」
 アニ「まぁ、敵の数は少ないに越したことはないからね」
 
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                  - 35 : : 2013/11/02(土) 17:05:50
 ユーク「じゃあ、次は誰と話に行こうか?」ギュ
 アニ「ちょっと、力強いってぇ」トテテテ
 ユーク「“時間は有限”なんだ。だから俺が今できることをする。それだけだ!!」タッタッタ
 アニ「…うん、そうだったね――――」
 ――――――――
 
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                  - 36 : : 2013/11/02(土) 17:06:09
 ミカサ「ユーク達はいつも通りのようで、安心した」
 アルミン「憲兵団はどんなところだろうね?」
 ミカサ「まぁ、私達には縁のないところ」
 アルミン「そうだね、僕達はエレンについていくって決めたんだから!!」
 ミカサ「ええ、それに、今年の調査兵団は104期の精鋭が多く集まっている」
 ミカサ「ので、とても心強い」
 
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                  - 37 : : 2013/11/02(土) 17:06:27
 アルミン「エレンを筆頭に、ライナーにベルトルト、ジャン、コニー、サシャも」
 アルミン「10傑には届かなかったけど、クリスタやユミルも居るし、怖いものなしだね」
 ミカサ「ええ、本当の頼もしい限りだ」
 アルミン「でも、中でも実力があり、頼りになるのは、やっぱりミカサだよ?」ニコ
 ミカサ「…ありがとう。期待に応えられるよう、頑張る!!」グッ
 アルミン「うん、次の壁外調査でも……ってあれ?」
 
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                  - 38 : : 2013/11/02(土) 17:06:41
 ミカサ「どうかしたの、アルミン?」
 アルミン「……うん、何か引っかかったんだ……あれ?なんだろう?」ウーム
 ミカサ「今思い出せなくても、いずれ“大事な時に”思い出すだろう。記憶とはそういう物」
 アルミン「…そうだね。悩んでいても仕方ないし、前を向いて行こうか!!」
 ミカサ「ええ、そうね…あ!私も1つ思い出した」
 アルミン「何を?」
 
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                  - 39 : : 2013/11/02(土) 17:07:11
 ミカサ「壁外調査で大切な3つの事」
 ミカサ「1つは、『信頼と信用』、2つ目は、『戦う強さ』…3つ目が何かを聞き忘れた」シュン
 アルミン「2番目か3番目ってやつだね?」
 ミカサ「ええ、その通り」ウヌヌ
 アルミン「その事かぁ、折角だから僕も聞きたかったなぁ」アーア
 ミカサ「では、次に話をする時に、聞くことにしようと思う」
 
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                  - 40 : : 2013/11/02(土) 17:07:26
 アルミン「うん、それがいいね!」
 アルミン「ユークは、また嬉々として語り出すよ、きっと」ニコ
 ミカサ「私もそう思う」クス
 アルミン「それじゃあ、僕達もそろそろ行こうか?」
 ミカサ「ええ、それじゃあ、皆のところへ行きましょう――――」
 ――――――――
 
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                  - 41 : : 2013/11/02(土) 17:08:00
 俺が、唯一あの時に言わなかった事
 いや、決して言えなかった事
 それは…
 この検査を掻い潜った裏切り者が、次の壁外調査へ『参加する』という、“事実”
 その可能性だけは、何としても悟られたくなかった
 アニの機転には感謝しなくちゃな……後で、沢山撫でてやろう!!
 そして、俺の思惑通り、無事に4人は検査を突破した。
 まぁ当然の結果だ。この立案は、隙が“少なかったから”――――
 To be continued...
 
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                  - 42 : : 2013/11/02(土) 17:08:29
 【あとがき】
 ピンチの際に、汝は自らの『口』の存在を悦ぶか、それとも忌むか
 その鋭い刃は、果たして誰の身を切り裂くか
 結果は、最期の時が訪れるまで、解らないものだ
 しかし、“その時”が訪れた時こそ、一体誰が、その事実に気付かんや――――
 
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                  - 43 : : 2013/11/02(土) 17:08:53
 【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】
 ――本編――
 【13/11/01 進撃の巨人Another 第13話 『ドウキ』】
 http://www.ssnote.net/archives/1886
 【13/10/31 進撃の巨人Another 第12話 『人柄』】
 http://www.ssnote.net/archives/1841
 【13/10/30 進撃の巨人Another 第11話 『危機と嬉々』】
 http://www.ssnote.net/archives/1815
 【13/10/29 進撃の巨人Another 第10話 『見上げる先』】
 http://www.ssnote.net/archives/1748
 【13/10/28 進撃の巨人Another 第9話 『辛辣』】
 http://www.ssnote.net/archives/1702
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
 http://www.ssnote.net/archives/805
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
 http://www.ssnote.net/archives/800
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
 http://www.ssnote.net/archives/796
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
 http://www.ssnote.net/archives/795
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
 http://www.ssnote.net/archives/793
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
 http://www.ssnote.net/archives/792
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
 http://www.ssnote.net/archives/791
 【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
 http://www.ssnote.net/archives/790
 
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                  - 44 : : 2013/11/02(土) 17:09:06
 ――番外編――
 【13/10/27 進撃の巨人Another ――番外編―― 第8話】
 http://www.ssnote.net/archives/1550
 【13/10/24 進撃の巨人Another ――番外編―― 第7話】
 http://www.ssnote.net/archives/1374
 【13/10/15 進撃の巨人Another ――番外編―― 第6話】
 http://www.ssnote.net/archives/1078
 【13/10/14 進撃の巨人Another ――番外編―― 第5話】
 http://www.ssnote.net/archives/1040
 【13/10/13 進撃の巨人Another ――番外編―― 第4話】
 http://www.ssnote.net/archives/941
 【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第3話】
 http://www.ssnote.net/archives/923
 【13/10/12 進撃の巨人Another ――番外編―― 第2話】
 http://www.ssnote.net/archives/878
 【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
 http://www.ssnote.net/archives/845
 ――雑談――
 【13/10/12 進撃の巨人Another シリーズ ――雑談所――】
 http://www.ssnote.net/archives/924
 【13/10/14 進撃の巨人Another シリーズ ――思い出(過去コメント)保管所――】
 http://www.ssnote.net/archives/1038
 
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                  - 45 : : 2013/11/02(土) 17:10:22
 14話でした。
 ユークがアニにべたべたしてるけど、これも作戦の内(?)なので、温かく見てあげてください
 それでは、また次回!!
 
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                  - 46 : : 2013/11/02(土) 17:11:18
- 次回!
 
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                  - 47 : : 2013/11/02(土) 17:11:49
- そう、次回!!
 
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                  - 48 : : 2013/11/03(日) 18:27:39
- アニは可愛い
 
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                  - 49 : : 2020/10/06(火) 15:08:37
- 高身長イケメン偏差値70代の生まれた時からnote民とは格が違って、黒帯で力も強くて身体能力も高いが、noteに個人情報を公開して引退まで追い込まれたラーメンマンの冒険 
 http://www.ssnote.net/archives/80410
 恋中騒動 提督 みかぱん 絶賛恋仲 神威団
 http://www.ssnote.net/archives/86931
 害悪ユーザーカグラ
 http://www.ssnote.net/archives/78041
 害悪ユーザースルメ わたあめ
 http://www.ssnote.net/archives/78042
 害悪ユーザーエルドカエサル (カエサル)
 http://www.ssnote.net/archives/80906
 害悪ユーザー提督、にゃる、墓場
 http://www.ssnote.net/archives/81672
 害悪ユーザー墓場、提督の別アカ
 http://www.ssnote.net/archives/81774
 害悪ユーザー筋力
 http://www.ssnote.net/archives/84057
 害悪ユーザースルメ、カグラ、提督謝罪
 http://www.ssnote.net/archives/85091
 害悪ユーザー空山
 http://www.ssnote.net/archives/81038
 【キャロル様教団】
 http://www.ssnote.net/archives/86972
 何故、登録ユーザーは自演をするのだろうか??
 コソコソ隠れて見てるのも知ってるぞ?
 http://www.ssnote.net/archives/86986
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