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八幡「転校生?」

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  1. 1 : : 2014/01/30(木) 23:12:03


    教室



    なにやらいつもより教室が騒がしい
    何事だろうと周りの連中の話に聞き耳をたてる



    男子A「知ってっか!?今日転校生来るんだってよ!」

    男子B「聞いた聞いた!しかもすげぇとこのお嬢様って噂だぜ」

    男子C「お嬢様?!」

    男子B「そうそう!どっかの財閥の娘だってよ」

    男子C「まじかよお嬢様とかリアルじゃ見たことねぇって!」


    …うん、なるほどな
    だいたい理解できたわ
  2. 2 : : 2014/01/30(木) 23:13:57

    どうやら今日転校生が来るらしい
    お嬢様ということは間違いなく女子だろう
    だから男子勢はテンションが上がってるわけだ


    女子A「なんか凄い美人さんらしいよ!」

    女子B「財閥の娘で美人とか反則じゃない!?」

    女子A「はやく会って友達になりたいなー!」


    …男子勢だけじゃなかったみたいだな
    まぁそれも仕方ないか
  3. 3 : : 2014/01/30(木) 23:15:37

    転校生が来るなんてのはそんなによくあるイベントじゃない
    しかもお嬢様なんていうのはさらに
    だからもの珍しい

    クラスの連中が話題のネタにする理由は簡単に予想できた


    だからこそくだらない


    たかだかクラスに1人クラスメイトが増えるだけ

    そんなに騒ぐようなことか?

    それに最初はこうして持ち上げても、飽きて興味がなくなれば相手にもしなくなる
    転校生がかわいそうなだけだろう
  4. 4 : : 2014/01/30(木) 23:18:19

    しかもテンションが上がってる男子とか女子も、噂に自分の理想を上乗せしすぎだ
    噂がひとりでに誇大してしまっている気がする


    財閥の娘で美人とかそんなチートいるかよ…
    あぁうちの部活の部長がいたわ


    でもそんなの本当に極稀だ
    そんなのが何人もいてたまるか


    そして、これで自分たちが予想していたよりも美人じゃなかったりしたら
    膨らんだ期待を裏切られたと勝手に不満を抱き
    皆転校生なんて『イベント』最初からなかったかのように振舞うのだろう

    本当に、くだらないな

  5. 5 : : 2014/01/30(木) 23:19:41


    ガラッ


    平塚「さぁ皆、席につけー」


    そこに平塚先生がやってくる
    先生の一言でさっきまで話していた生徒たちも自分の席に戻っていく

    平塚「皆ももう知っていると思うが、今日から1人、このクラスに新しいメンバーが加わる」


    ざわざわ ざわざわ


    また連中のテンションが少し上がったようだ



    平塚「では早速だが紹介するぞ。さぁ入ってきたまえ」


    先生が呼びかけると1人の生徒が教室に入ってきた
  6. 6 : : 2014/01/30(木) 23:20:13

    クラスの空気が確かに止まった
    今までざわついてたのにも関わらず、それがピタリと止んだ


    ???「皆さん、今日からこの学校に転入することになった、五十島くるみです。よろしくお願いします」

    転校生が頭を下げる


    平塚「ほら、皆拍手」


    そう先生に言われて皆も我にかえる

    そして


    一同「おおおおおおおおおお!!!」


    一気に静寂は喧騒に変わる
  7. 7 : : 2014/01/30(木) 23:21:09

    そう、一目見た時に時間すら忘れさせるくらいの美貌を彼女は持っていた
    一瞬にして皆の目を惹きつけた

    俺の目から見ても、文句のつけようもない美人だった


    その整った容姿は、クラスの連中の理想や予想を更に上回っていた
    故に最初にすぐに反応できなかったのだろう
  8. 8 : : 2014/01/30(木) 23:29:04
    期待!!
  9. 9 : : 2014/01/30(木) 23:33:23
    同じく、期待!
  10. 10 : : 2014/01/31(金) 00:01:34
    御二方ありがとうございます(^^)
  11. 11 : : 2014/01/31(金) 00:01:46

    平塚「それじゃあ席は…比企谷の隣が空いていたな。そこにしよう」

    は!?
    いやいやお決まりすぎんだろ

    ってか昨日まで俺の隣、普通に生徒いたぞ!?
    どこいったんだよ!


    平塚「必然的に比企谷が五十島の世話役になるな、ちゃんとフォローしてやれよ?」

    八幡「…」
  12. 12 : : 2014/01/31(金) 00:02:56

    本当にこういうのは面倒だし迷惑だ
    目立ってしまうから

    皆すぐさまこの美人転校生と関わりたいと思ってるに違いない
    そんな中、俺みたいなのが転校生の隣でなおかつ世話役なんかに任命されたらどうなるか

    そんなの想像に難くない

    嫉妬や敵意の標的になるだけだ
    何考えてんだよあの先生は…


    五十島が先生に案内され俺の隣の席までやってくる
  13. 13 : : 2014/01/31(金) 00:04:01

    五十島「えっと…これからよろしくね」

    八幡「あぁ」

    俺はクラスの視線から一刻も早く逃れたかったので
    短く返すと顔を背けた


    そんな様子を平塚先生は楽しんでるようだった
    先生俺をどうしたいんだよ…


    平塚「ではHRは終了だ。みんな転校生と仲良くしろよー」

    そう言うと先生は教室から出て行った

    それと同時に大多数の生徒が立ち上がり五十島を囲むように駆け寄ってくる

    我先にと五十島に質問を投げかける

    俺はその隙に席を離れ、平塚先生を追った
  14. 14 : : 2014/01/31(金) 01:04:39



    廊下



    八幡「どういうつもりですか?」


    平塚「ん?なんのことだ?」


    八幡「とぼけないで下さい。なんで俺なんかを五十島の世話役に任命したのかですよ」

    平塚「普通に君が適任だと思ったからだよ」

    八幡「いやいや!それこそ葉山とかトップカーストの連中に任せた方が…」

    平塚「何事もトップカーストの人間が解決できるわけじゃない。君もそれは分かってるはずだ」

    八幡「…」
  15. 15 : : 2014/01/31(金) 01:05:24

    平塚「五十島は皆の反応からも分かるように、誰もが目を惹くような美女だ。君もそれは認めているだろう?」

    八幡「えぇ、まぁそれは…」


    平塚「故に、誰もが彼女を別格だと、そう判断し普通に接しないんだよ。いや、普通に接せないと言った方が正しいか…」

    先生が何を言おうとしているのか
    それが少し掴めてきた
  16. 16 : : 2014/01/31(金) 01:06:02

    平塚「今はあんな美人転校生の登場に皆テンションが上がり、話しかけ、距離を詰めようとする。しかし…」


    八幡「いずれ皆、無意識のうちに一歩身を引いて距離を取ろうとする、ですよね?」

    平塚「その通りだ。それほどまでに彼女は近寄りがたい存在になる可能性がある、いや、なってきたんだ」

    八幡「なってきた?」


    平塚「彼女から、前の学校の話を色々聞いたんだよ」

    八幡「…」
  17. 17 : : 2014/01/31(金) 01:06:49

    平塚「皆最初は自分に興味を持ち話しかけてくれる。だけどいつしか皆普通に接してくれなくなる、どこか余所余所しくなってしまう」

    平塚「私は普通に接したいのに、周りはそれに応えてくれない。私は何も変わってないのに、皆が変わってしまう。それが怖い。彼女はそう言っていたよ」

    八幡「…なるほど、な」

    距離を詰めたいと思う反面、近づきすぎる事に躊躇ってしまう

    相手が雲の上の存在だからこそ、余計にその距離感が掴めない

    故に誰もが彼女から距離を取る

    平塚「皆、本心では五十島と仲良くなりたいと望んでる。しかしその圧倒的なまでの容姿がそれを許さない…皮肉だな」

    そう、五十島も、過去のクラスメイトも、お互いに望みは同じなんだ
    なのにすれ違う
  18. 18 : : 2014/01/31(金) 01:07:57

    平塚「それに引き換え君は、『彼女だから』という理由で対応を変えたりはしないだろう?」


    八幡「まぁ、俺にとっちゃ誰であっても等しく無関係で無関心なんでね。誰であってもそもそも『興味がない』だけとも言えますけど」

    平塚「ふっ、だからこそ、だ。多分彼女が1番望んでいるのは君みたいな存在、捻くれてるぼっちだよ」

    八幡「捻くれてる奴、でいいじゃねぇかよ…。なんでぼっちなの確定なんだよ」


    平塚「まぁ、君ならうまくやってくれると期待してるよ」

    八幡「うまくやるも何も、俺は普通に今まで通り学校生活を送るだけですよ」

    そう言って俺は教室に戻った
  19. 19 : : 2014/01/31(金) 21:34:49
    過去作も楽しく読ませて貰いました。
    今回も期待してます!
  20. 20 : : 2014/01/31(金) 22:36:34
    ありがとうございます!
    頑張りますね(*^^*)
  21. 21 : : 2014/01/31(金) 22:37:25

    教室はまだ騒がしい

    八幡「(しばらくはこんなのが続くんだろうな…)」

    戸塚「あ、八幡!どこに行ってたの?」

    八幡「ん、ちょっと平塚先生に用があってな」

    戸塚「そうなんだ。にしても五十島さん、もの凄く綺麗な人だよね」

    八幡「まぁそうだな」

    戸塚「八幡は話しかけたりしないの?」

    八幡「話しかけるのは怖いから無理」

    周りの目がな
  22. 22 : : 2014/01/31(金) 22:39:20

    戸塚「やっぱり?僕も少し怖いんだよね。綺麗すぎて近づけないっていうかなんていうか…」

    …そういう意味で怖いと言ったつもりは無いんだが…


    八幡「やっぱ他の奴はそう感じるもんなんだな…」

    戸塚「八幡?」

    八幡「いや、なんでもない。そろそろ授業始まるから席戻ろうぜ」

    席につくと同時にチャイムが鳴った


    幸い五十島はもう教科書を買っていたらしく
    席をくっつけて2人で教科書を見るなんていう苦行は行われずに済んだ
  23. 23 : : 2014/01/31(金) 22:40:16


    放課後



    由比ヶ浜「あ、ヒッキー!今日は部活来るの?」

    八幡「いつもちゃんと行ってるだろ」

    由比ヶ浜「それもそっか。じゃあ一緒に行こ!」

    八幡「断る」

    由比ヶ浜「なんで!?」

    八幡「逆になんで一緒に行くんだよ」

    由比ヶ浜「行き先一緒なんだからいいじゃん!ほら早く!」

    八幡「はぁ…分かったよ」

  24. 24 : : 2014/01/31(金) 22:41:03


    部室


    由比ヶ浜「ゆきのーん!やっはろー!」

    雪ノ下「こんにちは由比ヶ浜さん…と誰かしら隣にいる不審者は」

    八幡「そこでなんで俺を痛めつけるんだよ」

    雪ノ下「ところで由比ヶ浜さん」

    八幡「スルーかよ…」

    雪ノ下「あなたのクラスに転校生が来たみたいね」

    由比ヶ浜「そうなんだよゆきのん!やっぱ噂になってる?」

    雪ノ下「ええ、かなりね。五十島くるみさんだったかしら?」

    由比ヶ浜「そうだよ!凄い美人さんだった」
  25. 25 : : 2014/01/31(金) 22:42:05

    雪ノ下「なるほど…それでさっきからこの不審者は五十島さんに欲情しているという訳ね」

    八幡「ねぇ俺一言も喋ってないよね?何で欲情してる不審者扱いされてんの?」

    雪ノ下「あなたも彼女を見て綺麗だとか可愛いだとか思ったのでしょう?」


    八幡「まぁ…そりゃあ少しはな」

    雪ノ下「ほら見なさい、エロ谷くんじゃない」

    八幡「判定厳し過ぎんだろ?!なんで少し可愛いとか思っただけでその扱いなんだよ!」

    雪ノ下「あなたは可愛いと感じた人間をすぐに襲おうとするじゃない」

    八幡「したことねぇよ!お前は俺の何を知ってんだよ…」


    そう言いながら椅子に座り、本を取り出そうとしたが本がない


    八幡「げっ、教室に本置いてきちまったみたいだ。ちょっと取ってくるわ」


    めんどくさいが俺は本を取りに教室に戻った
  26. 26 : : 2014/01/31(金) 22:43:10


    廊下



    八幡「教室まだ開いてるみたいだな」


    ガラッ


    ドアを開けると五十島が一人で自分の席に座っていた


    ふと目が合う
    が俺は特に話すこともないのでさっさと用を済ませようと自分の席に向かう


    机から本を取り出し、出口の方へ歩き始めると

    「ねぇ」

    急に声をかけられた
  27. 27 : : 2014/01/31(金) 22:44:30

    八幡「なんだ?」


    五十島「あんたは、他の皆みたいに色々聞いたりしてこないの?」

    八幡「うん、興味ねぇし」


    俺が平然とそう答えると五十島は少し驚いた様子だった



    五十島「……そっか…。あんたは私に気遣ったりしないのね」

    八幡「なんで気遣う必要とかあんだよ」

    五十島「ふふっ、あんたって変わってるわね」

    八幡「そうか?」
  28. 28 : : 2014/01/31(金) 22:45:29

    五十島「他の皆は私に凄く興味津々って感じで、時間があれば話しかけてきたし、2人きりになんてなったら連絡先とかすぐ聞いてきたわよ」

    まぁその気持ちは分からんでもないがな

    五十島「なのにあんたは2人きりで、しかも目が合っても話しかけてすら来ないんだもん。変よ」


    八幡「そんなこと言われてもなぁ…。俺からしたら、お前だってただの他人だし」


    五十島「他人…か。皆必死に私と関わりを持とうとするのに…。あんたはそんなこと思わないの?」


    八幡「うーん、別に思わないな」

    五十島「そっか」


    そう言う五十島は少し嬉しそうにしていた
  29. 29 : : 2014/01/31(金) 22:46:29

    五十島「あんたみたいな人がいて、良かったわ」ボソッ

    八幡「ん?」

    五十島「なんでもないわ」


    八幡「んじゃそろそろ俺は行くわ。あんまり遅いと何か言われそうだし」

    五十島「部活?」

    八幡「あぁ」

    五十島「部活、やってるのね。そういえば由比ヶ浜さんって子と仲良いの?」

    八幡「由比ヶ浜?あいつがどうした?」

    五十島「いや、その…仲良さそうだったから…。一緒に部活行くとか言ってたし」

    八幡「まぁ、悪い奴ではねぇな」

    五十島「彼女?」


    八幡「バカ言え。んなわけねぇだろ」

    五十島「そっか」


    八幡「そうだよ。それじゃあ行くわ」

    五十島「うん、またね」

  30. 30 : : 2014/01/31(金) 22:47:33


    部室



    由比ヶ浜「あ、ヒッキー!遅いよ!何してたの?」


    八幡「転校生と教室で会ってな、少し話してた」

    由比ヶ浜「五十島さんと!?」

    八幡「お、おう」


    由比ヶ浜「2人きりで何話してたの!?」

    八幡「いきなりどうしたんだよ。別に何も話してねぇって」

    由比ヶ浜「ほんとにー?」

    八幡「ほんとだって」



    ガラッ


    そんな時、不意に部室のドアが開けられた
  31. 31 : : 2014/01/31(金) 22:48:30

    平塚「おっ、皆揃ってるな」


    入ってきたのは平塚先生だった


    雪ノ下「先生…ノックして下さいと言っているでしょう」

    平塚「あぁ、すまないな。それより依頼人だ」

    由比ヶ浜「依頼人?」

    平塚「うむ」
  32. 32 : : 2014/01/31(金) 22:49:09

    由比ヶ浜「じゃあ話は中断だね。ヒッキー後で五十島さんと何話してたのか詳しく教えてよ!」

    八幡「だから五十島とは何もなかったっつってるだろ」

    雪ノ下「でもあなたさっき五十島さんの事『可愛いと思った』って言ってたじゃない。疑われて当然よ」

    八幡「いやでも少しだけだって言っただろ!あれだけ可愛いんだからさすがの俺でもそれは認めるしかねぇだろ」

    平塚「おい比企谷、本人の前でそれ以上は…」


    八幡「え…?本人の前?」

    平塚先生に呼ばれドアの向こうからその姿を現したのは…


    顔を真っ赤にした五十島くるみだった



    八幡「ちゃ、ちゃうねん…」

    それが唯一俺の口から出てくれた言葉だった

  33. 33 : : 2014/02/01(土) 00:44:49

    平塚「それじゃあな。私は職員室に戻るからちゃんと五十島の依頼を聞いてやれよ」

    そう言って先生は部室から出て行った


    沈黙がツラい

    雪ノ下と由比ヶ浜はなぜかこちらをジトーッと睨んでいる

    五十島の顔の赤みは少しおさまっているが
    俺の方をチラリと見てはすぐ顔をそらしまた顔を赤く染めていた


    なにこの状況
    俺が何したってんだよ…

    とりあえず御三方、目つきが怖いです
  34. 34 : : 2014/02/01(土) 00:45:52

    雪ノ下「比企谷くん」


    八幡「…はい」

    雪ノ下「遺言は決まったかしら?」

    八幡「弁明はどうした!?」

    雪ノ下「黙りなさい」


    理不尽すぎる!?

    八幡「あのな雪ノs…」

    雪ノ下「発言は許可してないわよ?」

    八幡「発言よろしいでしょうか?」

    雪ノ下「認めません」

    八幡「なんでだ!?」

    雪ノ下「日本語を理解しているのかしら?次許可なく喋ったら…」


    八幡「おい待てって落ち着いt…」

    雪ノ下「私にこれから先を言わせるつもりかしら?」


    うん、黙ってるって最高だな
    喋ることに意味なんて全くないし
    あー、黙ってるの超楽しい
    楽し過ぎて涙とまらねぇな
  35. 35 : : 2014/02/01(土) 00:46:38

    雪ノ下「五十島さん、この男は後でしっかり罪を償わせますから安心して頂戴」

    八幡「」ガクガク

    これは武者震いだ
    雪ノ下という強敵を前に俺の闘争本能が

    雪ノ下「ガクガクうるさいわよ比企谷くん?」

    八幡「」ピタリ

    俺の闘争本能が満場一致で逆らうな
    という判決を出した
  36. 36 : : 2014/02/01(土) 00:48:31

    由比ヶ浜「そんなことより五十島さんはなんでここに?」

    五十島「えっと、平塚先生に相談したいことがあって、それで会いに行ったらここに案内されたの」

    雪ノ下「つまりは私達に丸投げしたわけね…」

    由比ヶ浜「それで、依頼っていうのは?」


    五十島「それは…」チラッ

    何故俺を見る


    由比ヶ浜「ヒッキーの前じゃ言えない事…?」

    五十島「そういうわけじゃないんだけど…」


    雪ノ下「比企谷くん」


    八幡「( ´ ▽ ` )ノ」

    よっしゃ帰れr

    雪ノ下「カバンを置いて出て行きなさい」

    八幡「( ;´Д`)」


    俺はその後しばらく学校を当てもなく徘徊した
  37. 37 : : 2014/02/01(土) 03:02:41

    雪ノ下「では、依頼の内容を聞かせてもらえるかしら?」

    五十島「その前に一つ聞いていい?」

    雪ノ下「なにかしら?」

    五十島「雪ノ下さんは…比企谷くんと…恋愛関係にあるの?」


    雪ノ下「え!?五十島さん?それはどういう…」


    五十島「単純に付き合ってるかどうかってこと」

    雪ノ下「…付き合ってないわ。さらに言えば友達ですらないわ」

    五十島「そう。分かったわ。じゃあ安心して相談できるわね」

    由比ヶ浜「え、その依頼ってまさか…」


    五十島「うん、比企谷くんの事をもっと知りたい。もっと仲良くなりたいの」

    この時、八幡の知らないところで爆弾は爆発した
  38. 38 : : 2014/02/01(土) 03:03:49

    由比ヶ浜「ヒッキーと仲良くなりたいって…急にどうして?」

    五十島「なんでかしら、私にも分からないわ」

    雪ノ下「そう…」

    由比ヶ浜「え、でもヒッキーと休み時間とか喋ってなかったよね?」

    五十島「まぁ、話せる状況じゃなかったし」

    由比ヶ浜「さっき話したって言ってたけど、それで?」

    五十島「うん。でも好きとかじゃないわよ?まだ会ったばっかだし」

    由比ヶ浜「(それってヘタしたら好きになっちゃうってことじゃ…)」


    雪ノ下「でもそうなると比企谷くん本人をここに連れてくるしかないわよ?」

    五十島「…やっぱり?」


    雪ノ下「えぇ、直接話をした方が早いわ」

    五十島「そっか…じゃあ呼んでもらってもいい?」

    雪ノ下「由比ヶ浜さんお願い」


    由比ヶ浜「うん…分かったよ」
  39. 39 : : 2014/02/01(土) 03:04:47


    10分後



    ガラッ


    雪ノ下「やっと来たわね比企…、え?一色さん?」

    いろは「あ、どうもです」


    由比ヶ浜「いろはちゃん?!なんで?」

    いろは「ちょっとせんぱいに用事がありまして」

    由比ヶ浜「…せんぱいって、ヒッキーだよね?」


    いろは「ええそうですよ。でもいないみたいですね…サボりですか?」


    八幡「バカ、サボりじゃねぇよ」
  40. 40 : : 2014/02/01(土) 03:05:37

    いろは「あ、せんぱい!後ろから話しかけるとかビックリするじゃないですかー!」


    由比ヶ浜に呼び出され部室に戻るとなぜか一色がいた


    八幡「お前はこんなとこで何してんだ?」


    いろは「せんぱいにお願いがあってきたんですよー」

    八幡「お願い?今それどころじゃねぇんだけど」

    いろは「えー、つまんないですー」

    雪ノ下「それより一色さん、彼に何の用かしら?」

    いろは「せんぱいに実験台になってもらいたくて」

    八幡「おいサラッと怖いこと言うな」
  41. 41 : : 2014/02/01(土) 03:07:34

    由比ヶ浜「実験台って?」

    いろは「はは、まぁ実験台といってもただの味見係りを頼みたいだけですよ」


    由比ヶ浜「味見?」


    いろは「最近お菓子作りにハマっちゃいまして、今友達と一緒にお菓子作ってるんですよ」


    八幡「はぁ…味見くらいならこの用事が終わったらしてやるよ」


    いろは「ほんとですか!?」

    八幡「あぁ」

    由比ヶ浜ならお断りだがな

    いろは「じゃあまた迎えに来ますね!」

    八幡「え、やだよ?」


    いろは「なんでですか!?」
  42. 42 : : 2014/02/01(土) 03:08:43

    八幡「いやだってお前についてったら、お前の友達とやらにも会うことになるじゃねぇか。俺は極力誰とも関わりたくないんでな」

    いろは「えー、別にいいじゃないですか」

    八幡「俺は良くねぇんだよ」


    いろは「むーっ、分かりました。じゃあ取って来ますねー」

    八幡「はいよ」


    いろは「待ってて下さいね!」

    そう言って一色は部室を出て行った
  43. 43 : : 2014/02/01(土) 03:09:53

    八幡「待たせて悪りぃな」


    雪ノ下「別に構わないわ、後輩に手を出すエロ谷くん」

    八幡「え、俺が悪いの?」


    雪ノ下「まぁいいわ」

    八幡「何が良いんだよ…」



    雪ノ下「では五十島さん、本題に入りましょう」

    五十島「…うん。あ、あのね比企谷くん」


    八幡「ん?」


    五十島「ひ、比企谷くんってどんな子と、仲良いの?」
  44. 44 : : 2014/02/01(土) 03:10:44

    いきなりトンデモナイ爆弾が飛んで来ましたわー
    友達いない俺にその質問は鬼門だろ

    八幡「な、仲良い奴…そうだな、うん。戸塚だ戸塚!戸塚みたいな奴だ!」

    唯一仲が良いと言える存在は戸塚しか頭に浮かんでこなかった


    五十島「同じクラスの…戸塚さん?」

    八幡「そうだ。戸塚は天使と言ってもいいレベルだ、もはや世界で1番可愛い、守りたいあの笑顔」

    由比ヶ浜「ほんとヒッキーさいちゃんの話になるとテンション上がるよね。さいちゃん好き過ぎるでしょ…」
  45. 45 : : 2014/02/01(土) 03:11:39

    五十島「…比企谷くんは戸塚さんが好きなの?」

    八幡「無論だ。好き過ぎて愛してるまである」

    ほんとなんで戸塚は男なんだ…


    五十島「そうなんだ……比企谷くんは戸塚さんが…」

    後半はボソボソと言っていてあまり聞き取れない


    由比ヶ浜「ねぇ五十島さん、もしかしてさいちゃんの事、女の子だと思っt」

    ドゴォォオオオオン

    その時だった
    校舎に何かが爆発したような轟音が鳴り響いたのは
  46. 46 : : 2014/02/01(土) 03:12:38

    八幡「なんだ今の音は!?」

    慌ててドアを開け外の様子を見る


    由比ヶ浜「ヒッキーあれ!煙が!」


    由比ヶ浜が指さした方を見ると
    黒煙が立ち昇っていた


    雪ノ下「事故かしら?」


    平塚「お前達!はやく校舎の外に出ろ!」


    八幡「平塚先生、何があったんですか?」

    平塚「私も詳しくは知らん。分かるのは爆発事故が起きたという事だけだ」

    八幡「爆発事故…?」


    嫌な予感が頭をよぎる


    平塚「いいから早く避難するぞ」

    先生に連れられ校舎の外に出る



    校舎の外もかなり騒がしく慌ただしい様子だった
  47. 47 : : 2014/02/01(土) 03:16:49






    先生達の話を聞いていると
    どうやら家庭科室で爆発事故が起きたらしいということだった



    辺りを見回すと制服が汚れていて、泣いている女子生徒数名が目に入った
    間違いなくこの事件の当事者だろう



    八幡「なぁ、お前らに少し聞きたい事があるんだが」


    女子A「は、はい。なんですか?」


    八幡「爆発が起きた時、家庭科室にいたよな?」

    女子B「…はい」

    八幡「なんで爆発なんて起こったんだ?」

    女子D「ご、こめんなさい…私が、私がガスを出しっぱなしにしちゃってて…」
  48. 48 : : 2014/02/01(土) 03:19:00

    八幡「…それで、家庭科室に逃げ遅れた奴とか…いたか?」

    女子一同「…」


    女子全員が黙り込む
    まさかやっぱり…


    八幡「いるのか?」

    女子A「…はい」


    八幡「…そいつの名前は…?」



    女子C「一年の、一色いろはちゃんです」

    女子Cが今にも泣きそうな声でその名を告げる

    その名前を聞いた瞬間
    俺は何も考えず走り出していた

  49. 49 : : 2014/02/01(土) 03:22:05

    由比ヶ浜「ねぇ、ゆきのん!五十島さん!ヒッキーどこいったか知らない?!」

    雪ノ下「比企谷くん?さっきまでそこにいなかったかしら?」


    由比ヶ浜「少し目を離したらいなくなってたの!」

    五十島「…まさか」


    平塚「多分、そのまさかだろうな…」

    平塚先生は苦虫を潰したように顔をしかめていた

    平塚「あのバカ…」
  50. 50 : : 2014/02/01(土) 03:24:26


    校舎


    八幡「くそっ、もうこんなとこにまで火が…っ」

    家庭科室から広がった火の勢いは衰えることなく増す一方だった

    家庭科室は二階にある
    しかし家庭科室の周りには既に火が広がりとても近づける様子ではなかった



    炎の暑さで頭がクラクラし
    視界もぼやける
    近づくだけで皮膚が焼けるような痛みが発生する


    八幡「この廊下を強行突破しても一色を連れて外に出るのは無理だな…」

    もはや八幡1人でもこの炎の中を突っ切れるか怪しい
    そこに一色が加わればどうなるかは想像に難くない


    八幡「どこか他のルートを見つけるしかねぇか…」

    とはいえ家庭科室に続く廊下はこの一本しかない

    家庭科室を火が囲んでいる以上、近づけるルートなど存在しない
    どうするか


    八幡「一つ、あるじゃねぇか」


    俺は火に背を向け三階を目指して走り出した
  51. 51 : : 2014/02/01(土) 03:26:20

    三階についた俺は家庭科室の上にある美術室に入った


    美術室に入った俺は
    窓際にあるカーテンとカーテンをいくつも結んでいき
    一本のロープの様にし
    片方の端をしっかりと柱にくくりつけ、もう片方を自分の身体に巻きつけた

    窓に足をかけ、下を見ると
    五十島や由比ヶ浜たちと目が合う

    三階から見下ろしているからだろうか
    下の人達が凄く小さく見える

    ここから落ちたりしたら恐らく助からないだろう
    そんな思考が頭をよぎる
    しかし恐怖は感じなかった


    俺は壁を伝ってゆっくりと下へ降りていき
    家庭科室の窓の前に着いた
  52. 52 : : 2014/02/01(土) 03:28:49

    窓の外から家庭科室の様子を見渡す

    炎は暴れまわり、黒煙が立ち込めていた

    この業火と煙の中で一色が生きている可能性は限りなく低いだろう
    それでも…


    八幡「一色ぃぃぃぃ!!聞こえるかぁぁぁぁっ!」


    それでも俺は一色がまだ生きているという可能性を信じ、一色の名を呼んだ



    しかし反応はない

    八幡「ふざけんなよ!返事しろよ一色!生きてんだろ!」


    それでも返事はない

    八幡「お前俺にお菓子の味見させんだろ!なら勝手に死ぬんじゃねぇよ!これから何回でも何回でも味見くらいしてやるから、だからさっさと返事しやがれぇぇ」


    すると
  53. 53 : : 2014/02/01(土) 03:29:48

    いろは「けほっ、今のセリフ、狙い過ぎててキモイですよせんぱい…。でも、今の一言…私忘れませんから、ね」


    八幡「一色!!」


    一色は生きていた
    しかしもう限界に近いというのも明らかだった


    八幡「一色!はやく俺に掴まれ!」

    一色に手を伸ばす

    いろは「…はい…せんぱい…」

    一色もその手を握る

    俺は一色の手を引き、抱き抱えると美術室まで上がろうと壁に足をつけた

    ゴオッ

    その瞬間、家庭科室の窓から炎が噴き出した
  54. 54 : : 2014/02/01(土) 03:31:05

    とっさに身体を捻り一色を炎から守る

    八幡「っがぁぁぁ!」

    背中に激痛が走る

    いろは「せんぱい!せんぱい!!」


    八幡「大…丈夫…だ。はやく上がるぞ」

    強がってみせるが痛みで力が入らない

    噴き出した炎は一時的なもののようで、すぐに収まったが
    いつ二度目がくるか分からない

    はやく上がろうと力を入れた時

    ガクンッ

    2人の身体が重力に引き寄せられ下に落ちた
  55. 55 : : 2014/02/01(土) 03:31:46


    八幡「!?」

    しまった!さっきの炎でカーテンが…っ

    落ちる中、一色の身体を包むように抱きしめ
    自分の身体を下にする


    ドッ


    鈍い音が学校に響いた



    駆け寄った先生と生徒達が見たのは
    泣き叫ぶ女子生徒と
    横たわる男子生徒だった

  56. 56 : : 2014/02/01(土) 03:32:46



    5日後



    教室




    由比ヶ浜「五十島さん、大丈夫?」


    五十島「あ…うん」


    あの爆発事故があって以来、由比ヶ浜さんは毎日のように私に気を遣ってくれる

    あの時、私よりも泣いていたのに
    自分も、辛いはずなのに
  57. 57 : : 2014/02/01(土) 03:33:29

    由比ヶ浜「ヒッキー…今日も学校来てないね…」

    五十島「うん…」


    あれから比企谷くんはまだ目を覚ましていない

    一昨日お見舞いに行ったけど目を覚ます気配はなかった

    多分、由比ヶ浜さんも凄く心配なんだと思う


    比企谷くん…まだ目を覚ましてくれないのかな…
    今日もまたお見舞いに行こうかな…


    そんな事を考えながら何気なくドアを見てると


    ガラッ

    五十島「あ…」


    由比ヶ浜「ヒッキー…?」


    比企谷くんが入ってきた
  58. 58 : : 2014/02/01(土) 03:34:38

    由比ヶ浜「ヒッキー!!」

    由比ヶ浜さんが比企谷くんのところに駆け寄っていく

    八幡「おぅ、由比ヶ浜」


    由比ヶ浜「もう大丈夫なの?」

    八幡「あぁ、心配してくれてありがとな」

    由比ヶ浜「ううん、それよりヒッキーが無事で良かったよ!」

    2人は本当に仲がいいなぁ…
    羨ましい

    私も比企谷くんとお話したい
    けど何を話せばいいのか分かんないよ…

    いつもは周りの皆が話題を振ってくれて
    私はそれに答えるばかりで自分から話しかける事なんて全然なかった

    皆からは振り向いて貰えるのに、1番振り向いてほしい人に振り向いて貰えないなんて…
  59. 59 : : 2014/02/01(土) 03:36:12


    「五十島もサンキュな」

    え?

    驚いて顔をあげる

    八幡「どした?」

    五十島「今…私に?」

    八幡「名前も呼んだろ?お前以外に誰がいんだよ」

    え、でもどうして比企谷くんが私に…?


    八幡「お前、俺の見舞いに来てくれてたんだってな。普通に嬉しかった。だからありがとな」

    そういって比企谷くんは初めて私に笑顔を向けてくれた


    五十島「…」

    どうしよう…言葉がでてこない
    何か言わなきゃダメなのに…
    嬉しくて、喜びが溢れて
    気持ちが制御できない
  60. 60 : : 2014/02/01(土) 03:37:51

    八幡「五十島?」

    お見舞いに行った時、比企谷くんは目を覚まさなかった
    だから私が見舞いに行った事は知られるはずはなくて
    だからお礼なんて言われると思ってなくて…

    期待なんかしてなかったから
    なのに、なのに
    どうしよう


    涙が…


    由比ヶ浜「五十島さんどうしたの!?ヒッキーなにしたの!?」

    八幡「待て!俺は何もしてない…はずだ!おい五十島なんで泣いて…!?」


    私どうしちゃったんだろ…


    五十島「ご、ごめんね。なんでもないの、ほんとに…」

    笑顔を向けられただけでこんなになるなんて初めてよ…


    由比ヶ浜「本当に大丈夫?」

    五十島「うん、大丈夫よ…もう、大丈夫だから」

    やっと、少しだけ気持ちが落ち着いて…
  61. 61 : : 2014/02/01(土) 03:40:57

    「せんぱーーーーい!」


    八幡「ん?」

    いろは「せんぱい!!」ダキッ

    八幡「い、一色?!」


    いろは「良かった!無事で、本当に良かったです!!」ポロポロ


    八幡「ちょっ、待て待ていきなり泣くなって!」


    いろは「私あの時、本当に心配したんですからね!私のためにせんぱいが死んじゃったら私…私…うぅ」


    八幡「心配かけて悪かったって。だから泣き止んでくれ」

    いろは「もう少しこうさせて下さい」ギュッ

    八幡「一色さん周りの目が辛いのですが…」


    いろは「せんぱいが入院してた間の私の気持ちも考えて下さい…」

    八幡「それを言われると…」


    いろは「さっき平塚先生に会ってせんぱいが目を覚ましたって聞いて…飛んで来たんですからね」

    八幡「…」
  62. 62 : : 2014/02/01(土) 03:42:08

    いろは「ふぅ、すこし落ち着いたので離れてあげます」

    八幡「あぁ、助かる」

    いろは「あとせんぱい、コレ」


    八幡「これは…?」

    いろは「私が作ったクッキーです」

    八幡「見たら分かるけどなんで…」

    いろは「せんぱい言ったでしょ?これから何回でも私のお菓子食べてくれるって。だからそれあげます」

    八幡「まぁ、言ったけど…」

    いろは「いつか、私のお菓子無しじゃ生きられない身体にしてあげますね♪」

    八幡「それはそれで怖えんだけど」

    いろは「じゃ、せんぱいの顔も見れて安心したので教室戻りますね。また会いましょ」

    一色は駆け足で帰っていった
  63. 63 : : 2014/02/01(土) 03:44:17


    「ヒッキー」「比企谷くん」

    八幡「…」ビクッ


    由比ヶ浜「ねぇ、いろはちゃんといつからそういう関係になったの?」

    五十島「比企谷くん、私にも説明してほしいな」

    八幡「…今のは…ただの恩返しだろ?」

    由比ヶ浜「恩返しであんなセリフ言わないから」


    八幡「戸塚ぁぁ!助けてくれ!由比ヶ浜の目が怖い」


    戸塚「八幡はモテモテだね…」


    八幡「まて戸塚、俺はお前さえいれば何もいらないんだ。俺にはお前が全てなんd」

    由比ヶ浜「ヒッキーまだそんな事言える余裕があるんだ」ゴゴゴゴゴッ


    さよなら戸塚
    アデュー

  64. 64 : : 2014/02/01(土) 03:45:33




    放課後



    平塚「ではこれでHR終了だ。皆気をつけて帰れよー」


    八幡「」グダー

    なんでだろう、いつもの倍以上疲れた

    五十島「ひ、比企谷くん、その…ね、一緒に帰ろ?」


    八幡「え?」

    一同「え?」


    八幡「五十島なんて?」

    五十島「だ、だから!一緒に帰ろうって言ったの!」

    八幡「あー、えっと…」

    やばいクラスの視線が…

    五十島「…いや?」

    八幡「…嫌ではないが…」

    五十島「じゃ、帰ろう?」

    八幡「…おぅ」
  65. 65 : : 2014/02/01(土) 03:47:01



    帰り道



    八幡「お前さ、あんまり俺とは公に関わらない方がいいぞ」

    五十島「どうして?」

    八幡「お前は知らないだろうがな、俺は皆から嫌われてんだ。そんな奴と一緒にいたらお前まで」

    五十島「そんなの関係ない」

    八幡「は?」


    五十島「私はそんなくだらない理由で比企谷くんから離れたくない」

    八幡「…なんでそこまで」

    五十島「私にとっては比企谷くんが初めて本心から心を許せる…友達なの」

    八幡「…」

    五十島「だから…」

    八幡「…そっか…」

    そう言ってくれるのは嬉しいが
    現実はそんなに甘くないんだよ
  66. 66 : : 2014/02/01(土) 03:48:12



    3日後



    俺の予感は当たった


    五十島「なに…これ…」

    由比ヶ浜「ひどい…」


    五十島の机には
    俺と一緒に帰っている時の写真や
    悪口の書いた紙が貼られていた



    八幡「…」

    だから、言ったんだ


    五十島は気にしないと言っていたが
    ここまであからさまに攻撃されると流石に動揺していた

    分かっていた
    こうなることは

    なら、俺は非情になってでも突き放すべきだったんだ
    まぁ、それは今からでも遅くない…か
  67. 67 : : 2014/02/01(土) 03:51:01



    八幡「あー!五十島悪かった!!」


    俺がいきなり大きな声を出した事でクラス中が驚いて俺を見る


    五十島「…え?」


    八幡「ごめんな、本当は『罰ゲーム』だって知ってたのに無理矢理付き合わせちまって」

    五十島「比企谷くん?」


    八幡「悪いな、実はお前が友達と『比企谷を何日で落とせるか』って話してるとこ聞いちまってたんだよ。なのに美人転校生に話しかけられて、一緒に帰ろうとか言われて」

    八幡「嬉しかったからつい気づいてないフリをしてお前を利用して優越感に浸っちまってたわ」

    五十島「なにを…」
  68. 68 : : 2014/02/01(土) 03:54:30

    八幡「罰ゲームだと知ってるのがバレたら話しかけられなくなっちまうから、わざと気づいてないフリして、浮かれて、お前に迷惑かけちまったみたいだな、罰ゲームでもなければ、お前みたいな奴が俺に話しかけるとかあり得ねぇってのにな」


    八幡「でもこれで罰ゲームは終わりだ。もう俺に話しかけなくていいぞ、いやもう話しかけないでくれ、そんな奴から話しかけられるとかハッキリ言って不愉快だ」

    いい終わった時
    五十島がどんな顔をしていたのか
    俺は見なかったから分からない
    けど、泣いてたというのだけは分かった

    周りからは
    「なんだ罰ゲームだったのか」
    「考えてみたら、それ以外あり得ないよね」
    「てか罰ゲームって知ってて五十島さん利用するとかあいつ何様だよ」
    などといった言葉が聞こえてくる


    これで敵意の矛先は俺に向けられた
    五十島はこれからは何もされないだろう

    ここから先は俺の仕事だ
  69. 69 : : 2014/02/01(土) 03:57:28




    放課後




    平塚「由比ヶ浜から、何があったのか、聞いたよ」

    八幡「…」


    平塚「また君はそうして自分を傷つけるんだな…」


    八幡「今回は五十島も傷つけちまった。ある意味最低な手段だ。けどまぁ結果的にそれで問題は解消されたけどな」

    平塚「…そのわりには、落ち込んでいるようだが?」


    八幡「…別に…」

    平塚「君が、問題を解決した後にそんな顔をするのは初めてじゃないか?」


    八幡「だから別に後悔とかしてませんって…」

    平塚「…本当か?」


    八幡「…」


    平塚「本当の事を言ってみたまえ」

    自分の行動には後悔しないようにしてきたのにな…
  70. 70 : : 2014/02/01(土) 03:58:29

    八幡「俺…さ、初めて自分が嫌われ者である事を、恨んだ」

    平塚「…」

    八幡「はは、おかしいですよね、今まではそれでなんの後悔もしなかったのに…」


    八幡「俺、あいつとは、五十島とは『友達』になりたいって、思っちゃったんですよね」

    平塚「君がそんなことを思うなんて珍しい、というか普通はあり得ないな」

    八幡「あいつとなら友達になれる、いやなりたいと思ったのに、俺はそれを自ら捨てた。失いたくなかったのに、自分から…」


    八幡「こんなに悲しくなるなんて、やっぱ後悔してんのかな。はは、は…」
  71. 71 : : 2014/02/01(土) 03:59:41

    平塚「泣いてるのか?」


    八幡「くそっ!俺だって嫌われ者じゃなかったらあいつと友達になりたかった!それほどまでにあいつの存在が大きくなっちまってたんだよいつの間にか!」

    八幡「あいつは俺の事を本心から心を許せる初めての存在だっていってくれた!」

    八幡「俺から離れるべきだといっても、そんなの気にしないって言ってくれた!」


    八幡「嬉しくないわけないだろそんなの!嬉しかったよ!俺も仲良くなって友達になれたらどんなに楽しいだろうって思ったよ!」


    八幡「でも無理なんだよ!俺みたいな嫌われ者じゃ!こんなんなら最初から関わるべきじゃなかったんだ!」


    平塚「…はたして本当にそうかな?」

    八幡「え?」

    平塚「…入ってきたまえ」
  72. 72 : : 2014/02/01(土) 04:01:17



    数分前


    平塚先生に呼び出されたけど…
    中にいるのは先生と…比企谷くん?
    何の話してるんだろ

    八幡「俺、あいつとは、五十島とは『友達』になりたいって、思っちゃったんですよね」


    え…?

    八幡「あいつとなら友達になれる、いやなりたいと思ったのに、俺はそれを自ら捨てた。失いたくなかったのに、自分から…」


    いま、比企谷くん
    私と友達になりたいって…?



    八幡「くそっ!俺だって嫌われ者じゃなかったらあいつと友達になりたかった!それほどまでにあいつの存在が大きくなっちまってたんだよいつの間にか!」

    嘘…比企谷くんがそんな事を…?
    私の存在を…認めて…


    八幡「嬉しくないわけないだろそんなの!嬉しかったよ!俺も仲良くなって友達になれたらどんなに楽しいだろうって思ったよ!」

    やだ…嬉しい…
    私も嬉しいよ…

    なんで?また胸が熱い
    感情を抑えられない
    涙が…止まらない


    だめ、だめ
    身体が震える
    じっとしていられない

    この気持ちを吐き出したい



    平塚「入ってきたまえ」



    比企谷くん!!
  73. 73 : : 2014/02/01(土) 04:04:25



    八幡「五十島…」


    五十島「比企谷くん…っ」ダキッ


    八幡「五十…島?」


    五十島「私、嬉しいよ!比企谷くんにそんな風に思ってもらえてたなんて…っ」


    八幡「…」


    五十島「私ね、今日いきなり比企谷くんに拒絶されて、突き放されて、本当に悲しかった!辛かった!もうどうしようもないくらいに!」

    八幡「…」


    五十島「私を助けるためだって由比ヶ浜さんや平塚先生に聞かされても、それでも胸が締め付けられて痛かった!心に深く突き刺さって!」

    五十島「本当は嘘とかじゃなくて、本当に私の事嫌いになっちゃったのかとも不安になった!比企谷くんの本心が分からなくなって本当に不安だった!!」


    八幡「…」
  74. 74 : : 2014/02/01(土) 04:05:53

    五十島「でも…こうして比企谷くんの本心が聞けて…良かった。私も…比企谷くんと友達になりたい、いや、また友達に戻りたい」

    八幡「…でもそれは」

    五十島「無理なんかじゃない!」


    八幡「…っ」

    五十島「私、これから何があったって負けないから!」


    八幡「でも、また今日みたいな事が…」

    五十島「もうそんなのどうでもいいの!比企谷くんが離れてしまう事の方が、もっと辛いの!」

    八幡「五十島…」

    五十島「だからお願い、もう離れるなんて言わないで…。側にずっといて…」
  75. 75 : : 2014/02/01(土) 04:06:54

    八幡「…分かった…俺もお前を支えるよ」

    五十島「私も、比企谷くんを支える、2人で乗り越えていこ?」


    八幡「…あぁ」

    五十島「なにがあっても離れないって約束、して?」

    八幡「あぁ」


    五十島「約束だよ?破ったら、噛みつくからね」

    チュッ


    八幡「…っ」


    五十島「八幡!大好き!」

    八幡「…俺も、だ」


    平塚「お前ら私の前だってこと忘れてないか…」
  76. 76 : : 2014/02/01(土) 04:09:07



    翌日



    五十島「おはよう!八幡!」

    八幡「あぁ、おはよう」


    またクラスがざわめく



    男子A「え?」

    男子B「また罰ゲーム…か?」

    男子C「で、でもなんか様子おかしくね…?」


    またいろいろ俺の所為でこいつに迷惑とかかけちまうかも知れねぇけど
    それでも、何があっても支え合って、この関係を壊れないようにしようって、そう思った

    たった1人の初めての『恋人』との関係をずっと…ずっと…


  77. 77 : : 2014/02/01(土) 08:41:43
    乙です!
  78. 78 : : 2014/02/01(土) 09:05:26
    リア充爆発s‥‥‥よかったです!!
  79. 79 : : 2014/02/01(土) 12:23:48
    良かったんですけど
    奉仕部やトップカーストを絡ませた後日談的な物があると楽しそうだなって思いました。

    いろはの件もありますし(笑)
  80. 80 : : 2014/02/01(土) 12:41:54
    では後日談少しだけ書いてきますね!
  81. 81 : : 2014/02/01(土) 13:18:13
    カーストとはどれくらいの関わり方かに寄るけど
    ベタに奉仕部といろはが嫉妬で噛みついて来る様な展開はありかなって思う。

    短編の形式でも良いから幾つか続きを書いてくれると嬉しい。
  82. 82 : : 2014/02/01(土) 13:20:30
    いろはが絡むんならめぐり先輩もでしょうwww
  83. 83 : : 2014/02/01(土) 14:48:16

    後日談


    俺と五十島が付き合い始めて一週間が経つ

    しかし俺が目立つのが嫌いという事で、公にはしないようにと2人で話をきめた


    しかし五十島はどうしても奉仕部メンバーと一色には話しておきたい、というので
    仕方なくその三人には付き合い始めた事を報告した
  84. 84 : : 2014/02/01(土) 15:11:38

    結論・死にかけた


    三人とも初めは何を言っているのか理解できていない様子だったが
    数分もすると状況を理解し始めたようだった

    1番最初に口を開いたのは由比ヶ浜だった

    由比ヶ浜「待って!ヒッキーそれどういう事!?ねぇ答えてよ!」

    いろは「聞き捨てならないですよせんぱい!!」

    続いて一色

    雪ノ下「脅迫谷くん、通報されたくなければ五十島さんになんて脅迫したのか教えなさい」

    八幡「脅迫してるの前提かよ!」
  85. 85 : : 2014/02/01(土) 15:13:02

    雪ノ下「あなたみたいなゲス谷くんが五十島さんと付き合うなんて普通あり得ないわ。どんな弱みを握ってるのかしら?」

    八幡「おいおい女の嫉妬は見苦し…」

    ヒュッ カッ

    俺の頬をシャーペンがかすめていった

    雪ノ下「次は当てるわよ?」

    本気だ
  86. 86 : : 2014/02/01(土) 15:16:13

    由比ヶ浜「そんなことよりヒッキーと付き合うなんて五十島さんどうしたの!?」

    五十島「べつに、どうもしてないよ?」


    いろは「うぅ、せっかく素直になれたのにー…」ボソボソ


    雪ノ下「ふぅ…まぁいいわ、状況は把握したわ」

    八幡「お、さすが雪ノ下、話が早くて助か…」


    雪ノ下「ふふ、付き合っているからといって、何もしないというわけではないのだけれど…」

    八幡「」


    いろは「そ、そうですよね!私だってまだ…」

    由比ヶ浜「たとえ五十島さんでも、ヒッキーは譲らないもん…」


    五十島「…ねぇ八幡って本当に嫌われ者なの?」

    八幡「そのはず…だが」


    いろは・雪ノ下・由比ヶ浜「2人とも覚悟しておいて(下さいよ)ね」


    五十島「とてもそうは思えないんだけど…」

    八幡「なんでだろうな…」

    五十島「でも八幡」

    八幡「ん?」

    五十島「私も八幡を手放す気ないから」

    修羅場すぎる
  87. 87 : : 2014/02/01(土) 15:18:04


    翌日




    五十島「八幡おはよう」


    八幡「おはよう五十島」

    いつも通りの挨拶
    付き合い始めたからといって特に何かが変わったわけでもない

    べつに彼氏らしい事も何もしてない
    だから周りから見れば、ただ五十島が俺の事を名前で呼ぶ様になっただけにしか見えていないだろう

    多分付き合ってるという事自体も知られていないだろう
  88. 88 : : 2014/02/01(土) 15:30:13


    いろは「せんぱーい!また会いに来ちゃいましたー!」


    こいつみたいに知っててもお構いなく絡んでくる奴もいるが

    八幡「あ、あぁ」

    こいつだけは付き合い始めても人目なんて気にせずこうして絡んでくる

    学年が違う上、葉山直属の後輩であるため、五十島と違って攻撃対象にされる事がない
    恐らくそれはこいつ自身も自覚してるだろう

    だからこそこうして突撃してくるわけだが…
  89. 89 : : 2014/02/01(土) 15:31:38

    八幡「おい、まじで場所とか考えろって」

    いろは「それじゃあ、場所変えます?屋上にでも行きましょっか」


    グイグイと俺の手を引く

    八幡「ちょっ…」


    五十島「ちょっと一色さん何してるの!」

    いろは「何ってせんぱいと少しお話するだけですよー?」

    五十島「あのね八幡は…っ」

    いろは「なんですか?」

    五十島「…っ」
  90. 90 : : 2014/02/01(土) 15:34:24

    一色は自分の立ち位置と五十島の立ち位置をしっかり把握している


    一色は俺とこうして絡んでも攻撃される心配は無いが、五十島は違う
    それを利用して一色は五十島の反論を抑え込んだ

    ここで『八幡は私の彼氏なんだから』なんて言ってしまえばまたクラスの連中の攻撃対象になる可能性がある
    付き合ってるのを公にしないのにはその目的もあった
    だからこそ五十島は皆の前では何も言えないのだ

    いろは「何もないなら、私達は行きますね」

    五十島「あっ…」

    八幡「悪い五十島」

    仕方なく一色に手を引かれ後をついていく


    五十島「八幡の…バカ」
  91. 91 : : 2014/02/01(土) 15:49:54




    屋上



    八幡「どういうつもりだよ…」

    いろは「何がです?」


    八幡「俺達が付き合ってるのは知ってるだろ、なのになんで五十島の前であんな事…」

    いろは「私だって、せんぱいを諦めたくない。せんぱいの側にいたいんです。そんな簡単に諦めれるわけないですよ」

    八幡「…」


    いろは「そりゃ五十島先輩は凄く綺麗で、私に勝ち目なんて無いかもしれないですけど…それでも諦めたくないって思ったんです」


    八幡「一色…」

    いろは「私はそれほどまでにせんぱいが好きになっちゃったんです。だから必ず振り向かせますから!」
  92. 92 : : 2014/02/01(土) 15:50:50

    八幡「つっても浮気なんかするつもりはねぇぞ」

    いろは「分かってますよ。私は浮気するような人を好きになりませんし」

    八幡「言ってること矛盾してねぇか…?」


    いろは「浮気は許しません。ですけど、五十島さんをキッパリ忘れて、私の事だけを好きになって振り向いてくれるのはアリですよ?」

    八幡「…つまり」

    いろは「私だけを見てくれる様になってくれれば良いんです♪だって私に乗り換えてからも五十島先輩の事が忘れられないとか、私耐えられませんし」

    いろは「まぁそんな事言った日にはせんぱい殺して私も死にます」

    八幡「重い!重すぎるぞ!!」
  93. 93 : : 2014/02/01(土) 16:11:51

    いろは「それだけ好きってことですよー。私はこれからも変わらずせんぱいを振り向かせれるように頑張ります。あ、拒否権ないですからね?」

    八幡「…おぅ」


    いろは「じゃあこれ!」

    八幡「またクッキーか?」


    いろは「今回は色々工夫してみたんですよ!後で食べて下さいね!」

    八幡「あぁ」

    いろは「それじゃ、戻りましょうか」

  94. 94 : : 2014/02/01(土) 16:20:34




    教室




    葉山「やぁ、ヒキタニくん」

    八幡「…なんだ葉山?」


    葉山「最近、いろはと仲良いんだね」

    八幡「仲良いわけじゃねぇよ」

    葉山「でもあの子があそこまで誰かに好意をハッキリ向けるなんて、今まで無かったよ」

    八幡「…」

    葉山「まさか、付き合っているのかい?」

    八幡「は!?」

    葉山の爆弾発言により
    由比ヶ浜がこちらに近寄ってき
  95. 95 : : 2014/02/01(土) 16:21:15

    由比ヶ浜「ねぇヒッキー今のどういう意味!?」


    怖ぇぇぇぇぇ!!


    八幡「まっ、待て!俺と一色が付き合うとかあり得ないだろ」

    葉山「最近の2人を見るとそのセリフに説得力ないんだけど…」


    余計な事言うな葉山ぁぁぁぁぁ!!


    八幡「と、とにかく俺とあいつは付き合ってない」

    由比ヶ浜「ほんとに?」

    八幡「あ、あぁ」


    由比ヶ浜「もう最近のヒッキーほんと油断できない。目を離すとすぐ女の子といるじゃん」
  96. 96 : : 2014/02/01(土) 16:57:07

    八幡「いやいやそんなことはねぇだろ」

    由比ヶ浜「あるから!」


    五十島「ねぇ八幡」

    八幡「あ、五十島」

    五十島「一色さんと何を話してたの?」

    八幡「いや、別になにも…。このクッキーもらっただけだ」

    五十島「…本当に?」

    八幡「あぁ」

    五十島「そっか…ならいいんだけど…」

    由比ヶ浜「あ、そろそろHR始まるよ」

    八幡「んじゃ、戻るぞ」

  97. 97 : : 2014/02/01(土) 19:08:29



    放課後



    由比ヶ浜「ヒッキー!一緒に部活いこ!」

    八幡「あー、悪い。飲み物買いに行くから先行っててくれ」

    由比ヶ浜「そっかぁ。じゃあなるべく早くきてね!」

    八幡「へいへい」

    由比ヶ浜を見送り自動販売機へ向かう


    八幡「(うーん、やっぱ炭酸でも飲むか…)」

    コーラを選び、取り出し口からコーラを取り出す

    八幡「ぷはっ、生き返ったー…」


    「比企谷くん…?」
  98. 98 : : 2014/02/01(土) 19:10:59


    八幡「え?」

    ???「やっぱり比企谷くんだぁ」

    八幡「えっとあなたは…城廻先輩?」

    城廻「あ、覚えててくれたんだー!嬉しいな!」

    八幡「先輩こそ俺の事覚えてたんですね」

    城廻「うん、文化祭とか、いろはちゃんの事で何回か会ってるし」

    八幡「それもそうですね」

    城廻「比企谷くんはこんなところで何してるの?」

    八幡「別に、ただジュース買いに来ただけですよ。先輩は?」


    城廻「先生に頼まれてた書類を渡しに行ってて、その帰りだよ」

    八幡「そうっすか」


    城廻「それより、ありがとね」


    八幡「え?」

    城廻「いろはちゃんを助けてくれて」

    八幡「…」
  99. 99 : : 2014/02/01(土) 19:13:01

    城廻「私も見てたの、比企谷くんがあの火事の中、いろはちゃんを命を懸けて助けてくれたのを」


    八幡「…そうだったんですか」

    城廻「やっぱり陽さんが見込んでいただけのことはあるね。凄く、格好良かったよ」


    八幡「…ども。それで城廻先輩」



    雪ノ下「何をしているのかしら比企谷くん?」

    え?


    八幡「雪…ノ下?」
  100. 100 : : 2014/02/01(土) 19:14:04

    雪ノ下「なにかしら?」


    八幡「なんでここに…」

    雪ノ下「平塚先生に用があって、そのまま今から奉仕部の部室に向かう所だったのだけれど…」

    八幡「そ、そうだったのか…」


    雪ノ下「比企谷くんこそ、城廻先輩と何をしていたのかしら?」

    八幡「な、なにも」

    城廻「うん、ただお話してただけだよ?」


    雪ノ下「…そう、では比企谷くん。私とも部室でお話しましょう?」

    なんでだろう
    笑顔が凄く怖い



    八幡「えっと、じゃあ俺らは行きますね」

    城廻「うん、じゃあまたね比企谷くん!」

  101. 101 : : 2014/02/01(土) 19:17:41
    ゆきのん怖い
  102. 102 : : 2014/02/01(土) 19:19:55



    廊下


    雪ノ下「ねぇ、比企谷くん」


    八幡「ん?」


    雪ノ下「どうして…五十島さんと付き合う事にしたのかしら?」

    八幡「…え?」


    雪ノ下「答えて」

    八幡「なんで急に」

    雪ノ下「いいから…答えて」
  103. 103 : : 2014/02/01(土) 19:22:58

    八幡「どうしてって…言われてもな…。なんつーか、あいつなら信用できるかなって思ったから…かな」


    雪ノ下「あなた、嘘が嫌いと言っていたものね」

    八幡「まぁな。あいつは嘘とかつかず、まっすぐ接してくれてたからな」


    雪ノ下「…なら、私もまっすぐ接すれば、あなたは振り向いてくれるのかしら?」


    八幡「え?」
  104. 104 : : 2014/02/01(土) 19:23:50

    雪ノ下「あなたは私の事を、信用できる存在だと思ってくれているの?」

    八幡「まぁ、お前も嘘は嫌いだって言ってたしな。お前の事は信用してるよ」

    お前と最初に会った時
    友達になりたいって、思ったしな

    雪ノ下「…そう」

    八幡「それがどうした?」


    雪ノ下「なら私にもチャンスはありそうね」ニコッ


    八幡「…っ?!」////
  105. 105 : : 2014/02/01(土) 19:25:11

    雪ノ下「あなた、私に『友達になってくれ』って、二回言ったわよね?」

    八幡「…あ、あぁ」

    雪ノ下「どうして私がそれを断ったか、分かる?」


    八幡「俺の事が嫌いだから」

    雪ノ下「違うわよバカ」

    八幡「違うの?」

    雪ノ下「えぇ」


    八幡「じゃあどうして…」

    雪ノ下「友達なんかで、満足できなかったからよ」

    八幡「…は?」

    雪ノ下「私はあなたとは友達なんかではなく…もっと深い関係になりたかったの。今の五十島さんとあなたみたいな…」
  106. 106 : : 2014/02/01(土) 19:26:21

    八幡「雪ノ下…?」


    雪ノ下「目を閉じて」

    八幡「へ?」


    雪ノ下「早く、じゃないと目を潰すわよ」

    八幡「分かったから落ち着けって!」


    慌てて目を閉じると



    チュッ


    唇に何か柔らかいものが当たった


  107. 107 : : 2014/02/01(土) 19:34:29

    八幡「な…っ、お前、なにしてっ」

    雪ノ下「今のは宣戦布告よ」


    八幡「え?」


    雪ノ下「あなたをいつか振り向かせてみせるっていう、ね。私はあなたを諦めたりしないから」

    雪ノ下「いつか必ず私のものにしてあげるわ。だから、覚悟しておいて頂戴」


    その時の雪ノ下の笑顔は今までで1番可愛くて
    不覚にもドキッとした

    八幡「」////

    雪ノ下「あら、もう振り向いてくれたのかしら?」

    八幡「んなわけねぇだろっ」

    雪ノ下「ふふっ」ギュッ


    八幡「う、腕を組むな!」

    雪ノ下「いいじゃない。今日くらい」

    八幡「いきなり過ぎて怖いんだが…」




    腕を組んだまま
    部室に入ると
    由比ヶ浜は驚いた顔をして発狂した

  108. 108 : : 2014/02/01(土) 19:50:19



    翌日



    教室



    由比ヶ浜「おはよーヒッキー!」


    八幡「おう」


    五十島「八幡おはよう」

    八幡「あぁ」


    戸塚「おはよう、八幡!」


    八幡「おはよう戸塚!」


    由比ヶ浜・五十島「」むすっ
  109. 109 : : 2014/02/01(土) 19:53:13

    由比ヶ浜「ねぇ!ヒッキ…」


    ガラッ


    いろは「せんぱい!!」


    八幡「またお前かよ…」


    いろは「昨日のアレはなんだったんですか!!ちゃんと説明してくださいよ!」

    八幡「昨日の…アレ?」


    いろは「とぼけてもダメですよ!雪ノ下先輩とキスしてたじゃないですかぁぁぁ!!」


    八幡「なぁぁぁああぁああっ?!」

    一同「はぁああぁぁああぁっ!?」
  110. 110 : : 2014/02/01(土) 19:53:59

    見られてたのか!?


    由比ヶ浜「ヒッキーーー!?ゆきのんと…キスしたの?!」

    五十島「八幡こればかりはちゃんと説明して!!!」


    八幡「待て!キスしたんじゃない!」

    いろは「いや、アレはキスでした!!」

    八幡「えと、したんじゃない!されたんだって!!」

    一同「されたぁぁぁぁ!?」
  111. 111 : : 2014/02/01(土) 19:57:00

    女子B「ってことは、雪ノ下さんから!?」

    葉山「嘘だろ!?雪ノ下さんが…ヒキタニくんに…っ?」


    由比ヶ浜「ゆきのんが…本当に?」

    八幡「あぁ」

    五十島「でも、したんじゃない!」

    八幡「誤解だ!」


    五十島「それに雪ノ下さんからなんて…信用できないわよ!」

    「あら、その男は嘘をついてないわよ?」
  112. 112 : : 2014/02/01(土) 19:58:11


    五十島「え?」

    八幡「雪ノ下…?」


    雪ノ下「このクラスから叫び声が聞こえてきたと思って来てみれば…」

    由比ヶ浜「ゆ、ゆきのん。本当にヒッキーにキス、したの?」

    雪ノ下「えぇ、ごめんなさい。由比ヶ浜さん」

    女子B「し、信じられない…」

    雪ノ下「信じられない?なら証明してあげるわ」


    そう言って雪ノ下は近づいてきて

    また俺の唇に唇を重ねてきた


    クラスの喧騒がさらに増す
  113. 113 : : 2014/02/01(土) 19:59:47

    八幡「雪ノ下!?お前昨日からどうしたんだよ?!」

    雪ノ下「言ったでしょう?振り向かせてみせるって」

    いろは「雪ノ下先輩ズルいですよ!!」

    由比ヶ浜「そうだよゆきのん!」

    五十島「雪ノ下さん!どういうつもりですか!?」

    雪ノ下「今のは五十島さん、あなたへの宣戦布告よ」

    五十島「宣戦…布告?」
  114. 114 : : 2014/02/01(土) 20:03:01

    雪ノ下「えぇ、あなたからいつか比企谷くんを奪ってみせるわ」


    五十島「うぅ…のぞむ所よ!」


    いろは「ちょっと!私がいるのも忘れないで下さいよ!」

    由比ヶ浜「わ、私だって諦めないんだからぁ!」


    なんかおかしな事になってきてないか…?

    雪ノ下「比企谷くん!!」
    由比ヶ浜「ヒッキー!!」
    五十島「八幡!!」
    いろは「せんぱい!!」


    八幡「は、はい…」

    四人「「「「私は絶対諦めたりしないから!だから、覚悟しておいてよね!」」」」


    まだまだこの修羅場は収まりそうにないな…



  115. 115 : : 2014/02/02(日) 00:06:08
    おもしろかった!
    乙〜!
  116. 116 : : 2014/02/03(月) 00:43:57
    相羽 六ちゃんのもよろしくお願いします!
  117. 117 : : 2014/02/03(月) 02:19:49
    分かりました(^^)
    楽しみにしてて下さい!
  118. 118 : : 2014/02/03(月) 02:41:08
    すごく面白かった!次回作に期待!(=゚ω゚)ノ

    とりあえず乙!
  119. 119 : : 2014/02/03(月) 23:04:18
    はまちssとしては三流以下と書こうと思ったがコーラで切れた八幡はMAXコーヒー以外飲まねぇだろ!
  120. 120 : : 2014/02/04(火) 03:51:40
    普通に面白かった!
    次の作品待ってます
  121. 121 : : 2014/02/14(金) 03:00:18
    修羅場展開すぎだろ
    八幡の性格が少し違う気が……
  122. 122 : : 2014/02/15(土) 16:45:13
    だよなw




    こーゆーのは初めてだったけど、コラボものもいいな
  123. 123 : : 2014/02/19(水) 02:32:31
    感想ありがとうございます!

    もうすこし上手くかけるようにこれからも頑張ります!
  124. 124 : : 2014/03/13(木) 23:12:38
    面白かった
  125. 125 : : 2014/03/23(日) 14:00:06
    いろはの出るハーレム物書いてほしいです
  126. 126 : : 2014/03/23(日) 19:58:45
    >>125
    かけたら書いてみますp(^_^)q
  127. 127 : : 2014/04/04(金) 15:00:22
    これでいいんですこれがいいんです

    ssは普通と違う話だからこそいいんです

    だって原作からいったらユキノシタと由比ガ浜以外に好かれるなんてありえないじゃない

    でしょ?

    何が言いたいかっていうと批評する奴爆ぜろってこと^^
  128. 128 : : 2014/04/08(火) 05:33:22
    この投稿は削除されました。
  129. 129 : : 2014/04/27(日) 04:13:42
    SSはほとんど、性格崩れてますよ?
    批判するなら、見ないでいちよう作者なんでわかりますが批判くると、逸らそうにも逸らせないんで
    作者の気持ちも考えて
    それでも、批判するなら、消えてお願いしますorz三土下座
  130. 130 : : 2014/04/27(日) 04:46:04
    この投稿は削除されました。
  131. 131 : : 2014/05/04(日) 01:23:29
    まあ、投稿してるのSSから批判されたのが嫌だったのでスレを削除してからpixivに移ったんですけどね
    夢宮アツシよろ
  132. 132 : : 2014/05/04(日) 06:46:56
    この投稿は削除されました。
  133. 133 : : 2014/05/04(日) 21:13:12
    >>132
    おお、勝手に文の中に「いちよう」入れるとは頭の中すごい働きするな
    もう一度、国語見て勉強したら?無理なら...可哀想にとは思ってやる
  134. 134 : : 2014/05/05(月) 14:06:13
    この投稿は削除されました。
  135. 135 : : 2014/05/06(火) 04:29:06
    >134
    はぁ...もういいや勝手にやってろ
  136. 136 : : 2014/05/06(火) 19:48:11
    この投稿は削除されました。
  137. 137 : : 2014/05/08(木) 01:02:21
    私、俺ガイル初心者ですが、

    五十島っていうのはオリキャラだよね?
  138. 138 : : 2014/05/08(木) 06:00:24
    >>137
    いや、違いますよ、魔法戦争のヒロイン?の1人だ
  139. 139 : : 2014/07/19(土) 13:04:19
    ヒッキーはコーラじゃなくてMAXコーヒー

    読み直してから出直してきて
  140. 140 : : 2014/08/14(木) 22:45:44
    >>139
    そこら辺は、にわかなんだから
    見逃してやれよ
  141. 141 : : 2014/08/25(月) 15:43:16
    なんだこれ!
    いままでみたssの中で一番面白い!
  142. 142 : : 2014/09/10(水) 23:33:34
    このヒッキー結局は面食いなだけなのか
    たいして交流もなかった五十島といきなりあそこまで友達になりたいとか
    それに直前に命がけで火事から女の子を救って入院してたのに
    周りからの評価低すぎるでしょう、周りに知られてないってのも変だし
    違和感酷いからこういう展開にするなら一色のイベントなしで代わりに
    五十島との交流を挟んだほうが良かったような
  143. 143 : : 2014/10/16(木) 00:50:31
    このオリキャラが入ってる別の話しをみたい
  144. 144 : : 2014/11/27(木) 13:46:52
    なにこれ……
  145. 145 : : 2014/12/30(火) 19:36:09
    ま、そんなもんか
  146. 146 : : 2015/01/18(日) 02:26:48
    面白かったです!次回作などできたら、URL貼って下さいm(_ _)m
  147. 147 : : 2015/05/16(土) 23:26:05
    面白いです。期待
  148. 148 : : 2015/09/23(水) 12:45:02
    次回に期待
  149. 149 : : 2015/09/23(水) 12:48:05
    六さんのおもしろすぎる
    次回は心霊系がみたい



  150. 150 : : 2015/10/05(月) 21:13:01
    久しぶりの当たり!!
    六さんの面白いから好き!
    次回も期待してます!
  151. 151 : : 2016/03/15(火) 23:19:24
    否定しないヒッキーまじ最低
  152. 152 : : 2016/03/27(日) 16:17:00
    面白かったー
  153. 153 : : 2016/08/10(水) 19:03:08
    読みやすい…だけ
  154. 154 : : 2016/09/25(日) 00:51:34
    やばいすげーおもろい
  155. 155 : : 2016/09/29(木) 19:45:42
    とても良かったです!
  156. 156 : : 2016/10/04(火) 16:59:37
    普通に面白かったです。
    六さんに感謝m(,,)m
  157. 157 : : 2016/10/27(木) 18:20:51
    それいけテンポイント!

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mui

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