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ベルトルト「僕の潜在能力?」

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  1. 1 : : 2020/04/02(木) 23:41:45
    ー訓練兵団施設ー


    ライナー「お前って訓練で本気を出してるか?手を抜いてるんじゃないか?」




    ベルトルト「いやいや。本気でやってるよ。キース教官にバレたら殺されちゃうよ」




    ライナー「これは噂だが‥キース教官や他の教官達もお前の能力を高く評価しているらしいぞ」





    ベルトルト「あのキース教官が?」





    ライナー「そうだ。いつもは鬼教官だがあの人はしっかり俺たちの事を見てくれているからな」






    ベルトルト「まぁ‥それは何となく感じるけど‥でもなんか俄かには信じられない話だな」





    ライナー「教官達だけじゃないぜ。エレンとかジャンもお前の事を褒めていたぞ」




    ベルトルト「エレンは兎も角‥ジャンまで?」





    ライナー「あぁ‥少しは自信を持ったらどうだ?」





    ベルトルト「‥そう言われてもな」





    ライナー「お前はあらゆる才能に恵まれているからな。その身長だってそうだろ?」






    ベルトルト「そうかもしれないけど‥身長に関しては僕くらいの人は結構いると思うけどね」





    ライナー「でも193cmだぞ?それに全てを破壊する超大型の継承者。あらゆる難解な科目をこなす実行力もある」





    ベルトルト「あのさ‥今日のライナーなんかおかしいよ。さっきから僕のこと褒めてばっかりじゃないか?」





    ベルトルト「そりゃ‥褒められて嫌な気持ちはしないけどさ」テレッ





    ライナー「何もおかしくはないぞ?俺がいつも思っている事を言ってるだけだ」






    ベルトルト「ライナー‥」





  2. 2 : : 2020/04/02(木) 23:50:53
    ライナー「だがお前は全ての実力を出しきれてない。お前の潜在能力はそんな程度じゃないはずだ」




    ベルトルト「僕だって結構頑張ってるんだけどな‥」




    ライナー「何というか‥主体性が無いんだよな。実力はあるのにいざって時には頼りないんだよ」





    ベルトルト「ここに来てディスるか‥」





    ライナー「逆に言えばお前はメンタル面を改善できれば、兵士として文句なしだ」






    ベルトルト「‥別に兵士にはなりたくないよ」





    ライナー「は?何を言ってるんだ?俺たちは立派な兵士になって人類を守るために死に物狂いで‥」





    ベルトルト「ライナー‥君は戦士だろ?」






    ライナー「‥!」





    ベルトルト「はぁ‥」





  3. 3 : : 2020/04/02(木) 23:56:01
    ベルトルト「確かに僕は主体性が無いかもしれない。僕と比べたら君は皆んなから信頼されているし、すぐに危険な役割を引き受ける」




    ライナー「‥」




    ベルトルト「まさに君はこの訓練所の兄貴分だよ。誰が何て言おうとね。でも君の真実を知ったらどうなるかな?」




    ベルトルト「僕たちは何も知らない同期を騙して、日夜諜報活動に精を出している。」





    ベルトルト「罪悪感で精神が崩壊しそうなのかい?気持ちは分かるけど、本来の目的を見失うことはやめてくれよ」





    ライナー「‥すまない。‥お前って俺には思った事をはっきり言うよな」





    ベルトルト「当たり前さ。僕と君とアニ‥それぞれ目的は違うかもしれないけど、同じ使命を背負っているからね」




    ベルトルト「さっき君も言っていただろ?仲間がいざって時に敵になられたら‥流石に困るよ」




    ライナー「分かってるさ‥」






    ベルトルト「ならいいんだ。ここには僕らの居場所なんて無いからね。くれぐれも深入りはしないように」






    ライナー「‥そうか‥それが原因か」





    ベルトルト「え?」





  4. 4 : : 2020/04/03(金) 00:07:03
    ライナー「俺は自分の罪の意識から逃れたいから‥周りと必要以上に接している」




    ベルトルト「うん。」




    ライナー「お前は他人とかなり距離を置いているよな。お前が本領を発揮できないのはそれが原因なんだろ?」






    ベルトルト「‥その通りさ‥僕には迷いがある」





    ベルトルト「極力他人と距離を取ろうとしても‥エレンとか訓練に熱心な人は僕に助言を求めてくる」





    ベルトルト「無視なんてしたら今後何かあったときに怪しまれるから‥仕方なく対応してる」






    ベルトルト「そうやって関わってると‥僕にも迷いが生じてしまう。君みたいに精神が分裂したりはしないけどね?」





    ライナー「‥」






    ベルトルト「人なんて殺したいとは思わないし‥僕たちがやったことは取り返しがつかない」




    ベルトルト「訓練は過酷だけど、毎日が楽しいんだ。でも僕がこのまま本気を出してもっと強くなればみんなが早く死んじゃう。」




    ベルトルト「人間状態の僕が強くなれば‥超大型の力もより強くなるからね」





    ライナー「なるほど‥俺が偉そうに言えることじゃないが‥もうやるしかないだろ?」





    ベルトルト「うん‥」






    ライナー「それにここで奴らに信用してもらえれば、俺たちを庇ってくれるかもしれねぇだろ?」





    ベルトルト「確かにそうかもしれないけど‥それはハイリスクハイリターンだよ。僕たちも彼らを殺さなくなるかもしれない」





    ライナー「そんな事はないさ。俺たちはもう既に大量虐殺をしているからな。いくら迷ったとしても最終的には俺たちはやり遂げる」





    ベルトルト「そうだといいね‥」






    ライナー「嫌な話をしちまったな。すまん」





    ベルトルト「いやいいよ。話すべき事だと思っていたからね」






    ライナー「あぁ‥」





    ベルトルト「どうしたの?」





    ライナー「‥訓練兵になったのは失敗だったな。とっとと王政を滅ぼせば良かったな」






    ベルトルト「いやそう簡単にはいかないでしょ。調査兵団って厄介な勢力もいるし、アニの話では王政の人間の中にも化け物がいるらしいからね」







    ライナー「まぁ‥そうだな」スタスタ









    ベルトルト「‥」




  5. 5 : : 2020/04/03(金) 00:09:28
    ベルトルト(ライナーの言う通りだ‥僕はたぶん実力を出し切ってない)




    ベルトルト(無意識に自分の制限を設けているんだ‥それは‥僕の迷いがそうさせるのか‥それは分からない)




    ベルトルト(でも‥僕たちは確実に強くなってきている。)





    ベルトルト(どんな結果が待ち構えていたとしても‥受け入れられる‥そんな境地に僕はなれるのかな?)






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power

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