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進撃の巨人Another 第4話 『再び』 ――トロスト区奪還編 No.1――

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  1. 1 : : 2013/10/10(木) 12:02:23

        進撃の巨人Another 第4話 『再び』


    ――――解散式の翌日 固定砲台整備――――

    エレン「はぁ!?調査兵団にするって?」

    エレン「コニーお前、憲兵団にするって前から…」

    トーマス「昨日のエレンの演説が効いたんだよ、きっと」

    コニー「ちげーよ…オレは、そのーあれだ!
        ジャンと同じ兵団が嫌なだけだ」

    トーマス「なら、駐屯兵団でもいいだろ?それは、調査兵団
         に入る説明にはなってないぞ、コニー?」

    コニー「もういいんだよ、決めたんだから!」

    トーマス「まぁ、でもやっぱり迷いもあるよな、俺だって…」

    エレン「トーマス…」

    エレン「そういや、ユークはやっぱり憲兵団に行くのか?」

    ユーク「あぁ、こればっかりはもう決めたことだからな、
        今更考え直す気はないよ」

    エレン「それは、わかってる。でも勿体ないなぁ、お前ほどの実力者
        ほど調査兵団には有望な人材なんだが」

    ユーク「すまないな、でも俺だって外の世界を探検したいって気持ちは忘れてないよ。
        だから外の世界に行けるようになったら、是非また誘ってくれよ」

    エレン「あぁ、絶対だからな!!」
  2. 2 : : 2013/10/10(木) 12:03:25

    トーマス「こいつら、いいコンビだよな」

    コニー「あぁ、羨ましいくらい仲いいもんな」


    アハハハハ


    サシャ「あのぅ、皆さん。上官の食糧庫からお肉、盗ってきました」エヘヘ

    エレン「…お前、ほんと馬鹿だな、黙っといてやるから
        さっさと戻して来いよ」

    ミーナ「そうだよ、土地が減ってからお肉はとても貴重なもの
        なんだから、独房行きになっちゃうよ?」

    サシャ「…大丈夫ですよ。土地を奪還すればまた、
        牛や羊が飼えますから」

    ユーク「なるほどね、ウォール・マリア奪還の前祝というわけか。
        皆、食べたからには腹括るしかないよ?」

    エレン「……」アゼン

    コニー「?」
  3. 3 : : 2013/10/10(木) 12:04:14

    サムエル「…俺もその肉、食うからな?」

    エレン「サムエル?」

    ミーナ「わ、私も食べるからちゃんととっておいてよ?」

    エレン「ミーナまで!?」

    ユーク「エレン、作業に戻ろうぜ?昼までまだ時間があるぞ?」

    エレン「あ、あぁ…」

    ユーク「……(もうすぐか?)」

    エレン「(そうだよな、あれから5年たったんだ)」

    エレン「(3年間、俺達は巨人と戦う術を磨いてきた)」

    エレン「(一度は、3分の1の領土と2割の人口を失ってしまったが、
        ようやく人類が本来の尊厳を取り戻しつつある)」

    エレン「(勝てる、いや勝つ!!)」

    エレン「(そうだ、俺達の戦いはこれからなんだ!!)」クル
  4. 4 : : 2013/10/10(木) 12:04:43


    ピカッ ドドーン


    エレン「ちょ、超大型巨人!?」

    超大型巨人「」ブシュー

    エレン「(熱蒸気!?うわっ!!)」


    ウワアァァァ


    エレン「みんな!!立体機動に移れ!!」パシュ

    コニー「エレン!サムエルが!」

    サムエル「」ヒューーー

    サシャ「お任せください!」パシュ

    サムエル「」グサッ

    エレン「(アンカーを足に…)ナイスだサシャ!!」

    サシャ「サムエル、動いちゃだめですよ?」

    エレン「危なかった…」
  5. 5 : : 2013/10/10(木) 12:05:30


    ドゴーーーン


    エレン「!?」

    コニー「壁が…また巨人が入ってくる。もうだめなのか…?」

    エレン「(今度こそ)一匹…残らず、(駆逐してやる!!)」

    エレン「サシャ、サムエルは任せた!」

    エレン「固定砲整備4班!戦闘用意!!」パシュ

    エレン「目標、目の前!!超大型巨人!!」スタタ

    エレン「これは好機(チャンス)だ、逃がすな。
        壁を唯一壊せるこいつさえどうにかすれば!!」シュタ

    エレン「…よぉ、5年ぶりだな」

    超大型巨人「……(エレン…)」ブン

    超大型巨人「(門は壊したし、あとは固定砲を壊せば)」ズガガガガ

    エレン「ぐあっ」

    エレン「(意図的に固定砲を取り除きやがった!?
        やはりこいつには知性があるのか?)」

    超大型巨人「(おおよその目的はこれで達したかな、
          もう巨人化を解こう)」ブシューーーー

    エレン「あっつ!!(だが、ここで仕留める!!いっけぇ!!)」ブンッ
  6. 6 : : 2013/10/10(木) 12:06:26

    エレン「(手ごたえ無し!?)」スカッ

    エレン「(まただ、また突然現れて、突然消えた…)くそっ」

    ミーナ「エレン?超大型巨人は?」

    エレン「消えちまった」

    コニー「お前が仕留めたのか?」

    エレン「いや、突然消えちまった」

    トーマス「それより、無事でよかったよ」

    エレン「…そういや、ユークはどうしたんだ?」

    サシャ「ユークなら超大型巨人の蒸気で吹き飛ばされて下に
        着地したのが見えましたけど、その後のことはわかりません」

    ユーク「俺なら大丈夫だ」

    エレン「ユーク、無事だったか、よかった」

    ユーク「不甲斐ないことに下まで吹き飛ばされたけど、
        ちゃんと上がってきたよ」

    エレン「よし、全員揃ったし、報告を済ませて作戦本部へ急ぐぞ!」

    ユーク「(あとは、ベルトルトが配置に戻れば万全だ)」


  7. 7 : : 2013/10/10(木) 12:07:25

    ――――同時刻、ユークSide――――

    ユーク「(ベルトルトが門を壊したし、そろそろ迎えに行くか)」

    ユーク「門番はみんな飛ばされたし、門は空いてるし、ちょうどいい」


    ブシューーーー


    ユーク「ベルトルト!」

    ベルトルト「やぁ、ユーク、門と固定砲はちゃんと壊したよ」

    ユーク「あぁ、お疲れ様。だがのんびりしている暇はないぞ」

    ユーク「見つからないようにお前を先導する、ついてきてくれ」

    ベルトルト「あぁ、任せるよ、僕だけじゃなく今の君のアリバイ工作は大丈夫なの?」

    ユーク「大丈夫だろう、混乱に乗じているから、
        あとからなんとても説明できるはずだ」

    ユーク「それより、今はベルトルトが定位置に戻ることが最優先だ」


  8. 8 : : 2013/10/10(木) 12:08:17

    ――――作戦本部――――

    ガヤガヤ ガヤガヤ

    指揮官「それでは、訓練通りに各班毎に分かれて、駐屯兵兵団の指揮の元、
        補給支援、情報伝達、巨人の掃討などを行ってもらう」

    指揮官「前衛部に駐屯兵団を、中衛部に我々が率いる訓練兵団を、
        後衛部に駐屯兵団・精鋭部隊を配置する」

    指揮官「我々の目的は、住民の避難が完了するまでの時間稼ぎ、
        及びウォール・ローゼの死守である」

    指揮官「なお、敵前逃亡は死罪に値する。
        みな、心して心臓を捧げよ!解散!」

    一同「ハッ」バッ


  9. 9 : : 2013/10/10(木) 12:09:49

    ライナー「みんな、ちゃんと集まれたようだな」

    ベルトルト「ユークがしっかりしてくれて助かったよ」

    ユーク「うん、多分、大丈夫だろう。ライナーそっちは
        ちゃんとベルトルトのことごまかせたのか?」

    ライナー「あぁ、ユークの作戦通り、みんな疑う様子は
         なかった、混乱していたしな」

    アニ「それより、ユークの方こそ、ベルトルトを救出した時、
       誰かに見られたりはしなかった?」

    ユーク「その辺も大丈夫だよ、本番には強いからな」

    アニ「…そう、ならいいけど」

    ライナー「アニ、心配なのはわかるが、今は大事な時だ、
         あまり私情を挟み過ぎないようにな?」

    アニ「わかってるよ、そのくらい」

    ベルトルト「……」

    ライナー「よし、ならこちらも作戦を続行しよう、
         隙を見て俺が内門を壊す」

    ベルトルト「この作戦で唯一の欠点は、ユークだけが僕たちと離れた班に
          位置していることだ、ユーク、周囲の状況を的確に判断して、
          自分で考えて動いてくれ」

    ユーク「あぁ、わかってるよ」

    アニ「…気を付けて」

    ユーク「うん」


  10. 10 : : 2013/10/10(木) 12:10:27

    指揮官「ミカサ・アッカーマン訓練兵、ユーク・トラス訓練兵はいるか?」

    ユーク「…呼ばれてる。なんか嫌な予感がするけど…」

    ライナー「なにか不測の事態があっても、ユークは作戦に支障の
         来さない範囲でなら、独断で動いてくれても構わないからな」

    ユーク「ありがとう、そういってもらえると助かる」

    ベルトルト「早く行った方がいいんじゃない?」

    ユーク「そうだな、じゃあ行ってくるよ…アニも無事でいてくれよ?」

    アニ「アンタに心配されるほど私は弱くないよ」

    ユーク「…そうだったな、それじゃ」タッタッタ


  11. 11 : : 2013/10/10(木) 12:11:56

    ミカサ「アッカーマン訓練兵です」

    ユーク「遅れて申し訳ありません。トラス訓練兵です」

    指揮官「来てくれたか。突然だが、お前たちは訓練兵団以来、
        稀に見る逸材たちとの評価されている」

    指揮官「そこで、2人には後衛部の精鋭部隊と行動を共にしてもらいたい。
        ついてきてくれ」

    ミカサ「!?」

    ユーク「……」

    ミカサ「でも、私はエレンと共にいないと…」オロオロ

    エレン「いい加減にしろ!!」ゴツン

    エレン「今は人類の存亡をかけた瀬戸際だ、
        自分の都合を押し付けてんじゃねぇ」

    ミカサ「…わかった…だけど、エレン、約束して…どうか死なないで」

    エレン「…当たり前だろ。ユーク、ミカサの傍にいてやってくれないか?」

    ユーク「了解した。彼女が暴走しないようにちゃんと見張っておくよ」

    エレン「頼んだ。頼りにしてるぜ!」

    ユーク「俺こそ本来、同じ班なのに力になれなくて、すまん」

    エレン「気にすんな。あの班は班長の俺だけでなんとかして見せるさ。
        それじゃな」タッタッタ

    ミカサ「エレン…行ってしまった」

    ユーク「上官の指示だ、従うしかない。
        今は一緒にエレンの無事を祈ろう」

    ミカサ「ええ」


  12. 12 : : 2013/10/10(木) 12:13:26

    ライナー「ミカサはわかるが、ユークまで後衛部に引き抜かれるとはな」

    ベルトルト「でも、ユークだけが104期の中でミカサに匹敵するかもしれないし、
          仕方ないことだよ。彼の3年目の成績の伸びがどれほどのものか、
          知ってるだろ?」

    ライナー「あぁ、そうだったな。ずっとエレンやジャンたちと団子状態だったのに、
         ある時の覚醒を境に急激に成長を遂げた。あのときのあいつの追い上げには
         恐ろしさすら感じたくらいだ」

    アニ「思い出話もいいけど、どうするの?
       これは作戦に影響が出たりするんじゃないの?」

    ライナー「…いや、大丈夫だろう、俺のアリバイ工作の手筈は整っているし、
         何よりあいつはアドリブに滅法強いと定評がある、俺達の間でな」

    ライナー「例え必要に迫られても、他の連中のスキを見て工作を行うことくらい、
         難なくこなすだろう。戦場は常に混乱するものだ」

    アニ「なら、いいんだけど」

    ベルトルト「…僕たちもそろそろ出陣だよ、行こう」


  13. 13 : : 2013/10/10(木) 12:15:45

    ユーク「ところで、ミカサ。こんな時になんだけど」

    ミカサ「何?」

    ユーク「君は、結局エレンとどうなったんだい?」

    ミカサ「…今は、作戦中。私情は挟まない方がいい」

    ユーク「それは、わかってるけど。どうも君はエレンと離れてしまって
        動揺しているようだったから、緊張を解(ほぐ)そうと思ってな」

    ユーク「それに、この状況。いつ誰が死んでしまうかもわからないし、
        これが“最期”とは言わないけど、君とは今までいろんな話をしてきたし、
        作戦開始前に少し話がしたくてね」

    ミカサ「……」

    ユーク「で、実際のところ、あれからどうなったんだい?」

    ミカサ「気遣ってくれてありがとう、この状況下で少しふざけてくれた
        おかげで緊張は解けた。貴方はやはりおもしろい人」

    ユーク「お褒めの言葉ありがとう」

    ミカサ「エレンとは、これからも一緒に暮らしたい。
        私の思いはそれだけ」
  14. 14 : : 2013/10/10(木) 12:16:53

    ユーク「…そっか、気持ちが変わってないようで、俺も安心したよ」

    ミカサ「なら私も今、改めてあなたの気持ちを知りたい」

    ユーク「俺も“あの時”から気持ちは変わらない。大切な人を守りたい、
        そしてともに生き続けたい。俺の思いもそれだけだよ」

    ミカサ「そう、あなたも変わっていなくて安心した。
        これでともに戦える」

    ユーク「あぁ、そうだな(“ともに”戦うか…その言葉だけは、守れそうにないけどね)」

    ミカサ「私は、すでに2度家族を失った。1度目は両親、2度目はエレンのお母さん。
        もう家族を失うのは、私には耐えられない。のでエレンだけは絶対に私が守る」

    ユーク「うん、エレンから聞いてる。叶うといいな、その夢。(でも…)」
  15. 15 : : 2013/10/10(木) 12:17:34

    ユーク「(その夢を壊すのが、俺達だなんて)」

    ユーク「(俺たちの夢が叶えば、彼女たちの夢は叶わなくなる)」

    ユーク「(こんな矛盾だらけの世界、一体誰が生きたいと思うのだろうか?)」

    ミカサ「ありがとう。必ず叶えてみせる。
        でも運命がそうさせてくれないこともある」

    ユーク「(それでも俺たちはこの世界でしか、生きられない)」



    ――――だって

    ミカサ・ユーク「(この世界は残酷だから――――)」



    To be continued...
  16. 16 : : 2013/10/10(木) 12:19:51
    乙!!
    面白いぜこれは見るのが楽しみだ(≧∇≦*)
  17. 17 : : 2013/10/10(木) 12:21:08
    見てるぞ〜!
  18. 18 : : 2013/10/10(木) 12:21:16

    第4話でした。

    細かい会話はなるべく読者に伝わりやすいように元を変えたりして、
    工夫する努めはしているのですが、核心を仄めかしながらっているのが、難しいです。

    ありがとうございました。
  19. 19 : : 2013/10/10(木) 12:23:02
    HIDEさん、もう読んでいただいたようでありがとうございます。嬉しいです。

    もう一気に5~8話も投下しよっか迷ってます
    (フラグ管理だとか因果律とか揃えることに注意しなくちゃいけないし...)
  20. 20 : : 2013/10/10(木) 12:23:48
    進撃のお猿さん
    もありがとうございます。
  21. 21 : : 2013/10/11(金) 19:28:28
    【投稿完了 / シリーズ名 / 話数 / タイトル / URL】

    【13/10/11 進撃の巨人Another ――番外編―― 第1話】
    http://www.ssnote.net/archives/845

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第8話 『本物』】
    http://www.ssnote.net/archives/805

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第7話 『捨てる』】
    http://www.ssnote.net/archives/800

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第6話 『側』】
    http://www.ssnote.net/archives/796

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第5話 『指令』】
    http://www.ssnote.net/archives/795

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第4話 『再び』】
    http://www.ssnote.net/archives/793

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第3話 『解散式の夜』】
    http://www.ssnote.net/archives/792

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第2話 『見たもの、見るもの』】
    http://www.ssnote.net/archives/791

    【13/10/10 進撃の巨人Another 第1話 『4人目』】
    http://www.ssnote.net/archives/790
  22. 22 : : 2014/10/21(火) 20:32:11
    やべぇ.....面白い!


    この文章力憧れます!

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